JP5297427B2 - ロータリ耕耘装置 - Google Patents
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Description
このようなロータリ耕耘装置で畝立て作業を行う場合、規制部材によって平板の下辺部の横方向中央部の移動が規制される。これにより、ロータリ耕耘装置を前進駆動させると、平板の一方及び他方の横側部が土圧で斜め後方に折れ曲がり、そこから土が放出されて左右両側に畝が形成される(特許文献1参照)。
しかしながら、平板は可撓性を有するので、均平作業時に部分的に弾性変形することがあり、耕耘地を平らにならすという面において、さらに美しい仕上がりが必要な場合は、平板を硬質の整地板(板金製等)に交換する必要がある。
すなわち、従来のロータリ耕耘装置には、畝立て作業及び均平作業を実施する際に、平板の装着又は取り外しをしなければならないという煩わしさがあった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、畝立て作業及び均平作業を行う際の平板の着脱作業を行う必要のないロータリ耕耘装置を提供することを目的とする。
本構成のごとく、硬質の整地板が平板の後方に配置され、平板及び整地板がカバーの後端部分を支点として上下に揺動可能であれば、規制部材を解除状態として、整地板を下方に揺動させてカバーの後端部分から垂れ下がる姿勢とすることによって、平板と整地板とが一体となった状態で上下に揺動することになり、均平作業を実施することができる。このとき平板が前方で整地板が後方に位置するため、ほとんど整地板が機能することによって、耕耘地が均平にならされる。また、耕耘爪によって跳ね上げられた耕耘土が前方の平板に当たり易く、後方の整地板には当たり難いため、整地板が破損し難い。
さらに、本構成のごとく、整地板を平板から後方又は上方に離れた姿勢に保持可能な手
段を備えるものであれば、規制部材を規制状態として、整地板を平板から後方又は上方に離れた姿勢に保持することによって、整地板が畝立て形成の邪魔にならず、平板によって効率良く畝を形成することができる。
従って、本構成によれば、畝立て作業及び均平作業を実施する際に、平板の装着又は取り外しを行う必要がなく作業性が良い。
〔作用効果〕
本特徴構成によれば、規制部材を解除状態として、整地板を下方に揺動させてカバーの後端部分から垂れ下がる姿勢とすることによって、平板に耕耘土が当たった場合でも、平板が少し弾性変形し得るため、耕耘土が平板に付着し難い。
〔作用及び効果〕
本構成によれば、均平作業時において、平板の後方に位置する整地板によって平板のばたつきをより確実に抑えることができる。さらに、耕耘爪に対して、整地板が平板の後方に隠れる状態となるため、耕耘爪によって跳ね上げられた耕耘土が、整地板に対して一層当たり難い。
本構成によれば、整地板の連結部と平板の被連結部との連結によって、平板と整地板との間に隙間が設けられているため、平板がさらに弾性変形し易く、均平作業を実施する際、耕耘により飛散した石が平板に当たってその衝撃がより確実に吸収されるため、整地板がより一層破損し難い。さらに、均平作業中に平板が前後方向に振動し易くなるため、耕起土が平板に対してより一層付着し難い。
また、整地板の連結部と平板の被連結部との連結によって、整地板と平板とを一緒に持ち上げることができるため、ロータリ耕耘装置の内部のメンテナンスを容易に実施することができる。
図1〜図12に基づいて、本発明に係るロータリ耕耘装置8を歩行型作業機に適用した場合の実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、歩行型作業機は、ミッションケース1の下部の右及び左側部に車軸2が備えられ、右及び左の車軸2に走行用の車輪3が連結されており、ミッションケース1の前部に連結された支持フレーム4にエンジン5が支持されて構成されている。
均平作業を行う場合、先ず、固定ピン16を引き抜き状態に保持して、抵抗棒12を下方向に移動させることにより規制部材15の掛止片15bを下方向に移動させてから、平板18を後方に回動させて、図3に示すように掛止片15bよりも後方に配置させた後、抵抗棒12を再び上方向に移動させる。このとき、平板18の被連結部28が整地板20の連結部25に挟持されて連結状態となっており、整地板20の左右の上端部が固定部材19のストッパー部19a(図4参照)に係止されるため、図3に示すように平板18及び整地板20が、正逆転爪10側にこれ以上揺動せず、側面視で斜めに傾斜した姿勢に保持される。図3に示す平板18と連結部25の連結状態では、平板18と整地板20との間に先端側(下端側)ほど前後幅が徐々に広くなる隙間が形成される。尚、図示しないが、平板18と整地板20との間に基端側から先端側に亘って前後幅が均等な隙間が形成されるように連結部25及び被連結部28を構成しても良い。
畝立て作業を行う場合、先ず、平板18の被連結部28と整地板20の連結部25との連結を解除して、図10に示すように、整地板20を上方に回動させて、整地板20のフック部材24をブラケット14の第1フック部14aに掛止させることによって、整地板20を平板18から上方に離れた姿勢に保持する。尚、整地板20は、形成される畝よりも高い位置に保持されるようにすればよく、上方に限らず平板18から後方に離れた姿勢に保持するようにしても良い。
12 抵抗棒
15 規制部材
18 平板
20 整地板
24 フック部材(整地板を平板から後方又は上方に離れた姿勢に保持可能な手段)
25 連結部
27b 下辺部分(下辺部の横方向中央部)
28 被連結部
Claims (4)
- 両端部が後方に折れ曲がる可撓性を有し、且つその上端部がロータリ耕耘装置のカバーの後端部に連結されている平板と、
前記平板の下辺部の横方向中央部に接触して該横方向中央部が前記カバーの後方に移動するのを規制する規制状態、及び前記横方向中央部が前記カバーの後方へ移動するのを許容する解除状態に切換自在な規制部材と、
耕耘地を平らにならすための硬質の整地板とを備え、
前記整地板を前記平板の後方に配置し、該平板及び該整地板が前記カバーの後端部分を支点として上下に揺動可能であり、前記整地板を前記平板から後方又は上方に離れた姿勢に保持可能な手段を備えるロータリ耕耘装置。 - 前記平板は、その全体が可撓性を有する平板で構成されている請求項1に記載のロータリ耕耘装置。
- 前記平板及び前記整地板が、同じ又は略同じ大きさの横長形状を有する請求項1又は2に記載のロータリ耕耘装置。
- 前記整地板に連結部を設け、前記平板に被連結部を設けて、該連結部と該被連結部との連結によって、前記平板と前記整地板との間に隙間が設けられた状態で、該平板と該整地板とが解除可能に連結される請求項1〜3の何れか1項に記載のロータリ耕耘装置。
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