JP2010183954A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】演出制御手段80は、RT遊技に移行したときは、RT終了小役の当選時にその図柄の組合せを停止させないためのストップスイッチ42の操作情報を報知するAT遊技を実行する。演出制御手段80は、AT遊技において20ゲームを消化したときは、AT遊技を継続するか否かを抽選により決定し、継続することに決定したときは、再度20ゲームのAT遊技を実行する。遊技制御手段60は、RT遊技中は、20ゲームに1回の割合で、RT信号を外部情報送信基板13に送信する。
【選択図】図1
Description
一方、メイン制御基板から外部情報送信基板に対し、遊技履歴情報(BBゲーム実行回数等)を一方向で送信できるように、メイン制御基板と外部情報送信基板とが電気的に接続されている。
なお、「遊技履歴表示装置」は、スロットマシンの設置店(ホール)の管理室に備えられる他に、ホール店内にも設置され、遊技者が自由に遊技履歴を閲覧できるようになっている。遊技者は、遊技履歴表示装置を操作して、これから遊技を行おうと考えている台の今日又は前日等のBBゲーム回数等を見て、その台の今日の設定値の予測やボーナス当選の流れ等を検討し、その台で遊技を行うか否かの判断材料としている。
これにより、AT遊技が何回継続したかにかかわらず、RT遊技の実行回数が1回という情報しか外部に送信することができなかった。
請求項1の発明は、複数種類の図柄が表示されており、有効ラインに停止した図柄の組合せにより当該遊技の遊技結果を表示するための複数のリール(左、中、及び右リール31)と、遊技中における演出及び遊技情報を表示するための演出出力装置(ランプ21、スピーカ22、画像表示装置23等)と、役の抽選、前記リールの回転及び停止制御を含む、遊技の進行を制御する遊技制御手段(メイン制御基板11、遊技制御手段60)と、前記演出出力装置を制御する演出制御手段(サブ制御基板12、演出制御手段80)と、外部の遊技履歴表示装置(遊技履歴表示装置100)に遊技履歴を送信するための外部情報送信手段(外部情報送信基板13)とを備え、前記遊技制御手段は、前記演出制御手段に対して、遊技情報を一方向で送信するとともに、前記外部情報送信手段に対して、遊技履歴情報を一方向で送信するスロットマシンであって、遊技状態として、第1遊技状態(通常遊技)と、前記第1遊技状態よりも遊技者にとって有利な第2遊技状態(RT遊技)とを有し、前記遊技制御手段は、前記第2遊技状態に移行するための条件を満たしたとき(BB遊技の終了時)は、遊技状態を前記第2遊技状態に設定し、前記第2遊技状態では、特定役(小役1A及び小役1B)を含めて役の抽選を行い、前記特定役の当選時には、遊技者によるストップスイッチの操作に応じて、前記第2遊技状態を終了させる図柄の組合せ(左リール31「赤チェリー」又は「青チェリー」)が停止する場合と停止しない場合とを有するように前記リールを停止制御し、前記第2遊技状態において前記特定役に当選し、前記第2遊技状態を終了させる図柄の組合せが停止したときは、前記第2遊技状態の終了条件を満たすと判断し、前記第1遊技状態に移行するように制御し、前記演出制御手段は、前記第2遊技状態に移行したときは、無条件で又は所定の条件を満たしたときに、前記特定役の当選時に前記第2遊技状態を終了させるための図柄の組合せを停止させないための情報を報知する報知遊技(AT遊技)を実行するように制御するとともに、前記報知遊技において所定遊技回数(20ゲーム)を消化したときは、前記報知遊技を継続するか否かを抽選により決定し、継続することに決定したときは、その後の所定遊技回数の遊技において前記報知遊技を実行するように制御し、継続しないことに決定したときは、その後の遊技では前記特定役の当選時であっても前記情報を報知しない非報知遊技を実行するように制御し、前記遊技制御手段は、前記第2遊技状態では、前記所定遊技回数に少なくとも1回(20ゲームに1回)の割合で、前記第2遊技状態である旨の遊技履歴情報(RT信号)を前記外部情報送信手段に送信するように制御することを特徴とする。
本発明においては、第2遊技状態に移行したときは、遊技制御手段から外部情報送信手段に対し、第2遊技状態である旨の遊技履歴情報が送信される。この情報の送信は、第2遊技状態中は、所定遊技回数に少なくとも1回送信され、第2遊技状態から第1遊技状態に移行したときは、その後は送信されなくなる。
また、演出制御手段側では、第2遊技状態において、報知遊技が実行される。報知遊技は、所定遊技回数を1セット(1回)として行われ、1セット終了時に、報知遊技を継続するか否かの抽選が行われる。そして、この抽選に当選したときは、再度、1セット(第1実施形態では所定遊技回数)の報知遊技が実行される。一方、報知遊技を継続するか否かの抽選に当選しなかったときは、報知遊技が終了して非報知遊技に移行するが、第2遊技状態は維持される。
なお、以下の実施形態のスロットマシン10は、メダルを遊技媒体としているが、メダルに限らず、遊技球等であってもよいのはもちろんである。
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、遊技制御手段60と演出制御手段80とを有する。
遊技制御手段60は、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行を制御するものである。遊技制御手段60は、メイン制御基板11上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。以下の説明において、遊技制御手段60というときは、メイン制御基板11を含む意味で用いる。
なお、サブ制御基板12は、メイン制御基板11の下位に属する制御基板であり、メイン制御基板11とサブ制御基板12とは電気的に接続されている。そして、メイン制御基板11からサブ制御基板12に一方向で信号や情報(コマンド)が送信されるように形成されている。
なお、外部情報送信基板13は、サブ制御基板12とは直接接続されていない。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであり、本実施形態でのベットスイッチ40は、3枚(max)投入専用のスイッチである。なお、図1ではメダル投入口を図示していないが、通常は、ベットスイッチ40とは別個にメダル投入口が設けられている。このメダル投入口は、実際のメダルを投入する部分であり、メダル投入口からのメダルの投入は、ベットスイッチ40の操作と同様の機能を果たす。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段65によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
なお、本明細書では、図3中、例えば左リール31の「RP」の図柄が停止している位置を「上段」、「7」の図柄が停止している位置を「中段」、「ベル」の図柄が停止している位置を「下段」と称する。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段、及び下段の3本の図柄組合せラインL1〜L3と、斜め右下がり方向及び斜め右上がり方向の2本の図柄組合せラインL4及びL5の合計5本の図柄組合せラインを有する。
ここで、「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
なお、これに限らず、メダルの投入枚数は、1枚又は2枚でもよい。さらに、メダル投入枚数や遊技状態等に応じて、5本の図柄組合せラインL1〜L5のうち、一部のみを有効ライン(残りを無効ライン)に設定してもよい。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓14から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の遊技情報等を表示するものである。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルが払い出される(ただし、特別役を除く)。
なお、他の特別役としては、2BB(第2種ビッグボーナス。MB(ミドルボーナス)ともいう。)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けられていない。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
持ち越される役としては、特別役であるBB及びRBが挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
そして、設定変更モードでは所定の表示部に、現在の設定値が表示される。
次に、電源をオフにし、設定キーを反時計回りに90度回して(オフにして)抜き、電源を再投入するか、又は設定キーを反時計回りに90度回して抜いた後電源をオフにし、再度電源を入れれば、変更後の設定値での通常の立ち上げ処理が行われる。
なお、設定値記憶手段61aに記憶された設定値は、演出制御手段80に送信され、演出制御手段80側でも設定値が設定される。
役抽選テーブル62Aでは、特別役(BB及びRB)、小役1〜小役3、及びリプレイの各(単独)当選と、役の非当選とが設けられている。なお、特別役と小役とが重複当選したり、異なる複数の小役が重複当選するように設定することも可能であるが、本実施形態では、役は、単独当選のみを設けている。
「出玉率」とは、メダルの投入枚数に対する払出し枚数の期待値をいう。
まず、通常遊技において、1遊技あたりのメダル払出し枚数の期待値は、
1/50×4枚(小役1A)+1/50×4枚(小役1B)+1/30×6枚(小役2)+1/10×12枚(小役3)+3×1/7.3(リプレイ)
≒1.97(枚)
となる。
なお、リプレイの入賞時は、3枚のメダルが払い出されるものとして計算を行っている。また、本実施形態では、期待値の計算の簡略化のため、役の当選時には常に当選役が入賞するものとしている(入賞率100%)。
1.97(払出し枚数の期待値)−3(投入枚数)=−1.03(枚)
となる。
よって、1遊技あたりの差枚数の期待値が負の値であるので、遊技の進行ととともに、メダルが徐々に増加していく遊技状態となる。
1.97/3≒0.66
となり、1を下回る。
なお、1遊技あたりの差枚数の期待値が±0であるとき、及び出玉率が1であるときは、メダルの投入枚数と払出し枚数(期待値)とが同一値となり、遊技の進行によってもメダルが増減しない遊技状態となる。
以上は、内部中遊技についても当てはまる。
1/50×4枚(小役1A)+1/50×4枚(小役1B)+1/30×6枚(小役2)+1/10×12枚(小役3)+3×1/1.3(リプレイ)
≒3.87(枚)
となる。
3.87(払出し枚数の期待値)−3(投入枚数)=+0.87(枚)
となる。
よって、1遊技あたりの差枚数の期待値が正の値であるので、遊技の進行ととともに、メダルが徐々に増加していく遊技状態となる。すなわち、遊技者にとって有利な遊技状態となる。
なお、出玉率は、
3.87/3=1.29
となり、1を超える。
当選フラグ制御手段64は、役抽選手段62による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ64aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、BB、RB、小役1A、小役1B、小役2、小役3、及びリプレイの各当選フラグ64aを備える。そして、役抽選手段62による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ64aをオンにする(当選フラグ64aを立てる)。例えば、リプレイに当選したときは、リプレイに係る当選フラグ64aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ64aはオフのままである。
これに対し、BB及びRBの当選は持ち越されるので、当該遊技でBB又はRBに当選し、当選したBB又はRBに係る当選フラグ64aがオンになったときは、そのBB又はRBが入賞するまでオンの状態が維持され、そのBB又はRBが入賞した時点でオフにされる。
BBテーブルは、BB(のみ)の当選フラグ64aがオンであるとき(非内部中遊技でBBに当選したとき、又はBBの内部中遊技で役の非当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置が定められたものである。
図2に示すように、すべてのリール31において、「ベル」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段65は、常に、所望の有効ラインに「ベル」の図柄を停止させることができる。よって、小役3に当選したときは、リール制御手段65は、常に、小役3に対応する図柄の組合せ(「ベル」−「ベル」−「ベル」)を有効ラインに停止させることができる。
なお、上記より、小役1A又は小役1Bのいずれも入賞しないような左ストップスイッチ42の操作位置は存在しない。
停止図柄判断手段67は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段67は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段67は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル66を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
遊技中に、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、BBの入賞となり、特別遊技制御手段69は、次遊技からBB遊技を開始するように制御する。
BB遊技では、上述した役抽選テーブル62Dを用いて役の抽選が行われる。これにより、BB遊技中は、小役3の当選確率が高くなる。
このため、特別遊技制御手段69は、BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が450枚以上となったと判断したときは、BB遊技の終了条件を満たすと判断する。
RB遊技では、BB遊技と同様に役抽選テーブル62Dを用いて役の抽選が行われる。
また、本実施形態では、RB遊技の終了条件として、RB遊技中に払い出されたメダル枚数が100枚以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段69は、RB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が100枚以上となったと判断したときは、RB遊技の終了条件を満たすと判断する。
図7は、各遊技状態間の移行を説明する図である。
図7において、まず、スロットマシン10の電源が投入されると、遊技状態制御手段70は、遊技状態を通常遊技に設定するように制御する。そして、この通常遊技においてBB又はRBに当選し、当該遊技で当選したBB又はRBが入賞しなかったときは、遊技状態制御手段70は、次遊技から、遊技状態を内部中遊技に移行するように制御する。
(1)BB又はRBに当選したこと
(2)小役1A又は小役1Bが入賞したこと
に設定されている。そして、いずれか1つの条件を満たしたときは、当該遊技をもってRT遊技を終了する。上記(1)の場合には、次遊技から内部中遊技に移行し、上記(2)の場合には通常遊技に移行する。
なお、本実施形態では、RT遊技の遊技回数の上限値は予め設定していない(無限RTである)が、上記条件以外に、(1)、(2)の条件を満たすことなく、例えば2000ゲームを消化したときは、RT遊技から通常遊技に移行するという条件を設定してもよい。
ここで、遊技制御手段60から外部情報送信基板13に送信される遊技履歴情報としては、当日のトータルの遊技回数、特別役の入賞回数(BB遊技及びRB遊技のそれぞれの実行回数)、BB遊技又はRB遊技の終了後から次の特別役が入賞するまでの遊技回数等である。
さらに、遊技制御手段60は、詳細は後述するが、RT遊技中に、RT遊技の実行中である旨の遊技履歴情報を、外部情報送信基板13を介して遊技履歴表示装置100に送信するように制御する。
演出制御手段80は、複数種類の演出パターンを記憶した演出パターン記憶手段81を備える。そして、演出制御手段80は、遊技の開始時等に、役抽選手段62による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって、役の抽選結果に対応するいずれか1つの演出パターンを選択する。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段80は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
ここで、本実施形態における「AT(Assist Time )遊技(報知遊技)」とは、小役1A又は小役1Bに当選したときに、その旨を報知することで、当選した小役1A又は小役1Bの入賞を遊技者が回避できるような情報(ストップスイッチ42の操作情報)を遊技者に報知する遊技である。例えば小役1Aに当選したときは、最初のストップスイッチ42が操作される前(左リール31が停止する前)、より具体的にはスタートスイッチ41が操作された直後に、遊技者に対し、「赤チェリーを外せ!」等の報知(指示、ナビ又はコメント)を画像表示装置23を用いて画像表示するものである。小役1Bに当選したときも「青チェリーを外せ!」等の報知を行う。
なお、以上のようなRT遊技かつAT遊技は、「ART遊技」と称される場合もある。
図8は、AT遊技の継続抽選における継続率を示す図である。本実施形態では、最初のAT遊技が開始されるときに、AT遊技制御手段82は、AT遊技の継続率を何%にするかを抽選により選択(決定)する。そして、この継続率は、スロットマシン10の設定値に応じて異なる。例えば図8に示すように、設定値が設定1であるときは、7/10の確率で70%に決定され、2/10の確率で80%に決定され、1/10の確率で90%に決定される。図8に示すように、設定値が高設定であるほど、高い継続率が選択されやすくなるように設定されている。なお、上述したように、遊技制御手段60側で設定された設定値の情報が演出制御手段80に送信されてくるので、演出制御手段80側では、その設定値を記憶している。
なお、AT遊技中に小役1A又は小役1Bの当選の報知が行われた場合であっても、遊技者のストップスイッチ42の操作ミスにより小役1A又は小役1Bを入賞させてしまったときは、当該遊技をもってAT遊技及びRT遊技の双方が終了し、次遊技から通常遊技に移行する。
図9において、メイン側(遊技制御手段60側)では、T1の時点からRT遊技が開始され(BB遊技が終了してRT遊技に移行し)、T2の時点で小役1A又は小役1Bが入賞し、RT遊技が終了したと仮定する。また、サブ側(演出制御手段80側)では、RT遊技の開始と同時(T1の時点)にAT遊技が開始され、AT遊技が4回継続された例を示している。そして、4回目の継続抽選で非当選となり、AT遊技が終了した例を示している。なお、AT遊技が終了した後に、T2の時点で小役1A又は小役1Bが入賞してRT遊技が終了している。
そして、外部情報送信基板13は、このRT信号を受信すると、遊技履歴表示装置100にそのRT信号を転送する。
これに対し、20遊技目の遊技の終了時に、RTフラグ70aがオフであるときは、当該遊技におけるRT信号は送信せず、それ以降も送信しない。
スタートスイッチ41が操作されると、その情報が遊技履歴表示装置100に送信される。そして、遊技履歴表示装置100は、この情報を受信したときに、遊技回数を「+1」とカウントする。
一方、上述したように、特別遊技中は、特別遊技フラグ69aがオンにされる。そして、特別遊技フラグ69aがオンである旨の信号は、遊技履歴表示装置100に送信され続ける。遊技履歴表示装置100は、特別遊技フラグ69aがオンである旨の信号を受信している間は、スタートスイッチ41が操作された旨の情報を受信しても、遊技回数としてカウントしない。すなわち、遊技履歴表示装置100は、トータルの遊技回数には、特別遊技中の遊技回数を含めないように制御する。このように制御する理由は、特別役の当選確率は、「特別役の当選(入賞)回数/総遊技回数」から算出されるが、特別役の抽選が行われない特別遊技中の遊技回数を総遊技回数に含めると、特別役の当選確率を正しく算出できなくなるためである。特別役の当選確率を正しく算出できないと、遊技履歴表示装置100は、特別役の当選確率の正しい数値を遊技者に対して開示できなくなり、遊技者にとって不利益となる。
ただし、外部情報送信基板13や遊技履歴表示装置100に、RT信号送受信専用の入出力ポート(端子)を設けた場合には、必ずしも上記のように制御する必要はない。
図10は、遊技制御手段60の処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、ステップS11において、遊技制御手段60は、RTフラグ70aがオンとなったか否かを判断し続ける。オンになったと判断したとき(BB遊技の終了時)はステップS12に進み、遊技制御手段60は、遊技制御手段60は、タイマ値Xをセットする。例えば上述した例では、2秒間をカウントするタイマ値Xをセットする。そして、次のステップS13に進み、遊技制御手段60は、外部情報送信基板13に対し、RT信号の送信を開始する。
次のステップS18では、遊技制御手段60は、遊技が開始されたか否か(スタートスイッチ41が操作されたか否か)を判断し続ける。遊技が開始されたと判断したときはステップS19に進み、遊技制御手段60は、遊技回数Gから「1」を減算する処理を行う。次にステップS20に進み、当該遊技が終了したか否か(全てのリール31が停止し、払出しが終了したか否か)を判断し続ける。
先ず、ステップS31において、演出制御手段80は、RT遊技を開始する旨の情報を受信したか否かを判断し続ける。RT遊技が開始されると(BB遊技の終了時に)、遊技制御手段60から演出制御手段80に対し、RT遊技を開始した旨の情報が送信されるようになっている。
そして、この情報を受信したときは、演出制御手段80は、RT遊技が開始されたと判断し、ステップS32に進む。ステップS32では、演出制御手段80(AT遊技制御手段82)は、ATフラグ82aをオンにする。そしてステップS33に進む。
ステップS33では、演出制御手段80(AT遊技制御手段82)は、AT遊技の遊技回数Gの初期値として、「G=20」をセットする。
ステップS38では、演出制御手段80は、当該遊技が終了したか否か(全てのリール31が停止し、払出しが終了したか否か)を判断し続ける。全てのリール31が停止した旨の情報やメダルの払出しが完了した旨の情報は、遊技制御手段60から演出制御手段80に送信されるので、演出制御手段80は、この情報の受信に基づいて遊技が終了したか否かを判断する。
ステップS40では、演出制御手段80は、遊技回数Gが「0」となったか否かを判断する。「G=0」でないと判断したときはステップS34に進み、次遊技の開始を待つ。これに対し「G=0」であると判断したときは、ステップS41に進み、AT遊技制御手段82は、AT遊技を継続するか否かの抽選を行う。そして、ステップS42で、AT遊技の継続抽選に当選したか否かを判断し、当選したときはステップS43に進み、AT遊技制御手段82は、画像表示装置23等により、AT遊技を継続する旨の演出表示を行う。そして、ステップS33に進む。
ステップS39からステップS44に進むと、AT遊技制御手段82は、遊技回数Gをクリアし、ステップS45に進む。ステップS45では、AT遊技制御手段82は、ATフラグ82aをオフにするとともに、画像表示装置23等により、AT遊技を終了する旨の演出表示を行う。そして本フローチャートによる処理を終了する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、通常遊技中にRT遊技に移行するか否かの抽選を行い、この抽選に当選したときは、通常遊技からRT遊技に移行するように制御する。
先ず、役抽選手段62で抽選される役として、図柄の組合せが「ベル」−「RP」−「ベル」に設定された小役4を設ける。この小役4は、例えば払出し枚数が6枚に設定されるとともに、BBの当選確率と同程度の当選確率で当選するように設定されている。例えば設定1では1/400、・・・、設定6では1/320である。
そして、小役4が入賞したときは、遊技状態制御手段70は、RTフラグ70aをオンにするとともに、次遊技から、RT遊技を開始するように制御する。すなわち、小役4は、RT遊技移行役としての機能を有する小役である。
また、小役4が入賞した時には、遊技制御手段60は、演出制御手段80に対してRT遊技を開始する旨の情報を送信するとともに、外部情報送信基板13に対して第1実施形態と同様に2秒間のRT信号の送信を行う。
演出制御手段80では、1回のAT遊技の終了時に、AT遊技を継続するか否かの抽選を行い、その抽選に当選したときは、遊技制御手段60から送信されてきた遊技回数を、次遊技以降のAT遊技の遊技回数にセットする。
図12において、先ず、ステップS51では、遊技制御手段60は、小役4が入賞したか否かを判断する。小役4が入賞したと判断したときはステップS52に進み、遊技状態制御手段70は、RTフラグ70aをオンにする。そして、ステップS12に進む。
ステップS16の後、ステップS53に進み、遊技制御手段60は、遊技回数Gの抽選を行う。そして、次のステップS54で、決定した遊技回数Gをセットし、さらに次のステップS55で、決定した遊技回数Gを演出制御手段80に送信する。
その後のステップS18からステップS23までの処理は第1実施形態と同様である。
図13において、ステップS31でRT遊技を開始した旨の情報を受信したときは、演出制御手段80は、RT遊技が開始されたと判断し、ステップS61に進む。ステップS61では、AT遊技制御手段82は、AT遊技を実行するか否かの抽選を行う。そして、次のステップS62では、AT遊技制御手段82は、ステップS61の抽選で当選したか否かを判断し、当選したと判断したときはステップS32に進み、当選していないと判断したときはステップS63に進む。ステップS63では、AT遊技制御手段82は、AT遊技を実行しない(抽選にはずれた)旨を画像表示装置23を用いて画像表示等し、本フローチャートによる処理を終了する。
しかし、確率的に有効ラインに停止しにくい図柄の組合せを、RT遊技に移行するための図柄の組合せに設定してもよい。例えば「7」−「BAR」−「BAR」からなる図柄の組合せに設定したときは、各リール31にぞれぞれ1つしかその図柄が設けられていないので、普通に遊技を消化しているときには入賞しにくい。そして、RT遊技に移行させたいときは、小役4の当選時に「7」−「BAR」−「BAR」を狙う旨を遊技者に報知することが挙げられる。
しかし、この場合にRT遊技に移行しても、小役1A又は小役1Bの当選時に報知が行われないので、すぐに小役1A又は小役1Bが入賞し、RT遊技が終了してしまう場合がほとんどである。このようなときに、図9中、送信パターン2のような送信方法を採用すれば、最初にRT信号が送信される前にRT遊技が終了する場合がほとんどである。よって、送信パターン2のような送信方法とすれば、上記のように偶然にRT遊技に移行した場合のRT信号の送信を(ほぼ)なくすことができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、第1実施形態において、小役1A及び小役1Bの代わりに、小役5A〜小役5Cを設けたものである。すなわち、RT遊技中に小役5A〜小役5Cが入賞したときはRT遊技を終了させるように制御する。
ここで、小役5A〜小役5Cに対応する図柄の組合せは、いずれも、「ベル」−「ベル」−「RP」に設定されている。
そして、小役5A〜小役5Cの当選確率を同一(例えばそれぞれ1/50)に設定する。また、AT遊技制御手段82は、AT遊技中に小役5A〜小役5Cに当選した場合において、報知を行うときは、当選した小役5A〜小役5Cを入賞させないための最初に操作すべきストップスイッチ42を遊技者に対して報知する。
これにより、報知が行われたときは、その報知に従ってストップスイッチ42を操作すれば、当選した小役5A〜小役5Cの入賞を回避することができる。一方、報知が行われないときは、2/3の確率で当選した小役5A〜小役5Cが入賞する。
(1)上記実施形態では、RT信号の送信時間を2秒間に設定したが、これに限られるものではない。
(2)AT遊技の継続率は、必ずしも設定値ごとに異ならせる必要はない。設定値ごとに異ならなくても、遊技者は、本日のAT遊技の継続回数を参照して(本日のその台の調子を考慮して)遊技を行うべきか否かを決定することができる。ただし、設定値が高いほどAT遊技の継続率が高くなるように設定しておけば、遊技者は、AT遊技の継続回数を参照してその台の設定値を推測することが可能となる。
11 メイン制御基板
12 サブ制御基板
13 外部情報送信基板
14 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 (左、中、右)リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 (左、中、右)ストップスイッチ
43 設定変更スイッチ
60 遊技制御手段
61 設定値変更手段
61a 設定値記憶手段
62 役抽選手段
63(63A〜63D) 役抽選テーブル
64 当選フラグ制御手段
64a 当選フラグ
65 リール制御手段
66 停止位置決定テーブル
67 停止図柄判断手段
68 払出し手段
69 特別遊技制御手段
69a 特別遊技フラグ
70 遊技状態制御手段
70a RTフラグ
80 演出制御手段
81 演出パターン記憶手段
82 AT遊技制御手段
82a ATフラグ
100 遊技履歴表示装置
L1〜L5 有効ライン(図柄組合せライン)
Claims (6)
- 複数種類の図柄が表示されており、有効ラインに停止した図柄の組合せにより当該遊技の遊技結果を表示するための複数のリールと、
遊技中における演出及び遊技情報を表示するための演出出力装置と、
役の抽選、前記リールの回転及び停止制御を含む、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
前記演出出力装置を制御する演出制御手段と、
外部の遊技履歴表示装置に遊技履歴を送信するための外部情報送信手段と
を備え、
前記遊技制御手段は、前記演出制御手段に対して、遊技情報を一方向で送信するとともに、前記外部情報送信手段に対して、遊技履歴情報を一方向で送信するスロットマシンであって、
遊技状態として、第1遊技状態と、前記第1遊技状態よりも遊技者にとって有利な第2遊技状態とを有し、
前記遊技制御手段は、
前記第2遊技状態に移行するための条件を満たしたときは、遊技状態を前記第2遊技状態に設定し、
前記第2遊技状態では、特定役を含めて役の抽選を行い、
前記特定役の当選時には、遊技者によるストップスイッチの操作に応じて、前記第2遊技状態を終了させる図柄の組合せが停止する場合と停止しない場合とを有するように前記リールを停止制御し、
前記第2遊技状態において前記特定役に当選し、前記第2遊技状態を終了させる図柄の組合せが停止したときは、前記第2遊技状態の終了条件を満たすと判断し、前記第1遊技状態に移行するように制御し、
前記演出制御手段は、前記第2遊技状態に移行したときは、無条件で又は所定の条件を満たしたときに、前記特定役の当選時に前記第2遊技状態を終了させるための図柄の組合せを停止させないための情報を報知する報知遊技を実行するように制御するとともに、前記報知遊技において所定遊技回数を消化したときは、前記報知遊技を継続するか否かを抽選により決定し、継続することに決定したときは、その後の所定遊技回数の遊技において前記報知遊技を実行するように制御し、継続しないことに決定したときは、その後の遊技では前記特定役の当選時であっても前記情報を報知しない非報知遊技を実行するように制御し、
前記遊技制御手段は、前記第2遊技状態では、前記所定遊技回数に少なくとも1回の割合で、前記第2遊技状態である旨の遊技履歴情報を前記外部情報送信手段に送信するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記遊技制御手段は、前記第2遊技状態への移行が決定した時、前記第2遊技状態に移行した時又は前記第2遊技状態が開始されてから規定遊技回数経過後に、前記第2遊技状態である旨の遊技履歴情報の送信を前記外部情報送信手段に開始するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
前記遊技制御手段は、
前記第2遊技状態以外の遊技状態では、遊技状態移行役を含めて役の抽選を行い、
役の抽選で前記遊技状態移行役に当選し、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技状態を前記第2遊技状態に移行するように制御するとともに、前記外部情報送信手段に、前記第2遊技状態である旨の遊技履歴情報の送信を開始し、所定時間の経過後にその送信を終了するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記遊技制御手段では、前記スロットマシンの出玉率を定める複数の設定値の中からいずれか1つの設定値が設定されるともに、前記設定値が高いほど前記出玉率が高くなるように役の当選確率が設定され、
前記演出制御手段は、前記設定値が高いほど、前記報知遊技を継続するか否かの抽選の当選確率が高くなるように設定する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記演出制御手段は、前記第2遊技状態において、予め定められた一定の遊技回数を消化したときは、前記報知遊技を継続するか否かを抽選により決定する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記遊技制御手段は、前記第2遊技状態では、1回の前記報知遊技の遊技回数を抽選により決定し、決定した遊技回数を前記演出制御手段に送信するように制御し、
前記演出制御手段は、前記報知遊技を、前記遊技制御手段から送信されてきた遊技回数だけ実行するとともに、その遊技回数を消化したときは、前記報知遊技を継続するか否かを抽選により決定する
ことを特徴とするスロットマシン。
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