JP2010174854A - 農業用トラクタ - Google Patents

農業用トラクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2010174854A
JP2010174854A JP2009021517A JP2009021517A JP2010174854A JP 2010174854 A JP2010174854 A JP 2010174854A JP 2009021517 A JP2009021517 A JP 2009021517A JP 2009021517 A JP2009021517 A JP 2009021517A JP 2010174854 A JP2010174854 A JP 2010174854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
disposed
battery
view
cooler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009021517A
Other languages
English (en)
Inventor
Yozo Oya
要造 大家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2009021517A priority Critical patent/JP2010174854A/ja
Publication of JP2010174854A publication Critical patent/JP2010174854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】燃料冷却装置が破損しても、漏れた燃料がバッテリやバッテリケーブルに掛かることを防止できる農業用トラクタを提供する。
【解決手段】トラクタは、ラジエータ22と、側面視でラジエータ22の前方に配置されたエアクリーナ29と、バッテリ27と、燃料クーラ12と、を備える。燃料クーラ12は、側面視で、ラジエータ22より前方、エアクリーナ29より後方で、かつバッテリ27と上下方向に重ならないように配置されている。また、燃料クーラ12とバッテリ27との間には、エアクリーナ29及びコンデンサ23が配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、農業用トラクタに関する。詳細には、農業用トラクタにおいて、循環する燃料を冷却するための構成に関する。
従来から、農業用トラクタ(以下、単にトラクタと称することがある)において、燃料ポンプによって燃料に高圧を加え、当該高圧の燃料をエンジンが備える燃料噴射装置に対して供給する構成が知られている。この燃料噴射装置は燃料の噴射圧を一定とするためのプレッシャーリミッタ等を備え、前記燃料ポンプから過剰の燃料が供給されて燃料圧が所定の圧力を超えると、この燃料の一部を前記プレッシャーリミッタによってリリースするように構成されている。そして、このようにしてエンジンで燃料が余った場合、その余剰分の燃料を燃料タンクに戻す還流構造が一般的に採用されている。
ところで、上記のようにエンジンと燃料タンクとの間で燃料を還流させる構成においては、燃料タンクに戻ってくる燃料はエンジンの発熱で加熱された状態となっている。このように加熱された燃料がそのまま燃料タンクに入ると、燃料タンク内の燃料全体の温度を上昇させてしまうことになるが、加熱された状態の燃料がそのままエンジンに供給されるとエンジンの出力が低下してしまう。
この課題を解決するため、循環する燃料を冷却するための燃料冷却装置を備えたトラクタが提案されている。例えば特許文献1は、燃料冷却装置としてのフレキシブルチューブを備え、燃料噴射装置に燃料を供給する前に当該フレキシブルチューブに燃料を通過させることによって当該燃料を冷却する構成のトラクタを開示する。
特開2004−137976号公報
しかしながら、特許文献1が開示するトラクタの構成では、燃料冷却装置を構成するフレキシブルチューブがバッテリ上方に位置しているため、例えばフレキシブルチューブが破損した場合、燃料がバッテリやバッテリケーブル等に降り掛かってしまい易い。バッテリ等に燃料が付着した場合、清掃等のメンテナンス作業が煩雑になってしまう。特に、バッテリケーブルに燃料が付着した場合に、当該バッテリケーブルを被覆するビニール部材が硬化し、ビニール部材が剥れ落ちてしまう等の悪影響を与えるおそれがある。
本願発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、燃料冷却装置が破損しても漏れた燃料がバッテリやバッテリケーブルに掛かることを防止できる農業用トラクタを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の農業用トラクタが提供される。即ち、この農業用トラクタは、ラジエータと、側面視で前記ラジエータの前方に配置されたエアクリーナと、バッテリと、燃料冷却装置と、を備える。前記燃料冷却装置は、側面視で、前記ラジエータより前方、前記エアクリーナより後方で、かつ前記バッテリと上下方向に重ならないように配置されている。
これにより、燃料冷却装置がバッテリの上方に位置することがないように構成されるので、例えば燃料冷却装置が破損して燃料が漏れた場合であっても、当該燃料が、バッテリや、当該バッテリに接続されたバッテリケーブルに降り掛かることを防止できる。従って、仮に燃料が漏れた場合であっても、バッテリケーブル等が悪影響を受けることを防ぐことができる。
前記の農業用トラクタは、以下のように構成されることが好ましい。即ち、この農業用トラクタは、側面視で前記ラジエータの前方に配置されたオイルクーラと、側面視で前記オイルクーラの前方に配置されたコンデンサと、を更に備える。前記バッテリは、側面視で前記コンデンサの前方に配置される。前記エアクリーナは、側面視で前記コンデンサの上方に配置される。前記燃料冷却装置の少なくとも一部は、側面視で、前記ラジエータ、前記オイルクーラ、前記コンデンサ及び前記エアクリーナによって囲まれた空間部に配置される。
これにより、空間効率に優れた燃料冷却装置のレイアウトを実現できる。また、燃料冷却装置とバッテリとの間にエアクリーナ及びコンデンサが存在するため、例えば燃料冷却装置が破損した場合でも、燃料がバッテリやバッテリケーブルに到達することをエアクリーナ及びコンデンサによって阻止することができる。
前記の農業用トラクタは、以下のように構成することもできる。即ち、この農業用トラクタは、側面視で前記ラジエータの前方に配置されたオイルクーラと、側面視で前記オイルクーラの前方に配置されたコンデンサと、を備える。前記バッテリは、側面視で前記コンデンサの前方に配置される。前記エアクリーナは、側面視で前記コンデンサの上方又は斜め上方に配置される。前記燃料冷却装置は、側面視で、前記ラジエータより前方で前記オイルクーラより後方に配置されるとともに、当該燃料冷却装置の少なくとも一部を前記オイルクーラの上端よりも上方に位置させる。
このように構成すれば、燃料冷却装置とバッテリとの間には、エアクリーナ、コンデンサ及びオイルクーラが存在するため、例えば燃料冷却装置が破損した場合でも、燃料がバッテリやバッテリケーブルに到達することをエアクリーナ、コンデンサ及びオイルクーラによって阻止できる。また、燃料冷却装置の少なくとも一部をオイルクーラ上端より上方に位置させたことにより、燃料冷却装置に冷たい空気を良好に当てることができ、冷却効率を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るトラクタの全体的な構成を示した左側面図。 第1実施形態のトラクタのボンネット内部の様子を示した斜視図。 第1実施形態のトラクタのボンネット内部の様子を示した左側面図。 燃料クーラの外観斜視図。 第1実施形態のトラクタにおける燃料クーラ近傍の様子を模式的に示した左側面図。 本発明の第2実施形態に係るトラクタにおける燃料クーラ近傍の様子を示した斜視図。 第2実施形態のトラクタにおける燃料クーラ近傍の様子を模式的に示した左側面図。
次に、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るトラクタ(農業用トラクタ)10の左側面図である。
図1に示す農作業用の作業車両(作業機)としてのトラクタ10は、プラウ、ハロー、ローダ等の各種装置を必要に応じて装着し、様々な種類の作業を行うことが可能に構成されている。このトラクタ10の前後には前車輪14及び後車輪15が配置されている。トラクタ10の前部にはボンネット20が配置され、このボンネット20は内部を露出できるように開閉可能に構成されている。
このボンネット20内にはエンジン19が収容されている。このエンジン19は、トラクタ10が備える機体フレーム11に、直接又は防振部材等を介して支持されている。ボンネット20の後方にはオペレータが搭乗するためのキャビン16が配置されており、このキャビン16の内部には各種の操作を行うための図略の操作部及び座席部が備えられている。トラクタ10のオペレータは、前記操作部を介して、トラクタ10の走行操作等を行うことができる。
エンジン19は、前後方向に延びるクランク軸を有しており、このクランク軸の回転動力を各部に伝達可能に構成されている。このクランク軸はエンジン19のシリンダブロックから前方に突出し、その端部には、冷却ファン28を回転駆動するための図略のプーリ及びベルト等が配置されている。また、クランク軸の後端にはフライホイール(図1において図略)が固定されており、このフライホイールの回転がクラッチ及びシャフト等を介して図略のミッションケースに内蔵されたギア等の動力伝達機構に伝達されて適宜変速された後、前車輪14及び後車輪15等に伝達される。
図1に示すように、ボンネット20内のエンジン19の前面側には、ラジエータ22と、サブタンク26と、コンデンサ23と、バッテリ27と、エアクリーナ29と、燃料クーラ12と、が配置されている。これらの装置は、前記機体フレーム11に固定された板状の取付プレート21の上面側に配置されている。なお、各装置の詳細な構成については後述する。
図1に示すように、ボンネット20の正面側にはフロントグリル45が形成されている。これによってボンネット20内部に外気を導入して、前記コンデンサ23、オイルクーラ25、ラジエータ22及び燃料クーラ12などを冷却するとともに、エアクリーナ29を介してエンジン19に新鮮な外気を供給することができる。また、ボンネット20には排気口46が形成されており、当該ボンネット20内の熱気を外部に排出することができる。
ラジエータ22は、エンジン19のウォータジャケット内の冷却水を循環し、冷却するための循環経路を有している。ラジエータ22の循環経路中には、冷却コア、アッパタンク及びロアタンク等が配置されている。前記冷却コアは、チューブ及びフィン等から構成されており、アッパタンクとロアタンクとによって上下方向で挟み込まれる形となっている。アッパタンク及びロアタンクは、冷却コアのチューブによって接続されるとともに、それぞれが配管等を介してエンジン19のウォータジャケットに接続されている。また、ラジエータ22の近傍には、当該ラジエータ22のオーバーフロー分の冷却水を貯留するためのサブタンク26が配置されている。エンジン19側から送られてきた冷却水は、この循環経路を通過することで冷却され、再びエンジン19側に戻される。
エアクリーナ29は、空気中の異物を除去するためのエアクリーナエレメントを内部に収容した構成となっている。このエアクリーナ29はホースによってエンジン19に接続されており、エンジン19の吸気構造の一部を構成している。
コンデンサ(復水器)23は、キャビン16内を冷房することが可能な空調装置の一部を構成している。この空調装置は、前記コンデンサ23と、コンプレッサと、膨張弁と、エバポレータと、を主要な構成として備えている。
コンデンサ23は、高圧の液状冷媒を通過させるチューブと、該チューブの周囲にコルゲート式又はプレート式等で構成されるフィンと、を主要な構成として備えた熱交換器である。前記チューブは、多数平行に配置した複数のフィンの間を左右方向又は上下方向に蛇行するように配置されている。
前記コンプレッサは図略の配管を介してコンデンサ23に接続される。コンデンサ23は前記膨張弁に接続されるとともに、その接続経路の中途にはレシーバドライヤが配置されている。また、膨張弁とエバポレータはキャビン16内部の天井部分に取り付けられている。
この構成で、前記コンプレッサがエンジン19の駆動力によって駆動されることで、冷媒となるガスが圧縮されて、高温高圧の半液状の状態でコンデンサ23に送られる。圧縮されたガスが送られたコンデンサ23では冷媒が冷却され、液化が促進されてレシーバドライヤへ送られる。レシーバドライヤは、液化できなかった冷媒を分離するとともに、乾燥剤やストレーナ等によって水分や不純物を取り除く。この結果、液冷媒のみが配管を介して膨張弁へ送られる。膨張弁では冷媒が噴射されることにより減圧され、エバポレータでは、霧状の冷媒(液体)が気化する際に周囲の熱を奪う。この冷やされたエバポレータに室内ファンで送風を行うと、空気が冷却され、キャビン16内を冷房することができる。エバポレータを出た気化された冷媒は、コンプレッサに戻され、再び圧縮されて液化し、前記冷房サイクルが繰り返される。
オイルクーラ25は、前記ミッションケース内の潤滑油(各種油圧機器の作動油としても用いられる)を冷却するためのものである。このオイルクーラ25の内部には配管が蛇行状に配置されており、この配管の内部をオイルが通過可能に構成されている。前記配管の内外には多数のフィンが配置されており、その放熱効果によってオイルを冷却することができる。
次に、ボンネット20の内部の構成について説明する。図2はボンネット20の内部の様子を示した斜視図、図3はボンネット20の内部の様子を示した左側面図である。なお、図2及び図3においては、構成をより良く示すために実際の構成から一部を取り除いた様子が図示してある。
前述のように、ボンネット20の内部にはエンジン19本体が配置されている。更に、ボンネット20の内部には、バッテリ27と、エアクリーナ29と、コンデンサ23と、オイルクーラ25と、ラジエータ22と、燃料クーラ(燃料冷却装置)12と、が主に配置されている。
バッテリ27には、当該バッテリ27から電流を取り出すためのバッテリケーブル27aが接続されている。なお、このバッテリケーブル27aは、トラクタ10が備える各電気部品に接続されている。
燃料クーラ12はエンジン19と燃料タンクの間の燃料経路に配置されており、エンジン19から戻された余剰燃料を冷却するように構成されている。この燃料クーラ12は、図4の斜視図に示すように、細長い3つの流路プレート12cを備える。流路プレート12cの一端には燃料入口12aが、他端には燃料出口12bが、それぞれ形成されている。前記流路プレート12cの内部には空洞(燃料流路)が形成されており、その内部に燃料を流通させることができる。3つの流路プレート12cは互いに平行に配置されており、それぞれの流路プレート12cの間には冷却効率を向上させるための多数のフィン12dが設けられている。また、前記燃料流路内には図略のインナフィンが形成されており、これにより燃料の冷却効率を更に向上させている。
以上の構成で、燃料入口12aから燃料クーラ12内に供給された燃料は、流路プレート12c内の燃料流路を通過する間に冷却され、燃料出口12bから排出される。なお、燃料入口12aには後述の第1戻し管51を、燃料出口12bには後述の第2戻し管52を、それぞれ接続できるように構成されている。
次に、図2及び図3を参照して、燃料の供給経路及び循環経路について説明する。本実施形態のトラクタ10は、燃料を貯留するための図略の燃料タンクを備えている。燃料タンク内の燃料は、第1供給管41から吸い上げられてエンジン19に供給され、余った燃料は第3戻し管53を通って再び燃料タンクまで戻される。また、トラクタ10は、燃料を濾過するための燃料フィルタ31と、燃料に高圧を掛けてエンジン19の燃料噴射装置に供給するための燃料ポンプ32と、を備えている。
燃料は、まず燃料タンクから第1供給管41を通って燃料フィルタ31に至る。燃料フィルタ31で濾過された燃料は、第2供給管42を通って燃料ポンプ32に供給される。燃料ポンプ32で加圧された燃料は、高圧管33を通って、図略の燃料噴射装置に供給される。燃料噴射装置においては、インジェクタからエンジン19のシリンダ内に燃料が供給される。このときインジェクタで噴射されなかった余剰の燃料は、第1戻し管51を通って燃料クーラ12に送られ、冷却される。その後、燃料は、第2戻し管52を通って燃料フィルタ31に至り、第3戻し管53を経由して前記燃料タンクまで戻される。
以上の構成により、エンジン19の熱によって高温となっている余剰の燃料を、燃料タンクに戻す前に燃料クーラ12によって冷却することができる。従って、燃料タンク内の燃料温度の上昇を防止でき、結果として、エンジン19に高温の燃料が供給されて出力が低下してしまうことを防止することができる。
次に、燃料クーラ12の配置について、図5を参照して詳細に説明する。図5は、ボンネット内部における各構成の位置関係を分かり易く図示するため、図3に示す左側面図における燃料クーラ12近傍を模式的に示した図である。
図5に示すように、側面視で車体前方から順に、バッテリ27、コンデンサ23、オイルクーラ25、ラジエータ22の順で、各構成が配置されている。また、側面視でコンデンサ23の上方には、エアクリーナ29が配置されている。なお、図5等に示すように、オイルクーラ25の上下方向の幅はラジエータ22の上下方向の幅よりも小さいので、オイルクーラ25の上端の高さはラジエータ22の上端の高さよりも低くなっている。以上の構成で、エアクリーナ29と、コンデンサ23と、オイルクーラ25と、ラジエータ22とによって囲まれた空間部が形成されている。
そして、図2に示すように、燃料クーラ12は、その長手方向(図4で説明した流路プレート12cが延びる方向)がトラクタの左右方向に向くように配置されるとともに、その一部が前記空間部内に入るように配置されている(図5を参照)。これにより、エアクリーナ29と、コンデンサ23と、オイルクーラ25と、ラジエータ22とによって形成されていたデッドスペース(前記空間部)を有効活用し、空間効率良く燃料クーラ12を配置することが可能となっている。
また、図5に示すように、燃料クーラ12は、側面視でバッテリ27と上下方向に重ならないように(即ち、燃料クーラ12の前後方向の位置がバッテリ27とラップしないように)配置されている。これにより、例えば燃料クーラ12が破損した場合であっても、燃料クーラ12から漏れた燃料が、バッテリ27やバッテリケーブル27aに降り掛かることを防止することができる。これにより、燃料が漏れた際のメンテナンス作業が煩雑になることを防止することができる。特に、漏れた燃料がバッテリケーブル27aに付着してしまうことを防止できるので、当該バッテリケーブル27aを被覆しているビニール部材に燃料が付着することにより当該ビニール部材が硬化して剥れ落ちてしまう等の悪影響を防ぐことができる。
また、図5に示すように、燃料クーラ12とバッテリ27との間には、エアクリーナ29及びコンデンサ23が配置してある。これにより、燃料クーラ12が破損して燃料が飛び散った場合であっても、エアクリーナ29及びコンデンサ23が障壁となり、燃料がバッテリ27やバッテリケーブル27aに降り掛かることを阻止し、燃料が付着することによる悪影響を防ぐことができる。
以上に説明したように、この第1実施形態のトラクタ10は、ラジエータ22と、側面視でラジエータ22の前方に配置されたエアクリーナ29と、バッテリ27と、燃料クーラ12と、を備える。燃料クーラ12は、側面視で、ラジエータ22より前方、エアクリーナ29より後方で、かつバッテリ27と上下方向に重ならないように配置されている。
これにより、燃料クーラ12がバッテリ27の上方に位置することがないように構成されるので、例えば燃料クーラ12が破損して燃料が漏れた場合であっても、当該燃料がバッテリ27やバッテリケーブル27aに降り掛かることを防止できる。従って、仮に燃料が漏れた場合であっても、バッテリケーブル27a等が悪影響を受けることを防ぐことができる。
また、第1実施形態のトラクタ10は、側面視でラジエータ22の前方に配置されたオイルクーラ25と、側面視でオイルクーラ25の前方に配置されたコンデンサ23と、を更に備える。また、バッテリ27は、側面視でコンデンサ23の前方に配置される。エアクリーナ29は、側面視でコンデンサ23の上方に配置される。そして、燃料クーラ12の少なくとも一部は、側面視で、ラジエータ22、オイルクーラ25、コンデンサ23及びエアクリーナ29によって囲まれた空間部に配置される。
これにより、空間効率に優れた燃料クーラ12のレイアウトを実現できる。また、燃料クーラ12とバッテリ27との間には、エアクリーナ29及びコンデンサ23が存在することになる。従って、例えば燃料クーラ12が破損した場合でも、漏れた燃料がバッテリ27やバッテリケーブル27aに到達することをエアクリーナ29及びコンデンサ23によって阻止することができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、第2実施形態に係るトラクタが備える燃料クーラの近傍の様子を示す斜視図、図7は燃料クーラの近傍の様子を模式的に示した左側面図である。なお、この第2実施形態において、前記第1実施形態と同一又は類似の構成については図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
この第2実施形態においては、第1実施形態と同様に、車体前方から、バッテリ27、コンデンサ23、オイルクーラ25、ラジエータ22の順に配置されている。コンデンサ23の斜め上前方にはエアクリーナ29が配置されている。ただしエアクリーナ29は、コンデンサ23の斜め上でなく、上方(直上方)に設けられても良い。
燃料クーラ12は、側面視でラジエータ22とオイルクーラ25との間に配置されている。即ち、バッテリ27と燃料クーラとの間には、上記第1実施形態の場合に加えて更にオイルクーラ25が存在することになる。従って、例えば燃料クーラ12が破損した場合でも、コンデンサ23及びエアクリーナ29に加えてオイルクーラ25が障壁となるので、燃料がバッテリ27やバッテリケーブル27aに降り掛かることを更に確実に防止することができる。
また、図7に示すように、燃料クーラ12は長手方向が上下方向を向くようにして配置されるとともに、当該燃料クーラ12の上端部がオイルクーラ25の上端より上方に位置されるように配置されている。これにより、オイルクーラ25に遮られることなく燃料クーラ12に冷たい空気を当てることができるので、冷却効率を向上させることができる。
以上で説明したように、この第2実施形態のトラクタは、側面視でラジエータ22の前方に配置されたオイルクーラ25と、側面視でオイルクーラ25の前方に配置されたコンデンサ23と、を備える。バッテリ27は、側面視でコンデンサ23の前方に配置される。エアクリーナ29は、側面視でコンデンサ23の斜め上方に配置される。燃料クーラは、側面視で、ラジエータ22より前方でオイルクーラ25より後方に配置されるとともに、燃料クーラ12の一部をオイルクーラ25の上端よりも上方に位置させている。
これにより、燃料クーラ12とバッテリ27との間には、エアクリーナ29、コンデンサ23及びオイルクーラ25が存在することになる。従って、例えば燃料クーラ12が破損した場合でも、燃料がバッテリ27やバッテリケーブル27aに到達することをエアクリーナ29、コンデンサ23及びオイルクーラ25によって阻止できる。また、燃料クーラ12の上端をオイルクーラ25上端より上方に位置させたことにより、燃料クーラ12に冷たい空気を良好に当てることができ、冷却効率を向上させることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
本発明のトラクタは前輪と後輪を備えた四輪タイプのトラクタに限らず、例えばクローラタイプのトラクタとして構成しても良い。
燃料冷却装置の形状及びサイズ等は本実施形態のものに限らず、ボンネット内に配置される空冷式の冷却装置として構成されたものであれば本発明の構成として用いることができる。
燃料を燃料タンクに戻す直前に燃料冷却装置で冷却する構成に代えて、例えば、燃料噴射装置に供給する直前に冷却する構成に変更することもできる。ただし燃料タンク内の温度が上昇するのは好ましくないので、燃料タンクに戻す直前に燃料冷却装置によって冷却することが好ましい。
10 トラクタ(農業用トラクタ)
12 燃料クーラ(燃料冷却装置)
19 エンジン
20 ボンネット
22 ラジエータ
23 コンデンサ
25 オイルクーラ
27 バッテリ
27a バッテリケーブル
29 エアクリーナ

Claims (3)

  1. ラジエータと、
    側面視で前記ラジエータの前方に配置されたエアクリーナと、
    バッテリと、
    燃料冷却装置と、
    を備え、
    前記燃料冷却装置は、側面視で、前記ラジエータより前方、前記エアクリーナより後方で、かつ前記バッテリと上下方向に重ならないように配置されていることを特徴とする農業用トラクタ。
  2. 請求項1に記載の農業用トラクタであって、
    側面視で前記ラジエータの前方に配置されたオイルクーラと、
    側面視で前記オイルクーラの前方に配置されたコンデンサと、
    を備え、
    前記バッテリは、側面視で前記コンデンサの前方に配置され、
    前記エアクリーナは、側面視で前記コンデンサの上方に配置され、
    前記燃料冷却装置の少なくとも一部は、側面視で、前記ラジエータ、前記オイルクーラ、前記コンデンサ及び前記エアクリーナによって囲まれた空間部に配置されることを特徴とする農業用トラクタ。
  3. 請求項1に記載の農業用トラクタであって、
    側面視で前記ラジエータの前方に配置されたオイルクーラと、
    側面視で前記オイルクーラの前方に配置されたコンデンサと、
    を備え、
    前記バッテリは、側面視で前記コンデンサの前方に配置され、
    前記エアクリーナは、側面視で前記コンデンサの上方又は斜め上方に配置され、
    前記燃料冷却装置は、側面視で、前記ラジエータより前方で前記オイルクーラより後方に配置されるとともに、当該燃料冷却装置の少なくとも一部を前記オイルクーラの上端よりも上方に位置させることを特徴とする農業用トラクタ。
JP2009021517A 2009-02-02 2009-02-02 農業用トラクタ Pending JP2010174854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009021517A JP2010174854A (ja) 2009-02-02 2009-02-02 農業用トラクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009021517A JP2010174854A (ja) 2009-02-02 2009-02-02 農業用トラクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010174854A true JP2010174854A (ja) 2010-08-12

Family

ID=42706046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009021517A Pending JP2010174854A (ja) 2009-02-02 2009-02-02 農業用トラクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010174854A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160077996A (ko) 2014-12-24 2016-07-04 대동공업주식회사 농업용 작업차
KR20160089212A (ko) 2015-01-19 2016-07-27 대동공업주식회사 농업용 작업차 및 농업용 작업차의 흡기/냉각 모듈 조립 방법
JP2018069746A (ja) * 2016-10-24 2018-05-10 三菱マヒンドラ農機株式会社 作業車両

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002192961A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Kubota Corp 走行車両の冷却空気流通装置
JP2004137976A (ja) * 2002-10-18 2004-05-13 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移動農機の燃料冷却装置
JP2006224812A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002192961A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Kubota Corp 走行車両の冷却空気流通装置
JP2004137976A (ja) * 2002-10-18 2004-05-13 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移動農機の燃料冷却装置
JP2006224812A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160077996A (ko) 2014-12-24 2016-07-04 대동공업주식회사 농업용 작업차
KR20160089212A (ko) 2015-01-19 2016-07-27 대동공업주식회사 농업용 작업차 및 농업용 작업차의 흡기/냉각 모듈 조립 방법
JP2018069746A (ja) * 2016-10-24 2018-05-10 三菱マヒンドラ農機株式会社 作業車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9212465B2 (en) Construction machine having electrical component
JP5435965B2 (ja) トラクタ
US10214247B2 (en) Work vehicle
JP2007283801A (ja) 建設機械
US20110277961A1 (en) Vehicle Cooling System
US11125182B2 (en) Engine device
US11198404B2 (en) Tractor
JP2010174854A (ja) 農業用トラクタ
JP6733117B2 (ja) 作業車両
JP6552320B2 (ja) トラクタ
JP2010174855A (ja) 作業機
JP2016193627A (ja) 作業車両
JP2006027519A (ja) キャビン付きトラクタの原動部構造
JP2009101987A (ja) 車両用冷却装置
JP2000266001A (ja) 水冷式作動油タンク及びそれを用いた建設機械の冷却装置
JP4461124B2 (ja) ディーゼル機関車
JP6530999B2 (ja) トラクタ
JP2010071147A (ja) 車両用エンジンのオイルフィルタ取付構造
JP5037297B2 (ja) 作業車両
JP2018172856A (ja) 転圧機械
JP2012136083A (ja) トラクター
CN218093736U (zh) 水田作业车
JP7058592B2 (ja) 作業車
JP6552319B2 (ja) エンジン及びそれを備える作業車両
JP5524661B2 (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130422