JP2010175722A - シート処理装置と画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本体から取り出す必要性のあるダストボックスを取り出した後に生じる空間部を利用して詰まったシートを取り出せるようする。
【解決手段】シート処理装置210は、本体20と、シートを案内するバッファ経路P3と、本体に取り出し可能にバッファ経路に沿って設けられて、シートを処理するパンチユニット60と、パンチユニットのダストボックス68が取り出された後の空間部SPとバッファ経路とを連通する開放部P3aと、を備え、バッファ経路に詰まったシートを、開放部を介して空間部から取り出せるようになっている。
【選択図】図2
【解決手段】シート処理装置210は、本体20と、シートを案内するバッファ経路P3と、本体に取り出し可能にバッファ経路に沿って設けられて、シートを処理するパンチユニット60と、パンチユニットのダストボックス68が取り出された後の空間部SPとバッファ経路とを連通する開放部P3aと、を備え、バッファ経路に詰まったシートを、開放部を介して空間部から取り出せるようになっている。
【選択図】図2
Description
本願発明は、詰まったシートを取り出し易くしたシート処理装置と、このシート処理装置を備えた画像形成装置とに関する。
画像形成装置は、シートに画像を形成する装置である。画像形成装置には、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複合機等がある。画像形成装置には、シートに画像を形成する装置本体と、画像形成されたシートを処理するシート処理装置とで構成されているタイプがある(特許文献1参照)。
シート処理装置は、画像形成装置の装置本体に内蔵されるか、あるいは購入選択肢(いわゆるオプション)として接続されて使用されている。シート処理装置は、シート束の縁を揃える処理、シート束を綴じるステープル処理、シートを穿孔するパンチ処理、シート束を折り曲げる折り曲げ処理、何も処理せずにそのまま排出するノンソート処理等の少なくとも1つの処理を行うようになっている。これらの処理は、処理手段によって行なわれる。
しかし、最近のシート処理装置は、小型化が進み、シート処理装置内に詰まったシートを取り除くための処理スペースをシート処理装置内に確保するのが困難になってきた。また、その処理スペースを確保できたとしても、その処理スペースは狭く、シートを取り除きにくいという問題があった。
本発明は、本体から取り出す必要性のある処理手段を取り出した後に生じる空間部を利用して詰まったシートを取り出せるようにしたシート処理装置と、このシート処理装置を備えた画像形成装置とを提供することにある。
本発明のシート処理装置は、本体と、シートを案内するシート案内部と、前記本体に取り出し可能に前記シート案内部に沿って設けられて、シートを処理する処理手段と、前記処理手段が取り出された後の空間部と前記シート案内部とを連通する開放部と、を備え、前記シート案内部に詰まったシートを、前記開放部を介して前記空間部から取り出せる、ことを特徴としている。
本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、シートの処理をするシート処理装置と、を備え、前記シート処理装置は、上記のシート処理装置である。
本発明のシート処理装置は、シート案内部にシートが詰まったとき、装置本体から処理手段を取り出し、取り出した処理手段の後に生じる空間部から手を差し入れて、詰まったシートを開放部から取り出せるようになっている。このため、本発明のシート処理装置は、処理手段を収納する空間部と詰まったシートを取り出す処理スペースとを兼用することができて、処理スペースを確保する必要がなくなり、シート処理装置の小型化に対応することができる。また、空間部を利用して詰まったシートを取り出すので、シートの取り出しが容易になり、シートを取り出すシート処理時間を短縮することもできる。
本発明の画像形成装置は、シート処理時間を短縮したシート処理装置を備えているので、シート処理装置のシート処理によって画像形成を停止させられる時間が短縮されて、画像形成効率を高めることができる。
以下、本発明の実施形態の画像形成装置と、画像形成装置の装置本体に備えられた本発明の実施形態のシート処理装置とを図に基づいて説明する。
(画像形成装置)
図1は、本発明の実施形態における画像読取装置のシート搬送方向に沿った断面図である。
図1は、本発明の実施形態における画像読取装置のシート搬送方向に沿った断面図である。
画像形成装置200は、シートPに画像を形成する装置本体201と、原稿Dをプラテン12上に順次送り込む原稿送り装置15と、プラテン12上に自動的に送り込まれた原稿Dを読み取る画像読取装置11と、後述するシート処理装置210とを備えている。画像形成装置200は、言わば、画像形成システムを形成している。
画像読取装置11は、原稿送り装置15から自動的に原稿が給送されてくる場合、スキャナユニット13を停止させた状態で原稿を読み取るようになっている。また、画像読取装置11は、原稿送り装置15を開閉自在に備えている。このため、画像読取装置11は、ユーザが原稿送り装置15を開いて後方へ回転させ、プラテン12を開放し、そのプラテン12上に原稿を載置した後、原稿送り装置15を閉めると、プラテン12上の原稿を読み取ることができるようになっている。この場合、画像読取装置11は、プラテン12上に載置された原稿をスキャナユニット13で走査して読み取るようになっている。なお、画像読取装置11がプラテン12上に載置した原稿を読み取ることができるので、原稿送り装置15は、必ずしも必要としない。
画像読取装置11は、スキャナユニット13を停止させて或いは移動させて、スキャナユニット13によって原稿に光を照射し、その反射光を受光し、そして、不図示の光電変換素子で電気信号に変換して画像データを得る。その後、画像読取装置11は、画像データを、画像処理部で例えばデジタル処理した後、データ記憶部14に転送して、レーザ発光器5に送る。
画像形成装置200の装置本体201には、装置本体201を制御する制御部(コントローラ)150が設けられている。制御部150は、コントロールパネル18から、画像形成条件、例えばシートサイズ指定、カラー・モノクロ印刷指定、プリント部数指定、片面・両面印刷指定、拡大・縮小などの後処理条件の指定を受ける。すなわち、ユーザによって、コントロールパネル18に、プリントアウトモード、綴じ仕上げモード、及び冊子仕上げモードなどの画像形成条件が入力される。
一方、画像読取装置11からの画像データ或いは外部のネットワークから転送された画像データはデータ貯蔵部17に蓄積される。画像データは、データ貯蔵部17からバッファメモリ19に転送されて、バッファメモリ19から順次レーザ発光器5に送られる。なお、装置本体201は、パソコン、ファクシミリ等の外部の情報機器から送られてくる画像データに基づいて、シートに画像を形成する機能も備えている。このため、画像読取装置11は、必ずしも必要としない。
装置本体201は、給紙部1からシートを画像形成部2に送り、画像形成部2でシートにトナー画像を形成した後、排紙口3から排出するようになっている。
給紙部1は、複数サイズのシートが収納されて給紙カセット1a,1bから、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部2に給送する。画像形成部2は、感光体ドラム4と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)5、トナー現像器6及び転写チャージ7等で形成されている。感光体ドラム4上には、レーザ発光器5によって形成された静電潜像がトナー現像器6によってトナー現像されたトナー画像が形成されている。
給紙部1から給送されてきたシートは、感光体ドラム4と転写チャージ7との間に送り込まれて、感光体ドラム4上のトナー画像が転写される。その後、シートは、定着器8によって加熱加圧されて、トナー画像が定着される。このようにトナー画像を形成されたシートは、排紙口3からシート処理装置210に送り込まれる。
シートの両面にトナー画像を形成する場合、シートは、スイッチバック経路10でスイッチバック搬送される間に表裏反転させられて、循環経路9を経て、再び、画像形成部2に給送される。そして、シートは、他方の面にもトナー画像を形成されて、排紙口3からシート処理装置210へ送り込まれる。
(シート処理装置)
図2は、本発明の実施形態におけるシート処理装置のシート搬送方向に沿った概略断面図である。
図2は、本発明の実施形態におけるシート処理装置のシート搬送方向に沿った概略断面図である。
シート処理装置210は、画像形成装置200の装置本体201の排紙口3(図1)から送られてくる画像形成済みのシートを受け入れて次の3つの処理を選択的に行うようになっている。なお、シート処理装置210は、画像形成装置の装置本体201に接続されているが、装置本体201内に組み込まれて、装置本体201と一体化されていてもよい。
(1)シートに何等処理を加えることなく、シートをスタックトレイ21に排出する処理(プリントアウトモード)。
(2)排紙口3からのシートを、束状にして、部揃えをし、端綴じユニット31によって後端綴じをしてスタックトレイ21に排出する処理(綴じ仕上げモード)。
(3)排紙口3からのシートを、束状にして、部揃えし、中綴じステープルユニット40によって中綴じをした後、中折りユニット44で中折りをし、冊子状にしてサドルトレイ22に排出する処理(冊子仕上げモード)。
シート処理装置210の本体としてのケーシング20には、搬入口23aが設けられている。この搬入口23aは、画像形成装置200の装置本体201の排紙口3に対向している。そして、ケーシング20内には、搬入口23aからのシートを部揃え集積して綴じ仕上げをする第1処理部BX1と、搬入口23aからのシートを部揃え集積して冊子仕上げをする第2処理部BX2とが設けられている。
搬入口23aと第1処理部BX1との間には第1搬入経路P1が設けられている。また、搬入口23aと第2処理部BX2との間には第2搬入経路P2が設けられている。経路切換部材24は、搬入口23aからのシートを第1処理部BX1と第2処理部BX2に振り分けて案内するようになっている。
第1搬入経路P1は、ケーシング20の上部に略水平方向に配置されている。第1搬入経路P1の経路出口端には、排紙ローラ対25と排紙口25xが設けられている。この排紙口25xには排紙センサS2が配置されている。排紙センサS2は、第1搬入経路P1を通過するシートを検知してシート詰まり(ジャム)検知と、シートの通過枚数のカウントとを行うようになっている。そして、この排紙口25xの下流側に段差を形成して処理トレイ29が配置されている。
処理トレイ29の下流端部には、スイッチバックローラ対26が設けられている。スイッチバックローラ対26は、上下方向に移動可能な駆動ローラ26aと駆動ローラ26aが接離して従動回転する従動ローラ26bとで構成されて、両方のローラのニップはシートを排出する出口端29xになっている。スイッチバックローラ対26は、第1搬入経路P1を搬送されてくるシートや、処理トレイ29に積載されたシートを排出するようになっている。また、スイッチバックローラ対26は、処理トレイ29にシートが積載されるとき、離間するようになっており、その積載されたシートを排出するとき、互いに圧接するようになっている。スイッチバックローラ対26の近くには、スタックトレイ21が昇降可能に配置されている。
第1搬入経路P1は、パンチユニット60と処理トレイ29との間にバッファ経路P3を備えている。このバッファ経路P3は、処理トレイ29上に部揃え集積したシート束にステープル綴じ等の後処理が行われている間に、搬入口23aから送られてくる後続シートを一時的に滞留するようになっている。このため、バッファ経路P3は、第1搬入経路P1の途中で、第1搬入経路P1から分岐して、上下方向に向いて配置されている。シートは、第1搬入経路P1からスイッチバック搬送されてバッファ経路P3に滞留するようになっている。
従って、端綴じユニット31が処理トレイ29に部揃え集積されたシート束に後処理(後述の端綴じ処理)を行っている間に、搬入口23aに送られてくる後続シートは、一時的にバッファ経路P3に滞留される。そして、後続シートは、処理トレイ29上の処理シートが搬出されると、バッファ経路P3から送り出されて、処理トレイ29に積載される。
第2搬入経路P2はケーシング20の下部に略鉛直方向に配置されている。この第2搬入経路P2は、下流側に向けて、搬送ローラ27、段差を形成する集積ガイド45、第2処理部BX2及び裁断ユニット90が順に配設されている。第2搬入経路P2の排紙口22xの近くには、サドルトレイ22が配置されている。
(パンチユニット60)
図2において、第1搬入経路P1の搬入ローラ対23と排紙ローラ対25との間には、パンチユニット60が設けられている。パンチユニット60は、第1搬入経路P1を通過するシートにファイル孔をあけるようになっている。
図2において、第1搬入経路P1の搬入ローラ対23と排紙ローラ対25との間には、パンチユニット60が設けられている。パンチユニット60は、第1搬入経路P1を通過するシートにファイル孔をあけるようになっている。
図3は、図2のパンチユニット60を図2の右側から見た図である。図3において、シートは、図3の用紙の表側から裏側に移動するようになっている。
パンチユニット60は、パンチ62と、ダイ74と、スライドカム板73となどで構成されている。
パンチ62は、ユニットフレーム61に矢印A方向に上下動可能に軸受け支持されている。パンチ62は、シート幅方向に間隔を隔てて複数本配列されている。各パンチ62には、ピン72がパンチ62の移動方向に対して直交する向きに突設されている。
スライドカム板73は、ユニットフレーム61に、シートの幅方向(矢印B方向)に往復移動可能に設けられている。スライドカム板73には、パンチ62に対向してピン72に係合する駆動カム64が形成されている。
ダイ74は、刃受部材63に形成されて、パンチ62を受け入れ、パンチ62とでシートに孔をあけるようになっている。
ユニットフレーム61に形成されてパンチを支持する1対のガイド板61a,61bの内、下部のガイド板61bと刃受部材63との間は、第1搬入経路P1の一部分を形成して、シートの通過を許容する通過部75となっている。
以上の構成において、パンチユニット60は、送られてきたシートを通過部75で受け入れる。シートがパンチ62に対して所定距離下流側に搬送されると、不図示のモータによってスライドカム板73が図3において左から右に移動する。スライドカム板73は、移動しながら、駆動カム64によってパンチ62のピン72を押し下げる。すると、パンチ62が下降してダイ74とでシートに孔をあける。スライドカム板73は、なおも、同じ方向に移動して、駆動カム64によってパンチ62のピン72を押し上げる。すると、パンチ62が上昇してダイ74から抜け出る。そして、スライドカム板73は、図3において、最も、右に移動して停止する。これによって、1枚目のシートに孔をあけることができる。パンチユニット60は、2枚のシートが送られてくると、右側に待機しているスライドカム板73を左に移動させて、駆動カム64によってパンチ62を上下動させ、2枚目のシートに孔をあける。以下同様にして、パンチユニット60は、スライドカム板73をシートの幅方向に移動させて、順次送られてくる後続のシートに順次孔をあける。
なお、ユニットフレーム61は、シート幅方向に位置移動可能にケーシング20に支持されている。これは、第1搬入経路P1を送られてきたシートの側端(シートの搬送方向に沿った端部)と、パンチ62との位置を合わせるためである。つまり、第1搬入経路P1を送られてくるシートは、シート自体の寸法誤差があったり、幅方向の位置ずれ(左右偏り)があったり、さらには、左右いずれかに傾いていたり(右スキュ、左スキュ)することがある。このとき、シートの側端からの距離に関係なく、シートに孔をあけると、そのシートをファイリングしたとき、側端が不揃いになる。そこで、以下の位置決め機構76が必要となる。
位置決め機構76は、センサS4a,66a,S5b,66b、77、駆動モータMX等で構成されている。
駆動モータMXは、回転すると、駆動モータMXの出力軸に設けられたピニオン61Pが回転し、これに噛合してユニットフレーム61に設けられたラック61Rが移動して、パンチユニット全体をシートの幅方向に移動させるようになっている。
パンチユニット60は、ホームポジションセンサ77によってフラグ78を検知されて、ホームポジションに待機している。仮に、A4サイズのシートが搬送されてくると、発光部66aからの光を受光部S4aで受光したか否かを図1の制御部151で判断する。受光部S4aが光を受光した場合、制御部151は、シートが図3において、受光部S4aより左側に寄っていると判断して、駆動モータMXを正回転させて、パンチユニット60全体を図3において左側に移動させる。そして、受光部S4aが光を受光した時点で、制御部は、駆動モータMXを停止させる。これによって、パンチユニット60は、左寄りに搬送されてきたA4サイズのシートに位置を合わせて、シートの所定の位置に孔をあけることができる。
上記の動作説明において、受光部S4aが発光部66aの光を受光しない場合、制御部151は、シートが図3において、右に寄って発光部66aを遮っていると判断し、駆動モータMXを逆回転させて、パンチユニット60全体を右に移動させる。そして、制御部151は、受光部S4aが発光部66aの光を受光した時点で、パンチユニットの移動を停止する。これによって、パンチユニット60は、右寄りに搬送されてきたA4サイズのシートに位置を合わせて、シートの所定の位置に孔をあけることができる。
なお、制御部151は、画像形成装置の装置本体201の制御部150と信号の授受を行いながら、シート処理装置210全体を制御するようになっている。制御部150,151は、いずれか一方が他方と一体になって、装置本体201とシート処理装置210とのいずれか一方に設けられていてもよい。
発光部66aと受光部S5bは、A5サイズのシートを検知するのに使用されるセンサであり、制御部151は、発光部66bと受光部S5bを使用して、A5サイズのシートの位置に合わせて、パンチユニット60の位置を調節する。
なお、以上の説明は、A4サイズ、A5サイズについての説明であるが、シートのサイズは、これに限定されるものではない。また、発光部と受光部は、ラインセンサであってもよい。
(パンチユニットのダストボックス)
パンチユニット60の刃受部材63の下方には、シートに孔をあけたときに生じる穿孔屑を受け入れる(集める)ダストボックス68が設けられている。ダストボックス68は、バッファ経路P3に沿って設けられて、ケーシング20から引き出せるようになっている。
パンチユニット60の刃受部材63の下方には、シートに孔をあけたときに生じる穿孔屑を受け入れる(集める)ダストボックス68が設けられている。ダストボックス68は、バッファ経路P3に沿って設けられて、ケーシング20から引き出せるようになっている。
図2に示すように、パンチユニット60の内壁には、ダストボックス内の穿孔屑DSの積載高さを検知する透過センサ67が設けられている。
図4は、ダストボックス68を画像形成装置の装置本体201側から見た図である。図5は、ダストボックス68の正面断面図である。
図4において、穿孔屑DSの積載高さを検知する透過センサ67は、透過光71aを発光する発光部67aと、プリズム70からの反射光71bを受け止める受光部67bとを有している。発光部67aは、図5において、シート搬送方向、すなわち左から右に光を発するようになっている。ダストボックス68の側壁68cには、透過センサ67の透過光71aが通過できるように窓68aが形成されている。図5に示すように、ダストボックス68を横切る透過光71aに対応するダストボックス68の内壁68dには、プリズム70が設けられている。
したがって、発光部67aからの透過光71aは、窓68aを通過してプリズム70で反射光71bとなって、受光部67bで受光される。このとき、ダストボックス68内に穿孔屑DSが満杯になっていると、透過光71aは、穿孔屑DSに遮られて、受光部67bに受光されない。この場合、制御部151は、シートが満杯であると判断して、穿孔屑DSを取り除くようにユーザに報せるとともに、パンチユニット60を停止させる。この場合、制御部151は、装置本体201の制御部150にも報せて、装置本体201を停止させてもよい。
また、穿孔屑DSを処理するため、ダストボックス68をケーシング20から取り出した場合、プリズム70もダストボックス68と一体に引き出されるため、受光部67bは、発光部67aの透過光を受光することができない。この場合においても、制御部151は、パンチユニット60を停止させる。
このように、検知センサとしての透過センサ67は、ダストボックス68内の穿孔屑DSが満杯であることを検知可能で、かつケーシング20にダストボックス68が装着されていることも検知可能であり、1つで2つの役目をしている。
なお、プリズム70の代わりに鏡や反射率の高い金属板などの反射板を設けてもよい。或いは、ダストボックス68の内壁68dの透過光71aが照射される部分の表面を反射し易くして、反射板の代わりにしてもよい。こららの場合、透過光71aは、反射板や反射し易くした部分に斜めに当てて、反射光71bを斜めに反射させ、反射光71bと重ならないようにする必要がある。
ところで、本実施形態のパンチユニット60は、バッファ経路P3にシートが詰まった場合、詰まったシートを除去するシート処理を容易に行える構造になっている。以下、その構造について説明する。
図6は、図2におけるシート処理装置において、バッファ経路P3をダストボックス側から見た図である。シートを案内するシート案内部としてのバッファ経路P3は、シートの両面を案内する1対のガイド部材としてのガイド板P3a,P3b(図2)を有している。ダストボックス68は、本体に取り出し可能にバッファ経路P3に沿って設けられている。
前記1対のガイド板P3a,P3bの内、ダストボックス68に近い側のガイド板P3aには、開放部としての開口部P3cが形成されている。この開口部P3cは、ダストボックス68が取り出されたとき形成される空間部SP(図2)によって開放されるようになっている。
このような構成において、図2のバッファ経路P3に、シート詰まりが発生した場合、まず、ダストボックス68をケーシング20から取り出す。すると、ダストボックス68を取り出した後に、空間部SPが生じる。すると、今まで、ダストボックス68によって塞がれていた開口部P3cが、空間部SPと連通することになる。
これによって、ユーザは、空間部SPから手を差し入れて、バッファ経路P3に詰まったシートを開口部P3cから取り出すことができる。なお、ユーザが空間部SPに手を差し入れても、パンチユニット60は制御部151の制御によって停止しているので、安全性は確保されている。
図7は、他の実施形態のシート処理装置のシート搬送方向に沿った断面図である。図8は、図7の状態からダストボックスを取り出した状態の図である。
図1乃至図6における、ダストボックス68とバッファ経路P3は、別々になっているが、図7に示すように、ダストボックス68の側壁68bと、ダストボックス68側のガイド板P3aとを兼用してもよい。図7のシート処理装置310において、図2のシート処理装置210と同一部分については、同一符号を付してその部分の説明は省略する。
このような構成において、図8に示すようにバッファ経路P3でシート詰まりが発生した場合、ダストボックス68を取り出すと空間部SPが形成され、かつガイド板P3aが無くなり、その部分が開口部P3dとなる。
これによって、ユーザは、空間部SPから手を差し入れて、バッファ経路P3に詰まったシートを開口部P3dから取り出すことができる。この場合においても、ユーザが空間部SPに手を差し入れても、パンチユニット60は制御部151の制御によって停止しているので、安全性は確保されている。
以上説明したシート処理装置は、処理手段としてのパンチユニット60のダストボックス68を収納する空間部SPと、詰まったシートを取り出す処理スペースとを兼用することができる。よって、シート処理装置は、処理スペースを確保する必要がなくなり、シート処理装置の小型化に対応することができる。また、シート処理装置は、空間部を利用して詰まったシートを取り出すので、シートの取り出しが容易になり、シートを取り出すシート処理時間を短縮することができる。
なお、以上の説明では、本体から取り出す必要性のある処理手段として、ダストボックス68を例にして説明したが、本体から取り出す必要性のある処理手段として、他に、中綴じステープルユニット40がある。この中綴じステープルユニット40は、シート束を綴じる針を補充したり、交換したりする場合、針を収納する不図示のカートリッジを取り出す必要がある。したがって、第2搬入経路P2に開放部を形成して、カートリッジを取り出した後の空間部から、第2搬入経路P2に詰まったシートを取り除くことができる。よって、処理手段は、ダストボックスに限定されるものではない。
P シート
D 原稿
DS 穿孔屑
P3 バッファ経路(シート案内部)
P3a ガイド板(1対のガイド部材、処理手段に近い側のガイド部材)
P3b ガイド板(1対のガイド部材)
SP 空間部
P3c 開口部(開放部)
P3d 開口部(開放部)
2 画像形成部
11 画像読取装置
15 原稿送り装置
20 ケーシング(本体)
21 スタックトレイ
40 中綴じステープルユニット(処理手段)
44 中折りユニット
60 パンチユニット(処理手段)
62 パンチ
67 透過センサ(検知センサ)
67a 発光部
67b 受光部
68 ダストボックス
68a 窓
68c ダストボックスの側壁
70 プリズム
71a 透過光
71b 反射光
74 ダイ
75 通過部
150 制御部
151 シート処理装置の制御部
200 画像形成装置
201 画像形成装置の装置本体
210 シート処理装置
310 シート処理装置
D 原稿
DS 穿孔屑
P3 バッファ経路(シート案内部)
P3a ガイド板(1対のガイド部材、処理手段に近い側のガイド部材)
P3b ガイド板(1対のガイド部材)
SP 空間部
P3c 開口部(開放部)
P3d 開口部(開放部)
2 画像形成部
11 画像読取装置
15 原稿送り装置
20 ケーシング(本体)
21 スタックトレイ
40 中綴じステープルユニット(処理手段)
44 中折りユニット
60 パンチユニット(処理手段)
62 パンチ
67 透過センサ(検知センサ)
67a 発光部
67b 受光部
68 ダストボックス
68a 窓
68c ダストボックスの側壁
70 プリズム
71a 透過光
71b 反射光
74 ダイ
75 通過部
150 制御部
151 シート処理装置の制御部
200 画像形成装置
201 画像形成装置の装置本体
210 シート処理装置
310 シート処理装置
Claims (8)
- 本体と、
シートを案内するシート案内部と、
前記本体に取り出し可能に前記シート案内部に沿って設けられて、シートを処理する処理手段と、
前記処理手段が取り出された後の空間部と前記シート案内部とを連通する開放部と、を備え、
前記シート案内部に詰まったシートを、前記開放部を介して前記空間部から取り出せる、
ことを特徴とするシート処理装置。 - 前記シート案内部は、シートの両面を案内する1対のガイド部材を有し、
前記開放部は、前記1対のガイド部材の内、前記処理手段に近い側のガイド部材に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。 - 前記シート案内部は、シートの両面を案内する1対のガイド部材を有し、
前記1対のガイド部材の内、一方のガイド部材が、前記処理手段の側壁と兼用されており、
前記開放部は、前記処理手段が取り出されたとき開放される、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。 - 前記処理手段が、穿孔屑が集められるダストボックスを有するパンチユニットであり、前記ダストボックスが前記本体から取り出し可能であり、
前記空間部は、前記ダストボックスを前記本体から取り出した後に形成される、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート処理装置。 - 前記シート案内部は、シートの両面を案内する1対のガイド部材を有し、
前記開放部は、前記1対のガイド部材の内、前記処理手段に近い側のガイド部材に形成されて、前記ダストボックスが取り出されたとき開放される、
ことを特徴とする請求項4に記載のシート処理装置。 - 前記シート案内部は、シートの両面を案内する1対のガイド部材を有し、
前記1対のガイド部材の内、一方のガイド部材が、前記ダストボックスの側壁と兼用されており、
前記開放部は、前記ダストボックスが取り出されたとき開放される、
ことを特徴とする請求項4に記載のシート処理装置。 - 前記ダストボックス内の穿孔屑が満杯であることを検知可能で、かつ前記本体に前記ダストボックスが装着されていることを検知可能な検知センサを備えた、
ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載のシート処理装置。 - シートに画像を形成する画像形成部と、
シートの処理をするシート処理装置と、を備え、
前記シート処理装置は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート処理装置である、
ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009016855A JP2010175722A (ja) | 2009-01-28 | 2009-01-28 | シート処理装置と画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009016855A JP2010175722A (ja) | 2009-01-28 | 2009-01-28 | シート処理装置と画像形成装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2010175722A true JP2010175722A (ja) | 2010-08-12 |
Family
ID=42706780
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JP2009016855A Withdrawn JP2010175722A (ja) | 2009-01-28 | 2009-01-28 | シート処理装置と画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010175722A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012018025A1 (ja) | 2010-08-04 | 2012-02-09 | 三菱製鋼株式会社 | 湾曲バネ及びスライド機構 |
JP2017114678A (ja) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | マックス株式会社 | ステープラ、後処理装置及び画像形成システム |
-
2009
- 2009-01-28 JP JP2009016855A patent/JP2010175722A/ja not_active Withdrawn
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