JP2010173399A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックの中折れ時に表皮カバーに皺が寄らないようにした上で、表皮カバーによるシートバックの外観の一体感を向上させる。
【解決手段】シートバック2は上部側パーツ2Aを下部側パーツ2Bに対して中折れ状に屈曲可能に構成され、その背凭れ面と両側面とに跨ってファブリック製のメインカバー30(表皮カバー)が被覆されている。メインカバー30は、シートバック2の背凭れ面上においては上部側パーツ2Aと下部側パーツ2Bとに跨って覆い被されるひとつなぎの構成となっているが、シートバック2の乗降ドアに近いアウター側の側面においては上部側パーツ2Aに覆い被される上部側サイドカバー部33Aと下部側パーツ2Bに覆い被される下部側サイドカバー部33Bとに分割された別体構成となっている。上部側サイドカバー部33Aは、上部側パーツ2Aの中折れ動に追従するが、下部側サイドカバー部33Bは追従しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シートバックが上部側パーツを下部側パーツに対して中折れ状に屈曲させられるように構成された車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、背凭れとなるシートバックが中折れ可能に構成されたものが知られている。ここで、下記特許文献1には、中折れ式のシートバックの上部側パーツと下部側パーツとが互いに分割されて構成された車両用シートが開示されている。この開示では、シートバックの上部側パーツの表皮カバーと下部側パーツの表皮カバーとが互いに分割されて構成されており、上部側パーツが下部側パーツに対して中折れしても、双方の表皮カバーに皺が寄らないようになっている。
特開2004−25939号公報
しかし、上記開示の従来技術では、シートバックの上部側パーツと下部側パーツとの間で表皮カバーが完全に分割されているために、これらの別体感が強く表れてしまい見栄えが損なわれてしまっている。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバックの中折れ時に表皮カバーに皺が寄らないようにした上で、表皮カバーによるシートバックの外観の一体感を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、シートバックが上部側パーツを下部側パーツに対して中折れ状に屈曲させられるようになっている車両用シートである。シートバックには、シートバックの背凭れ面と少なくとも一方側の側面とに跨って可撓性を有した面状の表皮カバーが被覆されている。表皮カバーは、シートバックの背凭れ面上においては、上部側パーツと下部側パーツとに跨って覆い被されるひとつなぎの構成となっているが、シートバックの少なくとも一方側の側面においては、上部側パーツに覆い被される上部側サイドカバー部と下部側パーツに覆い被される下部側サイドカバー部とが互いに分割された別体の構成となっている。上部側サイドカバー部は、上部側パーツの中折れする動きに追従するが、下部側サイドカバー部は追従しないようになっている。
この第1の発明によれば、表皮カバーの下部側サイドカバー部は、上部側サイドカバー部と互いに分割されて別体となっていることにより、上部側サイドカバー部がシートバックの上部側パーツの中折れする動きに追従して動いても追従しない。したがって、シートバックが中折れしても、これら上部側サイドカバー部と下部側サイドカバー部との間に皺が寄らないようにすることができる。また、表皮カバーは、シートバックの背凭れ面上においては、上部側パーツと下部側パーツとに跨って覆い被されるひとつなぎの構成となっているため、これらが互いに分割されて別体に構成されたものと比べると、シートバックの外観の一体感を向上させることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、表皮カバーの上部側サイドカバー部と下部側サイドカバー部とは、互いの面形状がシートバックの高さ方向に重なり合うように形成されており、上部側サイドカバー部がシートバックの上部側パーツの中折れする動きに追従して下部側サイドカバー部に対して高さ方向に離間移動しても、互いの重なり合った形状によってシートバックの少なくとも一方側の側面を被覆した状態を維持する。
この第2の発明によれば、表皮カバーの上部側サイドカバー部と下部側サイドカバー部とが互いに重なり合って形成されていることにより、シートバックの中折れによって上部側サイドカバー部が離間移動しても、シートバックの側面の被覆された状態が維持される。したがって、シートバックの中折れ時にもシートバックの外観を見栄えの良い状態に維持することができる。
次に、第3の発明は、上述した第2の発明において、表皮カバーの上部側サイドカバー部が、下部側サイドカバー部の外側に覆い被さった構成である。
この第3の発明によれば、表皮カバーの上部側サイドカバー部が下部側サイドカバー部の外側に覆い被さっていることにより、下部側サイドカバー部の上方側に延出した形状を上部側サイドカバー部によって覆い隠すことができる。詳しくは、上部側サイドカバー部が外側となっていることにより、上部側サイドカバー部と下部側サイドカバー部との間の隙間が下方側からしか見えないようになるため、下部側サイドカバー部の上方側に延出した形状をより良く覆い隠すことができる。
次に、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、表皮カバーの上部側サイドカバー部と下部側サイドカバー部とによって覆い被されるシートバックの側面は、車両の乗降ドアに近いアウター側の側面である。
この第4の発明によれば、シートバックのアウター側の側面は、乗降時に目に付きやすい箇所であるため、このような箇所が表皮カバーによって皺が寄らないように被覆されていることにより、シートバックの見栄えを効果的に向上させることができる。
次に、第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、シートバックのクッション体を構成するパッドは、シートバックの中折れ回転中心より下側の下部側パーツには形状を有さない。
この第5の発明によれば、下部側パーツにパッドが形成されていないことにより、シートバックの中折れ時にパッドが押し潰される屈曲変形が起こりにくくなる。したがって、このパッドを被覆する上部側サイドカバー部に皺を寄らせにくくすることができる。
実施例1の車両用シートの概略構成を表した斜視図である。 シートバックの分解斜視図である。 表皮カバー単体の構成を表した斜視図である。 図3のIV-IV線断面図である。 車両用シートの側面図である。 車両用シートをウォークイン姿勢に切り換えた状態を表した側面図である。 車両用シートをチルトダウン姿勢に切り換えた状態を表した側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シート1の構成について、図1〜図7を用いて説明する。本実施例の車両用シート1は、図1及び図5に示されるように、三列シートを備えた車両の助手席後ろ側の二列目シートとして採用されている。この車両用シート1は、図5に示されるように、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とを有し、これらがベースフレーム4に連結されてフロアFに対して支持された構成となっている。
詳しくは、上記したシートバック2は、図2に示されるように、その骨格を成すバックフレーム2Fが門型に形成されており、その両脚を成す下端側部分が、それぞれ、それらの外側に設けられたベースフレーム4に対して第1リクライニング装置5,5を介して連結されている。ここで、各第1リクライニング装置5,5は、回転留め可能な回転軸装置として機能する構成となっており、常時は回転留めされた状態(ロック状態)となって、シートバック2のベースフレーム4に対する背凭れ角度を固定した状態となって保持されている。
しかし、各第1リクライニング装置5,5は、図示は省略されているが、シートバック2の肩口部に設けられたチルトダウンレバーの操作を行うことによって、それらの回転留め状態が一斉に解除操作されるようになっている。したがって、この解除操作によって、シートバック2のベースフレーム4に対する背凭れ角度の固定状態が解除されるため、シートバック2が各第1リクライニング装置5,5の回転中心として設定された第1回転中心5Rのまわりを回転移動することのできる状態となる。
ここで、上記したシートバック2のバックフレーム2Fとベースフレーム4との間には、シートバック2に常時前回転させる方向の附勢力をかける附勢バネ(図示省略)が掛着されている。これにより、シートバック2は、上記したチルトダウンレバーの操作が行われて、各第1リクライニング装置5,5の回転留め状態が解除されることにより、図7に示されるように、附勢によってシートクッション3の上面に畳み込まれる位置まで大きく前倒れ回転するようになっている。
ところで、図2に戻って、前述したシートバック2の骨格を成すバックフレーム2Fは、詳しくは各側のサイドフレームが上部側サイドフレームFaと下部側サイドフレームFbとに分割された構成となっている。そして、各側の下部側サイドフレームFb,Fbが、上述した第1リクライニング装置5,5を介してそれぞれベースフレーム4と連結されており、これら下部側サイドフレームFb,Fbに対しては、各側の上部側サイドフレームFa,Faがそれぞれ第2リクライニング装置6,6を介して連結されている。
ここで、各第2リクライニング装置6,6は、前述した第1リクライニング装置5,5と同じように回転留め可能な回転軸装置として機能する構成となっており、常時は回転留めされた状態(ロック状態)となって、各側の上部側サイドフレームFa,Faの下部側サイドフレームFb,Fbに対する回転角度を固定した状態となって保持されている。
しかし、各第2リクライニング装置6,6は、図示は省略されているが、シートバック2の肩口部に設けられたウォークインレバーの操作を行うことによって、それらの回転留め状態が一斉に解除操作されるようになっている。したがって、この解除操作によって、各側の上部側サイドフレームFa,Faの下部側サイドフレームFb,Fbに対する回転角度の固定状態が解除されるため、上部側サイドフレームFa,Faが下部側サイドフレームFb,Fbに対して各第2リクライニング装置6,6の回転中心として設定された第2回転中心6Rのまわりを回転移動することのできる状態、すなわちシートバック2を中折れ状に屈曲回転させることのできる状態となる。ここで、第2回転中心6Rが本発明の中折れ回転中心に相当する。
ここで、上記した上部側サイドフレームFa,Faと下部側サイドフレームFb,Fbとの間には、上部側サイドフレームFa,Faに常時前回転させる方向の附勢力をかける附勢バネ(図示省略)が掛着されている。これにより、上部側サイドフレームFa,Faは、上記したウォークインレバーの操作が行われて、各第2リクライニング装置6,6の回転留め状態が解除されることにより、図6に示されるように、附勢によって下部側サイドフレームFb,Fbに対して前傾姿勢となる位置まで前倒れ回転するようになっている。
このように、車両用シート1は、ウォークインレバーが操作されることによって、シートバック2が中折れ状に前方側に屈曲するようになっている。したがって、この移動によって、シートバック2の設置されていたスペースが広く空けられるため、その後側の3列目シート(図示省略)の着座乗員が、その空いたスペースを利用してゆったりと乗降することができるようになる。
ところで、本実施例の車両用シート1は、上述したようにシートバック2がウォークインレバーの操作によって中折れ状に屈曲回転しても、シートバック2の表面に被覆されている表皮カバー(メインカバー30)に皺が寄り難い構成となっている。以下、この表皮カバー(メインカバー30)に皺が寄りにくくなっている構成について詳しく説明するが、その前に、シートクッション3の構成について簡潔に説明する。
すなわち、図5に示されるように、シートクッション3は、図示は省略されているが、その骨格を成すクッションフレームが、丸パイプによって四角枠状に組まれて構成されている。そして、シートクッション3は、クッションフレームの左右両側の前部が、それぞれフロントリンク3F,3Fを介してベースフレーム4とリンク連結されており、左右両側の後部が、それぞれ図示しないブーメランリンクを介してバックフレーム2Fの各側の下部側サイドフレームFb,Fbと連結されている。
ここで、各フロントリンク3F,3Fは、それらの上端部がそれぞれクッションフレームに対して回転可能に軸支連結されており、下端部がベースフレーム4に対して回転可能に軸支連結されている。また、各ブーメランリンクは、それらの前端部がクッションフレームの左右各側の後部に剛結合されており、そこから後ろ上方側にL字状に折れ曲がるように延出して、上端部がバックフレーム2Fの各側の下部側サイドフレームFb,Fbに回転可能に軸支連結されている。
これにより、シートクッション3は、前述した各第1リクライニング装置5,5が回転留め状態となっている時には、各フロントリンク3F,3Fとブーメランリンク(図示省略)とによる支えによって、シートバック2の固定された傾き姿勢に応じた姿勢位置に保持されるようになっている。そして、シートクッション3は、図7に示されるように、チルトダウンレバーの操作が行われて、第1リクライニング装置5,5の回転留め状態が解除されることにより、シートバック2の前回転移動に伴ってブーメランリンクによって後方側から押されるようにして、各フロントリンク3F,3Fを前倒れ回転させながら下方側に沈み込むように操作される。
続いて、図2に戻って、シートバック2の構成について説明する。すなわち、シートバック2は、その骨格をなす枠状のバックフレーム2Fと、クッション体を構成するメインパッド10及びサブパッド20と、表皮カバーを構成する可撓性を有した面状のファブリック製のメインカバー30及びサブカバー40とを有する。ここで、メインパッド10が本発明のパッドに相当し、メインカバー30が本発明の表皮カバーに相当する。
詳しくは、メインパッド10は、ポリウレタン樹脂の発泡成形体によって形成されており、シートバック2の中央の背凭れ面部を構成するセンターパッド部11と、シートバック2の左右両側の縁部に膨らんで形成されるサイドサポート部を構成するサイドパッド部12,13とを有して形成されている。また、サブパッド20は、同じくポリウレタン樹脂の発泡成形体によって形成されており、シートバック2の中央下部に配設されて、着座乗員の腰部を支持する構成となっている。
上述したメインパッド10は、センターパッド部11の上縁部が後方側に横長状に延出して形成されており、各サイドパッド部12,13の外縁部が後方側に縦長状に延出して形成されており、これら後方側に延出した各縁部がバックフレーム2FのアッパフレームFcの上面や各上部側サイドフレームFa,Faの外側面にそれぞれ覆い掛けられる態様でバックフレーム2Fに組み付けられている。これにより、メインパッド10は、バックフレーム2Fの前面部と外周部とを広く覆った状態となってバックフレーム2Fに組み付けられている。詳しくは、メインパッド10は、各上部側サイドフレームFa,FaやアッパフレームFc、それに各上部側サイドフレームFa,Fa間に架け渡された補強板Fdや図示しない支持ワイヤ等の支持部材によって、後方側から広く支えられた状態となってバックフレーム2Fに組み付けられている。
また、サブパッド20は、下部側サイドフレームFb,Fbの間に架け渡された補強パイプFeや、同じく架け渡された図示しない支持ワイヤ等の支持部材に当てがわれる態様で、バックフレーム2Fに前面側から組み付けられている。これにより、サブパッド20は、上述した補強パイプFeや図示しない支持ワイヤ等の支持部材によって背面が後方側から広く支えられた状態となっている。次に、メインカバー30について説明する。
すなわち、メインカバー30は、図2に示されるように、ファブリック製の複数の面状体パーツがひとつなぎに縫合されて形成されている。これにより、メインカバー30は、前述したセンターパッド部11の前面と各サイドパッド部12,13の前面とに跨ってこれら全体を前面側から被覆するセンターカバー部31と、各サイドパッド部12,13をそれぞれ外側面側から被覆するサイドカバー部32,33とが、ひとつなぎに一体的に縫合されて形成されている。
詳しくは、図示左奥方側となる車両インナー側に形成されたサイドカバー部32は、一枚の面状体パーツによって形成されており、この一枚によって同側のサイドパッド部12の外側面全体を被覆するようになっている。より詳しくは、上記したサイドカバー部32は、その上方側の面状部分によって同側のサイドパッド部12の外側面全体を被覆し、下方側の面状部分によってサイドパッド部12の下方部に形成された空間部12Aを被覆するようになっている。
一方、図示右手前側となる車両の乗降ドアに近いアウター側に形成されたサイドカバー部33は、上述したセンターカバー部31とは縫合されているが、上部側サイドカバー部33Aと下部側サイドカバー部33Bとに高さ方向に二枚に切り離されて形成されている。これにより、アウター側のサイドカバー部33は、上部側サイドカバー部33Aによって同側のサイドパッド部13の外側面全体の被覆をし、下部側サイドカバー部33Bによって同側のサイドパッド部13の下方部に形成された空間部13Aの被覆をするようになっている。具体的には、図3に示されるように、上部側サイドカバー部33Aの後ろ側縁部には、同縁部に沿って縦長状の樹脂製の嵌着具30Aが装着されている。
この嵌着具30Aは、図示は省略されているが、図示は省略されているが、シートバック2の背面部に装着されるバックボードの縁部に形成される縦長状の狭い隙間内に差し込まれることで、この隙間に嵌合して掛着された状態となって保持されるようになっている。したがって、上部側サイドカバー部33Aを後方側へと引き込んで、これを同側のサイドパッド部13に被せ付け、嵌着具30Aを上述した隙間内に回し込んで嵌め込むことにより、上部側サイドカバー部33Aがサイドパッド部13に張り付けられて緊張した状態となって保持される(図1参照)。
ここで、図3に示されるように、前述したインナー側(図示左奥方側)のサイドカバー部32の後ろ側縁部にも、同縁部に沿って縦長状の嵌着具30Aが装着されており、センターカバー部31の後ろ側縁部にも、同縁部に沿って横長状の嵌着具30Aが装着されている。これら嵌着具30A,30Aも同様に、図示しないバックボードの縁部に形成される縦長状或いは横長状の狭い隙間内に差し込まれることで、この隙間に嵌合して掛着された状態となって保持されるようになっている。
したがって、上述したインナー側のサイドカバー部32やセンターカバー部31を後方側へと引き込んで、これらを同側のサイドパッド部12やセンターパッド部11に被せ付け、各嵌着具30A,30Aを上述した隙間内に回し込んで嵌め込むことにより、サイドカバー部32やセンターカバー部31がサイドパッド部12やセンターパッド部11に張り付けられて緊張した状態となって保持される(図1参照)。
また、センターカバー部31の下縁部は、メインパッド10(図2参照)の下縁部を包み込むように後方側に袋状に丸まって形成されており、その下縁部に固着されたマジックテープ(登録商標)等の貼着手段31Aを後述するサブカバー40の上縁部に設けられた相手側のマジックテープ(登録商標)等の貼着手段(図示省略)に貼着することによって、センターパッド部11の下縁部を後方側に巻き込んだ状態となって保持されるようになっている。
一方、図3に示されるように、図示右手前側となるアウター側の下部側サイドカバー部33Bの後ろ側縁部には、複数(本実施例では二個)のフック30B,30Bが装着されている。これらフック30B,30Bは、シートバック2の背面部に形成された図示しない引掛け部に引掛けられるようになっている。したがって、下部側サイドカバー部33Bを後方側へと引き込んで、これを同側のサイドパッド部13の下方部に形成された空間部13Aに覆い被せ、フック30B,30Bを回し込んで上述した引掛け部に引掛けることにより、下部側サイドカバー部33Bが空間部13Aを被覆した状態となって保持される(図1参照)。
なお、上述したアウター側の上部側サイドカバー部33Aの後ろ側下縁部にもフック30Bが一個設けられており、このフック30Bを後方側に引っ張り込んで掛着させることにより、上部側サイドカバー部33Aの下縁部MLがよれることなく後方側に真っ直ぐに引張り込まれた状態となって保持されるようになっている。ここで、上述した下部側サイドカバー部33Bの下縁部には、輪状のゴムバンド30Cが吊り下げられている。
このゴムバンド30Cは、図5に示されるように、これを下方側に引張り込んでベースフレーム4に形成された図示しない引掛け部に引掛けることにより、下部側サイドカバー部33Bを下方側に引っ張り込んだ状態に保持できるようになっている。したがって、上記したフック30B,30Bによる引掛けに加え、ゴムバンド30Cを下方側に引張り込んでベースフレーム4に固定することにより、下部側サイドカバー部33Bが上記した各方向への引張り力によって空間部13Aの外殻を形作った状態となって保持される。
なお、図3に示されるように、前述したインナー側(図示左奥方側)のサイドカバー部32の下方側の面状部分の後ろ側縁部や下縁部にも、上述した下部側サイドカバー部33Bの引掛け構造を構成するフック30B,30Bやゴムバンド30Cが取り付けられている。この引掛け構造により、同側のサイドカバー部32も、同側の空間部12Aの外殻を形作った状態となって張設されるようになっている。
続いて、図2に戻って、サブパッド20及びサブカバー40の構成について説明する。すなわち、サブパッド20は、前述したメインパッド10と同じように、ポリウレタン樹脂の発泡成形体によって形成されており、シートバック2の中央下部位置に配設されて着座乗員の腰部近傍の部位に当てられるようになっている。これにより、サブパッド20は、メインパッド10と共にシートバック2の略面一状の背凭れ面を構成するようになっている。
また、サブカバー40は、サブパッド20に前面側から組み付けられて、サブパッド20の背凭れ面となる前面や両側面、それに上下面をそれぞれ被覆するようになっている。具体的には、図示は省略されているが、サブカバー40にも、前述したメインパッド10と同じようにその周縁部の各所にフック(図示省略)等の引掛け具が取り付けられており、これら引掛け具をバックフレーム2F等の引掛け部に適宜引掛けることによって、サブパッド20に張り付けられて緊張した状態となって保持されるようになっている(図1参照)。
以上のように構成されたシートバック2は、図6において示したように、ウォークインレバー(図示省略)の操作が行われることによって、第2回転中心6Rより上側の上部側パーツ2Aがその下側の下部側パーツ2Bに対して中折れ状に前方側に屈曲回転する。ここで、上部側パーツ2Aは、前述した上部側サイドカバー部33Aの下縁部MLから上側の領域部分、すなわちメインパッド10が内部に組み込まれた領域部分によって構成されている。
また、下部側パーツ2Bは、上部側サイドカバー部33Aの下縁部MLから下側の領域部分、すなわちメインパッド10の両側下部の空間部12A,13Aやサブパッド20が組み込まれた領域部分によって構成されている。すなわち、本発明のパッドに相当するメインパッド10は、上部側パーツ2Aには形状を有するが、下部側パーツ2Bには形状を有さない構成となっている。これにより、上部側パーツ2Aが中折れしても、メインパッド10やサブパッド20それ自体は、中折れ変形しないようになっている。
そしてこれにより、シートバック2の中折れ時にメインパッド10やサブパッド20が押し潰されるような屈曲変形が起こりにくくなっており、これらを被覆するメインカバー30やサブカバー40にも、かかる潰れ変形に伴う皺が発生しにくくなっている。
ところで、図4〜図5に示されるように、前述した上下分割されたアウター側(図示側)のサイドカバー部33は、詳しくは、上部側サイドカバー部33Aが下部側サイドカバー部33Bの外側に覆い被さった状態として、下部側サイドカバー部33Bと表皮面を重ね合わせた状態となって配設されている。これにより、上部側サイドカバー部33Aと下部側サイドカバー部33Bとは、互いの面形状がシートバック2の高さ方向に重なり合った状態となっている。
ここで、下部側サイドカバー部33Bは、上部側サイドカバー部33Aに対して前後方向いっぱいに互いに完全に切り離されて分割されているため、図6に示されるように、上部側サイドカバー部33Aが上部側パーツ2Aの中折れする動きに追従してもこの動きには追従しないようになっている。したがって、シートバック2が中折れしても、これら上部側サイドカバー部33Aと下部側サイドカバー部33Bとの間には皺が寄らないようになっている。
そして、上記のように上部側サイドカバー部33Aと下部側サイドカバー部33Bとが互いに高さ方向に重なり合った構成となっていることで、上部側サイドカバー部33Aが上部側パーツ2Aの中折れする動きに追従して下部側サイドカバー部33Bに対して高さ方向に離間移動しても、互いの重なり合った形状によってシートバック2のアウター側の側面を覆い隠した状態を維持する。したがって、シートバック2が中折れしても、シートバック2の内部構造を外部に対して被覆した状態を維持することができるため、中折れ時にもシートバック2の外観を見栄えの良い状態に維持することができる。
このように、本実施例の車両用シート1によれば、メインカバー30(表皮カバー)は、シートバック2の背凭れ面上においては、上部側パーツ2Aと下部側パーツ2Bとに跨って覆い被されるひとつなぎの構成となっているが、アウター側の側面においては、上部側パーツ2Aや下部側パーツ2Bを被覆する部分がそれぞれ上部側サイドカバー部33Aや下部側サイドカバー部33Bとして互いに分割された別体の構成となっている。したがって、シートバック2の中折れ時に上部側サイドカバー部33Aと下部側サイドカバー部33Bとの間に皺を寄らせることなく、且つメインカバー30がシートバック2の背凭れ面上においてはひとつなぎに構成されていることで、シートバック2の外観に一体感を持たせることができる。
また、図4に示されるように、アウター側のサイドカバー部33は、上部側サイドカバー部33Aが下部側サイドカバー部33Bの外側に覆い被さっていることにより、下部側サイドカバー部33Bの上方側に延出した形状を上部側サイドカバー部33Aによって覆い隠すことができる。詳しくは、上部側サイドカバー部33Aが外側となっていることにより、上部側サイドカバー部33Aと下部側サイドカバー部33Bとの間の隙間が下方側からしか見えないようになるため、下部側サイドカバー部33Bの上方側に延出した形状をより良く覆い隠すことができる。
また、シートバック2のアウター側の側面は、乗降時に目に付きやすい箇所であるため、このような箇所を上部側サイドカバー部33Aと下部側サイドカバー部33Bとによって皺が寄らないように被覆したことにより、シートバック2の見栄えを効果的に向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。例えば、シートバック2のアウター側の側面を被覆するメインカバー30(表皮カバー)のサイドカバー部33が上部側サイドカバー部33Aと下部側サイドカバー部33Bとに分割された構成を例示したが、インナー側の側面を被覆するサイドカバー部32にもこのように分割する構成を適用してもよい。但し、インナー側の側面は、車両に乗り込む乗員には目に付きにくい箇所であるため、アウター側の側面に適用することが効果的である。
また、本発明のパッドに相当するメインパッド10が上部側パーツ2Aにのみ形状を有し、下部側パーツ2Bには形状を有さない構成とされたものを示したが、下部側パーツ2Bにも形状を有した構成となっていてもよい。但し、この場合には、上部側パーツ2Aの中折れに伴って、メインパッド10が中折れ状に屈曲変形して中折れの節となる部分が押し潰されるため、この潰れによって上部側サイドカバー部33Aや下部側サイドカバー部33Bが押圧されて皺が寄りやすくなるおそれがあることに留意が必要である。
また、上部側サイドカバー部33Aと下部側サイドカバー部33Bとが互いにシートバック2の高さ方向に重なり合って配された構成を例示したが、高さ方向に重ならずに配される構成であってもよい。但し、この場合には、シートバック2の中折れ運動によって上部側サイドカバー部33Aが下部側サイドカバー部33Bから高さ方向に離間する動きによって、上部側サイドカバー部33Aと下部側サイドカバー部33Bとの間に隙間ができてしまい、この隙間からシートバック2の内部構造が外部に露呈してしまうおそれがある。
したがって、このような場合には、別途、シートバック2の側部に、上述した上部側サイドカバー部33Aと下部側サイドカバー部33Bとの間に形成される隙間を外部に対して覆い隠すことのできる面状部材を設けるとよい。
1 車両用シート
2 シートバック
2A 上部側パーツ
2B 下部側パーツ
2F バックフレーム
Fa 上部側サイドフレーム
Fb 下部側サイドフレーム
Fc アッパフレーム
Fd 補強板
Fe 補強パイプ
3 シートクッション
3F フロントリンク
4 ベースフレーム
5 第1リクライニング装置
5R 第1回転中心
6 第2リクライニング装置
6R 第2回転中心(中折れ回転中心)
10 メインパッド(パッド)
11 センターパッド部
12 サイドパッド部
12A 空間部
13 サイドパッド部
13A 空間部
20 サブパッド
30 メインカバー(表皮カバー)
31 センターカバー部
31A 貼着手段
32 サイドカバー部
33 サイドカバー部
33A 上部側サイドカバー部
ML 下縁部
33B 下部側サイドカバー部
30A 嵌着具
30B フック
30C ゴムバンド
40 サブカバー
F フロア

Claims (5)

  1. シートバックが上部側パーツを下部側パーツに対して中折れ状に屈曲させられるようになっている車両用シートであって、
    前記シートバックには該シートバックの背凭れ面と少なくとも一方側の側面とに跨って可撓性を有した面状の表皮カバーが被覆されており、該表皮カバーは前記シートバックの背凭れ面上においては前記上部側パーツと前記下部側パーツとに跨って覆い被されるひとつなぎの構成となっているが前記シートバックの少なくとも一方側の側面においては前記上部側パーツに覆い被される上部側サイドカバー部と前記下部側パーツに覆い被される下部側サイドカバー部とが互いに分割された別体の構成となっており、前記上部側サイドカバー部は前記上部側パーツの中折れする動きに追従するが前記下部側サイドカバー部は追従しないようになっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記表皮カバーの上部側サイドカバー部と下部側サイドカバー部とは互いの面形状がシートバックの高さ方向に重なり合うように形成されており、前記上部側サイドカバー部が前記シートバックの上部側パーツの中折れする動きに追従して前記下部側サイドカバー部に対して高さ方向に離間移動しても互いの重なり合った形状によって前記シートバックの少なくとも一方側の側面を被覆した状態を維持することを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記表皮カバーの上部側サイドカバー部が前記下部側サイドカバー部の外側に覆い被さった構成であることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用シートであって、
    前記表皮カバーの上部側サイドカバー部と下部側サイドカバー部とによって覆い被されるシートバックの側面は車両の乗降ドアに近いアウター側の側面であることを特徴とする車両用シート。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用シートであって、
    前記シートバックのクッション体を構成するパッドは前記シートバックの中折れ回転中心より下側の前記下部側パーツには形状を有さないことを特徴とする車両用シート。
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