JP2010174334A - 二相ステンレス鋼並びにそれを用いた鋼材及び鋼製品 - Google Patents

二相ステンレス鋼並びにそれを用いた鋼材及び鋼製品 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、低コスト化を図りつつ、良好な耐食性及び強度を発現することができるフェライト相及びマルテンサイト相を含む二相ステンレス鋼並びにそれを用いた鋼材及び鋼製品を提供すること。
【解決手段】0.080≦C≦0.120質量%、0.20≦Si≦1.00質量%、1.00≦Mn≦3.00質量%、1.00<Cu≦3.00質量%、20.0≦Cr≦23.0質量%、0.50≦Ni≦1.00質量%、N≦0.030質量%を含有し、次式(1)で表される[A]が、0.15≦[A]≦0.30であり、かつ、フェライト相及びマルテンサイト相を含み断面組織のマルテンサイト相が面積率で10%以上60%以下であることを特徴とする二相ステンレス鋼。但し、[A]=(1.4[Mn]+[Cu])/[Cr])…式(1)
【選択図】図1

Description

本発明は、二相ステンレス鋼並びにそれを用いた鋼材及び鋼製品に関し、更に詳しくは、耐食性及び強度を高めるとともに、低コスト化を実現した、フェライト相及びマルテンサイト相を含む二相ステンレス鋼並びにそれを用いた鋼材及び鋼製品に関する。
フェライト系ステンレス鋼は、オーステナイト系ステンレス鋼よりも一般的には耐食性や強度が劣る。そこで、耐食性を向上させるため、Crを増量した鋼種が開発されている。そのようなCrを増量した鋼種としては、例えば、特許文献1に、重量%で、Si:0.05〜3.0%,Mn:0.1〜2.0%,P:0.04%以下,S:0.01%以下,Cr:14.0〜24.0%,C+N:0.005〜0.15%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなるフェライト系ステンレス鋼線が開示されている。
その他にも、板バネ、フラッパーバルブ、メタルガスケット等の高い強度、平坦度が要求される用途に用いられる鋼種として、特許文献2には、C:0.10〜0.20質量%,Si:2.0質量%以下,Mn:2.0質量%以下,P:0.040質量%以下,S:0.010質量%以下,Ni:0.50〜4.0質量%,Cr:10.0〜20.0質量%,N:0.10質量%以下,B:0〜0.015質量%を含み、残部が実質的にFeの組成をもち、(フェライト+オーステナイト)二相域に加熱された後の冷却過程でオーステナイト相がマルテンサイト変態することにより生成した、フェライト及びマルテンサイトの複相組織になっていることを特徴とするビッカース硬さがHV400以上で硬度変動の少ない高強度複相ステンレス鋼が開示されている。
更に、特許文献3には、高強度ステンレス鋼板素材を鋼帯として提供するのに好適な鋼種として、質量%で、C:0.10%以下、Si:2.0%以下,Mn:4.0%以下,P:0.040%以下,S:0.010%以下,Ni:4.0%以下,Cr:10.0〜20.0%,N:0.12%以下,B:0.0050超え〜0.0300%,O:0.02%以下,Cu:4.0%以下を含有し,且つ,0.01%≦C+N≦0.20%、0.20%≦Ni+(Mn+Cu)/3≦5.0%の関係を満足するようにこれらの成分を含有し,残部がFe及び不可避的不純物からなり, 20vol.%以上95vol.%以下で且つ平均粒径が10μm以下のマルテンサイト相と残部が実質的にフェライト相とからなる複相組織を有し,そして硬さがHV200以上である高強度高延性複相組織ステンレス鋼が開示されている。
特開2007−77444 特開2002−105601 特開平7−138704
しかしながら、特許文献1のフェライト系ステンレス鋼線は、Crを増量したといっても耐食性がオーステナイト系ステンレス鋼には及ばず、強度は改善されていない。更に、特許文献2〜3のフェライト相及びマルテンサイト等からなるステンレス鋼は、複相組織とし、製造性を改善しているが強度が十分ではない。従って、強度及び耐食性の両者に優れたフェライト相及びマルテンサイト相を含む二相ステンレス鋼が要求されている。
一方、一般的なオーステナイト系ステンレス鋼であるSUS304や、ねじ等に特に用いられるSUSXM7等は、Niを約8〜10%程度含有するため、コスト高となるという問題がある。そのため、SUS304やSUSXM7等と同等の耐食性を有しながら、低コストな鋼種が求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明は、低コスト化を図りつつ、良好な耐食性及び強度を発現することができるフェライト相及びマルテンサイト相を含む二相ステンレス鋼並びにそれを用いた鋼材及び鋼製品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明者等は、Niを低減させても、Cr増量により耐食性を改善でき、Mn,Cu等のオーステナイト形成元素の増量によりマルテンサイトを生成させて二相組織化することで、高強度化を実現できるとの知見を得た。本発明は、かかる知見に基づいてなされたものである。
本発明に係る二相ステンレス鋼は、
0.080≦C≦0.120質量%、0.20≦Si≦1.00質量%、1.00≦Mn≦3.00質量%、1.00<Cu≦3.00質量%、20.0≦Cr≦23.0質量%、0.50≦Ni≦1.00質量%、N≦0.030質量%を含有し、
次式(1)で表される[A]が、0.15≦[A]≦0.30であり、かつ、
フェライト相及びマルテンサイト相を含み断面組織のマルテンサイト相が面積率で10%以上60%以下であることを要旨とする。
但し、[A]=(1.4[Mn]+[Cu])/[Cr])…式(1)
この場合に、更に、
0.10≦Mo≦1.00質量%を含有してもよい。
更に、
0.0005≦B≦0.0050質量%、及び/又は、
0.20≦Al≦0.80質量%を含有してもよい。
更に、
O≦0.030質量%を含有してもよい。
更に、
Nb,Ti,V,W,Ta及びHfからなる群から選ばれる1種又は2種以上を総量で0.01質量%以上0.60質量%以下含有してもよい。
更に、
0.01≦Co≦0.60質量%を含有してもよい。
更に、
Ca,Mg及びREMからなる群から選ばれる1種又は2種以上を総量で0.0005質量%以上0.0100質量%以下含有してもい。
そして、ロックウエル硬さが85HRB以上100HRB以下であることが好ましい。
本発明に係る鋼材及び鋼製品は、本発明に係る二相ステンレス鋼からなることを要旨とする。ここで、「鋼材」とは、例えば、ビレットを対象とする条鋼、該条鋼を熱間圧延した形材や線材、更に、これら形材や線材を加工した板材や鋼線(ワイヤ)を含み、該鋼線としては、例えば、加工率90%以下で冷間伸線し細径化したものの他、これを更に温度700〜1000℃で溶体化処理した硬質乃至軟質状のものが好適である。特に、溶体化処理した軟質状のものや、その後に30%以下の冷間伸線を行ったものが加工性が良好で好ましい。「鋼製品」とは、電子機器、事務機器、電気通信機器、車両、食品設備、化学設備、キッチン厨房設備、キッチン厨房雑貨等の電子機械部品、機械構造用部品、建築構造用強度部材、車両用部品、シャフト、ばね、金網、釘、ねじ、ボルト、ワイヤーロープ、ケーブルワイヤー、コンクリート補強鋼線、キッチン用籠をいう。
本発明に係る二相ステンレス鋼並びにそれを用いた鋼材及び鋼製品は、上記成分組成を有するとともに、上記(1)式を満たし、かつ、フェライト相及びマルテンサイト相を含みマルテンサイト相が所定の面積率であるため、耐食性が改善され良好な強度を備える。これは、Cr増量による耐食性改善の効果が得られるとともに、Cr量に対するMn量及びCu量の調整による相バランス効果によるものである。また、Ni量を抑えたため、低コスト化が図られる。更に、本発明によれば、上記成分組成を有するとともに、上記(1)式を満たし、かつ、フェライト相及びマルテンサイト相を含みマルテンサイト相が所定の面積率であるため、良好な耐力比や絞りが得られる。
発明鋼1の断面組織の顕微鏡写真である(100倍)。
以下に、本発明の一実施形態に係るフェライト相及びマルテンサイト相を含む二相ステンレス鋼について説明する。
(フェライト相及びマルテンサイト相を含む二相ステンレス鋼の成分組成、組織、特性等及びこれらの限定理由)
(1)C:0.080≦C≦0.120質量%
Cは、必須元素であり、高強度を得るために重要な元素である。C量は、0.080質量%未満では十分なマトリックス強度が得られないので、0.080質量%を下限とした。一方、C量が0.120質量%を超えると炭化物量が多くなり、耐食性を劣化させるため、0.120質量%を上限とした。より好ましいC量は、十分なマトリックス強度が得られ、耐食性が良好である0.080質量%以上0.100質量%以下である。
(2)Si:0.20≦Si≦1.00質量%
Siは、必須元素であり、鋼の脱酸剤である。そこで、Si量は、0.20質量%を下限とする。一方、Si量が多すぎると靱性の低下を招来し、鋼の熱間加工性を劣化させるため、上限を1.00質量%とする。尚、冷間加工性を特に重視する場合には、Si量の上限を0.50質量%とする。
(3)1.00≦Mn≦3.00質量%
Mnは、必須元素であり、強度上昇に寄与するマルテンサイト相の生成に必要な元素である。従って、Mn量は、十分なマルテンサイト相を確保するため、1.00質量%を下限とする。一方、Mnを過剰に添加すると加工硬化能が上昇し、冷間加工性を阻害するため、Mn量は、3.00質量%を上限とする。より好ましいMn量は、1.50質量%以上2.50質量%以下である。
(4)1.00<Cu≦3.00質量%
Cuは、必須元素であり、本発明において重要な元素であり、耐食性、特に、還元性酸環境中での耐食性を向上させるのに有効であるほか、マルテンサイト相の確保に必要であり、マルテンサイト相を増加させて強度を向上させる。Cuは、更に、加工硬化能を低下させ、冷間加工性を向上させ、また、熱処理等を施せば抗菌性を向上させる。このように、Cuは、強度・耐食性の両者を向上させることができる。従って、Cu量は、1.00質量%超を下限とする。一方、Cuの過剰添加は、熱間加工性を劣化させるため、Cu量は、3.00質量%を上限とする。より好ましいCu量は、1.50質量%以上3.00質量%以下である。
(5)20.0≦Cr≦23.0質量%
Crは、必須元素であり、耐食性を確保するために必須の元素である。そこで、Cr量は、20質量%を下限とする。一方、Crを過剰に含有させると熱間加工性を害するとともに、σ相析出による靭性の低下を招く。そこで、Cr量は、23.0質量%を上限とする。より好ましいCr量は、耐食性が十分確保でき、靱性の劣化が少ない20.5質量%以上22.0質量%以下である。
(6)0.5≦Ni≦1.0質量%
Niは、必須元素であり、耐食性、特に、還元性酸環境中での耐食性を向上させるのに有効である。そこで、Ni量は、0.5質量%を下限とする。一方、Niを過剰に含有させると製造コストの上昇を招く。そこで、Ni量は、1.0質量%を上限とする。より好ましいNi量は、0.5質量%以上0.7質量%以下である。
(7)N≦0.030質量%
Nは、不可避的不純物であり、冷間加工性や切削性を劣化させる窒化物を形成することから極力低く抑制すべき元素である。そこで、N量は、0.030質量%以下とする。より好ましいN量は、製造コストとの兼ね合いから、0.020質量%以下であり、更に好ましいN量は、0.015質量%以下である。
(8)次式(1)で表される[A]が0.15≦[A]≦0.30である。但し、[A]=(1.4[Mn]+[Cu])/[Cr])…式(1)。
[A]は、耐食性と強度の両方に拘わっており、Mn及びCuは、マルテンサイトの確保に必要であるが、Crに対して添加量が多いと耐食性を低下させるため、[A]は、0.30を上限値とする。一方、[A]が0.15を下回るとマルテンサイトが少なくなり強度を確保できないので、[A]は、0.15を下限値とする。[A]は、より好ましくは、0.20以上0.25である。
(9)断面組織のマルテンサイト相が面積率で10%以上60%以下である。
二相組織化することによって耐食性及び強度を良好なものとするためである。マルテンサイト相の断面組織の面積率の下限を10%としたのは、これ未満ではマルテンサイトが過少となり、強度が低くなるためである。また、マルテンサイト相の断面組織の面積率の上限を60%としたのは、これを超えるとマルテンサイトが過多となり、絞りや耐食性が悪くなるためである。マルテンサイト相の面積率は、より好ましくは、15%以上40%以下、更に好ましくは、20%以上35%以下である。
(10)0.10≦Mo≦1.00質量%
Moは、任意元素であり、強度を低下させることなく耐食性を向上させることができるため、必要に応じて含有させることができる。そこで、Mo量は、0.10質量%を下限とする。一方、Moを過剰に含有させると、熱間加工性を低下させるほか、製造コストの上昇を招く。そこで、Mo量は、1.00質量%を上限とする。より好ましいMo量は、0.20質量%以上0.50質量%以下である。
(11)0.0005≦B≦0.0050質量%
Bは、任意元素である。Bは、粒界強度を高め、鋼の熱間加工性を改善する。そこで、B量は、0.0005質量%以上とする。ただし、過剰な添加は、熱間加工性を害する硼化物を形成させるため、B量は、0.0050質量%を上限とする。より好ましいB量は、0.0005質量%以上0.0030質量%以下であり、更に好ましいB量は、0.0005質量%以上0.0020質量%以下である。
(12)0.20≦Al≦0.80質量%
Alは、任意元素である。Alは、鋼の強力な脱酸剤であり、Oを極力低減させるため、又は、耐酸化性を改善するために必要に応じて添加する。Al量は、その効果が確認できる0.20質量%を下限とする。Alを過剰に含有させると熱間加工性を劣化させることから、Al量は、0.80質量%を上限とする。より好ましいAl量は、0.50質量%以下である。
(13)O≦0.030質量%
Oは、任意元素であり、冷間加工性や切削性に有害な酸化物を形成することから極力低く抑制すべき元素である。そこで、O量は、0.030質量%以下とする。より好ましいO量は、製造コストとの兼ね合いから、0.015質量%以下、更に好ましくは、0.010質量%以下である。
(14)Nb,Ti,V,W,Ta及びHfからなる群及びCoから選ばれる1種又は2種以上を総量で0.01質量%以上0.60質量%以下
Nb,Ti,V,W,Ta及びHfは、任意元素であり、Cと炭化物、又は、N、Cと炭窒化物を形成して、鋼の結晶粒を微細化し、靭性を高める効果がある。そこで、これらのいずれか1種又は2種以上を総量で、0.01質量%以上0.60質量%以下含有させるとよい。製造コストを抑える観点によれば、これらのいずれか1種又は2種以上の総量は、0.30質量%以下がより好ましい。
(15)0.01≦Co≦0.60質量%
Coは、任意元素であり、固溶強化による高強度が図れることから、Co量は、その効果が明瞭となる0.01質量%を下限とする。ただし、Coを過剰に含有させるとコストの大幅上昇を招来することから、Co量は、0.60質量%を上限とし、0.30質量%以下がより好ましい。
(16)Ca,Mg及びREMからなる群から選ばれる1種又は2種以上を総量で0.0005質量%以上0.0100質量%以下
Ca、Mg、REM(Rare Eatrh Metal)は、任意元素であり、鋼の熱間加工性を向上させるのに有効な元素である。そこで、これらのいずれか1種又は2種以上を総量で、0.0005質量%以上含有させてもよい。しかし、これらを過剰に含有させると、その効果を飽和させ、逆に熱間加工性を低下させる。そこで、それらの1種又は2種以上の総量を、0.0100質量%以下とする。より好ましいこれらの総量は、0.0050質量%以下である。尚、REMは、Ce、La又はそれらの合金からなる。
(17)ロックウェル硬さ85HRB以上100HRB以下
ロックウェル硬さを85HRB以上100HRB以下としたのは、85HRB未満では十分な強度が得られないからであり、100HRB超えでは加工性が低下するからである。より好ましいロックウエル硬さは、88HRB以上98HRB以下である。また、オーステナイトステンレス鋼代替用途としての使用が可能な強度と十分な加工性を確保するためには、耐力比を65%以上80%以下にするとよい。尚、絞りを55%以上確保すれば、更に、加工性が良好となる。
尚、Pは、不可避的不純物であり、粒界に偏析し、粒界腐食感受性を高めるほか、靭性の低下を招くため、含有量が低いほうが望ましいが、必要以上の含有量の低減は製造コストの上昇を招く。そこで、P量は、0.040質量%以下としておくことが望ましい。より好ましいP量は、0.030質量%以下である。
また、Sは、不可避的不純物であり、熱間加工性を低下させる。そこで、S量は、0.010質量%以下とすることが望ましい。より好ましいS量は、製造コストとの兼ね合いから、0.005質量%以下である。
(フェライト相及びマルテンサイト相を含む二相ステンレス鋼の製造方法)
(1)まず、上記所定成分を含有する鋼塊を溶製し、冷却して、インゴットとし、熱間鍛造により所定サイズの鋼を作製する。
(2)次に、この鋼を700〜1000℃(好ましくは750〜950℃)で、約1〜24時間(好ましくは約1〜8時間)熱処理後空冷(焼き鈍し処理)する(空冷時の冷却速度は、15〜250℃/分)。
以上(1)〜(2)の工程を経て得られた上記所定成分を備えた鋼は、フェライト相及びマルテンサイト相を含み、断面組織のマルテンサイト相が面積率で10%以上60%以下となり、耐力比65%以上80%以下、絞り55%以上、ロックウェル硬さ85HRB以上100HRB以下を達成する。
(実施例A)
(供試材の作製)
表1に示す発明鋼及び比較鋼を以下のようにして作製した。すなわち、表1に示す成分組成(残部はFe及び不可避的不純物からなる)の50kgの各鋼塊を高周波誘導炉で溶製し、冷却して、インゴットを作製した。次に、各インゴットを1000〜1200℃に加熱し、熱間鍛造により、直径20mmの丸棒に加工した。
そして、各丸棒を更に800℃で4時間加熱した後、冷却速度50℃/分〜100℃/分で空冷(焼き鈍し処理)し、得られた各発明鋼及び各比較鋼を供試材とした。尚、表1に、成分組成、上記(1)式の[A]及びマルテンサイトの面積率(%)をまとめて示す。尚、マルテンサイトの面積率については後述する。
Figure 2010174334
(各種試験)
次に、得られた供試材を用いて、マルテンサイトの面積率(%)、引張強さ(MPa)、0.2耐力(MPa)、耐力比(%)、絞り(%)、ロックウェル硬さ、耐食性を調べた。以下に、これらの試験について説明する。
(面積率)
上記供試材の1/2R付近から10mm×10mm×10mmサイズの試験片を作製し、これを縦断面を観察できるように、樹脂に埋め込み研磨し、ビレラ(エタノールと塩酸とピクリン酸の混合液)を用いてエッチングした。エッチング後のミクロ組織を倍率100倍にて白黒写真撮影し、エッチング腐食により変色した相をマルテンサイト相として画像解析処理により色抽出し、1視野あたりの面積率を測定し、30視野の平均値を面積率とした。図1に、発明鋼1の写真を示す。同図に示したように、マルテンサイト相が生成していることがわかる。各発明鋼及び各比較鋼の面積率の測定結果は、表1にまとめて示す。
(引張強さ(MPa)、0.2耐力(MPa)、耐力比(%)、絞り(%))
上記供試材からJIS4号試験片を作製し、JIS Z 2241に基づき引張試験を行った。引張試験で測定された最大応力を引張強さとした。そして、オフセット法により0.2%耐力を求め、次式(2)により耐力比(%)を求めた。
耐力比(%)=0.2%耐力(MPa)/引張強さ(MPa)×100…式(2)
絞りは、上記引張試験による試験片破断後における最小断面積と試験前の原断面積との差の原断面積に対する比である。これらの結果を表2に示す。
(ロックウェル硬さ)
JIS Z 2245に基づいて硬さを測定することにより、ロックウエル硬さを求めた。この結果を表2に示す。
(耐食性)
JIS Z 2371に基づいて塩水噴霧試験を行うことにより、耐食性を評価した。上記供試材からφ10mm×50mmサイズの試験片を作製し、表面を#400まで研磨仕上げした円柱形状の試験片を作製し、35℃、5%塩化ナトリウム水溶液噴霧環境中で、96時間の暴露試験を行った。この暴露試験にて、試験表面に生じた発銹面積から耐食性を評価した。発銹ランクは、A:全面発銹無し(目視で発銹確認できず),B:部分的に発銹確認でき、面積50%未満,C:半分以上の面積で発銹(50%以上75%未満発銹),D:全面に発銹(75%以上発銹)とした。この結果を表2に示す。
Figure 2010174334
(評価)
発明鋼1〜21は、いずれも要求特性を満足した。これは、発明鋼1〜21が表1に規定する成分を所定量含有するとともに、上記式(1)を満たすため、フェライト相及びマルテンサイト相を含み、組織の相バランスとして、断面組織のマルテンサイト相が面積率で10%以上60%以下となり、強度と耐食性を兼ね備えたためと考えられる。
これに対し、比較鋼1〜3は、いずれもフェライト系ステンレス鋼であり、強度が低く耐食性も悪い結果となった。
比較鋼4,5は、C量の影響を確認するためのものであり、他の成分組成等が所定の条件を満たしていても、比較鋼4のようにC量が低いと強度が低くなり、比較鋼5のようにC量が多いと耐食性が悪い結果となることがわかった。
比較鋼6,7は、Cr量の影響を確認するためのものであり、他の成分組成等が所定の条件を満たしていても、Cr量が低いと耐食性が悪くなり、Cr量が多いと強度が低くなることがわかった。
比較鋼8,9は、Cr量とCu量及びMn量の成分バランスの影響を確認するためのものであり、他の成分組成等が所定の条件を満たしていても、Cu量とMn量が共に低いと耐食性は良くても強度が低くなり、Cu量とMn量が共に多いと逆に強度は良くても絞りや耐食性が低くなることがわかった。
比較鋼10,11は、[A]値の影響を確認するためのものである。比較鋼10によれば、Mn量、Cu量、Cr量が所定範囲であっても、Cr量に対してMn量及びCu量が多すぎると、マルテンサイトが生成しすぎ、その面積率が過多となり、相バランスが悪くなり、絞りや耐食性が不足するという結果となった。一方、比較鋼11によれば、Mn量、Cu量、Cr量が所定範囲であっても、Cr量に対してMn量及びCu量が少なすぎると、マルテンサイトが少なく、その面積率が過小となり、相バランスが悪くなり、強度が不足するという結果となった。
これらのことから、発明鋼1〜21は、表1に規定する成分を所定量含有するとともに、上記式(1)を満たすため、フェライト相及びマルテンサイト相を含み、組織の相バランスとして、断面組織のマルテンサイト相が面積率で10%以上58%以下となり、強度と耐食性を兼ね備えたものとなったことが確認できた。
(実施例B)
(試験片の作製及び各種試験)
表1の発明鋼1〜4及び比較鋼1〜3の成分組成の50kgの各鋼塊を高周波誘導炉で溶製し、冷却して、インゴットを作製した。次に、各インゴットを1000〜1200℃に加熱し、熱間圧延により、直径5.5mmの丸棒に加工した後、更に、直径4.0mmに冷間伸線加工を行った。そして、マルテンサイトの面積率(%)を実施例Aと同様の手法により測定した。更に、大気熱処理炉にて800℃×4時間の焼き鈍し処理を行い、表面を#800まで研磨後、JIS Z 2241に基づき引張試験を行った。更に、同様に仕上げた鋼線を用いてJIS Z 2371に基づき塩水噴霧試験を行った。結果を表3に示す。
Figure 2010174334
(評価)
発明鋼1〜4を伸線加工して得た鋼線は、引張強さ(MPa)、0.2耐力(MPa)、耐力比(%)、絞り(%)、耐食性について優れた特性を示したが、比較鋼1〜3を伸線加工して得た鋼線は、絞り以外については要求特性を満たさなかった。このことから、発明鋼1〜4は、伸線加工を施しても強度・耐食性を兼ね備えることが確認できた。従って、その他の発明鋼5〜21に伸線加工を施しても、発明鋼1〜4と同様に強度・耐食性を兼ね備えるものといえる。尚、上記の冷間伸線加工により得られた鋼線(ワイヤー)の断面組織にはフェライト相とマルテンサイト相とが存在し、マルテンサイト相の面積率は30〜35%であった。この面積率は、素材状態(実施例Aにおいて面積率を測定した時の状態)の面積率と同じであった。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態は一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、上記実施形態は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることができる。
本発明に係るフェライト相及びマルテンサイト相を含む二相ステンレス鋼及びそれを用いた鋼材は、耐食性及び強度が高いため、電子機器、事務機器、電気通信機器、車両、食品設備、化学設備、キッチン厨房設備、キッチン厨房雑貨等の機械構造用部品、建築構造用強度部材、車両用部品、シャフト、ばね、釘、小ねじ、ワイヤーロープ、ケーブルワイヤー、コンクリート補強鋼線、キッチン用籠等に用いられる鋼及び鋼材に好適であるため、鋼材メーカーにとって産業上利用価値が高い。
本発明に係る鋼製品は、耐食性及び強度が高いため、電子機器、事務機器、電気通信機器、車両、食品設備、化学設備、キッチン厨房設備等の製造メーカーからエンドユーザーに到るまで産業上利用価値が高い。

Claims (10)

  1. 0.080≦C≦0.120質量%、
    0.20≦Si≦1.00質量%、
    1.00≦Mn≦3.00質量%、
    1.00<Cu≦3.00質量%、
    20.0≦Cr≦23.0質量%、
    0.50≦Ni≦1.00質量%、
    N≦0.030質量%を含有し、
    次式(1)で表される[A]が、0.15≦[A]≦0.30であり、かつ、
    フェライト相及びマルテンサイト相を含み断面組織のマルテンサイト相が面積率で10%以上60%以下であることを特徴とする二相ステンレス鋼。
    但し、[A]=(1.4[Mn]+[Cu])/[Cr])…式(1)
  2. 更に、
    0.10≦Mo≦1.00質量%を含有することを特徴とする請求項1に記載の二相ステンレス鋼。
  3. 更に、
    0.0005≦B≦0.0050質量%、及び/又は、
    0.20≦Al≦0.80質量%を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の二相ステンレス鋼。
  4. 更に、
    O≦0.030質量%を含有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の二相ステンレス鋼。
  5. 更に、
    Nb,Ti,V,W,Ta及びHfからなる群から選ばれる1種又は2種以上を総量で0.01質量%以上0.60質量%以下含有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の二相ステンレス鋼。
  6. 更に、
    0.01≦Co≦0.60質量%を含有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の二相ステンレス鋼。
  7. 更に、
    Ca,Mg及びREMからなる群から選ばれる1種又は2種以上を総量で0.0005質量%以上0.0100質量%以下含有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の二相ステンレス鋼。
  8. ロックウエル硬さが85HRB以上100HRB以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の二相ステンレス鋼。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の二相ステンレス鋼からなる鋼材。
  10. 請求項1から8のいずれかに記載の二相ステンレス鋼からなる鋼製品。
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