JP2017216648A - 撮像素子、撮像装置、および撮像信号処理方法 - Google Patents

撮像素子、撮像装置、および撮像信号処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の画素部から信号を取得して、複数の信号処理を行うことが可能な撮像素子および撮像装置を提供すること。
【解決手段】撮像素子102は複数の画素部を有し、各画素部から信号を取得して、複数の信号処理を行うことが可能である。各画素部は第1および第2の光電変換部をそれぞれ有しており、信号の出力条件を独立に設定可能である。映像信号処理部104は、第1乃至第3の出力条件に設定された第1および第2の光電変換部の信号を取得し、ダイナミックレンジ拡大処理を行う。位相差信号処理部106は、第1乃至第3の出力条件のいずれかに設定された第1および第2の光電変換部の信号を取得して焦点検出処理を行う。ダイナミックレンジ拡大処理と焦点検出処理は並列に実行され、1回の撮影で位相差信号と2段分以上の広ダイナミックレンジ画像を取得できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の画素部から信号を取得して、画像生成および焦点検出を行うことが可能な撮像素子および撮像装置に関するものである。
撮像装置において、1回の撮影で取得可能な画像のダイナミックレンジよりも見かけ上、広ダイナミックレンジな画像(以下、HDR画像ともいう)を生成する処理がある。撮像素子を構成する、開口率の異なる画素を規則的に配置してHDR画像を生成する技術が開示されている(特許文献1)。また、1つのマイクロレンズに複数の画素が割り当てられた瞳分割画素部を有する撮像素子を用いて、HDR画像を生成する技術が開示されている(特許文献2)。
他方、1回の撮影で異なる視点の画像を取得可能な撮像装置の構成では、異なる瞳領域を通過した光束により形成された一対の被写体像を取得可能である。取得された一対の被写体像から相関演算により焦点検出を行う技術が開示されている(特許文献3)。
1回の撮影でHDR画像を取得する技術と、1回の撮影で焦点検出を行う技術はともにデジタルカメラの高画質化、高速化に寄与する重要な技術である。
特開2003−179819号公報 特開2015−144416号公報 特開2013−072906号公報
特許文献3に開示の装置は、1つのマイクロレンズに複数の画素が割り当てられた瞳分割画素部を有する撮像素子を利用して焦点検出を行うが、HDR画像を生成する処理については言及されていない。また、特許文献2に開示の装置では、マイクロレンズに対する画素の開口率がそれぞれ異なる画素の組み合わせによりHDR画像が生成される。この方式の場合、入射光が遮られ画素信号が大幅に低下した画素や、飽和した画素からの信号も用いて位相差検出を行うことになる。そのため、十分な位相差検出の精度が得られない場合がある。
本発明の目的は、複数の画素部から信号を取得して複数の信号処理を行うことが可能な撮像素子および撮像装置を提供することである。
本発明の一実施形態の撮像素子は、複数の画素部から信号を取得して、複数の信号処理を行うことが可能な撮像素子であって、第1および第2の画素部がそれぞれ有する第1および第2の光電変換部に対して、信号の出力条件を設定する設定手段と、前記設定手段によって第1乃至第3の出力条件に設定された前記第1および第2の光電変換部の信号を用いる第1の信号処理と、前記設定手段によって前記第1乃至第3の出力条件のいずれかに設定された前記第1および第2の光電変換部の信号を処理する第2の信号処理を行う信号処理手段と、を備える。
本発明によれば、複数の画素部から信号を取得して複数の信号処理を行うことが可能な撮像素子および撮像装置を提供することができる。
本発明に係る撮像装置のシステム構成を示すブロック図である。 本発明に係る撮像素子の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る撮像素子の画素構成と配列を示す図である。 本発明の実施形態に係る射出瞳と撮像素子の受光との関係を示す模式図である。 本発明の第1の実施例に係る撮像素子からの画像信号を示す模式図である。 本発明の第1の実施例に係る撮像素子の回路構成図である。 本発明の実施形態に係る撮像素子の駆動タイミングを説明する図である。 本発明の実施形態に係るHDR処理の説明図である。 本発明の実施形態に係る処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係る撮像素子の画素構成と配列を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る撮像素子からの画像信号を示す模式図である。 本発明の第2の実施例に係る撮像素子の回路構成図である。 本発明の第2の実施例の変形例に係る撮像素子の回路構成図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態の撮像装置は、動画機能付き電子スチルカメラやビデオカメラ等に適用可能である。
(実施形態の概要)
まず、本発明の実施形態に係る撮像素子および撮像装置、撮像信号処理方法の概要を説明してから、各実施例を詳細に説明する。本発明は、画素部が複数の光電変換部を有する撮像素子と、該撮像素子を備える撮像装置に適用可能である。複数の画素部はそれぞれ第1および第2の光電変換部を有し、画素信号の出力条件が独立に設定される。画素信号の出力条件とは、例えば画素のISO感度、露光時間、光学絞り、ゲインアンプの増幅度等の各条件や、複数の条件を組み合わせた条件であり、露出設定値については任意に変更可能である。撮像素子内または撮像装置の信号処理部は、以下に示す第1および第2の信号処理を行う。
第1の信号処理は、第1乃至第3の出力条件に設定された第1および第2の光電変換部の信号を用いて行われる。以下の実施形態では、画像生成処理の具体例として画像信号のダイナミックレンジ拡大処理(HDR処理)を説明する。例えば、出力条件の異なる複数の信号を合成して広ダイナミックレンジな画像信号を生成することができる。また第2の信号処理では、第1乃至第3の出力条件のいずれかに設定された第1および第2の光電変換部の信号が処理される。以下の実施形態では、具体例として撮像光学系の焦点検出処理を説明する。第2の信号処理によって焦点検出用信号が生成され、焦点調節制御が可能となる。
第1および第2の信号処理は、撮影された1つのフレーム画像の画素信号に基づいて並列に実行される。つまり、それぞれの処理が複数のフレームに跨って実行される場合に問題となる、動き量の大きい被写体の画像ブレの発生を防止し、または画像ブレを低減することができる。
また、撮像素子の制御モードについては、焦点検出演算のみを行う第1の制御モードと、焦点検出演算およびHDR処理を行う第2の制御モードがある。制御部は制御モードの切り替えによって、撮像部から取得される信号に対する信号処理の内容を変更する。例えば、第1の制御モードで位相差検出方式の焦点検出演算が行われる場合、画素部内の複数の光電変換部がそれぞれ出力する視差を有する画像(視差画像)から位相差が検出される。第1の光電変換部の出力からA像信号が取得され、第2の光電変換部の出力からB像信号が取得される場合、A像信号およびB像信号に対する相関演算が行われ、演算結果から焦点ずれ量が算出される。また第2の制御モードでは、1回の撮像動作で取得される画像、つまり1フレームの画像信号に対する位相差検出方式の演算およびHDR処理が実行される。なお、本発明の実施形態としては位相差検出方式に限定されない。シフト加算によるリフォーカス処理に基づく焦点検出処理やコントラスト検出処理、あるいは複数の検出方式を組合せた併用方式への適用が可能である。
画素部の構成に関して、第1の実施例では瞳分割方向である水平方向に2分割された光電変換部を例示し、第2の実施例では水平方向および垂直方向にそれぞれ2分割された光電変換部を例示して説明する。本発明の実施形態としては、さらに分割数を増やして6、9等とする実施例がある。また光電変換部の形状が矩形に限定されることはなく、六角形等の多角形に設計する実施例にも適用可能である。
(第1の実施例)
本発明の第1の実施例では、図1から図9を参照し、1回の撮影で取得された画像から位相差検出を行いつつ、2段分以上のHDR画像を生成することが可能な撮像装置について説明する。本実施例では、複数の画素部が2次元アレイ状に配列された撮像素子を用いた撮像装置を説明する。各画素部は、撮像光学系における異なる瞳部分領域を通過する光をそれぞれ受光する2つの光電変換部を備える。
図1を参照して、撮像装置の構成を説明する。光学鏡筒101は、複数のレンズと、フォーカス機構部1011、ズーム機構部1012、絞り機構部1013、シャッタ機構部1014等から構成される。光学鏡筒101内のレンズを通過する被写体からの光は、絞り機構部1013により適切な光量に調整され、撮像素子102上の撮像面に結像される。フォーカス機構部1011は、制御演算部103からの制御信号に基づいて駆動され、焦点調節用のフォーカスレンズの移動制御により、焦点調節を行う。ズーム機構部1012は、制御演算部103からの制御信号に基づいて駆動され、ユーザのズーム操作に応じて変倍用レンズの移動制御により、画角変更を行う。絞り機構部1013、シャッタ機構部1014は、制御演算部103からの制御信号に基づいて駆動され、絞り値やシャッタ時間をそれぞれ変更する。
撮像素子102では、制御演算部103からの制御信号に応じて、露光や信号読み出しやリセット等の撮像動作が実施され、対応する画像信号を出力する。その詳細については後述する。映像信号処理部104は、撮像素子102から画像信号を取得して、撮像素子102に起因する画素の欠陥や信号のばらつき等を補正する補正処理、HDR処理やホワイトバランス調整処理、ガンマ処理、色補正処理等の各種信号処理を施して映像信号を出力する。また、映像信号処理部104は撮像素子102の露出制御のために各領域の明るさを検出し、適正な露出を算出するAE(自動露出)処理も行う。
圧縮伸長部105は、制御演算部103の制御下で動作し、映像信号処理部104からの映像信号に対して、所定の方式の静止画像データフォーマットで圧縮符号化処理を行う。例えば、JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)方式等がある。また圧縮伸長部105は、画像記録部111から制御演算部103を介して供給された静止画像の符号化データを伸長復号化処理する。さらに、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式等により動画像の圧縮符号化/伸長復号化処理が実行可能である。
位相差信号処理部106は制御演算部103からの制御信号に従い、撮像素子102からの異なる瞳面に対応する画素信号(位相差信号)を取得し、位相差検出処理を行う。位相差検出信号を算出する際には、異なる瞳面に対応する画素信号の間で瞳面が異なること以外の要因により出力レベルに差がある信号を用いる場合に、出力レベル補正を行った上で位相差信号処理部106が位相差検出処理を行う。位相差検出信号の生成処理は公知であるため、その説明を省略し、出力レベル補正処理について後述する。位相差信号処理部106が算出した位相差検出信号は、制御演算部103へ送られる。
制御演算部103は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されるマイクロコントローラである。制御演算部103は、ROM等に記憶されたプログラムを実行して、撮像装置の各部を統括的に制御する。例えば、制御演算部103は取得した位相差検出信号に基づいて撮像光学系の焦点状態を示すデフォーカス量を算出する。制御演算部103は算出したデフォーカス量から、合焦状態を得るために必要なフォーカスレンズの駆動量を算出し、フォーカス機構部1011へ駆動制御信号を送る。フォーカス機構部1011は制御演算部103からの駆動制御信号に従って、AF(自動焦点調節)機構を駆動させて目標位置までフォーカスレンズを移動させる。
データ記録部107は、制御演算部103の演算によって得られたパラメータ等を記録する。発光部108は、映像信号処理部104のAE処理によって被写体の露出値が低いと判断された場合に、被写体に対して光を照射する装置である。発光部108はキセノン管を用いたストロボ装置やLED発光装置等である。
操作部109は、例えばシャッタレリーズボタン等の各種操作キーやレバー、ダイヤル、タッチパネル等から構成される。操作部109はユーザによる入力操作に応じた制御信号を制御演算部103に出力する。画像表示部110は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスおよび該デバイスに対するインタフェース回路等を備える。画像表示部110は制御演算部103から供給された映像信号から表示デバイスに表示させるための信号を生成して表示デバイスに供給し、画面に画像を表示する。
画像記録部111は、例えば、可搬型の半導体メモリや、光ディスク、HDD(Hard Disk Drive)、磁気テープ等の記録媒体を備える。画像記録部111は、圧縮伸長部105により符号化された画像データファイルを制御演算部103から取得して記録媒体に記録する。また画像記録部111は、制御演算部103からの制御信号に基づき、指定されたデータを記録媒体から読み出して制御演算部103に出力する。
次に図2を参照して、本実施例における撮像素子102の構成を説明する。図2は撮像素子102の構成例を説明する図である。撮像素子102は、例えばシリコン(Si)を用いた半導体基板に、画素部201が行列状に複数配列された画素アレイ部202と、その周辺回路部から構成される。周辺回路部は、垂直駆動回路203、カラム信号処理回路204、水平駆動回路205、タイミング制御回路206等を含む。
画素部201は、光電変換部としてのフォトダイオードと、複数の画素トランジスタを備える。画素部201の詳細については、図3、図6を用いて後述する。複数の画素トランジスタは、例えば、転送トランジスタ、増幅トランジスタ、選択トランジスタ、リセットトランジスタ等のМOS(金属酸化膜半導体)トランジスタである。
垂直駆動回路203は、例えばシフトレジスタによって構成される。垂直駆動回路203は画素駆動配線208を選択し、選択された画素駆動配線208に画素部201を駆動するためのパルスを供給し、行単位で画素部201を駆動する。垂直駆動回路203は、画素アレイ部202上の各画素部201を行単位で順次垂直方向に選択走査する。各画素部201の光電変換部において入射光量に応じて生成された信号電荷に基づく画素信号は、垂直信号線207を通してカラム信号処理回路204に供給される。
カラム信号処理回路204は、画素部201の列ごとに配置されており、1行分の画素部201から出力される画素信号に対し、画素列ごとにノイズ除去等の信号処理を行う。例えば、カラム信号処理回路204は、画素固有の固定パターンノイズを除去するためのCDS処理および垂直信号線207を通して出力された画素部201の画素信号の増幅処理とAD変換等の信号処理を行う。CDSは、“Correlated Double Sampling”(相関2重サンプリング)の略号である。
水平駆動回路205は、例えばシフトレジスタによって構成され、水平走査パルスを順次出力することによって、カラム信号処理回路204の各々を順番に選択する。カラム信号処理回路204の各々から画素信号は水平信号線209に出力される。タイミング制御回路206は、入力クロック信号と動作モード等を指令するデータを、制御演算部103から受け取る。タイミング制御回路206は垂直同期信号、水平同期信号およびマスタクロック信号に基づいて、垂直駆動回路203、カラム信号処理回路204および水平駆動回路205等の動作の基準となるクロック信号や制御信号を生成する。
図3を参照して、撮像素子102の画素部201の構成および画素配列について説明する。図3(A)は、撮像光学系の異なる瞳部分領域をそれぞれ通過した光を受光する光電変換部201L、201Rの構成例を示す概略図である。光電変換部201L、201Rは、フォトダイオード211、212をそれぞれ備える。Lは正面から見て左側に配置されることを意味し、Rは正面から見て右側に配置されることを意味する。以下、フォトダイオードを「PD」と略記する。
光電変換部201Lは撮像光学系の瞳領域の一部(第1の瞳部分領域)を通過した光を受光する。光電変換部201Rは第1の瞳部分領域とは異なる瞳領域の一部(第2の瞳部分領域)を通過した光を受光する。光電変換部201Lと光電変換部201Rは、1つのマイクロレンズ210下に構成され、それぞれPD211、PD212を1つずつ有する。転送トランジスタ213、214は、PD211とPD212の各々の画素信号を読み出す。PD211とPD212は、画素信号を一時的に蓄積するフローティングディフュージョン(FD)部215を共有している。撮像光学系の異なる瞳部分領域を通過した光から光電変換される信号をPD211とPD212がそれぞれ読み出すこと以外、2つの光電変換部の構成は同じである。
光電変換部201Lと光電変換部201Rから取得される画素信号は、それぞれ垂直信号線207、カラム信号処理回路204を通り(図2)、水平駆動回路205によって行単位で随時水平信号線209へ読み出される。各画素部は、図示した構成要素以外にも後述する複数の構成要素を備えるが、それらは本願発明の説明において重要でないので省略する。
図3(B)は撮像素子102内における画素配列を概略的に示す平面図である。2次元の画像を提供するために、図3(A)に示す構成をもつ複数の画素部201は、所定の方向に沿って2次元アレイ状に配列される。所定の方向とは水平および垂直方向である。画素部301内のPD301L、301Rは、瞳分割方向(本例では水平方向)にて2つに分割された光電変換部を構成している。行302の画素部301において、PD301Lは図3(A)のPD211に対応し、PD301Rは図3(A)のPD212に対応している。図3(B)に示す画素配列を有する撮像素子102における受光の様子について、図4(A)を用いて説明する。
図4(A)は、撮影レンズの射出瞳から出た光束が撮像素子102に入射する様子を示す概念図である。画素部の断面部401には、マイクロレンズ210、カラーフィルタ403、およびPD211、PD212を示す。射出瞳406には、撮影レンズの射出瞳の一部領域407、408を示しており、これらの領域は、受光する各PDから見たときの瞳部分領域である。中央のマイクロレンズ210を有する画素に対して、射出瞳406から出た光束の中心である光軸409を、一点鎖線で示す。光線410、411は瞳部分領域407を通過する光の最外周の光線であり、光線412、413は瞳部分領域408を通過する光の最外周の光線である。
射出瞳406から出射した光は、光軸409を中心として撮像素子102に入射される。図4(A)からわかるように、射出瞳406から出る光束のうち、光軸409を境にして上側の光束はマイクロレンズ210、カラーフィルタ403を通過してPD212に入射する。また、光軸409を境にして下側の光束はマイクロレンズ210、カラーフィルタ403を通過してPD211に入射する。つまり、PD211とPD212はそれぞれ、撮影レンズの射出瞳406の異なる瞳部分領域408、407を通過した光を受光する。
図3を参照すると、例えば行302に含まれる画素部301の場合、PD301Lは、光軸409を挟んで一方の射出瞳(部分領域)から出る光束を受光するPD211に対応する。PD301Lから得られる像をA像とし、その画像信号をA像信号と呼ぶ。また、PD301Rは、光軸409を挟んで他方の射出瞳(部分領域)から出る光束を受光するPD212に対応する。PD301Rから得られる像をB像とし、その画像信号をB像信号と呼ぶ。
このように射出瞳406に対して光軸409を中心に等分に瞳部分領域407、408に分割して、PD211、PD212の受光が行われることにより、PD211とPD212とで出力信号に位相差が生じる。この位相差により瞳部分領域407、408に対応するA像信号とB像信号とで、同一の被写体像に由来する画素信号が現れる画素部201のアドレスに変化が現れ、アドレス間隔として検出される。このアドレス間隔を検出(位相差検出)することで、デフォーカス量が算出される。PD211、PD212は光軸409に対して等分に分割された配置である。つまり、射出瞳406に対して偏芯していないため、光学鏡筒101内の構成部品等によって一部光線が遮られたとしても、A像もしくはB像の信号欠損(シェーディング)に対して対処しやすいという利点がある。
図3で説明した画素構成と画素配列を有する撮像素子により取得される画像信号について、図5を用いて説明する。図5は、1つの画素部に2つの同色画素が構成された画素構成と画素配列を有する撮像素子からの画像信号を示す模式図である。後述するHDR処理を実施するために、A像信号とB像信号の出力レベルに差が発生するように撮影が実施される。L像で示す第1の列は、各画素部における光電変換部201Lの領域を示しており、PD211が存在する左側の列である。この列の画素をA像画素という。A像画素は画素信号としてA像信号を出力する。一方、R像で示す第2の列は、各画素部における光電変換部201Rの領域を示しており、PD212の存在する右側の列である。この列の画素をB像画素という。B像画素は画素信号としてB像信号を出力する。
図5において、3種類の異なるハッチング線を付して示す各部分は、以下の通りである。
・粗い斜線で示す光電変換部:低出力レベルの画素であり、低出力画素という。
・縦線で示す光電変換部:中出力レベルの画素であり、中出力画素という。
・横線で示す光電変換部:高出力レベルの画素であり、高出力画素という。
なお、本実施例では瞳分割方向に2分割された光電変換部を有する画素部を例示しており、各光電変換部は、信号の出力条件の設定が異なる。画素部内のすべての光電変換部を併せて主画素と呼び、個々の光電変換部を副画素と呼ぶこともある。
N行からN+3行の範囲で示す各画素部では、対応する色フィルタの違いをRD、Gr、Gb、BLで区別して示す。N行目とN+2行目にはRD(赤色)およびGr(緑色)フィルタがかかっており、N+1行目とN+3行目にはGb(緑色)およびBL(青色)フィルタがかかっている。
N行目とN+1行目の各画素部では、L像に対応するA像画素が低出力画素であり、R像に対応するB像画素が中出力画素である。N+2行目とN+3行目の各画素部では、L像に対応するA像画素が中出力画素であり、R像に対応するB像画素が高出力画素である。つまり、N行目、N+1行目のB像画素と、N+2行目、N+3行目のA像画素は、いずれも中出力画素となっている。図5ではN行目からN+3行目までの4行のみを示すが、この4行周期で2次元的に画素パターンが繰り返して並んでいるものとする。
A像画素とB像画素で出力差を発生させるために、各光電変換部の信号出力条件は異なる条件に設定される。例えば、A像画素とB像画素とで露光時間が異なる時間値に設定される。この場合、N行目とN+1行目では、A像画素が第1の露光時間に設定され、B像画素が第1の露光時間よりも長い第2の露光時間に設定される。そして2行おきに異なる露光時間が設定される。つまり、N+2行目とN+3行目では、A像画素が第2の露光時間に設定され、B像画素が第2の露光時間よりも長い第3の露光時間に設定される。
他の方法として、カラム信号処理回路204内においてアンプを用いた増幅処理の増幅度を異なる設定にする方法がある。例えば、A像画素とB像画素の各出力に対して、カラム信号処理回路204内においてそれぞれ別々に増幅度が設定される。この場合、N行目とN+1行目では、A像画素が第1の増幅度に設定され、B像画素が第1の増幅度よりも大きい第2の増幅度に設定される。そして2行おきに増幅処理の増幅度が異なるように設定される。つまり、N+2行目とN+3行目では、A像画素が第2の増幅度に設定され、B像画素が第2の増幅度よりも大きい第3の増幅度に設定される。A像画素とB像画素の露光時間が同じであったとしても、A像画素とB像画素とで増幅度を異なる値に設定とすることで出力レベル差を発生させることができる。
この他には、A像画素とB像画素とで異なる露光時間を設定し、かつカラム信号処理回路204内において2行おきに増幅処理の増幅度を異なる値に設定してもよい。これとは逆にA像画素とB像画素の出力に対してカラム信号処理回路204内においてそれぞれ別々に増幅処理の増幅度を異なる設定とし、かつ2行おきにA像画素とB像画素に対して異なる露光時間を設定してもよい。具体的には、例えばA像画素の露光時間に対してB像画素の露光時間が2倍に設定される。つまり露光比はA:B=1:2である。そしてN+2行目、N+3行目では、カラム信号処理回路204内における増幅処理の増幅度が、N行目、N+1行目に対して2倍に設定される。この場合、低出力画素、中出力画素、高出力画素の各出力レベルの比は、1:2:4となる。つまり、3種類の出力レベルの画素信号が得られる。本実施例にて各画素の信号出力条件の設定方法は任意である。なお、本実施例では全行の読み出し動作を説明するが、動画撮影等に最適な間引き読み出し動作の駆動方法でも同様である。
図5の例では、L像列の光電変換部に対してR像列の光電変換部を相対的に高出力の設定としたが、隣接する画素部ごとに、出力レベルの相対関係を逆転させてもよい。具体例として、N行目とN+2行目を以下に示す。
1列目 2列目
L像 R像 L像 R像
N行目 低 中 中 低
N+2行目 中 高 高 中
1列目の各画素部では、L像列よりもR像列の方が、相対的に出力が高いのに対し、2列目の各画素部では、L像列の方がR像列よりも相対的に出力が高い設定である。1列目と2列目で隣接する光電変換部同士を同じ出力条件に設定することができる。例えば、1列目と2列目で隣接する光電変換部の後段のカラム信号処理回路における増幅処理の増幅度を同じ値に設定できるので、回路部を共有化することが可能である。位相差検出処理にて、1列目ではN行目のR像列およびN+2行目のL像列の各中出力画素の信号が使用され、2列目ではN行目のL像列およびN+2行目のR像列の各中出力画素の信号が使用される。HDR処理では、それぞれの列の3種類の出力レベルの信号が使用される。
取得された3種類の出力レベルの画素信号は、撮像素子102から出力された後に映像信号処理部104と位相差信号処理部106へそれぞれ送出される。後述するHDR処理と出力差補正処理が実行される。
次に図6を参照して、本実施例における撮像素子102の回路構成と基本的動作について説明する。図6は、図2および図3に示す構成を有する画素部の回路構成を示す等価回路図である。2次元的に配列した画素部の内、図5のN行目〜N+3行目までの画素部(RD、Gr、Gb、BL、RD、Gr、Gb、BLの8画素部分)を示している。
各画素部は、PD211、PD212と、FD部215を備える。さらには転送トランジスタ213、転送トランジスタ214、増幅トランジスタ610、選択トランジスタ611、およびリセットトランジスタ612が設けられている。転送制御線613a、613b、613c、行選択制御線614、リセット制御線615は、各トランジスタのゲートに接続される。定電流源616は選択トランジスタ611のソースに接続されている。FD部215の寄生容量をC61で示す。
転送トランジスタ213、214の各ゲートには、画素駆動配線208を構成する転送制御線613a、613b、613cがそれぞれ接続されている。また、選択トランジスタ611およびリセットトランジスタ612の各ゲートには、画素駆動配線208を構成する行選択制御線614、リセット制御線615がそれぞれ接続されている。これら制御線は水平方向に延在しており、同一行に含まれる画素部を同時に、または全行の画素部を同時に駆動する事が可能な構成になっている。
転送制御線は、光電変換部201L用、201R用とで別々の転送制御線であり、光電変換部201Lと光電変換部201Rに対して、異なる露光時間を設定可能である。転送制御線613aは、N行目、N+1行目のL像列の光電変換部の転送トランジスタ213と接続されている。よって、N行目、N+1行目のL像列の光電変換部で露光時間を同じ設定にする事が可能となる。一方、転送制御線613bは、N行目、N+1行目のR像列の光電変換部の転送トランジスタ214と、N+2行目、N+3行目のL像列の光電変換部の転送トランジスタ213と接続されている。よって、N行目、N+1行目のR像列の光電変換部と、N+2、N+3行目のL像列の光電変換部とで露光時間を同じ設定にする事が可能となる。さらに、転送制御線613cは、N+2行目、N+3行目のR像列の光電変換部の転送トランジスタ214と接続されている。よって、N+2行目、N+3行目のR像列の光電変換部で露光時間を同じ設定にする事が可能となる。選択トランジスタ611は、そのソースに垂直信号線207が接続され、垂直信号線207の一方の端部は、定電流源616を介して接地されている。
PD211、PD212は、光電変換により生成された電荷を蓄積する素子である。PD211、PD212は、そのP側が接地され、N側が転送トランジスタ213、転送トランジスタ214のソースにそれぞれ接続されている。転送トランジスタ213または214がONすると、PD211またはPD212の電荷がFD部215に転送され、FD部215部の寄生容量C61に電荷が蓄積される。
増幅トランジスタ610は、そのドレインに電源電圧Vddが印加され、ゲートはFD部215に接続されている。増幅トランジスタ610は、FD部215の電圧を増幅して出力する。選択トランジスタ611は、信号を読み出す画素部を行単位で選択する素子である。選択トランジスタ611は、そのドレインが増幅トランジスタ610のソースに接続され、ソースが垂直信号線207に接続されている。選択トランジスタ611がONしたときに、増幅トランジスタ610と定電流源616とがソースフォロア回路を構成する。これにより、FD部215の電圧に対応する電圧が垂直信号線207に出力される。
リセットトランジスタ612は、そのドレインに電源電圧Vddが印加され、ソースはFD部215に接続されている。リセットトランジスタ612は、FD部215の電圧を電源電圧Vddにリセットする。
次に図7を参照して、撮像素子102の駆動タイミングを説明する。図7に示す各信号は、以下の通りである。
・Res:撮像素子102の露光期間前後においてリセット制御線615に送られる制御信号
・Txa:転送制御線613aに送られる制御信号
・Txb:転送制御線613bに送られる制御信号
・Txc:転送制御線613cに送られる制御信号。
時間軸tには、時刻t0からt6を示し、t2−t1=T、t3−t1=2T、t4−t1=4Tとする。
時刻t0から時刻t1までの期間において、制御信号Res、Txa、Txb、TxcがHighに設定され、リセットトランジスタ612、転送トランジスタ213、214がONとなる。撮像素子102の全てのPD211、PD212の電荷をリセットする動作が行われる。リセット後に、時刻t1から各PDにて露光が開始する。
時刻t2から所定時間(以下、Δtと記す)までの期間、制御信号TxaがHighに設定される。転送トランジスタを介して転送制御線613aに接続されたPDの電荷が読み出される。時刻t1を起点として時刻t2までの時間はTである。同様に、時刻t3から所定時間Δtまでの期間、制御信号TxbがHighに設定される。転送トランジスタを介して転送制御線613bに接続されたPDの電荷が読み出される。時刻t1を起点として時刻t3までの時間は2Tである。時刻t4から所定時間Δtまでの期間、制御信号TxcがHighに設定される。転送トランジスタを介して転送制御線613cに接続されたPDの電荷が読み出される。時刻t1を起点として時刻t4までの時間は4Tである。
時刻t5から時刻t6までの期間において、制御信号Res、Txa、Txb、Txcが再びHighに設定される。リセットトランジスタ612、転送トランジスタ213、214をONにすることで、撮像素子102の全てのPD211、PD212の電荷をリセットする動作が行われる。
上記の動作により、転送制御線613a、転送制御線613b、転送制御線613cに転送トランジスタを介してそれぞれ接続されたPDの露光時間の長さの比率を、1:2:4と設定することができる。図5にてL像列の各副画素(光電変換部)をそれぞれ1L、2L、3L、4Lと表記し、R像列の各副画素(光電変換部)をそれぞれ1R、2R、3R、4Rと表記し、画素1L、画素2Lの露光時間を基準とする。この場合、画素1R、画素2R、画素3L、画素4Lの露光時間を2倍に設定し、画素3R、画素4Rの露光時間を4倍に設定することができる。つまり、低出力画素と中出力画素と高出力画素の各露光時間の比(露光比)は、T:2T:4Tとなる。
次に図8を参照して、ダイナミックレンジ拡大処理について説明する。図8は、ダイナミックレンジ拡大処理における入射光量(横軸X)と画素信号量(縦軸Y)との関係を示す図である。横軸XにはX*1〜3、X1〜3を示し、縦軸YにはY1〜3を示す。Y1はノイズレベルを表し、Y2は飽和信号量を表す。X*1〜3は、高出力画素、中出力画素、低出力画素の各画素信号レベルが、ノイズレベルY1にそれぞれ到達するときの入射光量を表す。X1〜3は、高出力画素、中出力画素、低出力画素の各画素信号レベルが、飽和信号量Y2にそれぞれ到達するときの入射光量を表す。
高出力画素では、入射光量がX1となった時点で飽和信号量Y2に到達する。中出力画素では、入射光量がX2となった時点で飽和信号量Y2に到達する。低出力画素では、入射光量がX3となった時点で飽和信号量Y2に到達する。一方、受光により得られる画素信号量がY1以下である場合にはノイズレベルに相当するため、その画素信号は利用することができない。よって、高出力画素のダイナミックレンジは、入射光量がX*1からX1までの範囲である。中出力画素のダイナミックレンジは、入射光量がX*2からX2までの範囲である。低出力画素のダイナミックレンジは、入射光量がX*3からX3までの範囲である。
一例として低出力画素、中出力画素、高出力画素の出力レベルの比が1:2:4である場合を説明する。映像信号処理部104は、画素部201について、入射光量に応じて下記式(1)〜式(5)により、HDR処理後の画素信号HDRを求める。
・X*1<(入射光量)≦X*2のとき
画素信号HDR=(高出力画素信号) (1)
・X*2<(入射光量)≦X*3のとき
画素信号HDR =(高出力画素信号)×(1-α)+(中出力画素信号)×α×2 (2)
・X*3<(入射光量)≦X1のとき
画素信号HDR = (高出力画素信号)×β+(中出力画素信号)×γ×2+(低出力画素信号)×(1−β−γ)×4 (3)
・X1<(入射光量)≦X2のとき
画素信号HDR =(中出力画素信号)×(1-δ)×2+(低出力画素信号)×δ×4 (4)
・X2<(入射光量)≦X3のとき
画素信号HDR=(低出力画素信号)×4 (5)
上式中のα、β、γ、δ、β+γは合成用の係数であり、それらの値はいずれも1以下の正の実数とする。入射光量に応じて、低出力画素信号、中出力画素信号、高出力画素信号からHDR処理後の信号が生成される。映像信号処理部104は、画素アレイ部202の各画素部201の信号量(入射光量)に応じて、式(1)〜式(5)を用いて、ダイナミックレンジ拡大処理後の画素信号を算出する。1回の撮影で異なる3種類の出力レベルの信号を取得して合成することで信号量がY1からY3までに拡大され、入射光量としてX*1からX3まで対応できる広ダイナミックレンジな画像を生成できる。
図9のフローチャートを算出して、本実施例における処理を説明する。撮影が開始すると、S901で制御演算部103は撮影条件の設定処理を行う。1フレーム前に取得して予めデータ記録部107に保存された露出条件と、フォーカス位置等に基づいて各種パラメータが設定される。例えば、中出力画素が適正な露出条件となる設定処理が実行される。中出力画素の出力に対し、低出力画素はその出力が半分に設定され、高出力画素はその出力が2倍となるように設定される。そのために、低出力画素、高出力画素内の転送トランジスタに接続された転送制御線に送る制御信号のタイミングが設定される。画素信号の出力条件の設定により、露光比が決定される。
次にS902では、S901で設定された撮影条件にしたがって、制御演算部103の制御下で撮像素子102が駆動され、撮影動作が行われて画素信号が取得される。このとき、制御演算部103は、次のフレームの撮影条件を設定するために、中出力画素から得られた画素信号に基づいてAE処理を行い、得られた露光時間、絞り値、ゲイン設定等の撮影条件のデータをデータ記録部107に保存する。なお、以下では露光時間、絞り値、ゲイン設定をまとめて露出条件という。
S902での撮影により取得された画素信号は、映像信号処理部104と位相差信号処理部106へと送られる。S903およびS904の処理と、S905の処理は並列処理として実行される。S903で映像信号処理部104は、撮像素子102から取得した画素信号に基づきAE処理を行い、AE値を算出する。S904で映像信号処理部104は、本実施例で説明したHDR処理を実行する。HDR処理では、高出力画素、中出力画素、低出力画素による3種類の異なる出力レベルの画像信号を用いた画像処理が行われる。
一方、S905では位相差信号処理部106が位相差検出処理を実行する。S902で得られた画素信号の内、異なる瞳部分領域をそれぞれ通過した光を受光し、かつ同じ出力レベルの設定である隣接画素の画素信号を用いて位相差検出が行われる。つまり位相差信号処理部106は、A像信号、B像信号を用いて2像を相対的にシフトしながら相関演算を行い、相関演算結果から像ずれ量を検出し、デフォーカス量に換算する公知の位相差検出を行う。図5に示す例では、位相差検出用の画素は画素1R、画素2R、画素3L、画素4Lに該当し、いずれも中出力画素である。得られた位相差情報(デフォーカス量、フォーカス位置情報)はデータ記録部107へ保存される。ただし、位相差検出処理にて、X1<(入射光量)のときの高出力画素信号、X2<(入射光量)の時の中出力画素信号は使用しない。信号量が飽和レベルを超えているからである。
S904およびS905の処理が終わった後に、S906へと遷移し、制御演算部103は撮影を終了するか否かを判断する。制御演算部103は撮影を終了すると判断した場合に待機状態へと遷移する。一方、制御演算部103は撮影を続行すると判断した場合、S901に戻る。制御演算部103は、データ記録部107からS903で得られた露出条件と、S905で得られたフォーカス位置等を読み出して、これらの情報に基づいて各種パラメータを設定し、撮影動作を繰り返す。
本実施例では、1回の撮影で取得した画像信号からHDR処理と位相差検出処理を行うことができる。さらにHDR処理では通常実施されているように2種類の異なる露出条件の画素から出力される画素信号から処理する場合と比べ、3種類の異なる露出条件の画素から出力される画素信号の処理が行われる。つまり、2種類の露出条件からHDR処理する場合に比べ、画像の階調性を高めることができ、より広いダイナミックレンジを実現できる。
[変形例]
本実施例では位相差検出を実施する際、異なる瞳部分領域を通過した光を受光し、かつ同じ露出条件で撮影した隣接画素から取得される、A像信号とB像信号を用いた方法を示した。しかしながら、被写体の照度が低い場合や像面位相差検出が困難なシーンでは、より多くの画素信号を用いて、像面位相差検出した方がより高い精度で検出が可能となる。
そこで変形例では、露出設定の異なる画素から取得される画素信号の出力レベル補正処理を行う。つまり、同一の条件設定である複数の画素の信号に加えて、異なる条件設定である複数の画素の信号を補正した後の信号を用いて像面位相差検出が行われる。
低出力画素、中出力画素、高出力画素の各出力レベルの比を、1:2:4として説明する。この場合、位相差信号処理部106は、高出力画素と低出力画素それぞれに対し、下記式(6)により、出力レベル補正後の高出力画素信号HSおよび低出力画素信号LSを求める。
高出力画素信号HS=(高出力画素信号)/(2+Υ)
低出力画素信号LS=(低出力画素信号)×(2−Υ) (6)
式(6)のΥは出力レベル補正に用いる調整係数であり、その値は予め決定された正の実数である。
出力レベル補正処理により、高出力画素信号と低出力画素信号は、図8に1点鎖線で示す中出力画素の画素信号と同レベルの画素信号に補正される。また、ノイズレベルY1と飽和信号量のレベルY2は、低出力画素の画素信号量から推定される。
本変形例では、A像信号とB像信号との出力差が補正されて画素信号のレベルが同一のレベルになる。よって、位相差信号処理部106は、より多くの画像信号を用いた位相差検出処理が可能となる。ただし、位相差検出処理にて、X1<(入射光量)のときの高出力画素信号と、X2<(入射光量)のときの中出力画素信号は使用しない。
(第2の実施例)
以下、本発明の第2の実施例について図1、図2、図4(B)、および図10から図13を用いて説明する。本実施例では、画素部がそれぞれ4つの異なる瞳部分領域を通過する光を受光する4つの光電変換部を備える例を説明する。本実施例における撮像装置のシステム構成等については第1の実施例の場合と同様であるため、既に使用した符号を用いることで、それらの詳細な説明を省略して、主に相違点を説明する。
図10を参照して、本実施例における撮像素子102の画素部201の構成および画素配列について説明する。図10(A)は、画素部201の基本素子構成の概要を示す。画素部201は4つの光電変換部201DL、201DR、201UL、201URを備える。画素部201は、PD221、222、223、224と、転送トランジスタ225、226、227、228と、FD部229を備える。撮像光学系の異なる瞳部分領域をそれぞれ通過した光は、4つの光電変換部が受光する。光電変換部201DL、201DR、201UL、201URは、1つのマイクロレンズ220下に構成され、それぞれ1つずつのPD221、PD222、PD223、PD224を有する。
PD221、PD222、PD223、PD224は、それぞれ画素信号を読み出す転送トランジスタ225、226、227、228を有しており、画素信号を一時的に蓄積するFD部229を共有している。各PDから出力される画素信号はそれぞれ垂直信号線207、カラム信号処理回路204を通り、水平駆動回路205によって行単位で随時水平信号線209へ読み出される。
図10(B)は撮像素子102内における画素配列を概略的に示す平面図である。2次元の画像を提供するために、複数の画素部201は2次元アレイ状に配列される。画素部801は、行802に含まれる1つの画素部であり、PD801DL、801DR、801UL、801URを有する。PD801DL、801DR、801UL、801URはそれぞれ、図10(A)のPD221、222、223、224に対応している。図4(B)を用いて、撮像素子102における受光の様子について説明する。
図4(B)は撮影レンズの射出瞳から出た光束が撮像素子102に入射する様子を示す概念図である。画素部201の断面部440には、マイクロレンズ220、カラーフィルタ441、PD221、222、223、224を示す。射出瞳450には、撮影レンズの射出瞳の一部領域である瞳部分領域451、452、453、454を示す。中央のマイクロレンズ220を有する画素に対して、射出瞳420から出た光束の中心である光軸455を示す。光線456、457は瞳部分領域451を通過する光の最外周光線を示し、光線458、459は瞳部分領域452を通過する光の最外周光線を示す。光線460、461は瞳部分領域453を通過する光の最外周光線を示し、光線462、463は瞳部分領域454を通過する光の最外周光線を示す。なお、断面部440においてPD221、PD222はPD223、PD224の奥側にそれぞれ配置されているものとする。射出瞳450から出射した光は、光軸455を中心として撮像素子102に入射される。射出瞳450から出る光束のうち、光軸455を境にして、右下側の光束はPD221に入射し、左下側の光束はPD223に入射し、右上側の光束はPD222に入射し、左上側の光束はPD224に入射する。つまり、PD221、223、222、224は、撮影レンズの射出瞳450の異なる瞳部分領域454、453、452、451をそれぞれ通過した光を受光する。
図10(B)を参照して、行802に含まれる画素部801を説明する。PD801ULは図10(A)のPD223に対応する。PD801ULから得られる像をA像とし、その画素信号をA像信号と呼ぶ。PD801URは図10(A)のPD224に対応する。PD801URから得られる像をB像とし、その画素信号をB像信号と呼ぶ。PD801DLは図10(A)のPD221に対応する。PD801DLから得られる像をC像とし、その画素信号をC像信号と呼ぶ。PD801DRは図10(A)のPD222に対応する。PD801DRから得られる像をD像とし、その画素信号をD像信号と呼ぶ。
このように射出瞳450に対して光軸455を中心に等分に4つの瞳部分領域451、452、453、454に分割して各PDが受光することにより、PD221、PD222、PD223、PD224にはそれぞれ焦点状態に変化が生じる。この焦点状態の変化により各瞳部分領域に対応するA像信号、B像信号、C像信号、D像信号には、同一の被写体像に由来する画素信号が現れる画素部201のアドレスに変化が現れ、アドレス間隔として検出される。アドレス間隔を検出(位相差検出)することで、デフォーカス量を算出することができる。4つのPDは光軸455に対して等分に分割されて配置されている。射出瞳450に対して偏芯していないので、光学鏡筒101内の構成部品等によって一部光線が遮られたとしても、A像からD像の信号欠損(シェーディング)に対して対処しやすいという利点がある。
図11(A)は、1つの画素部に4つの同色画素が構成された例を示し、図10(B)で示した画素配列に並べた各画素部においてそれぞれの出力レベルを示す模式図である。例えば、HDR処理のために、A像信号とB像信号、C像信号とD像信号の出力レベル差が発生するように露出条件の設定を変えて撮影が実施される。また、位相差検出を行うために、B像信号とC像信号については同じ露出条件が設定されて撮影が実施される。
図11に示す各画素部において、L像、R像で区別して示す各列と、U像、D像で区別して示す各行によって、以下の4種類の画素を定義する。
・U像で示す行およびL像で示す列で規定される画素
光電変換部201ULに対応する領域を示しており、PD223が存在する領域である。この画素をA像画素という。A像画素は画素信号としてA像信号を出力する。
・U像で示す行およびR像で示す列で規定される画素
光電変換部201URに対応する領域を示しており、PD224が存在する領域である。この画素をB像画素という。B像画素は画素信号としてB像信号を出力する。
・D像で示す行およびL像で示す列で規定される画素
光電変換部201DLに対応する領域を示しており、PD221が存在する領域である。この画素をC像画素という。C像画素は画素信号としてC像信号を出力する。
・D像で示す行およびR像で示す列で規定される画素
光電変換部201DRに対応する領域を示しており、PD222が存在する領域である。この画素をD像画素という。D像画素は画素信号としてD像信号を出力する。
図11(A)において、3種類の異なるハッチング線を使用して、各画素の出力レベルを以下のように表現する。
・粗い斜線で示す画素:低出力レベルの画素であり、低出力画素という。
・縦線で示す画素:中出力レベルの画素であり、中出力画素という。
・横線で示す画素:高出力レベルの画素であり、高出力画素という。
図11(A)からわかるように、A像画素は低出力画素であり、B像画素とC像画素は同じ露出条件に設定された中出力画素であり、D像画素は高出力画素である。なお、N行目の各画素部ではRD(赤色)フィルタとGr(緑色)フィルタが交互に配置される。N+1行目の各画素部ではGb(緑色)フィルタとBL(青色)フィルタとが交互に配置される。N行目からN+1行目だけを抽出して示すが、2行周期で2次元状に繰り返し複数の画素部が並んでいるものとする。
本実施形態では、A像画素、B像画素およびC像画素、D像画素との間で出力レベルの差を発生させるために、各画素の露光時間やカラム信号処理回路204内における増幅処理の増幅度が設定される。例えば、各画素間で異なる露光時間が設定されるか、またはそれぞれの出力に対してカラム信号処理回路204内のアンプの増幅度が異なる値に設定される。あるいは、露光時間と増幅度の両方を組み合わせて異なる信号出力条件を設定してもよい。具体的には、例えば、A像画素、B像画素の露光時間を基準(1倍)とした場合、C像画素、D像画素の露光時間がその2倍に設定される。さらに、A像画素、C像画素の後段のカラム信号処理回路204内における増幅処理の増幅度を基準(1倍)とした場合、B像画素、D像画素の後段のカラム信号処理回路204内における増幅処理の増幅度が2倍に設定される。こうすることで、A像画素、B像画素、C像画素、D像画素の出力レベル比を、1:2:2:4に設定できる。すなわち低出力画素、中出力画素、高出力画素の出力レベル比がそれぞれ1:2:4となるので、1つの画素部で3種類の出力レベルの画素信号が得られる。
次に図11(B)を参照して、撮像素子から取得される画像信号の変形例を説明する。図11(B)では、A像画素、B像画素およびC像画素、D像画素の出力レベル比が、図11(A)とは異なる露出条件に設定されている。
偶数列(M行目、M+2行目、M+4行目・・・)において、A像画素、B像画素、C像画素、D像画素の出力レベル比は、1:2:2:4である。これに対し、奇数列(M+1行目、M+3行目、M+5行目・・・)では、A像画素、B像画素、C像画素、D像画素の出力レベル比が、2:1:4:2となっている。つまり、同じ行内では隣り合う異なる色フィルタの画素同士で出力レベルの設定が同じになっている。このような出力レベルを実現するために、例えば以下のように設定が行われる。
偶数列、奇数列ともに、A像画素、B像画素の露光時間を基準(1倍)とした場合、C像画素、D像画素の露光時間がその2倍に設定される。偶数列においてA像画素、C像画素の後段のカラム信号処理回路204内における増幅処理の増幅度を基準(1倍)とした場合、B像画素、D像画素の後段のカラム信号処理回路204内における増幅処理の増幅度はその2倍に設定される。奇数列においては、A像画素、C像画素の後段のカラム信号処理回路204内における増幅処理の増幅度を2倍とした場合、B像画素、D像画素の後段のカラム信号処理回路204内における増幅処理の増幅度は1倍に設定される。これにより、偶数列のA像画素、C像画素の後段のカラム信号処理回路と、奇数列のB像画素、D像画素の後段のカラム信号処理回路における増幅処理の増幅度は同じとなるため、回路部を共有化する事が可能となる。同様に、偶数列のB像画素、D像画素の後段のカラム信号処理回路と、奇数列のA像画素、C像画素の後段のカラム信号処理回路における増幅処理の増幅度は同じとなるため、回路部を共有化する事が可能となる。よって、図11(B)の構成にすることで、カラム信号処理回路数を低減でき、回路面積の削減、消費電力の削減に寄与する。なお、本実施例では全行読み出しとして説明しているが、動画撮影等に最適な間引き読み出しの駆動方法でも同様である。
3種類の出力レベルの画素信号は、撮像素子102から出力された後に映像信号処理部104と位相差信号処理部106へそれぞれ送出される。A像信号、B像信号、C像信号、D像信号を用いたHDR処理が実施される。
位相差検出処理では、図11(A)の場合、露出条件が同じであって位相差を有するB像信号とC像信号を使用する。図11では第1の画素部におけるL像列の画素を1UL、1DLと表記し、R像列の画素を1UR、1DRと表記する。第1の画素部に隣接する第2の画素部におけるL像列の画素を2UL、2DLと表記し、R像列の画素を2UR、2DRと表記する。この場合、画素1URおよび画素1DLや、画素2URおよび画素2DLを用いて位相差検出が行われる。また、図11(B)の場合には、露出条件が同じであって位相差を有するB像信号とC像信号、もしくはA像信号とD像信号を使用する。つまり、画素1URおよび画素1DLや、画素2DRおよび画素2ULを用いて位相差検出が行われる。
次に図12を参照して、本実施例における撮像素子102の回路構成と基本的動作について説明する。図12は、各画素部の回路構成を示す等価回路図であり、2次元的に並べた画素部の内、図11(A)のN行目およびN+1行目の画素部(RD、Gr、Gb、BLの4画素部分)を示している。
各画素部は、PD221〜224、FD部229を備える。さらに転送トランジスタ225〜228、増幅トランジスタ1210、選択トランジスタ1211、およびリセットトランジスタ1212が設けられている。
PD221から224は、光電変換により生成された電荷を蓄積する素子であり、そのP側が接地され、N側が転送トランジスタ225から228のソースにそれぞれ接続されている。転送トランジスタ225のゲートには、転送制御線1213aが接続され、転送トランジスタ226のゲートには、転送制御線1213bが接続されている。転送トランジスタ227のゲートには、転送制御線1213cが接続され、転送トランジスタ228のゲートには、転送制御線1213aが接続されている。
転送トランジスタ225、226、227、228がONすると、対応するPD221、PD222、PD223、PD224の電荷がFD部229に転送され、FD部229の寄生容量C101に電荷が蓄積される。これにより、PD221とPD224とが同じ露光時間に設定され、またPD222、PD223はそれぞれ異なる露光時間に設定される。つまり転送制御線は、201DR用、201UL用、201DL用および201UR用で別々に構成される。よって201DR、201UL用、201DL用および201UR用とで別々に露光時間を設定することが可能になる。
また、選択トランジスタ1211およびリセットトランジスタ1212の各ゲートには、画素駆動配線208を構成する行選択制御線1214、リセット制御線1215がそれぞれ接続されている。これら制御線は水平方向に延在して、同一行に含まれる画素部を同時に駆動する。これによりライン順次動作型のローリングシャッタや、全行同時動作型のグローバルシャッタの動作を制御することが可能である。選択トランジスタ1211のソースには垂直信号線207が接続され、垂直信号線207の一方の端部は、定電流源1016を介して接地されている。
増幅トランジスタ1210のドレインには電源電圧Vddが印加され、ゲートはFD部229に接続されている。増幅トランジスタ1210は、FD部229の電圧を増幅して出力する。選択トランジスタ1211は、そのドレインが増幅トランジスタ1210のソースに接続され、ソースは垂直信号線207に接続されている。選択トランジスタ1211がONしたときに増幅トランジスタ1210と定電流源1016とがソースフォロア回路を構成する。FD部229の電圧に対応する電圧が垂直信号線207に出力される。リセットトランジスタ1212は、そのドレインに電源電圧Vddが印加され、ソースはFD部1015に接続されているので、リセットトランジスタ1212がONすると、FD部229の電圧が電源電圧Vddにリセットされる。
図13は、図11(B)に対応する画素部の回路図を示す。基本的な構成は図12と同様である。しかし、転送トランジスタと転送制御線の接続関係は、GrフィルタとBLフィルタの画素部を含む列にて図12と異なる。これらの列では転送トランジスタと転送制御線の接続関係が下記のようになっている。
・転送トランジスタ225のゲートには、転送制御線1213bが接続されていること。
・転送トランジスタ226および227の各ゲートには、転送制御線1213aが接続されていること。
・転送トランジスタ228のゲートには、転送制御線1213cが接続されていること。
これにより、PD222とPD223に対し、同じ露光時間を設定することができる。またPD221、PD224に対し、それぞれ異なる露光時間を設定することができる。
本実施例の各画素部は、4つの異なる瞳部分領域をそれぞれ通過する光を受光する4つの光電変換部を備える。本実施例によれば、1回の撮影で取得した画像信号を用いてHDR処理と位相差検出処理を行うことができる。さらにHDR処理では通常実施されているように2種類の異なる露出条件の画素から出力される画素信号を処理する場合と比べ、3種類の異なる露出条件の画素から出力される画素信号を用いたHDR処理が行われる。よって、2種類の異なる露出条件でのHDR処理に比べて、画像の階調性を高め、より広いダイナミックレンジを実現できる。また、同一行の各画素部が有する複数の光電変換部から取得して、精度の高い焦点検出の信号処理を行うことができる。
第1および第2の実施例では、撮像素子102に対して映像信号処理部104、位相差信号処理部106が撮像装置内に設けられた構成例を説明したが、これらの信号処理部の機能の少なくとも一部を撮像素子内に設けた構成でもよい。この場合、例えば撮像素子には多数の画素部を行列状に配列した画素アレイ部(撮像部)と、各画素部の信号を処理する信号処理部が集積回路チップ上に実装される。例えば、積層型撮像素子の場合、撮像素子は信号処理部を構成する第1の集積回路チップ上に撮像部を構成する第2の集積回路チップが積層された構成である。このとき、第1の集積回路チップ上に構成される信号処理部として、焦点検出用には2像の相関演算を行う相関演算部と相関演算結果から像ずれ量を算出する算出部を備えるとよい。これにより、撮像素子102からの出力としては像ずれ量(あるいはデフォーカス量)やその分布を出力すればよいので、センサの製造コストを下げたり、後段の画像処理部の帯域を確保することができる。またこのとき、HDR処理用には撮像素子102に起因する画素の欠陥や信号のばらつき等を補正する補正処理部とHDR合成を行う合成処理部を備えるとよい。これにより、撮像素子102からの出力としては合成後の1フレーム分の画像信号が出力されるので、上記と同様の効果がある上に、画質を決める重要な処理を、より高精度な解析や処理が可能であろう後段の画像処理部に任せることができる。もちろん上記に限らず、焦点検出用、HDR処理用に他の処理の一部あるいは全部を撮像素子102内の信号処理部に設けてもよい。また、信号処理部の具体的な構成例としては、HDR処理にてビットレンジ伸長処理を行う第1の信号処理と、位相差検出を行う第2の信号処理を並列に実行する1つの信号処理部を設けてもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
102 撮像素子
103 制御演算部
104 映像信号処理部
106 位相差信号処理部

Claims (17)

  1. 複数の画素部から信号を取得して、複数の信号処理を行うことが可能な撮像素子であって、
    第1および第2の画素部がそれぞれ有する第1および第2の光電変換部に対して、信号の出力条件を設定する設定手段と、
    前記設定手段によって第1乃至第3の出力条件に設定された前記第1および第2の光電変換部の信号を用いる第1の信号処理と、前記設定手段によって前記第1乃至第3の出力条件のいずれかに設定された前記第1および第2の光電変換部の信号を処理する第2の信号処理を行う信号処理手段と、を備えることを特徴とする撮像素子。
  2. 前記信号処理手段は前記第1の信号処理にて、前記第1および第2の光電変換部の出力信号を合成して画像信号のダイナミックレンジ拡大処理を行い、前記第2の信号処理にて、前記第1および第2の光電変換部の出力信号を用いて焦点検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記設定手段は、
    前記第1の画素部が有する第1および第2の光電変換部に対する出力条件を異なる設定とし、
    前記第2の画素部が有する第1および第2の光電変換部に対する出力条件を異なる設定とし、
    前記第1の画素部が有する第1の光電変換部と前記第2の画素部が有する第2の光電変換部、または前記第1の画素部が有する第2の光電変換部と前記第2の画素部が有する第1の光電変換部に対する出力条件を同じ設定とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像素子。
  4. 前記設定手段は、
    前記第1の画素部が有する第1の光電変換部に対して前記第1の出力条件を設定し、
    前記第1の画素部が有する第2の光電変換部および前記第2の画素部が有する第1の光電変換部に対して前記第2の出力条件を設定し、
    前記第2の画素部が有する第2の光電変換部に対して前記第3の出力条件に設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像素子。
  5. 前記設定手段は、前記第1および第2の光電変換部の出力条件として露光時間および信号の増幅度および感度のうちの1つ以上を設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像素子。
  6. 前記第1および第2の画素部は異なる行または列の画素部であり、
    前記設定手段は、行ごとまたは列ごとに異なる出力条件を設定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像素子。
  7. 前記信号処理手段は前記第1の信号処理にて、前記設定手段により前記第1の出力条件に設定された前記第1の光電変換部の信号と、前記第2の出力条件に設定された前記第1または第2の光電変換部の信号と、前記第3の出力条件に設定された前記第2の光電変換部の信号を用いてダイナミックレンジ拡大処理を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像素子。
  8. 前記信号処理手段は前記第2の信号処理にて、前記設定手段により前記第2の出力条件に設定された前記第1および第2の光電変換部の信号を用いて焦点検出を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像素子。
  9. 前記信号処理手段は前記第2の信号処理にて、前記第1および第2の光電変換部の信号を取得して信号レベルの差を補正する処理を行い、補正された信号を用いて焦点検出を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像素子。
  10. 前記第1および第2の画素部は、さらに第3および第4の光電変換部を有し、
    前記設定手段は、前記第1乃至第4の光電変換部に対して、独立して出力条件を設定することができ、
    前記信号処理手段は、前記設定手段によって異なる出力条件に設定された前記第1乃至第4の光電変換部の信号を用いて前記第1の信号処理を行うことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像素子。
  11. 前記信号処理手段は、前記第1乃至第4の光電変換部から出力条件を合わせた信号を取得して前記第2の信号処理を行うことを特徴とする請求項10に記載の撮像素子。
  12. 前記第1および第2の画素部は、同じ行の隣接する画素部であり、
    前記第1の画素部が有する前記第2および第4の光電変換部と、前記第2の画素部が有する前記第1および第3の光電変換部とは、信号の増幅度が同じ設定であることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の撮像素子。
  13. 第3の画素部は、前記第1および第2の画素部と同じ行で前記第1の画素部に隣接する画素部であり、
    前記第1の画素部が有する前記第1および第3の光電変換部と、前記第3の画素部が有する前記第2および第4の光電変換部とは、信号の増幅度が同じ設定であることを特徴とする請求項12に記載の撮像素子。
  14. 前記第1および第2の信号処理は並列に実行されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の撮像素子。
  15. 前記画素部は、マイクロレンズと、該マイクロレンズに対応する前記光電変換部を有し、前記光電変換部は撮像光学系の異なる瞳部分領域をそれぞれ通過する光を受光して信号を出力することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の撮像素子。
  16. 複数の画素部を有する撮像素子から信号を取得して、複数の信号処理を行うことが可能な撮像装置であって、
    第1および第2の画素部がそれぞれ有する第1および第2の光電変換部に対して、信号の出力条件を設定する設定手段と、
    前記設定手段によって第1乃至第3の出力条件に設定された前記第1および第2の光電変換部の信号を用いる第1の信号処理と、前記設定手段によって前記第1乃至第3の出力条件のいずれかに設定された前記第1および第2の光電変換部の信号を処理する第2の信号処理を行う信号処理手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  17. 複数の画素部から信号を取得して、複数の信号処理を行う撮像信号処理方法であって、
    第1および第2の画素部がそれぞれ有する第1および第2の光電変換部に対して、信号の出力条件を設定する設定工程と、
    前記設定工程によって第1乃至第3の出力条件に設定された前記第1および第2の光電変換部の信号を用いて行う第1の信号処理と、前記設定工程によって前記第1乃至第3の出力条件のいずれかに設定された前記第1および第2の光電変換部の信号を処理する第2の信号処理を実行する信号処理工程と、を有することを特徴とする撮像信号処理方法。
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