JP2010173554A - 車両用バッテリトレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストの上昇を抑制しつつ、バッテリを固定する際の締結力に対する強度を高めることができる車両用バッテリトレイを提供する。
【解決手段】バッテリ載置部7aの側壁部7b′の外側に下向きに開くフック係合部7iを形成し、該フック係合部7iと車体取付け座7cとの間にリブ7dを位置させるとともに、該リブ7dを介して前記フック係合部7iと車体取付け座7cとを結合する。
【選択図】図6
【解決手段】バッテリ載置部7aの側壁部7b′の外側に下向きに開くフック係合部7iを形成し、該フック係合部7iと車体取付け座7cとの間にリブ7dを位置させるとともに、該リブ7dを介して前記フック係合部7iと車体取付け座7cとを結合する。
【選択図】図6
Description
本発明は、バッテリが着脱可能に載置される車両用バッテリトレイに関する。
自動車では、エンジンルーム内の車体部材にバッテリトレイを取り付け、該バッテリトレイにバッテリをクランプ金具により着脱可能に固定するようにしている。
この種のバッテリトレイには、バッテリを固定するための締結力が加わることから、該締結力に対する強度を高める構造が採用されている。例えば、特許文献1には、バッテリトレイの底部に凹状の補強壁を形成するとともに、該補強壁に直交するようにリブ形状の突壁を形成し、前記補強壁にクランプ金具が挿入されるバッテリ固定用の係止孔を形成した構造が提案されている。
ところで、前記従来のバッテリトレイでは、補強壁に係止孔を形成する構造であり、このためバッテリトレイを成形するための金型とは別に係止孔を形成するためのスライド型を追加するか、あるいは孔空け加工を追加する必要があり、製造コストが上昇するという問題がある。
また例えば小型自動車のように、エンジンルーム内のスペースに制約がある場合には、バッテリの搭載位置の選択に余裕がなく、このためバッテリトレイの車体取付け部と、バッテリ固定部とがオフセットする場合がある。この場合には、バッテリ固定部の強度が不足することから、従来の係止孔では破損するおそれがあり、この点での改善が要請されている。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、製造コストの上昇を抑制しつつ、バッテリを固定する際の締結力に対する強度を高めることができる車両用バッテリトレイを提供することを課題としている。
請求項1の発明は、バッテリが載置される載置部と、該載置部の周縁部に起立するよう形成された側壁部と、前記載置部に形成された車体取付け座と、該載置部の底面に下方に突出するよう形成されたリブとを有する車両用バッテリトレイであって、前記載置部の側壁部の外側に下向きに開くフック係合部を形成し、該フック係合部と前記車体取付け座との間に前記リブを位置させるとともに、該リブを介して前記フック係合部と車体取付け座とを結合したことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用バッテリトレイにおいて、前記リブは、前記フック係合部が形成された側壁部と直交する方向に延びており、前記フック係合部の前記リブとの結合部には、ボックス型の補強部が形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明に係るバッテリトレイによれば、載置部の側壁部の外側に下向きに開くフック係合部を形成し、該フック係合部と車体取付け座とをリブにより結合したので、フック係合部,車体取付け座を含むトレイ全体の強度を高めることができ、フック係合部に加わるバッテリ締結力に対する強度を向上できる。これにより、例えば車体取付け座とフック係合部とがオフセットする場合にも、フック係合部の強度を確保することができる。
また前記フック係合部を下向きに開くものとしたので、フック係合部が型抜き方向に開く形状となり、バッテリトレイと同時に形成することができる。その結果、従来の係止孔を形成する場合のスライド型,孔空け加工を不要にでき、それだけ製造コストを低減できる。
請求項2の発明では、前記リブをフック係合部が形成された側壁部と直交する方向に配置し、前記フック係合部のリブとの結合部にボックス型の補強部を形成したので、フック係合部の強度をより一層高めることができる。
図1ないし図7は、本発明の一実施形態による車両用バッテリトレイを説明するための図であり、図1はバッテリが搭載された車体の斜視図、図2は車体に取り付けられたバッテリトレイの断面図、図3はバッテリトレイの断面図、図4〜図7は、それぞれバッテリトレイの平面図,側面図,底面図,断面図(図6のVII-VII線断面図)である。なお、本実施形態で前後,左右という場合は、車両前方に向かって見た場合の前後,左右を意味する。
図において、1は自動車のエンジンルームEを構成する車体を示しており、該車体1は、車両前後方向に延びる左,右のサイドメンバ2,2と、該左,右のサイドメンバ2の後部に上方に延びるようその下端部が結合されたサスペンションタワー3,3と、該左,右のサスペンションタワー3の前側とサイドメンバ2とに架け渡して結合されたエプロンメンバ4,4とを有している。
前記左,右のエプロンメンバ4の後端部にはフロントピラー(不図示)が結合され、前記左,右のサイドメンバ2の前端部にはラジエータサポート(不図示)が結合されている。また前記左,右のサスペンションタワー3の上方にはエンジンルームEを開閉するフード(不図示)が配設されている。
前記エンジンルームE内にはバッテリ10が搭載されている。該バッテリ10は、左のサスペンションタワー3の車幅方向内側近傍に位置し、かつフードの下方近傍に位置するよう配置されている。これによりメンテナンス頻度の比較的高いバッテリ10へのアクセスが容易となっている。
前記バッテリ10は、直方体状のものであり、該バッテリ10の上面に配置された前,後一対の端子10a,10aを有する。後側の端子10aに接続されたハーネス12はバッテリ10とサスペンションタワー3との間を通るよう下方に配索されている。また前側の端子10aに接続されたハーネス11は、バッテリ10の内側面に沿って下方に配索され、途中で複数に分岐されてメインスイッチ,スタータモータ(不図示)等の各種の電装部品,駆動部に接続されている。
前記バッテリ10は、バッテリトレイ7に着脱可能に載置されている。該バッテリトレイ7は、左のサイドメンバ2に結合されたバッテリブラケット6に取り付けられている。該バッテリブラケット6は、前記サイドメンバ2の内側壁に結合されて上方に延びる縦壁部6aと、該縦壁部6aの上縁から車幅方向内側に屈曲して延びる横壁部6bとを有し、該横壁部6bに前記バッテリトレイ7が複数本のボルト8,8により固定されている。
前記バッテリ10は、固定パイプ13により前記バッテリトレイ7に押圧固定されている。この固定パイプ13は、鋼管製のもので、前記バッテリ10の上面の車幅方向左,右端面に当接するよう折り曲げ形成された押圧部13aと、該押圧部13aに続いて上方に円弧状をなすよう折り曲げ形成されたアーム部13bと、該アーム部13bの外端部及び前記押圧部13aの内端部をプレスにより圧着することにより形成された平板状のフランジ部13c,13dとを有する。
前記固定パイプ13の外側のフランジ部13cは前記サスペンションタワー3に上壁にボルト締め固定されており、内側のフランジ部13dにはクランプバー14が挿入されている。
このクランプバー14の下端部には大略J字形状をなすフック部14aが屈曲形成され、上端部には締結ナット15が螺着されている。そして、固定パイプ13の押圧部13aをバッテリ10の上面に当接させ、クランプバー14のフック部14aをバッテリトレイ7の後述するフック係合部7iに係合させた状態で締結ナット15を締め込む。これによりバッテリ10はバッテリトレイ7に締結固定される。
前記バッテリトレイ7は、樹脂製のもので、インジェクション成形により一体に形成されたものである。
該バッテリトレイ7は、前記バッテリ10が載置された矩形状の載置部7aと、該載置部7aの周縁部に起立するよう形成された側壁部7bと、前記載置部7aの略中央部に形成された車体取付け座7cと、該載置部7a下面に下方に突出するように形成された複数のリブ7dとを有する。
前記車体取付け座7cは、前記載置部7aのバッテリ載置面7a′より低所に位置するよう下方に膨出形成され、該車体取付け座7cと載置部7aとは周方向に延びる縦壁7eにより接続されている。
前記車体取付け座7cが前記各ボルト8によりバッテリブラケット6に固定されている。このように車体取付け座7cを載置面7a′より低所に位置させるとともに、縦壁7eにより載置部7aに接続したので、車体取付け座7cの荷重に対する強度を向上でき、かつボルト8がバッテリ10に干渉するのを防止できる。
前記載置部7aには、車体取付け座7cに続いて該取付け座7cより若干低所に位置する凹部7gが形成されている。この凹部7gには、水抜き孔7h及び下方に突出し、前記バッテリブラケット6の位置決め孔(不図示)に挿入される位置決めボス部7jが形成されている。
前記バッテリトレイ7の車幅方向内側に位置する側壁部7b′には、前後一対のクランプ部7f,7fが外方に突出形成されている。この各クランプ部7fには前記ハーネス11を把持するクランプ部材17,17が装着されている。
前記バッテリトレイ7の車幅方向内側に位置する前記側壁部7bの外側には、下向きに開くフック係合部7iが形成されている。このフック係合部7iは、前記車体取付け座7cの車両前後方向中心を通る中心線aに対して前方にbだけオフセットさせて配置されている。これによりハーネス11との干渉を回避している。
前記フック係合部7iは、車両前後方向にR状の係合溝部7kを切欠き形成した構造を有し、該係合溝部7kに前記クランプバー14のフック部14aが係合している。
そして前記各リブ7dは、前記フック係合部と7i車体取付け座7cとの間に位置し、かつ該フック係合部7iと車体取付け座7cとを結合するよう配置されている(図6参照)。
前記各リブ7dは、前記フック係合部7iが形成された側壁部7b′に直交するよう車幅方向に延び、かつ前記オフセットb方向に所定間隔をあけて配置されている。また前記各リブ7dの車幅方向外端部同士は前後方向に延びる連結リブ7mにより連結されており、該連結リブ7mは側壁部7bと車体取付け座7cとを結合している。
前記フック係合部7iの各リブ7dと結合部には、ボックス型の補強部7nが両者7i,7dの間に介在するように形成されている。該補強部7nは、フック係合部7iと各リブ7dとを一体に結合するよう厚肉に形成され、下面には2つの長孔が肉抜き孔7p,7pが凹設されている。
本実施形態によれば、バッテリトレイ7の側壁部7b′の外側に下向きに開くフック係合部7iを形成し、該フック係合部7iと車体取付け座7cとを複数のリブ7dにより結合したので、フック係合部7i,車体取付け座7cを含むバッテリトレイ7全体の強度を高めることができ、クランプバー14によるフック係合部7iに加わる引っ張り力に対する強度を向上できる。これにより、前記フック係合部7iが車体取付け座7cからオフセット配置された場合にも、フック係合部7iの強度を確保することができる。
また前記フック係合部7iを下向きに開くものとしたので、フック係合部7iが上下方向の型抜き方向に開く形状となり、バッテリトレイ7に同時に一体成形することができる。その結果、従来の係止孔を形成する場合のスライド型,孔空け加工を不要にでき、それだけ製造コストを低減できる。
さらに前記フック係合部7iを下向き円弧形状としたので、クランプバー14のフック部14aを簡単に係合させることができ、従来のクランプバーを係止孔に挿入する場合に比べて組み付けを容易に行える。
本実施形態では、前記各リブ7dをフック係合部7iが形成された側壁部7b′と直交する方向に配置し、前記フック係合部7iの各リブ7dとの結合部にボックス型の補強部7nを形成したので、フック係合部7iの強度をより一層高めることができる。
7 バッテリトレイ
7a 載置部
7b,7b′ 側壁部
7c 車体取付け座
7d リブ
7i フック係合部
7n 補強部
7a 載置部
7b,7b′ 側壁部
7c 車体取付け座
7d リブ
7i フック係合部
7n 補強部
Claims (2)
- バッテリが載置される載置部と、該載置部の周縁部に起立するよう形成された側壁部と、前記載置部に形成された車体取付け座と、該載置部の底面に下方に突出するよう形成されたリブとを有する車両用バッテリトレイであって、
前記載置部の側壁部の外側に下向きに開くフック係合部を形成し、
該フック係合部と前記車体取付け座との間に前記リブを位置させるとともに、該リブを介して前記フック係合部と車体取付け座とを結合したことを特徴とする車両用バッテリトレイ。 - 請求項1に記載の車両用バッテリトレイにおいて、
前記リブは、前記フック係合部が形成された側壁部と直交する方向に延びており、前記フック係合部の前記リブとの結合部には、ボックス型の補強部が形成されていることを特徴とする車両用バッテリトレイ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009020261A JP2010173554A (ja) | 2009-01-30 | 2009-01-30 | 車両用バッテリトレイ |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2010215032A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Nissan Motor Co Ltd | バッテリーの支持構造 |
JP2019059378A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両の前部構造 |
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2009
- 2009-01-30 JP JP2009020261A patent/JP2010173554A/ja not_active Withdrawn
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