JP2010192217A - 樹脂成形品、車両用灯具、および樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用灯具の見栄えを改善する。
【解決手段】車両用灯具のアウターレンズ16の一部に、金属層28および着色層30が付着していない非コート部22と、金属層28および着色層30が付着しているコート部24とが交互に配設された加飾部20が設けられている。非コート部22およびコート部24は、各々の幅が1000μm以下となるように形成されている。非コート部22は、レーザ光の照射により金属層28および着色層30を除去することで形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂成形品、樹脂成形品を用いた車両用灯具、および樹脂成形品の製造方法に関する。
従来、エクステンション等の樹脂成形品の表面にスパッタリングによりハーフミラー蒸着面を形成し、デザイン性を高めた車両用灯具が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−122366号公報
ところで、特許文献1に開示された車両用灯具では、エクステンションにハーフミラー蒸着面を形成してデザイン性の向上を図っているが、光源の前方に位置するインナーレンズやアウターレンズ等は無色透明となっており、見栄えの点で改善の余地がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、光源の前方に配置された場合に、光源の点灯時と非点灯時とで見栄えの異なる樹脂成形品、該樹脂成形品を用いた車両用灯具、および該樹脂成形品の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の樹脂成形品は、透明樹脂基材上に金属層および着色層が形成された樹脂成形品であって、当該樹脂成形品の少なくとも一部に、金属層および着色層が付着していない非コート部と、金属層および着色層が付着しているコート部とが交互に配設された加飾部が設けられている。非コート部およびコート部は、各々の幅が1000μm以下となるように形成されている。非コート部は、レーザ光を照射により金属層および着色層を除去することで形成されていてもよい。
この態様による樹脂成形品は、光源の前面に配置された場合に、光源の点灯時と非点灯時とで異なる見栄えを提供できる。すなわち、光源の点灯時には、加飾部の非コート部を透過した光源からの光が観察される。一方、光源の非点灯時には、加飾部のコート部の金属層により反射され、且つ着色層により着色された外光が観察される。このように、光源の点灯時と非点灯時とで全く異なる見栄えを提供することにより、樹脂成形品のデザイン性を向上することができる。なお、外光とは自然光などの光源が発光する光以外の光であって、樹脂成形品の周囲の環境から樹脂成形品に入射する光を指している。
また、本態様では、非コート部およびコート部の幅を1000μm以下となるよう形成している。非コート部に対してコート部の幅が広すぎると、加飾部の反射率が高くなりすぎてしまう。一方、コート部に対して非コート部の幅が広すぎると、加飾部の透過率が高くなりすぎてしまう。そこで、本態様のように非コート部およびコート部の幅を制限することにより、反射率と透過率のバランスの取れた加飾部を形成できる。
また、この態様によると、加飾部は入射した光を反射および透過するハーフミラーとして機能するが、従来、一般的に行われるように金属層の厚みを調整することでハーフミラーを形成するのではなく、コート部と非コート部とを交互に設けることにより、ハーフミラーを形成している。金属層の厚みを調整してハーフミラーを形成する場合、たとえばアルミであれば50nm程度の非常に薄い厚みに調整する必要があるが、このような薄い厚みに金属層を制御することは非常に困難である。一方、この態様のようにコート部と非コート部を交互に設けることは、例えばレーザ光の照射により金属層および着色層を除去することで容易に行うことができる。従って、この態様によれば、製造コストが低減された樹脂成形品を実現できる。
本発明の別の態様は、車両用灯具である。この車両用灯具は、上述の樹脂成形品からなるエクステンション、インナーレンズ、アウターレンズ、または投影レンズを備える。
この態様によると、点灯時と非点灯時とで見栄えの異なる車両用灯具を構成でき、車両用灯具のデザイン性を向上できる。
本発明のさらに別の態様は、樹脂成形品の製造方法である。この方法は、樹脂成形品の製造方法であって、所定の形状に透明樹脂基材を成形する工程と、成形された透明樹脂基材上に金属層および着色層を形成する工程と、レーザ光を照射することにより、当該樹脂成形品の少なくとも一部に、金属層および着色層が付着していない非コート部と、金属層および着色層が付着しているコート部とが交互に配設された加飾部を形成する工程と、を備える。非コート部およびコート部は、各々の幅が1000μm以下となるように形成されている。
この態様によると、光源の前面に配置された場合に、光源の点灯時と非点灯時とで見栄えの異なる樹脂成形品を製造できる。
本発明によれば、光源の前方に配置された場合に、光源の点灯時と非点灯時とで見栄えの異なる樹脂成形品、該樹脂成形品を用いた車両用灯具、および該樹脂成形品の製造方法を提供できる。
本発明の実施の形態に係る車両用灯具の縦断面図である。 加飾部の拡大断面図である。 図3(a)(b)は、本発明の実施の形態に係る車両用灯具の作用を説明するための図である。 加飾部の変形例を示す図である。 本発明の別の実施の形態に係る車両用灯具の斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用灯具10の縦断面図である。この車両用灯具10は、車両のテールランプとして用いられる。車両用灯具10は、ランプボディ14と、ランプボディ14の前面開口部を覆うアウターレンズ16とを備える。ランプボディ14とアウターレンズ16は、灯室18Aを形成している。
ランプボディ14の後方側の部位14Aの内面には、放物面状の反射鏡14Aaが形成されている。反射鏡14Aaの焦点位置には、光源バルブ12Aが挿着されている。反射鏡14Aaは、縦縞状パターンで区分けされた複数の反射素子14Asが形成されてなり、これにより光源バルブ12Aからの光を左右に拡散反射させるようになっている。
アウターレンズ16は、赤色透明な樹脂材料で形成された透明樹脂基材26により、その外形が形成されている。透明樹脂基材26は、例えばPC(ポリカーボネート)やアクリルを用いて形成できる。
光源バルブ12Aの前方に位置する透明樹脂基材26の内側面には、その全面にわたって複数のレンズ素子16Asが形成されている。各レンズ素子16Asは、横縞状パターンで区分けされた凸状シリンドリカル曲面で構成されており、反射鏡14Aaからの反射光を上下に拡散透過させるようになっている。
透明樹脂基材26の外側面には、加飾部20が設けられている。この加飾部20は、透明樹脂基材26の中央付近に、正面視略長方形状に設けられている。なお、加飾部20の形成位置は特に限定されず、透明樹脂基材26の少なくとも一部に設けられていればよい。
図2は、加飾部20の拡大断面図である。加飾部20は、図2に示すように透明樹脂基材26上にコート部24と非コート部22とが交互に配設されることにより形成されている。コート部24は、アルミ等の反射率の高い金属を蒸着した金属層28、カラー顔料を蒸着した着色層30、およびシリコーン重合膜からなるトップコート層32が順番に積層された部位である。非コート部22は、透明樹脂基材26上に金属層28、着色層30およびコート部24が積層されていない部位である。本実施の形態では、コート部24および非コート部22は、長手方向が水平方向を向くように形成されているが、これは特に限定されない。
図3(a)(b)は、本発明の実施の形態に係る車両用灯具10の作用を説明するための図である。
図3(a)は、車両用灯具10の光源バルブ12Aが点灯しているときの作用を示す図である。光源バルブ12Aの点灯時、光源バルブ12Aから出射された光は、赤色透明の透明樹脂基材26を透過した後、加飾部20の非コート部22を通ってアウターレンズ16から出射される。従って、正面から車両用灯具10を見ると、赤色に着色された光源バルブ12Aからの光が観察される。
図3(b)は、車両用灯具10の光源バルブ12Aが点灯していないときの作用を示す図である。例えば日中に太陽光などの自然光が加飾部20に入射すると、この自然光は、コート部24の金属層28により反射される。このとき、自然光は着色層30を通過するので、正面から車両用灯具10を見るとカラー顔料の色に着色された自然光が観察される。
このように、本実施の形態に係る車両用灯具10によれば、光源バルブ12Aの点灯時と非点灯時とで異なる見栄えを提供することができる。加飾部20を形成せずに、単に赤色透明な透明樹脂基材26のみでアウターレンズ16を構成した場合、光源バルブ12Aの非点灯時に車両用灯具10を見ても単に赤色に見えるだけであり、特にデザインの斬新さは感じられない。しかしながら、本実施の形態のように、光源バルブ12Aの非点灯時にはカラー顔料の色が観察されるようにすることで、斬新な見栄えとなり、デザイン性を向上することができる。
ここで、非コート部22の幅bに対してコート部24の幅aが広すぎると、加飾部20の反射率が高くなりすぎてしまう。一方、コート部24の幅aに対して非コート部22の幅bが広すぎると、加飾部20の透過率が高くなりすぎてしまう。そこで、コート部24の幅aおよび非コート部22の幅bは、1000μm以下となるよう形成することが好ましく、より好適には、コート部24の幅aは200〜400μm程度、非コート部22の幅bは100〜200μm程度とすることが好ましい。このように非コート部22およびコート部24の幅を制限することにより、反射率と透過率のバランスの取れた加飾部20を形成できる。
次に、アウターレンズ16の製造方法について説明する。まず、例えばポリカーボネートなどの樹脂材料を射出成形することにより、所定のアウターレンズ形状に透明樹脂基材26を成形する。
次に、加飾部20の形成領域以外の部分にマスクをして、真空チャンバー内に透明樹脂基材26を移送し、透明樹脂基材26の外側面上に抵抗加熱蒸着によりアルミニウムを蒸着することで、金属層28を成膜する。金属層28の厚みは、例えば100〜150nm程度とする。
次に、同じ真空チャンバー内で、カラー顔料チップを抵抗加熱により蒸発させ、蒸発した顔料の分子を金属層28上に衝突させることで着色層30の成膜を行う。着色層30の厚みは、例えば100〜150nm程度とする。着色層30の蒸着形成に用いる顔料には、色に応じて、例えば、フタロシアニン系顔料(青)、ピグメントグリーン(緑)、ナフトールピンク(桃)、ピグメントオレンジ(橙)、キナクリドン(紫)等の有機顔料を用いることができる。
次に、同じ真空チャンバー内で、CVD法を利用したプラズマ重合によりトップコート層32を成膜する。この工程では、真空チャンバー内に電極棒を配置し、該電極棒に高電圧を印加して放電現象を発生させる。その状態で真空チャンバーの内部にシリコーンモノマーガス(ヘキサメチルチシロキサン等)を封入する。封入されたガスは、カラー顔料による着色層30の表面に衝突しつつ固化(プラズマ重合)し、透明なシリコーンモノマー重合膜からなるトップコート層32を成膜する。トップコート層32の厚みは、例えば30〜50nm程度とする。
最後に、トップコート層32の上方からレーザ光を照射して金属層28、着色層30およびトップコート層32を除去することにより、非コート部22を形成する。このようにして、コート部24および非コート部22が交互に配設された加飾部20が形成され、アウターレンズ16が製造される。
従来、金属層上に着色層を形成する場合、金属層に顔料塗料をスプレー塗装して着色層を形成する工法が一般的であった。この塗装された着色層は、厚みが数十μmと非常に厚いため、レーザ加工により着色層の一部を除去しようとすると、着色層が飛散して表面に水飴状に固着してしまい、外観不良が発生してしまう。一方、本製造方法によれば、着色層30が100〜150nm程度と非常に薄いため、レーザ加工により着色層30の一部を除去したとしても、着色層は殆ど飛散せず、外観不良は発生しない。
また、本製造方法では、一つのチャンバーがあれば、金属層28、着色層30およびトップコート層32を全て形成できるため、上述の塗装により着色層を形成する工法よりも短時間且つ安価にアウターレンズ16を製造できる。
また、本実施の形態に係る車両用灯具10において、加飾部20は入射した光を反射および透過するハーフミラーとして機能するが、従来、一般的に行われるように金属層の厚みを調整することでハーフミラーを形成するのではなく、コート部24と非コート部22とを交互に設けることにより、ハーフミラーを形成している。金属層の厚みを調整してハーフミラーを形成する場合、たとえばアルミであれば50nm程度の非常に薄い厚みに調整する必要があるが、このような薄い厚みに金属層を制御することは非常に困難である。一方、車両用灯具10のようにコート部24と非コート部22を交互に設けることは、レーザ加工により金属層28、着色層30およびトップコート層32を除去することで容易に行うことができる。従って、本製造方法によれば、製造コストが大幅に低減された車両用灯具10を提供できる。
図4は、加飾部の変形例を示す図である。図2に示す加飾部20は、透明樹脂基材26の外側面に設けられているが、図4に示す加飾部40は、透明樹脂基材26の内側面、すなわち光源バルブ12A側の面に設けられている。加飾部40も、図2に示す加飾部20と同様に、透明樹脂基材26上に、コート部24と非コート部22とが交互に配設されることにより形成されている。図2の加飾部20と異なるのは、コート部24が、透明樹脂基材26上に着色層30、金属層28、トップコート層32の順で積層することにより形成されている点である。
このように加飾部40を形成した場合、光源バルブ12Aの点灯時、光源バルブ12Aから出射された光は、加飾部20の非コート部22を通った後、赤色透明の透明樹脂基材26を透過してアウターレンズ16から出射される。従って、正面から車両用灯具10を見ると、赤色に着色された光源バルブ12Aからの光が観察される。
一方、昼間などの光源バルブ12Aの非点灯時、太陽光などの自然光が透明樹脂基材26に入射すると、この自然光は、コート部24の金属層28により反射される。このとき、自然光は着色層30を通過するので、正面から車両用灯具10を見るとカラー顔料の色に着色された自然光が観察される。
このように、図4に示すようにアウターレンズ16に加飾部40を形成した場合であっても、図2の場合と同様に、光源バルブ12Aの点灯時と非点灯時とで異なる見栄えを提供することができる。
さらに、図4に示す加飾部40は、アウターレンズ16の内側面に形成されているので、雨や小石等との接触を避けられ、加飾部40をより好適に保護することができる。
図5は、本発明の別の実施の形態に係る車両用灯具100の斜視図である。車両用灯具100は、車両用前照灯として用いられる。
車両用灯具100は、ランプボディ102を有する。ランプボディ102は合成樹脂の成形品として形成され、側方へ回り込んだ回り込み部103を有する。また、該ランプボディ102の開口面104は、上端部104aが下端部104bより後方へ大きく変位した形状をしている。
リフレクタ105は、ほぼ円形に近い開口部105aを有し、前方に対して窪んだ凹曲面を為す反射面106を有する。反射面106は全体が細かなステップに分割された、いわゆる、ステップ反射面として形成されている。このようなリフレクタ105はランプボディ102に図示しない支持機構によって傾動可能に支持される。そして、該リフレクタ105に主バルブ107が支持される。
リフレクタ105が配置された部分を除いてランプボディ102のほとんどの部分の前面を覆うダミー部として、エクステンション110が配置される。該エクステンション110は、ランプボディ102やリフレクタ105とは別体の部品として形成されており、リフレクタ105を前方に臨ませるための開口部111が形成されている。
エクステンション110は、開口部111に隣接したリフレクタ隣接部分112と、ランプボディ102の回り込み部103を覆う側方部分116と、その他の部分である枠状部分114とを有する。そして、リフレクタ隣接部分112の表面にはメタリックシルバー塗装が施されて、金属、例えば、アルミニウム蒸着が施されているリフレクタ105の反射面106と一体感を醸し出すようにされている。
そして、ランプボディ102の前面は無色透明なアウターレンズ118によって覆われる。該アウターレンズ118はレンズステップが形成されていない、いわゆる、素通しのものであるが、レンズステップが形成されたものであってもかまわない。
アウターレンズ118には、第1加飾部120が形成されている。第1加飾部120は、主バルブ107の前方の部位に、正面視楕円状に形成されている。この第1加飾部120は、図2に示した加飾部20と同様に、コート部と非コート部とが交互に配設されることにより形成されたものである。
また、エクステンション110の側方部分116には、第2加飾部122が形成されている。エクステンション110の側方部分116は、その全面に渡って、無色の透明樹脂基材上にアルミ等の反射率の高い金属を蒸着した金属層、カラー顔料を蒸着した着色層およびシリコーン重合膜からなるトップコート層が順番に積層されている。そして、側方部分116の一部に、レーザ加工により200〜400μm程度の間隔で金属層、着色層およびトップコート層を除去することにより、第2加飾部122を形成する。
図5には図示されていないが、エクステンション110の側方部分116の内側には、補助バルブが設けられている。この補助バルブは、第2加飾部122に向けて光を出射するように配置されている。
上記のように構成された車両用灯具100において、主バルブ107の点灯時、主バルブ107から出射された光の一部は、反射面106で反射された後、第1加飾部120の非コート部を通ってアウターレンズ118から出射される。また、補助バルブの点灯時、補助バルブから出射された光の一部は、第2加飾部122の非コート部を通ってエクステンション110の側方部分116から出射される。
一方、昼間などの主バルブ107および補助バルブを点灯していないとき、太陽光などの自然光が第1加飾部120および第2加飾部122に入射すると、この自然光は、コート部の金属層により反射される。このとき、自然光は着色層を通過するので、カラー顔料の色に着色された自然光が観察される。
このように、車両用灯具100によれば、主バルブ107および補助バルブの点灯時と非点灯時とで異なる見栄えを提供することができる。第1加飾部120を形成せずに、単に透明なアウターレンズ118を構成した場合、主バルブ107の非点灯時に車両用灯具100を見ても単に主バルブ107やリフレクタ105の反射面106が見えるだけであり、特にデザインの斬新さは感じられない。また、エクステンション110の側方部分116の全面を単に反射面に形成した場合も同様である。しかしながら、本実施の形態のように、主バルブ107および補助バルブの非点灯時にはカラー顔料の色が観察されるようにすることで、斬新な見栄えとなり、デザイン性を向上することができる。
また、本実施の形態のように、主バルブ107および補助バルブが非点灯のときであっても、第1加飾部120、第2加飾部122からの着色された反射光により、歩行者に注意喚起することができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。これらの実施形態は例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、上述の実施の形態においては、加飾部を形成したランプとして、テールランプ、車両用前照灯を例示したが、これらに限定されず、デイタイムランニングランプ、フォグランプ、ターンシグナルランプなどに加飾部を設けてもよい。また、インナーレンズや投影レンズなどの樹脂成形品に上述の加飾部を形成してもよい。
また、上述の実施の形態においては、光源としてバルブを用いたが、LED等の半導体発光素子を光源として用いてもよい。また、車両用灯具において赤色透明の透明樹脂基材上に加飾部を設けたが、無色透明の樹脂基材上に加飾部を設けてもよい。また、その場合には着色光源を用いてもかまわない。
さらに、上述の実施の形態では、加飾部を形成した樹脂成形品として車両用灯具に用いる部品を例示したが、光源とともに用いられるものであれば車両用灯具の部品に限られない。たとえば、家電製品のスイッチ部分等に上述の加飾部を形成した樹脂成形品を用いることも可能である。
10、100 車両用灯具、 16、118 アウターレンズ、 20、40 加飾部、 22 非コート部、 24 コート部、 26 透明樹脂基材、 28 金属層、 30 着色層、 32 トップコート層、 110 エクステンション。

Claims (4)

  1. 透明樹脂基材上に金属層および着色層が形成された樹脂成形品であって、
    当該樹脂成形品の少なくとも一部に、前記金属層および前記着色層が付着していない非コート部と、前記金属層および前記着色層が付着しているコート部とが交互に配設された加飾部が設けられており、
    前記非コート部および前記コート部は、各々の幅が1000μm以下となるように形成されていることを特徴とする樹脂成形品。
  2. 前記非コート部は、レーザ光の照射により前記金属層および前記着色層を除去することで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品。
  3. 請求項1または2に記載の樹脂成形品からなるエクステンション、インナーレンズ、アウターレンズ、または投影レンズを備えることを特徴とする車両用灯具。
  4. 樹脂成形品の製造方法であって、
    所定の形状に透明樹脂基材を成形する工程と、
    成形された透明樹脂基材上に金属層および着色層を形成する工程と、
    レーザ光を照射することにより、当該樹脂成形品の少なくとも一部に、前記金属層および前記着色層が付着していない非コート部と、前記金属層および前記着色層が付着しているコート部とが交互に配設された加飾部を形成する工程と、
    を備え、
    前記非コート部および前記コート部は、各々の幅が1000μm以下となるように形成されていることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
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