JP2010179505A - 凸版印刷版の製造方法及びその製造方法によって製造された凸版印刷版 - Google Patents

凸版印刷版の製造方法及びその製造方法によって製造された凸版印刷版 Download PDF

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俊二 中里
Takashi Fujimoto
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Abstract

【課題】白抜きの細線部分や白抜きの細い文字部分を凸版印刷版上で十分な深さを有する溝として形成させることのできる凸版印刷版の製造方法、及びそのような製造方法によって製造された凸版印刷版を提供すること。
【解決手段】画像情報をもとにインクジェット記録用ヘッドを駆動させ、前記インクジェット記録用ヘッドから紫外線硬化性組成物を基材の表面に吐出させる吐出工程と、前記吐出工程において吐出された紫外線硬化性組成物を紫外線照射により硬化させて基材上に定着させる硬化工程と、を繰り返し行うことにより、硬化した前記紫外線硬化性組成物の積層体を、前記画像情報に基づく凸型の画像部として前記基材の表面に形成させることにより凸版印刷版を製造する。
【選択図】なし

Description

本発明は、凸版印刷版の製造方法及びその製造方法によって製造された凸版印刷版に関する。
従来、凸版印刷版は、支持体上に感光性樹脂層を設け、この感光性樹脂層上に印刷しようとする文字や画像等のイメージのパターンを有するフィルム(ネガ又はポジマスク)を置き、このマスクを介して感光性樹脂層を紫外線等の活性線で露光して露光後の感光性樹脂層を現像することにより製造されていた。しかしながら、マスクを利用した凸版印刷版の製造方法においては、マスクの最終的なイメージに修正が必要になった場合、マスク全体を作り直す必要がある等、修正作業に多くの工数を要するといった問題がある。
このような問題を解決するため、例えば特許文献1には、感光性樹脂層の上層に赤外線感受性材料層であるマスク層が形成された凸版印刷原版を用い、マスク層を赤外線レーザー光でパターニングし、パターニングされたマスク層をネガマスクとして用いて、凸版印刷版を製造する方法が開示されている。
特開平9−166875号公報
しかしながら、特許文献1に記載された凸版印刷版を製造する方法では、感光性樹脂層を感光させるためにマスクが必要でないという利点があるものの、凸版印刷版上で白抜きの細線部分や白抜きの細い文字部分において十分な深さの溝が形成されず、印刷中に、その溝にインク等が入り込むことによって溝が埋まってしまう場合があった。このような場合、印刷物において白抜きの細線部分や白抜きの細い文字部分が潰れてしまい、印刷再現性が低下することになる。こうした現象は、マスクを使用した従来の製版法においても問題となっていた。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、白抜きの細線部分や白抜きの細い文字部分を凸版印刷版上で十分な深さを有する溝として形成させることのできる凸版印刷版の製造方法、及びそのような製造方法によって製造された凸版印刷版を提供することを目的とする。
本発明者らは、画像情報をもとにインクジェット記録用ヘッドを駆動させ、当該インクジェット記録用ヘッドから紫外線硬化性組成物を基材の表面に吐出させる吐出工程と、当該吐出工程において吐出された紫外線硬化性組成物を紫外線により硬化させる硬化工程と、を繰り返し行うことにより凸型の画像部を形成させる凸版印刷版の製造方法を採用することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
本発明の第1の態様は、画像情報をもとにインクジェット記録用ヘッドを駆動させ、前記インクジェット記録用ヘッドから紫外線硬化性組成物を基材の表面に吐出させる吐出工程と、前記吐出工程において吐出された紫外線硬化性組成物を紫外線照射により硬化させて基材上に定着させる硬化工程と、を繰り返し行うことにより、硬化した前記紫外線硬化性組成物の積層体を、前記画像情報に基づく凸型の画像部として前記基材の表面に形成させることを特徴とする凸版印刷版の製造方法である。
また、本発明の第2の態様は、上記本発明の第1の態様の凸版印刷版の製造方法によって製造された凸版印刷版である。
本発明によれば、白抜きの細線部分や白抜きの細い文字部分を凸版印刷版上で十分な深さを有する溝として形成させることのできる凸版印刷版の製造方法、及びそのような製造方法によって製造された凸版印刷版が提供される。
<凸版印刷版の製造方法>
以下、本発明の凸版印刷版の製造方法の一実施態様について詳細に説明する。
本実施態様で製造される凸版印刷版は、印刷される画像部がその他の部分(非画像部)よりも一段高く形成されており、印刷の際、その画像部にインクを付着させ、当該画像部に被印刷体を接触させた上で圧力をかけることにより、被印刷体にインクを転写させて使用される。本実施態様で製造される凸版印刷版は、画像部である凸部が樹脂で構成されているので樹脂凸版に分類されるものであるが、後に説明するように本実施態様で製造される凸版印刷版の凸部は耐久性に優れるものであるので、活版印刷用の凸版印刷版としても使用される。もちろん、本実施態様で製造される凸版印刷版は、樹脂凸版としても好ましく使用され、中でもフレキソ印刷版として好ましく使用される。
本実施態様の凸版印刷版の製造方法では、画像情報をもとにインクジェット記録用ヘッドを駆動させ、当該インクジェット記録用ヘッドから紫外線硬化性組成物を基材の表面に吐出させる吐出工程と、当該吐出工程において吐出された紫外線硬化性組成物を紫外線照射により硬化させて基材上に定着させる硬化工程と、を繰り返し行うことによって凸版印刷版を作製する。以下、各工程について説明する。
まず、画像情報をもとにインクジェット記録用ヘッドを駆動させ、当該インクジェット記録用ヘッドから紫外線硬化性組成物を基材の表面に吐出させる吐出工程について説明する。
この工程は、後に説明する紫外線硬化性組成物をインクジェット記録用ヘッドから画像情報に基づいて基材上に吐出させる工程である。
画像情報は、製版すべき原稿画像をデータ化して電気信号としたものである。このような画像情報は、例えば、コンピュータ等に入力された文字の情報や画像の情報、ファクシミリ伝送システムやインターネット等を介して伝送された画像の情報、写真等をスキャナで取り込んだ画像の情報等を、必要であれば色分解した上で網点のデータとし、その網点のデータを、インクジェット記録用ヘッドを駆動するための電気信号に変換することによって得られる。このような作業は、得られた画像情報によってインクジェット記録用ヘッドを駆動させることができるものであれば、いずれの公知の画像データ化及び電気信号化を利用してもよい。
上記電気信号に基づきインクジェット記録用ヘッドを駆動させて、基材表面のうち凸版印刷版の画線部となる箇所に紫外線硬化性組成物をインクジェット記録用ヘッドから吐出させる。紫外線硬化性組成物の画像を形成させる方法がインクジェット方式であれば、いずれのインクジェット方式でもよく特に限定されない。
インクジェット記録用ヘッドから吐出される紫外線硬化性樹脂組成物の液滴の体積は、3pL〜30pLであることが好ましく、3pL〜20pLであることがより好ましい。液滴の体積が3pL以上であることにより、凸版印刷版の作製時間を短縮させることができ、また、液滴の大きさが30pL以下であることにより、良好な解像度を有する凸版印刷版を作製することができる。
凸版印刷版に使用される基材は、従来、凸版印刷版用の基材として使用されるものであって、様々な印刷条件に適した機械強度、物理的性質を満たす材料、例えば、金属シート、プラスチックフィルム、紙、及びこれらの複合体等の中から任意に選んで形成させることができる。このような材料の例としては、付加重合ポリマー及び線状縮合ポリマーにより形成されるポリマー性フィルム;ゴムシートや発泡体等のような弾性シート;例えばガラス繊維織物のような織物及び不織布;鋼及びアルミニウムのような金属;並びに、これらの材料の複合体を挙げることができる。基材は、一層で構成されても、多層で構成されてもよい。このような基材としては、ポリエチレン又はポリエステルフィルムを用いることが好ましく、ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることがより好ましい。また、フレキソ印刷版のように、凸版印刷版にクッション性を持たせて、より多くの被印刷体に対して印刷適性を向上させるとの観点からは、クッション性を有するゴムシートや発泡体等のような弾性シートを基材としたり、弾性シートを構成材として含む積層体を基材としたりすることが好ましい。
基材の厚さは、0.1〜6mmであることが好ましいが、凸版印刷版が使用される印刷機の条件に合わせて適宜設定すればよい。ところで、本実施態様の凸版印刷版の製造方法では、インクジェット記録用ヘッドから紫外線硬化性組成物を吐出させて硬化させることにより凸版印刷版の画像部である凸部(以下、「印刷レリーフ」とも呼ぶ。)を形成させる。したがって、形成させる印刷レリーフの高さが低ければ、凸版印刷版の作製時間を短縮することができる。その一方で、形成させる印刷レリーフの高さがあまりに低ければ、画像部と非画像部との高さの差が十分でなくなり、ローラーから圧力をかけて凸版印刷版にインクを付着させた際に凸版印刷版の非画像部の部分にインクが付着し、そのインクが印刷用紙に転写されて印刷紙面の汚れを生じる原因となる。このような観点からは、印刷レリーフの高さは0.1〜4mmであることが好ましく、0.6〜3mmであることがより好ましい。
基材の表面は、紫外線硬化性組成物に対する親和性を向上させるための前処理が施されていてもよい。このような前処理としては、コロナ放電によるプラズマ処理が例示され、このような前処理が基材の表面に施されることにより、基材の表面と硬化後の紫外線硬化性組成物との間の密着性を向上させることができる。
次に、上記吐出工程において吐出された紫外線硬化性組成物を紫外線照射により硬化させて基材上に定着させる硬化工程について説明する。
この工程は、先に説明した吐出工程において基材の表面に吐出された紫外線硬化性組成物を紫外線照射により硬化させる工程である。
紫外線照射で使用される紫外線発生装置は、従来公知のものを使用することができ、例えば、高圧水銀ランプ、中〜低圧水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、紫外線発光ダイオード等が挙げられる。照射時間は、使用する紫外線硬化性組成物の種類や、紫外線発生装置の種類によって異なるが、概ね数秒間から数分間である。
次に、上記吐出工程において吐出された紫外線硬化性組成物の画像を硬化工程で硬化させるタイミングについて、下記(1)〜(3)の例を挙げて説明する。
まず、(1)吐出工程として基材の全面について紫外線硬化性組成物の画像を形成させてから、硬化工程として紫外線照射を一度に行うことが挙げられる。この場合、吐出工程の後に硬化工程を行うことで、紫外線硬化性組成物の硬化物による画像を基材の全面に亘って形成させる。
次に、(2)吐出工程としてインクジェット記録用ヘッドを基材の左右方向に1回〜数回移動させて基材の天地方向数cm〜数十cmの幅の紫外線硬化性組成物の画像を基材上に形成させてから、硬化工程として紫外線照射を行うことが挙げられる。この場合、吐出工程と硬化工程とを繰り返しながら、紫外線硬化性組成物の硬化物による画像を基材の全面に亘って形成させる。
また、(3)吐出工程としてインクジェット記録用ヘッドが左右方向に移動しながら紫外線硬化性組成物を吐出するのとほぼ同時に、硬化工程として紫外線照射を行うことが挙げられる。この場合、インクジェット記録用ヘッドの上方に設けられた紫外線照射装置、インクジェット記録用ヘッドに内蔵された紫外線照射装置、又はインクジェット記録用ヘッドに追随して移動する紫外線照射装置から紫外線が紫外線硬化性組成物に照射される。
本実施態様において、上記例示した(1)〜(3)のいずれの方法を採用してもよく、また、その他の方法を採用してもよい。なお、1回又は複数回の吐出工程と1回又は複数回の硬化工程とを行うことにより、基材の天となる部分から地となる部分まで、紫外線硬化性組成物の硬化物による画像を1回形成させることを、以下、便宜上、1パスと呼ぶ。1パス後の基材に対して、再度基材の天となる部分から地となる部分まで、紫外線硬化性組成物の硬化物による画像をさらに1回形成させた基材は、2パスの画像を有する基材となる。1パス目に基材上に形成させる画像と、2パス目以降に基材上に形成させる画像とは同一である。
本実施態様の凸版印刷版の製造方法は、上記のような吐出工程と、硬化工程とを繰り返し行うことにより、硬化した紫外線硬化性組成物の積層体を、上記画像情報に基づく凸型の画像部(印刷レリーフ)として基材の表面に形成させる。
上記のように吐出工程及び硬化工程を経ることにより、上記画像情報に基づいて、硬化した紫外線硬化性組成物の画像が基材の全面に亘って形成される。このとき、基材の表面に形成された紫外線硬化性組成物の硬化物は印刷レリーフとなるので、硬化した紫外線硬化性組成物の厚さが凸版印刷版の印刷レリーフとして不足する場合には、上記画像情報に基づいてさらに1パス以上、基材の表面に紫外線硬化性組成物の硬化物による画像を形成させる。すなわち、上記のような吐出工程と、硬化工程とを繰り返し行うことになる。各パスにおいてインクジェット記録用ヘッドを駆動させるのに使用される画像情報は同一であるので、複数パスの画像が形成された基材の表面には、上記画像情報に基づいて、凸型の硬化した紫外線硬化性組成物の積層体からなる印刷レリーフが形成され、凸版印刷版が完成する。印刷レリーフの好ましい高さについては、既に述べたとおりである。
なお、印刷レリーフの下層部分を形成するためにインクジェット記録用ヘッドから吐出される紫外線硬化性組成物の液滴は、印刷レリーフの上層部分を形成するためにインクジェット記録用ヘッドから吐出される紫外線硬化性組成物の液滴よりも大きくてもよい。印刷レリーフの上層部分は、印刷用紙に画像を転写させるための画像部として機能するため高い解像度が要求される一方、印刷レリーフの下層部分は、印刷用紙に形成される画像の品質には直接関与しないので、上層部分ほどの解像度は要求されない。そこで、印刷レリーフの下層部分を形成させるための紫外線硬化性組成物の液滴を大きくすることによって、作製された凸版印刷版の印刷品質を低下させることなく、凸版印刷版の作製時間を短縮させることができる。また、このように、印刷レリーフの下層部分を形成させるための紫外線硬化性組成物の液滴を大きくし、印刷レリーフの上層部分に近づくにつれて紫外線硬化性組成物の液滴を小さくして行くと、印刷レリーフの形状を、印刷レリーフの上層部分から下層部分にかけて末広がり形状にすることができる。この場合、印刷レリーフは、山形の形状(ピラミッド形状)となる。印刷レリーフをこのような形状にすることにより、作製された印刷レリーフに耐摩耗性を付与することができる。
本実施態様によって製造された凸版印刷版は、通常の凸版印刷版と変わりなく使用することができる。
なお、樹脂製の凸版印刷版を製造する場合、通常は、基材の上に感光性樹脂層を設けて、マスクを使用して当該感光性樹脂層のうち画像部となる部分を、紫外線等の光線により感光、硬化させ、現像により画像部である印刷レリーフを形成させる。この場合、感光性樹脂層の表面付近は、十分に光線が届くため良好に硬化させることができる反面、感光性樹脂層の下層は、感光性樹脂層の表面ほどには光線が届かないために硬化が不足する傾向がある。凸版印刷版の印刷レリーフには印刷中に大きな圧力がかかるので、印刷レリーフの下層部分の硬化が十分でないと、印刷中に印刷レリーフが破損したり剥離したりすることにつながり、耐刷性が低下することになる。
この点、本実施態様によって製造された凸版印刷版は、上記のように、1パス毎に紫外線硬化性樹脂組成物を紫外線によって硬化させて印刷レリーフを形成させるので、印刷レリーフの下層部分の硬化が不足することがない。したがって、本実施態様によって製造された凸版印刷版は、通常の方法で作製された樹脂製の凸版印刷版よりも高い耐刷性を有する。
次に、本実施態様の凸版印刷版の製造方法で使用される紫外線硬化性組成物について説明する。本実施態様では、モノマー成分と、当該モノマー成分とラジカル重合することが可能なオリゴマー成分と、光重合開始剤とを含む紫外線硬化性組成物を使用することが好ましい。以下、各成分について説明する。
[モノマー成分]
紫外線硬化性組成物に使用されるモノマー成分としては、エチレン性不飽和基を有する化合物が好ましく利用され、それらの中でも、エチレン性不飽和基を複数有する化合物が特に好ましく利用される。エチレン性不飽和基を有するモノマーとしては、単官能モノマーと多官能モノマーとが挙げられる。これらは単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
単官能モノマーとしては、(メタ)アクリルアミド、メチロール(メタ)アクリルアミド、メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、プロポキシメチル(メタ)アクリルアミド、ブトキシメトキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラコン酸、無水シトラコン酸、クロトン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、tert−ブチルアクリルアミドスルホン酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルフタレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、フタル酸誘導体のハーフ(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、等が挙げられる。これらは単独又は2種以上組み合わせて用いることが可能である。
一方、多官能モノマーとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、フタル酸ジグリシジルエステルジ(メタ)アクリレート、グリセリントリアクリレート、グリセリンポリグリシジルエーテルポリ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート(すなわち、トリレンジイソシアネート)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートとヘキサメチレンジイソシアネート等と2−ビドロキシエチル(メタ)アクリレートとの反応物、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミドメチレンエーテル、多価アルコールとN−メチロール(メタ)アクリルアミドとの縮合物等の多官能モノマーや、トリアクリルホルマール等が挙げられる。これらは単独又は2種以上組み合わせて用いることが可能である。
モノマー成分は、光重合反応よって架橋して硬化物を形成するとともに、紫外線硬化性組成物をインクジェット記録用ヘッドから吐出するのに適した粘度に調整する役割を有する。また、印刷レリーフに耐刷性を付与するという観点からは、硬化させた後に耐引っ掻き性に優れたモノマー成分を使用することが好ましい。以上の観点からは、上記例示されたモノマー成分の中でも、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を使用することが好ましく、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等を使用することがより好ましい。
モノマー成分の含有量は、紫外線硬化性組成物における溶剤以外の成分の合計100質量部に対し、好ましくは20〜75質量部、より好ましくは30〜65質量部である。
[オリゴマー成分]
紫外線硬化性組成物に使用されるオリゴマー成分は、上記モノマー成分と反応して架橋されることにより硬化する成分であり、上記モノマー成分と相溶性がよい化合物であればよく、特に限定されるものではない。このようなオリゴマー成分としては、(メタ)アクリル基を有する反応性オリゴマーが挙げられる。
例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物の末端グリシジルエーテル、フルオレンエポキシ樹脂等のエポキシ樹脂類と(メタ)アクリル酸との反応物であるエポキシ(メタ)アクリレート;ポリオール類と有機イソシアネート類と水酸基含有エチレン性不飽和化合物類との反応物であるウレタン(メタ)アクリレート;ポリオール類と多塩基酸と(メタ)アクリル酸とのエステル化物であるポリエステル(メタ)アクリレート;ポリエーテル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上組み合わせて用いることが可能である。
以上のオリゴマー成分の中でも、印刷レリーフに耐刷性及び良好なインクの転移性を付与するという観点からは、硬化させた後に耐摩耗性及び柔軟性に優れたオリゴマー成分を使用することが好ましい。このような観点からは、上記例示されたオリゴマー成分の中でも、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート等を使用することが好ましく、ポリエステル(メタ)アクリレート等を使用することがより好ましい。
オリゴマー成分の含有量は、紫外線硬化性組成物における溶剤以外の成分の合計100質量部に対し、好ましくは20〜75質量部、より好ましくは30〜65質量部である。オリゴマー成分の含有量が20質量部以上であることにより、紫外線硬化性組成物に十分な硬化性を与えるとともに、硬化物である印刷レリーフに十分な耐刷性を与えることができる。また、オリゴマー成分の含有量が75質量部以下であることにより、紫外線硬化性組成物の粘度をインクジェット吐出に適したものとすることができる。
[光重合開始剤]
紫外線硬化性組成物に使用される光重合開始剤は、紫外線等の活性エネルギー線の照射を受けてラジカルを発生させる成分である。このような光重合開始剤としては、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、p−ジメチルアセトフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、ジクロロアセトフェノン、トリクロロアセトフェノン、p−tert−ブチルアセトフェノン等のアセトフェノン類;ベンゾフェノン、2−クロロベンゾフェノン、p,p’−ビスジメチルアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾインエ−テル類;チオキサントン、チオキサンテン、2−クロロチオキサンテン、2,4−ジエチルチオキサンテン、2−メチルチオキサンテン、2−イソプロピルチオキサンテン等の硫黄化合物;2−エチルアントラキノン、オクタメチルアントラキノン、1,2−ベンズアントラキノン、2,3−ジフェニルアントラキノン等のアントラキノン類;ベンゾイルパーオキシド、クメンパーオキシド等の有機過酸化物;、2−メルカプトベンゾイミダール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール等のチオール化合物;、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)−イミダゾリル二量体等のイミダゾリル化合物;p−メトキシトリアジン等のトリアジン化合物;、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(5−メチルフラン−2−イル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(フラン−2−イル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−エトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−n−ブトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン等のハロメチル基を有するトリアジン化合物;2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1オン等のアミノケトン化合物;等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上組み合わせて用いることが可能である。
以上の光重合開始剤の中でも、紫外線硬化性組成物に十分な硬化性を付与するという観点からは、酸素障害の影響を受け難い光重合開始剤を使用することが好ましい。このような観点からは、上記例示された光重合開始剤の中でも、ベンゾフェノン類、含硫黄化合物等を使用することが好ましく、ベンゾフェノン、p,p’−ビスジメチルアミノベンゾフェノン、チオキサントン等を使用することがより好ましい。
光重合開始剤の含有量は、紫外線硬化性組成物における溶剤以外の成分の合計100質量部に対し、好ましくは3〜20質量部、より好ましくは4〜15質量部である。光重合開始剤の含有量が3質量部以上であることにより、紫外線硬化性組成物に十分な硬化性を与えることができる。光重合開始剤の含有量が20質量部以下であることにより臭気を抑えることができる。
[その他の成分]
本発明の紫外線硬化性組成物は、必要に応じて、上記以外の成分を添加剤として含有してもよい。具体的には、着色剤、硬化促進剤、光架橋剤、光増感剤、充填剤、密着促進剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱重合禁止剤、消泡剤、界面活性剤等の他、希釈のための溶剤が例示される。
着色剤は、紫外線硬化性組成物の硬化物に対して可視性を付与するために添加され、染料と顔料とが挙げられる。着色剤として利用される染料としては、特に限定されないが、有機溶剤に溶解性を持つ油溶染料が好ましく、このような染料としては、例えばダイアレジンブルー、ダイアレジンレッド、ダイアレジンオレンジ等のダイアレジン類(登録商標、三菱化学株式会社製)等が挙げられる。また、着色剤として利用される顔料としては、黄鉛、亜鉛黄、紺青、硫酸バリウム、カドミウムレッド、酸化チタン、亜鉛華、弁柄、アルミナホワイト、炭酸カルシウム、群青、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウム粉等の無機顔料;β−ナフトール系、β−オキシナフトエ酸系、β−オキシナフトエ酸系アニリド系、アセト酢酸アニリド系、アセト酢酸アニリド系モノアゾ、アセト酢酸アニリド系ジスアゾ、ピラゾロン系等のアゾ顔料;銅フタロシアニンブルー、ハロゲン化銅フタロシアニンブルー、スルホン化銅フタロシアニンブルー、金属フリーフタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、キナクリドン系、スレン系(ピラントロン系、アントアントロン系、インダントロン系、アントラピリミジン系、フラバントロン、チオインジゴ系、アントラキノン系、ペリノン系、ペリレン系等)、イソインドリノン系、金属錯体系、キノフタロン系等の有機顔料等が挙げられる。
希釈のための溶剤は、紫外線硬化性組成物をインクジェット記録用ヘッドから吐出するのに適した粘度に調節するために、必要に応じて添加される。このような溶剤としては、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、シクロヘキサノン、3−メトキシブチルアセテート等が挙げられる。
熱重合禁止剤としては、例えば、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノエチルエーテル等が挙げられる。また、消泡剤としては、例えば、シリコーン系、フッ素系化合物を、界面活性剤としてはアニオン系、カチオン系、ノニオン系等が挙げられる。
紫外線硬化性組成物は、上述の各成分を撹拌機で混合することにより調製される。なお、得られた混合物が均一なものとなるようフィルターを用いて濾過してもよい。
紫外線硬化性組成物の粘度は、40℃において、5〜20mPa・sが好ましく、5〜15mPa・sがより好ましい。40℃における紫外線硬化性組成物の粘度が5mPa・s以上であることによりインクジェット塗出後、紫外線硬化する前の紫外線硬化性組成物の形状を安定にする事ができる。また、紫外線硬化性組成物のヘッドからの漏れを防ぐことができる。また、40℃における紫外線硬化性組成物の粘度が20mPa・s以下であることにより、インクジェット記録用ヘッドからの良好な吐出性を付与することができる。
以上、本発明の凸版印刷版の製造方法の一実施態様について詳細に説明したが、本発明は、以上の実施態様に何ら限定されるものではなく、本発明の構成の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<凸版印刷版>
上記本発明の凸版印刷版の製造方法の一実施態様によって作製された凸版印刷版も本発明の一つである。本発明の凸版印刷版については、上記で詳細に説明したので、ここでの説明は省略する。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[紫外線硬化性組成物]
EBECRYL810(オリゴマー成分、ダイセル・サイテック株式会社製)100質量部、ジプロピレングリコールジアクリレート(DPGDA、モノマー成分、ダイセル・サイテック株式会社製)100質量部、ベンゾフェノン(光重合開始剤)10部、及びダイアレジンブルーK(染料、三菱化学株式会社製)5部を混合して、粘度が10mPa・sの紫外線硬化性組成物を調製した。
[実施例1]
0.188mmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(ユニチカ株式会社製、SA188)を基材として使用し、フラットベットインクジェットプリンター(株式会社ミマキエンジニアリング製、UJF−605CII)を使用して、基材の表面に上記紫外線硬化性組成物を吐出させ画像を描画した。画像を描画するための液滴の体積は、6pLである。使用したフラットベッドインクジェットプリンターには、インクジェット記録用ヘッドの上方に紫外線照射装置が内蔵されており、画像情報に基づいて基材の表面に上記紫外線硬化性組成物を吐出した後、直ちに吐出された紫外線硬化性組成物に紫外線を照射することができる。したがって、上記紫外線硬化性組成物は、インクジェット記録用ヘッドから基材の表面に吐出されるのとほぼ同時に紫外線の照射を受け、直ちに硬化する。紫外線硬化性組成物の硬化物の厚さが0.95mmになるまで、基材上に同一の画像を描画する作業を繰り返して硬化物の積層体を形成させ、得られた硬化物の積層体を印刷レリーフとして有する実施例1の凸版印刷版を得た。なお、硬化物の積層体の厚さが0.95mmになるのに要した描画回数(パス回数)は、18回だった。
[実施例2]
厚さ0.5mmの感光性樹脂版(東京応化工業株式会社製、ミラクロンBタイプ)の全面に、波長350nmの紫外線の露光量が1200mJ/cmとなるように10Rランプ(フィリップス社製)を使用して紫外線照射し、当該感光性樹脂版を硬化させた。その後、硬化させた感光性樹脂版のカバーシートを剥離して基材とした点、及び紫外線硬化性組成物の硬化物の厚さを0.64mmとした点以外は、実施例1と同様の方法にて、実施例2の凸版印刷版を作製した。なお、硬化物の積層体の厚さが0.64mmになるのに要した描画回数(パス回数)は、12回だった。ここで、基材を作製するために使用した感光性樹脂版は、通常のフレキソ印刷版を作製するためのものであるので、ゴム素材が積層されておりクッション性を有するものである。
[実施例3]
厚さ1.04mmの感光性樹脂版(東京応化工業株式会社製、ミラクロンBタイプ)の全面に、波長350nmの紫外線の露光量が1200mJ/cmとなるように10Rランプ(フィリップス社製)を使用して紫外線照射し、当該感光性樹脂版を硬化させた。その後、硬化させた感光性樹脂版のカバーシートを剥離して基材とした点、及び紫外線硬化性組成物の硬化物の厚さを0.1mmとした点以外は実施例1と同様の方法にて、実施例3の凸版印刷版を作製した。なお、硬化物の積層体の厚さが0.1mmになるのに要した描画回数(パス回数)は、2回だった。なお、実施例2と同様に、基材を作製するために使用した感光性樹脂版は、通常のフレキソ印刷版を作製するためのものであるので、ゴム素材が積層されておりクッション性を有するものである。
[比較例1]
実施例1〜3の凸版印刷版から得られる印刷物と同一のデザインとなる印刷用感光性樹脂版用のネガフィルムを、カバーフィルムを剥離した厚さ1.14mmの感光性樹脂版(東京応化工業株式会社製、ミラクロンBタイプ)の上に載置し、さらにこれらの上からポリエチレンシートを被せて真空密着を行なった。
次に、上記ポリエチレンシート及びネガフィルムを介して、波長350nmの紫外線の露光量が1200mJ/cmとなるように10Rランプ(フィリップス社製)を使用して感光性樹脂版の感光性樹脂層(厚さ0.95mm)に紫外線を照射し、メイン紫外線露光を行なった。
その後、35℃の温水を現像液として、バッチ式現像にて感光性樹脂版を現像し、現像後の感光性樹脂版を80℃にて15分間乾燥した。乾燥後の感光性樹脂版に対して、波長350nmの紫外線の露光量が1500mJ/cmとなるように10Rランプを使用して後紫外線露光を行い、比較例1の凸版印刷版を得た。なお、比較例1の凸版印刷版における印刷レリーフの厚さは、0.95mmだった。
なお、実施例1〜3及び比較例1において、基材の厚さと印刷レリーフの厚さの和である印刷版の厚さは、軟包装等において適用される一般的なフレキソ印刷版の厚さである1.14mmに統一した。
[印刷評価]
実施例1〜3及び比較例1の凸版印刷版のそれぞれについて、凸版印刷機(松尾産業株式会社製、フレキシプルーフ100/100UV)を使用して印刷評価を行なった。その評価結果を表1に示す。なお、表1の「白抜き線深度」とは、0.5mm、0.3mm及び0.1mmの白抜き線画像部でそれぞれ凸版印刷版上に形成された溝の深さを表す。
Figure 2010179505
表1に示すように、従来の製版法で作製された凸版印刷版である比較例1では、細い白抜き文字部で若干のインク絡みが観察された他、細い白抜き線部分において印刷版上に形成された溝の深さが十分でないことが理解される。これに対して、実施例1〜3の凸版印刷版では、細い白抜き文字部の再現性が良好で、かつ細い白抜き線においても印刷版上で十分な深さの溝が形成されていることが理解される。

Claims (2)

  1. 画像情報をもとにインクジェット記録用ヘッドを駆動させ、前記インクジェット記録用ヘッドから紫外線硬化性組成物を基材の表面に吐出させる吐出工程と、
    前記吐出工程において吐出された紫外線硬化性組成物を紫外線照射により硬化させて基材上に定着させる硬化工程と、を繰り返し行うことにより、
    硬化した前記紫外線硬化性組成物の積層体を、前記画像情報に基づく凸型の画像部として前記基材の表面に形成させることを特徴とする凸版印刷版の製造方法。
  2. 請求項1記載の凸版印刷版の製造方法によって製造された凸版印刷版。
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