JPH0759716A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents
食器洗い乾燥機Info
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- JPH0759716A JPH0759716A JP23733293A JP23733293A JPH0759716A JP H0759716 A JPH0759716 A JP H0759716A JP 23733293 A JP23733293 A JP 23733293A JP 23733293 A JP23733293 A JP 23733293A JP H0759716 A JPH0759716 A JP H0759716A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水溶性か否かに関連した食器の汚れの質を推
定し、この推定結果に応じて最適な洗浄条件を決定する
ことを可能にする。 【構成】 洗剤を用いずに洗浄水のみを用いて食器を洗
浄する予洗い工程において、洗浄開始前、洗浄終了時の
近傍および洗浄終了後所定時間経過後の各時点で、発光
部１７と受光部１８よりなる濁度センサ１６は、洗浄水
の光透過度合を検出して洗浄水の汚れ具合を検出する。
制御装置２０は、各時点における洗浄水の汚れ具合を比
較して水溶性か否かに関連した食器の汚れの質を推定
し、この推定結果に応じて最適な洗浄条件を決定する。
定し、この推定結果に応じて最適な洗浄条件を決定する
ことを可能にする。 【構成】 洗剤を用いずに洗浄水のみを用いて食器を洗
浄する予洗い工程において、洗浄開始前、洗浄終了時の
近傍および洗浄終了後所定時間経過後の各時点で、発光
部１７と受光部１８よりなる濁度センサ１６は、洗浄水
の光透過度合を検出して洗浄水の汚れ具合を検出する。
制御装置２０は、各時点における洗浄水の汚れ具合を比
較して水溶性か否かに関連した食器の汚れの質を推定
し、この推定結果に応じて最適な洗浄条件を決定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は食器を洗浄し乾燥させる
食器洗い乾燥機に係り、特に食器の汚れの質を推定する
機能を有する食器洗い乾燥機に関する。
食器洗い乾燥機に係り、特に食器の汚れの質を推定する
機能を有する食器洗い乾燥機に関する。
【０００２】
【従来の技術】食器洗い乾燥機は、給水または給湯設備
に接続され、水または温水（以下、これらを洗浄水とい
う。）や洗剤を用いて食器を洗浄すると共に、洗浄後の
食器を乾燥する装置である。
に接続され、水または温水（以下、これらを洗浄水とい
う。）や洗剤を用いて食器を洗浄すると共に、洗浄後の
食器を乾燥する装置である。
【０００３】従来の食器洗い乾燥機では、食器の洗浄に
関して、丁寧に長時間洗浄するモードや簡単に短時間洗
浄するモード等の複数のモードが用意されており、ユー
ザが食器の量や汚れの質、量、付着具合等から経験的に
モードを選択することによって、効率良く洗浄ができる
ようになっている。例えば、ユーザは、食器洗い乾燥機
に食器を入れて、食器が多いときは長時間洗浄するモー
ドに設定し、少ないときは短時間洗浄するモードに設定
する。
関して、丁寧に長時間洗浄するモードや簡単に短時間洗
浄するモード等の複数のモードが用意されており、ユー
ザが食器の量や汚れの質、量、付着具合等から経験的に
モードを選択することによって、効率良く洗浄ができる
ようになっている。例えば、ユーザは、食器洗い乾燥機
に食器を入れて、食器が多いときは長時間洗浄するモー
ドに設定し、少ないときは短時間洗浄するモードに設定
する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は、ユ
ーザが食器の量や汚れの質、量、付着具合等を経験的に
判断してモードを選択するが、これによって必ずしも最
適な洗浄条件を選択できるとは限らない。それは、食器
の汚れ具合、汚れの種類、汚れを放置した時間、放置環
境等によって汚れの落ち方が異なるが、これらをユーザ
が正確に把握することは困難だからである。また、洗浄
水の温度は状況によって変化し、この温度によっても汚
れの落ち方が異なるが、洗浄水の温度をユーザが正確に
把握することも困難である。従って、ユーザの経験に頼
ってモードを選択する従来の食器洗い乾燥機では、最適
な洗浄条件を決定することは困難であった。
ーザが食器の量や汚れの質、量、付着具合等を経験的に
判断してモードを選択するが、これによって必ずしも最
適な洗浄条件を選択できるとは限らない。それは、食器
の汚れ具合、汚れの種類、汚れを放置した時間、放置環
境等によって汚れの落ち方が異なるが、これらをユーザ
が正確に把握することは困難だからである。また、洗浄
水の温度は状況によって変化し、この温度によっても汚
れの落ち方が異なるが、洗浄水の温度をユーザが正確に
把握することも困難である。従って、ユーザの経験に頼
ってモードを選択する従来の食器洗い乾燥機では、最適
な洗浄条件を決定することは困難であった。
【０００５】ところで、汚れの落ち方を左右する一つの
要因として、水溶性か否かに関連した汚れの質があり、
この汚れの質によって最適な洗浄条件が異なる。例え
ば、食器に付着した汚れのうち、特に油のように水溶性
ではない物質は、洗浄水の温度によって落ち方が変わ
り、比較的高温の洗浄水で洗浄する方が効果的である。
従って、食器の汚れのうちの水溶性ではない物質の量に
応じて洗浄水の温度を変える等、汚れの質に応じて洗浄
条件を変えることが望ましいが、特に多数の食器を同時
に洗浄する場合にはユーザがそれらの食器に付着した汚
れの質を正確に把握するのは困難である。
要因として、水溶性か否かに関連した汚れの質があり、
この汚れの質によって最適な洗浄条件が異なる。例え
ば、食器に付着した汚れのうち、特に油のように水溶性
ではない物質は、洗浄水の温度によって落ち方が変わ
り、比較的高温の洗浄水で洗浄する方が効果的である。
従って、食器の汚れのうちの水溶性ではない物質の量に
応じて洗浄水の温度を変える等、汚れの質に応じて洗浄
条件を変えることが望ましいが、特に多数の食器を同時
に洗浄する場合にはユーザがそれらの食器に付着した汚
れの質を正確に把握するのは困難である。
【０００６】そこで本発明の目的は、食器の汚れの質を
推定して、これに応じて最適な洗浄条件を決定すること
を可能にした食器洗い乾燥機を提供することにある。
推定して、これに応じて最適な洗浄条件を決定すること
を可能にした食器洗い乾燥機を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の食器洗い
乾燥機は、食器を収納する収納部と、この収納部に収納
された食器を洗浄する洗浄手段と、この洗浄手段によっ
て洗浄された食器を乾燥させる乾燥手段と、洗浄手段が
用いる洗浄水を循環させる循環手段と、洗剤を用いずに
洗浄水のみを用いて洗浄手段によって食器を洗浄する予
洗い行程において、洗浄開始前、洗浄終了時および洗浄
終了後所定時間経過後の各時点で、循環手段によって循
環される洗浄水の光透過度合を検出して洗浄水の汚れ具
合を検出する汚れ検出手段と、この汚れ検出手段によっ
て検出された各時点における洗浄水の汚れ具合を比較す
ることにより、水溶性か否かに関連した食器の汚れの質
を推定する推定手段とを備えたものである。
乾燥機は、食器を収納する収納部と、この収納部に収納
された食器を洗浄する洗浄手段と、この洗浄手段によっ
て洗浄された食器を乾燥させる乾燥手段と、洗浄手段が
用いる洗浄水を循環させる循環手段と、洗剤を用いずに
洗浄水のみを用いて洗浄手段によって食器を洗浄する予
洗い行程において、洗浄開始前、洗浄終了時および洗浄
終了後所定時間経過後の各時点で、循環手段によって循
環される洗浄水の光透過度合を検出して洗浄水の汚れ具
合を検出する汚れ検出手段と、この汚れ検出手段によっ
て検出された各時点における洗浄水の汚れ具合を比較す
ることにより、水溶性か否かに関連した食器の汚れの質
を推定する推定手段とを備えたものである。
【０００８】この食器洗い乾燥機では、汚れ検出手段に
よって、予洗い行程における洗浄開始前、洗浄終了時お
よび洗浄終了後所定時間経過後の各時点で洗浄水の汚れ
具合が検出され、推定手段によって、各時点における洗
浄水の汚れ具合が比較されて、水溶性か否かに関連した
食器の汚れの質が推定される。なお、本発明において、
洗浄終了時とは、厳密に洗浄が終了した時点のみなら
ず、その前後の近傍の時点をも含むものとする。また、
洗浄終了後の所定時間とは、水溶性ではない物質が洗浄
水から分離するのに十分な時間をいうものとする。
よって、予洗い行程における洗浄開始前、洗浄終了時お
よび洗浄終了後所定時間経過後の各時点で洗浄水の汚れ
具合が検出され、推定手段によって、各時点における洗
浄水の汚れ具合が比較されて、水溶性か否かに関連した
食器の汚れの質が推定される。なお、本発明において、
洗浄終了時とは、厳密に洗浄が終了した時点のみなら
ず、その前後の近傍の時点をも含むものとする。また、
洗浄終了後の所定時間とは、水溶性ではない物質が洗浄
水から分離するのに十分な時間をいうものとする。
【０００９】請求項２記載の食器洗い乾燥機は、請求項
１記載の食器洗い乾燥機において、さらに、推定手段の
推定結果に応じて洗浄手段の洗浄条件を制御する洗浄制
御手段を備えたものである。
１記載の食器洗い乾燥機において、さらに、推定手段の
推定結果に応じて洗浄手段の洗浄条件を制御する洗浄制
御手段を備えたものである。
【００１０】この食器洗い乾燥機では、推定手段の推定
結果に応じて、洗浄制御手段によって洗浄手段の洗浄条
件が制御される。
結果に応じて、洗浄制御手段によって洗浄手段の洗浄条
件が制御される。
【００１１】請求項３記載の食器洗い乾燥機は、請求項
１または２記載の食器洗い乾燥機において、推定手段
が、水溶性か否かに関連した汚れの質として、洗浄開始
前の時点で検出された洗浄水の汚れ具合と洗浄終了後所
定時間経過後の時点で検出された洗浄水の汚れ具合との
差に基づいて食器の汚れのうちの水溶性の物質の量を推
定し、洗浄終了時の時点で検出された洗浄水の汚れ具合
と洗浄終了後所定時間経過後の時点で検出された洗浄水
の汚れ具合との差に基づいて食器の汚れのうちの水溶性
ではない物質の量を推定するものである。
１または２記載の食器洗い乾燥機において、推定手段
が、水溶性か否かに関連した汚れの質として、洗浄開始
前の時点で検出された洗浄水の汚れ具合と洗浄終了後所
定時間経過後の時点で検出された洗浄水の汚れ具合との
差に基づいて食器の汚れのうちの水溶性の物質の量を推
定し、洗浄終了時の時点で検出された洗浄水の汚れ具合
と洗浄終了後所定時間経過後の時点で検出された洗浄水
の汚れ具合との差に基づいて食器の汚れのうちの水溶性
ではない物質の量を推定するものである。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図１ないし図４は本発明の一実施例
に係るものである。
て詳細に説明する。図１ないし図４は本発明の一実施例
に係るものである。
【００１３】図１は本実施例に係る食器洗い乾燥機の概
略の構成を示す説明図である。この図に示すように、本
実施例の食器洗い乾燥機は、食器を収納する収納部１１
を有し、この収納部１１内には、洗浄手段を構成する洗
浄ノズル１２が設けられている。この洗浄ノズル１２に
は洗浄水循環路１３の一端が接続され、この洗浄水循環
路１３の他端は収納部１１の底部に設けられた排水口１
４に接続されている。また、この洗浄水循環路１３の途
中には洗浄水を循環させるための洗浄ポンプ１５が設け
られている。これら洗浄水循環路１３および洗浄ポンプ
１５によって、洗浄ノズル１２から噴出された洗浄水を
排水口１４および洗浄水循環路１３を経て再び洗浄ノズ
ル１２に供給する循環手段が構成されている。なお、図
示しないが、食器洗い乾燥機は、給水または給湯設備に
接続される給水ホースを介して給湯または給水を行う装
置、および排水ホースを介して洗浄水等を排水する装置
を有している。
略の構成を示す説明図である。この図に示すように、本
実施例の食器洗い乾燥機は、食器を収納する収納部１１
を有し、この収納部１１内には、洗浄手段を構成する洗
浄ノズル１２が設けられている。この洗浄ノズル１２に
は洗浄水循環路１３の一端が接続され、この洗浄水循環
路１３の他端は収納部１１の底部に設けられた排水口１
４に接続されている。また、この洗浄水循環路１３の途
中には洗浄水を循環させるための洗浄ポンプ１５が設け
られている。これら洗浄水循環路１３および洗浄ポンプ
１５によって、洗浄ノズル１２から噴出された洗浄水を
排水口１４および洗浄水循環路１３を経て再び洗浄ノズ
ル１２に供給する循環手段が構成されている。なお、図
示しないが、食器洗い乾燥機は、給水または給湯設備に
接続される給水ホースを介して給湯または給水を行う装
置、および排水ホースを介して洗浄水等を排水する装置
を有している。
【００１４】本実施例では、洗浄水循環路１３に濁度セ
ンサ１６が取り付けられている。この濁度センサ１６
は、洗浄水循環路１３を挟んで対向するように配設され
た発光部１７と受光部１８を有し、発光部１７から出射
され洗浄水循環路１３を通過する洗浄水を透過して受光
部１８で受光される光の光量を検出することよって、洗
浄水の光透過度合を検出し、これにより洗浄水の汚れ具
合を検出するようになっている。
ンサ１６が取り付けられている。この濁度センサ１６
は、洗浄水循環路１３を挟んで対向するように配設され
た発光部１７と受光部１８を有し、発光部１７から出射
され洗浄水循環路１３を通過する洗浄水を透過して受光
部１８で受光される光の光量を検出することよって、洗
浄水の光透過度合を検出し、これにより洗浄水の汚れ具
合を検出するようになっている。
【００１５】また、食器洗い乾燥機のハウジングには操
作パネル１９が設けられている。食器洗い乾燥機は、さ
らに、洗浄ポンプ１５、濁度センサ１６、操作パネル１
９等を制御して洗浄、乾燥等のシーケンス全体を制御す
る制御装置２０を備えている。また、この制御装置２０
は、食器の汚れの質を推定する推定手段およびこの推定
手段の推定結果に応じて洗浄条件を制御する洗浄制御手
段として機能する。
作パネル１９が設けられている。食器洗い乾燥機は、さ
らに、洗浄ポンプ１５、濁度センサ１６、操作パネル１
９等を制御して洗浄、乾燥等のシーケンス全体を制御す
る制御装置２０を備えている。また、この制御装置２０
は、食器の汚れの質を推定する推定手段およびこの推定
手段の推定結果に応じて洗浄条件を制御する洗浄制御手
段として機能する。
【００１６】図２は本実施例に係る食器洗い乾燥機の制
御装置とその周辺の構成を示すブロック図である。この
図に示すように、制御装置２０は、ＣＰＵ（中央処理装
置）２１、ＲＯＭ（リード・オンリ・メモリ）２２、Ｒ
ＡＭ（ランダム・アクセス・メモリ）２３、時刻を計時
するためのクロック２４および入出力ポート２５を備
え、これらは互いにバス２６によって接続されている。
入出力ポート２５には、前述の濁度センサ１６、洗浄ポ
ンプ１５および操作パネル１９の他に、洗浄ノズル１２
を回転させるためのモータ２７と、洗浄水の加熱および
乾燥のためのヒータ２８と、乾燥のために送風するファ
ン２９とが接続されている。
御装置とその周辺の構成を示すブロック図である。この
図に示すように、制御装置２０は、ＣＰＵ（中央処理装
置）２１、ＲＯＭ（リード・オンリ・メモリ）２２、Ｒ
ＡＭ（ランダム・アクセス・メモリ）２３、時刻を計時
するためのクロック２４および入出力ポート２５を備
え、これらは互いにバス２６によって接続されている。
入出力ポート２５には、前述の濁度センサ１６、洗浄ポ
ンプ１５および操作パネル１９の他に、洗浄ノズル１２
を回転させるためのモータ２７と、洗浄水の加熱および
乾燥のためのヒータ２８と、乾燥のために送風するファ
ン２９とが接続されている。
【００１７】この制御装置２０では、ＣＰＵ２１が、Ｒ
ＡＭ２３をワーキングエリアとして、ＲＯＭ２２に格納
されたプログラムを実行することによって、洗浄、乾燥
等のシーケンスを制御するようになっている。
ＡＭ２３をワーキングエリアとして、ＲＯＭ２２に格納
されたプログラムを実行することによって、洗浄、乾燥
等のシーケンスを制御するようになっている。
【００１８】次に本実施例の食器洗い乾燥機の動作につ
いて説明する。
いて説明する。
【００１９】本実施例の食器洗い乾燥機は、洗剤を用い
ずに洗浄水のみを用いて食器を洗浄する予洗い行程、洗
剤を用いて食器を洗浄する本洗い行程、すすぎ行程およ
び乾燥行程を順に実行する。本実施例では、予洗い行程
において水溶性か否かに関連した汚れの質を推定し、こ
の汚れの質に応じて、その後のシーケンスにおける洗浄
条件を決定して、最適な洗浄条件で洗浄が行われるよう
にしている。
ずに洗浄水のみを用いて食器を洗浄する予洗い行程、洗
剤を用いて食器を洗浄する本洗い行程、すすぎ行程およ
び乾燥行程を順に実行する。本実施例では、予洗い行程
において水溶性か否かに関連した汚れの質を推定し、こ
の汚れの質に応じて、その後のシーケンスにおける洗浄
条件を決定して、最適な洗浄条件で洗浄が行われるよう
にしている。
【００２０】図３は予洗い行程において汚れの質を推定
する動作を示す流れ図である。この図に示すように、予
洗い行程では、まず、給湯または給水を開始し（ステッ
プＳ１０１）、次に、洗浄前の濁度センサ１６の出力す
なわち受光部１８の出力を制御装置２０によって読み込
み、これをＤ0 として制御装置２０内のＲＡＭ２３に格
納する（ステップＳ１０２）。次に、洗浄ポンプ１５を
動作させ、予洗いを開始する（ステップＳ１０３）。次
に、洗浄停止直前の濁度センサ１６の出力を読み込み、
これをＤ1 としてＲＡＭ２３に格納する（ステップＳ１
０４）。次に、所定時間放置した後（ステップＳ１０
５）、濁度センサ１６の出力を読み込み、これをＤ2 と
してＲＡＭ２３に格納する（ステップＳ１０６）。次
に、各時点における濁度センサ１６の出力Ｄ0 、Ｄ1 、
Ｄ2 から、汚れのうちの水溶性の物質の量と水溶性では
ない物質の量を推定し、これにより、食器に付着してる
汚れの質を推定して（ステップＳ１０７）、動作を終了
する。
する動作を示す流れ図である。この図に示すように、予
洗い行程では、まず、給湯または給水を開始し（ステッ
プＳ１０１）、次に、洗浄前の濁度センサ１６の出力す
なわち受光部１８の出力を制御装置２０によって読み込
み、これをＤ0 として制御装置２０内のＲＡＭ２３に格
納する（ステップＳ１０２）。次に、洗浄ポンプ１５を
動作させ、予洗いを開始する（ステップＳ１０３）。次
に、洗浄停止直前の濁度センサ１６の出力を読み込み、
これをＤ1 としてＲＡＭ２３に格納する（ステップＳ１
０４）。次に、所定時間放置した後（ステップＳ１０
５）、濁度センサ１６の出力を読み込み、これをＤ2 と
してＲＡＭ２３に格納する（ステップＳ１０６）。次
に、各時点における濁度センサ１６の出力Ｄ0 、Ｄ1 、
Ｄ2 から、汚れのうちの水溶性の物質の量と水溶性では
ない物質の量を推定し、これにより、食器に付着してる
汚れの質を推定して（ステップＳ１０７）、動作を終了
する。
【００２１】図４は、濁度センサ１６の出力Ｄ0 、
Ｄ1 、Ｄ2 から水溶性の物質の量と水溶性ではない物質
の量を推定する方法を説明するための特性図であり、横
軸は予洗い行程における経過時間、縦軸は濁度センサ１
６の出力を示している。
Ｄ1 、Ｄ2 から水溶性の物質の量と水溶性ではない物質
の量を推定する方法を説明するための特性図であり、横
軸は予洗い行程における経過時間、縦軸は濁度センサ１
６の出力を示している。
【００２２】濁度センサ１６の出力は、洗浄水の光の透
過度に対応（例えば比例）する。従って、濁度センサ１
６の出力低下の大きさは洗浄水の汚れの量に対応する。
図４において、洗浄前の出力Ｄ0 は洗浄水に汚れがない
ときの濁度センサ１６の出力値である。洗浄によって洗
浄水が汚れると、濁度センサ１６の出力はＤ1 まで低下
する。従って、Ｄ0 −Ｄ1 は、水溶性の物質と水溶性で
はない物質が混合された洗浄水中の全ての汚れの量に対
応する。
過度に対応（例えば比例）する。従って、濁度センサ１
６の出力低下の大きさは洗浄水の汚れの量に対応する。
図４において、洗浄前の出力Ｄ0 は洗浄水に汚れがない
ときの濁度センサ１６の出力値である。洗浄によって洗
浄水が汚れると、濁度センサ１６の出力はＤ1 まで低下
する。従って、Ｄ0 −Ｄ1 は、水溶性の物質と水溶性で
はない物質が混合された洗浄水中の全ての汚れの量に対
応する。
【００２３】洗浄停止後、所定時間放置すると、汚れの
うちの水溶性ではない物質は洗浄水から分離して沈殿あ
るいは浮揚するので、濁度センサ１６の出力はＤ2 まで
上昇する。従って、Ｄ0 −Ｄ2 は洗浄水中の汚れのうち
の水溶性の物質の量に対応する。また、Ｄ2 −Ｄ1 は洗
浄水中の汚れのうちの水溶性ではない物質の量に対応す
る。制御装置２０は、Ｄ0 −Ｄ2 から食器に付着してい
る汚れのうちの水溶性の物質の量を推定し、Ｄ2 −Ｄ1
から食器に付着している汚れのうちの水溶性ではない物
質の量を推定する。また、Ｄ0 −Ｄ1 に対するＤ0 −Ｄ
2 とＤ2 −Ｄ1の割合から、食器に付着している汚れの
うちの水溶性の物質の割合と水溶性ではない物質の割合
を推定することもできる。
うちの水溶性ではない物質は洗浄水から分離して沈殿あ
るいは浮揚するので、濁度センサ１６の出力はＤ2 まで
上昇する。従って、Ｄ0 −Ｄ2 は洗浄水中の汚れのうち
の水溶性の物質の量に対応する。また、Ｄ2 −Ｄ1 は洗
浄水中の汚れのうちの水溶性ではない物質の量に対応す
る。制御装置２０は、Ｄ0 −Ｄ2 から食器に付着してい
る汚れのうちの水溶性の物質の量を推定し、Ｄ2 −Ｄ1
から食器に付着している汚れのうちの水溶性ではない物
質の量を推定する。また、Ｄ0 −Ｄ1 に対するＤ0 −Ｄ
2 とＤ2 −Ｄ1の割合から、食器に付着している汚れの
うちの水溶性の物質の割合と水溶性ではない物質の割合
を推定することもできる。
【００２４】制御装置２０は、上述のようにして推定さ
れた食器に付着している汚れのうちの水溶性の物質の量
と水溶性ではない物質の量に基づいて、食器に付着して
いる汚れの質（例えば水溶性ではない物質の多い汚れで
あるとか）を推定し、この汚れの質に応じて、その後の
シーケンスにおける本洗いやすすぎの時間や、ヒータ２
８で加熱する洗浄水の最高温度等の洗浄条件を制御す
る。例えば、水溶性ではない物質の多い汚れであると推
定された場合には、水溶性の物質の多い汚れの場合に比
べて、ヒータ２８で加熱する洗浄水の最高温度を上げ
る。このようにして、本実施例によれば、最適な食器洗
浄運転を行うことが可能となる。
れた食器に付着している汚れのうちの水溶性の物質の量
と水溶性ではない物質の量に基づいて、食器に付着して
いる汚れの質（例えば水溶性ではない物質の多い汚れで
あるとか）を推定し、この汚れの質に応じて、その後の
シーケンスにおける本洗いやすすぎの時間や、ヒータ２
８で加熱する洗浄水の最高温度等の洗浄条件を制御す
る。例えば、水溶性ではない物質の多い汚れであると推
定された場合には、水溶性の物質の多い汚れの場合に比
べて、ヒータ２８で加熱する洗浄水の最高温度を上げ
る。このようにして、本実施例によれば、最適な食器洗
浄運転を行うことが可能となる。
【００２５】なお、Ｄ0 −Ｄ1 から食器に付着している
全ての汚れの量が推定されるで、この汚れの量に応じ
て、本洗いの時間を変える等、洗浄条件を変えるように
しても良い。また、水溶性の物質と水溶性ではない物質
の割合から汚れの種類（油、ソース、醤油等）を推定し
て、この汚れの種類に応じて洗浄条件を変えるようにし
ても良い。
全ての汚れの量が推定されるで、この汚れの量に応じ
て、本洗いの時間を変える等、洗浄条件を変えるように
しても良い。また、水溶性の物質と水溶性ではない物質
の割合から汚れの種類（油、ソース、醤油等）を推定し
て、この汚れの種類に応じて洗浄条件を変えるようにし
ても良い。
【００２６】なお、上記実施例では、洗浄終了時の時点
として洗浄停止直前を採用したが、これに限らず、厳密
に洗浄が終了した時点でも良いし、洗浄終了直後でも良
い。
として洗浄停止直前を採用したが、これに限らず、厳密
に洗浄が終了した時点でも良いし、洗浄終了直後でも良
い。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の食器
洗い乾燥機によれば、予洗い行程における洗浄開始前、
洗浄終了時および洗浄終了後所定時間経過後の各時点
で、洗浄水の汚れ具合を検出し、この各時点における洗
浄水の汚れ具合を比較して水溶性か否かに関連した食器
の汚れの質を推定するようにしたので、この汚れの質に
応じて最適な洗浄条件を決定することが可能になるとい
う効果がある。
洗い乾燥機によれば、予洗い行程における洗浄開始前、
洗浄終了時および洗浄終了後所定時間経過後の各時点
で、洗浄水の汚れ具合を検出し、この各時点における洗
浄水の汚れ具合を比較して水溶性か否かに関連した食器
の汚れの質を推定するようにしたので、この汚れの質に
応じて最適な洗浄条件を決定することが可能になるとい
う効果がある。
【００２８】また、請求項２記載の食器洗い乾燥機によ
れば、汚れの質の推定結果に応じて洗浄条件を制御する
ようにしたので、上記効果に加え、汚れの質に応じて最
適な食器洗浄運転を行うことが可能となるという効果が
ある。
れば、汚れの質の推定結果に応じて洗浄条件を制御する
ようにしたので、上記効果に加え、汚れの質に応じて最
適な食器洗浄運転を行うことが可能となるという効果が
ある。
【００２９】また、請求項３記載の食器洗い乾燥機によ
れば、水溶性か否かに関連した汚れの質として、特に、
水溶性の物質の量と水溶性ではない物質の量とを推定す
ることができるという効果がある。
れば、水溶性か否かに関連した汚れの質として、特に、
水溶性の物質の量と水溶性ではない物質の量とを推定す
ることができるという効果がある。
【図１】本発明の一実施例に係る食器洗い乾燥機の概略
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図２】図１における制御装置とその周辺の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図３】図１の食器洗い乾燥機の予洗い行程において汚
れの質を推定する動作を示す流れ図である。
れの質を推定する動作を示す流れ図である。
【図４】図１の食器洗い乾燥機において食器の質を推定
する方法を説明するための特性図である。
する方法を説明するための特性図である。
１１ 収納部 １２ 洗浄ノズル １３ 洗浄水循環路 １５ 洗浄ポンプ １６ 濁度センサ １７ 発光部 １８ 受光部 １９ 操作パネル ２０ 制御装置
Claims (3)
- 【請求項１】 食器を収納する収納部と、 この収納部に収納された食器を洗浄する洗浄手段と、 この洗浄手段によって洗浄された食器を乾燥させる乾燥
手段と、 前記洗浄手段が用いる洗浄水を循環させる循環手段と、 洗剤を用いずに洗浄水のみを用いて前記洗浄手段によっ
て食器を洗浄する予洗い行程において、洗浄開始前、洗
浄終了時および洗浄終了後所定時間経過後の各時点で、
前記循環手段によって循環される洗浄水の光透過度合を
検出して洗浄水の汚れ具合を検出する汚れ検出手段と、 この汚れ検出手段によって検出された各時点における洗
浄水の汚れ具合を比較することにより、水溶性か否かに
関連した食器の汚れの質を推定する推定手段とを具備す
ることを特徴とする食器洗い乾燥機。 - 【請求項２】 前記推定手段の推定結果に応じて前記洗
浄手段の洗浄条件を制御する洗浄制御手段をさらに具備
することを特徴とする請求項１記載の食器洗い乾燥機。 - 【請求項３】 前記推定手段は、水溶性か否かに関連し
た食器の汚れの質として、洗浄開始前の時点で検出され
た洗浄水の汚れ具合と洗浄終了後所定時間経過後の時点
で検出された洗浄水の汚れ具合との差に基づいて食器の
汚れのうちの水溶性の物質の量を推定し、洗浄終了時の
時点で検出された洗浄水の汚れ具合と洗浄終了後所定時
間経過後の時点で検出された洗浄水の汚れ具合との差に
基づいて食器の汚れのうちの水溶性ではない物質の量を
推定することを特徴とする請求項１または２記載の食器
洗い乾燥機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23733293A JPH0759716A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 食器洗い乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23733293A JPH0759716A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 食器洗い乾燥機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0759716A true JPH0759716A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=17013815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23733293A Pending JPH0759716A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 食器洗い乾燥機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0759716A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100606802B1 (ko) * | 2005-04-04 | 2006-08-01 | 엘지전자 주식회사 | 식기 세척기 및 그 제어방법 |
| US7749328B2 (en) * | 2002-11-14 | 2010-07-06 | Whirlpool Corporation | Method of operating a dishwater with a central control unit |
| JP2018153872A (ja) * | 2017-03-15 | 2018-10-04 | ファナック株式会社 | 洗浄工程最適化装置及び機械学習装置 |
| JP2019111637A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | ファナック株式会社 | 切粉除去装置及び情報処理装置 |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP23733293A patent/JPH0759716A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7749328B2 (en) * | 2002-11-14 | 2010-07-06 | Whirlpool Corporation | Method of operating a dishwater with a central control unit |
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| US10754312B2 (en) | 2017-03-15 | 2020-08-25 | Fanuc Corporation | Cleaning process optimization device and machine learning device |
| JP2019111637A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | ファナック株式会社 | 切粉除去装置及び情報処理装置 |
| US10962960B2 (en) | 2017-12-26 | 2021-03-30 | Fanuc Corporation | Chip removal apparatus and information processing apparatus |
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