JP2010183951A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機に、遊技者により操作可能でかつ遊技の進行に関わらないサブスイッチ60と、特定の役に当選した場合に、この当選時点からサブスイッチ60が操作されるまでの間(判定期間)に停止した回転リールにおける図柄の停止位置、判定期間内に実行された演出に基づき、評価を行う操作評価手段220と、を備え、操作評価手段220により行われた評価に基づき、遊技者に対して所定の特典を付与可能に形成する。
【選択図】図1
Description
また、このような演出が行われるスロットマシンには、遊技の進行に関わらないサブスイッチを備えたものが知られている。このサブスイッチは、スロットマシンにおいて実行される演出を遊技者に自由に選択させたり、実行中の演出の切換(すなわち、実行中の演出のキャンセルや、連続して行われる演出の最終結果内容の表示等)を遊技者に行わせたりするために使用されるものとなっている。
このようなスロットマシンは、下記の特許文献1や特許文献2に開示されている。
したがって、このようなスロットマシンにおいては、せっかくサブスイッチを設置するためのスペースを設けたり、制御用プログラムを搭載させたにも拘らず、上述のサブスイッチは遊技者にとって操作する必要性が低く有効に用いられていないという問題が生じていた。
一方、上述のような遊技に係る操作の熟練度を判定可能なスロットマシンでは、各種スイッチの操作に関するスキルの判定に留まり、リーチ目や演出内容等、各スロットマシンの知識をどの程度把握しているかという旨を判定することはできなかった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した事情によりなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記事情によりなされたものであり、遊技者にサブスイッチの操作に対する興趣を高めるとともに、遊技機の知識の把握度合いを的確に判定することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の目的に加え、遊技者の遊技に対する興趣をさらに高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄51を付した複数個の回転リール25と、複数個の回転リール25の回転を開始させるためのスタートスイッチ37と、対応する回転リール25の回転を停止させるためのストップスイッチ38と、演出を実行するための演出装置50と、スタートスイッチ37の操作に基づき、予め定められた複数の役のうちいずれかの役の当選又は非当選を抽選により決定する役抽選手段140と、役抽選手段140による抽選の結果及びストップスイッチ38の操作に応じて、回転リール25の停止制御を行う回転停止制御手段180と、演出装置50において役抽選手段140による抽選の結果に基づいて実行される演出を制御する演出制御手段200と、を備え、複数個の回転リール25が停止した状態における図柄51の停止位置に基づき入賞か否かを判断するとともに、スタートスイッチ37及びストップスイッチ38の操作に基づき遊技が進行する遊技機において、遊技者により操作可能であり、かつ遊技の進行に関わらないサブスイッチ60と、役抽選手段140の抽選により特定の役に当選した場合において、この特定の役の当選時点からサブスイッチ60が操作されるまでの間(以下、判定期間とする)にストップスイッチ38の操作に基づき停止した回転リール25における図柄51の停止位置、又は、判定期間内に演出制御手段200により実行された演出の少なくともいずれか一方の判断データに基づき、所定の評価を行う操作評価手段220と、を備え、操作評価手段220により行われた評価に基づき、遊技者に対して所定の特典を付与可能に形成されていることを特徴とする。
なお、制御装置100は、電子基板や所定の電子部品などによって構成されるものである。また、この制御装置100は、主としてメインの遊技に関する制御を行うための主制御装置(メイン基板)、遊技に付随する演出やメイン以外の遊技に関する制御を行うための副制御装置(サブ基板)など、複数の装置から構成されていてもよい。また、この制御装置100には、後述する役抽選手段140、回転停止制御手段180等を備えているが、これらに限定されるものではなく、他の手段を備えることもできる。
前記演出装置50は、演出を実行するためのものである。この演出装置50としては、たとえば、点灯や消灯等を実行可能なランプ52、静止画や動画等を表示可能な画像表示装置、BGMや効果音等を出力可能な音声出力装置(スピーカー54)等が挙げられる。また、画像表示装置としては、たとえば、液晶表示装置53、CRT表示装置、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置等が挙げられる。なお、演出装置50や画像表示装置はこれらに限定されるものではない。
具体的には、前記役抽選手段140には、所定の数値範囲内で乱数を発生させるための乱数発生手段141、前記乱数発生手段141が発生させる乱数をスタートスイッチ37が操作されたタイミングで抽出する乱数抽出手段142、前記乱数発生手段141により発生する乱数がとる数値領域の範囲内であって、前記役に対応した所定の数値領域を有する役当選領域を複数備えた抽選テーブル143、乱数抽出手段142により抽出された乱数が前記抽選テーブル143のいずれの役当選領域に属するか否かを判定するための当選判定手段144、前記当選判定手段により所定の役に当選したと判定された場合に前記役に対応する当選フラグを成立させるためのフラグ成立手段145などを備えることができる。
ここで、停止制御とは、役抽選手段140の抽選の結果及びストップスイッチ38の操作に基づいて、停止させるべき図柄51を所定位置に停止させ、停止させてはいけない図柄51を停止させないように、回転リール25の回転を停止させる制御を意味する。
より具体的には、ストップスイッチ38が操作された時点から対応する回転リール25が停止するまでに当該回転リール25が移動可能な範囲内(たとえば、回転リール25に付された図柄1個分の範囲を1コマとしたときの5コマの範囲など)において、役抽選手段140の抽選により当選していない役を構成する図柄51の組み合わせを、いずれの入賞ライン90にも停止させないようにしつつ、当選している役を構成する図柄51の組み合わせをいずれかの入賞ライン90に停止し得るように、前記回転リール25を停止させる制御を意味する。
前記演出制御手段200は、演出装置50において役抽選手段140による抽選の結果に基づいて実行される演出を制御するものである。具体的には、この演出制御手段200は、役抽選手段140による抽選の結果、所定の役に当選した場合にその旨を報知する当選報知演出や、役抽選手段140による抽選の結果、所定の役に当選したにも拘らず、他の役に当選した旨を報知するガセ報知演出、いかなる抽選の結果であっても行われる可能性のある一般報知演出などを制御することができる。
また、本発明に係る遊技機は、スタートスイッチ37及びストップスイッチ38の操作に基づき遊技が進行するようになっている。具体的には、本発明に係る遊技機では、スタートスイッチ37の操作に基づき複数個の回転リール25が回転を開始することにより遊技が開始され、ストップスイッチ38の操作に基づき総ての回転リール25が回転を停止することにより遊技が終了する。すなわち、スタートスイッチ37及びストップスイッチ38は、遊技の進行に関わるスイッチである。
前記サブスイッチ60は、遊技者により操作可能であり、かつ遊技の進行に関わらないスイッチである。ここで、「遊技の進行に関わらない」とは、操作されても遊技が進行しないこと、すなわち、遊技媒体のベット、回転リール25の回転開始、回転リール25の回転停止等が行われないことを意味する。
なお、サブスイッチ60としては、遊技の進行に関わるスイッチであるスタートスイッチ37、ストップスイッチ38及びベットスイッチ等と別個独立のスイッチを設け、当該スイッチをサブスイッチ60として使用することができる。
前記操作評価手段220は、役抽選手段140の抽選により特定の役に当選した場合において、この特定の役の当選時点からサブスイッチ60が操作されるまでの間(判定期間)にストップスイッチ38の操作に基づき停止した回転リール25における図柄51の停止位置、又は、判定期間内に演出制御手段200により実行された演出の少なくともいずれか一方の判断データに基づき、所定の評価を行うものである。
また、この操作評価手段220は、判定期間内に行われた演出により、特定の役に当選している旨を判断することが困難な程、より高い評価がなされるように設定することができる。反対に、前記演出により、特定の役に当選している旨を判断することが容易な程、より低い評価がなされるように設定することもできる。
すなわち、この操作評価手段220によれば、回転リール25の停止出目や演出等から示唆される役の当選の可能性がどの程度低い状態(あるいは高い状態)で、特定の役に当選したことを察知できたかを判定することができる。また、この操作評価手段220によれば、前記停止出目の停止頻度や前記演出の実行頻度がどの程度低い状態(あるいは高い状態)で、特定の役に当選したことを察知できたかを判定することができる。換言すれば、特定の役の当選を察知することについての遊技者のスキル(遊技機の知識の把握度合い)を判定することができるのである。
また、この操作評価手段220が評価を行うための判断データは、前記図柄51の停止位置及び前記演出に限られるものではなく、他の判断データを用いてもよい。他の判断データとしては、たとえば、判定期間の時間、遊技の進行に関わるスイッチの操作回数などが挙げられる。
なお、いわゆる持ち越しされない役を特定の役として定めた場合には、上述の如く、当選フラグは当該遊技においてのみ有効なものとなるため、操作評価手段220は、当該遊技においてのみ所定の評価をすることができることとなる。すなわち、この場合には、操作評価手段220は、特定の役の当選となった当該遊技が終了するまでの間にサブスイッチ60が操作されたときに所定の評価を行うこととなる。
また、所定の評価の方法についても特に限定されるものではない。
たとえば、前記図柄51の停止位置や前記演出に対応して与えられる得点を予め定めておき、この得点に基づき評価を行うことができる。具体的には、たとえば、最初に停止した回転リール25における図柄51の停止位置が特定の役の当選を確実に示すものであった場合には「1点」、確実に示すものでなかった場合には「3点」などと定めておく。そして、たとえば、最初の回転リール25を停止させた時点でサブスイッチ60が操作された場合には、このときの図柄51の停止位置を判定し上記得点を付与することで、所定の評価を行うことができる。
また、特定の役に当選した時点で、所定の記憶手段に所定の得点(たとえば、100点)が記憶されるように設定し、また、停止した回転リール25における図柄51の停止位置や演出の種類に基づいて、それぞれ所定の減点値を設定する。そして、特定の役に当選した時点からサブスイッチ60が操作されるまでの間、回転リール25が停止するごとに又は演出が実行されるごとに、設定された減点値を前記記憶手段に記憶されている得点から減算する。そして、サブスイッチ60が操作された時点で前記記憶手段に記憶されている得点に基づいて、所定の評価を行うようにすることもできる。
また、付与可能な所定の特典は特に限定されるものではなく、たとえば、通常遊技よりも遊技者にとって有利な有利遊技への移行、評価に応じた画像データや音楽データ等の提供、複数の遊技者の評価をランク付けしたランキングデータの提供等が挙げられる。
具体的には、たとえば、遊技機とは別個の提供用サーバーを設け、この提供用サーバーに画像データや音楽データを格納しておく。そして、遊技機は、操作評価手段220により評価が行われたことに基づいて、この評価に応じたパスワードやバーコード(QRコード等)などの提供用サーバーへアクセスするためのデータを所定の表示装置(液晶表示装置など)に表示するように設定しておく。そして、遊技者が前記データを用いて前記提供用サーバーへアクセスすることで前記データの提供が行われるようにすることができる。
また、複数の遊技者の評価を取得してランキングデータを作成する集計処理を行うための集計用サーバーと各遊技機とをネットワークにより接続しておく、そして、各遊技機は、操作評価手段220により評価が行われるごとに、この評価結果を集計用サーバーに送信するように設定しておくとともに、集計用サーバーは、前記評価結果を受信するごとに集計処理を行うように設定しておく。そして、遊技者により遊技機における所定の操作(たとえば、スイッチ操作、パスワード入力など)が行われた場合に、集計されたランキングデータを前記集計用サーバーから取得し、このランキングデータを所定の表示装置に表示することで前記データの提供が行われるようにすることができる。
本発明に係る遊技機においては、役抽選手段140の抽選により特定の役に当選した場合において、この特定の役の当選時点からサブスイッチ60が操作されるまでの間(判定期間)にストップスイッチ38の操作に基づき停止した回転リール25における図柄51の停止位置、又は、判定期間内に演出制御手段200により実行された演出の少なくともいずれか一方の判断データに基づき、操作評価手段220により所定の評価が行われるようになっている。そして、この操作評価手段220による所定の評価に基づき、遊技者に対して所定の特典を付与できるようになっている。
また、本発明に係る遊技機によれば、上述の如く、操作評価手段220は前記回転リール25における図柄51の停止位置、又は、判定期間内に演出制御手段200により実行された演出の少なくともいずれか一方に基づいて評価を行うため、回転リール25の停止出目や演出等から示唆される役の当選の可能性がどの程度低い状態(あるいは高い状態)で、特定の役に当選したことを察知できたかを判定することができる。また、前記停止出目の停止頻度や前記演出の実行頻度がどの程度低い状態(あるいは高い状態)で、特定の役に当選したことを察知できたかを判定することもできる。すなわち、本発明に係る遊技機によれば、特定の役の当選を察知することについての遊技者のスキル、すなわち、遊技機の知識の把握度合いを判定することができることとなる。
また、前記所定の特典は、操作評価手段220による評価に基づいて付与されるようになっているため、遊技機の知識の把握度合いを向上させるべく、遊技者は、雑誌等で当該遊技機についての知識を増やすとともに、当該遊技機での遊技をより多く行うこととなる。したがって、本発明に係る遊技機によれば、稼働率を向上させることもできることとなる。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴に加え、前記遊技機は、通常遊技と、通常遊技よりも遊技者に有利な有利遊技とを有するとともに、所定の特典として、有利遊技を実行可能に形成されていることを特徴とする。
前記有利遊技は、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技である。なお、この有利遊技は特に限定されるものではなく、たとえば、役抽選手段140による抽選の結果に関する情報を報知するアシストタイム遊技、役抽選手段140により抽選される役のうち再遊技役の抽選確率が高められたリプレイタイム遊技等が挙げられる。
本発明に係る遊技機によれば、所定の特典として、有利遊技を実行させることができる。この有利遊技は、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技であるため、遊技者の遊技に対する興趣をさらに高めることができることとなる。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明によれば、遊技者にサブスイッチの操作に対する興趣を高めるとともに、遊技機の知識の把握度合いを的確に判定することが可能な遊技機を提供することができる。
(請求項2)
すなわち、請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加え、遊技者の遊技に対する興趣をさらに高めることが可能な遊技機を提供することができる。
(スロットマシン10)
本実施の形態に係る遊技機は、メダル遊技機であるスロットマシン10であって、遊技媒体として円板状の遊技メダルを使用するものである。
スロットマシン10は、図3に示すように、正面側(スロットマシン10から見て、スロットマシン10と対向する遊技者の方向)に開口する箱状の筐体20と、この筐体20の正面開口を開閉可能に塞ぐ前扉30とから構成されている。
(筐体20)
筐体20には、図4に示すように、高さ方向の中央付近に、この筐体20の内部空間を上下2つの空間に仕切る中板26が設けられている。そして、この筐体20における、中板26の下側の空間には、スロットマシン10に備えられた各種装置に電力を供給するための電源装置28や、遊技メダルを貯留するとともに役の入賞時等に遊技メダルを払い出すためのホッパーユニット27等が設置されている。なお、この筐体20における、中板26の下側の空間には、これらの装置以外の装置を設置することもできる。
前記メイン基板ユニット29aは、IC等の各種電子部品を搭載したメイン基板、及び、このメイン基板を収納するための基板ケースとから構成されるものであって、図4に示すようにスロットマシン10の背部を構成する背板に固定された状態で設置されている。また、前記メイン基板は、スロットマシン10の作動を制御する制御装置100のうち、メイン制御装置101を構成するものであり、具体的には、スロットマシン10の遊技に関する制御を行うものとなっている。
前扉30は、筐体20の左端部に設けられたヒンジ(図示しておらず)に回転自在に軸支され、筐体20の正面開口を覆う板状扉である。
この前扉30の前面上部には、図3に示すように、遊技状態に応じて点灯したり、消灯したりする演出装置50としてのランプ52や、各種演出や報知を行うための演出装置50としての液晶表示装置53などを備えた装飾部31が設けられている。
また、前扉30の前面中央には、上部パネル32aが備えられている。また、前扉30の前面下部には、下部パネル32bが備えられている。また、前扉30の下部中央(前記下部パネル32bの下側)には、筐体20の内部に設けられたホッパーユニット27から遊技メダルを払い出すためのメダル払出口40が設けられる。また、前扉30の下部であって、メダル払出口40の両側には、音声を出力するための演出装置50としてのスピーカー54がそれぞれ1つずつ設けられている。また、メダル払出口40の下方には、メダル払出口40から払い出された遊技メダルを貯めておくことができるメダル受け皿41が設けられている。
また、前扉30の前面における、上部パネル32aと下部パネル32bとの間には、正面側に突出する操作部33が備えられている。
また、前記上部パネル32aの中央には、筐体20の内部に設けられた3個の回転リール25の図柄51を視認可能な表示窓34が形成されている。
具体的には、図5に示すように、左リール22の中段位置と中リール23の中段位置と右リール24の中段位置とを一直線に結んだ有効ラインが中段ライン91である。また、左リール22の上段位置と中リール23の上段位置と右リール24の上段位置とを一直線に結んだ有効ラインが上段ライン92である。また、左リール22の下段位置と中リール23の下段位置と右リール24の下段位置とを一直線に結んだ有効ラインが下段ライン93である。また、左リール22の下段位置と中リール23の中段位置と右リール24の上段位置とを一直線に結んだ有効ラインが右上りライン94である。また、左リール22の上段位置と中リール23の中段位置と右リール24の下段位置とを一直線に結んだ有効ラインが右下りライン95である。
また、図4に示すように、前扉30の裏面における、前記メダル投入口44の下部に対応する位置には、このメダル投入口44から投入された遊技メダルの正偽を判断するためのメダルセレクター43、及び、このメダルセレクター43により適正な遊技メダルであると判断された遊技メダルを検知するためのメダルセンサー35が設けられている。
(制御装置100)
制御装置100は、上述の如く、スロットマシン10の作動を制御するためのものであり、上述のメイン制御装置101及びサブ制御装置102から構成されるものとなっている。また、上述の如く、メイン制御装置101はメイン基板を備えており、また、サブ制御装置102はサブ基板を備えている。
また、制御装置100には、この制御装置100に対して各種信号等を入力可能な入力手段、入力手段による入力等に基づいた制御の結果を出力可能な出力手段が備えられている。また、制御装置100は、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、各種制御手段として機能する。
(制御装置100の入力手段)
前記制御装置100の入力手段としては、図1に示すように、次のスイッチ等が接続されている。
(1)メダルセンサー35
(2)ベットスイッチ(シングルベットスイッチ36a、マックスベットスイッチ36b)
(3)スタートスイッチ37
(4)ストップスイッチ38
(5)精算スイッチ39
(6)サブスイッチ60
なお、制御装置100の入力手段としては、これら(1)から(6)までのスイッチ等に限定されるものではない。
メダルセンサー35は、図3に示すように、前扉30の裏面における、メダル投入口44の下部に対応する位置に設けられたセンサーであって、メダル投入口44から投入された遊技メダルのうち、前述のメダルセレクター43により適正な遊技メダルとして判断されたものを検知するためのものである。
なお、このメダルセンサー35は、前記制御装置100のうちメイン制御装置101に接続されており、適正な遊技メダルを検知することにより検知信号をメイン制御装置101に出力するようになっている。
ベットスイッチは、図3に示すように、操作部33の上面左端部に設けられたスイッチであって、前記クレジットメダル数を減算して遊技メダルのベットに代えるためのものである。本実施の形態に係るスロットマシン10では、ベットスイッチとして、遊技メダル1枚のベットに代えることができるシングルベットスイッチ36a、及び、遊技を開始するためにベット可能な最大枚数である遊技メダル3枚のベットに代えることができるマックスベットスイッチ36bが設けられている。
本実施の形態に係るスロットマシン10は、メダル投入口44から遊技メダルを投入することで、1回の遊技につき、最大3枚の遊技メダルをベットすることができるように形成されている。また、スロットマシン10に投入された遊技メダルは、予め定められた規定枚数(たとえば、50枚)まで、電子的に貯留(クレジット)しておくことができるように形成されている。また、このクレジットされた遊技メダルの枚数は、所定の表示装置(図示しておらず)に表示されるものとなっている。そして、前記表示装置にクレジットメダル数が表示されている場合には、メダル投入口44に遊技メダルを投入する代わりに、ベットスイッチを操作することにより遊技メダルのベットを行うことができる。すなわち、スタートスイッチ37を操作可能状態にすることができる。具体的には、シングルベットスイッチ36aを操作すると、前記表示装置の表示が「1」減算され、遊技メダルが1枚ベットされたこととなる。また、マックスベットスイッチ36bを操作すると、前記表示装置の表示が「3」減算され、遊技メダルが3枚ベットされたこととなる。なお、ベットスイッチとしては、2枚ベット用のスイッチを設けることもできる。
なお、遊技を開始するためには遊技メダルのベットを行わなければならないため、このベットスイッチは、遊技の進行に関わるスイッチであるということができる。また、このベットスイッチは、前記制御装置100のうちメイン制御装置101に接続されており、遊技者により操作されることによりベット信号を出力するようになっている。
(スタートスイッチ37)
スタートスイッチ37は、図3に示すように、操作部33の前面左部に設けられ、正面側に突出するレバー形状のものである。このスタートスイッチ37は、遊技メダルがベットされることを条件に、また、後述する再遊技役に入賞することを条件に、リールユニット21の駆動を開始させることが可能なものである。
なお、遊技を開始するためにはスタートスイッチ37を操作しなければならないため、このスタートスイッチ37は、遊技の進行に関わるスイッチであるということができる。また、このスタートスイッチ37は、前記制御装置100のうちメイン制御装置101に接続されており、遊技者により操作されることによりスタート信号を出力するようになっている。
ストップスイッチ38は、図3に示すように、操作部33の前面中央に設けられているスイッチであって、リールユニット21の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ38は、図3に示すように、左リール22、中リール23、及び、右リール24のそれぞれに対応した3個のスイッチから構成されており、前記各回転リール25の下方に対応する位置に横並びに1個ずつ設けられているものである。
そして、各回転リール25に対応したストップスイッチ38を操作することにより、対応した回転リール25が回転を停止するように形成されている。
なお、遊技を終了するためにはストップスイッチ38を操作しなければならないため、このストップスイッチ38は、遊技の進行に関わるスイッチであるということができる。また、このストップスイッチ38は、前記制御装置100のうちメイン制御装置101に接続されており、遊技者により操作されることによりストップ信号を出力するようになっている。
(精算スイッチ39)
精算スイッチ39は、図3に示すように、操作部33の前面左端部に設けられたスイッチであって、クレジットされている遊技メダルを精算、すなわち、クレジットを解除して、クレジットメダルを払い出すためのものである。
(サブスイッチ60)
サブスイッチ60は、図3に示すように、前記操作部33前面の、精算スイッチ39とスタートスイッチ37との間に設けられており、遊技者が操作可能であって、かつ遊技の進行には関わらないスイッチである。
本形態におけるサブスイッチ60は、押下接触式のボタン状スイッチとなっており、前記制御装置100のうちサブ制御装置102に接続されている。そして、押下操作がなされることで所定の接点が導通してONとなり、前記スイッチが操作された旨を示す操作信号(サブ操作信号)がサブ制御装置102に対して送信され、また、押下操作が解除されることで前記接点の導通も解除されOFFとなり、前記操作信号の送信が終了するように形成されている。
そして、本形態に係るスロットマシン10では、BBゲーム役に当選してから遊技者によりサブスイッチ60が操作されるまで(判定期間)の間にストップスイッチ38の操作に基づき停止した回転リール25における図柄51の停止位置(すなわち、停止出目)、及び、前記判定期間内に実行された演出を判定することにより、BBゲーム役の察知について評価することができるようになっている。具体的には、前記停止出目がBBゲーム役の当選となったとき以外にも出現するものであった場合(すなわち、前記停止出目によってはBBゲーム役の当選となっていることが確定しない場合)や、前記演出がBBゲーム役の当選となったとき以外にも実行されるものであった場合(すなわち、前記演出によってはBBゲーム役の当選となっていることが確定しない場合)には高い評価がなされるようになっている。また、前記停止出目がBBゲーム役の当選時にのみ出現するものであった場合(すなわち、前記停止出目によりBBゲーム役の当選となっていることが確定する場合)や、前記演出がBBゲーム役の当選時にのみ実行されるものであった場合(すなわち、前記演出によりBBゲーム役の当選となっていることが確定する場合)には低い評価がなされるようになっている。また、前記停止出目の出現頻度や前記演出の実行頻度が低い場合には高い評価がなされ、前記停止出目の出現頻度や前記演出の実行頻度が高い場合には低い評価がなされるようになっている。
前記制御装置100の出力手段としては、図1に示すように、次のものが接続されている。
(1)リールユニット21
(2)ホッパーユニット27
(3)演出装置50(ランプ52、液晶表示装置53、スピーカー54)
なお、制御装置100の出力手段としては、これら(1)から(3)までに限定されるものではない。
リールユニット21は、所定の枠体に固定された3個のステッピングモーター(図示しておらず)と、各ステッピングモーターの回転軸にそれぞれ固定された計3個の回転リール25とから構成されている。そして、各回転リール25は、円筒状に形成された回転ドラム(図示しておらず)と、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ(図示しておらず)とを備えている。そして、各回転リール25におけるリールテープの外周面には、回転方向へ向けてほぼ等間隔に、「7」「BAR」「スイカ」「ベル」「チェリー」「REPLAY」等の複数種類の図柄51が所定の配列で計21個表示されている。また、前記回転リール25は、前記ステッピングモーターの回転軸を中心として、表示窓34内を、回転リール25に表示された図柄51が上側から下側へ向けて通過するように、回転するものとなっている。
(ホッパーユニット27)
ホッパーユニット27は、図4に示すように、筐体20における、中板26の下側の空間に設けられており、所定の役に入賞するなどの遊技結果に基づいて、遊技者に遊技メダルの払い出しを行うためのものである。
演出装置50は、演出を実行するためのものであり、具体的には、制御装置100から出力される所定の演出制御信号の入力を契機として、遊技者に対する入賞等を報知するなど種々の演出を行うためのものである。
具体的には、演出装置50としては、図3に示すように、前記装飾部31に設けられたランプ52や液晶表示装置53、前扉30の下部であってメダル払出口40の両側に1つずつ設けられたスピーカー54等を備えている。なお、演出装置50は、これらのものに限定されるわけではなく、CRT表示装置、ドットマトリクス表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置等の画像表示装置を備えることもできる。
具体的には、所定の遊技(たとえば、BBゲーム等)が開始されたり、所定の役に当選したりすると、後述する遊技制御手段120が、後述する演出制御手段200にBBゲーム開始信号や当選信号を出力する。そして、演出制御手段200は、前記信号の入力を契機として、所定の演出データを選択し、この演出データに基づく制御信号を演出装置50に出力する。そして、演出装置50は、演出制御手段200により出力された制御信号の入力を契機として、前記演出データに基づく演出内容を出力する。
前記制御装置100は、上述の如く、メイン制御装置101及びサブ制御装置102から構成されている。そして、メイン制御装置101は、上述の如く、スロットマシン10の遊技に関する制御を行うものであって、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図1に示すように、大別して、次の(1)から(5)までの制御手段として機能する。
(1)遊技制御手段120
(2)役抽選手段140
(3)回転開始制御手段160
(4)回転停止制御手段180
(5)入賞判定手段190
なお、メイン制御装置101としては、上記した(1)から(5)までの制御手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
遊技制御手段120は、回転リール25の回転及び停止、ホッパーユニット27による遊技メダルの払い出し等の遊技における各種装置の制御を行うとともに、各種遊技の状態に応じた遊技の制御を行うためのものである。
遊技制御手段120は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)通常遊技制御手段121
(2)特別遊技制御手段122
(3)有利遊技制御手段123
また、遊技制御手段120としては、上記した(1)から(3)までの手段に限定されるものではない。
通常遊技制御手段121は、一般的な遊技である通常遊技を制御するためのものである。
具体的には、遊技メダルの投入又はベットスイッチが操作されることにより、遊技メダルがベットされたことを条件に、スタートスイッチ37が操作されると、予め定められた役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選が行われる。そして、これに伴って、3個総ての回転リール25が回転を開始する。その後、所定のストップスイッチ38を1つ操作すると、このストップスイッチ38に対応した回転リール25の回転が停止する。そして、ストップスイッチ38を3個総て操作し終わると、3個の回転リール25の回転が総て停止する。このとき、表示窓34内に形成されるいずれかの有効ライン上に、役を構成する図柄51の組み合わせが停止されると、当該役の入賞となり、役に応じた枚数の遊技メダルがメダル払出口40から払い出される。なお、遊技メダルを払い出す代わりに、クレジットメダルとして貯留してもよい。また、役の態様に応じて、遊技者に対して遊技メダルの払い出し以外の所定の利益を付与することもできる。
また、小役のうち、たとえば、スイカ役は、「スイカ」の図柄51の組み合わせ(「スイカ」「スイカ」「スイカ」)により構成される。そして、いずれかの有効ライン上に「スイカ」「スイカ」「スイカ」の組み合わせが停止すると、スイカ役の入賞となり、所定枚数(たとえば15枚)の遊技メダルが払い出される。また、小役のうち、チェリー役は、「チェリー」の図柄51と他の図柄51との組み合わせ(「チェリー」「ANY」「ANY」(ANYはいずれの図柄51でも構わないという意味))により構成される。そして、いずれかの有効ライン上に「チェリー」「ANY」「ANY」の組み合わせが停止すると、チェリー役の入賞となり、所定枚数(たとえば2枚)の遊技メダルが払い出される。また、再遊技役は、「REPLAY」の図柄51の組み合わせ(「REPLAY」「REPLAY」「REPLAY」)により構成される。そして、いずれかの有効ライン上に「REPLAY」「REPLAY」「REPLAY」の組み合わせが停止すると、再遊技役の入賞となり、新たに遊技メダルを投入することなく、前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行うことができる。また、BBゲーム役は、「7」の図柄51の組み合わせ(「7」「7」「7」)により構成される。そして、いずれかの有効ライン上に「7」「7」「7」の組み合わせが停止すると、BBゲーム役の入賞となり、所定枚数(たとえば15枚)の遊技メダルが払い出された後、BBゲームに移行する。また、RBゲーム役は、「BAR」の図柄51の組み合わせ(「BAR」「BAR」「BAR」)により構成される。そして、いずれかの有効ライン上に「BAR」「BAR」「BAR」の組み合わせが停止すると、RBゲーム役の入賞となり、所定枚数(たとえば15枚)の遊技メダルが払い出された後、RBゲームに移行する。
特別遊技制御手段122は、通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与する特別遊技(BBゲーム、RBゲーム)を制御するためのものである。
RBゲームは、所定役が高確率で当選する遊技を一定条件下で所定回数行わせる遊技である。また、BBゲームは、通常遊技と同様の遊技(BBゲーム一般遊技)を行うとともに、この遊技中に一定条件下でRBゲームに移行できるようにした遊技である。
具体的には、BBゲームに移行すると、前記通常遊技と同様に所定枚数の遊技メダルのベットによってBBゲーム一般遊技が開始される。そして、3つの回転リール25の回転を総て停止させた際に、いずれかの有効ライン上に所定の図柄51の組み合わせが停止しているか否かによって、遊技メダルの払い出しが行われる。すなわち、BBゲーム一般遊技中は、前記通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われる。
(有利遊技制御手段123)
有利遊技制御手段123は、有利遊技を制御するためのものである。
ここで、有利遊技とは、通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である。また、本形態に係るスロットマシン10では、上述の如く、有利遊技として、役抽選手段140により抽選される役のうち再遊技役の抽選確率が高められたリプレイタイム遊技が行われるものとなっている。すなわち、リプレイタイム遊技中は、通常遊技中よりも再遊技役に入賞しやすくなり、通常遊技中よりも遊技メダルの消費が抑えられることとなる。
より具体的には、後述の操作評価手段220により所定の評価が行われると、有利遊技制御手段123が前記評価結果を参照する。そして、前記操作評価手段220による評価結果が特定の内容(本形態では、「S」又は「SS」という評価)となっていた場合、当選となっていたBBゲーム役に係るBBゲームが終了した後、所定の条件を満たすこと(たとえば、移行役が停止表示されること)を契機として、有利遊技制御手段123により、リプレイタイム遊技が開始されることとなる。
なお、前記所定の終了条件は特に限定されるものではなく、たとえば、特別遊技役(BBゲーム、RBゲーム)に当選すること、リプレイタイム遊技が開始されてから所定回数(本形態では100回)の遊技が行われることなどを設定することができる。また、リプレイタイム遊技中の所定のタイミング(たとえば、毎遊技終了時、所定回数の遊技が行われる毎等)において、所定の抽選手段によりリプレイタイム遊技を終了するか否かの抽選を行い、終了する旨が決定されたことを契機として、終了するように設定することもできる。また、リプレイタイム遊技終了図柄として予め定められた所定の図柄51の組み合わせが、予め定められた有効ラインに停止することを契機として、終了するように設定することもできる。また、役抽選手段140により所定の役に所定回数当選することにより、終了するように設定することもできる。
役抽選手段140は、スタートスイッチ37の操作に基づき、予め定められた複数の役のうちいずれかの役の当選又は非当選を抽選により決定するためのものであり、具体的には、予め定められた当選確率に基づいて、いずれの役に当たったか又はハズレたかの抽選を行うものである。
この役抽選手段140は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段141
(2)乱数抽出手段142
(3)抽選テーブル143
(4)当選判定手段144
(5)フラグ成立手段145
また、役抽選手段140としては、上記した(1)から(5)までの手段に限定されるものではない。
乱数発生手段141は、所定の数値範囲内(たとえば、0〜65535)で乱数を発生させるためのものである。
(乱数抽出手段142)
乱数抽出手段142は、乱数発生手段141により発生した乱数をスタートスイッチ37操作時で抽出するためのものである。
(抽選テーブル143)
抽選テーブル143は、乱数発生手段141により発生する乱数がとる数値領域の範囲内であって、前記役に対応した所定の数値領域を有する役当選領域を複数備えたものである。
具体的には、本形態に係るスロットマシン10では、抽選テーブル143として、通常遊技中の当選判定において参照される通常遊技用抽選テーブルと、特別遊技中の当選判定において参照される特別遊技用抽選テーブル(BBゲーム用抽選テーブル、RBゲーム用抽選テーブル)と、有利遊技中の当選判定において参照される有利遊技用抽選テーブルと、を備えている。また、通常遊技用抽選テーブルは、特別遊技役(BBゲーム役、RBゲーム役)の当選領域、再遊技役の当選領域、小役の当選領域、終了役の当選領域、及び、ハズレ領域が、所定の割合で設定されたテーブルである。また、特別遊技用抽選テーブルとしてのBBゲーム用抽選テーブルは、RBゲーム役の当選領域、小役の当選領域、及び、ハズレ領域が設定されるとともに、RBゲーム役及び小役の当選領域が、通常遊技用抽選テーブルにおける同領域よりも大きい割合で設定されたテーブルである。また、特別遊技用抽選テーブルとしてのRBゲーム用抽選テーブルは、小役の当選領域が設定されるとともに、この小役の当選領域が、通常遊技用抽選テーブルにおける同領域よりも大きい割合で設定されたテーブルである。また、有利遊技用抽選テーブルは、特別遊技役(BBゲーム役、RBゲーム役)の当選領域、再遊技役の当選領域、小役の当選領域、終了役の当選領域、及び、ハズレ領域が設定されるとともに、再遊技役の当選領域が、通常遊技用抽選テーブルにおける同領域よりも大きい割合で設定されたテーブルである。
当選判定手段144は、乱数抽出手段142により抽出された乱数が前記抽選テーブル143のいずれの役当選領域に属するか否かを判定するためのものである。
具体的には、本形態に係るスロットマシン10では、前記乱数発生手段141が発生させた乱数を、前記乱数抽出手段142がスタートスイッチ37の操作時に抽出する。そして、この抽出された乱数が、この時点における遊技に対応した前記抽選テーブル143のいずれの役当選領域に属するか否かを、当選判定手段144が判定する。そして、前記抽出された乱数が、当選判定手段144により、所定の役当選領域に属すると判定された場合、当該役当選領域に対応する役の当選となる。一方、前記乱数がいずれの役当選領域にも属さないと判定された場合、ハズレとなる。
フラグ成立手段145は、前記当選判定手段144により所定の役に当選したと判定された場合に前記役に対応する当選フラグを成立させるためのものである。
ここで、当選フラグの成立とは、所定のメモリに記憶されている数値が所定値になっている状態を意味するものである。たとえば、BBゲーム役に対応する所定メモリに記憶されている数値が「1」となっている場合、BBゲーム役の当選フラグが成立している状態であると設定することができる。これに対して、前記メモリに記憶されている数値が「0」となっている場合、BBゲーム役の当選フラグが成立していない状態であると設定することができる。すなわち、BBゲームに当選していない場合は、前記メモリに記憶されている数値は「0」となっているが、役抽選手段140によりBBゲーム役に当選すると、前記メモリに記憶されている数値は「1」となり、BBゲーム役の当選フラグが成立したこととなる。なお、この当選フラグとしては、役抽選手段140の抽選結果が小役の当選である場合に成立する小役当選フラグや、前記抽選結果がBBゲームなどの特別遊技役の当選である場合に成立する特別当選フラグ等がある。
なお、役抽選手段140による1回の抽選において、同時に複数(たとえば、チェリー役、及び、BBゲーム役)の役に当選可能となるように設定することもできる。
(回転開始制御手段160)
回転開始制御手段160は、回転リール25の回転の開始に関する制御を行うためのものであり、具体的には、回転開始制御手段160は、スタートスイッチ37の操作に基づいて出力されるスタート信号が入力されることで、各回転リール25に設けられているステッピングモーターに回転開始信号を出力し、ステッピングモーターを駆動させることにより総ての回転リール25の開始を開始させるものである。
(回転位置検出手段170)
回転位置検出手段170は、ストップスイッチ38が操作された時点における回転リール25の回転位置を検出するためのものである。
具体的には、回転位置検出手段170は、特に図示していないが、ステッピングモーターから出力されるパルス信号をカウントするためのカウント手段、カウント手段によるパルス信号のカウント値をリセットするためのリセット手段などを備えている。
より具体的には、各回転リール25が回転を開始し、総ての回転リール25が所定の速度で定速回転するようになった後、検知センサー(図示しておらず)によりインデックスの通過が検知されたことを契機として、前記カウント手段が、ステッピングモーターから出力されるパルス信号のカウントを開始する。そして、ストップスイッチ38が操作された時点における、前記カウント値に基づいて、インデックスの回転角度を算出し、これにより前記時点における回転リール25の回転位置を検出することとなる。また、前記カウント手段によるパルス信号のカウント値は、検知センサー(図示しておらず)によりインデックスの通過が検知される都度、前記リセット手段によりリセットされ、この時点から新たにパルス信号のカウントが行われるものとなっている。
回転停止制御手段180は、ストップスイッチ38の操作が行われた際に、役抽選手段140の抽選結果に基づいて、回転リール25の回転停止を制御するためのものである。
本実施の形態では、前記回転停止制御手段180は、ストップスイッチ38が操作された時点で、有効ライン上に直ちに停止できる図柄51を基準として、この図柄51から回転方向に予め定められた個数(最大スベリコマ数、たとえば、4コマ)移動したときの図柄51までの範囲で、対応する回転リール51を停止させるように形成されている
換言すれば、前記回転停止制御手段180は、ストップスイッチ38が操作された時点から対応する回転リール25が停止するまでに、この回転リール25が回転する回転量が予め定められたコマ数(4コマ)の範囲内となるように制御する。
具体的には、前記回転停止制御手段180は、所定の役に係る当選フラグが成立しているときには、当該役を構成する図柄51の組み合わせが、有効ライン上に停止するように、かつ、前記役を構成する図柄51以外の図柄51は、有効ライン上に停止しないように、対応する回転リール25の停止位置を上述の予め定められたコマ数の範囲内で決定する。
すなわち、前記回転停止制御手段180は、所定の役に当選している場合であって、ストップスイッチ38が操作された際、有効ライン上から、回転リール25の反回転方向側の予め定められた個数(4個)の範囲内に、前記役を構成する図柄51が位置しているときは、前記図柄51が有効ライン上に停止するように、対応する回転リール25を停止させる。そして、前記回転停止制御手段180は、当選フラグが成立していない場合、すなわち、ハズレの場合には、いずれの役を構成する図柄51の組み合わせも有効ライン上に停止しないように、回転リール25を停止させる。
(入賞判定手段190)
入賞判定手段190は、役抽選手段140による抽選の結果、所定の役に当選し、かつ、回転リール25が停止した状態で表示される図柄51が、役に応じて予め定められた表示態様になることにより入賞と判定するとともに、この入賞に基づいた制御を行うためのものである。すなわち、所定の役の入賞となった場合に、この入賞の役に応じた入賞信号を出力するように形成されている。
なお、本形態における入賞判定手段190は、サブ制御装置102へも前記入賞信号を出力するようになっている。
前記サブ制御装置102は、上述の如く、演出装置50及び演出に関する制御、並びに、特定の役としてのBBゲーム役に当選したことの察知を評価するための操作評価処理を行うものであって、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図1に示すように、大別して、次の(1)及び(2)の制御手段として機能する。
(1)演出制御手段200
(2)操作評価手段220
なお、サブ制御装置102としては、上記した(1)及び(2)の制御手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
演出制御手段200は、各種制御手段から出力される信号が入力されることを契機として、遊技に関する演出を、ランプ52、液晶表示装置53、スピーカー54などの演出装置50により実行するためのものである。遊技に関する演出としては、役抽選手段140による抽選の結果に基づいて実行される演出(たとえば、役抽選手段140により所定の役に当選した旨を報知するための当選報知演出、所定の役に当選していない場合であっても実行される可能性のある一般演出など)、特別遊技(たとえば、BBゲーム)が開始した場合に、当該特別遊技を盛り上げるための演出などが挙げられる。
また、本形態に係るスロットマシン10では、BBゲーム役に当選した場合に実行可能な演出として、BBゲーム役に当選している場合にのみ実行されるBBゲーム役当選確定演出であり所定の確率(たとえば、5%)で実行される演出A、BBゲーム役に当選している場合にのみ実行されるBBゲーム役当選確定演出であり演出Aよりも低い確率(たとえば、0.1%)で実行される演出B、BBゲーム役の当選以外の他の抽選結果となっている場合にも実行される一般演出であり所定の確率(たとえば、30%)で実行される演出C、BBゲーム役の当選以外の他の抽選結果となっている場合にも実行される一般演出であり演出Cよりも低い確率(たとえば、1%)で実行される演出Dの計4つの演出が設定されている。
前記操作評価手段220は、役抽選手段140の抽選により特定の役に当選した場合において、この特定の役の当選時点からサブスイッチ60が操作されるまでの間(判定期間)にストップスイッチ38の操作に基づき停止した回転リール25における図柄51の停止位置(すなわち、停止出目)、又は、判定期間内に演出制御手段200により実行された演出の少なくともいずれか一方の判断データに基づき、所定の評価を行うものである。
本形態に係るスロットマシン10では、特定の役としてBBゲーム役が定められており、操作評価手段220は、BBゲーム役に当選した場合において前記サブスイッチ60が操作されることにより、判定期間内に停止した回転リール25の停止出目、及び、判定期間内に実行された演出の両方の判断データに基づいて、所定の評価を行うようになっている。
また、この操作評価手段220は、前記演出からBBゲーム役の当選を察知しにくく(たとえば、BBゲーム役当選時以外にも実行される演出が行われている場合等)かつ前記演出の実行確率が低いほど、高い評価を行うようになっている。また、前記演出からBBゲーム役の当選を察知しやすく(たとえば、BBゲーム役当選時のみ実行される演出(いわゆる、BBゲーム役当選確定演出)が行われている場合等)かつ前記演出の実行確率が高いほど、低い評価を行うようになっている。
なお、特定の役として定められたBBゲーム役は、前述の如く、当選となった遊技において入賞とならなかった場合には次遊技以降に当選フラグが持ち越される役である。したがって、BBゲーム役の当選となった遊技においてサブスイッチ60が操作されず、かつ、当該遊技においてBBゲーム役が入賞しなかった場合には、操作評価手段220は、次遊技以降、BBゲーム役が入賞するまでの間にサブスイッチ60が操作されることにより、前記評価を行うこととなる。
そして、この操作評価手段220は、図2に示すように、次の(1)から(7)までの手段を有している。
(1)特定役フラグ成立判定手段230
(2)判定値記憶手段235
(3)停止出目判定手段240
(4)演算値テーブル255(停止出目用演算値テーブル256、演出用演算値テーブル257)
(5)判定値演算手段260
(6)サブスイッチ操作判定手段270
(7)評価決定手段290
なお、操作評価手段220としては、上記した(1)から(7)までの手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
特定役フラグ成立判定手段230は、特定の役として定められているBBゲーム役の当選フラグが成立したか否かを判定するものである。換言すれば、特定役フラグ成立判定手段230は、役抽選手段140の抽選によりBBゲーム役に当選したか否かを判定するものである。
具体的には、役抽選手段140による抽選が行われるごとに送信される抽選結果信号を受信したことを契機として、特定役フラグ成立判定手段230がこの抽選結果信号に基づいてBBゲーム役の当選フラグが成立したか否かを判定する。すなわち、特定役フラグ成立判定手段230は、前記抽選結果信号がBBゲーム役の当選を示すものであった場合にはBBゲーム役の当選フラグが成立したと判定し、また、前記抽選結果信号がBBゲーム役の当選以外を示すものであった場合にはBBゲーム役の当選フラグは成立していないと判定する。
判定値記憶手段235は、遊技者によりサブスイッチ60が操作されることで所定の評価を行うために用いる数値である判定値を記憶するものである。すなわち、サブスイッチ60が操作された時点においてこの判定値記憶手段235に記憶されている判定値に基づき、後述する評価決定手段290により所定の評価が行われるようになっている。
具体的には、判定値記憶手段235には、前記特定役フラグ成立判定手段230によりBBゲーム役の当選フラグが成立したと判定された場合に、所定の初期値(本形態では「100」)がセットされる。
(停止出目判定手段240)
停止出目判定手段240は、遊技者によりサブスイッチ60が操作されるまでの間、ストップスイッチ38が操作された回転リール25が停止するごとに、停止している回転リール25における図柄51の停止位置により構成される停止出目が、予め定められているいずれのカテゴリーに属するか判定するものである。
また、前記停止出目判定テーブルには、特に図示していないが、1個の回転リール25のみからなる停止出目を分けるために「1A」「1B」「1C」「1D」という4つのカテゴリーが定められている。また、2個の回転リール25からなる停止出目を分けるために「2A」「2B」「2C」「2D」という4つのカテゴリーが定められている。また、3個の回転リール25からなる停止出目を分けるために「3A」「3B」「3C」という3つのカテゴリーが定められている。
(演算値テーブル255)
演算値テーブル255は、後述する判定値演算手段260が、前記判定値記憶手段235に記憶されている判定値に対して減算を行うにあたり使用される所定の数値である演算値を記憶するためのものである。
より具体的には、前記停止出目用演算値テーブル256には、図6に示すように、カテゴリー「1A」に対応する演算値として「20」、カテゴリー「1B」に対応する演算値として「10」、カテゴリー「1C」に対応する演算値として「5」、カテゴリー「1D」に対応する演算値として「1」、カテゴリー「2A」に対応する演算値として「20」、カテゴリー「2B」に対応する演算値として「5」、カテゴリー「2C」に対応する演算値として「5」、カテゴリー「2D」に対応する演算値として「1」、カテゴリー「3A」に対応する演算値として「20」、カテゴリー「3B」に対応する演算値として「3」、カテゴリー「3C」に対応する演算値として「1」がそれぞれ記憶されている。
(判定値演算手段260)
判定値演算手段260は、前記判定値記憶手段235に記憶されている判定値に対して所定の演算を行うものである。
具体的には、サブスイッチ60が操作されるまでの間、ストップスイッチ38が操作されて回転リール25が停止すると、前記停止出目判定手段240が、前記停止出目テーブル(特に図示しておらず)を参照して、停止している回転リール25からなる停止出目が属するカテゴリーを判定する。そして、判定値演算手段260が、前記演算値テーブル255のうち停止出目用演算値テーブル256を参照して、前記停止出目判定手段240により判定されたカテゴリーに対応する演算値を取得する。そして、判定値演算手段260は、前記判定値記憶手段235に記憶されている判定値から前記演算値を減算する。
以下、本形態に係るスロットマシン10における判定値の演算について、具体例を挙げて説明する。
たとえば、BBゲーム役の当選となってから2個の回転リール25を停止させた時点で、遊技者がBBゲーム役の当選を察知しサブスイッチ60が操作されたものとする。また、BBゲーム役に当選してからサブスイッチ60が操作されるまでの間に、前記演出Cが実行されるとともに、第1停止操作に係る回転リール25が回転を停止した際にはカテゴリー「1C」に属する停止出目が停止し、第2停止操作に係る回転リール25が回転を停止した際にはカテゴリー「2A」に属する停止出目が停止したものとする。
そして、演出Cが実行されると、判定値演算手段260が、前記演出用演算値テーブル257を参照して、演出Cに対応する演算値「5」を取得し、判定値記憶手段235に記憶されている「100」から前記取得した「5」を減算する。すなわち、演出Cが実行された時点で、判定値記憶手段235には、「95(=100−5)」が記憶されることとなる。
そして、第1停止操作に係る回転リール25が回転を停止すると、判定値演算手段260が、前記停止出目用演算値テーブル256を参照して、カテゴリー「1C」に対応する演算値「5」を取得し、判定値記憶手段235に記憶されている「95」から前記取得した「5」を減算する。すなわち、第1停止操作に係る回転リール25が回転を停止した時点で、判定値記憶手段235には、「90(=95−5)」が記憶されることとなる。
(サブスイッチ操作判定手段270)
サブスイッチ操作判定手段270は、遊技者によりサブスイッチ60が操作されたか否かを判定するものである。
(評価決定手段290)
評価決定手段290は、サブスイッチ60が操作されることを契機として、この時点で前記判定値記憶手段235に記憶されている判定値に基づいて評価を決定するものである。
本形態に係るスロットマシン10では、特に図示していないが、前記判定値が「90以上」のときには最も高い評価である「SS」ランクが定められ、また、前記判定値が「75以上90未満」のときには2番目の評価である「S」ランクが定められ、また、前記判定値が「60以上75未満」のときには3番目の評価である「A」ランクが定められ、また、前記判定値が「40以上60未満」のときには4番目の評価である「B」ランクが定められ、また、前記判定値が「40未満」のときには5番目の評価である「C」ランクが定められるものとなっている。
そして、評価が決定されると、評価決定手段290が評価結果を演出制御手段200に送信する。そして、前記演出制御手段200が、所定のタイミング(本形態では、当選となっていたBBゲーム役が入賞した時点)で、前記評価結果(ここでは「S」)を液晶表示装置53に表示する。これにより遊技者に対して今回の評価結果が報知されることとなる。なお、評価結果の報知態様は、液晶表示装置53への表示に限定されるものではなく、たとえば、スピーカー54から所定の音声データを出力するようにしてもよい。
また、本形態に係るスロットマシン10では、上述の如く、評価決定手段290により評価が決定されると、有利遊技制御手段123がこの評価結果を参照する。そして、この評価結果が「SS」又は「S」となっていた場合には、当選となっていたBBゲーム役に係るBBゲームが終了した後の通常遊技において、停止表示されることで有利遊技としてのリプレイタイム遊技へ移行することとなる移行役に関する報知が行われることとなる。そして、当該移行役が停止表示されることを条件として、有利遊技制御手段123によりリプレイタイム遊技が開始されるようになっている。
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の動作の概略について、図7から図9までに示したフローを用いて説明する。
まず、スロットマシン10のメインの処理、すなわち、1回の遊技における動作について説明する。
図7に示すステップ100において、スタートスイッチ37の操作が行われたか否かが判定される。そして、スタートスイッチ37の操作が行われたと判定された場合、次のステップ101に進む。一方、スタートスイッチ37の操作が行われていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
ステップ102において、役抽選手段140により役抽選処理が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、回転開始制御手段160により、回転リール25の回転が開始する。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、ストップスイッチ38の操作が行われたか否かが判定される。そして、ストップスイッチ38の操作が行われたと判定された場合、次のステップ105に進む。一方、ストップスイッチ38の操作が行われていないと判定された場合、ステップ104に戻る。
ステップ106において、ストップ信号がサブ制御装置102に送信される。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、回転停止制御手段180により、操作されたストップスイッチ38に対応する回転リール25の回転が所定の位置で停止する。そして、次のステップ108に進む。
ステップ108において、総ての回転リール25に対応するストップスイッチ38の操作が行われたか否かが判定される。そして、総ての回転リール25に対応するストップスイッチ38の操作が行われたと判定された場合、次のステップ109に進む。一方、総ての回転リール25に対応するストップスイッチ38の操作が行われていないと判定された場合、ステップ104に戻る。
ステップ110において、前記ステップ109において入賞したと判定された場合には所定の入賞信号がサブ制御装置102に送信される。そして、次のステップ111に進む。
ステップ111において、他の遊技へ移行するための条件が満たされたか否かが判定される。具体的には、通常遊技中であれば、BBゲーム役の入賞、RBゲーム役の入賞等が判定される。また、BBゲーム中であれば、払い出された遊技メダルの枚数等が判定される。まなお本形態に係るスロットマシン10では、有利遊技制御手段123が、評価決定手段290により決定された評価結果をBBゲームが終了した時点で参照する。そして、この評価結果が「SS」又は「S」であるか否かが判定され、この評価結果が「SS」又は「S」となっていた場合には、上述の如く、当選となっていたBBゲーム役に係るBBゲームが終了した後の通常遊技において、停止表示されることで有利遊技としてのリプレイタイム遊技へ移行することとなる移行役に関する報知が行われることとなる。そして、当該移行役が停止表示されることを条件として、有利遊技制御手段123によりリプレイタイム遊技が開始されるようになっている。そして、他の遊技へ移行するための条件が満たされたと判定された場合(たとえば、移行役が停止表示された場合)、次のステップ112に進む。一方、他の遊技へ移行するための条件が満たされていないと判定された場合、遊技が終了する。
次に、上述したステップ102の役抽選処理について、図8のフローを用いて説明する。
ステップ200において、乱数発生手段141により発生した乱数の中から、乱数抽出手段142により乱数が取得される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ202において、遊技状態及び設定値に基づいて、対応する抽選テーブル143が選択される。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、前記抽出された乱数が、選択された抽選テーブル143のいずれかの役当選領域に属するか否かの判定が、当選判定手段144により行われる。そして、前記乱数がいずれかの役当選領域に属すると判定された場合、次のステップ204に進む。一方、前記乱数がいずれの役当選領域にも属さない、すなわち、前記乱数が非当選領域に属すると判定された場合、ステップ205に進む。
ステップ205において、当選判定手段144による判定の結果、すなわち、役抽選の結果を示す抽選結果信号がサブ制御装置102に送信され、役抽選処理が終了する。
次に、操作評価処理について説明する。この操作評価処理は、上述のスロットマシン10のメインの処理とは別個に行われるものであり、具体的には、メイン制御装置101から出力される各種信号がサブ制御装置102に入力されることで、このサブ制御装置102において実行されるものとなっている。
ステップ301において、特定役フラグ成立判定手段230により、受信された抽選結果信号がBBゲーム役の当選に係るものであるか否かが判定される。そして、BBゲーム役の当選に係るものであると判定された場合、次のステップ302に進む。一方、BBゲーム役の当選に係るものでないと判定された場合、ステップ313に進む。
ステップ303において、ストップ信号を受信したか否かが判定される。そして、ストップ信号を受信したと判定された場合、次のステップ304に進む。一方、ストップ信号を受信していないと判定された場合、ステップ312に進む。
ステップ304において、停止出目判定手段240により、停止している回転リール25からなる停止出目が属するカテゴリーが判定される。そして、次のステップ305に進む。
ステップ305において、判定値演算手段260により、所定の演算値テーブル255が参照されて、判定データ(停止出目又は演出)に対応する演算値が取得される。そして、次のステップ306に進む。
ステップ307において、サブスイッチ操作判定手段270により、サブ操作信号を受信したか否かが判定される。そして、サブ操作信号を受信したと判定された場合、次のステップ308に進む。一方、サブ操作信号を受信していないと判定された場合、ステップ303に戻る。
ステップ308において、評価決定手段290により、判定値記憶手段235に記憶されている判定値に基づき評価が決定される。そして、次のステップ309に進む。
ステップ310において、BBゲーム役の入賞信号を受信したか否かが判定される。そして、BBゲーム役の入賞信号を受信したと判定された場合、次のステップ311に進む。一方、BBゲーム役の入賞信号を受信していないと判定された場合、ステップ310に戻る。
ステップ311において、演出制御手段200により、前記評価決定手段290により決定された評価結果が報知される。なお、スタート信号を所定回数(たとえば、5回)受信したと判定された場合、すなわち、BBゲーム役に入賞することなく所定回数(5回)の遊技が行われた場合には、BBゲーム役当選の察知に成功している旨が報知される。そして、操作評価処理が終了する。
ステップ313において、サブスイッチ操作判定手段270により、サブ操作信号を受信したか否かが判定される。そして、サブ操作信号を受信したと判定された場合、次のステップ314に進む。一方、サブ操作信号を受信していないと判定された場合、ステップ316に進む。
ステップ314において、評価決定手段290により、「D」という評価が決定される。そして、次のステップ315に進む。
ステップ316において、ストップ信号を3回受信したか否かが判定される。そして、ストップ信号を3回受信したと判定された場合、ステップ300に戻る。一方、ストップ信号を3回受信していないと判定された場合、ステップ313に戻る。
(まとめ)
上述の如く、本形態に係るスロットマシン10では、役抽選手段140の抽選により特定の役として定められたBBゲーム役に当選した場合において、このBBゲーム役の当選時点からサブスイッチ60が操作されるまでの間(判定期間)のストップスイッチ38の操作に基づき停止した回転リール25における図柄51の停止位置(すなわち、停止出目)、及び、判定期間内に演出制御手段200により実行された演出に基づき、操作評価手段220により所定の評価が行われるようになっている。そして、この操作評価手段220における評価決定手段290により決定された評価結果が「S」又は「SS」であった場合には、当選となっていたBBゲーム役に係るBBゲームの終了後の通常遊技において、前記移行役に関する報知が行われ、当該移行役が停止表示されることを条件として、有利遊技制御手段123によりリプレイタイム遊技が開始されることとなる。
また、本形態に係るスロットマシン10によれば、上述の如く、操作評価手段220は前記停止出目及び演出に基づいて評価を行うため、回転リール25の停止出目や演出等から示唆される役の当選の可能性がどの程度低い状態(あるいは高い状態)で、BBゲーム役に当選したことを察知できたかを判定することができる。また、前記停止出目の停止頻度や前記演出の実行頻度がどの程度低い状態(あるいは高い状態)で、BBゲーム役に当選したことを察知できたかを判定することもできる。すなわち、本形態に係るスロットマシン10によれば、BBゲーム役の当選を察知することについての遊技者のスキル、すなわち、スロットマシン10の知識の把握度合いを判定することができることとなる。
また、前記所定の特典としてのリプレイタイム遊技は、操作評価手段220により高い評価(「SS」又は「S」)がなされた場合に有利な特典(リプレイタイム遊技)を容易に獲得可能となるように設定されているため、スロットマシン10の知識の把握度合いを向上させるべく、遊技者は、雑誌等で当該スロットマシン10についての知識を増やすとともに、当該スロットマシン10での遊技をより多く行うこととなる。したがって、本形態に係るスロットマシン10によれば、稼働率を向上させることもできることとなる。
また、上記形態は、スロットマシン以外の遊技機にも応用することができる。たとえば、遊技媒体として遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット(登録商標)遊技機にも適用することができる。
(変形例1)
上記形態に係るスロットマシン10では、有利遊技としてのリプレイタイム遊技が所定の特典として付与されていたが、これに限定されるものではなく、他の特典を付与することもできる。
また、前記所定の特典として、スロットマシン10に設定されている、いわゆる設定値を報知するような設定値報知を付与することができる。
また、前記所定の特典として、たとえば、前日との比較や1週間単位での比較で、設定変更が行われたか否かを報知するような設定値変更報知を付与することができる。
また、前記所定の特典として、所定の役(たとえば、BBゲーム数など)に当選した場合に、この所定の役を入賞させることができるストップスイッチ38の操作タイミングをスピーカー54からの音やランプ52による光などにより報知するような操作タイミング報知を付与することができる。
また、前記所定の特典として、たとえば、当日分、過去1週間分の遊技情報(たとえば、BBゲーム役の当選回数、出玉状況など)を報知するような遊技情報報知を付与することができる。また、たとえば、過去1週間分の遊技情報を報知する場合には、1度に総ての遊技情報を報知するのではなく、前記評価決定手段290による評価結果が連続して特定の内容となった場合に1日ずつ遡って報知するように設定することもできる。
また、付与可能な前記所定の特典としては、評価に応じた画像データや音楽データ等の提供、複数の遊技者の評価をランク付けしたランキングデータの提供等も挙げられる。
なお、これらのデータの提供方法についても特に限定されるものではない。具体的には、たとえば、遊技機とは別個の提供用サーバーを設け、この提供用サーバーに画像データや音楽データを格納しておく。そして、スロットマシン10においては、操作評価手段220により評価が行われたことに基づいて、この評価に応じたパスワードやバーコード(QRコード等)などの提供用サーバーへアクセスするためのデータを液晶表示装置53に表示するように設定しておく。そして、遊技者が前記データを用いて前記提供用サーバーへアクセスすることで前記データの提供が行われるようにすることができる。
また、本発明の実施の形態ではないが、前記所定の特典の付与は、サブスイッチ60の操作回数、サブスイッチ60の操作タイミング、サブスイッチ60が押下操作されてから押下操作が終了するまでの時間、サブスイッチ60の操作された際の押下力の大小、サブスイッチ60が操作されることにより実行される所定の抽選での当選、サブスイッチ60が複数設けられている場合には操作されたサブスイッチ60の種類、サブスイッチ60が上下左右の4方向の入力が可能な十字キースイッチとなっている場合には、入力された方向などに基づいて行うこともできる。
前記スロットマシン10は、所定の開始時点から所定の終了時点までの間(集計期間)、サブスイッチ60が操作されるごとに、前記判定値記憶手段235に記憶されている判定値を所定の記憶手段(集計値記憶手段)に累積して集計するとともに、前記所定の終了時点で前記所定の記憶手段(集計値記憶手段)に記憶されている集計値に基づいて、所定の評価を行い、この結果により所定の特典を付与するように設定することもできる。
そして、このように設定した場合にも、上記実施の形態と同様の作用、効果を奏することとなる。
上記形態に係るスロットマシン10では、操作評価手段220は、BBゲーム役の当選を察知することについてのみ評価を行うように設定されていたが、複数の抽選結果について評価を行うように設定することもできる。
具体的には、たとえば、スロットマシン10に2個のサブスイッチ60を設けておく。また、前記2個のサブスイッチ60の一方(以下、第1サブスイッチとする)を、BBゲーム役の当選を察知したときに操作するものと定め、他方(以下、第2サブスイッチとする)を、BBゲーム役の当選以外の抽選結果(すなわち、BBゲーム役以外の当選又はハズレ)を察知したときに操作するものと定めておく。そして、毎回の遊技において、遊技者に役抽選手段140による抽選の結果を予想させた上で、第1サブスイッチ又は第2サブスイッチのいずれかを操作させるものとする。そして、役抽選手段140による抽選の結果に対応したサブスイッチ60が操作されたか否か、並びに、サブスイッチ60が操作されるまでに停止した回転リール25の停止出目及び演出に基づいて、操作評価手段220が所定の評価を行うように設定することができる。
20 筐体 21 リールユニット
22 左リール 23 中リール
24 右リール 25 回転リール
26 中板 27 ホッパーユニット
28 電源装置 29a メイン基板ユニット
29b サブ基板ユニット
30 前扉 31 装飾部
32a 上部パネル 32b 下部パネル
33 操作部 34 表示窓
35 投入スイッチ 36a シングルベットスイッチ
36b マックスベットスイッチ
37 スタートスイッチ 38 ストップスイッチ
39 精算スイッチ 40 メダル払出口
41 メダル受皿 42 鍵穴
43 メダルセレクター 44 メダル投入口
50 演出装置 51 図柄
52 ランプ 53 液晶表示装置
54 スピーカー 60 サブスイッチ
91 中段ライン 92 上段ライン
93 下段ライン 94 右上りライン
95 右下りライン
100 制御装置 101 メイン制御装置
102 サブ制御装置
120 遊技制御手段 121 通常遊技制御手段
122 特別遊技制御手段 123 有利遊技制御手段
140 役抽選手段 141 乱数発生手段
142 乱数抽出手段 143 抽選テーブル
144 当選判定手段 145 フラグ成立手段
160 回転開始制御手段 180 回転停止制御手段
190 入賞判定手段 200 演出制御手段
220 操作評価手段 230 特定役フラグ成立判定手段
235 判定値記憶手段 240 停止出目判定手段
255 演算値テーブル 256 停止出目用演算値テーブル
257 演出用演算値テーブル
260 判定値演算手段
270 サブスイッチ操作判定手段
290 評価決定手段
Claims (2)
- 周囲に複数の図柄を付した複数個の回転リールと、
複数個の回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
対応する回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
演出を実行するための演出装置と、
スタートスイッチの操作に基づき、予め定められた複数の役のうちいずれかの役の当選又は非当選を抽選により決定する役抽選手段と、
役抽選手段による抽選の結果及びストップスイッチの操作に応じて、回転リールの停止制御を行う回転停止制御手段と、
演出装置において役抽選手段による抽選の結果に基づいて実行される演出を制御する演出制御手段と、を備え、
複数個の回転リールが停止した状態における図柄の停止位置に基づき入賞か否かを判断するとともに、スタートスイッチ及びストップスイッチの操作に基づき遊技が進行する遊技機において、
遊技者により操作可能であり、かつ遊技の進行に関わらないサブスイッチと、
役抽選手段の抽選により特定の役に当選した場合において、この特定の役の当選時点からサブスイッチが操作されるまでの間(以下、判定期間とする)にストップスイッチの操作に基づき停止した回転リールにおける図柄の停止位置、又は、判定期間内に演出制御手段により実行された演出の少なくともいずれか一方の判断データに基づき、所定の評価を行う操作評価手段と、を備え、
操作評価手段により行われた評価に基づき、遊技者に対して所定の特典を付与可能に形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記遊技機は、
通常遊技と、
通常遊技よりも遊技者に有利な有利遊技とを有するとともに、
所定の特典として、有利遊技を実行可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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