JP2014213629A - 車両の制動システム - Google Patents
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- B60T8/17—Using electrical or electronic regulation means to control braking
Abstract
【課題】内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を回生制動力と摩擦制動力とにより実現する場合に、ブレーキパッドの温度上昇による減速力の劣化や、ブレーキパッドの摩耗が早まることを防止する。
【解決手段】下り勾配を下る場合等に、アクセルペダル、ブレーキペダルとも非操作の場合は、回生制動力と摩擦制動力とにより、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる。この場合には、回生制動力と摩擦制動力とを交互に発生させるようにして、摩擦制動力を長時間連続して発生させないようにする。
【選択図】図6
【解決手段】下り勾配を下る場合等に、アクセルペダル、ブレーキペダルとも非操作の場合は、回生制動力と摩擦制動力とにより、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる。この場合には、回生制動力と摩擦制動力とを交互に発生させるようにして、摩擦制動力を長時間連続して発生させないようにする。
【選択図】図6
Description
本発明は、車両の制動システムに関する。
電気自動車等において、アクセルペダル、ブレーキペダルとも操作されていないときには、通常のガソリン自動車におけるエンジンブレーキ相当の制動力を、駆動用のモータによる回生制動力により発生させている。このような、エンジンブレーキ相当の回生制動力を発生させるのは、ガソリン自動車のエンジンブレーキにならったものである。
しかし、回生により発電する電力を蓄電するバッテリが満充電にある場合には、回生制動力を発生させることができない。
そこで、このようなバッテリの満充電が発生したときは、摩擦ブレーキシステムを作動させ、回生制動力に代わって摩擦制動力によりエンジンブレーキ相当の制動力を発生させることが知られている(特許文献1参照)。
そこで、このようなバッテリの満充電が発生したときは、摩擦ブレーキシステムを作動させ、回生制動力に代わって摩擦制動力によりエンジンブレーキ相当の制動力を発生させることが知られている(特許文献1参照)。
しかし、バッテリが満充電となって回生制動力に代わって摩擦制動力を発生した場合に、その摩擦制動力によるエンジンブレーキ相当の制動力が長く継続すると、ブレーキパッドの温度上昇による減速力の低下を生じ、また、ブレーキパッドの摩耗が早まるという問題がある。
そこで、本発明は、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を回生制動力と摩擦制動力とにより実現する場合に、ブレーキパッドの温度上昇による減速力の劣化や、ブレーキパッドの摩耗が早まることを防止できる車両の制動システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の一形態は、アクセルペダルの操作状態を検出するアクセル状態検出部と、ブレーキペダルの操作状態を検出するブレーキ状態検出部と、車両を駆動する電動機に電力を供給し及び前記電動機で回生した電力を蓄電するバッテリの充電状態を検出する充電状態検出部と、前記車両の摩擦制動力を発生させる摩擦制動力発生機構と、前記アクセル状態検出部及び前記ブレーキ状態検出部の検出により前記アクセルペダル及び前記ブレーキペダルが非操作状態の場合に、前記充電状態検出部が検出する前記バッテリの充電状態が満充電未満で予め定められた第1の閾値以上のときは、前記電動機による回生制動力と前記摩擦制動力発生機構による摩擦制動力とを交互に発生させることにより、内燃機関で駆動される車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる制動力発生部と、を備えていることを特徴とする車両の制動システムである。
本発明によれば、電気自動車等で、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる場合は、その作動時間が長かったとしても、回生制動力と摩擦制動力とを交互に発生させるので、摩擦制動力を長時間継続して発生させることを防止して、摩擦制動力発生機構のブレーキパッドの温度の過度の上昇を抑制し、摩擦制動力の低下や、ブレーキパッドの劣化を低減することができる。
前記の発明において、前記摩擦制動力発生機構の摩擦部位の温度を判定する温度判定部をさらに備え、前記制動力発生部は、前記温度判定部で判定した温度が予め定められた第2の閾値以上の場合は、前記第2の閾値未満の場合より前記回生制動力を発生させる時間を長く、前記摩擦制動力を発生する時間は短くなるようにしてもよい。
本発明によれば、すでにブレーキパッド等の摩擦部位の温度が高いときは、回生制動力の作動時間を長くして、ブレーキパッドの温度の過度の上昇を防止することができる。
本発明によれば、すでにブレーキパッド等の摩擦部位の温度が高いときは、回生制動力の作動時間を長くして、ブレーキパッドの温度の過度の上昇を防止することができる。
前記の発明において、地図情報を記憶している地図情報記憶部と、前記地図情報を参照して前記車両の位置を判定する車両位置判定部と、をさらに備え、前記制動力発生部は、前記車両位置判定部により前記車両が勾配を下っていると判定した場合は、前記充電状態検出部で検出する充電状態に基づいて、前記車両が前記勾配を下りきるまでに前記バッテリが満充電以下に充電されるように前記回生制動力を発生させる時間を制御するようにしてもよい。
本発明によれば、勾配を下る場合は、車両が勾配を下りきるまでにバッテリが満充電以下に充電されるように回生制動力を発生させる時間を制御するので、バッテリへの充電を満充電以下に維持することができる。
本発明によれば、勾配を下る場合は、車両が勾配を下りきるまでにバッテリが満充電以下に充電されるように回生制動力を発生させる時間を制御するので、バッテリへの充電を満充電以下に維持することができる。
前記の発明の場合に、前記制動力発生部は、前記ブレーキ状態検出部で予め定められた第3の閾値以上のブレーキペダルの操作量を検出したときは、そうでない場合に比べて前記回生制動力を発生させる時間が長く、前記摩擦制動力を発生させる時間が短くなるようにしてもよい。
本発明によれば、運転者がブレーキペダルを操作して摩擦制動力発生機構で摩擦制動力を発生させる可能性が高い場面で、ブレーキパッドの温度が高くなって摩擦制動力が低下しないように、回生制動力の作動時間を長くすることができる。
本発明によれば、運転者がブレーキペダルを操作して摩擦制動力発生機構で摩擦制動力を発生させる可能性が高い場面で、ブレーキパッドの温度が高くなって摩擦制動力が低下しないように、回生制動力の作動時間を長くすることができる。
前記の発明の場合に、車両前方の障害物を検知する障害物検知部をさらに備え、前記制動力発生部は、前記障害物検知部で障害物を検知したときは、そうでない場合に比べて前記回生制動力を発生させる時間が長く、前記摩擦制動力を発生させる時間が短くなるようにしてもよい。
本発明によれば、運転者がブレーキペダルを操作して摩擦制動力発生機構で摩擦制動力を発生させる可能性が高い場面で、ブレーキパッドの温度が高くなって摩擦制動力が低下しないように、回生制動力の作動時間を長くすることができる。
本発明によれば、運転者がブレーキペダルを操作して摩擦制動力発生機構で摩擦制動力を発生させる可能性が高い場面で、ブレーキパッドの温度が高くなって摩擦制動力が低下しないように、回生制動力の作動時間を長くすることができる。
本発明によれば、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を回生制動力と摩擦制動力とにより実現する場合に、ブレーキパッドの温度上昇による減速力の劣化や、ブレーキパッドの摩耗が早まることを防止できる車両の制動システムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
図1は、本実施形態にかかる車両100の要部系統図である。この車両100は、例えば、電気自動車であり、車両100の前側に設けられた左右一対の前輪2aR、2aLと、車両100の後側に設けられた左右一対の後輪2bR、2bLを有する。左右の前輪2aR、2aLに連結された前輪車軸4には電動機となるモータ・ジェネレータ3がトルク伝達機構で連結されている。また、車両100は、4輪駆動、後輪駆動でもよく、モータ・ジェネレータ3を備えたハイブリッド車等として構成してもよい。なお、前輪車軸4に設けられる差動機構は図示を省略する。
[実施形態1]
図1は、本実施形態にかかる車両100の要部系統図である。この車両100は、例えば、電気自動車であり、車両100の前側に設けられた左右一対の前輪2aR、2aLと、車両100の後側に設けられた左右一対の後輪2bR、2bLを有する。左右の前輪2aR、2aLに連結された前輪車軸4には電動機となるモータ・ジェネレータ3がトルク伝達機構で連結されている。また、車両100は、4輪駆動、後輪駆動でもよく、モータ・ジェネレータ3を備えたハイブリッド車等として構成してもよい。なお、前輪車軸4に設けられる差動機構は図示を省略する。
モータ・ジェネレータ3は、車両駆動用の電動機と回生用の発電機とを兼ねたものである。二次電池であるバッテリ5は、モータ・ジェネレータ3の電源としてインバータ6によってモータ・ジェネレータ3に電力供給を行う。また、車両100の減速の際には減速エネルギーをモータ・ジェネレータ3が電力に変換し、バッテリ5が、この回生した発電電力を蓄電する。そして、この回生の際には、モータ・ジェネレータ3が回生制動力を発生する。
制御装置(ECU:Electronic Control Unit)7は、マイクロコンピュータを備え、各部を集中的に制御する装置である(詳細は後述)。
車両100の前方には、ミリ波レーダ装置8が設けられている。ミリ波レーダ装置8は、ミリ波レーダにより車両100の前方の他の車両等の障害物の存在と位置を検出する装置である(後述する実施形態2において説明する)。
また、車両100には、GPS(Global Positioning System)受信機44が設けられている。GPS受信機44は、複数の衛星の衛星信号を受信することができる。
車両100の前方には、ミリ波レーダ装置8が設けられている。ミリ波レーダ装置8は、ミリ波レーダにより車両100の前方の他の車両等の障害物の存在と位置を検出する装置である(後述する実施形態2において説明する)。
また、車両100には、GPS(Global Positioning System)受信機44が設けられている。GPS受信機44は、複数の衛星の衛星信号を受信することができる。
車両用ブレーキシステム10は、摩擦制動力発生機構となるもので、各車輪2aR、2aL、2aR、2aLのディスクブレーキ機構30a〜30dの各ホイールシリンダに接続され、液圧(油圧)により当該ホイールシリンダを駆動して、ブレーキロータにブレーキパッドを押し当てて摩擦制動力を発生するための装置である。
車両用ブレーキシステム10としては、摩擦制動力を発生するための制動装置であれば様々な装置を適用できるが、例えば、電動サーボブレーキ装置を適用することができる。電動サーボブレーキ装置は、電動モータを備え、当該電動モータの制御に応じて油圧機構が動作することにより各車輪2aR、2aL、2bR、2bLのディスクブレーキ機構30a〜30dを駆動して、各車輪2aR、2aL、2bR、2bLに摩擦制動力を与える装置である。制御装置7は、信号線を介して制御信号を送ることで車両用ブレーキシステム10の前記電動モータの制御を行う(所謂ブレーキバイワイヤ)。
図2は、制御装置7の電気的な接続のブロック図である。制御装置7は、図示しないインターフェイスを介して、車両100のアクセルペダル(図示せず)の操作状態(開度)を検出するアクセル状態検出部となるアクセル開度センサ41と、運転者によるブレーキペダル(図示せず)の操作状態(操作量)を検出するブレーキ状態検出部となるブレーキペダルストロークセンサ42と、バッテリ5の充電状態(SOC:State Of Charge)を検出する充電状態検出部となるバッテリ状態検知センサ43と、が接続されている。また、制御装置7には、図示しないインターフェイスを介して、GPS(Global Positioning System)による衛星信号を受信するGPS受信機44と、前述のミリ波レーダ装置45とが接続されている。さらには、制御装置7には、図示しないインターフェイスを介して、モータ・ジェネレータ3、バッテリ5、インバータ6、車両用ブレーキシステム10(の各種センサ、アクチュエータ類)が接続されている。
制御装置7は、その制御プログラムに基づいて、温度判定部51を実現している。温度判定部51は、ディスクブレーキ機構30a〜30dの摩擦部位であるブレーキパッドの温度を判定する。これは、直接温度センサで測定することができる。あるいは、ディスクブレーキ機構30a〜30dの作動時間、非作動時間から演算により求めることができる。あるいは、当該作動時間、非作動時間から、あらかじめ用意された制御マップを参照して求めることができる。
地図情報記憶部52は、制御装置7の地図情報を記憶している記憶領域である。この地図情報は、道路のどの部分が下り勾配、上り勾配なのか等の情報も含んでいる。また、その下り勾配、上り勾配の区間(とその距離)も当該地図情報からわかる。
地図情報記憶部52は、制御装置7の地図情報を記憶している記憶領域である。この地図情報は、道路のどの部分が下り勾配、上り勾配なのか等の情報も含んでいる。また、その下り勾配、上り勾配の区間(とその距離)も当該地図情報からわかる。
制御装置7は、その制御プログラムに基づいて、車両位置判定部53を実現している。車両位置判定部53は、GPS受信機44で受信した複数の衛星の衛星信号から求められる緯度、経度、高度と地図情報記憶部52の地図情報とから、車両100の現在の位置を特定することができる。
制御装置7は、その制御プログラムに基づいて、制動力発生部54を実現している。制動力発生部54は、モータ・ジェネレータ3、バッテリ5、インバータ6を制御して回生を行うときに生じる回生制動力と、車両用ブレーキシステム10を制御して発生する摩擦制動力とにより、内燃機関を備えた車両のエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる制御を行う。なお、車両の各部は、互いにCAN(Controller Area Network)により通信可能である。
図3、図4は、制御装置7が実行する処理について説明するフローチャートである。まず、制御装置7は、アクセル開度センサ41と、ブレーキペダルストロークセンサ42とにより、アクセルペダル(図示せず)、ブレーキペダル(図示せず)とも操作されていないか否かを判断する(ステップS1,S2)。アクセルペダル、ブレーキペダルとも操作されていないときは(ステップS1のNo,S2のNo)、バッテリ状態検知センサ43によりバッテリ5のSOC(State Of Charge)を判断し、当該SOCが満充電未満であらかじめ定められた第1の閾値(例えば、満充電の95%)以上か否かを判断する(ステップS3)。すなわち、ステップS3で、SOCが高すぎる状態にないか否かを判断するのは次の理由による。つまり、車両の制動力は、本来は回生により発生することが電費の向上には好ましい。しかし、バッテリ5が満充電に近いときは、バッテリ5の劣化が懸念され、満充電になると劣化がさらに進行することが懸念される。そのため、バッテリ5の保護の観点から、回生制動力と摩擦制動力とを交互に使用して、内燃機関で駆動する車両のエンジンブレーキに相当する制動力を、運転者のブレーキペダルの操作とは関係なしに発生させようとするものである(詳細は後述)。
バッテリ5のSOCが満充電未満で第1の閾値以上のときは(ステップS3のYes)、すなわち、SOCが高すぎる状態にあるときには、車両位置判定部53が地図情報記憶部52の地図情報を参照して、車両100の現在位置が下り勾配にあるか否かを判断する(ステップS4)。下り勾配にないときは(ステップS4のNo)、温度判定部51で判定するディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドの温度があらかじめ定められた第2の閾値以上が否かを判断する(ステップS5)。
なお、ステップS4では、地図情報記憶部52の地図情報を参照して、車両100の現在位置が下り勾配にあるか否かを判断するのではなく、車両100に車両100の前後方向にかかる加速度を検出する前後Gセンサを設け、当該前後Gセンサの検出値に基づいて、車両100の現在位置が下り勾配か否かを判定するようにしてもよい。
ブレーキパッドの温度が第2の閾値以上のときは(ステップS5のYes)、第1モードを選択する(ステップS6)。第2の閾値未満のときは(ステップS5のNo)、第2モードを選択する(ステップS7)。
なお、ステップS4では、地図情報記憶部52の地図情報を参照して、車両100の現在位置が下り勾配にあるか否かを判断するのではなく、車両100に車両100の前後方向にかかる加速度を検出する前後Gセンサを設け、当該前後Gセンサの検出値に基づいて、車両100の現在位置が下り勾配か否かを判定するようにしてもよい。
ブレーキパッドの温度が第2の閾値以上のときは(ステップS5のYes)、第1モードを選択する(ステップS6)。第2の閾値未満のときは(ステップS5のNo)、第2モードを選択する(ステップS7)。
第1モード、第2モードは、いずれも制動力発生部54により、モータ・ジェネレータ3、バッテリ5、インバータ6を制御して回生を行うときに生じる回生制動力と、車両用ブレーキシステム10を制御して発生する摩擦制動力とを交互に発生させて、内燃機関を備えた車両のエンジンブレーキ相当の制動力を運転者のブレーキ操作とは関係なしに発生させるモードである。すなわち、作動時間T1の回生制動力と作動時間T2の摩擦制動力とを交互に発生させる。この場合に、作動時間T2はディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドの温度が過度に上昇しない程度の時間とし、作動時間T1は昇温したディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドを冷ますのに適切な時間になるようにするのが望ましい。
ここで、第1モードと第2モードとの違いは、ブレーキパッドの温度が高い第1モードにおける回生制動力の作動時間T1(T1a)の摩擦制動力の作動時間T2に対する比率が、第2モードにおける回生制動力の作動時間T1(T1b)の摩擦制動力の作動時間T2に対する比率より高いことである。これにより、第1モードでは相対的に作動時間T1aが長く作動時間T2が短くなり、これに比べて第2モードでは相対的に作動時間T1bが短く作動時間T2が長くなる。つまり、回生制動力の割合は、第1モードの方が第2モードよりも多く、第1モードの方が、ブレーキパッドの発熱が抑制される。
一方、車両100が走行しているのが下り勾配であるときは(ステップS4のYes)、地図情報記憶部52の地図情報を参照して当該下り勾配の距離を判断する(ステップS21)。また、ブレーキパッドの温度が前述の第2の閾値以上か否かを判断する(ステップS22)。そして、ステップS22の判断により、第3モード又は第4モードを選択する(ステップS25,S27)。
第3モード、第4モードも、いずれも制動力発生部54により、モータ・ジェネレータ3、バッテリ5、インバータ6を制御して回生を行うときに生じる回生制動力と、車両用ブレーキシステム10を制御して発生する摩擦制動力とを交互に発生させて、内燃機関を備えた車両のエンジンブレーキ相当の制動力を発生させるモードである。
第3モード、第4モードも、いずれも制動力発生部54により、モータ・ジェネレータ3、バッテリ5、インバータ6を制御して回生を行うときに生じる回生制動力と、車両用ブレーキシステム10を制御して発生する摩擦制動力とを交互に発生させて、内燃機関を備えた車両のエンジンブレーキ相当の制動力を発生させるモードである。
第3モード、第4モードのいずれのモードでも、現在のバッテリ5のSOC(ステップS3)からして、下り勾配を下りきるまでにバッテリ5の充電状態が満充電以下に充電されるのに要する回生制動力の作動時間を判断する。そして、この回生制動力の作動時間を複数回に分割して、回生制動力の一回の作動時間T1とする。下り勾配を下りきるまでの回生制動力のトータルの作動時間が決まるので、下り勾配の距離から(ステップS21)、下り勾配を下りきるまでの摩擦制動力のトータルの作動時間も決まる。この摩擦制動力の発生は回生制動力の一回の作動時間T1の間に挟んで複数回発生させるため、これにより摩擦制動力の一回の作動時間T2も決まる。この場合の作動時間T2は、ディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドの温度が過度に上昇しない程度の時間とし、作動時間T1は昇温したディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドをある程度冷ますのに適切な時間になるようにするのが望ましい。
第3モード、第4モードの違いは、下り勾配を下りきるまでの回生制動力の作動時間T1のトータルの作動時間が異なり、よって、各作動時間T1の時間長さも異なる点である。すなわち、第3モードの方が第4モードより回生制動力の作動時間T1が長くなる。よって、第3モードの方が第4モードより下り勾配を下りきるまでに得られる回生電力も多くなる。この場合に、ステップS3で検出したバッテリ5のSOCの値は、状況により異なるので、作動時間T1のトータルの時間も同じモードで同じ下り勾配であっても状況により異なりうる。しかし、一例をあげれば、下り勾配を下りきったときに、第3モードの方はSOC100%、第4モードの方はSOC98%になるように第3モードと第4モードで回生制動力の作動時間T1に差をつけるようにする。このように、第3モードは第4モードに比べて、下り勾配を下りきるまでの回生制動力の作動時間T1のトータルの作動時間が長くなるので、相対的に第3モードの方が第4モードより摩擦制動力の作動時間T2のトータルの作動時間、ひいては各作動時間T2が短くなる。
図5は、第1モード〜第4モード(ステップS6,S7,S25,S27)のサブルーチンである。いずれのモードでも作動時間T1,T2が異なる以外は同種の処理を行う。すなわち、まず、各モードが未作動であれば(ステップS31のYes)、前述のとおり、回生制動力の作動時間T1と摩擦制動力の作動時間T2とを決定する(ステップS32)。そして、回生制動力を発生し(ステップS33)、制御装置7においてカウンタのカウント値を+1だけインクリメントし(ステップS34)、カウント値が作動時間T1に達したら(ステップS35のYes)、カウンタのカウント値を0にリセットし(ステップS36)、ステップS37に進む。達していなければ(ステップS35のNo)、今回の処理を終了する。ステップS37では、摩擦制動力を発生し、制御装置7においてカウンタのカウント値を+1だけインクリメントし(ステップS38)、カウント値が作動時間T2に達したら(ステップS39のY)、ステップS33に戻る。カウント値が作動時間T2に達していなければ(ステップS39のN)、ステップS37に戻る。各モードが作動中なら(ステップS31のNo)、回生制動力が作動中か判断し(ステップS40)、作動中なら(ステップS40のYes)、ステップS33に進み、摩擦制動力が作動中なら(ステップS40のNo)、ステップS37に進む。なお、このサブルーチンでは、最初に回生制動力を発生し、次に摩擦制動力を発生し、これを交互に繰り返す処理としているが、最初に摩擦制動力を発生し、次に回生制動力を発生し、これを交互に繰り返すようにしてもよい。
図6は、図3〜図5の処理を具体的に説明する説明図である。これは、下り勾配200に車両100があるときの例(ステップS4のYes以下)を示している。(1)比較例とあるのは、前述した本実施形態に対する比較例として示した、車両100に内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力をかける場合の例である。この例では、車両100が下り勾配200に差し掛かったときに(符号210の位置)、回生制動力を発生させ続け、勾配の途中でバッテリ5のSOCが100%(満充電)になったとき(符号220の位置)に、今度は、摩擦制動力を発生させ続けるものである。この場合、符号220の位置以降に摩擦制動力を発生させ続けて、残りの下り勾配200が過度に長かったときは、摩擦制動力を長時間継続して発生させることになるので、ディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドの温度が過度に上昇し、摩擦制動力が低下してしまう恐れがあり、ブレーキパッドの劣化を早める可能性もある。
これに対して、(2)本例とあるのは、前述した本実施形態の第3、第4モードの場合を示している。この場合は、前記したとおり、車両100が下り勾配200に差し掛かったときに(符号210の位置)、回生制動力を発生させ、次に摩擦制動力を発生させるというように、回生制動力と摩擦制動力とを交互に発生させている。一回に回生制動力を発生させる時間は前述のとおりT1であり、一回に摩擦制動力を発生させる時間は前述のとおりT2である。この場合、下り勾配200を下りきったときにバッテリ5のSOCがほぼ100%となるのが最も理想的であり、望ましい。
なお、図6では、下り勾配200を下る例を示したが、平坦路等を走行する場合(ステップS4のNo以下)においても同様である。
なお、図6では、下り勾配200を下る例を示したが、平坦路等を走行する場合(ステップS4のNo以下)においても同様である。
このように、本実施形態によれば、車両100において、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる場合は、下り勾配200が長かった場合等、その作動時間が長かったとしても、回生制動力と摩擦制動力とを交互に発生させ、一回の摩擦制動力の発動を作動時間T2に限定し、摩擦制動力の作動の間に回生制動力の作動時間T1を挟んでいる。
よって、摩擦制動力を長時間継続して発生させることを防止することができるので、ディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドの温度の過度の上昇を抑制し、摩擦制動力の低下や、ブレーキパッドの劣化を低減することができる。
よって、摩擦制動力を長時間継続して発生させることを防止することができるので、ディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドの温度の過度の上昇を抑制し、摩擦制動力の低下や、ブレーキパッドの劣化を低減することができる。
また、温度判定部51でディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドの温度を判定して、その温度が第2の閾値以上であるときは、回生制動力の作動時間T1(のトータル時間)を長くし(第1、第3モードは、それぞれ第2、第4モードより回生制動力の作動時間T1(のトータル時間)が長い)、摩擦制動力の作動時間T2は短くしているので、すでにディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドの温度が高かった場合には、回生制動力の作動時間T1(のトータル時間)を長くし、摩擦制動力の作動時間T2(のトータル時間)を短くして、ブレーキパッドの温度の過度の上昇を防止することができる。
さらに、下り勾配200を下る場合は(ステップS4のYes以下)、最も回生電力の多い第3モードの場合でも、下り勾配200を下りきったときにバッテリ5のSOCを例えば100%以下の予め定められた値としているので、下り勾配200を下りきったときにバッテリ5を満充電以下に維持することができる。
なお、ステップS4で下り勾配か否かの判断をしているが、このような判断を行わず、第1モードと第2モードだけの切り替えを行うようにしてもよい。
さらに、下り勾配200を下る場合は(ステップS4のYes以下)、最も回生電力の多い第3モードの場合でも、下り勾配200を下りきったときにバッテリ5のSOCを例えば100%以下の予め定められた値としているので、下り勾配200を下りきったときにバッテリ5を満充電以下に維持することができる。
なお、ステップS4で下り勾配か否かの判断をしているが、このような判断を行わず、第1モードと第2モードだけの切り替えを行うようにしてもよい。
[実施形態2]
本実施形態が実施形態1と異なるのは、前述の図3、図4の処理に代えて、図3、図7の処理を行う点である(すなわち、図4の処理が図7の処理に変更になるが、図3の処理はそのままである)。それ以外の構成等について実施形態1と同様の符号を付し詳細な説明は省略する。以下では、図3、図7の処理内容について説明する。なお、ステップS1〜S3の処理、ステップS5〜S7の処理は、実施形態1と同様であるため詳細な説明は省略する。ステップS4から説明する。
本実施形態が実施形態1と異なるのは、前述の図3、図4の処理に代えて、図3、図7の処理を行う点である(すなわち、図4の処理が図7の処理に変更になるが、図3の処理はそのままである)。それ以外の構成等について実施形態1と同様の符号を付し詳細な説明は省略する。以下では、図3、図7の処理内容について説明する。なお、ステップS1〜S3の処理、ステップS5〜S7の処理は、実施形態1と同様であるため詳細な説明は省略する。ステップS4から説明する。
まず、車両100が走行しているのが下り勾配であるときは(ステップS4のYes)、地図情報記憶部52の地図情報を参照して当該下り勾配の距離を判断する(ステップS21)。また、ブレーキパッドの温度が前述の第2の閾値以上か否かを判断する(ステップS22)。さらに、ブレーキペダルストロークセンサ42で検出する図示しないブレーキペダルのストローク量(操作量)が第3の閾値以上か、又は、ミリ波レーダ装置45により車両100の前方に先行する車両等の障害物があったか判断する(ステップS23,S24)。そして、ステップS22〜S24の判断により、第3モード〜第6モードを選択する(ステップS25〜S28)。
第3モード〜第6モードも、いずれも制動力発生部54により、モータ・ジェネレータ3、バッテリ5、インバータ6を制御して回生を行うときに生じる回生制動力と、車両用ブレーキシステム10を制御して発生する摩擦制動力とを交互に発生させて、内燃機関を備えた車両のエンジンブレーキ相当の制動力を発生させるモードである。
第3モード〜第6モードも、いずれも制動力発生部54により、モータ・ジェネレータ3、バッテリ5、インバータ6を制御して回生を行うときに生じる回生制動力と、車両用ブレーキシステム10を制御して発生する摩擦制動力とを交互に発生させて、内燃機関を備えた車両のエンジンブレーキ相当の制動力を発生させるモードである。
第3モード〜第6モードのいずれのモードでも、現在のバッテリ5のSOC(ステップS3)からして、下り勾配を下りきるまでにバッテリ5の充電状態が満充電以下に充電されるのに要する回生制動力の作動時間を判断する。そして、この回生制動力の作動時間を複数回に分割して、回生制動力の一回の作動時間T1とする。下り勾配を下りきるまでの回生制動力のトータルの作動時間が決まるので、下り勾配の距離から(ステップS21)、下り勾配を下りきるまでの摩擦制動力のトータルの作動時間も決まる。この摩擦制動力の発生は回生制動力の一回の作動時間T1の間に挟んで複数回発生させるため、これにより摩擦制動力の一回の作動時間T2も決まる。この場合の作動時間T2は、ディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドの温度が過度に上昇しない程度の時間とし、作動時間T1は昇温したディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドをある程度冷ますのに適切な時間になるようにするのが望ましい。
第3モード〜第6モードの違いは、下り勾配を下りきるまでの回生制動力の作動時間T1のトータルの作動時間が異なり、よって、各作動時間T1の時間長さも異なる点である。すなわち、第3モード、第5モード、第4モード、第6モードの順に作動時間T1が異なり、作動時間T1の時間長さ(それぞれ順に作動時間T1c,T1e,T1d,T1f)が、この順に長くなる。よって、第3モード、第5モード、第4モード、第6モードの順に下り勾配を下りきるまでに得られる回生電力も多くなる。すなわち、一例をあげれば、同じ下り勾配であれば、下り勾配を下りきるまでに、第3モードでSOCが100%、第5モードでSOCが99%、第4モードでSOCが98%、第6モードでSOCが97%になるように回生制動力の作動時間T1(のトータルの時間)を決定するようにすることができる。
この場合に、ステップS3で検出したバッテリ5のSOCの値は、状況により異なるので、作動時間T1のトータルの時間も状況により異なりうる。すなわち、第5モード、第第3モード、6モード、第4モードの順番に回生制動力の作動時間T1(のトータルの時間)は長くなり、相対的に摩擦制動力の作動時間T2(のトータルの時間)は短くなる。なお、下り勾配を下りている最中に、図示しないブレーキペダルの操作量が第3の閾値以上となり、又は障害物を発見する場合があるため(ステップS23,S24)、下り勾配を下りる途中で第3モード〜第6モード間の変更が行われうる。また、ブレーキパッドの温度も下り勾配の途中で第2の閾値以上となる可能性もあるので(ステップS22)、この点でも下り勾配を下りる途中で第3モード〜第6モード間の変更が行われうる可能性がある。さらに、第4モードと第5モードとは作動時間T1(のトータルの時間)、ひいては作動時間T2(のトータルの時間)は同じであってもよい。
第3モード〜第6モード(ステップS25〜S28)においては、ブレーキパッドの温度が高いと判断される(ステップS22のYes)、第3、第5モードの方が第4、第6モードより、それぞれ作動時間T1(のトータルの時間)が長く作動時間T2(のトータルの時間)は短くなる。また、ブレーキペダルの操作量が第3の閾値以上になるか、又は、障害物を発見した場合は(ステップS23のYes,S24のYes)、第5モードの方が第3モードより作動時間T1(のトータルの時間)が長く作動時間T2(のトータルの時間)は短くなる。同様に、第6モードの方が第4モードより作動時間T1(のトータルの時間)が長く作動時間T2(のトータルの時間)は短くなる。
なお、ステップS25,S27で、図示しないブレーキペダルの操作量が第3の閾値以上となった場合は、ブレーキペダルが操作されたので(ステップS2のYes)、一度、図3、図7による、エンジンブレーキ相当の制動力を発生する処理は中止され、運転者のブレーキペダルの操作に応じて車両用ブレーキシステム10が動作することになる。その後、ブレーキペダルの操作がなくなれば(ステップS2のNo)、図3、図7の処理が再開する。また、本実施形態では、第5、第6モードが存在するが、その処理手順は前述の図5と同様である(ただし、作動時間T1,T2が異なる)。
本実施形態によれば、下り勾配200でブレーキペダルが第3の閾値以上に大きく操作されるか、又は、前方に先行する車両等の障害物を発見した場合である(ステップS23のYes,S24のYes)第3、第4モードの場合は、それぞれ、そのような状況にない第5、第6モードの場合より、運転者が図示しないアクセルペダルの操作により車両用ブレーキシステム10を操作して摩擦制動力を発生させる可能性が高い局面である。よって第3、第4モードの場合は、ディスクブレーキ機構30a〜30dのブレーキパッドの温度が高くなって摩擦制動力が低下しないように、回生制動力の作動時間T1(のトータル時間)を長くし、摩擦制動力の作動時間T2(のトータルの時間)を短くすることができる。
なお、前記の実施形態は一例にすぎず、本発明を限定するものではないのは言うまでもない。例えば、ステップS3のYesとなる条件として、前記の例では、SOC100%未満(あるいは、SOC100%以下としてもよい)95%以上という条件を一例として示した。しかし、この数値範囲はもっと下げてもよい。特に本発明をハイブリット車等に適用する場合は、ハイブリット車等では一般にバッテリ5のSOCがあまり高くならないSOCの数値範囲(例えば、30〜70%)でバッテリ5を使用しているので、回生の上限がSOC100%ではなく、例えば70%というように使用範囲の上限に合わせて、前記の数値範囲を決めてよい。
また、前述の回生制動力、摩擦制動力で発生する、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力の大きさの程度は、個々の車種ごとにあらかじめ設定されている。
また、前述の回生制動力、摩擦制動力で発生する、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力の大きさの程度は、個々の車種ごとにあらかじめ設定されている。
3 モータ・ジェネレータ(電動機)
5 バッテリ
8 ミリ波レーダ装置(障害物検知部)
10 車両用ブレーキシステム(摩擦制動力発生機構)
30a〜30d ディスクブレーキ機構(摩擦制動力発生機構)
41 アクセル開度センサ(アクセル状態検出部)
42 ブレーキペダルストロークセンサ(ブレーキ状態検出部)
43 バッテリ状態検知センサ(充電状態検出部)
51 温度判定部
52 地図情報記憶部
53 車両位置判定部
54 制動力発生部
100 車両
5 バッテリ
8 ミリ波レーダ装置(障害物検知部)
10 車両用ブレーキシステム(摩擦制動力発生機構)
30a〜30d ディスクブレーキ機構(摩擦制動力発生機構)
41 アクセル開度センサ(アクセル状態検出部)
42 ブレーキペダルストロークセンサ(ブレーキ状態検出部)
43 バッテリ状態検知センサ(充電状態検出部)
51 温度判定部
52 地図情報記憶部
53 車両位置判定部
54 制動力発生部
100 車両
Claims (5)
- アクセルペダルの操作状態を検出するアクセル状態検出部と、
ブレーキペダルの操作状態を検出するブレーキ状態検出部と、
車両を駆動する電動機に電力を供給し及び前記電動機で回生した電力を蓄電するバッテリの充電状態を検出する充電状態検出部と、
前記車両の摩擦制動力を発生させる摩擦制動力発生機構と、
前記アクセル状態検出部及び前記ブレーキ状態検出部の検出により前記アクセルペダル及び前記ブレーキペダルが非操作状態の場合に、前記充電状態検出部が検出する前記バッテリの充電状態が満充電未満で予め定められた第1の閾値以上のときは、前記電動機による回生制動力と前記摩擦制動力発生機構による摩擦制動力とを交互に発生させることにより、内燃機関で駆動される車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる制動力発生部と、
を備えていることを特徴とする車両の制動システム。 - 前記摩擦制動力発生機構の摩擦部位の温度を判定する温度判定部をさらに備え、
前記制動力発生部は、前記温度判定部で判定した温度が予め定められた第2の閾値以上の場合は、前記第2の閾値未満の場合より前記回生制動力を発生させる時間を長く、前記摩擦制動力を発生する時間は短くなるようにすることを特徴とする請求項1に記載の車両の制動システム。 - 前記車両の位置を判定する車両位置判定部をさらに備え、
前記制動力発生部は、前記車両位置判定部により前記車両が勾配を下っていると判定した場合は、前記充電状態検出部で検出する充電状態に基づいて、前記車両が前記勾配を下りきるまでに前記バッテリが満充電以下に充電されるように前記回生制動力を発生させる時間を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の制動システム。 - 前記制動力発生部は、前記ブレーキ状態検出部で予め定められた第3の閾値以上のブレーキペダルの操作量を検出したときは、そうでない場合に比べて前記回生制動力を発生させる時間が長く、前記摩擦制動力を発生させる時間が短くなるように制御することを特徴とする請求項3に記載の車両の制動システム。
- 車両前方の障害物を検知する障害物検知部をさらに備え、
前記制動力発生部は、前記障害物検知部で障害物を検知したときは、そうでない場合に比べて前記回生制動力を発生させる時間が長く、前記摩擦制動力を発生させる時間が短くなるように制御することを特徴とする請求項3に記載の車両の制動システム。
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JP2013090150A JP2014213629A (ja) | 2013-04-23 | 2013-04-23 | 車両の制動システム |
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JP2013090150A Pending JP2014213629A (ja) | 2013-04-23 | 2013-04-23 | 車両の制動システム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106240582A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-21 | 李全瑞 | 能发电的火车多功能车厢 |
JP2018083573A (ja) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | 三菱自動車工業株式会社 | ハイブリッド車の回生制御装置 |
WO2023198229A3 (zh) * | 2022-08-23 | 2023-12-07 | 江苏速豹动力科技有限公司 | 一种电驱车辆满soc下长坡控制方法、装置及介质 |
-
2013
- 2013-04-23 JP JP2013090150A patent/JP2014213629A/ja active Pending
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