JP2010178029A - 色変換装置、色変換方法、及び色変換プログラム - Google Patents

色変換装置、色変換方法、及び色変換プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010178029A
JP2010178029A JP2009018033A JP2009018033A JP2010178029A JP 2010178029 A JP2010178029 A JP 2010178029A JP 2009018033 A JP2009018033 A JP 2009018033A JP 2009018033 A JP2009018033 A JP 2009018033A JP 2010178029 A JP2010178029 A JP 2010178029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
conversion
data
output
color data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009018033A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5093133B2 (ja
Inventor
Takeshi Wada
健 和田
Naohiro Yamada
直弘 山田
Shinichiro Nishida
慎一郎 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2009018033A priority Critical patent/JP5093133B2/ja
Publication of JP2010178029A publication Critical patent/JP2010178029A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5093133B2 publication Critical patent/JP5093133B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

【課題】黒のみの色を黒のみの色に変換できると共に、その近傍色について色の連続性を確保した良好な色変換を可能とする色変換装置等を提供する。
【解決手段】有彩色と無彩色で表現される色の変換処理を行う色変換装置が、入力色データを出力色データに変換するための第一変換情報と、第一変換情報において、入力色データが無彩色だけの色を示す場合に変換後の出力色データが無彩色だけの色を示すようにされた第二変換情報を有し、第二変換情報を用いて変換処理を行う際に、無彩色だけの色の近傍色については、第二変換情報を用いた変換を実行して出力色データを得た後に、当該出力色データにおける有彩色の各色の値を、当該各色の値の相対的比率を変えずに、第一変換情報を用いて変換を実行した場合の出力色データが示す色の明度と同じになるように、変更して、変換処理を行う。
【選択図】 図4

Description

本発明は、入力色データを出力色データに変換する色変換装置等に関し、特に、黒のみの色を黒のみの色に変換できると共に、その近傍色について色の連続性を確保した良好な色変換を可能とする色変換装置等に関する。
カラープリンタなどカラー画像の出力を行なう装置においては、各画素がカラーの各色の濃度階調値を有するビットマップデータなどの色データに基づいて画像出力を行なう。この場合、通常、色データは他の画像入力装置やアプリケーションによって生成されたものが入力され、その入力色データは当該入力装置に依存した色空間、または一般的に用いられる色空間などで表現される。そのため、出力装置では、この入力色データを当該出力装置の特性にあった色データに変換して、その変換後の出力色データに従って出力処理を実行する。このように、カラー画像の出力に際しては、色データの色空間を変更する色変換処理というものが必要であり、かかる処理は、出力装置内や出力装置に出力指示を行なう装置などにおける色変換装置において実行される。
このような色変換処理において、一つの課題は、入力色データにおいて黒色のみで表現される画像が出力色データにおいては黒色のみとならない場合があることである。特に、文字等の印刷の場合には、他の色が混ざることによりシャープさ、鮮鋭性が悪くなるので、元々黒のみのものについては黒のみで再現することが望まれる。
かかる課題に対して下記特許文献1では、当該色変換用のルックアップテーブル(LUT)を黒色のみの色データが黒色のみの色データに変換されるように更新する、こと等が提案されている。
特開2003−324623号公報
しかしながら、上記特許文献1では、黒色のみの場合に対する対策であって、色空間においてその近傍に位置する色については考慮されていない。通常、黒色のみの変換を上述のように黒色のみにしてしまうように変更すると、色空間においてその近傍色との不連続性が起こってしまうことが懸念され、この部分の色の出力結果において色合いが劣化する虞がある。
そこで、本発明の目的は、入力色データを出力色データに変換する色変換装置であって、黒のみの色を黒のみの色に変換できると共に、その近傍色について色の連続性を確保した良好な色変換を可能とする色変換装置、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、有彩色と無彩色で表現される色データの変換処理を行う色変換装置が、入力される入力色データを出力色データに変換するための第一変換情報と、前記第一変換情報において、前記入力色データが無彩色を有し有彩色を有さない色を示す場合に、上記変換後の前記出力色データが無彩色を有し有彩色を有さない色を示すようにされた第二変換情報を有し、前記第二変換情報を用いて前記変換処理を行う際に、前記無彩色を有し有彩色を有さない色の近傍色については、前記第二変換情報を用いた前記変換を実行して前記出力色データを得た後に、当該出力色データにおける前記有彩色の各色の値を、当該各色の値の相対的比率を変えずに、当該各色の値を変更した後に前記出力色データが示す色の明度が、前記第一変換情報を用いて変換を実行した場合の出力色データが示す色の明度と同じになるように、変更して、前記変換処理を行う、ことである。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記第一変換情報と前記第二変換情報は、それぞれ、前記入力色データの色空間における各色に対して、前記出力色データの色空間における各色を対応付ける情報であり、前記第二変換情報によって対応付ける前記各色は、前記無彩色を有し有彩色を有さない色に対応付ける色を除いて、前記第一変換情報において対応付ける前記各色と同じである、ことを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、有彩色と無彩色で表現される色データの変換処理を行う色変換装置における色変換方法において、入力される入力色データを出力色データに変換するための第一変換情報と、前記第一変換情報において、前記入力色データが無彩色を有し有彩色を有さない色を示す場合に、上記変換後の前記出力色データが無彩色を有し有彩色を有さない色を示すようにされた第二変換情報が与えられ、前記第二変換情報を用いて前記変換処理を行う際に、前記無彩色を有し有彩色を有さない色の近傍色については、前記第二変換情報を用いた前記変換を実行して前記出力色データを得た後に、当該出力色データにおける前記有彩色の各色の値を、当該各色の値の相対的比率を変えずに、当該各色の値を変更した後に前記出力色データが示す色の明度が、前記第一変換情報を用いて変換を実行した場合の出力色データが示す色の明度と同じになるように、変更して、前記変換処理を行う、ことである。
上記の目的を達成するために、本発明の更に別の側面は、有彩色と無彩色で表現される色データの変換処理を制御装置に実行させる色変換プログラムが、入力される入力色データを出力色データに変換するための第一変換情報と、前記第一変換情報において、前記入力色データが無彩色を有し有彩色を有さない色を示す場合に、上記変換後の前記出力色データが無彩色を有し有彩色を有さない色を示すようにされた第二変換情報が与えられ、前記制御手段が、前記第二変換情報を用いて前記変換処理を行う際に、前記無彩色を有し有彩色を有さない色の近傍色については、前記第二変換情報を用いた前記変換を実行して前記出力色データを得た後に、当該出力色データにおける前記有彩色の各色の値を、当該各色の値の相対的比率を変えずに、当該各色の値を変更した後に前記出力色データが示す色の明度が、前記第一変換情報を用いて変換を実行した場合の出力色データが示す色の明度と同じになるように、変更して、前記変換処理を行う、ように前記変換処理を実行させる、ことである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
本発明を適用した色変換装置を備えるプリンター2の実施の形態例に係る構成図である。 ルックアップテーブルLUT(A)及びLUT(B)を例示した図である。 ルックアップテーブルLUT(AB1)を例示した図である。 色変換処理の手順を例示したフローチャートである。 K軸付近の色についての色変換後のL値を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した色変換装置を備えるプリンター2の実施の形態例に係る構成図である。図1に示すプリンター2は、ホストコンピューター1から送信される印刷対象画像の色データを含む印刷データに従って当該画像の印刷を実行するが、受信した入力色データを本プリンター2用の出力色データに変換する色変換処理において、無彩色のみの色を無彩色のみの色に変換するルックアップテーブル(LUT(AB2))を用いた際に、その近傍色の変換後の色を明度と色バランスを考慮して変更し、変換後の色について連続性を確保しようとするものである。
図1に示すホストコンピューター1は、プリンター2に対して印刷要求を行なうホスト装置であり、パーソナルコンピューターなどで構成される。ホストコンピューター1にはプリンタードライバー11が備えられ、印刷要求時には、ユーザ操作等に基づいて、当該プリンタードライバー11が画像データと制御コマンドを含む印刷データを生成してプリンター2に送信する。なお、ここでは、プリンタードライバー11がプリンター2に送信するデータはPDLで記述されているものとする。また、プリンタドライバー11は、上記処理を実行させるプログラムと、当該プログラムに従って処理を実行するホストコンピューター1の制御装置(図示せず)等によって構成することができる。また、プリンタードライバー11用の当該プログラムは、インターネット等のネットワークを介して所定のサイトからダウンロードすることにより、あるいは、CDなどの記憶媒体から、ホストコンピューター1にインストールすることができる。
プリンター2は、図1に示すように、コントローラー21及びエンジン22等で構成される、一例としてレーザープリンターである。
コントローラー21は、前記ホストコンピューター1からの印刷要求を受けて印刷機構部22に印刷指示を出す処理などを司り、図1に示すように、I/F23、CPU24、ROM25、RAM26、及びエンジンI/F27を備える。
I/F23は、ホストコンピューター1から送信される前記印刷データを受信する部分である。
CPU24は、コントローラー21において行われる各種処理を制御する部分であるが、ホストコンピューター1から印刷要求を受けた際には、受信した印刷データに含まれる画像データに所定の画像処理を施して印刷機構部22側へ出力するためのビットマップデータ(各色のプレーンデータ)を生成する処理、前記印刷データに含まれる制御コマンドを解釈して印刷機構部22に対して適切な印刷処理を指示する処理等を司る。また、CPU24は、上記ビットマップデータを生成する処理に関し、色変換処理を実行するが、本プリンター2では、当該色変換処理に特徴を有し、その具体的な内容については後述する。なお、CPU24が実行する処理は、主にROM26に記憶されたプログラムに従って行われるものである。
RAM26は、受信した印刷データ、各処理後の画像データ等を格納するメモリであり、前述した各色のビットマップデータ(プレーンデータ)を格納する。上記色変換処理に関しては、当該処理の入力データである入力色データと処理後のデータである出力色データがここに保持される。これらのデータの内容については後述する。
ROM25は、CPU24が実行する各処理のプログラム等を格納するメモリである。また、ここには、上記色変換処理に関して4つのルックアップテーブルLUT(A)、LUT(B)、LUT(AB1)、及びLUT(AB2)が格納される。これらLUTの内容については後述する。
本プリンター2における色変換装置は、このコントローラー21内のCPU24、ROM25、及びRAM26等で構成されることになる。
次に、エンジンI/F27は、印刷機構部22で印刷を実行する際に、所定のタイミングで前述したRAM26に格納されている画像データ(各色のビットマップデータ)を読み出し、それらに所定の処理を施した後に印刷機構部22側に引き渡す、コントローラー21と印刷機構部22側とのインターフェースを司る部分である。なお、このエンジンI/F27には、図示していないが、データを一時的に格納するメモリ、解凍部、スクリーン処理部等が備えられ、RAM26から読み出した画像データに対して、圧縮されたデータの解凍、ドットのデータへ変換するスクリーン処理などがなされる。また、エンジンI/F27は、具体的には、ASICで構成されている。
印刷機構部22は、図示していないが、図示していないが、感光体ドラム、帯電ユニット、露光ユニット、現像装置、転写ユニット等が備えられる。印刷実行時には、帯電ユニットにより感光体ドラムを帯電し、露光ユニットが内蔵するレーザーやLEDアレイなどの光源からのビームを帯電された感光体ドラムに照射して静電気による潜像を形成する。その後、現像材(トナー)を収容するトナーカートリッジを備える現像装置により、潜像が現像材による像に現像され、転写ユニットによって現像されたトナー像が紙などの印刷媒体に転写され、定着ユニットにより定着されて、プリンター2外に排出される。
以上説明したような構成を有する本プリンター2では、ホストコンピューター1から印刷要求を受けると、その印刷データが解釈されて、PDL形式であった画像データから、画素毎に各色の階調値を有するビットマップデータが生成される。ここでは、一例として、各画素の色はCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)で表現されるものとし、ホストコンピューター1から受信した画像データの色空間に従って色が表現される。その後、当該ビットマップデータに色変換処理を実行して、当該プリンター2の色空間で表現されるデータとする。なお、当該プリンター2で使用される色材は、CMYK各色のトナーであり、従って、ここでは、変換後もCMYKでビットマップデータが表現される。
変換後のビットマップデータは、印刷媒体1枚に対してCMYK各色のプレーンデータから構成され、RAM26のイメージバッファに格納される。その後、ビットマップデータがエンジンI/F27から読み出されて、前述した処理の後に、印刷機構部22での印刷処理が実行される。
前述したように、本プリンター2では、上述の色変換処理に特徴があり、以下、その具体的な内容について説明する。
まず、色変換処理に用いられるルックアップテーブルLUTについて説明する。前述したように、ホストコンピューター1から受信した画像データの色空間はCMYKであるが、これは当該データが生成された装置の特性が反映された色空間、あるいは、標準的なCMYKの色空間であり、本プリンター2の装置特性が反映されたCMYKの色空間とは異なる。従って、本色変換処理では、ホストコンピューター1から受信した画像データを入力色データとし、その色空間をCAAAAで表現するものとし、当該入力色データに色変換処理を施した後のデータ、すなわち、本プリンター2の装置特性が反映された色空間のデータを出力色データとし、その色空間をCBBBBで表現するものとする。
よって、上記生成された色変換前のビットマップデータは、各画素がCAAAAで表現されており、当該色変換処理によってCBBBBで表現されるデータとなる。言い換えれば、CAAAAの各色の濃度階調値がCBBBBの各色の濃度階調値に変換される。
前述したように、本プリンター2には、ルックアップテーブルが4つ格納されており、そのうちのルックアップテーブルLUT(A)及びLUT(B)は、上記入力色データの色空間をLab色空間に変換するルックアップテーブル及びLab色空間を上記出力色データの色空間に変換するルックアップテーブルである。図2は、これらルックアップテーブルLUT(A)及びLUT(B)を例示した図である。
図2の(a)及び(b)は、それぞれ、ルックアップテーブルLUT(A)及びLUT(B)を示している。これらルックアップテーブルLUTは、変換前の各色空間における各色成分の各軸を複数に分割したときにできる各格子点の各成分値(座標値)に、変換後の色空間における各成分値(座標値)を対応付けたものである。
図2の(a)では、入力色データの色空間における各格子点の成分値に、例えば、CAiAiAiAiやCAjAjAjAjに、対応付けられるLab空間での各成分値、例えば、LiiiやLjjjが対応付けられている。また、同様に、図2の(b)では、Lab空間での各成分値に、例えば、LmmmやLnnnに、対応付けられる出力色データの色空間における成分値にCBmBmBmBmやCBnBnBnBnが対応付けられている。これらのルックアップテーブルLUT(A)及びLUT(B)は、CAAAA色空間から装置特性によらない絶対的な色空間であるLab色空間への色変換、及びLab色空間からCBBBB色空間への色変換を可能にするものであり、公知の方法で生成されプリンター2に格納される。
これらのルックアップテーブルLUT(A)及びLUT(B)は、3次元空間と4次元空間を対応付けるものであり、他の条件により様々なテーブルの生成が可能であるが、ここでは、当該プリンター2の設計者により、プリンター2での出力時に色の再現性及び見栄えが優れた画像になるように設計されているものとする。
また、これらテーブルの格子点の間に位置する色については、格子点の値から公知の方法により補間計算で対応する色が求められる。また、各テーブルを用いて、逆方向の色変換も可能である。例えば、ルックアップテーブルLUT(B)を用いて、CBBBBの成分値から対応するLab値を求めることもできる。すなわち、いわゆるテーブルの逆引きも可能である。
次に、3つ目のルックアップテーブルLUT(AB1)は、入力色データの色空間CAAAAと出力色データの色空間CBBBBを対応付けた同様のテーブルである。図3は、当該ルックアップテーブルLUT(AB1)を例示した図である。図3に示す例は、各色成分の濃度階調が0−255の256階調で表現され、各色の軸を16階調毎に分割した場合である。当該テーブルにより、入力色データを直接出力色データに変換することが可能である。当該テーブルについても、公知の方法を用いて、上記ルックアップテーブルLUT(A)及びLUT(B)に基づいて、当該プリンター2の設計者により、プリンター2での出力時に色の再現性及び見栄えが優れた画像になるように設計される。
また、4つ目のルックアップテーブルLUT(AB2)は、上記ルックアップテーブルLUT(AB1)のK軸上の格子点についてそれらに対応付ける値を変更したものである。具体的には、対応付ける値をKB値のみとしたものである。すなわち、入力色データの色空間CAAAAで(0、0、0、KA)で表わされる色に、出力色データの値(0、0、0、KB)を対応付けるようにしたものであり、当該テーブルを用いることによって、黒色(無彩色)のみで表現される画素が黒色(無彩色)のみで表現されることになる。他の格子点については値を変更しない。
この変更する値は以下のようにして求める。まず、ルックアップテーブルLUT(AB1)において(0、0、0、KA)に対応付けられる(CBBBB)の値を求める。すなわち、ルックアップテーブルLUT(AB1)を用いた色変換を行う。その後、当該(CBBBB)の値に対応するLab値を不図示のプリンター2のICCプロファイルを用いて求める。プリンター2のICCプロファイルとは、プリンター2の装置特性が反映された色空間CMYKから装置非依存の色空間であるLab色空間へ色変換を行うものであり、プリンター2のROM25に格納されている。
次に、当該求めたLab値のL値と同じL値のLab値と対応付けられる(CBBBB)値であって、(0、0、0、KB)となるものを上記プリンター2のICCプロファイルを用いて求める。これは、プリンター2のICCプロファイルを逆引きして求める。そして、(0、0、0、KA)に対応付けるCBBBB空間の値をこの求めた(0、0、0、KB)に変更する。当該処理を各(0、0、0、KA)について実行して、ルックアップテーブルLUT(AB2)が生成される。
当該ルックアップテーブルLUT(AB2)についても、当該プリンター2の設計者により予め生成されて格納される。
なお、ルックアップテーブルLUT(AB1)及びLUT(AB2)においても、上述したとおり、格子点間については補間計算で値が変換され、また、逆引きが可能である。
次に、これらルックアップテーブルを用いた色変換処理の内容について説明する。図4は、色変換処理の手順を例示したフローチャートである。ここでは、上記ルックアップテーブルLUT(AB2)を用いた色変換処理を実行する場合について説明する。すなわち、黒色のみの色を黒色のみに変換するためのルックアップテーブルが使用される場合について説明する。
まず、CPU24は、RAM26に保持される、前述した入力色データであるビットマップデータを読み出す。ここでは1画素分のデータについて説明するが、他の画素についても同様に処理が行われる。
そして、読み出された画素の色がCAAAA空間においてK軸付近に位置するか否かを判断する(ステップS1)。具体的には、ルックアップテーブルLUT(AB2)の格子点である各(0、0、0、KA)の位置から、CAAAの各方向に次の格子点までの領域に位置する色であるか否かをチェックする。当該チェックでは、読み出した入力色データ(CAAAA)のCAAAの各値が全てルックアップテーブルLUT(AB2)の格子点間隔、ここでは一例として16、未満になっていれば、K軸付近に位置すると判断する。一方、CAAAの値のいずれかが16以上になっていれば、K軸付近に位置しないと判断する。
上記判断において、K軸付近に位置しないと判断した場合には(ステップS1のNo)、ルックアップテーブルLUT(AB2)を用いた色変換処理を実行する(ステップS2)。当該処理では、ルックアップテーブルを用いた一般的な変換手法により、入力色データに対応する出力色データ(CBBBB)が求められる。そして、この場合には、このまま変換処理を終了する。
一方、上記判断において、K軸付近に位置すると判断した場合には(ステップS1のYes)、上述の場合と同様のルックアップテーブルLUT(AB2)を用いた色変換と、その後の有彩色(CMY)に係る値の変更を実行する(ステップS3)。
具体的には、まず、ステップS2と同様にルックアップテーブルLUT(AB2)を用いて対応する(CBBBB)を求める。
その後、当該入力色データ(CAAAA)に対して、ルックアップテーブルLUT(AB1)を用いた色変換を同様に実行し、対応する(CBBBB)を求める。ここでは、当該求められた出力色データを識別のために(CBFBFBFBF)で表わす。そして、当該(CBFBFBFBF)で表わされる色の明度(L値)を、前述したルックアップテーブルLUT(B)を用いて逆引きする方法で求める。この求めた明度をLOFF値とする。
次に、上記求めた(CBBBB)を、KBの値とCBBBの各値の相対的関係(相対比率)を変えずに、その色の明度Lが上記明度LOFFと同じになるように、変更する。具体的には、(CBBBB)のCBBBの各値をX倍した(XCBXMBXYBB)の色におけるL値を、ルックアップテーブルLUT(B)を用いて逆引きする方法で求め、その求められるL値が上記明度LOFFと同じになる場合を、Xの値を適宜変更して求める。そして、上記明度LOFFと同じになる場合の(XCBXMBXYBB)を色変換後の値とする。すなわち、CBBBの各値をXCBXMBXYBに変更して色変換を終了する。
例えば、上記(CBBBB)が(4、6、2、KB)で、上記LOFFが5である場合に、CBBBの各値を1.5倍したときのL値が5になれば、変換後の値を(6、9、3、KB)に変更する。
このようにして、入力色がK軸付近にある場合にも色変換処理が終了する。
前述したように、対応する画像の各画素について同様の処理がなされる。
次に、上述した色変換処理の効果について説明する。図5は、K軸付近の色についての色変換後のL値を示すグラフである。図5のグラフにおいて、横軸は、K軸上の上記格子点から隣り合ういずれかの格子点までの距離を示し、縦軸は、明度を示している。そして、各グラフの右端の横軸の位置(140付近)が上記隣り合う格子点の位置に当たる。従って、各グラフ中の各プロット点は、(CAAAA)空間における上記K軸上の格子点から上記隣り合う格子点間の、その横軸の値が示す位置の色が、色変換処理後にどのような明度になるかをその縦軸の値として示している。
また、K_Offで示すグラフ(淡い線)は、ルックアップテーブルLUT(AB1)を用いた色変換処理を行った場合、K_On改善前で示すグラフ(太い線)は、ルックアップテーブルLUT(AB2)を用いた色変換処理だけを行った場合、K_On改善後で示すグラフ(細い線)は、図4に基づいて説明した処理、すなわち、ルックアップテーブルLUT(AB2)を用いた色変換の後に有彩色の変更を行った場合、の実際の処理結果を、それぞれ、示している。
図中のグラフから明らかなように、K_Offの場合には、設計者により出力時に色の再現性及び見栄えが優れた画像になるように設計されたルックアップテーブルLUT(AB1)を用いているので、上記K軸上の格子点から上記隣り合う格子点へ、明度が概ね均一の割合で増加し、良好な結果を示している。一方、ルックアップテーブルLUT(AB2)を用いた色変換だけのK_On改善前の場合には、明度がそれから離れ、明度の連続性が乱れていることがわかる。しかし、K_On改善後の場合には、上述したように、K_Offの場合と同じ明度とする処理を施しているので、明度の連続性が確保され良好な結果が得られている。
さらに、本手法では、有彩色の値を変更する際に各色の相対的関係を変えていないため、有彩色の色合い(バランス)は変更前と変化しない。従って、黒色以外の色が目立つK軸付近の領域で、上記K軸上の格子点から上記隣り合う格子点へ、補間処理によって連続的に変化する有彩色のバランスを崩さないですみ、その点においても良好である。
なお、上述の実施形態では、上記K軸付近の色変換処理をその都度実行するが、ルックアップテーブルLUT(AB2)のK軸付近の格子点間隔を他の領域よりも小さくして、それらの格子点に、上述した有彩色の変更を含む変換処理の結果の値を対応付けておくようにしても良い。
また、上述の実施形態では、4つのルックアップテーブルを予め設計しておいたが、プリンター2の濃度特性の経年変化を加味したテーブルとする場合など、ルックアップテーブルLUT(B)、LUT(AB1)、LUT(AB2)をコントローラー21が所定のタイミングで動的に生成してRAM26等に保持するようにしても良い。
以上説明したように、本実施の形態例におけるプリンター2の色変換処理では、無彩色のみを無彩色のみに変換できるメリットを得られると共に、その際に現れるK軸付近の明度の不連続性を解消でき良好な出力結果を得られる。また、上述の通り、色合いの連続性も確保される。
また、上述の通り、予め、K軸付近においてかかる処理の結果が反映されたルックアップテーブルとしておくことで処理時間を短縮することができる。
なお、上記実施の形態例では、プリンター2で色変換処理がなされたが、ホストコンピューター1側に同様の色変換装置を備えるようにして、色変換をホストコンピューター1側で行うようにすることも可能である。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
1 ホストコンピューター、 2 プリンター、 11 プリンタードライバー、 21 コントローラー、 22 印刷機構部、 23 I/F、 24 CPU、 25 ROM、 26 RAM、 27 エンジンI/F

Claims (4)

  1. 有彩色と無彩色で表現される色データの変換処理を行う色変換装置であって、
    入力される入力色データを出力色データに変換するための第一変換情報と、前記第一変換情報において、前記入力色データが無彩色を有し有彩色を有さない色を示す場合に、上記変換後の前記出力色データが無彩色を有し有彩色を有さない色を示すようにされた第二変換情報を有し、
    前記第二変換情報を用いて前記変換処理を行う際に、前記無彩色を有し有彩色を有さない色の近傍色については、前記第二変換情報を用いた前記変換を実行して前記出力色データを得た後に、当該出力色データにおける前記有彩色の各色の値を、当該各色の値の相対的比率を変えずに、当該各色の値を変更した後に前記出力色データが示す色の明度が、前記第一変換情報を用いて変換を実行した場合の出力色データが示す色の明度と同じになるように、変更して、前記変換処理を行う
    ことを特徴とする色変換装置。
  2. 請求項1において、
    前記第一変換情報と前記第二変換情報は、それぞれ、前記入力色データの色空間における各色に対して、前記出力色データの色空間における各色を対応付ける情報であり、前記第二変換情報によって対応付ける前記各色は、前記無彩色を有し有彩色を有さない色に対応付ける色を除いて、前記第一変換情報において対応付ける前記各色と同じである
    ことを特徴とする色変換装置。
  3. 有彩色と無彩色で表現される色データの変換処理を行う色変換装置における色変換方法であって、
    入力される入力色データを出力色データに変換するための第一変換情報と、前記第一変換情報において、前記入力色データが無彩色を有し有彩色を有さない色を示す場合に、上記変換後の前記出力色データが無彩色を有し有彩色を有さない色を示すようにされた第二変換情報が与えられ、
    前記第二変換情報を用いて前記変換処理を行う際に、前記無彩色を有し有彩色を有さない色の近傍色については、前記第二変換情報を用いた前記変換を実行して前記出力色データを得た後に、当該出力色データにおける前記有彩色の各色の値を、当該各色の値の相対的比率を変えずに、当該各色の値を変更した後に前記出力色データが示す色の明度が、前記第一変換情報を用いて変換を実行した場合の出力色データが示す色の明度と同じになるように、変更して、前記変換処理を行う
    ことを特徴とする色変換方法。
  4. 有彩色と無彩色で表現される色データの変換処理を制御装置に実行させる色変換プログラムであって、
    入力される入力色データを出力色データに変換するための第一変換情報と、前記第一変換情報において、前記入力色データが無彩色を有し有彩色を有さない色を示す場合に、上記変換後の前記出力色データが無彩色を有し有彩色を有さない色を示すようにされた第二変換情報が与えられ、
    前記制御手段が、
    前記第二変換情報を用いて前記変換処理を行う際に、前記無彩色を有し有彩色を有さない色の近傍色については、前記第二変換情報を用いた前記変換を実行して前記出力色データを得た後に、当該出力色データにおける前記有彩色の各色の値を、当該各色の値の相対的比率を変えずに、当該各色の値を変更した後に前記出力色データが示す色の明度が、前記第一変換情報を用いて変換を実行した場合の出力色データが示す色の明度と同じになるように、変更して、前記変換処理を行う、
    ように前記変換処理を実行させる
    ことを特徴とする色変換プログラム。
JP2009018033A 2009-01-29 2009-01-29 色変換装置、色変換方法、及び色変換プログラム Active JP5093133B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009018033A JP5093133B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 色変換装置、色変換方法、及び色変換プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009018033A JP5093133B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 色変換装置、色変換方法、及び色変換プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010178029A true JP2010178029A (ja) 2010-08-12
JP5093133B2 JP5093133B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=42708541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009018033A Active JP5093133B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 色変換装置、色変換方法、及び色変換プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5093133B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01200964A (ja) * 1988-02-05 1989-08-14 Canon Inc カラー画像処理装置
JPH1127553A (ja) * 1997-05-08 1999-01-29 Seiko Denshi Kiki Kk 色変換テーブル作成方法および装置
JPH11146213A (ja) * 1997-11-05 1999-05-28 Fuji Photo Film Co Ltd 色変換方法
JP2001119595A (ja) * 1999-10-21 2001-04-27 Fuji Photo Film Co Ltd プルーフ作成方法および装置
JP2003324623A (ja) * 2002-05-08 2003-11-14 Brother Ind Ltd 色変換装置、該色変換装置のプログラム及びテーブル、テーブル作成装置、該テーブル作成装置のプログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01200964A (ja) * 1988-02-05 1989-08-14 Canon Inc カラー画像処理装置
JPH1127553A (ja) * 1997-05-08 1999-01-29 Seiko Denshi Kiki Kk 色変換テーブル作成方法および装置
JPH11146213A (ja) * 1997-11-05 1999-05-28 Fuji Photo Film Co Ltd 色変換方法
JP2001119595A (ja) * 1999-10-21 2001-04-27 Fuji Photo Film Co Ltd プルーフ作成方法および装置
JP2003324623A (ja) * 2002-05-08 2003-11-14 Brother Ind Ltd 色変換装置、該色変換装置のプログラム及びテーブル、テーブル作成装置、該テーブル作成装置のプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5093133B2 (ja) 2012-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007336542A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2009303172A (ja) 色変換方法、該色変換方法で生成された色変換テーブル、画像処理装置および色変換プログラム
JP2008028679A (ja) 色変換テーブル生成方法、色変換テーブル及び色変換テーブル生成装置
JP5959815B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2017195522A (ja) 画像形成装置及び色変換制御プログラム並びに色変換制御方法
JP5854034B2 (ja) 色処理装置、画像形成装置およびプログラム
JP2012043406A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP2006262238A (ja) 画像処理方法および画像処理装置並びにプログラム
JP2017138518A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラム
US20100231935A1 (en) Color conversion apparatus, and color conversion method and computer program product
JP5854066B2 (ja) 色処理装置、画像形成装置およびプログラム
JP2007336549A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2009083460A (ja) カラー印刷制御装置、カラー印刷制御方法、およびカラー印刷制御プログラム
JP3902919B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP4793246B2 (ja) 画像形成装置
US20190052774A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP2009253956A (ja) 画像処理装置
JP5093133B2 (ja) 色変換装置、色変換方法、及び色変換プログラム
JP4687593B2 (ja) 画像処理装置およびプログラム
JP2019071537A (ja) 画像処理装置、その制御方法、及びプログラム
JP2010274616A (ja) 画像処理システム、画像処理装置、画像形成装置及びプログラム
JP4765833B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2008167298A (ja) 画像形成装置の色変換条件設定方法、画像形成装置、及びプログラム
JP2010166238A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及び印刷データ生成プログラム
US11531855B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5093133

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350