JP6530998B2 - ラジエータ及びこれを備えた作業車両 - Google Patents

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本発明は、主として、防塵部材を備えるラジエータに関する。
従来から、トラクタ等の作業車両には、エンジンの冷却水を外部から取り込んだ空気により冷却するラジエータが設けられている。ラジエータの冷却コアに設けられているフィンに塵埃等が詰まると、空気の流れが悪くなって冷却効果を低下させたり、騒音が発生したりする。この詰まりの発生を予防するために、従来の作業車両においては、空気が流れる方向において冷却コアの上流側に塵埃等の混入を阻止する防塵部材が設けられている。特許文献1は、この種のラジエータの防塵装置を開示する。
この特許文献1のラジエータの防塵装置は、ラジエータ側枠部に設けた上下方向のガイドに沿わせて抜き差し自在に設けられる防塵スクリーン(防塵部材)の一部を覆うように縦長の遮蔽板を左右摺動自在に吊持姿勢に支持し、前記遮蔽板を左右駆動機構によって任意のタイミングで、又は適宜設定されたタイミングで往復移動すべく構成している。
特許文献1は、この構成により、防塵スクリーンあるいはラジエータのコアへの塵埃付着を抑制して除塵作業の頻度を少なくし、圃場作業効率の向上を図ることができるとする。
特開2012−148606号公報
しかし、上記特許文献1の構成は、防塵スクリーンが上下方向に抜き差し自在に設けられているため、ラジエータの上方のスペースを有効に活用することが困難である。そして、特許文献1は、防塵スクリーンを上方に引き出してメンテナンスを行う場合に邪魔にならないように、前記遮蔽板の左右駆動機構のリードカム軸をラジエータとは離れた位置に設けている。この結果、左右駆動機構等の配置スペースを別途に設ける必要があって、全体の構成のコンパクト化を図ることが難しかった。
なお、特許文献1には、遮蔽板の左右移動機構をラジエータの上部に組み付ける構造も開示されている。しかしながら、この構成では、防塵スクリーンを抜き出したい場合、先に遮蔽板の左右移動機構を取り外す必要があって、作業の効率を低下させてしまう。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、防塵部材の上側に他の部材を配置することを可能にし、かつ、当該防塵部材を引き出す自由度が高いラジエータを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成のラジエータが提供される。即ち、このラジエータは、熱交換器と、平板状の防塵部材と、第1規制部材と、第2規制部材と、を備える。前記防塵部材は、上側枠と下側枠とを有し、前記熱交換器を通過する空気が流れる方向において前記熱交換器の上流側に配置される。前記第1規制部材は、前記上側枠の一端側の一部を、当該上側枠の長手方向と平行な向きにスライド可能で、かつ前記防塵部材の厚み方向にも上方向にも動かないように規制する。前記第2規制部材は、前記下側枠を、当該下側枠の長手方向と平行な向きにスライド可能で、かつ前記防塵部材の厚み方向にも下方向にも動かないように規制する。前記第1規制部材が前記上側枠を規制する部分の直上方に他の部材が配置されている。前記他の部材は、オーバーフロー分の冷却水を貯留するためのサブタンクへのパイプ部材を含む。
これにより、防塵部材を好適に規制することができるとともに、防塵部材を上側枠又は下側枠の長手方向と平行な方向に引き出す構造を実現できる。また、防塵部材の上側枠の一端側の一部しか第1規制部材によって規制されていないため、防塵部材を水平に少し引き抜いて、上側枠が第1規制部材によって規制されていない状態とすれば、当該防塵部材を斜め上に引き出すことも可能になる。この結果、防塵部材を引き出す自由度を高めることができる。また、防塵部材を引き出すとき、他の部材との接触を回避することができるとともに、サブタンクの配置の自由度を高めることができる。
前記のラジエータにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記防塵部材は、矩形に形成されるとともに、2つの側部枠を備える。2つの前記側部枠は、上下方向に延びる。2つの前記側部枠のうち、前記第1規制部材から遠い側の前記側部枠には、前記防塵部材のスライドをロックできるロック部が設けられている。
これにより、第1規制部材及び第2規制部材により規制された防塵部材のスライドをロックすることができる。
本発明の第2の観点によれば、前記のラジエータを備える作業車両が提供される。
これにより、防塵部材を引き出す自由度の高いラジエータを有するので、防塵部材の上方にある程度の部材を配置しても、当該防塵部材を引き出すことができる。従って、防塵部材の上方のスペースを有効に活用できるので、作業車両の構成のコンパクト化を実現することができる。
本発明の一実施形態に係るラジエータを備えるトラクタの側面図。 ボンネットとボンネットの内部構造との位置関係を示す斜視図。 ボンネットの内部における空気の流れの概略を示す斜視図。 ボンネットの内部構造を示す側面図。 ボンネットの内部構造を示す平面図。 ボンネットの内部構造を示す斜視図。 防塵スクリーンを引き出す様子を示す図。 他の部材が第1規制部材の上方を通過する様子を示す図。 防塵スクリーンのカムロックを拡大して示す側面図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。まず、図1等を参照して、本発明に係るラジエータ22を設けたトラクタ100の全体構成について簡単に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るラジエータ22を備えるトラクタ100の側面図である。なお、以下の説明において「左」、「右」等というときは、トラクタ100が前進する方向に向かって左及び右を意味する。
図1に示す農作業用の作業車両としてのトラクタ100は、プラウ、ローダ等の様々な作業装置を必要に応じて装着し、様々な種類の作業を行うことが可能に構成されている。
このトラクタ100は、図1に示すように、機体2と、左右1対の前輪3と、左右1対の後輪4と、を備える。前輪3は機体2の前部を支持し、後輪4は機体2の後部を支持している。
トラクタ100の機体2の前部にはボンネット9が配置され、このボンネット9は内部を露出できるように開閉可能に構成されている。ボンネット9は流線形状に構成されており、その前部は、前方に近づくに従って上下方向でも左右方向でも細くなるように形成されている。この形状により、走行時の空気抵抗の低減と意匠性の向上が実現されている。
このボンネット9内には、図1及び図6に示すように、燃料タンク112の一部と、エンジン5と、が収容されている。また、エンジン5の前方には、ファンシュラウド21と、ラジエータ22と、コンデンサ24と、エンジンコントロールユニット(ECU)25と、サブタンク26と、エアクリーナ27と、バッテリー28と、が配置されている。ファンシュラウド21、ラジエータ22、コンデンサ24、ECU25、サブタンク26、エアクリーナ27、及びバッテリー28は、図4に示すように、エンジンフレーム11に固定された取付プレート15の上側に後方から前方に向かって上記の順で配置され、何れもボンネット9に収容されている。
燃料タンク112は、エンジン5の上部に配置されている。燃料タンク112は、上部に給油口112aを有しており、ここから給油が行われる。この給油口112aは、図1及び図2に示すように、ボンネット9の上部に設けられた孔から突出するように配置されているため、オペレータはボンネット9の開閉状態に依存せず給油作業を行うことが可能となっている。
エンジン5は、複数のシリンダを有するコモンレール式のディーゼルエンジンとして構成されている。具体的に説明すると、エンジン5は、燃料タンク112から供給された燃料を高圧で蓄える図略のコモンレールを備える。コモンレールから供給された燃料は、シリンダ毎に配置された図示しないインジェクタにより、シリンダ内の燃焼室に燃料を噴射する。
エンジン5の上部左側にはディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)51が配置されている。このDPF51はエンジン5の排気管と接続され、エンジン5から排出される粒子状物質(PM)をフィルタで捕集して除去するように構成されている。ただし、DPF51により捕集されたPMはエンジン5の稼動とともに増加するため、DPF51に捕集されたPMが一定程度堆積するとエンジン5の排気温度を上昇させるように制御し、DPF51においてPMを高温下で燃焼させることで、フィルタの詰まりを防止している(DPF再生)。
DPF51は、例えば上記のDPF再生を行う場合に大きな熱を発生することがあり、その周囲に配置された機器類に熱損傷を与えるおそれがある。そこで、図2に示すように、ボンネット9を閉じた状態でDPF51の近傍に位置するように排気孔90が形成されている。これにより、エンジンルーム内からボンネット9外への排熱効率を向上させ、エンジンルーム内の装置や部品に高温による不具合が生じないようにすることができる。
次に、ボンネット9内の空気の流れについて図3を参照して説明する。図3は、ボンネット9の内部における空気の流れの概略を示す斜視図である。
ボンネット9の前面にある図略のフロントグリルから入った比較的低温の空気は、その一部がエアクリーナ27に取り込まれ、吸気パイプ23を経由してエンジン5へと流れる。エアクリーナ27に取り込まれない空気の一部は、コンデンサ24の上方の空間から前下方に張り出すように配置されたECU25の上面及び下面に沿って流れ、ECU25を効率的に冷却する。なお、ECU25は後上がり状に配置されるとともに、ボンネット9が当該ECU25の上方を覆う部分の内壁も後上がり状に配置されるので、ECU25の周辺の空気の流れはスムーズである。
フロントグリルから入った空気のうちエアクリーナ27に吸入されなかった部分(上記のようにECU25の周辺を流れた空気を含む)は、前述したファンシュラウド21の導風効果により、その大部分が、ファンシュラウド21の中央部に形成された空気取込口(図略)の前面を覆うように配置されたコンデンサ24及びラジエータ22を通過する。これにより、エアコンディショナの冷媒やエンジン冷却水を熱交換により冷却することができる。なお、ラジエータ22の前面には防塵スクリーンが設けられており(詳細は後述)、これにより、異物のラジエータ22への侵入が防止される。
ラジエータ22を通過した後の空気は、ファンシュラウド21の空気取込口に配置された冷却ファン29(図1を参照)により、後方に送風される。その後、空気はエンジン5の前面に当たって放射状に広がり、エンジン5の上方及び左右側方の空間を後方へ流れる。これにより、エンジン5を効率良く冷却することができる。また、エンジン5の左側面に沿って流れる空気は、DPF51の長手方向に沿ってスムーズに流れ、この結果、高温になることが多いDPF51を効率良く冷却することができる。ファンシュラウド21の後方に流れた空気は、エンジン5及びDPF51から熱を奪うことで比較的高温の空気となって、その大部分が、ボンネット9においてDPF51と左右方向でほぼ対向する位置に形成された排気孔90からボンネット9外へ排出される。これにより、DPF51の近傍を通過したために高温となった空気が直ちに排気孔90から排出され易くなるので、高温の空気がボンネット9の内部に長時間留まって冷却効果を低下させるのを防止することができる。
ファンシュラウド21は、エンジン5により駆動される冷却ファン29の外周を覆うように構成され、エンジン5の前方に配置されている。このファンシュラウド21の右上側には、エンジン5の吸気パイプ23等の部材を通すための切欠部21aが設けられている。また、ファンシュラウド21は、ボンネット9の内部空間を前後に区画するように構成されている。従って、ファンシュラウド21の前方に配置された装置(ラジエータ22やコンデンサ24等)に対して、エンジン5からの熱を遮蔽することができる。
この冷却ファン29は、エンジン5からの動力の供給を受けて駆動される。当該冷却ファン29の回転により、前記フロントグリルから取り込まれた外気がラジエータ22及び冷却ファン29を通過してエンジン5側へ送られ、エンジン5の冷却が行われる。
ラジエータ22は、エンジン5のウォータージャケット内の冷却水を冷却する装置であって、ファンシュラウド21の前面側に取り付けられている。ラジエータ22は、冷却コア(熱交換器)22aと、アッパタンク22bと、ロアタンク22cと、を備える。
冷却コア22aは、ある程度の厚みを有する矩形平板状に構成されるとともに、その厚みを前後方向に向けて配置されている。冷却コア22aは、その厚み方向(前後方向)に空気を通過させることが可能に構成されている。この冷却コア22aを上下方向で挟み込むように、アッパタンク22b及びロアタンク22cが配置されている。
冷却コア22aの内部には、図示しないチューブ及びフィン等が配置されている。アッパタンク22b及びロアタンク22cは、冷却コア22aのチューブに接続されるとともに、それぞれが配管等を介してエンジン5のウォータージャケットに接続されている。チューブは、冷却水が通過可能な通路であって、冷却水からの熱を放散するとともに、当該熱をフィンに伝達する。フィンは、チューブからの熱を空気中に放散する。上記で説明したように、ラジエータ22の後方に冷却ファン29が設けられているので、当該冷却ファン29により取り込まれた冷却風がチューブ及びフィンに当たることによって、チューブを流れる冷却水を効率良く冷却することができる。
この構成で、エンジン5から図略の冷却水ポンプにより送られてきた冷却水は、ラジエータ22の上部に設置されたアッパタンク22b内に貯留される。アッパタンク22b内に貯留された冷却水は、冷却コア22aに配置されたチューブを介して、ラジエータ22の下部に設置されたロアタンク22cに送られる。冷却水がチューブを通過するとき、当該チューブ及びフィンを介した放熱が行われる。温度が低下した冷却水は、ロアタンク22cを経由して、エンジン5のウォータージャケットに戻される。
コンデンサ24は熱交換器として構成されており、キャビン6内の空調を行うエアコンディショナに用いられる高圧の液状冷媒を通過させるチューブと、当該チューブの周囲にコルゲート式又はプレート式等で構成されるフィンと、を主要な構成として備えている。このコンデンサ24は、コンデンサフレーム24aにより支持され、ラジエータ22の前側に取り付けられている。
ECU25は、小型のコンピュータとして構成されている。ECU25は、エンジン5に取り付けられている様々なセンサからの情報に基づいて、燃料噴射量、燃料噴射時期等を制御する制御指令を出すことによりエンジン5の稼動を制御する。
このECU25は、図1及び図2に示すように、ボンネット9内において、コンデンサ24等の装置の斜め上側に、ボンネット9の前側上部の傾斜形状に沿う向きで配置されている。従って、ボンネット9を開放してECU25にアクセスする場合に他の構造物が邪魔になりにくい配置となっているので、ECU25のメンテナンス性の向上を図ることができる。
サブタンク26は、ラジエータ22のオーバーフロー分の冷却水を貯留するためのものである。当該サブタンク26は、可撓性を有するホース(パイプ部材)26aを介してアッパタンク22bに接続されている。この構成で、ラジエータ22内の冷却水が熱膨張等の原因により増加すると、ラジエータ22内の冷却水がホース26aを介してサブタンク26に流入する。一方、ラジエータ22内の冷却水が減少すると、サブタンク26内の冷却水がラジエータ22に戻される。このように、サブタンク26は、ラジエータ22内の冷却水を所定量に維持することができる。
エアクリーナ27は、空気中の異物を除去するためのエアクリーナエレメントを内部に収容した構成となっている。このエアクリーナ27は吸気パイプ23によってエンジン5に接続されており、エンジン5の吸気構造の一部を構成している。
バッテリー28は、トラクタ100が備える各種の電気部品(例えば、エンジン5が備えるセルモータ、トラクタ100の前照灯、ECU25等)に対して電力を供給する。
図1に示すように、機体2の後部にはオペレータが搭乗するためのキャビン6が設置されている。このキャビン6の内部には、オペレータが操縦するためのハンドル7と、オペレータが座る運転座席8と、各種の操作を行うための様々な操作装置(図略)と、が設けられている。
機体2の骨格を構成する機体フレームは、エンジンフレーム11と、エンジンフレーム11の後部に固定されたミッションケース12と、を備える。エンジンフレーム11の下側には、前車軸ケース13が取り付けられている。前車軸ケース13には、前車軸130を介して前輪3が取り付けられている。ミッションケース12には、後車軸14を介して後輪4が取り付けられている。左右の後輪4の上方は、左右のリアフェンダー111によって覆われている。
このミッションケース12は、エンジン5からの動力を減速して前車軸ケース13や後車軸14に伝達する。オペレータが図示しない変速操作具であるシフトレバー等を操作することにより、当該ミッションケース12における変速比を変更し、トラクタ100の走行速度を調整することができる。
また、エンジン5の駆動力は、ミッションケース12の後端から突出したPTO軸(図略)に伝達される。トラクタ100は、その後端に上述の作業装置を装着可能に構成されている。PTO軸は、作業装置を、図示しないユニバーサルジョイント等を介して駆動することができる。
このように構成されたトラクタ100は、田圃で走行しながら、耕耘、播種、収穫等様々な作業を行うことができる。
知られているように、トラクタ100の作業中に、雑草、藁屑、塵埃等の異物が、ラジエータ22に取り込まれる空気の流れに乗って、ラジエータ22に混入することがある。これらの異物の混入によってラジエータ22(冷却コア22a)のフィンに詰まりが発生すると、ラジエータ22の冷却効果を低下させる。
この詰まりの発生を予防するために、本実施形態のトラクタ100のラジエータ22では、冷却コア22aにおける空気の取込み側の面(前面)に防塵スクリーン(防塵部材)30を設け、異物を防塵スクリーンによって捕捉することで冷却コア22aへの流入を防止している。
異物が防塵スクリーン30に堆積して目詰まりすると空気の流動が悪くなるので、当該防塵スクリーンを適宜のタイミングで掃除する必要がある。そこで、本実施形態では当該防塵スクリーン30の掃除を容易に行うために、防塵スクリーン30をラジエータ22から取外し可能に配置している。
続いて、ラジエータ22の防塵構造について詳細に説明する。
図6及び図7に示すように、本実施形態のトラクタ100のラジエータ22は、防塵スクリーン30と、当該防塵スクリーン30を左右方向にスライド可能に支持する上側規制部材(第1規制部材)31及び下側規制部材(第2規制部材)32と、を備えている。
防塵スクリーン30は、図7に示すように薄い平板状に形成され、網部材36と、矩形のスクリーンフレーム37と、から構成されている。網部材36は例えばパンチングメタルとして構成されており、冷却ファン29により取り込まれる空気の流れにおける冷却コア22aの上流側(前側)において、当該冷却コア22aの面を全体的に覆うことが可能な大きさに形成されている。
スクリーンフレーム37は、網部材36の端部を覆うように矩形に構成され、左右方向に延びる上側枠37a及び下側枠37bと、上下方向に延びる側部枠としての左側枠37c及び右側枠37dと、を備えている。当該スクリーンフレーム37の上側枠37aと下側枠37bとのそれぞれが、上側規制部材31及び下側規制部材32のそれぞれによって規制されている。
上側規制部材31は、板状の部材を折り曲げることにより左右方向に細長く形成され、取付け部31aと、規制部31bと、を備えている。取付け部31aは、ボルト等によって、ラジエータ22の上部に設けられた上部取付け部38に取り付けられている。
当該上側規制部材31は、例えば、金属製の板部材の縁部を2箇所でそれぞれ逆方向に垂直に(ジグザグ状に)折り曲げて形成されている。
この構成により、図7に示すように、上部取付け部38に取り付けられた上側規制部材31の規制部31bと、ラジエータ22と、の間に、防塵スクリーン30の上側枠37aを左右方向にスライド可能に保持するガイド部34が形成される。このガイド部34は、下方が開放されるとともに、左右両端(長手方向両端)が開放された細長い水平な溝状に構成されている。
上側規制部材31の取付け部31aは、防塵スクリーン30の左右方向の寸法とほぼ同じ寸法となっている。一方、上側規制部材31の規制部31bは、取付け部31aより短く形成され(具体的には1/2以下、更に言えば1/3以下の長さとされ)、上側規制部材31の右側端部を含む一部のみに設けられている。これにより、防塵スクリーン30の上側枠37aの右側の一部が上側規制部材31により規制される。
上側規制部材31と同じように、下側規制部材32は、板状の部材を折り曲げることにより左右方向に細長く形成され、取付け部32aと、規制部32bと、を備えている。取付け部32aは、ボルト等によって、ラジエータ22の下部に設けられたロアタンク22cに取り付けられている。
ところで、取付け部32aを取り付けるための構成としては、例えば、ロアタンク22cの外壁の一部を厚く形成することにより、取付け部32aをボルト止め可能にする取付け部を形成する構成を挙げることができる。しかし、これに限定せず、例えばロアタンク22cに別途で取付け部材を設け、この取付け部材に取付け部32aを固定すること等も可能である。
当該下側規制部材32は、例えば、金属製の板部材の縁部を2箇所でそれぞれ逆方向に垂直に(ジグザグ状に)折り曲げて形成されている。
この構成により、ラジエータ22に取り付けられた下側規制部材32の規制部32bと、ラジエータ22と、の間に、防塵スクリーン30の下側枠37bを左右方向にスライド可能に保持するガイド部35が形成される。このガイド部35は、上方が開放されるとともに、左右両端(長手方向両端)が開放された、細長い水平な溝状に構成されている。
このガイド部35は、ガイド部34と平行となるように配置されている。また、下側規制部材32の規制部32bは、上側規制部材31の規制部31bとは異なり、防塵スクリーン30の左右方向の寸法とほぼ同じ寸法となっている。
上記の構成により、防塵スクリーン30は、冷却コア22aの前面で、上側規制部材31及び下側規制部材32により位置が規制された状態で保持されている。具体的には、防塵スクリーン30の上方への移動はガイド部34により規制され、下方への移動はガイド部35により規制される。また、防塵スクリーン30の前方への移動は2つのガイド部34,35により規制され、後方への移動は冷却コア22aにより規制される。ただし、防塵スクリーン30への左右方向の移動は規制されていないので、防塵スクリーン30は左右方向にスライド移動することができる。
ところで、図1に示すように、ラジエータ22の左右にトラクタ100の前輪3の上部が配置されている。当該前輪3のトレッド幅によっては、ラジエータ22と前輪3との間に、防塵スクリーン30の左右幅の1つ分の距離がない場合がある。この場合、仮に防塵スクリーン30を単に左右水平方向にスライドさせることで引き出す構成とすると、前輪3が邪魔になって、防塵スクリーン30を取り外すことができなくなる。
この点、本実施形態の防塵スクリーン30においては、上側規制部材31の規制部31bが短く形成され、防塵スクリーン30の上側枠37aの右側の一部しか規制されていない。従って、図7に示すように、当該防塵スクリーン30を左方向に少しスライドさせて、その上側枠37aが上側規制部材31により規制されていない状態とすれば、防塵スクリーン30を斜め上に引き出すことができる。
この構成により、防塵スクリーン30をラジエータ22から引き出す向きの自由度を高めることができるので、当該防塵スクリーン30の左右方向に、防塵スクリーン30の左右幅以上のスペースを有しなくても、当該防塵スクリーン30を円滑に引き出すことができる。これにより、ラジエータ22の左右側のスペースを有効に活用することができるので、ラジエータ22の周辺における他の部材(装置)の配置の自由度を高めることができる。
また、防塵スクリーン30の上縁の右側の一部は、上側規制部材31の規制部31bによって、上方に移動しないように規制される。従って、防塵スクリーン30の取付け/取外しのための経路が規制部31bの上側を通過しないので、図8に示すように、防塵スクリーン30の右側部分の上方を吸気パイプ23及びホース26aが通過するように配置されても、防塵スクリーン30の取付け/取外しを円滑に行うことができる。従って、ラジエータ22の上方のスペースを有効に活用することによるトラクタ100の構成の小型化と、防塵スクリーン30のメンテナンス性と、の両方を実現することができる。
そして、本実施形態のトラクタ100においては、上側規制部材31及び下側規制部材32により規制されている防塵スクリーン30の左右方向のスライドをロックできるように、防塵スクリーン30の左側枠37cにロック部33が設けられている。
当該ロック部33は、防塵スクリーン30から前方へ突出するように、左側枠37cの長手方向の略中央部に取り付けられている。ロック部33は、その厚み方向を左右方向に向けた小さなプレート状の部材として構成されており、その略中央部分には、上下方向に延びる長穴状のスリット33aが貫通状に形成されている。
一方、コンデンサフレーム24aの左端部には、操作具39が左方向に突出するように取り付けられている。この操作具39は、防塵スクリーン30が冷却コア22aの空気取込み面の全域を覆うようにガイド部34,35に当該防塵スクリーン30をセットした状態において、ロック部33のスリット33aの位置に対応するように配置されている。
操作具39は、平板状に形成され、左右方向に延びる水平な軸を中心として回動可能に構成されている。この操作具39は、その厚み方向を前後に向けた状態では、ロック部33に形成されたスリット33aを通過することができる。一方、操作具39を回動させ、その厚み方向を上下に向けた状態では、当該操作具39はスリット33aを通過することができない。また、操作具39は、厚み方向を上下に向けつつ左方に突出した状態から、前後方向の水平な軸を中心として根元部分から下向きに折れ曲がるように回動させることもできる。
この構成で、防塵スクリーン30をラジエータ22の前面に取り付けるには、図9の実線で示すように、先ず操作具39を、その厚み方向を前後に向けた状態とする。そして、防塵スクリーン30をガイド部34,35に差し込んで左にスライドさせることにより、操作具39にロック部33のスリット33aを通過させる。ロック部33がコンデンサフレーム24aの左側面に接触した状態で、図9の矢印で示すように操作具39を回転させて、その厚み方向を上下に向けた状態とする。これにより、スリット33aが操作具39から抜けなくなるので、防塵スクリーン30の左右方向の移動が規制される(ロック状態)。なお、この状態から操作具39を押し下げて回動させ、根元部分から下へ折れ曲がった状態とすることで、二重のロックが実現される。
このように、防塵スクリーン30は、ロック部33によって、コンデンサフレーム24aに対して機械的に固定することができる。従って、トラクタ100の作業中に、振動等によって防塵スクリーン30の位置が左右方向でズレてしまうことなく、防塵スクリーン30を好適に所定の位置にロックすることができる。
そして、本実施形態のラジエータ22においては、図7等に示すように、防塵スクリーン30と冷却コア22aとの間の隙間から異物が侵入することを予防するために、1対のクッション部材40が設けられている。当該クッション部材40は、ある程度の弾性を有する素材によって上下に細長く形成されており、防塵スクリーン30と冷却コア22aとの間であって、ラジエータ22の左右端部に取り付けられている。
この構成で、防塵スクリーン30が冷却コア22aの空気取込み面の全域を覆うようにガイド部34,35にセットされた状態で、左右のクッション部材40は、防塵スクリーン30の左側枠37c及び右側枠37dに密着することができる。これにより、防塵スクリーン30と冷却コア22aとの隙間から異物がラジエータ22の内部に侵入することを回避することができる。また、クッション部材40は防塵スクリーン30の振動を吸収することもできるので、トラクタ100の走行時等において、防塵スクリーン30のバタツキによる騒音の発生を防止することができる。
以上に説明したように、本実施形態のラジエータ22は、冷却コア22aと、平板状の防塵スクリーン30と、上側規制部材31と、下側規制部材32と、を備える。防塵スクリーン30は、上側枠37aと下側枠37bとを有し、冷却コア22aを通過する空気が流れる方向において冷却コア22aの上流側に配置されている。上側規制部材31は、防塵スクリーン30の上側枠37aの右側の一部を、当該上側枠37aの長手方向と平行な向きにスライド可能で、かつ防塵スクリーン30の厚み方向にも上方向にも動かないように規制する。下側規制部材32は、防塵スクリーン30の下側枠37bを、当該下側枠37bの長手方向と平行な向きにスライド可能で、かつ防塵スクリーン30の厚み方向にも上方向にも動かないように規制する。
これにより、防塵スクリーン30を好適に規制することができるとともに、防塵スクリーン30を左右方向に引き出す構造を実現できる。また、防塵スクリーン30の上側枠37aの右側の一部しか上側規制部材31によって規制されていないため、防塵スクリーン30を水平に少し引き抜いて、上側枠37aが上側規制部材31によって規制されていない状態とすれば、当該防塵スクリーン30を斜め上に引き出すことも可能になる。この結果、防塵スクリーン30を引き出す自由度を高めることができ、メンテナンス性を高めることができる。
また、本実施形態のラジエータ22においては、上側規制部材31の規制部31bの直上方に、他の部材(吸気パイプ23、サブタンク26へのホース26a)等が配置されている。
これにより、防塵スクリーン30を引き出すとき、他の部材との接触を回避することができるとともに、サブタンク26の配置の自由度を高めることができる。
また、本実施形態のラジエータ22においては、防塵スクリーン30は、矩形に形成されるとともに、上下方向に延びる左側枠37cと右側枠37dとを備える。左側枠37cには、防塵スクリーン30のスライドをロックできるロック部33が設けられている。
これにより、上側規制部材31及び下側規制部材32により規制された防塵スクリーン30のスライドをロックすることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上側規制部材31の規制部31bの直上方に配置される部材は、吸気パイプ23やホース26a以外の部材(例えば、電線等)であっても良い。
上記実施形態においては、防塵スクリーン30を左側から引出し可能な構成となっているが、これに限定せず、防塵スクリーン30を右側から引き出すように構成することもできる。
本発明は、トラクタに限らず、田植機、コンバイン、ホイルローダ等の様々な作業車両にも適用可能である。
22 ラジエータ
23 吸気パイプ(他の部材)
22a 冷却コア(熱交換器)
26a ホース(パイプ部材、他の部材)
30 防塵スクリーン(防塵部材)
31 上側規制部材(第1規制部材)
32 下側規制部材(第2規制部材)
33 ロック部
37a 上側枠
37b 下側枠
37c 左側枠(側部枠)
37d 右側枠(側部枠)
100 トラクタ

Claims (3)

  1. 熱交換器を有するラジエータにおいて、
    前記熱交換器を通過する空気が流れる方向において前記熱交換器の上流側に配置される、上側枠及び下側枠を有する平板状の防塵部材と、
    前記上側枠の一端側の一部を、当該上側枠の長手方向と平行な向きにスライド可能で、かつ前記防塵部材の厚み方向にも上方向にも動かないように規制する第1規制部材と、
    前記下側枠を、当該下側枠の長手方向と平行な向きにスライド可能で、かつ前記防塵部材の厚み方向にも下方向にも動かないように規制する第2規制部材と、
    を備え
    前記第1規制部材が前記上側枠を規制する部分の直上方に他の部材が配置され、
    前記他の部材は、オーバーフロー分の冷却水を貯留するためのサブタンクへのパイプ部材を含むことを特徴とするラジエータ。
  2. 請求項に記載のラジエータであって、
    前記防塵部材は、矩形に形成されるとともに、上下方向に延びる2つの側部枠を備え、
    2つの前記側部枠のうち、前記第1規制部材から遠い側の前記側部枠には、前記防塵部材のスライドをロックできるロック部が設けられていることを特徴とするラジエータ。
  3. 請求項1又は2に記載のラジエータを備えることを特徴とする作業車両。
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