JP2010177077A - エッジライト型照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な照度を有しつつ、難燃性の点で優れたエッジライト型照明装置を提供すること。
【解決手段】導光板1と、導光板1の少なくとも1つの側端面側に配設された光源2Aと、光源2Aより出射し導光板1の側端面に入射した光が出射する導光板1の出光面と対向する反射面側に配設された反射フィルム3とを備え、導光板1の反射面の表面に光を乱反射させる乱反射部が形成されているエッジライト型照明装置7であって、
導光板1が、JIS K6911−1979で規定される耐熱性試験A法に基づく方法で不燃性又は自消性と判定される難燃性樹脂組成物からなる導光板であることを特徴とするエッジライト型照明装置7。
【選択図】図1

Description

本発明は、エッジライト型照明装置に関する。かかる照明装置は、オフィスや家屋などの屋内、ガソリンスタンド内、新幹線などの車両内などに使用される照明装置として有用である。
いわゆるエッジライト型の照明装置は、光源と、該光源から入射した光を面発光させるための導光板とを備えるものが知られており、この導光板としてメタクリル樹脂等からなる樹脂板を用いることが知られている(例えば、特許文献1〜7参照)。
特開平4−257824号公報 特開平8−41831号公報 特開平8−41832号公報 特開平3−5726号公報 特開平5−196940号公報 特開平6−235917号公報 特開平3−256090号公報
しかしながら、前記導光板として用いられている樹脂板は、難燃性の点で必ずしも満足のいくものではなく、これを用いた前記従来の照明装置は、例えばガソリンスタンド内や新幹線の車両内での使用の際に必須とされる高い難燃性の点で必ずしも十分ではなかった。一方、従来の照明装置と同様に十分な明るさも要求されている。そこで、本発明の目的は、十分な照度を有しつつ、難燃性の点で優れたエッジライト型照明装置を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討の結果、上記目的を達成しうる本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、導光板と、該導光板の少なくとも1つの側端面側に配設された光源と、前記光源より出射し前記導光板の側端面に入射した光が出射する該導光板の出光面と対向する反射面側に配設された反射フィルムとを備え、前記導光板の反射面の表面に光を乱反射させる乱反射部が形成されているエッジライト型照明装置であって、前記導光板が、JIS K6911−1979で規定される耐熱性試験A法に基づく方法で不燃性又は自消性と判定される難燃性樹脂組成物からなる導光板であることを特徴とするエッジライト型照明装置を提供するものである。
本発明によれば、十分な照度を有しつつ、難燃性の点で優れたエッジライト型照明装置を提供することができる。
導光板の対向する2つの側端面側に光源が配設されてなる本発明のエッジライト型照明装置の一例を模式的に表した断面図である。 導光板の1つの側端面側に光源が配設されてなる本発明のエッジライト型照明装置の一例を模式的に表した断面図である。 導光板の対向する2つの側端面側に光源が配設されてなる本発明の照明装置の一例を模式的に表した斜視図である。
本発明における導光板は、JIS K6911−1979で規定される耐熱性試験A法に基づく方法で不燃性又は自消性と判定される難燃性樹脂組成物からなるものである。このような導光板をエッジライト型照明装置に採用することにより、例えばガソリンスタンド内や新幹線の車両内等のように難燃性を要求される場所でも十分に利用しうる照明装置を提供することができる。
導光板として使用される難燃性樹脂組成物は、基材とする樹脂(基材樹脂)と難燃剤とを含むものである。この樹脂組成物には透明性が要求されているため、かかる基材樹脂としては、例えば、メタクリル樹脂、ポリスチレン樹脂及びポリオレフィン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂であるのが好ましい。また、それらの2種以上を混合したものを使用してもよく、それら樹脂の積層体を使用してもよい。中でも、透明性の観点からメタクリル樹脂が好ましい。
前記メタクリル樹脂としては、メタクリル酸メチルを主体とする単官能単量体にラジカル重合可能な二重結合を2個以上有する多官能単量体を共重合させることにより得られる共重合体であることができる。ここでいうメタクリル酸メチルを主体とする単官能単量体は、メタクリル酸メチルを50重量%以上、好ましくは85重量%以上含むものであり、メタクリル酸メチルのほかに、ラジカル重合可能な二重結合を分子内に1個有する単官能単量体を含んでもよい。メタクリル酸メチル以外の単官能単量体としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イソノニル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニルのようなアクリル酸エステル類;メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸イソノニル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニルのようなメタクリル酸エステル類;メタクリル酸、無水マレイン酸、スチレン、シクロヘキシルマレイミド、アクリロニトリル等が挙げられ、必要に応じてそれらの2種以上が含まれていてもよい。
ラジカル重合可能な二重結合を分子内に2個以上有する多官能単量体としては、例えば、モノエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、フタル酸ビス(2−メタクリロイルオキシエチル)エステル、アリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。中でも、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートやアリル(メタ)アクリレートが好ましい。
前記メタクリル樹脂としては、さらに、メタクリル酸メチルを主体とする単官能単量体99.99〜99.0重量部とラジカル重合可能な二重結合を分子内に2個以上有する多官能単量体0.01〜1.0重量部とが重合してなる共重合体が難燃性や成形性の点から好ましい。また、エッジライト型照明装置では、近接している光源からの発熱に耐えうる導光板が好まれるところ、前記共重合体はかかる耐熱性の点からも優れたものである。一方、共重合する多官能単量体の量が少なすぎると、難燃性、着火防止効果、延焼防止効果、耐熱性や導光板としての寿命の点で必ずしも十分でないことがある。また、共重合する多官能単量体の量が多すぎると、架橋密度が高くなりすぎるため、成形性や接着加工の点で必ずしも十分でないことがある。
前記難燃剤としては、例えば、ハロゲン系化合物、リン化合物、無機化合物、窒素化合物、シリコーン、ヒンダードアミン化合物等が挙げられる。中でも、導光板の透明性の点からハロゲン系化合物やリン化合物が好ましい。ハロゲン系化合物としては、塩素化パラフィン、パークロロシクロデカン、クロレンド酸、無水クロレンド酸の如き塩素系化合物、ヘキサブロモシクロデカン、臭素化エポキシ樹脂の如き臭素系化合物等が挙げられる。リン化合物としては、モノマー型リン酸エステル、縮合型リン酸エステル、反応型リン酸エステル、ポリリン酸アンモン系化合物、Intumescent系化合物、リン酸金属塩系化合物等が挙げられる。中でも、ハロゲン化リン酸エステルが好ましい。
前記難燃性樹脂組成物中の難燃剤の含有量は、難燃性にくわえ、透明性や成形性の点から、前記共重合体及び該難燃剤の合計100重量部に対して、通常5〜30重量部であり、好ましくは8〜20重量部であり、さらに好ましくは12〜18重量部である。かかる難燃剤の含有量が少なすぎると、難燃性が十分に発現されないことがあり、難燃剤の含有量が多すぎると、耐熱性が十分でないことがある。
前記難燃性樹脂組成物は、エッジライト型照明装置の導光板として使用される。前述したように、エッジライト型照明装置には、近接している光源からの発熱に耐えうる導光板が求められる。具体的には、JIS K7191で規定されている荷重たわみ温度(DTUL)(℃)をかかる耐熱性の指標とすることができ、この荷重たわみ温度(DTUL)(℃)は、通常60℃以上であり、好ましくは80℃以上である。
尚、前記難燃性樹脂組成物には、必要に応じて、光拡散剤、着色剤、補強剤、充填剤、離型剤、安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤等の各種添加剤を1種または2種以上含有させてもよい。
本発明における導光板の厚さは、通常1〜10mm程度であり、好ましくは3〜8mmである。また、導光板としては、通常、略四角形状の平板が採用される。
前記難燃性樹脂組成物における基材樹脂としてメタクリル樹脂を使用する場合、その製造方法としては、従来公知の方法が採用され、好ましくは注型重合法(キャスト重合法)が採用される。ここでいう注型重合法としては、メタクリル酸メチルを主体とする単官能単量体又はその部分重合体に、ラジカル重合可能な二重結合を分子内に2個以上有する多官能単量体を所定量混合して溶解し、難燃剤、重合開始剤、必要に応じてその他添加剤を添加し、混合した後、所望の大きさのセルに注入して重合する方法が挙げられる。セルとしては、2枚のガラス板の周辺をガスケットでシールしてなるガラスセル、またはステンレススチールのごとき金属製の2枚のエンドレスベルトをガスケットでシールしてなる連続スチールセル等を用いることができる。
重合開始剤はアゾ化合物、過酸化物等の周知のラジカル重合開始剤、或いはラジカル重合開始剤と促進剤よりなる所謂レドックス系開始剤等を用いることができる。重合反応は、通常、常温から150℃である。
次に、本発明のエッジライト型照明装置の構成について図1乃至図3を参照しながら説明する。図1は、導光板の対向する2つの側端面側に光源が配設されてなる本発明のエッジライト型照明装置の一例を模式的に表した断面図である。図2は、導光板の1つの側端面側に光源が配設されてなる本発明のエッジライト型照明装置の一例を模式的に表した断面図である。図3は、導光板の対向する2つの側端面側に光源が配設されてなる本発明のエッジライト型照明装置の一例を模式的に表した斜視図である。図1乃至図3で示すように、本発明のエッジライト型照明装置7は、導光板1と、導光板1の少なくとも1つの側端面側に配設された光源2Aと、光源2Aより出射し導光板1の側端面に入射した光が出射する導光板1の出光面と対向する反射面側に配設された反射フィルム3とを備えるものである。
光源2Aとしては、図2で示すように、導光板1の1つの側端面側に配設されていてもよく、図1及び図3で示すように、互いに対向する2つの側端面側に配設されていてもよい。光源としては、蛍光灯、冷陰極管、LED等が挙げられる。蛍光灯や冷陰極管を使用する場合、通常、導光板の側端面の長手方向と略平行に配設され、LEDを使用する場合、通常、導光板の側端面の長手方向と略平行にLEDを複数個配設させる。特に、LEDは、サイズが小さいため、照明の薄型化を行ううえで有用である。LEDの色については、特に制限はないが、住宅、オフィス、商業施設などの屋内や、ガソリンスタンド内、車両内で使用する上では、白色のものが好ましい。なお、白色LEDとしては、青色LEDと黄色蛍光体との組み合わせにより白色光を発するものや、赤、青、緑のそれぞれのLEDを組み合わせることにより白色光を発するもの等が挙げられる。
光源2Aより出射した光は、導光板1の側端面から導光板1内に入射する。そしてこの入射光は、導光板1内で反射を繰り返すうちに乱反射部10で乱反射し、次いで導光板1の出光面から出射する。また、前記導光板1内の光の一部は、乱反射部10や乱反射部10の間から出光してしまうため、この光を反射させ再度導光板1内へと入射させるために反射フィルム3が配設される(図1乃至図3)。かかる反射フィルム3としては、例えば、白色ポリエステル製の低発泡フィルムや、ガラス又はプラスティックフィルムに反射率の高い金属を蒸着させたもの等が挙げられる。反射フィルム3の厚さは、通常50〜400μm程度である。
前記乱反射部10は、略円状、略点状、略四角形状等からなるドット状や、ストライプ状に形成され、中でも、ドット状であるのが好ましい。また、この乱反射部は、インク等をスクリーン印刷や蒸着させることにより形成することができ、中でも、スクリーン印刷により形成するのが好ましい。インクとしては、従来公知のものを採用することができ、例えば、酸化チタン微粒子、シリカ微粒子、アクリル系ビーズ、微細中空粒子等の光を乱反射させるための微粒子を含む揮発硬化型又は紫外線硬化型のインク等が挙げられる。スクリーン印刷は、室温付近で導光板に上記インクを塗布した後、室温〜80℃程度で乾燥することにより行われる。
前記乱反射部10は、照度等の点から、光源2Aが配設されている側端面側より遠ざかるにしたがって、そのドット密度が高くなるように形成されているのが好ましい。ドット密度が高くなるように形成する方法としては、(1)ドットのピッチ(中心間距離)を一定とし、光源2Aが配設されている側端面側より遠ざかるにしたがって、ドット面積を高めていく方法や、(2)ドット面積を一定とし、光源2Aが配設されている側端面側より遠ざかるにしたがって、ドットのピッチを短くしていく方法等が挙げられる。また、ドット状の乱反射部を形成する場合、ドット面積は、通常0.3〜2.0mm、好ましくは0.4〜1.5mmであり、ドットのピッチは、通常0.5〜3.0mm、好ましくは1.0〜2.0mmである。さらに、かかるドット状の乱反射部は、導光板1の縦方向及び横方向にそれぞれ平行に配列されていてもよいし、一部ずらして配列されてもよい。
光源2Aより出射した光を良好に導光板1に入射させるために、図1乃至図3に示すように、反射フィルム3を光源2A近傍まで伸ばして配設し、さらに光源2A近傍にリフレクター4を配設するのが好ましい。かかるリフレクター4は、光源2A近傍であって、反射フィルム3の反対側に配設することができ(図1乃至図3)、LED光源2Aの後方(導光板1と反対方向)に配設することができる(図示せず)。リフレクター4としては、例えば、前述した反射フィルムと同材質のものを使用することができ、その厚さは、通常50〜400μm程度である。
図2で示すように、導光板1の1つの側端面側に光源2Aが配設されている場合には、光源2Aが配設されている側端面と対向する側端面側に反射フィルムを貼付するのが好ましい。かかる反射フィルムは、前述した反射フィルムと同材質のものを使用することができる。また、導光板1において光源2Aが配設されていない他の側端面にも、前記反射フィルムを貼付するのが好ましい。
図1乃至図3で示すように、導光板1、光源2A、反射フィルム3等の各部材は、通常、アルミ等金属製の枠体5内に格納される。
本発明では、導光板1の出光面側にさらに光拡散板6を配設するのが好ましい(図1乃至図3)。かかる光拡散板6としては、前述した導光板と同様、JIS K6911−1979で規定される耐熱性試験A法に基づく方法で不燃性又は自消性と判定される難燃性樹脂組成物からなるものが好ましい。光拡散板6として使用する難燃性樹脂組成物は、基材とする樹脂(基材樹脂)と難燃剤と光拡散剤を含むものである。かかる基材樹脂としては、導光板の場合と同様、例えば、メタクリル樹脂、ポリスチレン樹脂及びポリオレフィン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂であることができる。また、これらの2種以上を混合したものを使用してもよく、これらの樹脂の積層体を使用してもよい。中でも、メタクリル樹脂が好ましい。
光拡散板6における基材樹脂として使用するメタクリル樹脂は、メタクリル酸メチルを主体とする単官能単量体にラジカル重合可能な二重結合を2個以上有する多官能単量体を共重合させることにより得られる共重合体であることができる。ここでいうメタクリル酸メチルを主体とする単官能単量体は、メタクリル酸メチルを50重量%以上、好ましくは85重量%以上含むものであり、メタクリル酸メチルのほかに、ラジカル重合可能な二重結合を分子内に1個有する単官能単量体を含んでもよい。メタクリル酸メチル以外の単官能単量体としては、前述したものと同様の化合物を例示することができる。また、ラジカル重合可能な二重結合を分子内に2個以上有する多官能単量体としては、前述したものと同様の化合物を例示することができる。
光拡散板6における基材樹脂として使用するメタクリル樹脂は、さらに、メタクリル酸メチルを主体とする単官能単量体99.99〜99.0重量部とラジカル重合可能な二重結合を分子内に2個以上有する多官能単量体0.01〜1.0重量部とが重合してなる共重合体が難燃性や成形性の点から好ましい。かかる難燃剤としては、前述したものと同様の化合物を例示することができる。
光拡散板6として使用する難燃性樹脂組成物中の難燃剤の含有量は、導光板で使用される難燃性樹脂組成物と同様、前記共重合体及び該難燃剤の合計100重量部に対して、通常5〜30重量部であり、好ましくは8〜20重量部であり、さらに好ましくは12〜18重量部である。かかる難燃剤の含有量が少なすぎると、難燃性が十分に発現されないことがあり、難燃剤の含有量が多すぎると、耐熱性が十分でないことがある。
光拡散板6として使用する難燃性樹脂組成物には、さらに光拡散剤が含有される。該光拡散剤としては、アクリル系架橋ビースやMS系架橋ビース等の有機系微粒子や、シリカ、酸化チタン、硫酸バリウムなどの無機系微粒子が挙げられ、必要に応じてそれらの2種以上を用いることができる。中でも、前記有機系微粒子が好ましい。
光拡散板6として使用する難燃性樹脂組成物中の光拡散剤の含有量は、必要とする光拡散性能に応じて適宜選択しうるが、基材樹脂、難燃剤及び光拡散剤の合計100重量部に対して0.01〜10.0重量部であるのが好ましい。
光拡散板6として使用する難燃性樹脂組成物としては、その用途から、ヘイズ値が80〜100%であるのが好ましく、全光線透過率が35〜80%であるのが好ましい。
尚、前記難燃性樹脂組成物には、必要に応じて、着色剤、補強剤、充填剤、離型剤、安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤等の各種添加剤を1種または2種以上含有させてもよい。
光拡散板6の厚さは、通常0.1〜5mm程度であり、好ましくは0.5〜4mmである。また、光拡散板としては、通常、略四角形状の平板が採用される。
前記難燃性樹脂組成物における基材樹脂としてメタクリル樹脂を使用する場合、導光板のときと同様、その製造方法としては、従来公知の方法が採用でき、好ましくは注型重合法(キャスト重合法)が採用される。かかる注型重合法としては、前述した方法と同様の方法が例示される。
なお、必要に応じて、前記光拡散板のさらに外側にプリズムシートを配設することができる(図示せず)。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。なお、本実施例で使用するメタクリル樹脂組成物の難燃性及び耐熱性については、下記試験法により評価した。
(1)難燃性試験
JIS K6911−1979で規定される耐熱性試験A法に基づき、3個1組のメタクリル樹脂組成物のサンプルに対して、不燃性、自消性、可燃性の判定を行った。尚、表1中、不燃性の場合には◎を、自消性の場合には○を、可燃性の場合には×を示した。
(2)耐熱性試験
JIS K7191に準拠して、80℃で16時間アニールしたメタクリル樹脂組成物のサンプルの荷重たわみ温度(DTUL)(℃)を測定した。
製造例1〜6
メタクリル酸メチルが重合してなるポリメタクリル酸メチルとメタクリル酸メチルとの混合物からなるシロップ、架橋剤としてネオペンチルグリコールジメタクリレート、難燃剤として含ハロゲン縮合リン酸エステル(大八化学工業株式会社製の「CR−570」)、及び重合開始剤として2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、拡散剤としてアクリル系架橋粒子(住友化学(株)社製 XC1A)を表1に示す割合で混合した。この混合物を、2枚のガラス板と塩化ビニル製ガスケットから構成される空隙の間隔が5mmのセルに流し込み、60℃にて6時間、次いで110℃にて1時間加熱して、重合させた。得られた厚さ5mmの板状の樹脂組成物に関して、難燃性試験及び耐熱性試験を実施した。結果を表1に示す。
Figure 2010177077
実施例1〜3、比較例1〜3
製造例1〜6で製造したメタクリル樹脂組成物A〜Fを導光板又は光拡散板として使用し、また下記に示す部材を使用してエッジライト型照明装置を作成した。
<エッジライト型照明装置の部材>
(導光板)
厚さ5mm、縦150mm×横1200mmに成形されたメタクリル樹脂組成物A、メタクリル樹脂組成物B、メタクリル樹脂組成物D及びメタクリル樹脂組成物Eを使用した。また、これら導光板の表面(反射面)には、下記インクを用いスクリーン印刷にて略円状のドット形状を施した。該ドットは、そのピッチ間隔を一定とし、光源が配設されている側端面側より遠ざかるにしたがって、そのドット面積が高まるように形成した。なお、該ドットの最小直径は0.83mm、最大直径は1.31mmとした。
(スクリーン印刷に使用したインク)
揮発硬化型樹脂インク 76.8重量%
アクリルビーズ 16.4重量%
シリカ微粒子 3.2重量%
蛍光体 3.6重量%
(光拡散板)
厚さ2mm、縦150mm×横1200mmに成形されたメタクリル樹脂組成物C及びメタクリル樹脂組成物Fを使用した。
(光源)
光源として、CREE社製の白色LED(0.27W/個)を240個使用した。また、導光板における5mm×1200mmの2つの側端面側に、それぞれ120個ずつほぼ直線状になるように前記白色LEDを配設した。
(反射フィルム)
前記導光板の反射面側に、東レ(株)社製の「E60」フィルム(厚さ180μm、縦150mm×横1208mm)を配設した。さらに、光源の配設されていない導光板の側端面側にも前記「E60」フィルム(厚さ180μm、5mm×150mm)を貼り付けた。
(リフレクター)
前記光源の下側(出光面側)に、リフレクターとして、東レ(株)社製の「E60」フィルム(厚さ180μm、縦14mm×横1200mm)を配設した。
<エッジライト型照明装置の照度測定>
エッジライト型照明装置を幅3m、奥行3m、高さ2mの箱状の白室の天井部中央に配置した。天井、壁の反射率(85°反射率)は30%とした。また、エッジライト型照明装置の消費電力は64Wとし、照明出射面から直下1100mm位置での照度を東京光電社製のANA−F12照度計を用いて測定した。その結果を、表2に示す。
Figure 2010177077
前記メタクリル樹脂組成物A〜Cは、JIS K6911−1979で規定される耐熱性試験A法において不燃性又は自消性と判定されたものであり、それらメタクリル樹脂組成物を導光板又は光拡散板として使用したエッジライト型照明装置は高い難燃性を有するものである。それに対し、従来品に相当する前記メタクリル樹脂組成物D〜Fは、JIS K6911−1979で規定される耐熱性試験A法において可燃性と判定されるものであり、それらメタクリル樹脂組成物を導光板又は光拡散板として使用したエッジライト型照明装置は十分な難燃性を有するとはいえないものである。
一方、前記メタクリル樹脂組成物A〜C(難燃性)を使用したエッジライト型照明装置は、従来品に相当する前記メタクリル樹脂組成物D〜Fを使用したエッジライト照明装置と同等の照度を発現した。つまり、難燃性樹脂組成物を導光板や光拡散板として使用しても暗くなることなく従来品と同等の明るさを獲得することが可能であった。
1 導光板
10 乱反射部
2A LED照明
2B LEDアレイ
3 反射フィルム
4 リフレクター
5 アルミ製の枠体
6 光拡散板
7 エッジライト型照明装置

Claims (12)

  1. 導光板と、該導光板の少なくとも1つの側端面側に配設された光源と、前記光源より出射し前記導光板の側端面に入射した光が出射する該導光板の出光面と対向する反射面側に配設された反射フィルムとを備え、前記導光板の反射面の表面に光を乱反射させる乱反射部が形成されているエッジライト型照明装置であって、
    前記導光板が、JIS K6911−1979で規定される耐熱性試験A法に基づく方法で不燃性又は自消性と判定される難燃性樹脂組成物からなる導光板であることを特徴とするエッジライト型照明装置。
  2. 前記乱反射部が、ドット状に形成されている請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記ドット状の乱反射部が、前記光源が配設されている側端面側より遠ざかるにしたがって、そのドット密度が高くなるように形成されている請求項2に記載の照明装置。
  4. さらに、前記光源近傍に、前記光源より出射した光を前記導光板に入射させるためのリフレクターが配設されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 前記導光板の出光面側にさらに光拡散板が配設されてなり、その光拡散板が、JIS K6911−1979で規定される耐熱性試験A法に基づく方法で不燃性又は自消性と判定される難燃性樹脂組成物からなる光拡散板である請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置。
  6. 前記難燃性樹脂組成物が、メタクリル樹脂、ポリスチレン樹脂及びポリオレフィン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂と、難燃剤とを含有してなる請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置。
  7. 難燃剤が、ハロゲン系化合物及び/又はリン化合物である請求項6に記載の照明装置。
  8. 難燃剤が、ハロゲン化リン酸エステルである請求項6に記載の照明装置。
  9. 前記難燃性樹脂組成物が、メタクリル酸メチルを主体とする単官能単量体99.0〜99.99重量部とラジカル重合可能な二重結合を分子内に2個以上有する多官能単量体0.01〜1.0重量部とが重合してなる共重合体と、ハロゲン化リン酸エステルとを含有してなり、該ハロゲン化リン酸エステルの含有量が、該共重合体及び該ハロゲン化リン酸エステルの合計100重量部に対して12〜18重量部である請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置。
  10. 前記多官能単量体が、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート及び/又はアリル(メタ)アクリレートである請求項9に記載の照明装置。
  11. 光源が、LED光源である請求項1〜10のいずれかに記載の照明装置。
  12. さらに、ガソリンスタンド又は車両内で使用される請求項1〜11のいずれかに記載の照明装置。
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