JP2010178257A - 複数速度対応増幅器 - Google Patents

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晋 西原
Makoto Nakamura
誠 中村
Kazuyoshi Nishimura
和好 西村
Hiroshi Koizumi
弘 小泉
Jun Terada
純 寺田
Masashi Nogawa
正史 野河
Masatoshi Tobayashi
正俊 十林
Masahiro Endo
雅広 遠藤
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Abstract

【課題】伝送速度の異なる複数の光信号を、誤り無く光受信器により受信可能とする。
【解決手段】光信号をフォトダイオード1により光電変換した電流信号が増幅器10に入力される。増幅器10のインピーダンス変換増幅器11は電流信号を電圧信号に変換し、振幅制限増幅器12は電圧信号を一定振幅の電圧信号に増幅し、電圧信号は、透過帯域可変の低域フィルタ13を透過する。伝送速度検出・透過帯域制御回路14は、低域フィルタ13を透過した電圧信号を検出することにより入力された光信号の伝送速度を検出し、この検出した伝送速度に対応する電圧信号のみを通過させるように、低域フィルタ13の透過帯域を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信方式におけるディジタル信号伝送を行う光受信技術に係り、詳しくは受光素子により光信号を電気信号(電流信号)に変換した後、その電流信号を電圧信号に変換し、波形整形・増幅する技術に関するものである。特に本発明は複数の異なる伝送速度でバースト的なデータ信号の入力に対して高速に応答し、また、微小信号から大信号まで受信できる、高感度かつ広ダイナミックレンジな光受信技術に関するものである。
光アクセスシステムには加入者側装置(Optical network unit:ONU)と局側装置(Optical line terminal:OLT)とが1対1で接続されるシングルスター構成(Single star:SS)と、複数のONUが受動光分岐素子を介して1つのOLTに接続される受動光ネットワーク(Passive optical network:PON)構成とがある。
SS方式においてはONUがOLTを占有出来るので高速通信が可能であるが、装置コストが高いという欠点がある。
一方、PON方式においては複数のONUが1つのOLTや光ファイバ設備を共有するために経済性に優れるという理由から、多くの光アクセスシテムではPON方式が採用されている。
PON方式の下り伝送は連続モードで、各ONUへの信号は時分割多重(Time division multiplexing:TDM)されて伝送される。下り信号は全てのONUにブロードキャストされ、各ONUは自分宛の信号のみ選択受信する。
一方、上り伝送では、時分割多元接続(Time division multiple access:TDMA)によって、信号の衝突を避けるために各ONUはOLTから指定されたタイミングで信号を伝送する。ONUとOLT間の伝送距離がONU毎に異なるために、各ONUからの上り信号は互いに強度と位相の異なる間欠的な信号であるという特徴があり、上り信号はバーストモードと呼ばれる。
光受信器は一般に、フォトダイオード(Photodiode:PD)、等化増幅器(Equalizing amplifier:EQA)、クロックデータ再生器(Clock and date recovery:CDR)によって構成される。
EQAはインピーダンス変換増幅器(Transimpedance amplifiert:TIA)と振幅制限増幅器(Limiting amplifier:LIA)により構成され、CDRはクロック再生回路(Clock recovery circuit:CRC)と識別再生回路(Decision circuit:DEC)により構成される。
光受信器への入力光信号はPDによって電流信号に、電流信号はTIAにおいて電圧信号にそれぞれ変換される。LIAにおいては後段のCDRで識別再生可能なレベルに振幅制限されて増幅される。
CDRにおいてはCRCが入力信号からクロック信号を抽出・再生し、その再生クロックによって与えられる識別タイミングでDECが入力信号を識別再生する。
PON方式においては、上り信号はバーストモードであるため、OLT光受信器を構成するTIA、LIAは強度の著しく異なるバースト信号を歪み無く増幅し、CRCは互いに異なる位相のバースト信号からクロック信号を抽出する必要がある。その際にはバースト信号毎に各々の受信回路は最適化される必要があるが、各回路はある一定の応答時間を必要とする。
上り通信サービスを提供するという観点からは、広域収容のために大きな伝送路損失をサポートする必要があるため、等化増幅器(EQA)には高感度かつ広ダイナミックレンジな受信性能が求められる。
また、高い上り伝送効率の実現という観点から、上りバースト信号間のガードタイムやプリアンブル長等の物理的オーバーヘッドを短くする必要があるため、TIA、LIA、CRCに対しては瞬時応答性能が要求される。
高速なPONシステムを実現するためには、上記のような高速バースト信号受信技術の確立が極めて重要な役割を担う。また、より高速なシステムを導入する際には経済性の観点から、従来から使用してきた既存の光ファイバ設備・装置を有効利用し、かつ既存の低速なサービスの加入者に対しても変わることなく通信サービスを提供する必要がある。
従って、OLTの光受信器に対してはバーストモードの信号だけでなく、複数の異なる伝送速度の信号に対しても高い受信性能が求められるが、従来の受信器では複数の異なる伝送速度の信号に対して、特に、バースト信号に対して高速、高感度かつ広ダイナミックレンジな受信性能を担保することが困難であるという問題があった。
西原他、A burst-mode 3R receiver for 10-Gbit/s PON systems with high sensitivity, wide dynamic range, and fast response(IEEE J. Lightwave technology, vol.26, no.1, January 1, 2008)
非特許文献1において、従来技術の光受信器に関しての、高速なバースト信号に対する高感度・広ダイナミックレンジな受信性能と高速応答性能が報告されている。しかし、互いに伝送速度が異なる複数の信号が光受信器に対して入力された場合に関する動作については未解決のままであった。
本発明は、上記従来技術に鑑み、伝送速度が異なる複数の信号が光受信器に対して入力されたときであっても、光受信器において信号誤りなく正確に信号を受信することができるようにする、複数速度対応増幅器を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、
光信号を光電変換する受光素子から出力された電流信号が入力され、前記電流信号を電圧信号に変換してから増幅する増幅器において、
前記電圧信号が入力される透過帯域が可変の低域フィルタと、この低域フィルタの透過帯域を制御する制御回路とを有し、
前記制御回路は、前記低域フィルタを透過した電圧信号を信号処理することにより前記光信号の伝送速度を検出し、この伝送速度に対応する値の制御電圧を前記低域フィルタに送り、
前記低域フィルタは、前記制御電圧が入力されると、当該低域フィルタの透過帯域を、前記制御電圧の値に対応する伝送速度となっている電圧信号を透過させる透過帯域に変更することを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記の複数速度対応増幅器において、
前記制御回路は、前記低域フィルタから電圧信号が予め決めた一定時間以上経過して出力されないときには、電圧信号が出力されていないことを示す値の制御電圧を前記低域フィルタに送り、
前記低域フィルタは、電圧信号が出力されていないことを示す値の制御電圧が入力されると、当該低域フィルタの透過帯域を、当該低域フィルタの最大透過周波数に変更することを特徴とする。
また本発明の構成は、
光信号を光電変換する受光素子から出力された電流信号が入力され、前記電流信号を電圧信号に変換してから増幅する増幅器において、
前記電圧信号が入力される低域フィルタ部と、この低域フィルタ部の透過帯域を制御する制御回路とを有し、
前記制御回路は、前記低域フィルタ部を透過した電圧信号を信号処理することにより前記光信号の伝送速度を検出し、この伝送速度に対応する値の制御電圧を前記低域フィルタ部に送り、
前記低域フィルタ部は、並列接続された透過帯域が異なる複数の低域フィルタと、前記複数の低域フィルタを透過してきた電圧信号を選択して出力するスイッチとを有し、
前記スイッチは、前記制御電圧が入力されると、前記制御電圧の値に対応する伝送速度となっている電圧信号を透過させる透過帯域となっている低域フィルタを透過してきた電圧信号のみを出力するようにスイッチング動作することを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記の複数速度対応増幅器において、
前記制御回路は、前記低域フィルタ部から電圧信号が予め決めた一定時間以上経過して出力されないときには、電圧信号が出力されていないことを示す値の制御電圧を前記低域フィルタ部に送り、
前記低域フィルタ部の前記スイッチは、電圧信号が出力されていないことを示す値の制御電圧が入力されると、各低域フィルタを透過してきた全ての電圧信号を出力するようにスイッチング動作することを特徴とする。
また本発明の構成は、
光信号を光電変換する受光素子から出力された電流信号が入力され、前記電流信号を電圧信号に変換してから増幅する増幅器において、
それぞれ電圧信号が入力されると共にフィルタリングした電圧信号を個別に出力するように、並列接続された透過帯域が異なる複数の低域フィルタからなる低域フィルタアレイが備えられていることを特徴とする。
また本発明の構成は、
光信号を光電変換する受光素子から出力された電流信号が入力され、前記電流信号を電圧信号に変換してから増幅すると共に、前記光信号の伝送速度を示す制御電圧が入力される増幅器において、
前記電圧信号が入力される透過帯域が可変の低域フィルタが備えられており、
前記低域フィルタは、前記制御電圧が入力されると、当該低域フィルタの透過帯域を、前記制御電圧の値に対応する伝送速度の電圧信号を透過させる透過帯域に変更することを特徴とする。
また本発明の構成は、
光信号を光電変換する受光素子から出力された電流信号が入力され、前記電流信号を電圧信号に変換してから増幅すると共に、前記光信号の伝送速度を示す制御電圧が入力される増幅器において、
並列接続された透過帯域が異なる複数の低域フィルタと、前記複数の低域フィルタを透過してきた電圧信号を選択して出力するスイッチとを有する低域フィルタ部が備えられており、
前記低域フィルタ部の前記スイッチは、前記制御電圧が入力されると、前記制御電圧の値に対応する伝送速度の電圧信号を透過させる低域フィルタを透過してきた電圧信号を選択し、選択した電圧信号のみを出力するようにスイッチング動作することを特徴とする。
光受信器に搭載される本発明の増幅器によれば、受信する光信号の伝送速度に応じてフィルタの透過帯域を変更するようにしたので、伝送速度が異なる複数の光信号が光受信器に入力された時に誤り無く受信することが可能となる。
本発明の実施例1に係る増幅器が搭載された光受信器を示す機能ブロック図。 実施例1の増幅器の動作を示す特性図。 実施例1の低域フィルタの透過特性を示す特性図。 実施例1の変形例を示す機能ブロック図。 本発明の実施例2に係る増幅器が搭載された光受信器を示す機能ブロック図。 実施例2の低域フィルタを示す機能ブロック図。 実施例2の低域フィルタの透過特性を示す特性図。 実施例2の増幅器の動作を示す特性図。 本発明の実施例3に係る増幅器が搭載された光受信器を示す機能ブロック図。 実施例3の低域フィルタの透過特性を示す特性図。 実施例3の増幅器の動作を示す特性図。 実施例3の変形例を示す機能ブロック図。 実施例3の変形例に係る増幅器の動作を示す特性図。 本発明の実施例4に係る増幅器が搭載された光受信装置を示す機能ブロック図。 実施例4の増幅器の動作を示す特性図。 実施例4の低域フィルタの透過特性を示す特性図。 本発明の実施例5に係る増幅器が搭載された光受信装置を示す機能ブロック図。 実施例5の低域フィルタを示す機能ブロック図。 実施例5の低域フィルタの透過特性を示す特性図。 実施例5の増幅器の動作を示す特性図。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例における増幅器10が搭載された光受信器の機能ブロック図を示すものである。
この光受信器は、受光素子であるフォトダイオード(PD:Photodiode)1と、増幅器10とで構成されている。
増幅器10は、インピーダンス変換増幅器(TIA:Transimpedance amplifier)11と、振幅制限増幅器(LIA:Limiting amplifier)12と、透過帯域可変の低域フィルタ(t−LPF:tunable-LPF)13と、伝送速度検出・透過帯域制御回路14を有する。
PD1は、受光した光信号を光電変換して電流信号を出力する。増幅器10のTIA11には、PD1から出力された電流信号が入力され、この電流信号を電圧信号に変換する。LIA12は、電圧信号を一定振幅の電圧信号に増幅する。
t−LPF13は、詳細は後述するが、伝送速度検出・透過帯域制御回路14の制御により透過帯域が変化するフィルタであり、t−LPF13を透過した電圧信号は、増幅器10の出力信号として外部に出力される他、伝送速度検出・透過帯域制御回路14にも入力される。
伝送速度検出・透過帯域制御回路14は、t−LPF13を透過した電圧信号を信号処理することにより、光受信器に入力されている光信号の伝送速度を検出する。
光信号の伝送速度の検出手法としては、各種の手法があるが、例えば次のような手法を採用している。
(1)t−LPF13を透過した電圧信号の信号レベルの平均値を求めて、光信号の伝送速度を求める。
(2)t−LPF13を透過した電圧信号の、一定時間中の信号パルスをカウントして、光信号の伝送速度を求める。
(3)t−LPF13を透過した電圧信号の、信号パルスをサンプリングしてパルス幅を検出して、光信号の伝送速度を求める。
勿論、他の手法も採用することができる。
更に、伝送速度検出・透過帯域制御回路14は、上述した手法により光信号の伝送速度を検出したら、伝送速度に応じた値の透過帯域制御電圧Vを出力する。
例えば、
(1)光信号の伝送速度が10Gb/sである場合には、透過帯域制御電圧V1を出力し、
(2)光信号の伝送速度が2.5Gb/sである場合には、透過帯域制御電圧V2を出力し、
(3)光信号の伝送速度が1Gb/sである場合には、透過帯域制御電圧V3を出力し、
(4)光信号の伝送速度が600Mb/sである場合には、透過帯域制御電圧V4を出力する。
更に、伝送速度検出・透過帯域制御回路14は、t−LPF13から電圧信号が予め決めた一定時間継続して出力されていないとき、つまり、光受信器が光信号を受信していないとき(無信号時)や、t−LPF13の透過帯域が低く設定されているときに高速伝送速度の光信号を受信してt−LPF13から電圧信号が出力されないときには、透過帯域制御電圧Vmを出力するようになっている。
なお、この例では、V4<V3<V2<V1<Vmとしている。
t−LPF13は、伝送速度検出・透過帯域制御回路14から透過帯域制御電圧V(V1,V2,V3,V4,Vm)が入力されると、透過帯域を例えば次のように変化させる。
(1)透過帯域制御電圧V1が入力されると、透過帯域を7.5GHzにし、
(2)透過帯域制御電圧V2が入力されると、透過帯域を1.875GHzにし、
(3)透過帯域制御電圧V3が入力されると、透過帯域を750MHzにし、
(4)透過帯域制御電圧V4が入力されると、透過帯域を450MHzにし、
(5)透過帯域制御電圧Vmが入力されると、透過帯域を7.5GHzより高い、このフィルタの最大透過周波数にする。
なお上述した一例に示すように、t−LPFの透過帯域は伝送速度の75%程が望ましい。なぜなら、受信器はその透過帯域が低すぎると入力信号を正しく増幅・再生できず、また、透過帯域が高すぎても信号だけでなく高周波の雑音をも増幅してしまってS/N比が劣化し、受信特性が低下してしまうからである。
次に図2を用いて本発明の増幅器10の動作に関して、光受信器に対して時刻t1から時刻t2の間に伝送速度10Gbit/sの光信号が入力され、時刻t3から時刻t4の間に伝送速度1Gbit/sの光信号が入力され、時刻t5から時刻t6の間に伝送速度10Gbit/sの光信号が入力される場合を例に説明する。
時刻t1に10Gbit/sの光信号が入力されると光信号はPD1によって電流信号へ変換され、TIA11に出力される。TIA11では電流信号を電圧信号に変換して増幅し、後段のLIA12に出力する。LIA12はTIA11からの電圧信号を一定振幅の電圧信号に増幅し、後段のt−LPF13に出力する。t−LPF13の出力は該光受信器出力端と伝送速度検出・透過帯域制御回路14とに出力される。
伝送速度検出・透過帯域制御回路14は入力信号の伝送速度(10Gb/s)を検出し、その伝送速度(10Gb/s)に応じた透過帯域制御電圧V1をt−LPF13に出力する。t−LPF13は透過帯域制御電圧V1が入力されることにより、その透過帯域を7.5GHzにする。
本実施例におけるt−LPF13の透過特性を図3に示すが、これは業界標準として広く用いられている米国Cadence社のIC設計ツール“Vurtuso composer”を用いて設計した回路におけるシミュレーション結果である。またt−LPF13の透過帯域を設定する時には、所定の応答時間(tpreamble)以内に伝送速度の検出と透過帯域の設定を済ませる。なお、図面では応答時間(tpreamble)をtpreと簡略化して表記している。
一般にイーサネット(登録商標)やATMなどの伝送方式においてパケット信号を送受信する際には、パケットの先頭部にはプリアンブルと呼ばれる特殊な符号が付加され、信号の始まりの通知や同期に用いられる。プリアンブルの後にペイロードと呼ばれる正味のデータ部分が伝送される。
プリアンブル時間は光受信器が用いられるシステムによって定められる。プリアンブル区間は実データ部分ではない、余剰のオーバーヘッド成分なので、tpreambleが長すぎるとシステムの伝送効率を低下させてしまうので好ましくない。
時刻t1に光受信器に対して10Gbit/sの光信号が入力されてから、時刻tset1までのtpreamble以内に透過帯域を7.5GHz程度に制御した後に実データ部分を時刻t2まで受信する。
時刻t2を過ぎると光受信器に光信号が入力されなくなり、t−LPF13から電圧信号が出力されなくなる。
伝送速度検出・透過帯域制御回路14は、t−LPF13からの電圧信号が、時刻t2から一定時間tc継続して出力されていないと、透過帯域制御電圧Vmを出力する。
このように透過帯域制御電圧Vmが出力されるので、t−LPF13の透過帯域は高くなり時刻t3では最大透過周波数になる。
次に、時刻t3になると伝送速度が1Gbit/sの光信号が光受信器に入力される。10Gbit/sの時と同様に、伝送速度検出・透過帯域制御回路14は入力信号の伝送速度(1Gbit/s)を検出し、その伝送速度(1Gbit/s)に応じた透過帯域制御電圧V3をt−LPF13に出力し、t−LPF13の透過帯域を750MHz程度に設定する。
時刻t3に光受信器に対して光信号が入力されてから、時刻tset2までのtpreamble以内に透過帯域を750MHz程度に制御した後に実データ部分を時刻t4まで受信する。
時刻t4を過ぎると光受信器に光信号が入力されなくなり、t−LPF13から電圧信号が出力されなくなる。
伝送速度検出・透過帯域制御回路14は、t−LPF13からの電圧信号が、時刻t4から一定時間tc継続して出力されていないと、透過帯域制御電圧Vmを出力する。
このように透過帯域制御電圧Vmが出力されるので、t−LPF13の透過帯域は高くなり時刻t5では最大透過周波数になる。
次に、時刻t5になると伝送速度が10Gbit/sの光信号が光受信器に入力される。そうすると伝送速度検出・透過帯域制御回路14は入力信号の伝送速度(10Gbit/s)を検出し、その伝送速度(10Gbit/s)に応じた透過帯域制御電圧V1をt−LPF13に出力し、t−LPF13の透過帯域を7.5GHz程度に設定する。
時刻t5に光受信器に対して光信号が入力されてから、時刻tset3までのtpreamble以内に透過帯域を7.5GHz程度に制御した後に実データ部分を時刻t6まで受信する。
以上のように、入力信号に応じてt−LPF13の透過帯域を適切な値に設定することによって、異なる伝送速度の光信号を1つの光受信器で誤り無く受信することが可能となる。
なお、本実施例においては2つの異なる伝送速度の光信号が光受信器に入力された時の動作を説明したが、2つ以上でも適用可能である。例えばN種類の互いに異なる伝送速度の光信号が入力される場合に、伝送速度検出・透過帯域制御回路14からt−LPF13に出力される透過帯域制御電圧もまたN種類で、それらは互いに異なる。ここで、Nは自然数である。
また、本実施例においてはt−LPF13をLIA12の後段に配備したが、図4に示すように、LIA12の前段にt−LPF13を配置しても良い。
図4に示す増幅器10aは、図1に示す増幅器10に対して、LIA12とt−LPF13の配置位置を交換した構成となっていが、各構成要素の動作特性及び増幅器全体の動作特性は、図1に示す増幅器と同様である。
本発明の第2の実施例について、図5を用いて説明する。
図5は、本発明の第2の実施例における増幅器20が搭載された光受信器の機能ブロック図を示すものである。
この光受信器は、受光素子であるフォトダイオード(PD:Photodiode)1と、増幅器20とで構成されている。
増幅器20は、インピーダンス変換増幅器(TIA:Transimpedance amplifier)21と、振幅制限増幅器(LIA:Limiting amplifier)22と、低域フィルタ部となる透過帯域可変の低域フィルタ(t−LPF:tunable-LPF)23と、伝送速度検出・透過帯域制御回路24を有する。
増幅器20の回路構成のうち、TIA21,LIA22,伝送速度検出・透過帯域制御回路24は、図1に示す、TIA11,LIA12,伝送速度検出・透過帯域制御回路14と同じ動作機能を果たすものである。
t−LPF23は、図6に示すように、4つの低域フィルタ(LPF)23a,23b,23c,23dと4×1スイッチ23eを有している。
LPF23aの透過帯域f1は7.5GHzであり、LPF23bの透過帯域f2は1.875GHzであり、LPF23cの透過帯域f3は750MHzであり、LPF23dの透過帯域f4は450MHzである。
LPF23a,23b,23c,23dは並列接続されており、LIA22からの電圧信号が入力端子23inを介して入力されると、この電圧信号は4分岐して各LPF23a,23b,23c,23dに入力される。
またLPF23a,23b,23c,23dの出力側は、スイッチ23eを介して出力端子23outに結合されている。
スイッチ23eは、伝送速度検出・透過帯域制御回路24からの透過帯域制御電圧Vが制御端子23sから入力されることによりスイッチング動作する。
具体的には、
(1)透過帯域制御電圧V1が入力されると、透過帯域が7.5GHzのLPF23aを透過した電圧信号のみを選択して出力し、
(2)透過帯域制御電圧V2入力されると、透過帯域が1.875GHzのLPF23bを透過した電圧信号のみを選択して出力し、
(3)透過帯域制御電圧V3が入力されると、透過帯域が750MHzのLPF23cを透過した電圧信号のみを選択して出力し、
(4)透過帯域制御電圧V4が入力されると、透過帯域が450MHzのLPF23dを透過した電圧信号のみを選択して出力し、
(5)透過帯域制御電圧Vmが入力されると、各LPF23a,23b,23c,23dを透過した電圧信号を全て出力する。
したがって、このt−LPF23の透過特性は、図7に示すようになる。
次に図8を用いて本発明の増幅器20の動作に関して、光受信器に対して時刻t1から時刻t2の間に伝送速度10Gbit/sの光信号が入力され、時刻t3から時刻t4の間に伝送速度2.5Gbit/sの光信号が入力され、時刻t5から時刻t6の間に伝送速度1Gbit/sの光信号が入力され、時刻t7から時刻t8の間に伝送速度600Mbit/sの光信号が入力され、時刻t9から時刻t10の間に伝送速度1Gbit/sの光信号が入力され、時刻t11から時刻t12の間に伝送速度2.5Gbit/sの光信号が入力され、時刻t13から時刻t14の間に伝送速度10Gbit/sの光信号が入力される場合を例に説明する。
時刻t1に10Gbit/sの光信号が入力されると実施例1と同様に、光信号はPD1によって電流信号へ変換され、電流信号はTIA21により電圧信号に変換され、LIA22によって電圧信号が一定振幅の電圧信号に増幅される。この電圧信号が該光受信器出力端と伝送速度検出・透過帯域制御回路24とに出力される。
伝送速度検出・透過帯域制御回路24は入力信号の伝送速度(10Gb/s)を検出し、その伝送速度(10Gb/s)に応じた透過帯域制御電圧V1をt−LPF23に出力する。
t−LPF23に透過帯域制御電圧V1が入力されると、t−LPF23のスイッチ23eは、透過帯域が7.5GHzのLPF23aを透過してきた電圧信号のみを出力するように切替動作をする。
実施例1と同様に透過帯域の切替動作を時刻t1から時刻tset1までのtpreamble以内に完了し、実データ部分を時刻t2まで受信する。
以上によって本発明の増幅器20が搭載された光受信器は10Gbit/sの入力信号を誤り無く受信することが可能となる。
時刻t2を過ぎると光受信器に光信号が入力されなくなり、t−LPF23から電圧信号が出力されなくなる。
伝送速度検出・透過帯域制御回路24は、t−LPF23からの電圧信号が、時刻t2から一定時間tc継続して出力されていないと、透過帯域制御電圧Vmを出力する。
このように透過帯域制御電圧Vmが出力されるので、t−LPF23のスイッチ23eは、各LPF23a,23b,23c,23dを透過してきた電圧信号を全て出力するように切替動作をする。
次に、時刻t3から時刻t4の間に2.5Gbit/sの光信号が光受信器に入力される場合の動作を説明する。
時刻t3になると伝送速度が2.5Gbit/sの光信号が光受信器に入力される。伝送速度検出・透過帯域制御回路24は入力信号の伝送速度(2.5Gb/s)を検出し、その伝送速度(2.5Gb/s)に応じた透過帯域制御電圧V2をt−LPF23に出力する。
t−LPF23に透過帯域制御電圧V2が入力されると、t−LPF23のスイッチ23eは、透過帯域が1.875GHzのLPF23bを透過してきた電圧信号のみを出力するように切替動作をする。
この透過帯域の切替動作を時刻t3から時刻tset2までのtpreamble以内に完了し、実データ部分を時刻t4まで受信する。
以上によって本発明の増幅器20が搭載された光受信器は2.5Gbit/sの入力信号を誤り無く受信することが可能となる。
時刻t4を過ぎると光受信器に光信号が入力されなくなり、t−LPF23から電圧信号が出力されなくなる。
伝送速度検出・透過帯域制御回路24は、t−LPF23からの電圧信号が、時刻t4から一定時間tc継続して出力されていないと、透過帯域制御電圧Vmを出力する。
このように透過帯域制御電圧Vmが出力されるので、t−LPF23のスイッチ23eは、各LPF23a,23b,23c,23dを透過してきた電圧信号を全て出力するように切替動作をする。
時刻t5から時刻t6の間には1Gbit/sの光信号が光受信器に入力されるが、伝送速度検出・透過帯域制御回路24とt−LPF23の動作以外は、受信器に対する入力信号の伝送速度によらず変わらないので、以降は伝送速度検出・透過帯域制御回路24とt−LPF23の動作のみを説明する。
伝送速度検出・透過帯域制御回路24は、光信号の伝送速度が1Gbit/sであることを検出すると、t−LPF23に対し透過帯域制御電圧V3を出力する。するとt−LPF23が有するスイッチ23eは、透過帯域が750MHzのLPF23cを透過してきた電圧信号のみを出力するように切替動作をする。
時刻t7から時刻t8の間には600Mbit/sの光信号が光受信器に入力される。伝送速度検出・透過帯域制御回路24は光信号の伝送速度が600Mbit/sであることを検出すると、t−LPF23に対して透過帯域制御電圧V4を出力する。するとt−LPF23が有するスイッチ23eは、透過帯域450MHzのLPF23dを透過してきた電圧信号のみを出力するように切替動作をする。
時刻t9から時刻t10の間には1Gbit/sの光信号が光受信器に入力される。伝送速度検出・透過帯域制御回路24は、光信号の伝送速度が1Gbit/sであることを検出すると、t−LPF23に対し透過帯域制御電圧V3を出力する。するとt−LPF23が有するスイッチ23eは、透過帯域が750MHzのLPF23cを透過してきた電圧信号のみを出力するように切替動作をする。
時刻t11から時刻t12の間には2.5Gbit/sの光信号が光受信器に入力される。伝送速度検出・透過帯域制御回路24は、光信号の伝送速度が2.5Gbit/sであることを検出すると、t−LPF23に対し透過帯域制御電圧V2を出力する。するとt−LPF23が有するスイッチ23eは、透過帯域が1.875GMHzのLPF23bを透過してきた電圧信号のみを出力するように切替動作をする。
時刻t13から時刻t14の間には10Gbit/sの光信号が光受信器に入力される。伝送速度検出・透過帯域制御回路24は、光信号の伝送速度が10Gbit/sであることを検出すると、t−LPF23に対し透過帯域制御電圧V1を出力する。するとt−LPF23が有するスイッチ23eは、透過帯域が7.5GMHzのLPF23aを透過してきた電圧信号のみを出力するように切替動作をする。
以上のようにして、本技術を適用することによって、互いに異なる複数の伝送速度の光信号を1つの光受信器で誤り無く受信することが可能となる。
また、本実施例では、例として光受信器に対する入力信号の伝送速度が4種類、t−LPF23が有する互いに透過帯域の異なるLPFの数が4個の場合について説明したが、本技術は特に伝送速度の数に依らない。
例えばN種類の互いに異なる伝送速度の光信号が入力される場合に、伝送速度検出・透過帯域制御回路からt−LPFに出力される透過帯域制御電圧もまたN種類で、それらは互いに異なる。ここで、Nは自然数である。また、本実施例においてはt−LPF23をLIA22の後段に配備したが、LIA22の前段に配備しても良い。
本発明の第3の実施例について、図9を用いて説明する。
図9は、本発明の第3の実施例における増幅器30が搭載された光受信器の機能ブロック図を示すものである。
この光受信器は、受光素子であるフォトダイオード(PD:Photodiode)1と、増幅器30とで構成されている。
増幅器30は、インピーダンス変換増幅器(TIA:Transimpedance amplifier)31と、振幅制限増幅器(LIA:Limiting amplifier)32と、低域フィルタアレイ(LPFアレイ)33を有する。
LPFアレイ33は、4つの低域フィルタ(LPF)33a,33b,33c,33dを有する4チャネルLPFである。
LPF33aの透過帯域f1は7.5GHzであり、LPF33bの透過帯域f2は1.875GHzであり、LPF33cの透過帯域f3は750MHzであり、LPF33dの透過帯域f4は450MHzである。
LPF23a,23b,23c,23dは並列接続されており、LIA32からの電圧信号は4分岐して各LPF23a,23b,23c,23dに入力される。
またLPF23a,23b,23c,23dの出力側は、それぞれ個別に、増幅器30の出力端子であるノードA,B,C,Dに接続されている。したがって、LPF23aを透過した電圧信号はノードAから出力され、LPF23bを透過した電圧信号はノードBから出力され、LPF23cを透過した電圧信号はノードCから出力され、LPF23dを透過した電圧信号はノードDから出力される。
図10に、このLPFアレイ33の透過特性を示す。
次に図11を用いて本実施例の増幅器30の動作に関して、光受信器に対して時刻t1から時刻t2の間に伝送速度10Gbit/sの光信号が入力され、時刻t3から時刻t4の間に2.5Gbit/sの光信号が入力され、時刻t5から時刻t6の間に1Gbit/sの光信号が入力され、時刻t7から時刻t8の間に600Mbit/sの光信号が入力される場合を例に説明する。
なお図11において、点線で示す光信号波形は、LPFアレイ33の各LPFによりカットされ、当該LPFから出力されなくなった光信号を表すものである。
時刻t1に10Gbit/sの光信号が入力されると実施例1と同様に光信号はPD1によって電流信号に変換され、電流信号はTIA31により電圧信号に変換され、LIA32によって電圧信号が一定振幅の電圧信号に増幅され、電圧信号としてLPFアレイ33に出力される。
LPFアレイ33に入力された10Gbit/sの電圧信号は分岐されて4つのLPF33a,33b,33c,33dに入力され、各LPF33a,33b,33c,33dの透過帯域に応じて帯域制限されて出力される。
したがって、伝送速度10Gbit/sの電圧信号は、LPF33aを通過しノードAから出力されるが、LPF33b,33c,33dでは帯域制限されてカットされる。この結果、時刻t1から時刻t2までの間において、ノードAから伝送速度10Gbit/sの電圧信号が増幅器30の出力として外部に取り出される。
以降、順に、時刻t3から時刻t4までの間に2.5Gbit/sの光信号が、時刻t5から時刻t6までの間に1Gbit/sの光信号が、時刻t7から時刻t8までの間に600Mbit/sの信号が光受信器に入力される。
時刻t3から時刻t4までの間に2.5Gbit/sの光信号が入力されたときには、伝送速度2.5Gbit/sの電圧信号は、LPF33a,33bを通過しノードA,Bから出力されるが、LPF33c,33dでは帯域制限されてカットされる。
時刻t5から時刻t6までの間に1Gbit/sの光信号が入力されたときには、伝送速度1Gbit/sの電圧信号は、LPF33a,33b,33cを通過しノードA,B,Cから出力されるが、LPF33dでは帯域制限されてカットされる。
時刻t7から時刻t8までの間に600Mbit/sの光信号が入力されたときには、伝送速度600Mbit/sの電圧信号は、LPF33a,33b,33c,33dを通過しノードA,B,C,Dから出力される。
各LPF33a,33b,33c,33dは、その透過帯域を必要とする伝送速度より高速な信号が入力された場合はその信号に対して帯域不足であるために、誤り無く受信することが困難となる可能性がある。例えば、伝送速度10Gbit/sの信号は1.875GHzのLPF33bを透過した後、良好なアイ開口がえられていない可能性が高い。
しかし、7.5GHzのLPF33aを透過した信号は良好なアイ開口を有しているので、7.5GHzのLPF33aを透過した信号を用いれば良い。
他の透過帯域のLPFにおける、その透過帯域を必要とする伝送速度より高速な信号が入力された場合の動作についても同様である。
従って、10Gbit/sの信号は透過帯域が7.5GHzのLPF33aの出力を、2.5Gbit/sの信号は透過帯域が1.875GHzのLPF33bの出力を、1Gbit/sの信号は透過帯域が750MHzのLPF33cの出力を、600Mbit/sの信号は透過帯域が450MHzのLPF33cの出力を、それぞれ後段に配備される可能性のあるCDRなどの回路で用いることが好ましい。
本技術を用いることによって、互いに異なる複数の伝送速度の信号が光受信器に入力された時、伝送速度毎に適切に帯域制限された信号を、後段に配備される可能性のあるCDRなどに出力することが出来る。
実施例1および実施例2のように、本発明に係る増幅器が内蔵された受信器の出力が1つしかない場合は、後段に接続される回路も本発明の増幅器と同様に複数の互いに異なる複数の伝送速度の信号に対して動作することが求められるが、実施例3のように、LPFアレイ33を用いて伝送速度毎に適切に帯域制限された信号を出力することによって、後段に接続される回路も速度毎に最適設計された回路を用意すればよい。本発明は上記のように、回路間での相互接続性を担保するものである。
本実施例3においては、LIA32の後段に複数のLPF33a〜33dを用意したが、TIA−LIA間に互いに透過帯域が異なる4つのLPFを用意しても良い。構成を図12に示す。
図12に示す増幅器30aでは、TIA31の出力が4分岐され、LPFアレイ33のLPF33a、LPF33b、LPF33c、LPF33dに入力される。各LPF33a〜33dの後段には伝送速度ごとに最適設計されたLIA32a,32b,32c,32dが配置され、順に伝送速度10Gbit/s、2.5Gbit/s、1Gbit/s、600Mbit/sの信号に対して最適設計されている。
このような増幅器30aを用いた場合における、光受信器の動作を図13に示す。光信号が光受信器に対して入力される伝送速度や時間的関係は最初の説明と変わらず、光受信器に対して時刻t1から時刻t2の間に伝送速度10Gbit/s、時刻t3から時刻t4の間に2.5Gbit/s、時刻t5から時刻t6の間に1Gbit/s、時刻t7から時刻t8の間に600Mbit/sの光信号が入力されるとする。
時刻t1に10Gbit/sの光信号が入力されると実施例3と同様に光信号はPD1によって電流信号に変換され、TIA31によって増幅され、電圧信号として前記4つのLPF33a〜33dに分岐して出力される。各LPF33a〜33dに入力された10Gbit/sの信号はLPFの透過帯域に応じて帯域制限されてLIA32a〜32dに出力される。以降、順に2.5Gbit/s、1Gbit/s、600Mbit/sの信号が光受信器に入力されるが、10Gbit/sの信号同様に4つのLPF33a〜33dとLIA32a〜32dで帯域制限および振幅制限・増幅され光受信器から出力される。
従って、10Gbit/sの信号は透過帯域が7.5GHzのLPF33aの出力を、2.5Gbit/sの信号は透過帯域が1.875GHzのLPF33bの出力を、1Gbit/sの信号は透過帯域が750MHzのLPF33cの出力を、600Mbit/sの信号は透過帯域が450MHzのLPF33dの出力を、それぞれ後段に配備される可能性のあるCDRなどの回路で用いることが好ましい。
各LPF33a〜33dは、その透過帯域を必要とする伝送速度より高速な信号が入力された場合はその信号に対して帯域不足であるために、誤り無く受信することが困難となる可能性がある。例えば、伝送速度10Gbit/sの信号は1.875GHzのLPF33bを透過した後、良好なアイ開口が得られていない可能性が高い。
しかし、7.5GHzのLPF33aを透過した信号は良好なアイ開口を有しているので、7.5GHzのLPF33aを透過した信号を用いれば良い。他の透過帯域のLPFにおける、その透過帯域を必要とする伝送速度より高速な信号が入力された場合の動作についても同様である。
また、本実施例においては、4つのLIA32a〜32dはそれぞれ伝送速度ごとに最適設計されたものを用いたが、LIA32a〜32dの透過帯域が光受信器に入力される信号の伝送速度をカバーしていれば、単一の品種でも問題ない。
本技術を用いることによって、互いに異なる複数の伝送速度の光信号が光受信器に入力された時、伝送速度毎に適切に帯域制限された信号を、後段に配備される可能性のあるCDRなどに出力することが出来る。
実施例1および実施例2のように、本発明の増幅器が内蔵された受信器の出力が1つしかない場合は、後段に接続される回路も本発明の増幅器同様に複数の互いに異なる複数の伝送速度の信号に対して動作することが求められる。
しかしながら本実施例のように、LPF−LIAアレイを用いて伝送速度毎に適切に帯域制限された信号を出力することによって、後段に接続される回路も速度毎に最適設計された回路を用意すればよい。本発明は上記のように、回路間での相互接続性を担保するものである。
本実施例では、例として光受信器に対する入力信号の伝送速度が4種類の場合について説明したが、入力信号の伝送速度が4以外で異なる信号が入力されてもよく、その際もLPF−LIAを信号の数だけ用意すれば良い。
例えばN種類の互いに異なる伝送速度の光信号が入力される場合には、N対のLPFおよびLIAを用意すれば良い。その際、LPFは入力される信号の伝送速度に適した透過特性を有する必要がある。但し、Nは自然数である。
本発明の第4の実施例について、図面を用いて説明する。
図14は本発明の第4の実施例における増幅器40が搭載された光受信装置240の機能ブロック図を示すものである。
光受信装置240は、光受信器140の他に、この光受信器140を制御する光受信装置制御部241とで構成されている。
光受信器140は、増幅器40の他に、増幅器40の前段に配置された受光素子であるフォトダイオード(PD)141と、増幅器40の後段に配置された複数の伝送速度の信号に対応したクロックデータ再生器(MR−CDR:Multi-rate-CDR)142と、伝送速度通知器143とで構成されている。
フォトダイオード(PD)141は、受光した入力光信号に応じた電流信号を出力する。
MR−CDR142には、増幅器40から出力された複数の伝送速度の信号が入力される。MR−CDR142は、伝送速度が異なる複数の信号からクロック信号を抽出・再生し、再生クロックによって与えられるタイミングでデータを識別再生する。
伝送速度通知器143は、光受信装置制御部241から送られてくる速度通知制御電圧(V11,V12)を、増幅器40に送る。
増幅器40は、インピーダンス変換増幅器(Transimpedance amplifier:TIA)41と、振幅制限増幅器(Limiting amplifier:LIA)42と、透過帯域可変の低域フィルタ(tunable-LPF:t−LPF)43を有する。
t−LPF43はLIA42の後段に接続され、光受信器140に入力される光信号の伝送速度に応じて透過帯域を適切に制御する。具体的には、t−LPF43の透過帯域は、伝送速度通知器143から与えられる速度通知制御電圧V11,V12の値に対応して制御される。例えば、t−LPF43に速度通知制御電圧V11が入力されると、t−LPF43の透過帯域は7.5GHzとなり、t−LPF43に速度通知制御電圧V12が入力されると、t−LPF43の透過帯域は750MHzとなる。
光通信ネットワークにおいては、物理的に離れた複数の光伝送装置が光ファイバを介して互いに接続されて通信データの送受信を行っている。その際には実データを送受信する前に、正しく通信を行うための手続きのプロセスが存在する。例えばIEEE802.3ahにおいてはイーサネット技術を用いて高速光アクセスシステムを実現するための標準規格が定められており、物理的に離れた装置間が通信を正しく行うためのプロトコルとしてMultipoint control protocol(MPCP)というものが規定されている。
一般に光伝送装置は、光ファイバを介して接続された他の光伝送装置との間で通信する際に、互いに信号を送受信する際のタイミングや伝送速度に関する情報等を事前にやり取りし合う。
本発明においてはその点に着目し、光受信装置140の内部に伝送速度通知器143を設けた。伝送速度通知器143は光受信装置制御部241と通信し、光受信器140に対する入力光信号の伝送速度を示す速度通知制御電圧(V11,V12)を該制御部241から受け取って、この速度通知制御電圧(V11,V12)をt−LPF43に対して適切なタイミングで発出する。
次に図15を用いて本発明の増幅器40の動作に関して、光受信器140に対して時刻t1から時刻t2の間に伝送速度10Gbit/sの光信号が入力され、時刻t4から時刻t5の間に伝送速度1Gbit/sの光信号が入力される場合を例に説明する。この時、MR−CDR142は1Gbit/sおよび10Gbit/s両方の異なる伝送速度の信号に対して動作可能であるとする。
時刻t1に10Gbit/sの光信号が入力されると光信号はPD141で光電変換され、TIA41で電流電圧変換され、さらにLIA42において振幅制限・増幅されてt−LPF43に出力される。
伝送速度通知器143は随時光受信装置240内部の光受信装置制御部241と通信し、該装置に入力される信号の伝送速度とそのタイミングに関する情報をやり取りし合う。
時刻t0に光受信装置制御部241から伝送速度通知器143に対して速度通知御電圧V11が発出される。すると伝送速度通知器143は時刻t1に速度通知制御電圧V11をt−LPF43に対して発出し、t−LPF43の透過帯域f1を7.5GHz程度に制御する。後段のMR−CDR142は、10Gbit/sの信号からクロック抽出・データの再生を行う。それによって、光受信器140は10Gbit/sの信号を誤り無く受信することが可能となる。
次に、時刻t3になると光受信装置制御部241から伝送速度通知器143に対して速度通知制御電圧V12が発出される。時刻t4になると伝送速度が1Gbit/sの光信号が光受信器140に入力される。すると伝送速度通知器143は時刻t4に速度通知制御電圧V12をt−LPF43に対して発出し、t−LPF43の透過帯域f1を750MHz程度に制御する。本実施例におけるt−LPF43の透過特性を図16に示す。
後段のMR−CDR142は、1Gbit/sの信号からクロック抽出・データの再生を行う。それによって、光受信器140は1Gbit/sの信号を誤り無く受信することが可能となる。
以上のように、入力信号に応じてt−LPF43の透過帯域を適切な値に設定することによって、異なる伝送速度の複数の信号を1つの光受信器140で誤り無く受信することが可能となる。
なお、本実施例においては2つの異なる伝送速度の光信号が光受信器140に入力された時の動作を説明したが、2つ以上でも適用可能である。例えばN種類の異なる伝送速度の光信号が入力される時には、伝送速度通知器143がt−LPF43に対して発出する速度通知制御電圧もN通りの値を取る。ただし、Nは自然数とする。
また、t−LPF43をLIA42の後段に配備したが、LIA42の前段に配置しても良い。
また、MR−CDR142も、N種類の異なる伝送速度の信号に対して動作可能であるものを用意すれば良い。MR−CDR142を実現する手段には、単一のCDRで複数の速度に対して動作可能なものを用意しても良いし、互いに異なる伝送速度で動作するCDRを複数並列に並べ、使用するポートをスイッチなどで選択する構成でも良く、本発明の増幅器は、MR−CDRの構成に依存するものではない。
本発明の第5の実施例について、図面を用いて説明する。
図17は本発明の第5の実施例における増幅器50が搭載された光受信装置250の機能ブロック図を示すものである。
光受信装置250は、光受信器150の他に、この光受信器150を制御する光受信装置制御部251とで構成されている。
光受信器150は、増幅器50の他に、増幅器50の前段に配置された受光素子であるフォトダイオード(PD)151と、増幅器50の後段に配置された複数の伝送速度の信号に対応したクロックデータ再生器(MR−CDR:Multi-rate-CDR)152と、伝送速度通知器153とで構成されている。
フォトダイオード(PD)151は、受光した入力光信号に応じた電流信号を出力する。
MR−CDR152には、増幅器50から出力された複数の伝送速度の信号が入力される。MR−CDR152は、伝送速度が異なる複数の信号からクロック信号を抽出・再生し、再生クロックによって与えられるタイミングでデータを識別再生する。
伝送速度通知器153は、光受信装置制御部251から送られてくる速度通知制御電圧(V21,V22,V23,V24)を、増幅器50に送る。
増幅器50は、インピーダンス変換増幅器(Transimpedance amplifier:TIA)51と、振幅制限増幅器(Limiting amplifier:LIA)52と、低域フィルタ部となる透過帯域可変の低域フィルタ(tunable-LPF:t−LPF)53を有する。
t−LPF53はLIA52の後段に接続され、光受信器に入力される光信号の伝送速度に応じて透過帯域を適切に制御する。
t−LPF53は、図18に示すように、4つの低域フィルタ(LPF)53a,53b,53c,53dと4×1スイッチ53eを有している。
LPF53aの透過帯域f1は7.5GHzであり、LPF53bの透過帯域f2は1.875GHzであり、LPF53cの透過帯域f3は750MHzであり、LPF53dの透過帯域f4は450MHzである。
LPF53a,53b,53c,53dは並列接続されており、LIA52からの電圧信号が入力端子53inを介して入力されると、この電圧信号は4分岐して各LPF53a,53b,53c,53dに入力される。
またLPF53a,53b,53c,53dの出力側は、スイッチ53eを介して出力端子53outに結合されている。
スイッチ53eは、伝送速度検出通知器153からの速度通知制御電圧Vが制御端子53sから入力されると、速度通知制御電圧Vの値に対応してスイッチング動作する。
具体的には、
(1)速度通知制御電圧V21が入力されると、透過帯域が7.5GHzのLPF53aを透過した電圧信号のみを選択して出力し、
(2)速度通知制御電圧V22入力されると、透過帯域が1.875GHzのLPF53bを透過した電圧信号のみを選択して出力し、
(3)速度通知御電圧V23が入力されると、透過帯域が750MHzのLPF53cを透過した電圧信号のみを選択して出力し、
(4)速度通知制御電圧V24が入力されると、透過帯域が450MHzのLPF53dを透過した電圧信号のみを選択して出力する。
したがって、このt−LPF23の透過特性は、図19に示すようになる。
伝送速度通知器153は光受信装置制御部251と通信し、光受信器150に対する入力光信号の伝送速度を示す速度通知制御電圧(V21,V22,V23,V24)を該制御部251から受け取って、この速度通知制御電圧(V21,V22,V23,V2411,V12)をt−LPF53に対して適切なタイミングで発出する。
次に図20を用いて本発明の増幅器50の動作に関して、光受信器150に対して時刻t1から時刻t2の間に伝送速度10Gbit/sの光信号が入力され、時刻t4から時刻t5の間に伝送速度2.5Gbit/sの光信号が入力され、時刻t7から時刻t8の間に伝送速度1Gbit/sの光信号が入力され、時刻t10から時刻t11の間に伝送速度600Mbit/sの光信号が入力される場合を例に説明する。
まず、時刻t0に光受信装置制御部251から伝送速度通知器153に対して速度通知制御電圧V21が発出される。時刻t1に10Gbit/sの光信号が入力されると光信号はPD151で光電変換、TIA51で電流電圧変換され、さらにLIA52において振幅制限・増幅されてt−LPF53に出力される。伝送速度通知器153はその伝送速度に応じた透過帯域制御電圧V21を時刻t1にt−LPF53に出力し、t−LPF53の透過帯域を適切に設定する。時刻t1から時刻t2の間、光受信器は10Gbit/sの信号を受信するので、t−LPF53は7.5GHzで動作する必要がある。
t−LPF53に伝送速度通知器153から速度通知制御電圧V21が入力されるとt−LPF53が有するスイッチ52eは透過帯域f1=7.5GHzのLPF53aが接続されている経路をt−LPF53から出力するように切り替える。透過帯域の切替動作を時刻t1から時刻tset1までのtpreamble以内に完了し、実データ部分を時刻t2まで受信する。
該光受信器150が有するMR−CDR152は、t−LPF53の出力信号から10GHzのクロック信号の抽出および再生、データ再生を行い、10Gbit/sのデータを識別再生する。以上によって本発明の増幅器が搭載された光受信器150は10Gbit/sの入力信号を誤り無く受信することが可能となる。
次に、時刻t4から時刻t5の間に2.5Gbit/sの信号が光受信器150に入力される場合の動作を説明する。それに先んじて、時刻t3に光受信装置制御部251から伝送速度通知器153に対して速度通知制御電圧V22が発出される。この時、光信号の伝送速度が2.5Gbit/sなので、t−LPF53はf2=1.875GHzの透過帯域を有する必要がある。
伝送速度通知器153は光受信装置制御部251から速度通知制御電圧V22を受け取ると、時刻t4にt−LPF53に対して速度通知制御電圧V22を出力し、t−LPF53が有するスイッチ53eは透過帯域1.875GHzのLPF53bが接続されている経路をt−LPF53から出力するように切り替える。
透過帯域の切替動作を時刻t4から時刻tset2までのtpreamble以内に完了し、実データ部分を時刻t5まで受信する。該光受信器150が有するMR−CDR152は、t−LPF53の出力信号から2.5GHzのクロック信号の抽信および再生、データ再生を行い、2.5Gbit/sのデータを識別再生する。
時刻t7から時刻t8の間には1Gbit/sの光信号が光受信器150に入力される。伝送速度1Gbit/sの光信号が入力されるのに先んじて、光受信装置制御部251から伝送速度通知器153に対して速度通知制御電圧V23が時刻t6に発出される。伝送速度通知器153は光受信装置制御部251から速度通知制御電圧V23を受け取ると、t−LPF53に対し時刻t7に速度通知制御電圧V23を出力する。
するとt−LPF53が有するスイッチ53eは透過帯域f3=750MHzのLPF53cが接続されている経路をt−LPF53から出力するように切り替える。透過帯域の切替動作を時刻t7から時刻tset3までのtpreamble以内に完了し、実データ部分を時刻t8まで受信する。
時刻t10から時刻t11の間には600Mbit/sの光信号が光受信器150に入力される。伝送速度600Mbit/sの光信号が入力されるのに先んじて、光受信装置制御部251から伝送速度通知器153に対して速度通知制御電圧V24が時刻t9に発出される。伝送速度通知器153は光受信装置制御部251から速度通知制御電圧V24を受け取ると、t−LPF53に対し時刻t10に速度通知制御電圧V24を出力する。
するとt−LPF53が有するスイッチ53eは透過帯域f4=450MHzのLPF53dが接続されている経路をt−LPF53から出力するように切り替える。透過帯域の切替動作を時刻t10から時刻tset4までのtpreamble以内に完了し、実データ部分を時刻t11まで受信する。ここで、各透過帯域制御電圧V21、V22、V23、V24は互いに異なる。
以上のように、入力信号に応じてt−LPF53の透過帯域を適切な値に設定することによって、異なる伝送速度の信号を1つの光受信器で誤り無く受信することが可能となる。
なお、本実施例においては4つの異なる伝送速度の光信号が光受信器150に入力された時の動作を説明したが、4つ以上でも適用可能である。例えばN種類の異なる伝送速度の光信号が入力される時には、伝送速度通知器153がt−LPF53に対して発出する速度通知制御電圧もN通りの値を取る。ただし、Nは自然数とする。
また、t−LPF53をLIA52の後段に配備したが、LIA52の前段に配置しても良い。また、MR−CDR152も、N種類の異なる伝送速度の信号に対して動作可能であるものを用意すれば良い。MR−CDR152を実現する手段には、単一のCDRで複数の速度に対して動作可能なものを用意しても良いし、互いに異なる伝送速度で動作するCDRを複数並列に並べ、使用するポートをスイッチなどで選択する構成でも良く、本発明の増幅器は、MR−CDRの構成に依存するものではない。
1,141,151 フォトダイオード(PD:Photodiode)
10,10a,20,30,30a,40,50 増幅器
11,21,31,41,51 インピーダンス変換増幅器(TIA:Transimpedance amplifier)
12,22,32,42,52 振幅制限増幅器(LIA:Limiting amplifier)
13,23,33,43,53 透過帯域可変の低域フィルタ(t−LPF:tunable-LPF)
14,24 伝送速度検出、透過帯域制御回路
140,150 光受信器
240,250 光受信装置

Claims (7)

  1. 光信号を光電変換する受光素子から出力された電流信号が入力され、前記電流信号を電圧信号に変換してから増幅する増幅器において、
    前記電圧信号が入力される透過帯域が可変の低域フィルタと、この低域フィルタの透過帯域を制御する制御回路とを有し、
    前記制御回路は、前記低域フィルタを透過した電圧信号を信号処理することにより前記光信号の伝送速度を検出し、この伝送速度に対応する値の制御電圧を前記低域フィルタに送り、
    前記低域フィルタは、前記制御電圧が入力されると、当該低域フィルタの透過帯域を、前記制御電圧の値に対応する伝送速度となっている電圧信号を透過させる透過帯域に変更することを特徴とする複数速度対応増幅器。
  2. 請求項1の複数速度対応増幅器において、
    前記制御回路は、前記低域フィルタから電圧信号が予め決めた一定時間以上経過して出力されないときには、電圧信号が出力されていないことを示す値の制御電圧を前記低域フィルタに送り、
    前記低域フィルタは、電圧信号が出力されていないことを示す値の制御電圧が入力されると、当該低域フィルタの透過帯域を、当該低域フィルタの最大透過周波数に変更することを特徴とする複数速度対応増幅器。
  3. 光信号を光電変換する受光素子から出力された電流信号が入力され、前記電流信号を電圧信号に変換してから増幅する増幅器において、
    前記電圧信号が入力される低域フィルタ部と、この低域フィルタ部の透過帯域を制御する制御回路とを有し、
    前記制御回路は、前記低域フィルタ部を透過した電圧信号を信号処理することにより前記光信号の伝送速度を検出し、この伝送速度に対応する値の制御電圧を前記低域フィルタ部に送り、
    前記低域フィルタ部は、並列接続された透過帯域が異なる複数の低域フィルタと、前記複数の低域フィルタを透過してきた電圧信号を選択して出力するスイッチとを有し、
    前記スイッチは、前記制御電圧が入力されると、前記制御電圧の値に対応する伝送速度となっている電圧信号を透過させる透過帯域となっている低域フィルタを透過してきた電圧信号のみを出力するようにスイッチング動作することを特徴とする複数速度対応増幅器。
  4. 請求項3の複数速度対応増幅器において、
    前記制御回路は、前記低域フィルタ部から電圧信号が予め決めた一定時間以上経過して出力されないときには、電圧信号が出力されていないことを示す値の制御電圧を前記低域フィルタ部に送り、
    前記低域フィルタ部の前記スイッチは、電圧信号が出力されていないことを示す値の制御電圧が入力されると、各低域フィルタを透過してきた全ての電圧信号を出力するようにスイッチング動作することを特徴とする複数速度対応増幅器。
  5. 光信号を光電変換する受光素子から出力された電流信号が入力され、前記電流信号を電圧信号に変換してから増幅する増幅器において、
    それぞれ電圧信号が入力されると共にフィルタリングした電圧信号を個別に出力するように、並列接続された透過帯域が異なる複数の低域フィルタからなる低域フィルタアレイが備えられていることを特徴とする複数速度対応増幅器。
  6. 光信号を光電変換する受光素子から出力された電流信号が入力され、前記電流信号を電圧信号に変換してから増幅すると共に、前記光信号の伝送速度を示す制御電圧が入力される増幅器において、
    前記電圧信号が入力される透過帯域が可変の低域フィルタが備えられており、
    前記低域フィルタは、前記制御電圧が入力されると、当該低域フィルタの透過帯域を、前記制御電圧の値に対応する伝送速度の電圧信号を透過させる透過帯域に変更することを特徴とする複数速度対応増幅器。
  7. 光信号を光電変換する受光素子から出力された電流信号が入力され、前記電流信号を電圧信号に変換してから増幅すると共に、前記光信号の伝送速度を示す制御電圧が入力される増幅器において、
    並列接続された透過帯域が異なる複数の低域フィルタと、前記複数の低域フィルタを透過してきた電圧信号を選択して出力するスイッチとを有する低域フィルタ部が備えられており、
    前記低域フィルタ部の前記スイッチは、前記制御電圧が入力されると、前記制御電圧の値に対応する伝送速度の電圧信号を透過させる低域フィルタを透過してきた電圧信号を選択し、選択した電圧信号のみを出力するようにスイッチング動作することを特徴とする複数速度対応増幅器。
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