JP5305030B2 - 発光素子、発光装置、およびプロジェクター - Google Patents

発光素子、発光装置、およびプロジェクター Download PDF

Info

Publication number
JP5305030B2
JP5305030B2 JP2009185613A JP2009185613A JP5305030B2 JP 5305030 B2 JP5305030 B2 JP 5305030B2 JP 2009185613 A JP2009185613 A JP 2009185613A JP 2009185613 A JP2009185613 A JP 2009185613A JP 5305030 B2 JP5305030 B2 JP 5305030B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gain region
light
layer
active layer
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009185613A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011040526A (ja
Inventor
保貴 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2009185613A priority Critical patent/JP5305030B2/ja
Publication of JP2011040526A publication Critical patent/JP2011040526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5305030B2 publication Critical patent/JP5305030B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Description

本発明は、発光素子、発光装置、およびプロジェクターに関する。
スーパールミネッセントダイオード(SLD:Super Luminescent Diode、以下「SLD」ともいう)は、発光ダイオードと同様に低コヒーレント性を示し、広帯域な発光スペクトルを示しながら、半導体レーザーと同程度の出力を得ることが可能な光半導体素子である。SLDは、一般的に、半導体レーザーから共振器構造を取り除いて、レーザー発振を抑制した構造を有している。レーザー発振を抑制するためには、素子端面における光反射率を抑制する必要がある。比較的簡易に素子端面の反射率を低減する方法としては、例えば、利得領域を素子端面の垂線に対して傾ける構造が知られている(特許文献1参照)。
プロジェクターやディスプレイなどの表示装置の光源用の発光素子として、SLDを用いる場合、SLDの光出力が高いことが望ましい。光出力を高めるための1つの方法としては、例えば、誘導放出による増幅利得を増大させる方法がある。
しかしながら、誘導放出による増幅利得を増大させるために、半導体レーザーの共振器長に相当する素子奥行き長を長くすることは、素子が大型化してしまうという問題がある。
特開2007−273690号公報
本発明の幾つかの態様に係る目的の1つは、小型化を図ることができ、かつ高出力である発光素子を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記発光素子を有する発光装置、およびプロジェクターを提供することにある。
本発明に係る発光素子は、
第1クラッド層と第2クラッド層とに挟まれる活性層を有する積層構造体を含み、
前記活性層のうちの少なくとも一部は、前記活性層の電流経路となる第1利得領域と、第2利得領域と、第3利得領域と、第4利得領域とを構成し、
前記積層構造体において、前記活性層の露出する面のうちの第1の面と第2の面とは互いに対向する位置関係であり、
前記第1利得領域と前記第4利得領域とは、前記活性層を平面的に見て、直線状に、前記活性層の前記第1の面から前記第2の面まで、前記第1の面の垂線に対して時計回り方向に傾いており、
前記第2利得領域と前記第3利得領域とは、前記活性層を平面的に見て、直線状に、前記活性層の前記第1の面から前記第2の面まで、前記第1の面の垂線に対して反時計回り方向に傾いており、
前記第1利得領域と前記第2利得領域とは、前記第1利得領域の端面と、前記第2利得領域の端面とが前記第1の面に設けられた第1の重なり面で重なる第1のV型利得領域を構成し、
前記第3利得領域と前記第4利得領域とは、前記第3利得領域の端面と、前記第4利得領域の端面とが前記第2の面に設けられた第2の重なり面で重なる第2のV型利得領域を構成し、
前記第1のV型利得領域に生じる光は、前記第2の面側から出射され、前記第2のV型利得領域に生じる光は、前記第1の面側から出射される。
このような発光素子によれば、小型化を図ることができ、かつ高出力である発光素子を提供することができる。
本発明に係る発光素子において、
前記第1の重なり面と前記第2の重なり面には、反射膜が形成されていることができる。
このような発光素子によれば、第1重なり面および第2重なり面において、高い反射率を得ることができる。
本発明に係る発光素子において、
前記第1のV型利得領域の前記第2の面側の端面と、前記第2のV型利得領域の前記第1の面側の端面には、反射防止膜が形成されていることができる。
このような発光素子によれば、前記第1のV型利得領域の前記第2の面側の端面と、前記第2のV型利得領域の前記第1の面側の端面において、低い反射率を得ることができる。
本発明に係る発光素子において、
前記第1利得領域、前記第2利得領域、前記第3利得領域、および前記第4利得領域では、前記第1の面側から平面的に見て、前記第1の面側の端面と、前記第2の面側の端面とは、重なっていないことができる。
このような発光素子によれば、前記利得領域に生じる光のレーザー発振をより確実に抑制または防止することができ、スペックルノイズを低減させることができる。
本発明に係る発光素子において、
前記第1クラッド層に電気的に接続された第1電極と、
前記第2クラッド層に電気的に接続された第2電極と、
を含み、
前記第1電極は、オーミックコンタクトする第1層と接しており、
前記第2電極は、オーミックコンタクトする第2層と接しており、
前記第1電極と前記第1層との接触面、および、前記第2電極と前記第2層との接触面のうちの少なくとも一方は、前記第1利得領域、前記第2利得領域、前記第3利得領域、および前記第4利得領域と同じ平面形状を有することができる。
このような発光素子によれば、前記第1層および前記第2層によって、前記第1電極および前記第2電極の接触抵抗を低減することができる。
なお、本発明に係る記載では、「電気的に接続」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「C部材」という)に「電気的に接続」された他の特定の部材(以下「D部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、C部材とD部材とが、直接接して電気的に接続されているような場合と、C部材とD部材とが、他の部材を介して電気的に接続されているような場合とが含まれるものとして、「電気的に接続」という文言を用いている。
本発明に係る発光装置は、
本発明に係る発光素子と、
前記第1のV型利得領域の前記第2の面側の端面から出射される光を、反射させる第1ミラーと、
前記第2のV型利得領域の前記第1の面側の端面から出射される光を、反射させる第2ミラーと、
を有し、
前記第1ミラーで反射された光の進む方向と、前記第2ミラーで反射された光の進む方向とは、同じ方向である。
このような発光装置によれば、本発明に係る発光素子を有するため、光強度むらを低減することができる。
本発明に係るプロジェクターは、
本発明に係る発光装置と、
前記発光装置から出射された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
前記光変調素子によって形成された画像を投射する投射装置と、
を含む。
このようなプロジェクターによれば、本発明に係る発光装置を有するため、光強度むらを低減することができる。
第1の実施形態に係る発光素子を模式的に示す斜視図。 第1の実施形態に係る発光素子を模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係る発光素子を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光素子の活性層を第1の面側から平面的に見た図。 第1の実施形態に係る発光素子の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光素子の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態の第1の変形例に係る発光素子を模式的に示す平面図。 第1の実施形態の第2の変形例に係る発光素子を模式的に示す断面図。 第2の実施形態に係る発光装置を模式的に示す平面図。 第2の実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。 第3の実施形態に係るプロジェクターを模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. 第1の実施形態
1.1. 発光素子
まず、第1の実施形態に係る発光素子100について説明する。図1は、発光素子100を模式的に示す斜視図である。図2は、発光素子100を模式的に示す平面図である。図3は、発光素子100を模式的に示す断面図であり、図2のIII−III線断面図である。なお、図1では、便宜上、第2電極114、反射膜130、および反射防止膜132の図示を省略している。図2では、便宜上、第2電極114の図示を省略している。また、ここでは、発光素子100がInGaAlP系(赤色)のSLDである場合について説明する。
発光素子100は、図1および図3に示すように、積層体構造101を含む。発光素子100は、さらに、絶縁部116と、第1電極112と、第2電極114と、を含むことができる。積層体構造101は、基板102と、第1クラッド層104と、活性層106と、第2クラッド層108と、コンタクト層110と、を含むことができる。
基板102としては、例えば、第1導電型(例えばn型)のGaAs基板などを用いることができる。
第1クラッド層104は、基板102上に形成されている。第1クラッド層104としては、例えば、n型のAlGaP層などを用いることができる。なお、図示はしないが、基板102と第1クラッド層104との間に、バッファー層が形成されていてもよい。バッファー層としては、例えば、n型のGaAs層、InGaP層などを用いることができる。
活性層106は、第1クラッド層104上に形成されている。活性層106は、例えば、InGaPウェル層とInGaAlPバリア層とから構成される量子井戸構造を3つ重ねた多重量子井戸(MQW)構造を有する。
活性層106の一部は、活性層106の電流経路となる複数の利得領域を構成している。図示の例では、活性層106は、第1利得領域140a、第2利得領域140b、第3利得領域142a、および第4利得領域142bを構成している。第1利得領域140aと第2利得領域140bとは、第1のV型利得領域140を構成し、第3利得領域142aと第4利得領域142bとが第2のV型利得領域142を構成している。利得領域140a,140b,142a,142bの各々は、直線状に設けられている。利得領域140a,140b,142a,142bの各々の平面形状は、例えば、図2に示すように平行四辺形などである。
利得領域140a,140b,142a,142bには、光を生じさせることができ、この光は、利得領域140a,140b,142a,142b内で利得を受けることができる。活性層106の形状は、例えば直方体(立方体である場合を含む)などである。活性層106は、図1及び図2に示すように、第1の面105と、第1の面105と対向する位置関係にある第2の面107と、を有する。第1の面105と第2の面107とは、例えば、平行である。積層構造体101において、第1の面105および第2の面107は、第1クラッド層104および第2クラッド層108で覆われていない活性層106の露出する面である。第1の面105および第2の面107は、活性層106の側面ともいえる。
利得領域140a,140b,142a,142bの各々は、活性層106を平面的に見て(図2参照)、第1の面105から第2の面107まで、第1の面105の垂線Pに対して傾いた方向に向かって設けられている。これにより、利得領域140a,140b,142a,142bに生じる光のレーザー発振を抑制または防止することができる。すなわち、発光素子100は、SLDであることができる。第1利得領域140aと第2利得領域140bとは、異なる方向に向かって設けられている。図示の例では、第1利得領域140aは、垂線Pに対して一方の側に傾いており、角度θの傾きを有する一の方向(以下「第1方向」ともいう)Aに向かって設けられている。言い換えると、第1利得領域120aは、活性層106を平面的に見て、第1の面105から第2の面107まで、垂線Pに対して時計回り方向に傾いて設けられている。また、第2利得領域140bは、垂線Pに対して他方の側(上記一方の側の反対側)に傾いており、角度θの傾きを有する他の方向(以下「第2方向」ともいう)Bに向かって設けられている。言い換えると、第2利得領域120bは、活性層106を平面的に見て、第1の面105から第2の面107まで、垂線Pに対して反時計回り方向に傾いて設けられている。なお、第1利得領域140aが一の方向に向かって設けられている場合とは、当該一の方向が、平面的に見て、第1利得領域140の第1の面105側の第1端面151の中心と、第2の面107側の第2端面152の中心とを結ぶ方向に一致する場合をいう。このことは、他の利得領域についても同様である。また、第3利得領域142aと第4利得領域142bとは、異なる方向に向かって設けられている。図示の例では、第3利得領域142aは、第2方向Bに向かって設けられている。第4利得領域142bは、第1方向Aに向かって設けられている。すなわち、第1利得領域140aと第4利得領域142bとは、同じ方向に向かって設けられている。また、第2利得領域140bと第3利得領域142aとは、同じ方向に向かって設けられている。
図示の例では、第1利得領域140aの第1の面105側の第1端面151と、第2利得領域140bの第1の面105側の第3端面153とは、第1重なり面160において完全に重なっている。第1端面151の一部と、第3端面153の一部とが、第1重なり面160において重なっていてもよい。第1利得領域140aの平面形状と、第2利得領域140bの平面形状とは、例えば、第1端面151または第3端面153内の垂線Pに対して線対称である。第1利得領域140aの平面形状と、第2利得領域140bの平面形状とは、例えば、第1重なり面160の垂直二等分線Pに対して線対称である。図示の例では、第3利得領域142aの第2の面107側の第5端面155と、第4利得領域142bの第2の面107側の第7端面157とは、第2重なり面162において完全に重なっている。第5端面155の一部と、第7端面157の一部とが、第2重なり面162において重なっていてもよい。第3利得領域142aの平面形状と、第4利得領域142bの平面形状とは、例えば、第5端面155または第7端面157内の垂線Pに対して線対称である。第3利得領域142aの平面形状と、第4利得領域142bの平面形状とは、例えば、第2重なり面162の垂直二等分線Pに対して線対称である。
利得領域140a,140b,142a,142bに生じる光の波長帯において、第1重なり面160および第2重なり面162の反射率は、第2端面152、第4端面154、第6端面156、および第8端面158の反射率よりも高い。例えば、図2に示すように、第1重なり面160および第2重なり面162を反射膜130によって覆うことにより、高い反射率を得ることができる。反射膜130は、第1重なり面160および第2重なり面162の側方に形成されている。反射膜130は、例えば誘電体ミラー、金属ミラーなどの高反射構造を有する。具体的には、反射膜130としては、例えば、重なり面160,162側からSiON層、SiN層の順序で4ペア積層したミラーなどを用いることができる。重なり面160,162の反射率は、100%、あるいはそれに近いことが望ましい。これに対し、第2端面152、第4端面154、第6端面156、および第8端面158の反射率は、0%、あるいはそれに近いことが望ましい。例えば、第2端面152、第4端面154、第6端面156、および第8端面158を反射防止膜132によって覆うことにより、低い反射率を得ることができる。反射防止膜132としては、例えばAl単層などを用いることができる。なお、反射膜130及び反射防止膜132としては、上述した例に限定されるわけではなく、例えば、例えば、SiO層、SiN層、SiON層、Ta層、TiO層、TiN層や、これらの多層膜などを用いることができる。
図4は、図1〜図3の例における活性層106を第1の面105側から平面的に見た図である。図4に示すように、利得領域140a,140b,142a,142bでは、第1の面105側の端面151,153,156,158と、第2の面107側の端面152,154,155,157とは、重なっていない。これにより、利得領域140a,140b,142a,142bに生じる光を、第1の面105側の端面151,153,156,158と、第2の面107側の端面152,154,155,157との間で、直接的に多重反射させないことができる。その結果、直接的な共振器を構成させないことができるため、利得領域140a,140b,142a,142bに生じる光のレーザー発振をより確実に抑制または防止することができる。従って、発光素子100は、レーザー光ではない光を発することができる。
第2クラッド層108は、活性層106上に形成されている。第2クラッド層108は、例えば第2導電型(例えばp型)の半導体からなる。第2クラッド層108としては、例えばp型AlGaP層などを用いることができる。
例えば、p型の第2クラッド層108、不純物がドーピングされていない活性層106、およびn型の第1クラッド層104により、pinダイオードが構成される。第1クラッド層104および第2クラッド層108の各々は、活性層106よりも禁制帯幅が大きく、屈折率が小さい層である。活性層106は、光を増幅する機能を有する。第1クラッド層104および第2クラッド層108は、活性層106を挟んで、注入キャリア(電子および正孔)並びに光を閉じ込める機能を有する。
発光素子100は、第1電極112と第2電極114との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、活性層106の利得領域140a,140b,142a,142bにおいて電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。この生じた光を起点として、連鎖的に誘導放出が起こり、利得領域140a,140b,142a,142b内で光の強度が増幅される。
例えば、図2に示すように、第1のV型利得領域140において、第1利得領域140aに生じる光の一部10は、第1利得領域140a内で増幅された後、第1重なり面160において反射して、第2利得領域140bの第4端面154から出射光20(図1参照)として出射されるが、反射後の第2利得領域140b内においても光強度が増幅される。同様に、第2利得領域140bに生じる光の一部は、第2利得領域140b内で増幅された後、第1重なり面160において反射して、第1利得領域140aの第2端面152から出射光22として出射されるが、反射後の第1利得領域140a内においても光強度が増幅される。同様に、第2のV型利得領域142において、第3利得領域142aに生じる光の一部12は、第3利得領域142a内で増幅された後、第2重なり面162において反射して、第4利得領域142bの第8端面158から出射光24として出射されるが、反射後の第4利得領域142b内においても光強度が増幅される。同様に、第4利得領域142bに生じる光の一部は、第4利得領域142b内で増幅された後、第2重なり面162において反射して、第3利得領域142aの第5端面155から出射光26として出射されるが、反射後の第3利得領域142a内においても光強度が増幅される。なお、第1利得領域140aに生じる光には、直接、第2端面152から出射されるものもある。同様に、第2利得領域140bに生じる光には、直接、第4端面154から出射されるものもある。第3利得領域142aおよび第4利得領域142bについても同様である。これらの光も各利得領域140a,140b,142a,142b内において光強度が増幅される。このように、第1のV型利得領域140に生じる光は、第2の面107側から出射され、第2のV型利得領域142に生じる光は、第1の面105側から出射される。
コンタクト層110は、図1および図3に示すように、第2クラッド層108上に形成されている。コンタクト層110としては、第2電極114とオーミックコンタクトする層を用いることができる。コンタクト層110としては、例えば、p型のGaAs層などを用いることができる。
コンタクト層110と、第2クラッド層108の一部とは、柱状部111を形成することができる。柱状部111の平面形状は、例えば図2に示すように、利得領域140a,140b,142a,142bの平面形状と同じである。すなわち、例えば、柱状部111の平面形状によって、電極112,114間の電流経路が決定され、その結果、利得領域140a,140b,142a,142bの平面形状が決定される。なお、図示はしないが、柱状部111は、例えば、コンタクト層110、第2クラッド層108の一部、活性層106の一部、および第1クラッド層104の一部からなることもできる。なお、図示はしないが、柱状部111の側面は、傾斜していてもよい。
絶縁部116は、図1および図3に示すように、第2クラッド層108上であって、柱状部111の側方に設けられていることができる。絶縁部116は、柱状部111の側面に接している。絶縁部116の上面は、例えば、コンタクト層110の上面と連続していることができる。絶縁部116としては、例えば、SiN層、SiO層、ポリイミド層などを用いることができる。絶縁部116としてこれらの材料を用いた場合、電極112,114間の電流は、絶縁部116を避けて、該絶縁部116に挟まれた柱状部111を流れることができる。絶縁部116は、活性層106の屈折率よりも小さい屈折率を有することができる。この場合、絶縁部116を形成した部分の垂直断面の有効屈折率は、絶縁部116を形成しない部分、すなわち柱状部111が形成された部分の垂直断面の有効屈折率よりも小さくなる。これにより、平面方向について、利得領域140a,140b,142a,142b内に効率良く光を閉じ込めることができる。また、絶縁部116を設けないこともできる。絶縁部116が空気であると解釈してもよい。その場合は、柱状部111に活性層106および第1クラッド層104を含まないようにするか、第2電極114が直接的に活性層106および第1クラッド層104に接することがないようにする必要がある。
第1電極112は、基板102の下の全面に形成されている。第1電極112は、該第1電極112とオーミックコンタクトする層(図示の例では基板102)と接していることができる。これにより、第1電極112の接触抵抗を低減することができる。第1電極112は、基板102を介して、第1クラッド層104と電気的に接続されている。第1電極112は、発光素子100を駆動するための一方の電極である。第1電極112としては、例えば、基板102側からCr層、AuGe層、Ni層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。なお、第1クラッド層104と基板102との間に、第2コンタクト層(図示せず)を設け、ドライエッチングなどにより該第2コンタクト層を露出させ、第1電極112を第2コンタクト層上に設けることもできる。これにより、片面電極構造を得ることができる。この形態は、基板102が絶縁性である場合に特に有効である。
第2電極114は、コンタクト層110(柱状部111)及び絶縁部116の上の全面に形成されていることができる。第2電極114は、コンタクト層110を介して、第2クラッド層108と電気的に接続されている。第2電極114は、発光素子100を駆動するための他方の電極である。第2電極114としては、例えば、コンタクト層110側からCr層、AuZn層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。第2電極114とコンタクト層110との接触面は、図2に示すように、利得領域140a,140b,142a,142bと同様の平面形状を有している。
本実施形態に係る発光素子100は、例えば、プロジェクター、ディスプレイ、照明装置、計測装置などの光源に適用されることができる。このことは、後述する実施形態についても同様である。
発光素子100の例では、InGaAlP系の場合について説明したが、本発明では、発光利得領域が形成可能なあらゆる材料系を用いることができる。半導体材料であれば、例えば、AlGaN系、InGaN系、GaAs系、InGaAs系、GaInNAs系、ZnCdSe系などの半導体材料も用いることができる。基板102としては、例えばGaN基板なども用いることができる。また、例えば有機材料などを用いることもできる。このことは、後述の変形例および実施形態についても同様である。
発光素子100は、例えば、以下の特徴を有する。
本実施形態に係る発光素子100では、第1のV型利得領域140において、第1利得領域140aに生じる光の一部10は、第1重なり面160において反射して、第2利得領域140b内においても、利得を受けながら進行することができる。第2利得領域140bに生じる光の一部に関しても同様である。また、第2のV型利得領域142においても同様である。したがって、本実施形態の発光素子100によれば、例えば、重なり面160,162において積極的に反射させないような場合に比べ、光強度の増幅距離が長くなる。これにより、発光素子100は、高い光出力を得ることができる。また、発光素子100によれば、例えば、重なり面160,162において積極的に反射させないような場合に比べ、同程度の光出力を得る場合、活性層106の第1の面105から第2の面107の間の距離Dを短くすることができる。これにより、発光素子100を小型化することができ設計の自由度を向上させることができる。また、低コスト化、省資源化、省エネルギー化を図ることができる。
本実施形態に係る発光素子100では、上述したように、利得領域140a,140b,142a,142bに生じる光のレーザー発振を抑制または防止することができる。従って、スペックルノイズを低減させることができる。さらに、本実施形態に係る発光素子100では、利得領域140a,140b,142a,142bに生じる光は、利得領域140a,140b,142a,142b内において利得を受けながら進行して、外部に出射されることができる。従って、従来の一般的なLEDよりも高い出力を得ることができる。以上のように、本実施形態によれば、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である発光素子を提供することができる。
1.2. 発光素子の製造方法
次に、本実施形態に係る発光素子の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図5および図6は、本実施形態に係る発光素子100の製造工程を模式的に示す断面図であり、図3に対応している。
図5に示すように、基板102上に、第1クラッド層104、活性層106、第2クラッド層108、およびコンタクト層110を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などを用いることができる。
図6に示すように、コンタクト層110および第2クラッド層108をパターニングする。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを用いて行われる。本工程により、柱状部111を形成することができる。
図3に示すように、柱状部111の側面を覆うように絶縁部116を形成する。具体的には、まず、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、塗布法などにより、第2クラッド層108の上方(コンタクト層110上を含む)に絶縁層(図示せず)を成膜する。次に、例えば、エッチング技術などを用いて、コンタクト層110の上面を露出させる。以上の工程により、絶縁部116を形成することができる。
次に、コンタクト層110および絶縁部116の上に第2電極114を形成する。第2電極114は、例えば、真空蒸着法により形成される。次に、基板102の下面下に第1電極112を形成する。第1電極112の製法は、例えば、上述した第2電極114の製法の例示と同じである。なお、第1電極112および第2電極114の形成順序は、特に限定されない。
次に、重なり面160,162の側方に反射膜130を形成し、第2端面152、第4端面154、第6端面156、および第8端面158の側方に反射防止膜132を形成する。反射膜130および反射防止膜132は、例えば、発光素子100を切り出した後、活性層106の面105,107側から所定の領域に成膜することで形成することができる。成膜は、例えば、CVD法、スパッタ法、イオンアシスト蒸着(Ion Assisted Deposition)法などを用いることができる。
以上の工程により、発光素子100を製造することができる。
発光素子100の製造方法によれば、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光素子を提供することができる。
1.3. 変形例
次に第1の実施形態に係る発光素子の変形例について説明する。なお、上述した図1〜図3に示す発光素子100の例と異なる点について説明し、同様の点については同一の符号を付し説明を省略する。
(1)第1の変形例
まず、第1の変形例について説明する。図7は、本変形例に係る発光素子200を模式的に示す平面図である。なお、図7では、便宜上、第2電極114の図示を省略している。
発光素子200では、第1のV型利得領域140と第2のV型利得領域142が複数配列されていることができる。図示の例では、第1のV型利得領域140が2つ配列され、第2のV型利得領域142が2つ配列されているが、その数は限定されない。また、第1のV型利得領域140と、第2のV型利得領域142とは、交互に配列されていることができる。
発光素子200では、発光素子100の例に比べ、発光素子全体の高出力化を図ることができる。
(2) 第2の変形例
次に、第2の変形例について説明する。図8は、本変形例に係る発光素子300を模式的に示す断面図であり、図3に対応している。
発光素子100の例では、絶縁部116が形成されている領域と、絶縁部116が形成されていない領域、すなわち柱状部111を形成している領域に屈折率差を設けて光を閉じ込める屈折率導波型について説明した。これに対して、本変形例では、柱状部111を形成することによって屈折率差を設けず、利得領域140a,140b,142a,142bがそのまま導波領域となる、利得導波型を用いることができる。
すなわち、発光素子300では、図8に示すように、コンタクト層110および第2クラッド層108は、柱状部を構成せず、その側方に絶縁部116は形成されない。絶縁部116は、利得領域140a,140b,142a,142bの上方以外のコンタクト層110上に形成されている。つまり、絶縁部116は利得領域140a,140b,142a,142bの上方に開口を有し、該開口ではコンタクト層110の上面が露出している。第2電極114は、その露出しているコンタクト層110上および絶縁部116上に形成されている。第2電極114とコンタクト層110との接触面は、利得領域140a,140b,142a,142bと同じ平面形状を有している。図示の例では、第2電極114とコンタクト層110との接触面の平面形状によって、電極112,114間の電流経路が決定され、その結果、利得領域140a,140b,142a,142bの平面形状が決定されることができる。なお図示はしないが、第2電極114は、接縁部116上には形成されず、利得領域140a,140b,142a,142bの上方のコンタクト層110上にのみ形成されていてもよい。
本実施形態によれば、上述した発光素子100と同様に、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である発光素子を提供することができる。
2.第2の実施形態
次に、第2の実施形態に係る発光装置400について説明する。図9は、発光装置400を模式的に示す平面図である。図10は、発光装置400を模式的に示す断面図であり、図9のX−X線断面の一部を拡大した図である。なお、図9では、便宜上、第2電極114の図示を省略している。また、図10では、便宜上、発光素子200を簡略化して示している。なお、第2の実施形態に係る発光装置400において、上述した第1の実施形態に係る発光素子の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
発光装置400は、発光素子200と、第1ミラー412および第2ミラー414を有する光軸変換素子410と、サブマウント450と、を有することができる。
発光素子200は、例えば、サブマウント450上に実装されている。図示の例では、発光素子200は、2つ実装されているがその数は限定されない。発光素子200は、図示はしないが、例えば、ワイヤボンディングにより、サブマウント450上の電極と電気的に接続されていてもよい。なお、図示の例では、発光素子200を用いているが、例えば、発光素子100,300であってもよい。
光軸変換素子410は、例えば、サブマウント450上に形成される。光軸変換素子410は、第1ミラー412と、第2ミラー414と、を有している。ミラー412,414は、活性層106の上面(水平方向)に対して、例えば、45度傾斜している。図9に示すように、光軸変換素子410の一方の側の側面が第1ミラー412であり、他方側の側面が第2ミラー414であってもよい。第1ミラー412は、例えば、第1の面105に対向するように配置されている。第2ミラー414は、例えば、第2の面107に対向するように配置されている。光軸変換素子410の材料としては、例えば、石英を用いることができる。
第1ミラー410は、図10に示すように、第2出射光22を発光素子200の上側(活性層106の膜厚方向)に向けて反射させることができる。第1の面105から第2の面107に向かう方向(例えば水平方向)に進んできた第2出射光22は、第1ミラー412により反射され反射光23として、例えば、活性層106の上面に対して垂直上向きに進むことができる。第2出射光22の進む向きと、反射光23の進む向きとは、例えば直角を成している。第1ミラー412は、第1出射光20に対しても同様に、発光素子200の上側に向けて反射させることができる。また、第2ミラー414は、第1ミラー412と同様に、第2の面107から第1の面105に向かう方向(例えば水平方向)に進んできた第3出射光24および第4出射光26を発光素子200の上側に向けて反射させることができる。すなわち、第1ミラー410で反射された光の進む向きと、第2ミラー420で反射された光の進む向きとは、同じであることができる。
サブマウント450は、例えば、発光素子200、および光軸変換素子410,420を支持することができる。サブマウント450は、例えば、Cu、Al、Mo、W、Si、C、Be、Auや、これらの化合物(例えば、AlN、BeOなど)や合金(例えばCuMoなど)などからなることができる。サブマウント450は、例えば、金型成型などにより形成される。サブマウント450、発光素子200、および光軸変換素子410,420は、例えば、パッケージ(図示しない)に収納されていてもよい。また、例えば、図示はしないが、サブマウント450を設けずに、パッケージが直接、発光素子200、および光軸変換素子410,420を支持することもできる。
発光装置400は、例えば、以下の特徴を有する。
発光装置400は、発光素子200を有することができる。したがって、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である発光素子を有する発光装置を提供することができる。また、発光素子200は、例えば、重なり面160,162において積極的に反射させないような場合に比べ、同程度の光出力を得る場合、活性層106の第1の面105から第2の面107の間の距離Dを短くすることができる。これにより、利得領域140a,140b,142a,142bの第1の面105側の出射端面156,158と、利得領域140a,140b,142a,142bの第2の面107側の出射端面152,154との間の距離を近づけることができる。したがって、光軸変換素子410,420によって反射された光の密度を高くすることができる。これにより、発光装置400によれば、例えば、プロジェクターやディスプレイの光源に用いた場合、光強度むらを低減することができる。
発光装置400では、発光素子200から水平方向に出射された出射光20,22,24,26を発光素子200の上側に向けて反射させることができる。これにより、図示しない後段の光学系(反射光が入射する光学系)の構成を簡素化することができる。さらに、発光装置400では、出射光20,22,24,26を同じ向きに向けて反射させることができる。これにより、後段の光学系の構成をさらに簡素化することができ、かつ、後段の光学系の光軸合わせを容易化することができる。
3. 第3の実施形態
次に、第3の実施形態に係るプロジェクターについて説明する。図11は、本実施形態に係るプロジェクター500を模式的に示す図である。なお、図11では、便宜上プロジェクター500を構成する筐体は省略している。また、第3の実施形態に係るプロジェクター500において、上述した第2の実施形態に係る発光装置の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
プロジェクター500において、赤色光、緑色光、青色光を出射する赤色光源(発光装置)400R,緑色光源(発光装置)400G、青色光源(発光装置)400Bは、上述した発光装置400である。
プロジェクター500は、光源400R,400G,400Bから出射された光をそれぞれ画像情報に応じて変調する透過型の液晶ライトバルブ(光変調装置)504R,504G,504Bと、液晶ライトバルブ504R,504G,504Bによって形成された像を拡大してスクリーン(表示面)510に投射する投射レンズ(投射装置)508と、を備えている。また、プロジェクター500は、液晶ライトバルブ504R,504G,504Bから出射された光を合成して投写レンズ508に導くクロスダイクロイックプリズム(色光合成手段)506を備えていることができる。
さらに、プロジェクター500は、光源400R,400G,400Bから出射された光の照度分布を均一化させるため、各光源400R,400G,400Bよりも光路下流側に、均一化光学系502R,502G,502Bを設けており、これらによって照度分布が均一化された光によって、液晶ライトバルブ504R,504G,504Bを照明している。均一化光学系502R,502G、502Bは、例えば、ホログラム502a及びフィールドレンズ502bによって構成される。
各液晶ライトバルブ504R,504G,504Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム506に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は投写光学系である投射レンズ506によりスクリーン510上に投写され、拡大された画像が表示される。
上述した本実施形態のプロジェクター500は、赤色光源400R,緑色光源400G,青色光源400Bが、スペックルノイズを抑えることが可能であるため、鮮明な画像を表示することが可能となる。さらに、赤色光源400R,緑色光源400G,青色光源400Bの各々から出射される光の密度が高いため、スクリーン510上の光強度むらを低減することができる。
また、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いたが、液晶以外のライトバルブを用いても良いし、反射型のライトバルブを用いても良い。このようなライトバルブとしては、例えば、反射型の液晶ライトバルブや、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)が挙げられる。また、投射光学系の構成は、使用されるライトバルブの種類によって適宜変更される。
また、発光装置400を、光源(発光装置)400からの光をスクリーン上で走査させることにより表示面に所望の大きさの画像を表示させる画像形成装置である走査手段を有するような走査型の画像表示装置(プロジェクター)の発光装置にも適用することが可能である。
なお、上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、上述した実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
10,12 光、20 第1出射光、22 第2出射光、23 反射光、24 第3出射光、26 第4出射光、100 発光素子、101 積層構造体、102 基板、104 第1クラッド層、105 第1の面、106 活性層、107 第2の面、108 第2クラッド層、110 コンタクト層、111 柱状部、112 第1電極、114 第2電極、116 絶縁部、130 反射膜、132 反射防止膜、140 第1のV型利得領域、140a 第1利得領域、140b 第2利得領域、142 第2のV型利得領域、142a 第3利得領域、142b 第4利得領域、151 第1端面、152 第2端面、153 第3端面、154 第4端面、155 第5端面、156 第6端面、157 第7端面、158 第8端面、160 第1重なり面、162 第2重なり面、200 発光素子、300 発光素子、400 発光装置、410 光軸変換素子、412 第1ミラー、414 第2ミラー、450 サブマウント、500 プロジェクター、502 均一化光学系、502a ホログラム、502b フィールドレンズ、504 液晶ライトバルブ、506 クロスダイクロイックプリズム、508 投写レンズ、510 スクリーン

Claims (6)

  1. 第1クラッド層と第2クラッド層とに挟まれる活性層を有する積層構造体を含み、
    前記活性層のうちの少なくとも一部は、前記活性層の電流経路となる第1利得領域と、第2利得領域と、第3利得領域と、第4利得領域とを構成し、
    前記積層構造体において、前記活性層の露出する面のうちの第1の面と第2の面とは互いに対向する位置関係であり、
    前記第1利得領域と前記第4利得領域とは、前記活性層を平面的に見て、直線状に、前記活性層の前記第1の面から前記第2の面まで、前記第1の面の垂線に対して時計回り方向に傾いており、
    前記第2利得領域と前記第3利得領域とは、前記活性層を平面的に見て、直線状に、前記活性層の前記第1の面から前記第2の面まで、前記第1の面の垂線に対して反時計回り方向に傾いており、
    前記第1利得領域と前記第2利得領域とは、前記第1利得領域の端面と、前記第2利得領域の端面とが前記第1の面に設けられた第1の重なり面で重なる第1のV型利得領域を構成し、
    前記第3利得領域と前記第4利得領域とは、前記第3利得領域の端面と、前記第4利得領域の端面とが前記第2の面に設けられた第2の重なり面で重なる第2のV型利得領域を構成し、
    前記第1のV型利得領域に生じる光は、前記第2の面側から出射され、前記第2のV型利得領域に生じる光は、前記第1の面側から出射され
    前記第1利得領域、前記第2利得領域、前記第3利得領域、および前記第4利得領域では、前記第1の面側から平面的に見て、前記第1の面側の端面と、前記第2の面側の端面とは、重なっていない、発光素子。
  2. 請求項1において、
    前記第1の重なり面と前記第2の重なり面には、反射膜が形成されている、発光素子。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1のV型利得領域の前記第2の面側の端面と、前記第2のV型利得領域の前記第
    1の面側の端面には、反射防止膜が形成されている、発光素子。
  4. 請求項1乃至のいずれか一項において、
    前記第1クラッド層に電気的に接続された第1電極と、
    前記第2クラッド層に電気的に接続された第2電極と、
    を含み、
    前記第1電極は、オーミックコンタクトする第1層と接しており、
    前記第2電極は、オーミックコンタクトする第2層と接しており、
    前記第1電極と前記第1層との接触面、および、前記第2電極と前記第2層との接触面のうちの少なくとも一方は、前記第1利得領域、前記第2利得領域、前記第3利得領域、および前記第4利得領域と同じ平面形状を有する、発光素子。
  5. 第1クラッド層と第2クラッド層とに挟まれる活性層を有する積層構造体を含み、
    前記活性層のうちの少なくとも一部は、前記活性層の電流経路となる第1利得領域と、第2利得領域と、第3利得領域と、第4利得領域とを構成し、
    前記積層構造体において、前記活性層の露出する面のうちの第1の面と第2の面とは互いに対向する位置関係であり、
    前記第1利得領域と前記第4利得領域とは、前記活性層を平面的に見て、直線状に、前記活性層の前記第1の面から前記第2の面まで、前記第1の面の垂線に対して時計回り方向に傾いており、
    前記第2利得領域と前記第3利得領域とは、前記活性層を平面的に見て、直線状に、前記活性層の前記第1の面から前記第2の面まで、前記第1の面の垂線に対して反時計回り方向に傾いており、
    前記第1利得領域と前記第2利得領域とは、前記第1利得領域の端面と、前記第2利得領域の端面とが前記第1の面に設けられた第1の重なり面で重なる第1のV型利得領域を構成し、
    前記第3利得領域と前記第4利得領域とは、前記第3利得領域の端面と、前記第4利得領域の端面とが前記第2の面に設けられた第2の重なり面で重なる第2のV型利得領域を構成し、
    前記第1のV型利得領域に生じる光は、前記第2の面側から出射され、前記第2のV型利得領域に生じる光は、前記第1の面側から出射される発光素子と、
    前記第1のV型利得領域の前記第2の面側の端面から出射される光を、反射させる第1ミラーと、
    前記第2のV型利得領域の前記第1の面側の端面から出射される光を、反射させる第2ミラーと、
    を有し、
    前記第1ミラーで反射された光の進む方向と、前記第2ミラーで反射された光の進む方向とは、同じ方向である、発光装置。
  6. 請求項に記載の発光装置と、
    前記発光装置から出射された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調素子によって形成された画像を投射する投射装置と、
    を含むプロジェクター。
JP2009185613A 2009-08-10 2009-08-10 発光素子、発光装置、およびプロジェクター Expired - Fee Related JP5305030B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009185613A JP5305030B2 (ja) 2009-08-10 2009-08-10 発光素子、発光装置、およびプロジェクター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009185613A JP5305030B2 (ja) 2009-08-10 2009-08-10 発光素子、発光装置、およびプロジェクター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011040526A JP2011040526A (ja) 2011-02-24
JP5305030B2 true JP5305030B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=43768009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009185613A Expired - Fee Related JP5305030B2 (ja) 2009-08-10 2009-08-10 発光素子、発光装置、およびプロジェクター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5305030B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2672710B2 (ja) * 1990-11-29 1997-11-05 松下電子工業株式会社 光増幅器および光集積回路
JPH0974245A (ja) * 1995-09-06 1997-03-18 Mitsubishi Electric Corp 半導体光増幅器
JP2007165689A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Fujifilm Corp スーパールミネッセントダイオード
JP2007273690A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujifilm Corp 光半導体素子、及びこれを備えた波長可変光源

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011040526A (ja) 2011-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5088498B2 (ja) 発光装置
JP2013235987A (ja) 発光装置、スーパールミネッセントダイオード、およびプロジェクター
JP5187525B2 (ja) 発光装置
JP5088499B2 (ja) 発光装置
JP2011061075A (ja) プロジェクター
JP5387845B2 (ja) 発光装置およびプロジェクター
JP5429471B2 (ja) プロジェクター
JP5311049B2 (ja) プロジェクター
JP5411440B2 (ja) 発光装置
JP5471239B2 (ja) 発光素子、発光装置、およびプロジェクター
JP5299251B2 (ja) 発光装置およびプロジェクター
JP5429479B2 (ja) 発光装置、およびプロジェクター
JP5359817B2 (ja) 発光装置、およびプロジェクター
JP5447799B2 (ja) 発光装置およびその駆動方法、並びに、プロジェクター
JP5305030B2 (ja) 発光素子、発光装置、およびプロジェクター
JP5304540B2 (ja) 発光装置およびプロジェクター
JP2011108740A (ja) 発光素子およびその製造方法、並びに、プロジェクター
JP5471238B2 (ja) 発光素子、発光装置、およびプロジェクター
JP5534263B2 (ja) 発光装置
JP5534259B2 (ja) 発光装置
JP5445803B2 (ja) 発光装置
JP2011014819A (ja) 発光装置およびプロジェクター
JP5344173B2 (ja) 発光装置およびプロジェクター
JP5494991B2 (ja) 発光装置
JP2011066137A (ja) プロジェクター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees