JP2010172215A - ロータリ耕耘装置用の整地部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可撓性を有し、その上端部がロータリ耕耘装置のカバーの後端部に連結されている横長状の平板18を備え、平板の下辺部18bに沿った横向き姿勢で横方向に並設されて取り付けられた状態、及び平板18の横方向の中央部に縦向き姿勢で取り付けられた状態に姿勢変更自在に、金属製の2つの支持板25を備えており、カバーの後端部の下方に位置するようにロータリ耕耘装置に備えられた固定部に、平板の下辺部18bにおける支持板25の間の部分を着脱自在に構成するロータリ耕耘装置用の整地部材17。
【選択図】図4
Description
これにより、ロータリ耕耘装置によって耕起された土が、整地部材により受け止められて、整地部材の下辺部によって均平面が形成される(均平作業)。
これにより、ロータリ耕耘装置によって耕起された土が、整地部材により右及び左の横側に押し分けられて、右及び左の横側に畝(右及び左の横側の畝の壁部、畝の底部)が形成される。
本発明の目的は、コスト的に有利であり、尚且つ作業性も良いロータリ耕耘装置用の整地部材を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明では、
可撓性を有し、その上端部がロータリ耕耘装置のカバーの後端部に連結されている横長状の平板を備え、前記平板の下辺部に沿った横向き姿勢で横方向に並設されて取り付けられた状態、及び前記平板の横方向の中央部に縦向き姿勢で取り付けられた状態に姿勢変更自在に、金属製の2つの支持板を備えており、前記カバーの後端部の下方に位置するようにロータリ耕耘装置に備えられた固定部に、前記平板の下辺部における前記支持板の間の部分を着脱自在に構成することを特徴とする。
本発明により均平作業を行う場合、平板の下辺部をロータリ耕耘装置の固定部から取り外しておくと共に、金属製の2つの支持板を平板の下辺部に沿う横向き姿勢で横方向に並設した状態に取り付けておく。
これにより、平板の下辺部がロータリ耕耘装置のカバーの後端部から垂れ下がる格好となり、ロータリ耕耘装置によって耕起された土が平板により受け止められて、平板の全体が後方(上方)に移動する状態になると共に、圃場に接地する平板の下辺部によって均平面が形成される。このとき、平板の下辺部に沿う2つの支持板が重しのような役割を果たして平板の下辺部のばたつきが抑えられるので、均平面が安定して形成される。
これにより、ロータリ耕耘装置によって耕起された土が、平板により受け止められる際、平板の横方向の中央部(下辺部)は後方に移動せず(平板の下辺部における2つの支持板の間の部分がロータリ耕耘装置の固定部に連結されていることによる)、平板の一方及び他方の横側部が後方に移動することになり、平板の一方及び他方の横側部が斜めに後方に折れ曲がるような状態となる(例えば図8参照)。この状態において、平板の中央部(下辺部)によって畝の底部が形成され、平板の折れ曲がった一方及び他方の横側部によって右及び左の横側の畝の壁部が形成される。
本発明のうちの請求項2に記載の発明では、
前記平板の下端部の横方向中央部に中部材が設けられており、前記2つの支持板のそれぞれの一端が、前記中部材に姿勢変更自在に枢支連結されていることを特徴とする。
本発明によれば、支持板を中部材の枢支軸周りに自在に回動させることが可能になる。その結果、支持板の姿勢変更を簡易に行うことができるようになり、作業性がより一層向上する。
本発明のうちの請求項3に記載の発明では、
前記支持板に整地部が備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、金属製の支持板の整地部によって耕耘地を整地するため、可撓性を有する平板によって耕耘地を整地する場合と比べて、均平作業を行ったときの耕耘地表面の形状がより均一な状態となり易い。
図1及び図2に示すように、伝動ケース6の下部から右及び左側に駆動軸9が延出されて、右及び左の駆動軸9に複数の耕耘爪10が固定されており、耕耘爪10の上方を覆うカバー11、及び抵抗棒12等を備えて、ロータリ耕耘装置8が構成されている。右及び左の駆動軸9及び耕耘爪10は、通常は正転方向(図3の矢印A1の方向)に回転駆動されるのであり、逆転方向(図3の矢印A2の方向)にも回転駆動することが可能である。
図3及び図4に示すように、カバー11は、半円筒状の天井部11aの右及び左側部に、扇形状の横壁部11bが連結されて構成され、伝動ケース6の上方、右及び左の駆動軸9及び耕耘爪10の上方を覆っており、伝動ケース6のブラケット6aにカバー11(天井部11a)が連結されている。
図3及び図4に示すように、伝動ケース6に固定されたブラケット13が後方に延出され、幅狭の角パイプ状のブラケット14がブラケット13に固定されて、ブラケット14がカバー11(天井部11a)の開口部から上方に突出している。ブラケット14の右側面の開口部(図示せず)には、抵抗棒12をブラケット14に固定するためのロックボルト16が設けられており、ブラケット14の上部の後方側面には、図3の仮想線に示すように耕耘爪10のメンテナンス等を行う際に平板18の中部材21を掛止することによって平板18を捲り上げた状態に保持し得る第1フック部14aが設けられている。
抵抗棒12の下部の下側には、断面くの字型で平板状の接地部12aが固定されており、抵抗棒12の下端部には、畝立て作業時に平板18の中部材21を掛止するための第2フック部12c(カバー11の後端部の下方に位置するようにロータリ耕耘装置8に備えられた固定部に相当)が設けられている。
図2,図3,図4に示すように、整地部材17は、可撓性を有するゴム板等により構成される横長状(長方形状)の平板18と、金属製の中部材21と、金属製で長板状の2つの支持板25とを備えて構成されている。尚、中部材21及び支持板25の材質としては、例えば、硬質の樹脂板(透明板、着色板等)等、異なる材質のものを採用しても良い。
図4及び図5に示すように、中部材21の下部には、2つの支持ピン22と、これら2つの支持ピン22の間に2つの掛止片21aが設けられており、中部材21の下端部には、鋸歯状の整地部21bが設けられている。尚、整地部21bの横方向中央には長孔である貫通孔21c(平板18の下辺部における支持板25の間の部分に相当)が設けられており、図3及び図7に示すように、この中部材21の貫通孔21cを抵抗棒12の第2フック部12cに着脱自在に掛止させることができるように構成されている。
長孔25aは、支持板25の端部に設けられており、支持ピン22の軸部を挿入可能に構成される。
導入溝25dは、支持板25の長辺部分から内側に向けて円弧状に切り欠かれた溝であり、その末端部分が長辺方向に長い長孔状に形成されている。
整地部25eは、導入溝25dが設けられている長辺とは異なるもう一方の長辺に沿って設けられている。
図4,図5,図6に示すように、均平作業を行う場合、縦向き姿勢にある2つの支持板25を、支持ピン22を中心に下方向に回転させることによって、中部材21のボルト23を導入溝25dから外し、平板18の下辺部18bに沿った横向き姿勢で横方向に並設させて、各支持板25,25の被掛止部25b,25bを、中部材21の掛止片21a,21aの下面部にそれぞれ当接させることで、2つの支持板25,25がその自重により固定されるように構成されている。このとき、図4に示すように中部材21の整地部21bと2つの支持板25,25の整地部25eとが直線状に連設される。尚、均平作業においては、中部材21の貫通孔21cを、抵抗棒12の第2フック部12cには掛止させずに取り外した状態としておく。
図7及び図8に示すように、畝立て作業を行う場合、横向き姿勢にある2つの支持板25を、支持ピン22を中心に上方向に回転させることによって平板18の横方向の中央部に縦向き姿勢として、中部材21のボルト23を支持板25の導入溝25d内に導入して、ボルト23の座金23aを導入溝25dの長孔部に掛止させることで、2つの支持板25がその自重により固定されるように構成されている。尚、畝立て作業においては、抵抗棒12の第2フック部12cを、中部材21の貫通孔21cに挿入して掛止させることによって、中部材21と抵抗棒とを連結状態にしておく。
〔1〕前述の実施形態における支持板25は、平板18に対して着脱自在な構成とすることによって横向き姿勢と縦向き姿勢とを姿勢変更自在に構成するようにしても良い。尚、本実施形態においては、中部材21を廃止しても良い。
〔2〕前述の実施形態における中部材21と支持板25において、整地部21b,25eを設けない構成としても良い。従って本実施形態において均平作業を行う場合、圃場に接地する平板18の下辺部18bによって均平面が形成される。このとき、平板18の下辺部18bに沿う2つの支持板25が重しのような役割を果たして平板18の下辺部18bのばたつきが抑えられるので、均平面が安定して形成される。
〔3〕本発明は、走行用の車輪2とロータリ耕耘装置とを別々に備えた歩行型作業機ばかりではなく、図1及び図2において走行用の車輪3を廃止し、右及び左の車軸2に耕耘爪10を連結してロータリ耕耘装置8を構成した歩行型作業機や、乗用型のトラクタに装備されるロータリ耕耘装置8にも適用できる。
11 カバー
12c 第2フック部(固定部)
17 整地部材
18 平板
18b 下辺部
21 中部材
21c 貫通孔(支持板の間の部分)
25 支持板
25e 整地部
Claims (3)
- 可撓性を有し、その上端部がロータリ耕耘装置のカバーの後端部に連結されている横長状の平板を備え、
前記平板の下辺部に沿った横向き姿勢で横方向に並設されて取り付けられた状態、及び前記平板の横方向の中央部に縦向き姿勢で取り付けられた状態に姿勢変更自在に、金属製の2つの支持板を備えており、
前記カバーの後端部の下方に位置するようにロータリ耕耘装置に備えられた固定部に、前記平板の下辺部における前記支持板の間の部分を着脱自在に構成するロータリ耕耘装置用の整地部材。 - 前記平板の下端部の横方向中央部に中部材が設けられており、前記2つの支持板のそれぞれの一端が、前記中部材に姿勢変更自在に枢支連結されている請求項1に記載のロータリ耕耘装置用の整地部材。
- 前記支持板に整地部が備えられている請求項1又は2に記載のロータリ耕耘装置用の整地部材。
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