JP4687593B2 - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents
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Description
加えて、オブジェクト設定手段により設定されたオブジェクトの種類に応じた色変換処理を行う色変換処理手段、および/またはオブジェクト設定手段により設定されたオブジェクトの種類に応じたスクリーン処理を行うスクリーン処理手段をさらに備えたことを特徴とすることができる。
ここで、ユーザからの入力に基づいて、オブジェクトの優先度を定める機能をさらに備えたことを特徴とすることができる。また、画像データの各々についての優先度データの中から大きなデータ値を持った優先度データを選択し、選択された優先度データが生成された画像データのオブジェクトをオブジェクトの種類として設定することを特徴とすることができる。
また、本発明の請求項2によれば、ユーザはオブジェクトの優先度を自由に設定することができる。
また、本発明の請求項1によれば、すでに合成された画像に重ねて他のオブジェクトを合成する際に、元の合成画像の優先度およびオブジェクトの種類を反映させることができる。
また、本発明の請求項4によれば、オブジェクトの種類を重要視したオブジェクトの種類の選択を行うことができる。
また、本発明の請求項5によれば、オブジェクトの種類に加えて、重ね合わせの順序をも重要視したオブジェクトの種類の選択を行うことができる。
また、本発明の請求項6によれば、最適な色表現、階調表現を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項8によれば、ユーザはオブジェクトの優先度を自由に設定することができる。
本発明の請求項9によれば、多数のオブジェクトが重なる画像領域でも精度良くオブジェクトの種類を設定することができる。
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態が適用される画像処理装置を備えた画像形成装置の構成の一例を示したブロック図である。図1に示した画像形成装置1は、例えばデジタルカラープリンタであって、外部機器から入力された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部(画像処理装置)10、処理プログラム等が記憶される例えばハードディスク(Hard Disk Drive)にて実現される2次記憶部20、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部30、各色成分の画像データに対応して画像形成を行う例えば電子写真方式のプリンタエンジンにて実現される画像形成部40、ユーザからの操作入力を受け付けるタッチパネル等にて実現される入力手段の一例としての操作入力部70を含んで構成されている。
ここで、各画像形成ユニット41Y,41M,41C,41Kは、現像器45に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、画像形成ユニット41Y,41M,41C,41Kは、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト49から剥離され、搬送ベルト61,62により定着器50まで搬送される。定着器50に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器50によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙積載部(不図示)に搬送される。
なお、画像形成部40は、インクジェット方式等といった他の方式のプリンタエンジンを用いることもできる。
また、2次記憶部20(図1参照)には、画像処理部10により実行される処理プログラムが格納されており、画像形成装置1の立ち上げ時に画像処理部10がこの処理プログラムを読み込むことによって、本実施の形態の画像処理部10での画像処理が実行される。
入力バッファ12は、入力インターフェース11から入力した画像データを一時的に記憶し、PDL解析部13に対して出力する。
その際に、PDL解析部13は、ユーザによる操作入力を受け付けた操作入力部70から、オブジェクトの優先度を定める信号を受信する。そして、入力インターフェース11にて受け付けた描画コマンドが所定の演算処理(例えば、ROP処理やアルファブレンド処理等)に基づいて画像を合成するものであった場合に、合成画像におけるオブジェクトの種類を設定するに際しての、設定されるオブジェクトの優先度を示す例えば4ビットからなる優先度データを生成する。したがって、ここでのPDL解析部13は、優先度データ生成手段として機能する。
そして、PDL解析部13は、RGB毎に各8ビット(各1バイト)の画素データと、オブジェクトの種類を表す2ビットのタグデータと、例えば4ビットの優先度データとからなる合計4バイトの中間データをレンダリング処理部14に出力する。
また、図3では、中間データのデータ列の一部に優先度データを含ませる構成を示したが、優先度データが各画素に対応付けられていれば、画素データやタグデータからなるデータ列とは別個のデータとして設定する構成を用いることもできる。この場合には、後段の中間バッファ15にて優先度データからなるラスタデータとして格納されることとなる。
その場合に、PDL解析部13は、例えばオブジェクトの種類と優先度データとの対応関係を定めたテーブルや、オブジェクトの種類および合成の順序と優先度データとの対応関係を定めたテーブル等を備え、かかるテーブルを参照して、操作入力部70からの入力信号に対応した優先度データを生成するように構成される。
また、これらのテーブルに定められた対応関係は、初期設定として予め定められたものを記憶しておき、ユーザによる操作入力を受け付けた操作入力部70から、任意に設定を変更可能に構成することもできる。
スクリーン処理部17は、スクリーンを作成するためのパラメータ(スクリーンパターン、スクリーン線幅、スクリーンピッチ、スクリーン角度等:以下、「スクリーンパラメータ」と記す)をオブジェクトの種類(フォントオブジェクト、グラフィックオブジェクト、イメージオブジェクト等)毎に有している。そして、レンダリング処理部14からのラスタ画像データに含まれるタグデータに基づいてオブジェクトの種類を設定し、オブジェクトの種類に対応して設定されたスクリーンパラメータを用いて、各オブジェクトに最適なスクリーン処理を行うことができるように構成されている。
そして、スクリーン処理部17は、生成した2値化画像データを画像形成部40の各レーザ露光装置42Y,42M,42C,42Kに対して出力する。
次いで、レンダリング処理部14は、描画コマンドに基づいて、中間バッファ15からソースとして設定されているグラフィックオブジェクトの中間データを読み出す(S103)。
ステップ104にて、描画コマンドがROP処理であると判断された場合には、レンダリング処理部14は、描画コマンドに基づいて、中間バッファ15からデスティネーションとして設定されているイメージオブジェクトの中間データを読み出す(S105)。
なお、ステップ106でのROP処理を行うに際しては、所定のマスクパターンを用いた処理を同時に実行することもできる。
ステップ107にて優先度データを比較することにより、ソースの優先度データが大きなデータ値を持つと判断された場合には、合成された画像領域でのタグデータと優先度データとをソースのタグデータと優先度データとに設定する(S108)。
一方、ステップ107にて優先度データを比較することにより、デスティネーションの優先度データが大きなデータ値を持つと判断された場合には、合成された画像領域でのタグデータと優先度データとをデスティネーションのタグデータと優先度データとに設定する(S109)。このように、ここでのレンダリング処理部14は、オブジェクトの種類を設定するオブジェクト設定手段として機能する。
そして、すべての描画コマンドが終了した後(S112)、レンダリング処理部14は、画像合成処理を終了する。
図5は、3つの異なるオブジェクトがROP処理により合成された描画プレーンを概念的に示した図である。図5では、それぞれ相互に重なる領域を有する、タグデータがA(例えば、フォントオブジェクトを示すものとする)、優先度データが“3”(=0x03)であるObject−1と、タグデータがB(例えば、グラフィックオブジェクトを示すものとする)、優先度データが“8”(=0x08)であるObject−2と、タグデータがC(例えば、イメージオブジェクトを示すものとする)、優先度データが“16”(=0x0F)であるObject−3とについて、合成処理を行った場合を示している。ここで、優先度データは大きいほど優先度は高いことを意味している。また、背景画像は、タグデータがB(グラフィックオブジェクト)、優先度データが“0”(=0x00)であるものとする。
また、Object−2と背景画像とが重なる領域(例えば、「領域Y」)では、ステップ107にてObject−2の優先度データ “8”と背景画像の優先度データ“0”とが比較される。その結果、Object−2の優先度データが大きいので、例えば領域Yでは、タグデータはObject−2のBに設定される。
さらに、Object−2とObject−3とが重なる領域(例えば、「領域Z」)では、ステップ107にてObject−2の優先度データ “8”とObject−3の優先度データ“16”とが比較される。その結果、Object−3の優先度データが大きいので、例えば領域Zでは、タグデータはObject−3のCに設定される。
また、Object−1、Object−2、Object−3がそれぞれ背景画像とのみ重なる領域は、優先度データは背景画像の優先度データ“0”よりも常に大きいので、それぞれのタグデータはObject−1、Object−2、Object−3それぞれに設定されたデータ値に設定されることとなる。
それにより、オブジェクトが重なる画像合成領域においては、設定された優先度に従ってオブジェクトの種類を一様に設定することができる。そのため、画像合成領域での画素毎のタグテータが急激に変化することはないので、色変換処理やスクリーン処理を行った際に、色再現性の低下(所謂「色化け」)や互いの画素が干渉すること等によるモアレパターンの発生等といった画像不良の発生を抑制して、合成画像の高品質化を図ることが可能となる。特に、重なるオブジェクトの数の多い領域においては、一様にオブジェクトの種類が設定されるので、画像の高品質化に効果的である。
Claims (9)
- 合成される複数のオブジェクトの各々の画像データを受け付ける画像データ受付手段と、
前記画像データ受付手段により受け付けられた前記画像データの各々について、前記オブジェクトの優先度を表す優先度データを画素毎に生成する優先度データ生成手段と、
前記画像データ受付手段により受け付けられた前記画像データについて所定の演算処理を施す演算処理手段と、
前記優先度データ生成手段にて生成された前記優先度データに基づいて、前記演算処理手段にて演算処理された前記画像データに対して画素毎にオブジェクトの種類を設定するオブジェクト設定手段と、
前記演算処理手段にて演算処理された前記画像データと、前記オブジェクト設定手段にて設定された前記オブジェクトの種類を表すタグデータと、当該オブジェクトの種類の設定の基礎となった前記優先度データとを相互に関連付けて記憶する記憶手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記優先度データ生成手段にて前記優先度データを生成する際の前記オブジェクトの優先度を定めるユーザからの入力を受け付ける入力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記オブジェクト設定手段は、前記画像データの各々についての前記優先度データの中から大きなデータ値を持った当該優先度データを選択し、選択された当該優先度データが生成された当該画像データのオブジェクトを前記オブジェクトの種類として設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記優先度データ生成手段は、前記オブジェクトの種類に対応して定められた前記優先度に基づいて前記優先度データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記優先度データ生成手段は、前記オブジェクトの種類と合成される前記オブジェクトの重ね合わせ順序とに対応して定められた前記優先度に基づいて前記優先度データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記オブジェクト設定手段により設定された前記オブジェクトの種類に応じた色変換処理を行う色変換処理手段、および/または当該オブジェクト設定手段により設定された当該オブジェクトの種類に応じたスクリーン処理を行うスクリーン処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- コンピュータに、
合成される複数のオブジェクトの各々の画像データを受け付ける機能と、
受け付けられた前記画像データの各々について、前記オブジェクトの優先度を表す優先度データを画素毎に生成する機能と、
受け付けられた前記画像データについて所定の演算処理を施す機能と、
生成された前記優先度データに基づいて、演算処理された前記画像データに対して画素毎にオブジェクトの種類を設定する機能と、
記憶手段に、演算処理された前記画像データと、設定された前記オブジェクトの種類を表すタグデータと、当該オブジェクトの種類の設定の基礎となった前記優先度データとを相互に関連付けて記憶する機能と
を実現させるプログラム。 - ユーザからの入力に基づいて、前記オブジェクトの優先度を定める機能をさらに備えたことを特徴とする請求項7記載のプログラム。
- 前記画像データの各々についての前記優先度データの中から大きなデータ値を持った当該優先度データを選択し、選択された当該優先度データが生成された当該画像データのオブジェクトを前記オブジェクトの種類として設定することを特徴とする請求項7記載のプログラム。
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