JP2010178168A - 固体撮像素子による取得画像の補正方法および電子カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】画素構造に非対称性を持つ固体撮像素子による取得画像における行ごとの特性の違いを補正可能な画像の補正方法を提供する。
【解決手段】複数の光電変換部について読み出し用トランジスタを共通に設けた繰り返し単位を有する固体撮像素子に一様な白色光を入射させ、この入射光に応じて、2次元マトリクスにおける各行に含まれる各光電変換部で生成される電荷に対応する出力信号を順次に取り出し、繰り返し単位において所定の基準位置に配置された光電変換部に対応して白色光の入射に応じて得られた出力信号の大きさに、繰り返し単位に含まれる他の光電変換部に対応して白色光の入射に応じて得られた出力信号の大きさをあわせるための補正情報を各光電変換部に対応してあらかじめ求め、固体撮像素子を用いて撮像処理が行われた際に、2次元マトリクスにおける各行に含まれる各光電変換部で生成される電荷に対応して取り出される出力信号を、対応する補正情報を用いて補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像素子による取得画像の補正方法および電子カメラに関する。
ビデオカメラや電子カメラが広く一般に普及しているCMOS型の固体撮像素子は、入射光の光量に応じた電荷を蓄積する光電変換部を有する複数の画素がN行×M列の二次元マトリクス状に配置されている。これらの各画素には光電変換部に蓄積された電荷を電気信号として出力するためのトランジスタが設けられ、さらに、各画素から出力される電気信号を行毎に読み出すための垂直信号線および垂直走査回路や、行方向に列順に撮像装置の外部に電気信号を出力するための水平出力回路などで構成されている。
従来のCMOS型の固体撮像素子では、光電変換部によって生成された電荷をフローティングデフュージョン(FD)部に転送する転送トランジスタに加えて、このFD部に蓄積された電荷をリセットするためのリセットトランジスタ、FD部から読み出される電気信号を増幅する増幅トランジスタおよび出力対象行を選択するための選択トランジスタを備えている。
このように、一つの光電変換部に対応して上述した4つのトランジスタを備えた4トランジスタ構成では、全ての画素が同一の構成を備えているので、全ての画素を同一の回路パターンの繰り返しによって形成可能であり、行方向および列方向について並進対称性が保たれている。
一方、リセットトランジスタ、増幅トランジスタおよび選択トランジスタを行方向に隣接して配置される2つの光電変換部で共有することにより、上述した4トランジスタ構成で2つの光電変換部から出力信号を取り出す場合に比べて少ない数のトランジスタ(合計5つのトランジスタ)で2つの光電変換部からの出力信号を取り出すことができる。
上述した構成は、2つの光電変換部に対して5つのトランジスタが設けられており、1つの光電変換部あたりのトランジスタ数が2.5個になることから、2.5トランジスタ構成と呼ばれている。
このようにして、個々の光電変換部あたりのトランジスタを削減することで、光電変換部から出力信号を取り出すための回路が配置される面積を縮小することができる。その結果、光電変換部の面積を維持しつつ、膨大な数の画素を密集させて配置することが可能となるので、高画素・高感度の撮像素子を実現することができる。
上述した2.5トランジスタ構成を採用した固体撮像素子では、行方向に隣接する2つの光電変換部で共有されている3つのトランジスタおよびこれらのトランジスタと2つの光電変換部とを結ぶ配線パターンを、2つの画素間で完全に同じレイアウトで配置することは実質的に不可能である。
このため、奇数行に配置される光電変換部に着目した画素構造と偶数行に配置される光電変換部に着目した画素構造との間に光学的な特性のズレが残る場合がある。
このような非対称性は、例えば、ベイヤー配列でRフィルタとGフィルタとが交互に配置されるR/Gr行に配置された各画素の開口中心と、GフィルタとBフィルタとが交互に配置されるGb/B行に配置された各画素の開口中心とのずれとして現れる。このような開口中心のずれは、固体撮像素子における画素の並びの奇数行と偶数行とでシェーディング特性の違いを発生させるので、出力信号レベルを行ごとに変化させてしまう場合や、カラーシェーディングを発生させてしまう場合がある。
本発明は、画素構造に非対称性を持つ固体撮像素子による取得画像における行ごとの特性の違いを補正可能な画像の補正方法および電子カメラを提供することを目的とする。
上述した目的は、以下に開示する画像の補正方法によって達成することができる。
N行M列の2次元マトリクスにおいて列方向に連続して配置された複数の光電変換部について読み出し用トランジスタを共通に設けた繰り返し単位を有する固体撮像素子に一様な白色光を入射させ、この入射光に応じて、2次元マトリクスにおける各行に含まれる各光電変換部で生成される電荷に対応する出力信号を順次に取り出し、繰り返し単位において所定の基準位置に配置された光電変換部に対応して白色光の入射に応じて得られた出力信号の大きさに、繰り返し単位に含まれる他の光電変換部に対応して白色光の入射に応じて得られた出力信号の大きさをあわせるための補正情報を各光電変換部に対応してあらかじめ求め、固体撮像素子を用いて被写体の撮像を行うときに、2次元マトリクスにおける各行に含まれる各光電変換部で生成される電荷に対応して取り出される出力信号を、対応する補正情報を用いて補正する。
以上に説明した画像の補正方法では、複数の光電変換部で出力信号の読み出しのためのトランジスタを共有する構成を採用した固体撮像素子に含まれる各光電変換部からの出力信号を補正することにより、読み出し用のトランジスタを共有している光電変換部のグループにおける各光電変換部の配置による特性の違いを解消することができる。
これにより、出力信号レベルの行ごとの変動やカラーシェーディングなどの発生を防ぎ、上述したような2.5トランジスタ構成のように、複数の光電変換部で出力信号の読み出しのためのトランジスタを共有する構成を採用した個体撮像素子によって取得される画像の画質の向上を図ることができる。
電子カメラの一実施形態を示す図である。 2.5トランジスタ構成の固体撮像素子の例を示す図である。 繰り返し単位の詳細構成図である。 シェーディング特性の違いを説明する図である。 一般的な撮像素子のカラーフィルタの配置を示す図である。 補正係数に対応する近似関数を説明する図である。 電子カメラの別実施形態を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
図1に、電子カメラの一実施形態を示す。
被写体像は、撮影光学系11によって固体撮像素子12の光電変換面上に結像され、光電変換されて画像信号を生成する。生成された画像信号は、アナログ信号処理部13によって撮影感度に対応するゲイン調整などが施された上で、アナログ/デジタル(A/D)変換部15によって、デジタルデータに変換される。固体撮像素子12に2次元マトリクス上に配置された個々の光電変換部に対応するデジタルデータからなる画像データは、画像処理部16によって後述する処理が施された後に、メモリ17を介して画像モニタ18に渡され、利用者に取得画像を提示するためなどの表示処理に供される。また、画像処理部16は、画像データをJPEG形式などに従って圧縮する圧縮/伸長部26を含んでおり、圧縮した画像データを記録インタフェース(I/F)20を介してメモリカードなどの記憶媒体(図示せず)に記録することができる。
図1に示したシステム制御部19は、操作パネル(図示せず)を介して利用者が入力した指示に従って、撮影駆動部14を介して撮影光学系11および固体撮像素子12の動作を制御する。また、システム制御部19は、アナログ信号処理部13、画像処理部16および記録インタフェース20に必要な設定情報を渡すとともに、これらの各部およびメモリ17に格納された画像データを画像モニタ21に表示する動作を制御する。
図2は、2.5トランジスタの撮像素子の構成を示す図である。垂直走査回路102により読み出し行が選択され、その行の画像信号が信号増幅・蓄積部SGA(i)(i=1〜M)に転送・保持される。続いて、水平出力回路103により水平方向の走査が行われて、順に画像信号を出力アンプDAMPより出力する。
例えば、上述した2.5トランジスタ構成の固体撮像素子12では、図2に示すように、2L行M列の2次元マトリクス状に配列されたフォトダイオード(PD)を列方向に2つずつ組み合わされている。そして、組み合わせられたフォトダイオードからの出力信号を各列に対応する垂直信号線VLINE(j)(j=1〜M)に読み出すためのトランジスタが、各組のフォトダイオード間で共有されている。つまり、図2に示した固定撮像素子12は、行番号2iと行番号2i−1(i=1〜L)のフォトダイオードを含む繰り返し単位がL行M列のマトリクス状に配列された構成を含んでいる。なお、図2において、各繰り返し単位には、符号U(i,j)(i=1〜L,j=1〜M)を付して示した。
図3は、2.5トランジスタ構成における、前記繰り返し単位U(i,j)の構成を表す図である。
上述した繰り返し単位U(i,j)は、図3に示すように、個々のフォトダイオードPD(2i),PD(2i−1)に対応する転送トランジスタTx(2i),Tx(2i−1)と、フローティングデフュージョン部(FD),リセットトランジスタTrst,増幅トランジスタTamiおよび選択トランジスタTselを含む共有部(i,j)とを備えている。
まず、あらかじめリセットトランジスタTrstにより、フローディングディフュージョンFDのリセット動作を行っておく。入光光量に応じてフォトダイオードPD(2i−1,j)に蓄積された信号電荷は、垂直走査回路102からのタイミング信号φTX(2i−1)に応じて、動作する転送トランジスタTx(2i−1)を介してフローディングディフュージョンFDに転送される。フローティングデフュージョン部に蓄積された電荷に対応する出力信号は、同じくタイミング信号φSEL(2i、2i−1)に応じて、この共有部(i,j)の増幅トランジスタTamiおよび選択トランジスタTselによって垂直信号線VLINE(j)に出力され、信号増幅蓄積部SGA(j)(j=1〜M)を介して水平出力回路103に渡される。
続いて、φRST(2i,2i−1)によりリセットトランジスタTrstが動作し、FDを再びリセットする。その後、フォトダイオードPD(2i,j)に蓄積された信号電荷を、垂直走査回路102からのタイミング信号φTX(2i)に応じて動作する転送トランジスタTx(2i)を介してフローディングディフュージョンFDに転送される。続く読み出し動作は(2i−1)行と同じである。
なお、図2において、符号PW(j)は、各垂直信号線VLINE(j)に対応して備えられる定電流源を示している。
繰り返し単位U(i,j)において、個々のフォトダイオード(2i),PD(2i−1)の周囲の素子レイアウト(共有部(i,j)の各トランジスタや配線の配置)を完全に同一となるように配置することは実質的に不可能である。そのため、(2i)行と(2i−1)行の間に光学的な特性のズレが残り、このズレが、例えば、(2i)行と(2i−1)行のシェーディングの違いとして現れる場合がある。このような光学的特性のズレを無くすためには、素子の周囲の素子レイアウトの違いの影響を受けない程度に受光部の大きさを小さくする方法があるが、それは画素の感度を犠牲にする副作用があり好ましくない。このため、上述した光学的な特性のズレを補正する技術が必要とされている。
図4は、(2i)行のシェーディングと(2i−1)行のシェーディングの違いを説明する図である。
図4に示すように、j番目の垂直信号線VLINE(j)に出力される行番号2iに属するフォトダイオードPD(2i,j)(i=1〜L)に対応する出力値のシェーディング特性と、これらのフォトダイオードと共有部(i,j)を共有する行番号2i−1の各フォトダイオードPD(2i−1,j)(i=1〜L)に対応する出力値のシェーディング特性とにズレが生じている。
このような行ごとの特性ズレを本実施例の電子カメラは、例えば、固体撮像素子12に一様な白色光を入射させた状態で、行番号2iの各フォトダイオードPD(2i,j)に対応する出力信号の大きさと、行番号2i−1の各フォトダイオードPD(2i−1,j)に対応する画素値とを一致させる補正を行う。
図5は、一般的な撮像素子のカラーフィルタの配置を示す図である。
ここで、カラー撮影用の固体撮像素子12は、図5に示すように、ベイヤー配列に従ってカラーフィルタが各フォトダイオードの受光部上に配置されている。なお、図5において、符号R、Bは、それぞれR成分、B成分の光を透過するカラーフィルタを示し、符号Gr,Gbは、いずれもG成分の光を透過させるカラーフィルタを示している。また、図5に示したベイヤー配列では、偶数の行番号(2i)を持つ各フォトダイオードPD(2i,j)(j=1〜M)に対応して、R成分を透過させるカラーフィルタとG成分を透過するカラーフィルタが交互に配置され、奇数の行番号(2i−1)を持つ各フォトダイオードPD(2i−1,j)に対応して、G成分を透過させるカラーフィルタとB成分を透過させるカラーフィルタが交互に配置されている。
また、個々のフォトダイオードの出力信号は雑音の影響を受けやすい。このため、奇数の行番号を持つ個々のフォトダイオード(2i−1,j)について、偶数の行番号2iを持つ各フォトダイオードPD(2i,j)の出力値にあわせるための補正情報を求めると、補正情報が雑音成分の影響を大きく受ける可能性がある。そこで、本実施形態では、まず、所定の大きさ(例えば、200行×200列程度)のブロックごとに、奇数の行番号を持つフォトダイオードの出力値と偶数の行番号を持つフォトダイオードの出力値とについてそれぞれ平均を求める。そして、これらの平均値の比をブロックごとの補正係数として求め、ブロックごとの補正係数に基づいて、各フォトダイオードの出力値に乗じる補正係数を、各出力値を補正するための補正情報として求める。
具体的には、固体撮像素子12に一様な白色光を入射させた際に、各フォトダイオードの出力値に対応するデジタル化された画素値を取得し、まず、得られた画素値についてホワイトバランス補正を行う。その後に、上述した各ブロックに含まれる偶数の行番号を持つR/Gr行に属する各フォトダイオードに対応する画素値の平均値YR/Grと、奇数の行番号を持つGb/B行に属する各フォトダイオードに対応する画素値の平均値YGb/Bとをそれぞれ求める。このようにして得られた画素値の平均値YR/Grと画素値の平均値YGb/Bとの比より補正係数Cを求めることができる。
なお、補正係数Cを求める処理は、必ずしもカメラ本体内でおこなう必要はない。例えば補正係数の算出は、カメラの組み立て・調整工程において外付けのパーソナルコンピュータで行い、求めた補正係数をカメラに転送しても良い。
このようにして、上述したブロックごとに求められた補正係数Cを、電子カメラの画像処理部16に備えられる補正情報テーブル23に各ブロックに対応して保持して、撮影画像の補正処理に供することができる。
以下、電子カメラに備えられた固体撮像素子12における繰り返し単位の構造に起因する行ごとの特性のずれを、撮像処理の際に補正する方法について説明する。
図1に示したアナログ/デジタル変換部15によって得られた画像データは、ホワイトバランス(WB)補正部21によるホワイトバランス補正処理の後に、行特性補正部22の処理に供される。
この行特性補正部22は、例えば、奇数の行番号を持つGb/B行に含まれる各画素の画素値P(2i−1,j)について、線形補間部24を介して、補正情報テーブル23に保持された各ブロックの補正係数に基づく線形補間処理で得られた補正係数C(2i−1,j)を受け取り、上述した画素値(2i−1,j)にこの補正係数C(2i−1,j)を乗じることで、上述した行ごとの特性のずれを補正する。なお、線形補間を行うのは、ブロック境界で補正後の画像に段差が生じるのを防ぐためである。
このようにして補正された画像データを補間処理部25の処理に供することにより、全てのフォトダイオードPD(k、j)(k=1〜2L、j=1〜M)に対応する画素について、RGB成分が揃った画像データが生成され、この画像データが画像モニタ18による表示処理や記録媒体への記録処理に供される。
上述したようにして行ごとの特性のずれを補正することにより、画像モニタ18を介して利用者に提示される画像や記録インタフェース20を介して記録媒体に記録される画像に、行ごとのレベル差やカラーシェーディングが現れることを防ぎ、画質の向上を図ることができる。
なお、平均化した画素値から補正係数を求めるブロックの大きさは、補正情報算出時に個々の画素値に含まれる雑音成分の影響を平均化によって除去できる大きさであれば、上述した例よりも大きくても逆に小さくてもよい。
(実施形態2)
本発明は、上述したようなブロックごとに平均化を行ってノイズ除去を行うものに限られず、補正係数を関数によって近似することで、ノイズの除去を図ることもできる。図6に、関数近似による補正方法の説明図を示す。
本実施形態では、繰り返し単位U(i,j)における一方のフォトダイオードに対応する画素値Yを補正するための補正係数H(i,j)を求め(図6(a)参照)、この補正係数H(i,j)の値を、固体撮像素子12において占める位置を示す座標(i,j)の関数を用いて表す。
例えば、各繰り返し単位について求められた補正係数H(i,j)および座標(i,j)を式(1)で表されるモデル関数に代入し、パラメータa,b,c,d,e,f,gを最小二乗法によって求めることにより、補正係数H(i,j)を座標(i,j)の関数によって表すことができる(図6(b)参照)。
H(i,j)=ai+bi+ci+dj+ej+fj+g ・・・(1)
この場合は、図7に示すように、図1に示した補正情報テーブル23に代えて、上述したパラメータを保持するパラメータ保持部31を設ける。そして、補正係数算出部32により、このパラメータと補正対象の画素値が属する繰り返し単位の座標とを上述した式(1)に代入して対応する補正係数H(i、j)を求め、得られた補正係数H(i、j)を行特性補正部22の処理に供する。
上述したように、各繰り返し単位について求められた補正係数H(i,j)を、繰り返し単位の位置を示す座標(i,j)の関数を用いて表す際の近似を行う過程で、個々の画素値に含まれるノイズが平準化される。したがって、上述したようにして近似された補正係数H(i,j)を用いることにより、個々の画素値に含まれるノイズの影響を抑えつつ、固体撮像素子12における繰り返し単位の構造に起因する行ごとの特性のずれを補正するパラメータを求めることができる。また、ブロック分割の場合はブロックの数だけ補正係数を保持する必要があるが、本実施形態の場合、電子カメラには、求めたパラメータのみ保持すればよいので、補正情報を保持するための記憶容量が少なくて済む。
なお、上述したパラメータおよび実施形態1で説明したブロックごとの補正係数を、レンズの種類や絞り値に対応してパラメータ保持部31あるいは補正情報テーブル23に保持しておくこともできる。
また、上記実施形態2で説明した技術は、3次の多項式の関数で補正を行う例に限られず、例えば三角関数を用いて近似を行ってもよい。
また、上述した実施形態1および実施形態2で説明した技術は、いずれも、4つの光電変換部(PD)で読み出し用のトランジスタを共有する1.75トランジスタ構成および更に多数の光電変換部で読み出し用トランジスタを共有する構成でも適用することができる。
例えば、4L行M列のマトリクス状に光電変換部が配置された個体撮像素子について、行番号4Lの光電変換部の出力値を基準として、行番号4L−1,行番号4L−2および行番号4L−3の光電変換部の出力値に適用する補正係数を算出することができる。
このようにして、繰り返し単位における位置に対応して算出された補正係数を、実施形態1で説明した方法あるいは実施形態2で説明した方法を用いて保持しておき、撮影画像における行特性の補正処理に供することができる。
また、固体撮像素子における光電変換領域や各トランジスタの配置を示す設計情報に基づいて、上述したような繰り返し単位における位置に対応する補正係数を推定することも可能である。
11…撮影光学系、12…撮像素子、13…アナログ信号処理部、14…撮影駆動部、15…アナログデジタル(A/D)変換部、16…画像処理部、17…メモリ、18…画像モニタ、19…システム制御部、20…記録インタフェース(I/F)、21…ホワイトバランス(WB)補正部、22…行特性補正部、23…補正情報テーブル、24…線形補間部、25…補間処理部、26…圧縮/伸長部、31…パラメータ保持部、32…補正係数算出部、102…垂直走査回路、103…水平出力回路。
特開2006−73733号公報

Claims (6)

  1. N行M列の2次元マトリクスにおいて列方向に連続して配置された複数の光電変換部について読み出し用トランジスタを共通に設けた繰り返し単位を有する固体撮像素子に一様な白色光を入射させ、この入射光に応じて、前記2次元マトリクスにおける各行に含まれる各光電変換部で生成される電荷に対応する出力信号を順次に取り出し、
    前記白色光の入射に応じて、前記繰り返し単位において所定の基準位置に配置された光電変換部から得られた出力信号の大きさに、前記繰り返し単位に含まれる他の光電変換部から得られた出力信号の大きさをあわせるための補正情報を前記各光電変換部に対応してあらかじめ求め、
    前記固体撮像素子を用いて被写体の撮像を行うときに、前記2次元マトリクスにおける各行に含まれる各光電変換部で生成される電荷に対応して取り出される出力信号を、対応する補正情報を用いて補正する
    ことを特徴とする固体撮像素子による取得画像の補正方法。
  2. 請求項1に記載の個体撮像素子による取得画像の補正方法において、
    前記繰り返し単位は、前記2次元マトリクスの列方向に連続する2つの光電変換部を含む構成であり、
    前記補正情報は、前記一様な白色光の入射に応じて取り出される、前記各繰り返し単位の一方の光電変換部で生成される電荷に対応する出力信号の大きさを基準として、他方の各光電変換部に対応する出力信号の大きさを相対的に表わす補正係数として求める
    ことを特徴とする固体撮像素子による取得画像の補正方法。
  3. 請求項1に記載の固体撮像素子による取得画像の補正方法において、
    前記固体撮像素子を所定数のブロックに分割し、前記一様な白色光の入射に応じて各光電変換部に対応して求められた補正情報を、前記各ブロックについて、前記繰り返し単位における配置ごとに平均して得られた平均値を保持し、
    前記固体撮像素子を用いて被写体の撮像を行うときに、前記各ブロックに対応して保持された補正情報の平均値に基づいて、各光電変換部で生成される電荷に対応して取り出される出力信号の補正を行う
    ことを特徴とする固体撮像素子による取得画像の補正方法。
  4. 請求項1に記載の固体撮像素子による取得画像の補正方法において、
    前記一様な白色光の入射に応じて各光電変換部に対応して前記繰り返し単位における配置ごとに求められた補正情報を、前記各繰り返し単位の前記2次元マトリクスにおける配置を示す座標の関数によって近似し、
    前記繰り返し単位における配置ごとに得られた関数を表す係数を前記繰り返し単位における配置ごとに保持し、
    前記固体撮像素子を用いて被写体の撮像を行うときに、前記繰り返し単位における配置ごとに保持された前記係数を用いた関数に基づいて、前記各光電変換部で生成される電荷に対応して取り出される出力信号の補正を行う
    ことを特徴とする固体撮像素子による取得画像の補正方法。
  5. N行M列の2次元マトリクスにおいて列方向に連続して配置された2つの光電変換部について共通の読み出し用トランジスタを設けた繰り返し単位を有する前記固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子に一様な白色光を入射させた際に、前記各繰り返し単位の基準位置となる一方の光電変換部と他方の光電変換部とで生成される電荷に対応する出力信号の大きさとを一致させるように求められた補正情報を、前記固体撮像素子を分割して形成されるブロックごとに平均して得られた平均値が、前記各ブロックに対応して保持された補正情報テーブルと、
    前記固体撮像素子を用いて被写体の撮像を行うときに、前記補正対象の行に含まれる前記各光電変換部で生成される電荷に対応して取り出される出力信号を、前記補正情報テーブルに保持された対応するブロックの補正情報の平均値に基づいて補正する信号補正部と
    を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  6. N行M列の2次元マトリクスにおいて列方向に連続して配置された2つの光電変換部について共通の読み出し用トランジスタを設けた繰り返し単位を有する前記固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子に一様な白色光を入射させた際に、前記各繰り返し単位の基準位置となる一方の光電変換部で生成される電荷に対応する出力信号の大きさに、他方の光電変換部に対応する出力信号の大きさを合わせるように求められた補正情報を、前記各繰り返し単位の前記2次元マトリクスにおける配置を示す座標の関数によって近似するための近似関数の係数を保持する係数保持部と、
    前記固体撮像素子を用いて被写体の撮像を行うときに、前記2次元マトリクスにおいて一行おきに現れる補正対象の行に含まれる前記各光電変換部で生成される電荷に対応して取り出される出力信号を、前記前記係数保持部に保持された係数を用いた近似関数から求められる補正情報を用いて補正する信号補正部と
    を備えたことを特徴とする電子カメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021256073A1 (ja) * 2020-06-16 2021-12-23 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像素子、撮像装置、および、固体撮像素子の制御方法

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WO2021256073A1 (ja) * 2020-06-16 2021-12-23 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像素子、撮像装置、および、固体撮像素子の制御方法

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