JPH0471596A - 自動洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、皿洗い機や洗たく機等の自動洗浄装置に関す
る。

〔従来の技術］ 皿洗い機や洗たく機における洗剤の使用量や洗浄時間等
の洗浄条件は、汚れ具合に応じて適宜変更することが好
ましいが、これまでは、操作者が予め洗浄条件を設定す
る方式のものが一般的であった。

しかるに近時、受発光素子を組み合わせて洗たく水の光
透過度を測定することにより汚れ粒子の濃度を推定し、
その結果に基づいて洗浄条件を制御できるようにした洗
たく機が提案されている。

なお、かかる従来提案は、光透過度が低くなることを利
用して、洗浄の進捗状況が推定できるようになっている
。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、洗たく物の汚れには泥汚れや汗じみ、油汚れ
などがあり、こうした汚れの質に応じた好適の洗浄条件
は異なるが、上記した従来提案は、汚れの程度は推定で
きても汚れの質までは推定できなかった。特に、皿洗い
機の場合、残渣（食べかす）と油汚れとでは好適な洗浄
条件が太き（異なるので、汚れの質を検出してフィード
バックできれば、極めて効率的な洗浄が行える。

したがって本発明の目的とするところは、汚れの程度お
よび譬に応した効率的な洗浄が行える自動洗浄装置を提
供することにある。

〔課題を解決するための手段］ 上記した本発明の目的は、洗浄槽を経た洗浄液に対し光
を発する発光素子と、該発光素子の光軸に沿って該洗浄
液中を透過する直進光を受光する第１の受光素子と、該
発光素子の光軸を外れて該洗浄液中を透過する散乱光を
受光する第２の受光素子とを備え、上記第１の受光素子
の受光量と上記第２の受光素子の受光量とに基づいて洗
浄条件を設定することによって達成される。

〔作用］ 洗浄液中の汚れ粒子の濃度が同じであっても、該洗浄液
中で拡散される散乱光の広がりは汚れ粒子の大きさによ
って変動し、具体的には、残渣のように汚れ粒子が大き
いと散乱光の広がりは小さく、乳化が進んだ油のように
汚れ粒子が小さいと散乱光の広がりは大きい。したがっ
て、上記手段によれば、第１および第２の受光素子の受
光量を比較・演算することによって、汚れ粒子の濃度の
みならず大きさまでも推定でき、その結果をフィードバ
ックすることで効率的な洗浄条件の設定が可能となる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図ないし第３図に基づい
て説明する。

第１図は本実施例に係る皿洗い機の全体構成を示す説明
図、第２図はそのセンサ部の基本構成を示す説明図、第
３図はこの皿洗い機の動作を示すフローチャートである
。

第１．２図において、符号１は洗浄槽を示し、この洗浄
槽１内に汚れた皿等の被洗浄物２を入れた後、給水口３
から供給された水と洗剤投入口４から供給された洗剤と
を混合してなる洗浄液５によって、被洗浄物２を洗浄す
る。また、洗浄槽１からフィルタ６を通って循環パイプ
７内へ排出された洗浄液５は、ポンプ８に駆動されるこ
とによって、再び洗浄槽１内の噴霧器９へ供給されるよ
うになっており、切替弁１０を切り替えると洗浄液５を
排出口１１から装置外へ排出することもできる。さらに
また、洗浄槽１内の底部にはヒータ１２が組み込んであ
り、必要に応じて洗浄液５を加熱することができる。

符号１３はセンサ部を示し、このセンサ部１３には第２
図に示すように、ＬＥＤからなる発光素子１４の前方お
よび斜め前方にそれぞれ、循環パイプ７内の洗浄液５を
介して、フォトトランジスタからなる第１の受光素子１
５と、同じ（フォトトランジスタからなり第１の受光素
子１５と同感度の第２の受光素＋１６とが配置してあり
、発信回路（図示せず）で駆動される発光素子１４に同
期させて両受光素子１５．１６の出力値を区別し、デジ
タル変換した各出力値を比較器（図示せず）へ送って演
算処理するようになっている。ここで、第１の受光素子
１５は、発光素子１４の光軸に沿って洗浄液５中を透過
する直進光を受光するためのものであり、また、第２の
受光素子１６は、発光素子１４の光軸を外れて洗浄液５
中を拡散しながら透過する散乱光を受光するためのもの
である。

次に、上記した皿洗い機の動作を第３図を用いて説明す
る。

まず、洗浄槽１内に被洗浄物２を入れ、給水口３から給
水するとともにヒータ１２をオンさせる（Ｓ−１）。次
いで、被洗浄物２とは非接触の真水を透過する発光素子
１４の直進光を第１の受光素子１５で受光して初期値を
設定しく５−２）、ポンプ８をオンさせるとともに洗剤
投入口４から洗剤を供給して洗浄を開始する（Ｓ−３）
。この後、水と洗剤との混合液である洗浄液５を透過す
る発光素子１４の直進光および散乱光を、それぞれ第１
の受光素子１５と第２の受光素子１６とで受光しく５−
４）、その出力値をデジタル変換してから比較器へ送っ
て、洗浄液５の汚れ具合および洗浄の進捗状況を判定す
る（Ｓ−５）。

すなわち、第１の受光素子１５の受光量をＡ、第２の受
光素子１６の受光量をＢとすると、への値は洗浄液５中
の汚れ粒子の濃度が高まると低下する。このとき、汚れ
粒子の大きさによるＡの値の変化量は少なく、への値か
ら汚れ粒子の濃度を知ることができる。また、乳化の進
んだ油汚れのように小さい汚れ粒子の濃度が増加すると
、散乱光が増しＢの値が増加する。例えば、への値が小
さくＢの値が大きい場合、大きな粒子の濃度が高く、小
さな粒子の濃度が低いと判断でき、一方、ＡとＢの値が
共に小さい場合、大きな粒子と小さな粒子の濃度が共に
高いと判断できる。したがって、Ａの値とＢの値とを比
較演算することにより、洗浄液５中の汚れ粒子の濃度な
らびに異なる粒径の割合を推定することができる。なお
、かかる演算処理は、図示せぬ記憶器に逐次送られるデ
ータを利用して行われる。

さらに、Ｂ／Ａの値の単位時間当りの変化率を演算する
ことにより、洗浄の進捗状況が推定できる。つまり、油
の乳化が進むとＢ／Ａの値は小さ（なるので、汚れ粒子
の粒径が小さく、かつＢ／Ａの値が変化しなくなったと
きには、油が完全に乳化されたと判定することができる
。

こうして汚れ具合および進捗状況を判定したなら、その
判定結果に応じたＳ−６もしくはＳ−７のステップに移
行する。すなわち、Ｂ／Ａの値が変化しているか、ある
いはＢ／Ａの値が変化していなくても油が完全に乳化さ
れていないと判定すれたときには、Ｓ−６へ移行し、こ
のステップで、例えば汚れ粒子の濃度が高い場合には洗
浄液５を追加する指令を出し、また未乳化の油が多い場
合には洗剤を追加したり昇温させたりする指令を出す。

そして、この指令に応じて洗浄条件の制御を行った（Ｓ
−８）後、Ｓ−４のステップに戻ってセンサ部１３によ
る受光量の測定を行う。

一方、Ｓ−５のステップにおいてＢ／Ａの値が変化せず
、かつ油が完全に乳化されたと判定されたときには、洗
浄が完了したものと見なされて洗浄液５は装置外へ排出
され（Ｓ−７）、新たに給水を行ってすすぎ（Ｓ−９）
をした後、乾燥（Ｓ１０）を行って全工程が完了する。

なお、第１の受光素子１５の受光量のみで汚れ粒子の濃
度を推定し、その濃度に基づいて、第２の受光素子１６
の受光量のみで汚れ粒子の大きさを推定することも可能
である。

また、本発明が皿洗い機のほか、洗たく機などにも適用
可能であることは言うまでもない。

〔発明の効果］ 以上説明したように、直進光と散乱光とを受光する２種
類の受光素子の受光量に基づいて洗浄条件を制御する本
発明によれば、洗浄液中の汚れ粒子の濃度のみならず、
粒径から汚れ粒子の質までも推定でき、その結果をフィ
ードバックして効率的な洗浄条件の設定が行えるという
優れた効果を奏し、実用的価値が極めて高い。

【図面の簡単な説明】

図面はすべて本発明の一実施例に係り、第１図は皿洗い
機の全体構成を示す説明図、第２図はそのセンサ部の基
本構成を示す説明図、第３図はこの皿洗い機の動作を示
すフローチャートである。 １・・・・・・・・・洗浄槽、２・・・・・・・・・被
洗浄物、５・・・・・・・・・洗浄液、１３・・・・・
・・・・センサ部、１４・・・・・・・・・発光素子、
１５・・・・・・・・・第１の受光素子、１６・・・・
・目・・第２の受光素子。 第１図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 洗浄液が供給される洗浄槽内で汚れ物を洗浄する自動洗
   浄装置において、上記洗浄槽を経た洗浄液に対し光を発
   する発光素子と、該発光素子の光軸に沿つて該洗浄液中
   を透過する直進光を受光する第１の受光素子と、該発光
   素子の光軸を外れて該洗浄液中を透過する散乱光を受光
   する第２の受光素子とを備え、上記第１の受光素子の受
   光量と上記第２の受光素子の受光量とに基づいて洗浄条
   件を制御することを特徴とする自動洗浄装置。