JP2010194029A - 食器洗い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納された食器の汚れ量や質を判定し、汚れに応じた好適な洗浄を実現する。
【解決手段】洗浄槽12内を循環する洗浄水の汚れを検知するとともに発光部40と発光部からの光を検知する透過光受光部41及び反射光受光部42とを有する濁度検知手段30と、濁度検知手段30からの出力信号から洗浄水の汚れの度合いを判定する判定手段21とを備え、判定手段21は、透過光受光部41からの出力信号と反射光受光部42からの出力信号とを比較して、汚れの質を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄槽内に収納した食器類を洗浄する食器洗い機に関するものである。
家庭用の食器洗い機では、食器類を収容した洗浄槽に給水源から水を供給してこの洗浄槽の底に水をためて、その水を洗浄ポンプにより吸引して洗浄ノズルへと圧送し、洗浄ノズルに設けた水噴射穴から食器類に水を噴射することによって食器類の洗い及びすすぎを行う構成となっている。食器類や洗浄槽内壁に当たった水は洗浄槽の底に戻り、フィルタによって残菜等が除去された後に再び洗浄ポンプにより吸引される、というように洗浄槽内外を循環する。こうした食器洗い機では、運転に必要な各種情報を取得したりあるいは異常状態を検知したりするために様々なセンサが利用されている。
洗い運転時やすすぎ運転時に洗浄水の汚れ度合い(透明度)を検知するために濁度(汚れ)検知センサが利用されている。濁度検知センサとしては、例えば、洗浄ポンプの吸い込み口付近に発光部と受光部とを対向させた光センサを設置し、受光部に到達する光量の減少の程度に応じて汚れ度合いを判定するものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2005−279176号公報 特開2006−61217号公報
濁度検知センサは、所定の時点における受光部で受光される光の光量を初期値として記憶しておき、任意の時点における受光部で受光される光と比較することよって、洗浄水の光透過度、すなわち汚れ具合を検出する。しかし、前記した従来の食器洗い機では、汚れの量は判定できても、その汚れがどのような汚れか、具体的にはごまなどの粒汚れなのかどうかが分からないという課題があった。そのため、汚れの量が同じ場合同じような運転を行い、汚れが取れているにもかかわらず洗浄時間が増大していたり、汚れが十分取れていないにもかかわらず洗浄が終了したり、効率良く食器の洗浄を行うことが困難になるという問題点があった。
本発明は、以上のような従来の食器洗い機が有している課題を解決するものであり、洗浄時の洗浄水の汚れの割合と質とを検知することにより、効率良く食器の洗浄を行うことができる食器洗い機を提供することを目的としているものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内に給水する給水手段と、前記洗浄槽内の被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、前記洗浄槽内を循環する洗浄水の汚れを検知するとともに発光部と前記発光部からの光を検知する透過光受光部及び反射光受光部とを有する濁度検知手段と、前記濁度検知手段からの出力信号から洗浄水の汚れの度合いを判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記透過光受光部からの出力信号と前記反射光受光部からの出力信号とを比較して、汚れの質を判定する食器洗い機を提供するものである。
したがって、汚れの量と質、具体的にはごまなどの粒汚れの有無を判定し、汚れの検知精度を向上させることができ、この検知した汚れ量、質を基に、食器洗い機の運転制御において好適な洗浄状態にすることができ、食器洗浄に対する利便性、正確性、信頼性を高
めるようにしたものである。
以上のように、本発明の食器洗い機によれば、汚れの量とごまなどの粒汚れの有無とを判定し、汚れの検知精度を向上させることができ、検知結果に基づいて食器洗い機を好適に運転制御するので、食器洗浄に対する利便性、正確性、信頼性を高めるようにした。
第1の発明は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内に給水する給水手段と、前記洗浄槽内の被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、前記洗浄槽内を循環する洗浄水の汚れを検知するとともに発光部と前記発光部からの光を検知する透過光受光部及び反射光受光部とを有する濁度検知手段と、前記濁度検知手段からの出力信号から洗浄水の汚れの度合いを判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記透過光受光部からの出力信号と前記反射光受光部からの出力信号とを比較して、汚れの質を判定する食器洗い機を提供するものである。
これによって、食器に付着した汚れを前記透過光受光部からの出力信号(透過光強度)と前記反射光受光部からの出力信号(反射光強度)とで判定し、汚れの質、具体的にはごまなどの粒汚れの有無を検出することができるので、これらの汚れ情報をもとに食器洗い機の基本動作である洗浄・すすぎ工程時の各条件をその汚れの量や質にあった状態にすることができ、食器洗い機の省エネ性、信頼性を向上させることができるものである。
第2の発明は、濁度検知手段は、発光部から発する光の光軸を洗浄槽内に貯留する洗浄水の水面と略水平に設定し、反射光を検出する反射光受光部を前記発光部の近傍に設置した食器洗い機を提供するものである。
これによって、第2の発明は、発光部と発光部の近傍に設置した透過光強度および反射光強度を検知する受光部とからなる濁度検知手段を設置して、食器に付着した汚れをその透過光強度と反射光強度で判定し、汚れの質を検出することができる。
第3の発明は、発光部が発する光の照射角度が5度以上90度以下である食器洗い機を提供するものである。
これによって、第3の発明は、発光部の照射角度が広い濁度検知手段を設置して、反射光強度を高くすることができ、食器に付着した汚れをその透過光強度と反射光強度とに基づいて判定し、汚れの質を検出することができる。
第4の発明は、洗浄槽内に洗浄水を循環させるための循環経路が設けられ、前記循環経路内に洗浄ポンプが設けられ、濁度検知手段は、洗浄ポンプより下流側の前記循環経路に設置された食器洗い機を提供するものである。
これによって、第4の発明は、濁度検知手段を洗浄ポンプより下流側の洗浄槽との間に設置して、食器に付着した汚れをその透過光強度と反射光強度で判定し、汚れの質を検出することができる。
第5の発明は、洗浄槽内の洗浄水を排水する排水経路を設け、濁度検知手段を前記排水経路に設置した食器洗い機を提供するものである。
これによって、第5の発明は、濁度検知手段を排水経路に設置して、食器に付着した汚れをその透過光強度と反射光強度で判定し、汚れの質を検出することができる。
第6の発明は、判定手段は、洗浄開始直前の出力と、洗浄開始後洗浄期間中の一定時間継続して得られた出力を比較するようにした食器洗い機を提供するものである。
これによって、第6の発明は、食器に付着した汚れをその透過光強度と反射光強度で判定し、汚れの質を検出することができる。
また、食器洗い機の運転方法において、洗浄水の汚れを検知する検知工程、及び、前記検知工程の後、汚れ量と質を判定する判定工程と、前記判定結果をフィードバックさせて前記食器洗い機を制御する洗浄・すすぎ工程とを少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供するものである。
そして、これら制御方法はプログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させて本発明の食器洗い機の運転方法の少なくとも一部を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1で用いる食器洗い機の概略を説明するための断面図、図2は同実施の形態で用いる濁度検知手段の説明図を示すものである。以下に本実施の形態における構成を説明する。
図1において、食器カゴ13は被洗浄物である食器14等を収納し、洗浄槽12は食器カゴ13を収納し、洗浄槽12内の洗浄水を循環するための循環経路31を洗浄槽12の下方に設ける。洗浄ノズル15は、循環経路31内に配置された洗浄ポンプ17によって加圧された洗浄水を食器14等に噴射する。また、濁度検知手段30は洗浄水の汚れ具合を検知することができるとともに発光部41、透過光受光部42及び反射光受光部43を有しており、判定手段21はこれら濁度検知手段30であるセンサからの信号を処理し、制御手段22は食器洗い機の洗浄・すすぎの各工程を制御する。また、給水手段16は洗浄槽に水を入れ、排水経路32を介して洗浄槽の水が排出される。
洗浄槽12内の下部には、洗浄ノズル(洗浄手段)15が配設されている。この洗浄ノズル15は、洗浄ポンプ17により加圧された洗浄水を上方に向けて噴射する構成となっている。洗浄槽12内の底部には、洗浄ノズル15の下方に位置させて加熱手段20としてのヒータが配設されている。ヒータは、印加電圧により発熱量を制御可能なものを用いる。洗浄槽12内において、洗浄ノズル15の上方に位置させて、食器14が載置される食器カゴ13が出し入れ可能に収容されている。
洗浄ポンプ17の吐出口は横方向に延設された循環経路31の一部を介して洗浄ノズル15及び図示しない他の洗浄ノズルの水路に連通している。一方、図示していないが、循環経路31から分岐して排水経路が設けられている。この分岐部に洗浄ポンプ17が設けられている。洗浄ポンプ17は、洗浄ポンプ及び排水ポンプを兼用したものであり、正回転すれば洗浄ノズル15に洗浄水を圧送し、逆回転をすれば排水経路から食器洗い機本体外に排水を行う。
すなわち、洗浄ノズル15へと圧送すると、洗浄ノズル15の上面に設けられた水噴射穴から水が噴出し、その水の反力によって洗浄ノズル15は垂直な軸を中心に所定方向に回転する。水噴射穴から噴射された水は洗浄槽12内に収容されている食器類14に当た
り、食器類に付着している汚れを落としたり洗剤を含んだ水を流したりする。一方、洗浄ポンプ17が逆転方向に回転駆動されると、洗浄ポンプ17は洗浄水を排水経路32を通して機外へと排出する。
また、洗浄ポンプ17を経由して洗浄ノズル15から噴出する水は、図示していないが、一部分岐されて洗浄槽12の側壁や天面に設けられた他の洗浄手段に洗浄水を圧送する。
この洗浄ポンプ17および洗浄ノズル15の間には、濁度検知手段30が取り付けられている。濁度検知手段30は光センサであり、循環経路31を挟んで対向する位置に取り付けられた1対の発光部40と透過光受光部41と、この発光部40の近傍に隣接して反射光を検知するための反射光受光部42が設けられている。例えば発光部40としては赤外LEDや赤・緑・青色LEDを、透過光強度41及び反射光受光部42としてはフォトダイオード(PD)を用い、これらはいずれも透明な取付ケースに収容され、気密性及び水封性を確保するためのシール部材を介して循環経路31を構成する部材に取り付けられる。
1対の発光部40と透過光受光部41との位置関係は、発光部40と透過光受光部41が対向するように設置されており、光軸はそれぞれ洗浄槽12内に貯留する洗浄水の水面とほぼ水平方向になるように設置されている。また、発光部40から発する光の反射光を検知するために、発光部40の近傍に反射光受光部42が設置されている。まず、食器14を洗浄槽12に収納し、洗浄槽12を開閉部11を用いて閉める。運転入りボタンを押下すると水が給水手段16を用いて洗浄槽12内に流れ込み、この水が洗浄ポンプ17の駆動により、循環経路31及び洗浄槽12を循環する。この時、この循環する水は濁度検知手段30の設置されている循環経路31内も通過し、濁度検知手段30によって透過光受光部からの出力信号である透過光強度および透過光受光部からの出力信号である反射光強度を検知することができる。
すなわち、汚れた食器を洗浄槽内に入れ、洗浄を行うと、透過光受光部41及び反射光受光部42で洗浄水を透過する透過光及び洗浄水中の固体の汚れなどによって反射する反射光を検知し、その透過光強度と反射光強度の絶対値を測定し、それらの透過光強度と反射光強度を比較して、逆方向に同じように出力が変化しているか等を比較することによって、この洗浄水の汚れの量や質を判定することができる。例えば、ある汚れの付着した食器を洗浄槽12に入れ、洗浄を行うと、透過光強度に所々大きな出力低下が見られている場合、反射光強度と比較して反射光強度にも同じタイミングで大きな出力の向上が見られたら、ごま等の粒状の汚れが存在していると判定することができる。
例えば、食洗機の洗浄開始前後で、波長0.5ミクロンの緑色を発しているLEDを用いて、このLEDから発した光の強度を対向した透過光受光部41で検知し、また、このLEDから発した光の反射光強度を発光部40近傍の反射光受光部42で検知する。これら2組のセンサでそれぞれ洗浄水の透過光強度、および反射光強度を測定する。今、標準的な汚れの場合、透過光強度の平均値は5%程度であり、ごま等の粒子状の汚れがあっても、その透過光強度はほとんど変化しないものである。一方、この時の反射光強度は平均値が5%程度であるが、反射光強度の一部でセンサ出力の上昇が見られる。このセンサ出力の変化は、洗浄水中のごま等の粒状の汚れに発光部からの光が反射したものであるといえる。洗浄水の汚れにごま等の粒状の汚れが入っていることがわかると、洗浄開始時に投入する洗剤の量を多くしたり、洗浄時の温度を低く時間を長くしたり、回数を多くしたりすることができる。
このように洗浄ポンプ17と洗浄ノズル15の間に、発光部40と発光部からの透過光
強度および反射光強度を検知する透過光受光部41及び反射光受光部42とを有する濁度検知手段30を設置することによって、食器に付着した汚れをその透過光強度と反射光強度で判定し、汚れの質を検出することができるので、これらの汚れ情報をもとに食器洗い機の基本動作である洗浄・すすぎ工程時の各条件をその汚れの量や質にあった状態にすることができる。
循環経31内を流れる洗浄水の流れに対して発光部40と透過光受光部41の光軸が垂直になるように配置し、さらにこの光軸が洗浄槽内に貯留する洗浄水の水面とほぼ水平方向になるように設置する。また、発光部40から発せられる光の反射光を検知するために発行部40の近傍に受光部42を配置する。このようにすることによって、低コストに洗浄水の汚れ量と質を検知することが可能である。特にごま汚れ等の透過光強度がノイズのように変化する汚れに対しては、反射光強度と比較することによってノイズと誤認識しないように正確にごま汚れであるということを検知することができる。
すなわち、ごま汚れの場合、基本的に洗浄水の中でごま粒は大きいので、すぐに洗浄水の透過光強度が低下する。この低下はノイズのようであるが、反射光強度と比較検知することによってごま汚れであるかどうかを検知することができる。
これによって、本実施の形態によると、発光部40と発光部40からの透過光強度および反射光強度を検知する透過光受光部41及び反射光受光部42とからなる濁度検知手段30を洗浄ポンプ17より下流側の洗浄槽12との間、つまり、洗浄ポンプ17より下流の循環経路31内に設置して、食器に付着した汚れをその透過光強度と反射光強度で判定し、汚れの質を検出することができるので、これらの汚れ情報をもとに食器洗い機の基本動作である洗浄・すすぎ工程時の各条件をその汚れの量や質にあった、最適状態にすることができ、食器洗い機の省エネ性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
次に、図1に示された食器洗い機において、本発明の動作について図面を参照しながら説明する。図5は同実施の形態に係る食器洗い機の処理手順を示すフローチャートを示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。
まず、循環経路31での透過光を常に透過光受光部41で検知しておく。この透過光は循環経路31内の洗浄水が汚れてくると透過光強度が低下してくる。また、発光部40からの光の反射光も反射光受光部412で検知する。この反射光は、循環経路31内の洗浄水が汚れてくると反射光強度が上昇する。まず、この食器洗い機の扉を開く(ステップS1)。この上方に開口する洗浄槽12の開口部から汚れの付着した食器14を入れて食器ガゴ13に収納する(ステップS2)。食器14が収納されると、この食器洗い機の開閉部を奥に入れて洗浄槽12を閉じる(ステップS3)。次に、使用者によって運転入りのボタンが押下されると、給水手段16から洗浄槽12に洗浄水が約3リットル供給される(ステップS4)。ここで、洗浄水とは、食器を洗浄もしくはすすぐための水である。この洗浄水は循環経路31内にも供給されるので、まず洗浄ポンプ17より下流の循環経路31の側壁に設置された透過光受光部41が、循環経路31内の洗浄水の透過光強度を検出する。この検出結果をメモリーに保存しておく。また、発光部40の近傍に設置されるとともに発光部40から発せられる光の反射光の反射光強度を検知する反射光受光部42を用いても、この洗浄水の反射光強度を測定しメモリーに保存しておく(ステップS5)。その後、食器洗い機の洗浄運転が開始され(ステップS6)、洗浄工程が行われる間、これらの受光部からのセンサ出力、透過光強度および反射光強度を測定しメモリーに保存しておく(ステップS7)。次に、これらの透過光強度および反射光強度の絶対値を比較することによって(ステップS8)、食器の汚れ成分が入った洗浄水の汚れの量と質を判定することができる(ステップS9)。この結果をもとに洗浄工程の各条件、温度や時間、すすぎ回数等へフィードバックする(ステップS10)。
図6は同実施の形態で用いる濁度検知手段30のセンサ出力図を示すものである。汚れとして食器にごま等の粒状のものが付着していた場合のセンサ出力図を示している。(a)はごま汚れの洗浄水の透過光強度のセンサ出力を表したものであり、(b)は同じ洗浄水の反射光強度のセンサ出力を表したものである。
例えば、食洗機の洗浄開始前後で、波長1ミクロンの赤外線を発しているLEDを用いて、このLEDから発した光の強度を対向した透過光受光部41で検知し、また、このLEDから発した光の反射光強度を発光部近傍の反射光受光部42で検知する。これら2つの受光部でそれぞれ洗浄水の透過光強度および反射光強度を測定する。今、透過光強度が平均値70%であったものに対して、所々10%程度の低下が見られたとすると、その時の反射光強度の平均値が5%で、透過光強度の低下部が反射光強度の上昇部に相当していれば、このセンサ出力の変化はノイズではなく、洗浄水中にごま等の粒状の汚れがあることがいえる。洗浄水の汚れにごま等の粒状の汚れが入っていることがわかると、洗浄開始時に投入する洗剤の量を多くしたり、洗浄時の温度を低く時間を長くしたり、回数を多くしたりすることができる。
この場合、発光部40の波長としては、赤外光、可視光、紫外光のいずれでもよい。
また、洗浄水の透過光強度が60%で、所々10%程度の低下が見られたにもかかわらず、その時の反射光強度の平均値が10%で、透過光強度の低下した時に反射光強度が全て上昇していなかった場合は、ごま等の粒状の汚れは少ないといえる。洗浄水の汚れに粒状の汚れが少ないことがわかると、洗浄開始時に投入する洗剤の量を少なくしたり、洗浄時の温度を高く時間を短く、回数を少なくしたりすることによって、その汚れに合った条件に変えることができる。
すなわち、汚れた食器を洗浄槽内に入れ洗浄を行うと、透過光受光部41及び反射光受光部42で透過光及び反射光を検知し、その透過光強度と反射光強度の絶対値を測定し、それらの透過光強度と反射光強度を比較して、逆方向に同じように出力が変化しているか等を比較することによって、この洗浄水の汚れの量や質を判定することができる。例えば、ある汚れの付着した食器を洗浄槽に入れ、洗浄を行うと、透過光強度に所々大きな出力低下が見られている場合、反射光強度と比較して反射光強度にも同じタイミングで大きな出力の向上が見られていれば、ごま等の粒状の汚れが存在していると判定することができる。
また、図7は同じように本実施の形態で用いる濁度検知手段のセンサ出力図を示すものである。食器の汚れとして標準的な汚れの時のセンサ出力を示している。(a)は標準的な汚れの洗浄水の透過光強度のセンサ出力を表したものであり、(b)は同じ洗浄水の反射光強度のセンサ出力を表したものである。
例えば、食洗機の洗浄開始前後で、波長0.5ミクロンの緑色を発しているLEDを用いて、このLEDから発した光の強度を対向した透過光受光部41で検知し、また、このLEDから発した光の反射光強度を発光部近傍の反射光受光部42で検知する。これら2組の受光部でそれぞれ洗浄水の透過光強度、および反射光強度を測定する。今、標準的な汚れの場合、透過光強度の平均値は5%程度であり、ごま等の粒子状の汚れがあっても、その透過光強度はほとんど変化しないものである。一方、このときの反射光強度は平均値が5%程度であるが、反射光強度の一部でセンサ出力の上昇が見られる。このセンサ出力の変化は洗浄水中のごま等の粒状の汚れからの反射であることがいえる。洗浄水の汚れにごま等の粒状の汚れが入っていることがわかると、洗浄開始時に投入する洗剤の量を多くしたり、洗浄時の温度を低く時間を長くしたり、回数を多くしたりすることができる。
以上のような構成とすることにより、本発明の実施の形態によれば、照射角度の広い発光部40と発光部40からの透過光強度および反射光強度を検知する透過光受光部41反射光受光部42とからなる濁度検知手段30を循環経路31に設置して、食器に付着した汚れをその透過光強度と反射光強度で判定し、汚れの質を検出することができるので、これらの汚れ情報をもとに食器洗い機の基本動作である洗浄・すすぎ工程時の各条件をその汚れの量や質にあった状態にすることができ、食器洗い機の省エネ性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
また、これらの食器洗い機の制御手段で上記運転方法を行うためには、CPUコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な独自のプログラムが必要である。本実施の形態で説明した手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
なお、光センサ以外の非接触式の能動型センサでもよい。
本発明は、ビルトイン型の食器洗い機以外の卓上型のコンパクト食器洗い機にも適用でき、また乾燥手段がある食器洗い乾燥機にも適用できる。
(実施の形態2)
次に、本実施の形態の食器洗い機について図2〜図7を参照しながら説明する。図3は実施の形態2で用いる食器洗い機の概略を説明するための断面図、図4は同実施の形態で用いる濁度検知手段の説明図、図5は同実施の形態で用いる食器洗い機の処理手順を示すフローチャート、図6は同実施の形態で用いる濁度検知手段のセンサ出力図、図7は同実施の形態で用いる濁度検知手段のセンサ出力図を示すものである。以下に本実施の形態における構成を説明する。
本実施の形態は、実施の形態1と濁度検知手段30を設ける位置が異なる。具体的には、排水経路32に濁度検知手段30が取り付けられている。濁度検知手段30は光センサであり、排水経路32を挟んで対向する位置に取り付けられた1対の発光部40と透過光受光部41と、この発光部40の近傍に反射光を検知するための反射光受光部42とから成っている。例えば発光部40としては赤外LEDや赤・緑・青色LEDを、透過光受光部41及び反射光受光部42としてはフォトダイオード(PD)を用い、これらはいずれも透明な取付ケースに収容され、気密性及び水封性を確保するためのシール部材を介して排水経路32を構成する部材に取り付けられる。
図4において、排水経路32内を流れる洗浄水の流れに対して発光部40と透過度受光部41との光軸が垂直になるように配置し、さらにこの光軸が洗浄槽12内に貯留する洗浄水の水面とほぼ水平になるように設置する。また、発光部40から発せられる光の反射光を検知するために発行部40の近傍に反射光受光部42を配置する。この発光部40はある特定の波長の光を発するものであり、発せられる光の照射角度が5度以上90度以下、好ましくは90度と広いものである。このようにすることによって、反射光強度を向上させることができ、低コストに洗浄水の汚れ量と質、具体的にはごま汚れ等の透過光強度がノイズのように変化する汚れに対しては、反射光強度と比較することによってノイズと誤認識しないように正確にごま汚れであるということを検知することができる。
すなわち、発光部40からの光の照射角度を大きくすることによって、この発光部40からの反射光強度を大きくすることができ、反射光受光部42で検知する反射光のセンサ出力を向上させることができる。したがって、低コストに洗浄水の汚れ量と質、具体的にはごま汚れ等の透過光強度がノイズのように変化する汚れに対して、反射光強度と比較することによってノイズと誤認識しないように正確にごま汚れであるということを検知することができる。
これによって、本実施の形態によると、発光部40と発光部40からの透過光強度および反射光強度を検知する受光部41とからなる濁度検知手段40を排水経路32に設置して、食器に付着した汚れをその透過光強度と反射光強度で判定し、ごまなどの粒汚れの有無を検出することができるので、これらの汚れ情報をもとに食器洗い機の基本動作である洗浄・すすぎ工程時の各条件をその汚れの量や質にあった条件にすることができ、食器洗い機の省エネ性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
以上のように、本発明は、洗浄槽の水の汚れの量および質を検知することができる光センサからなる濁度センサを洗浄槽と洗浄ポンプの下流側の間等に設置して、洗浄水の汚れの量と質を検知することによって、汚れの量や質にあった最適な洗浄を行うことができ、その汚れにあわせて食器洗い機の洗浄状態、温度や時間を最適にすることができ、食器洗い機の省エネ性、信頼性を確実に向上させることができ、家庭用の食器洗い機に対しても有用である。
また、家庭用に限らずオフィスや工場等の業務用などにおいても利用可能である。
実施の形態1で用いる食器洗い機の概略を説明するための断面図 同実施の形態で用いる濁度検知手段の説明図 実施の形態2で用いる食器洗い機の概略を説明するための断面図 同実施の形態で用いる濁度検知手段の説明図 同実施の形態で用いる食器洗い機の処理手順を示すフローチャート 同実施の形態で用いる濁度検知手段のセンサ出力図 同実施の形態で用いる濁度検知手段のセンサ出力図
11 開閉部
12 洗浄槽
13 食器カゴ
14 食器
15 洗浄ノズル
17 洗浄ポンプ
21 判定手段
22 制御手段
30 濁度検知手段
40 発光部
41 受光部
42 受光部
43 配管

Claims (6)

  1. 被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内に給水する給水手段と、前記洗浄槽内の被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、前記洗浄槽内を循環する洗浄水の汚れを検知するとともに発光部と前記発光部からの光を検知する透過光受光部及び反射光受光部とを有する濁度検知手段と、前記濁度検知手段からの出力信号から洗浄水の汚れの度合いを判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記透過光受光部からの出力信号と前記反射光受光部からの出力信号とを比較して、汚れの質を判定する食器洗い機。
  2. 濁度検知手段は、発光部から発する光の光軸を洗浄槽内に貯留する洗浄水の水面と略水平に設定し、反射光を検出する反射光受光部を前記発光部の近傍に設置した請求項1に記載の食器洗い機。
  3. 発光部が発する光の照射角度が5度以上90度以下である請求項1または2に記載の食器洗い機。
  4. 洗浄槽内に洗浄水を循環させるための循環経路が設けられ、前記循環経路内に洗浄ポンプが設けられ、濁度検知手段は、洗浄ポンプより下流側の前記循環経路に設置された請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  5. 洗浄槽内の洗浄水を排水する排水経路を設け、濁度検知手段を前記排水経路に設置した請求項1〜4のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  6. 判定手段は、洗浄開始直前の出力と、洗浄開始後洗浄期間中の一定時間継続して得られた出力を比較するようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の食器洗い機。
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