JP2010173337A - 鞍乗型車両の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】露出を少なくしてデザイン性の向上並びにタンク構成部品の破損を抑制することができるばかりでなく、ラジエータの排風やエンジンの放熱に対する悪影響を回避し得て、しかも、給水性やメンテナンス性を容易に確保することができる鞍乗型車両の冷却装置を提供する。
【解決手段】後輪14を一端側で支持するスイングアーム13と、スイングアーム13の他端側をピボット軸31回りに揺動可能に支持する車体左右一対のボディブラケット28(R,L)と、車体左右一対のボディブラケット28(R,L)間に架設されたクロスメンバ32と、を備えていると共に、車体側面視において車体左右一対のボディブラケット28(R,L)と重なる位置にリザーバタンク50が配置されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動二輪車等の鞍乗型車両、特に、その冷却装置に関する。
従来から、鞍乗型車両としてラジエータを搭載した水冷式の自動二輪車、特に、ネイキッドと称されるノンカウルタイプのモデルにあっては、その外観上、冷却水を貯留したリザーバタンクの配置場所に制限があり、主としてシートカウル内に収めることで外観上は見えなくしているものが多い。
一方、スタイリッシュで軽快なデザインが要求される昨今においては、シートカウルに関しても薄く軽快な造形が要求されつつあり、必要容量を確保したリザーバタンクをシートカウル内に収めることが困難となりつつある。
そこで、リザーバタンクをシートカウル外に設置するものとして、スイングアームの下方に配置したもの(例えば、特許文献1参照)、エンジンとクロスメンバとの間の車体左側に配置したもの(例えば、特許文献2参照)、ラジエータとエンジンとの間に配置したもの(例えば、特許文献3参照)、エンジンの上部や後部に配置したもの(例えば、特許文献4参照)といったように、様々な場所が提案されている。
特開平05−213252号公報 実公昭56−045822号公報 特許第3506886号公報 特許第3843980号公報
ところが、上記の如く構成された鞍乗型車両の冷却装置にあっては、例えば、スイングアームの下方に配置したものにあっては、スイングアームの揺動時の干渉を回避するためにはリザーバタンクを車体低位に配置せざるを得なくなり、飛石等による破損の可能性が高くなるばかりでなく、冷却水をラジエータに供給するための配管構造が複雑化且つ長尺化し、車体振動の影響を大きく受けて配管破損の要因となるという問題が生じていた。
また、エンジンとクロスメンバとの間の車体左側に配置したものにあっては、外部に露出した配置となって造形的に商品として成り立ち難いばかりでなく、一般的にサイドスタンドが設置される車体左側では駐車時に車体が傾いた状態での冷却水の補充作業性(給水性)が低下してしまうという問題が生じていた。
さらに、ラジエータとエンジンとの間に配置したものにあっては、ラジエータの排風の流れを阻害してしまう虞があるばかりでなく、車体転等時に縁石や車道等に放置された突起物等がリザーバタンクに干渉して破損の原因ともなってしまうという問題が生じていた。
しかも、エンジンの上部や後部に配置したものにあっては、エンジンの放熱性を阻害してしまうばかりでなく、そのエンジンの放熱によって冷却水温度が上昇して冷却効果を低下させてしまうという問題が生じていた。
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、露出を少なくしてデザイン性の向上並びにタンク構成部品の破損を抑制することができるばかりでなく、ラジエータの排風やエンジンの放熱に対する悪影響を回避し得て、しかも、給水性やメンテナンス性を容易に確保することができる鞍乗型車両の冷却装置を提供することを目的とする。
本発明の鞍乗型車両の冷却装置は、後輪を一端側で支持するスイングアームと、該スイングアームの他端側をピボット軸回りに揺動可能に支持する車体左右一対のボディブラケットと、該車体左右一対のボディブラケット間に架設されたクロスメンバと、を備えた鞍乗型車両であって、車体側面視において前記車体左右一対のボディブラケットと重なる位置にリザーバタンクを配置したことを特徴とする。
本発明の鞍乗型車両の冷却装置によれば、リザーバタンクの外側方をボディブラケットで覆うことができ、リザーバタンクの外部露出を少なくしてデザイン性を向上すると共にタンク構成部品の破損を抑制することができる。また、リザーバタンクを配置するに際し、ラジエータの排風やエンジンの放熱に対する悪影響を回避した位置への配置が可能となるうえ、給水性やメンテナンス性を容易に確保することができる。さらに、リザーバタンクの外側方をボディブラケットで覆うことから、ネイキッド等のノンカウルタイプのモデルへの適用も可能となる。
また、請求項2に記載の鞍乗型車両の冷却装置は、前記リザーバタンクは、前記ピボット軸の上方で且つ前記クロスメンバの下方に配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の鞍乗型車両の冷却装置によれば、比較的高強度に設定されているピボット軸とクロスメンバとに囲まれた空間内にリザーバタンクを配置することにより、外側方からの外力に対するタンク構成部品の破損抑制効果を向上することができる。
また、請求項3に記載の鞍乗型車両の冷却装置は、前記リザーバタンクは、前記クロスメンバの車幅方向略中央付近に上部が支持されたリアクッションユニットと前記ボディブラケットの左右何れか一方との間に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の鞍乗型車両の冷却装置によれば、リアクッションユニットの側方に形成されるデッドスペースを有効利用することができる。
また、請求項4に記載の鞍乗型車両の冷却装置は、前記リザーバタンクは、車体前後方向に延びる車体中心線に対して一方側に偏倚して配置され且つ前記後輪に動力伝達するためのドライブチェーンと前記車体中心線に対して反対側に偏倚して配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の鞍乗型車両の冷却装置によれば、スイングアームの上下揺動時における振れ幅の影響が大きいドライブチェーンとの干渉を容易に避けることができるばかりでなく、その干渉を避けるためにリザーバタンクを車体高位に配置する必要もなくなるため、車体低位にリザーバタンクを配置して車体低重心化並びにタンク容量の確保に貢献することができる。
また、請求項5に記載の鞍乗型車両の冷却装置は、前記リザーバタンクは、その後方上部に、車体斜め後方上部に向けて延在され且つ前記ボディブラケットよりも後方に注入開口が位置する注入部を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の鞍乗型車両の冷却装置によれば、ボディブラケットから外れた位置にて容易に注水作業を行うことができる。
さらに、請求項6に記載の鞍乗型車両の冷却装置は、前記注入開口は、前記車体中心線に対して車体フレームの左右一側部に設置されるサイドスタンドとは反対側に向けて開口していることを特徴とする。
請求項6に記載の鞍乗型車両の冷却装置によれば、サイドスタンドを使用して車体が傾いた駐車時において上向きとなるように注入部を配置することができ、注水作業性をより一層向上することができる。
また、請求項7に記載の鞍乗型車両の冷却装置は、前記リザーバタンクに接続されて冷却水の余剰分を外部へ排出するオーバーフローホースと、燃料タンクの給油部に接続されて該給油部に溜まった水分を外部へ排出する燃料タンクドレインホースと、前記オーバーフローホースと前記燃料タンクドレインホースとを連通接続すると共に前記車体中心線に対して前記サイドスタンド側で且つ前記ドライブチェーンよりも下方で排水口を開口した集約ホースと、を備えていることを特徴とする。
請求項7に記載の鞍乗型車両の冷却装置によれば、集約ホースによって少ない配管とし得て、その配索作業性の向上並びに配索スペースを容易に確保することができるばかりでなく、排水が車体部品に付着することを防止することができ、しかも、サイドスタンドを使用して車体が傾いた駐車時においても車体下方側に開口していることからドライブチェーンに排水が掛かることも無い。
本発明の鞍乗型車両の冷却装置は、露出を少なくしてデザイン性の向上並びにタンク構成部品の破損を抑制することができるばかりでなく、ラジエータの排風やエンジンの放熱に対する悪影響を回避し得て、しかも、給水性やメンテナンス性を容易に確保することができる。
本発明の鞍乗型車両の冷却装置を示す鞍乗型車両としての自動二輪車の側面図である。 本発明の鞍乗型車両の冷却装置を示す鞍乗型車両としての自動二輪車の要部の斜視図である。 本発明の鞍乗型車両の冷却装置を示す鞍乗型車両としての自動二輪車の要部の側面図である。 本発明の鞍乗型車両の冷却装置を示す鞍乗型車両としての自動二輪車の要部の平面図である。
次に、本発明の鞍乗型車両の冷却装置に係る実施例について、図面を参照して説明する。尚、以下に示す実施例は本発明の鞍乗型車両の冷却装置における好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。
尚、以下の説明において車体前後左右方向は、車体前進走行方向を基準として定義している。また、以下の説明において、車体左右一対の構成部品には、各構成部品の名称に続く符号に(R,L)を付し、特に、車体右側に配置したものに限定する場合には各構成部品の名称に続く符号に(R)を、車体左側に配置したものに限定する場合には各構成部品の名称に続く符号に(L)を、付して説明するものとする。
図1は本発明の鞍乗型車両の冷却装置を示す鞍乗型車両としての自動二輪車の側面図、図2は本発明の鞍乗型車両の冷却装置を示す鞍乗型車両としての自動二輪車の要部の斜視図、図3は本発明の鞍乗型車両の冷却装置を示す鞍乗型車両としての自動二輪車の要部の側面図、図4は本発明の鞍乗型車両の冷却装置を示す鞍乗型車両としての自動二輪車の要部の平面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両10は、フロントフォーク11に回転可能に支持された前輪12と、スイングアーム13の一端に回転可能に支持された後輪14と、前輪12を操作するハンドル15と、燃料(ガソリン等)を貯留する燃料タンク16と、燃料タンク16の車体後方に隣接配置された運転シート17と、運転シート17の車体後方に隣接配置されたタンデムシート18と、運転シート17とタンデムシート18との下方に跨って配置されたシートカウル19と、燃料タンク16の下方に配置された水冷式のエンジン20と、エンジン20の車体前方に隣接配置されたラジエータ21と、エンジン20の動力を後輪14に伝達するドライブチェーン22と、車体中央付近の左側下方に配置されたサイドスタンド23と、サイドスタンド23の車体後方に配置されたメインスタンド24と、エンジン20の各排気ポート(図示せず)から車体後方に延在された複数の排気管25と、排気管25の後部から車体右側後部に向って延在された車体後方斜め上向きの排気マフラ26と、を備えている。
また、鞍乗型車両10は、図2に示すように、これらの各種構成部品を支持するための車体フレーム27を備えている。
この車体フレーム27は、基本的に剛性の高い金属等のパイプやフレーム等の構造体から構成され、車体上下に延在され且つ車体前後に幅広なメインフレームとしての機能を備えた車体左右一対のボディブラケット28(R,L)と、ボディブラケット28(R,L)の各下端に車体後端側が固定された車体左右一対のダウンチューブ29(R,L)と、ボディブラケット28(R,L)の下端間に架設されたブリッジパイプロア30と、ボディブラケット28(R,L)の中央付近間に架設されたピボット軸31と、ボディブラケット28(R,L)の上部付近間に架設されたクロスメンバ32と、ボディブラケット28(R,L)の各上部付近間に一端が支持され且つ他端が車体斜め後方上向きに延在する車体左右一対のシートレールロア33(R,L)と、シートレールロア33(R,L)の中途部に各一端側が支持されて車体前方に延びる車体左右一対のタンクレール34(R,L)と、このタンクレール34(R、L)の車体後端付近間に架設されたブリッジパイプアッパ35と、シートレールロア33(R,L)の各他端(上端)とタンクレール34(R,L)の各中途部間に車体斜め後方上向きで架設されたシートレールアッパ36(R,L)と、図3に示すように、ダウンチューブ29(R,L)及びタンクレール34(R,L)の各車体前方側端部と接続されたヘッドパイプ37と、を備えている。尚、車体フレーム27は、上述したこれら各パイプフレーム構造体のほか、例えば、ボディブラケット28(R,L)の上端とタンクレール34(R,L)とに跨るセンタ補強レール38(R,L)、ヘッドパイプ37の近傍でダウンチューブ29(R,L)とタンクレール34(R,L)との間に架設されたフロント補強レール39、シートレールアッパ36(R,L)の中途部間に架設されたシートレールアッパ補強レール40、のように、必要に応じた補強構造が採用されている。
ダウンチューブ29(R,L)は、ボディブラケット28(R,L)が配置された車体前後中央付近下部から車体前方上部付近に跨って(図2では一部のみ図示)屈曲して延在されている。また、ダウンチューブ29(R,L)の車体前方付近には、ラジエータ21の上端を支持するラジエータ上端支持ブラケット41が設けられている。さらに、車体左側に配置されたダウンチューブ29(L)のボディブラケット28(L)と近接する基部付近には、サイドスタンド23を回動可能に支持するスタンド支持軸42が設けられている。尚、メインスタンド24はブリッジパイプロア30にスタンド取付ブラケット(図示せず)を介して回動可能に支持されている。
ブリッジパイプロア30には、その車体前方側両端付近にエンジン20の下方側を支持するための車体左右一対のエンジン懸架ブラケットロア43(R,L)が固定されている。また、ブリッジパイプロア30には、その車体後方側中央付近にリアクッションユニット44の下部側を支持するリアクッションユニット支持ブラケット45が設けられている。さらに、ブリッジパイプロア30の車体中央付近下部にはホース支持ブラケット46が設けられている。
ピボット軸31には、車体左右方向中央に位置するリアクッションユニット44のコイルスプリング47を避けるようにスイングアーム13の他端が支持されている。尚、リアクッションユニット44のコイルスプリング47とスイングアーム13の車体左側アーム部48との間には、ドライブチェーン22が回動移動可能に配置されている。
クロスメンバ32には、その車体前方側両端付近にエンジン20の上方側を支持するための車体左右一対のエンジン懸架ブラケットアッパ49(R,L)が固定されている。また、クロスメンバ32には、車体左右方向中心から車体右側に偏倚した車体後方側部分にリアクッションユニット44の上部側及びリザーバタンク50の上部側を支持するタンク取付ブラケット51が設けられている。尚、リザーバタンク50の下部側はボディブラケット28(R)の裏面に固定されたタンクステー52に支持されている。また、リザーバタンク50の車体右側側面とボディブラケット28(R)との間には、リザーバタンク50表面に固定されたクッションゴム等の衝撃吸収部材53が配置され、車体振動時にリザーバタンク50とボディブラケット28(R)の内側との間での摩擦等による衝撃が緩和されている。
シートレールロア33(R,L)の車体前方側端部付近間には、図4に示すように、リアクッションユニット44と車体後方側に隣接するように配置されたABSユニット54を支持するABSユニット支持ブラケット55が設けられている。また、シートレールロア33(R,L)の車体後端付近間には、車体左右に跨るグラブバー56を取り付けるためのグラブバー取付ブラケット57(R,L)が設けられている。尚、グラブバー取付ブラケット57(R,L)はシートカウル19に覆われている。
タンクレール34(R,L)は、ボディブラケット28(R,L)が配置された車体前後中央付近上部から車体前方付近に跨って車体前方上向き傾斜で延在されている。また、タンクレール34(R,L)のシートレールアッパ36(R,L)との連結部付近間には、運転シート17を支持するための運転シート支持ブラケット59が設けられている。
ブリッジパイプアッパ35には、車体左右両端付近に後述するエアクリーナ68を支持するためのエアクリーナ支持ブラケット60(R,L)が設けられている。
シートレールアッパ36(R,L)の後端付近間には、タンデムシート18を支持するためのタンデムシート支持ブラケット61が設けられている。また、シートレールアッパ36(R,L)の中央付近には、運転シート17とタンデムシート18との境界部分を位置決めするための位置決めフレーム62(R,L)が設けられている。さらに、シートレールアッパ36(R,L)の中央付近外側にはシートカウル19を固定するためのシートカウル支持ブラケット63(R,L)が設けられている。
ヘッドパイプ37には、ハンドル15とフロントフォーク11を連結してヘッドパイプ37に対し回動一体に構成するためのステアリングシャフト(図示せず)が設けられている。
ところで、ボディブラケット28(R)とシートレールロア33(R)とタンクレール34(R)およびセンタ補強レール38(R)とで略三角形状の領域が構成され、この略三角形状領域内から外向きにリザーバタンク50の注入部74が設けられている。尚、注入部74は、常時は略三角形状領域を覆うカバー(図示せず)によって覆われて外観上の見栄えが担保されている。また、リザーバタンク50は、車体左右中心に配置されたコイルスプリング47よりも車体右側に偏倚した位置で、しかも、車体上下に離間するピボット軸31とクロスメンバ32との間で、車体フレーム27の強度確保のために車体前後方向に幅広な鍛造品であるボディブラケット28(R)によって覆われている。
一方、エンジン20は様々な補機類を装備しており、シリンダヘッド64の車体上方にラジエータキャップ65やサーモスタッドバルブ66等が配置され、シリンダヘッド64の車体前方にラジエータ21が配置され、クランクケース67の車体上方にエアクリーナ68が配置され、クランクケース67の車体後方やや車体上方寄りにリザーバタンク50が配置されている。
ラジエータ21の下端は、ラジエータ下端支持ブラケット70を介してダウンチューブ29(R,L)間に架設されたラジエータ支持パイプ71に支持されている。また、ラジエータ21の車体上部寄り背面(車体後方側上部)にはラジエータインレットホース72が接続され、ラジエータ21の車体下部寄り背面(車体後方側下部)にはラジエータアウトレットホース73が接続されている。
エンジン20のクランクケース67の車体左側付近にはウォータポンプ(図示せず)が設置されている。エンジン20のシリンダ前面にシリンダインレットホース69INが接続され、シリンダヘッド64の後面にはシリンダアウトレットホース69OUTが設けられている。シリンダインレットホース69INは、シリンダおよびシリンダヘッド64の内部のウォータジャケット(図示せず)への冷却水の入口となり、シリンダアウトレットホース69OUTは、ウォータジャケット(図示せず)からの冷却水の出口となる。尚、シリンダのウォータジャケット(図示せず)とシリンダヘッド64のウォータジャケット(図示せず)とは互いに連通している。
シリンダインレットホース69INはウォータポンプ(図示せず)の吐出側に接続され、シリンダアウトレットホース69OUTはラジエータ21の車体上部背面に接続されたラジエータインレットホース72に接続され、ウォータポンプ(図示せず)の吸入口はラジエータ21の車体下部背面に接続されたラジエータアウトレットホース73に接続される。
また、リザーバタンク50から延びるリザーバインレットホース75は、リザーバタンク50の下部からエアクリーナ68の上方を配索されてラジエータキャップ65に接続され、リザーバタンク50の上部から延びるオーバーフローホース76はリザーバタンク50の後方へ湾曲してリザーバタンク50の下方に延在されている。
上記の構成において、エンジン20が作動すると、ウォータポンプ(図示せず)が駆動され、冷却水がラジエータ21→ラジエータアウトレットホース73→ウォータポンプ(図示せず)→シリンダインレットホース69IN→ウォータジャケット(図示せず)→シリンダアウトレットホース69OUT→ラジエータインレットホース72→ラジエータ21の順に循環し、ラジエータ21で熱交換された冷却水によってエンジン20が冷却される。
一方、オーバーフローホース76は、燃料タンク16に接続された燃料タンクドレインホース78とスリーウェイジョイント77を介して合流接続され、このスリーウェイジョイント77に接続された1本の集約ホース79によって集約配管される。
さらに、燃料タンク16には換気用の燃料タンクブリーザホース80が接続され、この燃料タンクブリーザホース80は集約ホース79に概略沿って配索される。尚、本実施の形態においては、集約ホース79と燃料タンクブリーザホース80とは、ホース支持ブラケット46により束ねられて、車体左側で且つドライブチェーン22よりも下方に排出口が開口するように配索されている。
このように、本発明に係る鞍乗型車両10の冷却装置によれば、リザーバタンク50を一般的に幅広とされるボディブラケット28(R)と重なるように配置することによって車体側方からの視認性を低減することが可能となる。
また、リザーバタンク50をピボット軸31の上方で且つクロスメンバ32の下方に配置することにより、車体合成の比較的高い領域内にリザーバタンク50を配置して車体に作用する外力からリザーバタンク50を保護することができる。
この際、リザーバタンク50は、タンク取付ブラケット51を介してクロスメンバ32に取り付けられている。このクロスメンバ32は、リアクッションユニット44の上端を支持する補強部材ともなっているために、その剛性は非常に高く確保されているのが一般的である。従って、鞍乗型車両10としての自動二輪車においては、走行中に車体左右に大きくバンクするため、リザーバタンク50内で冷却水がバンクするのに連動して車体左右に移動することによる慣性重量が増大しても、リザーバタンク50やタンクステー52に補強用リブ等を設けること無く、取り付け強度を確保することができる。
また、リアクッションユニット44の車体右側で且つ車体右側に配置されたボディブラケット28(R)の車体内側にリザーバタンク50を配置することによって、リザーバタンク50によりリアクッションユニット44を保護することができる。
具体的には、リアクッションユニット44のコイルスプリング47等の間への砂利等の噛込みを抑制することができる。特に、リアクッションユニット44の車体左側にはドライブチェーン22が配置されているため、仮に、車体左側にリザーバタンク50を配置した場合にあっては、スイングアーム13の揺動時に一層振れ幅が大きくなるドライブチェーン22との干渉を避ける必要があるためにリザーバタンク50の容量を確保することが困難となる(犠牲となる)が、本発明のように、ドライブチェーン22とは反対側の車体右側にリザーバタンク50を配置すれば、このような配置高さの制限や容量制限を受けることを解消することができる。
さらに、リザーバタンク50の上部に接続されたオーバーフローホース76は、燃料タンク16のフィラーキャップ部(注水部:図示せず)に溜まった水分を排出する燃料タンクドレインホース78に連通接続され、その連通接続部分以降は一本の集約ホース79として機能することから、少ない配管構造を採用することができる。尚、集約ホース79は、オーバーフローホース76と燃料タンクドレインホース78の何れかを集約ホース79として兼用しても良い。
この際、集約ホース79は、エンジン20よりも車体後方で且つ車体右側から車幅方向中央付近に向って配索(本実施形態では、車体左側として、車体中心線に対してサイドスタンド23の設置側)された後に、車体下方に向って延在されることで路面に近接した位置での排水を行っている。
従って、リザーバタンク50が車体右側に配置されていることから、燃料タンクドレインホース78を車体右側に配索することで燃料タンクドレインホース78の長さを短縮することができ、燃料タンクドレインホース78を他の車体構成部品との干渉による燃料タンクドレインホース78の欠損を抑制することができる。
しかも、集約ホース79が車体左側で開口していることから、鞍乗型車両10のサイドスタンド23使用状態での駐車時に排出された水分等が他の車体構成部品に掛かることを抑制することができる。
特に、集約ホース79はドライブチェーン22よりも下方で開口していることから、集約ホース79と同じ車体左側に配置されるドライブチェーン22に排水後の水分等が直接掛かることを抑制することができ、ドライブチェーン22の錆びの発生を低減し得て、寿命を延ばすことができる。
10…鞍乗型車両
13…スイングアーム
14…後輪
20…エンジン
21…ラジエータ
22…ドライブチェーン
23…サイドスタンド
28(R)…ボディブラケット
28(L)…ボディブラケット
29(R)…ダウンチューブ
29(L)…ダウンチューブ
31…ピボット軸
32…クロスメンバ
44…リアクッションユニット
47…コイルスプリング
48…車体左側アーム部
50…リザーバタンク
51…タンク取付ブラケット
52…タンクステー
53…衝撃吸収部材
54…ABSユニット
64…シリンダヘッド
65…ラジエータキャップ
66…サーモスタッドバルブ
69IN…シリンダインレットホース
69OUT…シリンダアウトレットホース
72…ラジエータインレットホース
73…ラジエータアウトレットホース
74…注入部
75…リザーバインレットホース
76…オーバーフローホース
77…スリーウェイジョイント
78…燃料タンクドレインホース
79…集約ホース
80…燃料タンクブリーザホース

Claims (7)

  1. 後輪を一端側で支持するスイングアームと、該スイングアームの他端側をピボット軸回りに揺動可能に支持する車体左右一対のボディブラケットと、該車体左右一対のボディブラケット間に架設されたクロスメンバと、を備えた鞍乗型車両であって、
    車体側面視において前記車体左右一対のボディブラケットと重なる位置にリザーバタンクを配置したことを特徴とする鞍乗型車両の冷却装置。
  2. 前記リザーバタンクは、前記ピボット軸の上方で且つ前記クロスメンバの下方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の冷却装置。
  3. 前記リザーバタンクは、前記クロスメンバの車幅方向略中央付近に上部が支持されたリアクッションユニットと前記ボディブラケットの左右何れか一方との間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両の冷却装置。
  4. 前記リザーバタンクは、車体前後方向に延びる車体中心線に対して一方側に偏倚して配置され且つ前記後輪に動力伝達するためのドライブチェーンと前記車体中心線に対して反対側に偏倚して配置されていることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両の冷却装置。
  5. 前記リザーバタンクは、その後方上部に、車体斜め後方上部に向けて延在され且つ前記ボディブラケットよりも後方に注入開口が位置する注入部を備えることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両の冷却装置。
  6. 前記注入開口は、前記車体中心線に対して車体フレームの左右一側部に設置されるサイドスタンドとは反対側に向けて開口していることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両の冷却装置。
  7. 前記リザーバタンクに接続されて冷却水の余剰分を外部へ排出するオーバーフローホースと、燃料タンクの給油部に接続されて該給油部に溜まった水分を外部へ排出する燃料タンクドレインホースと、前記オーバーフローホースと前記燃料タンクドレインホースとを連通接続すると共に前記車体中心線に対して前記サイドスタンド側で且つ前記ドライブチェーンよりも下方で排水口を開口した集約ホースと、を備えていることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両の冷却装置。
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