JP2010185836A - 軸受用軌道輪の溝径測定装置及び測定方法 - Google Patents

軸受用軌道輪の溝径測定装置及び測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軸受用軌道輪を取扱いが容易な方向、即ち、軸受用軌道輪の回転軸を重力方向に向けた状態で、溝径を精度よく、且つ安定して測定することができる軸受用軌道輪の溝径測定装置及び測定方法を提供する。
【解決手段】軸受用軌道輪(外輪)11の回転軸Oを重力方向に向けて保持する測定テーブル20と、軸受用軌道輪11及び測定テーブル20の重量をキャンセルする重量キャンセル機構40と、円周溝(外輪軌道溝)12の溝底12aに接触可能な複数の測定接触子50と、測定接触子50の変位量を測定する変位量測定装置60とを備え、測定テーブル20に軸受用軌道輪11を水平状態で載置した後、円周溝12の溝底12aに測定接触子50を接触させて測定接触子50の変位量を測定し、この測定接触子50の変位量と、予め測定された基準リングの測定値とに基づいて、軸受用軌道輪11の溝径を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、玉軸受などに用いられる軸受用軌道輪の溝径測定装置及び測定方法に関する。
従来、玉軸受などの軸受用軌道輪の溝径測定は、軸受用軌道輪の回転軸を重力方向に対して直角方向に向けて測定するのが一般的であった。これは、回転軸を重力方向に対して直角方向に向けると、重力の影響を受けることなく溝底を正確に拾い易く、高精度での測定が容易になる。
一方、軸受用軌道輪の回転軸を重力方向に向けて測定すると、軸受用軌道輪に作用する重力によって測定接触子が軸受用軌道輪の溝底から外れ易くなる。この重量の影響を解消するため、測定力を大きくして接触子を溝底に馴染ませようとすると、軌道輪に測定傷が付いたり、極端に測定力を大きくした場合には、軸受用軌道輪が弾性変形して測定精度に悪影響を及ぼす虞がある。また、摩擦角により、一定の条件下では、測定力を大きくしても接触子が溝底に到達することができず、外輪であれば溝径が小さく、また内輪であれば溝径が大きく測定されて、測定誤差が生じる場合がある。
従来の軸受用軌道輪の溝径測定装置としては、複列軌道を有する軸受用軌道輪の軸方向に直交する複列面に対峙させて少なくとも4個の接触子を設け、軌道径、溝半径、溝ピッチの各特性値を組み合わせた代表特性値を再現性高く、且つ安定して測定するようにした玉軸受用複列軌道輪の軌道溝寸法測定方法及び装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、水平姿勢で保持した軸受用軌道輪を回転させながら全周に亘って溝径を測定し、その平均値を測定値として真円度の影響を排除して溝径を測定するようにしたリング状品の溝径測定装置が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
特公平03−059361号公報 実開平05−079412号公報
ところで、玉軸受の組付けは、一般的に、軌道輪の回転軸を重力方向に向けた状態(以後、水平状態とも言う)で自動組立てされる。また、各構成部品や、完成品である玉軸受の搬送は、回転軸を重力方向と直角方向(以後、垂直状態とも言う)に向けた、所謂転がり搬送を主体として搬送すると、部品同士の干渉による干渉音や傷が発生する。また、搬送途中での方向変換装置が必要となるなどの不具合点がある。従って、搬送、組立てを、回転軸を重力方向に向けた状態で行うようにすれば、すべての工程が無駄のない一貫した姿勢で行うことができ、作業効率の向上、設備の簡素化など、メリットが大きい。
特許文献1に記載の測定方法及び装置は、軸受用軌道輪の回転軸を重力方向に向けて測定することも可能ではあるが、この場合、溝底と接触子とを一致させて測定精度を向上させるための機構や方法についての特段の記載はなく、回転軸を重力方向に向けて測定すると測定精度が低下する虞があった。
また、特許文献2に記載の測定装置によると、回転円板上に載せられた軸受用軌道輪は、ばね力によって押え板との間で狭持されて位置決めされているだけであり、溝底と接触子との位置を一致させる手段に対する記載がなく、回転円板(基準面)から溝底までの高さが軸受用軌道輪ごとにバラツキ、測定誤差が生じる可能性があり、改善の余地があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、軸受用軌道輪を取扱いが容易な方向、即ち、軸受用軌道輪の回転軸を重力方向に向けた状態で、溝径を精度よく、且つ安定して測定することができる軸受用軌道輪の溝径測定装置及び測定方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 内周面または外周面に円周溝を有する軸受用軌道輪の溝径測定装置であって、
前記軸受用軌道輪の回転軸を重力方向に向けて保持する測定テーブルと、
前記軸受用軌道輪及び前記軸受用軌道輪を保持する前記測定テーブルの重量をキャンセルする重量キャンセル機構と、
互いに接近または離間して前記円周溝の溝底に接触可能な複数の測定接触子と、
少なくとも1つの前記測定接触子の変位量を測定する変位量測定装置と、
を備えることを特徴とする軸受用軌道輪の溝径測定装置。
(2) 前記軸受用軌道輪、前記測定接触子、及び前記溝径測定装置の少なくとも1つに、振動を与える加振装置を備えることを特徴とする上記(1)に記載の軸受用軌道輪の溝径測定装置。
(3) 内周面または外周面に円周溝を有する軸受用軌道輪の溝径測定装置であって、
前記軸受用軌道輪の回転軸を重力方向に向けて保持する測定テーブルと、
前記測定テーブルを所定の距離ずつ上昇または下降させる昇降装置と、
互いに接近または離間して前記円周溝の溝底に接触可能な複数の測定接触子と、
少なくとも1つの前記測定接触子の変位量を測定する変位量測定装置と、
を備え、
前記変位量測定装置は、前記測定テーブルを前記所定の距離ずつ、または連続的に上昇または下降させながら、前記測定接触子の変位量を測定することを特徴とする軸受用軌道輪の溝径測定装置。
(4) 重量キャンセル機構によって軸受用軌道輪及び測定テーブルの重量がキャンセルされた前記測定テーブルに、回転軸を重力方向に向けて前記軸受用軌道輪を載置する準備工程と、
互いに接近または離間する方向に移動可能な複数の測定接触子を前記軸受用軌道輪の円周溝の溝底に接触させ、変位量測定装置によって前記測定接触子の変位量を測定する測定工程と、
前記変位量測定装置によって予め測定された基準リングの測定値、及び前記測定工程において測定された前記測定接触子の変位量に基づいて、前記軸受用軌道輪の溝径を求める演算工程と、
を備えることを特徴とする軸受用軌道輪の溝径測定方法。
(5) 加振装置によって前記軸受用軌道輪、前記測定接触子、及び前記溝径測定装置の少なくとも1つに振動を与えながら前記軸受用軌道輪の前記溝径を測定することを特徴とする上記(4)に記載の軸受用軌道輪の溝径測定方法。
(6) 回転軸を重力方向に向けて軸受用軌道輪を測定テーブルに載置する準備工程と、
昇降装置によって前記測定テーブルを前記所定の距離ずつ、または連続的に上昇または下降させながら、互いに接近または離間する方向に移動可能な複数の測定接触子を前記軸受用軌道輪の円周溝の溝底に接触させ、変位量測定装置によって前記測定接触子の変位量を測定する測定工程と、
前記変位量測定装置によって予め測定された基準リングの測定値、及び前記測定工程において測定された前記測定接触子の変位量に基づいて、前記軸受用軌道輪の溝径を求める演算工程と、
を備えることを特徴とする軸受用軌道輪の溝径測定方法。
本発明の軸受用軌道輪の溝径測定装置によれば、軸受用軌道輪の回転軸を重力方向に向けて保持する測定テーブルと、軸受用軌道輪及び測定テーブルの重量をキャンセルする重量キャンセル機構と、円周溝の溝底に接触可能な複数の測定接触子と、測定接触子の変位量を測定する変位量測定装置とを備える。これにより、重量がキャンセルされた状態で、回転軸を重力方向に向けて軸受用軌道輪を保持することができる。これによって、重力の影響を受けることなく、溝底と接触測定子の位置を一致させて、軸受用軌道輪の溝径を精度よく、且つ安定して測定することができる。
また、加振装置を備え、軸受用軌道輪、測定接触子、及び溝径測定装置の少なくとも1つに振動を与えるようにしたので、振動によって軸受用軌道輪の溝と接触測定子との摩擦力を低減させ、小さい測定力で接触測定子を確実に溝底に接触させることができ、溝径を精度よく測定することができる。
また、本発明の他の軸受用軌道輪の溝径測定装置によれば、軸受用軌道輪の回転軸を重力方向に向けて保持する測定テーブルと、測定テーブルを所定の距離ずつ上昇または下降させる昇降装置と、互いに接近または離間して円周溝の溝底に接触可能な複数の測定接触子と、少なくとも1つの測定接触子の変位量を測定する変位量測定装置と、を備える。そして、測定テーブルを所定の距離ずつ、または連続的に上昇または下降させながら測定接触子の変位量を測定するようにしたので、外輪溝径の測定においては測定値の最大測定値を、また内輪溝径の測定においては測定値の最小測定値を溝径とすることにより、重量キャンセル機構を用いることなく、精度よく溝径を測定することができる。
また、本発明の軸受用軌道輪の溝径測定方法によれば、重量がキャンセルされた測定テーブルに軸受用軌道輪の回転軸を重力方向に向けて載置した後、円周溝の溝底に測定接触子を接触させて測定接触子の変位量を測定し、この測定接触子の変位量と、予め測定された基準リングの測定値とに基づいて、軸受用軌道輪の溝径を求めるようにしたので、回転軸が重力方向に向けられた、操作性のよい姿勢で軸受用軌道輪の溝径を精度よく、且つ安定して測定することができる。回転軸を重力方向に向けた姿勢は、部品や完成品の搬送、及び軸受の組立てにおける姿勢と同じであり、搬送、溝径測定、及び組立てを一貫した姿勢で効率的に処理することができる。
また、加振装置によって軸受用軌道輪、測定接触子、及び溝径測定装置の少なくとも1つに振動を与えながら溝径を測定するようにしたので、接触測定子と軌道溝との摩擦抵抗が低減し、接触測定子が確実に溝底に接触して、小さい測定力で精度よく溝径を測定することができる。
また、昇降装置によって測定テーブルを所定の距離ずつ、または連続的に上昇または下降させながら軸受用軌道輪の溝径を測定するようにしたので、重量キャンセル機構を用いることなく、精度よく溝径を測定することができる。
(a)は、本発明に係る第1実施形態の変位量測定装置の平面図であり、(b)は、変位量測定装置を部分的に切り欠いた正面図である。 図1に示す変位量測定装置の要部拡大図である。 (a)は、本発明に係る第2実施形態の変位量測定装置の平面図であり、(b)は、変位量測定装置を部分的に切り欠いた正面図である。
以下、本発明に係る軸受用軌道輪の溝径測定装置及び測定方法の各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、第1実施形態の軸受用軌道輪の溝径測定装置10は、軸受用軌道輪の一例である外輪11の外輪軌道溝12の溝径を測定するための測定装置であり、測定テーブル20と、重量キャンセル機構40と、複数の測定接触子50(50a、50b、50c)と、変位量測定装置60と、を備える。
測定テーブル20は、回転軸Oを重力方向に向けた状態で外輪11を載置するテーブルであり、下方にフランジ部を有する軸部21と、軸部21の上端に固定された薄板円板状のテーブル22と、外周にV字円周溝23を有して軸部21の下端に固定された把持駒24とからなる。測定テーブル20は、軸部21がテーブルロック基台25に設けられた支持台27の貫通穴27aを貫通して、テーブルロック基台25とともに上下方向移動可能に支持される。尚、要求される測定精度によっては、測定テーブル20をリニアブッシュ、エアーベアリングなどでガイドして、テーブル22の水平軸周りの振れ回りを抑制し、外輪11と測定接触子50との平行度を維持するようにしてもよい。
テーブルロック基台25は、互いに接近、または離間する方向(図中左右方向)に移動し、V字円周溝23に係合して把持駒24を狭持する一対の把持腕28を備えると共に、図示しない上下搬送機構に連結されて上下移動可能に配設されている。これにより、テーブルロック基台25は、リニアガイド29に案内されて図1(b)において紙面と直交する方向に移動可能な搬送キャリア30によって搬送された外輪11を、搬送ベース31と測定ベース50との間で上下移動させる。
重量キャンセル機構40は、テーブルロック基台25の支持台27に案内されたばね受け26と測定テーブル20との間に配置されて測定テーブル20を所定の力で上方に付勢する重量キャンセル用コイルばね41を備える。重量キャンセル用コイルばね41のばね力は、測定テーブル20及び測定対象である外輪11の合計重量とバランスするように設定されている。これにより、測定テーブル20上に水平状態で載置された外輪11は、重量キャンセル用コイルばね41のばね力と、測定テーブル20及び外輪11の合計重量とがバランスする位置まで上昇して停止する。即ち、測定中の外輪11の重量は、重量キャンセル用コイルばね41のばね力によってキャンセルされる。
測定テーブル20の重量は、できるだけ軽量に設定されており、測定テーブル20の重量が外輪11に与える影響が抑制されて高い精度での測定が可能となる。また、重量キャンセル用コイルばね41の直径は、外輪11の直径と比べて十分に小さい。これにより、上向きに作用する重量キャンセル力の偏りが小さく、測定精度に与える影響が抑制されている。更に、重量キャンセル用コイルばね41の固有振動数を高く設定することにより、重量キャンセル用コイルばね41の静定時間の短縮が図られている。これにより、測定開始までの準備時間を短縮することができ、作業の効率化に繋がる。
搬送ベース31の上方には、測定テーブル20が出没可能な貫通穴52を略中心に有する測定ベース51が配置されている。測定ベース51上には、貫通穴52の両側に(図中左右方向)、第1測定部53、及び第2測定部54が配設されている。
測定接触子50は、第1、第2、及び第3測定接触子50a、50b、50cからなり、外輪軌道溝12の溝径を3点接触式測定法で測定する。第1、第2測定接触子50a、50bは第1測定部53に、第3測定接触子50cは第2測定部54にそれぞれ配設されている。
第1測定部53は、測定ベース51上に設けられたリニアガイド機構55に案内されて、貫通穴52に接近または離間する方向(図中左右方向)に移動可能な第1可動台56を備える。第1可動台56に固定される略逆コの字型(図1(b)参照)の第1接触子アーム57は、貫通穴52に向かって延設され、先端内側(第1可動台56側)にボール状の第1、第2測定接触子50a、50bが固定されている。
第1可動台56の側方には、加振装置66が配設されており、第1可動台56を介して第1、第2測定接触子50a、50bに微小振動を与えることができる。加振装置66としては、例えば、電磁コイル、エアバイブレータ、あるいはピエゾ素子などが利用可能である。
第1可動台56から上方に突出する連結部材58と、測定ベース51に固定された鍔付軸59の鍔59aとの間には、コイルばね61が配設されており、連結部材58、即ち、第1可動台56を貫通穴52から離間させる方向に付勢している。また、測定ベース51に固定されたエアシリンダ62が連結部材58に対向して配置されており、ピストンロッド63を伸張させると、コイルばね61のばね力に抗して連結部材58を押圧して、第1可動台56を貫通穴52方向に移動させる。
測定ベース51には、第1可動台56から上方に突出するストッパー用ブロック67に対向して位置基準ブロック64が固定されている。位置基準ブロック64には、ストッパー用ブロック67に当接可能に位置調節ねじ65が設けられており、この位置調節ねじ65の長さを調整することによって、コイルばね61のばね力によって貫通穴52から離間する方向に移動する第1可動台56の停止位置が調整される。尚、この停止位置は、後述するように、溝径測定の基準位置となる。
第2測定部54は、測定ベース51上に設けられたリニアガイド機構71に案内されて、貫通穴52に接近または離間する方向(図中左右方向)に移動可能な第2可動台72を備える。第2可動台72に固定される略逆コの字型(図1(b)参照)の第2接触子アーム73は、貫通穴52に向かって延設され、先端内側(第2可動台72側)にボール状の第3測定接触子50cが固定されている。
第2可動台72より図中左側の測定ベース51には、鍔付ばね支持軸75がねじ固定された固定ブロック74が設けられている。鍔付ばね支持軸75は、第2可動台72から上方に突出するブロック76に遊嵌しており、ブロック76と鍔付ばね支持軸75の鍔75aとの間にコイルばね77が装着されている。これにより、第2可動台72は、コイルばね77のばね力によって貫通穴52から離間する方向に付勢されている。
また、測定ベース51に固定された測定装置支持アーム78には、変位量測定装置60がスプリング68によって弾性移動可能に支持されており、測定端子79が第2可動台72に設けられた変位量測定部80に当接している。これによって、第2可動台72、換言すれば、第3測定接触子50cの変位量が変位量測定装置60によって測定される。
また、測定ベース51に固定されたエアシリンダ81が、第2可動台72から側方に延設された操作板82に対向配置されており、エアシリンダ81のピストンロッド83が伸張すると、コイルばね77のばね力に抗して第2可動台72を貫通穴52方向に移動させる。
本実施形態の作用を説明する。外輪11の外輪軌道溝12の溝径を測定するに先だって、内径寸法が予め正確に分かっている基準リング(図示せず)の内径を測定し、このときの第3測定接触子50cの変位量を演算装置(図示せず)の記憶部に記憶させる。
次いで、テーブルロック基台25の一対の把持腕28によって把持駒24が狭持され、下降位置(搬送ベース31上)に位置する測定テーブル20のテーブル22上に、測定対象である外輪11を搬入して水平状態(外輪11の中心軸が重力方向)に載置する。
そして、テーブルロック基台25を、リニアガイド29で案内しながら図1(b)において紙面と直交する方向に移動させて、測定ベース51の貫通穴52の下方に位置させた後、図示しない上下搬送機構によって測定テーブル20を貫通穴52を貫通させて上昇させ、測定ベース51上方の測定位置に位置させる。
このとき、エアシリンダ62、81は、ピストンロッド63、83を伸張させた状態になっている。これにより、第1、第2測定接触子50a、50b、及び第3測定接触子50cは、貫通穴52の中心付近まで前進しているので、上昇する外輪11の内側にあり、外輪11の搬送(上昇)を阻害することはない。
ここで、一対の把持腕28を開いて把持駒24を開放すると、測定テーブル20は、重量キャンセル用コイルばね41のばね力と、測定テーブル20及び外輪11の合計重量とがバランスする位置で停止する。即ち、外輪11の重量が、重量キャンセル用コイルばね41によってキャンセルされる。尚、重量キャンセル用コイルばね41の固有振動数が高いので、短い時間で重量キャンセル用コイルばね41の振動が収まり(静定時間が短い)、溝径の測定が可能となる。
ここで、加振装置66を作動させて、第1可動台56、及び第1接触子アーム57を介して第1、第2測定接触子50a、50bに微小振動を与えながら、エアシリンダ62、81のピストンロッド63、83を引き込むと、ピストンロッド63、83によるコイルばね61、77の抑制が解除され、第1可動台56はコイルばね61のばね力により図中右方向に、また第2可動台72はコイルばね77のばね力により図中左方向に移動する。
右方向に移動する第1可動台56は、ストッパー用ブロック67が位置基準ブロック64の位置調節ねじ65に当接して測定基準位置に停止する。一方、左方向に移動する第2可動台72は、第3測定接触子50cが外輪11の外輪軌道溝12に接触して外輪11をテーブル22上で左方向に移動させる。これにより、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cが、外輪11の外輪軌道溝12に同時に接触する。これにより、外輪11には、第1、第2測定接触子50a、50b、及び第3測定接触子50cを介してコイルばね77のばね力(測定力)が左右方向に作用している。
尚、コイルばね61のばね力は、コイルばね77のばね力より遥かに大きく設定されているので、コイルばね77のばね力が外輪11に作用しても、第1可動台56が移動してストッパー用ブロック67が位置調節ねじ65から離間することはない。
外輪11は、重量キャンセル用コイルばね41のばね力によって重量がキャンセルされているので、上下移動には殆ど力が不要である。また、加振装置66によって微小振動が付与されているので、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cと外輪軌道溝12との接触抵抗は小さい。従って、外輪11は、外輪軌道溝12に作用するコイルばね77のばね力によって、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cが外輪軌道溝12に沿って溝底12aに接触するまで上下方向に移動する。即ち、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cは、確実に外輪軌道溝12の溝底12aに接触するので、溝径の正確な測定が可能となる。
このときの第3測定接触子50cの変位量は、変位量測定部80に当接する変位量測定装置60によって測定される。測定された第3測定接触子50cの変位量は、予め測定されて記憶部に記憶されている基準リング(図示せず)の測定値に基づいて演算装置により溝径が演算されて求められる。
尚、溝径の測定時には、第3測定接触子50cの中心と外輪11の回転軸Oとを結ぶ線分CLに対して、第1、第2測定接触子50a、50bが対象位置に位置し、また、変位量測定装置60の中心線が線分CL上にあるので、3点接触式測定法により外輪11の外輪軌道溝12の溝径が精度よく測定される。
測定が終了した外輪11は、エアシリンダ62、81を作動させてピストンロッド63、83を伸張させることによって、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cを外輪11の中心側に移動させた後、再び一対の把持腕28によって把持駒24を狭持し、上下搬送機構によって測定テーブル20を搬送ベース31まで下降させる。次いで、テーブルロック基台25を、リニアガイド29で案内しながら図1(b)において紙面と直交する方向に移動させて排出する。
上記したように本実施形態の軸受用軌道輪の溝径測定装置及び測定方法によれば、水平状態で保持された軸受用軌道輪(外輪)11の重量を、重量キャンセル機構40によってキャンセルし、重力の影響を受けることなく、軸受用軌道輪11の溝径を精度よく、且つ安定して測定することができる。
尚、上記の実施形態においては、測定テーブル20に載置された外輪11を、測定ベース51に配設された第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cがある測定位置まで上昇させて測定するようにしたが、これとは逆に、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cを外輪11の外輪軌道溝12の位置まで下降させて測定するようにしてもよい。
また、回転軸を重力方向に向けた状態で溝径を正確に測定可能としており、各構成部品や完成品の搬送、検査、及び組立てのすべての工程を一貫した姿勢で行える。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る軸受用軌道輪の溝径測定装置及び測定方法について図3を参照して説明する。尚、第1実施形態と同等部分については、同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図3に示すように、第2実施形態の軸受用軌道輪の溝径測定装置90は、軸受用軌道輪の一例である内輪91の内輪軌道溝92の溝径を測定する測定装置であり、測定テーブル20と、重量キャンセル機構40と、複数の測定接触子50(50a、50b、50c)と、変位量測定装置60と、を備える。
第1可動台56に固定される第1接触子アーム93は、貫通穴52に向かって延設された、先端に形成された平面視略コの字型部94の互いに対向する内側に第1、第2測定接触子50a、50bが対称位置に固定されている。また、第1可動台56に固定される測定竿95は、測定テーブル20を迂回するように平面視(図2(a)参照)で略コの字型に形成されて貫通穴52の反対側(第2可動台72側)まで延設され、その先端に変位量測定部80が設けられている。
第1可動台56の後端面には、エアシリンダ62のピストンロッド63が遊嵌するばね受け板96が固定されている。ばね受け板96と、ピストンロッド63の中間部に設けられた大径部63a間には、コイルばね61が装着されて第1可動台56を貫通穴52方向に付勢している。また、ばね受け板96を貫通するピストンロッド63の先端(図中左側)には、鍔部63bが設けられている。第1可動台56が測定位置にあるとき、ばね受け板96と鍔部63bとの間には、隙間が形成されている。そして、ピストンロッド63が引き込まれると、鍔部63bがばね受け板96に当接して第1可動台56を図中右方向に移動させる。
測定ベース51には、第1可動台56から上方に突出形成されたストッパー用ブロック67に対向して位置基準ブロック64が固定されている。位置基準ブロック64には、ストッパー用ブロック67に当接可能に位置調節ねじ65が設けられており、この位置調節ねじ65の長さを調整することによって、コイルばね61のばね力によって貫通穴52に接近する方向に移動する第1可動台56の基準位置が調整される。
第2測定部54は、測定ベース51上に設けられたリニアガイド機構71に案内されて、貫通穴52に接近または離間する方向(図中左右方向)に移動可能な第2可動台72を備える。第2可動台72上に固定された測定装置支持アーム78には、変位量測定装置60が固定されている。変位量測定装置60の測定端子79は、測定竿95の変位量測定部80に対応している。
また、測定ベース51には、第2可動台72の後方にばね支持軸97が水平に固定されるブロック98が設けられている。ばね支持軸97の中間部に螺合するナット99と、第2可動台72の後端面との間には、コイルばね77が装着されており、第2可動台72がコイルばね77のばね力によって貫通穴52に接近する方向(図中右方向)に付勢されている。
内輪軌道溝92の片側にかかり代が殆どない、特殊なアンギュラ玉軸受け用内輪91の溝径を測定する場合を例に、本実施形態の作用を説明する。このようなアンギュラ玉軸受け用内輪91の溝径測定には、測定力によって内輪91が浮き上がるのを防止するため、内輪91の上方に加圧ばね101によって下方に押圧される浮き上がり防止板102が配設されており、テーブル22に水平状態で載置された内輪91をテーブル22と浮き上がり防止板102との間に狭持する。加圧ばね101のばね力は、アンギュラ玉軸受け用内輪91の浮き上がりを防止できる大きさであればよく、重量キャンセル用コイルばね41よりばね定数が小さく設定されている。
内輪91の内輪軌道溝92の溝径を測定するに先だって、外径寸法が予め正確に分かっている基準リング(図示せず)の外径を測定し、このときの第3測定接触子50cの変位量を演算装置の記憶部に記憶させる。
カウンタボア側を下にした水平状態でテーブル22上に載置された内輪91は、テーブルロック基台25と共に紙面と直交する方向に搬送された後、上下搬送機構によって測定ベース51上方の測定位置まで上昇する。
このとき、エアシリンダ62、81は、ピストンロッド63、83が引き込まれた状態であるので、第1、第2測定接触子50a、50b、及び第3測定接触子50cは、内輪91の内輪軌道溝92の外側に位置しており、内輪91搬送(上昇)を阻害することはない。
一対の把持腕28による測定テーブル20の拘束が開放されると、測定テーブル20は、重量キャンセル用コイルばね41のばね力と、測定テーブル20及び内輪91の合計重量とがバランスする位置で停止して、内輪91の重量が重量キャンセル用コイルばね41によってキャンセルされる。同時に、浮き上がり防止板102を下降させ、加圧ばね101のばね力により内輪91の上面を押圧してテーブル22との間に狭持する。
次いで、加振装置66を作動させて、第1可動台56、及び第1接触子アーム93を介して第1、第2測定接触子50a、50bに微小振動を与えながら、エアシリンダ62、81のピストンロッド63、83を伸張させる。これにより、第1可動台56はコイルばね61のばね力によって図中左方向に、また第2可動台72はコイルばね77のばね力によって図中右方向に移動する。
左方向に移動する第1可動台56は、ストッパー用ブロック67が位置基準ブロック64の位置調節ねじ65に当接して測定基準位置に停止する。一方、右方向に移動する第2可動台72は、第3測定接触子50cが内輪91の内輪軌道溝92に接触した後、更に内輪91をテーブル22上で右方向に移動させる。これにより、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cが、内輪91の内輪軌道溝92に同時に接触する。
尚、コイルばね77のばね力が、第3測定接触子50c、内輪91、及び第1、第2測定接触子50a、50bを介して第1可動台56に作用するが、コイルばね61のばね力は、コイルばね77のばね力より遥かに大きく設定されているので、コイルばね77のばね力によってストッパー用ブロック67が位置調節ねじ65から離間することはない。
内輪91は、重量キャンセル用コイルばね41のばね力によって重量キャンセルされているので、上下移動には殆ど力が不要である。また、加振装置66によって微小振動が付与されているので、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cと内輪軌道溝92との接触抵抗は小さい。従って、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cを介してコイルばね77のばね力が内輪軌道溝92に作用している内輪91は、相対的に内輪軌道溝92に沿って上下方向に移動して、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cが内輪軌道溝92の溝底92aに接触する。
このときの第3測定接触子50cの変位量は、変位量測定部80に当接する変位量測定装置60によって測定され、予め測定されて記憶部に記憶されている基準リング(図示せず)の測定値に基づいて演算装置により溝径が演算されて求められる。即ち、3点接触式測定法により内輪91の内輪軌道溝92の溝径が精度よく測定される。尚、第3測定接触子50cと変位量測定装置60の中心軸とが、一直線上に配置されているので、リニアガイド機構71のガタなどによる測定誤差が最小限に抑えられる。
測定が終了した内輪91は、エアシリンダ62、81を作動させてピストンロッド63、83を引き込み、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cを内輪軌道溝92から離間させた後、再び一対の把持腕28で把持駒24を狭持して搬送し、排出される。
その他の構成、効果については、図1で説明した第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。また、第2実施形態の変位量測定装置60の構成は、外輪11を測定する場合にも適用できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る軸受用軌道輪の溝径測定装置及び測定方法について説明する。尚、第3実施形態の軸受用軌道輪の溝径測定装置及び測定方法は、溝径を測定(読み込む)するタイミングが第1、及び第2実施形態の溝径測定装置及び測定方法と異なる。即ち、溝径測定を連続して、あるいは所定のタイミングで多数回行うことにより、重量キャンセル機構を不要としている。以下の説明においては、図1及び図3に示す溝径測定装置において、重量キャンセル機構を具備せず、且つ、測定テーブル20を所定の距離ずつ上昇または下降させる昇降装置を具備するものとする。
図1及び図3において、外輪11または内輪91が載置された測定テーブル20の把持駒24を一対の把持腕28で狭持したまま、即ち、重量キャンセル機構40を不作動としたまま、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cを外輪軌道溝12、または内輪軌道溝92に接触させ、不図示の昇降装置によって測定テーブル20を所定の距離ずつ上昇または下降させながら溝径を測定する。
具体的には、外輪軌道溝12、または内輪軌道溝92の溝底12a、92aより低い位置に第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cを位置させた後、昇降装置によって測定テーブル20(外輪11または内輪91)を、例えば、10μmずつ上昇させ、その都度溝径を測定する操作を繰り返し行う。そして、外輪11の場合には測定値の最大値を、また内輪91の場合には測定値の最小値を溝径とする。測定値の最大値、最小値は、演算装置により容易に判別可能である。尚、昇降装置としては、例えば、微小距離ずつ上昇または下降制御可能な、サーボモータなどが好適である。
この溝径測定方法によると、溝径の測定回数に比例して、測定テーブル20のステップ送り、及び測定が多くなり、測定サイクルタイムが長くなる。従って、必要とする測定精度からステップ送り距離、及び測定回数を最適に決定するのがよい。
また、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cを外輪軌道溝12、または内輪軌道溝92に接触させたまま、外輪軌道溝12または内輪軌道溝92と、第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cとの平行を保ちつつ、測定テーブル20を連続して上昇または下降させながら溝径を連続測定するようにしてもよい。
そして、外輪11の場合には、連続測定された測定値の最大値を、また内輪91の場合には連続測定された測定値の最小値を溝径とする。この測定法によると、測定力が大きいと外輪軌道溝12または内輪軌道溝92に測定傷が付く虞があるので、測定可能な最小測定力で第1、第2、第3測定接触子50a、50b、50cを外輪軌道溝12または内輪軌道溝92に接触させるのがよい。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記の各実施形態において、重量キャンセル機構はコイルばねとして説明したが、軸受用軌道輪と測定テーブルの重量をキャンセル可能な機構であればこれに限定されるものではなく、ノズルから吐出する圧縮空気によって軸受用軌道輪を支持するエア浮上機構、低摺動摩擦のエアシリンダ、エアスラストベアリング、磁気により軸受用軌道輪を浮上させる磁気浮上機構など、任意の機構を用いることができる。
また、上記の各実施形態においては、3点接触式測定法により溝径を測定するものとして説明したが、180°位相に2つの測定接触子を配置した2点接触式測定法で測定することもできる。更に、測定接触子の形状は、ボール状に限定されず、円柱状としてもよい。
10 軸受用軌道輪の溝径測定装置
11 外輪(軸受用軌道輪)
12 外輪軌道溝(円周溝)
12a 円周溝の溝底
20 測定テーブル
40 重量キャンセル機構
50 測定接触子
60 変位量測定装置
66 加振装置
90 軸受用軌道輪の溝径測定装置
91 内輪(軸受用軌道輪)
92 内輪軌道溝(円周溝)
92a 円周溝の溝底
O 軸受用軌道輪の回転軸

Claims (6)

  1. 内周面または外周面に円周溝を有する軸受用軌道輪の溝径測定装置であって、
    前記軸受用軌道輪の回転軸を重力方向に向けて保持する測定テーブルと、
    前記軸受用軌道輪及び前記軸受用軌道輪を保持する前記測定テーブルの重量をキャンセルする重量キャンセル機構と、
    互いに接近または離間して前記円周溝の溝底に接触可能な複数の測定接触子と、
    少なくとも1つの前記測定接触子の変位量を測定する変位量測定装置と、
    を備えることを特徴とする軸受用軌道輪の溝径測定装置。
  2. 前記軸受用軌道輪、前記測定接触子、及び前記溝径測定装置の少なくとも1つに、振動を与える加振装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の軸受用軌道輪の溝径測定装置。
  3. 内周面または外周面に円周溝を有する軸受用軌道輪の溝径測定装置であって、
    前記軸受用軌道輪の回転軸を重力方向に向けて保持する測定テーブルと、
    前記測定テーブルを所定の距離ずつ上昇または下降させる昇降装置と、
    互いに接近または離間して前記円周溝の溝底に接触可能な複数の測定接触子と、
    少なくとも1つの前記測定接触子の変位量を測定する変位量測定装置と、
    を備え、
    前記変位量測定装置は、前記測定テーブルを前記所定の距離ずつ、または連続的に上昇または下降させながら、前記測定接触子の変位量を測定することを特徴とする軸受用軌道輪の溝径測定装置。
  4. 重量キャンセル機構によって軸受用軌道輪及び測定テーブルの重量がキャンセルされた前記測定テーブルに、回転軸を重力方向に向けて前記軸受用軌道輪を載置する準備工程と、
    互いに接近または離間する方向に移動可能な複数の測定接触子を前記軸受用軌道輪の円周溝の溝底に接触させ、変位量測定装置によって前記測定接触子の変位量を測定する測定工程と、
    前記変位量測定装置によって予め測定された基準リングの測定値、及び前記測定工程において測定された前記測定接触子の変位量に基づいて、前記軸受用軌道輪の溝径を求める演算工程と、
    を備えることを特徴とする軸受用軌道輪の溝径測定方法。
  5. 加振装置によって前記軸受用軌道輪、前記測定接触子、及び前記溝径測定装置の少なくとも1つに振動を与えながら前記軸受用軌道輪の前記溝径を測定することを特徴とする請求項4に記載の軸受用軌道輪の溝径測定方法。
  6. 回転軸を重力方向に向けて軸受用軌道輪を測定テーブルに載置する準備工程と、
    昇降装置によって前記測定テーブルを前記所定の距離ずつ、または連続的に上昇または下降させながら、互いに接近または離間する方向に移動可能な複数の測定接触子を前記軸受用軌道輪の円周溝の溝底に接触させ、変位量測定装置によって前記測定接触子の変位量を測定する測定工程と、
    前記変位量測定装置によって予め測定された基準リングの測定値、及び前記測定工程において測定された前記測定接触子の変位量に基づいて、前記軸受用軌道輪の溝径を求める演算工程と、
    を備えることを特徴とする軸受用軌道輪の溝径測定方法。
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