JP2010178602A - 車両のフェールセーフ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動モータの温度上昇を抑制することができ、かつ、車両のドライバビリティが悪化することを防止できるフェールセーフ装置を提供する。
【解決手段】車輪に接続された電動モータと、電動モータに接続された車輪または電動モータが接続されていない車輪に与える動力または制動力を発生し、かつ、動力または制動力を発生するときに発熱する駆動装置とを有する、車両のフェールセーフ装置において、駆動装置の熱が伝達された時の電動モータの温度、および駆動装置の温度を推定する温度推定手段(ステップS1,S2,S3,S4,S6,S7,S13,S14)と、温度推定手段における推定結果に基づいて、電動モータで発生する動力または回生制動力と、駆動装置で発生する動力または回生制動力とを決定することにより、電動モータの温度上昇を抑制する温度制御手段(ステップS5,S8,S12)とを備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車輪と動力伝達可能に電動モータが設けられた車両において、電動モータの温度上昇を抑制するフェールセーフ装置に関するものである。
従来、車両に走行用の電動モータを設け、その電動モータと車輪とを動力伝達可能に接続するとともに、電動モータを電動機として駆動させて車輪で駆動力を発生させ、あるいは電動モータを発電機として駆動して車輪に回生制動力を与えることが知られている。このように、車輪に電動モータを動力伝達可能に接続した構成の車両が、特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載された車両では、タイヤホイールの中に電動モータを配置したインホイールモータ方式が記載されている。このインホイールモータ方式は車室内の有効利用空間が拡大できる反面、温度の上昇が顕著になる問題があることが記載されている。そこで、この特許文献1に記載されたインホイールモータの冷却装置では、冷媒を用いてインホイールモータの発熱部を冷却するように構成されている。具体的には、リザーバタンクに冷媒を貯留するとともに、そのリザーバタンクに接続された冷却流路を設け、その冷却流路内に冷媒を流通させて、インホイールモータを冷却するように構成されている。なお、車両に走行用の電動モータを設けた技術は、特許文献2ないし4にも記載されている。
特開2007−215311号公報 特開2008−213777号公報 特開2006−211764号公報 特開2005−253249号公報
ところで、特許文献1に記載されているインホイールモータでは、冷媒を流通させる冷却流路を設けなければならず、装置が大型化する問題があった。そこで、特許文献1に記載されているように冷媒を用いて電動モータを冷却するのではなく、電動モータに供給する電流を低減すること、または電動モータにおける発電量を低減することにより、電動モータの温度上昇を抑制することも考えられるが、電動モータで発生する動力または回生制動力が、運転者の要求に適合しなくなることがあり、車両のドライバビリティが悪化する虞れがあった。
この発明は上記事情を背景としてなされたものであって、電動モータの温度上昇を抑制することができるとともに、車両のドライバビリティが悪化することを抑制することのできる、車両のフェールセーフ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、車輪と動力伝達可能に接続され、かつ、前記車輪に与える動力または回生制動力を発生する電動モータと、前記電動モータが接続された車輪または前記電動モータが接続されていない車輪に与える動力または制動力を発生し、かつ、前記動力または制動力を発生するときに発熱する駆動装置とを有する、車両のフェールセーフ装置において、前記駆動装置の熱が伝達される前記電動モータの温度、および前記駆動装置の温度を推定する温度推定手段と、この温度推定手段における推定結果に基づいて、前記電動モータで発生する動力または回生制動力と、前記駆動装置で発生する動力または回生制動力とを決定することにより、前記電動モータの温度上昇を抑制する温度制御手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、駆動装置の熱が電動モータに現在伝達されているときの温度を推定する。または、駆動装置の熱が電動モータに将来伝達されることが予測される場合は、その将来の温度を推定する。そして、電動モータの温度の推定結果に基づいて、電動モータで発生する動力または回生制動力と、駆動装置で発生する動力または回生制動力とを決定することにより、電動モータの温度上昇を抑制する。したがって、電動モータの温度上昇を抑制できるとともに、車両の動力または制動力による挙動が、運転者の意志に反した挙動になることを回避でき、ドライバビリティの悪化を防止できる。
この発明における制御の一例を示すフローチャートである。 この発明における制御を実行可能な車両の構成例を示す概念図である。 この発明における制御を実行した場合の全制動力の分配状態を示すタイムチャートである。 この発明における制御の他の例を示すフローチャートである。 この発明における制御を実行可能な車両の他の構成例を示す概念図である。 この発明における制御を実行可能な車両の更に他の構成例を示す概念図である。
つぎに、この発明の制御を実行可能な車両の構成例を、図2に基づいて説明する。車両1は前輪2および後輪3を有し、前輪2にはそれぞれ電動モータ4が取り付けられている。具体的に説明すると、前輪2はタイヤが取り付けられたホイール(図示せず)を有しており、そのホイール内に電動モータ4を設けた、いわゆるインホイールモータ(IWM)形式となっている。電動モータ4はケーシング(図示せず)の内部にロータ(図示せず)およびステータ(図示せず)を設けて構成されており、そのケーシングがサスペンション(図示せず)を介在させて車体9に取り付けられている。
さらに、車両1には電力供給装置(図示せず)が搭載されており、その電力供給装置と電動モータ4とが電気回路により接続されている。この電力供給装置は、充電および放電の両方をおこなうことのできる蓄電装置(充電装置)を有しており、その蓄電装置はバッテリまたはキャパシタのいずれでもよい。この電動モータ4は、電動機としての機能と、発電機としての機能とを兼備したモータ・ジェネレータである。この構成により、電動モータ4に電力を供給して電動機として駆動させ、そのトルクを前輪2に伝達することができる。また、車両1の惰力走行時は車両の運動エネルギを電動モータ4に伝達して発電をおこない、その電力を蓄電装置に充電することもできる。また、電力供給装置は、蓄電装置の他に、燃料電池(FC)を有していてもよい。
さらにまた、車体9には、後輪3に動力を伝達するエンジン5が搭載されている。このエンジン5は燃料を燃焼させて発生する熱エネルギを動力に変換する動力装置であり、そのエンジン5にはオルタネータ(図示せず)が動力伝達可能に接続されている。このオルタネータは前記蓄電装置に接続されている。さらに、エンジン5から後輪3に至る動力伝達経路に、変速機6およびプロペラシャフト(図示せず)および終減速機(図示せず)が設けられている。変速機6は、入力回転数と出力回転数との間の比を変更可能に構成されており、この実施例ではハイブリッド変速機が用いられている。
さらに、前輪2にはブレーキ装置7が設けられ、後輪3にはブレーキ装置8が設けられている。このブレーキ装置7,8は、摩擦力により制動力を発生する摩擦ブレーキである。さらに、エンジン1の出力、電動モータ4の力行および回生、ブレーキ装置7,8で発生する制動力を制御する電子制御装置(図示せず)が設けられており、その電子制御装置に、車速、アクセル開度、蓄電装置の充電量、ユニットの温度、ブレーキ装置7の温度、ホイール内の風速などを検知(測定または予測)するセンサやスイッチの信号が入力される。ここで、ユニットとは、電動モータ4および冷却用オイルをケーシングに収容した組立体を意味する。そして、ユニット温度には、電動モータ4自体の温度、この電動モータ4を冷却および潤滑するオイルの温度などが含まれる。このように、図2に示された車両1は、エンジン前置き後輪駆動(FR)型に構成されたハイブリッド(HV)車である。
さらに、電子制御装置にはダイアグノーシス用の表示装置(図示せず)が接続されている。これは、車両1に搭載されているシステムの機能が低下したこと、または故障したことを、液晶画面、ランプ、ブザー、チャイム、人工音声などを用いて、運転者に知らせる装置である。さらに、車両1はナビゲーションシステム(図示せず)を有している。このナビゲーションシステムは、車両1の目的地および現在位置などを入力し、かつ、目的地までの走行経路の候補を検索し、かつ、走行経路の道路情報を検出可能な装置である。ナビゲーションシステムについては、特開2005−228003号公報、特開2007−155644号公報などに記載されているように公知であるので、具体的な説明を省略する。
つぎに、図2に示された車両1の制御および作用を説明する。まず、アクセルペダルが踏み込まれて車両1を走行される要求が発生すると、車速およびアクセル開度に基づいて要求駆動力が求められ、その要求駆動力に基づいて、電動モータ4の出力、およびエンジン出力が制御される。例えば、エンジン5の燃焼状態が不安定な領域では、エンジン5は停止され、かつ、電動モータ4に電力が供給され、その電動モータ4が電動機として駆動され、そのトルクが前輪2に伝達されて駆動力が発生する。
一方、エンジン5の燃焼状態が安定する領域では、エンジン5に燃料が供給されて燃料が燃焼し、エンジントルクが変速機6を経由して後輪3に伝達される。なお、エンジン5が運転されている場合に、電動モータ4のトルクを前輪2に伝達する制御、または電動モータ4には電力を供給しない制御をおこなうことができる。このように、図2に示された車両1は、前輪2および3で駆動力を発生させて四輪駆動車とすることができる。
また、車両1の走行中にアクセルペダルが戻された場合、またはブレーキペダルが踏み込まれた場合は、各車輪に設けられたブレーキ装置で制動力を発生させる制御、または、電動モータ4を発電機として起動させて前輪2に回生制動力を与える制御のうち、少なくとも一方を実行することができる。このように、図2に示された車両1においては、電動モータ4またはブレーキ装置7,8を用いて車両1に制動力を与えることができる。さらに、車両1が惰力走行するとき、運動エネルギを後輪からエンジン5に伝達してエンジンブレーキ力を発生させることもできる。これは、後輪3に対する制動力となる。
ところで、電動モータ4で回生制動をおこなうと電動モータ4の温度が上昇する可能性がある。また、前輪2のブレーキ装置7で制動力を発生させると、その摩擦熱が電動モータ4に伝達される可能性がある。このように、電動モータ4の温度が上昇すると、電動モータ4の機能低下または故障(フェール)が生じる可能性がある。そこで、車両1の走行中にアクセルペダルが戻された場合、またはブレーキペダルが踏み込まれた場合に、電動モータ4の機能低下またはフェールを回避する制御例を、図1のフローチャートに基づいて説明する。まず、ブレーキ装置7で制動力が発生し、かつ、電動モータ4で回生制動力が発生し、かつ、後輪3で制動力が発生しているときに、ユニットの温度Uおよびブレーキ装置の温度Bが測定される(ステップS1)。
そして、ユニットの温度Uが閾値U´以上であるか否かが判断される(ステップS2)。この閾値U´は、電動モータ4の機能を確保すること、または電動モータ4を保護することなどの観点から、実験またはシミュレーションによって求められた値であり、予め電子制御装置に記憶されている。このステップS2で否定的に判断された場合は、電動モータ4が故障したり、機能が低下したりする可能性が低いためリターンする。このステップS2で肯定的に判断された場合は、電動モータ4が故障したり、機能が低下したりする可能性があるため、ユニットの温度Uの上昇勾配が零以上であるか否かが判断される(ステップS3)。このステップS3で否定的に判断されるということは、ユニットの温度Uが一定、または低下していることになり、電動モータ4が故障したり、機能が低下したりする可能性がないためリターンする。
このステップS3で肯定的に判断された場合は、ブレーキ装置7の温度Bがユニットの温度Uを超えているか否かが判断される(ステップS4)。このステップS4で肯定的に判断された場合は、電動モータ4で発生する回生制動力を増加(UP)させ、かつ、前輪2のブレーキ装置で発生する制動力を低減(DOWN)させる(ステップS5)。このステップS5の処理をおこなうことにより、前輪2に設けられたブレーキ装置7のフェード(焼き付き)を防止できるとともに、電動モータ4から蓄電装置に充電される電力を増加できる。したがって、エンジン5の動力をオルタネータで電力に変換する量を低減でき、エンジン5の燃料消費量を少なくすること(燃費向上)ができる。
このステップS5についで、ユニットの温度Uの上昇勾配が零以上であるか否かが判断される(ステップS6)。このステップS6で否定的に判断された場合は、ユニットの温度Uが閾値U´以上であるか否かが判断される(ステップS7)。このステップS7で肯定的に判断された場合はステップS5に戻り、ステップS7で否定的に判断された場合はリターンする。
一方、前記ステップS6で肯定的に判断された場合は、後輪3で発生する制動力を増加し(リヤ制動力UP)、かつ、電動モータ4での回生制動を停止(フロントユニット・ブレーキ停止)する(ステップS8)。このステップS8の処理により、電動モータ4を含むユニットが保護され、かつ、車両1の制動要求に対応する全制動力を確保でき、ドライバビリティが向上する。このステップS8についで、ユニットの温度Uの上昇勾配が零以上であるか否かが判断される(ステップS9)。このステップS9で肯定的に判断された場合は、電動モータ4を含むユニットが故障しているか、または、ユニットの温度を測定するセンサが故障している可能性があるため、その事実をダイアグノーシス用表示装置で表示し(ステップS10)、リターンする。また、前記ステップS9で否定的に判断された場合は、ユニットの温度Uが閾値U´以上であるか否かが判断される(ステップS11)。このステップS11で肯定的に判断された場合はリターンし、ステップS11で否定的に判断された場合はステップS8に戻る。
一方、ステップS4で否定的に判断された場合は、電動モータ4で発生する回生制動力を低下(DOWN)させ、かつ、前輪2のブレーキ装置7の制動力を増加(UP)させる制御をおこなう(ステップS12)。このステップS12の処理により、電動モータ4を含むユニットの故障を防止でき、かつ、前輪2のブレーキ装置7を暖機できる効果がある。さらに、ステップS12についで、ユニットの温度Uの上昇勾配が零以上であるか否かが判断される(ステップS13)。このステップS13で肯定的に判断された場合はステップS8に進む。これに対して、ステップS13で否定的に判断された場合は、ユニットの温度Uが閾値U´以上であるか否かが判断される(ステップS14)。このステップS14で肯定的に判断された場合はステップS12に戻り、ステップS14で否定的に判断された場合はリターンする。
さらに、図1のフローチャートに対応するタイムチャートの一例を図3に基づいて説明する。まず、ブレーキペダルが踏み込まれているとき、車両1の全体で発生するべき制動力(全制動力)が、電動モータ4の回生制動力(回生分)および前輪2のブレーキ装置7の制動力(ブレーキ分)および後輪3で発生する制動力(後輪分)により、均等に分担されている。その後、ステップS12の処理がおこなわれると、時刻t1以降のように回生分が減少し、かつ、ブレーキ分が増加する。なお、後輪分は一定である。そのステップS12からステップS8に進むと、時刻t2以降のように、回生分がなくなり、かつ、後輪分が増加し、かつ、ブレーキ分が減少する。更に時間が経過すると、時刻t3以降は全制動力が後輪分で負担される。ここで、図1のフローチャートに基づいて説明した構成と、この発明の構成との対応関係を説明すると、ステップS1,S2,S3,S4,S6,S7,S13,S14が、この発明の温度推定手段に相当し、ステップS5,S8,S12が、この発明の温度制御手段に相当する。
つぎに、車両1で実行可能な他の制御例を、図4のフローチャートに基づいて説明する。まず、図4のステップS1では、図1のステップS1と同じ処理をおこなう。また、電動モータ4およびブレーキ装置7の雰囲気温度を測定し、かつ、車速を測定する。また、前輪2が収容されているホイール内の風速および冷却能力を推定する。さらに、アクセル開度を測定し、ナビゲーションシステムにより、車両1の走行経路の道路情報(勾配など)を測定する(ステップS23)。さらに、走行経路の情報に基づいて、その走行経路を車両1が走行するときの必要駆動力を推定(予想)し、かつ、その走行経路を車両1が走行するときの必要制動力を推定(予想)する(ステップS24)。そして、ステップS1、ステップS21ないしステップS24の測定結果に基づいて、将来における電動モータ4を含むユニット温度UTFを推定する(ステップS25)。そして、ユニット温度UTFが、閾値U´以上であるか否かが判断される(ステップS26)。
このステップS26で否定的に判断された場合は、ステップS1に戻る。これに対して、ステップS26で肯定的に判断された場合は、電動モータ4の発熱量を抑えた最適配分比を読み込む(ステップS27)。このステップS27の処理をおこなうために、要求駆動力と前後駆動力配分比とに基づいて、総発熱量を求めるマップ、または、要求制動力と回生分担率とに基づいて、総発熱量を求めるマップの少なくとも一方が、電子制御装置に記憶されている。このステップS27についで、電動モータ4およびブレーキ装置7,8を制御する指令信号が出力され(ステップS28)、リターンする。
このように、図4のフローチャートを実行すると、車両1の走行経路、あるいは走行状態に基づいて、将来のユニット温度を推定し、UYニット温度が高温状態に陥る前に、電動モータ4を効率よく制御できるので、ユニットの故障を防ぎ、かつ、ドライバビリティの悪化を防止できる。図4のフローチャートを実行した場合にも、図3のタイムチャートがあてはまる。ここで、図4のフローチャートに基づいて説明した構成と、この発明の構成との対応関係を説明すると、ステップS1,S21,S22,S23,S24,S25,S26が、この発明の温度推定手段に相当し、ステップS27,S28が、この発明の温度制御手段に相当する。
さらに、図1または図4のフローチャートのうちの少なくとも一方を実行可能な車両の構成例を、図5に基づいて説明する。図5に示された車両1では、後輪3も、前輪2と同様にして、ホイール内に電動モータ10が設けられている。つまり、図5に示された車両1は、インホイール形の四輪駆動車である。なお、図5に示された車両1は、図2に示されたエンジン5および変速機6は設けられておらず、電気自動車(EV)である。さらに、図5の車両1においても、電動モータ4,10に電力を供給する装置として、燃料電池(FC)を用いることもできる。図5に示された車両1では、電動モータ10を電動機として駆動させ、そのトルクを後輪3に伝達することができる。また、電動モータ10を発電機として起動させ、後輪3に回生制動力を与えることができる。
さらに、図4のフローチャートを実行可能な車両の構成例を、図6に基づいて説明する。図6の構成において、図2の構成と同じ構成部分については、図2と同じ符号を付してある。図6に示された車両1では、前輪2と動力伝達可能に設けられた電動モータ11が車体9に設けられている点が、図2の車両1とは相違する。そして、車両1の幅方向、具体的には左右方向で、エンジン5と前輪2との間に電動モータ11が配置されている。そして、エンジン5の熱が電動モータ11に伝達されて、電動モータ11を含むユニットの温度が上昇する。つまり、発熱源はブレーキ装置7ではなくエンジン5である。図6に示された車両は、エンジン前置き後輪駆動型(FR)に構成されている。また、エンジン5のクランクシャフトが車両1の横方向に沿って配置されたエンジン横置き型の車両である。この図6に示された車両1では、電動モータ11とエンジン5との温度関係に基づいて、電動モータ11およびエンジン5およびブレーキ装置8を制御する。
なお、図2および図5および図6に示された構成と、この発明の構成との対応関係を説明すると、前輪2が、この発明における電動モータと動力伝達可能に接続された車輪に相当し、電動モータ4,11が、この発明における電動モータに相当し、エンジン5およびブレーキ装置7,8が、この発明における駆動装置に相当する。
1…車両、 2…前輪、 3…後輪、 4,11…電動モータ、 5…エンジン、 7,8…ブレーキ装置。

Claims (1)

  1. 車輪と動力伝達可能に接続され、かつ、前記車輪に与える動力または回生制動力を発生する電動モータと、前記電動モータが接続された車輪または前記電動モータが接続されていない車輪に与える動力または制動力を発生し、かつ、前記動力または制動力を発生するときに発熱する駆動装置とを有する、車両のフェールセーフ装置において、
    前記駆動装置の熱が伝達される前記電動モータの温度、および前記駆動装置の温度を推定する温度推定手段と、
    この温度推定手段における推定結果に基づいて、前記電動モータで発生する動力または回生制動力と、前記駆動装置で発生する動力または回生制動力とを決定することにより、前記電動モータの温度上昇を抑制する温度制御手段と
    を備えていることを特徴とする車両のフェールセーフ装置。
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