JP4687593B2 - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の画像を合成処理する画像処理装置等に関する。
プリンタ等の画像形成装置やディスプレイ等の画像表示装置等では、複数の画像を種々の態様で合成した画像が形成され、表示される場合がある。例えば、背景画像の一部領域に新たな画像を合成したり、通常の画像に文字や記号等を重ねたりする場合等である。その場合に、合成する側の画像(以下、「ソース」と記す)には、表示すべき何らかの画像が存在する領域と何らの画像も存在しない領域とが存在する。そのため、何らかの画像が存在する領域については、ROP(ラスター・オペレーション)処理やアルファブレンド処理等を行って、合成される側の画像(以下、「デスティネーション」と記す)にソースの半透明合成を行い、画像が存在しない領域についてはソースを透明としてデスティネーションをそのまま表示するような画像処理が行われる。
一方、上記した画像処理装置を備えた画像形成装置では、画像形成部であるプリンタエンジンの性能を最大限に引き出すために、色変換処理やスクリーン処理において文字(フォント)画像、写真(イメージ)画像およびグラフィックス画像等といったオブジェクトの種類毎に最適化した処理条件が設定されている。それにより、文字のシャープネスを維持したり、写真のグラデーションの滑らかさを忠実に表現することを可能としている。その際には、画像処理装置は、画像データに含まれるオブジェクトの種類を示す属性情報(オブジェクト情報)を用いて、ソースのオブジェクト情報とデスティネーションのオブジェクト情報とのいずれかを選択する。そして、選択されたオブジェクト情報に基づいて合成画像におけるオブジェクトの種類を定め、最適化された処理条件を設定する(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−243568号公報(第5−6頁)
しかしながら、異なる複数のオブジェクトについて半透明合成を行った場合に、オブジェクトが重なる領域におけるオブジェクト情報の変化が激しいと、色変換処理やスクリーン処理を行った際に、色再現性の低下(所謂「色化け」)や互いの画素が干渉すること等によるモアレパターンの発生等といった画像不良を招来するという問題があった。特に、重なるオブジェクトの数の多い領域では、このような傾向は顕著に現れる。
そこで本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、複数の異なるオブジェクトを合成するに際して、合成領域に画像品質の劣化が生じることを抑制することにある。
かかる目的のもと、本発明の画像処理装置は、合成される複数のオブジェクトの各々の画像データを受け付ける画像データ受付手段と、画像データ受付手段により受け付けられた画像データの各々について、オブジェクトの優先度を表す優先度データを画素毎に生成する優先度データ生成手段と、画像データ受付手段により受け付けられた画像データについて所定の演算処理を施す演算処理手段と、優先度データ生成手段にて生成された優先度データに基づいて、演算処理手段にて演算処理された画像データに対して画素毎にオブジェクトの種類を設定するオブジェクト設定手段とを備えたことを特徴としている。
ここで、優先度データ生成手段にて優先度データを生成する際のオブジェクトの優先度を定めるユーザからの入力を受け付ける入力手段をさらに備えたことを特徴とすることができる。また、演算処理手段にて演算処理された画像データと、オブジェクト設定手段にて設定されたオブジェクトの種類を表すタグデータと、オブジェクトの種類の設定の基礎となった優先度データとを相互に関連付けて記憶する記憶手段をさらに備えたことを特徴とすることもできる。さらに、オブジェクト設定手段は、画像データの各々についての優先度データの中から大きなデータ値を持った優先度データを選択し、選択された優先度データが生成された画像データのオブジェクトをオブジェクトの種類として設定することを特徴とすることができる。
また、優先度データ生成手段は、オブジェクトの種類に対応して定められた優先度に基づいて優先度データを生成することを特徴とすることができる。さらには、優先度データ生成手段は、オブジェクトの種類と合成されるオブジェクトの重ね合わせ順序とに対応して定められた優先度に基づいて優先度データを生成することを特徴とすることができる。
加えて、オブジェクト設定手段により設定されたオブジェクトの種類に応じた色変換処理を行う色変換処理手段、および/またはオブジェクト設定手段により設定されたオブジェクトの種類に応じたスクリーン処理を行うスクリーン処理手段をさらに備えたことを特徴とすることができる。
また、本発明をプログラムとして捉え、本発明のプログラムは、コンピュータに、合成される複数のオブジェクトの各々の画像データを受け付ける機能と、受け付けられた画像データの各々について、オブジェクトの優先度を表す優先度データを画素毎に生成する機能と、受け付けられた画像データについて所定の演算処理を施す機能と、生成された優先度データに基づいて、演算処理された画像データに対して画素毎にオブジェクトの種類を設定する機能とを実現させることを特徴としている。
ここで、ユーザからの入力に基づいて、オブジェクトの優先度を定める機能をさらに備えたことを特徴とすることができる。また、画像データの各々についての優先度データの中から大きなデータ値を持った優先度データを選択し、選択された優先度データが生成された画像データのオブジェクトをオブジェクトの種類として設定することを特徴とすることができる。
なお、このプログラムは、例えば、ハードディスク等の予約領域に格納されたプログラムを、RAMにロードして実行される場合がある。また、予めROMに格納された状態にて、CPUで実行される形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROMを備えている場合には、機器がアッセンブリされた後に、プログラムだけが提供されてROMにインストールされる場合がある。このプログラムの提供に際しては、インターネット等のネットワークを介してデータ記録装置を備えたコンピュータにプログラムが伝送され、データ記録装置の有するROMにインストールされる形態も考えられる。
本発明の請求項1によれば、複数の異なるオブジェクトを合成するに際して、合成領域に画像品質の劣化が生じることを抑制することが可能となる。
また、本発明の請求項2によれば、ユーザはオブジェクトの優先度を自由に設定することができる。
また、本発明の請求項によれば、すでに合成された画像に重ねて他のオブジェクトを合成する際に、元の合成画像の優先度およびオブジェクトの種類を反映させることができる。
また、本発明の請求項によれば、多数のオブジェクトが重なる画像領域でも精度良くオブジェクトの種類を設定することができる。
また、本発明の請求項によれば、オブジェクトの種類を重要視したオブジェクトの種類の選択を行うことができる。
また、本発明の請求項によれば、オブジェクトの種類に加えて、重ね合わせの順序をも重要視したオブジェクトの種類の選択を行うことができる。
また、本発明の請求項によれば、最適な色表現、階調表現を行うことが可能となる。
本発明の請求項によれば、複数の異なるオブジェクトを合成するに際して、合成領域に画像品質の劣化が生じることを抑制することが可能となる。
また、本発明の請求項によれば、ユーザはオブジェクトの優先度を自由に設定することができる。
本発明の請求項によれば、多数のオブジェクトが重なる画像領域でも精度良くオブジェクトの種類を設定することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態が適用される画像処理装置を備えた画像形成装置の構成の一例を示したブロック図である。図1に示した画像形成装置1は、例えばデジタルカラープリンタであって、外部機器から入力された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部(画像処理装置)10、処理プログラム等が記憶される例えばハードディスク(Hard Disk Drive)にて実現される2次記憶部20、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部30、各色成分の画像データに対応して画像形成を行う例えば電子写真方式のプリンタエンジンにて実現される画像形成部40、ユーザからの操作入力を受け付けるタッチパネル等にて実現される入力手段の一例としての操作入力部70を含んで構成されている。
まず、画像形成部40は、図1に示したように、一定の間隔を置いて並列的に配置される4つの画像形成ユニット41Y,41M,41C,41Kが備えられている。画像形成ユニット41Y,41M,41C,41Kは、静電潜像を形成してトナー像を担持する感光体ドラム43、感光体ドラム43の表面を所定電位で一様に帯電する帯電ロール44、感光体ドラム43上に形成された静電潜像を現像する現像器45、転写後の感光体ドラム43表面を清掃するドラムクリーナ46を含んで構成されている。また、画像形成ユニット41Y,41M,41C,41Kそれぞれに対応して、感光体ドラム43を露光するレーザ露光装置42Y,42M,42C,42Kが設けられている。
ここで、各画像形成ユニット41Y,41M,41C,41Kは、現像器45に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、画像形成ユニット41Y,41M,41C,41Kは、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、画像形成部40は、各画像形成ユニット41Y,41M,41C,41Kの感光体ドラム43にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト49、各画像形成ユニット41Y,41M,41C,41Kの各色トナー像を一次転写部T1にて中間転写ベルト49に順次転写(一次転写)させる一次転写ロール47、中間転写ベルト49上に転写された重畳トナー像を二次転写部T2にて記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写ロール48、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着器50を備えている。
画像形成部40では、制御部30による動作制御のもと、画像形成部40の各レーザ露光装置42Y,42M,42C,42Kは、画像処理部10から入力された画像データに応じて変調されたレーザ光を生成して、各画像形成ユニット41Y,41M,41C,41Kの感光体ドラム43に静電潜像を形成する。例えばイエロー(Y)の画像形成ユニット41Yでは、帯電ロール44により所定電位で一様に帯電された感光体ドラム43の表面が、レーザ露光装置42Yにより生成されたレーザ光で走査露光されて、感光体ドラム43上に静電潜像が形成される。そして、形成された静電潜像は現像器45により現像され、感光体ドラム43上にはYのトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット41M,41C,41Kにおいても、M、C、Kの各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット41Y,41M,41C,41Kで形成された各色トナー像は、図1の矢印A方向に循環移動する中間転写ベルト49上に、一次転写ロール47により順次静電吸引され、中間転写ベルト49上に重畳されたトナー像が形成される。重畳トナー像は、中間転写ベルト49の移動に伴って二次転写ロール48が配設された二次転写部T2に搬送される。重畳トナー像が二次転写部T2に搬送されると、トナー像が二次転写部T2に搬送されるタイミングに合わせて用紙Pが用紙カセット63から二次転写部T2に供給される。そして、二次転写部T2にて二次転写ロール48により形成される転写電界により、重畳トナー像は搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト49から剥離され、搬送ベルト61,62により定着器50まで搬送される。定着器50に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器50によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙積載部(不図示)に搬送される。
なお、画像形成部40は、インクジェット方式等といった他の方式のプリンタエンジンを用いることもできる。
次に、画像処理部10は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3やスキャナ等の画像読取装置4等といった外部機器からの画像データの入力を受け付ける画像データ受付手段の一例としての入力インターフェース11、入力インターフェース11にて受け付けた画像データを一時記憶する入力バッファ12、PDL(Page Description Language:ページ記述言語)形式の画像データを解析して中間データを生成するPDL解析部13、PDL解析部13にて生成された中間データを画素の並びで表現された印刷用の画像データ(ラスタ画像データ)に展開(レンダリング)するレンダリング処理部14、レンダリング処理部14でのレンダリング処理に際して作業領域として使用される中間バッファ15、レンダリングされた画像データを印刷処理に適した表色系の画像データ(YMCK)に色変換する色変換処理部16、色変換された画像データに対してスクリーン処理を行うスクリーン処理部17を含んで構成されている。
ここで、図2は、本実施の形態の画像処理部10の内部構成を示すブロック図である。図2に示したように、画像処理部10は、画像データを処理するに際して、予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実行するCPU101、CPU101の作業用メモリ等として用いられるRAM102、CPU101により実行される処理プログラム等が格納されるROM103、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる、電池によりバックアップされたSRAMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ104、画像処理部10に接続されるPC3、画像読取装置4、2次記憶部20、画像形成部40、操作入力部70等の各部との信号の入出力を制御するインターフェース部105を備えている。
また、2次記憶部20(図1参照)には、画像処理部10により実行される処理プログラムが格納されており、画像形成装置1の立ち上げ時に画像処理部10がこの処理プログラムを読み込むことによって、本実施の形態の画像処理部10での画像処理が実行される。
図1に示した入力インターフェース11は、例えばユーザのパーソナルコンピュータ(PC)3やスキャナ等の画像読取装置4から画像データと描画コマンドとを受け付ける。そして、画像データを入力バッファ12に出力し、描画コマンドをPDL解析部13に出力する。ここで、この画像データは、例えばRGB毎に各8ビット(1バイト)で表現された例えばsRGB色空間に属する画素データと、オブジェクトの種類(フォントオブジェクト、グラフィックオブジェクト、イメージオブジェクト等)を表す例えば2ビットのデータからなるタグ情報とを含んで構成されている。
入力バッファ12は、入力インターフェース11から入力した画像データを一時的に記憶し、PDL解析部13に対して出力する。
PDL解析部13は、描画コマンドに応じて入力バッファ12から画像データを取得し、取得した画像データを解析して例えば印刷1ページ分の中間データを生成する。
その際に、PDL解析部13は、ユーザによる操作入力を受け付けた操作入力部70から、オブジェクトの優先度を定める信号を受信する。そして、入力インターフェース11にて受け付けた描画コマンドが所定の演算処理(例えば、ROP処理やアルファブレンド処理等)に基づいて画像を合成するものであった場合に、合成画像におけるオブジェクトの種類を設定するに際しての、設定されるオブジェクトの優先度を示す例えば4ビットからなる優先度データを生成する。したがって、ここでのPDL解析部13は、優先度データ生成手段として機能する。
そして、PDL解析部13は、RGB毎に各8ビット(各1バイト)の画素データと、オブジェクトの種類を表す2ビットのタグデータと、例えば4ビットの優先度データとからなる合計4バイトの中間データをレンダリング処理部14に出力する。
ここで、図3は、PDL解析部13から出力される中間データのデータ構造の一例を示した図である。図3では、優先度データに対して6ビットのデータ領域を割り振り、その中の4ビットを優先度データとして用いている。ただし、優先度データのビット数は、合成される画像の態様や数等に応じて適宜設定することができる。
また、図3では、中間データのデータ列の一部に優先度データを含ませる構成を示したが、優先度データが各画素に対応付けられていれば、画素データやタグデータからなるデータ列とは別個のデータとして設定する構成を用いることもできる。この場合には、後段の中間バッファ15にて優先度データからなるラスタデータとして格納されることとなる。
PDL解析部13での優先度データの生成に際しては、操作入力部70からの入力信号により、例えばオブジェクトの種類に対応して優先度の順位が定められる優先度データの生成方法や、合成されるオブジェクトの種類にオブジェクトが合成される際の順序を加味して、オブジェクトの種類と順序との組み合わせによって優先度の順位が定められる優先度データの生成方法等といったように、様々な態様での優先度データの生成方法を採用することができる。
その場合に、PDL解析部13は、例えばオブジェクトの種類と優先度データとの対応関係を定めたテーブルや、オブジェクトの種類および合成の順序と優先度データとの対応関係を定めたテーブル等を備え、かかるテーブルを参照して、操作入力部70からの入力信号に対応した優先度データを生成するように構成される。
また、これらのテーブルに定められた対応関係は、初期設定として予め定められたものを記憶しておき、ユーザによる操作入力を受け付けた操作入力部70から、任意に設定を変更可能に構成することもできる。
レンダリング処理部14は、後段で詳述するように、描画コマンドに応じてPDL解析部13から取得した中間データに対するレンダリング処理を行う。そして、このレンダリングされたラスタ画像データ(画素群が配列された画像データ)を色変換処理部16に対して出力する。
色変換処理部16は、入力したラスタ画像データを、画像形成部40での印刷処理に適した表色系の画像データ(YMCK)に変換し、スクリーン処理部17に対して出力する。色変換処理部16は、DLUT(Direct Look-Up Table)と呼ばれる色変換テーブルを用いて色変換処理を行う。その場合に、色変換処理部16は、オブジェクトの種類(フォントオブジェクト、グラフィックオブジェクト、イメージオブジェクト等)毎に異なるDLUTを有している。そして、レンダリング処理部14からのラスタ画像データに含まれるタグデータに基づいてオブジェクトの種類を設定し、オブジェクトの種類に応じた最適な色変換を行うことができるように構成されている。
スクリーン処理部17は、色変換処理部16から入力された色成分(YMCK)毎の多値(各8ビット)のラスタ画像データに対してスクリーン処理を行う。それにより、2値化画像データ(1ビットの画像データ)を生成する。すなわち、濃度階調を有する多値画像情報であるラスタ画像データを、網点と呼ばれる着色ドットの大きさによって擬似的に中間調画像の濃度を表わす2値化画像データを生成する。
スクリーン処理部17は、スクリーンを作成するためのパラメータ(スクリーンパターン、スクリーン線幅、スクリーンピッチ、スクリーン角度等:以下、「スクリーンパラメータ」と記す)をオブジェクトの種類(フォントオブジェクト、グラフィックオブジェクト、イメージオブジェクト等)毎に有している。そして、レンダリング処理部14からのラスタ画像データに含まれるタグデータに基づいてオブジェクトの種類を設定し、オブジェクトの種類に対応して設定されたスクリーンパラメータを用いて、各オブジェクトに最適なスクリーン処理を行うことができるように構成されている。
そして、スクリーン処理部17は、生成した2値化画像データを画像形成部40の各レーザ露光装置42Y,42M,42C,42Kに対して出力する。
続いて、同一のページに複数の異なる種類のオブジェクト(例えば、グラフィックオブジェクトおよびイメージオブジェクト)を合成する描画コマンドが入力された場合のレンダリング処理部14でのレンダリング処理について述べる。ここでは、画像を合成する描画コマンドとして、ROP(ラスター・オペレーション)処理と上書き処理とのいずれかが用いられる場合を例に説明する。ここで、ROP処理とは、合成される側のオブジェクト(以下、「デスティネーション」と記す)と合成する側のオブジェクト(以下、「ソース」と記す)とに対してビット(画素)毎に指定された論理演算を行って半透明合成する処理をいう。
図4は、レンダリング処理部14でのレンダリング処理の手順の一例を示すフローチャートである。図4に示したように、まずレンダリング処理部14は、PDL解析部13から描画コマンドを取得する(S101)。また、レンダリング処理部14は、PDL解析部13にて生成されたソース(例えば、グラフィックオブジェクト)およびデスティネーション(例えば、イメージオブジェクト)についての中間データを取得し、中間バッファ15に一旦格納する(S102)。
次いで、レンダリング処理部14は、描画コマンドに基づいて、中間バッファ15からソースとして設定されているグラフィックオブジェクトの中間データを読み出す(S103)。
続いて、レンダリング処理部14は、描画コマンドがROP処理であるか、または上書き処理であるかを判断する(S104)。
ステップ104にて、描画コマンドがROP処理であると判断された場合には、レンダリング処理部14は、描画コマンドに基づいて、中間バッファ15からデスティネーションとして設定されているイメージオブジェクトの中間データを読み出す(S105)。
そして、レンダリング処理部14は、デスティネーションの画素データとソースの画素データとを各画素毎にROP処理する(S106)。そして、デスティネーションにソースが合成された画像の画素データを生成する。したがって、ここでのレンダリング処理部14は、所定の演算処理(図4の例では、ROP処理)を行う演算処理手段として機能する。
なお、ステップ106でのROP処理を行うに際しては、所定のマスクパターンを用いた処理を同時に実行することもできる。
続いて、レンダリング処理部14は、デスティネーションの優先度データとソースの優先度データとを各画素毎に比較する。具体的には、例えばソースの優先度データがデスティネーションの優先度データよりも大きなデータ値を持つか否かを判断する(S107)。
ステップ107にて優先度データを比較することにより、ソースの優先度データが大きなデータ値を持つと判断された場合には、合成された画像領域でのタグデータと優先度データとをソースのタグデータと優先度データとに設定する(S108)。
一方、ステップ107にて優先度データを比較することにより、デスティネーションの優先度データが大きなデータ値を持つと判断された場合には、合成された画像領域でのタグデータと優先度データとをデスティネーションのタグデータと優先度データとに設定する(S109)。このように、ここでのレンダリング処理部14は、オブジェクトの種類を設定するオブジェクト設定手段として機能する。
そして、レンダリング処理部14は、ステップ106にて生成された画素データと、ステップ108またはステップ109にて設定されたタグデータと優先度データとを、新たに生成された中間データとして中間バッファ15に格納する(S110)。ここでの中間バッファ15は、画素データとタグデータと優先度データとを相互に関連付けて記憶する記憶手段として機能する。
なお、ROP処理されない領域、すなわちソースの画素データがすべて0である領域では、デスティネーションの中間データのみが存在することとなる。したがって、その領域での優先度データは、デスティネーションの優先度データが設定されることとなる。
一方、ステップ104にて、描画コマンドが上書き描画コマンドであると判断された場合には、レンダリング処理部14は、中間バッファ15に格納されているデスティネーションの中間データに対して、ソースの中間データを上書き処理する(S111)。したがって、上書きされる領域では、ソースの画素データとタグデータと優先度データとが設定されることとなる。
そして、すべての描画コマンドが終了した後(S112)、レンダリング処理部14は、画像合成処理を終了する。
ところで、本実施の形態のレンダリング処理部14では、描画コマンドとしてROP処理と上書き処理とが設定された場合について説明した。しかし、ROP処理に代えて、アルファブレンド処理を用いることもできる。ここで、アルファブレンド処理とは、合成される側のデスティネーションと合成する側のソースとを、画素が重なる領域においてアルファ値(α)を用いて半透明合成する処理をいう。
ここで、図4に示した処理フローにおけるステップ107〜109でのタグデータの設定を、具体例を示して説明する。
図5は、3つの異なるオブジェクトがROP処理により合成された描画プレーンを概念的に示した図である。図5では、それぞれ相互に重なる領域を有する、タグデータがA(例えば、フォントオブジェクトを示すものとする)、優先度データが“3”(=0x03)であるObject−1と、タグデータがB(例えば、グラフィックオブジェクトを示すものとする)、優先度データが“8”(=0x08)であるObject−2と、タグデータがC(例えば、イメージオブジェクトを示すものとする)、優先度データが“16”(=0x0F)であるObject−3とについて、合成処理を行った場合を示している。ここで、優先度データは大きいほど優先度は高いことを意味している。また、背景画像は、タグデータがB(グラフィックオブジェクト)、優先度データが“0”(=0x00)であるものとする。
例えば、Object−1とObject−2とが重なる領域(例えば、「領域X」)では、ステップ107にてObject−1の優先度データ “3”とObject−2の優先度データ“8”とが比較される。その結果、Object−2の優先度データが大きいので、例えば領域Xでは、タグデータはObject−2のBに設定される。
また、Object−2と背景画像とが重なる領域(例えば、「領域Y」)では、ステップ107にてObject−2の優先度データ “8”と背景画像の優先度データ“0”とが比較される。その結果、Object−2の優先度データが大きいので、例えば領域Yでは、タグデータはObject−2のBに設定される。
さらに、Object−2とObject−3とが重なる領域(例えば、「領域Z」)では、ステップ107にてObject−2の優先度データ “8”とObject−3の優先度データ“16”とが比較される。その結果、Object−3の優先度データが大きいので、例えば領域Zでは、タグデータはObject−3のCに設定される。
また、Object−1、Object−2、Object−3がそれぞれ背景画像とのみ重なる領域は、優先度データは背景画像の優先度データ“0”よりも常に大きいので、それぞれのタグデータはObject−1、Object−2、Object−3それぞれに設定されたデータ値に設定されることとなる。
なお、図4に示した処理フローのステップ107〜109にて設定されたタグデータ、さらには優先度データは、描画プレーンでの画素毎のタグデータ、優先度データとして新たに設定されることとなる(図4に示した処理フローのステップ110)。そのため、例えば図5の合成画像上にさらに異なるオブジェクトが合成される場合には、新たに設定された合成画像(デスティネーション)の優先度データと、さらに合成される画像(ソース)の優先度データとが比較されることとなる。
以上説明したように、本実施の形態の画像処理部10では、ROP処理等の所定の演算処理を用いて画像合成を行う場合に、入力された各オブジェクト毎に優先度を設定し、設定された優先度データに基づいて、合成画像における各画素毎のオブジェクトの種類を設定している。
それにより、オブジェクトが重なる画像合成領域においては、設定された優先度に従ってオブジェクトの種類を一様に設定することができる。そのため、画像合成領域での画素毎のタグテータが急激に変化することはないので、色変換処理やスクリーン処理を行った際に、色再現性の低下(所謂「色化け」)や互いの画素が干渉すること等によるモアレパターンの発生等といった画像不良の発生を抑制して、合成画像の高品質化を図ることが可能となる。特に、重なるオブジェクトの数の多い領域においては、一様にオブジェクトの種類が設定されるので、画像の高品質化に効果的である。
本発明の画像処理装置を備えた画像形成装置の構成の一例を示したブロック図である。 画像処理部の内部構成を示すブロック図である。 中間データのデータ構造の一例を示した図である。 レンダリング処理部でのレンダリング処理の手順の一例を示すフローチャートである。 3つの異なるオブジェクトがROP処理により合成された描画プレーンを概念的に示した図である。
符号の説明
1…画像形成装置、3…パーソナルコンピュータ(PC)、4…画像読取装置、10…画像処理部(画像処理装置)、11…入力インターフェース、12…入力バッファ、13…PDL解析部、14…レンダリング処理部、15…中間バッファ、16…色変換処理部、17…スクリーン処理部、20…2次記憶部、30…制御部、40…画像形成部、70…操作入力部

Claims (9)

  1. 合成される複数のオブジェクトの各々の画像データを受け付ける画像データ受付手段と、
    前記画像データ受付手段により受け付けられた前記画像データの各々について、前記オブジェクトの優先度を表す優先度データを画素毎に生成する優先度データ生成手段と、
    前記画像データ受付手段により受け付けられた前記画像データについて所定の演算処理を施す演算処理手段と、
    前記優先度データ生成手段にて生成された前記優先度データに基づいて、前記演算処理手段にて演算処理された前記画像データに対して画素毎にオブジェクトの種類を設定するオブジェクト設定手段と
    前記演算処理手段にて演算処理された前記画像データと、前記オブジェクト設定手段にて設定された前記オブジェクトの種類を表すタグデータと、当該オブジェクトの種類の設定の基礎となった前記優先度データとを相互に関連付けて記憶する記憶手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記優先度データ生成手段にて前記優先度データを生成する際の前記オブジェクトの優先度を定めるユーザからの入力を受け付ける入力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記オブジェクト設定手段は、前記画像データの各々についての前記優先度データの中から大きなデータ値を持った当該優先度データを選択し、選択された当該優先度データが生成された当該画像データのオブジェクトを前記オブジェクトの種類として設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記優先度データ生成手段は、前記オブジェクトの種類に対応して定められた前記優先度に基づいて前記優先度データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記優先度データ生成手段は、前記オブジェクトの種類と合成される前記オブジェクトの重ね合わせ順序とに対応して定められた前記優先度に基づいて前記優先度データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記オブジェクト設定手段により設定された前記オブジェクトの種類に応じた色変換処理を行う色変換処理手段、および/または当該オブジェクト設定手段により設定された当該オブジェクトの種類に応じたスクリーン処理を行うスクリーン処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. コンピュータに、
    合成される複数のオブジェクトの各々の画像データを受け付ける機能と、
    受け付けられた前記画像データの各々について、前記オブジェクトの優先度を表す優先度データを画素毎に生成する機能と、
    受け付けられた前記画像データについて所定の演算処理を施す機能と、
    生成された前記優先度データに基づいて、演算処理された前記画像データに対して画素毎にオブジェクトの種類を設定する機能と
    記憶手段に、演算処理された前記画像データと、設定された前記オブジェクトの種類を表すタグデータと、当該オブジェクトの種類の設定の基礎となった前記優先度データとを相互に関連付けて記憶する機能と
    を実現させるプログラム。
  8. ユーザからの入力に基づいて、前記オブジェクトの優先度を定める機能をさらに備えたことを特徴とする請求項記載のプログラム。
  9. 前記画像データの各々についての前記優先度データの中から大きなデータ値を持った当該優先度データを選択し、選択された当該優先度データが生成された当該画像データのオブジェクトを前記オブジェクトの種類として設定することを特徴とする請求項記載のプログラム。
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