JP2010178256A - 光受信器の増幅器 - Google Patents

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晋 西原
Makoto Nakamura
誠 中村
Kazuyoshi Nishimura
和好 西村
Masatoshi Tobayashi
正俊 十林
Masahiro Endo
雅広 遠藤
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Abstract

【課題】初期応答速度特性と安定度特性を両立した増幅器とする。
【解決手段】PD111により光電変換して得た電流信号は、その一部が電流源112より引き抜かれ残りが増幅器120に入力される。増幅器120では、インピーダンス変換増幅器121により電流信号を電圧信号に変換し、この電圧信号を増幅器123により増幅する。信号検出器124は電圧信号の有無を検出し、自動オフセット補償回路125は電圧信号を積分する。電圧信号がないと検出されたときには、自動オフセット補償回路125は小さい時定数で積分をし、電圧信号があると検出されたときには、自動オフセット補償回路125は大きい時定数で積分する。そして自動オフセット補償回路125の出力(積分値)に応じて、電流源112による引き抜き量が制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信方式におけるディジタル信号伝送を行う光受信技術に係り、詳しくは受光素子により光信号を電気信号(電流信号)に変換した後、その電流信号を電圧信号に変換し波形整形・増幅する技術に関するものである。特に本発明はバースト的なデータ信号の入力に対して高速に応答し、また、微小信号から大信号まで受信できる、高感度かつ広ダイナミックレンジな光受信技術に関するものである。
光アクセスシステムには加入者側装置(Optical network unit:ONU)と局側装置(Optical line terminal:OLT)とが1対1で接続されるシングルスター構成(Single star:SS)と、複数のONUが受動光分岐素子を介して1つのOLTに接続される受動光ネットワーク(Passive optical network:PON)構成とがある。
SS方式においてはONUがOLTを占有出来るので高速通信が可能であるが、装置コストが高いという欠点がある。
一方、PON方式においては複数のONUが1つのOLTや光ファイバ設備を共有するために経済性に優れるという理由から、多くの光アクセスシテムではPON方式が採用されている。
PON方式の下り伝送は連続モードで、各ONUへの信号は時分割多重(Time division multiplexing:TDM)されて伝送される。下り信号は全てのONUにブロードキャストされ、各ONUは自分宛の信号のみ選択受信する。
一方、上り伝送では、時分割多元接続(Time division multiple access:TDMA)によって、信号の衝突を避けるために各ONUはOLTから指定されたタイミングで信号を伝送する。ONUとOLT間の伝送距離がONU毎に異なるために、各ONUからの上り信号は互いに強度と位相の異なる間欠的な信号であるという特徴があり、上り信号はバーストモードと呼ばれる。
光受信器は一般に、フォトダイオード(Photodiode:PD)、等化増幅器(Equalizing amplifier:EQA)、クロックデータ再生器(Clock and date recovery:CDR)によって構成される。
EQAはインピーダンス変換増幅器(Transimpedance amplifier:TIA)と振幅制限増幅器(Limiting amplifier:LIA)により構成され、CDRはクロック再生回路(Clock recovery circuit:CRC)と識別再生回路(Decision circuit:DEC)により構成される。
光受信器への入力光信号は、PDによって電流信号に、次にTIAにおいて電圧信号に変換され、更にLIAにおいては後段のCDRで識別再生可能なレベルに振幅制限されて増幅される。
CDRにおいてはCRCが入力信号からクロック信号を抽出・再生し、その再生クロックによって与えられる識別タイミングでDECが入力信号を識別再生する。
PON方式においては、上り信号はバーストモードであるため、OLT光受信器を構成するTIA、LIAは強度の著しく異なるバースト信号を歪み無く増幅し、CRCは互いに異なる位相のバースト信号からクロック信号を抽出する必要がある。その際にはバースト信号毎に各々の受信回路は最適化される必要があるが、各回路はある一定の応答時間を必要とする。
上り通信サービスを提供するという観点からは、広域収容のためにONU−OLT間の距離によって伝送路損失に大きな差を生じるため、等化増幅器(EQA)には高感度かつ広ダイナミックレンジな受信性能が求められる。
また、高い上り伝送効率の実現という観点から、上りバースト信号間のガードタイムやプリアンブル長等の物理的オーバーヘッドを短くする必要があるため、TIA、LIA、CRCに対しては瞬時応答性能が要求される。
高速なPONシステムを実現するためには、上記のような高速バースト信号受信技術の確立が極めて重要な役割を担う。また、より高速なシステムを導入する際には従来から使用してきた既存の光ファイバ設備・装置を有効利用し、かつ既存の低速なサービスの加入者に対しても変わることなく通信サービスを提供する必要がある。
従って、OLTの光受信器に対してはバーストモードの信号だけでなく、複数の異なる伝送速度の信号に対しても高い受信性能が求められるが、従来の受信器では複数の異なる伝送速度の信号に対して、特に、バースト信号に対して高速、高感度かつ広ダイナミックレンジな受信性能を担保することが困難であるという問題があった。
西原他"A burst-mode 3R receiver for 10-Gbit/s PON systems with high sensitivity, wide dynamic range, and fast response", (IEEE J. Lightwave technology, vol.26, no.1, January 1, 2008)
非特許文献1において、従来技術の光受信器に関しての、高速なバースト信号に対する高感度・広ダイナミックレンジな受信性能と高速応答性能が報告されている。しかし、互いに伝送速度が異なる複数の信号が光受信器に対して入力された場合に関する動作については未解決のままであった。
また、強度の異なる光信号を受信する光伝送システムにおいては、強度の大きな光信号を光受信器が受信したときに、光受信器の等価増幅器(EQA)に対する入力信号レベルが過大になり増幅器の動作領域が非線形領域に入って波形歪みを引き起こすことが懸念されていた。
本発明は、上記従来技術に鑑み、高感度・広ダイナミックレンジな受信性能と高速応答性能を有すると共に、伝送速度が異なる光信号を確実に受信することができる、光受信器の増幅器を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、
受光した光信号を電流信号に変換する受光素子と、
オフセット補償用制御電圧が入力されるとオフセット補償用制御電圧の値に応じた値の電流信号を、前記受光素子から出力された電流信号から引き抜く電流源と、
前記受光素子から出力されてから前記電流源により引き抜かれた状態の電流信号が入力され、入力された電流信号を電圧信号に変換してから増幅する増幅器と、
を備えた光受信器において、
前記増幅器は、信号検出器と自動オフセット補償回路を有しており、
前記信号検出器は、前記電圧信号の有無を検出し、前記電圧信号がないと検出したときには第1の時定数切替制御電圧を前記自動オフセット補償回路に出力し、前記電圧信号があると検出したときには第2の時定数切替制御電圧を前記自動オフセット補償回路に出力し、
前記自動オフセット補償回路は、前記電圧信号を積分する機能を有すると共に、積分に用いる時定数として第1の時定数と第1の時定数より値の大きな第2の時定数を選択することができる機能を有しており、前記第1の時定数切替制御電圧が入力されると第1の時定数を用いて積分をして得た電圧を前記オフセット補償用制御電圧として出力し、前記第2の時定数切替制御電圧が入力されると第2の時定数を用いて積分をして得た電圧を前記オフセット補償用制御電圧として出力することを特徴とする。
また本発明の構成は、
受光した光信号を電流信号に変換する受光素子と、
オフセット補償用制御電圧が入力されるとオフセット補償用制御電圧の値に応じた値の電流信号を、前記受光素子から出力された電流信号から引き抜く電流源と、
前記受光素子から出力されてから前記電流源により引き抜かれた状態の電流信号が入力される増幅器と、
を備えた光受信器において、
前記増幅器は、前記電流信号を単相の電圧信号に変換するインピーダンス変換増幅器と、このインピーダンス変換増幅器から出力される単相の電圧信号を差動信号に変換するシングルバランス変換器と、このシングルバランス変換器から出力される差動信号を予め決めた振幅制限の下に増幅して増幅した電圧信号を出力する振幅制限増幅器と、この振幅制限増幅器から出力される電圧信号をモニタする信号検出器と、前記シングルバランス変換器から出力される差動信号をモニタする自動オフセット補償回路を有しており、
前記信号検出器は、前記振幅制限増幅器から出力される電圧信号の有無を検出し、前記振幅制限増幅器から出力される電圧信号がないと検出したときには第1の時定数切替制御電圧を前記自動オフセット補償回路に出力し、前記振幅制限増幅器から出力される電圧信号があると検出したときには第2の時定数切替制御電圧を前記自動オフセット補償回路に出力し、
前記自動オフセット補償回路は、前記差動信号を積分する機能を有すると共に、積分に用いる時定数として第1の時定数と第1の時定数より値の大きな第2の時定数を選択することができる機能を有しており、前記第1の時定数切替制御電圧が入力されると第1の時定数を用いて積分をして得た電圧を前記オフセット補償用制御電圧として出力し、前記第2の時定数切替制御電圧が入力されると第2の時定数を用いて積分をして得た電圧を前記オフセット補償用制御電圧として出力することを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記の光受信器の増幅器において、
受信する光信号の伝送速度を示す速度通知制御電圧が外部から入力される共に、入力された速度通知制御電圧の値に応じて透過帯域が変化するフィルタが備えられていることを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記光受信器の増幅器において、
受信する光信号の伝送速度を示す速度通知制御電圧が外部から入力される共に、入力された速度通知制御電圧の値に応じて遮断周波数特性が変化する遮断周波数可変増幅器が備えられていることを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記の光受信器の増幅器において、
前記自動オフセット補償回路は、積分器と、この積分器の入力端子に接続された抵抗と、前記抵抗に対して並行に接続されたスイッチ素子を有しており、
前記スイッチ素子は、前記第1の時定数切替制御電圧が入力されると導通状態となり、前記第2の時定数切替制御電圧が入力されると遮断状態になることを特徴とする。
本発明が対象とする光受信器では、受光素子により光電変換された電流信号から、電流源により電流信号を引き抜いた後の電流信号が増幅器に入力され、増幅器では入力された電流信号を電圧信号に変換し波形整形・増幅する。かかる増幅器において、本発明では、信号検出器により電圧信号の有無を検出し、電圧信号がないと検出したときには、電圧信号を積分する自動オフセット補償回路の時定数を小さくし、電圧信号があると検出したときには自動オフセット補償回路の時定数を大きくしている。そして自動オフセット補償回路の出力の値に応じて、電流源による電流信号の引き抜き量を調整している。
このため、電圧信号がないときには、自動オフセット補償回路の積分時定数が小さくなり、フィードバック補償の初期応答速度が向上し、電圧信号があるときには、連続符号を受信しても信号のベースライン変動を抑制できアイ開口を大きくでき安定度が向上する。つまり、相反する特性である、初期応答速度特性と安定度特性を両立しつつ確保することができる。
また入力される光信号が大きいときには、自動オフセット補償回路の出力が大きくなり電流源による電流信号の引き抜き量を多くすることができるので、増幅器における増幅動作が非線形動作領域で行われることを防止でき、波形歪みの発生を防止することができ、ダイナミックレンジを広くすることができる。
また本発明では、増幅器に透過帯域が可変のフィルタや遮断周波数特性が可変の増幅器を備え、光信号の伝送速度に応じて前記フィルタの透過帯域や前記増幅器の遮断周波数特性を変化させるようにしたので、伝送速度が異なる複数の光信号が光受信器に入力された時であっても、誤り無く光信号を受信することが可能となる。
本発明の実施例1に係る光受信装置を示す機能ブロック図である。 実施例1におけるAOCの機能を示すブロック図である。 実施例1における光受信装置に信号が入力されたときの各機能ブロックの出力および透過帯域の変化を示す特性図である。 実施例1における伝送速度1Gb/s時と10Gb/s時のt−LPFの透過特性を示す特性図である。 実施例1におけるAOCの回路構成の一例を示す回路図である。 本発明の実施例1の変形例に係る光受信装置を示す機能ブロック図である。 実施例1におけるt−Ampを示すブロック図である。 実施例2における光受信装置に信号が入力されたときの各機能ブロックの出力および透過帯域の変化を示す特性図である。 実施例3における光受信装置に信号が入力されたときの各機能ブロックの出力および透過帯域の変化を示す特性図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施例における光受信装置の機能ブロック図を示すものである。
本実施例の光受信装置100は、光受信器110の他に、この光受信器110を制御する光受信装置制御部101とで構成されている。
光受信器110は、増幅器120の他に、増幅器120の前段に配置された受光素子であるフォトダイオード(PD)111及びオフセット補償用の電流源112と、増幅器120の後段に配置された複数の伝送速度の信号に対応したクロックデータ再生器(MR−CDR:Multi-rate-CDR)113と、速度通知制御電圧(V1,V2)を増幅器120に送る伝送速度通知器114とで構成されている。
フォトダイオード(PD)111は、受光した入力光信号に応じた電流信号を出力する。
オフセット補償用の電流源112は、この電流源112に入力されるオフセット補償用制御電圧(VINT1,VINT2)の値に応じた値の電流信号を引き抜く。
このため、増幅器120には、PD111から出力された電流信号から、電流源112が引き抜いた後の状態(電流値)の電流信号が入力される。
MR−CDR113は、増幅器120から出力された複数の伝送速度の信号を識別再生して出力する。
増幅器120は、インピーダンス変換増幅器(Transimpedance amplifier:TIA)121と、シングルバランス変換器(Single-balance transformation circuit:S/B)122と、振幅制限増幅器(Limiting amplifier:LIA)123と、信号検出器(Signal detect:SD)124と、自動オフセット補償回路(Automatic offset compensation:AOC)125と、透過帯域可変の低域フィルタ(tunable-LPF:t−LPF)126を有する。
なお、t−LPF126は、LIA123の後段に配置しているが、LIA123の前段に配置してもよい。
一般に光通信ネットワークにおいては、物理的に離れた複数の光伝送装置が光ファイバを介して互いに接続されて通信データの送受信を行っている。その際には実データを送受信する前に、正しく通信を行うための手続きのプロセスが存在する。
例えばIEEE802.3ahにおいては、イーサネット(登録商標)技術を用いて高速光アクセスシステムを実現するための標準規格が定められており、物理的に離れた装置間で通信が正しく行われるためのプロトコルとしてMultipoint control protocol(MPCP)というものが規定されている。
一般に光伝送装置は、光ファイバを介して接続された他の光伝送装置との間で通信する際に、互いに信号を送受信する際のタイミングや伝送速度に関する情報等を事前にやり取りし合う。本発明においてはその点に着目し、光受信装置100の内部に伝送速度通知器114を設けた。
伝送速度通知器114は光受信装置制御部101と通信し、光受信器110に対する入力光信号の伝送速度やタイミングを該制御部101から受け取って、増幅器120のt−LPF126に対して適切なタイミンで速度通知制御電圧V1,V2を発出する。
ここで増幅器120の各構成要素について、更に説明する。
TIA121は、PD111から入力された電流信号を、単相信号である電圧信号に変換する。なお前述したように、増幅器120のTIA121には、PD111から出力された電流信号から、電流源112が引き抜いた後の状態(電流値)の電流信号が入力される。
S/B122は、TIA121の後段に接続されており、TIA121から出力される単相信号を差動信号に変換する。一般に電子回路では差動信号が用いられ、それによって同相雑音耐性の向上、チャネルあたりの電圧振幅低下、後段のロジック回路との相互接続性確保を実現する。
振幅制限増幅器123は、後段のMR−CDR113にて識別再生可能なレベルに振幅制限をして、S/B122から出力される差動信号を増幅し、増幅した電圧信号を出力する。
t−LPF126の透過帯域は、伝送速度通知器114から与えられる速度通知制御電圧V1,V2によって制御される。例えば、t−LPF126に速度通知制御電圧V1が入力されると、t−LPF126の透過帯域は7.5GHzとなり、t−LPF126に速度通知制御電圧V2が入力されると、t−LPF126の透過帯域は750MHzとなる。
SD124は、LIA123の出力(電圧信号)をモニタすることにより、光受信器110に対する入力信号の有無を検出し、その結果を電圧信号でAOC125に出力する。すなわち、SD124は、LIA123の出力信号値(電圧信号値)と予め設定した設定値とを比較し、LIA123の出力信号値が予め設定した設定値よりも大きいときには信号があると検出し、LIA123の出力信号値が予め設定した設定値よりも小さいときには信号がないと検出する。そしてSD124は、光受信器110に対する入力信号がないときには、時定数切替制御電圧VAOC1を出力し、光受信器110に対する入力信号があるときには、時定数切替制御電圧VAOC2を出力する。
AOC125は、TIA121やLIA123における差動信号対間、すなわち非反転信号と反転信号との間のDCオフセットレベルを補償するもので、例えば等価的な機能ブロック図である図2に示すように、等価的には、積分時定数が異なる2つの積分器125a,125bと2対1スイッチ125cによりその機能を表すことができる。
AOC125は、TIA121の出力を積分回路(積分器125a,125b)によってモニタし、TIA121への入力信号が大きい時に、PD111から発生した電流信号を電流源112が引き抜く値を大きくする制御をすることにより、TIA121への入力電流を減少させ、非線形領域に入って波形歪を引き起こすことを防ぐ。
このようなAOC125の機能によって、TIA121への入力信号強度が大きい時の非線形動作を抑制し、受信器の広ダイナミックレンジ化が可能となる。TIA121への入力信号強度が大きいほど電流源112による引き抜き電流が大きくなるように、信号振幅をモニタしながらAOC125に対してフィードバック制御する。
本実施例におけるAOC125が有する、互いに時定数の異なる積分器は、それぞれ時定数τ1の積分器(INT1)125a、時定数τ2の積分器(INT2)125bであり、τ1<τ2とする。
AOC125が有する該2対1スイッチ125cは、SD124から出力される時定数切替制御電圧VAOC1,VAOC2によって制御される。つまり、スイッチ125cに時定数切替制御電圧VAOC1が与えられると積分器(INT1)の出力電圧(オフセット補償用制御電圧)VINT1を出力するように制御され、該スイッチ125に時定数切替制御電圧VAOC2が与えられると積分器INT2の出力電圧(オフセット補償用制御電圧)VINT2を出力するように制御される。
なお、小さい時定数τ1となっている積分器(INT1)125aから出力される出力電圧(オフセット補償用制御電圧)VINT1は、時間的に急峻に値が大きくなり、大きい時定数τ2となっている積分器(INT1)125bから出力される出力電圧(オフセット補償用制御電圧)VINT2は、時間的にゆっくりと値が大きくなる。
またこの時、所定の応答時間(tpreamble)以内に時定数の制御を済ませる。一般にイーサネットやATMなどの伝送方式においてパケット信号を送受信する際には、パケットの先頭部にはプリアンブルと呼ばれる特殊な符号が付加され、信号の始まりの通知や同期に用いられる。プリアンブルの後にペイロードと呼ばれる正味のデータ部分が伝送される。許容される最大プリアンブル時間は光受信器が用いられる通信システムによって定められる。プリアンブル区間は実データ部分ではない、余剰のオーバーヘッド成分なので、応答時間tpreambleが長すぎるとシステムの伝送効率を低下させてしまうので好ましくない。
本例では図3に示すように時刻t1に光受信器110に対して信号が入力されてから、時刻tset1までのtpreamble以内に透過帯域を7.5GHz程度に制御した後に実データ部分を時刻t2まで受信する。
伝送効率向上の観点からtpreambleを短くするためにはバーストモード受信器には高速応答性能が求められる。従ってAOC125においては高速フィードバック制御を行うために、AOC125が有する積分器の時定数を小さく設定することが好ましい。
一方、プリアンブルパターンの受信後は実データのペイロード区間になり、正味のデータを受信する。この時、AOC125が有する積分器のAOCの時定数が小さいと、TIA121への入力信号が、例えば「11111111...」のような長い連続符号の場合に同符号連続のベースラインが変動してしまい、アイ開口度を小さくして符号誤りを引き起こす原因となる。
従って、光受信器110がペイロード区間の信号を受信している間は、取り扱う伝送路符号が含む最大の同符号連続に対して十分耐えうるように、AOC125が有する積分器の時定数を大きく設定することが好ましい。
上記AOC125が有する積分器の時定数は、LIA123の後段のSD124によって電圧制御される。
SD124が、光受信器110に対して入力信号があることを検出すると、AOC125に対して時定数切替制御電圧VAOC2を出力し、AOC125が有する積分器のうち、時定数の大きな積分器(INT2)125aを用いるように制御する。
このため、AOC125からは、時間的にゆっくりと値が大きくなるオフセット補償用制御電圧VINT2が出力され、電流源112はオフセット補償用制御電圧VINT2の値に応じてPD111から発生した電流信号を引き抜く。
一方、SD124が光受信器110に対して入力信号がないことを検出すると、AOC125に対して時定数切替制御電圧VAOC1を出力し、AOC125が有する積分器のうち、時定数の小さな積分器(INT1)を用いるように制御する。
このため、AOC125からは、時間的に急峻に値が大きくなるオフセット補償用制御電圧VINT1が出力され、電流源112はオフセット補償用制御電圧VINT1の値に応じてPD111から発生した電流信号を引き抜く。
次に、図3を用いて本発明の増幅器120の動作に関して、光受信器110に対して時刻t1からt2の間に伝送速度10Gbit/sの光信号が入力され、時刻t4からt5の間に伝送速度1Gbit/sの光信号が入力される場合を例に説明する。
本実施例では、光受信器110に入力される光信号の振幅は、伝送速度10Gbit/sの光信号の振幅が、伝送速度1Gbit/sの光信号の振幅よりも大きくなっている。
なお、本実施例における光信号の振幅の大小関係は、伝送速度10Gbit/sの光信号の振幅が、伝送速度1Gbit/sの光信号の振幅よりも大きくなっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、光信号の振幅の大小関係が逆であってもよい。
時刻t1に10Gbit/sの光信号が入力されると、既に記述したように光信号はPD111で光電変換され、TIA121で電圧信号に変換して増幅される。
一方、伝送速度通知器114はそれに先んじて光受信装置制御部101から時刻t0に速度通知制御電圧V1を受け取り、時刻t1にt−LPF126に対して速度通知制御電圧V1を発出し、それを受けてt−LPF126は透過帯域をf1=7.5GHz程に設定する。
前述したように、MPCPプロトコルにより、情報伝送用の光信号が光受信器100に伝送される前(時間的に前)に、どのような種類(例えば伝送速度)の情報伝送用の光信号がどのようなタイミングや順番で送信されてくるかが、この光受信装置100に送られてきており、そのような情報は光受信装置制御部101に記憶されている。このように記憶されている情報に基づき、時刻t0において光受信装置制御部101から速度通知制御電圧V1を出力しているのである。
前記SD124は光受信器110に対して入力信号があることを時刻t1からtset1までの時間tpreamble以内に検出し、時定数切替制御電圧VAOC2をAOC125に対して出力する。これを受けてAOC125が有する2対1スイッチ125cは、時定数の大きな積分器(INT2)125bの出力であるオフセット補償用制御電圧VINT2が、AOC125から電流源112に出力されるように、スイッチの方路を切り替える。
このように光受信器110に対して入力信号があるときに、AOC125の時定数を大きくするため、長い連続符号を受信してもベースラインが変動せず、アイ開口を大きくすることができる。
また、時定数の大きな積分器(INT2)125bから出力されるオフセット補償用制御電圧VINT2は、振幅の大きな伝送速度10Gbit/sの光信号の振幅に応じた値となっている。このため、電流源112は、振幅の大きな伝送速度10Gbit/sの光信号の振幅に応じた値となっているオフセット補償用制御電圧VINT2に応じて電流信号を引き抜くため、TIA121には過大入力が加わることはなく、波形歪みを引き起こすことを防止することができる。
伝送速度10Gbit/sの光信号の受信を時刻t2で終えると時刻t4まではTIA121への入力信号が存在しない。SD124はTIA121の出力をモニタし、光受信器110への入力信号が無いと判定し、AOC125に時定数切替制御電圧VAOC1を出力し、AOC125が有する積分器(INT1)125aの出力であるオフセット補償用制御電圧VINT1が、AOC125から電流源112に出力されるように、スイッチ125cの方路を切り替える。
このように光受信器110に対して入力信号がないときに、AOC125の時定数を小さくするため、フィードバックの初期応答速度が向上し高速フィードバック制御を行うことができる。
時刻t4からは伝送速度1Gbit/sの光信号が光受信器110に入力される。10Gbit/sの信号の時と同様、伝送速度通知器114はそれに先んじて光受信装置制御部101から時刻t3に速度通知制御電圧V2を受け取り、時刻t3にt−LPF126に対して速度通知制御電圧V2を発出し、それを受けてt−LPF126は通過帯域をf2=750MHz程に設定する。
光受信器110への入力信号が10Gbit/sの時と同様に、前記SD124は光受信器110に対して入力信号があることを時刻t4からtset2までの時間tpreamble以内に検出し、時定数切替制御電圧VAOC2をAOC125に対して出力する。これを受けてAOC125が有する2対1のスイッチ125cは、時定数の大きな積分器(INT2)125bの出力であるオフセット補償用制御電圧VINT2が、AOC125から電流源112に出力されるように、スイッチの方路を切り替える。
このように光受信器110に対して入力信号があるときに、AOC125の時定数を大きくするため、長い連続符号を受信してもベースラインが変動せず、アイ開口を大きくすることができる。
また、時定数の大きな積分器(INT2)125bから出力されるオフセット補償用制御電圧VINT2は、伝送速度1Gbit/sの光信号の振幅に応じた値となっている。このため、電流源112は、伝送速度1Gbit/sの光信号の振幅に応じた値となっているオフセット補償用制御電圧VINT2に応じて電流信号を引き抜くため、TIA121には過大入力が加わることはなく、波形歪みを引き起こすことを防止することができる。
伝送速度1Gbit/sの光信号の受信を時刻t5で終えるとTIA121への入力信号が存在しなくなり、SD124は光受信器110への入力信号が無いと判定し、AOC125に時定数切替制御電圧VAOC1を出力し、AOC125が有する積分器(INT1)125aの出力であるオフセット補償用制御電圧VINT1が、AOC125から電流源112に出力されるように、スイッチ125cの方路を切り替える。
また、本実施例におけるt−LPF126の透過特性を図4に示す。図4に示した増幅器の透過特性は米国Cadence社のIC設計ツール“Vurtuso composer”を用いて設計した回路におけるシュミレーション結果である。Cadence社の設計ツールは業界標準として広く用いられており、高い信頼性、汎用性を有している。
また、図5に本実施例のAOC125の具体的な回路構成の一例を示す。先に示した図2はAOC125の備える機能を等価回路的に示したものであり、図5は、図2に示すAOC125の機能を実現するための具体的な回路の一例を示すものである。
図5に示すように、AOC125は、積分器125−1と、スイッチ用FET(pチャネルMOSFET)152−2,152−3と、抵抗152−4を主要部材として構成されている。抵抗152−4は積分器125−1の入力端子に接続されており、スイッチ用FET152−2,152−3は、抵抗152−4に対して並行に接続されている。
外部から信号レベルの高い時定数切替制御電圧VAOC2が入力されるとFET152−2,152−3のゲートに電圧が印加され、FETのドレイン電流が流れなくなる。すると、抵抗152−4の抵抗値が上がるために時定数が大きく制御される。
また、外部からの信号レベルの低い時定数切替制御電圧VAOC1が入力されるとFET152−2,152−3のドレイン電流が流れるようになり、抵抗152−4の抵抗値が下がるために時定数が小さく制御される。
以上のように、光受信器110の透過帯域、具体的にはt−LPF126の透過帯域を、光伝送装置100内の信号速度通知器114によって与えられる伝送速度の情報(速度通知制御電圧V1,V2)を基に適切に設定することによって、異なる伝送速度の信号を1つの光受信器110で誤り無く受信することが可能となる。
なお、本実施例においては2つの異なる伝送速度の信号が光受信器110に入力された時の動作を説明したが、2つ以上でも適用可能である。例えばN種類の異なる伝送速度の光信号が入力される時には、伝送速度通知器114がt−LPF126に対して発出する速度通知制御電圧もN通りの値を取る。ただし、Nは自然数とする。また、t−LPF126をLIA123の後段に配備したが、LIA123の前段に配置しても良い。
また本実施例においては、S/B122によりTIA121から出力される単相信号を差動信号に変換しているが、S/B122を設けずにTIAから出力される単相信号のままであっても、本発明を適用することができることは勿論である。
<実施例1の変形例>
次に上述した実施例1の変形例を説明する。
図1に示す実施例1の増幅器120においては、透過帯域可変の低域フィルタ(t−LPF)126を用いていたが、図6に示す変形例では、t−LPF126の代わりに、遮断周波数可変の増幅器(t−Amp:tunable-Amplifier)127を用いている。
t−Amp127は、図7に示すように、並列接続された複数(本例では2つ)の増幅器127a,127bと、セレクタ127cにより構成されている。
増幅器127a,127bには、LIA123により増幅された差動信号が入力される。増幅器127aの遮断周波数(透過帯域)は7.5GHzになっており、増幅器127bの遮断周波数(透過帯域)は750MHzになっている。
t−Amp127のセレクタ127cに速度通知制御電圧V1が入力されると、セレクタ127cは増幅器127aを透過してきた差動信号のみを選択してMR−CDR113に向けて出力する。また、t−Amp127のセレクタ127cに速度通知制御電圧V2が入力されると、セレクタ127cは増幅器127bを透過してきた差動信号のみを選択してMR−CDR113に向けて出力する。
このように、光受信器110の透過帯域、具体的にはt−Amp127の遮断周波数特性(透過帯域)を、信号速度通知器114によって与えられる伝送速度の情報(速度通知制御電圧V1,V2)を基に適切に切り替えることによって、異なる伝送速度の信号を1つの光受信器110で誤り無く受信することが可能となる。
なお、t−Amp127は、LIA123の後段に配置しているが、LIA123の前段に配置してもよい。
t−Amp127を用いたときの光受信器の増幅器120の動作は、基本的にt−LPF126を用いたときと同じであり、図3に記載の特性図においては、t−LPFをt−Ampと読み替え、f1,f2は「t−Ampの遮断周波数」と読み替えればよい。
本発明の第2の実施例における光受信装置100の機能ブロック図は実施例1と同様で、図1および図2に示す通りである。t−LPF126の透過特性の透過特性も実施例1と同様に図4に示す通りである。また、AOC125、SD124の特性と動作も実施例1と同様であるとする。
本実施例においては、光受信装置100に入力される光信号の伝送速度を示す速度通知制御電圧V1,V2を、該光受信装置100内で光受信装置制御部101、伝送速度通知器114、光受信器110の間でやりとりする信号の形式が実施例1と異なる。
実施例2における光受信装置制御部101と伝送速度通知器114との間では、図8に示すように光受信器110への入力光信号が存在する期間は速度通知制御電圧V1,V2のレベルを保持するような形式で制御信号のやり取りをする。
本実施例では光受信器110への入力光信号の伝送速度が10Gbit/sと1Gbit/sの2種類存在する場合について説明したが、本発明は光受信器110に入力される光信号の伝送速度が2種類の時のみに限定されるものではない。例えば10Gbit/s、2.5Gbit/s、1Gbit/s、600Mbit/sの4種類の異なる伝送速度の光信号が光受信器110に入力される場合の速度通知制御信号は、それぞれV1、V2、V3、V4の4種類の異なる速度通知制御電圧を取り扱えば良い。
t−LPF126は、速度通知制御電圧V1が入力されると透過帯域を7.5GHz程度にし、速度通知制御電圧V2入力されると透過帯域を1.875GHz程度にし、速度通知制御電圧V3入力されると透過帯域を750MHz程度にし、速度通知制御電圧V4が入力されると透過帯域を450MHz程度にする。
実施例2においても実施例1と同様に、t−LPFの代わりにt−Ampを用いてもかまわない。この場合には、図8に記載の特性図においては、t−LPFをt−Ampと読み替え、f1,f2は「t−Ampの遮断周波数」と読み替えればよい。
本発明の第3の実施例における光受信装置100の機能ブロック図は実施例1と同様で、図1および図2に示す通りである。t−LPF126の透過特性の透過特性も実施例1と同様に図4に示す通りである。また、AOC125、SD124の特性と動作も実施例1と同様であるとする。
本実施例においては、光受信装置100に入力される光信号の伝送速度を示す速度通知制御電圧V1,V2を、該光受信装置100内で光受信装置制御部101、伝送速度通知器114、光受信器110の間でやりとりする信号の形式が実施例1、2と異なる。
実施例3における光受信装置制御部101と伝送速度通知器114との間では、1Gbit/sの光信号が光受信器110に入力される場合は、光受信装置制御部101から図9の黒色を示されたタイミング(A)内で「10」と出力される。一方、10Gbit/sの光信号が光受信器110に入力される場合は同じく(B)内で「01」と出力される。
本実施例では光受信器110への入力光信号の伝送速度が10Gbit/sと1Gbit/sの2種類存在する場合について説明したが、本発明は光受信器110に入力される信号の伝送速度が2種類の時のみに限定されるものではない。例えば10Gbit/s、2.5Gbit/s、1Gbit/s、600Mbit/sの4種類の異なる伝送速度の信号が光受信器に入力される場合の速度通知制御信号は、10Gbit/sの時は「11」、2.5Gbit/sの時は「10」、1Gbit/sの時は「01」、600Mbit/sの時は「00」のようなシーケンスで制御信号のやり取りを行えば良い。
t−LPF126は、速度通知制御電圧として「11」が入力されると透過帯域を7.5GHz程度にし、速度通知制御電圧とし「10」入力されると透過帯域を1.875GHz程度にし、速度通知制御電圧として「01」が入力されると透過帯域を750MHz程度にし、速度通知制御電圧として「00」が入力されると透過帯域を450MHz程度にする。
実施例3においても実施例1と同様に、t−LPFの代わりにt−Ampを用いてもかまわない。この場合には、図9に記載の特性図においては、t−LPFをt−Ampと読み替え、f1,f2は「t−Ampの遮断周波数」と読み替えればよい。
100 光受信装置
101 光受信装置制御部
110 光受信器
111 フォトダイオード(PD:Photodiode)
112 オフセット補償用の電流源
113 複数速度対応のクロックデータ再生器(MR−CDR:Multi-rate-CDR)
114 伝送速度通知器
120 増幅器
121 インピーダンス変換増幅器(TIA:Transimpedance amplifier)
122 シングルバランス変換器(S/B:Single-balance transformation circuit)
123 振幅制限増幅器(LIA:Limiting amplifier)
124 信号検出器(SD:Signal detector)
125 自動オフセット補償回路(AOC:Automatic offset compensation circuit)
126 透過帯域可変の低域透過フィルタ(t−LPF:tunable-LPF)
127 遮断周波数可変の増幅器(t−Amp:tunable-Amplifier)
1,V2 速度通知制御電圧
AOC1,VAOC2 時定数切替制御電圧
INT1,VINT2 オフセット補償用制御電圧

Claims (5)

  1. 受光した光信号を電流信号に変換する受光素子と、
    オフセット補償用制御電圧が入力されるとオフセット補償用制御電圧の値に応じた値の電流信号を、前記受光素子から出力された電流信号から引き抜く電流源と、
    前記受光素子から出力されてから前記電流源により引き抜かれた状態の電流信号が入力され、入力された電流信号を電圧信号に変換してから増幅する増幅器と、
    を備えた光受信器において、
    前記増幅器は、信号検出器と自動オフセット補償回路を有しており、
    前記信号検出器は、前記電圧信号の有無を検出し、前記電圧信号がないと検出したときには第1の時定数切替制御電圧を前記自動オフセット補償回路に出力し、前記電圧信号があると検出したときには第2の時定数切替制御電圧を前記自動オフセット補償回路に出力し、
    前記自動オフセット補償回路は、前記電圧信号を積分する機能を有すると共に、積分に用いる時定数として第1の時定数と第1の時定数より値の大きな第2の時定数を選択することができる機能を有しており、前記第1の時定数切替制御電圧が入力されると第1の時定数を用いて積分をして得た電圧を前記オフセット補償用制御電圧として出力し、前記第2の時定数切替制御電圧が入力されると第2の時定数を用いて積分をして得た電圧を前記オフセット補償用制御電圧として出力することを特徴とする光受信器の増幅器。
  2. 受光した光信号を電流信号に変換する受光素子と、
    オフセット補償用制御電圧が入力されるとオフセット補償用制御電圧の値に応じた値の電流信号を、前記受光素子から出力された電流信号から引き抜く電流源と、
    前記受光素子から出力されてから前記電流源により引き抜かれた状態の電流信号が入力される増幅器と、
    を備えた光受信器において、
    前記増幅器は、前記電流信号を単相の電圧信号に変換するインピーダンス変換増幅器と、このインピーダンス変換増幅器から出力される単相の電圧信号を差動信号に変換するシングルバランス変換器と、このシングルバランス変換器から出力される差動信号を予め決めた振幅制限の下に増幅して増幅した電圧信号を出力する振幅制限増幅器と、この振幅制限増幅器から出力される電圧信号をモニタする信号検出器と、前記シングルバランス変換器から出力される差動信号をモニタする自動オフセット補償回路を有しており、
    前記信号検出器は、前記振幅制限増幅器から出力される電圧信号の有無を検出し、前記振幅制限増幅器から出力される電圧信号がないと検出したときには第1の時定数切替制御電圧を前記自動オフセット補償回路に出力し、前記振幅制限増幅器から出力される電圧信号があると検出したときには第2の時定数切替制御電圧を前記自動オフセット補償回路に出力し、
    前記自動オフセット補償回路は、前記差動信号を積分する機能を有すると共に、積分に用いる時定数として第1の時定数と第1の時定数より値の大きな第2の時定数を選択することができる機能を有しており、前記第1の時定数切替制御電圧が入力されると第1の時定数を用いて積分をして得た電圧を前記オフセット補償用制御電圧として出力し、前記第2の時定数切替制御電圧が入力されると第2の時定数を用いて積分をして得た電圧を前記オフセット補償用制御電圧として出力することを特徴とする光受信器の増幅器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光受信器の増幅器において、
    受信する光信号の伝送速度を示す速度通知制御電圧が外部から入力される共に、入力された速度通知制御電圧の値に応じて透過帯域が変化するフィルタが備えられていることを特徴とする光受信器の増幅器。
  4. 請求項1または請求項2に記載の光受信器の増幅器において、
    受信する光信号の伝送速度を示す速度通知制御電圧が外部から入力される共に、入力された速度通知制御電圧の値に応じて遮断周波数特性が変化する遮断周波数可変増幅器が備えられていることを特徴とする光受信器の増幅器。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の光受信器の増幅器において、
    前記自動オフセット補償回路は、積分器と、この積分器の入力端子に接続された抵抗と、前記抵抗に対して並行に接続されたスイッチ素子を有しており、
    前記スイッチ素子は、前記第1の時定数切替制御電圧が入力されると導通状態となり、前記第2の時定数切替制御電圧が入力されると遮断状態になることを特徴とする光受信器の増幅器。
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