JP2011108740A - 発光素子およびその製造方法、並びに、プロジェクター - Google Patents

発光素子およびその製造方法、並びに、プロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】良好な出射光の放射パターンを得ることができる発光素子を提供する。
【解決手段】本発明に係る発光素子100では、活性層106のうちの少なくとも一部は、活性層106の電流経路となる利得領域を構成し、利得領域160は、第1面105側の第1端面170から第2面107側の第2端面172に向けて、設けられ、第1端面170は、第2端面172より、第1面105の垂線Aと直交する第1方向(+X方向)に位置し、第1端面170は、光路長補正部材180によって覆われた活性層106の出射面であり、第1端面170から出射された光は、光路長補正部材180内を進行し、光路長補正部材180の出射面180aから出射され、光路長補正部材180の出射面180aと、第1端面170と、の間の距離は、第1方向(+X方向)に向かうに従って小さくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子およびその製造方法、並びに、プロジェクターに関する。
スーパールミネッセントダイオード(Super Luminescent Diode、以下「SLD」ともいう)は、通常の発光ダイオード同様にインコヒーレント性を示し、かつ広帯域なスペクトル形状を示しながら、光出力特性では半導体レーザー同様に単一の素子で数百mW程度までの出力を得ることが可能な半導体発光素子である。SLDは、半導体レーザー同様に、注入キャリアの再結合により生じた自然放出光が、光出射端面方向に進む間に誘導放出による高い利得を受けて増幅され、光出射端面から放出される機構を用いている。ただし、SLDは、半導体レーザーと異なり、端面反射による共振器の形成を抑え、レーザー発振が生じないようにする必要がある。
レーザー発振を抑制するための方法として、利得領域(光導波路)を出射端面から傾ける構成が知られている(特許文献1参照)。このような構成では、利得領域内を増幅されつつ伝播する光の波面(等位相面)は、出射端面と平行にならない。そのため、出射端面においては、光の位相が異なり、光は等位相になる方向に向かって屈折して出射される。これにより、出射端面からの出射光は、放射パターン(出射光の断面形状)が歪んでしまう場合がある。このような出射光の歪みは、例えば、プロジェクターに用いる場合では、ライドバルブを照射する際に、光量を均一にするための光学系の形状が複雑になる場合がある。
特開2007−273690号公報
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、良好な出射光の放射パターンを得ることができる発光素子を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記発光素子の製造方法、および上記発光素子を有するプロジェクターを提供することにある。
本発明に係る発光素子は、
第1クラッド層と第2クラッド層とに挟まれた活性層を有する積層構造体と、
前記活性層の出射面を覆い、前記活性層の出射面から出射される光の光路長を補正する光路長補正部材と、
を含み、
前記積層構造体において、前記活性層の露出する面のうちの第1面および第2面は、互いに対向する位置関係であり、
前記活性層のうちの少なくとも一部は、前記活性層の電流経路となる利得領域を構成し、
前記利得領域は、前記第1面側の第1端面から前記第2面側の第2端面に向けて、設けられ、
前記第1端面は、前記第2端面より、前記第1面の垂線と直交する第1方向に位置し、
前記第1端面は、前記光路長補正部材によって覆われた前記活性層の出射面であり、
前記第1端面から出射された光は、前記光路長補正部材内を進行し、前記光路長補正部材の出射面から出射され、
前記光路長補正部材の出射面と、前記第1端面と、の間の距離は、前記第1方向に向かうに従って小さくなる。
このような発光素子によれば、前記光路長補正部材によって、光線の光路長を補正することができるので、出射光の放射パターンの歪みを防止し、良好な出射光の放射パターン形状を得ることができる。
本発明に係る発光素子において、
前記活性層の積層方向から平面視して、
前記第1端面の前記第1方向とは反対側の第2方向側の端点を点Pとし、
前記第1端面の前記第1方向側の端点を点Qとし、
前記第2端面の前記第1方向側の端点を点Rとし、
前記点Pから、前記点Qと前記点Rとを結ぶ直線へ下ろした垂線の足を点Sとし、
前記点Sから前記点Qまでの距離をLとし、
前記点Pから出射された光線が、前記光路長補正部材内を進行する距離をLとし、
前記点Qから出射された光線が、前記光路長補正部材内を進行する距離をLとすると、
前記L、前記Lおよび前記Lは、下記式(1)を満たすことができる。
0<L×n<2(L×n+L×n) ・・・・・・ (1)
ただし、nは、前記利得領域の屈折率であり、nは、前記光路長補正部材の屈折率である。
このような発光素子によれば、式(1)を満たすことができるので、より確実に、点Pから出射される光線の光路長を補正することができる。そのため、確実に出射光の放射パターンの歪みを防止し、良好な出射光の放射パターン形状を得ることができる。
本発明に係る発光素子において、
前記L、前記Lおよび前記Lは、下記式(2)を満たすことができる。
×n=L×n+L×n ・・・・・・ (2)
このような発光素子によれば、式(2)を満たすことができるので、点Pから前記光路長補正部材の出射面までの光路長と、点Sから前記光路長補正部材の出射面までの光路長と、を等しく(ほぼ等しく)することができる。そのため、確実に出射光の放射パターンの歪みを防止し、良好な出射光の放射パターン形状を得ることができる。
本発明に係る発光素子において、
前記光路長補正部材の材質は、樹脂または誘電体であることができる。
このような発光素子によれば、通常の半導体製造プロセスで使用される装置によって、前記光路長補正部材を形成することができる。
本発明に係る発光素子において、
前記活性層の積層方向から平面視して、前記光路長補正部材の出射面は、前記第1面と接続する前記活性層の劈開面と連続していることができる。
このような発光素子によれば、前記光路長補正部材の出射面を素子分離と同時に形成することができる。そのため、工程を簡易化することができる。
本発明に係る発光素子の製造方法は、
第1クラッド層、活性層および第2クラッド層を、この順で積層して積層構造体を形成する工程と、
前記活性層に、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって、溝部を形成する工程と、
前記溝部内に、光路長補正部材を形成する工程と、
前記光路長補正部材の出射面を露出する工程と、
を含み、
前記積層構造体において、前記活性層の露出する面のうちの第1面および第2面は、互いに対向する位置関係であり、
前記活性層のうちの少なくとも一部は、前記活性層の電流経路となる利得領域を構成し、
前記利得領域は、前記第1面側の第1端面から前記第2面側の第2端面に向けて、設けられ、
前記第1端面は、前記第2端面より、前記第1面の垂線と直交する第1方向に位置し、
前記第1端面は、前記活性層の出射面であり、
前記溝部を形成する工程によって、前記第1端面および前記第2端面は、露出され、
前記光路長補正部材を形成する工程によって、前記第1端面は、前記光路長補正部材によって覆われ、
前記光路長補正部材の出射面と、前記第1端面と、の間の距離は、前記第1方向に向かうに従って小さくなる。
このような発光素子の製造方法によれば、前記光路長補正部材の位置精度を、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術の精度によって、決定することができる。したがって、前記光路長補正部材の位置精度を、高くすることができる。
本発明に係る発光素子の製造方法は、
第1クラッド層、活性層および第2クラッド層を、この順で積層して積層構造体を形成する工程と、
前記積層構造体において、前記活性層の露出する面のうちの第1面に、第1溝部および第2溝部を形成する工程と、
前記第1溝部と前記第2溝部とを跨ぐように、光路長補正部材を形成する工程と、
を含み、
前記積層構造体において、前記活性層の露出する面のうちの第2面は、前記第1面と対向する位置関係であり、
前記活性層のうちの少なくとも一部は、前記活性層の電流経路となる利得領域を構成し、
前記利得領域は、前記第1面側の第1端面から前記第2面側の第2端面に向けて、設けられ、
前記第1端面は、前記第2端面より、前記第1面の垂線と直交する第1方向に位置し、
前記第1端面は、前記活性層の出射面であり、
前記第1端面は、前記活性層を前記第1面側から平面的にみて、前記第1溝部と前記第2溝部との間に位置し、
前記光路長補正部材を形成する工程によって、前記第1端面は、前記光路長補正部材によって覆われ、
前記光路長補正部材の出射面と、前記第1端面と、の間の距離は、前記第1方向に向かうに従って小さくなる。
このような発光素子の製造方法によれば、前記第1溝部および前記第2溝部の形状(大きさ)によって、前記光路長補正部材の出射面の形状を調整することができる。前記第1溝部および前記第2溝部は、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって形成されるので、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術の精度によって、前記光路長補正部材の出射面の形状を決定することができる。したがって、前記光路長補正部材の出射面の形状の精度を高くすることができる。
本発明に係るプロジェクターは、
本発明に係る発光素子を有する発光装置と、
前記発光装置から出射された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
前記光変調装置によって形成された画像を投射する投射装置と、
を含む。
このようなプロジェクターによれば、本発明に係る発光素子を含んでいるので、良好な出射光の放射パターンを得ることができ、照明光学系の形状を複雑化することなく、光量を均一にすることができる。
第1の実施形態に係る発光素子を模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係る発光素子を模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係る発光素子を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光素子を模式的に示す断面図。 光路長補正部材を有さない発光素子による出射光の放射パターンを説明するための図。 第1の実施形態に係る発光素子による出射光の放射パターンを説明するための図。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態の第1変形例に係る発光素子を模式的に示す平面図。 第1の実施形態の第2変形例に係る発光素子を模式的に示す断面図。 第2の実施形態に係る発光素子を模式的に示す平面図。 第2の実施形態に係る発光素子の活性層を第1側面側から平面的にみた図。 第3の実施形態に係る発光装置を模式的に示す平面図。 第3の実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。 第4の実施形態に係るプロジェクターを模式的に示す図。
1. 第1の実施形態
1.1. 第1の実施形態に係る発光素子
まず、第1の実施形態に係る発光素子について、図面を参照しながら説明する。図1は、発光素子100を模式的に示す平面図である。図2は、発光素子100を模試的に示す平面図であり、図1における光路長補正部材180近傍の拡大図である。図3は、発光素子100を模式的に示す図1のIII−III線断面図である。図4は、発光素子100を模式的に示す図1のIV−IV線断面図である。なお、図1および図2では、便宜上、第2電極116の図示を省略している。また、ここでは、発光素子100がInGaAlP系(赤色)のSLDである場合について説明する。SLDは、半導体レーザーと異なり、端面反射による共振器の形成を抑えることにより、レーザー発振を防止することができる。そのため、スペックルノイズを低減することができる。
発光素子100は、図1〜図4に示すように、積層構造体120と、光路長補正部材180,182と、を含む。積層構造体120は、基板102と、第1クラッド層104と、活性層106と、第2クラッド層110と、コンタクト層112と、を含むことができる。発光素子100は、さらに、第1電極114と、第2電極116と、絶縁部118と、を含むことができる。
基板102としては、例えば、第1導電型(例えばn型)のGaAs基板などを用いることができる。
第1クラッド層104は、基板102上に形成されている。第1クラッド層104は、図4に示すように、基板102の突出部102a(+Z方向に突出している部分)上に形成されていてもよい。第1クラッド層104としては、例えば、n型のAlGaInP層などを用いることができる。なお、図示はしないが、基板102と第1クラッド層104との間に、バッファー層が形成されていてもよい。バッファー層としては、例えば、n型のGaAs層、InGaP層などを用いることができる。バッファー層は、その上方に形成される層の結晶性を向上させることができる。
活性層106は、第1クラッド層104上に形成されている。活性層106は、第1クラッド層104と第2クラッド層110とに挟まれている。活性層106は、例えば、InGaPウェル層とInGaAlPバリア層とから構成される量子井戸構造を3つ重ねた多重量子井戸(MQW)構造、およびInGaAlP光導波層(ガイド層)を有する。
活性層106の形状は、例えば直方体(立方体である場合を含む)などである。活性層106は、図1に示すように、第1面105、第2面107、第3面108および第4面109を有する。第1面105、第2面107、第3面108および第4面109は、積活性層106の面のうち第1クラッド層104または第2クラッド層110に接していない面であり、層構造体120において、露出している面である。第1面105、第2面107、第3面108および第4面109は、活性層106の側面ともいえる。第1面105および第2面107は、互いに対向しており、図示の例では平行である。第3面108および第4面109は、互いに対向しており、図示の例では平行である。第3面108および第4面109は、第1面105と第2面107とを接続している。図示の例では、第1面105および第2面107と、第3面108および第4面109とは、直交している。
活性層106の一部は、電流経路となることで利得領域160を構成している。利得領域160には、光を生じさせることができ、この光は、利得領域160内で利得を受けることができる。利得領域160は、光の伝播領域(導波領域)ともいえる。利得領域160は、図示の例では、1つ設けられているが、その数は特に限定されない。
利得領域160は、第1面105側の第1端面170と、第2面107側の第2端面172と、を有する。図示の例では、第1端面170は第1面105に設けられ、第2端面172は第2面107に設けられている。利得領域160は、図1に示すように活性層106の積層方向から平面視して(活性層106の膜厚方向からみて)、第1端面170から第2端面172に向けて、直線状に、第1面105の垂線Aに対して第3面108側に傾いて設けられている。そのため、第1端面170の第3面108側の端点Pから第3面108までの距離は、第2端面172の第3面108側の端点Tから第3面108までの距離より大きい。第1端面170は、活性層106の積層方向から平面視して、第2端面172より、垂線Aと直交する第1方向(+X方向)に位置しているといえる。なお、「端点」とは、図1に示すように活性層106の積層方向から平面視してたときの、例えば、第1端面170と、第1端面170を除く第1面105と、の境界ともいえる。利得領域160の平面形状は、例えば、平行四辺形である。
第2クラッド層110は、図3および図4に示すように、活性層106上に形成されている。第2クラッド層110としては、例えば、第2導電型(例えばp型)のAlGaInP層などを用いることができる。
例えば、p型の第2クラッド層110、不純物がドーピングされていない活性層106、およびn型の第1クラッド層104により、pinダイオードが構成される。第1クラッド層104および第2クラッド層110の各々は、活性層106よりも禁制帯幅が大きく、屈折率が小さい層である。活性層106は、キャリア(電子および正孔)を注入することで、光を増幅する機能を有する。第1クラッド層104および第2クラッド層110は、活性層106を挟んで、注入キャリア(電子および正孔)並びに光を閉じ込める機能を有する。
発光素子100は、第1電極114と第2電極116との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、活性層106の利得領域160において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。この生じた光を起点として、連鎖的に誘導放出が起こり、利得領域160内で光の強度が増幅される。例えば、図1に示すように、利得領域160に生じる光の一部10は、利得領域160内で増幅された後、第1端面170に至り、第1端面170から出射された光は、第1光路長補正部材180内を進行して、光路長補正部材180の出射面180aから出射光20として外部(空気中)に出射される。同様に、利得領域160に生じる光の一部12は、利得領域160内で増幅された後、第2端面172に至り、第2端面172から出射された光は、第2光路長補正部材182内を進行して、出射光22として外部(空気中)に出射される。
なお、図示の例では、第1端面170および第2端面172を活性層106の出射面として示しているが、第1端面170のみが活性層106の出射面であってもよい。この場合は、第2面107を反射膜(例えば、誘電体多層膜や金属などによる高反射膜)等で覆うことにより、第1端面170のみから光を出射することができる。
光路長補正部材180,182は、活性層106の出射面を覆って形成されている。図示の例では、第1光路長補正部材180は第1端面170を覆い、第2光路長補正部材182は第2端面172を覆っている。
光路長補正部材180,182の屈折率は、空気の屈折率より大きく、利得領域160の屈折率より小さい。光路長補正部材180,182の材質としては、例えば、樹脂または誘電体などを列挙することができる。より具体的には、光路長補正部材180,182としては、例えば、ポリイミド層、Ta層、Ti層、TiN層、TiO層、SiN層、SiO層、SiON層などを用いることができる。そのため、通常の半導体製造プロセスで使用される装置によって、光路長補正部材180,182を形成することができる。
図1および図2に示すように、光路長補正部材180の出射面180aと、第1端面170と、の間の距離Lは、第3面108から第4面109に向かう従って(第1方向に向かうに従って)小さくなる。これにより、第1端面170から光路長補正部材180に出射された光(複数の光線)は、第3面108側から第4面109側に(第1方向に)向かうに従って、光路長補正部材180内を進行する距離が小さくなる。例えば、第1端面170の第3面108側(第1方向とは反対の第2方向(−X方向)側)の端点を点Pとし、第1端面170の第4面109側(第1方向側)の端点を点Qとすると、点Pから出射される光線20pの光路長補正部材180内における光路長は、点Qから出射される光線20qの光路長補正部材180内における光路長より大きい。すなわち、光線20pが光路長補正部材180内を進行する距離Lは、光線20qが光路長補正部材180内を進行する距離Lより大きいことになる。
ここで、第2端面172の第4面109側(第1方向側)の端点を点Rとし、点Qと点Rを結ぶ直線を直線Cとし、点Pから直線Cに下ろした垂線Vの足を点Sとし、点Sから点Qまでの距離をLとすると、L、LおよびLは、下記式(1)を満たすことができる。
0<L×n<2(L×n+L×n) ・・・・・・ (1)
ただし、nを活性層106の屈折率とし、nを光路長補正部材180の屈折率としている。
さらに、好ましくは、LとLとは、下記式(2)を満たすことができる。
×n=L×n+L×n・・・・・・ (2)
これにより、発光素子100では、良好な出射光の放射パターンを得ることができる。以下に、その理由を説明する。ここで、「放射パターン」とは、出射光の等位相面に平行な面上における強度分布において、例えば、最大強度となる点の約13.5%となる閉曲線の形状ともいうことができる。なお、以下では、第1光路長補正部材180について説明するが、第2光路長補正部材182についても、第1光路長補正部材180と同等の説明を適用することができる。
図5は、光路長補正部材を有さない発光素子1000による出射光の放射パターンを説明するための図である。図6は、本実施形態に係る発光素子100による出射光の放射パターンを説明するための図である。図5および図6は、発光素子1000および発光素子100における第1端面170近傍の活性層106(利得領域160)を示している。なお、図5および図6において、点P,Q,S、および直線B,Cは、例えば、活性層106の上面106aと、活性層106の下面106bと、の中間に位置する活性層106の中間面106cにおける点および直線である。
利得領域160を進行する光は、利得領域160の延伸方向に垂直な面に等位相面を形成して進行しており、例えば図5においては直線PSを含み、三角形PSQに垂直な面が等位相面となっている。しかしながら、利得領域160は、図5に示すように、第1面105の垂線Aに対して斜めに延在しているため、例えば、直線C近傍を進行する光(光線)は、直線B近傍を進行する光(光線)より、点Sから点Qまでの距離L分だけ利得領域160内を進行する距離が大きい。したがって、利得領域160を進行した光は、第1面105において等位相とならない。そのため、等位相となる方向に屈折して、第1面105から出射される。すなわち、点Pから水平方向に出射された光線20P1の照射面3までの光路長と、点Sから水平方向に出射された光線20S1の照射面3までの光路長とは、等しい。活性層106(利得領域160)の屈折率は、空気の屈折率より大きく、光路長は、屈折率と、光が進行した距離と、の積であるため、光線20P1が点Pから照射面3まで進行する距離LP1は、光線20S1が点Sから照射面3まで進行する距離LS1に比べて、大きくなる。また、点Pから斜め上方に出射された光線20P2の照射面3までの光路長と、点Sから斜め上方に出射された光線20S2の照射面3までの光路長とは、等しい。そのため、光線20P2が点Pから照射面3まで進行する距離LP2は、光線20S2が点Sから照射面3まで進行する距離LS2に比べて、大きくなる。なお、光線20P2および光線20S2を含む面は、光線20P1および光線20S1を含む面を、直線PSを軸に傾けた面である。
ここで、光線20S2は、光線20S1に比べて、斜め上方に進行する分、活性層106内を進行する距離が大きい。そのため、光線20S2の点Sから照射面3までの光路長は、大きくなる。また、上記のとおり、光線20P2の点Pから照射面3までの光路長と、光線20S2の点Sから照射面3までの光路長とは、等しい。したがって、斜め上方に進行することによって、光線20S2が屈折率の大きい活性層106内を進行する距離が大きくなる分、LP2のLS2に対する比(LP2/LS2)が大きくなる。これにより、LP2のLS2に対する比(LP2/LS2)は、LP1のLS1に対する比(LP1/LS1)と異なり、発光素子1000の照射面3は、歪んだ形状(例えば、図5に示すように、紙面に対して右側が欠けた形状)を有することになる。
これに対し、発光素子100では、図6のように、光路長補正部材180が設けられているので、光線20P2は、光線20P1に比べて、斜め上方に進行する分、光路長補正部材180内を進行する距離が大きい。また、光路長補正部材180の屈折率は、活性層106の屈折率より小さい。そのため、LP2/LS2の値を、LP1/LS1の値と同等、または、LP1/LS1の値に近づけることができる。すなわち、光路長補正部材180によって、点Pから出射される光線の光路長を補正することができる。これにより、出射光の放射パターンの歪みを防止し、良好な出射光の放射パターン形状を得ることができる。なお、光路長補正部材180,182の屈折率が、活性層106の屈折率と等しいと、出射面180a,182a間で、直接的に多重反射し、レーザー発振してしまう場合がある。そのため、上述のとおり、光路長補正部材180,182の屈折率を、空気の屈折率より大きく、活性層106の屈折率より小さくしている。
特に上記式(2)を満たすことによって、点Pから光路長補正部材180の出射面180aまでの光路長と、点Sから出射面180aまでの光路長と、を等しく(ほぼ等しく)することができる。そのため、確実に良好な出射光の放射パターン形状を得ることができる。
なお、上記式(1)を満たさない場合は、点Pから出射面180aまでの光路長が、点Sから出射面180aまでの光路長に比べて十分に大きくなってしまい、例えば、図5に示した照射面3の歪みとは、逆側に歪んだ形状(例えば、紙面に対して左側が欠けた形状、図示せず)となる可能性がある。したがって、L、LおよびLは、上記式(1)を満たすことが望ましい。
コンタクト層112は、図3および図4に示すように、第2クラッド層110上に形成されている。コンタクト層112としては、第2電極116とオーミックコンタクトする層を用いることができる。コンタクト層112としては、例えば、p型のGaAs層などを用いることができる。
第1電極114は、基板102の下の全面に形成されている。第1電極114は、該第1電極114とオーミックコンタクトする層(図示の例では基板102)と接していることができる。第1電極114は、基板102を介して、第1クラッド層104と電気的に接続されている。第1電極114は、発光素子100を駆動するための一方の電極である。第1電極114としては、例えば、基板102側からCr層、AuGe層、Ni層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。なお、第1クラッド層104と基板102との間に、第2コンタクト層(図示せず)を設け、ドライエッチングなどにより該第2コンタクト層を露出させ、第1電極114を第2コンタクト層上に設けることもできる。これにより、片面電極構造を得ることができる。この形態は、基板102が絶縁性である場合に特に有効である。
絶縁部118は、コンタクト層112上に形成されている。絶縁部118は、開口部を有し、該開口部内には第2電極116が形成されている。絶縁部118は、利得領域160を構成しない活性層106の上方に形成されているともいえる。絶縁部118としては、例えば、SiN層、SiO層、ポリイミド層などを用いることができる。
第2電極116は、コンタクト層112上に形成されている。より具体的には、第2電極116は、絶縁部118の開口部内に形成されている。さらに、第2電極116は、図3に示すように、絶縁部118上に設けられていてもよい。第2電極116は、コンタクト層112を介して、第2クラッド層110と電気的に接続されている。第2電極116は、発光素子100を駆動するための他方の電極である。第2電極116としては、例えば、コンタクト層112側からCr層、AuZn層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。第2電極116とコンタクト層112との接触面は、図1に示すように、利得領域160と同様の平面形状を有している。
第1の実施形態に係る発光素子100の一例として、InGaAlP系の場合について説明したが、発光素子100は、発光利得領域が形成可能なあらゆる材料系を用いることができる。半導体材料であれば、例えば、AlGaN系、InGaN系、GaAs系、AlGaAs系、InGaAs系、InGaAsP系、ZnCdSe系などの半導体材料を用いることができる。
第1の実施形態に係る発光素子100は、例えば、プロジェクター、ディスプレイ、照明装置、計測装置などの光源に適用されることができる。
本実施形態に係る発光素子100は、例えば、以下の特徴を有する。
発光素子100によれば、光路長補正部材180の出射面180aと、第1端面170と、の間の距離は、第3面108から第4面109に向かう従って(第1方向に向かうに従って)小さくなることができる。また、点Sから点Qまでの距離L、点Pから出射された光線20pが光路長補正部材180内を進行する距離L、および点Qから出射された光線20qが光路長補正部材180内を進行する距離Lは、上記式(1)を満たすことができる。さらに好ましくは、上記式(2)を満たすことができる。これにより、上述のとおり、発光素子100は、良好な出射光の放射パターンを得ることができる。
1.2. 第1の実施形態に係る発光素子の製造方法
次に、第1の実施形態に係る発光素子100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図7〜図10は、発光素子100の製造工程を模式的に示す断面図である。
図7に示すように、基板102上に、第1クラッド層104、活性層106、第2クラッド層110、およびコンタクト層112を、この順でエピタキシャル成長させて、積層構造体120aを形成する。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などを用いることができる。
図8に示すように、積層構造体120aをパターニングして、溝部184を形成する。パターニングは、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって行われる。溝部184は、光路長補正部材180,182が設けられる場所に形成される。溝部184によって、活性層106の第1端面170および第2端面172が露出される。図示の例では、溝部184の深さは、基板102まで達しているが、第1クラッド層104まで達していれば、その深さは特に限定されない。
図9に示すように、端面170,172を覆うように、光路長補正部材180,182を形成する。図示の例では、溝部184内に光路長補正部材180,182を充填させて、端面170,172を覆っている。光路長補正部材180,182は、例えば、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、塗布法などによって形成される。
図10に示すように、積層構造体120aをパターニングして、光路長補正部材180,182の出射面180a,182aを露出させる。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって行われる。
図3に示すように、コンタクト層112上に絶縁部118を形成する。より具体的には、コンタクト層112上の全面に絶縁膜(図示せず)を形成した後、パターニングによって利得領域160の上方の絶縁膜をエッチングしてコンタクト層112を露出させ、絶縁部118を形成する。なお、光路長補正部材180,182の一部または全部の材料と、絶縁部118の一部または全部の材料は、同一であってもよい。また、光路長補正部材180,182を形成させる前に、絶縁部118を形成してもよいし、光路長補正部材180,182と同時に絶縁部118を形成してもよい。
次に、露出されたコンタクト層112および絶縁部118上に、第2電極116を形成する。次に、基板102の下面下に第1電極114を形成する。第1電極114および第2電極116は、例えば、真空蒸着法、スパッタ法などにより形成される。なお、第1電極114および第2電極116の形成順序は、特に限定されない。最後に、例えば、発光素子100を、劈開などによりウェハ(図示せず)から分離する。
以上の工程により、発光素子100を製造することができる。
発光素子100の製造方法によれば、上述のとおり、光路長補正部材180,182を形成するための溝部184を、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって形成することができる。そのため、光路長補正部材180,182の位置精度を、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術の精度によって、決定することができる。したがって、光路長補正部材180,182の位置精度を、高くすることができる。
1.3. 変形例
次に、第1の実施形態の変形例に係る発光素子200,300について、図面を参照しながら説明する。以下、第1の実施形態の変形例に係る発光素子200,300において、第1の実施形態に係る発光素子100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
(1)第1変形例に係る発光素子
まず、第1の実施形態の第1変形例に係る発光素子200について、図面を参照しながら説明する。図12は、発光素子200を模式的に示す平面図であり、図1に対応している。なお、便宜上、図11では、第2電極116の図示を省略している。
発光素子100の例では、エッチングにより溝部184を形成した後に、光路長補正部材180,182を埋め込み、光路長補正部材の出射面180a,182aを露出させるために、再度パターニングを行なっている。また、発光素子100の例では、図1に示すように活性層106の積層方向から平面視して、第1面105および第2面107と、第3面108および第4面109とは、直交している。そのため、光路長補正部材180,182から出射される光20,22は、屈折により、第3面108に対して、利得領域160の延伸する方向の傾きよりも、さらに傾いた方向に進行する。すなわち、光20,22は、第3面108と平行な方向には進行しない。
これに対して、発光素子200では、図11に示すように、光路長補正部材180,182の出射面180a,182aが、活性層106の第3面108および第4面109と直交する面202,203,204,206と平行(連続)である。そのため、発光素子100と同様に、エッチングにより溝部184を形成した後に、光路長補正部材180,182を埋め込むが、その後、光路長補正部材の出射面180a,182aを露出させる必要がない。発光素子200の光路長補正部材の出射面180a,182aは、劈開等によってウェハから素子を分離する際に同時に露出される。もしくは、エッチングにより溝部184を形成した後に、劈開等によってウェハから素子を分離し、側面から塗布することで、光路長補正部材180,182を形成してもよい。いずれにしても、光路長補正部材の出射面180a,182aを露出する工程を省くことができる。面202,203,204,206は、例えば、活性層106の劈開面ともいうことができる。
また、発光素子200では、活性層106の積層方向から平面視して、第1面105および第2面107は、活性層106の第3面108および第4面109と直交する面202,203,204,206に対して傾いて設けられている。そのため、発光素子200では、スネルの法則に従って、利得領域の延伸する方向を適切に設計することにより、出射光20,22を、第3面108と平行な方向に進行させることもできる。
このような素子は、例えば、以下のように製造することができる。まず、平面的にみて矩形である活性層106を、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によってパターニングすることにより溝部184を形成して、第1面105および第2面107を露出させる。このとき、第1面105および第2面107は、溝部184の内面を構成しているともいえる。次に、第1面105および第2面107を覆うように、スパッタ法、CVD法、塗布法などによって、溝部184内に光路長補正部材180,182を形成する。最後に、光路長補正部材の出射面180a,182aを、素子をウェハから分離すると同時に劈開等によって露出させる。以上により、発光素子200を製造することができる。
発光素子200によれば、上述のとおり、光路長補正部材の出射面180a,182aを素子分離と同時に形成することができる。そのため、発光素子100と比較して工程を簡易化することができる。また、上述のとおり、スネルの法則に従って、利得領域の延伸する方向を適切に設計することにより、光路長補正部材180,182から出射された光20,22は、第3面108と平行な方向に進行することもできる。そのため、図示しない後段の光学系(例えば、光20,22が入射する光学系)との光軸アライメントの簡易化を図ることができる。
(2)第2変形例に係る発光素子
次に、第1の実施形態の第2変形例に係る発光素子300について、図面を参照しながら説明する。図12は、発光素子300を模式的に示す断面図であり、図3に対応している。
発光素子100の例では、いわゆる利得導波型について説明した。これに対し、発光素子300では、いわゆる屈折率導波型であることができる。
すなわち、発光素子300では、図12に示すように、コンタクト層112と、第2クラッド層110の一部とは、柱状部311を構成することができる。柱状部311の平面形状は、利得領域160と同じである。例えば、柱状部311の平面形状によって、電極114,116間の電流経路が決定され、その結果、利得領域160の平面形状が決定される。なお、図示はしないが、柱状部311は、例えば、コンタクト層112、第2クラッド層110、および活性層106から構成されていてもよいし、さらに、第1クラッド層104をも含んで構成されていてもよい。また、柱状部311の側面を傾斜させることもできる。柱状部311のパターニングは、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって行われる。柱状部311の一部または全体のパターニングの際に、溝部184の一部または全体のパターニングが同時に形成されてもよいし、別々に形成されてもよい。
柱状部311の側方には、絶縁部318が設けられている。絶縁部318は、柱状部311の側面に接していることができる。図示の例では、絶縁部318の上面は、コンタクト層112の上面と連続している。絶縁部318としては、例えば、SiN層、SiO層、ポリイミド層などを用いることができる。絶縁部318としてこれらの材料を用いた場合、電極114,116間の電流は、絶縁部318を避けて、該絶縁部318に挟まれた柱状部311を流れることができる。絶縁部318は、活性層106の屈折率よりも小さい屈折率を有することができる。この場合、絶縁部318を形成した部分の垂直断面の有効屈折率は、絶縁部318を形成しない部分、すなわち柱状部311が形成された部分の垂直断面の有効屈折率よりも小さくなる。これにより、平面方向について、利得領域160内に効率良く光を閉じ込めることができる。また、絶縁部318を設けないこともできる。絶縁部318が空気であると解釈してもよい。その場合は、柱状部311に活性層106および第1クラッド層104を含まないようにするか、第2電極116が直接的に活性層106および第1クラッド層104に接することがないようにする必要がある。絶縁部318は、例えば、CVD法、塗布法などにより形成される。溝部184に形成される光路長補正部材180,182の一部または全部の材料は、絶縁部318の一部または全部の材料と同一であってもよい。また、絶縁部318の一部または全部を形成する際に、光路長補正部材180,182の一部または全部が同時に形成されてもよいし、別々に形成されてもよい。
発光素子300によれば、発光素子100と同様に、良好な出射光の放射パターンを得ることができる。
2. 第2の実施形態
次に、第2の実施形態に係る発光素子について、図面を参照しながら説明する。図13は、発光素子400を模式的に示す平面図である。図14は、発光素子400の活性層106を第1面105側から平面的にみた図である。なお、図13では、便宜上、第2電極116の図示を省略している。また、図14では、便宜上、第1光路長補正部材180の図示を省略している。以下、第2の実施形態に係る発光素子400において、第1の実施形態に係る発光素子100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
発光素子400では、図14に示すように活性層106を第1面105側から平面的にみて、第1端面170を挟むように、第1面105に第1溝部484および第2溝部485が形成されている。第1光路長補正部材180は、図13に示すように、第1溝部484と第2溝部485とを跨いで形成され、第1端面170を覆っている。第3面108側の第1溝部484の幅(X軸方向の長さ)は、第4面109側の第2溝部485の幅より大きいことができる。図13に示す例では、第1光路長補正部材180の出射面180aは、平面的にみて、曲線であるが、その形状は特に限定されない。
同様に、第2端面172を挟むように、第2面107に第3溝部486および第4溝部487が形成され、第3溝部486と第4溝部487とを跨いで、第2光路長補正部材182が形成されている。
次に、第2の実施形態に係る発光素子400の製造方法について、説明する。なお、発光素子100の製造方法と同様の工程については、その説明を省略する。
図13に示すように、第1面105に、第1溝部484および第2溝部485を形成する。また、第2面107に、第3溝部486および第4溝部487を形成する。溝部484〜487は、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって形成される。
次に、第1溝部484と第2溝部485とを跨ぐように、第1光路長補正部材180を形成する。また、第3溝部486と第4溝部487とを跨ぐように、第2光路長補正部材182を形成する。光路長補正部材180,182は、例えば、活性層106の第1面105及び107を、劈開等によりウェハから分離した後、インクジェット法などにより側面から塗布することによって形成される。より具体的には、紫外線硬化剤を塗布したのち、紫外線で硬化することにより、光路長補正部材180,182を形成することができる。
発光素子400の製造方法によれば、上述のとおり、第1面105に形成された第1溝部484および第2溝部485を跨いで、第1光路長補正部材180を形成することができる。そのため、第1溝部484および第2溝部485の形状(大きさ)によって、第1光路長補正部材180の出射面180aの形状を調整することができる。第1溝部484および第2溝部485は、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって形成されるので、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術の精度によって、第1光路長補正部材180の出射面180aの形状を決定することができる。したがって、出射面180aの形状の精度を高くすることができる。
3. 第3の実施形態
次に、第3の実施形態に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図15は、発光装置500を模式的に示す平面図である。図16は、発光装置500を模式的に示す図15のXVI−XVI線断面図である。なお、図15では、便宜上、第2電極116の図示を省略している。また、図16では、便宜上、発光素子100を簡略化して図示している。以下、第3の実施形態に係る発光装置500において、第1の実施形態に係る発光素子100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
発光装置500は、図15および図16に示すように、本発明に係る発光素子(例えば、発光素子100)と、ベース510と、サブマウント520と、第1光軸変換素子530と、第2光軸変換素子540と、を有することができる。
ベース510は、例えば、サブマウント520を介して、間接的に発光素子100を支持することができる。ベース510としては、例えば、板状(直方体形状)の部材を用いることができる。ベース510の材質としては、例えば、Cu、Alなどを列挙することができる。発光素子100は、図示はしないが、例えば、ワイヤーボンディングにより、サブマウント520上の電極と電気的に接続されていてもよい。
サブマウント520は、例えば、直接的に発光素子100を支持することができる。サブマウント520は、ベース510上に形成されている。サブマウント520上には、発光素子100が形成されている。サブマウント520としては、例えば、板状の部材を用いることができる。なお、例えば、サブマウント520を設けずに、ベース510が直接的に発光素子100を支持することもできる。サブマウント520としては、例えば、BeO,AlN等を用いることができる。
ベース510およびサブマウント520の熱伝導率は、例えば、発光素子100の熱伝導率よりも高い。これにより、ベース510およびサブマウント520は、ヒートシンクとして機能することができる。
第1光軸変換素子530および第2光軸変換素子540は、例えば、ベース510上に形成される。第1光軸変換素子530は、第1ミラー532を有している。第2光軸変換素子540は、第2ミラー542を有している。ミラー532,542は、図16に示すように、活性層106の上面に対して、例えば45度傾斜している。第1ミラー532は、図15に示すように平面的にみて、第1光路長補正部材180の出射面180aと対向して配置されている。図示の例では、第1ミラー532と出射面180aとは、平行である。同様に、第2ミラー542は、図15に示すように平面的にみて、第2光路長補正部材182の出射面182aと対向して配置されている。図示の例では、第2ミラー542と出射面182aとは、平行である。光軸変換素子530,540の材質としては、例えば、Al、Ag、Auなどを列挙することができる。例えば、光軸変換素子530,540のミラー532,542の部分のみを、上記列挙した材料としてもよい。
第1ミラー512は、出射面180aから出射される光20を反射させることができる。具体的には、図16に示すように、例えば水平方向(活性層106の厚み方向と直交する方向)に進んできた光20を、例えば垂直方向(活性層106の厚み方向)に反射させることができる。同様に、第2ミラー542は、出射面182aから出射される光22を反射させることができる。具体的には、図16に示すように、例えば水平方向(活性層106の厚み方向と直交する方向)に進んできた光22を、例えば垂直方向(活性層106の厚み方向)に反射させることができる。これにより、例えば、光20,22を同一の方向に反射させることができる。
発光装置500によれば、本発明に係る発光素子(例えば発光素子100)を有することができるので、良好な出射光の放射パターンを得ることができる。
4. 第4の実施形態
次に、第4の実施形態に係るプロジェクター600について、図面を参照しながら説明する。図17は、プロジェクター600を模式的に示す図である。なお、図17では、便宜上、プロジェクター600を構成する筐体は省略している。
プロジェクター600において、赤色光、緑色光、青色光を出射する赤色光源(発光装置)500R,緑色光源(発光装置)500G、青色光源(発光装置)500Bは、本発明に係る発光装置(例えば発光装置500)である。
プロジェクター600は、光源500R,500G,500Bから出射された光をそれぞれ画像情報に応じて変調する透過型の液晶ライトバルブ(光変調装置)604R,604G,604Bと、液晶ライトバルブ604R,604G,604Bによって形成された像を拡大してスクリーン(表示面)610に投射する投射レンズ(投射装置)608と、を備えている。また、プロジェクター600は、液晶ライトバルブ604R,604G,604Bから出射された光を合成して投写レンズ608に導くクロスダイクロイックプリズム(色光合成手段)606を備えていることができる。
さらに、プロジェクター600は、光源500R,500G,500Bから出射された光の照度分布を均一化させるため、各光源500R,500G,500Bよりも光路下流側に、均一化光学系602R,602G,602Bを設けており、これらによって照度分布が均一化された光によって、液晶ライトバルブ604R,604G,604Bを照明している。均一化光学系602R,602G、602Bは、例えば、ホログラム602aおよびフィールドレンズ602bによって構成される。
各液晶ライトバルブ604R,604G,604Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム606に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は投写光学系である投射レンズ606によりスクリーン610上に投写され、拡大された画像が表示される。
プロジェクター600によれば、良好な出射光の放射パターンを得ることができる発光措置500を有することができる。そのため、照明光学系の形状を複雑化することなく、光量を均一にすることができる。
なお、上述の例では、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いたが、液晶以外のライトバルブを用いてもよいし、反射型のライトバルブを用いてもよい。このようなライトバルブとしては、例えば、反射型の液晶ライトバルブや、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)が挙げられる。また、投射光学系の構成は、使用されるライトバルブの種類によって適宜変更される。
また、発光装置500を、発光装置500からの光をスクリーン上で走査させることにより、表示面に所望の大きさの画像を表示させる画像形成装置である走査手段を有するような走査型の画像表示装置(プロジェクター)の光源装置にも適用することが可能である。
なお、上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
3 照射面、10 光、12 光、20 光、22 光、100 発光素子、
102 基板、104 第1クラッド層、105 第1面、106 活性層、
107 第2面、108 第3面、109 第4面、110 第2クラッド層、
112 コンタクト層、114 第1電極、116 第2電極、118 絶縁部、
120 積層構造体、160 利得領域、170 第1端面、172 第2端面、
180 第1光路長補正部材、180a 出射面、182 第2光路長補正部材、
182a 出射面、184 溝部、200 発光素子、201〜206 活性層の面、
300 発光素子、311 柱状部、318 絶縁部、400 発光素子、
484 第1溝部、485 第2溝部、486 第3溝部、487 第4溝部、
500 発光装置、510 ベース、520 サブマウント、
530 第1光軸変換素子、532 第1ミラー、540 第2光軸変換素子、
542 第2ミラー、600 プロジェクター、602 均一化光学系、
602a ホログラム、602b フィールドレンズ、604 液晶ライトバルブ、
606 クロスダイクロイックプリズム、608 投写レンズ、610 スクリーン、
1000 発光素子

Claims (8)

  1. 第1クラッド層と第2クラッド層とに挟まれた活性層を有する積層構造体と、
    前記活性層の出射面を覆い、前記活性層の出射面から出射される光の光路長を補正する光路長補正部材と、
    を含み、
    前記積層構造体において、前記活性層の露出する面のうちの第1面および第2面は、互いに対向する位置関係であり、
    前記活性層のうちの少なくとも一部は、前記活性層の電流経路となる利得領域を構成し、
    前記利得領域は、前記第1面側の第1端面から前記第2面側の第2端面に向けて、設けられ、
    前記第1端面は、前記第2端面より、前記第1面の垂線と直交する第1方向に位置し、
    前記第1端面は、前記光路長補正部材によって覆われた前記活性層の出射面であり、
    前記第1端面から出射された光は、前記光路長補正部材内を進行し、前記光路長補正部材の出射面から出射され、
    前記光路長補正部材の出射面と、前記第1端面と、の間の距離は、前記第1方向に向かうに従って小さくなる、発光素子。
  2. 請求項1において、
    前記活性層の積層方向から平面視して、
    前記第1端面の前記第1方向とは反対側の第2方向側の端点を点Pとし、
    前記第1端面の前記第1方向側の端点を点Qとし、
    前記第2端面の前記第1方向側の端点を点Rとし、
    前記点Pから、前記点Qと前記点Rとを結ぶ直線へ下ろした垂線の足を点Sとし、
    前記点Sから前記点Qまでの距離をLとし、
    前記点Pから出射された光線が、前記光路長補正部材内を進行する距離をLとし、
    前記点Qから出射された光線が、前記光路長補正部材内を進行する距離をLとすると、
    前記L、前記Lおよび前記Lは、下記式(1)を満たす、発光素子。
    0<L×n<2(L×n+L×n) ・・・・・・ (1)
    ただし、nは、前記利得領域の屈折率であり、nは、前記光路長補正部材の屈折率である。
  3. 請求項2において、
    前記L、前記Lおよび前記Lは、下記式(2)を満たす、発光素子。
    ×n=L×n+L×n ・・・・・・ (2)
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記光路長補正部材の材質は、樹脂または誘電体である、発光素子。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記活性層の積層方向から平面視して、前記光路長補正部材の出射面は、前記第1面と接続する前記活性層の劈開面と連続している、発光素子。
  6. 第1クラッド層、活性層および第2クラッド層を、この順で積層して積層構造体を形成する工程と、
    前記活性層に、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって、溝部を形成する工程と、
    前記溝部内に、光路長補正部材を形成する工程と、
    前記光路長補正部材の出射面を露出する工程と、
    を含み、
    前記積層構造体において、前記活性層の露出する面のうちの第1面および第2面は、互いに対向する位置関係であり、
    前記活性層のうちの少なくとも一部は、前記活性層の電流経路となる利得領域を構成し、
    前記利得領域は、前記第1面側の第1端面から前記第2面側の第2端面に向けて、設けられ、
    前記第1端面は、前記第2端面より、前記第1面の垂線と直交する第1方向に位置し、
    前記第1端面は、前記活性層の出射面であり、
    前記溝部を形成する工程によって、前記第1端面および前記第2端面は、露出され、
    前記光路長補正部材を形成する工程によって、前記第1端面は、前記光路長補正部材によって覆われ、
    前記光路長補正部材の出射面と、前記第1端面と、の間の距離は、前記第1方向に向かうに従って小さくなる、発光素子の製造方法。
  7. 第1クラッド層、活性層および第2クラッド層を、この順で積層して積層構造体を形成する工程と、
    前記積層構造体において、前記活性層の露出する面のうちの第1面に、第1溝部および第2溝部を形成する工程と、
    前記第1溝部と前記第2溝部とを跨ぐように、光路長補正部材を形成する工程と、
    を含み、
    前記積層構造体において、前記活性層の露出する面のうちの第2面は、前記第1面と対向する位置関係であり、
    前記活性層のうちの少なくとも一部は、前記活性層の電流経路となる利得領域を構成し、
    前記利得領域は、前記第1面側の第1端面から前記第2面側の第2端面に向けて、設けられ、
    前記第1端面は、前記第2端面より、前記第1面の垂線と直交する第1方向に位置し、
    前記第1端面は、前記活性層の出射面であり、
    前記第1端面は、前記活性層を前記第1面側から平面的にみて、前記第1溝部と前記第2溝部との間に位置し、
    前記光路長補正部材を形成する工程によって、前記第1端面は、前記光路長補正部材によって覆われ、
    前記光路長補正部材の出射面と、前記第1端面と、の間の距離は、前記第1方向に向かうに従って小さくなる、発光素子の製造方法。
  8. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の発光素子を有する発光装置と、
    前記発光装置から出射された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置によって形成された画像を投射する投射装置と、
    を含む、プロジェクター。
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