JP2010182837A - 半導体ウエハ処理方法 - Google Patents

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Junji Shioda
純司 塩田
Tomoyuki Kosugi
智之 小杉
Osamu Kuwabara
治 桑原
Osamu Okada
修 岡田
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Abstract

【課題】 積層された半導体ウエハと保護シートとを取り違えることなく吸着して搬送することができるようにする。
【解決手段】 可撓性アーム26の先端部下面で保護シート22を吸着して持ち上げる。この場合、保護シート22の重さは1〜2gと比較的小さい。このため、保護シート22を持ち上げた可撓性アーム26の撓み量は比較的小さい。一方、可撓性アーム26の先端部下面で半導体ウエハ23を吸着して持ち上げた場合には、半導体ウエハ23の重さが保護シート22の重さの数十倍とかなり大きいので、可撓性アーム26の撓み量は比較的大きい。可撓性アーム26の撓み量は歪みゲージ27で検出される。そして、半導体ウエハ23と保護シート22との重さの相違から、今、可撓性アーム26で持ち上げているものが保護シート22および半導体ウエハ23のいずれであるか判別される。この後、保護シート22または半導体ウエハ23を吸着部材で吸着して別の箇所に搬送する。
【選択図】 図5

Description

この発明は半導体ウエハ処理方法に関する。
半導体ウエハを例えば半導体ウエハ製造工場から半導体ウエハ加工工場にあるいは半導体ウエハ加工工場から半導体装置組立工場に搬送する場合には、複数枚の半導体ウエハと複数枚の保護シートとを交互に積層した状態で収容可能な半導体ウエハ搬送ケースが用いられている(例えば、特許文献1参照)。この場合、保護シートは、半導体ウエハ同士の擦れを防止して、半導体ウエハのデバイス面の破損を防止するためのものである。
特開平11−97505号公報
そして、例えば半導体ウエハ加工工場では、半導体ウエハ製造工場から搬送されてきた半導体ウエハ搬送ケース内に収容されている半導体ウエハおよび保護シートを交互に取り出し、半導体ウエハのみを半導体ウエハ収容ケース内に多段的に収容し、半導体ウエハ収容ケースをその中に収容された半導体ウエハと共に加工工程に搬送している。また、半導体ウエハの加工後においては、半導体ウエハおよび保護シートを半導体ウエハ搬送ケース内に交互に積層して収容し、半導体ウエハ搬送ケースをその中に収容された半導体ウエハおよび保護シートと共に半導体装置組立工場に搬送している。
ところで、特許文献1に記載の半導体ウエハ処理方法では、半導体ウエハ搬送ケース内に収容されている半導体ウエハおよび保護シートをただ単に交互に取り出したり、半導体ウエハおよび保護シートを半導体ウエハ搬送ケース内にただ単に交互に積層して収容したりしているだけであるので、半導体ウエハと保護シートとを取り違える事故が発生するおそれがあるという問題があった。
そこで、この発明は、半導体ウエハと保護シートとを取り違える事故が発生しないようにすることができる半導体ウエハ処理方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、半導体ウエハまたは該半導体ウエハよりも軽い保護シートを吸着手段で吸着して持ち上げ、前記半導体ウエハと前記保護シートとの重さの相違により、前記吸着手段で吸着されて持ち上げられたものが前記半導体ウエハおよび前記保護シートのいずれであるかを判別することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記吸着手段は、前記半導体ウエハまたは前記保護シートを先端部下面で吸着して持ち上げる可撓性アームと、前記可撓性ア―ムの撓み量を検出する撓み量検出手段とを有し、前記撓み量検出手段で前記可撓性ア―ムの撓み量を検出することにより、前記半導体ウエハと前記保護シートとの重さの相違を判別することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記撓み量検出手段は、前記可撓性ア―ムに設けられ、前記可撓性ア―ムの撓み量を検出する歪みゲージを有することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記吸着手段は、アームと、前記アームの先端部に上下動自在に設けられ、前記半導体ウエハまたは前記保護シートを吸着して持ち上げる吸着部材と、前記吸着部材の高さ位置を検出する高さ位置検出手段とを有し、前記高さ位置検出手段で前記吸着部材の高さ位置を検出することにより、前記半導体ウエハと前記保護シートとの重さの相違を判別することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記吸着手段は、前記吸着部材に上昇力を付与するバネを有することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記高さ位置検出手段は、前記吸着部材の高さ位置を検出する変位計を有することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記吸着手段による吸着は真空チャック方式であり、その配管に設けられた圧力計で吸着状態を検知し、その検知結果に基づいて前記吸着手段に前記半導体ウエハまたは前記保護シートが吸着されたか否かを判断することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記吸着手段による吸着はベルヌイチャック方式であり、その配管に設けられた圧力計で吸着状態を検知し、その検知結果に基づいて前記吸着手段に前記半導体ウエハまたは前記保護シートが吸着されたか否かを判断することを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、半導体ウエハまたは可撓性を有する保護シートの上面に摩擦部材を押し付け、前記摩擦部材に水平方向への移動力を付与し、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記摩擦部材で押し付けられたものが前記半導体ウエハおよび前記保護シートのいずれであるかを判別することを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記摩擦部材は、水平方向に移動可能なアームに回転可能に取り付けられた接触式変位計の可動接触ロッドの先端部に回転可能に取り付けられ、前記アームに水平方向への移動力が付与されたとき、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記接触式変位計の可動接触ロッドの突出量が異なることを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記摩擦部材は、水平方向に移動可能なアームの先端部に設けられ、前記アームの基端側に押圧板が設けられ、前記押圧板と対向する位置に接触式変位計の可動接触ロッドが設けられ、前記アームに水平方向への移動力が付与されたとき、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記押圧板の位置が異なることにより、前記接触式変位計の可動接触ロッドの突出量が異なることを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記摩擦部材は、水平方向に移動可能な第1のアームに水平方向に移動可能に設けられた第2のアームの先端部に設けられ、前記第1のアームに感圧センサが前記第2のアームの基端部と対向するように設けられ、前記第1のアームに水平方向への移動力が付与されたとき、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記第2のアームの位置が異なることにより、前記感圧センサの感圧度合が異なることを特徴とするものである。
請求項13に記載の発明は、半導体ウエハまたは可撓性を有する保護シートの上面を第1、第2の吸着部材で吸着し、前記第1の吸着部材に前記第2の吸着部材側への移動力を付与し、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記両吸着部材で吸着されたものが前記半導体ウエハおよび前記保護シートのいずれであるかを判別することを特徴とするものである。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記第1の吸着部材はアームの先端部下面に設けられ、前記第2の吸着部材は前記アームに移動可能に設けられた可動部材の下面に設けられ、前記アームの先端部上面に接触式変位計がその可動接触ロッドが前記可動部材と対向するように設けられ、前記アームの基端部上面にエアーシリンダがそのピストンロッドが前記可動部材と対向するように設けられ、前記エアーシリンダにより前記可動部材に前記第2の吸着部材側への移動力が付与されたとき、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記可動部材の位置が異なることにより、前記接触式変位計の可動接触ロッドの突出量が異なることを特徴とするものである。
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記第1の吸着部材はアームの先端部下面に設けられ、前記第2の吸着部材は前記アームに移動可能に設けられた可動部材の下面に設けられ、前記可動部材の上面に感圧センサが設けられ、前記アームの基端部上面にエアーシリンダがそのピストンロッドが前記感圧センサと対向するように設けられ、前記エアーシリンダにより前記可動部材に前記第2の吸着部材側への移動力が付与されたとき、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記可動部材と共に前記感圧センサの位置が異なることにより、前記エアーシリンダのピストンロッドの突出量が異なることを特徴とするものである。
請求項16に記載の発明は、半導体ウエハまたは保護シートの上面の画像を画像センサで取り込み、この取り込んだ画像を予め登録しておいた半導体ウエハ登録画像または保護シート登録画像と比較演算し、前記画像センサの下方に位置するものが前記半導体ウエハおよび前記保護シートのいずれであるかを判別することを特徴とするものである。
請求項17に記載の発明は、半導体ウエハまたは保護シートの静電容量を測定し、その測定された静電容量から前記半導体ウエハまたは前記保護シートの比誘電率を算出し、その算出された比誘電率を予め測定しておいた前記半導体ウエハまたは前記保護シートの比誘電率と比較し、静電容量を測定しているものが前記半導体ウエハおよび前記保護シートのいずれであるかを判別するいずれであるかを判別することを特徴とするものである。
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記半導体ウエハまたは前記保護シートの上面に第1、第2の電極を当接させ、前記両電極間に交流電圧を印加し、前記半導体ウエハまたは前記保護シートの静電容量を測定することを特徴とするものである。
請求項19に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記半導体ウエハまたは前記保護シートを一方の電極を有する吸着部材で吸着して持ち上げ、前記一方の電極の下方に他方の電極を位置させ、前記両電極間に交流電圧を印加し、前記半導体ウエハまたは前記保護シートの静電容量を測定することを特徴とするものである。
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の発明において、前記吸着部材は半導体ウエハ吸着部材と保護シート吸着部材とからなり、前記半導体ウエハまたは前記保護シートの静電容量を測定した後に、前記半導体ウエハ吸着部材または前記保護シート吸着部材で吸着して持ち上げた前記半導体ウエハまたは前記保護シートをそのまま別の箇所に移動させることを特徴とするものである。
この発明によれば、半導体ウエハと保護シートとをその重さの相違等により判別しているので、半導体ウエハと保護シートとを取り違える事故が発生しないようにすることができる。
この発明の第1実施形態としての半導体ウエハ処理装置の概略平面図。 半導体ウエハ搬送ケースの斜視図。 半導体ウエハ収容ケースの正面図。 図1に続く動作を説明するために示す概略平面図。 半導体ウエハ保護シート判別手段の動作を説明するために示す図。 図4に続く動作を説明するために示す概略平面図。 図6に続く動作を説明するために示す概略平面図。 図7に続く動作を説明するために示す概略平面図。 図8に続く動作を説明するために示す概略平面図。 図9に続く動作を説明するために示す概略平面図。 図10に続く動作を説明するために示す概略平面図。 図11に続く動作を説明するために示す概略平面図。 図12に続く動作を説明するために示す概略平面図。 図13に続く動作を説明するために示す概略平面図。 図14に続く動作を説明するために示す概略平面図。 図15に続く動作を説明するために示す概略平面図。 図16に続く動作を説明するために示す概略平面図。 この発明の第2実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段を説明するために示す図。 この発明の第3実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段を説明するために示す図。 図19に示す半導体ウエハ保護シート判別手段の動作を説明するために示す図。 この発明の第4実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段を説明するために示す図。 この発明の第5実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段を説明するために示す図。 この発明の第6実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段を説明するために示す図。 図23に示す半導体ウエハ保護シート判別手段の動作を説明するために示す図。 この発明の第7実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段を説明するために示す図。 この発明の第8実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段を説明するために示す図。 この発明の第9実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段を説明するために示す図。 図27に示す半導体ウエハ保護シート判別手段の動作を説明するために示す図。 この発明の第10実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段を説明するために示す図。
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態としての半導体ウエハ処理装置の概略平面図を示す。この半導体ウエハ処理装置は装置本体1を備えている。装置本体1の上面ほぼ中央部には半導体ウエハ移動手段2が設けられている。半導体ウエハ移動手段2は、垂直に配置された支持軸3を備えている。支持軸3は上下動機構(図示せず)により上下動されるようになっている。支持軸3の上面には第1のアーム4の基端部が回転機構(図示せず)を介して回転可能に取り付けられている。第1のアーム4の先端部上面には第2のアーム5の基端部が回転機構(図示せず)を介して回転可能に取り付けられている。
第2のアーム5の先端部には半導体ウエハ吸着部材6が回転機構(図示せず)を介して水平軸を中心に回転可能に取り付けられている。半導体ウエハ吸着部材6は、先端を解放されたほぼC字形状であり、図1において、下面に複数の吸引孔(図示せず)を有する構造となっている。そして、真空ポンプ(図示せず)が駆動すると、半導体ウエハ吸着部材6の吸引孔の部分が真空チャック状態となるようになっている。
ここで、真空ポンプは1つでこの半導体ウエハ処理装置の動作中常時駆動しており、各電磁弁(図示せず)が開くと、各吸着部材の吸引孔の部分が真空チャック状態となるようになっている。したがって、この場合には、半導体ウエハ吸着部材6用の電磁弁が開くと、半導体ウエハ吸着部材6の下面の吸引孔の部分が真空チャック状態となり、当該電磁弁が閉じると、当該真空チャック状態が解除されるようになっている。
図1において、半導体ウエハ移動手段2の上側における装置本体1の上面には半導体ウエハ搬送ケース載置台11が設けられている。半導体ウエハ搬送ケース載置台11は上下動機構(図示せず)により上下動されるようになっている。半導体ウエハ搬送ケース載置台11の上面には半導体ウエハ搬送ケース12が載置されるようになっている。
ここで、半導体ウエハ搬送ケース12について、図2を参照して説明する。半導体ウエハ搬送ケース12は、ほぼ正方形状のベース板13の上面の同一円周上に4つの円弧形状の壁部14が等間隔に設けられ、壁部14間に開口部15を有する構造となっている。半導体ウエハ搬送ケース12の上面側は蓋体16によって閉じられるようになっている。
蓋体16は、平面ほぼ正方形状の有頭筒体17の頭部下面中央部に円筒部18が設けられた構造となっている。有頭筒体17は半導体ウエハ搬送ケース12のベース板13の外側に相対的に嵌め込まれ、円筒部18は半導体ウエハ搬送ケース12の4つの壁部14の外側に相対的に嵌め込まれるようになっている。
半導体ウエハ搬送ケース12の4つの壁部14の内側には、下から順に、クッションシート21、保護シート22、半導体ウエハ23・・・・半導体ウエハ23、保護シート22、半導体ウエハ23、保護シート22およびクッションシート21が積層されて収容されるようになっている。すなわち、2枚のクッションシート21の間に複数枚の保護シート22とそれよりも1枚少ない枚数の半導体ウエハ23とが交互に積層されて収容されるようになっている。この場合、半導体ウエハ23は、その下面がデバイス面23aとなるように収容される。その理由については後で説明する。
クッションシート21は、スポンジ等によって形成された厚さ5〜10mmの円形状のシートからなり、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容される半導体ウエハ23が割れるのを防止するためのものである。保護シート22は、ポリエチレン等によって形成された厚さ0.05〜0.5mmの円形状のシートからなり、半導体ウエハ23同士の擦れを防止して、半導体ウエハ23のデバイス面23aの破損を防止するためのものである。クッションシート21および保護シート22の直径は半導体ウエハ23の直径と同じとなっている。
図1に戻って説明を続けると、半導体ウエハ搬送ケース載置台11の左側における装置本体1の上面には半導体ウエハ保護シート判別手段24が設けられている。半導体ウエハ保護シート判別手段24は、垂直に配置された支持軸25を備えている。支持軸25は、上下動機構(図示せず)により上下動され、且つ、左右方向移動機構(図示せず)により左右方向に移動されるようになっている。
支持軸25の上面には可撓性アーム26の基端部が取り付けられている。可撓性アーム26は、可撓性を有する中空棒状のものからなり、先端部下面に複数の吸引孔(図示せず)を有する構造となっている。そして、可撓性アーム26用の電磁弁が開くと、可撓性アーム26の先端部下面の吸引孔の部分が真空チャック状態となり、当該電磁弁が閉じると、当該真空チャック状態が解除されるようになっている。可撓性アーム26の上面中央部および下面中央部には歪みゲージ(撓み量検出手段)27(図5参照)が設けられている。歪みゲージ27は可撓性アーム26の撓み量を検出するためのものである。
図1において、半導体ウエハ搬送ケース載置台11の右側における装置本体1の上面には保護シート収容ケース載置台31が設けられている。保護シート収容ケース載置台31は上下動機構(図示せず)により上下動されるようになっている。保護シート収容ケース載置台31の上面には保護シート収容ケース32が載置されるようになっている。保護シート収容ケース32は、半導体ウエハ搬送ケース12と同一の構造であり、ほぼ正方形状のベース板33の上面の同一円周上に4つの円弧形状の壁部34が等間隔に設けられ、壁部34間に開口部35を有する構造となっている。
半導体ウエハ搬送ケース載置台11と保護シート収容ケース載置台31との間における装置本体1の上面には保護シート移動手段36が設けられている。保護シート移動手段36は、水平に配置されたアーム37を備えている。アーム37は左右方向移動機構(図示せず)により左右方向に移動されるようになっている。
アーム37の先端部下面には保護シート吸着部材38が取り付けられている。保護シート吸着部材38は、中空円板形状であり、下面に複数の吸引孔(図示せず)を有する構造となっている。保護シート吸着部材38の直径は保護シート22の直径よりもやや小さくなっている。そして、保護シート吸着部材38用の電磁弁が開くと、保護シート吸着部材38の下面の吸引孔の部分が真空チャック状態となり、当該電磁弁が閉じると、当該真空チャック状態が解除されるようになっている。
図1において、半導体ウエハ移動手段2の下側における装置本体1の外面には半導体ウエハ収容ケース載置台41が設けられている。半導体ウエハ収容ケース載置台41は上下動機構(図示せず)により上下動されるようになっている。半導体ウエハ搬送ケース載置台41の上面には半導体ウエハ収容ケース42が載置されるようになっている。
ここで、半導体ウエハ収容ケース42について、図3を参照して説明する。半導体ウエハ収容ケース42は、方形箱状であり、一側面に開口部43を有し、内部両側に複数の棚部44が上下方向に等間隔に設けられた構造となっている。そして、この半導体ウエハ収容ケース42では、開口部43側から相対向する一対の棚部44上に半導体ウエハ23が収容されるようになっている。なお、半導体ウエハ収容ケース42の開口部43は蓋体(図示せず)によって閉じられるようになっている。
図1に戻って説明を続けると、半導体ウエハ移動手段2の右側における装置本体1の上面には半導体ウエハ向き調整台45が設けられている。半導体ウエハ向き調整台45の上面中央部にはターンテーブル46が回転可能に設けられている。ターンテーブル46は、中空円板形状であり、上面に複数の吸引孔(図示せず)を有する構造となっている。ターンテーブル46の直径は、半導体ウエハ移動手段2のほぼC字形状の半導体ウエハ吸着部材6の解放部分の間隔よりも小さくなっている。そして、ターンテーブル46用の電磁弁が開くと、ターンテーブル46の上面の吸引孔の部分が真空チャック状態となり、当該電磁弁が閉じると、当該真空チャック状態が解除されるようになっている。
ターンテーブル46の周囲における半導体ウエハ向き調整台45の上面の同一円周上には4本の支持ピン47が等間隔に設けられている。支持ピン47は上下動機構(図示せず)により上下動されるようになっている。ターンテーブル46の右側における半導体ウエハ向き調整台45の上面にはノッチアライナー48が設けられている。ターンテーブル46の下側における半導体ウエハ向き調整台45の上面には光学式読取部49が設けられている。ノッチアライナー48および光学式読取部49は、側面から見たとき、ほぼコ字形状となっている。
次に、この半導体ウエハ処理装置の動作(半導体ウエハ処理方法)について説明する。まず、図1に示すように、この半導体ウエハ処理装置の初期状態では、半導体ウエハ移動手段2の半導体ウエハ吸着部材6は、上限位置に位置し、且つ、その半導体ウエハ吸着部材6が半導体ウエハ搬送ケース載置台11、半導体ウエハ収容ケース載置台41および半導体ウエハ向き調整台45のいずれの上方にも位置しない初期位置に位置させられている。
半導体ウエハ保護シート判別手段24の可撓性アーム26は、上限位置に位置し、且つ、半導体ウエハ搬送ケース載置台11の左側に位置する初期位置に位置させられている。保護シート移動手段36の保護シート吸着部材38は、上限位置に位置し、且つ、半導体ウエハ搬送ケース載置台11と保護シート収容ケース載置台31との中間の初期位置に位置させられている。半導体ウエハ向き調整台45の支持ピン47はその上面がターンテーブル46の上面よりも上側に位置する上限位置に位置させられている。
この初期状態において、図2を参照して説明すると、例えば半導体ウエハ製造工場から搬送されてきた蓋体16付きの半導体ウエハ搬送ケース12を準備する。この場合、蓋体16付きの半導体ウエハ搬送ケース12内には、2枚のクッションシート21の間に複数枚の保護シート22とそれよりも1枚少ない枚数の半導体ウエハ23とが交互に積層されて収容されている。また、半導体ウエハ23は、その下面がデバイス面23aとなるように収容されている。
次に、手動により、蓋体16を取り外し、次いで、上側のクッションシート21を取り除く。次に、蓋体16および上側のクッションシート21が取り除かれた半導体ウエハ搬送ケース12を半導体ウエハ搬送ケース載置台11上にその4つの開口部15が上側、下側、左側および右側に位置するように位置決めして載置する。この状態では、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容されたもののうち一番上の保護シート22が露呈されている。
また、保護シート収容ケース載置台31上に空の保護シート収容ケース32をその4つの開口部35が上側、下側、左側および右側に位置するように位置決めして載置する。また、半導体ウエハ収容ケース載置台41上に空の半導体ウエハ収容ケース42をその開口部43が上側に位置するように位置決めして載置する。
ここで、初期状態では、半導体ウエハ搬送ケース載置台11は下限位置に位置させられている。保護シート収容ケース載置台31は上限位置に位置させられている。半導体ウエハ収容ケース載置台41は下限位置に位置させられている。そして、半導体ウエハ搬送ケース載置台11上に載置された半導体ウエハ搬送ケース12内の一番上の保護シート22の上面、保護シート収容ケース載置台31上に載置された保護シート収容ケース32のベース板33の上面および半導体ウエハ収容ケース載置台41上に載置された半導体ウエハ収容ケース42の一番上の棚部44(図3参照)の上面はほぼ同一の高さ位置となっている。半導体ウエハ向き調整台45の支持ピン47の上面はそれらの上面よりもやや低い位置となっている。
次に、図4に示すように、半導体ウエハ保護シート判別手段24が右方向に移動して右方向移動限位置に到る。この状態では、可撓性アーム26の先端部は、半導体ウエハ搬送ケース12の左側の開口部15を通過して壁部14内に収容されている一番上の保護シート22の左端部上方に位置している。
次に、半導体ウエハ保護シート判別手段24が一定高さだけ下降して下限位置に到る。すると、図5(A)に示すように、可撓性アーム26の先端部下面は、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容されている一番上の保護シート22の左端部上面に当接される。次に、可撓性アーム26用の電磁弁が開くと、可撓性アーム26の先端部下面の吸引孔の部分が真空チャック状態となる。すると、可撓性アーム26の先端部下面に、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容されている一番上の保護シート22の左端部上面が吸着される。
次に、半導体ウエハ保護シート判別手段24が一定高さだけ上昇して上限位置に到る。すると、図5(B)に示すように、可撓性アーム26の先端部下面に吸着された保護シート22が持ち上げられる。この場合、保護シート22はポリエチレン等によって形成された厚さ0.05〜0.5mmのシートからなり、シートの種類にもよるが、その重さは1〜2gと比較的小さい。このため、保護シート22を持ち上げた可撓性アーム26の撓み量は比較的小さい。
ここで、図5(C)に示すように、可撓性アーム26の先端部下面で半導体ウエハ23の左端部上面を吸着して持ち上げた場合には、半導体ウエハ23の種類やその加工程度にもよるが、半導体ウエハ23の重さが保護シート22の重さの数十倍とかなり大きいので、可撓性アーム26の撓み量は比較的大きい。
可撓性アーム26の撓み量は歪みゲージ27で検出される。この場合、図5(B)に示すように、可撓性アーム26の撓み量が比較的小さいので、この比較的小さい撓み量が歪みゲージ27で検出され、半導体ウエハ23と保護シート22との重さの相違から、今、可撓性アーム26で持ち上げているものが保護シート22であると判別される。
今、可撓性アーム26で持ち上げているものが保護シート22であると判別されると、まず、可撓性アーム26用の電磁弁が閉じ、可撓性アーム26による保護シート22に対する吸着が解除される。すると、可撓性アーム26で持ち上げられていた保護シート22が自重により落下する。次に、図6に示すように、半導体ウエハ保護シート判別手段24が左方向に移動して初期位置に戻る。
次に、図7に示すように、保護シート移動手段36が左方向に移動して左方向移動限位置に到る。この状態では、保護シート吸着部材38は、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容されている一番上の保護シート22の中央部上方に位置している。次に、保護シート移動手段36が一定高さだけ下降して下限位置に到る。すると、保護シート吸着部材38の下面は、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容されている一番上の保護シート22の中央部上面に当接される。この場合、半導体ウエハ搬送ケース12の下側の開口部15は保護シート移動手段36のアーム37の下降を許容する。
次に、保護シート吸着部材38用の電磁弁が開くと、保護シート吸着部材38の下面の吸引孔の部分が真空チャック状態となる。すると、保護シート吸着部材38の下面に、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容されている一番上の保護シート22の中央部上面が吸着される。次に、保護シート移動手段36が一定高さだけ上昇して上限位置に到る。すると、保護シート吸着部材38の下面に吸着された保護シート22が持ち上げられる。
次に、図8に示すように、保護シート移動手段36が右方向に移動して右方向移動限位置に到る。この状態では、保護シート吸着部材38は、保護シート収容ケース32の4つの壁部34内におけるベース板33の中央部上方に位置している。また、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容されている一番上の半導体ウエハ23が露呈されている。
次に、保護シート移動手段36が一定量だけ下降して下限位置に到る。すると、保護シート吸着部材38の下面に吸着された保護シート22の下面は、保護シート収容ケース32の4つの壁部34内におけるベース板33の上面に当接される。この場合、保護シート収容ケース32の下側の開口部35は保護シート移動手段36のアーム37の下降を許容する。
次に、保護シート吸着部材38用の電磁弁が閉じると、保護シート吸着部材38による保護シート22に対する吸着が解除される。すると、保護シート吸着部材38に吸着されていた保護シート22が保護シート収容ケース32の4つの壁部34内におけるベース板33の上面に収容される。次に、保護シート移動手段36が一定高さだけ上昇して上限位置に到る。
次に、図9に示すように、保護シート移動手段36が左方向に移動して半導体ウエハ搬送ケース載置台11と保護シート収容ケース載置台31との中間の初期位置に戻る。また、所定のタイミングで、1枚の保護シート22の厚さに対応する分だけ、保護シート収容ケース載置台31が下降する。これは、保護シート移動手段36の保護シート吸着部材38の下限位置を一定とするためである。
次に、図10に示すように、半導体ウエハ保護シート判別手段24が右方向に移動して右方向移動限位置に到る。この状態では、可撓性アーム26の先端部は、半導体ウエハ搬送ケース12の左側の開口部15を通過して壁部14内に収容されている一番上の半導体ウエハ23の左端部上方に位置している。
次に、半導体ウエハ保護シート判別手段24が一定高さだけ下降して下限位置に到る。すると、可撓性アーム26の先端部下面は、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容されている一番上の半導体ウエハ23の左端部上面に当接される。次に、可撓性アーム26用の電磁弁が開くと、可撓性アーム26の先端部下面の吸引孔の部分が真空チャック状態となる。すると、可撓性アーム26の先端部下面に、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容されている一番上の半導体ウエハ23の左端部上面が吸着される。
次に、半導体ウエハ保護シート判別手段24が一定高さだけ上昇して上限位置に到る。すると、図5(C)に示すように、可撓性アーム26の先端部下面に吸着された半導体ウエハ23が持ち上げられる。この場合、可撓性アーム26の撓み量は比較的大きいので、この比較的大きい撓み量が歪みゲージ27で検出され、半導体ウエハ23と保護シート22との重さの相違から、今、可撓性アーム26で持ち上げているものが半導体ウエハ23であると判別される。
今、可撓性アーム26で持ち上げているものが半導体ウエハ23であると判別されると、まず、可撓性アーム26用の電磁弁が閉じ、可撓性アーム26による半導体ウエハ23に対する吸着が解除される。すると、可撓性アーム26で持ち上げられていた半導体ウエハ23が自重により落下する。次に、図11に示すように、半導体ウエハ保護シート判別手段24が左方向に移動して初期位置に戻る。
次に、図12に示すように、半導体ウエハ移動手段2の第1、第2のアーム4、5が移動し、半導体ウエハ吸着部材6が半導体ウエハ搬送ケース12内に収容された一番上の半導体ウエハ23の中央部上方に位置する。次に、半導体ウエハ移動手段2が一定高さだけ下降して下限位置に到る。すると、半導体ウエハ吸着部材6の下面は、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容された一番上の半導体ウエハ23の中央部上面に当接される。この場合、半導体ウエハ搬送ケース12の下側の開口部15は半導体ウエハ移動手段2の半導体ウエハ吸着部材6の下降を許容する。
次に、半導体ウエハ吸着部材6用の電磁弁が開くと、半導体ウエハ吸着部材6の下面の吸引孔の部分が真空チャック状態となる。すると、半導体ウエハ吸着部材6の下面に、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容された一番上の半導体ウエハの中央部上面が吸着される。次に、半導体ウエハ移動手段2が一定高さだけ上昇して上限位置に到る。すると、半導体ウエハ吸着部材6の下面に吸着された半導体ウエハ23が持ち上げられる。
ここで、図2に示すように、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容される半導体ウエハ23の下面がデバイス面23aとなるようにしている理由について説明する。これは、半導体ウエハ23のデバイス面23aを半導体ウエハ吸着部材6で吸着すると、デバイス面23aが破損するおそれがあるため、半導体ウエハ吸着部材6で半導体ウエハ23のデバイス面23aとは反対側の面を吸着するようにするためである。
次に、図13に示すように、半導体ウエハ移動手段2の第1、第2のアーム4、5が移動し、半導体ウエハ吸着部材6が半導体ウエハ向き調整台45のターンテーブル46および4本の支持ピン47の上方に位置する。この場合、第1、第2のアーム4、5の移動の途中において、半導体ウエハ吸着部材6がそれに吸着された半導体ウエハ23と共に180°回転する。このように回転させる理由については後で説明する。
したがって、図13に示す状態では、半導体ウエハ吸着部材6の上面に半導体ウエハ23が吸着され、半導体ウエハ23の上面はデバイス面23aとなっている。また、半導体ウエハ吸着部材6の上面に吸着された半導体ウエハ23の各一部は、ノッチアライナー48および光学式読取部49の側面ほぼコ字形状の部分の内部に位置させられている。
また、図13に示す状態では、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容された上から2番目の保護シート22が露呈されている。また、所定のタイミングで、各1枚の保護シート22および半導体ウエハ23の合計厚さに対応する分だけ、半導体ウエハ搬送ケース載置台11が上昇する。これは、半導体ウエハ保護シート判別手段24の可撓性アーム26、保護シート移動手段36の保護シート吸着部材38および半導体ウエハ移動手段2の半導体ウエハ吸着部材6の下限位置を一定とするためである。
次に、半導体ウエハ吸着部材6用の電磁弁が閉じると、半導体ウエハ吸着部材6による半導体ウエハ23に対する吸着が解除される。この状態では、半導体ウエハ23は半導体ウエハ吸着部材6の上面にただ単に載置されている。次に、半導体ウエハ移動手段2が一定高さだけ下降して下限位置に到る。すると、半導体ウエハ23は半導体ウエハ吸着部材6と共に下降し、その下面が4本の支持ピン47の上面に当接して支持される。
次に、図14に示すように、半導体ウエハ移動手段2の第1、第2のアーム4、5が移動し、半導体ウエハ移動手段2が初期位置に戻る。この場合、半導体ウエハ移動手段2の半導体ウエハ吸着部材6はターンテーブル46および支持ピン47に当接することなく移動する。ただし、この状態では、半導体ウエハ吸着部材6は初期状態から180°回転した状態となっており、その上面に吸引孔が設けられている。
次に、ターンテーブル46用の電磁弁が開くと、ターンテーブル46の上面の吸引孔の部分が真空チャック状態となる。次に、4本の支持ピン47が下降して下限位置に到り、その上面がターンテーブル46の上面よりも下側に位置する状態となる。すると、半導体ウエハ23は自重により下降し、その下面中央部がターンテーブル46の上面に当接して吸着される。
次に、ターンテーブル46がその上に吸着された半導体ウエハ23と共に回転する。すると、まず、ノッチアライナー48により半導体ウエハ23の外周部に形成されたノッチ(図示せず)の位置が検出される。そして、この検出結果に基づいて、ターンテーブル46が停止し、半導体ウエハ23のノッチの向きが所期の向きに調整される。この状態では、半導体ウエハ23の下面に設けられた半導体ウエハ識別番号(図示せず)が光学式読取部49と対向する位置に位置する。そこで、次に、半導体ウエハ23の半導体ウエハ識別番号が光学式読取部49によって読み取られる。
次に、ターンテーブル46用の電磁弁が閉じると、ターンテーブル46による半導体ウエハ23に対する吸着が解除される。次に、4本の支持ピン47が上昇して上限位置に到り、その上面がターンテーブル46の上面よりも上側に位置する状態となる。すると、半導体ウエハ23は4本の支持ピン47によって持ち上げられて支持される。
次に、図15に示すように、半導体ウエハ移動手段2の第1、第2のアーム4、5が移動し、半導体ウエハ吸着部材6が半導体ウエハ向き調整台45の4本の支持ピン47上に支持された半導体ウエハ23の下方に位置する。次に、半導体ウエハ吸着部材6用の電磁弁が開くと、半導体ウエハ吸着部材6の上面の吸引孔の部分が真空チャック状態となる。
次に、半導体ウエハ移動手段2が上昇して上限位置に到る。すると、4本の支持ピン47に支持された半導体ウエハ23の上面中央部は、上昇してくる半導体ウエハ吸着部材6の上面に当接して吸着される。次に、4本の支持ピン47が下降して下限位置に到り、その上面がターンテーブル46の上面よりも下側に位置する状態となる。
次に、図16に示すように、半導体ウエハ移動手段2の第1、第2のアーム4、5が移動し、半導体ウエハ吸着部材6が半導体ウエハ収容ケース載置台41上に載置された半導体ウエハ収容ケース42内にその開口部43から進入する。次に、半導体ウエハ吸着部材6用の電磁弁が閉じると、半導体ウエハ吸着部材6による半導体ウエハ23に対する吸着が解除される。この状態では、半導体ウエハ23は半導体ウエハ吸着部材6の上面にただ単に載置されている。
次に、半導体ウエハ収容ケース載置台41がその上に載置された半導体ウエハ収容ケース42と共にやや上昇する。すると、半導体ウエハ吸着部材6の上面にただ単に載置されている半導体ウエハ23は、図3において一点鎖線で示すように、半導体ウエハ収容ケース42内の一番上の棚部44の上面に収容される。
次に、図17に示すように、半導体ウエハ移動手段2の第1、第2のアーム4、5が移動し、半導体ウエハ移動手段2が初期位置に戻る。ただし、この場合、第1、第2のアーム4、5の移動の途中において、半導体ウエハ吸着部材6は180°回転し、その吸引孔を有する面が下面側となる。
また、所定のタイミングで、半導体ウエハ収容ケース42内の棚部44(図3参照)の間隔に対応する高さだけ、半導体ウエハ収容ケース載置台41が上昇する。これは、半導体ウエハ移動手段2の半導体ウエハ吸着部材6が半導体ウエハ収容ケース載置台41上に載置された半導体ウエハ収容ケース42内に進入する高さ位置を一定とするためである。
ここで、半導体ウエハ23をその移動の途中において180°回転させる理由について説明する。これは、半導体ウエハ23のデバイス面23aを保護するためである。すなわち、第1に、半導体ウエハ23のターンテーブル46および支持ピン47の上面と当接する面がデバイス面23aとならないようにするためである。第2に、半導体ウエハ23の半導体ウエハ収容ケース42の棚部44の上面と当接する面がデバイス面23aとならないようにするためである。
以下、上記処理動作の繰り返しにより、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容されていた保護シート22および半導体ウエハ23は1枚ずつ交互に保護シート収容ケース32内および半導体ウエハ収容ケース42内に収容される。この場合、保護シート収容ケース32においては、先に収容された保護シート22の上面に次の保護シート22が積層されて収容される。半導体ウエハ収容ケース42においては、先の半導体ウエハ23が収容された棚部44のすぐ下の棚部44上に次の半導体ウエハ23が収容される。
以上のように、この半導体ウエハ処理装置(半導体ウエハ処理方法)では、半導体ウエハ保護シート判別手段24により、半導体ウエハ23と保護シート22とをその重さの相違により判別しているので、半導体ウエハ23と保護シート22とを取り違える事故が発生しないようにすることができる。したがって、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容されていた保護シート22および半導体ウエハ23をすべて確実に分別して交互に保護シート収容ケース32内および半導体ウエハ収容ケース42内に収容することができる。
ところで、図7に示すように、半導体ウエハ搬送ケース12内の保護シート22を保護シート移動手段36の保護シート吸着部材38で吸着した後に、図8に示すように、保護シート移動手段36が右方向に移動すると、半導体ウエハ搬送ケース12内の半導体ウエハ23が露呈される。そこで、この時点で、図10に示すように、半導体ウエハ保護シート判別手段24を右方向に移動させるようにすると、処理時間を短縮することができる。
次に、上記処理動作とは逆に、初期状態において、半導体ウエハ収容ケース42内および保護シート収容ケース32内にそれぞれ複数枚の半導体ウエハ23および保護シート22が収容され、これらの半導体ウエハ23および保護シート22を半導体ウエハ搬送ケース12内に収容する場合について、図17を参照して簡単に説明する。この場合、半導体ウエハ搬送ケース12内には、手動により、下側のクッションシート21および1枚の保護シート22のみが収容されている。
まず、半導体ウエハ保護シート判別手段24の可撓性アーム26で半導体ウエハ搬送ケース12内の保護シート22を吸着して持ち上げ、半導体ウエハ23と保護シート22との重さの相違により、今、半導体ウエハ搬送ケース12内の一番上に保護シート22が収容されていることを確認する。次に、半導体ウエハ移動手段2の半導体ウエハ吸着部材6が180°回転した後に半導体ウエハ収容ケース42内の一番下の半導体ウエハ23を吸着して半導体ウエハ向き調整台45上に移動する。
次に、半導体ウエハ向き調整台45上に移動された半導体ウエハ23の向きの調整が行われ、次いで、半導体ウエハ識別番号の読み取りが行われる。次に、半導体ウエハ移動手段2の半導体ウエハ吸着部材6で半導体ウエハ向き調整台45上の半導体ウエハ23を吸着し、180°回転した後に、吸着された半導体ウエハ23を半導体ウエハ搬送ケース12内の保護シート22上に収容する。
次に、半導体ウエハ保護シート判別手段24の可撓性アーム26で半導体ウエハ搬送ケース12内の半導体ウエハ23を吸着して持ち上げ、半導体ウエハ23と保護シート22との重さの相違により、今、半導体ウエハ搬送ケース12内の一番上に半導体ウエハ23が収容されていることを確認する。次に、保護シート移動手段36の保護シート吸着部材38で保護シート収容ケース32内の一番上の保護シート22を吸着して半導体ウエハ搬送ケース12内の半導体ウエハ23上に収容する。
以下、上記処理動作の繰り返しにより、半導体ウエハ収容ケース42内および保護シート収容ケース32内に収容されていた半導体ウエハ23および保護シート22は1枚ずつ交互に半導体ウエハ搬送ケース12内に収容される。最後に、手動により、半導体ウエハ搬送ケース12内に上側のクッションシート21が収容され、半導体ウエハ搬送ケース12に蓋体16(図2参照)が取り付けられる。
以上のように、この場合も、半導体ウエハ保護シート判別手段24により、半導体ウエハ23と保護シート22とをその重さの相違により判別しているので、半導体ウエハ23と保護シート22とを取り違える事故が発生しないようにすることができる。したがって、半導体ウエハ搬送ケース12内に半導体ウエハ23および保護シート22を確実に交互に積層して収容することができる。
なお、上記実施形態では、半導体ウエハ保護シート判別手段24の可撓性アーム26の先端部下面を真空チャック状態とする場合について説明したが、これに限らず、例えば、可撓性アーム26の先端部下面を、圧縮空気の吹き出しにより吸引力を発生させて、ベルヌイチャック状態とするようにしてもよい。また、半導体ウエハ吸着部材6および保護シート吸着部材38による吸着をベルヌイチャック方式としてもよい。
ところで、図5(C)に示す状態において、吸着不良が発生した場合には、可撓性アーム26が撓まないので、歪みゲージ27で可撓性アーム26の撓み量が比較的小さいと検知され、半導体ウエハ搬送ケース12内に収容されているものの一番上が半導体ウエハ23であるにもかかわらず保護シート22と判別される。このまま動作を続行すると、半導体ウエハ23が保護シート収容ケース32内に収容されるという事故が発生する。
そこで、次に、このような不都合を解消することができる場合について説明する。まず、図5(B)または(C)に示すように、可撓性アーム26の先端部下面で保護シート22または半導体ウエハ23の左端部上面を真空チャック方式で持ち上げたとき、図示していないが、配管の途中に介在された圧力計で空気圧の変化を測定する。ベルヌイチャック方式の場合には、配管の途中に介在された圧力計で空気圧の変化を測定し、且つ、赤外近接センサで保護シート22または半導体ウエハ23の有無を判断する。
これにより、可撓性アーム26で保護シート22または半導体ウエハ23を吸着して持ち上げたときの吸着圧力が測定され、この測定結果から可撓性アーム26に保護シート22または半導体ウエハ23が吸着されたか否かが確実に判断される。吸着されたと判断された場合には、そのまま動作を続行する。吸着されていないと判断された場合には、吸着動作を再度行うか、吸着エラーとして装置のアラームを表示する。
また、半導体ウエハ吸着部材6および保護シート吸着部材38による吸着状態を、真空チャック方式の場合には、配管の途中に介在された圧力計で空気圧の変化を測定し、ベルヌイチャック方式の場合には、配管の途中に介在された圧力計で空気圧の変化を測定し、且つ、赤外近接センサで被吸着物の有無を判断するようにすると、半導体ウエハ吸着部材6および保護シート吸着部材38で半導体ウエハ23および保護シート22を確実に吸着して搬送することができる。
ところで、半導体ウエハ23と保護シート22との判別を光センサを用いて行なうことが考えられる。すなわち、半導体ウエハ23のデバイス面とは反対側の面と保護シート23の一面との反射率の差を利用し、光センサを用いて、半導体ウエハ23と保護シート22との判別を行なうことが考えられる。
しかしながら、半導体ウエハ23のデバイス面とは反対側の面は、シリコン面とは限らず、酸化シリコン膜面であったり、窒化シリコン膜面であったり、保護用樹脂膜面であったりすることがある。シリコン面は黒色であるが、酸化シリコン膜面あるいは窒化シリコン膜面である場合には、薄膜に入射した光が反射して戻る際に入射光と干渉し、きらきら光るような干渉色が生じる。したがって、半導体ウエハ23のデバイス面とは反対側の面の反射率は多岐にわたる。
一方、保護シート22も、グレーの半透明のシート、白い和紙のようなシート、帯電防止のためのカーボン入りの黒いシート等と種類が多く、その一面の反射率は多岐にわたる。したがって、光センサによる判別では、各種の半導体ウエハ23および各種の保護シート22のすべてに対応することは極めて困難であると言わざるを得ない。
これに対し、上記半導体ウエハ処理方法では、半導体ウエハ23と保護シート22とをその重さの相違により判別しているので、半導体ウエハ23と保護シート22とを取り違える事故が発生しないようにすることができる上、各種の半導体ウエハ23および各種の保護シート22のすべてに容易に対応することができる。
(第2実施形態)
図18はこの発明の第2実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段24を説明するために示す図である。この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、上下動可能および左右方向移動可能な支持軸25の上面に取り付けられたアーム51は、可撓性を有せず、変形しないようになっている。
アーム51の先端部には貫通孔52が設けられている。貫通孔52には可動軸53が上下動可能に挿通されている。可動軸53の上面および下面には上板54および吸着部材55が設けられている。アーム51の先端部と上板54との間における可動軸53の周囲にはコイルバネ(または板バネ)56が設けられている。そして、上板54、可動軸53および吸着部材55はコイルバネ56の力によって上方に付勢され、通常は、吸着部材55の上面がアーム53の先端部下面に当接する位置に位置決めされている。
吸着部材55は、中空箱状であり、下面に複数の吸引孔(図示せず)を有する構造となっている。そして、吸着部材55用の電磁弁が開くと、吸着部材55の下面の吸引孔の部分が真空チャック状態となり、当該電磁弁が閉じると、当該真空チャック状態が解除されるようになっている。アーム51の上面の所定の箇所には支柱57が設けられている。支柱57の所定の2箇所には支持板58が設けられている。
支持板58には接触式変位計(高さ位置検出手段)59の筒状本体60が支持されている。接触式変位計59は、筒状本体60の内部およびその下方に可動接触軸61が上下動可能に設けられ、筒状本体60の内部に設けられたコイルバネ(図示せず)の力により、可動接触軸61が下方に付勢されて筒状本体60の下方に一定量だけ突出された構造となっている。そして、可動接触軸61は、その下端面が上板54の上面中央部に当接されていることにより、コイルバネの力に抗して所定高さだけ上昇されている。
この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、図18(A)に示すように、吸着部材55の下面で保護シート22が吸着されて持ち上げられると、保護シート22の重さが比較的小さいので、その重さに応じて吸着部材55が可動軸53および上板54と共にコイルバネ56の力に抗して比較的小さく下降する。すると、接触式変位計59の可動接触軸61が上板54の下降量に応じて下降するが、その下降量も比較的小さい。したがって、この場合には、今、吸着部材55で持ち上げているものが保護シート22であると判別される。
一方、図18(B)に示すように、吸着部材55の下面で半導体ウエハ23が吸着されて持ち上げられると、半導体ウエハ23の重さが比較的大きいので、その重さに応じて吸着部材55が可動軸53および上板54と共に圧縮コイルバネ56の力に抗して比較的大きく下降する。すると、接触式変位計59の可動接触軸61が上板54の下降量に応じて下降するが、その下降量も比較的大きい。したがって、この場合には、今、吸着部材55で持ち上げているものが半導体ウエハ23であると判別される。
以上のように、この半導体ウエハ処理装置でも、半導体ウエハ保護シート判別手段24により、半導体ウエハ23と保護シート22とをその重さの相違により判別しているので、半導体ウエハ23と保護シート22とを取り違える事故が発生しないようにすることができ、また各種の半導体ウエハ23および各種の保護シート22のすべてに容易に対応することができる。
(第3実施形態)
図19はこの発明の第3実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段24を説明するために示す図である。この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、支持軸25の上面に設けられたアーム51の先端部は平面ほぼU字形状となっている。
アーム51の平面ほぼU字形状の部分の内側には円筒形状の支持部材62が軸63を介して回転可能に設けられている。支持部材62の内部には接触式変位計59の筒状本体60が挿通されて取り付けられている。接触式変位計59を含む支持部材62は自重により図19(B)において時計方向に付勢されているが、通常は、支持部材62がアーム51の平面ほぼU字形状の部分の内面に設けられた突起部51aに当接していることにより、所定の傾斜位置に位置決めされている。
接触式変位計59の可動接触軸61の先端部には円筒形状の支持部材64が設けられている。支持部材64の外周面には側面ほぼU字形状の支持部材65が軸66を介して揺動可能に設けられている。支持部材65の下面にはシリコーンゴム、ポリウレタン等の摩擦係数の大きい材料からなる押圧部材67が設けられている。
この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、まず、図20(A)に示すように、支持部材65の下面に設けられた押圧部材67の下面が保護シート22の左端部上面に押し付けられる。次に、図20(B)に示すように、半導体ウエハ保護シート判別手段24がさらに右方向に一定距離だけ移動する。
すると、半導体ウエハ保護シート判別手段24のアーム51と共に接触式変位計59、支持部材65および押圧部材67が右方向移動し、押圧部材67で押し付けられた保護シート22が適宜に撓む。すなわち、保護シート22はポリエチレン等によって形成された厚さ0.05〜0.5mmのシートからなるので、可撓性を有し、撓むことができる。
この場合、半導体ウエハ保護シート判別手段24のアーム51と共に接触式変位計59がほとんどそのまま右方向に移動するので、接触式変位計59の可動接触軸61が筒状本体60に対してほとんど移動しない。これにより、今、押圧部材67で押し付けているものが保護シート22であると判別される。
一方、図20(C)に示すように、押圧部材67の下面が半導体ウエハ23の左端部上面に押し付けられた場合には、半導体ウエハ保護シート判別手段24がさらに右方向に一定距離だけ移動しても、半導体ウエハ23が変形しにくいので、押圧部材67が支持部材65と共に半導体ウエハ23との間の摩擦抵抗力によりそのままの位置に停止している。したがって、この場合には、接触式変位計59の右方向の移動に応じて両軸63、66間の距離が小さくなり、それに応じて接触式変位計59の可動接触軸61が筒状本体60内に退入し、可動接触軸61の突出量が小さくなる。これにより、今、押圧部材67で押し付けているものが半導体ウエハ23であると判別される。
以上のように、この半導体ウエハ処理装置では、半導体ウエハ保護シート判別手段24により、半導体ウエハ23と保護シート22とをその可撓性の相違により判別しているので、半導体ウエハ23と保護シート22とを取り違える事故が発生しないようにすることができ、また各種の半導体ウエハ23および各種の保護シート22のすべてに容易に対応することができる。
(第4実施形態)
図21はこの発明の第4実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段24を説明するために示す図である。この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、支持軸25の上面に設けられたアーム51の先端部上面にほぼへ字形状のアーム71の基端部が取り付けられている。
アーム71の先端部にはシリコーンゴム、ポリウレタン等の摩擦係数の大きい材料からなる押圧部材72が設けられている。アーム51の先端部上面でアーム71の基端部の左側には押圧板73が設けられている。装置本体1(図1参照)の所定の箇所には接触式変位計59の筒状本体60が設けられている。接触式変位計59の可動接触軸61の先端面は押圧板73の右側面に当接されるようになっている。
この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、まず、図21(A)に示すように、押圧部材72の下面が保護シート22の左端部上面に押し付けられる。この状態では、接触式変位計59の可動接触軸61の先端面は押圧板73の右側面に当接されている。次に、図21(B)に示すように、半導体ウエハ保護シート判別手段24がさらに右方向に一定距離だけ移動する。すると、半導体ウエハ保護シート判別手段24のアーム51と共にアーム71および押圧部材72が右方向に移動し、押圧部材72で押し付けられた保護シート22が適宜に撓む。
また、半導体ウエハ保護シート判別手段24のアーム51と共に押圧板73が右方向に移動し、接触式変位計59の可動接触軸61が押圧板73に押されて右方向に移動する。この場合、接触式変位計59の可動接触軸61の右方向への移動量は比較的大きい。これにより、今、押圧部材72で押し付けているものが保護シート22であると判別される。
一方、図21(C)に示すように、押圧部材72の下面が半導体ウエハ23の左端部上面に押し付けられた場合には、半導体ウエハ23が変形しにくいので、半導体ウエハ保護シート判別手段24がさらに右方向に移動しようとしてもほとんど移動することができない。したがって、この場合には、接触式変位計59の可動接触軸61の右方向への移動量はほとんど0である。これにより、今、押圧部材72で押し付けているものが半導体ウエハ23であると判別される。
以上のように、この半導体ウエハ処理装置でも、半導体ウエハ保護シート判別手段24により、半導体ウエハ23と保護シート22とをその可撓性の相違により判別しているので、半導体ウエハ23と保護シート22とを取り違える事故が発生しないようにすることができ、また各種の半導体ウエハ23および各種の保護シート22のすべてに容易に対応することができる。
(第5実施形態)
図22はこの発明の第5実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段24を説明するために示す図である。この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、支持軸25の上面に設けられたアーム51の上面に2つの支持板74が設けられている。2つの支持板74には、ほぼく字形状のアーム75の基端側が左右方向に移動可能に挿通されている。アーム75はEリング76によって抜け止されている。
アーム75の先端部にはシリコーンゴム、ポリウレタン等の摩擦係数の大きい材料からなる押圧部材77が設けられている。アーム51の基端部上面には感圧センサ78が設けられている。感圧センサ78の右面からなる感圧面78aはアーム75の基端部端面にただ単に当接されている。
この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、まず、図22(A)に示すように、押圧部材77の下面が保護シート22の左端部上面に押し付けられる。次に、図22(B)に示すように、半導体ウエハ保護シート判別手段24がさらに右方向に一定距離だけ移動する。すると、アーム75が押圧部材77と共に、アーム51と共に右方向に移動する感圧センサ78によって押されて右方向に移動し、押圧部材77で押し付けられた保護シート22が適宜に撓む。
この状態では、アーム75の右方向への移動距離がアーム51つまり感圧センサ78の同方向への移動距離とほぼ同じであり、感圧センサ78の感圧面78aはアーム75の基端部端面によってほとんど押されない。これにより、今、押圧部材77で押し付けているものが保護シート22であると判別される。
一方、図22(C)に示すように、押圧部材77の下面が半導体ウエハ23の左端部上面に押し付けられた場合には、半導体ウエハ23が変形しにくいので、半導体ウエハ保護シート判別手段24がさらに右方向に移動しようとしてもほとんど移動することができない。したがって、この場合には、半導体ウエハ保護シート判別手段24がさらに右方向に移動しようとする力により、感圧センサ78の感圧面78aがアーム75の基端部端面によって押される。これにより、今、押圧部材77で押し付けているものが半導体ウエハ23であると判別される。
以上のように、この半導体ウエハ処理装置でも、半導体ウエハ保護シート判別手段24により、半導体ウエハ23と保護シート22とをその可撓性の相違により判別しているので、半導体ウエハ23と保護シート22とを取り違える事故が発生しないようにすることができ、また各種の半導体ウエハ23および各種の保護シート22のすべてに容易に対応することができる。
(第6実施形態)
図23はこの発明の第6実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段24を説明するために示す図である。この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、支持軸25の上面に設けられたアーム51の先端部下面に第1の吸着部材81が設けられている。第1の吸着部材81は、中空箱状であり、下面に複数の吸引孔(図示せず)を有する構造となっている。そして、第1の吸着部材81用の電磁弁が開くと、第1の吸着部材81の下面の吸引孔の部分が真空チャック状態となり、当該電磁弁が閉じると、当該真空チャック状態が解除されるようになっている。
アーム51の中央部には可動部材82が左右方向に移動可能に設けられている。この場合、可動部材82の中央部にはガイド孔83が設けられ、ガイド孔65にはアーム51が相対的に左右方向に移動可能に挿通されている。可動部材82の上部82aはアーム51の上面に配置され、下部82bはアーム51の下面に配置されている。
可動部材82の下部82bの先端部下面には第2の吸着部材84が設けられている。第2の吸着部材84は、中空箱状であり、下面に複数の吸引孔(図示せず)を有する構造となっている。そして、第2の吸着部材84用の電磁弁が開くと、第2の吸着部材84の下面の吸引孔の部分が真空チャック状態となり、当該電磁弁が閉じると、当該真空チャック状態が解除されるようになっている。第1、第2の吸着部材81、84の下面は面一となっている。
アーム51の先端部上面には接触式変位計59の筒状本体60が設けられている。接触式変位計59の可動接触軸61の先端面は可動部材82の上部82aの右端面に当接されている。アーム51の基端部上面にはエアーシリンダ85のシリンダ本体86が設けられている。エアーシリンダ85のピストンロッド87の先端面は可動部材82の上部82aの左端面に当接されている。
この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、まず、図24(A)に示すように、両吸着部材81、84の下面で保護シート22が吸着されて持ち上げられる。次に、図24(B)に示すように、エアーシリンダ85のピストンロッド87がシリンダ本体86から突出されると、可動部材82がピストンロッド87に押されて右方向に一定距離だけ移動する。すると、両吸着部材81、84間の間隔が小さくなり、この間に配置された保護シート22が適宜に撓む。
また、可動部材82が右方向に移動すると、接触式変位計59の可動接触軸61が可動部材82の上部82aに押されて右方向に移動する。この場合、接触式変位計59の可動接触軸61の右方向への移動距離は比較的大きい。これにより、今、両吸着部材81、84で持ち上げているものが保護シート22であると判別される。
一方、図24(C)に示すように、両吸着部材81、84の下面で半導体ウエハ23が吸着されて持ち上げられた場合には、半導体ウエハ23が変形しにくいので、エアーシリンダ85のピストンロッド87がシリンダ本体86から突出しようとしてもほとんど突出することができない。したがって、この場合には、接触式変位計59の可動接触軸61の右方向への移動距離はほとんど0である。これにより、今、両吸着部材81、84で持ち上げているものが半導体ウエハ23であると判別される。
以上のように、この半導体ウエハ処理装置でも、半導体ウエハ保護シート判別手段24により、半導体ウエハ23と保護シート22とをその可撓性の相違により判別しているので、半導体ウエハ23と保護シート22とを取り違える事故が発生しないようにすることができ、また各種の半導体ウエハ23および各種の保護シート22のすべてに容易に対応することができる。
(第7実施形態)
図25はこの発明の第7実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段24を説明するために示す図である。この半導体ウエハ保護シート判別手段24において、図24に示す半導体ウエハ保護シート判別手段24と異なる点は、接触式変位計59を用いておらず、その代わりに、感圧センサ88を用いた点である。この場合、感圧センサ88は可動部材82の上部82aの上面に設けられている。また、可動部材82はコイルバネ(図示せず)の力により左方向に付勢され、感圧センサ88の左面からなる感圧面88aがエアーシリンダ85のピストンロッド87の先端面に当接されている。
この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、まず、図25(A)に示すように、両吸着部材81、84の下面で保護シート22が吸着されて持ち上げられる。次に、図25(B)に示すように、エアーシリンダ85のピストンロッド87がシリンダ本体86から突出されると、可動部材82が感圧センサ88と共にピストンロッド87に押されて右方向に一定距離だけ移動する。すると、両吸着部材81、84間の間隔が小さくなり、この間に配置された保護シート22が適宜に撓む。
この状態では、エアーシリンダ85のピストンロッド87の右方向への移動距離が可動部材82つまり感圧センサ88の同方向への移動距離とほぼ同じであり、感圧センサ88の感圧面88aはエアーシリンダ85のピストンロッド87先端面によってほとんど押圧されない。これにより、今、両吸着部材81、84で持ち上げているものが保護シート22であると判別される。
一方、図25(C)に示すように、両吸着部材81、84の下面で半導体ウエハ23が吸着されて持ち上げられた場合には、半導体ウエハ23が変形しにくいので、エアーシリンダ85のピストンロッド87がシリンダ本体86から突出しようとしてもほとんど突出することができない。したがって、この場合には、エアーシリンダ85のピストンロッド87がシリンダ本体86から突出しようとする力により、ピストンロッド87の先端面が感圧センサ88の感圧面88aを押圧する。これにより、今、両吸着部材81、84で持ち上げているものが半導体ウエハ23であると判別される。
以上のように、この半導体ウエハ処理装置でも、半導体ウエハ保護シート判別手段24により、半導体ウエハ23と保護シート22とをその可撓性の相違により判別しているので、半導体ウエハ23と保護シート22とを取り違える事故が発生しないようにすることができ、また各種の半導体ウエハ23および各種の保護シート22のすべてに容易に対応することができる。
(第8実施形態)
図26はこの発明の第8実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段24を説明するために示す図である。この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、支持軸25の上面に設けられたアーム51の先端部にCCDやCMOS等のカメラからなる画像センサ91が設けられている。
この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、図26(A)に示すように、画像センサ91が保護シート22の上方に位置すると、画像センサ91で保護シート22の上面の画像が取り込まれる。一方、図26(B)に示すように、画像センサ91が半導体ウエハ23の上方に位置すると、画像センサ91で半導体ウエハ23の上面(デバイス面23aとは反対側の面)の画像が取り込まれる。
そして、これらの取り込んだ画像を予め登録したおいた半導体ウエハ登録画像または保護シート登録画像と比較演算し、今、画像センサ91の下方に位置するものが半導体ウエハ23であるか保護シート22であるかを判別する。この場合、表面形状、色、明るさ等を組み合わせて判別するようにしてもよい。
以上のように、この半導体ウエハ処理装置では、半導体ウエハ保護シート判別手段24により、半導体ウエハ23と保護シート22とをその上面の画像の相違により判別しているので、半導体ウエハ23と保護シート22とを取り違える事故が発生しないようにすることができ、また各種の半導体ウエハ23および各種の保護シート22のすべてに容易に対応することができる。
(第9実施形態)
図27はこの発明の第6実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段24を説明するために示す図である。図27(A)は半導体ウエハ保護シート判別手段24の一部を断面した側面図を示し、図27(B)はそのB−B線に沿う断面図を示す。
この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、支持軸25の上面に設けられたアーム51の先端部に設けられた円形状の貫通孔92内に静電容量検知器93が挿通されて設けられている。静電容量検知器93は有頭筒体94を備えている。有頭筒体94の頭部中央部にはリード線挿通孔95が設けられ、下端面にはリング形状のストッパ96が設けられている。
有頭筒体94の内部には可動部材97が上下動可能に設けられている。可動部材97は、円柱形状の第1の電極98、その外側に設けられた円筒形状の第1の絶縁部材99、その外側に設けられた円筒形状の第2の電極100およびその外側に設けられた円筒形状の第2の絶縁部材101からなっている。この場合、第1、第2の電極98、100の下部は第1、第2の絶縁部材99、101の下側に突出されている。第1、第2の電極98、100の上面にはリード線(図示せず)の一端部が取り付けられている。リード線の他端部は有頭筒体94のリード線挿通孔95を介して外部に引き出されている。
有頭筒体94の内部においてその頭部と可動部材97との間にはコイルバネ102が設けられている。可動部材97はコイルバネ102の力によって下方に付勢され、通常は、その第2の絶縁部材101の下面がストッパ96の上面に当接する位置に位置決めされている。この状態では、第1、第2の電極98、100の下部はストッパ96の下側に突出されている。
この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、図28(A)に示すように、第1、第2の電極98、100の下面が保護シート22の上面に当接されると、可動部材97がコイルバネ102の力に抗して上昇し、その反力により第1、第2の電極98、100の下面が保護シート22の上面に圧接される。一方、図28(B)に示すように、第1、第2の電極98、100の下面が半導体ウエハ23の上面に当接されると、可動部材97がコイルバネ102の力に抗して上昇し、その反力により第1、第2の電極98、100の下面が半導体ウエハ23の上面に圧接される。
このような状態において、第1、第2の電極98、10 0間に交流電圧が印加されると、保護シート22または半導体ウエハ23の静電容量が測定され、この測定された静電容量から保護シート22または半導体ウエハ23の比誘電率が算出される。そして、予め測定しておいた保護シート22または半導体ウエハ23の比誘電率と比較し、今、静電容量検知器93の下側に位置するものが半導体ウエハ23であるか保護シート22であるかを判別する。
ここで、比誘電率について説明する。保護シート22の材料がポリエチレンである場合には、その比誘電率は2.3である。これに対し、半導体ウエハ23の裏面がシリコン(比誘電率11.9)、窒化シリコン(比誘電率6.5〜7.1)、酸化シリコン(比誘電率3.7〜4.3)およびエポキシ樹脂(比誘電率3〜4)のいずれの場合であっても、保護シート22の比誘電率と明確に区別することができる。
以上のように、この半導体ウエハ処理装置では、半導体ウエハ保護シート判別手段24により、半導体ウエハ23と保護シート22とをその比誘電率(静電容量)の相違により判別しているので、半導体ウエハ23と保護シート22とを取り違える事故が発生しないようにすることができ、また各種の半導体ウエハ23および各種の保護シート22のすべてに容易に対応することができる。
(第10実施形態)
図29はこの発明の第10実施形態としての半導体ウエハ処理装置の半導体ウエハ保護シート判別手段24を説明するために示す図である。この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、支持軸25の上面に設けられたアーム51の先端部上面に第1の電極103が設けられている。保護シート移動手段36の保護シート吸着部38の下面の所定の箇所には第2の電極104が設けられている。半導体ウエハ移動手段2の半導体ウエハ吸着部6の下面の所定の箇所には第3の電極105が設けられている。
この半導体ウエハ保護シート判別手段24では、図29(A)に示すように、保護シート移動手段36の保護シート吸着部38の下面に吸着された保護シート22が持ち上げられると、この後、半導体ウエハ保護シート判別手段24が右方向に移動し、第1の電極103が第2の電極104の下方に位置する状態となる。
一方、図24(B)に示すように、半導体ウエハ移動手段2の半導体ウエハ吸着部6の下面に吸着された半導体ウエハ23が持ち上げられると、この後、半導体ウエハ保護シート判別手段24が右方向に移動し、第1の電極103が第3の電極105の下方に位置する状態となる。
このような状態において、第1、第2の電極103、104間または第1、第3の電極103、105間に交流電圧が印加されると、保護シート22または半導体ウエハ23の静電容量が測定され、この測定された静電容量から保護シート22または半導体ウエハ23の比誘電率が算出される。そして、予め測定しておいた保護シート22または半導体ウエハ23の比誘電率と比較し、今、持ち上げられているものが保護シート22であるか半導体ウエハ23であるかを判別する。
そして、今、保護シート移動手段36の保護シート吸着部38で持ち上げられているものが保護シート22であると判断された場合には、保護シート移動手段36が図1に示す保護シート収容ケース32に向かって移動し、その保護シート吸着部材38で持ち上げられた保護シート22を保護シート収容ケース32内に収容する。
一方、今、半導体ウエハ移動手段2の半導体ウエハ吸着部材6で持ち上げられているものが半導体ウエハ23であると判断された場合には、半導体ウエハ移動手段2が図1に示す半導体ウエハ向き調整台45に向かって移動し、その半導体ウエハ吸着部材6で持ち上げられた半導体ウエハ23を180°反転させて支持ピン47上に支持させる。
以上のように、この半導体ウエハ処理装置でも、半導体ウエハ保護シート判別手段24により、半導体ウエハ23と保護シート22とをその比誘電率(静電容量)の相違により判別しているので、半導体ウエハ23と保護シート22とを取り違える事故が発生しないようにすることができ、また各種の半導体ウエハ23および各種の保護シート22のすべてに容易に対応することができる。
1 装置本体
2 半導体ウエハ移動手段
3 支持軸
4 第1のアーム
5 第2のアーム
6 半導体ウエハ吸着部材
11 半導体ウエハ搬送ケース載置台
12 半導体ウエハ搬送ケース
13 ベース板
14 壁部
15 開口部
16 蓋体
17 有頭筒体
18 円筒部
21 クッションシート
22 保護シート
23 半導体ウエハ
23a デバイス面
24 半導体ウエハ保護シート判別手段
25 支持軸
26 可撓性アーム
27 歪みゲージ
31 保護シート収容ケース載置台
32 保護シート収容ケース
33 ベース板
34 壁部
35 開口部
36 保護シート移動手段
37 アーム
38 保護シート吸着部材
41 半導体ウエハ収容ケース載置台
42 半導体ウエハ収容ケース
43 開口部
44 棚部
45 半導体ウエハ向き調整台
46 ターンテーブル
47 支持ピン
48 ノッチアライナー
49 光学式読取部

Claims (20)

  1. 半導体ウエハまたは該半導体ウエハよりも軽い保護シートを吸着手段で吸着して持ち上げ、前記半導体ウエハと前記保護シートとの重さの相違により、前記吸着手段で吸着されて持ち上げられたものが前記半導体ウエハおよび前記保護シートのいずれであるかを判別することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  2. 請求項1に記載の発明において、前記吸着手段は、前記半導体ウエハまたは前記保護シートを先端部下面で吸着して持ち上げる可撓性アームと、前記可撓性ア―ムの撓み量を検出する撓み量検出手段とを有し、前記撓み量検出手段で前記可撓性ア―ムの撓み量を検出することにより、前記半導体ウエハと前記保護シートとの重さの相違を判別することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  3. 請求項2に記載の発明において、前記撓み量検出手段は、前記可撓性ア―ムに設けられ、前記可撓性ア―ムの撓み量を検出する歪みゲージを有することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  4. 請求項1に記載の発明において、前記吸着手段は、アームと、前記アームの先端部に上下動自在に設けられ、前記半導体ウエハまたは前記保護シートを吸着して持ち上げる吸着部材と、前記吸着部材の高さ位置を検出する高さ位置検出手段とを有し、前記高さ位置検出手段で前記吸着部材の高さ位置を検出することにより、前記半導体ウエハと前記保護シートとの重さの相違を判別することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  5. 請求項4に記載の発明において、前記吸着手段は、前記吸着部材に上昇力を付与するバネを有することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  6. 請求項4に記載の発明において、前記高さ位置検出手段は、前記吸着部材の高さ位置を検出する変位計を有することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  7. 請求項1に記載の発明において、前記吸着手段による吸着は真空チャック方式であり、その配管に設けられた圧力計で吸着状態を検知し、その検知結果に基づいて前記吸着手段に前記半導体ウエハまたは前記保護シートが吸着されたか否かを判断することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  8. 請求項1に記載の発明において、前記吸着手段による吸着はベルヌイチャック方式であり、その配管に設けられた圧力計で吸着状態を検知し、その検知結果に基づいて前記吸着手段に前記半導体ウエハまたは前記保護シートが吸着されたか否かを判断することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  9. 半導体ウエハまたは可撓性を有する保護シートの上面に摩擦部材を押し付け、前記摩擦部材に水平方向への移動力を付与し、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記摩擦部材で押し付けられたものが前記半導体ウエハおよび前記保護シートのいずれであるかを判別することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  10. 請求項9に記載の発明において、前記摩擦部材は、水平方向に移動可能なアームに回転可能に取り付けられた接触式変位計の可動接触ロッドの先端部に回転可能に取り付けられ、前記アームに水平方向への移動力が付与されたとき、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記接触式変位計の可動接触ロッドの突出量が異なることを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  11. 請求項9に記載の発明において、前記摩擦部材は、水平方向に移動可能なアームの先端部に設けられ、前記アームの基端側に押圧板が設けられ、前記押圧板と対向する位置に接触式変位計の可動接触ロッドが設けられ、前記アームに水平方向への移動力が付与されたとき、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記押圧板の位置が異なることにより、前記接触式変位計の可動接触ロッドの突出量が異なることを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  12. 請求項9に記載の発明において、前記摩擦部材は、水平方向に移動可能な第1のアームに水平方向に移動可能に設けられた第2のアームの先端部に設けられ、前記第1のアームに感圧センサが前記第2のアームの基端部と対向するように設けられ、前記第1のアームに水平方向への移動力が付与されたとき、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記第2のアームの位置が異なることにより、前記感圧センサの感圧度合が異なることを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  13. 半導体ウエハまたは可撓性を有する保護シートの上面を第1、第2の吸着部材で吸着し、前記第1の吸着部材に前記第2の吸着部材側への移動力を付与し、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記両吸着部材で吸着されたものが前記半導体ウエハおよび前記保護シートのいずれであるかを判別することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  14. 請求項13に記載の発明において、前記第1の吸着部材はアームの先端部下面に設けられ、前記第2の吸着部材は前記アームに移動可能に設けられた可動部材の下面に設けられ、前記アームの先端部上面に接触式変位計がその可動接触ロッドが前記可動部材と対向するように設けられ、前記アームの基端部上面にエアーシリンダがそのピストンロッドが前記可動部材と対向するように設けられ、前記エアーシリンダにより前記可動部材に前記第2の吸着部材側への移動力が付与されたとき、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記可動部材の位置が異なることにより、前記接触式変位計の可動接触ロッドの突出量が異なることを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  15. 請求項13に記載の発明において、前記第1の吸着部材はアームの先端部下面に設けられ、前記第2の吸着部材は前記アームに移動可能に設けられた可動部材の下面に設けられ、前記可動部材の上面に感圧センサが設けられ、前記アームの基端部上面にエアーシリンダがそのピストンロッドが前記感圧センサと対向するように設けられ、前記エアーシリンダにより前記可動部材に前記第2の吸着部材側への移動力が付与されたとき、前記半導体ウエハと前記保護シートとの可撓性の相違により、前記可動部材と共に前記感圧センサの位置が異なることにより、前記エアーシリンダのピストンロッドの突出量が異なることを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  16. 半導体ウエハまたは保護シートの上面を画像センサで読み取り、この読み取った画像を予め登録しておいた半導体ウエハ登録画像または保護シート登録画像と比較演算し、前記画像センサの下方に位置するものが前記半導体ウエハおよび前記保護シートのいずれであるかを判別することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  17. 半導体ウエハまたは保護シートの静電容量を測定し、その測定された静電容量から前記半導体ウエハまたは前記保護シートの比誘電率を算出し、その算出された比誘電率を予め測定しておいた前記半導体ウエハまたは前記保護シートの比誘電率と比較し、静電容量を測定しているものが前記半導体ウエハおよび前記保護シートのいずれであるかを判別するいずれであるかを判別することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  18. 請求項17に記載の発明において、前記半導体ウエハまたは前記保護シートの上面に第1、第2の電極を当接させ、前記両電極間に交流電圧を印加し、前記半導体ウエハまたは前記保護シートの静電容量を測定することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  19. 請求項17に記載の発明において、前記半導体ウエハまたは前記保護シートを一方の電極を有する吸着部材で吸着して持ち上げ、前記一方の電極の下方に他方の電極を位置させ、前記両電極間に交流電圧を印加し、前記半導体ウエハまたは前記保護シートの静電容量を測定することを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
  20. 請求項19に記載の発明において、前記吸着部材は半導体ウエハ吸着部材と保護シート吸着部材とからなり、前記半導体ウエハまたは前記保護シートの静電容量を測定した後に、前記半導体ウエハ吸着部材または前記保護シート吸着部材で吸着して持ち上げた前記半導体ウエハまたは前記保護シートをそのまま別の箇所に移動させることを特徴とする半導体ウエハ処理方法。
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