JP2010190283A - クラッチ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィードバック補償器で設計した場合でも、目標値に対する追従性や外乱に対する安定性を向上できるクラッチ制御装置を提供すること。
【解決手段】付勢手段の付勢力により締結される第1クラッチCL1を、解放側に作動させる油圧アクチュエータ50と、第1クラッチCL1のストローク位置を検出するストロークセンサ13と、ストロークセンサ13の検出に基づいて油圧指令値を出力して油圧アクチュエータ50の作動を制御する統合コントローラ14と、を備え、統合コントローラ14は、ストローク位置に対する付勢手段の反力特性が負の傾きとなる領域で、ストローク位置に基づいて油圧指令値を補正する補正部を備えていることを特徴とするクラッチ制御装置とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、乾式のクラッチの締結状態を、ストロークを検出して制御するクラッチ制御装置に関し、特に、ダイヤフラムスプリングなどのストローク量に応じて特性が変化する付勢手段を用いたものに適用するのに好適な技術に関する。
従来、車両において、駆動源と変速機との間などの駆動力伝達経路に設けられたダイヤフラムスプリングを用いた乾式のクラッチが知られている。
また、このような乾式のクラッチを、アクチュエータを用いて締結および解放させるクラッチ制御装置が、特許文献1などにより知られている。
この従来装置は、クラッチとの機械的な接続を絶たれたクラッチペダルと、クラッチを作動させてエンジンの出力の変速機への伝達を断接するクラッチアクチュエータと、を備えるとともに、クラッチペダルの運転者による踏込量を検出し、検出されたクラッチの踏込量に対応するクラッチ係合量を上限としてアクチュエータの駆動を制御していた。
特開2004−308723号公報
上述のような、ダイヤフラムスプリングを用いたクラッチでは、ダイヤフラムスプリングの反力特性(バネ定数)が、クラッチ位置によって急変する特性を有している。しかしながら、従来のクラッチ装置は、このような特性を補正することなくフィードバック補償器(PID)を構成していた。
したがって、例えば、クラッチ位置−反力特性が正の傾き(バネ定数>0)の領域でフィードバックゲインを適合した場合、特性が負の傾き(バネ常数<0)の領域で、目標値への追従性ならびに外乱に対する安定性が損なわれてしまうという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、フィードバック補償器で設計した場合でも、目標値に対する追従性や外乱に対する安定性を向上できるクラッチ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のクラッチ制御装置では、クラッチを、付勢手段の付勢力に抗して解放側に作動させる油圧アクチュエータを制御する制御手段を備え、この制御手段は、ストローク位置に対する反力特性が負の傾きとなる領域で、油圧指令値を補正する補正部を備えていることを特徴とするクラッチ制御装置とした。
本発明のクラッチ制御装置にあっては、クラッチを締結側に付勢する付勢手段の反力特性が負の傾きになるストローク領域では、油圧指令値補正手段が、油圧アクチュエータに出力する油圧指令値を補正する。したがって、油圧指令値を補正しないものと比較して、付勢手段の反力特性の傾き方向が変化することに起因する追従性や外乱に対する安定性悪化を抑制し、フィードバック補償器で設計した場合でも、追従性、安定性を向上させることが可能である。
実施例1のクラッチ制御装置が適用された後輪駆動によるFRハイブリッド車両(車両の一例)を示す全体システム図である。 実施例1のクラッチ制御装置の制御対象である第1クラッチCL1の構成を示す構成説明図である。 第1クラッチCL1に用いられたダイヤフラムスプリング41の反力特性を説明する皿バネモデル示すである。 図3に示す皿バネモデルの近似式の計算結果を示す皿バネ反力特性図である。 実施例1のクラッチ制御装置の統合コントローラ14にて実行される処理を示すフローチャートであり、処理の前半部分を示している。 実施例1のクラッチ制御装置の統合コントローラ14にて実行される処理を示すフローチャートであり、処理の後半部分を示している。 実施例1における目標駆動トルクTdを演算するのに用いるマップの一例を示す目標駆動トルク特性図である。 実施例1におけるバッテリー充電量SOCに対する目標充放電量特性(モータトルク)の一例を示す目標充放電量特性図である。 実施例1における最終第2クラッチトルク容量指令値Tcl2 から第2クラッチ電流指令値Icl2 を演算するのに用いるマップを示しており、(a)はクラッチトルク容量に対するクラッチ油圧特性図であり、(b)はクラッチ油圧に対する第2クラッチ電流指令値特性図である。 ステップS5の第2クラッチ制御モードCL2MODEを設定する処理の詳細を示すフローチャートである。 (a)は、第2クラッチ入力回転数目標値とクラッチ油温との関係を示す特性図であり、(b)はエンジン始動配分モータトルクと第2クラッチ入力回転数目標値との関係を示す特性図である。 ステップS11における回転数制御用第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_FB_ON の演算処理を示す制御ブロック図である。 ステップS16における第1クラッチCL1の油圧を制御する第1クラッチ電流指令値の演算処理の流れを示すフローチャートである。 ステップS161における第1クラッチストローク目標値の演算に用いるクラッチトルク容量−ストローク特性である実反力特性(バネ定数Kp)を示すマップである。 実施例1における第1クラッチ油圧指令値Pcl1 を演算する構成を示す制御ブロック図である。 実施例1における油圧指令値補正部70の補正処理を示す制御ブロック図である。 実施例1における油圧指令値補正部270の補正処理を示す制御ブロック図である。 油圧指令値補正部270で用いる反力特性モデルの説明図である。 油圧指令値補正部70が、油圧指令補正用クラッチストローク推定値xscl1_Aに基づいて油圧補正値Pcl1_hoseiを演算するようにした例を示す制御ブロック図である。 油圧指令値補正部70が、第1クラッチストローク計測値xscl1から、油圧指令補正用クラッチストローク推定値xzcl1_Aを演算するようにした例を示す制御ブロック図である。 実施例1により第1クラッチストローク計測値xscl1に基づいて補正した場合と、この補正を行なわない比較例とのシミュレーション結果の一例を示すタイムチャートである。 実施例1により、位相を進めた油圧指令補正用クラッチストローク推定値xzcl1_Aにより補正を行なった場合(油圧指令値補正部370,470を用いた例)と、この補正を行なわない比較例とのシミュレーション結果の一例を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態のクラッチ制御装置は、付勢手段(41)の付勢力により締結されるクラッチ(CL1)と、このクラッチ(CL1)を、解放側に作動させる油圧アクチュエータ(50)と、前記クラッチ(CL1)のストローク位置を検出するストローク検出手段(13)と、このストローク検出手段(13)の検出に基づいて油圧指令値を出力して前記油圧アクチュエータの作動を制御する制御手段(14)と、を備えたクラッチ制御装置であって、前記制御手段(14)は、前記ストローク位置に対する前記付勢手段(41)の反力特性が負の傾きとなる領域で、前記ストローク位置に基づいて油圧指令値を補正する補正部(70)を備えていることを特徴とするクラッチ制御装置である。
図1〜図22に基づき、この発明の最良の実施の形態の実施例1のクラッチ制御装置について説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1のクラッチ制御装置が適用されたパラレルハイブリッド車両(ハイブリッド車両の一例)を示す全体システム図である。以下、図1に基づいて、駆動系および制御系の構成を説明する。
実施例1のパラレルハイブリッド車両の駆動系は、図1に示すように、エンジンEngと、第1クラッチCL1と、モータジェネレータMGと、第2クラッチCL2と、自動変速機ATと、ファイナルギヤFGと、左駆動輪LTと、右駆動輪RTと、を備えている。
実施例1のハイブリッド駆動系は、電気自動車走行モード(以下、「EVモード」という。)と、ハイブリッド車走行モード(以下、「HEVモード」という。)と、準電気自動車走行モード(以下、「準EVモード」という。)と、駆動トルクコントロール発進モード(以下、「WSCモード」という。)等の走行モードを有する。
「EVモード」は、第1クラッチCL1を解放状態とし、モータジェネレータMGの動力のみで走行するモードである。
「HEVモード」は、第1クラッチCL1を締結状態とし、モータアシスト走行モード・走行発電モード・エンジン走行モードの何れかにより走行するモードである。前記「準EVモード」は、第1クラッチCL1が締結状態であるがエンジンEngをOFFとし、モータジェネレータMGの動力のみで走行するモードである。
「WSCモード」は、「HEVモード」からのP,N→Dセレクト発進時、または、「EVモード」や「HEVモード」からのDレンジ発進時等において、モータジェネレータMGを回転数制御させることで第2クラッチCL2のスリップ締結状態を維持し、第2クラッチCL2を経過するクラッチ伝達トルクが、車両状態やドライバー操作に応じて決まる要求駆動トルクとなるようにクラッチトルク容量をコントロールしながら発進するモードである。なお、「WSC」とは「Wet Start Clutch」の略である。
エンジンEngは、希薄燃焼可能であり、スロットルアクチュエータによる吸入空気量とインジェクタによる燃料噴射量と、点火プラグによる点火時期の制御により、エンジントルクが指令値と一致するように制御される。
第1クラッチCL1は、エンジンEngとモータジェネレータMGとの間の位置に介装される。この第1クラッチCL1としては、ダイヤフラムスプリング(付勢手段)41(図2参照)による付勢力にて常時締結(ノーマルクローズ)の乾式クラッチが用いられ、エンジンEng〜モータジェネレータMG間の締結/半締結/解放を行なう。この第1クラッチCL1が完全締結状態ならモータトルク+エンジントルクが第2クラッチCL2へと伝達され、解放状態ならモータトルクのみが、第2クラッチCL2へと伝達される。なお、半締結/解放の制御は、図2に示す油圧アクチュエータ50に対するストローク制御により行われる。
ここで、図2に基づいて、第1クラッチCL1の構造を簡単に説明する。
第1クラッチCL1は、エンジン側の入力軸42に結合されたフライホイール43と、モータジェネレータMG側の出力軸44に軸方向に変位可能で回転方向には移動を規制されたクラッチディスク45と、クラッチディスク45を覆うクラッチカバー46と、を備えている。そして、プレッシャプレート47が、ダイヤフラムスプリング41の付勢力でクラッチディスク45をフライホイール43に圧接させると、入力軸42と出力軸44とでトルク伝達が可能な締結状態となる。
また、第1クラッチCL1の解放は、油圧アクチュエータ50の圧力制御弁51から出力される油圧によりピストン52を、図において矢印ZL方向に移動させて行なう。これにより、プレッシャプレート47が矢印ZRの方向に移動し、クラッチディスク45とフライホイール43とが離れた解放状態となる。なお、圧力制御弁51は、後述するクラッチコントローラ16からの指令信号により駆動する。
また、ダイヤフラムスプリング(皿バネ)41の反力特性は、図3の皿バネモデルをもとに、下記の式(aa)に示す「アルメンとラスロ近似解」が発表されている。図4に当近似式の計算結果を示す。この計算結果から皿バネの反力の傾き(バネ定数)がストロークに応じて正から負の転じる特性であることが分かる。
P=(CCEh/r ),C
=[δ/(1−ν)h][{(H/h)−(δ/h)}{(H/h)−(δ/2h)}+1]
・・・(aa)
なお、Pは反力、Cはバネの形状により決まる定数、Eは縦弾性係数、hは皿バネ板厚、rは皿バネ外半径、δはストローク、νはポアソン比、Hは皿バネ自由高さである。
図1に戻り、モータジェネレータMGは、交流同期モータ構造であり、発進時や走行時に駆動トルク制御や回転数制御を行うと共に、制動時や減速時に回生ブレーキ制御による車両運動エネルギーのバッテリー9への回収を行なうものである。
第2クラッチCL2は、ノーマルオープンの湿式多板クラッチや湿式多板ブレーキであり、クラッチ油圧(押付力)に応じて伝達トルク(クラッチトルク容量)が発生する。この第2クラッチCL2は、自動変速機ATおよびファイナルギヤFGを介し、エンジンEngおよびモータジェネレータMG(第1クラッチCL1が締結されている場合)から出力されたトルクを左右駆動輪LT,RTへと伝達する。
なお、第2クラッチCL2としては、図1に示すように、独立のクラッチをモータジェネレータMGと自動変速機ATの間の位置に設定する以外に、自動変速機ATの各変速段にて締結される摩擦締結要素として用いられるクラッチやブレーキを流用しても良い。また、自動変速機ATと左右駆動輪LT,RTの間の位置に設定しても良い。
自動変速機ATは、有段階の変速段を得る機であり、複数の遊星歯車から構成される。変速機内部のクラッチならびにブレーキをそれぞれ締結/解放し、トルク伝達経路を変えることにより変速する。
実施例1のパラレルハイブリッド車両の制御系は、図1に示すように、第2クラッチ入力回転数センサ6(=モータ回転数センサ)と、第2クラッチ出力回転数センサ7と、インバータ8と、バッテリー9と、アクセルセンサ10と、エンジン回転数センサ11と、クラッチ油温センサ12と、ストロークセンサ13と、統合コントローラ14と、変速機コントローラ15と、クラッチコントローラ16と、エンジンコントローラ17と、モータコントローラ18と、バッテリーコントローラ19と、ブレーキセンサ20と、を備えている。
インバータ8は、直流/交流の変換を行ない、モータジェネレータMGの駆動電流を生成する。バッテリー9は、モータジェネレータMGからの回生エネルギーを、インバータ8を介して蓄積する。
統合コントローラ14は、バッテリー状態、アクセル開度、および車速(変速機出力回転数に同期した値)から目標駆動トルクを演算する。そして、その結果に基づき各アクチュエータ(モータジェネレータMG、エンジンEng、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、自動変速機AT)に対する指令値を演算し、各コントローラ15,16,17,18,19へと送信する。
変速機コントローラ15は、統合コントローラ14からの変速指令を達成するように変速制御を行なう。
クラッチコントローラ16は、第2クラッチ入力回転数センサ6と第2クラッチ出力回転数センサ7とクラッチ油温センサ12からのセンサ情報を入力すると共に、統合コントローラ14からの第1クラッチ油圧指令値と第2クラッチ油圧指令値に対して、クラッチ油圧(電流)指令値を実現するようにソレノイドバルブの電流を制御する。
エンジンコントローラ17は、エンジン回転数センサ11からのセンサ情報を入力すると共に、統合コントローラ14からのエンジントルク指令値を達成するようにエンジントルク制御を行なう。
モータコントローラ18は、統合コントローラ14からのモータトルク指令値やモータ回転数指令値を達成するようにモータジェネレータMGの制御を行なう。
バッテリーコントローラ19は、バッテリー9の充電状態(SOC)を管理し、その情報を統合コントローラ14へと送信する。
次に、実施例1の統合コントローラ14において実行される処理の流れを、図5および図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、両図に示す処理内容は、一定のサンプリング周波数で実行されることとする。
ステップS1では、バッテリー充電量SOC、自動変速機ATのシフト位置、第2クラッチCL2の入出力回転数、車速Vspといった車両状態を示すデータを受信し、次のステップS2に進む。
ステップS2では、アクセル開度Apo、第1クラッチCL1のストローク計測値xscl1を読み込み、ステップS3に進む。
ステップS3では、アクセル開度Apo、車速Vspから目標駆動トルクTdを演算し、ステップS4に進む。なお、詳細については省略するが、目標駆動トルクTdは、例えば、図7に示すようなマップに基づいて演算することができる。
ステップS4では、バッテリー充電量SOCや目標駆動トルクTdおよび車速Vspといった車両状態に基づいて、第1クラッチ制御モードフラグfCL1の判断および設定を行ない、ステップS5に進む。第1クラッチ制御モードフラグfCL1とは、第1クラッチCL1を締結するモード(fCL1=1であり、HEVモードおよびWSCモード時に設定される)と、第1クラッチCL1を解放するモード(fCL1=0であり、EVモード時に設定される)を備えている。なお、ここでは、第1クラッチ制御モードフラグfCL1の設定の詳細な説明は省略するが、例えば、低加速での発進といった比較的エンジンEngの効率が良くない走行シーンでは、EVモード走行とするため、第1クラッチCL1は解放(fCL1=0)する。 また、バッテリー充電量SOCがあらかじめ設定された充電量設定値SOCth1以下、あるいは目標駆動トルクTdが、EVモード走行時の最大駆動トルクTdmax(最大モータトルクTm maxと目標クランキングトルクTcrank の差分)以上となった場合に、EVモード走行は困難なため、HEVモードで走行するために、第1クラッチCL1を半締結または締結(fCL1=1)する。図8に、バッテリー充電量SOCに対する目標充放電量特性(モータトルク)の一例を示す。このように、バッテリー充電量SOCが、基準値よりも低くなれば、目標充放電量が低く設定されて充電され、バッテリー充電量SOCが高くなれば、目標充放電量が高く設定されて放電される。
ステップS5では、バッテリー充電量SOC、目標駆動トルクTd、第1クラッチ制御モードフラグfCL1および車速Vspといった車両状態に基づいて、第2クラッチ制御モードCL2MODEの判断および設定を行ない、ステップS6に進む。なお、第2クラッチ制御モードCL2MODEは、第2クラッチCL2を、締結、解放、スリップのいずれの状態に制御するかを決定するもので、その詳細については後述する。
ステップS6では、各クラッチCL1,CL2の制御モードと車両状態とに基づいて、目標駆動トルクTdのエンジンEngとモータジェネレータMGとの分担を決定する。すなわち、エンジンEngの駆動トルク配分量に応じた基本エンジントルク指令値Te_base を決定するとともに、モータジェネレータMGの駆動トルク配分量に応じた基本モータトルク指令値Tm_base を決定し、ステップS7に進む。なお、このトルク配分の方法はさまざま考えられるが、詳細については説明を省略する。
ステップS7では、第2クラッチCL2のスリップ回転数制御(WSC)を実行するか否かの判断を行なう。この場合、ステップS5で設定された第2クラッチ制御モードCL2MODEがスリップのモード(CL2MODE=2)であり、かつ、実際のスリップ回転数(第2クラッチ入力回転数−第2クラッチ出力回転数)の絶対値が、設定値以上となった場合は、スリップ回転数制御をONとしてステップS8へ進む。一方、第2クラッチ制御モードCL2MODEが、解放(CL2MODE=0)または締結(CL2MODE=1)と設定されている場合は、スリップ回転数制御をOFFとしてステップS12へ進む。
ステップS8では、基本第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_base を演算し、ステップS9に進む。なお、ここで、基本第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_base は、例えば、目標駆動トルクTdと同値とする。
ステップS9では、第1クラッチ制御モードフラグfCL1、基本第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_base 、第2クラッチ油温Tempcl2、バッテリー充電量SOCおよび第2クラッチ出力回転数計測値ωから第2クラッチ入力回転数目標値ωcl2i を演算し、ステップS10に進む。なお、この演算の詳細な説明については後述する。
ステップS10では、第2クラッチ入力回転数目標値ωcl2i と第2クラッチ入力回転数計測値ωcl2iとが一致するように回転数制御用モータトルク指令値Tm_FB_ONを演算し、ステップS11に進む。この回転数制御用モータトルク指令値Tm_FB_ONの演算方法は、様々考えられるが、本実施例1では、下記の式(1)に基づいて、PI制御による演算を行なう。この演算は、本実施例1では、タスティン近似等で離散化して得られた漸化式を用いて算出する。
m_FB_ON={(KpmS+Klm)/s}(ωcl2i*−ωcl2i)・・・(1)
なお、上記式(1)において、Kpmは、モータ制御用比例ゲイン、Klmは、モータ制御用積分ゲイン、sは、微分演算子である。
ステップS11では、回転数制御用第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_FB_ONを演算し、ステップS14に進む。この回転数制御用第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_FB_ONは、基本第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_base と回転数制御用モータトルク指令値Tm_FB_ONとエンジントルク指令値 から求めるが、この演算の詳細については後述する。
ステップS12では、前述した回転数制御用モータトルク指令値Tm_FB_ONならびに回転数制御用第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_FB_ONを演算するための内部状態変数を初期化し、ステップS13に進む。
ステップS13では、回転数制御を行なわない場合、すなわち、第2クラッチCL2を締結する場合と、解放する場合と、締結状態から回転数制御を行なう(スリップ状態にする)場合のクラッチトルク容量指令値Tcl2_FB_OFFをそれぞれ演算し、ステップS14に進む。
ここで、クラッチトルク容量指令値Tcl2_FB_OFFは、締結する場合と、解放する場合と、締結状態から回転数制御を行なう場合とは、それぞれ、下記の式(2)(3)(4)(5)に基づいて求める。
(締結する場合)
<Tcl2_z1 <Td×Ksafeの場合>
cl2_FB_OFF=Tcl2_z1 +ΔTcl2LU ・・・(2)
<Tcl2_z1 ≧Td×Ksafeの場合>
cl2_FB_OFF=Td×Ksafe ・・・(3)
(解放する場合)
cl2_FB_OFF=0 ・・・(4)
(第2クラッチを締結→スリップ状態にする場合)
cl2_FB_OFF=Tcl2_Z1 −ΔTcl2slp ・・・(5)
ただし、上記式(2)〜(5)において、Ksafeは、第2クラッチ安全率係数(>1)、ΔTcl2LUは、スリップ(または解放)→締結移行時のトルク容量変化率、ΔTcl2slpは、締結→スリップ移行時トルク容量変化率、Tcl2_Z1 は、最終第2トルク指令値前回値である。
ステップS14では、最終第2クラッチトルク容量指令値Tcl2 を決定し、ステップS15に進む。この最終第2クラッチトルク容量指令値Tcl2 を決定するのにあたり、スリップ回転数制御中の場合は、下記の式(6)により求め、スリップ回転数制御停止の場合は、下記の式(7)により求める。
cl2 =Tcl2_FB_ON ・・・(6)
cl2 =Tcl2_FB_OFF ・・・(7)
ステップS15では、第1クラッチ制御モードフラグfCL1に基づき第1クラッチトルク容量指令値Tcl1 を決定し、ステップS16に進む。なお、第1クラッチトルク容量指令値Tcl1 を決定するのに、第1クラッチ制御モードフラグfCL1が締結モード(=1)になっていて、かつ、第2クラッチスリップ回転数ωcl2slpがスリップ回転数目標値ωcl2slp 以上の場合は、下記の状況a)b)に応じ、下記の式(8)と(9)のいずれかに基づいて演算する。
a)エンジンEngが始動(着火)していない場合
-Tcl1 =Tcl1_ENG_ST ・・・(8)
b)エンジンEngが始動(着火)している場合
cl1 =Tcl1_max ・・・(9)
また、第1クラッチ制御モードフラグfCL1=0(解放)となっている場合は、第1クラッチトルク容量指令値Tcl1 を下記の式(10)に基づいて演算する。
cl1 =0 ・・・(10)
なお、上記式(6)〜(9)において、ωcl2slp は、エンジン始動時スリップ回転数目標値、Tcl1_maxは、第1クラッチ最大トルク容量、Tcl1_ENG_STは、エンジンクランキングトルクである。
ステップS16では、第1クラッチトルク容量指令値Tcl1 から第1クラッチCL1の締結油圧を制御する圧力制御弁51への第1クラッチ電流指令値Icl1 を演算し、ステップS17に進む。なお、第1クラッチ電流指令値Icl1 の詳細な演算方法については後述する。
ステップS17では、第2クラッチトルク容量指令値Tcl2 から、第2クラッチCL2にかかる油圧を制御する圧力制御弁(図示省略)への第2クラッチ電流指令値Icl2 を演算し、ステップS18へ進む。この第2クラッチ電流指令値Icl2 の演算は、予め取得した特性に基づき作成した図9に示すマップに基づいて行なう。これにより、油圧や電流に対してクラッチトルク容量が非線形な特性を有している場合でも、制御対象を線形としてみなすことができるため、前述したような線形制御理論を適用することができる。
ステップS18では、モータトルク指令値Tmを決定し、ステップS19に進む。なお、モータトルク指令値Tmを決定するのにあたり、回転数制御中の場合は、下記の式(11)に基づいて決定し、回転数制御停止の場合は、下記の式(12)に基づいて決定する。
Tm=Tm_FB_ON ・・・(11)
Tm=Tm_base ・・・(12)
ステップS19では、ステップS16,S17,S18で得られた第1クラッチ電流指令値Icl1 、第2クラッチ電流指令値Icl2 、モータトルク指令値Tmを、各コントローラ15,16,17,18,19へ送信する。
以上で、統合コントローラ14における1回のサンプリング周期で実行される処理の流れを終える。
(第2クラッチ制御モードCL2MODEの設定方法の詳細)
次に、ステップS5の第2クラッチ制御モードCL2MODEの設定方法の詳細について説明する。この第2クラッチ制御モードCL2MODEは、バッテリー充電量SOC、目標駆動トルクTd、第1クラッチ制御モードフラグfCL1および車速Vspといった車両状態から設定する。以下、その詳細を、図10に示すフローチャートを用いて説明する。
S51では、第1クラッチ制御モードフラグfCL1を判別し、第1クラッチ制御モードフラグfCL1が、解放モード(エンジン停止)の場合はステップS52に進み、締結モード(エンジン始動)の場合はS55へ進む。
S52では、車速Vspがゼロ(停止)か否かを判定し、停止している場合は、ステップS53に進み、それ以外はステップS54に進む。
S53では、第2クラッチ制御モードCL2MODEを締結モード(CL2MODE=1)として、1回の処理を終える。また、S54では、第2クラッチ制御モードCL2MODEをスリップモード(CL2MODE=2)として、1回の処理を終える。
S55では、車速Vspが、あらかじめ設定した設定値Vth1(例えば、エンジンEngが始動できる最低車速)より高いか否かを判定し、設定値Vth1よりも低い場合はステップS56へ進み、設定値Vth1よりも高い場合はステップS58に進む。
ステップS56では、目標駆動トルクTdの符号を判別し、正値の場合にはステップS54へ、負値の場合にはステップS57へ進む。
ステップS57では、第2クラッチ制御モードCL2MODEを解放モード(CL2MODE=0)として、1回の処理を終える。
ステップS58では、前回の第2クラッチ制御モードCL2MODEが締結モード(CL2MODE=1)か否かを判定し、締結モードの場合はステップS53へ進み、それ以外の場合はステップS59へ進む。
ステップS59では、エンジン回転数計測値ωe、第2クラッチスリップ回転数計測値ωcl2slpが以下のスリップ継続条件を満たすか否か判定し、満たす場合はステップS54に進んで、スリップを開始または継続し、スリップ継続条件を満たさない場合には、ステップS53に進んで、スリップを終了して締結モードへ移行する。ここで、スリップ継続条件を満たす場合とは、ωe≠ωcl2i(すなわち、第1クラッチCL1解放またはスリップ)、または、ωcl2slp>ωcl2slpthが成立する場合である。なお、ωcl2slpthはスリップ回転数閾値である。
(第2クラッチ入力回転数目標値ωcl2i の演算方法)
次に、ステップS9における第2クラッチ入力回転数目標値ωcl2i の演算方法の詳細について説明する。
まず、第2クラッチスリップ回転数目標値ωcl2_slp を演算する。この第2クラッチ入力回転数目標値ωcl2i は、走行モードがEVモード(fCL1=0)の場合は、下記の式(13)に基づいて演算し、エンジン始動中の場合は、下記の式(14)に基づいて演算する。
ωcl2_slp =fcl2_slp_cl1OP(Tcl2_base,Tempcl2) ・・・(13)
ここで、fcl2_slp_cl1OP()は、基本第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_base および第2クラッチ油温Tempcl2を入力とした関数である。具体的には、図11(a)に示すマップに基づいて設定することができる。すなわち、「油温が高い」もしくは、「クラッチ容量指令値が大きい」場合は、第2クラッチ入力回転数目標値ωcl2i を小さくすることにより、クラッチ油温の上昇を防止できる。
ωcl2_slp =fcl2_slp_cl1OP(Tcl2_base‘Tempcl2)+ffcl2_Δωslp(TEng_staRT) ・・・(14)
ここで、ffcl2_Δωslp()は、エンジン始動時のための第2クラッチCL2のスリップ回転数増加量を演算する関数であり、エンジン始動配分モータトルクTEng_staRTを入力とする。具体的には、図11(b)に示すマップに基づいて、エンジン始動配分モータトルクTEng_staRTが低下した場合には、第2クラッチ入力回転数目標値ωcl2i を高め(増加量を多く)に設定する。これにより、第1クラッチCL1からの外乱を完全に打ち消すことができず回転数が低下しても、急な締結を防止でき、その結果、加速度変動を生じることなくエンジンを始動できる。
なお、エンジン始動後もスリップ制御を継続する場合、第2クラッチ入力回転数目標値ωcl2i は、EV走行中と同様とする(増加分は加算しない)。
次に、下記の式(15)に基づいて、第2クラッチスリップ回転数目標値ωcl2_slp と第2クラッチ出力回転数計測値ωoとから、第2クラッチ入力回転数目標値ωcl2i を演算する。
ωcl2i =ωcl2_slp +ωo ・・・(15)
最後に、上記式(15)から算出した第2クラッチ入力回転数目標値ωcl2i に、上下限制限を施し、最終的な第2クラッチ入力回転数目標値ωcl2i とする。なお、上下限制限値は、エンジン回転数の上下限値とする。
(回転数制御用第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_FB_ON の演算方法)
次に、 ステップS11の回転数制御用第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_FB_ON の演算方法の詳細について説明する。
図12に、第2クラッチCL2の制御ブロック図を示している。本制御系は、フィードフォワード(F/F)補償とフィードバック(F/B)補償とからなる2自由度制御手法で設計している。F/B補償部については様々な設計方法が考えられるが、今回はその一例としてPI制御の例を示している。以下、その演算方法について説明する。
まず、下記の式(16)に示す位相補償フィルタGFF(s)に基づき基本第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_base に位相補償を施し、F/F第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_FFを演算する。実際の演算は、タスティン近似等で離散化して得られた漸化式を用いて算出する。
cl2_FF/Tcl2_base =GFF(s)=(τcl2・s+1)/(τcl2ref・s+1) ・・・(16)
ただし、τcl2は第2クラッチモデル時定数、τcl2refは第2クラッチ制御用規範応答時定数である。
次に、第2クラッチトルク容量目標値Tcl2_tを演算する。ここで、第2クラッチトルク容量目標値Tcl2_tは、EVモード(第1クラッチCL1が解放状態)の場合は、下記の式(17)に基づいて演算し、HEVモード(第1クラッチCL1が締結状態)の場合は、下記の式(18)に基づいて演算する。
cl2_t=Tcl2_base ・・・(17)
cl2_t=Tcl2_base −Te_est ・・・(18)
なお、HEVモードにおける第2クラッチトルク容量目標値Tcl2_tは、全体(エンジンおよびモータ)のトルク容量に対し、モータ分の容量を意味する。
また、Te_estはエンジントルク推定値であり、例えば下記の式(19)に基づき演算する。
e_est=(1/τs+1)e−Les×Te_base ・・・(19)
ただし、τはエンジン一次遅れ時定数、Leはエンジンむだ時間である。
次に、下記の式(20)に基づいて第2クラッチトルク容量規範値Tcl2_refを演算する。
(Tcl2_ref/Tcl2_t)=Gcl2_REF(s)=1/τcl2_ref・s+1 ・・(20)
次に、第2クラッチトルク容量規範値Tcl2_refと、前述した回転数制御用モータトルク指令値Tm_FB_ONとから、下記の式(21)に基づいてF/B第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_FBを演算する。
cl2_FB
{(KPcl2s+KIccl2)/s}×(Tcl2_ref−Tm_FB_ON) ・・・(21)
ただし、KPcl2は第2クラッチ制御用比例ゲイン、KIccl2は2クラッチ制御用積分ゲインである。
さらに、下記式(22)のように入力回転数変化によって生じるトルク(イナーシャトルク)を考慮することにより、入力回転数が変化している場合にも精度よくトルク容量を制御できる。
cl2_FB={(KPcl2s+KIccl2)/s}×(Tcl2_ref−Tm_FB_ON−TIcl2_est) ・・・(22)
なお、TIcl2_estはイナーシャトルク推定値であり、例えば、入力回転数変化量(微分値)に入力軸周りの慣性モーメントを乗算して求める。
そして、F/F第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_FFとF/B第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_FBとを加算し、最終的な回転数制御用第2クラッチトルク容量指令値Tcl2_FB_ONを演算する。
(第1クラッチ電流指令値Icl1 の演算方法)
次に、 ステップS16における第1クラッチCL1の油圧を制御するソレノイドバルブへ出力する第1クラッチ電流指令値Icl1 の演算方法について、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。
ステップS161では、最終第1クラッチトルク容量指令値Tcl1 から、予め取得したクラッチトルク容量−ストローク特性により作成した図14に示すマップを用いて第1クラッチストローク目標値xscl1 を演算し、ステップS162に進む。
ステップS162では、第1クラッチストローク目標値xscl1 と、第1クラッチストローク計測値xscl1とにより第1クラッチ油圧指令値Pcl1 を演算する。
この第1クラッチ油圧指令値Pcl1 の演算に、本実施例1ではS11と同様に、図15に示す2自由度制御手法を採用している。
すなわち、第1クラッチ油圧指令値Pcl1 の演算は、図15に示す油圧指令値演算手段60により行なわれるもので、この油圧指令値演算手段60は、この演算は、F/F補償器61、規範応答部62、F/B補償器63を備えている。
まず、F/F補償器61では、第1クラッチストローク目標値xscl1 から、下記の式(23)に示すような規範応答伝達特性と、後述する油圧補正後の制御対象伝達特性の逆系からなる位相補償フィルタを用いてF/F油圧指令値Pcl1_FFを演算する。
cl1_FF/xscl1 =Gcl1_FF(s)
=(Ms+Cs+Kcl1_ref)/(s+2ζcl1_refωcl1_refs+ω cl1_ref) ・・・(23)
ただし、Cは第1クラッチ機構部粘性係数、Kcl1_refは油圧補正後の制御対象ばね定数、ζcl1_refは第1クラッチ規範応答減衰係数、ωcl1_refは第1クラッチ規範応答固有振動数、Mはクラッチ質量である。
次に、規範応答部62にて、第1クラッチストローク目標値xscl1 から、下記の式(24)に示すような規範応答伝達特性を表すフィルタを用いてストローク規範値xscl1_refを演算する。
scl1_ref/xscl1 =Gcl1_ref(s)
=ω cl1_ref/s2+2ζcl1_refωcl1_refs+ω cl1_ref ・・・(24)
次に、F/B補償器63にて、ストローク規範値xscl1_refと第1クラッチストローク計測値xscl1の偏差xscl1_errから、下記の式(25)に基づきF/B油圧指令値Pcl1_FBを演算する。
cl1_FB/xscl1_err=Gcl1_FB(s)
=(KPgain_cl1・s+KIgain_cl1+KDgain_cl1・s)/s ・・・(25)
ただし、KPgain_cl1は比例ゲイン、KIgain_cl1は積分ゲイン、KDgain_cl1は微分ゲインである。
そして、最後にF/F油圧指令値Pcl1_FBとF/B油圧指令値Pcl1_FFとを加算し、第1クラッチ油圧指令値Pcl1 とする。
ステップS163では、第1クラッチ油圧指令値Pcl1 を補正して最終油圧指令値Pcl1_comを演算する。この補正は、図15の油圧指令値補正部70により行なわれ、クラッチ機構部の反力(油圧)−ストローク特性の傾き(ダイヤフラムスプリングのバネ特性)が設計者の所望する特性となるように第1クラッチ油圧指令値Pcl1 の補正を行なう。なお、この補正の詳細については後述する。
ステップS164では、最終油圧指令値Pcl1_comから、予め取得した特性に基づき作成した図7に示すマップを用いて第1クラッチ電流指令値Icl1 を算出する。
(油圧補正の説明)
次に、ステップS163において行なう、最終油圧指令値Pcl1_comを得るための補正について詳細に説明する。すなわち、このステップS163で行なう補正が、本実施例1の特徴とするものであり、実施例1では、下記の第1の補正例と、第2の補正例とのいずれかの補正を行なう。
まず、第1の補正例について説明すると、この補正は、図14に示すダイヤフラム実反力特性に基づいて得られた第1クラッチ油圧推定値Pcl1_estと、後述する規範バネ特性Krefに基づいて得られた反力規範値Pcl1_refとの差分から、油圧補正値Pcl1_hoseiを演算する。
すなわち、図16に示すように、油圧指令値補正部70は、実バネ特性(実反力特性)マップ70maと規範バネ特性(規範反力特性)マップ70mbとを有している。
実バネ特性マップ70maは、図14に示すダイヤフラムスプリング41のバネ定数Kpに基づく反力特性を示しており、ストローク位置xs1において、反力の傾きが正から負に変化する変曲点を有している。
これに対し、規範バネ特性マップ70mbは、図示のように、バネ定数Kpの反力の傾きが正の部分の傾きのみの反力特性である、設計者の意図する特性となっている。
そして、第1クラッチストローク計測値xscl1に基づいて、規範バネ特性マップ70mbから推定した反力規範値Pcl1_refと、実バネ特性マップ70maから推定した第1クラッチ油圧推定値Pcl1_estと、の差分から、油圧補正値Pcl1_hoseiを演算する。なお、この演算には、下記の式(26)または(27)を用いる。
cl1_hosei=Pcl1_ref−Pcl1_est
=Kref・xscl1−fxscl1−P(xscl1) ・・・(26)
cl1_hosei=Pcl1_ref−Pcl1_est
=Kref・xscl1_A−fxscl1−P(xscl1_A) ・・・(27)
ただし、fxscl1−P()は、油圧−ストローク特性を示す関数である。
また、図14に示す特性の傾きに近似したバネ定数Kpを求め、下記の式(28)または(29)を用いて演算してもよい。
cl1_hosei=Pcl1_ref−Pcl1_est
=Kref・xscl1−K・xscl1 ・・・(28)
cl1_hosei=Pcl1_ref−Pcl1_est
=Kref・xscl1_A−K・xscl1_A ・・・(29)
なお、上記式(28)(29)を用いて予めストローク毎の補正値を演算しておき、マップにしておいてもよい。
そして、以上のようにして算出した油圧補正値Pcl1_hoseiと第1クラッチ油圧指令値Pcl1 とから、下記の式(30)に基づいて最終油圧指令値Pcl1_comを演算する。
cl1_com=Pcl1 −Pcl1_hosei ・・・(30)
したがって、第1クラッチCL1のストローク量が変曲点を有したxs1よりも大きな領域では、ダイヤフラムスプリング41のバネ特性が、設計者の意図する規範バネ特性Krefを有しているかのように、油圧が補正される。なお、図16において制御対象部Gp(s)は、制御対象となる油圧アクチュエータ50および第1クラッチCL1のモデルに相当する部分であり、油圧機構モデル500、クラッチモデル600を備えている。
次に、第2の補正例について説明する。
この第2の補正例では、図17に示す油圧指令値補正部270は、第1の補正例で示したものとは異なる補正マップ270mを備えている。この補正マップ270mは、図18に示すように、各ストローク(動作点)毎に原点を結んだ直線の傾きをバネ定数Kpとしてモデル化している。
油圧指令値補正部270は、第1クラッチストローク計測値xscl1から求めた制御対象のバネ定数Kpと規範バネ特性Krefから、下記の式(31)に基づき最終油圧指令値Pcl1_comを演算する。
cl1_com=(Kp/Kref)Pcl1 ・・・(31)
(油圧指令補正用クラッチストローク推定値xscl1_Aに基づく補正例)
上述した油圧指令値補正部70,270は、第1クラッチストローク計測値xscl1から油圧補正値Pcl1_hoseiを得るようにしているが、第1クラッチストローク計測値xscl1に代えて推定値を用いるようにしてもよい。
そこで、上述の第1の補正例を実行する油圧指令値補正部70が、油圧指令補正用クラッチストローク推定値xscl1_Aに基づいて油圧補正値Pcl1_hoseiを演算するようにした例を、図19,図20に示す。なお、第2の補正例として示した油圧指令値補正部270も、図示は省略するが、同様に、油圧指令補正用クラッチストローク推定値xscl1_Aに基づいて油圧補正値Pcl1_hoseiを演算することができる。
図19に示す油圧指令値補正部370は、クラッチストローク推定部371を備えている。このクラッチストローク推定部371は、第1クラッチ油圧指令値Pcl1 から油圧指令補正用クラッチストローク推定値xscl1_Aを演算する。
すなわち、クラッチストローク推定部371は、第1クラッチ油圧指令値Pcl1 から下記の式(32)に基づき油圧指令補正用クラッチストローク推定値xscl1_Aを演算する。
scl1_A/Pcl1 =Gcl1ref(s)=1/(Ms+Cs+Kref ・・・(32)
一方、図20に示す油圧指令値補正部470は、クラッチストローク推定部471を備えている。このクラッチストローク推定部471は、第1クラッチストローク計測値xscl1から、油圧指令補正用クラッチストローク推定値xzcl1_Aを演算する。
すなわち、クラッチストローク推定部471は、下記の式(33)に基づいて、第1クラッチストローク計測値xscl1から、油圧機構の応答特性Gpcl1(S)とローパスフィルタGLPF(S)で構成される位相進み補償器GHPF(S)によって油圧指令補正用クラッチストローク推定値xzcl1_Aを演算する。
scl_A/xscl1=GHPF(s)=GLPF(s)/GPcl1(s)
=(Ts+1)/(Ts+1) ・・・(33)
ただし、Tはローパスフィルタの時定数、Tは油圧系応答特性の時定数である。なお、位相進み補償器GHPF(S)は、第1クラッチストローク計測値xscl1の位相を油圧アクチュエータ50の応答遅れ分だけ進める。
本実施例1では、第1クラッチCL1の油圧アクチュエータ50の応答特性を1次遅れ系としていることから、ローパスフィルタを1次遅れ系として位相進み補償器GHPF(s)を本来の伝達関数としている。また、GHPF(s)が位相進み補償器であることから、ローパスフィルタの時定数Tは、油圧系応答特性の時定数Tに対して、T<Tとなるように設定する。
次に、実施例1の作用を説明する。
図21に本実施例1の第1クラッチストローク計測値xscl1に基づいて補正した場合と、この補正を行なわない比較例とのシミュレーション結果の一例を示している。
このシミュレーションは、t1の時点で、第1クラッチストローク目標値xscl1 をStmmに向けてステップ的に変化させ、さらにt2の時点で、FNm相当の油圧外乱をステップ的に印加したものである。また、第1クラッチCL1のモデルは、Scmm付近でバネ定数Kpの符合(正負)が変化するように設定した。さらに、フィードバック制御系は、双方ともPID制御とし、バネ定数Kpが正の状態で安定性が12dB以上確保されるようにゲインを設定した。
図21からわかるように、比較例(実線)ではステップ応答の際、バネ定数Kpの符号(正負)が変化するScmm付近において応答が振動的であり、目標値Stへの追従性が悪い。また、外乱を印加した際(t2)にも、安定性が十分に確保されていないため振動的になっており、収束までの時間も長くなってしまっている。
一方、本実施例1(一点鎖線)では、ステップ応答の際、第1クラッチCL1のバネ定数Kpの符号(正負)が変化しても、油圧指令値補正部70,270,370,470により規範バネ特性に基づいて補正されるため、補正後の特性は、バネ定数Kpの符号が変化する前と同様となる。
このため、ストローク計測値(実値)に変動は発生せず、目標値Stへと追従している。また、外乱を印加した際(t2)にも、油圧指令値補正部70,270,370,470による油圧補正によりフィードバック系の安定性は確保されるため、速やかに収束している。
次に、図22に、位相を進めた油圧指令補正用クラッチストローク推定値xzcl1_Aにより補正を行なった場合(油圧指令値補正部370,470を用いた例)の効果についてシミュレーション結果の一例を示す。このシミュレーションは、図21のシミュレーションに対して油圧系の応答遅れ(時定数0.1sec程度)を考慮した制御対象のモデルを使用し、t1の時点で、第1クラッチストローク目標値xscl1 をSt1からSt2にステップ的に変化させたものである。また、図21の場合と同様に、第1クラッチCL1のモデルは、Scmm付近でバネ定数Kpの符合(正負)が変化するように設定した。また、フィードバック制御系は双方ともPID制御とし、バネ定数Kpが正の状態で安定性が12dB以上確保されるようにゲインを設定した。
図22からわかるように、第1クラッチストローク計測値xscl1で油圧指令値を補正した比較例(実線)では、ステップ応答の際、補正が遅れることにより設計者の所望する特性が得られず、その結果、応答が振動的であり目標値への追従性に遅れが生じる。
一方、図19,図20に示す油圧指令値補正部370,470により、第1クラッチストローク計測値xscl1よりも油圧系の応答遅れの分だけ位相を進めた油圧指令補正用クラッチストローク推定値xzcl1_Aを用いて油圧指令値を補正した実施例(二点鎖線)では、ステップ応答の際、油圧系の応答遅れの影響を受けることなく、第1クラッチCL1の反力(油圧)−ストローク特性を、設計者の所望する特性に補正することができる。このため、ストローク計測値(実値)に変動は発生せず、目標値St1→St2へと追従している。
以上説明した本実施例1では、以下に列挙する効果が得られる
a)第1クラッチCL1を締結側に付勢するダイヤフラムスプリング41の反力特性が負になるストローク領域では、油圧アクチュエータ50に出力する第1クラッチ油圧指令値Pcl1 を、補正する油圧指令値補正部70を設けた。
したがって、ダイヤフラムスプリング41のバネ定数Kpが、変化することに起因する追従性や外乱に対する安定性悪化を抑制し、フィードバック補償器で設計した場合でも、追従性、安定性を向上できる。
b)油圧指令値補正部70は、第1クラッチストローク計測値xscl1から、実際のバネ定数Kpに基づく反力(油圧)−ストローク特性で得られた第1クラッチ油圧推定値Pcl1_estと、理想的な規範バネ特性Krefに基づく反力(油圧)−ストローク特性で得られた反力規範値Pcl1_refとの差分から、油圧補正値Pcl1_hoseiを演算するようにした。
したがって、ダイヤフラムスプリング41のバネ定数Kpの変化に起因する追従性や外乱に対する安定性悪化を抑制し、追従性、安定性をさらに向上できる。
c)油圧指令値補正部270は、各ストロークにおける原点から引いた線の傾きをダイヤフラムスプリング41のバネ定数Kpと仮定し、これにより得られたバネ定数Kpと設計者が意図する規範バネ特性Krefから、第1クラッチ油圧指令値Pcl1 を補正するようにした。
したがって、上記b)と同様に、ダイヤフラムスプリング41のバネ定数Kpの変化に起因する追従性や外乱に対する安定性悪化を抑制し、追従性、安定性をさらに向上できる。
d)油圧指令値補正部370、油圧指令値補正部470は、第1クラッチストローク計測値xscl1よりも、位相を油圧アクチュエータ50の応答遅れ分だけ進めた油圧指令補正用クラッチストローク推定値xzcl1_Aを演算し、第1クラッチ油圧指令値Pcl1 を補正するようにした。
したがって、油圧系の応答遅れの影響を受けることなく、クラッチの反力(油圧)−ストローク特性を設計者が所望する特性(規範特性)に補正することができ、油圧系の応答遅れにより制御性能を悪化させることなく、追従性、安定性をさらに向上できる。
e)油圧指令値補正部370は、第1クラッチ油圧指令値Pcl1 から実ストロークまでの伝達特性GSYSref(s)から油圧系の特性GPcl1(s)を除いたGcl1ref(s)を用いて油圧指令補正用クラッチストローク推定値xzcl1_Aを演算するようにした。
これにより、上記d)の効果を実現できる。
f)油圧指令値補正部470は、位相進み補償器GHPF(S)により第1クラッチストローク計測値xscl1の位相を油圧アクチュエータ50の応答遅れ分だけ進めて、油圧指令補正用クラッチストローク推定値xzcl1_Aを演算するようにした。
これにより、上記d)の効果を実現できる。
以上、本発明のクラッチ制御装置を、実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1では、FRハイブリッド車両を示したが、前輪駆動や四輪駆動タイプのハイブリッド車両へ適用することもできる。また、ハイブリッド車両以外の駆動伝達系にクラッチを有する車両にも適用することができる。また、変速機として、手動変速機や機械式の自動変速機なども適用することができる。
また、実施例1では、第1クラッチCL1に適用した例を示したが、第2クラッチCL2に適用することもできる。また、モータジェネレータMGと駆動輪(LT,RT)との間に自動変速機ATを介在させたものを示したが、このような変速機を介在させない構成としてもよい。
また、実施例1,2では、モータとして、回生が可能なモータジェネレータMGを示したが、これに限定されるものではなく、力行のみが可能なモータを用いてもよい。
自動車に適用した例を示したが、自動車以外の車両や、さらに、車両以外の産業機器などのクラッチを有する機器にも適用することができる。
LT 左後輪(駆動輪)
RT 右後輪(駆動輪)
CL1 第1クラッチ
13 ストロークセンサ(ストローク検出手段)
14 統合コントローラ(制御手段)
16 クラッチコントローラ
41 ダイヤフラムスプリング(付勢手段)
50 油圧アクチュエータ
70 油圧指令値補正部
70ma 実バネ特性マップ
70mb 規範バネ特性マップ
270 油圧指令値補正部
270m 補正マップ
370 油圧指令値補正部
371 クラッチストローク推定部
470 油圧指令値補正部
471 クラッチストローク推定部

Claims (3)

  1. 付勢手段の付勢力により締結されるクラッチと、
    このクラッチを、解放側に作動させる油圧アクチュエータと、
    前記クラッチのストローク位置を検出するストローク検出手段と、
    このストローク検出手段の検出に基づいて油圧指令値を出力して前記油圧アクチュエータの作動を制御する制御手段と、
    を備えたクラッチ制御装置であって、
    前記制御手段は、前記ストローク位置に対する前記付勢手段の反力特性が負の傾きとなる領域で、前記ストローク位置に基づいて油圧指令値を補正する補正部を備えていることを特徴とするクラッチ制御装置。
  2. 前記補正部は、前記ストローク位置に対する反力特性として、前記ストローク位置に対する反力の傾きが、正と負の傾きを有した実際の特性に応じた実反力特性と、前記ストローク位置に対する反力の傾きが負の領域を有さない反力規範特性と、を備え、
    前記実反力特性が負の傾きの領域では、両特性における反力の差分に基づいて、前記油圧指令値を補正することを特徴とする請求項1に記載のクラッチ制御装置。
  3. 前記補正部は、前記ストローク検出手段が検出する実ストローク位置に対し、前記油圧アクチュエータの応答遅れ分だけ位相が進んだ推定ストローク推定値に基づいて、前記補正を行なうことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクラッチ制御装置。
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