JP2010181136A - 蒸発器ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】エジェクタ式冷凍サイクルの搭載性を向上する。
【解決手段】ノズル部14aから噴射された冷媒と冷媒吸引口14bから吸引された冷媒とを混合して吐出するエジェクタ14と、エジェクタ14の出口側に接続され、エジェクタ14から吐出された冷媒を蒸発させる第1蒸発器15と、冷媒吸引口14bに接続され、エジェクタ14に吸引される冷媒を蒸発させる第2蒸発器18と、ノズル部14aの入口側および第2蒸発器18の入口側に接続され、ノズル部14aに流入する冷媒の流量と第2蒸発器18に流入する冷媒の流量とを調整する流量分配器16と、流量分配器16と第2蒸発器18との間に配置され、第2蒸発器18に流入する冷媒を減圧する絞り機構17とを備え、エジェクタ14、第1蒸発器15、第2蒸発器18、流量分配器16および絞り機構17が一体に組み付けられ、一体化ユニット20を構成している。
【選択図】図2

Description

本発明は、エジェクタ式冷凍サイクルに用いられる蒸発器ユニットに関する。
従来、特許文献1には、冷媒減圧手段および冷媒循環手段の役割を果たすエジェクタの上流側に、放熱器から流出した冷媒の流れを分岐する分岐部を設け、分岐部で分岐された一方の冷媒をエジェクタのノズル部へ流入させ、他方の冷媒をエジェクタの冷媒吸引口側へ流入させるエジェクタ式冷凍サイクルが開示されている。
この従来技術では、エジェクタのディフューザ部(昇圧部)の下流側にディフューザ部から流出した冷媒を蒸発させる第1蒸発器を配置し、さらに分岐部とエジェクタの冷媒吸引口との間に冷媒を減圧膨張させる絞り機構および絞り機構で減圧された冷媒を蒸発させる第2蒸発器を配置して、第1、第2の双方の蒸発器において冷凍能力を発揮できるようにしている。
また、この従来技術では、冷媒の分岐部に気液分離器(乾き度調節機構)を配置し、気液分離器で分離された気液2相冷媒をエジェクタのノズル部へ流入させ、気液分離器で分離された液冷媒を絞り機構および吸引側蒸発器側へ流出させ、絞り機構、吸引側蒸発器およびエジェクタの冷媒吸引口側へ流入させるようになっている。
なお、特許文献1には、気液分離器の液分配の方式として遠心式および重力式があることが記載されている。
特開2007−46806号公報
ところで、上記特許文献1には、エジェクタ式冷凍サイクルの具体化に際して各構成機器の組み付けを具体的にどのようにすべきか何ら開示されておらず、その結果エジェクタ式冷凍サイクルの搭載性を如何にして向上すべきかについても何ら開示されていない。
本発明は上記点に鑑みて、エジェクタ式冷凍サイクルの搭載性を向上することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ノズル部(14a)から噴射される高い速度の冷媒流により冷媒吸引口(14b)から冷媒を吸引し、ノズル部(14a)から噴射された冷媒と冷媒吸引口(14b)から吸引された冷媒とを混合して吐出するエジェクタ(14)と、
エジェクタ(14)の出口側に接続され、エジェクタ(14)から吐出された冷媒を蒸発させる第1蒸発器(15)と、
冷媒吸引口(14b)に接続され、エジェクタ(14)に吸引される冷媒を蒸発させる第2蒸発器(18)と、
ノズル部(14a)の入口側および第2蒸発器(18)の入口側に接続され、流入する冷媒をノズル部(14a)と第2蒸発器(18)とに分配する冷媒の流量とを調整する流量分配器(16)と、
流量分配器(16)と第2蒸発器(18)との間に配置され、第2蒸発器(18)に流入する冷媒を減圧する絞り機構(17)とを備え、
エジェクタ(14)、第1蒸発器(15)、第2蒸発器(18)、流量分配器(16)および絞り機構(17)が一体に組み付けられ、一体化ユニット(20)を構成し、
流量分配器(16)は、流入する冷媒を気液分離する分離部と、分離部にて気液分離された冷媒をノズル部(14a)と第2蒸発器(18)とに分配する分配部とを有し、
エジェクタ(14)と流量分配器(16)とが、エジェクタ(14)の長手方向に並んで配置されていることを特徴とする。
これによると、エジェクタ(14)、第1蒸発器(15)、第2蒸発器(18)、流量分配器(16)および絞り機構(17)が一体化ユニット(20)を構成しているので、エジェクタ式冷凍サイクルの搭載性を向上できる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の蒸発器ユニットにおいて、第1蒸発器(15)および第2蒸発器(18)は、冷媒が流れる複数本のチューブ(21)と、複数本のチューブ(21)に対する冷媒の分配または集合を行うタンク部(15b、18b)とを有し、
エジェクタ(14)、流量分配器(16)および絞り機構(17)は、タンク部(15b、18b)のうち複数本のチューブ(21)と反対側の外面部に組み付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の蒸発器ユニットにおいて、第1蒸発器(15)のタンク部(15b)は、エジェクタ(14)から吐出された冷媒を複数本のチューブ(21)に対して分配する第1分配タンク部(27)を有し、
第2蒸発器(18)のタンク部(18b)は、絞り機構(17)で減圧された冷媒を複数本のチューブ(21)に対して分配する第2分配タンク部(29)を有し、
第1、第2分配タンク部(27、29)のうち少なくとも一方の内部には、流入した冷媒を溜める冷媒貯留部材(50、51、52、53、54、55)が配置され、
冷媒貯留部材(50〜55)から溢れた冷媒が複数本のチューブ(21)に流入するようになっていることを特徴とする。
これによると、第1、第2分配タンク部(27、29)のうち少なくとも一方の内部において、冷媒貯留部材(50〜55)が冷媒を溜めるので、冷媒が一部のチューブ(21)のみに直接流入することを抑制できる。このため、複数本のチューブ(21)に対する冷媒の分配性を向上することができ、ひいては温度分布を改善(均一化)することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の蒸発器ユニットにおいて、第1蒸発器(15)は、冷媒が流れる複数本のチューブ(21)と、エジェクタ(14)から吐出された冷媒を複数本のチューブ(21)に対して分配する第1分配タンク部(27)とを有し、
第2蒸発器(18)は、冷媒が流れる複数本のチューブ(21)と、絞り機構(17)で減圧された冷媒を複数本のチューブ(21)に対して分配する第2分配タンク部(29)とを有し、
第1、第2分配タンク部(27、29)のうち少なくとも一方の内部には、流入した冷媒を溜める冷媒貯留部材(50、51、52、53、54、55)が配置され、
冷媒貯留部材(50〜55)から溢れた冷媒が複数本のチューブ(21)に流入するようになっていることを特徴とする。
これにより、上記した請求項3に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の蒸発器ユニットにおいて、エジェクタ(14)、第1蒸発器(15)、第2蒸発器(18)、流量分配器(16)および絞り機構(17)がろう付けにより一体に組み付けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、ノズル部(14a)から噴射される高い速度の冷媒流により冷媒吸引口(14b)から冷媒を吸引し、ノズル部(14a)から噴射された冷媒と冷媒吸引口(14b)から吸引された冷媒とを混合して吐出するエジェクタ(14)と、
エジェクタ(14)の出口側に接続され、エジェクタ(14)から吐出された冷媒を蒸発させる第1蒸発器(15)と、
冷媒吸引口(14b)に接続され、エジェクタ(14)に吸引される冷媒を蒸発させる第2蒸発器(18)と、
ノズル部(14a)の入口側および第2蒸発器(18)の入口側に接続され、流入する冷媒をノズル部(14a)と第2蒸発器(18)とに分配する冷媒の流量とを調整する流量分配器(16)と、
流量分配器(16)と第2蒸発器(18)との間に配置され、第2蒸発器(18)に流入する冷媒を減圧する絞り機構(17)と、
エジェクタ(14)を収納するエジェクタケース(23)とを備え、
エジェクタ(14)、第1蒸発器(15)、第2蒸発器(18)、流量分配器(16)、絞り機構(17)およびエジェクタケース(23)が一体に組み付けられ、一体化ユニット(20)を構成し、
流量分配器(16)は、流入する冷媒を気液分離する分離部と、分離部にて気液分離された冷媒をノズル部(14a)と第2蒸発器(18)とに分配する分配部とを有し、
エジェクタ(14)と流量分配器(16)とが、エジェクタ(14)の長手方向に並んで配置されていることを特徴とする蒸発器ユニット。
これによると、エジェクタ(14)、第1蒸発器(15)、第2蒸発器(18)、流量分配器(16)、絞り機構(17)およびエジェクタケース(23)が一体化ユニット(20)を構成しているので、エジェクタ式冷凍サイクルの搭載性を向上できる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の蒸発器ユニットにおいて、第1蒸発器(15)および第2蒸発器(18)は、冷媒が流れる複数本のチューブ(21)と、複数本のチューブ(21)に対する冷媒の分配または集合を行うタンク部(15b、18b)とを有し、
エジェクタ(14)、流量分配器(16)、絞り機構(17)およびエジェクタケース(23)は、タンク部(15b、18b)のうち複数本のチューブ(21)と反対側の外面部に組み付けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載の蒸発器ユニットにおいて、第1蒸発器(15)のタンク部(15b)は、エジェクタ(14)から吐出された冷媒を複数本のチューブ(21)に対して分配する第1分配タンク部(27)を有し、
第2蒸発器(18)のタンク部(18b)は、絞り機構(17)で減圧された冷媒を複数本のチューブ(21)に対して分配する第2分配タンク部(29)を有し、
第1、第2分配タンク部(27、29)のうち少なくとも一方の内部には、流入した冷媒を溜める冷媒貯留部材(50、51、52、53、54、55)が配置され、
冷媒貯留部材(50〜55)から溢れた冷媒が複数本のチューブ(21)に流入するようになっていることを特徴とする。
これにより、上記した請求項3に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項9に記載の発明では、請求項6に記載の蒸発器ユニットにおいて、第1蒸発器(15)は、冷媒が流れる複数本のチューブ(21)と、エジェクタ(14)から吐出された冷媒を複数本のチューブ(21)に対して分配する第1分配タンク部(27)とを有し、
第2蒸発器(18)は、冷媒が流れる複数本のチューブ(21)と、絞り機構(17)で減圧された冷媒を複数本のチューブ(21)に対して分配する第2分配タンク部(29)とを有し、
第1、第2分配タンク部(27、29)のうち少なくとも一方の内部には、流入した冷媒を溜める冷媒貯留部材(50、51、52、53、54、55)が配置され、
冷媒貯留部材(50〜55)から溢れた冷媒が複数本のチューブ(21)に流入するようになっていることを特徴とする。
これにより、上記した請求項3に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項10に記載の発明では、請求項6ないし9のいずれか1つに記載の蒸発器ユニットにおいて、エジェクタ(14)、第1蒸発器(15)、第2蒸発器(18)、流量分配器(16)、絞り機構(17)およびエジェクタケース(23)がろう付けにより一体に組み付けられていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明では、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の蒸発器ユニットにおいて、絞り機構(17)は、冷媒流れ下流側に向かうにつれて内径が縮小する先細部(43a)と、先細部(43a)のうち冷媒流れ下流側における先端部から一定の内径で延びるストレート部(43b)とを有する略漏斗形状に形成されていることを特徴とする。
これによると、絞り機構(17)において入口乾き度の変化に対する流量変化量を小さく抑えることができるとともに全長と内径との比を小さく抑えることができるので、システム安定化とシステム小型化・簡素化とを両立することができる(後述の図5を参照)。
請求項12に記載の発明では、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の蒸発器ユニットにおいて、流量分配器(16)は、
その内部に形成され、水平方向に延びる柱状空間(16d)と、
柱状空間(16d)のうち水平方向における一端部からノズル部(14a)に向けて冷媒を流出させる第1流出口(16b)と、
柱状空間(16d)のうち水平方向と直交する方向側の側面部から絞り機構(17)に向けて冷媒を流出させる第2流出口(16c)とを有していることを特徴とする。
請求項13に記載の発明では、請求項12に記載の蒸発器ユニットにおいて、第2流出口(16c)は、第1流出口(16b)よりも下方側に配置されていることを特徴とする。
これにより、第2流出口(16c)から液相冷媒を良好に流出させることができる。
請求項10に記載の発明では、請求項8または9に記載の蒸発器ユニットにおいて、ノズル部(14a)は、第1流出口(16b)に直接接続されていることを特徴とする。
これにより、冷媒流路の圧損を低減できるとともに構造を簡素化することができる。
請求項15に記載の発明では、請求項12ないし14のいずれか1つに記載の蒸発器ユニットにおいて、絞り機構(17)は、第2流出口(16c)に直接接続されていることを特徴とする。
これにより、冷媒流路の圧損を低減できるとともに構造を簡素化することができる。
請求項16に記載の発明では、請求項12ないし15のいずれか1つに記載の蒸発器ユニットにおいて、流量分配器(16)は、柱状空間(16d)において冷媒が螺旋状に流れるように構成されていることを特徴とする。
これにより、流量分配器(16)において遠心力を利用して冷媒の気液を分離することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(a)は第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの全体構成図であり、(b)はエジェクタ式冷凍サイクルのP−H線図である。 図1(a)の一体化ユニットの模式的な分解斜視図である。 図1(a)の一体化ユニットの全体構成を示す模式的な斜視図である。 図1(a)の一体化ユニットの流量分配器近傍部位を示す断面図である。 (a)は絞り機構の具体的構成例を示す説明図であり、(b)は(a)の具体的構成例における入口乾き度と冷媒流量との関係を示すグラフである。 (a)は第2実施形態の流量分配器および絞り機構の斜視図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 第3実施形態の流量分配器および絞り機構の斜視図および側面図である。 第4実施形態の流量分配器および絞り機構の断面図および斜視図である。 第5実施形態の流量分配器および絞り機構の正面図および斜視図である。 第6実施形態の流量分配器および絞り機構の断面図である。 第7実施形態の一体化ユニットの全体構成を示す模式的な斜視図である。 図11の一体化ユニットにおけるタンク部、流量分配器の断面図である。 第7実施形態の変形例1におけるタンク部、流量分配器の断面図である。 第8実施形態の変形例2におけるタンク部、流量分配器の断面図である。 第7実施形態の変形例3におけるタンク部、流量分配器の断面図である。 第7実施形態の変形例4におけるタンク部、流量分配器の断面図である。 第8実施形態のエジェクタおよび流量分配器を示す断面図等である。 図17の流量分配器の拡大断面図である。 第8実施形態の変形例における流量分配器の断面図である。 第9実施形態における流量分配器の断面図である。 第10実施形態のエジェクタおよび流量分配器を示す透視図である。 第11実施形態のエジェクタおよび流量分配器を示す断面図である。 第12実施形態のエジェクタおよび流量分配器を示す断面図である。 第12実施形態における流入口の具体的形成例を示す説明図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る蒸発器ユニットおよびそれを用いたエジェクタ式冷凍サイクルの実施形態を説明する。本実施形態の蒸発器ユニットは、エジェクタ式冷凍サイクル用蒸発器ユニット、エジェクタ式冷凍サイクル用ユニットあるいは、エジェクタ付き蒸発器ユニットとも呼ばれうるものである。
蒸発器ユニットは、エジェクタを備える冷凍サイクル(エジェクタ式冷凍サイクル)を構成するために配管を介して冷凍サイクルの他の構成部品である凝縮器、および圧縮機と接続される。また、蒸発器ユニットは室内機または室外機として用いることができるものである。
図1〜図4は本発明の第1実施形態を示すもので、図1(a)は第1実施形態によるエジェクタ式冷凍サイクル10を車両用冷凍サイクル装置に適用した例を示し、図1(b)は図1(a)のエジェクタ式冷凍サイクル10のP−H線図を示す。
なお、図1(b)中の2点鎖線は従来の膨張弁サイクルのP−H線図(モリエル線図)を示している。ちなみに従来の膨張弁サイクルとは、エジェクタを備えず、冷媒が圧縮機→凝縮器→膨張弁→蒸発器→圧縮機の順に循環する冷凍サイクルのことである。
本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10において、冷媒を吸入圧縮する圧縮機11は、電磁クラッチ11a、ベルト等を介して図示しない車両走行用エンジンにより回転駆動される。
この圧縮機11としては、吐出容量の変化により冷媒吐出能力を調整できる可変容量型圧縮機、あるいは電磁クラッチ11aの断続により圧縮機作動の稼働率を変化させて冷媒吐出能力を調整する固定容量型圧縮機のいずれを使用してもよい。また、圧縮機11として電動圧縮機を使用すれば電動モータの回転数調整により冷媒吐出能力を調整できる。
この圧縮機11の冷媒吐出側には放熱器12が配置されている。放熱器12は圧縮機11から吐出された高圧冷媒と図示しない冷却ファンにより送風される外気(車室外空気)との間で熱交換を行って高圧冷媒を冷却する。
本実施形態では、冷媒としてフロン系、HC系等の冷媒のように高圧圧力が臨界圧力を超えない冷媒を用いているので、エジェクタ式冷凍サイクル10は蒸気圧縮式の亜臨界サイクルを構成している。したがって、放熱器12は冷媒を凝縮する凝縮器として機能する。
放熱器12の出口側には温度式膨張弁13が配置されている。この温度式膨張弁13は放熱器12からの液冷媒を減圧する減圧手段であって、圧縮機11の吸入側通路に配置された感温部13aを有している。
温度式膨張弁13は、圧縮機11の吸入側冷媒(後述の蒸発器出口側冷媒)の温度と圧力とに基づいて圧縮機吸入側冷媒の過熱度を検出し、圧縮機吸入側冷媒の過熱度が予め設定された所定値となるように弁開度(冷媒流量)を調整するものである。
温度式膨張弁13の出口側にエジェクタ14が配置されている。このエジェクタ14は冷媒を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴出する冷媒流の吸引作用(巻き込み作用)によって冷媒の循環を行う流体輸送を冷媒循環手段(運動量輸送式ポンプ)でもある。
エジェクタ14は、温度式膨張弁13通過後の冷媒(中間圧冷媒)の通路面積を小さく絞って冷媒をさらに減圧膨張させるノズル部14aと、ノズル部14aの冷媒噴出口と同一空間に配置され、後述する第2蒸発器18からの気相冷媒を吸引する冷媒吸引口14bとを備えている。
エジェクタ14のうちノズル部14aおよび冷媒吸引口14bの冷媒流れ下流側部位には、ノズル部14aからの高速度の冷媒流と冷媒吸引口14bの吸引冷媒とを混合する混合部14cが設けられている。そして、混合部14cの冷媒流れ下流側に昇圧部をなすディフューザ部14dが配置されている。このディフューザ部14dは冷媒の通路面積を徐々に大きくする形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する作用を果たす。
エジェクタ14の出口部(ディフューザ部14dの先端部)側には第1蒸発器15が接続され、この第1蒸発器15の出口側は圧縮機11の吸入側に接続されている。
温度式膨張弁13の出口側には、エジェクタ14のノズル部14aに流入する冷媒流量Gnと、エジェクタ14の冷媒吸引口14bに流入する冷媒流量Geとを調整する流量分配器16が配置されている。
この流量分配器16には、温度式膨張弁13の出口側に接続されて冷媒が流入する流入口16aと、エジェクタ14のノズル部14aの入口側に接続されて冷媒が流出する第1流出口16bと、エジェクタ14の冷媒吸引口14bの入口側に接続されて冷媒が流出する第2流出口16cとが形成されている。
流量分配器16の第2流出口16cとエジェクタ14の冷媒吸引口14bとの間には絞り機構17と第2蒸発器18とが配置されている。絞り機構17は第2蒸発器18への冷媒流量の調節作用をなす減圧手段であり、第2蒸発器18の入口側に配置されている。
本実施形態では、2つの蒸発器15、18を後述の構成により一体構造に組み付けるようになっている。この2つの蒸発器15、18を図示しないケース内に収納し、そして、このケース内に構成される空気通路に共通の電動送風機19により空気(被冷却空気)を矢印F1のごとく送風し、この送風空気を2つの蒸発器15、18で冷却するようになっている。
2つの蒸発器15、18で冷却された冷風を共通の冷却対象空間(図示せず)に送り込み、これにより2つの蒸発器15、18にて共通の冷却対象空間を冷却するようになっている。2つの蒸発器15、18のうち、エジェクタ14下流側の主流路に接続される第1蒸発器15は空気流れF1の上流側(風上側)に配置され、エジェクタ14の冷媒吸引口14bに接続される第2蒸発器18は空気流れF1の下流側(風下側)に配置されている。
なお、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10を車両空調用冷凍サイクル装置に適用する場合は車室内空間が冷却対象空間となる。また、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10を冷凍車用冷凍サイクル装置に適用する場合は冷凍車の冷凍冷蔵庫内空間が冷却対象空間となる。
本実施形態では、エジェクタ14、第1、第2蒸発器15、18、流量分配器16および絞り機構17を1つの一体化ユニット20として組み付けている。この一体化ユニット20の具体例を図2〜図4により説明する。
図2は一体化ユニット20の模式的な分解斜視図である。図3は一体化ユニット20の全体構成を示す模式的な斜視図である。図4は一体化ユニット20の流量分配器16近傍部位を示す断面図である。図2〜図4中、上下方向の矢印は車両搭載状態における上下方向を示している。図3では図示の都合上、エジェクタ14を省略している。
本例では2つの蒸発器15、18が完全に1つの蒸発器構造として一体化されている。そのため、第1蒸発器15は1つの蒸発器構造のうち空気流れF1の上流側領域を構成し、第2蒸発器18は1つの蒸発器構造のうち空気流れF1の下流側領域を構成している。
第1蒸発器15および第2蒸発器18の基本的構成は同一であり、それぞれ熱交換コア部15a、18aと、この熱交換コア部15a、18aの上下両側に位置して水平方向に延びるタンク部15b、15c、18b、18cとを備えている。
熱交換コア部15a、18aは、それぞれ上下方向に延びる複数の熱交換チューブ21を備えている。これら複数のチューブ21の間には、被熱交換媒体である被冷却空気が通る通路が形成されている。
これら複数のチューブ21相互間には、チューブ21と接合されるフィン22が配置されている。チューブ21およびフィン22は熱交換コア部15a、18aの左右方向に交互に積層配置されており、チューブ21とフィン22との積層構造によって熱交換コア部15a、18aが形成されている。なお、フィン22を備えないチューブ21のみの構成によって熱交換コア部15a、18aを形成してもよい。
なお図2、図3ではフィン22を一部のみ図示しているが、熱交換コア部15a、18aの全域にフィン22が配置され、熱交換コア部15a、18aの全域にチューブ21とフィン22の積層構造が構成されている。そして、この積層構造の空隙部を電動送風機19の送風空気が通過するようになっている。
チューブ21は冷媒通路を構成するもので、断面形状が空気流れ方向F1に沿って扁平になっている扁平チューブよりなる。フィン22は薄板材を波状に曲げ成形したコルゲートフィンであり、チューブ21の平坦な外面側に接合され空気側伝熱面積を拡大している。
熱交換コア部15aのチューブ21と熱交換コア部18aのチューブ21は互いに独立した冷媒通路を構成し、第1、第2蒸発器15、18の上下両側のタンク部15b、15c、18b、18cは互いに独立した冷媒通路空間(タンク空間)を構成している。
第1蒸発器15の上下両側のタンク部15b、15cは熱交換コア部15aのチューブ21の上下両端部が挿入されて接合されるチューブ嵌合穴部(図示せず)を有し、チューブ21の上下両端部がタンク部15b、15cの内部空間に連通している。
同様に、第2蒸発器18の上下両側のタンク部18b、18cは熱交換コア部18aのチューブ21の上下両端部が挿入されて接合されるチューブ嵌合穴部(図示せず)を有し、チューブ21の上下両端部がタンク部18b、18cの内部空間に連通している。
これにより、上下両側のタンク部15b、15c、18b、18cは、それぞれ対応する熱交換コア部15a、18aの複数のチューブ21へ冷媒流れを分配したり、複数のチューブ21からの冷媒流れを集合したりする役割を果たす。
2つの上側タンク部15b、18b同士は隣接しているので、2つの上側タンク部15b、18b同士を一体成形することができる。同様に、2つの下側タンク15c、18c同士は隣接しているので、2つの下側タンク15c、18c同士を一体成形することができる。もちろん、2つの上側タンク部15b、18b、および2つの下側タンク15c、18cをそれぞれ独立の部材として成形してもよい。
上側タンク部15b、18bのうちチューブ21と反対側の面(図2、図3では上面)には、エジェクタ14、流量分配器16および絞り機構17が配置されている。エジェクタ14は、ノズル部14aの軸方向に延びる細長形状となっており、その長手方向がタンク部の長手方向(水平方向)と平行になるように上側タンク部15b、18bに配置されている。本例では、エジェクタ14は、筒状のエジェクタケース23に収納された状態で上側タンク部15b、18bに配置されている。
流量分配器16は、水平方向に延びる筒状に形成され、その内部に水平方向に延びる柱状空間16dを形成している。また、流量分配器16の水平方向一端部(図2では左端部)に流入口16aが開口し、流量分配器16の水平方向他端部(図2では右端部)に第1流出口16bが開口し、流量分配器16の筒面部に第2流出口16cが開口している。
流量分配器16は、エジェクタ14のうちノズル部14a入口側の端部に配置されており、第1流出口16bにノズル部14aが直接接続されている。換言すれば、エジェクタ14と流量分配器16とが、エジェクタ14の長手方向に並んで配置されている。本例では、流量分配器16とエジェクタケース23とが同外径の円筒状に形成され、互いに同軸状に配置されている。
また本例では、第2流出口16cに絞り機構17が直接接続され、絞り機構17が流量分配器16の筒面から第2蒸発器18の上側タンク部18b内に突出している。
なお、チューブ21、フィン22、タンク部15b、15c、18b、18c等の蒸発器構成部品の具体的材質としては、熱伝導性やろう付け性に優れた金属であるアルミニウムが好適であり、このアルミニウム材にて各部品を成形することにより、第1、第2蒸発器15、18の全体構成を一体ろう付けにて組み付けることができる。
本例では、図2〜図4に示すエジェクタ14、流量分配器16、絞り機構17およびエジェクタケース23もアルミニウム材によって成形し、ろう付けにて第1、第2蒸発器15、18と一体に組み付けるようになっている。
なお、エジェクタ14、流量分配器16、絞り機構17およびエジェクタケース23をアルミニウム材以外の材料(例えば樹脂等)によって成形し、ねじ止め等の適宜固定手段によって第1、第2蒸発器15、18と一体に組み付けるようにしてもよい。
一体化ユニット20の冷媒入口24および冷媒出口25は、第1、第2蒸発器15、18のうち上側タンク部15b、18bの長手方向一端部(図2、図3では左端部)に設けられている。図2に示すように、冷媒入口24は流量分配器16の流入口16aと連通し、冷媒出口25は第1蒸発器15の上側タンク部15bと連通している。
第1蒸発器15の上側タンク部15bの内部空間の長手方向における略中央部には、上側タンク部15bの内部空間を長手方向一方側の第1空間26と長手方向他方側の第2空間27とに仕切る仕切板28が配置されている。仕切板28は上側タンク部15bの内壁面にろう付けされている。
第1空間26は第1蒸発器15の複数のチューブ21を通過した冷媒を集合する集合タンクの役割を果たすものであり、第2空間27は第1蒸発器15の複数のチューブ21に対して冷媒を分配する分配タンクの役割を果たすものである。
第2蒸発器18の上側タンク部18bの内部空間の長手方向における略中央部には、上側タンク部18bの内部空間が長手方向一方側の第1空間29と長手方向他方側の第2空間29とに仕切る仕切板31が配置されている。仕切板31は上側タンク部18bの内壁面にろう付け固定されている。
第1空間29は第2蒸発器18の複数のチューブ21に対して冷媒を分配する分配タンクの役割を果たすものであり、第2空間30は第2蒸発器18の複数のチューブ21を通過した冷媒を集合する集合タンクの役割を果たすものである。
エジェクタ14の出口部を構成するエジェクタ先端部(図2では右端部)はエジェクタケース23の内部空間に開口し、エジェクタケース23の内部空間は上側タンク部15b内の第2空間27に連通している。エジェクタ14の冷媒吸引口14bは上側タンク部18b内の第2空間30に連通している。
以上の構成において一体化ユニット20全体の冷媒流路を図2により具体的に説明する。冷媒入口24から流量分配器16に流入した冷媒の流れは、エジェクタ14のノズル部14aに向かう主流と、絞り機構17に向かう分岐流とに分岐される。
エジェクタ14のノズル部14aに向かって流れる主流冷媒はエジェクタ14(ノズル部14a→混合部14c→ディフューザ部14d)を通過して減圧され、この減圧後の低圧冷媒はエジェクタケース23の内部空間を経て矢印R1のように第1蒸発器15の上側タンク部15bの第2空間27に流入する。
この第2空間27の冷媒は熱交換コア部15aの右側部の複数のチューブ21を矢印R2のように下降して下側タンク15c内の右側部に流入する。この下側タンク15c内には仕切板が設けられていないので、この下側タンク15cの右側部から冷媒は矢印R3のように左側部へと移動する。
この下側タンク15cの左側部の冷媒は熱交換コア部15aの左側部の複数のチューブ21を矢印R4のように上昇して上側タンク部15bの第1空間26に流入し、さらに冷媒は矢印R5のように冷媒出口25へと流れる。
これに対し、流量分配器16内において絞り機構17に向かう分岐流冷媒は絞り機構17を通過して減圧され、この減圧後の低圧冷媒(気液2相冷媒)は矢印R6のように第2蒸発器18の上側タンク部18bの第1空間29に流入する。
この第1空間29に流入した冷媒は、熱交換コア部18aの左側部の複数のチューブ21を矢印R7のように下降して下側タンク18c内の左側部に流入する。この下側タンク18c内には仕切板が設けられていないので、この下側タンク18cの左側部から冷媒は矢印R8のように右側部へと移動する。
この下側タンク18cの右側部の冷媒は熱交換コア部18aの右側部の複数のチューブ21を矢印R9のように上昇して上側タンク部18bの第2空間30に流入する。この第2空間30にエジェクタ14の冷媒吸引口14bが連通しているので、この第2空間30内の冷媒は冷媒吸引口14bからエジェクタ14内に吸引される。
一体化ユニット20は以上のような冷媒流路構成を持つため、一体化ユニット20全体として冷媒入口24および冷媒出口25を1つずつ設けるだけでよい。
次に、第1実施形態の作動を説明する。圧縮機11を車両エンジンにより駆動すると、圧縮機11で圧縮され吐出された高温高圧状態の冷媒は放熱器12に流入する。放熱器12では高温の冷媒が外気により冷却されて凝縮する。放熱器12から流出した高圧冷媒は温度式膨張弁13を通過する。
この温度式膨張弁13では、第1蒸発器15の出口冷媒(圧縮機吸入冷媒)の過熱度が所定値となるように弁開度(冷媒流量)が調整され、高圧冷媒が減圧される。この温度式膨張弁13通過後の冷媒(中間圧冷媒)は一体化ユニット20に設けられた1つの冷媒入口24に流入し、さらに流入口16aを通じて流量分配器16の柱状空間16dに流入する。
この柱状空間16dにおいて冷媒流れは、第1流出口16bを通じてエジェクタ14のノズル部14aに流入する主流と、第2流出口16cを通じて絞り機構17に流入する分岐流とに分流する。
エジェクタ14のノズル部14aに流入した冷媒はノズル部14aで減圧され膨張する。従って、ノズル部14aで冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換され、このノズル部14aの噴出口から冷媒は高速度となって噴出する。この際の冷媒圧力低下により、冷媒吸引口14bから第2蒸発器18通過後の分岐流れ冷媒(気相冷媒)を吸引する。
ノズル部14aから噴出した冷媒と冷媒吸引口14bに吸引された冷媒は、ノズル部14a下流側の混合部14cで混合してディフューザ部14dに流入する。このディフューザ部14dでは通路面積の拡大により、冷媒の速度(膨張)エネルギーが圧力エネルギーに変換されるため、冷媒の圧力が上昇する。
そしてエジェクタ14のディフューザ部14dから流出した冷媒は第1蒸発器15を図2の矢印R1〜R5の流路にて流れる。この間に、第1蒸発器15の熱交換コア部15aでは低温の低圧冷媒が矢印F1方向の送風空気から吸熱して蒸発する。この蒸発後の気相冷媒は1つの冷媒出口25から圧縮機11に吸入され、再び圧縮される。
一方、絞り機構17に流入した分岐冷媒は絞り機構17で減圧されて低圧冷媒(気液2相冷媒)となり、この低圧冷媒が第2蒸発器18を図2の矢印R6〜R9の流路にて流れる。この間に第2蒸発器18の熱交換コア部18aでは、低温の低圧冷媒が、第1蒸発器15通過後の送風空気から吸熱して蒸発する。この蒸発後の気相冷媒は冷媒吸引口14bからエジェクタ14内に吸引される。
以上のごとく本実施形態によると、エジェクタ14のディフューザ部14dの下流側冷媒を第1蒸発器15に供給するととともに、分岐流れ冷媒を絞り機構17を通して第2蒸発器18にも供給できるので第1、第2蒸発器15、18で同時に冷却作用を発揮できる。そのため、第1、第2蒸発器15、18の両方で冷却された冷風を冷却対象空間に吹き出して冷却対象空間を冷房(冷却)できる。
その際に、第1蒸発器15の冷媒蒸発圧力はディフューザ部14dで昇圧した後の圧力であり、一方、第2蒸発器18の出口側はエジェクタ14の冷媒吸引口14bに接続されているから、ノズル部14aでの減圧直後の最も低い圧力を第2蒸発器18に作用させることができる。
これにより、第1蒸発器15の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)よりも第2蒸発器18の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)を低くすることができる。そして、冷媒蒸発温度が高い第1蒸発器15を空気流れ方向F1の上流側に配置し、冷媒蒸発温度が低い第2蒸発器18を空気流れ方向F1の下流側に配置しているから、第1蒸発器15における冷媒蒸発温度と送風空気との温度差および第2蒸発器18における冷媒蒸発温度と送風空気との温度差を両方とも確保できる。
このため、第1、第2蒸発器15、18の冷却性能を両方とも有効に発揮できる。従って、共通の冷却対象空間に対する冷却性能を第1、第2蒸発器15、18の組み合わせにて効果的に向上できる。また、ディフューザ部14dでの昇圧作用により圧縮機11の吸入圧を上昇して、圧縮機11の駆動動力を低減できる。
また本実施形態では、温度式膨張弁13の下流にエジェクタ14及び絞り機構17が設置されるため、図1(b)に示すように温度式膨張弁13の出口圧力P1は従来の膨張弁サイクルの圧力P2よりも高くなる。
従って、温度式膨張弁13の出口乾き度は従来の膨張弁サイクルに比べ小さくなり、流量分配器16内の冷媒は気液2相冷媒となる。そして、図4に示すように流量分配器16内において気液2相冷媒は底部側の液相冷媒と上部側の気相冷媒とに重力によって分離する。
このため、流量分配器16の第2流出口16cの位置および面積を適宜設定することで絞り機構17に流入する液相冷媒の流量を適宜調整することができる。換言すれば絞り機構17に流入する冷媒の乾き度を適宜調整することができる。そして、絞り機構17へ流入する冷媒の乾き度を適宜調整することに伴ってエジェクタ14のノズル部14aに流入する冷媒の乾き度も適宜調整されることとなる。
例えば、流量分配器16の断面中心と第2流出口16cとの間の上下方向寸法Ht(図4を参照)を大きくして第2流出口16cの位置を下方側にしたり、第2流出口16cの面積を大きくしたりすれば絞り機構17に流入する液相冷媒の流量が多くなって絞り機構17に流入する冷媒の乾き度が小さくなると同時にエジェクタ14のノズル部14aへ流入する冷媒の乾き度が大きくなる。
これとは逆に、第2流出口16cの位置を上方側にしたり、第2流出口16cの面積を小さくしたりすれば絞り機構17に流入する液相冷媒の流量が少なくなって絞り機構17に流入する冷媒の乾き度が大きくなると同時にエジェクタ14のノズル部14aへ流入する冷媒の乾き度が小さくなる。
このように絞り機構17およびノズル部14aの入口冷媒乾き度を調整することで絞り機構17およびノズル部14aの流量調整を負荷変動に応じて安定して行うことができるのでエジェクタ14の昇圧を安定化させることができ、ひいては安定したシステム性能(冷凍能力、COP等)を得ることができる。
以上の説明からわかるように、流量分配器16は、流入する冷媒を気液分離する分離部と、分離部にて気液分離された冷媒をノズル部14aと第2蒸発器18とに分配する分配部とを有している。
次に、絞り機構17の具体的構成を図5に基づいて説明する。図5(a)では、絞り機構17の具体的構成例として、キャピラリーチューブ40、先細ノズル41、ラバールノズル42および先細+ストレートノズル43の4つを示している。
キャピラリーチューブ40は内径が一定であり、管摩擦で流量を支配していくものである。これに対し、先細ノズル41およびラバールノズル42は冷媒の密度変化に合わせて内径が変化している。
具体的には、先細ノズル41は内径が冷媒流れ下流側に向かうにつれて縮小している。ラバールノズル42は冷媒通路の途中に内径(通路面積)が最も縮小した喉部42aを有しており、冷媒を超音速まで加速することができる。
そして、先細+ストレートノズル43は、先細ノズル41とキャピラリーチューブ40とを組み合わせたものに相当し、具体的には冷媒流れ下流側に向かうにつれて内径が縮小する先細部43aと、先細部43aのうち冷媒流れ下流側における先端部から一定の内径で延びるストレート部43bとを有する略漏斗形状に形成されている。
図5(b)はこれら4つの具体的構成例40〜43における入口乾き度と冷媒流量との関係を示している。ここで、エジェクタ式冷凍サイクル10は負荷変動に応じて絞り機構17の入口乾き度が変化するので、負荷変動が大きいシステムにおいては絞り機構17の特性として入口乾き度の変化に対する冷媒流量の変化量が小さい方がエジェクタ式冷凍サイクル10の作動が安定するので好ましい。
この点、キャピラリーチューブ40は図5(b)の矢印C1に示すように入口乾き度の変化に対する流量変化量が小さい特性を有しているので、絞り機構17としてキャピラリーチューブ40を用いることによりエジェクタ式冷凍サイクル10の作動を安定化することができる。
しかしながら、キャピラリーチューブ40は図5(a)に模式的に示すように全長と内径との比(L/D)が比較的大きくなってしまうので、絞り機構17としてキャピラリーチューブ40を用いると一体化ユニット20の体格の小型化・簡素化を図り難くなる。
これに対し、先細ノズル41およびラバールノズル42は図5(a)に模式的に示すように全長と内径との比(L/D)をキャピラリーチューブ40に比べて小さくできるので、絞り機構17として先細ノズル41またはラバールノズル42を用いると一体化ユニット20の体格の小型化・簡素化を図り易くなる。さらにラバールノズル42では冷媒を超音速まで加速させることができるので、上側タンク部18bの第1空間29における冷媒分配性を向上することができる。
しかしながら、先細ノズル41およびラバールノズル42は図5(b)の矢印C2に示すように入口乾き度の変化に対する流量変化量がキャピラリーチューブ40に比べて大きい特性を有しているので負荷変動の大きいシステムに対してはエジェクタ式冷凍サイクル10の作動の安定化を図り難くなる。
このようにキャピラリーチューブ40と先細ノズル41およびラバールノズル42とでは、システム安定化とシステム小型化・簡素化という観点において相反する問題を有しているのであるが、この相反する問題を先細+ストレートノズル43によって解決することができる。
すなわち、先細+ストレートノズル43は、先細ノズル41の先端側にキャピラリーチューブ40のような内径一定のチューブを組み合わせたものに相当するので、図5(b)の矢印C3に示すように入口乾き度の変化に対する流量変化量の特性がキャピラリーチューブ40と先細ノズル41との中間になるとともに、図5(a)に模式的に示すように全長と内径との比(L/D)がキャピラリーチューブ40よりも小さくなる。
このため、絞り機構17として先細+ストレートノズル43を用いることによってシステム安定化とシステム小型化・簡素化とを両立することができる。
さらに、本実施形態によると図2に示すようにエジェクタ14、第1蒸発器15、流量分配器16、絞り機構17および第2蒸発器18を1つの構造体、すなわち一体化ユニット20として組み付けているので、一体化ユニット20全体として冷媒入口24および冷媒出口25をそれぞれ1つ設けるだけで済むようにしている。
その結果、エジェクタ式冷凍サイクル10の車両への搭載時には、上記各種部品14〜18を内蔵する一体化ユニット20全体として1つの冷媒入口24を温度式膨張弁13の出口側に接続し、1つの冷媒出口25を圧縮機11の吸入側に接続するだけで配管接続作業を終了できる。
これと同時に、図3に示すようにエジェクタ14、流量分配器16、絞り機構17およびエジェクタケース23を全体として細長形状にし、その細長形状の長手方向を上側タンク部15b、18bの長手方向に一致させてエジェクタ14、流量分配器16、絞り機構17およびエジェクタケース23を上側タンク部15b、18bの上面に一体化する構成を採用することによりエジェクタ14、流量分配器16、絞り機構17およびエジェクタケース23と蒸発器15、18とをコンパクトに配置することができ、ひいては一体化ユニット20全体の体格を図3に示すように小型かつ簡潔にまとめることができ、搭載スペースを低減できる。
そのため、複数の蒸発器15、18を有するエジェクタ式冷凍サイクル10の車両への搭載性を向上できる。そして、サイクル部品点数を減少してコスト低減を図ることができる。
また、一体化ユニット20の採用により上記各種部品14〜18相互間の接続通路長さを微少量に短縮できるので、冷媒流路の圧損を低減できると同時に低圧冷媒と周辺雰囲気との熱交換を効果的に縮小できる。これにより、第1、第2蒸発器15、18の冷却性能を向上できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では流量分配器16に絞り機構17を1つのみ取り付けているが本第2実施形態では図6に示すように流量分配器16に絞り機構17を多数個取り付けている。
多数個の絞り機構17は流量分配器16の軸方向(図6(a)では左右方向)に配列されている。換言すれば、多数個の絞り機構17の配列方向は第2蒸発器18の複数のチューブ21の配列方向と同じになっている。このため、複数のチューブ21に対する液冷媒の分配性を向上できる。
なお、多数個の絞り機構17の上下方向位置や入口面積を適宜変更すれば、エジェクタ14のノズル部14aに流入する冷媒流量Gnとエジェクタ14の冷媒吸引口14bに流入する冷媒流量Geとを適宜変更することができる。
(第3実施形態)
上記第2実施形態では流量分配器16が単純な円筒状に形成されているが、本第3実施形態では図7に示すように、流量分配器16の円筒面に、内方側から外方側に向かって窪んだ溝部16eが螺旋状に形成されている。
また本実施形態では、流量分配器16の第2流出口16cが多数個、流量分配器16の溝部16eに形成されており、この多数個の第2流出口16cによって絞り機構17が構成されている。多数個の第2流出口16cは流量分配器16の軸方向(図7(b)では左右方向)に配列されている。
本実施形態によると、流量分配器16に流入した気液2相冷媒が流量分配器16の螺旋状の溝部16eに沿って旋回して流れるので溝部16eに液膜が生成される。このため流量分配器16において遠心力を利用して冷媒の気液を分離することができる。
そして、溝部16eに生成された液膜は多数個の第2流出口16cを通じて第2蒸発器18の上側タンク部18bの第2空間30に流入する。このため上記第2実施形態と同様に第2空間30に対する液冷媒の分配性を向上でき、ひいては第2蒸発器18の熱交換コア部18aの複数のチューブ21に対する液冷媒の分配性を向上できる。
なお、第2流出口16cの個数や面積を適宜変更すれば、エジェクタ14のノズル部14aに流入する冷媒流量Gnとエジェクタ14の冷媒吸引口14bに流入する冷媒流量Geとを適宜変更することができる。
(第4実施形態)
上記第3実施形態では、流量分配器16の円筒面に螺旋状の溝部16eを形成することによって気液2相冷媒を旋回させているが、本第4実施形態では図8の寸法D1に示すように、流量分配器16の流入口16aの位置を流量分配器16の断面中心からずらすことによって気液2相冷媒を旋回させている。
図8の例では流量分配器16の流入口16aを流量分配器16の円筒面に配置して冷媒を円筒面の接線方向に流入させることによって気液2相冷媒を効果的に旋回させている。
なお、流量分配器16の流入口16aの位置を適宜変更すれば流量分配器16の軸方向における液膜の幅(以下、液膜幅と言う。)および流量分配器16の径方向における液膜の厚さ(以下、液膜厚さと言う。)を適宜変更することができ、ひいてはエジェクタ14のノズル部14aに流入する冷媒流量Gnとエジェクタ14の冷媒吸引口14bに流入する冷媒流量Geとを適宜変更することができる。
(第5実施形態)
上記第4実施形態では、流量分配器16の流入口16aの位置を流量分配器16の断面中心からずらすことによって気液2相冷媒を旋回させているが、本第5実施形態では図9に示すように、流量分配器16の流入口16aの形状を非円形にすることによって気液2相冷媒を旋回させている。図9の例では流入口16aの形状がD字状になっている。
なお、流量分配器16の流入口16aの形状(非円形)を適宜変更すれば、液膜幅および液膜厚さを適宜変更することができ、ひいてはエジェクタ14のノズル部14aに流入する冷媒流量Gnと、エジェクタ14の冷媒吸引口14bに流入する冷媒流量Geとを適宜変更することができる。
(第6実施形態)
上記第2実施形態では、流量分配器16に多数個の絞り機構17を取り付けることで絞り機能と冷媒分配機能とを発揮させているが、本第6実施形態は図10に示すように絞り機構17を1つのみにしつつ、上記第2実施形態と同様に絞り機能と冷媒分配機能とを発揮するものである。
具体的には、先細ノズルまたはキャピラリーチューブで構成される1つの絞り機構17を流量分配器16内の下部に流量分配器16の軸方向と平行に形成し、さらに流量分配器16内の下部に絞り機構17の冷媒流れ下流側端部から流量分配器16の軸方向に延びる空間44を形成し、流量分配器16の第2流出口16cを流量分配器16の円筒面であって空間44と面する部位に多数個形成している。多数個の第2流出口16cは流量分配器16の軸方向(図10では左右方向)に配列されている。
これにより、流量分配器16の底部側に分離した液冷媒が絞り機構17、空間44および多数個の第2流出口16cを通過するので、絞り機能と冷媒分配機能とを発揮することができる。
なお、第2流出口16cの個数や面積を適宜変更すれば、エジェクタ14のノズル部14aに流入する冷媒流量Gnとエジェクタ14の冷媒吸引口14bに流入する冷媒流量Geとを適宜変更することができる。
(第7実施形態)
本第7実施形態は、図11に示すように、上記各実施形態に対して、第1蒸発器15の上側タンク部15bの第2空間27(以下、第1分配タンク部27と言う。)、および第2蒸発器18の上側タンク部18bの第1空間29(以下、第2分配タンク部29と言う。)に、複数のチューブ21への冷媒分配性を向上させる冷媒貯留部材50、51を配置したものである。
第2分配タンク部29内の冷媒貯留部材50は、矩形平板を長手方向に沿って山折りした形状を有しており、折れ線を第2分配タンク部29の長手方向と一致させ、山折りの頂部がチューブ21と反対側を向くように配置されている。
図12に示すように、冷媒貯留部材50の裾側の両端部は、第2分配タンク部29の側面にろう付けされている。絞り機構17で減圧された冷媒は、第2分配タンク部29のうち冷媒貯留部材50よりも上側の空間に流入する。この第2分配タンク部29上側空間に流入した冷媒は、冷媒貯留部材50の裾部に溜められる。
冷媒貯留部材50の裾部に溜められた冷媒60は、冷媒貯留部材50の頂部に形成された穴部50aから溢れるとチューブ21に向かって落下してチューブ21に流入する。なお、複数個の穴部50aは、第2分配タンク部29の長手方向に配列されており、図11の1点鎖線(仮想線)に示すように第2分配タンク部29の冷媒流入部に近づくにつれて徐々に小さくなっているのが好ましい。
第1分配タンク部27内の冷媒貯留部材51は、第2分配タンク部29内の冷媒貯留部材50と同様の構成になっている。すなわち、冷媒貯留部材51は、矩形平板を長手方向に沿って山折りした形状を有しており、折れ線を第1分配タンク部27の長手方向と一致させ、山折りの頂部がチューブ21と反対側を向くように配置されている。また、冷媒貯留部材51の裾側の両端部は、第1分配タンク部27の側面にろう付けされている。
エジェクタ14のディフューザ部14dからエジェクタケース23の内部空間に流出した冷媒は、第1分配タンク部27のうち冷媒貯留部材51よりも上側の空間に流入する。この第1分配タンク部27上側空間に流入した冷媒は、冷媒貯留部材51の裾部に溜められる。
冷媒貯留部材51の裾部に溜められた冷媒は、冷媒貯留部材51の頂部に形成された複数個の穴部51aから溢れるとチューブ21に向かって落下してチューブ21に流入する。なお、複数個の穴部51aは第1分配タンク部27の長手方向に配列されており、図11の1点鎖線(仮想線)に示すように第1分配タンク部27の冷媒流入部に近づくにつれて徐々に小さくなっているのが好ましい。
このように、本実施形態では、冷媒貯留部材50、51によって、複数のチューブ21への冷媒分配性を向上させることができるので、温度分布を改善(均一化)することができる。
なお、本実施形態では、第1、第2分配タンク部27、29の両方に冷媒貯留部材を配置しているが、第1、第2分配タンク部27、29のいずれか一方のみに冷媒貯留部材を配置するようにしてもよい。
図13〜図16は、冷媒貯留部材の変形例を示している。図13に示す変形例1の冷媒貯留部材52は、上記冷媒貯留部材50、51とは逆に、矩形平板を谷折りした形状を有している。そして、冷媒貯留部材52の傾斜面に複数個の穴部52aが形成されている。
この変形例1では、冷媒貯留部材52の谷部に冷媒が一旦溜められ、溜められた冷媒60が穴部52aから溢れるとチューブ21に向かって落下してチューブ21に流入する。なお、穴部52aの代わりに、冷媒貯留部材52の短手方向両端部に切り欠き部を形成してもよい。
図14に示す変形例2の冷媒貯留部材53は、平坦な矩形平板形状を有しており、冷媒貯留部材53の短手方向中央部に複数個の穴部53aが形成されている。
この変形例2では、冷媒貯留部材53の短手方向両端部に冷媒が一旦溜められた後に穴部53aからチューブ21に向かって落下してチューブ21に流入する。
図15に示す変形例3の冷媒貯留部材54は、平坦な矩形平板形状を有しており、冷媒貯留部材54の短手方向一端側部位に複数個の穴部54aが形成されている。
この変形例3では、冷媒貯留部材54の短手方向他端側部位に冷媒が一旦溜められた後に穴部54aからチューブ21に向かって落下してチューブ21に流入する。なお、穴部54aの代わりに、冷媒貯留部材54の短手方向一端部に切り欠き部を形成してもよい。
図16に示す変形例4の冷媒貯留部材55は、平坦な矩形平板形状を有しており、冷媒貯留部材55の短手方向両端側部位に複数個の穴部55aが形成されている。
この変形例4では、冷媒貯留部材55の短手方向他端側部位に冷媒が一旦溜められた後に穴部55aからチューブ21に向かって落下してチューブ21に流入する。なお、穴部55aの代わりに、冷媒貯留部材55の短手方向両端部に切り欠き部を形成してもよい。
(第8実施形態)
上記第1実施形態では、絞り機構17が流量分配器16の外部に設けられているが、本第8実施形態では、絞り機構17が流量分配器16の内部に設けられている。
図17に示すように、流量分配器16は、流入口16aから流入した冷媒に旋回運動を与える旋回付与部70、旋回付与部70で旋回運動を与えられた冷媒が流れる本体部71とで構成されている。
本体部71は、冷媒を気液分離する分離部としての役割と、分離部にて気液分離された冷媒をノズル部14aと第2蒸発器18とに分配する分配部としての役割とを果たす。本体部71は、エジェクタ14と同軸状の円筒形状を有している。
旋回付与部70は、本体部71の一端部を塞ぐキャップ状に形成されており、本体部71と別体に成形されている。図17(b)では、図示の都合上、旋回付与部70と本体部71とを分解した状態で示している。
図18に示すように、本体部71は、内筒711、中筒712および外筒713を重ね合わせた3重構造になっている。内筒711はエジェクタ14のノズル部14aと一体成形されている。外筒713はエジェクタ14のボディ部材14eと一体成形されている。
ここで、図17(b)に示すように、エジェクタ14のボディ部材14eは、エジェクタ14のディフューザ部14dを形成する部材である。ボディ部材14e内には、エジェクタ14のノズル部14aを形成するノズル形成部材14fが収容されている。
図18に示すように、絞り機構17は、内筒711と中筒712とで螺旋キャピラリー状に構成されている。すなわち、中筒712の内周面に螺旋状の溝が形成されていることによって内筒711と中筒712との間に螺旋状空間72が構成されており、この螺旋状空間72が、冷媒を減圧するキャピラリー流路として機能する。
内筒711および外筒713には、キャピラリー流路72と連通する孔711a、713aが形成されている。内筒711の孔711aは、キャピラリー流路72に冷媒を導入するキャピラリー導入部を構成している。外筒713の孔713aは、キャピラリー流路72から冷媒を導入させるキャピラリー導出部を構成している。キャピラリー導出部713aは、流量分配器16の流出口16cを兼ねている。
図17、図18中の矢印のように、流入口16aから流入した冷媒は、旋回付与部70で旋回運動を与えられた後、本体部71を旋回しながら流れる。この旋回流の遠心力により、本体部71内の冷媒は、本体部71の中心側(径方向内側)の気相冷媒と、本体部71の径方向外側の液相冷媒とに分離される。
分離された液相冷媒は、本体部71の内周面に沿って旋回しながら流れてキャピラリ導入部711aからキャピラリー流路72に流入し、キャピラリー流路72で減圧された後にキャピラリー導出部713aから第2蒸発器18の上側タンク部18b内に流入する。
本実施形態によると、絞り機構17をキャピラリー状に構成しているので、上述した図5(b)の矢印C1に示すように、入口乾き度の変化に対する流量変化量が小さい特性を実現できる。
一方、絞り機構17をキャピラリー状に構成することによって絞り機構17の全長と内径との比(L/D)が大きくなってしまうが、絞り機構17を流量分配器16の内部に螺旋状に構成しているので、一体化ユニット20の体格の小型化を図ることができる。
なお、図19は本実施形態の変形例を示している。この変形例では、内筒711の外周面に螺旋状の溝を形成することによってキャピラリー流路72を構成している。
(第9実施形態)
上記第8実施形態では、絞り機構17の本体部71が3重構造になっているが、本第9実施形態では、本体部71は、内筒711および外筒713を重ね合わせた2重構造になっている。
図20(a)に示すように、内筒711は、エジェクタ14のノズル形成部材14fに対して別体に形成されており、ノズル形成部材14fは内筒711に圧入されている。外筒713は、エジェクタ14のボディ部材14eと一体成形されている。内筒711の外周面に螺旋状の溝が形成されていることによって、内筒711と外筒713との間にキャピラリー流路72が構成されている。
図20(b)に示す変形例のごとく、ノズル形成部材14fを外筒713に圧入してもよい。また、内筒711をノズル形成部材14fと一体成形してもよい。
このように、本実施形態では2重構造の本体部71の内筒711に螺旋状の溝を形成しているので、上記第8実施形態のごとく3重構造の本体部71の中筒712に螺旋状の溝を形成しているものと比較して、螺旋状の溝が形成される部材の板厚を厚く確保できる。このため、螺旋状の溝の加工が容易になる。
また、内筒711をノズル形成部材14fと別体に形成することによって、ノズル形成部材14fの全長を短縮化できる。
(第10実施形態)
上記第9実施形態では、キャピラリー流路72が1本のみ設けられているが、本第10実施形態では、図21に示すように、キャピラリー流路72が複数本、並列に設けられている。
複数本のキャピラリー流路72のうち入口側の端部同士は、内筒711の全周に亘って形成される周状の溝711bによって繋げられている。同様に、複数本のキャピラリー流路72のうち出口側の端部同士は、内筒711の全周に亘って形成される周状の溝711cによって繋げられている。キャピラリー導入部、すなわち内筒711の孔711aは、内筒711の周方向に複数個設けられている。
本実施形態によると、キャピラリー流路72を複数本、並列に設けているので、次の2つの効果が得られる。第1に、個々のキャピラリー流路72の全長を短縮できるので、本体部71の全長も短縮できる。因みに、個々のキャピラリー流路72の全長を短縮できることから、キャピラリー流路72の本数や本体部71の全長の許容範囲によってはキャピラリー流路72を螺旋状ではなく直線状に形成することも可能である。
第2に、キャピラリー流路72の詰まりに対してロバスト性がある。すなわち、1本のキャピラリー流路72に異物等が詰まって冷媒の流れが悪くなったとしても、他のキャピラリー流路72では冷媒が正常に流れるので、キャピラリー流路72による減圧作用を支障なく発揮することができる。
さらに、本実施形態によると、キャピラリー流路72の出口側端部同士は、内筒711の全周に亘って形成される周状の溝711cによって繋げられているので、キャピラリー導出部713aを構成する外筒713の孔との位置合わせが容易である。
また、本実施形態によると、キャピラリー流路72の本数を適宜設定することにより、エジェクタ14の冷媒吸引口14bに流入する冷媒流量Geとエジェクタ14のノズル部14aに流入する冷媒流量Gnとの流量比Ge/Gnを適宜制御できる。
また、本実施形態によると、キャピラリー導入部711aが内筒711の周方向に複数個設けられているので、キャピラリー導入部711aが1個のみ設けられている場合と比較して、旋回付与部70から冷媒を均等にキャピラリー流路72へ導くことができる。
このため、内筒711の内周面に沿って流れる液相冷媒の液膜を全体的に薄くできるので、液相冷媒をキャピラリー流路72へ導いた際に液膜の厚さが大幅に減少して気相冷媒が曲がって流れるという現象を抑制することができる。その結果、キャピラリー導入部711aに気相冷媒が巻き込まれることを抑制できるので流量比Ge/Gnを大きくできる。
(第11実施形態)
上記第4実施形態では、流量分配器16がエジェクタ14に対して別体の部材で構成されているが、本第11実施形態では、図22に示すように、流量分配器16がエジェクタ14と一体化されている。
具体的には、エジェクタ14のボディ部材14eにて流量分配器16の円筒状の外殻を形成し、ノズル形成部材14fの入口側部位にパイプ部14gを一体成形している。ボディ部材14eの円筒面には、流量分配器16の流入口16aおよび流出口16cが設けられている。流出口16cはオリフィス形状またはノズル形状に形成されており、絞り機構17としての役割を果たす。
流入口16aから流入した気液2相冷媒は旋回流の遠心力によって気相冷媒と液相冷媒とに分離される。その結果、ボディ部材14eの中心付近にガスリッチな冷媒が流れることとなり、このガスリッチな冷媒はノズル形成部材14fのパイプ部14gを通じてノズル形成部材14fのノズル部14aに導入される。
一方、ボディ部材14eの内周面に沿って旋回しながら流れる液リッチな冷媒は、ボディ部材14eの円筒面に設けられた流出口16cから第2蒸発器18の上側タンク部18b内に導入される。
このように、本実施形態では、パイプ部14gが、ガスリッチな冷媒と液リッチな冷媒とを隔てる隔壁としての役割を果たすので、ガスリッチな冷媒と液リッチな冷媒とをより分配しやすくなる。
また、ノズル形成部材14fにパイプ部14gを設けるといった簡素な構成によって、流量分配器16をエジェクタ14と一体化することができる。また、ボディ部材14eに流出口16cを設けるといった簡素な構成によって、絞り機構17をエジェクタ14と一体化することができる。
(第12実施形態)
上記第11実施形態では、エジェクタ14のボディ部材14e内で冷媒が旋回して流れるが、本第12実施形態では、図23に示すように、エジェクタ14のノズル形成部材14f内で冷媒が旋回して流れる。
具体的には、ノズル形成部材14fの入口側部位がボディ部材14eから突出しており、ノズル部14aのうちボディ部材14eから突出した部位における円筒面に流入口16aおよび流出口16cが設けられている。
図23(a)は、絞り機構17をなす流出口16cがオリフィス形状になっている例を示し、図23(b)は、絞り機構17をなす流出口16cがノズル形状になっている例を示している。
流入口16aから流入した気液2相冷媒は旋回の遠心力によって気相冷媒と液相冷媒とに分離される。ノズル形成部材14fの中心付近を流れるガスリッチな冷媒は、ノズル部14aの冷媒噴出口から混合部14cに噴出される。一方、ノズル形成部材14fの内周面に沿って流れる液リッチな冷媒は、ノズル形成部材14fの円筒面に設けられた流出口16cから第2蒸発器18の上側タンク部18b内に導入される。
本実施形態によると、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。また、上記第11実施形態におけるパイプ部14gが不要であるので、より簡素な構成によって流量分配器16をエジェクタ14と一体化することができる。
図24は、本実施形態における流出口16cの他の具体的形成例を示している。図24(a)は、流出口16cの形成部位を単なる通路状にしている。図24(b)は、流出口16cの形成部位を先細+ストレートノズル状にしている。図24(c)は、流出口16cの形成部位をオリフィス+通路状にしている。図24(d)は、流出口16cの形成部位をキャピラリーチューブ状にしている。
図24(b)〜(d)の例では、流出口16cの形成部位が絞り機構の役割を果たすことができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下述べるごとく種々変形可能である。
(1)上記各実施形態では、エジェクタ14がエジェクタケース23に収納された状態で上側タンク部15b、18bに配置されているが、エジェクタケース23を廃止してエジェクタ14を上側タンク部15b、18bに直接配置してもよい。
(2)上記各実施形態では、エジェクタ14、流量分配器16、絞り機構17およびエジェクタケース23を蒸発器15、18のタンク部15b、18b上面に組み付けているが、これに限定されることなく、エジェクタ14、流量分配器16、絞り機構17およびエジェクタケース23を蒸発器15、18のタンク部15b、18b上面以外、例えば蒸発器15、18の側面部に組み付けても良い。
(3)上記各実施形態では、冷媒として高圧圧力が臨界圧力を超えないフロン系、HC系等の冷媒を用いる蒸気圧縮式の亜臨界サイクルについて説明したが、冷媒として二酸化炭素(CO2)のように高圧圧力が臨界圧力を超える冷媒を用いる蒸気圧縮式の超臨界サイクルに本発明を適用してもよい。
(4)上記各実施形態では、エジェクタ14として、通路面積が一定のノズル部14aを有する固定エジェクタを例示しているが、エジェクタ14として、通路面積を調整可能な可変ノズル部を有する可変エジェクタを用いてもよい。
なお、可変ノズル部の具体例としては、例えば、可変ノズル部の通路内にニードルを挿入し、このニードルの位置を電気的アクチュエータにより制御して通路面積を調整する機構とすればよい。
(5)上記各実施形態では、車室内冷房用と冷凍冷蔵庫内の冷却とを行う冷凍サイクルに本発明を適用した例を示したが、冷媒蒸発温度が高温側となる第1蒸発器15と冷媒蒸発温度が低温側となる第2蒸発器18の両方をともに車室内の異なる領域(例えば、車室内前席側領域と車室内後席側領域)の冷房に用いてもよい。
また、冷媒蒸発温度が高温側となる第1蒸発器15と冷媒蒸発温度が低温側となる第2蒸発器18の両方をともに冷凍冷蔵庫内の冷却に用いてもよい。つまり、冷媒蒸発温度が高温側となる第1蒸発器15により冷凍冷蔵庫内の冷蔵室を冷却し、冷媒蒸発温度が低温側となる第2蒸発器18により冷凍冷蔵庫内の冷凍室を冷却するようにしてもよい。
(6)上記各実施形態では、温度式膨張弁13および感温部13aを一体化ユニット20と別体にしているが、温度式膨張弁13および感温部13aを一体化ユニット20に一体的に組み付けてもよい。
(7)上記各実施形態では、車両用の冷凍サイクルについて説明したが、車両用に限らず、定置用等の冷凍サイクルに対しても本発明を同様に適用できることはもちろんである。
14 エジェクタ
14a ノズル部
14b 冷媒吸引口
15 第1蒸発器
16 流量分配器
16a 流入口
16b 第1流出口
16c 第2流出口
16d 柱状空間
17 絞り機構
18 第2蒸発器
20 一体化ユニット
23 エジェクタケース

Claims (16)

  1. ノズル部(14a)から噴射される高い速度の冷媒流により冷媒吸引口(14b)から冷媒を吸引し、前記ノズル部(14a)から噴射された冷媒と前記冷媒吸引口(14b)から吸引された冷媒とを混合して吐出するエジェクタ(14)と、
    前記エジェクタ(14)の出口側に接続され、前記エジェクタ(14)から吐出された冷媒を蒸発させる第1蒸発器(15)と、
    前記冷媒吸引口(14b)に接続され、前記エジェクタ(14)に吸引される冷媒を蒸発させる第2蒸発器(18)と、
    前記ノズル部(14a)の入口側および前記第2蒸発器(18)の入口側に接続され、流入する冷媒を前記ノズル部(14a)と前記第2蒸発器(18)とに分配する冷媒の流量とを調整する流量分配器(16)と、
    前記流量分配器(16)と前記第2蒸発器(18)との間に配置され、前記第2蒸発器(18)に流入する冷媒を減圧する絞り機構(17)とを備え、
    前記エジェクタ(14)、前記第1蒸発器(15)、前記第2蒸発器(18)、前記流量分配器(16)および前記絞り機構(17)が一体に組み付けられ、一体化ユニット(20)を構成し、
    前記流量分配器(16)は、流入する冷媒を気液分離する分離部と、前記分離部にて気液分離された冷媒を前記ノズル部(14a)と前記第2蒸発器(18)とに分配する分配部とを有し、
    前記エジェクタ(14)と前記流量分配器(16)とが、前記エジェクタ(14)の長手方向に並んで配置されていることを特徴とする蒸発器ユニット。
  2. 前記第1蒸発器(15)および前記第2蒸発器(18)は、冷媒が流れる複数本のチューブ(21)と、前記複数本のチューブ(21)に対する冷媒の分配または集合を行うタンク部(15b、18b)とを有し、
    前記エジェクタ(14)、前記流量分配器(16)および前記絞り機構(17)は、前記タンク部(15b、18b)のうち前記複数本のチューブ(21)と反対側の外面部に組み付けられていることを特徴とする請求項1に記載の蒸発器ユニット。
  3. 前記第1蒸発器(15)の前記タンク部(15b)は、前記エジェクタ(14)から吐出された冷媒を前記複数本のチューブ(21)に対して分配する第1分配タンク部(27)を有し、
    前記第2蒸発器(18)の前記タンク部(18b)は、前記絞り機構(17)で減圧された冷媒を前記複数本のチューブ(21)に対して分配する第2分配タンク部(29)を有し、
    前記第1、第2分配タンク部(27、29)のうち少なくとも一方の内部には、流入した冷媒を溜める冷媒貯留部材(50、51、52、53、54、55)が配置され、
    前記冷媒貯留部材(50〜55)から溢れた冷媒が前記複数本のチューブ(21)に流入するようになっていることを特徴とする請求項2に記載の蒸発器ユニット。
  4. 前記第1蒸発器(15)は、冷媒が流れる複数本のチューブ(21)と、前記エジェクタ(14)から吐出された冷媒を前記複数本のチューブ(21)に対して分配する第1分配タンク部(27)とを有し、
    前記第2蒸発器(18)は、冷媒が流れる複数本のチューブ(21)と、前記絞り機構(17)で減圧された冷媒を前記複数本のチューブ(21)に対して分配する第2分配タンク部(29)とを有し、
    前記第1、第2分配タンク部(27、29)のうち少なくとも一方の内部には、流入した冷媒を溜める冷媒貯留部材(50、51、52、53、54、55)が配置され、
    前記冷媒貯留部材(50〜55)から溢れた冷媒が前記複数本のチューブ(21)に流入するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の蒸発器ユニット。
  5. 前記エジェクタ(14)、前記第1蒸発器(15)、前記第2蒸発器(18)、前記流量分配器(16)および前記絞り機構(17)がろう付けにより一体に組み付けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の蒸発器ユニット。
  6. ノズル部(14a)から噴射される高い速度の冷媒流により冷媒吸引口(14b)から冷媒を吸引し、前記ノズル部(14a)から噴射された冷媒と前記冷媒吸引口(14b)から吸引された冷媒とを混合して吐出するエジェクタ(14)と、
    前記エジェクタ(14)の出口側に接続され、前記エジェクタ(14)から吐出された冷媒を蒸発させる第1蒸発器(15)と、
    前記冷媒吸引口(14b)に接続され、前記エジェクタ(14)に吸引される冷媒を蒸発させる第2蒸発器(18)と、
    前記ノズル部(14a)の入口側および前記第2蒸発器(18)の入口側に接続され、流入する冷媒を前記ノズル部(14a)と前記第2蒸発器(18)とに分配する冷媒の流量とを調整する流量分配器(16)と、
    前記流量分配器(16)と前記第2蒸発器(18)との間に配置され、前記第2蒸発器(18)に流入する冷媒を減圧する絞り機構(17)と、
    前記エジェクタ(14)を収納するエジェクタケース(23)とを備え、
    前記エジェクタ(14)、前記第1蒸発器(15)、前記第2蒸発器(18)、前記流量分配器(16)、前記絞り機構(17)および前記エジェクタケース(23)が一体に組み付けられ、一体化ユニット(20)を構成し、
    前記流量分配器(16)は、流入する冷媒を気液分離する分離部と、前記分離部にて気液分離された冷媒を前記ノズル部(14a)と前記第2蒸発器(18)とに分配する分配部とを有し、
    前記エジェクタ(14)と前記流量分配器(16)とが、前記エジェクタ(14)の長手方向に並んで配置されていることを特徴とする蒸発器ユニット。
  7. 前記第1蒸発器(15)および前記第2蒸発器(18)は、冷媒が流れる複数本のチューブ(21)と、前記複数本のチューブ(21)に対する冷媒の分配または集合を行うタンク部(15b、18b)とを有し、
    前記エジェクタ(14)、前記流量分配器(16)、前記絞り機構(17)および前記エジェクタケース(23)は、前記タンク部(15b、18b)のうち前記複数本のチューブ(21)と反対側の外面部に組み付けられていることを特徴とする請求項6に記載の蒸発器ユニット。
  8. 前記第1蒸発器(15)の前記タンク部(15b)は、前記エジェクタ(14)から吐出された冷媒を前記複数本のチューブ(21)に対して分配する第1分配タンク部(27)を有し、
    前記第2蒸発器(18)の前記タンク部(18b)は、前記絞り機構(17)で減圧された冷媒を前記複数本のチューブ(21)に対して分配する第2分配タンク部(29)を有し、
    前記第1、第2分配タンク部(27、29)のうち少なくとも一方の内部には、流入した冷媒を溜める冷媒貯留部材(50、51、52、53、54、55)が配置され、
    前記冷媒貯留部材(50〜55)から溢れた冷媒が前記複数本のチューブ(21)に流入するようになっていることを特徴とする請求項7に記載の蒸発器ユニット。
  9. 前記第1蒸発器(15)は、冷媒が流れる複数本のチューブ(21)と、前記エジェクタ(14)から吐出された冷媒を前記複数本のチューブ(21)に対して分配する第1分配タンク部(27)とを有し、
    前記第2蒸発器(18)は、冷媒が流れる複数本のチューブ(21)と、前記絞り機構(17)で減圧された冷媒を前記複数本のチューブ(21)に対して分配する第2分配タンク部(29)とを有し、
    前記第1、第2分配タンク部(27、29)のうち少なくとも一方の内部には、流入した冷媒を溜める冷媒貯留部材(50、51、52、53、54、55)が配置され、
    前記冷媒貯留部材(50〜55)から溢れた冷媒が前記複数本のチューブ(21)に流入するようになっていることを特徴とする請求項6に記載の蒸発器ユニット。
  10. 前記エジェクタ(14)、前記第1蒸発器(15)、前記第2蒸発器(18)、前記流量分配器(16)、前記絞り機構(17)および前記エジェクタケース(23)がろう付けにより一体に組み付けられていることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1つに記載の蒸発器ユニット。
  11. 前記絞り機構(17)は、冷媒流れ下流側に向かうにつれて内径が縮小する先細部(43a)と、前記先細部(43a)のうち冷媒流れ下流側における先端部から一定の内径で延びるストレート部(43b)とを有する略漏斗形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の蒸発器ユニット。
  12. 前記流量分配器(16)は、
    その内部に形成され、水平方向に延びる柱状空間(16d)と、
    前記柱状空間(16d)のうち前記水平方向における一端部から前記ノズル部(14a)に向けて冷媒を流出させる第1流出口(16b)と、
    前記柱状空間(16d)のうち前記水平方向と直交する方向側の側面部から前記絞り機構(17)に向けて冷媒を流出させる第2流出口(16c)とを有していることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の蒸発器ユニット。
  13. 前記第2流出口(16c)は、前記第1流出口(16b)よりも下方側に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の蒸発器ユニット。
  14. 前記ノズル部(14a)は、前記第1流出口(16b)に直接接続されていることを特徴とする請求項12または13に記載の蒸発器ユニット。
  15. 前記絞り機構(17)は、前記第2流出口(16c)に直接接続されていることを特徴とする請求項12ないし14のいずれか1つに記載の蒸発器ユニット。
  16. 前記流量分配器(16)は、前記柱状空間(16d)において冷媒が螺旋状に流れるように構成されていることを特徴とする請求項12ないし15のいずれか1つに記載の蒸発器ユニット。
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