JP7320936B2 - 棒状鋼材 - Google Patents
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化学組成が、質量%で、
C:0.001~0.20%、
Si:0.01~3.0%、
Mn:0.01~2.0%、
Ni:0.01~5.0%、
Cr:7.0~35.0%、
Mo:0.01~5.0%、
Cu:0.01~3.0%、
N:0.001~0.10%、
Ti:0~2.0%、
Nb:0~2.0%、
V:0~2.0%、
B:0~0.1%、
Al:0~5.0%、
W:0~2.5%、
Ga:0~0.05%、
Co:0~2.5%、
Sn:0~2.5%、
Ta:0~2.5%、
Ca:0~0.05%、
Mg:0~0.012%、
Zr:0~0.012%、
REM:0~0.05%、
残部:Feおよび不可避的不純物であり、
前記一方向に垂直な任意の断面での重心位置と表面とを結ぶ線上において、結晶粒界の横断する数が1.0mm辺り2.0本以上である、棒状鋼材。
Ti:0.001~2.0%、
Nb:0.2~2.0%、
V:0.001~2.0%、
B:0.0001~0.1%
Al:0.001~5.0%、
W:0.05~2.5%、
Ga:0.0004~0.05%、
Co:0.05~2.5%、
Sn:0.01~2.5%、および
Ta:0.01~2.5%、
から選択される一種以上を含有する、
上記(1)に記載の棒状鋼材。
Ca:0.0002~0.05%、
Mg:0.0002~0.012%、
Zr:0.0002~0.012%、および
REM:0.0002~0.05%、
から選択される一種以上を含有する、
上記(1)または(2)に記載の棒状鋼材。
前記円の直径が5.5~200mmである、上記(1)~(4)のいずれかに記載の棒状鋼材。
各元素の限定理由は下記のとおりである。なお、以下の説明において含有量についての「%」は、「質量%」を意味する。
Cは、鋼材の強度を高める。このため、C含有量は、0.001%以上とし、0.002%以上とするのが好ましい。しかしながら、Cを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じ、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性の低下が生じる。このため、C含有量は0.20%以下とする。C含有量は0.10%以下とするのが好ましく、0.05%以下とするのがより好ましく、0.02%以下とするのがさらに好ましい。
Siは、脱酸元素として含有させ、高温酸化特性を向上させる。このため、Si含有量は0.01%以上とし、0.05%以上とするのが好ましい。しかしながら、Siを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じ、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。また、靭性が低下する場合もある。このため、Si含有量は3.0%以下とする。Si含有量は2.0%以下とするのが好ましく、1.0%以下とするのがより好ましく、0.5%以下とするのがさらに好ましい。
Mnは、鋼材の強度を向上させる。このため、Mn含有量は、0.01%以上とし、0.05%以上とするのが好ましい。しかしながら、Mnを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じ、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。また、耐食性が低下する場合もある。このため、Si含有量は2.0%以下とする。Si含有量は1.0%以下とするのが好ましく、0.8%以下とするのがより好ましく、0.5%以下とするのがさらに好ましい。
Niは、鋼材の靭性を向上させる。このため、Ni含有量は0.01%以上とし、0.05%以上とするのが好ましい。しかしながら、Niを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じ、粒界密度または粒界角度が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、Ni含有量は5.0%以下とする。Ni含有量は2.0%以下とするのが好ましく、1.0%以下とするのがより好ましく、0.5%以下とするのがさらに好ましい。
Crは、耐食性を向上させる。このため、Cr含有量は、7.0%以上とする。Cr含有量は10.0%以上とするのが好ましく、15.0%以上とするのがより好ましい。しかしながら、Crを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。また、靭性が低下する場合がある。Cr含有量は35.0%以下にする。Cr含有量は27.0%以下とするのが好ましく、25.0%以下とするのがより好ましく、21.0%以下とするのがさらに好ましい。
Moは、耐食性を向上させる。このため、Mo含有量は0.01%以上とする。しかしながら、Moを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、Mo含有量は5.0%以下とする。Mo含有量は2.0%以下とするのが好ましく、1.0%以下とするのがより好ましく、0.5%以下とするのがさらに好ましい。
Cuは、耐食性を向上させる。このため、Cu含有量は0.01%以上とし、0.30%以上とするのが好ましい。しかしながら、Cuを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、Cu含有量は3.0%以下とする。Cu含有量は2.0%以下とするのが好ましく、1.0%以下とするのがより好ましく、0.5%以下とするのがさらに好ましい。
Nは、鋼材の強度を向上させる。このため、N含有量は0.001%以上とし、0.004%以上とするのが好ましい。しかしながら、Nを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度または粒界角度が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、N含有量は0.10%以下とする。N含有量は0.05%以下とするのが好ましく、0.03%以下とするのがより好ましく、0.02%以下とするのがさらに好ましい。
Tiは、鋼材の強度を高める効果を有する。また、Tiは炭窒化物を形成するので、Cr炭化物の生成を抑制し、Cr欠乏層の生成を抑制する。この結果、粒界腐食を防止する効果を有する。すなわち、Tiは、耐食性を向上させる効果を有するため、必要に応じて含有させてもよい。
Nbは、鋼材の強度を高める効果を有する。また、Nbは炭窒化物を形成するため、Cr炭化物の生成を抑制し、Cr欠乏層の生成を抑制する。この結果、Nbは粒界腐食を防止する効果を有する。すなわち、Nbは、耐食性の向上に有効な元素であるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Nbを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、Nb含有量は2.0%以下とする。Nb含有量は1.0%以下とするのが好ましく、0.8%以下とするのがより好ましい。一方、上記効果を得るためには、Nb含有量は0.2%以上とするのが好ましく、0.3%以上とするのがより好ましい。
Vは、耐食性を向上させる効果を有するため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Vを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。また、靭性が低下する場合がある。このため、V含有量は2.0%以下とする。V含有量は1.0%以下とするのが好ましく、0.5%以下とするのがより好ましく、0.1%以下とするのがさらに好ましい。一方、上記効果を得るためには、V含有量は0.001%以上とするのが好ましい。
Bは、熱間加工性および耐食性を向上させる効果を有する。このため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Bを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。また、靭性が低下する場合がある。このため、B含有量は0.1%以下とする。B含有量は0.02%以下とするのが好ましく、0.01%以下とするのがより好ましい。一方、上記効果を得るためには、B含有量は0.0001%以上とするのが好ましい。
Alは、脱酸を促進させ、介在物清浄度レベルを向上させる効果を有するため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Alを過剰に含有させると、その効果は飽和し、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。また、靭性が低下する場合がある。このため、Al含有量は5.0%以下とする。Al含有量は1.0%以下とするのが好ましく、0.1%以下とするのがより好ましく、0.01%以下とするのがさらに好ましい。一方、前記効果を得るためには、Al含有量は0.001%以上とするのが好ましい。
Wは、耐食性を向上させる効果を有するため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Wを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、W含有量は2.5%以下とする。W含有量は2.0%以下とするのが好ましく、1.5%以下とするのがより好ましい。一方、上記効果を得るためには、W含有量は0.05%以上とするのが好ましく、0.10%以上とするのがより好ましい。
Gaは、耐食性を向上させる効果を有するため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Gaを過剰に含有させると、熱間加工性が低下する。このため、Ga含有量は0.05%以下とする。一方、上記効果を得るためには、Ga含有量は0.0004%以上とするのが好ましい。
Coは、鋼材の強度を向上させる効果を有するため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Coを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度または粒界角度が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、Co含有量は2.5%以下とする。Co含有量は1.0%以下とするのが好ましく、0.8%以下とするのがより好ましい。一方、上記効果を得るためには、Co含有量は0.05%以上とするのが好ましく、0.10%以上とするのがより好ましい。
Snは、耐食性を向上させる効果を有するため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Snを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、Sn含有量は2.5%以下とする。Sn含有量は1.0%以下とするのがより好ましく、0.2%以下とするのがさらに好ましい。一方、上記効果を得るためには、Sn含有量は0.01%以上とするのが好ましく、0.05%以上とするのがより好ましい。
Taは、耐食性を向上させる効果を有するため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Taを過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、Ta含有量は2.5%以下とする。Ta含有量は1.5%以下とするのが好ましく、0.9%以下とするのがより好ましい。一方、上記効果を得るためには、Ta含有量は0.01%以上とするのが好ましく、0.04%以上とするのがより好ましく、0.08%以上とするのがさらに好ましい。
Mg:0~0.012%
Zr:0~0.012%
REM:0~0.05%
Ca、Mg、Zr、およびREMは、脱酸のため、必要に応じて、含有させてもよい。しかしながら、これら各元素を過剰に含有させると、熱間加工中に再結晶不良が生じて、粒界密度、粒界角度等が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、Ca:0.05%以下、Mg:0.012%以下、Zr:0.012%以下、REM:0.05%以下とする。Ca含有量は、0.010%以下とするのが好ましく、0.005%以下とするのがより好ましい。Mgは、0.010%以下とするのが好ましく、0.005%以下とするのがより好ましい。Zrは、0.010%以下とするのが好ましく、0.005%以下とするのがより好ましい。REMは、0.010%以下とするのが好ましい。
上述のように、本発明に係る棒状鋼材は、一方向に延びる形状を有する。そして、上記一方向に垂直な任意の断面での重心位置と表面とを結ぶ線上において、結晶粒径の横断する数(以下、単に「粒界密度」と記載する。)が1.0mm辺り2.0本以上とする。なお、例えば、断面の形状が円である場合には、重心位置が円の中心となり、表面は円弧上の任意の点となる。
本発明に係る棒状鋼材では、観察される全粒界の長さに対し、隣り合う粒同士の方位差が15°以上である粒界の長さの割合(以下、単に「大角粒界分率」と記載する。)を0.20以上とするのが好ましい。大角粒界分率が0.20未満であると、超音波が散乱、減衰され、超音波探傷特性が低下するためである。大角粒界分率は0.50以上とするのがより好ましく、0.70以上とするのがさらに好ましく、0.80以上とするのが一層好ましい。
上述したように、本発明に係る棒鋼材の長さ方向に対して垂直な面の断面形状は、特に限定されない。例えば、上記断面は、一般的な円形だけに限定されない。断面が矩形である平鋼、角鋼に加え、異形材をも含まれ得る。
本発明に係る棒状鋼材では、人工欠陥に基づく信号強度(S)と、ノイズに基づく信号強度(N)との比であるS/Nを用い、超音波探傷特性を評価する。S/Nが6.0dB以上である場合、超音波探傷特性が良好であると判断する。S/Nは、8.0dB以上であるのが好ましく、12.0dB以上であるのがより好ましく、15.0dB以上であるのがさらに好ましく、20.0dB以上であるのが一層好ましい。
本発明に係る棒状鋼材の好ましい製造方法を説明する。以下の説明においては、断面が円形である鋼線材を例に説明をする。本発明に係る棒状鋼材は、製造方法によらず、上述の構成を有していれば、その効果を得られるが、例えば、以下のような製造方法により、本発明に係る棒状鋼材を安定して得ることができる。
鋳片の加熱温度は、加工温度に関係し、鋼材の累積ひずみおよび再結晶挙動に寄与する。そして、鋼材の粒界密度および粒界角度を変化させ、超音波探傷特性に関係する。このため、溶製した鋳片を450~1300℃の温度で加熱するのが好ましい。鋳片の加熱温度が低すぎると、棒状鋼材が脆化する。このため、鋳片の加熱温度は450℃以上とするのが好ましく、700℃以上とするのがより好ましく、800℃以上とするのがさらに好ましい。
加熱された鋳片は、傾斜圧延を用い、熱間加工されるのが好ましい。なお、熱間加工は傾斜圧延に限定されず、同様の熱加工履歴を辿る方法であればよい。傾斜圧延の断面減少率は、鋼材の累積ひずみ、および再結晶挙動に寄与し、粒界密度および粒界角度を変化させる。このため、断面減少率は、超音波探傷特性に影響を与える。断面減少率を20.0%未満とすると、累積ひずみの減少および再結晶不良によって、粒界密度および粒界角度が減少する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、断面減少率は20.0%以上とするのが好ましく、40.0%以上とするのがより好ましく、50.0%以上とするのがさらに好ましく、80.0%以上とするのが一層好ましい。
続く中間焼鈍工程では、鋳造で形成された粗大な凝固組織を再結晶させるために行う。中間焼鈍工程においては、700~1300℃の温度域で焼鈍を行うのが好ましい。中間焼鈍工程で鋼材が再結晶すると、棒状鋼材の粒界密度および粒界角度が増加する。この結果、超音波探傷特性が向上する。中間焼鈍工程における温度(以下、「中間焼鈍温度」と記載する。)が700℃未満であると、再結晶不良が生じて、粒界密度および粒界角度が減少する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、中間焼鈍温度は700℃以上とするのが好ましく、800℃以上とするのがより好ましい。
傾斜圧延以後の、粗圧延、中間圧延、仕上圧延等の圧延は、累積ひずみおよび再結晶挙動に寄与し、粒界密度および粒界角度を変化させる。この結果、上記傾斜圧延以後に行われる圧延も、超音波探傷特性に影響を及ぼす。傾斜圧延以後の圧延における圧延温度は450~1200℃の範囲とするのが好ましい。
上記の仕上圧延完了後、累積ひずみの減少を抑制するため、すぐに冷却を行う。この際の冷却速度が0.1℃/s未満であると、累積ひずみの減少および再結晶不良が生じて、粒界密度および粒界角度が減少する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、上記冷却速度は0.1℃/s以上とするのが好ましく、1.0℃/s以上とするのがより好ましく、5.0℃/s以上とするのがさらに好ましく、10.0℃/s以上とするのが特に好ましい。ここで、後述する最終冷却速度と記載を明確に分けるため、仕上圧延完了後の冷却における冷却速度は、単に、「冷却速度」とのみ記載する。
上記冷却後に、450~1300℃の範囲の温度域で最終焼鈍を施し、結晶粒を再結晶させるのが好ましい。仕上圧延完了後の最終焼鈍は、鋼材冷却後の焼鈍熱処理に限定されず、加工後に直ちにインラインにて焼鈍を施してもよい。最終焼鈍における焼鈍温度(以下、「最終焼鈍温度」と記載する。)が450℃未満であると、再結晶不良が生じて、粒界密度および粒界角度が減少する。この結果、超音波探傷特性が低下する。このため、最終焼鈍温度は450℃以上とするのが好ましく、700℃以上とするのがより好ましい。
最終焼鈍後は、粒成長および第二相の形成を抑制するため、すぐに冷却を行う。最終焼鈍後の冷却における冷却速度(以下、「最終冷却速度」と記載する。)が0.1℃/s未満であると、粒成長が生じ、粒界密度および粒界角度が低下する。この結果、超音波探傷特性が低下する。また、第二相の析出によって靭性が低下する。このため、最終冷却速度は0.1℃/s以上とするのが好ましく、1.0℃/s以上とするのがより好ましく、5.0℃/s以上とするのがさらに好ましく、10.0℃/s以上とするのが一層好ましい。
Claims (4)
- 一方向に延びる棒状鋼材であって、
化学組成が、質量%で、
C:0.001~0.20%、
Si:0.01~3.0%、
Mn:0.01~2.0%、
Ni:0.01~5.0%、
Cr:15.0~35.0%、
Mo:0.01~5.0%、
Cu:0.01~3.0%、
N:0.001~0.10%、
Ti:0~2.0%、
Nb:0~2.0%、
V:0~2.0%、
B:0~0.1%、
Al:0~5.0%、
W:0~2.5%、
Ga:0~0.05%、
Co:0~2.5%、
Sn:0~2.5%、
Ta:0~2.5%、
Ca:0~0.05%、
Mg:0~0.012%、
Zr:0~0.012%、
REM:0~0.05%、
残部:Feおよび不可避的不純物であり、
前記一方向に垂直な任意の断面での重心位置と表面とを結ぶ線上において、結晶粒界の横断する数が1.0mm辺り2.0本以上であり、
前記断面の形状が円であり、
前記円の直径が20.0mm以上である、
棒状鋼材。 - 前記化学組成が、質量%で、
Ti:0.001~2.0%、
Nb:0.2~2.0%、
V:0.001~2.0%、
B:0.0001~0.1%、
Al:0.001~5.0%、
W:0.05~2.5%、
Ga:0.0004~0.05%、
Co:0.05~2.5%、
Sn:0.01~2.5%、および
Ta:0.01~2.5%、
から選択される一種以上を含有する、
請求項1に記載の棒状鋼材。 - 前記化学組成が、質量%で、
Ca:0.0002~0.05%、
Mg:0.0002~0.012%、
Zr:0.0002~0.012%、および
REM:0.0002~0.05%、
から選択される一種以上を含有する、
請求項1または2に記載の棒状鋼材。 - L断面の表層部、中心部、および表層部と中心部との間に存在する1/4深さ位置部において、全粒界の長さに対して、隣り合う粒同士の方位差が15°以上である粒界の長さの割合が0.20以上である、請求項1~3のいずれかに記載の棒状鋼材。
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JP2020084210A (ja) | 2020-06-04 |
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