JP2010175138A - アキュームレータ支持部材、空気調和機用室外機 - Google Patents

アキュームレータ支持部材、空気調和機用室外機 Download PDF

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Abstract

【課題】アキュームレータからの荷重に対して高い剛性を備えたアキュームレータ支持部材を提案する。
【解決手段】室外機のケーシングの底部6に対して起立する平板状の起立部7と、起立部7の上端側及び下端部における両側部に設けられた平板状部材からなる第1、第2腕部12,13及び第1、第2足部10,11とを備え、第1、第2腕部12,13は、一側縁部が起立部7の両側部に対し該起立部7の起立方向に沿ってそれぞれ結合され上端部でアキュームレータ4を支持し、第1、第2足部10,11は、一側縁部が前記起立部7の両側部に対し該起立部7の起立方向に沿ってそれぞれ結合され下端部でケーシングの底部6に支持されるアキュームレータ支持部材5を構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、アキュームレータを空気調和機用室外機のケーシングに取り付けるための支持部材に関する。
空気調和機用室外機には、圧縮機の吸入側にアキュームレータが設けられている。このアキュームレータは、アキュームレータ支持構造によって当該室外機のケーシングに固定される。例えば下記特許文献1には、アキュームレータが固定台(アキュームレータ支持部材)を介して室外機におけるケーシングの底板に固定される空気調和機用室外機において、前記固定台として、空気調和機用室外機の底板に対して起立する長板状の起立板と、該起立部に対して直交し、且つ当該固定台が取り付けられる室外機ケースの底面に密着する面を有するように、前記起立板に対して水平方向に結合する取付板と、前記起立板に対して直交し、且つ、前記室外機ケースの底面に平行な態様で前記起立板に対して水平方向に結合する載置板とを備え、前記取付板を前記ケーシングの底板に締結し、該載置板の上面でアキュームレータを支持する固定台が開示されている。
特開平08−136008号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されている固定台にあっては、起立板に対する載置板の姿勢を一定に維持するための剛性や、取付板に対する起立板の姿勢を一定に維持するための剛性が不足していた。そのため、空気調和機用室外機の運搬等によって該室外機に振動が加わると、その振動に伴うアキュームレータからの荷重変化によって、起立板と載置板とが近接離反したり、取付板と起立板とが近接離反したりするように前記固定台が比較的大きく弾性変形し、比較的重量の大きいアキュームレータが比較的大きな振幅で変位(振動)する。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、アキュームレータからの荷重に対して高い剛性を備えたアキュームレータ支持部材を提案することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、空気調和機用室外機のケーシング内部に内蔵されるアキュームレータ(4)をその下部で支持し、前記ケーシングの底面(6)に取り付けられるアキュームレータ支持部材(5)であって、前記ケーシングの底面(6)に対して起立する平板状の起立部(7)と、前記起立部(7)の上端側において該起立部(7)の両側部に予め定められた間隔を介して設けられた平板状部材からなる第1及び第2腕部(12,13)と、前記起立部(7)の下端側において該起立部(7)の両側部に予め定められた間隔を介して設けられた平板状部材からなる第1及び第2足部(10,11)とを備え、前記第1及び第2腕部(12,13)は、当該第1及び第2腕部(12,13)を構成する各平板状部材の一側縁部が前記起立部(7)の両側部に対し該起立部(7)の起立方向に沿ってそれぞれ結合されてその上端部で前記アキュームレータ(4)を支持し、前記第1及び第2足部(10,11)は、当該第1及び第2足部(10,11)を構成する各平板状部材の一側縁部が前記起立部(7)の両側部に対し該起立部(7)の起立方向に沿ってそれぞれ結合されてその下端部で前記ケーシングの底面(6)に支持されるアキュームレータ支持部材(5)である。
この発明によれば、平板状部材からなる前記第1及び第2腕部を、当該第1及び第2腕部を構成する各平板状部材の一側縁部が前記起立部の両側部に対し該起立部の起立方向に沿ってそれぞれ結合してその上端部で前記アキュームレータを支持するように構成し、且つ、平板状部材からなる前記第1及び第2足部を、当該第1及び第2足部を構成する各平板状部材の一側縁部が前記起立部の両側部に対し該起立部の起立方向に沿ってそれぞれ結合してその下端部で前記ケーシングの底面に支持されるように構成したので、鉛直方向の荷重を支えるアキュームレータ支持部材は、前記第1,第2腕部及び第1,第2足部が起立部に対しその起立方向に沿って結合する構成を備えることによって、従来に比して、アキュームレータからの荷重に対する剛性が高いアキュームレータ支持部材を実現することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアキュームレータ支持部材(5)において、前記第1及び第2腕部(12,13)のうち少なくとも前記起立部(7)に結合する側の所定部位は、前記起立部(7)に近い部位ほど平面領域が大きく形成されているものである。
この発明によれば、前記第1及び第2腕部のうち少なくとも前記起立部に結合する側の所定部位を、前記起立部に近い部位ほど平面領域が大きくなるように形成したので、起立部に対する前記第1及び第2腕部の姿勢を一定に維持するための高い剛性を確保しつつ、第1、第2腕部を一定の幅(前記起立部との結合部分の長さ)で平面領域が広がる構成に比してアキュームレータ支持部材の肉を可及的に低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のアキュームレータ支持部材(5)において、前記第1及び第2腕部(12,13)は、予め定められた端部がL字形状に折り曲げられてなる鍔部(12b,12c,13b,13c)を有するものである。
この発明によれば、前記第1及び第2腕部は、予め定められた端部がL字形状に折り曲げられてなる鍔部を備えたので、前記第1及び第2腕部自体の変形を発生し難くすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のアキュームレータ支持部材(5)において、前記第1及び第2足部(10,11)のうち少なくとも前記起立部(7)に結合する側の所定部位は、前記起立部(7)に近い部位ほど平面領域が大きく形成されているものである。
この発明によれば、前記第1及び第2足部のうち少なくとも前記起立部に結合する側の所定部位を、前記起立部に近い部位ほど平面領域が大きくなるように形成したので、起立部に対する前記第1及び第2足部の姿勢を一定に維持するための高い剛性を確保しつつ、第1、第2足部を一定の幅(前記起立部との結合部分の長さ)で平面領域が広がる構成に比してアキュームレータ支持部材の肉を可及的に低減することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のアキュームレータ支持部材(5)において、前記第1及び第2足部(10,11)は、予め定められた端部がL字形状に折り曲げられてなる鍔部(10b,10c,11b,11c)を有するものである。
この発明によれば、前記第1及び第2足部に、予め定められた端部がL字形状に折り曲げられてなる鍔部を備えたので、前記第1及び第2足部自体の変形を発生し難くすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載のアキュームレータ支持部材において、前記起立部(7)の両側部うち前記第1腕部(12)及び前記第1足部(10)の間の部位と前記第2腕部(13)及び前記第2足部(11)の間の部位とに、予め定められた間隔を介して設けられた平板状部材からなる第1及び第2補強部(14,15)を更に備え、前記第1及び第2補強部(14,15)は、当該第1及び第2補強部(14,15)を構成する各平板状部材の一側縁部が前記起立部(7)の両側部に対し該起立部(7)の起立方向に沿ってそれぞれ結合されているものである。
この発明によれば、前記第1腕部及び前記第1足部の間の部位と前記第2腕部及び前記第2足部の間の部位とに、予め定められた間隔を介して設けられた平板状部材からなる第1及び第2補強部を、当該第1及び第2補強部を構成する各平板状部材の一側縁部が前記起立部の両側部に対し該起立部の起立方向に沿ってそれぞれ結合される形で設けたので、アキュームレータ支持部材の座屈をできるだけ抑制し、アキュームレータからの荷重に対する剛性が高いアキュームレータ支持部材を実現することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載のアキュームレータ支持部材(5)において、金属を材質として形成されているものである。
この発明によれば、アキュームレータ支持部材を金属で構成したので、アキュームレータからの荷重に対する剛性が高いアキュームレータ支持部材を実現することができる。
請求項8に記載の発明は、アキュームレータ(4)と、前記アキュームレータ(4)をその下部で支持し、空気調和機用室外機のケーシングのうち前記アキュームレータ(4)の底面(6)に取り付けられる請求項1乃至7の何れかに記載のアキュームレータ支持部材(5)とを備える空気調和機用室外機である。
この発明によれば、空気調和機用室外機の運搬等によって該室外機に振動が加わった場合であっても一定の位置でアキュームレータが支持される空気調和機用室外機を実現することができる。
本発明によれば、アキュームレータからの荷重に対して高い剛性を備えたアキュームレータ支持部材、及び、アキュームレータがより確実に固定された空気調和機用室外機を実現することができる。よって、空気調和機用室外機の運搬等によって該室外機に振動が加わった場合であっても、アキュームレータをほとんど変位(振動)させることなく支持する構成を実現することができる。
空気調和機用室外機におけるアキュームレータ支持部材の周辺の構成を示す斜視図である。 (a)は、アキュームレータがアキュームレータ支持部材に支持されている状態を示す斜視図、(b)は、アキュームレータがアキュームレータ支持部材に支持されている状態において、アキュームレータとアキュームレータ支持部材とが接触している部分を拡大した拡大図、(c)は、アキュームレータ支持部材単体の斜視図である。 アキュームレータ支持部材の利点の説明図である。
以下、本発明に係るアキュームレータ支持部材の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、空気調和機用室外機におけるアキュームレータ支持部材の周辺の構成を示す斜視図である。
室外機は、図略のケースを有し、該ケースの内部が仕切板1により2つの部屋2,3に仕切られている。一方の部屋2にはアキュームレータ4が収容されている。以下、この部屋2をアキュームレータ収容室2という。なお、図示していないが、この部屋2には、前記アキュームレータ4の他に圧縮機が収容されており、また、他方の部屋3には、熱交換器やファンが収容されている。アキュームレータ収容室2内に設置されたアキュームレータ4は、その下部が金属製(例えば鉄やステンレス鋼など)のアキュームレータ支持部材5により支持されているとともに、このアキュームレータ支持部材5を介してケーシング底部9に固定されている。
図2(a)は、アキュームレータ4がアキュームレータ支持部材5に支持されている状態を示す斜視図、図2(b)は、アキュームレータ4がアキュームレータ支持部材5に支持されている状態におけるアキュームレータ4とアキュームレータ支持部材5との接触部分を拡大した拡大図、図2(c)は、アキュームレータ支持部材5単体の斜視図である。なお、図2(a)〜(c)では、アキュームレータ4及びアキュームレータ支持部材5以外の部材の図示は省略している。また、図2(b)において紙面に直交する方向を左右方向、図2(b)の右側を前、左側を後というものとする。
図2(a),(b)に示すように、アキュームレータ支持部材5は、円柱形状を有するアキュームレータ4をその下部で支持するものであり、起立部7と、ベース部8と、アキュームレータ載置部9とを備えている。
起立部7は、略平板形状を有する部位であり、アキュームレータ支持部材5がケーシング底部6に取り付けられたときに前記ケーシング底部6に対して起立する。
ベース部8は、前記起立部7における下端側の左右両側方から前方に向かって延びる第1、第2足部10,11を有する。第1、第2足部10,11は、左右方向に所定間隔L1だけ離間する。
第1,第2足部10,11は、略平板形状を有する平板部10a,11aと、平板部10a,11aに対しその前端で直交する第1鍔部10b,11bと、該平板部10a,11aに対しその下端で直交する第2鍔部10c,11c(第1鍔部10cは図面には表れていない)とを有する。
平板部10a,11aは、前記起立部7がなす平面と略直交し、且つ、アキュームレータ支持部材5がケーシング底部6に取り付けられたときに、一側縁部が前記起立部7の両側部に対し該起立部7の起立方向に沿ってそれぞれ結合されており(結合部分K1)、アキュームレータ支持部材5がケーシング底部6に取り付けられると該ケーシング底部6に対して起立する。
また、平板部10a,11aのうち前記起立部7との結合部分K1から前方所定長さまでの領域においては、前記起立部7に近い部位ほど平面領域が大きくなるように形成されている。なお、その他の部位は先端側が若干大きな幅を有するように形成されている。
第1鍔部10b,11bは、前記平板部10a,11aの上縁部分において該平板部10a,11aに対し直交する部位であり、主に、第1鍔部10b,11b自身を変形し難くすると共に、冷媒配管又は配線を載置又は支持するために形成された部位である。
第2鍔部10c,11cは、第1鍔部10b,11bと同様、前記平板部10a,11aの下縁部分において該平板部10a,11aに対し直交する部位であり、主に、第2鍔部10c,11c自身を変形し難くすると共に、アキュームレータ支持部材5をケーシング底部6に対し安定して起立させるために形成された部位である。第1鍔部10b,11b、第2鍔部10c,11は、例えば折り曲げられることにより形成される。
第2足部11における平板部11aの前端には、側面視でU字形状を有する係止部11dが形成されている。係止部11dは、ケーシング底部6の端部に形成された鍔部6aに係合される部位である。アキュームレータ支持部材5は、この係止部11dで前記ケーシング底部6に螺子で締結されることにより固定される。
アキュームレータ載置部9は、前記起立部7における上端側の左右両側部から前方に向かって延びる第1、第2腕部12,13を有する。第1、第2腕部12,13は、左右方向に所定間隔L2だけ離間する。
第1,第2腕部12,13は、略平板形状を有する平板部12a,13aと、該平板部12a,13aに対しその前端で直交する第1鍔部12b,13bと、該平板部12a,13aに対しその下端で直交する第2鍔部12c,13c(第2鍔部12cは図面には表れていない)とを有する。
平板部12a,13aは、前記起立部7がなす平面と略直交し、且つ、アキュームレータ支持部材5がケーシング底部6に取り付けられたときに、一側縁部が前記起立部7の両側部に対し該起立部7の起立方向に沿ってそれぞれ結合されており(結合部分K2)、アキュームレータ支持部材5がケーシング底部6に取り付けられると該ケーシング底部6に対して直交する姿勢となる。
また、平板部12a,13aのうち前記起立部7との結合部分K2から前方所定長さまでの領域においては、前記起立部7に近い部位ほど平面領域が大きくなるように形成されている。なお、その他の部位は先端側が若干大きな幅を有するように形成されている。このような構成を備えた平板部12a,13aは、上端縁で前記アキュームレータを支持する。
第1鍔部12b,13bは、前記平板部12a,13aの上縁部分において該平板部12b,13bに対し直交する部位であり、主に、第1鍔部12b,13b自身を変形し難くすると共に、空気調和機用室外機のケース壁面に面接触してアキュームレータ支持部材5をケーシング底部6に安定して起立させるために形成された部位である。
第2鍔部12c,13cは、第1鍔部12b,13bと同様、前記平板部12a,13aの下縁部分において該平板部12a,13aに対し直交する部位であり、主に、第2鍔部12c,13c自身を変形し難くすると共に、主に、図略の締結部材を用いて冷媒配管又は配線を支持(固定)するために形成された部位である。
起立部7の上端縁と、第1,第2腕部10,11の平板部12a,13aにおける上端縁は、アキュームレータ4の下面にフィットするように、アキュームレータ4の下面の形状に合わせて形成されている。これにより、起立部7の上端縁及び第1,第2腕部10,11の平板部12a,13aにおける上端縁にアキュームレータ4が載置されたときに、アキュームレータ支持部材5はアキュームレータ4をその下部で安定して支持することができる。
前記起立部7における第1足部10及び第1腕部12の間と第2足部11と第2腕部13との間の左右両側方から前方に向かって延びる第1、第2補強部14,15を有する。第1、第2補強部14,15は、前記起立部7がなす平面と略直交する平板状の部位であり、アキュームレータ支持部材5がケーシング底部6に取り付けられたときに、一側縁部が、前記起立部7の両側部に対し該起立部7の起立方向に沿ってそれぞれ結合されている。
これらアキュームレータ載置部9、起立部7、ベース部8及び第1,第2補強部14,15によって、図2(b)に示すように、アキュームレータ支持部材5は左右側面視で略「U」字状の形状をなし、アキュームレータ載置部9、起立部7及びベース部8により囲まれてなる間隙が、冷媒配管や配線(図2(b)において点線で示している)を配置するための空間Sとして形成されている。
本実施形態においては、1枚の金属板を曲折整形することにより起立部7、第1、第2足部10,11、第1、第2腕部12,13が形成されているが、これに限らず、起立部7、第1、第2足部10,11及び第1、第2腕部12,13に相当する部材を別々に作成し、各部材を前述の態様で前記起立部7に溶接することにより、前述した構成を有するアキュームレータ支持部材5を作成するようにしてもよい。
本実施形態のアキュームレータ支持部材5によれば、第1、第2腕部12,13の平板部12a,13aを、前記起立部7がなす平面と略直交し、且つ、アキュームレータ支持部材5がケーシング底部6に取り付けられたときに、一側縁部を、記起立部7の両側部に対し該起立部7の起立方向に沿ってそれぞれ結合した。
したがって、従来に比して、アキュームレータ4からの荷重に対する剛性の高いアキュームレータ支持部材を実現することができる。
図3は、アキュームレータ支持部材5の概略側面図である。図3に示すように、アキュームレータ支持部材5にアキュームレータ4が載置されることにより、第1、第2腕部12,13の重心Oに荷重Fが付与された場合を想定する。またこの場合において、起立部7と第1腕部12との結合線L上の或る点Pに着目する。
このとき、前記荷重Fを、点Pと前記重心Oとを結ぶ線分Qの方向の成分Fxと、該方向に直交する方向の成分Fyとに分解すると、第1腕部12の点Pの部位において、前記成分Fxと同一の大きさで逆向きの抗力Fcが発生する。そして、このような抗力Fcが前記結合線L上の全ての点において発生する。
ここで、従来技術においては、図3(b)の矢印Xで示すように、アキュームレータが載置される部位と前記起立部7とが、側方からみたときに点状とみなせる態様で結合した形態であったため、抗力Fcの合力は非常に小さいものであった。
これに対し、本実施形態のアキュームレータ支持部材5においては、前記起立部7と前記第1,第2腕部12,13とが前記起立部7の起立方向に沿って結合されているため、前記抗力Fcの合力が前記従来技術に比して非常に大きくなる。
これにより、起立部7に対する前記第1、第2足部10a,11aの姿勢を一定に維持するための高い剛性を確保することができる。
また、第1,第2足部10,11の平板部10a,11aを、前記起立部7がなす平面と略直交し、且つ、アキュームレータ支持部材5がケーシング底部6に取り付けられたときに、一側縁部を、前記起立部7の両側部に対し該起立部7の起立方向に沿ってそれぞれ結合したので、前記第1,第2腕部12,13の平板部12a,13aと同様の理由から、従来に比して、起立部7に対する前記第1、第2腕部12a,13aの姿勢を一定に維持するための高い剛性を確保することができる。
さらに、アキュームレータ支持部材5は、前記起立部7における第1足部10及び第1腕部12の間と第2足部11と第2腕部13との間の左右両側方から前方に向かって延びる第1、第2補強部14,15を備え、第1、第2補強部14,15を、前記起立部7がなす平面と略直交する平板状の部位とし、アキュームレータ支持部材5がケーシング底部6に取り付けられたときに、その一側縁部を、前記起立部7の両側部に対し該起立部7の起立方向に沿ってそれぞれ結合した。
これにより、アキュームレータ支持部材5の座屈をできるだけ抑制することができ、アキュームレータ4からの荷重に対する剛性が高いアキュームレータ支持部材5を実現することができる。
これらの結果、従来技術に比して非常に高い剛性を有するアキュームレータ支持部材5を実現することができ、本実施形態のアキュームレータ支持部材5は、例えば空気調和機用室外機の運搬等によって該室外機に振動が加わることで該振動に伴うアキュームレータからの荷重変化を受けても弾性変形が極めて発生し難くなり、各部で締結する螺子の締結状態が緩んだり、多大な負荷が作用する部位が発生したりするのをできるだけ防止することができる。
また、第1、第2足部10,11の平板部10a,11aのうち前記起立部7から前方所定長さまでの領域については、前記起立部7に遠い部位ほど平面領域が小さくなるように形成したので、起立部7に対する前記第1、第2足部10a,11aの姿勢を一定に維持するための高い剛性を確保しながら、第1、第2足部10,11を一定幅(結合部分の長さK1)で延びる部位とする構成に比して、アキュームレータ支持部材5の肉部分を可及的に低減することができる。
同様に、第1、第2腕部12,13の平板部12a,13aのうち前記起立部7から前方所定長さまでの領域については、前記起立部7に遠い部位ほど平面領域が小さくなるように形成したので、起立部7に対する前記第1、第2腕部12a,13aの姿勢を一定に維持するための高い剛性を確保しながら、第1、第2腕部12,13を一定幅(結合部分の長さK2)で延びる部位とする構成に比して、アキュームレータ支持部材5の肉部分を可及的に低減することができる。
また、第1、第2足部10,11の適所に、前記平板部10a,11aに対して直交する鍔部10b,11b,10c,11cを形成したので、これらの鍔部10b,11b,10c,11cを形成しない構成に比して、前記平板部10a,11a自身を変形し難い構造にすることができる。
同様に、第1、第2腕部12,13の適所に、前記平板部12a,13aに対して直交する鍔部12b,13b,12c,13cを形成したので、これらの鍔部12b,13b,12c,13cを形成しない構成に比して、前記平板部12a,13a自身を変形し難い構造にすることができる。
4 アキュームレータ
5 アキュームレータ支持部材
6 ケーシング底部
7 起立部
8 ベース部
9 アキュームレータ載置部
10,11 第1,第2足部
10a,11a 平板部
10b,11b 第1鍔部
10c,11c 第2鍔部
11d 係止部
12,13 第1,第2腕部
12a,13a 平板部
12b,13b 第1鍔部
12c,13c 第2鍔部
14,15 第1、第2補強部
K1,K2 結合部分

Claims (8)

  1. 空気調和機用室外機のケーシング内部に内蔵されるアキュームレータ(4)をその下部で支持し、前記ケーシングの底面(6)に取り付けられるアキュームレータ支持部材(5)であって、
    前記ケーシングの底面(6)に対して起立する平板状の起立部(7)と、
    前記起立部(7)の上端側において該起立部(7)の両側部に予め定められた間隔を介して設けられた平板状部材からなる第1及び第2腕部(12,13)と、
    前記起立部(7)の下端側において該起立部(7)の両側部に予め定められた間隔を介して設けられた平板状部材からなる第1及び第2足部(10,11)と
    を備え、
    前記第1及び第2腕部(12,13)は、当該第1及び第2腕部(12,13)を構成する各平板状部材の一側縁部が前記起立部(7)の両側部に対し該起立部(7)の起立方向に沿ってそれぞれ結合されてその上端部で前記アキュームレータ(4)を支持し、
    前記第1及び第2足部(10,11)は、当該第1及び第2足部(10,11)を構成する各平板状部材の一側縁部が前記起立部(7)の両側部に対し該起立部(7)の起立方向に沿ってそれぞれ結合されてその下端部で前記ケーシングの底面(6)に支持されるアキュームレータ支持部材(5)。
  2. 前記第1及び第2腕部(12,13)のうち少なくとも前記起立部(7)に結合する側の所定部位は、前記起立部(7)に近い部位ほど平面領域が大きく形成されている請求項1に記載のアキュームレータ支持部材(5)。
  3. 前記第1及び第2腕部(12,13)は、予め定められた端部がL字形状に折り曲げられてなる鍔部(12b,12c,13b,13c)を有する請求項1又は2に記載のアキュームレータ支持部材(5)。
  4. 前記第1及び第2足部(10,11)のうち少なくとも前記起立部(7)に結合する側の所定部位は、前記起立部(7)に近い部位ほど平面領域が大きく形成されている請求項1乃至3のいずれかに記載のアキュームレータ支持部材(5)。
  5. 前記第1及び第2足部(10,11)は、予め定められた端部がL字形状に折り曲げられてなる鍔部(10b,10c,11b,11c)を有する請求項4に記載のアキュームレータ支持部材(5)。
  6. 前記起立部(7)の両側部うち前記第1腕部(12)及び前記第1足部(10)の間の部位と前記第2腕部(13)及び前記第2足部(11)の間の部位とに、予め定められた間隔を介して設けられた平板状部材からなる第1及び第2補強部(14,15)を更に備え、
    前記第1及び第2補強部(14,15)は、当該第1及び第2補強部(14,15)を構成する各平板状部材の一側縁部が前記起立部(7)の両側部に対し該起立部(7)の起立方向に沿ってそれぞれ結合されている請求項1乃至5の何れかに記載のアキュームレータ支持部材(5)。
  7. 金属を材質として形成されている請求項1乃至6の何れかに記載のアキュームレータ支持部材(5)。
  8. アキュームレータ(4)と、
    前記アキュームレータ(4)をその下部で支持し、空気調和機用室外機のケーシングのうち前記アキュームレータ(4)の底面(6)に取り付けられる請求項1乃至7の何れかに記載のアキュームレータ支持部材(5)と
    を備える空気調和機用室外機。
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