JP2010177437A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光装置を提供する。
【解決手段】第1クラッド層104と、第1クラッド層104の上方に形成された活性層106と、活性層106の上方に形成された第2クラッド層108と、を含み、利得領域140は、活性層106の第1側面105に設けられた第1端面から第2端面までの間に、利得領域140に生じる光を反射させる第1反射面および第2反射面を有し、第1側面105の垂線に対して傾いた方向に向かって延びている第1部分142と、第1側面105の垂線に対して傾いた方向に向かって延びている第2部分144と、第1反射面の垂線に対して傾いた方向に向かって延びている第3部分146と、で構成され、第1反射面の側方および第2反射面の側方の少なくとも一方には、分布ブラッグ反射型ミラー170が設けられ、利得領域140に生じる光は、第1端面および第2端面から出射される。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置に関する。
近年、プロジェクタやディスプレイなどの表示装置の光源用の発光装置として、高輝度で色再現性に優れたレーザー装置が期待されている。しかしながら、スクリーン面での乱反射光が相互に干渉して発生するスペックルノイズが問題となることがある。この問題に対しては、例えば下記特許文献1では、スクリーンを揺動させてスペックルパターンを変化させることでスペックルノイズを低減させる方法が提案されている
特開平11−64789号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された方法では、スクリーンが限定されてしまう、スクリーンを動かすためのモーター等の部材が必要になってしまう、モーター等から雑音が発生してしまう、などの新たな問題が発生する場合がある。
また、スペックルノイズを低減させるために、光源用の発光装置として、一般的なLED(Light Emitting Diode)を用いることも考えられる。しかしながら、LEDでは、十分な光出力を得られないことがある。
本発明の目的の1つは、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光装置を提供することにある。
本発明に係る発光装置は、
第1クラッド層と、
前記第1クラッド層の上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された第2クラッド層と、
を含み、
前記活性層のうちの少なくとも一部は、利得領域を構成し、
前記利得領域は、前記活性層の第1側面に設けられた第1端面から、前記第1側面に設けられた第2端面まで、連続しており、
前記利得領域は、前記第1端面から前記第2端面までの間に、該利得領域に生じる光を反射させる第1反射面および第2反射面を有し、
前記利得領域は、
平面的に見て、前記第1端面から前記第1反射面まで、前記第1側面の垂線に対して傾いた方向に向かって延びている第1部分と、
平面的に見て、前記第2端面から前記第2反射面まで、前記第1側面の垂線に対して傾いた方向に向かって延びている第2部分と、
平面的に見て、前記第1反射面から前記第2反射面まで、前記第1反射面の垂線に対して傾いた方向に向かって延びている第3部分と、で構成され、
前記第1反射面の側方および第2反射面の側方の少なくとも一方には、分布ブラッグ反射型ミラーまたはフォトニック結晶領域が設けられ、
前記利得領域に生じる光のうち、前記第1反射面または前記第2反射面を通過した光の少なくとも一部は、前記分布ブラッグ反射型ミラーまたはフォトニック結晶領域によって、前記利得領域に戻され、
前記利得領域に生じる光は、前記第1端面および前記第2端面から出射される。
本発明に係る発光装置では、後述するように、前記利得領域に生じる光のレーザー発振を抑制または防止することができる。従って、スペックルノイズを低減させることができる。さらに、本発明に係る発光装置では、前記利得領域に生じる光は、該利得領域内において利得を受けながら進行して、外部に出射されることができる。従って、従来の一般的なLEDよりも高い出力を得ることができる。以上のように、本発明によれば、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光装置を提供することができる
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「A部材」という)の「上方」に形成された他の特定の部材(以下「B部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A部材上に直接B部材が形成されているような場合と、A部材上に他の部材を介してB部材が形成されているような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。
本発明に係る発光装置において、
前記利得領域の第1反射面は、平面的に見て、前記活性層の第1側面と平行であり、
前記第1反射面の垂線と前記第2反射面の垂線とは、直交し、
前記第2反射面の側方には、分布ブラッグ反射型ミラーまたはフォトニック結晶領域が設けられていることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記利得領域に生じる光は、前記第2反射面で全反射することができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1部分の延びている方向と、前記第2部分の延びている方向は、同じ方向であることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記分布ブラッグ反射型ミラーは、所定の間隔で配置された複数の溝で構成されていることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記溝の底面の位置は、前記活性層の下面の位置より下に設けられていることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記フォトニック結晶領域は、前記活性層の面内方向に所定の格子配列で周期的に配置された複数の穴で構成されていることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記複数の穴の各々は、円柱状あり、
前記穴の底面の位置は、前記活性層の下面の位置より下に設けられていることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1側面には、反射防止膜が設けられていることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記利得領域は、複数設けられていることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1クラッド層に電気的に接続された第1電極と、
前記第2クラッド層に電気的に接続された第2電極と、
を含むことができる。
なお、本発明に係る記載では、「電気的に接続」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「C部材」という)に「電気的に接続」された他の特定の部材(以下「D部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、C部材とD部材とが、直接接して電気的に接続されているような場合と、C部材とD部材とが、他の部材を介して電気的に接続されているような場合とが含まれるものとして、「電気的に接続」という文言を用いている。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. 第1の実施形態
1.1. まず、第1の実施形態に係る発光装置100について説明する。
図1は、発光装置100を模式的に示す斜視図である。図2は、発光装置100を模式的に示す平面図である。図3は、図2のIII−III線断面図である。なお、図1では、便宜上、第2電極122及び反射防止膜114の図示を省略している。図2では、便宜上、第2電極122の図示を省略している。また、ここでは、発光装置100がInGaAlP系(赤色)の半導体発光装置である場合について説明する。
発光装置100は、図1〜図3に示すように、第1クラッド層104と、活性層106と、第2クラッド層108と、を含む。発光装置100は、さらに、例えば、基板102と、コンタクト層110と、絶縁部112と、反射防止膜114と、第1電極120と、第2電極122と、分布ブラッグ反射型ミラー(以下DBRミラーともいう)170と、を含むことができる。
基板102としては、例えば、第1導電型(例えばn型)のGaAs基板などを用いることができる。
第1クラッド層104は、基板102上に形成されている。第1クラッド層104は、例えば、第1導電型の半導体からなる。第1クラッド層104としては、例えばn型AlGaP層などを用いることができる。なお、図示はしないが、基板102と第1クラッド層104との間に、バッファー層が形成されていてもよい。バッファー層としては、例えば基板102よりも結晶性の良好な(例えば欠陥密度の低い)第1導電型(n型)のGaAs層、InGaP層などを用いることができる。
活性層106は、第1クラッド層104上に形成されている。活性層106は、例えば、InGaPウェル層とInGaAlPバリア層とから構成される量子井戸構造を3つ重ねた多重量子井戸(MQW)構造を有する。
活性層106の一部は、利得領域を構成している。利得領域140には、光を生じさせることができ、この光は、利得領域140内で利得を受けることができる。活性層106の形状は、例えば直方体(立方体である場合を含む)などである。活性層106は、第1側面105及び第2側面107を有する。第1側面105と第2側面107とは、例えば、平行である。
利得領域140は、活性層106の第1側面105に設けられた第1端面151から、第1側面105に設けられた第2端面152まで、連続している。また、利得領域140は、第1端面151から第2端面152までの間に、利得領域140に生じる光を反射させる第1反射面160と第2反射面162とを有することができる。利得領域140は、第1部分142と、第2部分144と、第3部分146とで構成されている。第1部分142は、平面的に見て(図2参照)、第1端面151から第1反射面160まで、第1側面105の垂線P1に対して傾いた方向に向かって延びている。第2部分144は、平面的に見て、第2端面152から第2反射面162まで、第1側面105の垂線P1に対して傾いた方向に向かって延びている。第3部分146は、平面的に見て、第1反射面160から第2反射面162まで、第1反射面160の垂線P2に対して傾いた方向に向かって延びている。これにより、利得領域140に生じる光のレーザー発振を抑制または防止することができる。したがって、発光装置100は、レーザー光ではない光を発することができる。
第1部分142は、第1側面105に設けられた第1端面151と、第1反射面160を構成する第3端面153と、を有する。第1部分142は、図2に示すように、第1端面151から第3端面153まで、第1側面105の垂線P1に対して、角度θの傾きを有する方向Aに向かって延びている。なお、第1部分142の延びている方向Aとは、例えば、平面的に見て、第1端面151の中心と、第3端面153の中心とを結ぶ方向をいうことができる。第1部分142の平面形状は、例えば、平行四辺形である。
第2部分144は、第1側面105に設けられた第2端面152と、第2反射面162を構成する第6端面156と、を有する。第2部分144は、図2に示すように、第2端面152から第6端面156まで、第1側面105の垂線P1に対して、角度θの傾きを有する方向Bに向かって延びている。なお、第2部分144の延びている方向Bとは、例えば、平面的に見て、第2端面152の中心と、第6端面156の中心とを結ぶ方向をいうことができる。第2部分144の平面形状は、例えば、第2端面152と第6端面156以外の2つの端面が互いに平行な台形である。第1部分142の延びている方向Aと第2部分144の延びている方向Bは、図示の例では、同じ方向である。これにより、第1端面151から出射される第1出射光20と、第2端面152から出射される第2出射光22とは、同一の方向に進むことができる。なお、図示はしないが、第1部分142の延びている方向Aと第2部分144の延びている方向Bとが、異なる方向であってもよい。
第3部分146は、図2に示すように、第1反射面160を構成する第4端面154と、第2反射面162を構成する第5端面155と、を有する。第3部分146は、図2に示すように、第4端面154から第5端面155まで、第1反射面160の垂線P2に対して、角度θの傾きを有する方向Cに向かって延びている。なお、第3部分146の延びている方向Cとは、例えば、平面的に見て、第4端面154の中心と、第5端面155の中心とを結ぶ方向をいうことができる。第3部分146の平面形状は、例えば、第4端面154と第5端面155以外の2つの端面が互いに平行な台形である。
図4は、活性層106を第1側面105側から平面的に見た図である。図4に示すように、第1部分142の第1端面151と第3端面153とは、重なっていない。これにより、第1部分142に生じる光を第1端面151と第3端面153との間で、直接的に多重反射させないことができる。その結果、直接的な共振器を構成させないことができるため、第1部分142に生じる光のレーザー発振をより確実に抑制または防止することができる。なお、この場合には、図4に示すように、例えば、第1部分142において、第1端面151と第3端面153とのずれ幅xは、正の値であればよい。また、図4の例において、第2部分144の第2端面152と、第3部分146の第4端面154とは、重なっている。また、図2に示すように、第2端面152と第4端面154とを直接的に結んだ領域には、第2部分144及び第3部分146が形成されていない領域が含まれている。このような利得領域が形成されていない領域は、吸収領域となる。そのため、第2端面152と第4端面154との間で直接的な多重反射が起こったとしても、十分な利得を得ることができず、発振に至らせないことができる。図4の例では、第2端面152と第4端面154とは、その一部が重なっているが、第2端面152と第4端面154とが重ならないように配置してもよい。これにより、より高い出力においても発振に至らないようにすることができる。
第1反射面160は、第1部分142の第3端面153と、第3部分146の第4端面154と、で構成されている。図示の例では、第3端面153と、第4端面154とは、完全に重なっており、第1反射面160は、第3端面153および第4端面154と一致する面である。なお、図示はしないが、第3端面153と第4端面154とは、一部が重なっていてもよい。第1反射面160は、平面的に見て(図2参照)、第1側面105に対して、平行であることができる。第1反射面160の垂線P2と第1部分142の延びている方向Aとがなす角度θと、第1反射面160の垂線P2と第3部分146の延びている方向Cとがなす角度θは、例えば、等しい。第1反射面160の側方には、図2の例では、DBRミラー170が設けられている。これにより、第1反射面160は、高い反射率を得ることができる。図示はしないが、例えば、劈開等の技術により、第2側面107によって第1反射面160を形成することにより、DBRミラー170に代えて、第1反射面160の側方に誘電体ミラーを設けてもよい。
第2反射面162は、第3部分146の第5端面155と、第2部分144の第6端面156と、で構成されている。図示の例では、第5端面155と、第6端面156とは、完全に重なっており、第2反射面162は、第5端面155および第6端面156と一致する面である。なお、図示はしないが、第5端面155と第6端面156とは、一部が重なっていてもよい。第1反射面160の垂線P2と第2反射面162の垂線P3とは、図視の例では、直交する。第2反射面162の垂線P3と第3部分146の延びている方向Cとがなす角度θと、第2反射面162の垂線P3と第2部分144の延びている方向Bとがなす角度θとは、例えば、等しい。利得領域140に生じる光は、例えば、第2反射面162において、全反射することができる。利得領域140に生じる光が、第2反射面162において全反射する場合とは、例えば、第2反射面162の垂線P3に対して、第2部分144の延びている方向Bがなす角度θおよび第3部分146の延びている方向Cがなす角度θの各々が、臨界角θ以上である場合である。第2反射面162の側方には、図2に示すように、DBRミラー170が設けられていることができる。これにより、第2反射面162は、高い反射率を得ることができる。また、例えば、第2反射面162において、全反射できなかった散乱光を利得領域140に戻すことができる。図示はしないが、例えば、劈開等の技術によって活性層106の第1側面105および第2側面107と異なる活性層106の他の側面によって、第2反射面162を形成することにより、第2反射面162の側方に、DBRミラー170に代えて、誘電体ミラーを設けてもよい。
利得領域140に生じる光の波長帯において、第1反射面160及び第2反射面162の反射率は、第1端面151及び第2端面152の反射率よりも高いことが望ましい。具体的には、第1反射面160及び第2反射面162の反射率は、100%あるいはそれに近いことが望ましい。これに対して、第1端面151及び第2端面152の反射率は、0%あるいはそれに近いことが望ましい。第1端面151及び第2端面152には、例えば、反射防止膜114が設けられていることにより、低い反射率を得ることができる。反射防止膜114は、第1側面105の全面に設けられることができる。反射防止膜114としては、例えばAl単層、または、SiO層、SiN層、Ta層や、これらの多層膜などを用いることができる。第1反射面160及び第2反射面162の側方に、DBRミラー170が設けられることにより、高い反射率を得ることができる。
DBRミラー170は、第1反射面160の側方および第2反射面162の側方の少なくとも一方に設けられることができる。図2の例では、DBRミラー170は、第1反射面160の側方と第2反射面162の側方とに設けられている。DBRミラー170は、所定の間隔で配置された複数の溝172で構成されている。溝172の平面形状は、例えば、矩形である。溝172の底面の位置は、活性層106の下面の位置より下に設けられていることが望ましい。図3の例では、溝172の底面の位置は、基板102の上面の位置より下である。溝172の内部は、空洞(空気)であってもよいし、絶縁材料で埋めこまれていてもよい。また、利得領域140と電気的に分離されていれば、半導体等の導電性を有する材料であってもよい。溝172は、図示の例では、4つ設けられているが、その数は限定されない。溝172の数を増やすことで、より高反射率のDBRミラー170を得ることができる。
第1反射面160の側方のDBRミラー170において、溝172は、幅aの大きさが、(2m+1)λ/(4ncosθ’)または、(2m+1)λ/(4ncosθ’)であり、間隔bの大きさが、(2m+1)λ/(4ncosθ)または(2m+1)λ/(4ncosθ)であるように配置されることができる。なお、m、mは、0以上の整数であり、λは、利得領域140に生じる光の波長であり、nは、溝172における垂直断面の有効屈折率であり、nは、溝172を形成していない領域における垂直断面の有効屈折率である。また、θ’およびθ’は、利得領域140からθまたはθで第1反射面160に入射した場合の屈折角であり、θ’=sin−1((n/n)sinθ)およびθ’=sin−1((n/n)sinθ)である。このように、所定の幅aを有する溝172が所定の間隔bで設けられることにより、低屈折領域と高屈折率領域が交互に設けられる。これにより、DBRミラー170を構成することができる。一方、第2反射面162の側方に設けられたDBRミラー170については、利得領域の方向によらず、幅aの大きさが、(2m+1)λ/4nであり、間隔bの大きさが、(2m+1)λ/4nであるように配置することが望ましい。第1反射面160では、反射面を通過した光の大半は、屈折角θ’およびθ’の方向に伝搬しているのに対して、第2反射面162においては、反射面を通過した光の大半は、全反射せずに散乱された光であるため、方向性をもたないためである。
図5は、第2反射面162における、溝172の幅aの大きさが、472.5nm(m=1)、溝172の間隔bの大きさが、423.64nm(m=4)である場合の、垂直入射成分に対する、反射率の波長依存性を示すグラフである。ここでは、図2において、紙面に垂直な方向への回折は無視している。溝172の幅a及び間隔bの各々の大きさは、400nm以上であり、フォトリソグラフィ技術により形成することができる大きさである。図5に示すように、DBRミラー170は、フォトリソグラフィ技術により形成できる大きさであっても、十分な反射帯域を有することができる。したがって、DBRミラー170は、フォトリソグラフィ技術を用いて、容易に製造することができる。また、m=n/(n×m)の関係を満たすことで、幅aの大きさと間隔bの大きさを1:1に近づかせることができる。これにより、干渉露光等の手法を用いた場合も、DBRミラー170を容易に製造することができる。
第2クラッド層108は、活性層106上に形成されている。第2クラッド層108は、例えば第2導電型(例えばp型)の半導体からなる。第2クラッド層108としては、例えばp型AlGaP層などを用いることができる。
例えば、p型の第2クラッド層108、不純物がドーピングされていない活性層106、及びn型の第1クラッド層104により、pinダイオードが構成される。第1クラッド層104及び第2クラッド層108の各々は、活性層106よりも禁制帯幅が大きく、屈折率が小さい層である。活性層106は、光を増幅する機能を有する。第1クラッド層104及び第2クラッド層108は、活性層106を挟んで、注入キャリア(電子および正孔)並びに光を閉じ込める機能を有する。
発光装置100では、第1電極120と第2電極122との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、活性層106の利得領域140において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。この生じた光を起点として、連鎖的に誘導放出が起こり、利得領域140内で光の強度が増幅される。例えば、利得領域140の第1部分142に生じる光の一部は、第1反射面160、第2反射面162の順に反射して第2端面152から第2出射光22として出射されるが、その間に光強度が増幅される。同様に第2部分144に生じる光の一部は、第2反射面162、第1反射面160の順に反射して、第1端面151から第1出射光20として出射されるが、その間に光強度が増幅される。なお、第1部分142に生じる光には、直接、第1端面151から第1出射光20として出射されるものもある。同様に第2部分144に生じる光には、直接、第2端面152から第2出射光22として出射されるものもある。これらの光も同様に各利得部分において光強度が増幅される。また、第3部分146に生じる光の一部には、例えば、第1反射面160において反射して第1出射光20として出射される。また、第3部分146に生じる光の一部には、例えば、第2反射面162において反射して第2出射光22として出射される。これらの光も経由した利得部分において光強度が増幅される。なお、利得領域140に生じる光であって、第1反射面160または第2反射面162を通過した光の少なくとも一部は、DBRミラー170によって、利得領域140に戻されることができる。
コンタクト層110は、図3に示すように、第2クラッド層108上に形成されていることができる。コンタクト層110としては、第2電極122とオーミックコンタクトする層を用いることができる。コンタクト層110は、例えば第2導電型の半導体からなる。コンタクト層110としては、例えばp型GaAs層などを用いることができる。
コンタクト層110と第2クラッド層108の一部とは、柱状の半導体堆積体(以下「柱状部」という)130を構成することができる。柱状部130の平面形状は、第2電極122が形成された領域において、利得領域140と同じ平面形状を有していることができる。すなわち、例えば、柱状部130の平面形状によって、電極120,122間の電流経路が決定され、その結果、利得領域140の平面形状が決定される。なお、例えば、図示はしないが、第2電極122が形成された領域において、第1クラッド層104の一部、活性層106の一部、第2クラッド層108の一部、及びコンタクト層110が、柱状部130を構成することもできる。
絶縁部112は、図1および図3に示すように、例えば第2クラッド層108上であって、柱状部130の側方に設けられている。絶縁部112は、柱状部130の側面に接している。絶縁部112の上面は、例えば、コンタクト層110の上面と連続していることができる。絶縁部112としては、例えば、SiN層、SiO層、ポリイミド層などを用いることができる。絶縁部112としてこれらの材料を用いた場合、電極120,122間の電流は、絶縁部112を避けて、該絶縁部112に挟まれた柱状部130を流れることができる。絶縁部112は、平面的に見て、少なくとも柱状部130の周辺の領域に設けられることができる。絶縁部112は、図2の例では、柱状部130の領域を除いた第2電極122と同様の領域に設けられていることができる。
絶縁部112は、図示はしないが、例えば、柱状部130を構成する側面のうち、第1端面151から第6端面156以外の側面を覆うことができる。絶縁部112は、活性層106の屈折率よりも低い屈折率を有することができる。この場合、絶縁部112を形成した部分の垂直断面の有効屈折率は、絶縁部112を形成しない部分、すなわち柱状部130が形成された部分の垂直断面の有効屈折率よりも小さくなる。これにより、平面方向について、利得領域140内に効率良く光を閉じ込めることができる。また、例えば、絶縁部112を設けないこともできる。例えば、絶縁部112が空気であってもよい。この場合、柱状部130に活性層106および第1クラッド層104を含まないように形成してもよい。また、後述する第2電極122が、直接的に活性層106および第1クラッド層104に接することがないように形成してもよい。
第1電極120は、基板102の下の全面に形成されている。第1電極120は、該第1電極120とオーミックコンタクトする層(図示の例では基板102)と接していることができる。第1電極120は、基板102を介して、第1クラッド層104と電気的に接続されている。第1電極120は、発光装置100を駆動するための一方の電極である。第1電極120としては、例えば、基板102側からCr層、AuGe層、Ni層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。なお、第1クラッド層104と基板102との間に、第2コンタクト層(図示せず)を設け、ドライエッチングなどにより該第2コンタクト層を露出させ、第1電極120を第2コンタクト層上に設けることもできる。これにより、片面電極構造を得ることができる。この形態は、基板102が絶縁性である場合に特に有効である。
第2電極122は、図3に示すように、柱状部130を構成するコンタクト層110及び絶縁部112の上の全面に形成されていることができる。柱状部130が、活性層106または活性層106と第1クラッド層104の両方を含み、かつ絶縁部112を設けない場合は、第2電極122が直接電気的に活性層106またはクラッド層104に接続されることがないように、部分的に、例えばコンタクト層110(柱状部130)上のみに形成されていることが望ましい。第2電極122は、コンタクト層110を介して、第2クラッド層108と電気的に接続されている。第2電極122は、発光装置100を駆動するための他方の電極である。第2電極122としては、例えば、コンタクト層110側からCr層、AuZn層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。第2電極122とコンタクト層110との接触面は、利得領域140と同様の平面形状を有していることができる。
本実施形態に係る発光装置100は、例えば、プロジェクタ、ディスプレイ、照明装置、計測装置などの光源に適用されることができる。このことは、後述する実施形態についても同様である。
発光装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
本実施形態に係る発光装置100では、上述したように、利得領域140に生じる光のレーザー発振を抑制または防止することができる。従って、スペックルノイズを低減させることができる。さらに、本実施形態に係る発光装置100では、利得領域140に生じる光は、利得領域140内において利得を受けながら進行して、外部に出射されることができる。従って、従来の一般的なLEDよりも高い出力を得ることができる。以上のように、本実施形態によれば、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光装置を提供することができる。
本実施形態に係る発光装置100では、第1端面151及び第2端面152から出射される第1出射光20及び第2出射光22は、同一の方向に進むことができる。これにより、例えば、2つの出射光が発散する方向に進むような場合に比べ、図示しない後段の光学系を小型化することができる。
本実施形態に係る発光装置100では、利得領域140の第1部分142に生じる光の一部は、第1反射面160及び第2反射面162において反射して、第3部分146及び第2部分144内において、利得を受けながら進行することができる。また、第2部分144に生じる光の一部においても同様である。従って、本実施形態の発光装置100によれば、例えば、第1反射面160、第2反射面162において反射させないような場合に比べ、光強度の増幅距離が長くなるため、高い光出力を得ることができる。
本実施形態に係る発光装置100では、第1反射面160の側方および第2反射面162の側方の少なくとも一方には、複数の溝172で構成されたDBRミラー170が設けられることができる。したがって、発光装置100によれば、例えば、ミラー部が発光装置の外部に設けられた場合と比較して、装置を小型化することができる。さらに、平面プロセスでDBRミラー170を製造することができるため、例えば、チップ毎に誘電体ミラーの形成や劈開を行う場合と比較して、生産性を向上しつつ、使用する資源の量を削減することができる。
1.2. 次に、第1の実施形態に係る発光装置100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図6〜図8は、発光装置100の製造工程を模式的に示す断面図であり、図3に示す断面図に対応している。
まず、図6に示すように、基板102上に、第1クラッド層104、活性層106、第2クラッド層108、及びコンタクト層110を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などを用いることができる。
次に、図7に示すように、コンタクト層110および第2クラッド層108をパターニングする。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを用いて行われる。これにより、柱状部130および柱状部130と同程度の深さの溝172が形成される。
次に、図8に示すように、溝172を所定の深さにエッチングする。エッチングは、図7に示す工程と同様に行われる。これにより、DBRミラー170を構成する溝172が形成される。上述の工程では、溝172は、柱状部130と同時にパターニングされた後に、追加のエッチングを行うことで形成された。しかしながら、例えば、柱状部130が形成された後に、コンタクト層110、第2クラッド層108、活性層106、第1クラッド層104、及び基板102を1回の工程でパターニングして、溝172を形成することもできる。これにより、追加エッチングを行う場合と比較して、フォトマスクのアライメント誤差等によるエッチングの位置ずれを防ぐことができる。
次に、図3に示すように、柱状部130の側面を覆うように絶縁部112を形成する。具体的には、まず、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、塗布法などにより、第2クラッド層108の上方(コンタクト層110を含む)に絶縁層(図示せず)を成膜する。次に、例えば、エッチング技術などを用いて、コンタクト層110の上面を露出させる。以上の工程により、絶縁部112を形成することができる。なお、本工程において、溝172を絶縁層で埋め込むこともできる。また、例えば、溝172の領域をレジスト膜(図示しない)等で覆うことで溝172に絶縁層を埋め込まないこともできる。
次に、図3に示すように、柱状部130を構成するコンタクト層110上および絶縁部112上に第2電極122を形成する。第2電極122は、例えば、フォトリソグラフィ技術によりレジスト膜(図示しない)等で所定の領域を覆った後、真空蒸着法およびリフトオフ法を行うことにより、所望の形状に形成されることができる。なお、DBRミラー170が形成された領域は、溝172に電極材料が入り込むことで短絡しないように、例えば、溝172より広い領域をレジスト膜等で覆うことが望ましい。
次に、基板102の下面下に第1電極120を形成する。第1電極120の製法は、例えば、上述した第2電極122の製法の例示と同じである。なお、第1電極120及び第2電極122の形成順序は、特に限定されない。
次に、図2に示すように、第1側面105の全面に反射防止膜114を形成する。反射防止膜114は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、スパッタ法、イオンアシスト蒸着(Ion Assisted Deposition)法などにより形成される。
以上の工程により、発光装置100を製造することができる。
1.3. 次に本実施形態に係る発光装置の変形例について説明する。なお、上述した図1〜図3に示す発光装置100の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
(1)まず、第1の変形例について説明する。
図9は、本変形例に係る発光装置200を模式的に示す平面図である。図10は、図9のX−X線断面図である。図9に示す平面図は、図2に対応している。
発光装置100の例では、反射面160,162の側方に、DBRミラー170が設けられている場合について説明した。これに対し、本変形例では、反射面160,162の側方に、フォトニック結晶領域180が設けられていることができる。
フォトニック結晶領域180は、活性層106の面内方向に所定の格子配列で周期的に配置された複数の穴182で構成されている。すなわち、フォトニック結晶領域180は、面方向に周期的な屈折率分布が形成された2次元フォトニック結晶構造を有することができる。穴182の形状は、例えば、円柱状である。穴182の底面の位置は、例えば、活性層106の下面の位置より下であることができる。十分な周期数を確保すれば、活性層106の上面の位置よりも上であることもできる。穴182は、図示の例では、正方格子状に等間隔で複数配列されている。穴182の配列は、例えば、三角格子状、長方格子状、ハニカム格子状、円形格子状等であってもよい。穴182の形状は、図示の例では、円柱状である。穴182の平面形状は、例えば、円状、楕円形状、三角形状、四角形状等である。設計波長を630nmとした場合、例えば、穴182の間隔dの大きさは、231nm程度、穴182の開口の半径rの大きさは、134nm程度のものを用いることができる。フォトニック結晶領域180は、フォトリソグラフィ技術(干渉露光技術や液浸露光技術等を含む)を用いて形成することができる程度の大きさであっても、十分な反射帯域を有することができる。穴182の内部は、空洞であってもよいし、絶縁性材料で満たされていてもよい。なお、フォトニック結晶領域には、周期的なフォトニック結晶構造を有するものと、例えば、擬周期的なフォトニック結晶を有するフォトニック準結晶構造、および円座標格子構造等を含むことができる。第1反射面160及び第2反射面162は、フォトニック結晶領域を設けることにより、高い反射率を得ることができる。
穴182は、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを用いて形成されることができる。これにより、穴182によって構成されたフォトニック結晶領域180を形成することができる。
本変形例によれば、反射面160,162の側方に、DBRミラー170に代えて、フォトニック結晶領域180を設けることができる。これにより、上述した第1の実施形態と同様に、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光装置を提供することができる。
(2)次に、第2の変形例について説明する。
図11は、本変形例に係る発光装置300を模式的に示す平面図である。図11に示す平面図は、図2に対応している。
発光装置100の例では、利得領域140が1つである場合について説明した。これに対し、本変形例では、利得領域140が、複数(図11の例では2つ)設けられていることができる。利得領域140の反射面160,162の各々の側方には、DBRミラー170が設けられていることができる。また、DBRミラー170に代えて、フォトニック結晶領域180を設けてもよい。DBRミラー170及びフォトニック結晶領域180は、上述した通り、平面プロセスで製造することができるため、例えば、チップ毎に誘電体ミラーの形成や劈開を行う場合と比較して、容易にアレイ化することができる。
本変形例によれば、発光装置100の例に比べ、発光装置全体の高出力化を図ることができる。
(3)次に、第3の変形例について説明する。
発光装置100の例では、InGaAlP系の場合について説明したが、本変形例では、発光利得領域が形成可能なあらゆる材料系を用いることができる。半導体材料であれば、例えば、AlGaN系、InGaN系、GaAs系、InGaAs系、GaInNAs系、ZnCdSe系などの半導体材料を用いることができる。本変形例では、基板102として、例えばGaN基板などを用いることができる。また、本変形例では、例えば有機材料などを用いることもできる。
なお、上述した変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、必要に応じて、後述する実施形態にもこれらの変形例を適用できる。
2. 第2の実施形態
2.1. 次に、第2の実施形態に係る発光装置400について説明するが、以下の例に限定されるわけではない。
図12は、発光装置400を模式的に示す平面図であり、図13は、図12のXIII−XIII線断面図である。なお、第2の実施形態に係る発光装置400において、上述した第1の実施形態に係る発光装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
発光装置400は、図12および図13に示すように、第1クラッド層104と、活性層106と、第2クラッド層108と、を含む。発光装置400は、さらに、例えば、基板102と、コンタクト層110と、反射防止膜114と、第1電極120と、第2電極122と、DBRミラー170と、を含むことができる。
第2クラッド層108は、活性層106上に形成されていることができる。コンタクト層110は、第2クラッド層108上に形成されていることができる。図13に示すように、第2クラッド層108とコンタクト層110とは、柱状部130を構成しない。
第2電極122は、コンタクト層110上に形成されている。第2電極122は、コンタクト層110を介して、第2クラッド層108と電気的に接続されている。第2電極122の下面は、図12に示すように、利得領域140と同様の平面形状を有している。図示の例では、第2電極122とコンタクト層110との接触面の平面形状によって、電極120,122間の電流経路が決定され、その結果、利得領域140の平面形状が決定されることができる。図示の例では、第2電極122の上面も下面も、利得領域140と同じ平面形状を有する。
本実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様に、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光装置を提供することができる。
2.2. 次に、第2の実施形態に係る発光装置400の製造方法の例について、図面を参照しながら説明するが、以下の例に限定されるわけではない。なお、上述した第1の実施形態に係る発光装置100の製造方法と異なる点について説明し、同様の点については詳細な説明を省略する。
図14は、発光装置400の製造工程を模式的に示す断面図であり、図13に示す断面図に対応している。
まず、基板102上に、第1クラッド層104、活性層106、第2クラッド層108、及びコンタクト層110を形成する。
次に、溝172を形成する。溝172の形成は、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを用いて行われる。
次に、図14に示すように、第2電極122を形成する。第2電極122は、例えば、フォトリソグラフィ技術によりレジスト膜(図示しない)等で所定の領域を覆った後、真空蒸着法およびリフトオフ法により、所望の形状に形成されることができる。
次に、第1電極120、反射防止膜114を形成する。
以上の工程により、発光装置400を製造することができる。
2.3. 次に、本実施形態に係る発光装置の変形例について説明する。なお、上述した図12および図13に示す発光装置400の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
図15は、本変形例に係る発光装置500を模式的に示す断面図である。なお、図15に示す断面図は、図13に示す断面図に対応している。
発光装置400の例では、図12及び図13に示すように、第2電極122の上面も下面も、利得領域140と同じ平面形状を有する場合について説明した。これに対し、本変形例では、図15に示すように、第2電極122の上面は、利得領域140と異なる平面形状を有することができる。本変形例では、コンタクト層110上に、開口部を有する絶縁層502を形成し、該開口部を埋め込む第2電極122を形成することができる。絶縁層502は、平面的に見て、例えば利得領域140の周囲に形成される。第2電極122は、開口部内および絶縁層(開口部含む)502上に形成されている。本変形例では、第2電極122の下面は、利得領域140と同じ平面形状を有し、第2電極122の上面は、絶縁層502上の全面である。
絶縁層502としては、例えば、SiN層、SiO層、ポリイミド層などを用いることができる。絶縁層502は、例えば、CVD法、塗布法などにより成膜される。
本変形例によれば、発光装置400の例に比べ、第2電極122の体積が増えるため、放熱性に優れた発光装置500を提供することができる。
なお、変形例は、上述した例に限定されるわけではない。また、必要に応じて、上述した実施形態にもこの変形例や発光装置100の例を適用できる。
3. 上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
第1の実施形態に係る発光装置を模式的に示す斜視図。 第1の実施形態に係る発光装置を模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。 第1実施形態の活性層を第1側面側から平面的に見た図。 第1実施形態のDBRミラーの反射率の波長依存性を示すグラフ。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光装置の第1の変形例を模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係る発光装置の第1の変形例を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光装置の第2の変形例を模式的に示す平面図。 第2の実施形態に係る発光装置を模式的に示す平面図。 第2の実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。 第2の実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第2の実施形態に係る発光装置の変形例を模式的に示す断面図。
20 第1出射光、22 第2出射光、100 発光装置、102 基板、104 第1クラッド層、105 第1側面、106 活性層、107 第2側面、108 第2クラッド層、110 コンタクト層、112 絶縁部、114 反射防止膜、120 第1電極、122 第2電極、130 柱状部、140 利得領域、142 第1部分、144 第2部分、146 第3部分、151 第1端面、152 第2端面、153 第3端面、154 第4端面、155 第5端面、156 第6端面、160 第1反射面、162 第2反射面、170 分布ブラッグ反射型ミラー、172 溝、180 フォトニック結晶領域、182 穴、200 発光装置、300 発光装置、400 発光装置、500 発光装置、502 絶縁層

Claims (11)

  1. 第1クラッド層と、
    前記第1クラッド層の上方に形成された活性層と、
    前記活性層の上方に形成された第2クラッド層と、
    を含み、
    前記活性層のうちの少なくとも一部は、利得領域を構成し、
    前記利得領域は、前記活性層の第1側面に設けられた第1端面から、前記第1側面に設けられた第2端面まで、連続しており、
    前記利得領域は、前記第1端面から前記第2端面までの間に、前記利得領域に生じる光を反射させる第1反射面および第2反射面を有し、
    前記利得領域は、
    平面的に見て、前記第1端面から前記第1反射面まで、前記第1側面の垂線に対して傾いた方向に向かって延びている第1部分と、
    平面的に見て、前記第2端面から前記第2反射面まで、前記第1側面の垂線に対して傾いた方向に向かって延びている第2部分と、
    平面的に見て、前記第1反射面から前記第2反射面まで、前記第1反射面の垂線に対して傾いた方向に向かって延びている第3部分と、で構成され、
    前記第1反射面の側方および前記第2反射面の側方の少なくとも一方には、分布ブラッグ反射型ミラーまたはフォトニック結晶領域が設けられ、
    前記利得領域に生じる光のうち、前記第1反射面または前記第2反射面を通過した光の少なくとも一部は、前記分布ブラッグ反射型ミラーまたはフォトニック結晶領域によって、前記利得領域に戻され、
    前記利得領域に生じる光は、前記第1端面および前記第2端面から出射される、発光装置。
  2. 請求項1において、
    前記利得領域の前記第1反射面は、平面的に見て、前記活性層の前記第1側面と平行であり、
    前記第1反射面の垂線と前記第2反射面の垂線とは、直交し、
    前記第2反射面の側方には、前記分布ブラッグ反射型ミラーまたは前記フォトニック結晶領域が設けられている、発光装置。
  3. 請求項2において、
    前記利得領域に生じる光は、前記第2反射面で全反射する、発光装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第1部分の延びている方向と、前記第2部分の延びている方向は、同じ方向である、発光装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記分布ブラッグ反射型ミラーは、所定の間隔で配置された複数の溝で構成されている、発光装置。
  6. 請求項5において、
    前記溝の底面の位置は、前記活性層の下面の位置より下に設けられている、発光装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記フォトニック結晶領域は、前記活性層の面内方向に所定の格子配列で周期的に配置された複数の穴で構成されている、発光装置。
  8. 請求項7において、
    前記複数の穴の各々の形状は、円柱状あり、
    前記穴の底面の位置は、前記活性層の下面の位置より下に設けられている、発光装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記第1側面には、反射防止膜が設けられている、発光装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記利得領域は、複数設けられている、発光装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    前記第1クラッド層に電気的に接続された第1電極と、
    前記第2クラッド層に電気的に接続された第2電極と、
    を含む、発光装置。
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