以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図18は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は撮像装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態の撮像装置は、レンズ11と、シャッタ12と、撮像素子13と、信号処理部14と、画像処理部15と、焦点検出部16と、記録部17と、表示部18と、メモリ部19と、操作部21と、システム制御部22と、を備えている。
レンズ11は、被写体の光学像を撮像素子13に結像する撮影光学系である。具体的にレンズ11は、フォーカスレンズや光学絞りを備えており、これらフォーカスレンズや光学絞りの駆動制御はシステム制御部22により行われるようになっている。また、レンズ11が電動ズームレンズである場合には、さらにズームの駆動制御もシステム制御部22により行われる。
シャッタ12は、レンズ11からの光束が撮像素子13へ到達する時間を制御するものであり、例えばシャッタ幕を走行させる構成のフォーカルプレーンシャッタなどのメカニカルシャッタとして構成されている。このシャッタ12は、静止画撮影時には、システム制御部22の駆動制御に基づいて、撮像素子13へ光束が到達する時間、つまり撮像素子13による被写体の露光時間を制御する。一方、シャッタ12は、動画モード(動画撮影モードおよびライブビューを含む、以下同様)時には開放状態に維持され、露光時間の制御はいわゆる素子シャッタにより行われる。
撮像素子13は、例えば原色ベイヤ配列のカラーフィルタを備えた単板式CMOS撮像素子として構成されていて、システム制御部22の駆動制御に基づき、被写体の光学像を光電変換して画素信号を出力する撮像部である。ただし、撮像素子13が単板式CMOS撮像素子に限定されるものではないことは勿論である。
この撮像素子13は、後述するように、静止画像または動画像を構成するための画素信号(画像用画素信号)と、位相差AF処理による焦点検出を行うための画素信号(位相差画素信号)と、を含む画素信号を生成する。
そして、撮像素子13は、静止画撮影時には例えば画像用画素信号を画像処理部15へ出力し、動画モード時には、動画像のフレームレートを確保するために、後述する単位画素に含まれる複数の画素信号(例えば、単位画素に含まれる全ての画素信号、または単位画素に含まれる全ての画像用画素信号)を合成して合成画素信号を生成し、生成した合成画素信号を画像処理部15および焦点検出部16へ出力する(ただし、静止画像の生成を、合成画素信号に基づき行うことを妨げるものではない)。
さらに、撮像素子13は、動画モード時には、システム制御部22の制御に基づいて、必要なフレームにおいて位相差画素信号を焦点検出部16へ出力する。
信号処理部14は、撮像素子13から出力された画素信号に対して、ノイズ低減処理や信号増幅などの処理を行うものである。ただし、この信号処理部14と同様の処理を内部で行うタイプの撮像素子13を用いるようにしても良く、この場合には信号処理部14を省略することが可能となる。
画像処理部15は、撮像素子13から読み出された合成画素信号または画像用画素信号を画像処理して動画用または静止画用の画像信号を生成するものである。この画像処理部15は、撮像素子13から出力された画素信号に対して、シェーディング処理、ホワイトバランス処理、ガンマ補正処理、欠陥画素補正処理などの各種の補正処理や、デモザイキング処理などの画像処理を行う。また、画像処理部15は、動画モード時に撮像素子13から出力された合成画素信号に対して、画素値補正処理を必要に応じ行う。後述するように、位相差画素は画像用画素に比べて画素開口が制限された画素であって、出力画素値が画像用画素よりも小さくなるために、このような位相差画素を含むように画素合成された合成画素信号の画素値補正を行うのがこの画素値補正処理である。
焦点検出部16は、撮像素子13から読み出された位相差画素信号に基づいて、位相差法に基づく焦点検出(位相差AF)を行う第1焦点検出部と、撮像素子13から読み出された合成画素信号に基づいて、コントラスト法に基づく焦点検出(コントラストAF)を行う第2焦点検出部と、を兼ねたものとなっている。すなわち、第1焦点検出部は、撮像素子13から出力された位相差画素信号から被写体像の位相差情報を検出して、フォーカスを合わせるためのレンズ制御パラメータを算出する。さらに、第2焦点検出部は、撮像素子13から出力された合成画素信号または画像用画素信号から被写体像のコントラスト情報を検出し、複数フレームのコントラスト情報に基づいてフォーカスを合わせるためのレンズ制御パラメータを算出する。ここに、位相差検出とコントラスト検出とは、同時に行うことも可能となっている。
記録部17は、画像処理部15から出力された記録用の画素信号(静止画像または動画像など)を不揮発メモリに記憶するものであり、例えば、撮像装置に内蔵されている内蔵フラッシュメモリや、撮像装置に着脱可能なSDメモリカードなどにより構成されている。従って、記録部17は、撮像装置に固有の構成である必要はない。
表示部18は、例えば電子ビューファインダ(EVF)や背面表示パネル等で構成されていて、画像処理部15から出力された表示用の画素信号に基づく画像を表示する。この表示部18により行われる画像表示には、静止画撮影直後の画素信号を短時間だけ表示するレックビュー表示、動画撮影時の動画表示、ライブビュー表示、および記録部17に記録されたJPEGファイルの再生表示などが含まれる。また、表示部18は、画像を表示すると共に、この撮像装置に係る各種の情報も表示する。なお、表示部18を、無線LAN等を介して撮像装置に通信可能に接続された携帯デバイスなどにより構成しても構わない。
メモリ部19は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等により構成されていて、画素信号を一時的に記憶する記憶部である。例えばメモリ部19は、画像処理部15が画像処理を行う際の画素信号、焦点検出部16が焦点検出を行うために用いる画素信号、記録部17が記録するための画素信号、記録部17から読み出された画素信号、表示部18に表示するための画素信号などをバッファするためのメモリ領域として利用される。
操作部21は、この撮像装置に対する各種の操作入力を行うためのものであり、例えば、操作ボタンや操作スイッチ、あるいは背面表示パネルに設けられたタッチパネル機能などにより構成されている。なお、操作部21として、リモートレリーズ、あるいはスマートフォンやタブレットPCなどの遠隔コントローラ機能を利用しても構わない。
この操作部21により実現される機能としては、例えば、撮像装置の電源をオン/オフするための電源ボタン、画像の撮影開始を指示するためのレリーズボタン、記録画像の再生を行うための再生ボタン、撮像装置の設定等を行うためのメニューボタン、項目の選択操作に用いられる十字キーや選択項目の確定操作に用いられるOKボタンなどの機能が含まれている。ここに、メニューボタンや十字キー、OKボタン等を用いて設定可能な項目には、撮影モード(静止画撮影モード、動画撮影モード等)や再生モード、AFモード(通常AFモード、常時AFモード等)、撮影モードにおける画像の解像度(後述する間引き率に対応する)などが含まれている。動画を一例に挙げると、HD(High Definition:高精細)動画には解像度やフレームレートが異なる複数の種類があり、どの種類のHD動画を撮影するかは操作部21を介してユーザが設定可能となっている。この操作部21に対して操作が行われると、操作内容に応じた信号がシステム制御部22へ出力される。
システム制御部22は、例えばCPUを含んで構成され、この撮像装置全体を統括的に制御する制御部である。このシステム制御部22は、不揮発メモリに記憶している所定の処理プログラムに従って、操作部21からの操作入力に応じた各種の処理シーケンスを実行する。例えば、システム制御部22は、焦点検出部16から出力されたレンズ制御パラメータに基づき、レンズ11の駆動制御を行う。また、システム制御部22は、操作部21のレリーズ操作に応じて、シャッタ12と撮像素子13の素子シャッタとを駆動制御し、撮像素子13の露光制御を行う。さらに、システム制御部22は、焦点検出部16の第1焦点検出部が焦点検出を行わない場合には、撮像素子13の後述する画像信号読出部28に画素信号を出力させないように制御する。加えて、システム制御部22は、被写体条件と撮影条件との少なくとも一方が変化したか否かを判定し、変化したと判定した場合には、撮像素子13の後述する画像信号読出部28に位相差画素信号を読み出させて、焦点検出部16の第1焦点検出部に焦点検出を行わせるように制御する。
次に、図2は撮像素子13の構成を示すブロック図である。
撮像素子13は、垂直走査部23と、画素部24と、アナログ処理部25と、ADC部26と、画像信号生成部27と、画像信号読出部28と、を備えている。
画素部24は、画像用の画素信号を生成するための画素と、焦点検出用の画素信号を生成するための画素(具体的には、像面焦点検出用位相差画素)と、が行列状に配置され、生成した画素信号を出力する。
垂直走査部23は、画素部24に配置された各画素の蓄積時間を制御すると共に、読み出す画素の垂直方向の走査を制御する回路部である。
アナログ処理部25は、画素部24から読み出されたアナログの画素信号に、プリアンプによる増幅や、CDS回路による相関二重サンプリングなどのアナログ信号処理を行う回路部である。
ADC部26は、画素部24から出力されアナログ処理部25により処理されたアナログの画素信号をA/D変換して、デジタルの画素信号を出力するA/D変換部である。このADC部26は、具体例としては、カラムADCに代表されるような、画素部24の画素信号を列毎のアナログデジタルコンバータ(ADC)でA/D変換するタイプのものが挙げられる。
画像信号生成部27は、画像信号読出部28により読み出すための画素信号を生成するものであり、メモリ部31と、画素合成部32と、位相差画素抽出部33と、を備えている。ここでは画像信号生成部27は、メモリ部31に記憶されたデジタル画素信号に基づいて、デジタルの合成画素信号と、デジタルの位相差画素信号と、をそれぞれ生成する。
メモリ部31は、画素部24に行列状に配置された複数の画素を、隣接する複数の画素(カラーの場合には、隣接する同一色の複数の画素)で構成される単位画素に分けたときに、画素部24から出力された画素信号を、単位画素の行方向の並びによって構成される単位行の少なくとも1行分(少なくとも画素合成部32および位相差画素抽出部33の処理に必要な分)記憶する記憶部である。本実施形態のメモリ部31は、ADC部26によりA/D変換されたデジタル画素信号を記憶するものであり、例えば揮発性メモリ回路により構成されていて、具体例としてはDRAM、ラインメモリなどが挙げられるが、特定の構成に限定されるものではない。
画素合成部32は、動画モード時に、メモリ部31に記憶した画素信号に基づいて、単位行毎に、単位画素に係る画素信号を合成した合成画素信号を生成する。具体的に、画素合成部32は、メモリ部31に記憶した単位行の画素信号について、単位画素毎に、単位画素内の画素信号を選択または読み出して例えば加算平均処理(ただし、加算平均処理に限定されるものではない)し、加算平均処理した結果を合成画素信号として生成する。これにより、画像用の画素数は、単位画素毎に間引き処理(画素部24の画素構成に対する出力画素構成の減縮化であり、加算による減縮化(いわゆる加算間引き)も含む)されることになる。なお、間引き率(より詳しくは、行間引き率および列間引き率)は、動画撮影モード(ライブビュー動画、上述した複数種類のHD動画など)に応じて予め定められている。従って、設定されている間引き率に応じて、システム制御部22により単位画素および単位行が決定される。
位相差画素抽出部33は、メモリ部31に記憶した画素信号に基づいて、単位行毎に、単位行から抽出した焦点検出用の位相差画素信号を生成する。具体的に、位相差画素抽出部33は、メモリ部31に記憶した単位行に含まれる位相差画素信号を選択または読み出すことにより、位相差画素信号の抽出を行う。
画像信号読出部28は、画像信号生成部27により生成された1単位行に係る合成画素信号および位相差画素信号(ここでは何れもデジタル信号)を、1行の信号として読み出すものであり、水平走査部34と、出力部35と、を備えている。
水平走査部34は、画像信号生成部27で生成された1単位行に係る合成画素信号および位相差画素信号を1行の信号として読み出すことを、行毎に順次行う。ここに、本実施形態の水平走査部34は、単位行毎に、合成画素信号のみが配列された画素信号群と、位相差画素信号のみが配列された画素信号群と、を直列に並べて1行の信号として読み出すようになっている。ただし、合成画素信号と位相差画素信号とを適宜の混合順序で読み出して、後で信号処理部14等において、合成画素信号のみが配列された画素信号群と、位相差画素信号のみが配列された画素信号群と、を直列に配置した順序に並べ換えるようにしても構わない。
出力部35は、水平走査部34により読み出した画素信号に対して、パラレルシリアル変換、あるいは差動信号への変換処理などを行って、撮像素子13から順次出力するものである。
次に、図3は光線方向に沿った位相差画素の構成を示す図、図4は位相差画素の構成を示す平面図である。
画素部24に行列状に配置された画素PXのそれぞれは、図3に示すように、画素部24が構成された基板の厚み方向に沿って(被写体から入射される光線方向に沿って)、マイクロレンズMLと、カラーフィルタCFと、配線層WLと、フォトダイオードPDと、を備えている。
マイクロレンズMLは、被写体から入射される光線をフォトダイオードPD上へ集光することにより、画素開口率を実質的に大きくするものである。
カラーフィルタCFは、フォトダイオードPDに入射する光線の波長帯域を制限するものであり、原色ベイヤー配列のカラーフィルタアレイが画素部24に設けられている場合には、緑色(G)、青色(B)、赤色(R)の内の何れか1つの波長帯域の光を通過させるカラーフィルタCFがフォトダイオードPD上に配置されている。ただし、位相差画素に関しては、何れか1色(例えば原色ベイヤー配列に従った何れか1色)のカラーフィルタを配置しても構わないが、特段の波長帯域制限を行わないホワイト画素として構成し、受光感度を向上するようにしても良い。
配線層WLは、フォトダイオードPDに接続される回路を結ぶ配線が構成された層であり、導電性を有する金属等を用いた層として構成されている。そこで、図3および図4に示す位相差画素においては、この配線層WLが、フォトダイオードPDの開口の一部を制限する遮光膜としても利用されている。具体的に、図3および図4に示す位相差画素は、左開口PX2が配線層WLにより遮光され、右開口PX1のみが光を受光する画素構成の右開口画素Riとなっている。
フォトダイオードPDは、入射する光線を光電変換して、光線の光量に応じた画素信号を生成する光電変換部である。
続いて、図5は画素部24における基本画素配置を示す図である。
画素部24は、図5に示すような水平方向16画素×垂直方向12画素の基本画素配置を2次元状に敷き詰めることにより構成されている。
まず、画像用画素は(位相差画素が配置された部分を除いて)原色ベイヤー配列となっている。この原色ベイヤー配列は、よく知られているように、2×2画素を基本ベイヤー配列として、この基本ベイヤー配列における一方の対角方向に緑色(G)画素を配置し、他方の対角方向に赤色(R)画素と青色(B)画素とを配置したものとなっている。ここに、図面において、緑色(G)画素には右斜め下線によるハッチングを、赤色(R)画素には縦線によるハッチングを、青色(B)画素には横線によるハッチングを、それぞれ付している。なお、以下では適宜、赤色(R)画素と同一ラインに配置された緑色(G)画素をGr画素、青色(B)画素と同一ラインに配置された緑色(G)画素をGb画素と述べることにする。
そして、図5に示す16×12画素の基本画素配置の水平方向位置を1〜16のXアドレス、垂直方向位置を1〜12のYアドレスにより表すとすると、2次元アドレス(X,Y)が次のアドレスとなる位置に右開口(左遮光)画素Ri、左開口(右遮光)画素Le、上開口(下遮光)画素To、下開口(上遮光)画素Boがそれぞれ配置されている。
Ri:(1,1)、(5,1)、(9,1)、(13,1)、
(1,9)、(5,9)、(9,9)、(13,9)
Le:(1,5)、(5,5)、(9,5)、(13,5)
To:(3,2)、(11,4)、(3,6)、(11,8)
Bo:(7,2)、(15,4)、(7,6)、(15,8)
そして、焦点検出部16の第1焦点検出部は、右開口画素Riの群(例えばYアドレスが1となる群)から得た画素信号と左開口画素Leの群(例えばYアドレスが5となる群)から得た画素信号とに基づいて被写体の縦線成分の位相差情報を検出し、上開口画素Toの群(例えばXアドレスが3となる群)から得た画素信号と下開口画素Boの群(例えばXアドレスが7となる群)から得た画素信号とに基づいて被写体の横線成分の位相差情報を検出するようになっている。
次に、図6は、動画モードにおける画像信号読出部28からの読出順序を説明するために、位相差画素に識別符号a〜t,a’〜e’を付した図である。
図6においては、図示されている位相差画素に、Yアドレスが小さい順に、かつYアドレスが同一である場合にはさらにXアドレスが小さい順に、識別符号a〜t,a’〜e’を付している。
この図6に示すような画素配置において、同一色に係る2×2画素の画素信号の平均値を合成画素信号とする例(つまり1/4間引きとする例)を説明する。ここに、Gr画素とGb画素は別色として区別するものとし、位相差画素についてはベイヤー配列に従っていると仮定したときの色に分類するものとする。
この場合には、同一色の2×2画素の画素群が単位画素を構成し、この単位画素の行方向の並びが単位行を構成する。従って、kを例えば0以上の整数としたときに、画素部24がベイヤー配列である場合の単位行には、(4k+1),(4k+3)行で構成される単位行と、(4k+2),(4k+4)行で構成される単位行と、がある。そして、ベイヤー配列の場合には、1つの単位行に2つの色の単位画素が含まれていることになる。例えば、1,3行で構成される単位行には2×2のGr画素で構成される単位画素と2×2のR画素で構成される単位画素とが含まれ、2,4行で構成される単位行には2×2のGb画素で構成される単位画素と2×2のB画素で構成される単位画素とが含まれる。
この場合には、合成後の合成画素信号における2×2画素でなる基本ベイヤー配列の画素値P’(1,1)〜P’(2,2)は、合成前の4つの単位画素内の画素値P(1,1)〜P(4,4)に基づいて、画素合成部32により以下の数式1に示すように算出される。
[数1]
P’(1,1)={P(1,1)+P(3,1)
+P(1,3)+P(3,3)}/4
P’(2,1)={P(2,1)+P(4,1)
+P(2,3)+P(4,3)}/4
P’(1,2)={P(1,2)+P(3,2)
+P(1,4)+P(3,4)}/4
P’(2,2)={P(2,2)+P(4,2)
+P(2,4)+P(4,4)}/4
まず、図7は、1,3行目でなる第1の単位行および2,4行目でなる第2の単位行に基づいて生成される合成画素信号および位相差画素信号の読み出し順序を示す図である。
画像信号読出部28は、1行の画素信号の読み出しにおいて、数式1に示したような演算により生成された合成画素信号のみが配列された画素信号群をまず読み出し、続いて、位相差画素信号のみが配列された画素信号群を読み出す(つまり、合成画素信号群と位相差画素信号群とを直列に並べて読み出す)ようになっている。ただし、位相差画素信号群を先に読み出して、後で合成画素信号群を読み出しても構わないし、あるいは上述したように、位相差画素信号と合成画素信号とを混合した順序で読み出して後で配列し直すようにしても良い。
具体的に、図6に示すアドレス(1,1)、(3,1)、(1,3)、(3,3)のGr画素信号を加算平均して得られる合成画素信号Gr’をまず出力し、次に、(2,1)、(4,1)、(2,3)、(4,3)のR画素信号を加算平均して得られる合成画素信号R’を出力し、等を行って1行目と3行目を合成して得られる合成画素信号を全て読み出す。その後に引き続いて、1行目と3行目に含まれている位相差画素信号をa,b,c,d,…,eの順に読み出す。
なお、ここでは合成画素信号を生成する際に、単位画素に含まれる位相差画素の信号も用いて平均値を算出しているが、位相差画素は上述したように画像用画素よりも開口が小さいために画素値も低くなる。従って、位相差画素信号を用いたことによる平均値の低下分は、後で画像処理部15等により上述した画素値補正処理を行うことを想定している(ただし、例えば撮像素子13内でゲインアップ等の画素値補正処理が可能であれば撮像素子13内で行っても良いし、より一般に、画素値補正処理を行う機能部の配置は限定されるものではない)。
また、位相差画素の位置の画素信号を、近傍の画像用画素信号から補間処理して求め、補間処理で得られた画素信号を用いて平均値を算出するようにしても良い。
こうして、第1の単位行に係る読み出しを行ったら、次に、第2の単位行に係る読み出しを同様に行って、まず合成画素信号B’、Gb’、…を読み出し、その後に位相差画素信号をf,g,i,j,…,hの順に読み出す。ここに、単位行からの位相差画素信号の読み出し順序は、例えば、Xアドレスが小さい順、かつXアドレスが同一である場合にはさらにYアドレスが小さい順となっている。このように、水平同期信号HDに同期して、1つ単位行から1行分の出力画素が出力される。
こうして、第1および第2の単位行の読み出しを行ったら、次に、第3および第4の単位行の読み出しを行う。図8は5,7行目でなる第3の単位行および6,8行目でなる第4の単位行に基づいて生成される合成画素信号および位相差画素信号の読み出し順序を示す図である。
第3および第4の単位行についても、上述した第1および第2の単位行と同様に、まず、5行目と7行目でなる第3の単位行に係る合成画素信号および位相差画素信号を直列に読み出し、続いて、6行目と8行目でなる第4の単位行に係る合成画素信号および位相差画素信号を直列に読み出す。
さらに、第3および第4の単位行の読み出しを行ったら、第5および第6の単位行の読み出しを行う。図9は9,11行目でなる第5の単位行および10,12行目でなる第6の単位行に基づいて生成される合成画素信号および位相差画素信号の読み出し順序を示す図である。
まず、上述した第1〜第4の単位行と同様に、9行目と11行目でなる第5の単位行に係る合成画素信号および位相差画素信号を直列に読み出す。
次に、10行目と12行目でなる第6の単位行に係る処理を行うが、10行目および12行目には位相差画素は含まれていないために、まず、合成画素信号のみを読み出す。その後に、第1〜第5の単位行に係る読み出しにおいて位相差画素信号として読み出されている部分において、ダミーの位相差画素信号Dを読み出す。このために、画像信号生成部27は、1行における合成画素信号の数と位相差画素信号の数とを合計した数が全ての行において同一数となるように、画素信号の数が同一数に満たない行にダミーの位相差画素信号Dを付加する。
一般に、1出力ラインにおいて、合成画素信号の数は一定であるが、位相差画素信号の数は1単位行に含まれる位相差画素の数に応じて変動することになる。そこで、1出力ラインにおける位相差画素の数を、1単位行に含まれる位相差画素の最大数に合わせ、位相差画素の数が最大数に満たないラインについては、ダミーの位相差画素信号Dで充填する処理を行う。
このような処理を行うことにより、撮像素子13から出力される全てのラインの画素信号数が一定となり、後段の信号処理や画像処理を一定周期の同期信号に同期させて行うことが可能となる。
画素部24は、図5に示した16×12画素の基本画素配置を2次元状に敷き詰めて構成されているために、このような12行分の読み出しと同様の読み出しをその後も繰り返して行うことで、全画素の読み出しが行われる。
図10は、図7〜図9に示したような読み出し順序により得られる画素構成を示す図である。
上述したように必要に応じてダミーの位相差画素信号Dを付加しているために、図10に示すように、撮像素子13から出力される各ラインの画素数は同一である。さらに、各ラインにおける合成画素の画素数も同一、かつ各ラインにおける位相差画素の画素数も同一となっている。
また、図11は、3×3画素の同一色画素群により単位画素を構成したときの、撮像素子13からの出力画素の構成を示す図である。
この場合には、図6に示す1,3,5行目が第1の単位行、2,4,6行目が第2の単位行となり、Gr画素およびR画像の合成は1,3,5行目の画素信号を用いて同一色3×3画素の例えば加算平均をとることにより行われ、Gb画素およびB画素の合成は2,4,6行目の画素信号を用いて同一色3×3画素の例えば加算平均をとることにより行われる(つまり1/9間引きとなる)。
また、位相差画素の読み出し順序は、上述したように、Xアドレスが小さい順、かつXアドレスが同一である場合にはさらにYアドレスが小さい順としているために、例えば1,3,5行目の画素信号から生成した合成画素信号の後に出力される位相差画素信号は、a,k,b,l,c,m,…の順序となっている。
さらに、図5に示した16×12画素の基本画素配置において、合成対象となる3行分の位相差画素数は次のようになっている。
1, 3, 5行目合計:8個
2, 4, 6行目合計:6個
7, 9,11行目合計:4個
8,10,12行目合計:2個
従って、位相差画素の最大数となる1,3,5行目に合わせて、ダミーの位相差画素信号Dを付加している。
なお、図10や図11に示すダミーの位相差画素信号Dの位置は、撮像素子13の画素構成と間引き率の設定とに基づいてシステム制御部22が把握するようになっている。従って、焦点検出部16の第1焦点検出部は、システム制御部22の制御に基づいて、ダミーでない位相差画素信号を用いた焦点検出を行うことが可能となっている。
図12は画素部24におけるGr,Rラインの配置を示す図、図13は画素部24におけるGb,Bラインの配置を示す図である。
加算間引き処理は色成分毎に行われるが、本実施形態においては上述したように、R画素とB画素とGr画素とGb画素を別色として区別するようにしている。従って、Gr画素の合成は図12に示すGr画素同士で行われ、Gb画素の合成は図13に示すGb画素同士で行われることとなって、Gr画素とGb画素とを合成する処理は行われない。
図14はメモリ部31の構成を示す図である。
メモリ部31は、複数の単位メモリ41が行列状に配置されたメモリアレイ31aを備えており、メモリアレイ31aに設けられている単位メモリ41の数は、少なくとも、単位行に含まれる画素数以上となっている。ここに、複数の間引きモードが設けられている場合には、単位行に含まれる画素数が最大値となる間引きモードにおける、該最大値以上の数の単位メモリ41をメモリアレイ31aに設ける必要がある。
具体的に、メモリアレイ31aに配列した単位メモリ41の列数を画素部24に配列した画素の列数と同一にする場合であって、3×3画素の加算平均をとる1/9間引きが最大値の間引きモードである場合には、メモリアレイ31aの行数mは3以上となる必要がある。さらに、画素部24からライン順に読み出す場合には、Gr,RラインとGb,Bラインとが交互に並んでいることを考慮すれば、メモリアレイ31aの行数mは6以上であると良い。
単位メモリ41のそれぞれに対応して読出スイッチ42が設けられており、読出スイッチ42の一端は単位メモリ41に、他端は列信号線44に接続されている。そして、読出スイッチ42のオン/オフは行信号線43を介して行選択部31bにより制御されるようになっている。ここに、全ての行信号線43は行選択部31bに接続され、全ての列信号線44は列選択部31cに接続されている。
このような構成において、行選択部31bがある行信号線43を選択して選択行の読出スイッチ42をオンにし、列選択部31cがある列信号線44を選択することにより、ある行信号線43とある列信号線44との両方が接続されている単位メモリ41に記憶されている画素信号を選択して読み出すことが可能となっている。
こうして画像信号生成部27は、必要な単位メモリ41を選択して、選択した単位メモリ41に記憶されている画素信号を読み出し、加算平均処理や並替処理などを行うようになっている。
図15は1/4間引きで第1メモリアレイ31a−1に記憶されるGr,Rラインを示す図、図16は1/4間引きで第2メモリアレイ31a−2に記憶されるGb,Bラインを示す図である。
加算平均による間引き処理は同一色画素に対して行われるために、撮像素子13がベイヤ配列のカラーフィルタを備える構成である場合には、奇数行と偶数行とをメモリ部31aの異なる領域に記憶するようにしても良い。
すなわち、図15および図16に示すように、メモリ部31aを第1メモリアレイ31a−1と第2メモリアレイ31a−2との複数のメモリ領域に分割して、第1メモリアレイ31a−1に例えばGr,Rラインの各画素信号を、第2メモリアレイ31a−2に例えばGb,Bラインの各画素信号を、それぞれ記憶するようにしても構わない。
この場合には、第1メモリアレイ31a−1と第2メモリアレイ31a−2とにそれぞれ、まず、1,3行目と2,4行目の画素信号を記憶し、次に、5,7行目と6,8行目の画素信号を記憶し、さらに、9,11行目と10,12行目の画素信号を記憶する、等を順次行うことになる。
図17は動画モードにおいて複数フレームに1フレームの割合で位相差AFを行う様子を示すタイミングチャート、図18は動画モードにおける処理を示すフローチャートである。
図18に示す処理を開始すると、画素部24により被写体像を光電変換する(ステップS1)。
光電変換が終了すると、設定された行間引き率に対応して画素部24からの読み出し対象となる行(合成処理の対象となる単位行を含む)を、垂直走査部23が選択して走査する。こうして画素部24から行単位で読み出された画素信号を、アナログ処理部25で処理した後にADC部26でA/D変換して、メモリ部31に記憶する(ステップS2)。
次に、システム制御部22は、常時AFモード(コンティニュアスAFモード)が設定されているか否かを判定する(ステップS3)。
ここで常時AFモードが設定されていないと判定された場合には、画素合成部32が、メモリ部31に記憶されている画素信号から、設定された行列間引き率に対応した単位画素に含まれる画素信号(上述したように、同一色の画素信号となる)を選択し、選択した画素信号を読み出して合成処理し、合成画素信号を生成する。そして、撮像素子13は、システム制御部22の制御に基づいて、合成処理を行った合成画素信号のみを読み出す(ステップS4)。
また、ステップS3において、常時AFモードが設定されていると判定された場合には、所定条件が変化したか否かを判定する(ステップS5)。ここに、所定条件は、被写体条件と撮影条件との少なくとも一方を含んでいる。
まず、被写体条件が変化したと判定する例としては、AFターゲット領域(設定領域、顔領域、画面中央領域など)の輝度と色情報との少なくとも一方が、輝度または色情報に応じた各所定値以上変化した場合が挙げられる。
また、撮影条件が変化したと判定する例としては、感度設定、シャッタ速設定、絞り設定、焦点距離設定の内の少なくとも1つが、各設定に応じた所定値以上変化した場合、あるいは手振れや撮像装置の姿勢を検知するためのジャイロセンサの出力値が所定値以上変化した場合などが挙げられる。
このステップS5において所定条件が変化していないと判定された場合には、図17に示したように、複数フレームに1フレームの割合で合成画素信号および位相差画素信号を撮像素子13から順次読み出し、その他のフレームは合成画素信号のみを撮像素子13から読み出すコンティニュアスAF時の処理を行う(ステップS6)。ここに、位相差画素信号を読み出す際には、位相差画素抽出部33が、メモリ部31に記憶されている画素信号から、設定された行列間引き率に対応した単位行に含まれる位相差画素信号のみを選択して読み出す。
また、ステップS5において所定条件が変化したと判定された場合には、所定条件が変化したと判定されたタイミングで直ちに、合成画素信号および位相差画素信号を撮像素子13から順次読み出す(ステップS7)。
ステップS6において位相差画素信号も読み出すフレームの処理を行った場合、またはステップS7の処理を行った場合には、水平走査部34は、画素合成部32により生成された合成画素信号を列番号順に水平走査して出力し、その後に続けて位相差画素抽出部33により抽出された位相差画素信号を順次水平走査して出力する(図7〜図9参照)。
こうして、ステップS6またはステップS7において位相差画素信号が読み出された場合には、読み出された位相差画素信号に基づいて、焦点検出部16の第1焦点検出部が位相差法に基づく焦点検出を行う(ステップS8)。
このように、システム制御部22は、被写体条件と撮影条件との少なくとも一方が変化したか否かを判定し、変化したと判定した場合には、画像信号読出部28に位相差画素信号を読み出させて、第1焦点検出部に焦点検出を行わせるように、さらに制御するようになっている。
また、システム制御部22は、第1焦点検出部が焦点検出を行わない場合(図17参照)には、撮像素子13の画像信号読出部28に位相差画素信号を出力させないように制御するようになっている。
ステップS4またはステップS8を行ったら、読み出した合成画素信号に画像処理部15により画像処理を行って、処理後の画像を表示部18に表示する(ステップS9)。
その後、動画記録の操作が行われているか否かを判定して(ステップS10)、操作が行われている場合には得られた1フレーム分の動画像信号を記録部17に記録する(ステップS11)。
このステップS11の処理が終了するか、またはステップS10において動画記録の操作が行われていないと判定された場合(例えばライブビューの場合など)には、動画モードの処理を終了するか否かを判定して(ステップS12)、終了しない場合には上述したステップS1へ戻って次のフレームについて上述したような動作を繰り返して行い、終了する場合にはこの処理を終える。
なお、上述ではADC部26によりデジタルに変換された画素信号から合成画素信号と位相差画素信号とを生成したが、アナログ処理部25により処理されたアナログの画素信号から合成画素信号と位相差画素信号とを生成するようにしても構わない。
また、図2においては、画素部24からの出力系統として、アナログ処理部25から画像信号読出部28までの1出力系統だけを(例えば画素部24の下側に)設けているが、複数出力系統、例えば画素部24の上側にさらに1出力系統設けることにより合計2出力系統設けて、これら2つの出力系統で同時に画素部24の信号を並列処理するようにしても良い。具体的にこの場合には、図15に示した第1メモリアレイ31a−1を含む第1メモリ部を一方の出力系統に配置してGr,Rラインの画素信号を記憶し、図16に示した第2メモリアレイ31a−2を含む第2メモリ部を他方の系統に配置してGb,Bラインの画素信号を記憶する等になる。このような高速化を図った撮像素子13に対しても、本発明は上述と同様に適用することが可能となっている。
このような実施形態1によれば、撮像素子13からの1行の信号出力に、画像用画素を合成した合成画素信号と位相差画素信号との両方を含めるようにしたために、位相差画素信号の読み出しを行うフレームにおいても画像表示に用いる合成画素信号を取得することができ、フレームの欠落がない動きが滑らかな動画表示を行うことが可能となる。
さらに、合成画素信号のみが配列された画素信号群と、位相差画素信号のみが配列された画素信号群と、を直列に並べて1行の信号として読み出すようにしたために、合成画素信号と位相差画素信号とを容易に分離することが可能となる。
また、1行における合成画素信号の数と位相差画素信号の数とを合計した数が全ての行において同一数となるように、画素信号の数が同一数に満たない行にダミー画素信号を付加するようにしたために、一定周期の同期信号に同期した画像処理等を行うことが可能となる。
そして、画素信号をデジタル化してから合成画素信号を生成する場合には、合成処理を簡単に行うことができる。一方、画素信号をアナログ信号のまま合成処理する場合には、処理に時間を要するA/D変換を撮像素子13内において行う必要がないために、撮像素子13からの画素信号の読み出しを高速化することが可能となる。
加えて、動画用の画像信号の生成を合成画素信号に基づき行うことにより、撮像素子13からの読み出し画素数を少なくすることができ、必要なフレームレートを確保して、動きが滑らかな動画像表示を行うことが可能となる。
また、第1焦点検出部が位相差画素信号に基づいて位相差AFを行い、第2焦点検出部が合成画素信号に基づいてコントラストAFを行うようにしたために、両方のAF方式の特長を合わせて利用することが可能となる。具体的に、例えば1フレームの画像のみからAFを行うことができる位相差AFにより高速なAF処理を行い、その後に、コントラストAFを用いて高精度なAF処理を行う、等である。
さらに、第1焦点検出部が焦点検出を行わない場合には、撮像素子13の画像信号読出部28に位相差画素信号を出力させないようにしたために、撮像素子13内において処理する画素数を少なくして省電力化、高速化を図ることが可能となる。
そして、被写体条件と撮影条件との少なくとも一方が変化した場合には、位相差画素信号を読み出して位相差AFを行うようにしたために、条件の変化に短時間で対応し、AFタイムラグを縮小することが可能となる。
[実施形態2]
図19から図24は本発明の実施形態2を示したものであり、図19は光線方向に沿った位相差画素の構成を示す図、図20は位相差画素の構成を示す平面図である。
この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
上述した実施形態1は、1つの位相差画素が、右開口画素Ri、左開口画素Le、上開口画素To、下開口画素Boの何れか1つとなっていたが、本実施形態は、1つの位相差画素が右開口画素Ri、左開口画素Le、上開口画素To、下開口画素Boの何れとしても機能することができるように構成されたものとなっている。
すなわち、図19に示すように1つのマイクロレンズMLを有する1つの画素PXに対して配置されるフォトダイオードPDは、図20に示すように4つのフォトダイオードPD1〜PD4により構成されていて、これらのフォトダイオードPD1〜PD4は2×2の配列となっている。そこで、以下では、フォトダイオードPD1〜PD4のそれぞれを、適宜、サブ画素などと呼ぶことにする。また、本実施形態の画素PXは、配線層WLによる開口の制限は行われておらず、被写体からの光線がフォトダイオードPD1〜PD4の全てに入射してそれぞれ光電変換が行われる。さらに、フォトダイオードPD1〜PD4のそれぞれに蓄積されたサブ画素信号は、各独立に読み出すことが可能となっている。
なお、図19および図20に示した画素構成は、位相差画素だけでなく、画像用画素についても同様であるものとする。
そして、画素信号を読み出す際に、フォトダイオードPD1のサブ画素信号とフォトダイオードPD3のサブ画素信号とを加算して読み出すことにより左開口画素Leの位相差画素信号を得ることができ、同様に、PD2とPD4のサブ画素信号を加算して読み出すことにより右開口画素Riの位相差画素信号を、PD1とPD2のサブ画素信号を加算して読み出すことにより上開口画素Toの位相差画素信号を、PD3とPD4のサブ画素信号を加算して読み出すことにより下開口画素Boの位相差画素信号を、それぞれ得ることができる。
ここに、サブ画素信号の加算は、例えば画素合成部32と位相差画素抽出部33とにより各行われ、従って、垂直走査部23はサブ画素単位のライン(適宜、サブラインという)を選択して走査することが可能であり、アナログ処理部25、ADC部26、およびメモリ部31はサブ画素信号を取り扱うことができるように構成されている。
図21は、画素部24における基本画素配置を示す図である。なお、この図21および後述する図23においては、XサブアドレスおよびYサブアドレスを、サブ画素単位のアドレスとして記載している。
画素部24は、図21に示すような水平方向8画素(Xサブアドレス1〜16)×垂直方向8画素(Yサブアドレス1〜16)の基本画素配置を2次元状に敷き詰めることにより構成されている。そして、画素部24からの読み出しは、XサブアドレスとYサブアドレスとを選択することにより、サブ画素単位で行うことが可能となっている。
まず、2×2のXYサブアドレスを1色の単位とした点を除いて、画像用画素が原色ベイヤー配列となっているのは上述した実施形態1と同様である。
そして、2次元サブアドレス(X,Y)が例えば次のアドレスとなる位置を、右開口画素Ri、左開口画素Le、上開口画素To、下開口画素Boとしてそれぞれ利用するようになっている。
Ri:(1〜2,1〜2)、(9〜10,1〜2)
Le:(1〜2,9〜10)、(9〜10,9〜10)
To:(5〜6,3〜4)、(5〜6,11〜12)
Bo:(13〜14,3〜4)、(13〜14,11〜12)
このような画素配置において、焦点検出部16の第1焦点検出部は、右開口画素Riの群(例えばYサブアドレスが1〜2となる群)から得た画素信号と左開口画素Leの群(例えばYサブアドレスが9〜10となる群)から得た画素信号とに基づいて被写体の縦線成分の位相差情報を検出し、上開口画素Toの群(例えばXサブアドレスが5〜6となる群)から得た画素信号と下開口画素Boの群(例えばXサブアドレスが13〜14となる群)から得た画素信号とに基づいて被写体の横線成分の位相差情報を検出するようになっている。
さらに、本実施形態においては、各位相差画素上に、ベイヤー配列に従ったカラーフィルタが配置されているものとする。すなわち、右開口画素Riおよび左開口画素Le上には緑色(G)のカラーフィルタCFが、上開口画素Toおよび下開口画素Bo上には青色(B)のカラーフィルタCFが、それぞれ配置されているものとする。
従って、非破壊読み出しを行えば、右開口画素Riおよび左開口画素LeはGr画素として、上開口画素Toおよび下開口画素BoはB画素として、それぞれ機能することもできるようになっている。
このように、位相差画素にもベイヤー配列に応じたカラーフィルタを設ける場合には、位相差画素が画像用画素を兼ねることが可能となっている。また、全てのサブ画素を所望に読出可能となるように構成すれば、図21に示す位相差画素配置だけでなく、所望の位相差画素配置をハードウェアの変更なしに達成することが可能である。
そして、この図21に示すような画素配置における1/4間引きによる合成画素値P’(1,1)の生成は、単位画素を構成する合成前の下記のサブ画素値Pに基づいて、画素合成部32により以下の数式2に示すように算出される。
[数2]
P’(1,1)
=[{P(1,1)+P(2,1)+P(1,2)+P(2,2)}
+{P(5,1)+P(6,1)+P(5,2)+P(6,2)}
+{P(1,5)+P(2,5)+P(1,6)+P(2,6)}
+{P(5,5)+P(6,5)+P(5,6)+P(6,6)}]/4
図22は図21に示す構成において1〜2,5〜6サブラインでなる第1の単位行および3〜4,7〜8サブラインでなる第2の単位行に基づいて生成される合成画素信号および位相差画素信号の読み出し順序を示す図である。
画像信号読出部28は、1行の画素信号の読み出しにおいて、例えば数式2に示したような演算により生成された合成画素信号のみが配列された画素信号群をまず読み出し、続いて、位相差画素信号のみが配列された画素信号群を読み出す(つまり、上述した実施形態1と同様に、合成画素信号群と位相差画素信号群とを直列に並べて読み出す)ようになっている。
その結果、合成画素信号がGr’,R’,Gr’,R’,…等の順序で読み出され、その後に引き続いて、位相差画素信号がRi1,Ri2,…の順に読み出される。こうして1〜2,5〜6サブラインのサブ画素の読み出しが終了したら、次に、3〜4,7〜8サブラインのサブ画素の読み出しが行われ、合成画素信号がB’,Gb’,B’,Gb’,…等の順序で読み出され、その後に引き続いて、位相差画素信号がTo1,Bo2,…の順に読み出される。
なお、本実施形態おいては、位相差画素を含むように合成画素信号を生成する際には、位相差画素に含まれる全てのサブ画素信号が用いられるために、上述した実施形態1のような画像処理部15等による画素値補正処理は不要となっている。
次に、図23は、画素部24における基本画素配置の他の例を示す図である。
画素部24における基本画素配置が、水平方向8画素(Xサブアドレス1〜16)×垂直方向8画素(Yサブアドレス1〜16)となっているのは、図21に示した例と同様である。
そして、2×2のXYサブアドレスを1色の単位として原色ベイヤー配列されている画像用画素群の中の、2次元サブアドレス(X,Y)が例えば次のアドレスとなる位置を、右開口画素Ri、左開口画素Le、上開口画素To、下開口画素Boとしてそれぞれ利用するようになっている。
Ri:(1〜2,1〜2)、(9〜10,1〜2)
(1〜2,9〜10)、(9〜10,9〜10)
Le:(3〜4,3〜4)、(11〜12,3〜4)
(3〜4,11〜12)、(11〜12,11〜12)
To:(5〜6,1〜2)、(13〜14,1〜2)
(5〜6,9〜10)、(13〜14,9〜10)
Bo:(7〜8,3〜4)、(15〜16,3〜4)
(7〜8,11〜12)、(15〜16,11〜12)
このような画素配置において、焦点検出部16の第1焦点検出部は、右開口画素Riの群(例えばYサブアドレスが1〜2となる群)から得た画素信号と左開口画素Leの群(例えばYサブアドレスが3〜4となる群)から得た画素信号とに基づいて被写体の縦線成分の位相差情報を検出し、上開口画素Toの群(例えばXサブアドレスが5〜6となる群)から得た画素信号と下開口画素Boの群(例えばXサブアドレスが7〜8となる群)から得た画素信号とに基づいて被写体の横線成分の位相差情報を検出するようになっている。
ここに、図23に示す配置は、右開口画素Riと左開口画素Leとを隣接する画素位置に配置し、かつ上開口画素Toと下開口画素Boとを隣接する画素位置に配置して、位相差検出精度を高くしたものとなっている。
そして、各位相差画素上に、ベイヤー配列に従ったカラーフィルタが配置されている点、つまり、各位相差画素Ri,Le,To,Bo上に緑色(G)(より詳しくは、GrまたはGb)のカラーフィルタCFが配置されている点も図21に示した例と同様である。従って、位相差画素は画像用画素を兼用し、画像処理部15等による画素値補正処理が不要である点も同様である。
図24は図23に示す構成において1〜2,5〜6サブラインでなる第1の単位行および3〜4,7〜8サブラインでなる第2の単位行に基づいて生成される合成画素信号および位相差画素信号の読み出し順序を示す図である。
画像信号読出部28は、1行の画素信号の読み出しにおいて、例えば数式2に示したような演算により生成された合成画素信号のみが配列された画素信号群をまず読み出し、続いて、位相差画素信号のみが配列された画素信号群を読み出す(つまり、上述した実施形態1と同様に、合成画素信号群と位相差画素信号群とを直列に並べて読み出す)ようになっている。
その結果、合成画素信号がGr’,R’,Gr’,R’,…等の順序で読み出され、その後に引き続いて、位相差画素信号がRi1,To1,Ri2,To2,…の順に読み出される。こうして1〜2,5〜6サブラインのサブ画素の読み出しが終了したら、次に、3〜4,7〜8サブラインのサブ画素の読み出しが行われ、合成画素信号がB’,Gb’,B’,Gb’,…等の順序で読み出され、その後に引き続いて、位相差画素信号がLe1,Bo1,Le2,Bo2,…の順に読み出される。
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1とほぼ同様の効果を奏するとともに、位相差画素が画像用画素を兼用しているために、補間の必要がない動画像および静止画像を得ることができる。
さらに、サブ画素の読み出し方を変えるだけで、位相差画素を、右開口画素Ri、左開口画素Le、上開口画素To、および下開口画素Boの何れとしても用いることが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明の態様を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。