JP2010192360A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】少芯数でも全ての方向(上下方向、水平方向)に十分な保持力を確保できるコネクタを提供する。
【解決手段】本目的はFPCに係止部を設け、コンタクトとほぼ同一の形状をした、上側の接触部に代えて係合部25を設け、かつ、下側にも挿入されるFPCに対して非対称に係合部25を設けたロック部材13をハウジングに装着し、回動部材16がロック部材13に作用することにより上下方向両側の係合部25、25をFPCの係止部に係合させることによりFPCがハウジングから抜けないようにすることを特徴とするコネクタにより達成できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯電話やノートパソコンやデジタルカメラ等の電気機器や電子機器に使用されるコネクタに関するもので、特に、少芯数の場合にフレキシブルプリント基板(以下「FPC」という)を挿入した後に、確実にFPCを保持する構造に関するものである。
コネクタは、少なくとも複数のコンタクトと該コンタクトが保持・配列されるハウジングと該ハウジングに装着され、回動することで前記コンタクトを弾性変形させてFPCと接触させる回動部材を備えている。前記コンタクトはFPCと接触する接触部と基板に接続する接続部を有している。前記ハウジングには、コンタクトが挿入される所要数の挿入孔が設けられるとともにFPCが挿入される嵌合口が設けられている。前記回動部材は前記コンタクトを弾性変形させる押圧部が設けられている。
本出願人が既に提案した、特許文献として、バックロックタイプのFPC用コネクタとしての特許文献1(特開2004−71160)とロック部材を用いたFPC用コネクタである特許文献2(特開2004−221067)と特許文献3(特開2006−147271)を示す。
特許文献1の特開2004−71160の要約によると、各部位の強度や仕様等を損なうことなく、スライダー16でFPC40又はFFCを確実にコンタクト14の接触部22に押圧することができ、作業性がよく、ピッチの狭小化や低背位化が可能なコネクタを提供することを目的とし、本目的の低背位化は、コンタクト14の接触部22と接続部24との間に弾性部34と支点部32とを設けるとともに接触部22と弾性部34と支点部32と接続部24とを略クランク形状に配置し、かつ、接続部24と対向する位置に弾性部34から延設された押受部20を設け、スライダー16に長手方向に連設した押圧部36を設け、押圧部36がコンタクト14の接続部22と押受部20との間で回動自在にスライダー16をハウジング12に装着する構造のコネクタが開示されている。 特許文献2の特開2004−221067の要約によると、少芯数のコネクタ10でも、要求されたFPC22の保持力を確保することができ、接続不良にも繋がらないコネクタ10を提供することを目的とし、FPC22と着脱自在に嵌合するコネクタ10であって、FPC22と接触する接触部30を有する所要数のコンタクト14と、このコンタクト14が保持・固定されるとともにFPC22が挿入される嵌合口24を有するハウジング12とを備えるコネクタ10において、FPC22に係止部54を設け、係止部54と係合する係合部56を有するロック部材20をハウジング12に装着し、ロック部材20の係合部56をFPC22の係止部54に係合させることによりFPC22がハウジング12から抜けないようにすることにより達成でき、更に前記係合部56に対応した位置に溝部57を設ける構造のコネクタが開示されている。 特許文献3の特開2006−147271の要約によると、少芯数のコネクタでも、FPCの安定した保持力が確保することができ、接続不良にも繋がらなく、より一層の低背化が可能なコネクタを提供することを目的とし、FPC80に係止部82を設け、一端側に係止部82と係合する係合部24と他端側に回動部材16により押圧される押受部26と押受部26の先端に内側に突出した突出部34とを有する第一片20と、他端側に基板に接続する接続部30を有する第二片22と、第一片20と第二片22の一端側とを連結する連結支点部32とを備えるロック部材18をハウジング12に装着し、回動部材16を回動させロック部材18の係合部24をFPC80の係止部82に係合させる際には係合部24に対向する位置に第二片22がなく、かつ、ロック部材18に対応する位置でハウジング12に切欠部42を設ける構造のコネクタが開示されている。
特許文献2及び特許文献3に示したコンタクトとほぼ同形状のロック部材の場合、ロック部材の係合部をFPCの係止部に係合させているが、ロック部材のプレス加工に際に係合部に加工Rがついてしまうので、薄いFPCの場合、保持力が低下してしまうといった課題があった。また、特許文献2及び特許文献3の構造では、上方向への引っ張りには強いが、水平方向や下方向に引っ張られた際には下側からの係合部分がないためにFPCの保持力が低いと言った問題もあった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、少芯数でも全ての方向(上下方向、水平方向)に十分な保持力を確保できるコネクタを提供せんとするものである。
本目的は、請求項1記載のコネクタのように、少なくとも一方面側に平面状のパターンが形成されたFPCが着脱自在に嵌合するコネクタであって、前記FPCと接触する接触部、および基板に接続する接続部を有するとともに前記接触部と前記接続部との間に弾性部と支点部とを設け、前記接触部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部を略クランク形状または/および略コ字形状に配置し、かつ、略クランク形状に配置したコンタクトは前記接続部と対向する位置に前記弾性部から延設された押受部を設け、略コ字状に配置したコンタクトは前記弾性部から前記接触部と反対方向に延設された押受部を設けた所要数のコンタクトと、該コンタクトが保持・固定されるとともに前記FPCが挿入される嵌合口を有するハウジングと、前記嵌合口の反対側に、前記FPCに前記コンタクトを押圧する回動部材と、前記FPCを保持するためのロック部材とを備え、前記接触部が、前記FPCの少なくとも上面と接触するコネクタにおいて、前記FPCに係止部を設け、前記係止部に対応する位置で、前記係止部に係合する係合部を上下方向両側に有するロック部材を前記ハウジングに装着し、上下方向両側の係合部は挿入される前記FPCに対して非対称に設けられ、前記ロック部材の上下方向両側の係合部を前記FPCの係止部に係合させることにより前記FPCが前記ハウジングから抜けないようにすることを特徴とするコネクタにより達成できる。
請求項2記載のコネクタは、前記ロック部材は、前記コンタクトとほぼ同一形状で、前記FPCの係止部と係合する上側の係合部、および基板に接続する接続部を有するとともに上側の前記係合部と前記接続部との間に弾性部と支点部とを設け、上側の前記係合部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部を略クランク形状または/および略コ字形状に配置し、かつ、略クランク形状に配置した前記ロック部材は前記接続部と対向する位置に前記弾性部から延設された押受部を設け、略コ字状に配置した前記ロック部材は前記弾性部から上側の前記係合部と反対方向に延設された押受部を設け、下側の係合部は上側の係合部とは干渉しないように前記FPCに対して非対称にすることを特徴とする請求項1記載のコネクタにある。
また、請求項3記載のコネクタは、前記回動部材の押圧部が前記ロック部材の押受部に作用すると、前記ロック部材の押受部が前記押圧部によって押し上げられることで前記支点部を支点にし、前記弾性部が上側の前記係合部側に傾くことによって、上側の前記係合部が前記FPCの係止部と係合し、かつ、前記コンタクトの押受部が前記押圧部によって押し上げられることで前記支点部を支点にし、前記弾性部が前記FPCの上面に接触する前記接触部側に傾くことによって、前記接触部が前記FPC側に押圧されることにより押し下げされ前記ロック部材の下側の係合部が前記FPCの係止部に係合することを特徴とする請求項1または2記載のコネクタにある。
さらに、請求項4記載のコネクタは、前記ロック部材の上下の係合部が前記FPCの係止部に交差するように係合することを特徴とする請求項1または2、3記載のコネクタにある。
請求項5記載のコネクタは、略クランク形状に配置された前記コンタクト若しくは略コ字形状に配置された前記コンタクトのいずれか1つを単列に配置することを特徴とする請求項1から4項のうちいずれか1項記載のコネクタにある。
また、請求項6記載のコネクタは、略クランク形状に配置された前記コンタクトと略コ字形状に配置された前記コンタクトを交互に千鳥に配置することを特徴とする請求項1から4項のうちいずれか1項記載のコネクタにある。
以上の説明から明らかなように、本発明の1対の誤嵌合防止キーや電気コネクタによると、次のような優れた効果が得られる。
(1)請求項1記載のコネクタのように、少なくとも一方面側に平面状のパターンが形成されたFPCが着脱自在に嵌合するコネクタであって、前記FPCと接触する接触部、および基板に接続する接続部を有するとともに前記接触部と前記接続部との間に弾性部と支点部とを設け、前記接触部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部を略クランク形状または/および略コ字形状に配置し、かつ、略クランク形状に配置したコンタクトは前記接続部と対向する位置に前記弾性部から延設された押受部を設け、略コ字状に配置したコンタクトは前記弾性部から前記接触部と反対方向に延設された押受部を設けた所要数のコンタクトと、該コンタクトが保持・固定されるとともに前記FPCが挿入される嵌合口を有するハウジングと、前記嵌合口の反対側に、前記FPCに前記コンタクトを押圧する回動部材と、前記FPCを保持するためのロック部材とを備え、前記接触部が、前記FPCの少なくとも上面と接触するコネクタにおいて、前記FPCに係止部を設け、前記係止部に対応する位置で、前記係止部に係合する係合部を上下方向両側に有するロック部材を前記ハウジングに装着し、上下方向両側の係合部は挿入される前記FPCに対して非対称に設けられ、前記ロック部材の上下方向両側の係合部を前記FPCの係止部に係合させることにより前記FPCが前記ハウジングから抜けないようにすることを特徴とするコネクタにしているので、簡単な構造で、上下の係合部で挟み込んでいるため少芯数であっても全ての方向(上下方向、水平方向)に5Nトン以上の十分な保持力を確保できる。
(2)請求項2記載のコネクタは、前記ロック部材は、前記コンタクトとほぼ同一形状で、前記FPCの係止部と係合する上側の係合部、および基板に接続する接続部を有するとともに上側の前記係合部と前記接続部との間に弾性部と支点部とを設け、上側の前記係合部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部を略クランク形状または/および略コ字形状に配置し、かつ、略クランク形状に配置した前記ロック部材は前記接続部と対向する位置に前記弾性部から延設された押受部を設け、略コ字状に配置した前記ロック部材は前記弾性部から上側の前記係合部と反対方向に延設された押受部を設け、下側の係合部は上側の係合部とは干渉しないように前記FPCに対して非対称にすることを特徴とする請求項1記載のコネクタにしているので、簡単な構造で、上下の係合部で挟み込んでいるため少芯数であっても全ての方向(上下方向、水平方向)に5Nトン以上の十分な保持力を確保できる。
(3)請求項3記載のコネクタは、前記回動部材の押圧部が前記ロック部材の押受部に作用すると、前記ロック部材の押受部が前記押圧部によって押し上げられることで前記支点部を支点にし、前記弾性部が上側の前記係合部側に傾くことによって、上側の前記係合部が前記FPCの係止部と係合し、かつ、前記コンタクトの押受部が前記押圧部によって押し上げられることで前記支点部を支点にし、前記弾性部が前記FPCの上面に接触する前記接触部側に傾くことによって、前記接触部が前記FPC側に押圧されることにより押し下げされ前記ロック部材の下側の係合部が前記FPCの係止部に係合することを特徴とする請求項1または2記載のコネクタにしているので、簡単な構造で、上下の係合部で挟み込んでいるため少芯数であっても全ての方向(上下方向、水平方向)に5Nトン以上の十分な保持力を確保できる。
(4)請求項4記載のコネクタは、前記ロック部材の上下の係合部が前記FPCの係止部に交差するように係合することを特徴とする請求項1または2、3記載のコネクタにしているので、簡単な構造で、上下の係合部で挟み込んでいるため少芯数であっても全ての方向(上下方向、水平方向)に5Nトン以上の十分な保持力を確保できる。
(5)請求項5記載のコネクタは、略クランク形状に配置された前記コンタクト若しくは略コ字形状に配置された前記コンタクトのいずれか1つを単列に配置することを特徴とする請求項1から4項のうちいずれか1項記載のコネクタにしているので、簡単な構造で、上下の係合部で挟み込んでいるため少芯数であっても全ての方向(上下方向、水平方向)に5Nトン以上の十分な保持力を確保できる。
(6)請求項6記載のコネクタは、略クランク形状に配置された前記コンタクトと略コ字形状に配置された前記コンタクトを交互に千鳥に配置することを特徴とする請求項1から4項のうちいずれか1項記載のコネクタにしているので、簡単な構造で、上下の係合部で挟み込んでいるため少芯数であっても全ての方向(上下方向、水平方向)に5Nトン以上の十分な保持力を確保でき、狭ピッチ化も可能になる。
(A) 2種類のコンタクトが千鳥に配置されたコネクタを嵌合方向から見た斜視図である。(B) 略クランク形状に配置されたコンタクトが配置されたコネクタを嵌合方向から見た斜視図である。(C) 略コ字形状に配置されたコンタクトが配置されたコネクタを嵌合方向から見た斜視図である。 (A) 略クランク形状に配置されたロック部材の斜視図である。(B) 略クランク形状に配置されたロック部材が配置されたコネクタを嵌合方向から見た断面斜視図である。(C) 略コ字形状に配置されたロック部材の斜視図である。(D) 略コ字形状に配置されたロック部材が配置されたコネクタを嵌合方向から見た断面斜視図である。 係合部が交差した状態を説明する図面である。 (A) 略クランク形状に配置されたコンタクトの斜視図である。(B) 略コ字形状に配置されたコンタクトの斜視図である。 (A) 嵌合方向からみた2種類のコンタクトが千鳥配置されるハウジングの斜視図である。(B) 略クランク形状のコンタクトが配置されるハウジングの斜視図である。(C) 略コ字形状のコンタクトが配置されるハウジングの斜視図である。 (A) 嵌合方向からみた回動部材の斜視図である。(B) 接続方向からみた回動部材の斜視図である。 (A) 略クランク形状のロック部材が挿入されたFPCと係合している状態の断面図である。(B) 略コ字形状のロック部材が挿入されたFPCと係合している状態の断面図である。 (A) FPCの係止部としてのコ字形状の切り欠きである。(B) FPCの係止部としての貫通孔である。 回動部材の押圧部の回転の仕方を説明する図面である。
本発明の特徴は、請求項1記載のコネクタ10のように、少なくとも一方面側に平面状のパターン84が形成されたFPC80が着脱自在に嵌合するコネクタ10であって、前記FPC80と接触する接触部22、および基板に接続する接続部24を有するとともに前記接触部22と前記接続部24との間に弾性部34と支点部32とを設け、前記接触部22と前記弾性部34と前記支点部32と前記接続部24を略クランク形状または/および略コ字形状に配置し、かつ、略クランク形状に配置した前記コンタクト15は前記接続部24と対向する位置に前記弾性部34から延設された押受部20を設け、略コ字状に配置した前記コンタクト14は前記弾性部341から前記接触部22と反対方向に延設された押受部201を設けた所要数のコンタクト14、15と、該コンタクト14、15が保持・固定されるとともに前記FPC80が挿入される嵌合口18を有するハウジング12と、前記嵌合口18の反対側に、前記FPC80に前記コンタクト14、15を押圧する回動部材16と、前記FPC80を保持するためのロック部材13とを備え、前記接触部22が、前記FPC80の少なくとも上面と接触するコネクタ10において、前記FPC80に係止部82を設け、前記係止部82に対応する位置で、前記係止部82に係合する係合部25、25を上下方向両側に有するロック部材13を前記ハウジング12に装着し、上下方向両側の係合部25、25は挿入される前記FPC80に対して非対称に設けられ、前記ロック部材13の上下方向両側の係合部25、25を前記FPC80の係止部82に係合させることにより前記FPC80が前記ハウジング12から抜けないようにすることを特徴とするコネクタ10である。
つまり、FPC80に係止部82を設けて、ロック部材13には上下に前記FPC80の係止と係合する係合部25、25を設けて、上下の前記係合部25、25を挿入されるFPC80に対して非対称に配置することで、上下の係合部25、25で挟み込むようにしたものである。
図に基づいて、本発明の電気コネクタの一実施例を説明する。図1(A)は2種類のコンタクトが千鳥に配置されたコネクタを嵌合方向から見た斜視図であり、(B)は略クランク形状に配置されたコンタクトが配置されたコネクタを嵌合方向から見た斜視図であり、(C)は略コ字形状に配置されたコンタクトが配置されたコネクタを嵌合方向から見た斜視図である。図2(A)は略クランク形状に配置されたロック部材の斜視図であり、(B)は略クランク形状に配置されたロック部材が配置されたコネクタを嵌合方向から見た断面斜視図であり、(C)は略コ字形状に配置されたロック部材の斜視図であり、(D)は略コ字形状に配置されたロック部材が配置されたコネクタを嵌合方向から見た断面斜視図である。図3は係合部が交差した状態を説明する図面である。図4(A)は略クランク形状に配置されたコンタクトの斜視図であり、(B)は略コ字形状に配置されたコンタクトの斜視図である。図5(A)は嵌合方向からみた2種類のコンタクトが千鳥配置されるハウジングの斜視図であり、(B)は略クランク形状のコンタクトが配置されるハウジングの斜視図であり、(C)は略コ字形状のコンタクトが配置されるハウジングの斜視図である。図6(A)は嵌合方向からみた回動部材の斜視図であり、(B)は接続方向からみた回動部材の斜視図である。図7(A)は略クランク形状のロック部材が挿入されたFPCと係合している状態の断面図であり、(B)は略コ字形状のロック部材が挿入されたFPCと係合している状態の断面図である。図8(A)はFPCの係止部としてのコ字形状の切り欠きであり、(B)はFPCの係止部としての貫通孔である。図9は回動部材の押圧部の回転を説明する図面である。
本発明のコネクタは、少なくともコンタクト(1種類もしくは2種類)とロック部材とハウジングと回動部材を備えている。
まず、前記FPC80について説明する。前記FPC80には、少なくともコンタクト14、15の接触部22と接触する平面状のパターン84と該パターン84から回路へ繋がる導体部88と前記ロック部材と係合する係止部82を備えている。本実施例では前記FPC80のパターン84は表面に配置されている。前記FPC80を用いることで、振動等でも安定した接続状態を保持でき、フレキシビリティをも持つことができる。前記係止部82の形状としては、前記ロック部材13の係合部25に係合できれば如何なるものでも良いが、本実施例では図8(A)のようにコ字形状の切り欠きにしてもよく、(B)のように貫通孔にしてもよい。仕様によっては(B)の貫通孔を表裏両方向からの止め孔にしてもよい。
次に、最初のコネクタ10として、2種類のコンタクト14、15が千鳥に配置されたコネクタ10について説明する。図に基づいて本発明のコネクタの構成部品について説明する。まず、コンタクト14、15について説明する。2種類の第一コンタクト15及び第二コンタクト14ともに金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。2種類の前記コンタクト14、15の材質としては、バネ性や導電性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。本実施例では、2種類の前記コンタクト(第一コンタクト15、第二コンタクト14)は前記ハウジング12の挿入孔38にそれぞれ交互に千鳥に挿入されるとともに、前記第一コンタクト15は嵌合口18と反対側から挿入され、前記第二コンタクト14は嵌合口18側から挿入されている。
前記第一コンタクト15は、少なくとも一方端に接触部22と他方端に押受部20とを有する第一片19と、他方端に接続部24を有する第二片21と、前記第一片19と前記第二片21の一方端を連結する弾性連結部31(支点部32と弾性部34とからなる)とを備えている。前記弾性連結部31は本実施例では支点部32と弾性部34に分けることができる。つまり、前記第一コンタクト15は、図4(A)のように略逆倒H字形状をしており、一端側に前記FPC80と接触する接触部22と他端側に前記回動部材16により押圧される押受部20と該押受部20の先端に内側に突出した突出部26と有する第一片19と、一端側に前記支点部32より前記接触部22と対向するように延設された延設部44(該延設部44の先端に前記接触部22と対向する第2の接触部22を設けてもよい(図示のごとく))と他端側に基板と接続する接続部24とを有する第ニ片21と、前記第一片19のほぼ中央付近と前記第ニ片21の前記支点部32とを連結する弾性部34(前記支点部32と前記弾性部34を合わせて弾性連結部31)と、前記第一コンタクト15の弾性連結部31付近の前記第二片21の近傍に固定部42とを備えている。前記第一片19の前記接触部22と前記弾性部34と前記支点部32と前記接続部24とを略クランク形状に配置されている。
前記固定部42は、前記第一コンタクト15の弾性連結部31付近の前記第二片21の近傍に設けている。つまり、前記支点部32付近の下側に設けることで、前記第一コンタクト15の接触部22や弾性連結部31(支点部32と弾性部34を含んだ部分)が上に持ち上げる(反る)ことを防いでいる。前記固定部42は図4(A)のように、断面略倒U字形状にし、前記ハウジング12を挟み込むように固定されている。前記固定部42の位置や大きさとしては、このような役割や保持力等を考慮して適宜設計する。
前記接触部22は、前記FPC80と接触し易いように凸部形状にしており、前記接続部24は本実施例では図4(A)のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。
前記支点部32と前記弾性部34と前記押受部20とは、前記FPC80が挿入された際に、次のような作用を果たすための部分である。前記FPC80が前記ハウジング12の嵌合口18内に挿入された後に、前記回動部材16の押圧部36が前記第一コンタクト15の接続部24と押受部20との間で回動すると、前記押受部20が前記押圧部36によって押し上げられることで前記第一コンタクト15の支点部32を支点にし、前記第一コンタクト15の弾性部34が前記接触部22側に傾くことによって、前記接触部22が前記FPC80に押圧される。前記支点部32と前記弾性部34と前記押受部20の大きさや形状は、このような作用を果たすために、適宜設計されている。
また、前記第一コンタクト15の押受部20の先端に突出部26を設け、前記回動部材16の押圧部36を前記第一コンタクト15の押受部20と接続部24との間で回動させるときは前記回動部材16の回動に対する反発力が強い為に、前記回動部材16の中央部が図1(A)の矢印「イ」方向に膨れてしまうことを防ぐようにすることが望ましい。前記突出部26の大きさは、このような役割を果たすことが出来れば如何なる大きさでもよく、前記回動部材16の押圧部36が引っ掛かる程度に適宜設計する。さらに、前記突出部26の役割としては、前記回動部材16の回動が終了し、接続対象物と前記コンタクト14、15が接触している際に、前記回動部材16の押圧部36が倒れないように保持することも兼ねている。
本実施例では図示していない(設けている)が、前記支点部32から前記接続部24と反対方向(嵌合口18方向)に延設した延設部44を設けなくてもよい。つまり、略倒h形状にし、前記第二片21は一方端を前記支点部32とし、他方端を前記接続部24とする。また、第一片19は一方端を前記接触部22とし、他方端を前記押受部20とする。さらに、第一片19のほぼ中央部分と前記支点部32を前記弾性部34で連結する。
前記第二コンタクト14は、少なくとも一方端に接触部221と他方端に押受部201とを有する第一片191と、一方端に接続部241を有する第二片211と、前記第一片191と前記第二片211の他方端を連結する弾性連結部311(支点部321と弾性部341とからなる)とを備えている。前記弾性連結部311は本実施例では支点部321と弾性部341に分けることができる。つまり、前記第二コンタクト14は、図4(B)のように略逆倒H字形状をしており、一端側に前記FPC80と接触する接触部221と他端側に前記回動部材16により押圧される押受部201と該押受部201の先端に内側に突出した突出部261と有する第一片191と、一方端側に基板に接続する前記接続部241と他方端側に前記支点部321より前記押受部201と対向するように延設された延設部441とを有する第ニ片211と、前記第一片191のほぼ中央付近と前記第ニ片211の前記支点部321とを連結する弾性部341(前記支点部321と前記弾性部341を合わせて弾性連結部311)と、前記第二コンタクト14の弾性連結部311付近の前記第二片211の近傍に固定部421とを備えている。前記第一片191の前記接触部221と前記弾性部341と前記支点部321と前記接続部241とを略コ字形状に配置されている。
前記固定部421は、前記第二コンタクト14の弾性連結部311付近の前記第二片211の近傍に設けている。つまり、前記支点部321付近の下側に設けることで、前記第二コンタクト14の接触部221や弾性連結部311(支点部321と弾性部341を含んだ部分)が上に持ち上げる(反る)ことを防いでいる。前記固定部421は図4(B)のように、断面略倒U字形状にし、前記ハウジング12を挟み込むように固定されている。前記固定部421の位置や大きさとしては、このような役割や保持力等を考慮して適宜設計する。
前記接触部221は、前記FPC80と接触し易いように凸部形状にしており、前記接続部241は本実施例では図4(B)のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。
前記支点部321と前記弾性部341と前記押受部201とは、前記FPC80が挿入された際に、次のような作用を果たすための部分である。前記FPC80が前記ハウジング12の嵌合口18内に挿入された後に、前記回動部材16の押圧部36が前記第二コンタクト14の延設部441と押受部201との間で回動すると、前記押受部201が前記押圧部36によって押し上げられることで前記第二コンタクト14の支点部321を支点にし、前記第二コンタクト14の弾性部341が前記接触部221側に傾くことによって、前記接触部221が前記FPC80に押圧される。前記支点部321と前記弾性部341と前記押受部201の大きさや形状は、このような作用を果たすために、適宜設計されている。
また、前記第二コンタクト14の押受部201の先端に突出部261を設け、前記回動部材16の押圧部36を前記第二コンタクト14の押受部201と延設部441との間で回動させるときは前記回動部材16の回動に対する反発力が強い為に、前記回動部材16の中央部が図1(A)の矢印「イ」方向に膨れてしまうことを防ぐようにすることが望ましい。前記突出部261の大きさは、このような役割を果たすことが出来れば如何なる大きさでもよく、前記回動部材16の押圧部36が引っ掛かる程度に適宜設計する。さらに、前記突出部261の役割としては、前記回動部材16の回動が終了し、接続対象物と前記コンタクト14が接触している際に、前記回動部材16の押圧部36が倒れないように保持することも兼ねている。前記突出部26、261は、第一コンタクト15若しくは第二コンタクト14のどちらか一方に設けても、両方に設けてもよい。
本実施例では図示していない(設けている)が、前記支点部321から前記接続部241と反対方向(嵌合口18の反対方向)に延設した延設部441を設けなくてもよい。つまり、略倒h形状にし、前記第二片211は一方端を前記接続部241とし、他方端を前記支点部321とする。また、第一片191は一方端を前記接触部221とし、他方端を前記押受部201とする。さらに、第一片191のほぼ中央部分と前記支点部321を前記弾性部341で連結する。
ここで、本発明のポイントであるロック部材13について説明する。前記ロック部材13も金属製であり、その材質は上記で説明した第一コンタクト15や第二コンタクト14と同様である。本実施例では、前記ロック部材13は、長手ピッチ方向の両側に、配置することで、前記FPC80の係止部82と係合させている。前記ロック部材13の構造は、ほぼ前記第一コンタクト15と前記第二コンタクト14と同一であり、接触部に代えて、係合部25が設けられている。前記第一コンタクト15と同様の前記ロック部材13は、一方端側に前記FPC80の表面側(上側)より係合する係合部25と他方端に押受部202と有する第一片192と、一方端側に前記FPC80の裏面側(下側)より係合する係合部25と他方端に接続部242を有する第二片212と、前記第一片192と前記第二片212を連結する弾性連結部312(弾性部342と支点部322からなる)とを備え、前記第二コンタクト15と同様の前記ロック部材13は、一方端側に前記FPC80の表面側(上側)より係合する係合部25と他方端に押受部202と有する第一片192と、一方端側に接続部242と他方端側に支点部322から前記押受部202と対向するように延設された延設部442(該延設部442がなくてもよく、その場合は他方端は支点部322になる)とを有する第二片212と、前記接続部242と前記支点部322との間に前記FPC80の裏面側(下側)より係合する係合部25と、前記第一片192と前記第二片212を連結する弾性連結部312(弾性部342と支点部322からなる)とを備えている。前記第一コンタクト15とほぼ同一構造のロック部材13は上側の係合部25と弾性部342と支点部322と接続部242は略クランク形状に配置され、前記第二コンタクト15とほぼ同一構造のロック部材13は上側の係合部25と弾性部342と支点部322と接続部242は略コ字形状に配置されている。ここでは、前記第一コンタクト15と前記第二コンタクト14との相違点について説明する。前記FPC80の係止部82に、係合する前記ロック部材13の係合部25は、上下方向両側に設けられている。上下方向両側に設けられた係合部25、25は挿入される前記FPC80に対して非対称に設けられている。非対称にすることで、上下両側の係合部25、25が前記FPC80の係止部82に係合した際に、互いの係合部25,25同士が干渉することがないようにしている。
前記ロック部材13は、前記回動部材16の押圧部36が前記ロック部材13の押受部202に作用すると、前記ロック部材13の押受部202が前記押圧部36によって押し上げられることで前記支点部322を支点にし、前記弾性部342が上側の前記係合部25側に傾くことによって、上側の前記係合部25が前記FPC80の係止部82と係合し、かつ、前記第一コンタクト15及び前記第二コンタクト14の押受部20、201が前記押圧部36によって押し上げられることで前記支点部32、321を支点にし、前記弾性部34、341が前記FPC80の上面に接触する前記接触部22、22側に傾くことによって、前記接触部22、22が前記FPC80側に押圧されることにより押し下げされ前記ロック部材13の下側の係合部25が前記FPC80の係止部82に係合する構造になっている。つまり、前記ロック部材13の上下の係合部25、25が前記FPC80の係止部82に交差するように係合している。
上下の係合部13を交差(互い違い)する方法としては、図3のように第1片192の途中を略直角に折曲げることで行うことができる。図3のように、前記ロック部材13の左右のどちら側へ折り曲げてもよい。また、図示はしないが、第2片212側を略直角に折り曲げてもよい。
次に、回動部材16について説明する。この回動部材16は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。前記回動部材16は主に操作部37とハウジング12に回動可能に装着される軸28部分と前記第一コンタクト15や前記第二コンタクト14や前記ロック部材13の押受部20、201、202を押圧する押圧部36と前記第一コンタクト15や前記第二コンタクト14の突出部26、261が係合する係止孔30とを備えている。前記軸28は、回動部材16を回動するための支点であり、ハウジング12の長手方向両側に回動部材16が回動可能に適宜装着されている。また、長手方向両側には、前記第一コンタクト15や前記第二コンタクト14及び前記グランド用コンタクト13の押受部20、201、202を押圧した際に回動部材16が高さ(図面の上)方向に持ち上がらないようにするためにハウジング12と係合するロック部が設けられている。ロック部の形状や大きさ等は、ハウジング12に係合できれば如何なるものでもよく、上述の役割やコネクタの大きさや強度等を考慮して適宜設計する。
前記押圧部36は、前記第一コンタクト15や前記第二コンタクト14及び前記ロック部材13の押受部20、201、202に押し付ける部分であり、その形状としては細長形状にすることが望ましく、本実施例では楕円形状をしている。このように楕円形状にすることによって、回動部材16を回動させ、前記第一コンタクト15の接続部24と押受部20の間や前記第二コンタクト15の押受部201と延設部441の間及び前記ロック部材13の押受部202と接続部242(または延設部442)との間で回転させることで、前記押圧部36の大きさの変化により前記第一コンタクト15や前記第二コンタクト14及び前記ロック部材13の押受部20、201、202が持ち上げられ、FPC80に前記第一コンタクト15や前記第二コンタクト14及び前記ロック部材13の接触部22側を押し付けている。前記押圧部36の形状としては、前記第一コンタクト15の接続部24と押受部20の間や前記第二コンタクト14の押受部201と延設部441の間及び前記ロック部材13の押受部202と接続部242(または延設部442)との間で回転でき、長軸と短軸といった大きさの違いにより前記第一コンタクト15や第二コンタクト14及び前記ロック部材13の押受部20、201、202を押し上げられれば、如何なるものでもよい。
また、前記回動部材16を回動した際に、前記回動部材16の回動に対する反発力が強く、前記回動部材16の中央部が図1(A)の矢印「イ」方向に膨れてしまうことを防ぐようにする為に、前記第一コンタクト15や前記第二コンタクト14の突出部26、261が係合する係止孔30が別個独立に設けられている。前記係止孔30を別個独立に設けることで、前記回動部材16の強度アップや回動時の変形を防止している。
次に、ハウジング12について説明する。このハウジング12は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。
前記ハウジング12には、所要数のコンタクト14、15が装着される挿入孔38が設けられており、圧入や引っ掛け(ランス)や溶着等によって固定されている。
長手方向両側には、前記回動部材16の軸が回動可能に装着される軸受部が設けられている。この軸受部の形状や大きさは、回動部材16の軸が回動できるように装着されていれば如何なるものでもよく、この役割やハウジング12の強度や大きさ等を考慮して適宜設計する。なお、長手方向両側には、前記回動部材16のロック部に対応した位置に係止部が設けられている。軸と軸受部との関係は、幾分のクリアランスを持たせ、下述する前記押圧部36のコンパクトな回転(軸が移動する)ができるようにしている。
前記ハウジング12は、前記第一コンタクト15や前記第二コンタクト14及び前記ロック部材13の第一片19、191、192の接触部22を被覆する天井部23を備え、少なくとも両端側には前記接続対象物が上方向にコジられた際の前記天井部23の浮き上がりを防止する防止壁55が形成されている。該防止壁55とは嵌合口18の先端部分をテーパー形状にすることなく、エッジ形状にしたもののことである。本実施例では、嵌合口18の両端側のみに防止壁を形成した。前記防止壁55を形成することによりFPC80等の接続対象物をガイドする作用・効果は果たさなくなっている。
本出願人は、前記防止壁55の効果について確認した。前記コネクタ10にFPC80を挿入した状態で、前記FPC80をコネクタ10に対して、垂直に前記FPC80を引張試験機で引張った。(使用状態で上方向にコジられた場合と同様の状態になる。)その結果を、下記の表1及びグラフ1に示す。表1及びグラフ1に示す保持力の現す意味は、垂直方向に前記FPC80を引っ張った場合の前記コンタクト15と前記FPC80との接触が遮断したときの力である。ここでいう従来品とは防止壁55を設けないで、嵌合口18の天井部23の全てをテーパー形状にしたものであり、改良品1(両端のみ)とは天井部23の嵌合口18の両側に防止壁55を設けたもの(即ち、両側部分だけテーパー形状になっていないもの)であり、改良品2(全体)とは天井部23全てに防止壁55を設けたものである。
Figure 2010192360
Figure 2010192360
グラフ1
表1及びグラフ1(表2)から、平均でみると、18芯では改良品1(両端のみ)で8.4N、改良品2(全体)で8.9N、27芯では改良品1で8.9N、改良品2で9.0N程度保持力(接触が遮断するまでの力)がアップし、保持力が従来に比べ改良品1及び改良品2でも約2倍になった。この結果からも防止壁55を嵌合口18の両端部分だけ及び全体にに設けるとこのような保持力(接触が遮断するまでの力)のアップに繋がることがはっきりした。即ち、前記防止壁55を嵌合口18の両端部分だけ及び全体に設けることで、コジられた場合の接触安定性を意味する保持力が約2倍に上昇した。これは、コジリに対する接触安定性が増したことを意味している。また、前記防止壁55を両端部分にだけ設けたものと全体に設けた場合の保持力(接触が遮断するまでの力)を比較するとあまり大差がないことも判る。改善比率では18芯で220.3%、27芯で197.2%と良くなっている。改善比率とは、改良品を従来品で割った値である。前記防止壁55を設ける数及び位置としては、少なくとも嵌合口18の天井部23の両端側のみに防止壁55を形成した場合と天井部23の全体に防止壁55を形成した場合との保持力(接触が遮断するまでの力)が大差ないことやコジられた場合のFPC80等の接続対象物の傷つき防止(破損)を考慮すると、できる限り少ない箇所がよい。本実施例では、両端部分にのみ設けたが、バランスを考えると両端と中央の3箇所に形成することが望ましい。コジられた場合のFPC等の接続対象物の傷つき防止(破損)をするためには、コジられた際に接続対象物と接しないように適宜設計するば良く、テーパーやC面取りやR形状や一段凹部にすること等が考えられるが、コネクタのデザイン性や材料費等を考慮するとテーパー形状がよい。嵌合口18内への誘い込みについては、前記FPC80を前記第二コンタクト14の接続部241に斜め上方からぶつけるように挿入すれば、嵌合口18の天井部23をテーパー形状にしなくても十分に誘い込みが可能である。
ここで、図9に基づいて、前記回動部材16の押圧部36の移動及び回動の仕方について説明する。ここでは、第一コンタクト15で回動する場合を例にとった部分的な図面である。
図9(A)は前記接続対象物と前記コネクタ10との接続前の状態で、前記押圧部36の下端側が前記押受部20の突出部26と接続部24との間に位置する。
図9(B)のように、前記操作部37を回動(図面の時計回り方向)させると前記押圧部36が嵌合口18と反対方向に移動し、前記押圧部36の下端54が前記押受部20の突出部26と接続部24との間に挟持される。
図9(C)のように、前記操作部37をさらに回動させると(B)の位置で前記押圧部36が押圧部36の中心を回転軸として回動する。
図9(D)のように、前記操作部37をさらに回動させると(C)の位置で前記押圧部36が押圧部36の中心を回転軸として回動し、前記押圧部36が前記押受部20と前記接続部24との間でほぼ垂直になり回転軸が前記突出部26に接した上端52側に移動する。
図9(E)のように、前記操作部37をさらに回動させると(D)の位置で前記押圧部36が前記突出部26に接した上端52側を中心に回動し、前記押圧部36を前記突出部26に引っ掛かった状態に係合させる。
即ち、前記押圧部36は最初は移動し、その後回動し、さらに回動を続けると回転軸が変化して、省スペース間でコンパクトな回動(回転)を行なうものである。
つまり、本発明のコネクタ10では、前記FPC80等の接続対象物を嵌合口18内に挿入する際に挿入力の掛からない(所謂、ゼロ・インサーション・フォース(ZIF))構造で、前記回動部材16の押圧部36をより前記第一コンタクト15や前記第二コンタクト14及び前記グランド用コンタクト13の突出部26、261、262側で回動させる(より突出部26、261、262側で前記第一コンタクト15や前記第二コンタクト14及び前記グランド用コンタクト13の押受部20、201、202を押し上げる)ことで小さな力で前記回動部材16をロックできる構造で、かつ、前記回動部材16の押圧部36でより前記第一コンタクト15や前記第二コンタクト14及び前記グランド用コンタクト13の突出部26、261、262側の押受部20、201、202を押し上げることで高い接触力を得られる構造になっている。
2番目に、図1(B)の接触部22と弾性部34と支点部32と接続部24とが略クランク形状に配置されたコンタクト15が嵌合口18の反対側から挿入されて、単列に配置されたコネクタ101について説明する。このコネクタ101は、上述した第一コンタクト15のみを使用したもので、その他は、上述したものと同じである。すなわち、前記ハウジング12の挿入孔38が第一コンタクト15に対応するだけになっただけである。
最後に、図1(C)の接触部22と弾性部341と支点部321と接続部241とが略コ字形状に配置されたコンタクト14が嵌合口18側から挿入されて、単列に配置されたコネクタ102について説明する。このコネクタ102は、上述した第二コンタクト14のみを使用したもので、その他は、上述したものと同じである。すなわち、前記ハウジング12の挿入孔38が第二コンタクト14に対応するだけになっただけである。
本発明の活用例としては、携帯電話やノートパソコンやデジタルカメラ等の電気機器や電子機器に使用されるコネクタコネクタ10に活用され、特に、少芯数の場合でもFPCを挿入した後に、確実にFPCを保持する構造に関するものである。
10、101、102 コネクタ
12、121、122 ハウジング
13 ロック部材
14 第二コンタクト
15 第一コンタクト
16 回動部材
18 嵌合口
19、191、192 第一片
20、201、202 押受部
21、211、211 第二片
22 接触部
23 天井部
24、241、242 接続部
25 係合部
26、261、262 突出部
28 軸
30 係止孔
31、311、312 弾性連結部
32、321、322 支点部
34、341、342 弾性部
36 押圧部
37 操作部
38 挿入孔
42、421 固定部
44、441、442 延設部
50 回転軸
52 上端
54 下端
55 防止壁
80 FPC
82 係止部
84 信号パターン
88 導体部
90 基板

Claims (6)

  1. 少なくとも一方面側に平面状のパターンが形成されたフレキシブルプリント基板(FPC)が着脱自在に嵌合するコネクタであって、
    前記FPCと接触する接触部、および基板に接続する接続部を有するとともに前記接触部と前記接続部との間に弾性部と支点部とを設け、前記接触部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部を略クランク形状または/および略コ字形状に配置し、かつ、略クランク形状に配置したコンタクトは前記接続部と対向する位置に前記弾性部から延設された押受部を設け、略コ字状に配置したコンタクトは前記弾性部から前記接触部と反対方向に延設された押受部を設けた所要数のコンタクトと、該コンタクトが保持・固定されるとともに前記FPCが挿入される嵌合口を有するハウジングと、前記嵌合口の反対側に、前記FPCに前記コンタクトを押圧する回動部材と、前記FPCを保持するためのロック部材とを備え、前記接触部が、前記FPCの少なくとも上面と接触するコネクタにおいて、
    前記FPCに係止部を設け、
    前記係止部に対応する位置で、前記係止部に係合する係合部を上下方向両側に有するロック部材を前記ハウジングに装着し、
    上下方向両側の係合部は挿入される前記FPCに対して非対称に設けられ、
    前記ロック部材の上下方向両側の係合部を前記FPCの係止部に係合させることにより前記FPCが前記ハウジングから抜けないようにすることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ロック部材は、前記コンタクトとほぼ同一形状で、前記FPCの係止部と係合する上側の係合部、および基板に接続する接続部を有するとともに上側の前記係合部と前記接続部との間に弾性部と支点部とを設け、上側の前記係合部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部を略クランク形状または/および略コ字形状に配置し、かつ、略クランク形状に配置した前記ロック部材は前記接続部と対向する位置に前記弾性部から延設された押受部を設け、略コ字状に配置した前記ロック部材は前記弾性部から上側の前記係合部と反対方向に延設された押受部を設け、下側の係合部は上側の係合部とは干渉しないように前記FPCに対して非対称にすることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記回動部材の押圧部が前記ロック部材の押受部に作用すると、前記ロック部材の押受部が前記押圧部によって押し上げられることで前記支点部を支点にし、前記弾性部が上側の前記係合部側に傾くことによって、上側の前記係合部が前記FPCの係止部と係合し、かつ、前記コンタクトの押受部が前記押圧部によって押し上げられることで前記支点部を支点にし、前記弾性部が前記FPCの上面に接触する前記接触部側に傾くことによって、前記接触部が前記FPC側に押圧されることにより押し下げされ前記ロック部材の下側の係合部が前記FPCの係止部に係合することを特徴とする請求項1または2記載のコネクタ。
  4. 前記ロック部材の上下の係合部が前記FPCの係止部に交差するように係合することを特徴とする請求項1または2、3記載のコネクタ。
  5. 略クランク形状に配置された前記コンタクト若しくは略コ字形状に配置された前記コンタクトのいずれか1つを単列に配置することを特徴とする請求項1から4項のうちいずれか1項記載のコネクタ。
  6. 略クランク形状に配置された前記コンタクトと略コ字形状に配置された前記コンタクトを交互に千鳥に配置することを特徴とする請求項1から4項のうちいずれか1項記載のコネクタ。
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