JP2010184895A - 抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料、及び飲食品 - Google Patents

抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤、並びに皮膚化粧料、及び飲食品 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた抗酸化作用を有し、かつ安全性の高い抗酸化剤、優れた抗炎症作用を有し、かつ安全性の高い抗炎症剤、及び、優れた抗老化作用を有し、かつ安全性の高い抗老化剤、並びに、前記抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤の少なくともいずれかを利用した皮膚化粧料及び飲食品の提供。
【解決手段】ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物を含有する抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤、並びに、前記抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤の少なくともいずれかを含有する皮膚化粧料及び飲食品である。
【選択図】なし

Description

本発明は、ピンポンノキの抽出物を含有する抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤、並びに、前記抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤の少なくともいずれかを利用した皮膚化粧料及び飲食品に関する。
近年、生体成分を酸化させる要因として、活性酸素が注目されており、その生体への悪影響が問題となっている。活性酸素は、生体細胞内のエネルギー代謝過程で生じるものであり、スーパーオキサイド〔即ち、酸素分子の一電子還元で生じるスーパーオキシドアニオン(・O )、過酸化水素(H)、一重項酸素()、ヒドロキシラジカル(・OH)〕等がある。このような活性酸素は食細胞の殺菌機構にとって必須であり、ウイルスや癌細胞の除去に重要な働きを果たしている。
しかし、前記活性酸素の過剰な生成は生体内の膜及び組織を構成する生体内分子を攻撃し、各種疾患を誘発する。生体内で生産され、他の活性酸素の出発物質ともなっているスーパーオキサイドは、通常、細胞内に含まれているスーパーオキサイドジスムターゼ(SOD)の触媒作用により逐次消去されている。しかし、スーパーオキサイドの産生が過剰な場合、あるいはSODの作用が低下している場合には、スーパーオキサイドの消去が不十分になってスーパーオキサイド濃度が高くなる。このことが、関節リウマチ、ベーチェット病等の組織障害、心筋梗塞、脳卒中、白内障、シミ、ソバカス、しわ、糖尿病、動脈硬化、肩凝り、冷え性、皮膚の老化などを起こす原因の一つであると考えられている。
これらの中でも、皮膚は紫外線等の環境因子の刺激を直接受けるため、スーパーオキサイドが生成し易い器官であるから、スーパーオキサイド濃度の上昇により、例えば、コラーゲン等の生体組織を分解、変性、又は架橋したり、また油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成して、皮膚のしわを形成したり、皮膚の弾力性低下等の老化、炎症、肌の色素沈着を引き起こすという問題がある(非特許文献1参照)。
そこで、活性酸素消去物質、ラジカル消去物質、過酸化水素消去物質等を安全性の点で有利な天然物から得る試みがなされており、アブラナ科ブラシカ属植物の抽出物(特許文献1参照)、ベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属植物の抽出物(特許文献2参照)、タマコチョウの抽出物(特許文献3参照)、スイオウの抽出物(特許文献4参照)、などに有効性が確認されている。
また、炎症性の疾患、例えば接触性皮膚炎(かぶれ)、乾癬、尋常性天疱瘡、その他肌荒れを伴う各種皮膚疾患等の原因及び発症機構は多種多様である。その原因として、例えば、一酸化窒素(NO)産生、血小板凝集によるものなどが知られている。
前記一酸化窒素(NO)は、大気汚染、酸性雨等の要因となる窒素酸化物である。また、近年、一酸化窒素(NO)は、血管内皮由来弛緩因子(EDRF)、神経伝達物質、生体防御における微生物、腫瘍細胞の障害因子等、生体内で多彩な機能を示す生理活性物質であることが報告されている。生理活性物質としては、マクロファージから産生される一酸化窒素が細菌及びウイルスの感染を防御することが知られている。しかし、前記マクロファージから産生される一酸化窒素が大量に生合成されると、生体にとって無毒ではなく、自己組織の破壊を引き起こし、炎症の悪化、リューマチ、糖尿病等の病態の原因となることがある。また、大量に生合成された一酸化窒素が血管平滑筋の弛緩と過剰な透過性の増大をもたらし、著しい血圧の低下によってエンドトキシン・ショックを引き起こすこともある。
このような炎症性疾患において、一酸化窒素(NO)の過剰な産生を抑制することが重要となる。このような一酸化窒素の産生抑制作用を有する生薬としては、例えば、ローズマリー抽出液、カルノソール、カルノシン酸、コーヒー豆の抽出液、サクラダソウ抽出液、オウレン抽出液、オウバク抽出液、カンゾウ抽出液、イヌノイバラの抽出液、センキュウ抽出液、トウニン抽出液、シャクヤク抽出液、ヨクイニン抽出液、アカブドウ抽出液(特許文献5参照)、唐独活、タラ根皮、和続断、車前子、遠子、茜草根、半枝連、槐花、花椒(非特許文献2参照)、などが報告されている。
血小板凝集は、アラキドン酸カスケードのホスホリパーゼAの活性化を招き、それによりロイコトリエンB及びプロスタグランジンE等が放出されて起炎物質となる。このため、血小板の凝集を阻害乃至抑制する物質によりアレルギー疾患性疾患、炎症性疾患を予防乃至治療する試みがなされている。このような血小板凝集抑制作用を有する生薬の抽出物としては、例えば、カナリウム属に属する植物の抽出物(特許文献6参照)、コウサンフウ抽出物(特許文献7参照)、藤茶抽出物(特許文献8参照)、などが報告されている。
また、皮膚の表皮及び真皮は、表皮細胞、皮膚線維芽細胞、及び、これらの細胞の外にあって皮膚構造を支持するコラーゲンやエラスチン等の細胞外マトリックスにより構成されている。若い皮膚においては、これら皮膚組織の相互作用が恒常性を保つことにより、水分保持、柔軟性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶があってみずみずしい状態に維持される。
ところが、紫外線(UV−A、UV−B)の照射、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄、過酸化水素との接触等の外的因子の影響があったり、加齢が進んだりすると、コラーゲンやエラスチン等の細胞外マトリックスの産生量が減少すると共に、架橋による弾力低下を起こす。その結果、皮膚は保湿機能や弾力性が低下し、角質は異常剥離を始めるため、肌は張りや艶を失い、荒れ、シワ等の老化症状を呈するようになる。
このように皮膚の老化に伴う変化、即ち、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等には、コラーゲンやエラスチン等の真皮マトリックス成分の減少乃至変性が関与していることが知られている。
エラスターゼは皮膚の真皮に存在するエラスチンの加水分解酵素であるが、エラスターゼは、紫外線暴露や老化により過剰発現することがあり、エラスターゼによりエラスチンが変性・破壊されると、皮膚の弾力性が低下すると考えられている。
また、コラーゲンの中でもI型コラーゲンは、最も多く体内に含まれるコラーゲンであり、皮膚の真皮にも多く含まれ、皮膚の強さを生み出す役割を果たしていることが知られている。
しかしながら、現在までのところ、入手が容易で安価であり、安全性の高い天然物系のものであって、味、匂い、使用感等の点で添加対象物の品質に悪影響を及ぼさず、皮膚化粧料及び飲食品に広く使用可能な抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤は未だ提供されておらず、その速やかな提供が強く求められているのが現状である。
なお、ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物は、美白作用を有することが知られているが(特許文献9参照)、抗酸化作用、抗炎症作用、及び抗老化作用を有することは知られていない。
特開2003−81848号公報 特開2005−29483号公報 特開2006−321730号公報 特開2007−8902号公報 特開2002−87975号公報 特開2002−53478号公報 特開2002−53477号公報 特開2001−97873号公報 特開2006−265141号公報
「フレグランスジャーナル」臨時増刊No.14、p156、1995年 「和漢医薬学雑誌」,Vol.15,p.302−303,1998年発行
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、優れた抗酸化作用を有し、かつ安全性の高い抗酸化剤、優れた抗炎症作用を有し、かつ安全性の高い抗炎症剤、及び、優れた抗老化作用を有し、かつ安全性の高い抗老化剤、並びに、前記抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤の少なくともいずれかを利用した皮膚化粧料及び飲食品を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討を行ったところ、ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物が、優れた抗酸化作用、抗炎症作用、及び抗老化作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、本発明者の前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段
としては、以下の通りである。即ち、
<1> ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤である。
<2> スーパーオキサイド消去作用、及びラジカル消去作用の少なくともいずれかを有する前記<1>に記載の抗酸化剤である。
<3> ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物を含有することを特徴とする抗炎症剤である。
<4> 一酸化窒素(NO)産生抑制作用、及び血小板凝集抑制作用の少なくともいずれかを有する前記<3>に記載の抗炎症剤である。
<5> ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物を含有することを特徴とする抗老化剤である。
<6> エラスターゼ活性阻害作用、I型コラーゲン産生促進作用、スーパーオキサイド消去作用、及びラジカル消去作用の少なくともいずれかを有する前記<5>に記載の抗老化剤である。
<7> 前記<1>から<2>のいずれかに記載の抗酸化剤、前記<3>から<4>のいずれかに記載の抗炎症剤、及び前記<5>から<6>のいずれかに記載の抗老化剤の少なくともいずれかを含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
<8> 前記<1>から<2>のいずれかに記載の抗酸化剤、前記<3>から<4>のいずれかに記載の抗炎症剤、及び前記<5>から<6>のいずれかに記載の抗老化剤の少なくともいずれかを含有することを特徴とする飲食品である。
本発明によると、従来における諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、優れた抗酸化作用を有し、かつ安全性の高い抗酸化剤、優れた抗炎症作用を有し、かつ安全性の高い抗炎症剤、及び、優れた抗老化作用を有し、かつ安全性の高い抗老化剤、並びに、前記抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤の少なくともいずれかを利用した皮膚化粧料及び飲食品を提供することができる。
(抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤)
本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤は、ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記抗酸化剤は、スーパーオキサイド消去作用、及びラジカル消去作用の少なくともいずれかに基づく抗酸化作用を有するものである。
前記抗炎症剤は、一酸化窒素(NO)産生抑制作用、及び血小板凝集抑制作用の少なくともいずれかに基づく抗炎症作用を有するものである。
前記抗老化剤は、エラスターゼ活性阻害作用、I型コラーゲン産生促進作用、スーパーオキサイド消去作用、及びラジカル消去作用の少なくともいずれかに基づく抗老化作用を有するものである。
前記ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物が含有する、抗酸化作用、抗炎症作用、及び抗老化作用を発揮する物質の詳細については不明であるが、前記ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物がこのような優れた作用を有し、抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤として有用であることは、従来には全く知られておらず、本発明者による新たな知見である。
前記ピンポンノキ(Sterculia nobilis)は、別名を鳳眼果ともいい、アオギリ科ピンポンノキ属の植物であり、中国南部等に分布しており、これらの地域から容易に入手可能である。
抽出原料として使用する前記ピンポンノキの部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、花、蕾、果実、果皮、種子、種皮、茎、葉、枝、枝葉、幹、樹皮、根、根茎、根皮、これらの混合物などが挙げられ、これらの中でも、葉が好ましい。
抽出原料である前記ピンポンノキは、例えば、乾燥した後に、そのままの状態で又は粗砕機等を用いて粉砕した状態で、溶媒抽出に供することができる。中でも、前記抽出原料としては、採取後ただちに乾燥し、粉砕したものが好ましい。前記乾燥は、例えば、天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。なお、前記ピンポンノキは、ヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、前記ピンポンノキの極性溶媒による抽出処理を、効率よく行うことができる。
前記ピンポンノキの抽出物は、植物の抽出に一般に用いられる方法を利用することによって、容易に得ることができる。また、前記ピンポンノキの抽出物としては、市販品を使用してもよい。なお、前記ピンポンノキの抽出物には、前記ピンポンノキの抽出液、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又は、これらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
前記抽出に用いる溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、親水性有機溶媒、又は、これらの混合溶媒を、室温又は溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。前記ピンポンノキに含まれる抗酸化作用、抗炎症作用、及び抗老化作用を示す成分は、極性溶媒を抽出溶媒とする抽出処理によって、容易に抽出することができる。
前記抽出溶媒として使用し得る水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。したがって、前記抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
前記抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、該親水性有機溶媒と水との混合溶媒なども用いることができる。なお、前記水と前記親水性有機溶媒との混合溶媒を使用する際には、低級アルコールの場合は水10質量部に対して1質量部〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対して1質量部〜40質量部を混合したものを使用することが好ましい。また、多価アルコールの場合は水10質量部に対して1質量部〜90質量部を混合したものを使用することが好ましい。
抽出原料である前記ピンポンノキから、抗酸化作用、抗炎症作用、及び抗老化作用を有する抽出物を抽出するにあたって、特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温又は還流加熱下で、任意の抽出装置を用いて抽出することができる。
具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽内に、前記各抽出原料を投入し、更に必要に応じて時々攪拌しながら、30分〜4時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出物を得ることができる。抽出溶媒量は通常、抽出原料の5倍量〜15倍量(質量比)である。抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常50℃〜95℃にて1時間〜4時間程度である。また、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常40℃〜80℃にて30分間〜4時間程度である。なお、溶媒で抽出することにより得られる抽出液は、抽出溶媒が安全性の高いものであれば、そのまま本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤の有効成分として用いることができる。
抽出により得られる前記ピンポンノキの抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るため、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。なお、得られる前記ピンポンノキの抽出液は、そのままでも抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤の有効成分として使用することができるが、濃縮液又はその乾燥物としたものの方が利用しやすい。抽出液の乾燥物を得るにあたっては、常法を利用することができ、また、吸湿性を改善するためにデキストリン、シクロデキストリン等のキャリアーを添加してもよい。また、抽出原料である前記ピンポンノキは特有の匂いと味を有している場合があり、そのため、前記ピンポンノキの抽出物に対しては、生理活性の低下を招かない範囲で、脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことも可能であるが、例えば皮膚化粧料に添加する場合などには大量に使用するものではないから、未精製のままでも実用上支障はない。なお、精製は、具体的には、活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことができる。
以上のようにして得られる前記ピンポンノキの抽出物は、スーパーオキサイド消去作用、ラジカル消去作用、一酸化窒素(NO)産生抑制作用、血小板凝集抑制作用、エラスターゼ活性阻害作用、及びI型コラーゲン産生促進作用の少なくともいずれかを有し、これらの作用に基づき、本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤の有効成分として好適に利用可能なものである。
なお、前記ピンポンノキの抽出物は、前記した各作用に基づき、スーパーオキサイド消去剤、ラジカル消去剤、一酸化窒素(NO)産生抑制剤、血小板凝集抑制剤、エラスターゼ活性阻害剤、及びI型コラーゲン産生促進剤としても、それぞれ好適に利用可能である。
本発明の抗酸化剤における抗酸化作用は、スーパーオキサイド消去作用、及びラジカル消去作用の少なくともいずれかに基づいて発揮される。これらの中でも、前記抗酸化剤は、スーパーオキサイド消去作用を少なくとも有していることが好ましい。
本発明の抗炎症剤における抗炎症作用は、一酸化窒素(NO)産生抑制作用、及び血小板凝集抑制作用の少なくともいずれかに基づいて発揮される。これらの中でも、前記抗炎症剤は、一酸化窒素産生抑制作用を少なくとも有していることが好ましい。
本発明の抗老化剤における抗老化作用は、エラスターゼ活性阻害作用、I型コラーゲン産生促進作用、スーパーオキサイド消去作用、及びラジカル消去作用の少なくともいずれかに基づいて発揮される。これらの中でも、前記抗老化剤は、I型コラーゲン産生促進作用を少なくとも有していることが好ましい。
前記スーパーオキサイド消去作用、及びラジカル消去作用に基づく抗老化作用によれば、例えば、皮膚において過剰に生成された活性酸素による皮膚のしわの形成や皮膚の弾力性の低下を抑制することができる。
前記抗酸化剤、抗炎症剤、抗老化剤中の前記ピンポンノキの抽出物の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、また、前記抗酸化剤、抗炎症剤、抗老化剤は、前記ピンポンノキの抽出物そのものであってもよい。
また、前記抗酸化剤、抗炎症剤、抗老化剤中に含まれ得る、前記ピンポンノキの抽出物以外のその他の成分としても、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記ピンポンノキの抽出物を所望の濃度に希釈等するための、生理食塩液などが挙げられる。また、前記抗酸化剤、抗炎症剤、抗老化剤中の前記その他の成分の含有量にも、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
また、前記抗酸化剤、抗炎症剤、抗老化剤は、必要に応じて製剤化することにより、粉末状、顆粒状、錠剤状等、任意の剤形とすることができる。
本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤は、優れた抗酸化作用、抗炎症作用、及び抗老化作用を有すると共に、安全性に優れるため、例えば、後述する本発明の皮膚化粧料、本発明の飲食品などへの利用に好適である。
(皮膚化粧料)
本発明の皮膚化粧料は、前記した本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤の少なくともいずれかを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記皮膚化粧料は、前記ピンポンノキの抽出物を、その活性を妨げないように任意の皮膚化粧料に配合したものであってもよいし、前記ピンポンノキの抽出物を主成分とした皮膚化粧料であってもよい。また、前記皮膚化粧料は、前記ピンポンノキの抽出物そのものであってもよい。
本発明の皮膚化粧料は、皮膚に使用した場合に高い安全性を有し、優れたスーパーオキサイド消去作用、ラジカル消去作用、一酸化窒素(NO)産生抑制作用、血小板凝集抑制作用、エラスターゼ活性阻害作用、及びI型コラーゲン産生促進作用の少なくともいずれかを発揮するものである。
ここで、前記皮膚化粧料の用途としては、特に制限はなく、各種用途から適宜選択することができ、例えば、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、ゼリー、リップクリーム、口紅、入浴剤、アストリンゼント、などが挙げられる。
前記皮膚化粧料は、更に必要に応じて本発明の目的及び作用効果を損なわない範囲で、その皮膚化粧料の製造に通常使用される各種主剤及び助剤、その他の成分を添加することができる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、収斂剤、殺菌剤、抗菌剤、美白剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料、などが挙げられる。
前記皮膚化粧料中の、前記抗酸化剤、抗炎症剤、抗老化剤の含有量としては、特に制限はなく、皮膚化粧料の種類や抽出物の生理活性等によって適宜調整することができるが、例えば、前記ピンポンノキの抽出物の量として、0.0001質量%〜10質量%が好ましく、0.001質量%〜5質量%がより好ましい。
(飲食品)
本発明の飲食品は、前記した本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤の少なくともいずれかを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
ここで、前記飲食品とは、人の健康に危害を加えるおそれが少なく、通常の社会生活において、経口又は消化管投与により摂取されるものをいい、行政区分上の食品、医薬品、医薬部外品などの区分に制限されるものではなく、例えば、経口的に摂取される一般食品、健康食品、保健機能食品、医薬部外品、医薬品などを幅広く含むものを意味する。
前記飲食品は、前記ピンポンノキの抽出物を、その活性を妨げないように任意の飲食物に配合したものであってもよいし、前記ピンポンノキの抽出物を主成分とする栄養補助食品であってもよい。また、前記飲食品は、前記ピンポンノキの抽出物そのものであってもよい。
本発明の飲食品は、高い安全性を有し、優れたスーパーオキサイド消去作用、ラジカル消去作用、一酸化窒素(NO)産生抑制作用、血小板凝集抑制作用、エラスターゼ活性阻害作用、及びI型コラーゲン産生促進作用の少なくともいずれかを発揮するものである。
前記飲食品としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料;アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子、パン等の菓子類;カニ、サケ、アサリ、マグロ、イワシ、エビ、カツオ、サバ、クジラ、カキ、サンマ、イカ、アカガイ、ホタテ、アワビ、ウニ、イクラ、トコブシ等の水産物;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;カレー、シチュー、親子丼、お粥、雑炊、中華丼、かつ丼、天丼、うな丼、ハヤシライス、おでん、マーボドーフ、牛丼、ミートソース、玉子スープ、オムライス、餃子、シューマイ、ハンバーグ、ミートボール等のレトルトパウチ食品;種々の形態の健康食品や栄養補助食品;錠剤、カプセル剤、ドリンク剤、トローチ等の医薬品、医薬部外品などが挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、飲食品を製造するにあたって通常用いられる、補助的原料又は添加物などが挙げられる。
前記補助的原料又は添加物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤などが挙げられる。
前記飲食品中の、前記抗酸化剤、抗炎症剤、抗老化剤の含有量としては、対象となる飲食品の種類に応じて異なり、一概には規定することができないが、例えば、飲食品本来の味を損なわない範囲で任意の飲食物に配合することを目的とする場合には、有効成分である前記ピンポンノキの抽出物の量として、0.001質量%〜50質量%が好ましく、0.01質量%〜20質量%がより好ましい。また、例えば、前記ピンポンノキの抽出物を主成分とする顆粒、錠剤、カプセル形態等の栄養補助飲食品を製造することを目的とする場合には、有効成分である前記ピンポンノキの抽出物の量として、0.01質量%〜100質量%が好ましく、5質量%〜100質量%がより好ましい。
(効果)
本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤、並びに、皮膚化粧料及び飲食品は、日常的に使用することが可能であり、有効成分である前記ピンポンノキの抽出物の働きによって、抗酸化作用、抗炎症作用、及び抗老化作用を、極めて効果的に発揮させることができるものである。
なお、本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤、並びに、皮膚化粧料及び飲食品は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、その作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、サルなど)に対して適用することも可能である。また、本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤、並びに、皮膚化粧料及び飲食品は、天然由来の前記ピンポンノキの抽出物を有効成分としたものであり、安全性に優れる点でも、有利である。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(製造例1)
−ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の水抽出物の製造−
ピンポンノキの葉の粉砕物に、質量比で10倍量の水を加え、80℃で2時間加熱し、ろ過した。残渣に同量の水を加え、80℃で2時間加熱し、ろ過した。ろ液を濃縮、凍結乾燥して、ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の水抽出物(凍結乾燥品)を得た。なお、得られたピンポンノキの水抽出物の抽出率は、22.5%であった。
(製造例2)
−ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の50質量%エタノール抽出物の製造−
ピンポンノキの葉の粉砕物に、質量比で10倍量の50質量%エタノールを加え、80℃で2時間加熱し、ろ過した。残渣に同量の50質量%エタノールを加え、80℃で2時間加熱し、ろ過した。ろ液を濃縮、凍結乾燥して、ピンポンノキの50質量%エタノール抽出物(凍結乾燥品)を得た。なお、得られたピンポンノキの50質量%エタノール抽出物の抽出率は、23.6%であった。
(製造例3)
−ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の80質量%エタノール抽出物の製造−
ピンポンノキの葉の粉砕物に、質量比で10倍量(質量比)の80質量%エタノールを加え、80℃で2時間加熱し、ろ過した。残渣に同量の80質量%エタノールを加え、80℃で2時間加熱し、ろ過した。ろ液を濃縮、凍結乾燥して、ピンポンノキの80質量%エタノール抽出物(凍結乾燥品)を得た。なお、得られたピンポンノキの80質量%エタノール抽出物の抽出率は、22.8%であった。
(実施例1:スーパーオキサイド消去作用試験(NBT法))
前記製造例1から3で得られた各ピンポンノキの抽出物を被験試料として用い、下記の試験方法によりスーパーオキサイド消去作用を試験した。
3mmol/Lのキサンチン、3mmol/LのEDTA、1.5mg/mLの牛血清アルブミン(BSA)溶液、0.75mmol/Lのニトロブルーテトラゾリウム(NBT)0.1mL、及び0.05mol/LのNaCO緩衝液(pH10.2)2.4mLを試験管にとり、これに各試料溶液0.1mLを添加し、25℃で10分間放置した。次いで、キサンチンオキシダーゼ溶液を加えて素早く攪拌し、25℃で20分間静置した。その後、6mmol/Lの塩化銅0.1mLを加えて反応を停止させ、波長560nmにおける吸光度を測定した。このとき測定した吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度」とした。
また、同様の操作と吸光度の測定を、酵素溶液を添加せずに行った。このとき測定した吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液無添加時の吸光度」とした。
また、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。このとき測定した吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液添加時の吸光度」とした。
また、酵素溶液を添加せず、更に試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。このとき測定した吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度」とした。
そして、測定結果から、下記数式1によりスーパーオキサイド消去率を求めた。
<数式1>
スーパーオキサイド消去率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
ただし、前記数式1中、Aは試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度、Bは試料溶液添加、酵素溶液無添加時の吸光度、Cは試料溶液無添加、酵素溶液添加時の吸光度、Dは試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度をそれぞれ表す。
次に、試料濃度を段階的に減少させて上記スーパーオキサイド消去率の測定を行い、スーパーオキサイドの消去率が50%になる試料濃度(以下、「50%消去試料濃度」と称することがある。)(μg/mL)を内挿法により求めた。結果を表1に示す。
Figure 2010184895
表1の結果から、製造例1から3のピンポンノキ抽出物が、高いスーパーオキサイド消去作用を有することが確認できた。
(実施例2:DPPHに対するラジカル消去作用試験)
前記製造例1から3で得られた各ピンポンノキの抽出物を被験試料として用い、下記の試験方法により非常に安定なラジカルである1,1−diphenyl−2−picrylhydrazyl radical(DPPH)を使用してラジカル消去作用を試験した。
1.5×10−4mol/LのDPPHエタノール溶液3mLに各試料溶液3mLを加え、直ちに容器を密栓して振り混ぜ、30分間静置した後、波長520nmの吸光度を測定した。
コントロールとして、試料溶液の代わりに試料溶液を溶解した溶媒を用いて同様に操作し、波長520nmの吸光度を測定した。また、ブランクとして、エタノールに試料溶液3mLを加えた後、直ちに波長520nmの吸光度を測定した。
そして、測定結果から、下記数式2によりラジカル消去率(%)を算出した。
<数式2>
ラジカル消去率(%)={1−(B−C)/A}×100
ただし、前記数式2中、Aはコントロールの吸光度、Bは試料溶液を添加した場合の吸光度、Cはブランクの吸光度をそれぞれ表す。
次に、試料濃度を段階的に減少させて上記ラジカル消去率の測定を行い、DPPHラジカルの消去率が50%になる試料濃度(以下、「50%消去試料濃度」と称することがある。)(μg/mL)を内挿法により求めた。結果を表2に示す。
Figure 2010184895
表2の結果から、製造例1〜3のピンポンノキの抽出物が、高いDPPHに対するラジカル消去作用を有することが確認できた。
実施例1〜2の結果から、ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物は、スーパーオキサイド消去作用、及びラジカル消去作用の少なくともいずれかを有することが確認され、ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物が、抗酸化剤、及び抗老化剤の有効成分として、好適に利用可能であることが示唆された。
(実施例3:一酸化窒素(NO)産生抑制作用試験)
前記製造例1から3で得られた各ピンポンノキの抽出物を被験試料として用い、下記の試験方法により一酸化窒素(NO)産生抑制作用を試験した。
マウスマクロファージ細胞(RAW264.7)を10質量%の牛胎児血清(FBS)含有ダルベッコMEMを用いて培養した後、セルスクレーパーにより細胞を回収した。回収した細胞を3.0×10cells/mLの濃度になるように10質量%のFBS含有フェノールレッド不含ダルベッコMEMで希釈した後、96穴マイクロプレートに1穴当たり100μLずつ播種し、4時間培養した。培養終了後、培地を抜き、終濃度0.5質量%のDMSOを含む10質量%のFBS含有フェノールレッド不含ダルベッコMEMで溶解した各試料溶液を各穴に100μL添加し、終濃度1μg/mLで10質量%のFBS含有フェノールレッド不含ダルベッコMEMに溶解したリポポリサッカライド(LPS、E.coli 0111;B4、DIFCO社製)を100μL加え、48時間培養した。NO産生量は亜硝酸イオン(NO )量を指標に測定した。培養終了後、各穴の培養液に、同量のグリス試薬(1質量%のスルファニルアミド、0.1質量%のN−1−naphthyl ethylendiamine dihydrochloride in 5質量%のリン酸溶液)を添加し、10分間室温にて反応した。反応後、波長540nmにおける吸光度を測定した。コントロールの一酸化窒素(NO)産生量を基にして、下記数式3からNO産生抑制率を算出した。
<数式3>
NO産生抑制率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
ただし、前記数式3中、Aは試料添加、LPS刺激時の波長540nmにおける吸光度、Bは試料添加、LPS無刺激時の波長540nmにおける吸光度、CはコントロールのLPS刺激時の波長540nmにおける吸光度、DはコントロールのLPS無刺激時の波長540nmにおける吸光度、をそれぞれ表す。
次に、各試料溶液の濃度を段階的に減少させて上記NO産生抑制率を測定し、NO産生抑制率が50%になる濃度IC50(以下、「50%抑制試料濃度」と称することがある。)を内挿法により求めた(このIC50値が小さいほどNO産生抑制作用が強い)。結果を表3に示す。
Figure 2010184895
表3の結果から、製造例1から3のピンポンノキの抽出物が、高い一酸化窒素(NO)産生抑制作用を有することが認められた。
(実施例4:血小板凝集抑制作用試験)
前記製造例1から3で得られた各ピンポンノキの抽出物を被験試料として用い、下記の試験方法により血小板凝集抑制作用を試験した。
日本薬局方ヘパリンナトリウム注射液を1/10量加えて採血したウサギの血液を遠心分離(180×g、10分、室温)して、血小板浮遊液(Platelet Rich Plasma;P.R.P.)を得た。
次に、血小板浮遊液(P.R.P.)223μLに200mmol/Lの塩化カルシウム溶液1μLを加え、37℃で1分間反応した。これに被験試料溶液1μLを加え、更に2分間反応し、撹拌子を入れて1分間撹拌した後、コラーゲン溶液を25μL添加して、37℃で10分間の血小板凝集率を測定した。別に、コントロールとして、被験試料溶液の代わりに被験試料溶液の溶媒を添加した以外は、上記と同様に操作して血小板凝集率を測定した。
血小板凝集抑制作用の計算方法は以下のとおりである。
<数式4>
血小板凝集抑制率(%)={(A−B)/A}×100
A:コントロールの血小板凝集率
B:被験試料溶液添加時の血小板凝集率
結果を表4に示す。なお、被験試料濃度は、ピンポンノキの葉の水抽出物(製造例1)、ピンポンノキの葉の50質量%エタノール抽出物(製造例2)、及びピンポンノキの葉の80質量%エタノール抽出物(製造例3)のいずれも400μg/mLで使用した。
Figure 2010184895
実施例3〜4の結果から、ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物は、一酸化窒素(NO)産生抑制作用、及び血小板凝集抑制作用の少なくともいずれかを有することが確認され、ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物が、抗炎症剤の有効成分として、好適に利用可能であることが示唆された。
(実施例5:エラスターゼ活性阻害作用試験)
前記製造例1から3で得られた各ピンポンノキの抽出物を被験試料として用い、下記の試験方法によりエラスターゼ活性阻害作用を試験した。
96穴プレートにて、0.2mol/L Tris−HCL緩衝液(pH8.0)で調製した被験試料50μL及び20μg/mL エラスターゼ・タイプIII溶液(SIGMA社製)50μLを混合した。その後、上記緩衝液にて調製した0.4514mg/mL N−SUCCINYL−ALA−ALA−ALA−p−NITROANILIDE 100μLを添加して、25℃にて15分反応させた。反応終了後、波長415nmにおける吸光度を測定した。同様の方法で空試験を行い補正した。
エラスターゼ活性阻害作用の計算方法は以下のとおりである。
<数式5>
エラスターゼ活性阻害率(%)={1−(C−D)/(A−B)}×100
A:被験試料無添加、酵素添加での波長415nmにおける吸光度
B:被験試料無添加、酵素無添加での波長415nmにおける吸光度
C:被験試料添加、酵素添加での波長415nmにおける吸光度
D:被験試料添加、酵素無添加での波長415nmにおける吸光度
結果を表5に示す。なお、被験試料濃度は、表5に記載のものを使用した。
Figure 2010184895
(実施例6:I型コラーゲン産生促進作用試験)
前記製造例1から3で得られた各ピンポンノキの抽出物を被験試料として用い、下記の試験方法によりI型コラーゲン産生促進作用を試験した。
ヒト正常線維芽細胞(Detroit 551)を、10質量%FBS、1質量%NEAA(non−essential amino acids)、及び1mmol/Lピルビン酸含有ダルベッコMEMを用いて37℃、5%CO下で培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を2.0×10cells/mLの濃度に上記培地で希釈した後、96穴マイクロプレートに1穴当たり100μLずつ播種し、37℃、5%CO下で一晩培養した。培養終了後、培地を抜き、0.5質量%FBS含有ダルベッコMEMに溶解した被験試料を各穴に150μL添加し、37℃、5%CO下で3日間培養した。培養後、以下のようにして各穴の培地中のコラーゲン量をELISA法により測定した。
前記培養後の上清90μLをELISAプレートに移し換え、4℃、一晩でプレートに吸着させた後、溶液を捨て、0.05質量%Tween−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行った。その後、1質量%ウシ血清アルブミンを含むリン酸生理緩衝液で、ブロッキング操作を行った。溶液を捨て、0.05質量%Tween−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、抗ヒトコラーゲンタイプI抗体(ウサギIgG;ケミコン社製)を反応させた。溶液を捨て、0.05%Tween−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、HRP標識抗ウサギIgG抗体と反応させた後、同様の洗浄操作を行い、発色反応を行った。
I型コラーゲン産生促進率は、標準品を用いて上記ELISAを行い、検量線を作成し、試料無添加時のI型コラーゲン産生量を100%として算出した。
I型コラーゲン産生促進率の計算方法は以下のとおりである。
<数式6>
I型コラーゲン産生促進率(%)=A/B×100
A:被験試料添加時のI型コラーゲン量
B:被験試料無添加時のI型コラーゲン量
結果を表6に示す。なお、被験試料濃度は、表6に記載のものを使用した。
Figure 2010184895
実施例5〜6の結果から、ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物は、エラスターゼ活性阻害作用、及びI型コラーゲン産生促進作用の少なくともいずれかを有することが確認され、ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物が、抗老化剤の有効成分として、好適に利用可能であることが示唆された。
(配合例1)
−乳液−
下記組成に従い、乳液を常法により製造した。
・ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の葉の50質量%エタノール抽出物(製造例2)・・・0.10g
・ホホバオイル・・・4.00g
・1,3−ブチレングリコール・・・3.00g
・アルブチン・・・3.00g
・ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)・・・2.50g
・オリーブオイル・・・2.00g
・スクワラン・・・2.00g
・セタノール・・・2.00g
・モノステアリン酸グリセリル・・・2.00g
・オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)・・・2.00g
・パラオキシ安息香酸メチル・・・0.15g
・グリチルリチン酸ステアリル・・・0.10g
・黄杞エキス・・・0.10g
・グリチルリチン酸ジカリウム・・・0.10g
・イチョウ葉エキス・・・0.10g
・コンキオリン・・・0.10g
・オウバクエキス・・・0.10g
・カミツレエキス・・・0.10g
・香料・・・0.05g
・精製水・・・残部(合計100.00g)
(配合例2)
−化粧水−
下記組成に従い、化粧水を常法により製造した。
・ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の葉の水抽出物(製造例1)・・・0.10g
・グリセリン・・・3.00g
・1,3−ブチレングリコール・・・3.00g
・アスコルビン酸グルコシド・・・2.00g
・オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)・・・2.00g
・パラオキシ安息香酸メチル・・・0.15g
・グリチルリチン酸二カリウム・・・0.10g
・クエン酸・・・0.10g
・クエン酸ソーダ・・・0.10g
・油溶性甘草エキス・・・0.10g
・海藻エキス・・・0.10g
・クジンエキス・・・0.10g
・キシロビオースミクスチャー・・・0.05g
・香料・・・0.05g
・精製水・・・残部(合計:100.00g)
(配合例3)
−クリーム−
下記組成に従い、クリームを常法により製造した。
・ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の葉の80質量%エタノール抽出物(製造例3)・・・0.10g
・スクワラン・・・10.00g
・1,3−ブチレングリコール・・・6.00g
・流動パラフィン・・・5.00g
・サラシミツロウ・・・4.00g
・セタノール・・・3.00g
・モノステアリン酸グリセリル・・・3.00g
・ラノリン・・・2.00g
・オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)・・・1.50g
・パラオキシ安息香酸メチル・・・1.50g
・ステアリン酸・・・1.00g
・アスコルビン酸リン酸マグネシウム・・・0.10g
・グリチルレチン酸・・・0.10g
・酵母抽出液・・・0.10g
・シソ抽出液・・・0.10g
・シナノキ抽出液・・・0.10g
・ジユ抽出液・・・0.10g
・香料・・・0.10g
・精製水・・・残部(合計:100.00g)
(配合例4)
−パック−
下記組成に従い、パックを常法により製造した。
・ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の葉の50質量%エタノール抽出物(製造例2)・・・0.20g
・ポリビニルアルコール・・・15.00g
・エタノール・・・10.00g
・プロピレングリコール・・・7.00g
・ポリエチレングリコール・・・3.00g
・セージ抽出液・・・0.10g
・トウキ抽出液・・・0.10g
・ニンジン抽出液・・・0.10g
・パラオキシ安息香酸エチル・・・0.05g
・香料・・・0.05g
・精製水・・・残部(合計:100.00g)
(配合例5)
−錠剤状栄養補助食品−
下記の混合物を打錠して、錠剤状栄養補助食品を製造した。
・ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の葉の50質量%エタノール抽出物(製造例2)・・・30g
・粉糖(ショ糖)・・・178g
・ソルビット・・・10g
・グリセリン脂肪酸エステル・・・12g
(配合例6)
−顆粒状栄養補助食品−
下記の混合物を顆粒状に形成して、顆粒状栄養補助食品を製造した。
・ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の80質量%エタノール抽出物(製造例3)・・・20g
・ビートオリゴ糖・・・1,000g
・ビタミンC・・・167g
・ステビア抽出物・・・10g
(配合例7)
−顆粒状栄養補助食品−
下記の混合物を顆粒状に形成して、顆粒状栄養補助食品を製造した。
・ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の水抽出物(製造例1)・・・20g
・ビートオリゴ糖・・・1,000g
・ビタミンC・・・167g
・ステビア抽出物・・・10g
本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤の少なくともいずれかを配合した皮膚化粧料は、優れた抗酸化作用、抗炎症作用、及び抗老化作用の少なくともいずれかを有し、かつ安全性にも優れているので、例えば、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、ゼリー、リップクリーム、口紅、入浴剤、アストリンゼントなどに好適に利用可能である。
また、本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、及び抗老化剤の少なくともいずれかを配合した飲食品は、経口摂取によっても優れた抗酸化作用、抗炎症作用、及び抗老化作用の少なくともいずれかを有し、かつ安全性にも優れているので、例えば、健康食品、栄養補助食品などに好適に利用可能である。

Claims (8)

  1. ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤。
  2. スーパーオキサイド消去作用、及びラジカル消去作用の少なくともいずれかを有する請求項1に記載の抗酸化剤。
  3. ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物を含有することを特徴とする抗炎症剤。
  4. 一酸化窒素(NO)産生抑制作用、及び血小板凝集抑制作用の少なくともいずれかを有する請求項3に記載の抗炎症剤。
  5. ピンポンノキ(Sterculia nobilis)の抽出物を含有することを特徴とする抗老化剤。
  6. エラスターゼ活性阻害作用、I型コラーゲン産生促進作用、スーパーオキサイド消去作用、及びラジカル消去作用の少なくともいずれかを有する請求項5に記載の抗老化剤。
  7. 請求項1から2のいずれかに記載の抗酸化剤、請求項3から4のいずれかに記載の抗炎症剤、及び請求項5から6のいずれかに記載の抗老化剤の少なくともいずれかを含有することを特徴とする皮膚化粧料。
  8. 請求項1から2のいずれかに記載の抗酸化剤、請求項3から4のいずれかに記載の抗炎症剤、及び請求項5から6のいずれかに記載の抗老化剤の少なくともいずれかを含有することを特徴とする飲食品。
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