JP2010190490A - 冷却庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】機械室上方への排気経路を確保しつつ、壁にピッタリとくっつけた状態で設置できる冷却庫を提供する。
【解決手段】本発明の冷却庫は、被冷却物を収納して冷却する本体10に隣接する位置に、機械室11が設置されているものであって、機械室11の後面は、同上面を構成するトップパネル60の後端よりも前方に配置され、機械室11の後面には、機械室11の内部から外部に排気する後方排気面81が形成されており、トップパネル60の後部には、機械室11後方の排気空間S4と機械室11上方の外部空間S5とを連通させるパネル排気口61が設けられている。
【選択図】図10
【解決手段】本発明の冷却庫は、被冷却物を収納して冷却する本体10に隣接する位置に、機械室11が設置されているものであって、機械室11の後面は、同上面を構成するトップパネル60の後端よりも前方に配置され、機械室11の後面には、機械室11の内部から外部に排気する後方排気面81が形成されており、トップパネル60の後部には、機械室11後方の排気空間S4と機械室11上方の外部空間S5とを連通させるパネル排気口61が設けられている。
【選択図】図10
Description
本発明は、機械室の後方に排気面を有する冷却庫に関する。
この種の冷却庫として、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。この冷却庫は、被冷却物を収納して冷却する冷却庫本体を備え、この冷却庫本体の側方に機械室が設置されている。この機械室は、複数のパネルによって箱形に形成されており、機械室の内部には、凝縮器、圧縮機などの冷凍装置が収納されている。機械室の前面を構成するフロントパネルには、吸気口が形成されているとともに、機械室の後面や機械室の側面には、排気口が形成されている。そして、冷凍装置が運転されると、凝縮器の奥側に設けられた凝縮器ファンが駆動され、フロントパネルの吸気口から吸い込まれた外気で凝縮器が冷却され、冷却に供した後の暖排気は、機械室後面や側面の排気口から排出されるようになっている。
しかしながら、冷却庫の設置場所によっては、機械室後面や側面を壁にピッタリとくっつけた状態で冷却庫を設置する場合があり、機械室後面と側面の排気口がともに壁で塞がれてしまい、排気を十分にできないことが懸念される。また、機械室の下方に排気した場合には、冷却に供した暖排気が前方に流通した後、再び吸気口から機械室内に吸い込まれる、いわゆるショートサイクルを起こすおそれがある。したがって、機械室上方への排気経路を確保しつつ、壁にピッタリとくっつけた状態で冷却庫を設置すべく、さらなる改善が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、機械室上方への排気経路を確保しつつ、壁にピッタリとくっつけた状態で設置できる冷却庫を提供することを目的とする。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、機械室上方への排気経路を確保しつつ、壁にピッタリとくっつけた状態で設置できる冷却庫を提供することを目的とする。
本発明の冷却庫は、被冷却物を収納して冷却する冷却庫本体に隣接する位置に、機械室が設置されているものであって、前記機械室の後面は、同上面を構成するトップパネルの後端よりも前方に配置され、前記機械室の後面には、前記機械室の内部から外部に排気する後方排気面が形成されており、前記トップパネルの後部には、前記機械室後方の排気空間と前記機械室上方の外部空間とを連通させるパネル排気口が設けられている構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、トップパネルの後端を壁に接触させた状態で冷却庫を設置した場合においても、機械室後方の排気空間を確保することができ、後方排気面から後方に排出された排気が、トップパネルのパネル排気口を通って機械室上方の外部空間に排出される。また、トップパネルの上面に他の調理器具などを設置したい場合には、配管や配線などを通すためにパネル排気口を使用することができる。
このような構成によると、トップパネルの後端を壁に接触させた状態で冷却庫を設置した場合においても、機械室後方の排気空間を確保することができ、後方排気面から後方に排出された排気が、トップパネルのパネル排気口を通って機械室上方の外部空間に排出される。また、トップパネルの上面に他の調理器具などを設置したい場合には、配管や配線などを通すためにパネル排気口を使用することができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記機械室が前記冷却庫本体の側方に設置されているものにおいて、前記冷却庫本体の後面が前記トップパネルの後端よりも前方となるように前記冷却庫本体を設置することにより、前記トップパネルの上面後端が前記冷却庫本体の上面後端と段差を介して接続されており、前記冷却庫本体の後方には、前記機械室後方の排気空間と連通する排気空間が前記段差に起因して形成されている。
このようにすると、トップパネルの後端を壁に接触させた状態で冷却庫を設置した場合に、段差に起因して、冷却庫本体の後面と壁との間に、機械室後方の排気空間と連通した排気空間が形成される。したがって、機械室後方に排出された排気が、冷却庫本体後方の排気空間を通って冷却庫上方の外部空間に排出される。
(1)前記機械室が前記冷却庫本体の側方に設置されているものにおいて、前記冷却庫本体の後面が前記トップパネルの後端よりも前方となるように前記冷却庫本体を設置することにより、前記トップパネルの上面後端が前記冷却庫本体の上面後端と段差を介して接続されており、前記冷却庫本体の後方には、前記機械室後方の排気空間と連通する排気空間が前記段差に起因して形成されている。
このようにすると、トップパネルの後端を壁に接触させた状態で冷却庫を設置した場合に、段差に起因して、冷却庫本体の後面と壁との間に、機械室後方の排気空間と連通した排気空間が形成される。したがって、機械室後方に排出された排気が、冷却庫本体後方の排気空間を通って冷却庫上方の外部空間に排出される。
(2)前記トップパネルの上面および前記冷却庫本体の上面に、一枚板状の天板が取り付けられているものにおいて、この天板において前記パネル排気口と対応する位置には、前記機械室後方の排気空間と前記機械室上方の外部空間とを連通させる天板排気口が設けられている。
このようにすると、トップパネルの上面および冷却庫本体の上面に天板を取り付けた場合においても、後方排気面から後方に排出された排気が、トップパネルのパネル排気口および天板の天板排気口を通って機械室上方の外部空間に排出される。
このようにすると、トップパネルの上面および冷却庫本体の上面に天板を取り付けた場合においても、後方排気面から後方に排出された排気が、トップパネルのパネル排気口および天板の天板排気口を通って機械室上方の外部空間に排出される。
(3)前記天板排気口は、前記天板において前記冷却庫本体後方の排気空間と対応する位置にも設けられることにより、前記冷却庫本体後方の排気空間と前記冷却庫本体上方の外部空間とを連通させる。このようにすると、トップパネルの上面および冷却庫本体の上面に天板を取り付けた場合においても、後方排気面から後方に排出された排気が、冷却庫本体後方の排気空間および天板の天板排気口を通って冷却庫本体上方の外部空間に排出される。
(4)前記天板の後端部には、前記トップパネルの上面および前記冷却庫本体の上面から上方に立ち上がる立ち部が形成されており、この立ち部に、複数の前記天板排気口が形成されている。このようにすると、フラットな天板の上面に複数の天板排気口を形成した場合よりも、天板排気口全体の面積を稼ぐことができ、排気効率を高めることができる。
(4)前記天板の後端部には、前記トップパネルの上面および前記冷却庫本体の上面から上方に立ち上がる立ち部が形成されており、この立ち部に、複数の前記天板排気口が形成されている。このようにすると、フラットな天板の上面に複数の天板排気口を形成した場合よりも、天板排気口全体の面積を稼ぐことができ、排気効率を高めることができる。
本発明によれば、機械室上方への排気経路を確保しつつ、壁にピッタリとくっつけた状態で冷却庫を設置することができる。
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図30に基づいて説明する。本実施形態の冷却庫はいわゆる横型冷却庫であって、図1に示すように、機械室11の右側に冷却庫本体(以下、単に本体10という)が設置されている。機械室11と本体10は横方向に並んで組み付けられており、機械室11および本体10の底面に配された複数の脚12によって支持されている。本体10は、図2に示すように、前面が開口された断熱箱体からなり、同本体10の前面開口部13には、断熱扉14が正面から見た右側縁を中心として揺動開閉可能に装着されている。なお、本体10および機械室11の上面には、一枚板状をなす天板15が取り付けられており、この天板15上で調理などができるようになっている。
本体10の内部すなわち庫内では、図32に示すように、正面から見た右側の6割程度の領域が、食品の収納室R1とされており、残りの左側の領域が、冷却ユニット20の設置室R2となっている。冷却ユニット20は、冷却器21と冷却ファン22とを組み付けてユニット化したものである。収納室R1の庫内空気C3が冷却ファン22の正面側の開口である吸込口28から冷却ユニット20内に吸引されて冷却器21を通過する間に冷気が生成され、冷却器21の背面側の開口である吹出口29から吹き出された冷気C1,C2は、庫内の左側面10Lに当たって手前側と奥側に分かれて回り込んだ後、一部が庫内の右側面10R側まで流通しつつ収納室R1に送り込まれる。このように冷気C1,C2および庫内空気C3が循環することによってトレイ(図示せず)に入れられた食品が急速冷却される。
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図30に基づいて説明する。本実施形態の冷却庫はいわゆる横型冷却庫であって、図1に示すように、機械室11の右側に冷却庫本体(以下、単に本体10という)が設置されている。機械室11と本体10は横方向に並んで組み付けられており、機械室11および本体10の底面に配された複数の脚12によって支持されている。本体10は、図2に示すように、前面が開口された断熱箱体からなり、同本体10の前面開口部13には、断熱扉14が正面から見た右側縁を中心として揺動開閉可能に装着されている。なお、本体10および機械室11の上面には、一枚板状をなす天板15が取り付けられており、この天板15上で調理などができるようになっている。
本体10の内部すなわち庫内では、図32に示すように、正面から見た右側の6割程度の領域が、食品の収納室R1とされており、残りの左側の領域が、冷却ユニット20の設置室R2となっている。冷却ユニット20は、冷却器21と冷却ファン22とを組み付けてユニット化したものである。収納室R1の庫内空気C3が冷却ファン22の正面側の開口である吸込口28から冷却ユニット20内に吸引されて冷却器21を通過する間に冷気が生成され、冷却器21の背面側の開口である吹出口29から吹き出された冷気C1,C2は、庫内の左側面10Lに当たって手前側と奥側に分かれて回り込んだ後、一部が庫内の右側面10R側まで流通しつつ収納室R1に送り込まれる。このように冷気C1,C2および庫内空気C3が循環することによってトレイ(図示せず)に入れられた食品が急速冷却される。
本体10の前面開口部13の前面(以下、前面枠13Aという)には、図2に示すように、合成樹脂製のジョイナ16が装着されている。本体10は詳細には、ともにステンレス鋼板からなる外箱10Aと内箱10Bとの間に、発泡ウレタン樹脂等の断熱材を発泡充填して形成されている。ジョイナ16内にはマグネット(図示せず)が埋設されている。一方、断熱扉14の庫内側の面の周縁部にはマグネットパッキン17が取り付けられている。断熱扉14を閉じると、マグネットパッキン17がジョイナ16に当たり、マグネット同士の吸引力により吸着されて密閉されるようになっている。
ジョイナ16の端部は、図28に示すように、前面枠13Aにおいて外箱10Aの角部に設けた一対の切り欠き10Cに差し込まれて装着されるようになっている。両切り欠き10Cの間は、手前側に張り出すフランジ部10Dとされている。図29に示すように、ジョイナ16が両切り欠き10Cに差し込まれると、図30に示すように、ジョイナ16の裏面に沿ってそれぞれ反対方向を向いて突出した一対の取付片16Aが両切り欠き10Cを覆うように配置されるとともに、両取付片16Aの間にフランジ部10Dが配置されるようになっている。このようにすると、発泡ウレタン樹脂等を発泡充填する際に、フランジ部10Dにより発泡ウレタン樹脂等が本体10の外部に漏れ出すことを回避できる。しかも、ジョイナ16側に何ら後加工を施さなくてもよいから、製造コストを低減できる。
ジョイナ16の端部は、図28に示すように、前面枠13Aにおいて外箱10Aの角部に設けた一対の切り欠き10Cに差し込まれて装着されるようになっている。両切り欠き10Cの間は、手前側に張り出すフランジ部10Dとされている。図29に示すように、ジョイナ16が両切り欠き10Cに差し込まれると、図30に示すように、ジョイナ16の裏面に沿ってそれぞれ反対方向を向いて突出した一対の取付片16Aが両切り欠き10Cを覆うように配置されるとともに、両取付片16Aの間にフランジ部10Dが配置されるようになっている。このようにすると、発泡ウレタン樹脂等を発泡充填する際に、フランジ部10Dにより発泡ウレタン樹脂等が本体10の外部に漏れ出すことを回避できる。しかも、ジョイナ16側に何ら後加工を施さなくてもよいから、製造コストを低減できる。
本実施形態の冷却庫は、図4に示すように、上面がフラットな天板15の代わりに、後端部が上方に立ち上がる立ち部18Aを有する立ち部付き天板(以下、単に天板18という)が取り付け可能とされている。天板18は、図7および図17に示すように、左右両側面に取付孔18Bが形成されており、この取付孔18Bで本体10および機械室11にねじ止めすることによって固定されるようになっている。立ち部18Aは、横長の直方体形状をなして後方および下方に開口しており、上面部と前面部と左右両側面部のそれぞれに、複数の排気用の天板排気口18Cが貫通して形成されている。なお、以下の説明においては、天板18が取り付けられた冷却庫について説明を行う。
次に、機械室11の構造について説明する。
機械室11は、図13ないし図16に示すように、シャーシに複数のパネルを張ることにより箱形に形成されている。シャーシは、一対のCチャンネル100を前後方向に対向配置して互いにスポット溶接で組み付けた構成とされている。Cチャンネル100は、図14に示すように、略C字状をなし、左側フレーム101、左側フレーム101の上端から右方に延びる上側フレーム102、左側フレーム101の下端から右方に延びる下側フレーム103、左側フレーム101と対向して上側フレーム102の右端から下方に延びる短尺の上側対向フレーム104、左側フレーム101と対向して下側フレーム103の右端から上方に延びる短尺の下側対向フレーム105などを互いにスポット溶接したものである。上側対向フレーム104および下側対向フレーム105をそれぞれ本体10の左側面にねじ止めすることによって、両Cチャンネル100が平行姿勢で本体10に固定されている。
Cチャンネル100の上端には、トップパネル60が水平姿勢でねじ止めされている。トップパネル60は、図15に示すように、その前端部60Fが前側のCチャンネル100から前方に張り出している一方、その後端部60Rが後側のCチャンネル100から後方に張り出した形態をしている。トップパネル60の下面には、図13に示すように、複数のインシュレーション62が配置されている。インシュレーション62の上面は粘着面となっており、この粘着面によってトップパネル60の下面に貼り付けられている。
機械室11は、図13ないし図16に示すように、シャーシに複数のパネルを張ることにより箱形に形成されている。シャーシは、一対のCチャンネル100を前後方向に対向配置して互いにスポット溶接で組み付けた構成とされている。Cチャンネル100は、図14に示すように、略C字状をなし、左側フレーム101、左側フレーム101の上端から右方に延びる上側フレーム102、左側フレーム101の下端から右方に延びる下側フレーム103、左側フレーム101と対向して上側フレーム102の右端から下方に延びる短尺の上側対向フレーム104、左側フレーム101と対向して下側フレーム103の右端から上方に延びる短尺の下側対向フレーム105などを互いにスポット溶接したものである。上側対向フレーム104および下側対向フレーム105をそれぞれ本体10の左側面にねじ止めすることによって、両Cチャンネル100が平行姿勢で本体10に固定されている。
Cチャンネル100の上端には、トップパネル60が水平姿勢でねじ止めされている。トップパネル60は、図15に示すように、その前端部60Fが前側のCチャンネル100から前方に張り出している一方、その後端部60Rが後側のCチャンネル100から後方に張り出した形態をしている。トップパネル60の下面には、図13に示すように、複数のインシュレーション62が配置されている。インシュレーション62の上面は粘着面となっており、この粘着面によってトップパネル60の下面に貼り付けられている。
トップパネル60の前端部60Fにおける左側面60Lは、図16に示すように、同前端部60Fの左端で下方に曲げ加工することによって形成されている。左側面60Lの折り曲げ位置は、Cチャンネル100の左側フレーム101の左側面よりも右側とされている。このため、トップパネル60の前端部60Fが上方から荷重を受けると、左側面60Lの後端が左側フレーム101の前面に突き当たって前端部60Fの下方への変形が規制される。このように、トップパネル60の前端部60Fは、上方からの荷重に対して高い剛性を備えている。なお、トップパネル60の後端部60Rについても同様であるため、その説明については省略する。
一方、Cチャンネル100の下端には、トップパネル60と対向配置されたボトムパネル90が水平姿勢でねじ止めされている。ボトムパネル90の後端はコの字をなして前方に折り返されている。この折り返し部分91には、後記するベース50Aの後端が差し込まれてベース50Aの上下面と上下方向に係止する。これにより、ベース50Aが上下方向にがたつくことを規制でき、冷凍装置50全体が振動することを規制できる。
機械室11の前面には、図1に示すように、吸気口71を備えたフロントパネル70が着脱可能に装備されている。フロントパネル70は浅皿状をなしており、後端側が開口する形態をなしている。機械室11の内部には、図8に示すように、本体10の庫内に配置した冷却器21と接続される冷凍装置50が設置されている。冷凍装置50の前端側には、空冷式の凝縮器51が設置され、この凝縮器51の後方に、凝縮器ファン52と圧縮機53とが順次に設置されている。冷凍装置50は、図27に示すように、ベース50Aに載せられた状態で、機械室11内に設置されている。このベース50Aをボトムパネル90上に載せることで、冷凍装置50が機械室11内に出し入れ可能となっている。
凝縮器51の下方には、図27に示すように、凝縮器51を洗浄した後の洗浄水を受けるクリーニングパン54が装備されている。なお、図27は、凝縮器51を取り外した状態の冷凍装置50を斜め上方から見た図としてある。クリーニングパン54は、凝縮器51とほぼ同じ横幅で、凝縮器51よりも大きめの奥行寸法を持った方形の浅皿状に形成されている。クリーニングパン54の底板には、一対の排水口54Aが開口されており、冷凍装置50のベース50Aにもこれらの排水口54Aと整合して一対の開口部(図示せず)が形成されている。
凝縮器51の下方には、図27に示すように、凝縮器51を洗浄した後の洗浄水を受けるクリーニングパン54が装備されている。なお、図27は、凝縮器51を取り外した状態の冷凍装置50を斜め上方から見た図としてある。クリーニングパン54は、凝縮器51とほぼ同じ横幅で、凝縮器51よりも大きめの奥行寸法を持った方形の浅皿状に形成されている。クリーニングパン54の底板には、一対の排水口54Aが開口されており、冷凍装置50のベース50Aにもこれらの排水口54Aと整合して一対の開口部(図示せず)が形成されている。
凝縮器51の前面には、図9に示すように、上下一対のエアフィルタ55が着脱可能に装着されるようになっている。エアフィルタ55は合成樹脂製の枠体内にフィルタメッシュが張られた構成であり、全体としては、凝縮器51の正面をほぼ覆う方形状に形成されている。枠体のうち下枠の前面における幅方向の中央部(中央高さ)には、取っ手が突出形成されている。
下側のエアフィルタ55は、クリーニングパン54の前面上縁から前方に延出され、その前端部にて上方に屈曲された下側支持凹部55Aによって支持されている。このため、下側のエアフィルタ55の下端部をクリーニングパン54の内部に落とし込んで支持しなくてもよく、下側のエアフィルタ55の下端部にクリーニング液などが付着するおそれがない。
凝縮器51の上下方向中央部には、前方に延出され、その前端部にて下方に延出され、その下端部にて再び前方に延出され、その前端部にて上方に屈曲された中間支持部55Bが形成され、この中間支持部55Bの前側凹部によって上側のエアフィルタ55が支持されている。さらに、中間支持部55Bの後側凹部には下側のエアフィルタ55の上端が差し込まれる構成となっている。このように、中間支持部55Bは、上下の両エアフィルタ55に共用の支持部品となるため、部品点数の削減が可能となっている。
また、凝縮器51の上端部には、前方に延出され、その前端部にて下方に屈曲された上側支持凹部55Cが形成されており、この上側支持凹部55Cに上側のエアフィルタ55の上端が差し込まれる構成となっている。なお、一枚のエアフィルターでなく一対のエアフィルタ55を用いているのは、このエアフィルタ55が他の製品と共用のエアフィルタとなっているためであり、エアフィルタ55の装着構造においても中間支持部55Bを採用したことによってさらなる部品の共用化が図られている。
下側のエアフィルタ55は、クリーニングパン54の前面上縁から前方に延出され、その前端部にて上方に屈曲された下側支持凹部55Aによって支持されている。このため、下側のエアフィルタ55の下端部をクリーニングパン54の内部に落とし込んで支持しなくてもよく、下側のエアフィルタ55の下端部にクリーニング液などが付着するおそれがない。
凝縮器51の上下方向中央部には、前方に延出され、その前端部にて下方に延出され、その下端部にて再び前方に延出され、その前端部にて上方に屈曲された中間支持部55Bが形成され、この中間支持部55Bの前側凹部によって上側のエアフィルタ55が支持されている。さらに、中間支持部55Bの後側凹部には下側のエアフィルタ55の上端が差し込まれる構成となっている。このように、中間支持部55Bは、上下の両エアフィルタ55に共用の支持部品となるため、部品点数の削減が可能となっている。
また、凝縮器51の上端部には、前方に延出され、その前端部にて下方に屈曲された上側支持凹部55Cが形成されており、この上側支持凹部55Cに上側のエアフィルタ55の上端が差し込まれる構成となっている。なお、一枚のエアフィルターでなく一対のエアフィルタ55を用いているのは、このエアフィルタ55が他の製品と共用のエアフィルタとなっているためであり、エアフィルタ55の装着構造においても中間支持部55Bを採用したことによってさらなる部品の共用化が図られている。
機械室11の後面には、図31に示すように、ストッパ80が取り付けられ、その下方に後方排気面81が形成されている。ストッパ80は、上側対向フレーム104の後面と左側フレーム101の後面との間に架設されており、Cチャンネル100を補強する役割を果たしている。後方排気面81は、機械室11の内部から外部に排気するための開口であって、冷凍装置50が運転されると、凝縮器ファン52が駆動され、フロントパネル70の吸気口71から吸い込まれた外気で凝縮器51が冷却され、冷却に供した後の暖排気(以下、単に温風という)は、後方排気面81から後方に排出されるようになっている。
フロントパネル70の下部には、図1に示すように、キックパネル72が取り付けられている。キックパネル72は、図10に示すように、フロントパネル70の下端からほぼ床面に至る高さ範囲で設けられている。このため、後方排気面81から排出された温風は、機械室11の底面と床面の間を通って前方に向かう流通途中でキックパネル72に遮られ、再び凝縮器51に吸い込まれないようになっている。
キックパネル72は、図19に示すように、左右に所定間隔を空けて配置された一対のヒンジ部材73によってフロントパネル70の下部に連結されている。このため、キックパネル72の下端側は、図20に示すように、ヒンジ部材73を回動中心として前方に略90°持ち上がった状態(図20における2点鎖線)となる。なお、ヒンジ部材73は、フロントパネル70の下面において前面側を向いた段差70Aに取り付けられているため、キックパネル72の下端側は、後方には持ち上がらないようになっている。
さらに、フロントパネル70の段差70A前方の下面には、図21に示すように、マグネットキャッチ74が取り付けられているため、キックパネル72は、前方に略90°持ち上がった状態でマグネットキャッチ74に吸着されて保持されるようになっている。このため、床面清掃をする際にキックパネル72が邪魔にならず、機械室11の下方を掃除しやすくなっている。
フロントパネル70の下部には、図1に示すように、キックパネル72が取り付けられている。キックパネル72は、図10に示すように、フロントパネル70の下端からほぼ床面に至る高さ範囲で設けられている。このため、後方排気面81から排出された温風は、機械室11の底面と床面の間を通って前方に向かう流通途中でキックパネル72に遮られ、再び凝縮器51に吸い込まれないようになっている。
キックパネル72は、図19に示すように、左右に所定間隔を空けて配置された一対のヒンジ部材73によってフロントパネル70の下部に連結されている。このため、キックパネル72の下端側は、図20に示すように、ヒンジ部材73を回動中心として前方に略90°持ち上がった状態(図20における2点鎖線)となる。なお、ヒンジ部材73は、フロントパネル70の下面において前面側を向いた段差70Aに取り付けられているため、キックパネル72の下端側は、後方には持ち上がらないようになっている。
さらに、フロントパネル70の段差70A前方の下面には、図21に示すように、マグネットキャッチ74が取り付けられているため、キックパネル72は、前方に略90°持ち上がった状態でマグネットキャッチ74に吸着されて保持されるようになっている。このため、床面清掃をする際にキックパネル72が邪魔にならず、機械室11の下方を掃除しやすくなっている。
フロントパネル70の右側面(本体10に隣接する側の側面)には、図20に示すように、前後方向に長い長孔76が貫通して形成されている。フロントパネル70の右側面は、図4に示すように、本体10の前面開口部13の前面枠13Aに隣接する配置とされている。長孔76は、本体10の前面開口部13の前面枠13Aに沿って上下方向に複数並設されている。
ところで、前面枠13Aの表面は外気と比べて低温となりやすい。この理由は、図32に示すように、冷却器21の背面側に吹き出されて手前側に回り込んだ冷気C1が本体10の前面開口部13ないし断熱扉14の左端部に吹き付けられ、この周辺部が極端に低温となるためである。さらに、断熱扉14を閉じた状態では、断熱扉14の左側面とフロントパネル70の右側面との間に、構造上、隙間が形成され、この隙間に外気が流通しにくいため、前面枠13Aに結露が発生しやすくなる。この結果、前面枠13Aないしマグネットパッキン17が凍り付いて断熱扉14を開けることができなくなってしまう。
そこで、本実施形態では前面枠13Aの表面を通って長孔76に吸い込まれる外気の流れを意図的に形成することにより、前面枠13Aの表面に低温の外気が滞留することを防ぐとともに、前面枠13Aの表面温度を上昇させ、結露を防ぐことができるようになっている。よって、断熱扉14の開閉操作を阻害することがない。
ところで、前面枠13Aの表面は外気と比べて低温となりやすい。この理由は、図32に示すように、冷却器21の背面側に吹き出されて手前側に回り込んだ冷気C1が本体10の前面開口部13ないし断熱扉14の左端部に吹き付けられ、この周辺部が極端に低温となるためである。さらに、断熱扉14を閉じた状態では、断熱扉14の左側面とフロントパネル70の右側面との間に、構造上、隙間が形成され、この隙間に外気が流通しにくいため、前面枠13Aに結露が発生しやすくなる。この結果、前面枠13Aないしマグネットパッキン17が凍り付いて断熱扉14を開けることができなくなってしまう。
そこで、本実施形態では前面枠13Aの表面を通って長孔76に吸い込まれる外気の流れを意図的に形成することにより、前面枠13Aの表面に低温の外気が滞留することを防ぐとともに、前面枠13Aの表面温度を上昇させ、結露を防ぐことができるようになっている。よって、断熱扉14の開閉操作を阻害することがない。
機械室11の上部には、図9に示すように、オペレーションパネル75と電装箱110とがこの順に前後に配置されている。また、オペレーションパネル75の上端には、図22に示すように、前方に突出した取付板75Aが形成されており、この取付板75Aは、トップパネル60の前端部60Fの下面側に取り付けられる。取付板75Aには、図23に示すように、左右方向に長い複数の長孔75Bが前後左右に並んで複数形成されている。
ところで、電装箱110の上面には廃熱用の網状部材(図示せず)が取り付けられており、オペレーションパネル75の上面および電装箱110の上面と天板18の下面との間には、電装箱110からの廃熱を排気する排気空間S1が形成されている。この電装箱110上方の排気空間S1により、電装箱110の上面からの廃熱は、図10の1点鎖線F1に示すように、電装箱110上方の排気空間S1を通って前方に向かい、オペレーションパネル75の長孔75Bを通って外部に排出される、というトップパネル60前方への排気経路F1が形成される。
ところで、電装箱110の上面には廃熱用の網状部材(図示せず)が取り付けられており、オペレーションパネル75の上面および電装箱110の上面と天板18の下面との間には、電装箱110からの廃熱を排気する排気空間S1が形成されている。この電装箱110上方の排気空間S1により、電装箱110の上面からの廃熱は、図10の1点鎖線F1に示すように、電装箱110上方の排気空間S1を通って前方に向かい、オペレーションパネル75の長孔75Bを通って外部に排出される、というトップパネル60前方への排気経路F1が形成される。
冷凍装置50における廃熱は、電装箱110だけでなく電装箱110の下方に配置された凝縮器51や圧縮機53などからも発生する。このため、電装箱110の下方にも排気空間S2が形成されており、ストッパ80には機械室11内の廃熱を後方に排気する後方排気面81が形成されている。ここで、凝縮器ファン52を取り付けるためのブラケット56には、凝縮器ファン52からの温風を電装箱110下方の排気空間S2に送り込むエアガイド56Aが形成されており、これにより、電装箱110下方の排気空間S2の廃熱を後方排気面81に円滑に送り込めるようになっている。
ブラケット56は、図24ないし図26に示すように、全体として上下方向に長い長方形状の金属板からなり、凝縮器ファン52を回転させるファンモータ52Aを取り付ける取付部56B、この取付部56Bの上下両側において前後方向に開口した略方形の開口部56Cなどを備えて構成されている。凝縮器ファン52からの温風は、下側の開口部56Cを通って圧縮機53に吹き付けられ、この圧縮機53を冷却する。
一方、エアガイド56Aは、図26に示すように、上側の開口部56Cに対応する部分を、開口縁下端を曲げ中心として上端を後方に折り曲げることにより、斜め上後方に延びて形成されている。このため、凝縮器ファン52からの温風は、エアガイド56Aによって電装箱110下方の排気空間S2に導かれる。このため、電装箱110下方の排気空間S2の廃熱は、後方排気面81に送られる。なお、ブラケット56の下端部には、図27に示すように、ベース50Aの上面にねじ止めされる取付片が側方に張り出し形成されている。
ブラケット56は、図24ないし図26に示すように、全体として上下方向に長い長方形状の金属板からなり、凝縮器ファン52を回転させるファンモータ52Aを取り付ける取付部56B、この取付部56Bの上下両側において前後方向に開口した略方形の開口部56Cなどを備えて構成されている。凝縮器ファン52からの温風は、下側の開口部56Cを通って圧縮機53に吹き付けられ、この圧縮機53を冷却する。
一方、エアガイド56Aは、図26に示すように、上側の開口部56Cに対応する部分を、開口縁下端を曲げ中心として上端を後方に折り曲げることにより、斜め上後方に延びて形成されている。このため、凝縮器ファン52からの温風は、エアガイド56Aによって電装箱110下方の排気空間S2に導かれる。このため、電装箱110下方の排気空間S2の廃熱は、後方排気面81に送られる。なお、ブラケット56の下端部には、図27に示すように、ベース50Aの上面にねじ止めされる取付片が側方に張り出し形成されている。
ブラケット56の左側面は、図27に示すように、一部が斜め左後方に向けて延出されており、この延出部分が第2のエアガイド56Dとされている。凝縮器ファン52からの温風は、第2のエアガイド56Dによって機械室11の左面を構成するサイドパネル95へ案内される。一方、サイドパネル95には、図7に示すように、その中央部に複数の長孔96が貫通形成されている。第2のエアガイド56Dによって案内された温風は、長孔96を通って機械室11の外部に排出される。このとき、機械室11の後面からサイドパネル95側に流れてきた排気は、複数の長孔96から出てきた温風とぶつかることにより、上方へ導かれる。これにより、機械室11の後面からの温風がそのまま凝縮器51に吸い込まれてショートサイクルすることを規制できる。
さて、トップパネル60の後部には、図3に示すように、複数の角穴からなるパネル排気口61が貫通形成されている。このパネル排気口61は、冷却庫を壁Wにピッタリとくっつけて設置した場合に、後方排気面81からの排気を冷却庫上方の外部空間S5に排出するための孔である。また、パネル排気口61は、通常、インシュレーション62によって塞がれた状態となっているものの、排気の必要が生じた場合には、図11の2点鎖線で示すように、パネル排気口61に対応したインシュレーション62を除去することになる。
一方、天板18の立ち部18Aは、図6に示すように、パネル排気口61と上下方向に重なり合う位置関係で形成されている。このため、機械室11後方の排気空間S4は、パネル排気口61、立ち部18Aの天板排気口18Cを介して冷却庫上方の外部空間S5と連通する。これにより、機械室11上方への排気経路F2が形成される。
なお、トップパネル60の上面に天板を被せた上でこの天板上にスチームコンベクションオーブン(図示せず)などを載せる場合がある。この場合、フラットな天板15における天板排気口18Cと対応する位置に通し孔を形成することによって、この通し孔およびパネル排気口61に配線や配管を通す、という使い方もできる。
一方、天板18の立ち部18Aは、図6に示すように、パネル排気口61と上下方向に重なり合う位置関係で形成されている。このため、機械室11後方の排気空間S4は、パネル排気口61、立ち部18Aの天板排気口18Cを介して冷却庫上方の外部空間S5と連通する。これにより、機械室11上方への排気経路F2が形成される。
なお、トップパネル60の上面に天板を被せた上でこの天板上にスチームコンベクションオーブン(図示せず)などを載せる場合がある。この場合、フラットな天板15における天板排気口18Cと対応する位置に通し孔を形成することによって、この通し孔およびパネル排気口61に配線や配管を通す、という使い方もできる。
本体10は、図3に示すように、本体10の後面がトップパネル60の後端よりも前方となるように設置されている。この結果、トップパネル60の上面後端は、本体10の上面後端と段差63を介して接続される。そして、冷却庫を壁Wにピッタリとくっつけて設置した場合には、図12に示すように、段差63に起因して本体10の後面と壁Wとの間に排気空間S3が形成される。この排気空間S3は、機械室11後方の排気空間S4と連通している。また、天板18の立ち部18Aは、図6に示すように、天板18の上面後端における全幅に亘って形成されており、本体10後方の排気空間S3と上下方向に重なり合う位置関係となっている。したがって、機械室11後方の排気空間S4は、本体10後方の排気空間S3、立ち部18Aの天板排気口18Cを介して冷却庫上方の外部空間S5と連通する。これにより、本体10上方への排気経路F3が形成される。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、冷却庫の設置場所や、天板15の上面に設置される調理器具などの確認を行う。冷却庫を壁Wにピッタリとくっつけて設置する必要がある場合には、天板15を外して、パネル排気口61に対応するインシュレーション62を除去し、立ち部18A付きの天板18をトップパネル60の上面および本体10の上面に被せ、天板18の左右両側にある取付孔18Bにおいてねじ止めを行う。一方、天板15の上面にスチームコンベクションオーブンなどを設置する場合には、天板15におけるパネル排気口61と対応する位置に通し孔を形成し、この通し孔およびパネル排気口61に配管や配線を通す。また、天板15の後端を壁Wにピッタリとくっつけて設置したい場合には、配管や配線よりも大きめの通し孔およびパネル排気口61を設けておけばよい。以下においては、説明が重複するため、天板18を取り付けた場合について説明する。
冷却運転に伴い、冷凍装置50並びに冷却ユニット20の冷却ファン22が駆動されると、収納室R1から庫内空気が冷却ユニット20の吸込口28に吸引され、冷却器21で熱交換されて冷気C1,C2が生成された後、この冷気C1,C2が再び収納室R1に送られるように循環供給されることにより、収納室R1が急速に冷却される。この冷却運転の間、凝縮器ファン52の駆動に伴って、外気がフロントパネル70の吸気口71から機械室11内に取り込まれ、凝縮器51、圧縮機53などが冷却される。冷却に供した後の温風は、主に後方排気面81から機械室11後方の排気空間S4に排出される。
ここで、本体10の前面開口部13の前面枠13Aは、庫内冷却に伴って表面温度が徐々に低下し、結露が起こりやすい環境となる。しかしながら、フロントパネル70の右側面に形成された長孔76によって吸気が行われることにより、前面枠13Aの表面を外気が通り、この外気によって前面枠13Aの表面温度が上昇する。したがって、前面枠13Aに結露ができることを防ぐことができる。
次に、凝縮器ファン52からの温風の一部は、エアガイド56Aによって上方に案内され、電装箱110下方の排気空間S2にこもった廃熱を効率良く後方排気面81に送り込むことができる。
また、凝縮器ファン52のからの温風の一部は、第2のエアガイド56Dによって左方に案内され、サイドパネル95の長孔96から機械室11の外部へと送られる。このとき、後方排気面81からの排気の一部がサイドパネル95側に回り込んできた場合であっても、長孔96から排出された温風とぶつかることにより後方排気面81からの排気は上方に導かれ、再び吸気口71から吸引されることはない。
さらに、後方排気面81からの排気の一部は、図10の2点鎖線F2,F3に示すように、2通りのルートで冷却庫上方の外部空間S5に向かう。パネル排気口61側に向かう排気経路F2は、パネル排気口61、立ち部18Aの天板排気口18Cを通って冷却庫上方の外部空間S5に排気される。一方、本体10後方の排気空間S3に向かう排気経路F3は、本体10後方の排気空間S3、立ち部18Aの天板排気口18Cを通って冷却庫上方の外部空間S5に排気される。
ここで、本体10の前面開口部13の前面枠13Aは、庫内冷却に伴って表面温度が徐々に低下し、結露が起こりやすい環境となる。しかしながら、フロントパネル70の右側面に形成された長孔76によって吸気が行われることにより、前面枠13Aの表面を外気が通り、この外気によって前面枠13Aの表面温度が上昇する。したがって、前面枠13Aに結露ができることを防ぐことができる。
次に、凝縮器ファン52からの温風の一部は、エアガイド56Aによって上方に案内され、電装箱110下方の排気空間S2にこもった廃熱を効率良く後方排気面81に送り込むことができる。
また、凝縮器ファン52のからの温風の一部は、第2のエアガイド56Dによって左方に案内され、サイドパネル95の長孔96から機械室11の外部へと送られる。このとき、後方排気面81からの排気の一部がサイドパネル95側に回り込んできた場合であっても、長孔96から排出された温風とぶつかることにより後方排気面81からの排気は上方に導かれ、再び吸気口71から吸引されることはない。
さらに、後方排気面81からの排気の一部は、図10の2点鎖線F2,F3に示すように、2通りのルートで冷却庫上方の外部空間S5に向かう。パネル排気口61側に向かう排気経路F2は、パネル排気口61、立ち部18Aの天板排気口18Cを通って冷却庫上方の外部空間S5に排気される。一方、本体10後方の排気空間S3に向かう排気経路F3は、本体10後方の排気空間S3、立ち部18Aの天板排気口18Cを通って冷却庫上方の外部空間S5に排気される。
以上のように本実施形態によれば、トップパネル60の後端を壁Wにピッタリとくっつけた状態で冷却庫を設置する場合においても、機械室11の後方排気面81から後方に排出された排気が、トップパネル60のパネル排気口61、立ち部18Aの天板排気口18Cを通って冷却庫上方の外部空間S5に排出される。また、トップパネル60の上面に他の調理器具などを設置したい場合には、配管や配線などを通すためにパネル排気口61を使用することができる。したがって、機械室11上方への排気経路F2を確保しつつ、トップパネル60の後端を壁Wにピッタリとくっつけた状態で冷却庫を設置できる。
また、トップパネル60の後端を壁Wにピッタリとくっつけた状態で冷却庫を設置した場合に、トップパネル60の上面後端と本体10の上面後端が段差63を介して接続され、この段差63に起因して、本体10の後面と壁Wとの間に、機械室11後方の排気空間S4と連通した排気空間S3が形成される。したがって、本体10上方への排気経路F3を確保しつつ、トップパネル60の後端を壁Wにピッタリとくっつけた状態で冷却庫を設置できる。
また、トップパネル60の上面および本体10の上面に天板18を取り付けた場合においても、天板排気口18Cを通って冷却庫上方の外部空間S5に排気できるため、機械室11上方への排気経路F2および本体10上方への排気経路F3を確保することができる。
また、トップパネル60の後端を壁Wにピッタリとくっつけた状態で冷却庫を設置した場合に、トップパネル60の上面後端と本体10の上面後端が段差63を介して接続され、この段差63に起因して、本体10の後面と壁Wとの間に、機械室11後方の排気空間S4と連通した排気空間S3が形成される。したがって、本体10上方への排気経路F3を確保しつつ、トップパネル60の後端を壁Wにピッタリとくっつけた状態で冷却庫を設置できる。
また、トップパネル60の上面および本体10の上面に天板18を取り付けた場合においても、天板排気口18Cを通って冷却庫上方の外部空間S5に排気できるため、機械室11上方への排気経路F2および本体10上方への排気経路F3を確保することができる。
また、天板18の後端部に立ち部18Aを設けて、この立ち部18Aに複数の天板排気口18Cを設けたから、天板15の上面後端部に複数の天板排気口を形成した場合よりも、天板排気口全体の面積を大きくすることができ、排気効率を高めることができる。
さらに本実施形態によると、吸気口71と長孔76の双方によって機械室11の外部から内部に吸気することができる。長孔76で外気を吸気した場合には、本体10の前面枠13Aの表面を外気が流れることで、前面枠13Aの表面温度を上昇させることができ、結露を防ぐことができる。
また、長孔76をフロントパネル70の右側面に形成したから、吸気口71と長孔76を一体に形成することができ、製造コストを下げることができる。また、長孔76を本体10の前面枠13Aに沿って上下方向に複数形成したから、前面枠13Aの表面を外気が流れやすくなり、結露を効率的に防ぐことができる。
さらに本実施形態によると、吸気口71と長孔76の双方によって機械室11の外部から内部に吸気することができる。長孔76で外気を吸気した場合には、本体10の前面枠13Aの表面を外気が流れることで、前面枠13Aの表面温度を上昇させることができ、結露を防ぐことができる。
また、長孔76をフロントパネル70の右側面に形成したから、吸気口71と長孔76を一体に形成することができ、製造コストを下げることができる。また、長孔76を本体10の前面枠13Aに沿って上下方向に複数形成したから、前面枠13Aの表面を外気が流れやすくなり、結露を効率的に防ぐことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)機械室11の配設位置は、上記実施形態とは逆に、正面から見て本体10の右側に設置されていてもよい。この場合、冷却ユニット20を庫内正面から見て右側に設置し、冷却器21と機械室11を冷媒管で接続すればよい。
(2)上記実施形態では複数の角穴からなるパネル排気口61を例示しているものの、本発明によると、パネル排気口61は円孔でもよいし、単数でもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)機械室11の配設位置は、上記実施形態とは逆に、正面から見て本体10の右側に設置されていてもよい。この場合、冷却ユニット20を庫内正面から見て右側に設置し、冷却器21と機械室11を冷媒管で接続すればよい。
(2)上記実施形態では複数の角穴からなるパネル排気口61を例示しているものの、本発明によると、パネル排気口61は円孔でもよいし、単数でもよい。
(3)上記実施形態ではトップパネル60の上面後端と本体10の上面後端が段差63を介して接続されているものの、本発明によると、トップパネル60の段差63と本体10の間に隙間があってもよい。
(4)上記実施形態では天板18の立ち部18Aが冷却庫の全幅に亘って形成されているものの、本発明によると、トップパネル60の後端部のみ、あるいは、本体10の上面における後端部のみに設けてもよい。
(5)上記実施形態では立ち部18Aに天板排気口18Cが設けられているものの、本発明によると、天板18に立ち部18Aを設けることなく、水平面に天板排気口を設けてもよい。
(4)上記実施形態では天板18の立ち部18Aが冷却庫の全幅に亘って形成されているものの、本発明によると、トップパネル60の後端部のみ、あるいは、本体10の上面における後端部のみに設けてもよい。
(5)上記実施形態では立ち部18Aに天板排気口18Cが設けられているものの、本発明によると、天板18に立ち部18Aを設けることなく、水平面に天板排気口を設けてもよい。
10…冷却庫本体 11…機械室 15…天板 18…立ち部付き天板 18A…立ち部 18C…天板排気口 20…冷却ユニット 60…トップパネル 61…パネル排気口 63…段差 70…フロントパネル 81…後方排気面 F2…機械室上方への排気経路 F3…本体上方への排気経路 S3…本体後方の排気空間 S4…機械室後方の排気空間 S5…冷却庫上方の排気空間
Claims (5)
- 被冷却物を収納して冷却する冷却庫本体に隣接する位置に、機械室が設置されているものであって、
前記機械室の後面は、同上面を構成するトップパネルの後端よりも前方に配置され、前記機械室の後面には、前記機械室の内部から外部に排気する後方排気面が形成されており、
前記トップパネルの後部には、前記機械室後方の排気空間と前記機械室上方の外部空間とを連通させるパネル排気口が設けられていることを特徴とする冷却庫。 - 前記機械室が前記冷却庫本体の側方に設置されているものにおいて、前記冷却庫本体の後面が前記トップパネルの後端よりも前方となるように前記冷却庫本体を設置することにより、前記トップパネルの上面後端が前記冷却庫本体の上面後端と段差を介して接続されており、前記冷却庫本体の後方には、前記機械室後方の排気空間と連通する排気空間が前記段差に起因して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却庫。
- 前記トップパネルの上面および前記冷却庫本体の上面に、一枚板状の天板が取り付けられているものにおいて、この天板において前記パネル排気口と対応する位置には、前記機械室後方の排気空間と前記機械室上方の外部空間とを連通させる天板排気口が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の冷却庫。
- 前記天板排気口は、前記天板において前記冷却庫本体後方の排気空間と対応する位置にも設けられることにより、前記冷却庫本体後方の排気空間と前記冷却庫本体上方の外部空間とを連通させることを特徴とする請求項3に記載の冷却庫。
- 前記天板の後端部には、前記トップパネルの上面および前記冷却庫本体の上面から上方に立ち上がる立ち部が形成されており、この立ち部に、複数の前記天板排気口が形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の冷却庫。
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