JP2011051409A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011051409A
JP2011051409A JP2009200350A JP2009200350A JP2011051409A JP 2011051409 A JP2011051409 A JP 2011051409A JP 2009200350 A JP2009200350 A JP 2009200350A JP 2009200350 A JP2009200350 A JP 2009200350A JP 2011051409 A JP2011051409 A JP 2011051409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
motor
command value
motor current
front wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009200350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5434383B2 (ja
Inventor
Norio Takada
憲生 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2009200350A priority Critical patent/JP5434383B2/ja
Publication of JP2011051409A publication Critical patent/JP2011051409A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5434383B2 publication Critical patent/JP5434383B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】別途センサを設けることなく、前輪軸に掛かる負荷の変化を検出して操舵系に与える操舵補助力を適正に補正する。
【解決手段】操舵系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出部3と、操舵系に対して操舵補助力を発生する電動モータ12と、少なくとも操舵トルクに基づいて操舵補助指令値を算出する操舵補助指令値制御部21と、操舵補助電流指令値に基づいて前記電動モータを駆動制御するモータ制御部30と、操舵系の操舵角を検出する操舵角検出部13と、電動モータ12のモータ電流を検出するモータ電流検出部31と、操舵角とモータ電流との対応関係を表す基準操舵特性を記憶する基準特性記憶部23と、検出したモータ電流と操舵角とをもとに前記基準操舵特性を参照して前輪軸負荷を推定する軸負荷推定部22と、該軸負荷推定部22で推定した前輪軸負荷に基づいて前記操舵補助指令値を補正する指令値補正部24とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、操舵系に伝達される操舵トルクに基づいて操舵系に対する操舵補助力を発生する電動パワーステアリング装置に関する。
この種の電動パワーステアリング装置としては、例えばブラシレスモータのロータ位置を検出するロータ位置検出器の検出値により、舵輪の舵角速度を算出する舵角速度算出手段と、トルクセンサの検出値によりトルク変化を算出するトルク変化算出手段と、舵角速度及びトルク変化に基づき、操向車輪と路面との摩擦係数を求める手段とを備え、トルク検出値及び摩擦係数に基づいて操舵力補助用モータのモータ電流の目標値を決定するようちした電動パワーステアリング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、モータ電流と操舵トルクに基づいて路面摩擦係数を推定し、この路面摩擦係数に基づいて操舵トルクに基づいて算出される電流指令値を補正するようにした電動パワーステアリングの制御装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、操舵トルクに基づき基本補助操舵トルクTabを演算し、車速に基づき基本補助操舵トルクに対する車速係数Kvbを演算し、操舵トルクの変化率Tdに基づき基本慣性補償トルクTibを演算し、車速に基づく係数Kibと基本慣性補償トルクTibとの積として慣性補償トルクTiを演算し、車輛の横加速度Gyの絶対値に基づき絶対値が大きいほど小さくなるよう横加速度に基づく補正係数Kigを演算し、車速Vが高いほど小さくなるように補正係数Kivを演算し、補助操舵トルクTaがKvb・Tab+Kig・Kiv・Tiとして演算し、演算された補助操舵トルクTaによって補助操舵する車輛用電動パワーステアリング装置も知られている(例えば、特許文献3参照)。
さらにまた、操向車輪が現在発生している横方向グリップ力に対応する値を算出する演算手段を備え、制御手段は横方向グリップ力対応値がタイヤの能力限界に近づくにつれて操舵抵抗力を大きくするようにした電動パワーステアリング装置も知られている(例えば、特許文献4参照)。
なおさらに、車両の前輪部及び後輪部に少なくとも各一つの車輪荷重検出手段を設け、この車輪荷重検出手段の出力により前輪部の荷重と後輪部の荷重との和及び差を求め、これらの和及び差に基づき、基準の乗員数よりも所定以上増員されたり、後部に荷物が所定以上積載されたりした荷重配分を推定し、トルクセンサ出力−指令電流マップ群から荷重配分に対応したマップを選択し、アシストモータの指令電流値を決定するようにした電動式パワーステアリング装置も知られている(例えば、特許文献5及び特許文献6参照)。
また、左右輪の駆動力差に起因して運転者が操舵力を入力して操舵操作を行う操舵量入力装置に発生する操舵反力を算出する手段と、操舵反力を解消するために操舵力に加える倍力装置からの助力を増減補正するようにした車両の操舵装置も知られている(例えば、特許文献7参照)。
さらに、アクセル操作量とブレーキ操作量に応じて、運転者の操舵力総を可変する付加アシスト量を制御する付加アシスト量演算部を設けた車両用操舵装置も知られている(例えば、特許文献8参照)。
特開2001−106106号公報 特開2001−341658号公報 特開2002−308132号公報 特開平11−48998号公報 特許第3036069号公報 特開平11−208496号公報 特開2004−345592号公報 特開2007−38766号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載の従来例にあっては、前輪軸負荷としての前輪軸荷重の変化を検出するために、路面摩擦係数を推定するので、ステアリングホイールを操作し且つ大きな路面摩擦力が発生するような領域まで操舵しないと路面摩擦係数が推定できないという問題があり、直進走行を行う操舵の中立付近や微小舵角状態での操舵フィーリング改善が難しいという未解決の課題がある。また、路面摩擦係力が変化する状態は走行時に限られており、停車時の据え切り操舵など路面摩擦が一定で且つ停車時には前輪軸負荷に応じた適正な操舵補助力を発生することができないという未解決の課題がある。
さらに、特許文献3及び4に記載されている従来例にあっては、横加速度や横方向グリップ力演算して操舵補助力を制御する場合には、車両旋回時の操舵フィーリング改善には効果的であるが、車重及び前後荷重配分と横加速度や横方向グリップ力との相関関係を一意に決定することができないとともに、横加速度や横方向グリップ力が発生するのは、車両の走行時のみであり、停車時には効果を発揮することができないという未解決の課題がある。
さらにまた、特許文献5及び6や特許文献7及び8に記載の従来例にあっては、荷重センサやアクセル及びブレーキの変位量や、左右の駆動トルク差を利用して前輪荷重負荷を推定するには、新たなセンサを設ける必要があり、製造コストが嵩むという未解決の課題がある。
また、何れの従来例にあっても、走行中に操舵力が変化するということは、運転者に操舵違和感を与える原因となるため、なるべく自然且つ滑らかに、穏やかに短時間に急変することなく増減することが望ましい。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、別途センサを設けることなく、前輪軸に掛かる負荷の変化を検出して操舵系に与える操舵補助力を適正に補正することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、一の形態に係る電動パワーステアリング装置は、操舵系に伝達される操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、前記操舵系に対して操舵補助力を発生する電動モータと、少なくとも前記操舵トルクに基づいて操舵補助指令値を算出する操舵補助指令値制御部と、前記操舵補助電流指令値に基づいて前記電動モータを駆動制御するモータ制御部と、前記操舵系の操舵角を検出する操舵角検出部と、前記電動モータに供給するモータ電流を検出するモータ電流検出部と、操舵時における操舵角と前記モータ電流との対応関係を表す基準操舵特性を記憶する基準特性記憶部と、前記モータ電流検出部で検出したモータ電流と前記操舵角検出部で検出した操舵角とをもとに前記基準操舵特性を参照して前輪軸負荷を推定する軸負荷推定部と、該軸負荷推定部で推定した前輪軸負荷に基づいて前記操舵補助指令値を補正する指令値補正部とを備えたことを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記軸負荷推定部は、前記前輪軸負荷の推定を、前記操舵角の絶対値が所定操舵角以下で且つ前記モータ電流の絶対値が所定電流値以下であるときに行うことを特徴としている。
本発明によれば、操舵系の操舵角と操舵系に対する操舵補助力を発生する電動モータに供給するモータ電流との関係を表す操舵特性が、前輪軸負荷に応じて変化することに着目して、前輪軸負荷が基準状態であるときの基準操舵特性を記憶し、記憶された基準操舵特性と検出した操舵角及びモータ電流とを比較することにより前輪軸負荷の変化を検出し、前輪軸負荷が基準状態から変化したときに、操舵トルクに基づいて算出される操舵補助指令値を補正するようにしたので、別途輪荷重センサなどのセンサを設けることなく、前輪軸負荷を推定して操舵補助指令値を補正することができ、前輪軸負荷に応じた最適な操舵補助制御を行うことができるという効果が得られる。
本発明の第1の実施形態を示す概略構成図である。 図1のコントローラの具体的構成を示すブロック図である。 コントローラの操舵補助電流指令値演算部で使用する操舵補助電流指令値算出マップを示す特性線図である。 基準特性記憶部に記憶されている基準操舵特性を示す特性線図である。 走行時の操舵角度とモータ電流との関係を示す特性線図である。 軸荷重負荷が増加した場合の操舵角とモータ電流との関係を示す特性線図である。 前輪軸負荷推定領域を示す特性線図である。 センタ応答性制御部の具体的構成を示すブロック図である。 中立位置から外れた位置から据え切り操舵した場合の操舵特性を示す特性線図である。 図9の操舵特性を拡大して示す特性線図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明一実施形態を示す概略構成図であって、図中、1は、ステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は操舵トルク検出部としての操舵トルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
そして、出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達され、さらに、ユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ機構8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ機構8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとこのピニオン8aに噛合するラック軸8bとを有するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック軸8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、操舵補助力を出力軸2bに伝達する操舵補助機構10が連結されている。この操舵補助機構10は、出力軸2bに連結した減速ギヤ11と、この減速ギヤ11に連結された操舵補助力を発生する電動機としての電動モータ12とを備えている。
操舵トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を非接触の磁気センサで検出するように構成されている。
また、ステアリングシャフト2の入力軸2aにはステアリングホイール1の操舵角θを検出する操舵角センサ13が配設されている。
そして、操舵トルクセンサ3から出力される操舵トルクT及び操舵角センサ13から出力される操舵角θは、バッテリーBからイグニッションスイッチIGを介して電力が供給されるコントローラ14に入力される。
このコントローラ14には、操舵トルクT及び操舵角θの他に車速センサ15で検出した車速検出値V、電動モータ12のモータ端子間電圧Vm及び電動モータ12に流れるモータ電流検出値Imも入力され、入力されるトルク検出値T及び車速検出値Vに応じた操舵補助力を電動モータ12で発生する操舵補助電流指令値Irefを算出し、算出した操舵補助電流指令値Irefとモータ電流検出値Imとにより、電動モータ12に供給する駆動電流をフィードバック制御処理すると共に、モータ端子間電圧Vm及びモータ電流検出値Imに基づいて各種補償処理を行って、電動モータ12を駆動する補償後モータ電流指令値Iarefを算出する。
コントローラ14は、図2に示すように、操舵トルクTを用いて指令値演算を行う指令値系制御部20と、電動モータ12の駆動に関連した制御を行うモータ制御部としてのモータ系制御部30と、電動モータ12を駆動制御するモータ駆動部40とで構成されている。
指令値系制御部20は、操舵補助電流指令値演算部21、軸負荷推定部22、基準特性記憶部23、電流指令値補正部24、センタ応答性制御部25、ヨーレート収斂性制御部26、ロバスト安定化補償部27によって構成され、さらに加算器28を備えている。
操舵トルクセンサ3から入力される操舵トルク検出値T及び車速センサ15から入力される車速Vは、操舵補助電流指令値演算部21、センタ応答性制御部25に入力されている。
操舵角センサ13から入力される操舵角θ及び車速Vは、ヨーレート収斂性制御部26に入力され、操舵角θは軸負荷推定部22に入力されている。
操舵補助電流指令値演算部21は操舵トルクT及び車速Vに基づいて図3に示す操舵補助電流指令値算出マップを参照して操舵補助電流指令値Irefを演算する。ここで、操舵補助電流指令値算出マップは、図3に示すように、横軸に操舵トルクTをとり、縦軸に操舵補助電流指令値Irefをとると共に、車速Vをパラメータとした放物線状の曲線で表される特性線図で構成され、操舵トルクTが“0”からその近傍の設定値Ts1までの間は操舵補助電流指令値Irefが“0”を維持し、操舵トルクTが設定値Ts1を超えると最初は操舵補助電流指令値Irefが操舵トルクTの増加に対して比較的緩やかに増加するが、さらに操舵トルクTが増加すると、その増加に対して操舵補助電流指令値Irefが急峻に増加するように設定され、この特性曲線が車速の増加に従って傾きが小さくなるように設定されている。
軸負荷推定部22は操舵角センサ13から入力される操舵角θ及びモータ電流検出部31から入力されるモータ電流Imと基準特性記憶部23に記憶されている操舵角−モータ電流特性とを比較して前輪軸負荷を推定する。
ここで、基準特性記憶部23には、図4に示すように、前輪軸負荷が車両諸元に応じた基準状態にあるときの車両の停車時の操舵である所謂据え切り時における操舵角とモータ電流との関係を表す基準操舵特性が記憶されている。
この基準操舵特性は、図4に示すように、横軸に操舵角θ[deg]をとり、縦軸にモータ電流Imをとった操舵特性線図で構成されている。この操舵特性線図は、操舵角θが“0”である操舵中立位置にあるときにモータ電流Imも“0”となるように設定されている。また、操舵特性線図は、操舵中立位置からステアリングホイール1を右操舵して操舵角θの絶対値が増加すると、操舵角θの絶対値が小さい間はモータ電流Imが正方向に緩やかに増加し、操舵角θが所定操舵角θs1に達すると、モータ電流Imが急峻に増加し、その後モータ電流Imがまた緩やかに増加してステアリングギヤ機構8のラック軸8bが右ラックエンド(図示せず)に当接すると、モータ電流が最大電流+Immaxに達するように特性線L01が設定されている。
さらに、操舵特性線図は、ラック軸8bが右ラックエンド(図示せず)に当接した後に、ステアリングホイール1を中立位置側に戻す戻し操舵を行うと、戻し操舵の開始時にモータ電流Imが一旦“0”となってから操舵角θの絶対値の減少に応じて負方向に比較的緩やかに増加し、次いで比較的急峻に増加してから再度緩やかに増加する状態となり、操舵角θが操舵中立位置を越えて左操舵領域となり、ラック軸8bが左ラックエンド(図示せず)に当接する時点で急増して最大電流−Immaxに達する特性線L02が設定されている。
さらにまた、操舵特性線図は、操舵中立位置にある状態から、ステアリングホイール1を左切りして操舵角θの絶対値を増加させると、操舵角θの絶対値が小さい間はモータ電流Imが負方向に比較的緩やかに増加し、所定操舵角−θs1に達すると、モータ電流Imが負方向に急峻に増加し、その後緩やかに増加してラック軸8bが左ラックエンド(図示せず)に当接するとモータ電流Imが最大電流−Immaxに達する特性線L03が設定されている。
なおさらに、操舵特性線図は、ラック軸8bが左ラックエンド(図示せず)に当接した後に、ステアリングホイール1を操舵中立位置側に戻す戻し操舵を行うと、戻し操舵の開始時にモータ電流Imが一旦“0”に戻った後、操舵角θの絶対値の減少に応じて正方向に緩やかに増加し、次いで比較的急峻に増加した後再度緩やかな増加状態となって、操舵中立位置を越えて左操舵領域となり、ラック軸8bがラックエンド(図示せず)に当接する時点で急増して最大電流+Immaxに達する特性線L04が設定されている。
このように、基準操舵特性情報として、図4に示すような基準状態における据え切り時の操舵特性線図を設定することにより、車両が走行状態となって大きなセルフアライニングトルクが発生する状態となると、前輪軸負荷が減少することになり、この走行時の操舵特性線図は、図5で破線図示のように、実線図示の特性線L01に対応する特性線L11が、操舵角θの絶対値が所定操舵角+θs1より小さい領域では特性線L01と略同一曲線となるが、操舵角θが所定操舵角+θs1より大きくなる領域では特性線L01よりモータ電流Imが小さくなり、ラック軸8bが右ラックエンド(図示せず)に当接した状態でのモータ電流最大値も+Immaxより小さい値となる。また、戻し操舵時の特性線L02に対応する特性線L12も操舵角θの絶対値が大きい領域では特性線L02と略同じ値となるが、モータ電流Imが急峻に増加する時点からラック軸8bが左ラックエンド(図示せず)に当接するまでの間では特性線L02に対してモータ電流Imの絶対値が小さくなる。
同様に、特性線L03に対応する特性線L13及び特性線L04に対応する特性線L14についても、上記特性線L11及びL12と同様にモータ電流Imの絶対値が小さい値となる。
さらに、前輪軸荷重が増加して前輪負荷が基準負荷より増加した場合には、図6で実線図示のように、破線図示の基準操舵特性の特性線L01〜L04に対して、特性線L21〜L24で示すように操舵角の絶対値が小さい領域でモータ電流Imが大きな値となり、操舵角θがラック軸8bが左又は右ラックエンド(図示せず)に当接する限界位置に達する前に最大モータ電流±Immaxに達する特性線となる。
このため、軸負荷推定部22で、基準特性記憶部23に記憶されている基準操舵特性情表す操舵特性線図の特性線L01〜L04と、現在の操舵角θ(n)及び現在のモータ電流Im(n)とを比較することにより、前輪軸負荷が基準値に対して増加しているか減少しているかを判断することができる。このため、軸負荷推定部22で、前輪軸負荷が基準値であるときに“0”となり、前輪軸負荷が基準値を超えているときには“1”となり、前輪負荷が基準値未満であるときには“2”となる2ビットの軸負荷推定信号Sdを電流指令値補正部24に出力する。
なお、ラック軸8bがラックエンド(図示せず)に当接すると、急激にモータ電流Imが増大して最大モータ電流±Immaxに達することになり、通常操舵時のモータ電流Imの振る舞いと異なるため、軸負荷推定部22では、図7に示すように、操舵角θが最大操舵角±θmaxより小さい所定操舵角±θs2以下で且つモータ電流Imが最大モータ電流±Imamaxより小さい所定モータ電流±Ims以下であるときに軸負荷の推定を行なう。この場合、操舵角θが所定操舵角±θs2を超えたとき及びモータ電流Imが所定モータ電流±Imsを超えたときには、その直前の軸負荷推定信号Sdを保持するようにしている。
そして、電流指令値補正部24では、操舵補助電流指令値演算部21で演算された操舵補助電流指令値Iref及び軸負荷推定部22から出力される軸負荷検出信号Sdが入力され、軸負荷検出信号Sdが“0”であるときに補正係数KをK=1、軸負荷検出信号Sdが“1”であるときに例えばK=1.2、軸負荷検出信号Sdが“2”であるときに例えばK=0.8に設定し、設定した補正係数Kを操舵補助電流指令値Irefに乗算して操舵補助電流指令補正値Iarefを算出し、算出した操舵補助電流指令補正値Iarefを加算器28に出力する。
また、センタ応答性制御部25はステアリングの中立点付近における制御の応答性を高め、滑らかでスムーズな操舵を実現するようになっており、例えば図8に示すように、操舵トルクセンサ3で検出した操舵トルクTを差分計算部25aで、単位時間当たりの操舵トルク変化量を単位時間で除算することにより、操舵トルクTを微分し、操舵トルク微分値T′をローパスフィルタ25bでフィルタ処理し、ローパスフィルタ25bのフィルタ出力を車速V感応の補償ゲイン部25cに供給して、車速Vに応じて変化される補償ゲインを乗算してセンタ応答性補償値Irを算出し、算出したセンタ応答性補償値Irを加算器28に出力する。
ヨーレート収斂性制御部54は、操舵角θと車速Vとに基づいて車両のヨーレートを推定し、推定したヨーレートの収斂性を改善するために、ステアリングホイール1が振れ回る動作に対してブレーキをかける収斂性補償値Icを算出し、算出した収斂性補償値Icを加算器28に出力する。
加算器28は、操舵補助電流指令補正値Iaref、センタ応答性補償値Ir、収斂性補償値Icを加算して、補償後操舵補助電流指令値Iref′を算出し、算出した補償後操舵補助電流指令値Iref′をロバスト安定化補償部27に供給する。
このロバスト安定化補償部27は、sをラプラス演算子とする伝達関数G(s)=(s2+a1・s+a2)/(s2+b1・s+b2)を有し、操舵トルクTに含まれる慣性要素とバネ要素からなる共振系の共振周波数におけるピークを除去するようにし、制御系の安定性と応答性を阻害する共振周波数の位相のズレを補償する。このロバスト安定化補償部の出力が指令値系制御部20の電流指令値Iref″としてモータ系制御部30に出力される。
また、モータ系制御部30は、モータ電流検出部31、モータ角速度推定部32及びモータ特性補償部33で構成され、加算器34を備えている。
モータ電流検出部31は、電動モータ12に流れるモータ電流Imを検出し、検出したモータ電流Imをモータ角速度推定部32及び軸負荷推定部22へ供給する。
モータ角速度推定部32は、モータ電流検出部31から入力されるモータ電流Im及び電動モータ12のモータ端子間電圧Vmに基づいて下記(1)式の演算を行うことによりモータ角速度ωを算出する。
ω=(Vm−Im・Rm)/Km …………(1)
ここで、Rmはモータ巻線抵抗、Kmはモータの起電力定数である。
モータ特性補償部は、モータ角速度推定部32から入力されるモータ角速度ωに基づいてモータ特性補償値Imcを算出し、算出したモータ特性補償値Imcを加算器34に供給して、指令値系制御部20から出力される電流指令値Iref″に加算して、補償後電流指令値Imrefを算出し、算出した補償後電流指令値Imrefをモータ駆動部40に供給する。
このモータ駆動部40では、モータ系制御部30から出力される補償後電流指令値Imrefを例えばパルス幅変調処理してゲート駆動信号を形成し、形成したゲート駆動信号に基づいて例えば4つの電界効果トランジスタ等のスイッチング素子で構成されるHブリッジ回路を駆動することにより、操舵トルクTに応じたモータ駆動電流Imを電動モータ12に出力する。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、車両がイグニッションスイッチIGをオフ状態としてステアリングホイール1を操舵中立位置すなわち直進走行状態で停車しているものとする。
この車両の停車状態で、イグニッションスイッチIGをオン状態とすると、これに応じてバッテリーBから電源がコントローラ14に投入されて、指令値系制御部20、モータ系制御部30及びモータ駆動部40が動作状態となる。
このとき、運転者がステアリングホイール1を操舵していない状態では、操舵トルクセンサ3から出力される操舵トルクTが略“0”となっており、操舵補助指令値演算部21から出力される操舵補助電流指令値Irefも略“0”となり、その他の補償値も“0”となり、モータ系制御部30から出力される補償後電流指令値Imrefも“0”となってモータ駆動部40から出力されるモータ電流Imも“0”となる。このため、電動モータ12が停止している状態を継続する。
また、ステアリングホイール1が操舵されておらず、操舵角センサ13で検出される操舵角θも直進状態を表す“0”であり、モータ電流Imも“0”であるので、軸負荷推定部22で、操舵角θ及びモータ電流Imによって決定される位置が基準特性記憶部23に記憶されている基準操舵特性を表す操舵特性線図の特性線L01〜L04と比較したときに、特性線L01及びL03の始点と一致する。
このため、前輪軸負荷が基準前輪軸負荷と一致するものと判断されて、“0”を表す軸負荷推定信号Sdが電流指令値補正部24に出力される。
このため、電流指令値補正部24では、軸負荷推定信号Sdが“0”であることにより、補正係数K=1に設定され、この補正係数K=1が操舵補助電流指令値Irefに乗算される。このため、操舵補助電流指令値Irefがそのまま操舵補助電流指令補正値Iarefとして加算器28に供給される。
このとき、操舵補助電流指令値Irefが“0”を維持していることから、加算器28から出力される補償後操舵補助電流指令値Iref′が“0”を継続し、モータ駆動部40から出力されるモータ電流Imも“0”を継続して電動モータ12が停止状態を継続する。
この車両の停止状態で、運転者がステアリングホイール1を例えば右切りして所謂据え切りを行った場合には、これに応じた操舵トルクセンサ3で検出される操舵トルクTが正方向に増加する。これに応じて操舵補助電流指令値演算部21で操舵トルクT及び車速Vに基づいて図3の操舵補助電流算出マップを参照して算出される操舵補助電流指令値Irefも正方向に増加することになる。このとき、軸負荷推定部22から出力される軸負荷推定信号Sdは前輪軸負荷が基準値を表す“0”であるときには、電流指令値補正部24の補正係数Kが“1”の状態を継続する。このため電流指令値補正部24から操舵補助電流指令値Irefがそのまま操舵補助電流指令補正値Iarefとして加算器28に出力される。
このため、加算器28から出力される補償後操舵補助電流指令値Iref′も正方向に増加し、ロバスト安定化補償部27で補償された電流指令値Iref″がモータ系制御部30に出力される。
この時点では、車両が停止状態にあり、且つまだ電動モータ12が停止しているので、モータ電流値Im及びモータ端子間電圧Vmは共に“0”となる。これに応じて、モータ角速度推定部32で算出されるモータ角速度ωも“0”となり、モータ特性補償部33から出力されるモータ特性補償値Imcも“0”となる。このため、モータ系制御部30から出力される補償後電流指令値Imrefも正方向に増加してモータ駆動部40から例えば電動モータ12を正転駆動するモータ電流Imが出力される。この結果、電動モータ12が正転駆動さて大きな操舵補助力が発生され、これが減速ギヤ11を介してステアリングシャフト2に伝達されることにより、ステアリングホイール1を軽く操舵することができる。そして、電動モータ12にモータ電流Imが流れることにより、各種補償処理が行われる。
その後、車両をステアリングホイール1の操舵状態を継続しながら発進させると、そのときの操舵トルクセンサ3で検出される操舵トルクT及び車速Vに基づいて操舵補助電流指令値Irefが算出される。そして、この操舵補助電流指令値Irefに各種補償値を加算した補償後操舵補助電流指令値Iref′が算出されるが、車速Vの増加に応じて図3の操舵補助電流指令値算出マップの特性線の傾きが小さくなって、停車時に比較して小さい操舵補助電流指令値Irefとなる。このため、電動モータ12で発生する操舵補助力も小さい値となり、車両の走行状態に応じた最適な操舵補助力が発生される。
ところが、車両の走行中に、ブレーキを作動させて、車両にノーズダイブが発生したり、車両の前席側の積載重量が基準積載重量より重かったりすると、前輪軸荷重が基準前輪軸荷重より増加する。このように、前輪軸荷重が増加すると、前述した図6で実線図示の特性線L21〜L24に示すように、基準特性記憶部23に記憶されている破線図示の特性線L01〜L04に対してモータ電流Imが大きい値となる。このため、軸負荷推定部22で、前輪軸荷重が基準前輪軸荷重より大きくなったものと判断して、そのことを表す“1”の軸負荷推定信号Sdを電流指令値補正部24に出力する。
この電流指令値補正部24では、“1”の軸負荷推定信号Sdが入力されると、補正係数Kを“1.2”に設定し、この補正係数Kを操舵補助電流指令値演算部21から入力される操舵補助電流指令値Irefに乗算する。このため、操舵補助電流指令値Irefを1.2倍した操舵補助電流指令補正値Iaref(=1.2×Iref)を算出し、これを加算器28に出力して、センタ応答性補償値Ir及び収斂性補償値Icを加算して補償後操舵補助電流指令値Iref′を算出する。そして、この補償後操舵補助電流指令値Iref′をロバスト安定化補償部27で補償し、さらにモータ特性補償部33のモータ特性補償値Imcで補償して電流指令値Iref″をモータ駆動部40に出力する。
したがって、モータ駆動部40で、通常時に比較して大きなモータ電流Imを電動モータ12に出力することにより、この電動モータ12でより大きな操舵補助力を発生して、前輪軸荷重の増加分による操舵補助力の不足分を補って、最適な操舵を行うことができる。
また、逆に、比較的高速走行状態となったり、車両が急発進や急加速することにより、前輪側が浮き上がり、後輪側が沈み込むスカット現象が発生したり、車両のトランクを含む後部座席側の積載重量が大きくなったりして、前輪軸荷重が実線図示の基準前輪軸荷重より減少することになると、前述した図5で破線図示のように、モータ電流Imが基準前輪軸荷重時のモー電流Imより減少することになる。このため、このモータ電流Imの減少を軸負荷推定部22で検出すると、“2”の軸負荷推定信号Sdが電流指令値補正部24に供給される。このため、電流指令値補正部24で、補正係数Kが“0.8”に設定され、この補正係数Kが操舵補助電流指令値演算部21で演算された操舵補助電流指令値Irefに乗算されて操舵補助電流指令値Irefの0.8倍の操舵補助電流指令補正値Iarefが算出される。この操舵補助電流指令値補正値Iarefにセンタ応答性補償値Ir及び収斂性補償値Icが加算された補償後操舵補助電流指令値Iref′がロバスト安定化補償部27で補償された後加算器34で、モータ特性補償値Imcが加算されて電流指令値Imrefが算出される。この電流指令値Imrefがモータ駆動部40に出力されることにより、電動モータ12に基準時より少ないモータ電流Imが供給されて、電動モータ12で発生される操舵補助力が小さくなり、前輪軸負荷の減少に応じた最適な操舵補助力を発生することができる。
なお、例えば右操舵の据え切り時に、図9に示すように、中立位置の操舵角θが“0”である状態から所望角度θw(例えば360°)まで操舵したときに、一旦ステアリングホイール1から手を離した場合には、転舵輪は転舵状態を維持する。しかしながら、このときに検出される操舵トルクTは“0”となることにより、操舵補助電流指令値演算部21で算出される操舵補助電流指令値Irefが“0”となる。このため、ロバスト安定化補償部27から出力される電流指令値Iref″も略“0”となり、モータ系制御部30から出力される補償後電流指令値Imrefも略“0”となる。これに応じて、モータ駆動部40から出力されるモータ電流Imも略“0”となって、電動モータ12の回転駆動が停止される。
この電動モータ12の停止状態で、再度右操舵の据え切りを行う切増し状態又は左操舵の切り戻し状態とすると、図9において特性線L31〜L34で示すように、ラック軸8bがラックエンド(図示せず)に当たる直前までは操舵角θの増加に応じて図4と同様にモータ電流Imが正又は負方向に増加する。つまり、どのような角度にステアリングホイール1があったとしてもその角度から切増し又は切り戻しをした場合には、中立位置から操舵した場合と略同じ操舵角−モータ電流特性となる。図9における枠内領域FA1を操舵角方向に拡大して示すと図10のようになる。
また、図9における枠内領域FA1の操舵角−モータ電流特性は、図4の基準操舵特性における枠内領域FA0の特性線L01及びL02と略一致している。したがって、据え切り時に、ステアリングホイール1から手を離したときの操舵角θwを検出し、この操舵角θwを例えば複数段階の領域に分割し、各領域毎に操舵角θの基準操舵特性線図からのシフト量Δθを設定して置き、実際の操舵角θからシフト量Δθを減算した値を操舵角θとして基準操舵特性線図と比較することにより、前輪軸負荷を推定することができる。勿論、操舵角θwに応じて複数の基準操舵特性線図を作成して操舵角θwに応じて該当する基準操舵特性線図を選択して、前輪軸負荷を推定するようにしてもよい。
このように、上記実施形態によると、基準特性記憶部23に記憶されている操舵角θ及びモータ電流Imの関係を表す基準操舵特性と実際に検出される操舵角θ及びモータ電流Imとを比較することにより、前輪軸負荷を推定する。このため、前輪軸荷重負荷を検出するセンサを別途設けることなく、既存の操舵角センサ13及びモータ電流検出部31を使用して前輪軸負荷を推定することができる。
この場合、操舵角θが所定操舵角±θs2を超えているとき及びモータ電流Imが所定モータ電流±Imsを超えているときには、ラック軸8bがラックエンド(図示せず)に当接する直前で、モータ電流Imが通常の操舵状態とは異なる振る舞いをすることになる。このため、軸負荷推定部22で、θ>±θs2又はIm>±Imsであるときに、前輪軸負荷の推定を中止することにより、正確な軸負荷推定を行なうことができる。
そして、推定した前輪軸負荷に基づいて電流指令値補正部24で、前輪軸負荷が基準前輪軸負荷であるときには操舵補助電流指令値Irefをそのまま出力し、前輪軸負荷が基準前輪負荷より大きい場合には、操舵補助電流指令値Irefを“1”より大きい所定倍し、逆に前輪負荷が基準前輪負荷より小さい場合には、“1”より小さい所定倍する。このため、前輪軸荷重の変化に応じた最適の操舵補助力を電動モータで発揮させることができる。
なお、上記実施形態においては、電流指令値補正部24で軸負荷推定値が基準軸負荷より増加しているときに、補正係数K=1.2とし、軸負荷推定値が基準軸負荷より減少しているときに、補正係数K=0.8とし、設定した補正係数Kを操舵補助電流指令値Irefに乗算する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、車両の諸元に応じて補正係数Kを任意の値に設定することができる。また、補正係数Kを操舵補助電流指令値Irefに乗算する場合に限らず、軸負荷推定信号Sdに基づいて補正値±ΔIを算出し、算出した補正値±ΔIを操舵補助電流指令値Irefに加算するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、操舵角センサ13を設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、モータ角速度推定部32で推定したモータ角速度ωを積分することにより、操舵角θを推定したり、モータ回転角を検出して検出したモータ回転角に基づいて操舵角θを推定したりするようにしてもよい。さらに、セルフアライニングトルクを推定し、このセルフアライニングトルク推定値、車速V及び操舵トルクTに基づいてステアリングホイール1の中立位置を検出し、検出した中立位置とモータ回転角とに基づいて操舵角θを算出するようにしてもよい。
さらにまた、本発明は電動パワーステアリング装置の形式(コラムタイプ、ピニオンタイプ、ラックタイプ)、モータの種類(ブラシ付き、ブラシレス等)を問わず、全ての電動パワーステアリング装置に適用可能である。
1…ステアリンクホイール、2…ステアリングシャフト、3…操舵トルクセンサ、8…ステアリングギヤ機構、12…電動モータ、13…操舵角センサ、14…コントローラ、15…車速センサ、20…指令値系制御部、21…操舵補助電流指令値演算部、22…軸負荷推定部、23…基準特性記憶部23、24…電流指令値補正部、25…センタ応答性制御部、26…ヨーレート収斂性制御部、27…ロバスト安定化補償部、28…加算器、30…モータ系制御部、31…モータ電流検出部、32…モータ角速度推定部、33…モータ特性補償部、34…加算器

Claims (2)

  1. 操舵系に伝達される操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、
    前記操舵系に対して操舵補助力を発生する電動モータと、
    少なくとも前記操舵トルクに基づいて操舵補助指令値を算出する操舵補助指令値制御部と、
    前記操舵補助電流指令値に基づいて前記電動モータを駆動制御するモータ制御部と、
    前記操舵系の操舵角を検出する操舵角検出部と、
    前記電動モータに供給するモータ電流を検出するモータ電流検出部と、
    操舵時における操舵角と前記モータ電流との対応関係を表す基準操舵特性を記憶する基準特性記憶部と、
    前記モータ電流検出部で検出したモータ電流と前記操舵角検出部で検出した操舵角とをもとに前記基準操舵特性情報を参照して前輪軸負荷を推定する軸負荷推定部と、
    該軸負荷推定部で推定した前輪軸負荷に基づいて前記操舵補助指令値を補正する指令値補正部と
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記軸負荷推定部は、前記前輪軸負荷の推定を、前記操舵角の絶対値が所定操舵角以下で且つ前記モータ電流の絶対値が所定電流値以下であるときに行うことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
JP2009200350A 2009-08-31 2009-08-31 電動パワーステアリング装置 Active JP5434383B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009200350A JP5434383B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 電動パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009200350A JP5434383B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 電動パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011051409A true JP2011051409A (ja) 2011-03-17
JP5434383B2 JP5434383B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=43940895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009200350A Active JP5434383B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 電動パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5434383B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104044636A (zh) * 2013-03-11 2014-09-17 操纵技术Ip控股公司 基于转向盘加速度的车轮干扰拒绝
WO2015125617A1 (ja) * 2014-02-24 2015-08-27 日立オートモティブシステムズステアリング株式会社 車両搭載機器の制御装置およびパワーステアリング装置
US9409595B2 (en) 2014-09-15 2016-08-09 Steering Solutions Ip Holding Corporation Providing assist torque without hand wheel torque sensor for zero to low vehicle speeds
US9540040B2 (en) 2014-06-26 2017-01-10 Steering Solutions Ip Holding Corporation Phase plane based transitional damping for electric power steering
US9540044B2 (en) 2013-11-15 2017-01-10 Steering Solutions Ip Holding Corporation Hand wheel angle from vehicle dynamic sensors or wheel speeds
US10144445B2 (en) 2014-09-15 2018-12-04 Steering Solutions Ip Holding Corporation Modified static tire model for providing assist without a torque sensor for zero to low vehicle speeds
US10155531B2 (en) 2013-04-30 2018-12-18 Steering Solutions Ip Holding Corporation Providing assist torque without hand wheel torque sensor
US10155534B2 (en) 2016-06-14 2018-12-18 Steering Solutions Ip Holding Corporation Driver intent estimation without using torque sensor signal
US10336363B2 (en) 2015-09-03 2019-07-02 Steering Solutions Ip Holding Corporation Disabling controlled velocity return based on torque gradient and desired velocity error
US10464594B2 (en) 2015-09-03 2019-11-05 Steering Solutions Ip Holding Corporation Model based driver torque estimation
WO2020195174A1 (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト 操舵特性設定装置、操舵特性設定方法、及び操舵特性設定プログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1149000A (ja) * 1997-08-01 1999-02-23 Honda Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2003081113A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリング装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1149000A (ja) * 1997-08-01 1999-02-23 Honda Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2003081113A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリング装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9676409B2 (en) 2013-03-11 2017-06-13 Steering Solutions Ip Holding Corporation Road wheel disturbance rejection based on hand wheel acceleration
CN104044636A (zh) * 2013-03-11 2014-09-17 操纵技术Ip控股公司 基于转向盘加速度的车轮干扰拒绝
US10155531B2 (en) 2013-04-30 2018-12-18 Steering Solutions Ip Holding Corporation Providing assist torque without hand wheel torque sensor
US9540044B2 (en) 2013-11-15 2017-01-10 Steering Solutions Ip Holding Corporation Hand wheel angle from vehicle dynamic sensors or wheel speeds
JPWO2015125617A1 (ja) * 2014-02-24 2017-03-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両搭載機器の制御装置およびパワーステアリング装置
US9975572B2 (en) 2014-02-24 2018-05-22 Hitachi Automotives Systems, Ltd. In-vehicle device controller and power steering device
WO2015125617A1 (ja) * 2014-02-24 2015-08-27 日立オートモティブシステムズステアリング株式会社 車両搭載機器の制御装置およびパワーステアリング装置
US9540040B2 (en) 2014-06-26 2017-01-10 Steering Solutions Ip Holding Corporation Phase plane based transitional damping for electric power steering
US9409595B2 (en) 2014-09-15 2016-08-09 Steering Solutions Ip Holding Corporation Providing assist torque without hand wheel torque sensor for zero to low vehicle speeds
US10144445B2 (en) 2014-09-15 2018-12-04 Steering Solutions Ip Holding Corporation Modified static tire model for providing assist without a torque sensor for zero to low vehicle speeds
US10336363B2 (en) 2015-09-03 2019-07-02 Steering Solutions Ip Holding Corporation Disabling controlled velocity return based on torque gradient and desired velocity error
US10464594B2 (en) 2015-09-03 2019-11-05 Steering Solutions Ip Holding Corporation Model based driver torque estimation
US10155534B2 (en) 2016-06-14 2018-12-18 Steering Solutions Ip Holding Corporation Driver intent estimation without using torque sensor signal
WO2020195174A1 (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト 操舵特性設定装置、操舵特性設定方法、及び操舵特性設定プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5434383B2 (ja) 2014-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5434383B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4957071B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP4192442B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP5109342B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5951116B2 (ja) 操舵制御装置および操舵制御方法
JP5994481B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4807015B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
WO2014136516A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
US20060225946A1 (en) Method of controlling reaction force device
JP4581694B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP5028960B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2008307910A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP4715446B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2007161157A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3176900B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5272399B2 (ja) 車両走行制御装置
JP5234025B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4797294B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP5029338B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009143365A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5303920B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5194740B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5212454B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2009143368A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2015071345A (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111216

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130709

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5434383

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150