JP2010191104A - レンズ鏡筒、撮像装置および製造方法 - Google Patents

レンズ鏡筒、撮像装置および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組み立て易く、保守性の高いレンズ鏡筒。
【解決手段】少なくとも、第1光学部品と、第2光学部品と、第3光学部品とを順番に有する光学系と、光学系の光軸と平行に延在する第1ガイドバーと、第1ガイドバーが通される挿通部を有し、第1光学部品と第3光学部品とを保持しつつ第1ガイドバーに沿って移動可能な保持筒と、保持筒の内周側に配置され、第2光学部品を保持する保持枠と、を備え、保持筒の周面に、保持枠を内周側まで挿入し得る大きさの開口部を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、レンズ鏡筒、撮像装置および製造方法に関する。
下記の特許文献1には、カム機構により複数のレンズ群を個別に移動させて焦点距離を変化させるズームレンズ鏡筒の構造が記載される。
特開2000−089086号公報
上記構造は、多数の部材を組み合わせた複雑な構造を有し、部材相互の組み立て精度を維持することが難しかった。また、完成後の保守性も低かった。
上記課題を解決すべく、本発明の第1の態様として、少なくとも、第1光学部品(L3)と、第2光学部品(L4)と、第3光学部品(L5)とを順番に有する光学系(101)と、光学系の光軸と平行に延在する第1ガイドバー(192)と、第1ガイドバーが通される挿通部(92)を有し、第1光学部品と第3光学部品とを保持しつつ第1ガイドバーに沿って移動可能な保持筒(91)と、保持筒の内周側に配置され、第2光学部品を保持する保持枠(80)と、を備え、保持筒の周面に、保持枠を内周側まで挿入し得る大きさの開口部(99)を有するレンズ鏡筒(100)が提供される。
また、本発明の第2の態様として、上記レンズ鏡筒と、レンズ鏡筒により結像される像を撮像する撮像部(200)とを有する撮像装置(300)が提供される。
更に、本発明の第3の態様として、上記レンズ鏡筒を製造する方法であって、第1光学部品と第3光学部品との少なくとも一方を保持筒に保持させる工程と、第2光学部品を保持枠に保持させる工程と、保持筒の周面に形成された開口部を通して、保持筒に保持枠を挿入させる工程と、保持筒の内周側で、第2光学部品と第2光軸部品と第3光学部品とを保持筒の中心軸に沿って順番に配置させる工程と、保持筒と保持枠とにガイドバーを挿し通す工程とを含むレンズ鏡筒の製造方法が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。しかしながら、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1および図2は、レンズ鏡筒100の断面図であり、図3はレンズ鏡筒100の部分分解斜視図である。レンズ鏡筒100は、共通の光軸X上に順次配列された5群のレンズL1、L2、L3、L4、L5を備える。レンズL1、L2、L3、L4、L5は、それぞれレンズ枠159、189、70、80、90に保持される。なお、レンズ鏡筒100はズームレンズであり、図1はレンズ鏡筒100の焦点距離が広角端にある状態を、図2はレンズ鏡筒100の焦点距離が望遠端にある状態を示す。図3は、レンズ鏡筒100の構成のうちレンズL3、L4、L5の組立体10に係る構成を分解した状態を示す。
レンズ鏡筒100は、イメージセンサ等を含む撮像部200に対して固定される固定筒110を有する。固定筒110は、全体として円筒形をなしており、撮像部200に結合するマウント112を後端の基部111に有する。レンズ鏡筒100は、撮像部200に結合された場合、固定筒110の後端面のマウント面113が撮像部200の前面に密接して位置決めされる。
以下の説明では、特に言及しない限り、固定筒110を基準として光軸Xに平行な方向の移動を「直進」とし、光軸X周りの回転を「回転」とする。また、レンズ鏡筒100において光軸Xと平行な方向を「前後」とし、撮像部200側を「後側」(像面側)、他端側を「前方」(物体側)とする。
固定筒110の前端側外周には、互いに同軸な内筒141、中筒140、外筒150およびズームリング130が内側からこの順に配される。固定筒110の内周側には、カム筒160が固定筒110に対して回転自在かつ直進自在に配される。固定筒110の前端には、固定筒110に対して回転自在かつ直進自在な連動環170が、カム筒160の内周側から固定筒110の外周側にわたって配される。
ズームリング130は、変倍動作を行なう際に外部から操作されて回転するように装着される。ズームリング130は、光軸X方向に延在する直線状の案内溝132を内面に有する。
中筒140は、ズームリング130の案内溝132に係合するカムフォロワ142を、外周側に突出するように有する。中筒140の内周面は、内筒141を案内する係合溝148を、光軸X回りに配されるように有する。中筒140の周面は、外筒150を案内するカム溝144を、光軸Xに対して傾斜するように有する。また、中筒140の周面は、カム筒160との相対移動を案内する直溝146を有する。なお、中筒140は変倍時に回転されるものであり、直溝146は図2の断面図では表れない位置にある。
内筒141は、中筒140の係合溝148に係合する係合突起149を、外周側に突出するように有する。また、固定筒110は光軸X方向に配された直線状の長穴114を有しており、内筒141のカムフォロワ147は長穴114を貫通する。さらに、内筒141は、中筒140のカム溝144と協同して外筒150を案内する直溝143を有する。また、内筒141は、中筒140の直溝146と少なくとも一部が対向する逃げ穴145を有する。
外筒150は、中筒140のカム溝144と内筒141の直溝143とに係合するカムフォロワ152を、内周側に突出するように有する。また、外筒150の前端は、レンズL1を保持するレンズ枠159に結合される。
連動環170は、カム筒160との相対移動を案内するカムフォロワ172を、カム筒160の内周側に配されるように有する。また、連動環170は、連動環170の直進移動を案内する直溝176を、固定筒110の外周側に配されるように有する。また、連動環170は、レンズL2を保持するレンズ枠189を内周側に保持する。
カム筒160は、それぞれが光軸Xに対して傾斜するように配されたカム溝161、163、164、166を有する。カム溝161には、連動環170のカムフォロワ172が係合する。カム筒160には、同じ形状の3つのカム溝161が、光軸X周りに均等に配置されるように形成されている。なお、図1および図2ではカムフォロワ172は一つのみ表示することとしたが、カム溝161の数に対応させるのが好ましい。また、カム溝161の数は、2つまたは3つが好ましい。後述するが、カム溝163はレンズL4に直進駆動力を与えるものであり、カム溝164はレンズL3とレンズL5とに直進駆動力を与えるものである。カム溝166には、固定筒110の内周面に配されたカムピン116が係合し、カム筒160に固定筒110に対する直進駆動力を与えるものである。
また、カム筒160の前端には、径方向外側に突出するカムフォロワ162が連結部材165を介して固定されている。カムフォロワ162は、内筒141の逃げ穴145を貫通して、中筒140の直溝146に係合する。
また、固定筒110の後側寄りの外周には、ピントリング120が回転自在に配される。ピントリング120の内周側には、モータ室115をなす空洞が形成される。モータ室115には、図示していないモータが収容される。
モータ室115の内部には、伝達部材122の一端が配される。伝達部材122の前端部124は、連動環170の直溝176内に配置されている。伝達部材122は、ピントリング120またはモータのいずれかから選択的に駆動されて、固定筒110の外周に沿って連動環170を回転させる。なお、図3では、モータ室115を形成する外周部の図示は省いた。
次に、カム筒160の更に内周側には、光軸Xと平行に配された一対のガイドバー192、194が配される。以下の説明では、特に言及しない限り、光軸Xよりガイドバー192側を「上側」とし、光軸Xよりガイドバー194側を「下側」とする。
ガイドバー192、194は、固定筒110の内周後端に配された環状の支持部118に一端を支持され、互いに光軸Xに対して対称に配される。レンズ枠70、80、90は、ガイドバー192、194によって移動自在に支持される。
レンズ枠70、90は、光軸X方向に延在する連動筒91により相互に結合される。連動筒91は、レンズL5を保持するレンズ枠90を後端に、レンズL3を保持するレンズ枠70を前端に有する。
レンズ枠70は、レンズL3の外縁を保持するとともにレンズL3の径方向に延在するフランジ部72を有する。これにより、レンズ枠70は、外径が連動筒91の外径と略等しくなり、連動筒91の前端に結合できる。
また、連動筒91の内周には、レンズL4を保持するレンズ枠80が、連動筒91内で直進可能に配されている。ここで、図4は、連動筒91の内周側にレンズ枠80を配置する工程を説明する図である。また、図5は、レンズ枠80が連動筒91の内周側に配置された状態を示す図であり、図1のA―A断面図である。
レンズ枠80は、ガイドバー192に嵌合する一対の嵌合部82と、ガイドバー194に係合する係合部84とを外周面に有する。一対の嵌合部82のそれぞれは、ガイドバー192を挿通することができる丸穴状の嵌合穴83を有する。
嵌合穴83は、ガイドバー192の外径と略等しい内径を有し、一対の嵌合部82はガイドバー192によって直進移動可能に保持される。レンズ枠80は、一対の嵌合部82がガイドバー192の延在方向に間隔をおいて配されるので、ガイドバー192に対して傾くことを規制されつつ案内される。
係合部84は、ガイドバー194を挟む一対の平行面を含むU字溝85を有する。レンズ枠80は、外周面に嵌合部82と係合部84とを備えるので、レンズ枠80がガイドバー192を軸として回転することが規制される。
また、レンズ枠80は、カム筒160のカム溝163に係合するカムフォロワ86を、外周面であって嵌合部82の近傍に有する。カムフォロワ86は、レンズ枠80を内部に含む連動筒91をカム筒160の内側に配置してから取り付けられるものであり、カム筒160のカム溝163に係合しながらカム筒160を貫通してレンズ枠80の外周面に装着される。
連動筒91は、レンズ枠80の嵌合部82およびカムフォロワ86を外部に突出させると共に、嵌合部82およびカムフォロワ86の相対的な直進を許す逃げ穴97を上側周面に有する。また、連動筒91は、連動筒91の内周側までレンズ枠80を挿入する場合に通過させる挿入穴99を下側周面に有する。
連動筒91は、ガイドバー192に嵌合する一対の嵌合部92を外周面に有する。それぞれの嵌合部92は、ガイドバー192を挿通することができる丸穴状の嵌合穴93を有する。嵌合穴93は、ガイドバー192の外径と略等しい内径を有し、一対の嵌合部92はガイドバー192によって直進移動可能に保持される。連動筒91は、一対の嵌合部92がガイドバー192の延在方向に間隔をおいて配されるので、ガイドバー192に対して傾くことを規制されつつ案内される。
また、連動筒91は、ガイドバー194に係合する係合部94を外周面に有する。係合部94は、ガイドバー194を挟む一対の平行面を含むU字溝95を有する。連動筒91は、外周面に嵌合部92と係合部94とを有するので、ガイドバー192を軸として回転することが規制される。
また、連動筒91は、カム筒160のカム溝164に係合するカムフォロワ96を外周面であって嵌合部92の近傍に有する。カムフォロワ96は、連動筒91をカム筒160の内側に配置してから取り付けられるものであり、カム筒160のカム溝164に係合しながらカム筒160を貫通して連動筒91の外周面に装着される。
一対の嵌合部92は、連動筒91の上側外周面で逃げ穴97を光軸X方向に挟むように配置されている。逃げ穴97からはレンズ枠80の嵌合部82が突出するので、レンズ枠80の嵌合部82と連動筒91の嵌合部92とは光軸X方向に並んで配置されることができ、一つのガイドバーが嵌合部82、92を貫通することができる。
また、係合部94は、連動筒91を光軸X方向から見たときに、挿入穴99が形成されている領域と重なるように形成されている。挿入穴99からはレンズ枠80の係合部84が突出するので、レンズ枠80の係合部84と連動筒91の係合部94とは光軸X方向に並んで配置されることができ、一つのガイドバーが係合部84、94に係合することができる。
これらの構造により、レンズ枠70、90とそれに保持されたレンズL3、L5は、ガイドバー192、194に沿って一体的に移動する。また、レンズ枠80およびレンズL4は、連動筒91の内周側において、連動筒91とは個別に、ガイドバー192、194に沿って移動する。また、レンズ枠80のカムフォロワ86は、連動筒91のカムフォロワ96が係合するカム溝164とは異なるカム溝163に係合する。
カム溝163とカム溝164とをカム筒160に形成するために、レンズ枠80のカムフォロワ86と連動筒91のカムフォロワ96とは、光軸X方向から見たときに嵌合部82、92を間に配置することが好ましい。このため、逃げ穴97は、連動筒91のカムフォロワ96と反対側に延在する。
ここで、レンズ枠80は、連動筒91の内径D91よりも小さな外径D80を有する。また、連動筒91の挿入穴99は、連動筒91の内径D91と略同じ幅を有する。これにより、レンズ枠80は、挿入穴99を通じて、連動筒91の内側に挿入することができる。
レンズL3、L4、L5の組立体10に係る構成(図3参照)を組み立てる場合は、例えば、以下のような手順を含むことができる。まず、連動筒91後端にレンズL5を保持したレンズ枠90を装着する。次に、レンズL3を保持したレンズ枠70のフランジ部72を、連動筒91の前端に取り付ける。連動筒91は、まだ他の部材に取り付けられていないので、レンズL3とレンズL5との位置関係を容易に調整して、これらの光軸を正確に一致せることができる。
次いで、連動筒91側面の挿入穴99を通して、レンズL4を保持したレンズ枠80を、連動筒91の内周側まで挿入する。このような手順により、連動筒91の両端に保持されたレンズL3、L5の位置関係を十分に調整した上で、それらの間にレンズL4を容易に組み付けることができる。このような良好な作業性は、レンズ鏡筒100を保守、整備する場合にも有効になる。
レンズ枠80が連動筒91に挿入された場合、レンズ枠80の嵌合部82が、連動筒91の嵌合部92(図5では嵌合部82の後ろに隠れている)と同じ位置に配され、ガイドバー192を共通に挿通される。同様に、レンズ枠80の係合部84は、連動筒91の係合部94(図5では係合部84の後ろに隠れている)と同じ位置に配され、ガイドバー194に共通に係合する。
こうして完成した組立体10に、後側の支持部118と一体となっているガイドバー192、194(図3参照)のうち、ガイドバー192を嵌合部92、82に貫通させるとともに、ガイドバー194を係合部94、84に係合させることにより、一対のガイドバー192、194と組立体10とを一体的に取り扱うことができる。
更に、連動筒91の外側に、カム筒160が装着される。装着されたカム筒160のカム溝163、164を貫通するように、カムフォロワ86、96が、レンズ枠80または連動筒91に取り付けられる。なお、カムフォロワ86、96の装着位置は、嵌合部82、92に対するガイドバー192の挿通を妨げない範囲で、レンズ枠80または連動筒91の周方向について、嵌合部82、92により近い位置に配されることが好ましい。これにより、カム筒160のレンズ枠80または連動筒91に対する駆動効率を向上させることができる。
次に、一体となっている組立体10とガイドバー192、194、後側の支持部118を固定筒110に後方より挿入し、ガイドバー192、194の前端部を前側の支持部118に嵌合させると共に、後側の支持部118を固定筒110に固定する。
次に、レンズ鏡筒100の変倍動作について説明する。
レンズ鏡筒100において、ズームリング130が光軸Xの回りに回転する回転操作を受けた場合、案内溝132に係合するカムフォロワ142を通じて回転駆動力が伝えられた中筒140が回転する。中筒140が回転した場合、外筒150は、カム溝144からカムフォロワ152に伝えられた駆動力により、直溝143に沿って直進する。これにより、外筒150の先端に結合されたレンズ枠159と、レンズ枠159に保持されたレンズL1とが一体的に移動する。
また、中筒140が回転した場合、直溝146に係合するカムフォロワ162を通じてカム筒160にも回転駆動力が伝えられ、カム筒160は回転する。カム筒160が回転すると、カム筒160のカム溝166に係合する固定筒110のカムピン116から、カム筒160は固定筒110に対する相対駆動力を与えられる。固定筒110は撮像部200に対して固定されているので、カム筒160はカム溝166の形状に応じて回転しながら直進する。
更に、カム筒160が直進した場合、固定筒110の長穴114に沿ってカムフォロワ147も直進する。よって、カムフォロワ147に従って内筒141も直進する。内筒141が直進すると、内筒141の係合突起149に係合している係合溝148により中筒140も直進する。
また更に、連動環170の直溝176には伝達部材122の前端部124が入り込んでいるので、連動環170の回転は規制されている。従って、カム筒160が回転および直進した場合、カム溝161に係合したカムフォロワ172によりカム筒160に連結された連動環170は直進する。これより、レンズ枠189に保持されたレンズL2も直進する。
なお、本実施例においては、連動環170にカムフォロワ172を、カム筒160にカム溝161をそれぞれ設けた。しかしながら、例えば、連動環170にカム溝161を、カム筒160にカムフォロワ172をそれぞれ設けても、同様の機能が得られる。このことは、他の溝部と突起部との係合においても同様である。
更に、移動するカム筒160の他のカム溝163、164は、連動筒91のカムフォロワ96およびレンズ枠80のカムフォロワ86も駆動する。連動筒91およびレンズ枠80は、ガイドバー192、194に嵌合および係合して回転が規制されているので、カム筒160により駆動された場合は、直進する。
なお、外筒150およびズームリング130の間には、固定筒110に対して同軸に装着されたカバー筒155が配される。カバー筒155は、外筒150に連れ従って進退して、外筒150およびズームリング130の間を封止する。これにより、レンズ鏡筒100の内部に塵芥が浸入することが防止される。
このように、ズームリング130を回転させた場合は、全てのレンズL1、L2、L3、L4、L5が光軸X方向に移動する。また、連動筒91およびレンズ枠159、189、80は、それぞれ個別の駆動機構により駆動されるので、個別の移動量を有する。これにより、レンズ鏡筒100の焦点距離を変化させることができる。
次に、レンズ鏡筒100の合焦動作について説明する。
レンズ鏡筒100において、ピントリング120を回転させた場合、または、モータ室115のモータが動作した場合、伝達部材122は、固定筒110の外周に沿って回転する。この回転駆動力は、伝達部材122の前端部124から、連動環170の直溝176に伝達され、連動環170を回転させる。
これにより、連動環170のカムフォロワ172は、カム溝161に沿って、他のレンズL1、L3、L4、L5に対して個別に回転しながら直進する。本実施形態では、レンズL2を直進させることにより、レンズ鏡筒100の焦点位置を移動させることができる。よって、レンズL1、L3、L4、L5は光軸X方向の位置を固定としてままレンズL2を直進させることにより、レンズL1、L2、L3、L4、L5を含む光学系を通過した光束を、イメージセンサ等の受光面に合焦させることができる。
図6は、レンズ鏡筒100を備えた撮像装置300の構造を模式的に示す図である。なお、図面の記載が煩雑になることを避ける目的で、図6においてはレンズ鏡筒100を模式的に記載した。しかしながら、図6におけるレンズ鏡筒100は、図1から図5までに示したレンズ鏡筒100と同じ構造を有する。そこで、共通の構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省いた。
撮像装置300は、レンズ鏡筒100および撮像部200を含む。レンズ鏡筒100は、撮像部200のマウント部260に着脱自在に装着される。
撮像装置300に装着されたレンズ鏡筒100は、図示していない接続端子を介して、撮像部200に対して電気的にも結合される。これにより、レンズ鏡筒100は、撮像部200から電力を供給される。また、レンズ鏡筒100側らか撮像部200側に信号も送信される。
撮像部200は、主鏡240、ペンタプリズム270、接眼光学系290を含む光学系と、主制御部250とを収容する。主鏡240は、レンズ鏡筒100の光学系を介して入射した入射光の光路上に傾斜して配置される待機位置と、入射光を避けて上昇する撮影位置(図中に点線で示す)との間を移動する。
待機位置にある主鏡240は、入射光の大半を、上方に配置されたフォーカシングスクリーン272に導く。フォーカシングスクリーン272は、レンズ鏡筒100の光学系が合焦した場合に像を結ぶ位置に配置され、当該像を可視化する。
フォーカシングスクリーン272に結像された画像は、ペンタプリズム270を介して接眼光学系290から観察される。これにより、接眼光学系290からは、フォーカシングスクリーン272上の映像を正像として見ることができる。
ペンタプリズム270および接眼光学系290の間にはハーフミラー292が配置される。ハーフミラー292は、ファインダLCD294に形成された表示画像を、フォーカシングスクリーン272の映像に重畳させる。これにより、接眼光学系290の出射端において、フォーカシングスクリーン272の映像と、ファインダLCD294の映像とを併せて見ることができる。なお、ファインダLCD294には、撮像装置300の撮影条件、設定条件等の情報が表示される。
また、ペンタプリズム270の出射光の一部は、測光部280に導かれる。測光部280は、入射光の強度およびその分布等を測定して、撮影条件を決定する場合に測定結果を参照させる。
一方、入射光の入射面に対する主鏡240の裏面には、副鏡242が配置される。副鏡242は、主鏡240を透過した入射光の一部を、下方に配置された焦点検出装置230に導く。これにより、主鏡240が待機位置にある場合は、焦点検出装置230が光学系の焦点調整状態を検出する。なお、主鏡240が撮影位置に移動した場合は、副鏡242も入射光の光路から退避する。
レンズ鏡筒100からの入射光に対して主鏡240の後方には、シャッタ220、光学フィルタ212および撮像素子210が光軸に沿って配置される。シャッタ220が開放される場合は、その直前に主鏡240が撮影位置に移動するので、入射光は直進して撮像素子210に入射される。これにより、入射光の形成する画像が、撮像素子210において電気信号に変換される。
また、撮像部200は、レンズ鏡筒100に対して背面において、外部に面したメインLCD296を備える。メインLCD296は、撮像部200に対する各種の設定情報を表示する他、主鏡240が撮影位置に移動している場合に撮像素子210に形成された画像を表示することもできる。
主制御部250は、上記のような種々の動作を総合的に制御する。また、撮像部200側の焦点検出装置230が検出した被写体までの距離の情報を参照して、レンズ鏡筒100を駆動するオートフォーカス機構を形成できる。更に、焦点検出装置230がレンズ鏡筒100の動作量を参照して、フォーカスエイド機構を形成することもできる。
更に、主制御部250は、レンズ鏡筒100のマイクロプロセッサと情報を交換して、絞り装置222の開閉等も制御する。更に、主制御部250は、露出の自動化、シーンモードの実行、ブラケット撮影の実行等にも寄与する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示していない限り、また、前の処理の出力を後の処理で用いない限り、任意の順序で実現し得ることに留意されたい。特許請求の範囲、明細書、および図面の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
レンズ鏡筒100の広角端状態の縦断面図である。 レンズ鏡筒100の望遠端状態の縦断面図である。 レンズ鏡筒100一部の分解斜視図である。 連動筒91に対するレンズ枠80の組み付け方法を示す図である。 組立体10の構造を示す断面図である。 撮像装置300の構造を模式的に示す図である。
10 組立体、70、80、90、159、189 レンズ枠、72 フランジ部、82、92 嵌合部、83、93 嵌合穴、84、94 係合部、85、95 U字溝、86、96、142、147、152、162、172 カムフォロワ、91 連動筒、97、145 逃げ穴、99 挿入穴、100 レンズ鏡筒、110 固定筒、111 基部、112 マウント、113 マウント面、114 長穴、115 モータ室、116 カムピン、118 支持部、120 ピントリング、122 伝達部材、124 前端部、130 ズームリング、132 案内溝、140 中筒、141 内筒、143、146、176 直溝、144、161、163、164、166 カム溝、148 係合溝、149 係合突起、150 外筒、155 カバー筒、160 カム筒、165 連結部材、170 連動環、192、194 ガイドバー、200 撮像部、210 撮像素子、212 光学フィルタ、220 シャッタ、222 絞り装置、230 焦点検出装置、240 主鏡、242 副鏡、250 主制御部、260 マウント部、270 ペンタプリズム、272 フォーカシングスクリーン、280 測光部、290 接眼光学系、292 ハーフミラー、294 ファインダLCD、296 メインLCD、300 撮像装置

Claims (9)

  1. 少なくとも、第1光学部品と、第2光学部品と、第3光学部品とを順番に有する光学系と、
    前記光学系の光軸と平行に延在する第1ガイドバーと、
    前記第1ガイドバーが通される挿通部を有し、前記第1光学部品と前記第3光学部品とを保持しつつ前記第1ガイドバーに沿って移動可能な保持筒と、
    前記保持筒の内周側に配置され、前記第2光学部品を保持する保持枠と、
    を備え、
    前記保持筒の周面に、前記保持枠を内周側まで挿入し得る大きさの開口部を有するレンズ鏡筒。
  2. 前記開口部は、前記第2光学部品の光軸と前記保持筒の中心軸とが略平行な状態のまま前記保持枠を挿入し得る大きさである請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1ガイドバーと平行に配された第2ガイドバーを備え、
    前記保持筒は、前記第2ガイドバーに係合して、前記保持筒の周面方向の移動を規制される係合部を備え、
    前記挿通部と前記係合部とは、前記保持筒の中心軸方向からみた場合に、前記保持筒の周面に沿って略対向する位置に配置されており、
    前記開口部は、前記保持筒の中心軸方向からみた場合に、前記係合部と重なる位置に形成されている請求項1または請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第1ガイドバーと平行に配された第2ガイドバーを備え、
    前記第1ガイドバーと前記第2ガイドバーとの少なくとも一方は、前記保持筒の外周に沿って配置される請求項1から請求項3までのいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1ガイドバーと平行に配された第2ガイドバーを備え、
    前記保持枠は、前記第1ガイドバーに沿って移動可能に係合する第1係合部と、前記第2ガイドバーに沿って移動可能に係合する第2係合部とを備え、
    前記第1係合部と前記第2係合部とは、前記保持枠と一体的に形成される請求項1から請求項4までのいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記保持筒は、前記第1ガイドバーに沿って移動する場合に駆動力を受ける受け部材を備え、
    前記受け部材と前記開口部とは、前記保持筒の中心方向からみた場合に、前記保持筒の周面に沿って略対向する位置に配置されている請求項1から請求項5までのいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒により結像される像を撮像する撮像部と
    を備える撮像装置。
  8. 第1光学部品と第3光学部品との少なくとも一方を保持筒に保持させる工程と、
    第2光学部品を保持枠に保持させる工程と、
    前記保持筒の周面に形成された開口部を通して、前記保持筒に前記保持枠を挿入させる工程と、
    前記保持筒の内周側で、前記第1光学部品と前記第2光学部品と前記第3光学部品とを前記保持筒の中心軸に沿って順番に配置させる工程と、
    前記保持筒と前記保持枠とにガイドバーを挿し通す工程とを含むレンズ鏡筒の製造方法。
  9. 前記第1光学部品と前記第3光学部品とを前記保持筒に保持させてから、前記保持枠を前記保持筒に挿入する請求項8に記載の製造方法。
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