JP2010173419A - 車両の動力制御装置 - Google Patents

車両の動力制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010173419A
JP2010173419A JP2009016999A JP2009016999A JP2010173419A JP 2010173419 A JP2010173419 A JP 2010173419A JP 2009016999 A JP2009016999 A JP 2009016999A JP 2009016999 A JP2009016999 A JP 2009016999A JP 2010173419 A JP2010173419 A JP 2010173419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
torque
engine
motor
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009016999A
Other languages
English (en)
Inventor
Hatsuki Morinaga
初樹 森永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2009016999A priority Critical patent/JP2010173419A/ja
Publication of JP2010173419A publication Critical patent/JP2010173419A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】駆動輪とモータとの間の動力伝達経路に介装するクラッチの過熱を抑制可能な、車両の動力制御装置を提供する。
【解決手段】駆動輪10とエンジン1との間の動力伝達経路に介装する第一クラッチ4と、駆動輪10とモータ2との間の動力伝達経路に介装する第二クラッチ6と、第一クラッチ4と第二クラッチ6とを動力伝達可能に接続し、且つ第一クラッチ4と第二クラッチ6との間の動力伝達経路に介装する遊星歯車機構14が、駆動輪10に接続するサンギア30と、モータ2及び第二クラッチ6を介してサンギア30と接続するリングギア32と、サンギア30とリングギア32との間に介装し、且つサンギア30及びリングギア32と噛合するピニオンギア34と、エンジン1と第一クラッチ4を介して接続し、且つピニオンギア34を回転自在に支持するキャリア36を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動輪の駆動源としてエンジン及びモータを備える車両の動力制御装置に関する。
従来から、駆動輪を駆動可能なエンジン及びモータを備える車両の動力制御装置として、例えば、特許文献1に記載されているものがある。
この動力制御装置は、エンジンとモータとの間の動力伝達経路に介装する第一クラッチと、モータと駆動輪との間の動力伝達経路に介装する第二クラッチとを備えている。そして、第一クラッチ及び第二クラッチのうち少なくとも一方の温度に応じて、第一クラッチをスリップ締結させる締結圧と、第二クラッチをスリップ締結させる締結圧とを制御する。これにより、第一クラッチ及び第二クラッチに発熱を分散させて、第二クラッチの過熱を抑制し、第二クラッチの過熱により正常な走行が阻害されることを抑制している。
特開2008−7094号公報
しかしながら、特許文献1に記載の動力制御装置では、車両が上り坂を低速で走行する場合等、大きな駆動トルクを要する場合に、スリップ締結しているクラッチの発熱量が増加することとなる。このため、第一クラッチ及び第二クラッチに発熱を分散させても、第二クラッチの放熱が間に合わずに、第二クラッチが過熱するおそれがあり、正常な走行が困難となるという問題が発生するおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、走行時に大きな駆動トルクを要する場合であっても、第二クラッチの過熱を抑制することが可能な、車両の動力制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、サンギア、リングギア、ピニオンギア及びキャリアを備える遊星歯車機構を、第一クラッチと第二クラッチとの間の動力伝達経路に介装する。そして、サンギアを駆動輪に接続し、リングギアを、モータ及び第二クラッチを介してサンギアと接続し、ピニオンギアを、サンギアとリングギアとの間に介装してサンギア及びリングギアと噛合させる。また、キャリアは、エンジンと第一クラッチを介して接続させ、且つ各ピニオンギアを回転自在に支持する。そして、第一クラッチを、駆動輪とエンジンとの間の動力伝達経路に介装し、第二クラッチを、駆動輪とモータとの間の動力伝達経路に介装する。
本発明によれば、エンジンの発生するトルクを、キャリア及びピニオンギアを介してサンギアに伝達し、サンギアから駆動輪へ伝達することが可能となる。一方、モータの発生するトルクを、リングギア及びピニオンギアを介してサンギアに伝達するとともに、第二クラッチに伝達し、サンギア及び第二クラッチから駆動輪へ伝達することが可能となる。
これにより、モータのトルクを駆動輪へ伝達する際に第二クラッチに加わる負荷を、遊星歯車機構により減少させることが可能となるため、第二クラッチの発熱量を減少させて、第二クラッチの過熱を抑制することが可能となる。
第一実施形態の動力制御装置を備える車両の概略構成図である。 統合コントローラの詳細な構成を示すブロック図である。 車両の走行モードをEV走行に切り換える際の、動力制御装置の状態を示す図である。 車両の走行モードをEV走行に切り換えた状態における、モータの駆動軸、エンジンの駆動軸、変速機の入力軸、第一クラッチ及び第二クラッチの動作を示す概略図である。 車両の走行モードをエンジン再始動に切り換える際の前段制御における、動力制御装置の状態を示す図である。 前段制御における、モータの駆動軸、エンジンの駆動軸、変速機の入力軸、第一クラッチ及び第二クラッチの動作を示す概略図である。 車両の走行モードをエンジン再始動に切り換える際の後段制御における、動力制御装置の状態を示す図である。 後段制御における、モータの駆動軸、エンジンの駆動軸、変速機の入力軸、第一クラッチ及び第二クラッチの動作を示す概略図である。 車両の走行モードをHEV走行に切り換える際の、動力制御装置の状態を示す図である。 車両の走行モードをHEV走行に切り換えた状態における、モータの駆動軸、エンジンの駆動軸、変速機の入力軸、第一クラッチ及び第二クラッチの動作を示す概略図である。 車両の走行モードを低速クリープに切り換える際の、動力制御装置の状態を示す図である。 車両の走行モードを低速クリープに切り換えた状態における、モータの駆動軸、エンジンの駆動軸、変速機の入力軸、第一クラッチ及び第二クラッチの動作を示す概略図である。 車両の走行モードを低速トルクアップに切り換える際の、動力制御装置の状態を示す図である。 車両の走行モードを低速トルクアップに切り換えた状態における、モータの駆動軸、エンジンの駆動軸、変速機の入力軸、第一クラッチ及び第二クラッチの動作を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(第一実施形態)
(構成)
図1は、本実施形態の動力制御装置を備える車両Cの概略構成図である。
図1中に示すように、動力制御装置を備える車両Cは、エンジン1と、モータ2と、第一クラッチ4と、第二クラッチ6と、変速機8と、駆動輪10と、従動輪12と、遊星歯車機構14と、統合コントローラ16を備えている。
エンジン1は、内燃機関であり、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを用いて形成する。
また、エンジン1は、統合コントローラ16との間で相互に情報信号の入出力を行い、統合コントローラ16が出力する制御指令に基づいて、スロットルバルブ(図示せず)のバルブ開度等を制御する。なお、エンジン1から統合コントローラ16へ出力する情報信号には、エンジン1の回転数や、エンジン1のトルク等を含む。
モータ2は、例えば、ロータ2aに永久磁石を埋設し、ステータ2bにステータコイルを巻き付けた、同期型モータジェネレータで形成する。
また、モータ2には、インバータ18を介してバッテリ20を接続している。
インバータ18は、統合コントローラ16との間で相互に情報信号の入出力を行い、統合コントローラ16が出力する制御指令に基づいて、三相交流を形成したモータ2に印加することにより、モータ2を制御する。なお、モータ2から統合コントローラ16へ出力する情報信号には、モータ2の回転数や、モータ2のトルク等を含む。
また、モータ2は、バッテリ20から電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作可能である(以下、この状態を「力行」と記載する)。さらに、モータ2は、ロータ2aが外力により回転している場合には、ステータコイルの両端に起電力を生じさせる発電機として機能し、バッテリ20を充電することが可能である(以下、この動作状態を「回生」と記載する)。
第一クラッチ4は、例えば、油圧式単板クラッチにより形成し、駆動輪10とエンジン1との間の動力伝達経路に介装する。具体的には、駆動輪10と接続する変速機8とエンジン1との間の動力伝達経路に介装する。
また、第一クラッチ4は、統合コントローラ16との間で相互に情報信号の入出力を行い、統合コントローラ16が出力する制御指令に基づいて締結圧が変化し、スリップ締結を含む締結状態または解放状態に切り換わる。
第二クラッチ6は、例えば、油圧式単板クラッチにより形成し、駆動輪10とモータ2との間の動力伝達経路に介装する。具体的には、変速機8とモータ2との間の動力伝達経路に介装する。
また、第二クラッチ6は、統合コントローラ16との間で相互に情報信号の入出力を行い、統合コントローラ16が出力する制御指令に基づいて締結圧が変化し、スリップ締結を含む締結状態または解放状態に切り換わる。
変速機8は、エンジン1及びモータ2と駆動輪10との間の動力伝達経路に介装し、前進五速や前進六速等、有段階の変速比を、統合コントローラ16が出力する制御指令に基づいて切り換える。ここで、変速比を切り換える制御は、車速やアクセル開度等を参照して行う。
また、変速機8は、エンジン1及びモータ2のうち少なくとも一方から入力される回転動力を、その回転動力の回転方向と同一回転方向のみに出力する構成である。これは、例えば、変速機8が有する、キャリア、サンギア及びリングギアを、それぞれ、相対回転可能とするフリー状態または一体回転可能とするロック状態に切り替える構成である。
駆動輪10は、車幅方向中心よりも左側に配置した左後輪10Lと、車幅方向中心よりも右側に配置した右後輪10Rから形成している。
左後輪10Lは、左ドライブシャフト22L、ディファレンシャル24、プロペラシャフト26を介して、変速機8の出力軸と連結している。
右後輪10Rは、右ドライブシャフト22R、ディファレンシャル24、プロペラシャフト26を介して、変速機8の出力軸と連結している。
また、左後輪10L及び右後輪10Rには、それぞれ、車輪の回転状態(回転数、回転速度)を検出し、この検出した回転状態を含む情報信号を、統合コントローラ16へ出力する車輪速センサ28を設けている。
従動輪12は、駆動輪10よりも車両前後方向前方に配置した、車幅方向中心よりも左側に配置した左前輪12Lと、車幅方向中心よりも右側に配置した右前輪12Rから形成している。
左前輪12L及び右前輪12Rには、それぞれ、車輪の回転状態(回転数、回転速度)を検出し、この検出した回転状態を含む情報信号を、統合コントローラ16へ出力する車輪速センサ28を設けている。なお、図1中では、左後輪10L、右後輪10R、左前輪12L及び右前輪12Rにそれぞれ設けた四つの車輪速センサを一括して、一つの「車輪速センサ28」として示している。
遊星歯車機構14は、第一クラッチ4と第二クラッチ6との間の動力伝達経路に介装して、第一クラッチ4と第二クラッチ6を動力伝達可能に接続する。
また、遊星歯車機構14は、サンギア30と、リングギア32と、複数のピニオンギア34と、キャリア36とを備えている。
サンギア30は、駆動輪10に接続する。具体的には、サンギア30が有する回転軸を、変速機8を介して駆動輪10に接続する。
リングギア32は、モータ2及び第二クラッチ6を介して、サンギア30と接続する。具体的には、第二クラッチ6が有する二枚一組のクラッチ板のうち一方に、モータ2が有する回転軸を接続し、第二クラッチ6が有する二枚一組のクラッチ板のうち他方を、サンギア30が有する回転軸に接続する。
各ピニオンギア34は、サンギア30とリングギア32との間に介装し、サンギア30及びリングギア32と噛合する。すなわち、サンギア30とリングギア32との間では、両者に噛合するピニオンギア34の回転を介して、互いの回転を伝達する。
キャリア36は、エンジン1と第一クラッチ4を介して接続し、且つ各ピニオンギア34を回転自在に支持する。具体的には、第一クラッチ4が有する二枚一組のクラッチ板のうち一方に、エンジン1が有する回転軸を接続し、第一クラッチ4が有する二枚一組のクラッチ板のうち他方を、キャリア36が有する回転軸に接続する。ここで、キャリア36が有する回転軸の回転方向は、サンギア30が有する回転軸の回転方向と同一とする。
統合コントローラ16は、エンジン1、インバータ18、バッテリ20、第一クラッチ4、第二クラッチ6及び変速機8との間で、相互に情報信号の入出力を行う。また、統合コントローラ16は、車輪速センサ28、アクセル開度センサ38及びブレーキストロークセンサ40が出力する情報信号の入力を受ける。なお、統合コントローラ16の詳細な構成は、後述する。
アクセル開度センサ38は、運転者によるアクセルペダル(図示せず)の操作量(踏量)を検出し、この検出した操作量を含む情報信号を、統合コントローラ16へ出力する。
ブレーキストロークセンサ40は、運転者によるブレーキペダル(図示せず)の操作量(踏量)を検出し、この検出した操作量を含む情報信号を、統合コントローラ16へ出力する。
次に、図2を参照して、統合コントローラ16の詳細な構成を説明する。
図2は、統合コントローラ16の詳細な構成を示すブロック図である。
統合コントローラ16は、要求駆動力算出手段42と、バッテリ制御手段44と、エンジン制御手段46と、モータ制御手段48と、第一クラッチ制御手段50と、第二クラッチ制御手段52と、変速機制御手段54と、走行モード制御手段56を備えている。
要求駆動力算出手段42は、アクセル開度センサ38及びブレーキストロークセンサ40が出力した情報信号に基づき、運転者が要求する駆動力(要求駆動力)を算出する。そして、この算出した要求駆動力を含む情報信号を、走行モード制御手段56へ出力する。
バッテリ制御手段44は、バッテリ20の充電状態を示すバッテリSOCを監視し、バッテリSOCを監視して得たバッテリSOCを含む情報信号を、走行モード制御手段56へ出力する。
エンジン制御手段46は、エンジン1が出力する情報信号に基づき、エンジン1の回転数や、エンジン1のトルク等を検出する。そして、この検出したエンジン1の回転数や、エンジン1のトルク等を含む情報信号を、走行モード制御手段56へ出力する。
また、エンジン制御手段46は、走行モード制御手段56が出力する目標エンジントルク指令等に応じて、エンジン1のトルクを制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、エンジン1へ出力する。これは、具体的には、例えば、図外のスロットルバルブアクチュエータへ出力する。
モータ制御手段48は、走行モード制御手段56が出力する目標モータジェネレータトルク指令等に応じて、モータ2のトルクを制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、インバータ18へ出力する。
第一クラッチ制御手段50は、走行モード制御手段56が出力する第一クラッチ制御指令に基づいて、第一クラッチ4の状態を第一クラッチ制御指令に応じた状態とするために必要な、第一クラッチ4の締結圧を演算する。ここで、第一クラッチ制御指令は、第一クラッチ4の状態を、締結状態または解放状態に切り換える指令である。
そして、第一クラッチ制御手段50は、第一クラッチ4の締結圧を、演算した第一クラッチ4の締結圧とする制御指令を生成し、この生成した制御指令を含む情報信号を、第一クラッチ4に出力する。
なお、第一クラッチ4を締結状態に切り換えると、駆動輪10とエンジン1との間の動力伝達経路が連通して、エンジン1が発生させる駆動力を駆動輪10へ伝達可能となる。この状態では、エンジン1が、駆動輪10を駆動可能な駆動源を形成する。
第二クラッチ制御手段52は、走行モード制御手段56が出力する第二クラッチ制御指令に基づいて、第二クラッチ6の状態を第二クラッチ制御指令に応じた状態とするために必要な、第二クラッチ6の締結圧を演算する。ここで、第二クラッチ制御指令は、第二クラッチ6の状態を、締結状態または解放状態に切り換える指令である。
そして、第二クラッチ制御手段52は、第二クラッチ6の締結圧を、演算した第二クラッチ6の締結圧とする制御指令を生成し、この生成した制御指令を含む情報信号を、第二クラッチ6に出力する。
なお、第二クラッチ6を締結状態に切り換えると、駆動輪10とモータ2との、第二クラッチ6を介した動力伝達経路が連通して、モータ2が発生させる駆動力を駆動輪10へ伝達可能となる。この状態では、モータ2が、駆動輪10を駆動可能な駆動源を形成する。
変速機制御手段54は、変速機8の変速比を検出し、この検出した変速比を含む情報信号を、走行モード制御手段56へ出力する。
また、変速機制御手段54は、走行モード制御手段56が出力する変速比制御指令に基づいて、変速機8の変速比を制御する。
走行モード制御手段56は、バッテリ制御手段44、エンジン制御手段46、モータ制御手段48、第一クラッチ制御手段50、第二クラッチ制御手段52及び変速機制御手段54との間で、相互に情報信号の入出力を行う。また、統合コントローラ16は、車輪速センサ28及び要求駆動力算出手段42が出力した情報信号の入力を受ける。
そして、上述した情報信号の入力を受けた走行モード制御手段56は、車両C全体の消費エネルギ(エンジン消費燃料、モータ消費電力)を管理し、高い効率で車両Cを走行させるように、複数の走行モードを切り換える制御を行う。
複数の走行モードは、EV走行、回生制動、エンジン再始動、HEV走行、HEV走行アシスト、HEV走行充電、低速クリープ、低速トルクアップの八種類の走行モードである。
また、各走行モードにおける、エンジン1、モータ2、第一クラッチ4、第二クラッチ6の動作状態は、以下の表に示す動作状態である。
Figure 2010173419
上記の表中に示すように、EV走行では、第一クラッチ4の状態を解放状態に制御し、第二クラッチ6の状態を締結状態に制御する。これに加え、モータ2のトルクを、車両Cを走行可能なトルク(走行トルク)に制御する。ここで、エンジン1及びモータ2の回転数は、任意の回転数に制御する。なお、これらの制御は、車両Cの前進時及び後退時の両方において、同様である(「備考」参照)。
また、上記の表中に示すように、回生制動では、第一クラッチ4の状態を解放状態に制御し、第二クラッチ6の状態を締結状態に制御する。これに加え、モータ2のトルクを、運転者が要求する制動力を発生可能であるとともに、回生制動により電力を発生可能なトルク(回生トルク)に制御する。ここで、エンジン1及びモータ2の回転数は、任意の回転数に制御する。なお、これらの制御は、車両Cの前進時及び後退時の両方において、同様である(「備考」参照)。
また、上記の表中に示すように、エンジン再始動では、第一クラッチ4の締結圧を、第一クラッチ4をスリップ締結させながらエンジン1の始動に要するクランキングトルクを伝達可能な締結圧に制御する。これに加え、第二クラッチ6の締結圧を、第二クラッチ6をスリップ締結させながら駆動輪10の駆動に要する走行トルクを伝達可能な締結圧に制御する。これにより、第一クラッチ4が伝達するトルクを、クランキングトルクに制御するとともに、第二クラッチ6が伝達するトルクを、走行トルクに制御する。
さらに、エンジン再始動では、モータ2のトルクを、クランキングトルクと、走行トルクと、回転数F/Bトルクを合わせたトルクに制御する。ここで、クランキングトルクは、エンジン1の始動に要するトルクであり、走行トルクは、要求駆動力に応じた駆動力を駆動輪10へ伝達可能なトルクである。また、回転数F/Bトルクは、後述するフィードバック制御に用いるトルクである。ここで、エンジン1の回転数は、任意の回転数に制御し、モータ2の回転数は、正方向の回転数(正回転)に制御する。
この場合、エンジン1のトルクは、エンジン1に固有のフリクションとなる。
上記のフィードバック制御は、モータ2の回転数をNm、変速機8の入力側の回転数をNiとした場合に、再始動させたエンジン1の目標回転数をNe、Nm>Ni且つNm>Neとなるように、モータ2に対して行う制御である(「備考」参照)。
また、上記の表中に示すように、HEV走行では、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の状態を締結状態に制御する。これに加え、エンジン1のトルクを、要求駆動力に応じたトルク(駆動トルク)に制御するとともに、モータ2のトルクを「0」に制御する。ここで、エンジン1及びモータ2の回転数は、正方向の回転数(正回転)に制御する。
また、上記の表中に示すように、HEV走行アシストでは、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の状態を締結状態に制御する。また、モータ2のトルクを、エンジン1のトルク減少分を相殺可能なトルク(アシストトルク)に制御する。これに加え、エンジン1のトルクを、要求駆動力を得るための駆動トルクから、アシストトルクを減算したトルク(駆動トルク−アシストトルク)に制御する。ここで、エンジン1及びモータ2の回転数は、正方向の回転数(正回転)に制御する。
また、上記の表中に示すように、HEV走行充電では、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の状態を締結状態に制御する。また、モータ2のトルクを、バッテリ20を充電可能なトルク(充電トルク)に制御する。これに加え、エンジン1のトルクを、要求駆動力を得るための駆動トルクに充電トルクを加算したトルク(駆動トルク+充電トルク)に制御する。ここで、エンジン1及びモータ2の回転数は、正方向の回転数(正回転)に制御する。
また、上記の表中に示すように、低速クリープでは、第一クラッチ4の状態を締結状態に制御するとともに、第二クラッチ6の状態を解放状態に制御する。また、モータ2のトルクを、エンジン1のトルクに対して反力となるトルクと、上述したフィードバック制御に用いるトルクとを合わせたトルク(エンジントルク反力+回転数F/Bトルク)に制御する。これに加え、エンジン1のトルクを、駆動輪10を駆動可能なアイドリング状態のトルク(駆動トルク)に制御する。ここで、エンジン1の回転数は、正方向の回転数(正回転)に制御し、モータ2の回転数は、任意の回転数に制御する。
また、低速クリープにおけるフィードバック制御は、具体的には、エンジン1の回転数を任意の回転数とし、且つ遊星歯車機構14が伝達するトルクのバランスを保つために行う制御である(「備考」参照)。
また、上記の表中に示すように、低速トルクアップでは、第一クラッチ4の状態を締結状態に制御するとともに、第二クラッチ6の状態をスリップ締結状態に制御する。また、モータ2のトルクを、エンジン1の駆動トルクに応じて、増加させる要求駆動力を得るために必要なトルク(駆動トルク)に制御する。これに加え、エンジン1のトルクを、駆動輪10を駆動可能なアイドリング状態のトルク(駆動トルク)に制御する。これにより、第二クラッチ6が伝達するトルクを、モータ軸上のトルクに制御する。ここで、エンジン1及びモータ2の回転数は、正方向の回転数(正回転)に制御する。
なお、上述した「モータ軸上のトルク」は、第二クラッチ6によりモータ2から駆動輪10へ伝達するトルクである。
(動作)
次に、図1及び図2と上記の表を参照しつつ、図3から図14を用いて、本実施形態の動力制御装置、及び動力制御装置を備えた車両Cの動作について、八種類の走行モード毎に、それぞれ、説明する。
・EV走行
まず、図3及び図4を用いて、EV走行について説明する。
図3は、車両Cの走行モードをEV走行に切り換える際の、動力制御装置の状態を示す図である。なお、図3中では、エンジン1、モータ2、第一クラッチ4、第二クラッチ6、変速機8及び遊星歯車機構14以外の図示を省略している。
また、図4は、車両Cの走行モードをEV走行に切り換えた状態における、モータ2の駆動軸、エンジン1の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の動作を示す概略図である。なお、図4中では、エンジン1の駆動軸を「エンジン軸」、モータ2の駆動軸を「MG軸」、変速機8の入力軸を「T/M入力軸」、第一クラッチ4を「CL1」、第二クラッチ6を「CL2」と記載している。
走行モード制御手段56は、例えば、要求駆動力算出手段42が出力した情報信号と、バッテリ制御手段44が得たバッテリSOCに基づき、要求駆動力をモータ2の駆動力のみで発生可能な場合、車両Cの走行モードをEV走行に切り換える。
車両Cの走行モードをEV走行に切り換える走行モード制御手段56は、モータ2のトルクを、要求駆動力に応じた駆動力を駆動輪10へ伝達可能なトルクとする制御指令を、モータ制御手段48へ出力する。
そして、モータ制御手段48は、モータ2のトルクを、車両Cが走行可能なトルク(走行トルク)に制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、インバータ18へ出力する。
また、車両Cの走行モードをEV走行に切り換える走行モード制御手段56は、第一クラッチ4の状態を解放状態に切り換える第一クラッチ制御指令を、第一クラッチ制御手段50へ出力する。これに加え、第二クラッチ6の状態を締結状態に切り換える第二クラッチ制御指令を、第二クラッチ制御手段52へ出力する。
そして、第一クラッチ制御手段50は、第一クラッチ4の締結圧を、第一クラッチ4の状態が解放状態となる締結圧に制御する制御指令を生成し、この生成した制御指令を含む情報信号を、第一クラッチ4に出力する。
また、第二クラッチ制御手段52は、第二クラッチ6の締結圧を、第二クラッチ6の状態が締結状態となる締結圧に制御する制御指令を生成し、この生成した制御指令を含む情報信号を、第二クラッチ6に出力する。
したがって、走行モード制御手段56が、車両Cの走行モードをEV走行に切り換えると、図3中に示すように、第一クラッチ4の状態が解放状態に切り換わるとともに、第二クラッチ6の状態が締結状態に切り換わる。
そして、車両Cの走行モードをEV走行に切り換えると、図4中に示すように、第一クラッチ4が解放状態となる(CL1解放)ため、エンジン1の回転は、キャリア36へ伝達されない。また、第二クラッチ6が締結状態となる(CL2締結)ため、モータ2の回転は、リングギア32及びピニオンギア34を介して、キャリア36へ伝達されるとともに、サンギア30及び第二クラッチ6を介して、変速機8の入力軸へ伝達される。
このため、キャリア36の回転数Ncは、エンジン1の回転数Neに因らず、モータ2の回転数Nm及び変速機8の入力回転数Niと等しくなる(Nm=Nc=Ni)。また、変速機8の入力軸へ伝達されるトルクTiは、モータ2のトルクTmと等しくなる(Ti=Tm)。
ここで、本実施形態では、変速機8の構成を、エンジン1及びモータ2のうち少なくとも一方から入力される回転動力を、その回転動力の回転方向と同一回転方向のみに出力する構成としている。
このため、変速機8の構成を、入力される回転動力を、その回転動力の回転方向と同一回転方向及び逆回転方向に出力する構成とした場合と比較して、変速機8を介して駆動輪10に伝達するトルクを増加させることが可能となる。これは、例えば、構成の異なる変速機を、同じ変速比に制御した場合の比較に基づく。また、EV走行以外の七種類の走行モードにおいても、同様である。
・回生制動
次に、図3及び図4を参照して、回生制動について説明する。
走行モード制御手段56は、例えば、要求駆動力算出手段42が出力した情報信号と、バッテリ制御手段44が得たバッテリSOCに基づき、要求駆動力が「0」以下であり、バッテリSOCが所定値以下である場合、車両Cの走行モードを回生制動に切り換える。
ここで、要求駆動力が「0」以下である場合とは、例えば、アクセルペダル及びブレーキペダルの操作量が「0」であり、運転者がエンジンブレーキによる制動力を要求している状態である。これ以外には、例えば、アクセルペダルの操作量が「0」であり、且つブレーキペダルの操作量が「0」を越えており、運転者が機械的ブレーキによる制動力を要求している状態である。
また、バッテリSOCが所定値以下である場合とは、バッテリ20の充電量が満充電に達しておらず、モータ2の回生により発電する電力を、インバータ18を介してバッテリ20へ充電可能な状態である。
車両Cの走行モードを回生制動に切り換える走行モード制御手段56は、モータ2のトルクを、運転者が要求する制動力に応じたトルクとする制御指令を、モータ制御手段48へ出力する。
そして、モータ制御手段48は、モータ2のトルクを、運転者が要求する制動力を発生可能であるとともに、回生制動により電力を発生可能なトルク(回生トルク)に制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、インバータ18へ出力する。
また、車両Cの走行モードを回生制動に切り換える走行モード制御手段56は、第一クラッチ4の状態を解放状態に切り換える第一クラッチ制御指令を、第一クラッチ制御手段50へ出力する。これに加え、第二クラッチ6の状態を締結状態に切り換える第二クラッチ制御指令を、第二クラッチ制御手段52へ出力する。
第一クラッチ制御指令の入力を受けた第一クラッチ制御手段50が行う処理と、第二クラッチ制御指令の入力を受けた第二クラッチ制御手段52が行う処理は、上記のEV走行と同様である(図3参照)。
また、モータ2の駆動軸、エンジン1の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の動作も、上記のEV走行と同様である(図4参照)。
したがって、走行モード制御手段56が、車両Cの走行モードを回生制動に切り換えると、モータ2が回生制動により発生した電力が、インバータ18を介してバッテリ20へ充電される。
・エンジン再始動
次に、図5から図8を用いて、エンジン再始動について説明する。
走行モード制御手段56は、停止したエンジンを始動させるエンジン再始動要求を受けると、車両Cの走行モードをエンジン再始動に切り換える。この切り換えは、例えば、車両Cの走行モードがEV走行である状態で行う。
エンジン再始動要求は、エンジン1を停止させ、且つモータ2の駆動力で駆動輪10を駆動させる走行状態において、要求駆動力算出手段42が出力した情報信号と、バッテリ制御手段44が得たバッテリSOCに基づき発生させる。これは、例えば、要求駆動力をモータ2の駆動力のみで発生させること不可能である場合や、バッテリ20の充電量が、モータ2の駆動が困難となる量に低下している場合であり、エンジン1の駆動力が必要な場合である。
車両Cの走行モードをエンジン再始動に切り換える際には、時間差を設けた二段階の制御を行う。以下の説明では、二段階の制御のうち先に行う制御を「前段制御」と記載し、二段階の制御のうち後に行う制御を「後段制御」と記載する。
まず、図5及び図6を用いて、前段制御について説明する。
図5は、車両Cの走行モードをエンジン再始動に切り換える際の前段制御における、動力制御装置の状態を示す図である。なお、図5中では、図3中と同様、エンジン1、モータ2、第一クラッチ4、第二クラッチ6、変速機8及び遊星歯車機構14以外の図示を省略している。
また、図6は、前段制御における、モータ2の駆動軸、エンジン1の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の動作を示す概略図である。なお、図6中では、エンジン1の駆動軸、モータ2の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6を、図4中と同様に記載している。
車両Cの走行モードをエンジン再始動に切り換える走行モード制御手段56は、前段制御において、まず、第二クラッチ6の状態をスリップ締結状態に切り換える第二クラッチ制御指令を、第二クラッチ制御手段52へ出力する。これに加え、第一クラッチ4の状態が解放状態ではない場合、第一クラッチ4の状態を解放状態に切り換える第一クラッチ制御指令を、第一クラッチ制御手段50へ出力する。
ここで、第二クラッチ制御手段52は、第二クラッチ6の締結圧を、第二クラッチ6によりモータ2から駆動輪10へ伝達するトルクが、駆動輪10の駆動に必要なトルクを保持する範囲で減少する締結圧に制御する制御指令を生成する。そして、この生成した制御指令を含む情報信号を、第二クラッチ6に出力する。
また、前段制御を行う走行モード制御手段56は、モータ2の回転数に対してフィードバック制御(回転数F/B制御)を行う制御指令を、モータ制御手段48へ出力する。ここで、モータ制御手段48へ出力する制御指令は、モータ2のトルクを、フィードバック制御に用いるトルク(回転数F/Bトルク)とする制御指令である。これは、第二クラッチ6によりモータ2から駆動輪10へ伝達するトルクが、駆動輪10の駆動に必要なトルクを保持する範囲で減少した後に行う。
したがって、走行モード制御手段56が、車両Cの走行モードをエンジン再始動に切り換えると、まず、前段制御において、図5中に示すように、第一クラッチ4の状態が解放状態に切り換わるとともに、第二クラッチ6の状態がスリップ締結状態に切り換わる。
そして、前段制御では、図6中に示すように、第一クラッチ4が解放状態となる(CL1解放)ため、エンジン1の回転は、キャリア36へ伝達されない。また、第二クラッチ6がスリップ締結状態となる(CL2スリップ締結)ため、モータ2の回転は、リングギア32及びピニオンギア34を介して、キャリア36へ伝達される。これに加え、モータ2の回転は、サンギア30及びスリップ締結状態の第二クラッチ6を介して、変速機8の入力軸へ伝達される。
このため、第一クラッチ4が伝達するトルクTCL1は、「0」となり(TCL1=0(解放))、第二クラッチ6が伝達するトルクTCL2は、駆動トルクとなる(TCL2=駆動トルク)。また、モータ2のトルクTmは、駆動トルクと回転数F/Bトルクとを合わせたトルクとなり(駆動トルク+回転数F/Bトルク)、変速機8の入力軸へ伝達されるトルクTiは、第二クラッチ6が伝達するトルクTCL2と等しくなる(Ti=TCL2)。
次に、図7及び図8を用いて、後段制御について説明する。
図7は、車両Cの走行モードをエンジン再始動に切り換える際の後段制御における、動力制御装置の状態を示す図である。なお、図7中では、図3中と同様、エンジン1、モータ2、第一クラッチ4、第二クラッチ6、変速機8及び遊星歯車機構14以外の図示を省略している。
また、図8は、後段制御における、モータ2の駆動軸、エンジン1の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の動作を示す概略図である。なお、図8中では、エンジン1の駆動軸、モータ2の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6を、図4中と同様に記載している。
フィードバック制御を行う制御指令をモータ制御手段48へ出力した後、走行モード制御手段56は、後段制御を行う。
後段制御を行う走行モード制御手段56は、第一クラッチ4の状態をスリップ締結状態に切り換える第一クラッチ制御指令を、第一クラッチ制御手段50へ出力する。
ここで、第一クラッチ制御手段50は、第一クラッチ4の締結圧を、第一クラッチ4により、モータ2から遊星歯車機構14を介してエンジン1へ伝達するトルクを、エンジン1の始動に必要なトルクへ増加させる締結圧に制御する制御指令を生成する。そして、この生成した制御指令を含む情報信号を、第一クラッチ4に出力する。
したがって、走行モード制御手段56が、フィードバック制御を行う制御指令をモータ制御手段48へ出力した後は、図7中に示すように、第一クラッチ4の状態がスリップ締結状態に切り換わる。
第一クラッチ4の状態がスリップ締結状態に切り換わると、エンジン1のトルクは、エンジン1に固有のフリクションに応じたトルクとなる。
また、後段制御を行う走行モード制御手段56は、モータ2のトルクを、エンジン1の始動及び駆動輪10の駆動に要するトルクとする制御指令を、モータ制御手段48へ出力する。すなわち、モータ制御手段48へ出力する制御指令は、モータ2のトルクを、クランキングトルクと、走行トルクと、回転数F/Bトルクを合わせたトルクとする制御指令である。ここで、クランキングトルクは、エンジン1の始動に要するトルクであり、走行トルクは、要求駆動力に応じた駆動力を駆動輪10へ伝達可能なトルクである。また、回転数F/Bトルクは、上述したフィードバック制御に用いるトルクである。
上述した制御指令の入力を受けたモータ制御手段48は、モータ2のトルクを、クランキングトルクと、走行トルクと、回転数F/Bトルクとを合わせたトルクに制御する制御指令を演算する。この演算は、第一クラッチ4の締結圧の増加に対応させて行う。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、インバータ18へ出力する。これにより、第一クラッチ4から遊星歯車機構14を介して変速機8の入力軸に加わるトルクを、第二クラッチ6によりモータ2から駆動輪10へ伝達するトルクで相殺する。
したがって、後段制御では、図8中に示すように、第一クラッチ4がスリップ締結状態となる(CL1スリップ締結)ため、キャリア36の回転が、スリップ締結状態の第一クラッチ4を介してエンジン1へ伝達される。また、第二クラッチ6がスリップ締結状態となる(CL2スリップ締結)ため、モータ2の回転は、リングギア32及びピニオンギア34を介して、キャリア36へ伝達される。これに加え、モータ2の回転は、サンギア30及びスリップ締結状態の第二クラッチ6を介して、変速機8の入力軸へ伝達される。
このため、第一クラッチ4が伝達するトルクTCL1は、クランキングトルクとなる(TCL1=クランキングトルク)。また、第二クラッチ6が伝達するトルクTCL2は、駆動トルクと、第一クラッチ4から変速機8の入力軸へ伝達するトルクとを合わせたトルクとなる(TCL2=駆動トルク+TCL1のT/M入力軸直行分)。
さらに、モータ2のトルクTmは、駆動トルクと、第一クラッチ4が伝達するトルクTCL1と、回転数F/Bトルクとを合わせたトルクとなる(駆動トルク+TCL1+回転数F/Bトルク)。また、変速機8の入力軸へ伝達されるトルクTiは、モータ2のトルクTmから第一クラッチ4が伝達するトルクTCL1を減算したトルクとなる(Ti=Tm−TCL1)。
ここで、上記の式(Tm−TCL1)は、次式(TCL2−ZS/(ZR+ZS)×TCL1)に変換して表すことが可能である。なお、ZSは、サンギア30が有する歯数であり、ZRは、リングギア32が有する歯数である。
また、上記の制御指令をモータ制御手段48へ出力した走行モード制御手段56は、エンジン1の始動に必要な燃料を噴射する制御指令を、エンジン制御手段46へ出力する。
エンジン1の始動に必要な燃料を噴射する制御指令の入力を受けたエンジン制御手段46は、エンジン1の回転数に応じた量の燃料(ガソリン等)をシリンダー内へ噴射する制御指令を、エンジン1へ出力する。
これにより、車両Cの走行モードをエンジン再始動に切り換える走行モード制御手段56は、第一クラッチ4の締結圧を、第一クラッチ4をスリップ締結させながらエンジン1の始動に要するクランキングトルクを伝達可能な締結圧に制御する。これに加え、第二クラッチ6の締結圧を、第二クラッチ6をスリップ締結させながら駆動輪10の駆動に要する走行トルクを伝達可能な締結圧に制御する。
上記の手順により車両Cの走行モードをエンジン再始動に切り換えると、第二クラッチ6のスリップ締結により、モータ2による車両Cの走行状態を維持しながら、第一クラッチ4のスリップ締結により、エンジン1を始動させることが可能となる。このため、走行時におけるエンジン1の始動時に発生する振動を低減させることが可能となる。
・HEV走行
次に、図9及び図10を用いて、HEV走行について説明する。
図9は、車両Cの走行モードをHEV走行に切り換える際の、動力制御装置の状態を示す図である。なお、図9中では、図3中と同様、エンジン1、モータ2、第一クラッチ4、第二クラッチ6、変速機8及び遊星歯車機構14以外の図示を省略している。
また、図10は、車両Cの走行モードをHEV走行に切り換えた状態における、モータ2の駆動軸、エンジン1の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の動作を示す概略図である。なお、図10中では、エンジン1の駆動軸、モータ2の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6を、図4中と同様に記載している。
走行モード制御手段56は、例えば、要求駆動力算出手段42が出力した情報信号に基づき、車両Cの走行モードをHEV走行に切り換える。これは、高速走行時等、エンジン1のトルクのみで要求駆動力を得る場合に行う。
車両Cの走行モードをHEV走行に切り換える走行モード制御手段56は、モータ2のトルクを「0」とする制御指令を、モータ制御手段48へ出力する。これに加え、エンジン1のトルクを要求駆動力に応じたトルク(駆動トルク)とする制御指令を、エンジン制御手段46へ出力する。
そして、モータ制御手段48は、モータ2のトルクを「0」に制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、インバータ18へ出力する。
一方、エンジン制御手段46は、エンジン1のトルクを、要求駆動力を発生可能なトルクに制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、エンジン1へ出力する。
また、車両Cの走行モードをHEV走行に切り換える走行モード制御手段56は、第一クラッチ4の状態を締結状態に切り換える第一クラッチ制御指令を、第一クラッチ制御手段50へ出力する。これに加え、第二クラッチ6の状態を締結状態に切り換える第二クラッチ制御指令を、第二クラッチ制御手段52へ出力する。
そして、第一クラッチ制御手段50は、第一クラッチ4の締結圧を、第一クラッチ4の状態が締結状態となる締結圧に制御する制御指令を生成し、この生成した制御指令を含む情報信号を、第一クラッチ4に出力する。
また、第二クラッチ制御手段52は、第二クラッチ6の締結圧を、第二クラッチ6の状態が締結状態となる締結圧に制御する制御指令を生成し、この生成した制御指令を含む情報信号を、第二クラッチ6に出力する。
したがって、走行モード制御手段56が、車両Cの走行モードをHEV走行に切り換えると、図9中に示すように、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の状態が締結状態に切り換わる。
そして、車両Cの走行モードをHEV走行に切り換えると、図10中に示すように、第一クラッチ4が締結状態となる(CL1締結)ため、エンジン1の回転がキャリア36へ伝達される。また、第二クラッチ6が締結状態となる(CL2締結)ため、モータ2の回転は、リングギア32及びピニオンギア34を介して、キャリア36へ伝達されるとともに、サンギア30及び第二クラッチ6を介して、変速機8の入力軸へ伝達される。
このため、キャリア36の回転数Ncは、エンジン1の回転数Neと等しくなり(Nc=Ne)、モータ2の回転数Nmは、変速機8の入力回転数Niと等しくなる(Nm=Ni)。また、変速機8の入力軸へ伝達されるトルクTiは、エンジン1のトルクTeにモータ2のトルクTmを加算したトルクとなる(Ti=Te+Tm)。
・HEV走行アシスト
次に、図9及び図10を参照して、HEV走行アシストについて説明する。
走行モード制御手段56は、例えば、要求駆動力算出手段42が出力した情報信号と、バッテリ制御手段44が得たバッテリSOCに基づき、車両Cの走行モードをHEV走行アシストに切り換える。これは、例えば、エンジン1のみで走行している状態から、エンジン1のトルクを減少させるとともに、エンジン1のトルクをモータ2のトルクにより補助(アシスト)して、要求駆動力を得る場合である。したがって、HEV走行アシストへの切り換えは、バッテリSOCがモータ2を駆動可能な値である場合に行う。すなわち、HEV走行アシストでは、要求駆動力を保持するとともに、エンジン1による燃料の消費量を低減させることが可能となるため、良好な燃費を得ることが可能となる。
車両Cの走行モードをHEV走行アシストに切り換える走行モード制御手段56は、モータ2のトルクを、エンジン1のトルク減少分と要求駆動力に応じたトルクとする制御指令を、モータ制御手段48へ出力する。具体的には、要求駆動力に応じたトルクからエンジン1のトルク減少分を減算し、この減算した値を相殺可能なトルクを演算する。そして、モータ2のトルクを、エンジン1のトルク減少分を相殺可能なトルク(アシストトルク)とする制御指令を、モータ制御手段48へ出力する。
これに加え、車両Cの走行モードをHEV走行アシストに切り換える走行モード制御手段56は、上記のアシストトルクに応じて、エンジン1のトルクを減少させる制御指令を、エンジン制御手段46へ出力する。具体的には、エンジン1のトルクを、要求駆動力を得るための駆動トルクから、アシストトルクを減算したトルク(駆動トルク−アシストトルク)とする制御指令を、エンジン制御手段46へ出力する。
そして、モータ制御手段48は、モータ2のトルクをアシストトルクに制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、インバータ18へ出力する。
一方、エンジン制御手段46は、エンジン1のトルクを、駆動トルクからアシストトルクを減算したトルクに制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、エンジン1へ出力する。
また、車両Cの走行モードをHEV走行アシストに切り換える走行モード制御手段56は、第一クラッチ4の状態を締結状態に切り換える第一クラッチ制御指令を、第一クラッチ制御手段50へ出力する。これに加え、第二クラッチ6の状態を締結状態に切り換える第二クラッチ制御指令を、第二クラッチ制御手段52へ出力する。
第一クラッチ制御指令の入力を受けた第一クラッチ制御手段50が行う処理と、第二クラッチ制御指令の入力を受けた第二クラッチ制御手段52が行う処理は、上記のHEV走行と同様である(図9参照)。
また、モータ2の駆動軸、エンジン1の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の動作も、上記のHEV走行と同様である(図10参照)。
・HEV走行充電
次に、図9及び図10を参照して、HEV走行充電について説明する。
走行モード制御手段56は、例えば、要求駆動力算出手段42が出力した情報信号と、バッテリ制御手段44が得たバッテリSOCに基づき、車両Cの走行モードをHEV走行充電に切り換える。これは、例えば、エンジン1のみで走行している状態から、モータ2のトルクを、バッテリ20を充電可能なトルク(充電トルク)とするとともに、この充電トルクに応じてエンジン1のトルクを増加させ、要求駆動力を得る場合である。したがって、HEV走行充電への切り換えは、エンジン1の発生可能なトルクが、要求駆動力に対して余裕がある場合や、バッテリSOCが所定値以下である場合に行う。
車両Cの走行モードをHEV走行充電に切り換える走行モード制御手段56は、モータ2のトルクを充電トルクとする制御指令を、モータ制御手段48へ出力する。
これに加え、車両Cの走行モードをHEV走行充電に切り換える走行モード制御手段56は、上記の充電トルクに応じて、エンジン1のトルクを増加させる制御指令を、エンジン制御手段46へ出力する。具体的には、エンジン1のトルクを、要求駆動力を得るための駆動トルクに充電トルクを加算したトルク(駆動トルク+充電トルク)とする制御指令を、エンジン制御手段46へ出力する。
そして、モータ制御手段48は、モータ2のトルクを充電トルクに制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、インバータ18へ出力する。
一方、エンジン制御手段46は、エンジン1のトルクを、駆動トルクに充電トルクを加算したトルクに制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、エンジン1へ出力する。
また、車両Cの走行モードをHEV走行充電に切り換える走行モード制御手段56は、第一クラッチ4の状態を締結状態に切り換える第一クラッチ制御指令を、第一クラッチ制御手段50へ出力する。これに加え、第二クラッチ6の状態を締結状態に切り換える第二クラッチ制御指令を、第二クラッチ制御手段52へ出力する。
第一クラッチ制御指令の入力を受けた第一クラッチ制御手段50が行う処理と、第二クラッチ制御指令の入力を受けた第二クラッチ制御手段52が行う処理は、上記のHEV走行と同様である(図9参照)。
また、モータ2の駆動軸、エンジン1の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の動作も、上記のHEV走行と同様である(図10参照)。
・低速クリープ
次に、図11及び図12を用いて、低速クリープについて説明する。
図11は、車両Cの走行モードを低速クリープに切り換える際の、動力制御装置の状態を示す図である。なお、図11中では、図3中と同様、エンジン1、モータ2、第一クラッチ4、第二クラッチ6、変速機8及び遊星歯車機構14以外の図示を省略している。
また、図12は、車両Cの走行モードを低速クリープに切り換えた状態における、モータ2の駆動軸、エンジン1の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の動作を示す概略図である。なお、図12中では、エンジン1の駆動軸、モータ2の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6を、図4中と同様に記載している。
走行モード制御手段56は、例えば、要求駆動力算出手段42が出力した情報信号と、バッテリ制御手段44が得たバッテリSOCに基づき、車両Cの走行モードを低速クリープに切り換える。これは、要求駆動力が、クリープ走行による駆動力であり、且つバッテリSOCが、モータ2を駆動可能な値である場合に行う。
ここで、要求駆動力がクリープ走行による駆動力である場合とは、アクセルペダル及びブレーキペダルの操作量が「0」であり、運転者が、低速走行時において、エンジン1のアイドリングによる駆動力を要求している状態である。
車両Cの走行モードを低速クリープに切り換える走行モード制御手段56は、エンジン1のトルクを、駆動輪10を駆動可能なアイドリング状態のトルク(駆動トルク)に維持する制御指令を、エンジン制御手段46へ出力する。これに加え、モータ2のトルクを、エンジン1のトルクに対して反力となるトルク(エンジントルク反力)と、上述したフィードバック制御に用いるトルク(回転数F/Bトルク)とを合わせた値とする制御指令を、モータ制御手段48へ出力する。
なお、上記のエンジントルク反力は、エンジン1のトルクを駆動輪10へ伝達するために出力するトルクであり、遊星歯車機構14を介して、エンジン1と駆動輪10との間の動力伝達経路に付加される。
また、低速クリープにおけるフィードバック制御は、具体的には、エンジン1の回転数を任意の回転数とし、且つ遊星歯車機構14が伝達するトルクのバランスを保つために行う制御である。
そして、エンジン制御手段46は、エンジン1のトルクを駆動トルクに制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、エンジン1へ出力する。
一方、モータ制御手段48は、モータ2のトルクを、エンジントルク反力と回転数F/Bトルクとを合わせた値(エンジントルク反力+回転数F/Bトルク)に制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、インバータ18へ出力する。
また、車両Cの走行モードを低速クリープに切り換える走行モード制御手段56は、第一クラッチ4の状態を締結状態に切り換える第一クラッチ制御指令を、第一クラッチ制御手段50へ出力する。これに加え、第二クラッチ6の状態を解放状態に切り換える第二クラッチ制御指令を、第二クラッチ制御手段52へ出力する。
そして、第一クラッチ制御手段50は、第一クラッチ4の締結圧を、第一クラッチ4の状態が締結状態となる締結圧に制御する制御指令を生成し、この生成した制御指令を含む情報信号を、第一クラッチ4に出力する。
また、第二クラッチ制御手段52は、第二クラッチ6の締結圧を、第二クラッチ6の状態が解放状態となる締結圧に制御する制御指令を生成し、この生成した制御指令を含む情報信号を、第二クラッチ6に出力する。
したがって、走行モード制御手段56が、車両Cの走行モードを低速クリープに切り換えると、図11中に示すように、第一クラッチ4の状態が締結状態に切り換わるとともに、第二クラッチ6の状態が解放状態に切り換わる。
そして、車両Cの走行モードを低速クリープに切り換えると、図12中に示すように、第一クラッチ4が締結状態となる(CL1締結)ため、エンジン1の回転がキャリア36へ伝達される。また、第二クラッチ6が解放状態となる(CL2解放)ため、モータ2の回転は、リングギア32及びピニオンギア34を介して、キャリア36及び変速機8の入力軸へ伝達される。
このため、キャリア36の回転数Ncは、エンジン1の回転数Neと等しくなる(Nc=Ne)。また、変速機8の入力軸へ伝達されるトルクTiは、サンギア30が有する歯数ZSとリングギア32が有する歯数ZRに基づく係数に、エンジン1のトルクTeを乗算したトルクとなる(Ti=ZS/(ZR+ZS)×Te)。具体的には、歯数ZSを、歯数ZSに歯数ZRを加算した値で除算し、これにエンジン1のトルクTeを乗算したトルクである(ZS/(ZR+ZS)×Te)。さらに、モータ2のトルクTmは、変速機8の入力軸へ伝達されるトルクTiの反力となる(Tm=−ZR/(ZR+ZS)×Te)。
・低速トルクアップ
次に、図13及び図14を用いて、低速トルクアップについて説明する。
図13は、車両Cの走行モードを低速トルクアップに切り換える際の、動力制御装置の状態を示す図である。なお、図13中では、図3中と同様、エンジン1、モータ2、第一クラッチ4、第二クラッチ6、変速機8及び遊星歯車機構14以外の図示を省略している。
また、図14は、車両Cの走行モードを低速トルクアップに切り換えた状態における、モータ2の駆動軸、エンジン1の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6の動作を示す概略図である。なお、図14中では、エンジン1の駆動軸、モータ2の駆動軸、変速機8の入力軸、第一クラッチ4及び第二クラッチ6を、図4中と同様に記載している。
走行モード制御手段56は、例えば、車輪速センサ28及び要求駆動力算出手段42が出力した情報信号と、バッテリ制御手段44が得たバッテリSOCに基づき、車両Cの走行モードを低速トルクアップに切り換える。これは、要求駆動力が、車両Cの速度に対して大きな駆動力であり、且つバッテリSOCが、モータ2を駆動可能な値である場合に行う。
ここで、要求駆動力が車両Cの速度に対して大きな駆動力である場合とは、車輪速センサ28が検出した各車輪の速度から算出した車両Cの速度に対し、アクセルペダルの操作量が多い状態である。これは、例えば、車両Cの走行モードが、上記の低速クリープである状態において、上り坂を低速で走行する車両Cが速度を増加させる場合等、瞬時に要求駆動力を増加させる状態である。
車両Cの走行モードを低速トルクアップに切り換える走行モード制御手段56は、エンジン1のトルクを、駆動輪10を駆動可能なアイドリング状態のトルク(駆動トルク)に維持する制御指令を、エンジン制御手段46へ出力する。これに加え、モータ2のトルクを、エンジン1の駆動トルクに応じて、増加させる要求駆動力を得るために必要なトルク(駆動トルク)とする制御指令を、モータ制御手段48へ出力する。
そして、エンジン制御手段46は、エンジン1のトルクを駆動トルクに制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、エンジン1へ出力する。
一方、モータ制御手段48は、モータ2のトルクを、増加させる要求駆動力を得るために必要なトルクに制御する制御指令を演算する。そして、この演算した制御指令を含む情報信号を、インバータ18へ出力する。
また、車両Cの走行モードを低速トルクアップに切り換える走行モード制御手段56は、第一クラッチ4の状態を締結状態に切り換える第一クラッチ制御指令を、第一クラッチ制御手段50へ出力する。これに加え、第二クラッチ6の状態をスリップ締結状態に切り換える第二クラッチ制御指令を、第二クラッチ制御手段52へ出力する。
そして、第一クラッチ制御手段50は、第一クラッチ4の締結圧を、第一クラッチ4の状態が締結状態となる締結圧に制御する制御指令を生成し、この生成した制御指令を含む情報信号を、第一クラッチ4に出力する。
また、第二クラッチ制御手段52は、第二クラッチ6の締結圧を、第二クラッチ6の状態がスリップ締結状態となる締結圧に制御する制御指令を生成し、この生成した制御指令を含む情報信号を、第二クラッチ6に出力する。
ここで、第二クラッチ制御手段52は、第二クラッチ6の締結圧を、第二クラッチ6によりモータ2から駆動輪10へ伝達するトルクが、駆動輪10の駆動に必要なトルクの下限値から、モータ2のトルクに応じて増加する締結圧に制御する制御指令を生成する。そして、この生成した制御指令を含む情報信号を、第二クラッチ6に出力する。
したがって、走行モード制御手段56が、車両Cの走行モードを低速トルクアップに切り換えると、図13中に示すように、第一クラッチ4の状態が締結状態に切り換わるとともに、第二クラッチ6の状態がスリップ締結状態に切り換わる。
そして、車両Cの走行モードを低速トルクアップに切り換えると、図14中に示すように、第一クラッチ4が締結状態となる(CL1締結)ため、エンジン1の回転がキャリア36へ伝達される。また、第二クラッチ6がスリップ締結状態となる(CL2スリップ締結)ため、モータ2の回転は、リングギア32及びピニオンギア34を介して、キャリア36へ伝達される。これに加え、モータ2の回転は、サンギア30及びスリップ締結状態の第二クラッチ6を介して、変速機8の入力軸へ伝達される。
このため、キャリア36の回転数Ncは、エンジン1の回転数Neと等しくなる(Nc=Ne)。
また、第二クラッチ6が伝達するトルクTCL2は、モータ2のトルクTmに、エンジン1のトルクTeのうち遊星歯車機構14を介してモータ2の駆動軸に伝達する分を、加算したトルクとなる(TCL2=Tm+ZR/(ZR+ZS)×Te)。
ここで、エンジン1のトルクTeのうち遊星歯車機構14を介してモータ2の駆動軸に伝達する分は、サンギア30が有する歯数ZSとリングギア32が有する歯数ZRに基づく係数に、エンジン1のトルクTeを乗算したトルクである。具体的には、歯数ZRを、歯数ZSに歯数ZRを加算した値で除算し、これにエンジン1のトルクTeを乗算したトルクである(ZR/(ZR+ZS)×Te)。
また、変速機8の入力軸へ伝達されるトルクTiは、モータ2のトルクTmに、エンジン1のトルクTeを加算したトルクとなる(Ti=Tm+Te)。
ここで、変速機8の入力軸から第二クラッチ6に伝達するトルクは、サンギア30が有する歯数ZSとリングギア32が有する歯数ZRに基づく係数に、エンジン1のトルクTeを乗算したトルクである。具体的には、歯数ZSを、歯数ZSに歯数ZRを加算した値で除算し、これにエンジン1のトルクTeを乗算したトルクである(ZS/(ZR+ZS)×Te)。
また、上記の式(Ti=Tm+Te)は、次式(Ti=TCL2+ZS/(ZR+ZS)×TCL1)に変換して表すことが可能である。
したがって、変速機8の入力軸へ伝達されるトルクTiは、第二クラッチ6が伝達するトルクTCL2に、変速機8の入力軸から第二クラッチ6に伝達するトルクを加算したトルクとなる。
以上により、走行モード制御手段56が、車両Cの走行モードを低速トルクアップに切り換えると、エンジン1よりも応答性の高いモータ2により、駆動輪10に伝達する駆動力を、短時間で増加させることが可能となる。
また、第二クラッチ6をスリップ締結状態として、モータ2のトルクを駆動輪10へ伝達するため、モータ2のトルクを駆動輪10へ伝達する際に発生する振動を低減させることが可能となる。
(第一実施形態の効果)
(1)本実施形態の動力制御装置では、第一クラッチと第二クラッチとの間の動力伝達経路に介装する遊星歯車機構が、サンギアと、リングギアと、ピニオンギアと、キャリアとを備える。そして、サンギアを駆動輪に接続し、リングギアを、モータ及び第二クラッチを介してサンギアと接続し、ピニオンギアを、サンギアとリングギアとの間に介装してサンギア及びリングギアと噛合させる。また、キャリアを、エンジンと第一クラッチを介して接続させるとともに、キャリアで、ピニオンギアを回転自在に支持する。
このため、エンジンの発生するトルクを、キャリア及びピニオンギアを介してサンギアに伝達し、サンギアから駆動輪へ伝達することが可能となる。これに加え、モータの発生するトルクを、リングギア及びピニオンギアを介してサンギアに伝達するとともに、第二クラッチに伝達し、サンギア及び第二クラッチから駆動輪へ伝達することが可能となる。
その結果、モータのトルクを駆動輪へ伝達する際に第二クラッチに加わる負荷を、遊星歯車機構により減少させることが可能となるため、第二クラッチの発熱量を減少させて、第二クラッチの過熱を抑制することが可能となる。
これにより、第二クラッチの過熱により正常な走行が阻害されることを抑制することが可能となるため、車両の走行状態を安定させることが可能となる。
(2)本実施形態の動力制御装置では、走行モード制御手段が、車両全体の消費エネルギを管理して、高い効率で車両Cを走行させるように、八種類の走行モードを切り換える制御を行う。
このため、車両の走行時において、八種類の走行モードを組み合わせた走行を行うことが可能となり、エンジンの消費する燃料及びモータの消費する電力を、効率良く使用することが可能となる。これに加え、モータの発電する電力を効率良くバッテリへ充電することが可能となる。
その結果、車両の走行状態を適切な状態に保持するとともに、良好な燃費を実現することが可能となる。
(3)本実施形態の動力制御装置では、エンジン及びモータと駆動輪との間の動力伝達経路に介装する変速機の構成を、エンジン及びモータのうち少なくとも一方から入力される回転動力を、その回転動力の回転方向と同一回転方向のみに出力する構成とする。
このため、変速機の構成を、入力される回転動力を、その回転動力の回転方向と同一回転方向及び逆回転方向に出力する構成とした場合と比較して、変速機を介して駆動輪に伝達するトルクを増加させることが可能となる。
その結果、車両の構成を、小型の変速機を備える構成としても、車両の走行状態を適切な状態に保持するとともに、良好な燃費を実現することが可能となる。これにより、車両の重量を低減可能であるとともに、車両のスペース効率を向上させることが可能となる。
(4)本実施形態の動力制御装置では、走行モード制御手段が、エンジンを停止させ、且つモータの駆動力で駆動輪を駆動させる走行状態において、エンジン再始動要求を受けると、モータのトルクを、エンジンの始動及び駆動輪の駆動に要するトルクに制御する。これに加え、第一クラッチの締結圧を、第一クラッチをスリップ締結させながらエンジンの始動に要するトルクを伝達可能な締結圧に制御する。さらに、第二クラッチの締結圧を、第二クラッチをスリップ締結させながら駆動輪の駆動に要するトルクを伝達可能な締結圧に制御する。
このため、第二クラッチのスリップ締結により、モータによる車両の走行状態を維持しながら、第一クラッチのスリップ締結により、エンジンを始動させることが可能となる。
その結果、車両の走行時において停止させたエンジンを再始動させても、エンジンの始動時に発生する振動を低減させることが可能となるため、車両の乗員が不快感を感じることを抑制可能となり、車両の快適性を向上させることが可能となる。
(応用例)
(1)本実施形態の動力制御装置では、変速機の構成を、エンジン及びモータのうち少なくとも一方から入力される回転動力を、その回転動力の回転方向と同一回転方向のみに出力する構成としたが、変速機の構成は、これに限定するものではない。すなわち、変速機の構成を、入力される回転動力を、その回転動力の回転方向と同一回転方向及び逆回転方向に出力する構成としてよい。もっとも、変速機の構成を、本実施形態の構成とすること小型の変速機であっても、車両の走行状態を適切な状態に保持するとともに、良好な燃費を実現することが可能となるため、好適である。
(2)本実施形態の動力制御装置では、駆動輪を、左右後輪から形成したが、これに限定するものではなく、駆動輪を、左右前輪から形成してもよい。また、駆動輪を、左右後輪及び左右前輪から形成してもよい。
1 エンジン
2 モータ(ロータ2a、ステータ2b)
4 第一クラッチ
6 第二クラッチ
8 変速機
10 駆動輪
12 従動輪
14 遊星歯車機構
16 統合コントローラ
18 インバータ
20 バッテリ
28 車輪速センサ
30 サンギア
32 リングギア
34 ピニオンギア
36 キャリア
38 アクセル開度センサ
40 ブレーキストロークセンサ
42 要求駆動力算出手段
44 バッテリ制御手段
46 エンジン制御手段
48 モータ制御手段
50 第一クラッチ制御手段
52 第二クラッチ制御手段
54 変速機制御手段
56 走行モード制御手段
C 車両

Claims (3)

  1. 駆動輪と当該駆動輪を駆動可能なエンジンとの間の動力伝達経路に介装する第一クラッチと、前記駆動輪と当該駆動輪を駆動可能なモータとの間の動力伝達経路に介装する第二クラッチと、前記第一クラッチと前記第二クラッチとを動力伝達可能に接続し、且つ前記第一クラッチと前記第二クラッチとの間の動力伝達経路に介装する遊星歯車機構と、を備える車両の動力制御装置であって、
    前記遊星歯車機構は、前記駆動輪に接続するサンギアと、前記モータ及び前記第二クラッチを介して前記サンギアと接続するリングギアと、前記サンギアと前記リングギアとの間に介装し、且つ前記サンギア及び前記リングギアと噛合するピニオンギアと、前記エンジンと前記第一クラッチを介して接続し、且つ前記ピニオンギアを回転自在に支持するキャリアと、を備えることを特徴とする車両の動力制御装置。
  2. 前記エンジン及び前記モータと前記駆動輪との間の動力伝達経路に介装する変速機を備え、
    前記変速機は、前記エンジン及び前記モータのうち少なくとも一方から入力される回転動力を、当該回転動力の回転方向と同一回転方向のみに出力することを特徴とする請求項1に記載した車両の動力制御装置。
  3. 停止した前記エンジンを始動させるエンジン再始動要求に応じて、前記モータのトルク、前記第一クラッチ及び前記第二クラッチの締結圧を制御する走行モード制御手段を備え、
    前記走行モード制御手段は、前記エンジンを停止させ、且つ前記モータの駆動力で前記駆動輪を駆動させる走行状態において前記エンジン再始動要求を受けると、前記モータのトルクを、前記エンジンの始動及び前記駆動輪の駆動に要するトルクに制御し、且つ前記第一クラッチの締結圧を、当該第一クラッチをスリップ締結させながら前記エンジンの始動に要するトルクを伝達可能な締結圧に制御し、さらに、前記第二クラッチの締結圧を、当該第二クラッチをスリップ締結させながら前記駆動輪の駆動に要するトルクを伝達可能な締結圧に制御することを特徴とする請求項1または2に記載した車両の動力制御装置。
JP2009016999A 2009-01-28 2009-01-28 車両の動力制御装置 Pending JP2010173419A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009016999A JP2010173419A (ja) 2009-01-28 2009-01-28 車両の動力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009016999A JP2010173419A (ja) 2009-01-28 2009-01-28 車両の動力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010173419A true JP2010173419A (ja) 2010-08-12

Family

ID=42704801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009016999A Pending JP2010173419A (ja) 2009-01-28 2009-01-28 車両の動力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010173419A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013072960A1 (ja) * 2011-11-16 2013-05-23 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
WO2016159343A1 (ja) * 2015-04-03 2016-10-06 株式会社エフ・シー・シー ハイブリッド車両の動力伝達装置
JP2016199159A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000045813A (ja) * 1998-07-24 2000-02-15 Nissan Motor Co Ltd パラレル・ハイブリッド車両の制御装置
JP2001275206A (ja) * 2000-03-29 2001-10-05 Jatco Transtechnology Ltd パラレルハイブリッド車両
JP2007168762A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Ind Technol Res Inst 自動車用複合動力システム
JP2008120361A (ja) * 2006-11-16 2008-05-29 Nissan Motor Co Ltd 車両の制御装置
JP2008247192A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Honda Motor Co Ltd 動力装置
JP2008303939A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Mazda Motor Corp 車両用駆動装置
JP2009001125A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Toyota Motor Corp ハイブリッド駆動装置
JP2009001077A (ja) * 2007-06-19 2009-01-08 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000045813A (ja) * 1998-07-24 2000-02-15 Nissan Motor Co Ltd パラレル・ハイブリッド車両の制御装置
JP2001275206A (ja) * 2000-03-29 2001-10-05 Jatco Transtechnology Ltd パラレルハイブリッド車両
JP2007168762A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Ind Technol Res Inst 自動車用複合動力システム
JP2008120361A (ja) * 2006-11-16 2008-05-29 Nissan Motor Co Ltd 車両の制御装置
JP2008247192A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Honda Motor Co Ltd 動力装置
JP2008303939A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Mazda Motor Corp 車両用駆動装置
JP2009001077A (ja) * 2007-06-19 2009-01-08 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置
JP2009001125A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Toyota Motor Corp ハイブリッド駆動装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013072960A1 (ja) * 2011-11-16 2013-05-23 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
JPWO2013072960A1 (ja) * 2011-11-16 2015-04-02 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
WO2016159343A1 (ja) * 2015-04-03 2016-10-06 株式会社エフ・シー・シー ハイブリッド車両の動力伝達装置
JP2016196243A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 株式会社エフ・シー・シー ハイブリッド車両の動力伝達装置
CN107428334A (zh) * 2015-04-03 2017-12-01 株式会社F.C.C. 用于混合动力车辆的动力传递装置
US20180022206A1 (en) * 2015-04-03 2018-01-25 Kabushiki Kaisha F.C.C. Power Transmission Device For Hybrid Vehicle
EP3279048A4 (en) * 2015-04-03 2018-10-31 Kabushiki Kaisha F.C.C. Power transmission device for hybrid vehicles
US10532648B2 (en) 2015-04-03 2020-01-14 Kabushiki Kaisha F.C.C. Power transmission device for hybrid vehicle
CN107428334B (zh) * 2015-04-03 2020-05-05 株式会社F.C.C. 用于混合动力车辆的动力传递装置
JP2016199159A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9796375B2 (en) Control system for hybrid vehicle
JP4447039B2 (ja) 動力出力装置および車両
JP5429400B2 (ja) 車両用ハイブリッド駆動装置
JP3715272B2 (ja) 車両の動力伝達装置
JP5949731B2 (ja) ハイブリッド車両
JP5884897B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
WO2013140546A1 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP5708826B2 (ja) 車両の制御システム
JP5652479B2 (ja) 車両および車両用制御方法
JP2011063089A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP2005125876A (ja) ハイブリッド車の駆動装置
JP4779936B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
JP6048154B2 (ja) ハイブリッド車両の動力伝達装置及びハイブリッドシステム
JP3933125B2 (ja) 車両の動力出力装置
JP5644868B2 (ja) 車両および車両の制御方法
JP3861803B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP5190701B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
JP2008062779A (ja) ハイブリッド車両
JP2010173419A (ja) 車両の動力制御装置
JP5648739B2 (ja) 車両の制御システム
JP2020083092A (ja) 四輪駆動車の制御装置
JP2009293490A (ja) 車両用制御装置
JP2010111191A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP7024889B2 (ja) 車両の制御装置
JP2012162097A (ja) 車両

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100917

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130509

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130723