JP2010188977A - 車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法 - Google Patents

車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】路面カントが変動した場合であっても、片流れの抑制を適正に行うことができる車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法を提供する。
【解決手段】運転者がハンドル6を把持した状態で、且つ車両が直進走行している状態であるとき、運転者の操舵力(操舵トルクT)が“0”となるように、操舵補助制御の電流指令値Iaを補正する(操舵トルク→0制御)。また、運転者がハンドル6に手を添えた状態で、且つ車両が非直進走行状態であるとき、車両の偏向量(ヨーレートY)が“0”となるように、操舵補助制御の電流指令値Iaを補正する(ヨーレート→0制御)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両の片流れを抑制する片流れ抑制制御を行う車両用操舵制御装置の技術分野に属する。
従来の車両用操舵制御装置は、直進状態を維持しているときの操舵角の平均値を算出し、これに基づいて直進状態を維持するのに必要な中立点を検出しつつ、操舵補助力を制御する(例えば、特許文献1参照)。これにより、路面カントなどの外乱によって車両が片流れ(偏向)してしまうような状況でも、これを補償することができる。
特開2006−103390号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の車両用操舵制御装置にあっては、片流れ抑制制御に頼って運転者がハンドルに手を添えた状態で直進走行しているときに、路面カントが変動すると、そのままでは車両が片流れしてしまう。
したがって、直進走行を維持するためには、運転者が再度ハンドルを把持しなければならない。さらに、ハンドルを把持しても、上記平均値を算出する所定時間が経過しないと、片流れ抑制制御が適切に作動しない。
そこで、本発明は、路面カントが変動した場合などでも、片流れの抑制を適正に行うことができる車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用操舵制御装置は、車速と操舵トルクとに基づいて算出した操舵補助力を、片流れ抑制量に基づいて補正し、補正した操舵補助力を操舵系に付与する。このとき、運転者がステアリングホイールを把持した状態で、且つ車両が直進走行している状態であるときの運転者の操舵力が零となる操舵補助力を操舵系に付与する。また、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態で、且つ車両が非直進走行状態であるときの車両の偏向量が零となる操舵補助力を操舵系に付与する。
本発明によれば、路面カントが変化するなどの環境変化が生じた場合であっても、直進状態やハンドル手放し状態に応じて、適切に車両の片流れを抑制することができる。具体的には、運転者がハンドルに手を添えている状態(片流れ抑制制御に頼って走行している状態)では、車両が直進走行し、運転者がハンドルをしっかり持っている状態では、操舵反力が0になる。このように、運転者が直進走行したいときに車両が直進するという理想的な関係を維持することができる。
本実施形態における車両用操舵制御装置の構成を示す図である。 コントローラの構成を示す制御ブロック図である。 片流れ抑制制御部の具体的な構成を示す制御ブロック図である。 制御切り替え部で実行する制御切替処理手順を示すフローチャートである。 第1の片流れ抑制制御部で実行する第1の片流れ抑制制御処理手順を示すフローチャートである。 第2の片流れ抑制制御部で実行する第2の片流れ抑制制御処理手順を示すフローチャートである。 第3の片流れ抑制制御部で実行する第3の片流れ抑制制御処理手順を示すフローチャートである。 各車両状態の判断条件及び対応を示す図である。 片流れ抑制制御の状態遷移図である。 本実施形態の動作を説明するための図である。 本実施形態の動作を説明するための図である。 第2の実施形態における片流れ抑制制御部の具体的な構成を示す制御ブロック図である。 制御切り替え部で実行するトリガ設定処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
《第1の実施の形態》
《構成》
図1は、本実施形態における車両用操舵制御装置の構成を示す図である。
前輪2FL・2FRは、タイロッド3、ラック&ピニオン4、ステアリングシャフト5を順に介してステアリングホイール(以下、ハンドルと称す)6に連結する。ハンドル6の回転運動は、ラック&ピニオン4によってタイロッド3の左右の直線運動に変換する。これにより、前輪2FL・2FRを、キングピン軸を中心に転舵する。
電動パワーステアリングとして、ステアリングシャフト5には、例えばウォームギア等の減速機7を介して電動モータ8を接続する。この電動モータ8はコントローラ9で駆動制御する。これにより、運転者のステアリング操作に対して最適なアシストトルク(操舵補助力)を発生する。
トルクセンサ11は、操舵トルクTを検出する。車速センサ14は、車速Vを検出する。ヨーレートセンサ15は、車両のヨーレートYを検出する。これらの検出信号は、コントローラ9に入力する。
なお、ここではヨーレートセンサ15によってヨーレートγを検出しているが、左右輪の車輪速差からヨーレートYを推定したり、車両モデルにより車速と舵角からヨーレートYを推定したりすることもできる。
コントローラ9は、操舵トルクT、ヨーレートYおよび車速Vを入力する。
そして、コントローラ9は、運転者の操舵力を補助するアシストトルクTaを生成する。さらに、当該アシストトルクTaに応じた電動モータ8の電流指令値Iaを算出する。このとき、低速走行では路面反力つまりハンドル6を操作するときの抵抗が大きいので、アシストトルクTaを強く設定する。また、高速走行ではふらつきを防ぐためにアシストトルクTaを弱く設定する。
さらに、運転席近傍には、運転者が片流れ抑制制御のON/OFFを指示するためのスイッチ(不図示)を設ける。そして、コントローラ9は、当該スイッチがONのとき、車両の片流れを抑制するための片流れ抑制制御を実施する。
具体的には、コントローラ9は、運転者がハンドル6を把持している状態で車両が直進走行しているときに、運転者の操舵力(操舵トルク)が零となるように、上記電流指令値Iaを補正する(以下、「操舵トルク→0制御」と称す)。さらに、コントローラ9は、運転者がハンドル6に手を添えている状態で車両が直進走行していないときに、車両の偏向量(ヨーレート)が零となるように、上記電流指令値Iaを補正する(以下、「ヨーレート→0制御」と称す)。
補正後の電流指令値Iは電流モータ8に出力する。このようにして、通常の操舵補助制御を実施すると共に、車両の片流れ抑制制御を実施する。
(コントローラの構成)
図2は、コントローラ9の構成を示す制御ブロック図である。
コントローラ9は、通常の操舵補助制御を行う操舵補助制御部21と、車両の片流れ抑制制御を行う片流れ抑制制御部22と、電流指令値補正部23と、を備える。
操舵補助制御部21は、操舵トルクTおよび車速Vに基づいて、電流指令値Iaを算出する。算出した電流指令値Iaは、電流指令値補正部23に出力する。
片流れ抑制制御部22は、操舵トルクT、ヨーレートYおよび電流指令値Iに基づいて、電流指令値Iaを補正するための電流指令値Ibを算出する。算出した電流指令値Ibは、電流指令値補正部23に出力する。なお、電流指令値Ibの算出方法については後述する。
電流指令値補正部23は、操舵補助制御部21で算出した電流指令値Iaと、片流れ抑制制御部22で算出した電流指令値Ibとを加算し、最終的な電流指令値Iを算出する。算出した電流指令値Iは電動モータ8へ出力する。
(片流れ抑制制御部の構成)
図3は、片流れ抑制制御部22の具体的な構成を示す制御ブロック図である。
片流れ抑制制御部22は、制御切り替え部221と、第1の片流れ抑制制御部222と、第2の片流れ抑制制御部223と、第3の片流れ抑制制御部224と、電流指令値出力部225と、を備える。
制御切り替え部221は、操舵トルクTおよびヨーレートYを入力し、切り替えフラグSを出力する。
図4は、制御切り替え部221で実行する制御切替処理手順を示すフローチャートである。なお、初期値はN1=0、N2=0、S≠1とする。
先ずステップS1で、制御切り替え部221は、トルクセンサ11で検出した操舵トルクTと、ヨーレートセンサ15で検出したヨーレートYとを読み込み、ステップS2に移行する。
ステップS2では、制御切り替え部221は、切り替えフラグSが“1”であるか否かを判定する。そして、S≠1であると判定したときにはステップS3に移行し、S=1であると判定したときには、後述するステップS22に移行する。
ステップS3では、制御切り替え部221は、前記ステップS1で読み込んだヨーレートYの絶対値|Y|が、第1のヨーレート閾値YL未満であるか否かを判定する。そして、|Y|<YLであるときにはステップS4に移行し、|Y|≧YLであるときには後述するステップS13に移行する。ここで、第1のヨーレート閾値YLは、車両が直進状態にあると判断できる程度の値に設定する。
ステップS4では、制御切り替え部221は、前記ステップS1で読み込んだ操舵トルクTの絶対値|T|が第1の操舵トルク閾値TL未満であるか否かを判定する。そして、|T|<TLであるときにはステップS5に移行し、|T|≧TLであるときには、後述するステップS10に移行する。ここで、第1の操舵トルク閾値TLは、運転者がハンドル6を把持している状態であると判断できる程度の値に設定する。
ステップS5では、制御切り替え部221は、|Y|<YL且つ|T|<TLである状態の継続時間を計測するためのカウント値N1をインクリメントして、ステップS6に移行する。
ステップS6では、制御切り替え部221は、|Y|≧YL且つ|T|<TLである状態の継続時間を計測するためのカウント値N2を“0”にクリアして、ステップS7に移行する。
ステップS7では、制御切り替え部221は、カウント値N1が所定の継続時間Tthに相当する設定値Nth未満で、且つ切り替えフラグSが“1.5”又は“2”であるか否かを判定する。そして、上記条件が不成立であるときにはステップS8に移行し、切り替えフラグSを“1”にセットしてから制御切替処理を終了する。
一方、前記ステップS7の条件が成立したときには、ステップS9に移行し、切り替えフラグSを“1.5”にセットしてから制御切替処理を終了する。
また、ステップS10では、制御切り替え部221は、カウント値N1を“0”にクリアしてステップS11に移行する。ステップS11では、制御切り替え部221は、カウント値N2を“0”にクリアしてステップS12に移行する。
そして、ステップS12で、制御切り替え部221は、切り替えフラグSを“2”にセットしてから制御切替処理を終了する。
また、ステップS13では、制御切り替え部221は、前記ステップS1で読み込んだ操舵トルクTの絶対値|T|が第1の操舵トルク閾値TL未満であるか否かを判定する。そして、|T|<TLであるときにはステップS14に移行し、|T|≧TLであるときには、後述するステップS19に移行する。
ステップS14では、制御切り替え部221は、カウント値N1を“0”にクリアしてステップS15に移行する。
ステップS15では、制御切り替え部221は、カウント値N2をインクリメントしてステップS16に移行する。
ステップS16では、制御切り替え部221は、カウント値N2が設定値Nth未満で、且つ切り替えフラグSが“3.5”又は“4”であるか否かを判定する。そして、上記条件が不成立であるときにはステップS17に移行し、切り替えフラグSを“3”にセットしてから制御切替処理を終了する。
一方、前記ステップS16の条件が成立したときには、ステップS18に移行し、切り替えフラグSを“3.5”にセットしてから制御切替処理を終了する。
また、ステップS19では、制御切り替え部221は、カウント値N1を“0”にクリアしてステップS20に移行する。ステップS20では、制御切り替え部221は、カウント値N2を“0”にクリアしてステップS21に移行する。
そして、ステップS21で、制御切り替え部221は、切り替えフラグSを“4”にセットしてから制御切替処理を終了する。
ステップS22では、カウント値N1を“0”にクリアしてステップS23に移行する。ステップS23では、制御切り替え部221は、カウント値N2を“0”にクリアしてステップS24に移行する。
ステップS24では、制御切り替え部221は、ヨーレートYの絶対値|Y|が第2のヨーレート閾値YH未満で、且つ操舵トルクTの絶対値|T|が第2の操舵トルク閾値TH未満であるか否かを判定する。ここで、YH>YL、TH>TLである。
このステップS24で、|Y|<YH且つ|T|<THであると判定すると、ステップS25に移行する。そして、ステップS25で、制御切り替え部221は、切り替えフラグSを“1”にセットして制御切替処理を終了する。
一方、前記ステップS24で条件不成立となると、ステップS26に移行する。ステップS26では、制御切り替え部221は、ヨーレートYの絶対値|Y|が第1のヨーレート閾値YL未満で、且つ操舵トルクTの絶対値|T|が第2の操舵トルク閾値TH以上であるか否かを判定する。
このステップS26で、|Y|<YL且つ|T|≧THであると判定すると、ステップS27に移行する。そして、ステップS27で、制御切り替え部221は、切り替えフラグSを“2”にセットして制御切替処理を終了する。
一方、前記ステップS26で条件不成立となると、ステップS28に移行する。ステップS28では、制御切り替え部221は、ヨーレートYの絶対値|Y|が第2のヨーレート閾値YH以上で、且つ操舵トルクTの絶対値|T|が第1の操舵トルク閾値TL未満であるか否かを判定する。
このステップS28で、|Y|≧YH且つ|T|<TLであると判定すると、ステップS29に移行する。そして、ステップS29で、制御切り替え部221は、切り替えフラグSを“3”にセットして制御切替処理を終了する。
一方、前記ステップS28で条件不成立となると、ステップS30に移行し、切り替えフラグSを“4”にセットして制御切替処理を終了する。
このようにしてセットした切り替えフラグSは、第1の片流れ抑制制御部222、第2の片流れ抑制制御部223及び第3の片流れ抑制制御部224にそれぞれ出力する。
次に、切り替えフラグSと車両状態との関係について説明する。本実施形態では、車両状態を6つの状態に分けて制御する。
(1)STATE1(S=1のとき)
運転者がハンドル6に手を添えている又は手放ししており、且つ車両が直進走行している状態である。すなわち、車両は片流れしていない状態である。
(2)STATE1.5(S=1.5のとき)
運転者がハンドル6を把持しており(運転者がハンドル6に手を添えている状態であるかを判定中であり)、且つ車両が直進走行している状態である。すなわち、直進走行するために、運転者がハンドル6をしっかりと持っていなければならない状態である。
(3)STATE2(S=2のとき)
運転者がハンドル6を把持しており、且つ車両が直進走行している状態である。すなわち、直進走行するために、運転者がハンドル6をしっかりと持っていなければならない状態である。
(4)STATE3(S=3のとき)
運転者がハンドル6に手を添えている又は手放ししており、且つ車両が直進走行していない状態である。すなわち、直進走行したいのに車両が直進しない状態である。
(5)STATE3.5(S=3.5のとき)
運転者がハンドル6を把持しており(運転者がハンドル6に手を添えている状態であるかを判定中であり)、且つ車両が直進走行していない状態である。すなわち、運転者の意思で車両が旋回走行している状態である。
(6)STATE4(S=4のとき)
運転者がハンドル6を把持しており、且つ車両が直進走行していない状態である。すなわち、運転者の意思で車両が旋回走行している状態である。
本実施形態では、S=1.5又はS=2であるとき、操舵トルクTを“0”に近づける制御(操舵トルク→0制御)を行う。また、S=3であるとき、ヨーレートYを“0”に近づける制御(ヨーレート→0制御)を行う。そして、S=1,S=3.5又はS=4であるとき、制御量(電流指令値Ib)を更新しない制御を行う。
次に、第1の片流れ抑制制御部222の構成について説明する。
第1の片流れ抑制制御部222は、操舵トルクT、電流指令値I、電流指令値Ib及び切り替えフラグSを入力し、操舵トルク→0制御を行うための電流指令値Ib1を出力する。
図5は、第1の片流れ抑制制御部222で実行する第1の片流れ抑制制御処理手順を示すフローチャートである。
先ずステップS41で、第1の片流れ抑制制御部222は、トルクセンサ11で検出した操舵トルクT、前回の制御周期で片流れ抑制制御部22が出力した電流指令値Ib、及び制御切り替え部221で出力した切り替えフラグSを入力する。
次に、ステップS42では、第1の片流れ抑制制御部222は、ピニオントルク(ピニオン軸回りトルク)Tpを推定する。ここでは、操舵トルクTと電動モータ8に出力する電流指令値Iとに基づいて、次式をもとにピニオントルクTpを算出する。
Tp=T+KM×I ………(1)
ここで、KMは電流指令値Iを操舵補助トルクに換算するための係数である。
なお、温度依存や速度依存特性等が強い場合には、マップを用いてピニオントルクTpを算出する。
次に、ステップS43で、第1の片流れ抑制制御部222は、切り替えフラグSが“1.5”又は“2”であるか否かを判定する。そして、S=1.5又はS=2であるときにはステップS44に移行し、次式をもとに電流指令値Ib1を算出する。
Ib1=−a・Ib+KA(b・Tp+c・Tp前回値) ………(2)
ここで、a,b,cは時定数に応じた定数、KAはゲインである。
次に、ステップS45で、第1の片流れ抑制制御部222は、前記ステップS42で推定したピニオントルクTpをTp前回値としてメモリに格納し、ステップS46に移行する。
ステップS46では、第1の片流れ抑制制御部222は、電流指令値Ib1を電流指令値出力部225に出力し、第1の片流れ抑制制御処理を終了する。
一方、前記ステップS43でS≠1.5且つS≠2であると判定した場合には、ステップS47に移行する。そして、ステップS47では、第1の片流れ抑制制御部222は、電流指令値Ib1を“0”とし、前記ステップS45に移行する。
Ib1=0 ………(3)
このように第1の片流れ抑制制御部222は、S=1.5又はS=2のときに、推定したピニオントルクTp相当分を片流れ抑制制御の電流指令値Ib1として算出する。これにより、車両が直進するのに必要な操舵トルクTは結果的に“0”となり、運転者の操舵負担が軽減する。また、電流指令値Ib1の算出に際し、初期値として電流指令値Ib(つまり前回値)を用いる。そのため、操舵トルク→0制御へ切り替わったときのトルク変動を抑制することができる。
次に、第2の片流れ抑制制御部223の構成について説明する。
第2の片流れ抑制制御部223は、ヨーレートY、電流指令値Ib及び切り替えフラグSを入力し、ヨーレート→0制御を行うための電流指令値Ib2を出力する。
図6は、第2の片流れ抑制制御部223で実行する第2の片流れ抑制制御処理手順を示すフローチャートである。
先ずステップS51で、第2の片流れ抑制制御部223は、ヨーレートセンサ15で検出したヨーレートY、前回の制御周期で片流れ抑制制御部22が出力した電流指令値Ib、及び制御切り替え部221で出力した切り替えフラグSを入力する。
次に、ステップS52では、第2の片流れ抑制制御部223は、切り替えフラグSが“3”であるか否かを判定する。そして、S=3であるときにはステップS53に移行し、切り替えフラグの前回値(S前回値)が“3”であるか否かを判定する。
このステップS53で、S前回値≠3であると判定すると、ステップS54に移行して、ヨーレートYの積算値であるY積算値を“0”に初期化する。
次に、ステップS55で、第2の片流れ抑制制御部223は、ヨーレート→0制御に切り替わる直前の(S=3となる直前の)電流指令値Ibを、I前回値として設定する。
次に、ステップS56では、第2の片流れ抑制制御部223は、次式をもとにヨーレート積算値を算出する。
Y積算値=Y積算値+Y ………(4)
次に、ステップS57では、第2の片流れ抑制制御部223は、次式をもとに電流指令値Ib2を算出する。
Ib2=I前回値−KAP・Y−KAI・Y積算値 ………(5)
ここで、KAPは比例動作のゲイン、KAIは積分動作のゲインである。
次に、ステップS58で、第2の片流れ抑制制御部223は、現在の切り替えフラグSをS前回値としてメモリに格納し、ステップS59に移行する。
ステップS59では、第2の片流れ抑制制御部223は、電流指令値Ib2を電流指令値出力部225に出力し、第2の片流れ抑制制御処理を終了する。
一方、前記ステップS52でS≠3であると判定した場合には、ステップS60に移行する。そして、ステップS60では、第2の片流れ抑制制御部223は、電流指令値Ib2を“0”とし、前記ステップS59に移行する。
Ib2=0 ………(6)
このように第2の片流れ抑制制御部223は、S=3のときに、ヨーレートYを“0”にするようにPI制御を用いて電流指令値Ib2を算出する。これにより、運転者が片流れ抑制制御に操作を任せているとき、車両は直進走行し、運転者の操舵負担が軽減する。また、電流指令値Ib2の算出に際し、ヨーレート→0制御へ切り替わる直前の電流指令値Ibを用いる。そのため、ヨーレート→0制御へ切り替わったときのトルク変動を抑制することができる。
次に、第3の片流れ抑制制御部224の構成について説明する。
第3の片流れ抑制制御部224は、電流指令値Ib及び切り替えフラグSを入力し、制御量を更新しないための制御を行うための電流指令値Ib3を出力する。
図7は、第3の片流れ抑制制御部224で実行する第3の片流れ抑制制御処理手順を示すフローチャートである。
先ずステップS61で、第3の片流れ抑制制御部224は、前回の制御周期で片流れ抑制制御部22が出力した電流指令値Ib、及び制御切り替え部221で出力した切り替えフラグSを入力する。
次に、ステップS62で、第3の片流れ抑制制御部224は、切り替えフラグSが“1”又は“3.5”又は“4”であるか否かを判定する。そして、S=1,S=3.5又はS=4であるときにはステップS63に移行し、次式をもとに電流指令値Ib3を算出する。
Ib3=Ib ………(7)
次に、ステップS64で、第3の片流れ抑制制御部224は、電流指令値Ib3を電流指令値出力部225に出力し、第3の片流れ抑制制御処理を終了する。
一方、前記ステップS62でS≠1,S≠3.5且つS≠4であると判定した場合には、ステップS65に移行する。そして、ステップS65では、第3の片流れ抑制制御部224は、電流指令値Ib3を“0”とし、前記ステップS64に移行する。
Ib3=0 ………(8)
このように、第3の片流れ抑制制御部224は、S=1,S=3.5又はS=4であるとき、前回の制御周期で算出した電流指令値Ibをそのまま電流指令値Ib3として算出する。これにより、片流れ抑制制御が十分働き、電流指令値Ibをこれ以上変化させる必要がない場合や、片流れ抑制制御の対象としているシーンでなく、電流指令値Ibを変化させると違和感につながる場合に、直前の制御状態を維持することができる。
また、電流指令値出力部225は、第1の片流れ抑制制御部222で出力した電流指令値Ib1、第2の片流れ抑制制御部223で出力した電流指令値Ib2、及び第3の片流れ抑制制御部224で出力した電流指令値Ib3を入力する。そして、これら電流指令値Ib1〜Ib3を加算し、片流れ抑制制御の電流指令値Ibとして図2の電流指令値補正部23に出力する。
図8は、各車両状態の判断条件及び対応(何れの片流れ抑制制御を実施するか)を示す図である。ここで、図8(a)はSTATE1以外の状態での条件、図8(b)はSTATE1での条件を示している。
図8(a)において、STATE1.5およびSTATE3.5を設けている点、及び図8(a)と図8(b)とで各閾値を変更している点が本実施形態の特徴である。
このように、STATE1.5及びSTATE2では操舵トルク→0制御を行い、STTE3ではヨーレート→0制御を行う。そして、それ以外の状態(STATE1、STATE3.5、STATE4)では制御量を更新しない制御を行う。
図9は、片流れ抑制制御の状態遷移図である。図中矢印は、STATE間で遷移可能であることを示している。
ここで、STATE1.5は、STATE2からSTATE1に遷移するとき必ず通る。また、STATE3.5は、STATE4からSTATE3に遷移するとき必ず通る。
ハンドル6をしっかり持っているときの操舵トルクTは、中立点を中心に左右に振れる。そのため、この場合には、一瞬、操舵トルクT=0付近を通ることになる。つまり、ハンドル6に手を添えている状態でなくても、操舵トルクTは第1の操舵トルク閾値TL未満になり得る。
そこで、上記現象に対応するため、操舵トルクTが第1の操舵トルク閾値TL未満となっても、一定時間内であれば、ハンドル6をしっかり持っている状態であると判断する。換言すると、操舵トルクTが第1の操舵トルク閾値TL未満の状態が一定時間継続して、初めてハンドル6に手を添えている状態であると判断する。これにより、運転者がハンドル6に手を添えている状態であるか否かの誤判定を抑え、制御の不必要な切り替えを抑えることができる。
したがって、ヨーレートYの大小によって切り替わるSTATE3→STATE1、及びSTATE4→STATE2には、STATE1.5やSTATE3.5のように一定時間状態を判断する役割のSTATEは存在しない。
STATE1(補正完了)に遷移すると、操舵トルク閾値を通常値TLから、TLより大きいTHへ変更する。また、ヨーレート閾値を通常値YLから、YLより大きいYHへ変更する。そして、STATE1以外の状態へ遷移すると、各閾値を通常値TL,YLへ戻す。
つまり、STATE1(補正完了)となると、電流指令値Ibが変化しにくくなり、路面外乱の影響を受けにくくなる。これにより不必要な制御の切り替えを抑えることができる。
《動作》
次に、第1の実施形態の動作について、図10を参照しながら説明する。
今、直進走行をするために、運転者がハンドル6を把持した状態であるものとする。この場合、トルクセンサ11は、第1の操舵トルク閾値TL以上となる操舵トルクTを検出する。また、ヨーレートセンサ15は、第1のヨーレート閾値YL未満となるヨーレートYを検出する。そのため、片流れ抑制制御部22の制御切り替え部221は、図4のステップS3でYesと判定するが、ステップS4でNoと判定する。したがって、ステップS12で切り替えフラグS=2に設定する。
S=2である場合、第1の片流れ抑制制御部222は、図5のステップS43でYesと判定する。そのため、ステップS44で操舵トルクTを“0”に近づけるための電流指令値Ib1を算出し、これを電流指令値出力部225に出力する。
また、第2の片流れ抑制制御部223は、図6のステップS52でNoと判定する。したがって、ステップS60で電流指令値Ib2=0とし、これを電流指令値出力部225に出力する。
さらに、第3の片流れ抑制制御部224は、図7のステップS62でNoと判定する。したがって、ステップS65で電流指令値Ib3=0とし、これを電流指令値出力部225に出力する。
これにより、電流指令値出力部225は、第1の片流れ抑制制御部222で算出した電流指令値Ib1を片流れ抑制制御の電流指令値Ibとして、電流指令値補正部23に出力する。電流指令値補正部23は、操舵補助制御部21で算出した電流指令値Iaに電流指令値Ibを加算することで、電流指令値Iaを補正する。そして、電流指令値I(=Ia+Ib)で電動モータ8を駆動制御する。
このように、通常の操舵補助制御の電流指令値Iaを片流れ抑制制御の電流指令値Ib(電流指令値Ib1)で補正することで、操舵トルクTが徐々に“0”に近づくことになる。
この操舵トルク→0制御により直進走行するための操舵トルクTが徐々に減少し、第1の操舵トルク閾値TL未満となったものとする。すると、制御切り替え部221は、図4のステップS4でYesと判定し、|Y|<YL且つ|T|<TLである状態の継続時間を計測し始める。このとき、N1<Nthである間はステップS7でYesと判定するため、ステップS9で制御切り替えフラグS=1.5とする。このようにして、STATE2からSTATE1.5に遷移する。
S=1.5である場合、上述したS=2の場合と同様に、第1の片流れ抑制制御部222で算出した電流指令値Ib1を電流指令値Ibとして設定する。したがって、この状態においても、引き続き操舵トルク→0制御を実行する。
その後、|Y|<YL且つ|T|<TLである状態が一定時間継続すると、N1=Nthとなる。そのため、制御切り替え部221はステップS7でNoと判定し、ステップS8で制御切り替えフラグS=1とする。このようにして、STATE1.5からSTATE1に遷移する。
S=1である場合、第1の片流れ抑制制御部222は、図5のステップS43でNoと判定するため、ステップS47で電流指令値Ib1=0とする。また、第2の片流れ抑制制御部223は、図6のステップS52でNoと判定するため、ステップS60で電流指令値Ib2=0とする。
そして、第3の片流れ抑制制御部224は、図7のステップS62でYesと判定する。そのため、ステップS63で、電流指令値Ib3=電流指令値Ibとし、これを電流指令値出力部225に出力する。
これにより、電流指令値出力部225は、前回の制御周期で算出した電流指令値Ibをそのまま今回の電流指令値Ibとして電流指令値補正部23に出力する。このように、STATE1に遷移すると直前の片流れ抑制制御の制御状態を維持し、制御完了となる。
この状態で突発外乱が発生し、運転者がハンドル6を把持して直進状態を維持したものとする。このとき、トルクセンサ11で第1の操舵トルク閾値TL以上第2の操舵トルク閾値TH未満となる操舵トルクTを検出したものとすると、制御切り替え部221は、図4のステップS24でYesと判定する。したがって、ステップS25に移行して、切り替えフラグをS=1のままとする。
このように、STATE1に遷移すると、操舵トルク閾値及びヨーレート閾値を通常値TL及びYLより大きいTH及びYHに変更する。これにより、路面外乱の影響を受けにくくし、STATEが頻繁に切り替わるのを抑制することができる。
この状態から路面カントが変化するなどの環境変化が生じたものとする。このとき、直進走行するために運転者がハンドル6を把持し、トルクセンサ11で第2の操舵トルク閾値TH以上となる操舵トルクTを検出したものとする。この場合には、制御切り替え部221は、図4のステップS24でNo、ステップS26でYesと判定する。そのため、ステップS27で切り替えフラグS=2とする。このようにして、STATE1からSTATE2に遷移する。
その後は、再び操舵トルク→0制御を行い、新たな走行環境に応じた片流れ抑制制御を実施する。
図11は、本実施形態における別の動作を説明するための図である。
今、直進したいのに車両が直進しない状態であるものとする。この場合、トルクセンサ11は、第1の操舵トルク閾値TL未満となる操舵トルクTを検出する。また、ヨーレートセンサ15は、第1のヨーレート閾値YL以上となるヨーレートYを検出する。そのため、制御切り替え部221は、図4のステップS3でNoと判定し、ステップS13でYesと判定する。このとき、|Y|≧YL且つ|T|<TLである状態が一定時間継続しているものとすると、ステップS16でNoと判定し、ステップS17で切り替えフラグS=3に設定する。
S=3である場合、第1の片流れ抑制制御部222は、図5のステップS43でNoと判定するため、ステップS47で電流指令値Ib1=0とする。また、第2の片流れ抑制制御部223は、図6のステップS52でYesと判定する。したがって、ステップS57でヨーレートYを“0”に近づけるための電流指令値Ib2を算出する。さらに、第3の片流れ抑制制御部224は、図7のステップS62でNoと判定するため、ステップS65で電流指令値Ib3=0とする。
これにより、電流指令値出力部225は、第2の片流れ抑制制御部223で算出した電流指令値Ib2を片流れ抑制制御の電流指令値Ibとして、電流指令値補正部23に出力する。
このように、通常の操舵補助制御の電流指令値Iaを片流れ抑制制御の電流指令値Ib(電流指令値Ib2)で補正することで、ヨーレートYが徐々に“0”に近づくことになる。
このヨーレート→0制御によりヨーレートYが徐々に減少し、第1のヨーレート閾値TL未満となったものとする。すると、制御切り替え部221は、図4のステップS3でYes、ステップS4でYesと判定する。このとき、S=3であるため、ステップS7でNoと判定し、ステップS8で切り替えフラグS=1とする。このように、|Y|<YL且つ|T|<TLである状態が一定時間継続しているか否かを判定することなく、STATE3からSTATE1に遷移し、制御完了となる。
この状態で突発外乱が発生し、ヨーレートセンサ15で第1のヨーレート閾値YL以上第2のヨーレート閾値YH未満となるヨーレートYを検出したものとする。この場合、制御切り替え部221は、図4のステップS24でYesと判定する。したがって、ステップS25に移行して、切り替えフラグをS=1のままとする。
この状態から路面カントが変化するなどの環境変化が生じたものとする。このとき、運転者が片流れ抑制制御に頼ってハンドル6を手放している状態であるとすると、路面カントの変化によって車両が片流れする。そして、ヨーレートセンサ15で第2のヨーレート閾値YH以上となるヨーレートYを検出すると、制御切り替え部221は、図4のステップS24でNoと判定する。また、ステップS26でNo、ステップS28でYesと判定する。そのため、ステップS29で切り替えフラグS=3とする。このようにして、STATE1からSTATE3に遷移する。
その後は、再びヨーレート→0制御を行い、新たな走行環境に応じた片流れ抑制制御を実施する。
このように、STATE2からSTATE1に遷移するとき、STATE1.5を必ず通るようにするので、運転者がハンドル6に手を添えている状態であるか否かを精度良く判定することができる。また、STATE1に遷移すると、操舵トルク閾値及びヨーレート閾値を通常値より大きい値に変更するので、不必要な制御の切り替えを抑制することができる。
ところで、車両が直進走行しているときの操舵力の平均値を算出し、算出した操舵力を零に近づけるように操舵補助力を補正することで、路面カントに起因する車両の片流れを抑制するという方法がある。上記片流れ抑制制御により片流れを抑制すると、一般に、運転者は当該片流れ抑制制御に頼ってハンドルに手を添えた状態(手放し状態)とする。したがって、この状態で路面カントが変化すると車両は片流れしてしまう。
このとき、直進走行を維持するためには、運転者が再びハンドルを把持しなければならない。そして、運転者がハンドルを把持してから、直進走行時の操舵力の平均値を算出するのに必要な所定時間が経過したときに、片流れ抑制制御が作動する。換言すると、運転者がハンドルを把持しても、上記所定時間は片流れ抑制制御が作動しない。
これに対して、本実施形態では、直進走行をするために運転者がハンドル6を把持している状態であるか、ハンドル6に手を添えた状態で直進走行していない状態(片流れ抑制制御に頼って走行している状態)であるかを判断する。そして、これらの状態に応じて、「操舵トルク→0制御」と「ヨーレート→0制御」とを切り替えて実行する。
したがって、操舵トルク→0制御により片流れを抑制した後、運転者が片流れ抑制制御に頼ってハンドル6に手を添えた状態であるときに路面カントが変化し、再び片流れが発生した場合には、ヨーレート→0制御を行うことができる。このように、路面カントの変化にも対応して適正に車両の片流れを抑制することができる。
なお、図1において、トルクセンサ11が操舵トルク検出手段を構成し、車速センサ14が車速検出手段を構成し、ヨーレートセンサ15がヨーレート検出手段を構成している。また、図2の操舵補助制御部21が操舵補助制御手段を構成し、片流れ抑制制御部22が片流れ抑制制御手段を構成し、電流指令値補正部23が補正手段を構成している。さらに、図3の第1の片流れ抑制制御部222が第1の片流れ抑制制御手段を構成し、第2の片流れ抑制制御部223が第2の片流れ抑制制御手段を構成している。
また、図4の処理において、ステップS2が閾値変更手段を構成し、ステップS3〜S7、S9〜S12、S26及びS27が直進走行状態判定手段を構成し、ステップS3、S13〜S17、S28及びS29が非直進走行状態判定手段を構成している。
《効果》
(1)操舵補助制御手段は、車速検出手段で検出した車速と、操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクとに基づいて操舵補助力を算出する。片流れ抑制制御手段は、車両に片流れが発生すると片流れ抑制量を算出する。補正手段は、操舵補助制御手段で算出した操舵補助力を、片流れ抑制制御手段で算出した片流れ抑制量に基づいて補正する。
直進走行状態判定手段は、運転者がステアリングホイールを把持した状態で、且つ車両が直進走行している状態であるか否かを判定する。第1の片流れ抑制制御手段は、直進走行状態判定手段で、運転者がステアリングホイールを把持した状態で、且つ車両が直進走行している状態であると判定したときの運転者の操舵力が零となる操舵補助力を発生するべく、片流れ抑制量を算出する。
非直進走行状態判定手段は、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態で、且つ車両が非直進走行状態であるか否かを判定する。第2の片流れ抑制制御手段は、非直進走行状態判定手段で、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態で、且つ車両が非直進走行状態であると判定したときの車両の偏向量が零となる操舵補助力を発生するべく、片流れ抑制量を算出する。
このように、車両の直進走行状態や運転者のハンドル手放し状態に応じて、第1又は第2の操舵補助制御手段を選択して実行する。したがって、路面カントが変化するなどの環境変化に対応して、適切に車両の片流れを抑制することができる。
具体的には、運転者がハンドルに手を添えている状態(片流れ抑制制御に頼って走行している状態)では、車両が直進走行し、運転者がハンドルをしっかり持っている状態では、操舵反力が0になる。これにより、運転者の操舵負担を軽減することができる。
(2)直進走行状態判定手段は、操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクが所定の操舵トルク閾値以上で、且つヨーレート検出手段で検出したヨーレートが所定のヨーレート閾値未満であるとき、運転者がステアリングホイールを把持した状態で、且つ車両が直進走行している状態であると判定する。
したがって、直進走行するために運転者がハンドルをしっかり持っている状態を確実に検出することができる。これにより、最適な片流れ抑制制御を実行することができる。
(3)非直進走行状態判定手段は、操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクが所定の操舵トルク閾値未満で、且つヨーレート検出手段で検出したヨーレートが所定のヨーレート閾値以上であるとき、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態で、且つ車両が非直進走行状態であると判定する。
したがって、直進走行したいのに直進しない状態(運転者が片流れ抑制制御に頼ってハンドル手放し状態で走行している状態)を確実に検出することができる。これにより、最適な片流れ抑制制御を実行することができる。
(4)直進走行状態判定手段は、操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクが操舵トルク閾値未満である状態が所定時間未満で、且つヨーレート検出手段で検出したヨーレートがヨーレート閾値未満であるとき、運転者がステアリングホイールを把持した状態で、且つ車両が直進走行している状態であると判定する。
したがって、直進走行するために運転者がハンドルをしっかり持っている状態であるにもかかわらず、たまたま操舵トルクが0となったときを、ハンドル手放し状態であると誤判定するのを防止することができる。
(5)非直進走行状態判定手段は、操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクが操舵トルク閾値未満である状態が所定時間以上で、且つヨーレート検出手段で検出したヨーレートがヨーレート閾値以上であるとき、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態で、且つ車両が非直進走行状態であると判定する。
したがって、運転者がハンドルをしっかり持って旋回走行している状態であるにもかかわらず、たまたま操舵トルクが0となったときを、ハンドル手放し状態であると誤判定するのを防止することができる。
(6)閾値変更手段は、操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクが操舵トルク閾値未満の状態が所定時間以上で、且つヨーレート検出手段で検出したヨーレートがヨーレート閾値未満であるとき、操舵トルク閾値及びヨーレート閾値を通常値より大きい値に変更する。
これにより、車両の片流れを抑制して制御完了となると、路面外乱の影響を受けにくくすることができる。その結果、制御の切り替えが安定して、片流れ抑制制御の制御量(操舵補助力の補正量)を安定化することができる。
(7)運転者がステアリングホイールを把持した状態で、且つ車両が直進走行している状態であるときの運転者の操舵力が零となる操舵補助力を付与するように電動モータを駆動制御する。また、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態で、且つ車両が非直進走行状態であるときの車両の偏向量が零となる操舵補助力を付与するように前記電動モータを駆動制御する。
したがって、路面カントの変動に対応して、運転者が直進走行したいときに車両が直進するという理想的な関係を維持することができる。
《第2の実施の形態》
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、片流れ抑制制御部22における第1〜第3の片流れ抑制制御の切り替えを、トリガで指示するようにしたものである。
《構成》
図12は、第2の実施形態における片流れ抑制制御部22の具体的な構成を示す制御ブロック図である。この片流れ抑制制御部22は、図3に示す片流れ抑制制御部22から電流指令値出力部225を削除した構成となっている。
制御切り替え部221は、前述した図4の制御切替処理で設定した切り替えフラグSに基づいて、トリガの設定を行う。
図13は、制御切り替え部221で実行するトリガ設定処理手順を示すフローチャートである。
先ずステップS71で、制御切り替え部221は、切り替えフラグSが“1.5”又は“2”であるか否かを判定する。そして、S=1.5又はS=2であるときにはステップS72に移行して、トリガA=1、トリガB=0、トリガC=0に設定し、制御切替処理を終了する。このとき、トリガAは第1の片流れ抑制制御部222に、トリガBは第2の片流れ抑制制御部223に、トリガCは第3の片流れ抑制制御部224に出力する。
一方、前記ステップS71でS≠1.5且つS≠2であると判定すると、ステップS73に移行する。ステップS73では、制御切り替え部221は、切り替えフラグSが“3”であるか否かを判定する。そして、S=3であるときにはステップS74に移行して、トリガA=0、トリガB=1、トリガC=0に設定し、これを出力してから制御切替処理を終了する。
そして、前記ステップS73でS≠3であると判定すると、ステップS75に移行する。ステップS75では、制御切り替え部221は、トリガA=0、トリガB=0、トリガC=1に設定し、これを出力してから制御切替処理を終了する。
第1の片流れ抑制制御部222は、制御切り替え部221から出力したトリガAを取得する。そして、トリガA=1であれば、前記(2)式をもとに電流指令値Ib1を算出し、出力する。一方、トリガA=0であるときには電流指令値Ib1を出力しない。
第2の片流れ抑制制御部223は、制御切り替え部221から出力したトリガBを取得する。そして、トリガB=1であれば、前記(5)式をもとに電流指令値Ib2を算出し、出力する。一方、トリガB=0であるときには電流指令値Ib2を出力しない。
第3の片流れ抑制制御部224は、制御切り替え部221から出力したトリガCを取得する。そして、トリガC=1であれば、前記(7)式をもとに電流指令値Ib3を算出し、出力する。一方、トリガC=0であるときには電流指令値Ib3を出力しない。
《動作》
今、直進走行するために運転者がハンドル6を把持しているものとする。この場合、制御切り替え部221は、切り替えフラグS=2とする。そして、図13のステップS71でYesと判定して、ステップS72で、トリガA=1、トリガB=0、トリガC=0に設定する。したがって、第1の片流れ抑制制御部222のみが電流指令値Ib1を出力し、第2及び第3の片流れ抑制制御部223及び224は、電流指令値を出力しない。そのため、電流指令値Ib1がそのまま片流れ抑制制御の電流指令値Ibとなる。このように、STATE2の状態で操舵トルク→0制御を実行する。
その後、操舵トルクTが徐々に低下しSTATE1へ遷移すると、制御切り替え部221は切り替えフラグS=1とする。そのため、図13のステップS71でNo、ステップS73でNoと判定し、ステップS75で、トリガA=0、トリガB=0、トリガC=1に設定する。したがって、第3の片流れ抑制制御部224のみが電流指令値Ib3を出力し、この電流指令値Ib3がそのまま片流れ抑制制御の電流指令値Ibとなる。このように、片流れ抑制制御が完了する。
この状態から路面カントが変化したものとする。このとき、運転者が片流れ抑制制御に頼ってハンドル6に手を添えている状態であり、車両が片流れしたものとすると、制御切り替え部221は切り替えフラグS=3とする。そのため、図13のステップS71でNo、ステップS73でYesと判定し、ステップS74でトリガA=0、トリガB=1、トリガC=0に設定する。したがって、第2の片流れ抑制制御部223のみが電流指令値Ib2を出力し、この電流指令値Ib2がそのまま片流れ抑制制御の電流指令値Ibとなる。このように、STATE3の状態でヨーレート→0制御を実行する。
このように、第1〜第3の片流れ抑制制御のうち、トリガがON(“1”)となった1つの制御だけが電流指令値を出力し、残りの2つの制御は電流指令値を出力しない。そのため、トリガONとなった1つの制御で出力した電流指令値を、そのまま最終的な片流れ抑制制御の電流指令値Ibとすることができる。その結果、3つの制御からそれぞれ出力した電流指令値を加算して最終的な電流指令値Ibを出力する必要がなく、その分片流れ制御部22の構成を簡略化することができる。
《効果》
(8)トリガを用いて第1〜第3の片流れ抑制制御の切り替えを行うので、片流れ制御部の構成を簡略化することができる。
《変形例》
(1)上記各実施形態においては、第1の片流れ抑制制御部222で、PI制御で電流指令値Ib1を算出することもできる。この場合、第2の片流れ抑制制御部223における電流指令値Ib2の算出と同様の方法を用いる。すなわち、操舵トルク→0制御に切り替わる直前の片流れ抑制制御の電流指令値Ib(I前回値)を取得する。また、操舵トルク→0制御に切り替わってからの操舵トルクTの積算値(T積算値)を算出する。そして、次式をもとに電流指令値Ib1を算出する。
Ib1=I前回値−KAP・T−KAI・T積算値 ………(9)
この場合にも、上述した各実施形態と同様に、操舵トルクTを“0”に近づける制御を行うことができる。
(2)上記各実施形態においては、第1の片流れ抑制制御部222で、操舵トルクTを零に近づける制御(操舵トルク→0制御)を実施する場合について説明したが、直進走行時の運転者の操舵力が零になればよく、例えば、直進走行時のハンドル操舵角を“0”に近づける制御を実施することもできる。
(3)前記各実施形態においては、操舵補助制御部21で算出した電流指令値Iaを、片流れ抑制制御部22で算出した電流指令値Ibで補正する場合について説明したが、操舵補助制御部21を削除した構成とすることもできる。すなわち、片流れ抑制制御部22で算出した、片流れを抑制するための電流指令値Ibで直接電動モータ8を駆動制御してもよい。この場合、通常の操舵補助力制御による運転者の操舵負担を軽減する制御は行われないものの、片流れを抑制した車両とすることができる。
2FL,2FR 前輪
3 タイロッド
4 ラック&ピニオン
5 ステアリングシャフト
6 ステアリングホイール(ハンドル)
7 減速機
8 電動モータ
9 コントローラ
11 トルクセンサ
14 車速センサ
15 ヨーレートセンサ

Claims (7)

  1. 車速を検出する車速検出手段と、
    ステアリングの操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
    前記車速検出手段で検出した車速と、前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクとに基づいて操舵補助力を算出する操舵補助制御手段と、
    車両に片流れが発生すると片流れ抑制量を算出する片流れ抑制制御手段と、
    前記操舵補助制御手段で算出した操舵補助力を、前記片流れ抑制制御手段で算出した片流れ抑制量に基づいて補正する補正手段と、
    前記補正手段で補正した操舵補助力を操舵系に付与する電動モータと、を備え、
    前記片流れ抑制制御手段は、
    運転者がステアリングホイールを把持した状態で、且つ車両が直進走行している状態であるか否かを判定する直進走行状態判定手段と、
    運転者がステアリングホイールに手を添えた状態で、且つ車両が非直進走行状態であるか否かを判定する非直進走行状態判定手段と、
    前記直進走行状態判定手段で、運転者がステアリングホイールを把持した状態で且つ車両が直進走行している状態であると判定したときの運転者の操舵力が零となる操舵補助力を発生するべく、前記片流れ抑制量を算出する第1の片流れ抑制制御手段と、
    前記非直進走行状態判定手段で、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態で且つ車両が非直進走行状態であると判定したときの車両の偏向量が零となる操舵補助力を発生するべく、前記片流れ抑制量を算出する第2の片流れ抑制制御手段と、を備えることを特徴とする車両用操舵制御装置。
  2. 車両のヨーレートを検出するヨーレート検出手段を備え、
    前記直進走行状態判定手段は、前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクが所定の操舵トルク閾値以上で、且つ前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレートが所定のヨーレート閾値未満であるとき、運転者がステアリングホイールを把持した状態で、且つ車両が直進走行している状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵制御装置。
  3. 車両のヨーレートを検出するヨーレート検出手段を備え、
    前記非直進走行状態判定手段は、前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクが所定の操舵トルク閾値未満で、且つ前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレートが所定のヨーレート閾値以上であるとき、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態で、且つ車両が非直進走行状態であると判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用操舵制御装置。
  4. 前記直進走行状態判定手段は、前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクが前記操舵トルク閾値未満である状態が所定時間未満で、且つ前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレートが前記ヨーレート閾値未満であるとき、運転者がステアリングホイールを把持した状態で、且つ車両が直進走行している状態であると判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用操舵制御装置。
  5. 前記非直進走行状態判定手段は、前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクが前記操舵トルク閾値未満である状態が所定時間以上で、且つ前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレートが前記ヨーレート閾値以上であるとき、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態で、且つ車両が非直進走行状態であると判定することを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の車両用操舵制御装置。
  6. 前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクが前記操舵トルク閾値未満の状態が前記所定時間以上で、且つ前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレートが前記ヨーレート閾値未満であるとき、前記操舵トルク閾値及び前記ヨーレート閾値を通常値より大きい値に変更する閾値変更手段を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用操舵制御装置。
  7. 運転者がステアリングホイールを把持した状態で、且つ車両が直進走行している状態であるときの運転者の操舵力が零となる操舵補助力を付与するように電動モータを駆動制御すると共に、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態で、且つ車両が非直進走行状態であるときの車両の偏向量が零となる操舵補助力を付与するように前記電動モータを駆動制御することを特徴とする車両用操舵制御方法。
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