JP4273173B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明は、携帯電話やノートパソコンやデジタルカメラ等に使用されるコネクタに関するもので、特にフレキシブルプリント基板(以下「FPC」という)やフレキシブルフラットケーブル(以下「FFC」という)にコンタクトを押し付ける機構に関するものである。
携帯電話やCCDカメラ等に使用されるコネクタは、狭ピッチで極薄(所謂軽薄短小)であり、主にハウジングとコンタクトとスライダーとから構成され、ハウジングとスライダーとでFPC又はFFCを挟持する構造である。ハウジングとスライダーとでFPC又はFFCを保持する方法には、色々考えられるが、中でもハウジングにFPC又はFFCを挿入した後にスライダーを挿入しFPC又はFFCをコンタクトに押し付ける構造のものが多い。
ハウジングには、コンタクトが挿入される所要数の挿入孔が設けられるとともにFPC又はFFCが挿入される嵌合口が設けられている。
コンタクト64は図8のように略コ字形状をしており、主にFPC40又はFFCと接触する接触部22と基板等に接続する接続部24とハウジング62に固定される固定部42とから構成されている。このコンタクト64は、圧入等によってハウジング62に固定されている。
例えば、スライダー66は、図8のように略楔形状をしており、所要数のコンタクト64が配置されたハウジング62に、FPC40又はFFCを挿入した後に、前記スライダー66を挿入する。このようなスライダー66は、主にハウジング62に装着される装着部74とFPC40又はFFCをコンタクト64の接触部22に押圧する押圧部68とを備えている。FPC40又はFFCが挿入される以前は、スライダー66はハウジング62に仮装着された状態になっており、FPC40又はFFCが挿入された後にスライダー66を挿入すると、図8(B)のようにFPC40又はFFCと平行に前記スライダー66の押圧部68が挿入され、コンタクト64の接触部22にFPC40又はFFCが押圧されるようになる。
近年、この種のコネクタ60には、より低背位化の要求が強くなってきているが、上述した構造のコネクタ60では、図8(B)のように6層(ハウジング62の厚み方向両側の壁・コンタクト64の接触部22と受け部70の厚さ・スライダー66の押圧部68の厚さ・FPC40又はFFCの厚さ)構造になっている。低背位化を考えると、コンタクト64の受け部70を省略し、5層(ハウジング62の厚み方向両側の壁・コンタクト64の接触部22の厚さ・スライダー66の押圧部68の厚さ・FPC40又はFFCの厚さ)構造にすることはできるが、各部位の強度や仕様等からこれ以上低背位化が出来ないといった解決すべき課題があった。
また、上述のような構造のコネクタ60では、ハウジング62の嵌合口18側のみで、FPC40又はFFCの挿入とコンタクト64の接触部22をFPC40又はFFCに押し付ける動作を行っているので、コネクタが小型化すればするほど作業性が悪いと言った問題点もある。
さらにまた、コネクタ60のピッチの狭小化が要求された場合、従来の構造のようにコンタクト64を一方向から挿入したのでは、コネクタの狭小化にも限界があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、各部位の強度や仕様等を損なうことなく、スライダー16でFPC40又はFFCを確実に第1及び第2コンタクト14、142の第1及び第2接触部22a、22bに押圧することができ、作業性がよく、ピッチの狭小化や低背位化が可能なコネクタを提供せんとするものである。
上記目的の低背位化とピッチの狭小化を達成するため、本発明は、フレキシブルプリント基板(FPC)又はフレキシブルフラットケーブル(FFC)と着脱自在に嵌合するコネクタであって、前記FPC又は前記FFCと接触する接触部、および基板に接続する接続部を有する所要数のコンタクトと、該コンタクトが保持・固定されるとともに前記FPC又は前記FFCが挿入される嵌合口を有するハウジングと、前記嵌合口とは反対側に、前記FPC又は前記FFCに前記コンタクトを押圧するスライダーとを備え、前記接触部が、前記FPC又は前記FFCの少なくとも上面と接触するコネクタにおいて、前記コンタクトは、2種類の異なるコンタクトである第1および第2のコンタクトからなり、これら第1および第2のコンタクトは前記ハウジングへの挿入方向を互い違いに変えて千鳥に配置され、前記第1コンタクトには、前記FPC又は前記FFCの上面側に位置しかつ前記接触部である第1接触部と、前記接続部である第1接続部との間に、第1弾性部と第1支点部とを設けるとともに、前記第1接触部と前記第1弾性部と前記第1支点部と前記第1接続部とを略クランク形状に配置し、かつ、前記第1接続部と対向する位置に前記第1弾性部から延設された第1押受部を設け、前記第2コンタクトには、前記FPC又は前記FFCの上面側に位置しかつ前記接触部である第2接触部と、前記接続部である第2接続部との間に、第2弾性部と第2支点部とを設けるとともに、前記第2接触部と前記第2弾性部と前記第2支点部と前記第2接続部とを略コ字状に配置し、かつ、前記第2弾性部から前記第2接触部と反対方向に延設された第2押受部を設けるとともに、必要に応じて、前記第2支点部から前記第2接続部と反対方向に延設された延設部を有し、前記スライダーには、長手方向に連設した細長形状の押圧部を設けるとともに、所要数の前記第1及び第2コンタクトの第1及び第2押受部の先端と係合する係止孔を別個独立に設け、前記押圧部が前記第1コンタクトの第1接続部と第1押受部との間及び前記第2コンタクトの第2押受部と前記ハウジングまたは前記第2コンタクトの前記延設部との間で回動自在に前記スライダーを前記ハウジングに装着し、前記スライダーの押圧部が前記第1コンタクトの第1接続部と第1押受部との間及び前記第2コンタクトの第2押受部と前記ハウジングまたは前記第2コンタクトの前記延設部との間で回動すると、前記第1及び第2押受部が押圧部によって押し上げられることで前記第1及び第2支点部を支点にし、前記第1及び第2弾性部が前記第1及び第2接触部側に傾くことによって、前記第1及び第2接触部が、前記FPC又は前記FFC側に押圧されて、前記FPC又は前記FFCと接触することを特徴とするコネクタである。
前記第1コンタクトの第1押受部及び/又は前記第2コンタクトの第2押受部の先端に第1及び/又は第2突出部を設け、前記スライダーの押圧部が前記第1コンタクトの第1接続部方向へ移動しないようにすることが望ましい。このように第1及び第2突出部を設けることで、スライダーの押圧部を前記第1コンタクトの前記第1押受部と前記第1接続部との間及び前記第2コンタクトの第2押受部と前記ハウジングとの間で回動させるとき、スライダーの回動に対する反発力が強い為に、スライダーの中央部が図6(B)の矢印「ハ」方向に膨れてしまうことを防ぐことが出来る。
また、前記スライダーの押圧部の形状を細長形状にすることが望ましい。例えば、楕円形にすると良い。このように細長形状にすることで、前記スライダーを回動した際に、確実に前記第1及び第2コンタクトの第1及び第2押受部を上方に押し上げ、第1及び第2接触部をFPC又はFFCに容易に接触させることができる。
前記スライダーには、所要数の前記第1及び第2コンタクトの第1及び第2突出部と係合する係止孔を設け、該係止孔を別個独立にした方がよい。このように前記係止孔を別個独立にすることで、前記スライダーを強固で、確実に回動することができる。
また、前記第1コンタクトは、前記第1接触部(図4(A)では上側に位置する接触部でFPCの表面と接触する部分)と、前記第1支点部から前記第1接触部と同じ向きに延設した方向にも前記FPC又は前記FFCと接触する第3接触部(図4(A)では下側に位置する接触部でFPCの裏面と接触する部分)の2個の接触部で構成することが好ましい。このように前記FPC又は前記FFCの挿入方向に対して、直角方向両側にそれぞれ接触部を設けることで、前記FPC又は前記FFCを第1及び第3接触部で挟持することになり、確実に前記FPC又は前記FFCと接触できるようになる。
さらにまた、前記第2コンタクトは、前記第2接触部(図6(B)では上側に位置する接触部でFPCの表面と接触する部分)及び前記第2支点部と前記第2接続部との間に位置して前記FPC又は前記FFCと接触する第4接触部(図6(B)では下側に位置する接触部でFPCの裏面と接触する部分)の2個の接触部で構成することが好ましい。このように前記FPC又は前記FFCの挿入方向に対して、直角方向両側にそれぞれ接触部を設けることで、前記FPC又は前記FFCを第2及び第4接触部で挟持することになり、確実に前記FPC又は前記FFCと接触できるようになる。
前記第2コンタクトの前記第2支点部から第2接続部と反対方向に延設された延設部を設け、前記スライダーの押圧部が延設部と第2押受部との間で回動自在に前記スライダーを前記ハウジングに装着する。このように延設部を設け、この延設部と前記第2押受部との間でスライダーを回動させることで、回動させた際により確実に第2コンタクトの第2接触部を前記FPC又は前記FFCに押圧することができる。
前記FPC又は前記FFCが前記ハウジングの嵌合口内に挿入された後に、前記スライダーの押圧部が前記第1コンタクトの第1接続部と第1押受部及び前記第2コンタクトの第2押受部と延設部との間で回動すると、前記第1及び第2押受部が第1及び第2押圧部によって押し上げられることで両方のコンタクトの第1及び第2支点部を支点にし、前記第1及び第2コンタクトの第1及び第2弾性部が前記第1及び第2接触部側に傾くことによって、前記第1及び第2接触部が前記FPC又は前記FFC側に押圧される。
図3から図6に基づいて、本発明のコネクタの一実施例について説明する。図3はスライダーの斜視図である。図4(A)は2つの接触部を持った別の第1コンタクトの斜視図であり、図4(B)は1つの接触部を持った第1コンタクトの斜視図である。図5はスライダーが開いた状態で第2コンタクトの第2接続部側からみたときの本発明のコネクタの斜視図である。図6(A)はスライダーが開いた状態で第2コンタクト部分で切断したときの本発明のコネクタの斜視図であり、図6(B)はFPCが挿入され、スライダーが閉じた状態で第2コンタクト部分で切断したときの本発明のコネクタの斜視図である。
本発明のコネクタ101は、主にハウジング121とスライダー161とコンタクト14、142とを備えている。本実施例の特徴は、第1コンタクト14及び第2コンタクト142をハウジング121への挿入方向を互い違いに変えて千鳥に配列している点にあり、挿入方向を互い違いに変えて千鳥に配列することによってピッチの狭小化と低背位化に対応させたものである。
図に基づいて本発明のコネクタの構成部品について説明する。まず、本発明のポイントであるコンタクトについて説明する。このコンタクトは金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記コンタクトの材質としては、バネ性や導電性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。
前記第1コンタクト14は、図4(A)のように略H字形状をしており、主に前記FPC40又は前記FFCと接触する第1接触部22aと、基板に接続する第1接続部24aと、ハウジング12に固定する第1固定部42aと、前記第1接触部22aと前記第1接続部24aとの間に設けられた第1弾性部34a及び第1支点部32aと、前記第1接続部24aと対向する位置に前記第1弾性部34aから延設された第1押受部20aと、前記第1支点部32aから前記第1接触部22aと同じ向きに延設した方向にも前記FPC40又は前記FFCと接触する第3接触部22cとを備えている。上方側の前記第1接触部22a(図4(A)の図面の上側)と前記第1弾性部34aと前記第1支点部32aと前記第1接続部24aとは、略クランク形状に配置されている。前記第1および第3接触部22a、22cは、前記FPC40又は前記FFCと接触し易いように凸部形状にしており、前記第1接続部24aは本実施例では図1のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。即ち、2つの前記第1及び第3接触部22a、22cを設けて、前記FPC40又は前記FFCを挟持するようにする。前記FPC40又は前記FFCの挿入方向に対して、直角方向両側に前記第1及び第3接触部22a、22cを設けることで、前記FPC40又は前記FFCを2つの前記第1及び第3接触部22a、22cで挟持することになり、確実に前記FPC40又は前記FFCと接触できるようになる。
前記第1支点部32aと前記第1弾性部34aと前記第1押受部20aとは、前記FPC40又は前記FFCが挿入された際に、次のような作用を果たすための部分である。前記FPC40又は前記FFCが前記ハウジング12の嵌合口18内に挿入された後に、前記スライダー161の押圧部36が前記第1コンタクト14の第1接続部24aと第1押受部20aとの間で回動すると、前記第1押受部20aが押圧部36によって押し上げられることで前記第1コンタクト14の第1支点部32aを支点にし、前記第1コンタクト14の第1弾性部34aが前記第1接触部22a側に傾くことによって、前記第1接触部22aが前記FPC40又は前記FFC側に押圧される。前記第1支点部32aと前記第1弾性部34aと前記第1押受部20aの大きさや形状は、このような作用を果たすために、適宜設計されている。
また、前記第1コンタクト14の第1押受部20aの先端に第1突出部26aを設ける。前記スライダー161の押圧部36を前記第1コンタクト14の第1押受部20aと第1接続部24aとの間で回動させるとき、前記スライダー161の回動に対する反発力が強い為に、スライダー161の中央部が図6(B)の矢印「ハ」方向に膨れる傾向があるが、前記第1突出部26aを設けることにより、かかる傾向を防ぐようにすることができる。前記第1突出部26aの大きさは、このような役割を果たすことが出来れば如何なる大きさでもよく、前記スライダー161の押圧部36が引っ掛かる程度に適宜設計する。
次に、図4(B)に基づいて、第1コンタクトの他の実施形態について説明する。ここでは、上述した第1コンタクト14との相違部分についてのみ説明する。図4(B)に示す第1コンタクト141は、図4(A)に示す第1コンタクト14から、第1支点部32aから第1接続部24aと反対方向に延設した部分および第3接触部22cを削除したものであり、形状を略字形状にした。
さらに、本発明の第2コンタクト142について説明する。第2コンタクト142も金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。材質は、第1コンタクト14と同様である。
第2コンタクト142もまた、第1コンタクト14と同様に略字形状と略H字形状の2つのタイプがあり、略字形状のものは、主にFPC40又はFFCと接触する第2接触部22bと、基板に接続する第2接続部24bと、ハウジング121に固定する第2固定部42bと、前記第2接触部22bと前記第2接続部24bとの間に設けられた第2弾性部34b及び第2支点部32bと前記第2弾性部34bから延設された第2押受部20bとを備えている。前記第2接触部22bと前記第2弾性部34bと前記第2支点部32bと前記第2接続部24bとは、略コ字形状に配置されている。略H字形状のものは、前記第2支点部32bから前記第2押受部20bと同じ向きに延設した延設部44が設けられている。前記第2接触部22bは、FPC40又はFFCと接触し易いように凸部形状にしており、前記第2接続部24bは本実施例では図5のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。
前記第2支点部32bと前記第2弾性部34bと前記第2押受部20bとは、前記第1コンタクト14と同様に、前記FPC40又は前記FFCが挿入された際に、前記スライダー161の押圧部36が前記第2コンタクト142の第2押受部20bと前記ハウジング121との間若しくは第2押受部20bと延設部44との間で回動すると、前記第2押受部20bが押圧部36によって押し上げられることで前記第2コンタクト142の第2支点部32bを支点にし、前記第2コンタクト142の第2弾性部34bが前記第2接触部22b側に傾くことによって、前記第2接触部22bが前記FPC40又は前記FFC側に押圧される。前記第2支点部32bと前記第2弾性部34bと前記第2押受部20bの大きさや形状は、このような作用を果たすために、適宜設計されている。
また、第2コンタクト142の第2押受部20bの先端に第2突出部26bを設ける。前記スライダー161の押圧部36を前記第2コンタクト142の第2押受部20bとハウジング121との間で回動させるとき、前記スライダー161の回動に対する反発力が強い為に、スライダー161の中央部が図6(B)の矢印「ハ」方向に膨れる傾向があるが、前記第2突出部26bを設けることにより、かかる傾向を防ぐようにすることができる。前記第2突出部26bの大きさは、このような役割を果たすことが出来れば如何なる大きさでもよく、前記スライダー161の押圧部36が引っ掛かる程度に適宜設計する。
次に、本発明のもう一つのポイントであるスライダーについて説明する。このスライダーは電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。該スライダー161は、主に前記ハウジング12に回動可能に装着される軸28部分と、前記第1及び第2コンタクト14、142の第1及び第2押受部20a、20bを押圧する押圧部36と、前記第1及び第2コンタクト14、142の第1及び第2突出部26a、26bが係合する係止孔30とを備えている。前記軸28は、前記スライダー161を回動するための支点であり、前記ハウジング121の長手方向両側に前記スライダー161が回動可能に適宜装着されている。また、長手方向両側には、前記第1及び第2コンタクト14、142の第1及び第2押受部20a、20bを押圧した際にスライダー161が高さ(図面の上)方向に持ち上がらないようにするために前記ハウジング121と係合するロック部が設けられている。ロック部の形状や大きさ等は、ハウジング121に係合できれば如何なるものでもよく、上述の役割やコネクタの大きさや強度等を考慮して適宜設計する。
前記押圧部36は、前記第1及び第2コンタクト14、142の第1及び第2押受部20a、20bに押し付ける部分であり、その形状としては細長形状にする。前記押圧部36の形状は、本実施例では楕円形状をしている。このように楕円形状にすることによって、図2(A)のように前記スライダー161を矢印「イ」方向に回動させ、前記第1コンタクト14の第1押受部20aと第1接続部24aとの間及び前記第2コンタクト142の第2押受部20bと延設部44との間で回転させることで、前記押圧部36の大きさの変化により前記第1及び第2コンタクト14、142の第1及び第2押受部20a、20bが持ち上げられ、前記FPC40又は前記FFCに前記第1及び第2コンタクト14、142の第1及び第2接触部22a、22bを押し付けている。前記押圧部36の形状としては、前記第1コンタクト14の第1押受部20aと第1接続部24aとの間及び前記第2コンタクト142の第2押受部20bと延設部44との間で回転でき、長軸と短軸といった大きさの違いにより前記第1及び第2コンタクト14、142の第1及び第2押受部20a、20bを押し上げられれば、如何なるものでもよい。
また、前記スライダー161を回動した際に、前記スライダー161の回動に対する反発力が強く、前記スライダー161の中央部が図6(B)の矢印「ハ」方向に膨れてしまうことを防ぐようにする為に、前記第2コンタクト142の第2突出部26bが係合する前記係止孔30が別個独立に設けられている。前記係止孔30を別個独立に設けることで、前記スライダー161の強度アップや回動時の変形を防止している。
最後に、ハウジングについて説明する。このハウジングは電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。前記ハウジング121には、所要数の前記第1及び第2コンタクト14、141、142が装着される挿入溝38が設けられており、圧入や引っ掛け(ランス)や溶着等によって固定されている。
また、長手方向両側には、前記スライダー161の軸28が回動可能に装着される軸受部が設けられている。この軸受部の形状や大きさは、前記スライダー161の軸28が回動できるように装着されていれば如何なるものでもよく、この役割や前記ハウジング121の強度や大きさ等を考慮して適宜設計する。なお、長手方向両側には、前記スライダー161のロック部に対応した位置に係止部が設けられている。
以上の説明から明らかなように、本発明のコネクタによると、次のような優れた効果が得られる。
(1)前記スライダー161を前記ハウジング121の前記第1コンタクト14、141の第1接続部24a側及び前記第2コンタクト142の第2押受部20b側で回動させることで、前記コンタクト14、141、142の第1及び第2接触部22a、22bを前記FPC40又は前記FFCに接触させる構造にしているので、前記ハウジング121の嵌合口18に前記スライダー161を挿入することがなく、前記スライダー161の厚み分だけ前記コネクタ101の低背位化が可能になった。
(2)2種類の前記第1及び第2コンタクト14、142を準備し、第1コンタクト14を第1接続部24a側から挿入し、第2コンタクト142を前記ハウジング121の嵌合口18側から挿入し、前記スライダー161を第1コンタクト14、141の第1接続部24a側及び前記第2コンタクト142の第2押受部20b側で回動させることで、容易に狭小化と低背位化が可能になる。
(3)前記FPC40又は前記FFCが前記ハウジング121の嵌合口18内に挿入された後に、前記スライダー161の押圧部36が前記第1コンタクト14の第1接続部24aと第1押受部20aとの間で回動すると、前記第1押受部20aが前記押圧部36によって押し上げられることで前記第1コンタクト14の第1支点部32aを支点にし、前記コンタクト14の第1弾性部34aが前記第1接触部22a側に傾くことによって、前記第1接触部22aが前記FPC40又は前記FFC側に押圧されるので、確実に前記第1コンタクト14の前記第1接触部22aと前記FPC40又は前記FFCとを接続することができる。
(4)前記FPC40又は前記FFCが前記ハウジング121の嵌合口18内に挿入された後に、前記スライダー161の前記押圧部36が第2コンタクト142の第2押受部20bと前記ハウジング121との間若しくは第2押受部20bと延設部44との間で回動すると、前記第2押受部20bが前記押圧部36によって押し上げられることで前記第2コンタクト142の第2支点部32bを支点にし、前記コンタクト142の第2弾性部34bが前記第2接触部22b側に傾くことによって、前記第2接触部22が前記FPC40又は前記FFC側に押圧されるので、確実に前記第2コンタクト142の第2接触部22bとFPC40又は前記FFCとを接続することができる。
(5)第1及び第2コンタクト14、142の第1及び第2押受部20a、20bの先端に第1及び第2突出部26a、26bを設けているので、前記スライダー161の前記押圧部36を前記第1コンタクト14、141の第1接続部24a側及び前記第2コンタクト142の第2押受部20b側で回動させるとき前記スライダー161の回動に対する反発力が強くても、前記スライダー161の中央部が矢印「ハ」方向に膨れてしまうことを防ぐことが出来る。
(6)前記スライダー161の押圧部36の形状を細長形状(長軸と短軸がある)にしているので、前記スライダー161を回動した際に、確実に前記第1及び第2コンタクト14、142の第1及び第2押受部20a、20bを上方に押し上げ、前記第1及び第2接触部22a、22bを前記FPC40又は前記FFCに容易に接触させることができる。
(7)前記スライダー161には所要数の前記第1及び第2コンタクト14、142の第1及び第2突出部26a、26bと係合する係止孔30を設け、該係止孔30を別個独立にしているので、前記スライダー161を強固で、確実に回動することができ、かつ、変形を生じない。
(8)前記第1コンタクト14の第1支点部32aから前記第1接触部22aと同じ向きに延設した方向にも前記FPC40又は前記FFCと接触する第3接触部22cをさらに設けると、前記FPC40又は前記FFCの挿入方向に対して、直角方向両側に第1及び第3接触部22a、22cを設けることになり、前記FPC40又は前記FFCを第1及び第3接触部22a、22cで挟持することになるので、確実に前記FPC40又は前記FFCと接触できるようになる。
(9)前記第2コンタクト142の第2支点部32bと第2接続部24bとの間にも、前記FPC40又は前記FFCと接触する第4接触部22dをさらに設けると、前記FPC40又は前記FFCの挿入方向に対して、直角方向両側に第2及び第4接触部22b、22dを設けることになり、前記FPC40又は前記FFCを第2及び第4接触部22b、22dで挟持することになるので、確実に前記FPC40又は前記FFCと接触できるようになる。
(A)は、スライダーが開いた状態のハウジング嵌合口側からみた参考コネクタの斜視図であり、(B)は、スライダーが開いた状態のハウジングの嵌合口とは反対側からみた参考コネクタの斜視図である。 (A)は、スライダーが開いた状態でコンタクト部分で切断した参考コネクタの斜視図であり、(B)は、FPCが挿入されスライダーが閉じた状態でコンタクト部分で切断した参考コネクタの斜視図である。 本発明のコネクタを構成するスライダーの斜視図である。 (A)は、2つの接触部(第1及び第3接触部)を持った第1コンタクトの斜視図であり、(B)は、1つの接触部(第1接触部)を持った別形態の第1コンタクトの斜視図である。 本発明のコネクタの斜視図である。 (A)は、スライダーが開いた状態で第2コンタクト部分で切断したときの本発明のコネクタの斜視図であり、(B)は、FPCが挿入されスライダーが閉じた状態で第2コンタクト部分で切断したときの本発明のコネクタの斜視図である。 スライダーが挿入される前の嵌合口側からみた従来のコネクタの斜視図である。 (A)は、スライダーが挿入される前の状態でコンタクト部分で切断したときの従来のコネクタの斜視図であり、(B)は、FPCが挿入されスライダーが挿入された状態でコンタクト部分で切断したときの従来のコネクタの斜視図である。
符号の説明
101、60 コネクタ
121、62 ハウジング
14、141 第1コンタクト
142 第2コンタクト
16、161、66 スライダー
18 嵌合口
20a 第1押受部
20b 第2押受部
22a 第1接触部
22b 第2接触部
22c 第3接触部
22d 第4接触部
24a 第1接続部
24b 第2接続部
26a 第1突出部
26b 第2突出部
28 軸
30 係止孔
32a 第1支点部
32b 第2支点部
34a 第1弾性部
34b 第2弾性部
36、68 押圧部
38 挿入溝
40 FPC
42a 第1固定部
42b 第2固定部
44 延設部
70 受け部
64 コンタクト
72 スリット
74 装着部
76 固定具

Claims (5)

  1. フレキシブルプリント基板(FPC)又はフレキシブルフラットケーブル(FFC)と着脱自在に嵌合するコネクタであって、
    前記FPC又は前記FFCと接触する接触部、および基板に接続する接続部を有する所要数のコンタクトと、該コンタクトが保持・固定されるとともに前記FPC又は前記FFCが挿入される嵌合口を有するハウジングと、前記嵌合口の反対側に、前記FPC又は前記FFCに前記コンタクトを押圧するスライダーとを備え、前記接触部が、前記FPC又は前記FFCの少なくとも上面と接触するコネクタにおいて、
    前記コンタクトは、2種類の異なるコンタクトである第1および第2のコンタクトからなり、これら第1および第2のコンタクトは、ハウジングへの挿入方向を互い違いに変えて千鳥に配置され、
    前記第1コンタクトには、前記FPC又は前記FFCの上面側に位置しかつ前記接触部である第1接触部と、前記接続部である第1接続部との間に、第1弾性部と第1支点部とを設けるとともに、前記第1接触部と前記第1弾性部と前記第1支点部と前記第1接続部とを略クランク形状に配置し、かつ、前記第1接続部と対向する位置に前記第1弾性部から延設された第1押受部を設け、
    前記第2コンタクトには、前記FPC又は前記FFCの上面側に位置しかつ前記接触部である第2接触部と、前記接続部である第2接続部との間に、第2弾性部と第2支点部とを設けるとともに、前記第2接触部と前記第2弾性部と前記第2支点部と前記第2接続部とを略コ字状に配置し、かつ、前記第2弾性部から前記第2接触部と反対方向に延設された第2押受部を設け、
    前記スライダーには、長手方向に連設した細長形状の押圧部を設けるとともに、所要数の前記第1及び第2コンタクトの第1及び第2押受部の先端と係合する係止孔を別個独立に設け、前記押圧部が前記第1コンタクトの第1接続部と第1押受部との間及び前記第2コンタクトの第2押受部と前記ハウジングとの間で回動自在に前記スライダーを前記ハウジングに装着し、
    前記スライダーの押圧部が前記第1コンタクトの第1接続部と第1押受部との間及び前記第2コンタクトの第2押受部と前記ハウジングとの間で回動すると、前記第1及び第2押受部が押圧部によって押し上げられることで前記第1及び第2支点部を支点にし、前記第1及び第2弾性部が前記第1及び第2接触部側に傾くことによって、前記第1及び第2接触部が、前記FPC又は前記FFC側に押圧されて、前記FPC又は前記FFCと接触することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記押圧部の細長形状を、楕円形にすることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングには、スライダーが装着される側から嵌合口側に向かう方向に貫通した挿入溝が設けられ前記第1コンタクトは、前記挿入溝に挿入された状態で保持されることを特徴とする請求項1または2記載のコネクタ。
  4. 前記第1コンタクトは、前記第1支点部から前記第1接続部と反対方向に延設した部分を有し、かつ該部分の先端には、前記第1接触部と向き合うように、前記FPC又は前記FFCの下面と接触する第3接触部が設けられる請求項1、2または3記載のコネクタ。
  5. 前記第2コンタクトは、前記第2支点部と前記第2接続部との間に位置し、前記FPC又は前記FFCと接触する第4接触部をさらに有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のコネクタ。
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