JP2010174855A - 作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業機が備えるオイルクーラの取付構造において、メンテナンス性を向上させるとともに、製造コストを低減できる構成を提供する。
【解決手段】トラクタは、取付プレート21に支持されるラジエータ22と、ラジエータ22の前方に配置され、取付プレート21に固定状態で支持されるコンデンサ23と、ラジエータ22とコンデンサ23との間に配置されるオイルクーラ25と、を備える。また、トラクタは、オイルクーラ25を取付プレート21に対して横方向にスライド移動させて引出可能とするためのスライド機構を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、作業機に備えられるオイルクーラの支持構造に関するものである。
エンジンで駆動されるトラクタ等の作業機において、ボンネット内の構造を、前側からコンデンサ、オイルクーラ、ラジエータの順に並べて配置する構成が従来から知られている。この構成により、ラジエータ近傍に配置される冷却ファンの風を利用してオイルクーラ及びコンデンサの冷却を行うことができる。このようなエンジンルームの構造を開示したものに例えば特許文献1がある。
特許文献1は、走行作業機のエンジンルーム構造において以下の構成を開示する。即ち、このエンジンルームの構造においては、走行機体に搭載されるエンジンの冷却ファンの前方に、前側からコンデンサとオイルクーラとラジエータが直列に配置される。コンデンサとオイルクーラは、それぞれ一側を支点に前方及び側方に向けて各別に退避回動させてラジエータの前面を開放できるように構成されている。特許文献1は、この構成により、メンテナンス作業を能率よく簡単に行うことができるとしている。
特開2001−3746号公報
作業機において、前側からコンデンサ、オイルクーラ、ラジエータの順に配置しただけの従来の構成では、ラジエータのメンテナンスを行う場合に、オイルクーラの存在が邪魔になって、効率的なメンテナンス作業を行うことができなかった。また、オイルクーラにおいても、前側に配置されるコンデンサの存在によって、メンテナンス作業を行うためのスペースを確保することが難しかった。
この点、特許文献1に開示されるエンジンルーム構造は、コンデンサ及びオイルクーラを回動させることで、ラジエータの前方を開放してメンテナンス性を向上させることができる。しかし、コンデンサ及びオイルクーラを回動させるための機構を備える必要があり、構成が複雑になって、製造コストの効果的な低減が困難であった。また、ラジエータをメンテナンスするためには、コンデンサを回動させた上でオイルクーラを退避させる手順を踏まなければならないため、メンテナンスの作業効率の向上という観点からも改善の余地があった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業機が備えるオイルクーラの支持構造において、メンテナンス性を向上させるとともに、製造コストを低減できる構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下のように構成される作業機が提供される。即ち、作業機は、支持体に支持されるラジエータと、前記ラジエータの前方又は後方に配置され、前記支持体に固定状態で支持されるコンデンサと、前記ラジエータと前記コンデンサとの間に配置されるオイルクーラと、を備える。また、作業機は、前記オイルクーラを前記支持体に対して横方向にスライド移動させて引出可能とするためのスライド機構を備える。
これにより、オイルクーラを横方向にスライド移動させることで、オイルクーラを露出させるとともに、ラジエータのオイルクーラ側のスペースを開放することができる。従って、ラジエータ及びオイルクーラのメンテナンス作業を行うためのスペースを容易に確保することができる。
前記の作業機においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記スライド機構は、左右方向に延びる上下一対のレールと、前記レールに対してスライド移動可能なフレームと、を有する。そして、前記フレームに前記オイルクーラが支持される。
これにより、フレームを上下のレールに対してスライド移動させることでオイルクーラの移動を容易に行うことができるので、メンテナンス作業を一層効率的に行うことができる。また、上下のレールとフレームによってスライド機構を簡易に構成することができるので、製造コストを低減できる。
前記の作業機においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、作業機は、前記オイルクーラの左右方向の移動ストロークの一端を規制する第1規制部と、前記移動ストロークの他端を規制する第2規制部と、を備える。
これにより、オイルクーラを引き出し過ぎて外れてしまったり、前記オイルクーラを押し込み過ぎて引き出した側と反対側にオイルクーラが突出したりすることを防止できる。また、メンテナンス作業等が終わってオイルクーラを収納するときに規制部によってオイルクーラの位置決めが行われるので、オイルクーラを正しい位置に速やかに戻すことができる。
前記の作業機においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記オイルクーラには、当該オイルクーラへオイルを導く第1オイル管と、前記オイルクーラから排出されたオイルを導く第2オイル管と、が接続されている。前記第1オイル管及び前記第2オイル管は、ともに、少なくとも前記オイルクーラの近傍部分が変形可能な軟管で構成されている。前記第1オイル管及び前記第2オイル管の何れにおいても、前記支持体の下方では、前記オイルクーラの左右方向の中央部よりも当該オイルクーラの引出側寄りの位置を通るように配置される。前記軟管のそれぞれは、前記オイルクーラを収納した状態で、当該オイルクーラに湾曲した状態で接続されている。
これにより、オイルクーラのスライド移動に伴って軟管が変形するので、オイル管を取り外すことなくオイルクーラを引き出すことができる。また、オイルクーラの収納位置で軟管が湾曲しながら当該オイルクーラに接続されているので、軟管に長さの余裕を確保することができ、軟管を過大に変形させることなくオイルクーラをスムーズにスライド移動させることができる。また、支持体の下方では、オイルクーラの引出側寄りをオイル管が通るように配置されているので、オイルクーラの引出ストロークを大きく確保することができる。
本発明の一実施形態に係るトラクタの側面図。 ボンネット内のエンジン前面側の一部を示した斜視図。 オイルクーラ及びラジエータの様子を示した斜視図。 収納位置のオイルクーラ及びラジエータの様子を示した正面図。 引出位置のオイルクーラ及びラジエータの様子を示した正面図。 オイルクーラをスライドさせるための構成を概略的に示した側面断面図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るトラクタ10を示した側面図である。図2は、ボンネット20内のエンジン19前面側の一部を示した斜視図である。なお、以下の説明では、単に「左側」「右側」等というときは、トラクタ10が前進する方向に向かって左側及び右側を意味するものとする。
図1に示す農作業用の作業車両(作業機)としてのトラクタ10は、プラウ、ハロー、ローダ等の各種装置を必要に応じて装着し、様々な種類の作業を行うことが可能に構成されている。このトラクタ10の前後には前車輪14及び後車輪15が配置されている。トラクタ10の前部にはボンネット20が配置され、このボンネット20は内部を露出できるように開閉可能に構成されている。
このボンネット20内にはエンジン19が収容されている。このエンジン19は、トラクタ10が備える機体フレーム11に、直接又は防振部材等を介して支持されている。ボンネット20の後方にはオペレータが搭乗するためのキャビン16が配置されており、このキャビン16の内部には各種の操作を行うための図略の操作部及び座席部が備えられている。トラクタ10のオペレータは、前記操作部を介して、トラクタ10の走行操作等を行うことができる。
エンジン19は、前後方向に延びるクランク軸を有しており、このクランク軸の回転動力を各部に伝達可能に構成されている。このクランク軸はエンジン19のシリンダブロックから前方に突出し、その端部には、冷却ファン28を回転駆動するための図略のプーリ及びベルト等が配置されている。また、クランク軸の後端には図示しないフライホイールが固定されており、このフライホイールの回転がクラッチ及びシャフト等を介して図略のミッションケースに内蔵されたギア等の動力伝達機構に伝達され、適宜変速された後、リアアクスル装置33に伝達され、後車輪15を駆動する。
図1及び図2に示すように、ボンネット20内のエンジン19の前面側には、ラジエータ22と、オイルクーラ25と、コンデンサ23と、レシーバドライヤ24と、バッテリ27と、エアクリーナ29と、燃料クーラ12と、サブタンク26と、を含む各種の設備が配置されている。これらの装置は、トラクタ10の機体フレーム11に固定された板状の取付プレート(支持体)21の上面側に配置されている。図2に示すように、取付プレート21の前側端部は平面視でやや丸みを帯びた形状となっており、全体的な輪郭が略U字状となるように構成されている。
ラジエータ22は、起立した状態で取付プレート21に固定されたラジエータフレーム39に支持されている。また、ラジエータ22は、エンジン19のウォータジャケット内の冷却水を循環させるための循環経路を有している。ラジエータ22の循環経路中には、冷却コア、アッパタンク及びロアタンク等が配置されている。前記冷却コアは、チューブ及びフィン等から構成されており、アッパタンクとロアタンクとによって上下方向で挟み込まれる形となっている。アッパタンク及びロアタンクは、冷却コアのチューブによって接続されるとともに、それぞれが配管等を介してエンジン19のウォータジャケットに接続されている。また、ラジエータ22の近傍には、当該ラジエータ22のオーバーフロー分の冷却水を貯留するためのサブタンク26が配置される。エンジン19側から送られてきた冷却水は、この循環経路を通過することで冷却され、再びエンジン19側に戻される。
また、ラジエータ22の前面側には、藁屑、塵埃、虫等のダストから当該ラジエータ22を防塵するためのラジエータ用防塵ネット71が配置されている。このラジエータ用防塵ネット71は、ラジエータ22を支持するラジエータフレーム39に対して取り付けられている。
オイルクーラ25は、ミッションケースに内蔵されたギア等の動力伝達機構やリアアクスル装置33内の潤滑油(各種油圧機器の作動油としても用いられる)を冷却するためのものである。このオイルクーラ25は、ラジエータ22の前面側であってコンデンサ23の後面側の位置に、支持構造60を介して取付プレート21に支持されている。オイルクーラ25の内部には複数の管路が平行に並列配置されており、この複数の管路の内部をオイルが通過可能に構成されている。前記管路と管路との間には多数のフィンが配置されており、その放熱効果によってオイルを冷却することができる。なお、このオイルクーラ25の支持構造の詳細は後述する。
オイルクーラ25には、オイルを循環するための第1オイル管35及び第2オイル管36が接続されている。第1オイル管35は、トラクタ10に装着される各種の作業機の昇降動制御のために駆動される図示しないシリンダへの作動油の流れを切り換えるバルブ装置32に接続されている。一方、第2オイル管36は前記リアアクスル装置33に接続されている。
この構成で、作動油タンクとしてのリアアクスル装置33に貯留されているオイルは、エンジン19によって駆動される図略の油圧ポンプによって、前記バルブ装置32をはじめとする各種装置に供給される。バルブ装置32でドレンされたオイルは、第1オイル管35を通ってオイルクーラ25に送られ、冷却される。その後、オイルはオイルクーラ25から第2オイル管36を通ってリアアクスル装置33に戻される。
燃料クーラ12は、エンジン19と燃料タンクの間の燃料経路に配置されており、エンジン19から戻された余剰燃料を冷却するためのものである。この燃料クーラ12は、本実施形態では、ラジエータ22の上部近傍にその長手方向を左右に向けた状態で配置されている。
本実施形態のトラクタ10において、ラジエータ22の前面側にはオイルクーラ25が配置され、後面側には冷却ファン28(図1)が配置されている。このオイルクーラ25の前面側にコンデンサ23が配置されている。また、前記コンデンサ23の更に前側にバッテリ27が配置されている。
また、コンデンサ23の上部にはブラケットを介してエアクリーナ29が配置されている。エアクリーナ29はホースによってエンジン19に接続されており、エンジン19の吸気構造の一部を構成している。
次に、本実施形態のトラクタ10が備える空調装置について説明する。空調装置は、キャビン16内を冷房することが可能な装置であり、コンデンサ23と、レシーバドライヤ24と、コンプレッサと、膨張弁と、エバポレータと、を主要な構成として備えている。
コンデンサ23は、高圧の液状冷媒を通過させるチューブと、該チューブの周囲にコルゲート式又はプレート式等で構成されるフィンと、を主要な構成として備えた熱交換器である。前記チューブは、多数平行に配置した複数のフィンの間を左右方向又は上下方向に蛇行するように配置されている。
取付プレート21の上面には、それぞれ2本の縦部材及び横部材からなる矩形状のコンデンサフレーム40が、起立した状態で取付プレート21に固定される。前記コンデンサ23の上下左右の周囲は、前記コンデンサフレーム40によって支持(固定)されている。このコンデンサフレーム40の前面には、ダストからコンデンサ23を防塵するためのコンデンサ用防塵ネット41が取り付けられている。
レシーバドライヤ24は、コンデンサフレーム40の縦部材の側方(右側)に図略のブラケットを介して取り付けられている。このレシーバドライヤ24は、コンデンサ23に接続されるとともに、前記膨張弁に接続されている。また、前記コンプレッサは図略の配管を介してコンデンサ23に接続されている。このコンプレッサはエンジン19前部上に配置されて、エンジン19により駆動される。膨張弁とエバポレータはキャビン16内部の天井部分に取り付けられている。
この構成で、前記コンプレッサがエンジン19の駆動力によってVベルトを介して駆動されることで、冷媒となるガスが圧縮されて、高温高圧の半液状の状態でコンデンサ23に送られる。圧縮されたガスが送られたコンデンサ23では冷媒が冷却され、液化が促進されてレシーバドライヤ24へ送られる。レシーバドライヤ24は、液化できなかった冷媒を分離するとともに、乾燥剤やストレーナ等によって水分や不純物を取り除く。この結果、液冷媒のみが配管を介して膨張弁へ送られる。膨張弁では冷媒が噴射されることにより減圧され、エバポレータでは、霧状の冷媒(液体)が気化する際に周囲の熱を奪う。この冷やされたエバポレータに室内ファンで送風を行うと、空気が冷却され、キャビン16内を冷房することができる。エバポレータを出た気化された冷媒は、コンプレッサに戻され、再び圧縮されて液化し、前記冷房サイクルが繰り返される。
次に、図3から図6までを参照して、オイルクーラ25の支持構造60について説明する。図3は、オイルクーラ25及びラジエータ22の様子を示した斜視図である。図4は、収納位置のオイルクーラ25及びラジエータ22の様子を示した正面図である。図5は、引出位置のオイルクーラ25及びラジエータ22の様子を示した正面図である。図6は、オイルクーラ25をスライドさせるための構成を概略的に示した断面図である。
図3から図5までに示すように、本実施形態のオイルクーラ25の支持構造60は、上レール61と、下レール62と、オイルクーラフレーム31と、収納位置規制部(第1規制部)63と、引出位置規制部(第2規制部)66と、を備える。
上レール61は、左右方向に細長く形成されるとともに、側面視において下側を開放した略U字状に形成されている。この上レール61は、ラジエータフレーム39上部の左右に配置される2つのブラケット45を介して、ラジエータ22の前面側で固定されている。
下レール62は、前記上レール61と同様に細長く形成されるとともに、ラジエータ22の前面側に配置されている。下レール62は丸棒状に形成されており、取付プレート21に垂直に設けられるブラケット46によって支持されている。下レール62は、前記上レール61より下側に位置するとともに、前記上レール61と平行に配置されている。
オイルクーラフレーム31は枠組状に形成されており、この枠組の内側にオイルクーラ25を保持している。図6に示すように、オイルクーラフレーム31には、上レール61に沿って往復移動可能な上スライド体81と、下レール62に沿って往復移動可能な下スライド体82と、が取り付けられている。
上スライド体81は、側面視でクランク状に形成された板金状部材であって、オイルクーラフレーム31上部に取り付けられている。上スライド体81は、その上側の端部が、オイルクーラフレーム31上部の背面側から上方に突出しており、下側の端部がオイルクーラフレーム31上部の正面側から下方に突出している。この上スライド体81の上端部には水平な直線状の差込部72が形成されている。図6の上側に示すように、この上スライド体81の差込部72が上レール61の溝に差し込まれており、この溝の内部で左右方向に移動することができる。
図6の下側に示すように、下スライド体82は、オイルクーラフレーム31下部に取り付けられており、左右方向にわたって配置される側面視クランク状のベース板76と、このベース板76の一部に前後方向で対面する対面板77と、によって構成されている。ベース板76の上側の端部は、オイルクーラフレーム31下部の正面側から上方に突出しており、下側の端部は、オイルクーラフレーム31下部の背面側から下方に突出している。対面板77は、側面視でL字状に形成されており、ベース板76に取り付けられている。そして、ベース板76の下側部分と対面板77との間の空間に前記下レール62が差し込まれる形となっている。これにより、下スライド体82が下レール62に跨るようにして支持され、当該下レール62に沿って左右方向に摺動することができる。
このように、本実施形態では、オイルクーラフレーム31と、2本のガイドレール(上レール61及び下レール62)と、2つのスライド体(上スライド体81及び下スライド体82)と、によって、オイルクーラ25を横方向に移動させるためのスライド機構が構成されている。
前記オイルクーラフレーム31には、オイルクーラ25を引出操作するための操作具75が取り付けられている。本実施形態では、前記操作具75として、グリップ部を有するレバー形状のものが採用されている。作業者は、操作具75のグリップ部を掴んで引出側(左側)に引っ張ることで、オイルクーラ25を図3及び図4の太線矢印方向にスライド移動させ、ラジエータ22とコンデンサ23の間から引き抜いて露出させることができる。また、操作具75を掴んで反対方向に押すことで、オイルクーラ25を図5の太線矢印方向にスライド移動させ、元の位置に戻すことができる。
収納位置規制部63は、オイルクーラフレーム31を通常の位置(図3及び図4に示す収納位置)で位置決めするためのものである。この収納位置規制部63は、固定側に配置される蝶ボルト(凸部)64と、オイルクーラフレーム31側に配置される規制板65と、を備えている。
前記蝶ボルト64は、左右の前記ブラケット45のうち引出側(左側)のブラケット45から正面側に突出するように配置されている。この蝶ボルト64は、前記ブラケット45に形成されたネジ孔に捩じ込まれている。一方、規制板65はオイルクーラフレーム31の上部から上方に延びる板金で形成されており、その先端部分には、オイルクーラ25の収納側(右側)を開放させる左右方向の差込溝69が形成されている(図5を参照)。
蝶ボルト64の軸部は規制板65の差込溝69に差込可能に構成されており、当該差込溝69の端部に蝶ボルト64の軸部が当たることによって、オイルクーラフレーム31がそれ以上収納側(右側)に移動しないように規制される。蝶ボルト64が規制板65の差込溝69の端部に接触している状態がオイルクーラフレーム31の収納位置(図4の位置)であり、この収納位置においてオイルクーラ25が機体のほぼ中央に配置されるように、蝶ボルト64及び規制板65の位置が適宜設定されている。また、前記収納位置において蝶ボルト64をつまんで回すことにより、規制板65を締め付け、オイルクーラフレーム31が動かないように固定することができる。
引出位置規制部66は、オイルクーラフレーム31が所定の引出位置(図5の位置)を超えて引き出されないように規制するためのものである。この引出位置規制部66は、オイルクーラフレーム31に固定された前記上スライド体81に取り付けられるボルト(凸部)68と、左右のブラケット45のうち左側(引出側)のブラケット45に配置される平板状の規制突起67と、を備えている。
前記ボルト68は、上スライド体81の差込部72から頭部が正面側に突出するように配置されている。一方、規制突起67は、前記ブラケット45の下端から更に下方へ突出するように、当該ブラケット45と一体的に構成されている。この構成で、図5に示す引出位置までオイルクーラフレーム31が引き出されると、ボルト68と規制突起67とが接触するので、オイルクーラフレーム31がそれ以上引出側(左側)に移動することが規制される。
前記ボルト68及び規制突起67の位置は、前記引出位置においてオイルクーラ25が大きく露出されているように、かつオイルクーラフレーム31が上レール61及び下レール62から外れることのないように、適宜設定されている。従って、作業者がオイルクーラフレーム31を引き出し過ぎて地面に落下させるような事態を防止できる。
図3に示すように、オイルクーラ25の上端部の左側にはオイル流入口が形成されており、このオイル流入口に前記第1オイル管35の一端が接続されている。本実施形態の第1オイル管35は、オイルクーラ25から取付プレート21の近傍箇所までが、ゴム等の柔軟性を有する素材を用いた第1軟管51によって形成されている。第1オイル管35の第1軟管51は、取付プレート21の下面側で第1硬管52に接続されている。この第1硬管52は、エンジン19を支持する機体フレーム11の左右一側(具体的には、オイルクーラ25が引き出される側である左側)に配置され、機体フレーム11に沿って後方へ延びている。
一方、オイルクーラ25の上端部の右側にはオイル排出口が形成されており、このオイル排出口に第2オイル管36の一端が接続されている。第2オイル管36は、第1オイル管35と同様に、オイルクーラ25から取付プレート21の近傍箇所までが第2軟管53で形成されている。この第2軟管53は、取付プレート21の下面側で第2硬管54に接続されている。この第2硬管54は、第1オイル管35の第1硬管52とともに、エンジン19を支持する前記機体フレーム11の左側(オイルクーラ25が引き出される側)に配置され、当該機体フレーム11に沿って後方へ延びている。
このように、第1オイル管35及び第2オイル管36は、取付プレート21の上面側のオイルクーラ25近傍では変形可能な軟管51,53で構成されており、取付プレート21の下面側では硬管52,54によって構成されることになる。これによって、オイルクーラフレーム31をスライド移動させた場合でも、オイルクーラ25近傍の軟管51,53が移動に伴って変形するので、スライド動作をスムーズに行うことができる。
また、図3及び図4に示すように、オイルクーラフレーム31を収納位置に移動させた状態では、第1軟管51及び第2軟管53が、略S字状を描く湾曲状態でオイルクーラ25に接続されている。即ち、本実施形態の軟管51,53の長さは、オイルクーラ25を収納した状態では当該オイルクーラ25に湾曲状に接続されるように、余裕を持って設計されている。従って、オイルクーラフレーム31を引出位置にスライド移動させても、第1オイル管35及び第2オイル管36に無理な力が掛かることなく、オイルクーラ25の引出しをスムーズに行うことができる。
また、本実施形態では、図3に示すように、2つの軟管51,53が硬管52,54にそれぞれ接続される箇所(軟管51,53の基部)は、収納位置のオイルクーラ25の中央部よりも左側寄りに(即ち、オイルクーラ25が引き出される側に)配置される。正面視において、第2軟管53は、オイルクーラ25の右側から左下側に湾曲しながら向かい、取付プレート21の近傍では、収納位置のオイルクーラ25の中心部より左側寄りの位置を通過するように配置されている。一方、第1軟管51は、オイルクーラ25の上側から湾曲しながら右下側に向かい、オイルクーラ25の中央部あたりで左下側に向かうように向きを変え、第2軟管53と同様に、取付プレート21の近傍では、収納位置のオイルクーラ25の中心部より左側寄りの位置を通過するように配置されている。このように、取付プレート21の上面では、軟管51,53がオイルクーラ25を引き出す方向に向かうように構成されているので、オイルクーラ25の収納状態(図4)において第1オイル管35及び第2オイル管36が過剰にダブつくことを防止できるとともに、図5に示すように、オイルクーラ25を大きなストロークで引き出すことができる。
この構成で、作業者は、蝶ボルト64を緩めた後、操作具75を掴んでオイルクーラフレーム31を左側にスライド移動させることで、オイルクーラ25を外部に引き出して大きく露出させることができる。オイルクーラ25が引出位置に移動することによって、ラジエータ22の前面側のスペースに手を容易に差し入れることができ、清掃等が行い易くなる。また、作業者は、オイルクーラ25の前面側に配置されるコンデンサ23を移動させることなく、オイルクーラフレーム31を引き出す簡単な作業によって、ラジエータ22の前面側にメンテナンス作業等のためのスペースを作ることができる。
以上に示すように、本実施形態のトラクタ10は以下のように構成される。即ち、トラクタ10は、取付プレート21に支持されるラジエータ22と、ラジエータ22の前方に配置され、取付プレート21に固定状態で支持されるコンデンサ23と、ラジエータ22とコンデンサ23との間に配置されるオイルクーラ25と、を備える。また、トラクタ10は、オイルクーラ25を取付プレート21に対して左側にスライド移動させて引出可能とするためのスライド機構を備える。
これにより、オイルクーラ25を横方向にスライド移動させることで、オイルクーラ25を露出させるとともに、ラジエータ22のオイルクーラ25側(前面側)のスペースを開放することができる。これによって、ラジエータ22及びオイルクーラ25のメンテナンス作業を行うためのスペースを容易に確保することができる。
また、本実施形態のトラクタ10においては、以下のように構成される。即ち、スライド機構は、左右方向に延びる上レール61及び下レール62と、この上レール61及び下レール62に対してスライド移動可能なオイルクーラフレーム31と、を有する。そして、このオイルクーラフレーム31にオイルクーラ25が支持される。
これにより、オイルクーラフレーム31を上下のレール61,62に対して摺動させることでオイルクーラ25の移動を容易に行うことができるので、メンテナンス作業を一層効率的に行うことができる。また、2本のレール61,62と、オイルクーラフレーム31と、によってスライド機構を簡易に構成することができるので、製造コストを低減できる。
また、本実施形態のトラクタ10は、オイルクーラ25の左右方向の移動ストロークの一端を規制する収納位置規制部63と、移動ストロークの他端を規制する引出位置規制部66と、を備える。
これにより、オイルクーラ25を引き出し過ぎて外れてしまったり、オイルクーラ25を押し込み過ぎて引き出した側と反対側にオイルクーラ25が突出したりすることを防止できる。また、メンテナンス作業等が終わってオイルクーラ25を収納するときに収納位置規制部63によってオイルクーラ25の位置決めが行われるので、オイルクーラ25を正しい位置に速やかに戻すことができる。
また、本実施形態のトラクタ10においては、以下のように構成される。即ち、オイルクーラ25には、バルブ装置32からオイルクーラ25へオイルを導く第1オイル管35と、当該オイルクーラ25から排出されたオイルをリアアクスル装置33へ導く第2オイル管36と、が接続されている。第1オイル管35及び第2オイル管36は、ともに、少なくともオイルクーラ25の近傍部分が変形可能な軟管51,53で構成されている。第1オイル管35及び第2オイル管36の何れにおいても、取付プレート21の下方では、オイルクーラ25の左側(オイルクーラ25の引出側)寄りの位置を通るように配置される。また、それぞれの軟管51,53は、オイルクーラ25を収納した状態で、当該オイルクーラ25に湾曲した状態で接続されている。
これにより、オイルクーラ25のスライド移動に伴って軟管51,53が変形するので、第1オイル管35及び第2オイル管36を取り外すことなくオイルクーラ25を引き出すことができる。また、オイルクーラ25の収納位置で軟管51,53が湾曲しながら当該オイルクーラ25に接続されているので、軟管51,53に長さの余裕を確保することができ、軟管51,53を過大に変形させることなくオイルクーラ25をスムーズにスライド移動させることができる。また、取付プレート21の下方では、第1オイル管35及び第2オイル管36がオイルクーラ25の引出側寄りの位置を通るように配置されているので、オイルクーラ25の引出ストロークを大きく確保することができる。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の構成は更に以下のように変更することができる。
上記実施形態ではコンデンサ23はラジエータ22の前方に配置されているが、コンデンサがラジエータの後方に配置される構成に変更することができる。また、オイルクーラ25を左側ではなく右側へ引き出す構成に変更することができる。
上記実施形態では、上レール61、下レール62及びオイルクーラフレーム31によってオイルクーラ25のスライド移動を可能にしているが、オイルクーラを左右方向に移動させることが可能である限り、適宜その構成を変更することができる。
また、上記実施形態の収納位置規制部63及び引出位置規制部66の構成は、事情に応じて適宜変更することができる。
10 トラクタ(作業機)
21 取付プレート(支持体)
22 ラジエータ
23 コンデンサ
30 オイルクーラ
31 オイルクーラフレーム
32 バルブ装置
33 リアアクスル装置(作動油タンク)
35 第1オイル管
36 第2オイル管
61 上レール
62 下レール
63 収納位置規制部(第1規制部)
66 引出位置規制部(第2規制部)
81 上スライド体
82 下スライド体

Claims (4)

  1. 支持体に支持されるラジエータと、
    前記ラジエータの前方又は後方に配置され、前記支持体に固定状態で支持されるコンデンサと、
    前記ラジエータと前記コンデンサとの間に配置されるオイルクーラと、
    前記オイルクーラを前記支持体に対して横方向にスライド移動させて引出可能とするためのスライド機構と、
    を備えることを特徴とする作業機。
  2. 請求項1に記載の作業機であって、
    前記スライド機構は、
    左右方向に延びる上下一対のレールと、
    前記レールに対してスライド移動可能なフレームと、
    を有し、
    前記フレームに前記オイルクーラが支持されることを特徴とする作業機。
  3. 請求項1又は2に記載の作業機であって、
    前記オイルクーラの左右方向の移動ストロークの一端を規制する第1規制部と、
    前記移動ストロークの他端を規制する第2規制部と、
    を備えることを特徴とする作業機。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の作業機であって、
    前記オイルクーラには、当該オイルクーラへオイルを導く第1オイル管と、前記オイルクーラから排出されたオイルを導く第2オイル管と、が接続されており、
    前記第1オイル管及び前記第2オイル管は、ともに、少なくとも前記オイルクーラの近傍部分が変形可能な軟管で構成されており、
    前記第1オイル管及び前記第2オイル管の何れにおいても、前記支持体の下方では、前記オイルクーラの左右方向の中央部よりも当該オイルクーラの引出側寄りの位置を通るように配置され、
    前記軟管のそれぞれは、前記オイルクーラを収納した状態で、当該オイルクーラに湾曲した状態で接続されていることを特徴とする作業機。
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