JP6451315B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、垂直色分離型の撮像素子を有し、動画撮影に適した撮像装置に関する。
デジタルスチルカメラには、レンズを通して集光された光を受光して電気信号に変える撮像素子が内蔵されている。カメラメーカー各社が主に使用している撮像素子はカラーフィルタを水平方向に規則的に並べた並列色分離型の撮像素子であり、その殆どがベイヤー配列を用いている。
またベイヤー配列型の撮像素子を内蔵するデジタルスチルカメラには、静止画の撮影機能だけでなく動画撮影機能も搭載される傾向にある。
ベイヤー配列型の撮像素子を内蔵し、動画撮影も可能なデジタルスチルカメラに関する技術として特許文献1が挙げられる。この技術は、ベイヤー配列型の撮像素子とその撮像素子の前面に配置されたカラーフィルタを有し、静止画の場合と動画の場合とで画素の信号の読み出し方法を選択できる読み出し手段を有することを特徴とする。静止画撮影の場合は画素を間引かずに画素の信号を読み出し、動画撮影の場合には画素を間引いて読み出しを行う。これにより、静止画の撮影だけでなく動画の撮影にも適した撮像装置を提供することができる、としている。
上記した通りデジタルスチルカメラに搭載される撮像素子はベイヤー配列型のものが主流となっている。しかし、ベイヤー配列型の撮像素子は一画素につき1色のみを読み出すためデータ処理の面では優れているが、色補間処理を行う必要があるため偽色が発生するという課題があった。また、この偽色の発生を防ぐためにカメラ内にローパスフィルタを搭載することによって生じる解像度の低下も問題視されていた。
一方で垂直色分離型の撮像素子が存在し、ベイヤー配列型の撮像素子における問題点が生じないという利点を有している。垂直色分離型の撮像素子として、特許文献2の技術が挙げられる。この技術は垂直方向に3層の感光層が積層された撮像素子であり、光深度の違いによってRGBの3色を識別することを特徴としている。1画素につき3色の色情報を読み出すことができるため、ベイヤー配列型の撮像素子のように色情報を補間する必要がなく偽色も発生しない。偽色が発生しないためローパスフィルタの搭載が不要となり、ベイヤー配列型の撮像素子に比べて画質が飛躍的に向上されるという利点があった。
特開平9−247689号公報 特表2002−513145号公報
しかしながら、上記した垂直色分離型の撮像素子を搭載したデジタルスチルカメラは、読み出す色情報量の違いから、ベイヤー配列型のものと比べるとデータ処理時間が長いという課題があった。動画撮影の場合には、処理するデータ量の増大に対しフレームレートによる処理時間の制約があり、同様のデータ処理方法では処理が追い付かなくなり動画が途中で途切れるといった問題が生じるおそれがある。このため、垂直色分離型撮像素子は動画撮影には不向きであるとされていた。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、垂直色分離型の撮像素子によって得た色情報を間引いて配列パターンの異なるベイヤー配列を複数読み出し、その複数のベイヤー配列から3色の色情報を全て得ることにより、滑らかで偽色発生のない動画の撮影が可能な撮像装置を提供することを目的する。
上記目的を達成するために、本発明を実施の撮像装置は、第1色成分、第2色成分、第3色成分をそれぞれ光電変換可能な垂直色分離型画素が2次元方向に複数配置された撮像部と、前記複数の垂直色分離型画素から前記各色成分をそれぞれ独立して読み出し可能な読み出し制御部と、読み出された前記各色成分から成るRAWフレームから、動画を構成する動画フレームを生成する信号処理部と、前記RAWフレームを一時的に保存するメモリ部と、を有し、前記読み出し制御部により、前記垂直色分離型画素から読み出される前記各色成分は、同一の前記RAWフレームにおいては上下左右で異なり、時系列方向に連続する前記RAWフレームにおいては前後する前記RAWフレームで異なり、前記信号処理部は、前記メモリ部に保存された連続する所定の枚数の前記RAWフレームを1サイクルとしたとき、前記1サイクルで得られた前記各色成分から1枚の前記動画フレームを生成することを特徴とする。
さらに本発明を実施の撮像装置は、上記発明において、前記RAWフレームが、前記撮像部において間引き読み出しと画素結合読み出しの少なくとも一方により得られた前記各色成分から成ることを特徴とする。
さらに本発明を実施の撮像装置は、上記発明において、前記1サイクルが、3枚又は4枚の連続する前記RAWフレームから成ることを特徴とする。
さらに本発明を実施の撮像装置は、上記発明において、前記第1色成分がR成分、前記第2色成分がG成分、前記第3色成分がB成分であることを特徴とする。
さらに本発明を実施の撮像装置は、上記発明において、前記1サイクルの読み出し順序が、読み出された前記各色成分において、R成分、G成分、B成分、G成分の順番から成るRGBG読み出しサイクルであり、前記読み出し制御部は、動画撮影中、前記RGBG読み出しサイクルを繰り返すことを特徴とする。
さらに本発明を実施の撮像装置は、上記発明において、前記1サイクルの読み出し順序が、読み出された前記各色成分において、R成分、G成分、B成分の順番から成るRGB読み出しサイクルであり、前記読み出し制御部は、動画撮影中、前記RGB読み出しサイクルを繰り返すことを特徴とする。
本発明によれば、垂直色分離型の撮像素子を用いた撮像装置において、滑らかで偽色発生のない動画を撮影することができる。
本発明の一実施形態である撮像装置の主要な構成を示したブロック図である。 図1に示した撮像装置に実装される撮像素子の単一画素を単純化した断面図である。 図2に示した単一画素の簡略化した等価回路図である。 静止画撮影における色成分信号の読み出しを説明するタイミングチャートである。 動画撮影における色成分信号の読み出しを説明するタイミングチャートである。 動画撮影における読み出しサイクルの一例を示した概念図である。 2サイクル目以降のRAWフレーム読み出しを説明するフローチャートである。 動画撮影における色成分信号の読み出しを説明するタイミングチャートの第2の実施例である。 動画撮影における読み出しサイクルの一例を示した概念図の第2の実施例である。 動画撮影における色成分信号の間引き読み出しのパターンの一例である。 動画撮影における色成分信号の間引き読み出しと画素結合の組み合わせパターンの一例である。
以下、添付の図面に従って、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1に示すブロック図には、本発明の一実施形態である撮像装置の主要な構成が示されている。本図に示す撮像装置100は、撮影光学系110と、撮像素子200と、読み出し制御部130と、信号処理部150と、メモリ部151と、カメラCPU170と、ユーザインターフェース(I/F)171と、記録媒体インターフェース(I/F)172と、画像表示部190と、を備えている。
撮影光学系110は、フォーカスレンズ群やズームレンズ群を含む、複数の不図示のレンズ群で構成されている。本図においては、簡単のために1枚のレンズのみ記載している。
撮像素子200は、撮影光学系110により集光された光線を受光して光電変換し、画像データを出力する。本実施形態の撮像素子200としては、CMOSイメージセンサが用いられている。
撮像素子200の受光面は多数の画素から構成されている。これらの画素は、その内部において、入射光の波長により光電変換される深さの違いを用いることで、単一画素からRGBの各色成分信号を出力可能な垂直色分離型のイメージセンサである。垂直色分離型のイメージセンサについて詳しくは後述する。
読み出し制御部130は、撮像素子200の駆動タイミングを決定するための信号を出力する。これにより画素毎の水平駆動並びに垂直駆動が制御され、各画素からRGBの各色成分信号が読み出される。この読み出し制御部130は、さらに、画素から読み出す色成分についても制御する。
本実施例の撮像素子200には、画素から読み出した色成分信号を増幅するゲイン可変アンプやゲイン値を補正するためのゲイン補正回路、アナログ画像信号をデジタル変換するA/Dコンバータが内蔵されている。
撮像素子200から出力された色成分信号は一旦メモリ部151に記録される。メモリ部151は、この他にも各種データのバッファとして機能する。
信号処理部150は、メモリ部151に記録された色成分信号に対して各種の画像処理を施す。ここで施される処理としては、例えば、色成分信号から所定の形式のRAWデータを生成する処理や、ホワイトバランス処理、色再現処理がある。また、JPEG形式やTIFF形式の画像データへの現像処理も信号処理部150で行われる。
カメラCPU170は、撮像装置100全体の包括的な制御を行う。また、カメラCPU170は、読み出し制御部130の制御を行う。
ユーザインターフェース(I/F)171は、例えば、レリーズボタン、電源ボタン、コマンドダイヤル、十字キー等の操作部材を有しており、ユーザがこれらの操作部材を操作すると、カメラCPU170は所定の動作を行う指示を出す。静止画撮影モードと動画撮影モードの切り替えに用いる操作部材も、このI/F171に含まれる。
記録媒体インターフェース(I/F)172は、不図示の記録媒体との間でRAWデータや現像後の画像データの記録又は読み出しを行う。この記録媒体は、半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。
画像表示部190は、信号処理部150で処理された画像データや、不図示の記録媒体から読み出された画像データ等を表示する。
なお、上述したゲイン可変アンプ、ゲイン補正回路、A/Dコンバータを内蔵していない撮像素子200を採用する場合には、これらのデバイスを個別に搭載すればよい。
図2は、撮像装置100に実装される撮像素子200の単一画素を単純化して示した断面図である。上述したように、本実施形態の撮像素子200はいわゆる垂直色分離型のイメージセンサであり、各画素には、深さ方向に3つのフォトダイオードが積層して形成されている。
ある画素に光が入射すると、入射光中の青色(B)成分は最上面に位置するフォトダイオード210で光電変換される。同様に、入射光中の緑色(G)成分は中間深さに位置するフォトダイオード230で光電変換され、赤色(R)成分は最下層に位置するフォトダイオード250で光電変換される。これらの、垂直方向の色分離は撮像素子200の材料として用いるシリコン(Si)の特性を利用したものである。
これら3つのフォトダイオードは、Si基板の内部の異なる深さに所定のドープ処理を行うことで形成される。具体的には、B成分用フォトダイオード210は、約0.2〜0.5μmの間の深さに形成され、G成分用フォトダイオード230は、約0.5〜1.5μmの間の深さに形成され、R成分用フォトダイオード250は、約1.5〜3.0μmの間の深さに形成される。
図3は、図2に示した撮像素子200における単一画素の簡略化した等価回路図である。本図に示した等価回路を用いることで、撮像素子200内の各フォトダイオードにおける光電変換により生成された電荷をフォトダイオードの外部に読み出すことができる。
上述したように、撮像素子200の各画素は、B成分用フォトダイオード210、G成分用フォトダイオード230、及びR成分用フォトダイオード250を有している。各フォトダイオードのアノードは接地されており、各フォトダイオードのカソードは、3つの色に対するフローティングディフュージョン(FD)部201を備えている。
フォトダイオード210、230、及び250のカソードは、各々の選択トランジスタを介してFD部201に接続されている。詳しくは、B成分選択トランジスタ211は、B成分用フォトダイオード210のカソードとFD部201との間に接続され、B成分選択トランジスタ211のゲートは、B成分選択線212に接続される。G成分選択トランジスタ231は、G成分用フォトダイオード230のカソードとFD部201との間に接続され、G成分選択トランジスタ231のゲートは、G成分選択線232に接続される。R成分選択トランジスタ251は、R成分用フォトダイオード250のカソードとFD部201との間に接続され、R成分選択トランジスタ251のゲートは、R成分選択線252に接続される。
VDD線202とFD部201との間には、共通のリセットトランジスタ203が接続されている。リセットトランジスタ203のゲートは、リセット線204に接続される。
FD部201にはソースフォロワトランジスタ205のゲートが接続され、そのドレインはVDD線202に接続され、そのソースは行選択トランジスタ206のドレインに接続されている。行選択トランジスタ206のソースは定電流源207に接続され、そのゲートは行選択線208に接続されている。
なお、上述した撮像素子200の等価回路図は一例であり、これに限られるものではない。例えば、本図ではFD部は各フォトダイオードに共通して1つ設けられているが、各フォトダイオードにFD部を別個に設けてもよい。
その場合、各フォトダイオードの選択トランジスタのカソードにそれぞれ個別のFD部が接続され、それらの各FD部はさらに共通のソースフォロワトランジスタのゲートに接続する。また、各FD部とVDD線との間には、それぞれ個別のリセットトランジスタを接続することで構成される。
本発明の撮像装置100を用いて静止画を撮影する場合において、撮像素子200内の各画素からの各色成分信号の読み出しについて、図を参照しながら詳しく説明する。図4は、単一画素からRGB全ての色成分信号を1度だけ読み出す、すなわち、静止画の撮影を説明するためのタイミングチャートの一例である。
静止画撮影モードが選択された撮像装置100を用いて撮影者が静止画を撮影する場合を考える。撮影者によりレリーズ操作が行われると、撮影光学系110を介して被写体光が撮像素子200に入射して露光される。撮像素子200内の各フォトダイオードにおいて入射光が光電変換され、電荷の生成及び蓄積が完了すると、まず、行選択線208がHighにされ、読み出す行が選択される。それと同時に、リセット線204がHighにされ、これによりFD部201がリセットされる。
本実施形態では、本図に示すように、R成分、G成分、B成分の順に読み出されるので、まず、R成分選択線252がHighにされ、R成分用フォトダイオード250に蓄積された電荷がFD部201に移動し、さらにVoutから出力される。これにより、R成分信号が画素中から読み出される。
続いて、再度リセット線204がHighにされ、これによりFD部201がリセットされる。次に、G成分選択線232がHighにされ、G成分用フォトダイオード230に蓄積された電荷がFD部201に移動し、さらにVoutから出力される。これにより、G成分信号が画素中から読み出される。
続いて、再度リセット線204がHighにされ、これによりFD部201がリセットされる。次に、B成分選択線212がHighにされ、B成分用フォトダイオード210に蓄積された電荷がFD部201に移動し、さらにVoutから出力される。これにより、B成分信号が画素中から読み出される。
以上で、単一画素からRGB全ての色成分信号の読み出しが完了するので、行選択信号がLowにされる。なお、各色成分信号の読み出し順序は一例であり、これに限られない。
撮像素子200内の各画素から読み出された色成分信号は信号処理部150によって処理が施され、1枚のRAWフレームとしてメモリ部151に保存される。撮像装置100の設定によっては信号処理部150において所定の画像処理が施された後、記録媒体I/F172を介して不図示の記録媒体に記録される。
次に、本発明の撮像装置100を用いてカラー動画を撮影する場合において、撮像素子200内の各画素からの各色成分信号の読み出しについて、図を参照しながら詳しく説明する。図5は、単一画素からカラー動画を生成するためのRGB各色成分信号の読み出しを説明するためのタイミングチャートの一例である。なお、各色成分信号の読み出し順序は一例であり、これに限られない。
動画撮影モードが選択された撮像装置100を用いて撮影者がカラー動画を撮影する場合を考える。撮影者によりレリーズ操作が行われると、撮影光学系110を介して被写体光が撮像素子200に入射して露光される。撮像素子200内の各フォトダイオードにおいて入射光が光電変換され、電荷の生成及び蓄積が完了すると、まず行選択線208がHighにされ、読み出す行が選択される。それと同時に、リセット線204がHighにされ、これによりFD部201がリセットされる。
本実施例では、まず、R成分選択線252がHighにされ、R成分用フォトダイオード250に蓄積された電荷がFD部201に移動し、さらにVoutから出力される。これにより、R成分信号が画素中から読み出される。
読み出し完了後、行選択線208がLowにされる。これにより、この単一画素に対応するR成分RAWフレームが生成される。この点が、上述した静止画撮影時のタイミングチャートと異なる。
続いて、再度行選択線208及びリセット線204がHighにされ、これによりFD部201がリセットされる。これにより、読み出されなかったG成分信号とB成分信号とが廃棄される。また、各フォトダイオードにおいて入射光が光電変換され、電荷の生成及び蓄積が行われる。
次に、G成分選択線232がHighにされ、G成分用フォトダイオード230に蓄積された電荷がFD部201に移動し、さらにVoutから出力される。これにより、G成分信号が画素中から読み出される。読み出し完了後、行選択線208がLowにされ、G成分RAWフレームが生成される。
続いて、再度行選択線208及びリセット線204がHighにされ、同様にFD部201のリセット(B成分信号とR成分信号の廃棄)、露光及び電荷の蓄積が行われる。
次に、B成分選択線212がHighにされ、B成分用フォトダイオード210に蓄積された電荷がFD部201に移動し、さらにVoutから出力される。これにより、B成分信号が画素中から読み出される。読み出し完了後、再度行選択線208がLowにされ、B成分RAWフレームが生成される。
続いて、再度行選択線208及びリセット線204がHighにされ、同様にFD部201のリセット(R成分信号とG成分信号の廃棄)、露光及び電荷の蓄積が行われる。
次に、G成分選択線232がHighにされ、G成分用フォトダイオード230に蓄積された電荷がFD部201に移動し、さらにVoutから出力される。これにより、G成分信号が画素中から読み出される。読み出し完了後、行選択線208がLowにされ、G成分RAWフレームが生成される。
以上で、単一画素からRGB全ての色成分信号の読み出しが完了するが、本実施形態の動画撮影ではR成分、G成分、B成分、G成分の順番で色成分信号を読み出しており、動画撮影が終了するまでこのRGBG読み出しサイクルを繰り返す。
図6は、上述したRGBG読み出しサイクルにより得られるRAWフレームを、2×2の画素ブロックに限定して示した概念図であり、また、動画フレームの生成方法の一例を示している。
図6は、本発明の撮像素子200から、縦横に2個ずつの単一画素からなる2×2の画素ブロックを抜き出したものであり、RAWフレーム読み出し動作を行う度に、次回に読み出すRAWフレームの色成分が変化していく過程を示している。本図では、左から右に進むにつれて時間が経過していくものとする。また、便宜上、画素ブロックから読み出される2つのG成分信号を、それぞれG1成分信号とG2成分信号とに区別することとする。
詳しくは、まず、左端のRAWフレームでは、左上の単一画素からはR成分信号が読み出され、右上の単一画素からはG1成分信号が読み出され、右下の単一画素からはB成分信号が読み出され、左下の単一画素からはG2成分信号が読み出されることがわかる。次のRAWフレームでは、左上の単一画素からはG1成分信号が読み出され、右上の単一画素からはB成分信号が読み出され、右下の単一画素からはG2成分信号が読み出され、左下の単一画素からはR成分信号が読み出されることがわかる。
各単一画素に注目すると、各RAWフレームにおいて常に上下左右の単一画素とは異なる色成分信号が読み出されていることがわかる。
以降も同様にして、各RAWフレームにおいて読み出される色成分信号がRGBGの順番で変化していき、4フレーム分のRAWフレームの読み出しを終えると1サイクルが終了し、1つ目のRAWフレームの読み出しパターンに戻る。なお、上述したRGBG読み出しサイクルの場合、2×2の画素ブロックに注目すると、いわゆるベイヤーパターンが左回転を続けているように見える。この場合のサイクルを詳しく書くとRG1BG2サイクルとなる。
一方で、読み出しをRG2BG1サイクルで行った場合、2×2の画素ブロックはベイヤーパターンが右回転を続けているように見える。
上述したRGBG読み出しサイクルで4枚の連続するRAWフレームを取得すると、各画素においてRGB各色成分信号が1回ずつ読み出されることになる。従って、全画素のRGB各色成分信号が揃うので、信号処理部150はこれらの各色成分信号から動画フレームを1枚生成する。すなわち、4枚のRAWフレームから1枚の動画フレームが生成される。
図7は、上述したRGBGサイクルの読み出しにおいて、2サイクル目以降のRAWフレーム読み出しの流れを説明するためのフローチャートである。
1サイクル目のRAWフレームの読み出し及び1枚目の動画フレームの生成が終了すると、読み出し制御部130は、上述したRGBGサイクルに基づいて、撮像素子200の各画素から読み出す色成分信号を変更する。(ステップS101)具体的には、図5に示したタイミングチャートに従って、読み出し制御部130は、各画素において次に読み出すべき色成分信号に対応する選択信号線をHighにし、色成分信号の変更及び読み出しを行う。(ステップS102)
読み出された各色成分信号は保存するためにメモリ部151に送られるが、上述したように、すでに1サイクル目の4枚のRAWフレームが読み出されており、各画素においてRGB各色成分信号は保存済みとなっている。
そこで、今回読み出された各色成分信号は、すでにメモリ部151内に保存済みの対応する色成分信号を更新する形で保存が行われる。(ステップS103)
例えば、図6の5枚目のRAWフレーム(一番右)が読み出されたときを考える。このときに読み出される色成分信号のパターンは1枚目のRAWフレーム(一番左)と同じである。そこで、5枚目の読み出しで得られた各色成分信号によって、メモリ部151内に保存されている1枚目の読み出しで得られた各色成分信号を上書きして更新する。
一部の色成分信号の更新が行われ、全画素に対して新たなRGB各色成分信号が揃うと、これらの信号に基づき、信号処理部150は動画フレームを1枚生成する。(ステップS104)2枚目以降の動画フレームの生成に関しては、1枚のRAWフレーム読み出しに対して1枚の動画フレーム生成が行われることがわかる。
次に、カメラCPU170は動画の撮影が終了したがどうかを判断する。(ステップS105)動画撮影が終了していない場合、ステップS101に戻り、RGBG読み出しサイクルに基づいた色成分信号の読み出し、更新及び動画フレームの生成を続ける。
一方、撮影者によりレリーズ操作が行われると、カメラCPU170は動画撮影を終了させる。生成された動画フレームは、撮像装置100のモードに応じて、いわゆるライブビュー映像として画像表示部190に表示されたり、動画ファイルとして記録媒体I/F172に記録されたりする。
上述した実施例では、動画撮影時の撮像素子200からの各色成分信号読み出しサイクルとしてRGBG読み出しサイクルを説明したが、この他の実施例について、図を参照しながら詳しく説明する。図8は、色成分信号の読み出しサイクルについて、第2の実施例であるRGB読み出しサイクルを説明するためのタイミングチャートの一例である。なお、各色成分信号の読み出し順序は一例であり、これに限られない。
本実施例のRGB読み出しサイクルは、上述したRGBG読み出しサイクルと比べて4つ目の色成分(図5ではG成分信号)の読み出しが省略されたサイクルとなっている。従って、本図のR成分信号、G成分信号、B成分信号の読み出しについては上述した実施例と同様であるので、説明を省略する。
本実施例において、3つ目のB成分信号の読み出しが完了し、対応するRAWフレームが生成されると1サイクルが終了する。そして、動画撮影が終了するまでこのRGB読み出しサイクルを繰り返す。
図9は、上述したRGB読み出しサイクルにより得られるRAWフレームを、2×2の画素ブロックに限定して示した概念図であり、また、動画フレームの生成方法の一例を示している。
図9は、本発明の撮像素子200から、縦横に2個ずつの単一画素からなる2×2の画素ブロックを抜き出したものであり、RAWフレーム読み出し動作を行う度に、次回に読み出すRAWフレームの色成分が変化していく過程を示している。本図では、左から右に進むにつれて時間が経過していくものとする。
詳しくは、まず、左端のRAWフレームでは、左上の単一画素からはR成分信号が読み出され、右上の単一画素からはG成分信号が読み出され、右下の単一画素からはB成分信号が読み出され、左下の単一画素からはG成分信号が読み出されることがわかる。次のRAWフレームでは、左上の単一画素からはG成分信号が読み出され、右上の単一画素からはB成分信号が読み出され、右下の単一画素からはR成分信号が読み出され、左下の単一画素からはB成分信号が読み出されることがわかる。次のRAWフレームでは、左上の単一画素からはB成分信号が読み出され、右上の単一画素からはR成分信号が読み出され、右下の単一画素からはG成分信号が読み出され、左下の単一画素からはR成分信号が読み出されることがわかる。
3フレーム分のRAWフレームを1サイクルとして、3フレーム目の読み出しが終了すると1つ目のRAWフレームの読み出しパターンに戻る。これ以降も同様にして、各RAWフレームにおいて読み出される色成分信号がRGBの順番で変化する。
上述したRGB読み出しサイクルで3枚の連続するRAWフレームを取得すると、各画素においてRGB各色成分信号が1回ずつ読み出されることになる。従って、全画素のRGB各色成分信号が揃うので、信号処理部150はこれらの各色成分信号から動画フレームを1枚生成する。すなわち、3枚のRAWフレームから1枚の動画フレームが生成される。
上述したRGB読み出しサイクルの読み出しにおいて、2サイクル目以降のRAWフレーム読み出しの流れについては、図7と同様であるので説明は省略する。
なお、動画撮影モードで得られるRAWフレームは、撮像素子200内の各画素を全て読み出して得られた各色成分信号で構成してもよいし、撮像素子200から適宜間引き読み出しを行って得られた各色成分信号で構成してもよい。特に、ライブビュー表示用の動画を生成する場合には画質よりも画像の生成速度が重視されるため、間引き読み出しを採用するのが望ましい。
間引き読み出しに際しては、読み出し後のRAWフレームにおいて、上述したように読み出された色成分信号が上下左右に隣接する単一画素の色成分信号と異なるように読み出せばよい。図10は、間引き読み出しのパターンの一例であり、撮像素子200の4×4の画素ブロックにおいて読み出される色成分信号を示している。本図において×印が付された画素が間引かれる画素であり、縦横に1行間隔で間引き読み出しを行うことで処理すべきデータ量を減らし、処理の高速化を図っている。
この一例では、読み出される4画素の色成分信号の配列が、図6又は図9の左端のRAWフレームと同じとなっている。同様に、次のRAWフレーム読み出しに際しては、読み出される4画素の色成分信号の配列が図6又は図9の左端から2番目のRAWフレームと同じとなるように、読み出す色成分信号を切り替える。すなわち、読み出される4画素の色成分信号を読み出し毎に順次サイクルさせることで、間引き読み出しを行う場合でも、上述した本発明を適用することができる。
なお、間引き読み出しのパターンは上記に限られるものではない。所定の画素位置から読み出され、生成されるRAWフレームにおいて2×2の画素ブロックを形成する4画素の色成分信号の配列をサイクルさせることが可能であれば、どのような間引き読み出しパターンにも本発明は適用可能である。
また、間引き読み出しに加えて、画素結合の技術を組み合わせることも可能である。すなわち、間引き読み出しを行う際に、所定の位置関係にある複数の単一画素同士を結合して読み出し、その他の画素については間引くことで、処理するデータ量のさらなる削減や高感度特性の向上が可能となる。
図11は、上述した間引き読み出しと画素結合とを組み合わせた場合の読み出しパターンの一例である。図10と同様に、本図において×印が付された画素が間引かれる画素である。色成分信号を読み出す際には、水平方向に隣接する2つの単一画素から同じ色成分信号を画素結合させて4画素として読み出される。
図10と同様に、読み出される4画素の色成分信号を読み出し毎に順次サイクルさせることで、間引き読み出しと画素結合とを組み合わせた場合でも、上述した本発明を適用することができる。
なお、本図では画素結合を行う画素として水平方向に隣接した2つの単一画素の場合を説明したが、これに限られるものではない。例えば、垂直方向に隣接する3つの単一画素を結合させてもよいし、隣接していなくとも、例えば1画素分間隔を空けた2画素を結合させてもよい。
以上で説明したように、本発明に記載の撮像装置によれば、垂直色分離型の撮像素子を用いて、滑らかで偽色発生のない動画を撮影することが可能となる。
100:撮像装置、110:撮影光学系、130:読み出し制御部、150:信号処理部、151:メモリ部、170:カメラCPU、171:ユーザインターフェース(I/F)、172:記録媒体インターフェース(I/F)、190:画像表示部、200:撮像素子、201:フローティングディフュージョン(FD)部、202:VDD線、203:リセットトランジスタ、204:リセット線、205:ソースフォロワトランジスタ、206:行選択トランジスタ、207:定電流源、208:行選択線、210:B成分用フォトダイオード、211:B成分選択トランジスタ、212:B成分選択線、230:G成分用フォトダイオード、231:G成分選択トランジスタ、232:G成分選択線、250:R成分用フォトダイオード、251:R成分選択トランジスタ、252:R成分選択線

Claims (6)

  1. 第1色成分、第2色成分、第3色成分をそれぞれ光電変換可能な垂直色分離型画素が2次元方向に複数配置された撮像部と、
    前記複数の垂直色分離型画素から前記各色成分をそれぞれ独立して読み出し可能な読み出し制御部と、
    読み出された前記各色成分から成るRAWフレームから、動画を構成する動画フレームを生成する信号処理部と、
    前記RAWフレームを一時的に保存するメモリ部と、
    を有し、
    前記読み出し制御部により、前記垂直色分離型画素から読み出される前記各色成分は、同一の前記RAWフレームにおいては上下左右で異なり、時系列方向に連続する前記RAWフレームにおいては前後する前記RAWフレームで異なり、
    前記信号処理部は、前記メモリ部に保存された連続する所定の枚数の前記RAWフレームを1サイクルとしたとき、前記1サイクルで得られた前記各色成分から1枚の前記動画フレームを生成することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記RAWフレームは、前記撮像部において間引き読み出しと画素結合読み出しの少なくとも一方により得られた前記各色成分から成ることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記1サイクルは、3枚又は4枚の連続する前記RAWフレームから成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1色成分はR成分、前記第2色成分はG成分、前記第3色成分はB成分であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記1サイクルの読み出し順序は、読み出された前記各色成分において、R成分、G成分、B成分、G成分の順番から成るRGBG読み出しサイクルであり、
    前記読み出し制御部は、動画撮影中、前記RGBG読み出しサイクルを繰り返すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記1サイクルの読み出し順序は、読み出された前記各色成分において、R成分、G成分、B成分の順番から成るRGB読み出しサイクルであり、
    前記読み出し制御部は、動画撮影中、前記RGB読み出しサイクルを繰り返すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
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