JP2010171861A - 撮像素子及び該撮像素子を備えた画像撮像装置 - Google Patents

撮像素子及び該撮像素子を備えた画像撮像装置 Download PDF

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    • H04N25/134Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements based on three different wavelength filter elements

Abstract

【課題】解像度及び感度が高く、しかも、フィルタなしの画素の割合を大きくできるとともに、正常な色再現が可能な撮像素子を提供する。
【解決手段】撮像素子には、撮像素子本体の受光部15b上の特定の画素32aに対して、特定の光(例えば、波長650nm)を集光させる機能を有するローパスフィルタ14が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、デジタルカメラ等に用いられる撮像素子、及びその撮像素子を備えた画像撮像装置に関する。
従来より、車のバックモニタなどの用途に向け、高感度のカラー画像が取得可能な撮像装置が知られているが、近年では、高感度でかつ路面上の濡れ状態を判断するために偏光画像が撮影可能といった多機能な撮像装置が望まれている。
従来では、カラー画像や、偏光画像を取得する場合、撮像素子の画素毎にカラーフィルタを設けたり(例えば、特許文献1参照)、または微少な偏光子を配置したり(例えば、特許文献2参照)して、得られた画像をデモザインキングする方法が一般的であった。
しかし、例えば、原色系のRGBカラーフィルタを用いた場合、単純には各画素毎に取り込める光の量は、フィルタなしと比較して1/3に減少する。また、偏光子の場合にも、各画素に対して、P偏光及びS偏光のどちらかの1/2しか取り込めないため、フィルタなしと比較した場合、光量は1/2に減少し、原理的に感度が低くなってしまうという問題があった。さらに、フィルタなしと比較して輝度情報の解像度が低下するため、人間の眼で見た場合に、解像度が低く見えてしまうという問題もあった。
これらの問題点に対して、例えば、カラー画像を得るためのフィルタアレイとして、前述の通り、人間の眼の解像度の感度は色信号よりも輝度信号が高くなるのを利用して、カラーフィルタアレイに輝度情報を取得するフィルタなし画素を付加することが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、上記従来技術では、輝度情報と色情報を合成する際に、輝度情報に比べ色情報のサンプリング周期があまりに低いと、色情報に発生したエリアシングノイズにより画質が劣化するため、フィルタなしの画素の割合を大きくできない。
また、フィルタなし画素と、フィルタあり画素の受光量の差が大きく、先にフィルタなし画素のみが飽和してしまい、正常な色再現ができなくなるといった問題点があった。
本発明の課題は、解像度及び感度が高く、しかも、フィルタなしの画素の割合を大きくできるとともに、正常な色再現が可能な撮像素子、及び該撮像素子を備えた画像撮像装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、撮像素子本体の受光部上の特定の画素に対して、特定の光を集光させる機能を有するローパスフィルタが設けられたことを特徴とする撮像素子である。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記ローパスフィルタは、特定の光を集光させる際、当該特定の光の波長の成分を抽出することを特徴とする撮像素子である。
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記ローパスフィルタは、前記特定の光の偏光方向により影響を受ける偏光依存性を有することを特徴とする撮像素子である。
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記ローパスフィルタは、前記偏光依存性として、特定の偏光成分のみを透過させる特性を有することを特徴とする撮像素子である。
請求項5に記載の発明は、請求項1において、前記ローパスフィルタは、特定の光の波長の成分を抽出するある特異な画素に集光される光量が、前記ある特異な画素に隣接し、同じ特性を持つ特異な画素との1周期分に入射される前記特定の光の波長の成分の光量の平均値よりも大きくなるLPF特性を有することを特徴とする撮像素子である。
請求項6に記載の発明は、レンズ系と、該レンズ系を介して被撮影画像を撮像する撮像素子と、該撮像素子での撮像結果を画像データとして処理する制御部とを備えた画像撮像装置であって、前記撮像素子として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の撮像素子が設けられ、前記制御部は、前記撮像素子での撮像結果を、前記特定の画素からなる第一の画像と、前記特定の画素以外の画素からなる第二の画像とに分離する分離処理を実行することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項6において、前記第一の画像は色情報に関する画像であり、前記第二の画像は輝度情報に関する画像であることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項6において、前記第一の画像は偏光情報に関する画像であり、前記第二の画像は輝度情報に関する画像であることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項6において、前記制御部は、前記分離処理に加えて、前記第一の画像を拡大して第四の画像を生成する画像拡大処理と、前記第二の画像と前記第四の画像を合成して第三の画像を生成する画像合成処理とを実行することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項9において、前記制御部は、前記画像拡大処理及び前記画像合成処理に加えて、前記第二の画像及び前記第三の画像より色情報と輝度情報を変換し、RGBの輝度値を有する第五の画像を生成する画像変換処理を実行することを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項6において、前記制御部は、前記分離処理に加えて、前記第一の画像を縮小して第四の画像を生成する画像縮小処理と、前記第二の画像と前記第四の画像を合成して第三の画像を生成する画像合成処理とを実行することを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項6において、前記制御部は、前記分離処理に加えて、前記第一の画像を拡大して第四の画像を生成する画像拡大処理と、前記第一の画像をLPF処理することにより、当該第一の画像から高周波成分を取り除いて第六の画像を生成するLPF処理と、前記第四の画像と前記第六の画像を合成して第三の画像を生成する画像合成処理とを実行することを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項12において、前記制御部は、前記画像拡大処理、前記LPF処理及び前記画像合成処理に加えて、前記第二の画像及び前記第三の画像より色情報と輝度情報を変換し、RGBの輝度値を有する第五の画像を生成する画像変換処理を実行することを特徴としている。
請求項14に記載の発明は、請求項12において、前記LPF処理は、特定の画素の配列する周期に対して小さい範囲の画素の輝度値を平均化することを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、請求項12において、前記LPF処理は、画像縮小処理と画像拡大処理を有することを特徴としている。
請求項16に記載の発明は、請求項9〜13のいずれか一項において、前記第三の画像は、色情報に関する画像であることを特徴としている。
本発明によれば、撮像素子本体の受光部上の特定の画素に対して、特定の光を集光させる機能を有するローパスフィルタが設けられているので、撮像素子の解像度と感度を高くすることが可能となる。しかも、フィルタなしの画素の割合を大きくできるとともに、正常な色再現が可能な撮像素子を実現することができる。
本発明に係る撮像素子を含む撮像光学系の概略構成図である。 実施例1を示しており、(a)はレンズ側から見たローパスフィルタの斜視図、(b)は撮像素子本体側から見たローパスフィルタの斜視図、(c)はローパスフィルタの断面である。 ローパスフィルタのレンズ側回折面における作用を示しており、(a)は波長450nmや波長550nmの光が入射した場合を説明する図、(b)は波長650nmの光が入射した場合を説明する図である。 ローパスフィルタのレンズ側回折面における、回折格子の0次光透過率及び1次光回折効率と、凹凸形状の溝深さとの関係を示す図である。 ローパスフィルタの撮像素子側回折面における作用を示しており、(a)は波長450nmや波長550nmの光が入射した場合を説明する図、(b)は波長650nmの光が入射した場合を説明する図である。 ローパスフィルタの撮像素子側回折面における、回折格子の0次光透過率及び1次光回折効率と、凹凸形状の溝深さとの関係を示す図である。 6*6周期のフィルタアレイの構造について説明する図である。 撮像素子で撮影した画像を処理するフローを示した図である。 撮像素子で撮影した画像を処理するフローを示した図である。 撮像素子で撮影した画像を処理するフローを示した図である 撮像素子で撮影した画像を処理するフローを示した図である。 実施例2を示しており、16*16周期のフィルタアレイの構造について説明する図である。 複屈折媒質に光ビームが入射した場合、透過するビームの進行経路を示した図である。 (a)はビームが入射される回折格子を表した図、(b)は(a)のB−B線に沿った断面図、(c)及び(d)は光ビームの偏光方向による透過状態を表した図である。 実施例2によるローパスフィルタの断面図である。 ローパスフィルタの斜視図である。 ローパスフィルタの作用を示しており、(a)は異常光線が入射した場合を説明する図、(b)は常光線が入射した場合を説明する図である。 回折格子の常光線の0次光透過率及び1次光回折効率と、凹凸形状の溝深さとの関係を示す図である。 回折構造が対向配置されたローパスフィルタの断面図である。 波長よりも短い周期構造を有するローパスフィルタの斜視図である。 実施例2における、6*6周期のフィルタアレイの構造について説明する図である。 撮像素子で撮影した画像を処理するフローを示した図である。 撮像素子で撮影した画像を処理するフローを示した図である。 撮像素子で撮影した画像を処理するフローを示した図である。 撮像素子で撮影した画像を処理するフローを示した図である (a)は車載カメラで撮影した画像の一例を示す図、(b)は撮影結果を処理する方法を説明した図である。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1に本発明に係る撮像素子を含む撮像光学系の構成図である。図1において、左方は物体側であり、右方は像面側である。11は1枚或いは複数枚よりなるレンズ系、12はFナンバが1〜3程度となるような開口絞り、13は1枚或いは複数枚よりなるレンズ系である。レンズ系11は開口絞り12よりも物体側に配置され、また、レンズ系13は開口絞り12よりも像面側に配置されている。レンズ系11、開口絞り12及びレンズ系13は光軸L上にそれぞれ配置されている。
また、光軸L上には、レンズ系13に近い側から順に、ローパスフィルタ14と撮像素子本体15がそれぞれ配置されている。なお、本実施例では、撮像素子としては、撮像素子本体15だけの場合と、撮像素子本体15にローパスフィルタ14が一体化された場合とをそれぞれ意味している。
次、撮像素子本体15及びローパスフィルタ14の詳細構造について説明する。
〈撮像素子本体15〉
撮像素子本体15としては、公知のCCDやCMOSのモノクロセンサが用いられている。撮像素子本体15は、その用途に応じたパッケージ15cで保護されており、レンズ側の面はカバーガラス15aで封止されている。そして、カバーガラス15aで封止されたパッケージ15cの中央部分に、実際の受光部15bが設けられている。受光部15bは、画素サイズが数umで、画素数として数十万から最近では1千万画素クラスのものが使われている。なお、パッケージ15cとしては、車載カメラや屋外での監視カメラなどの用途であれば耐熱性の高いものが選択され、携帯機器などの用途であれば小型化できるパッケージが選択される。
〈ローパスフィルタ14〉
ローパスフィルタ14は、ガラス平板或いは樹脂基板の両面に回折構造が形成されている。
図2(a)は、レンズ側から見たときの、ローパスフィルタ14の一端部を示す斜視図である。ローパスフィルタ14は、一端面(レンズ系13に近い側の面)が複数の領域21a,21b,・・・に分割されている。各領域21a,21b,・・・は面積が同一である。各領域21a,21b,・・・は、ローパスフィルタ14を透過した光が、撮像素子本体15の受光部15b上の複数画素(例えば、4画素×4画素=16画素相当)に集光させるのに寄与している。
各領域21a,21b,・・・には、同心円状の回折領域22a,22b,・・・が形成されている。回折領域22aは光軸23aを中心にした複数本の輪帯からなっており、また、回折領域22bは光軸23bを中心にした複数本の輪帯からなっている。輪帯の間隔(ピッチ)は中心部と周辺では異なっている。このような変調を加えることにより、回折領域22a,22bはレンズ機能を有することになる。またピッチが細かいほど、より集光能力の高いレンズとなる。
図2(b)は、撮像素子本体側から見たときの、ローパスフィルタ14の一端部を示す斜視図である。ローパスフィルタ14は、他端面(撮像素子本体15に近い側の面)が複数の領域24a,24b,・・・に分割されている。各領域24a,24b,・・・は面積が同一である。各領域24a,24b,・・・は、ローパスフィルタ14を透過した光が、撮像素子本体15の受光部15b上の複数画素(例えば、4画素×4画素=16画素相当)に集光するのに寄与している。また、各領域24a,24b,・・・は、各領域21a,21b,・・・に略対向する位置に配置されている。
各領域24a,24b,・・・には、同心円状の回折領域25a,25b,・・・が形成されている。回折領域25aには光軸26aを中心にした複数本の輪帯が設けられ、また、回折領域25bには光軸26bを中心にした複数本の輪帯が設けられている。
図2(c)は、ローパスフィルタ14の断面を示しており、図2(a)において矢印A方向から見たときの図である。回折構造の断面形状はともに矩形形状であるが、各回折領域の光軸23a,26aは若干上下にずれている。また回折領域22aと回折領域25aの有効径は互いに異なっており、そのピッチの変調度合い、溝深さも異なっている。このようにローパスフィルタ14の一端面と他端面の形状を異ならせることにより、領域21a,21b,・・・及び領域24a,24b,・・・を通過した光は、受光面(撮像素子本体15の受光部15b)上で波長の異なる2つの点に集光することとなる。
ローパスフィルタ14の作製方法としては、フォトリソグラフィ技術を応用する方法と、ダイヤモンドバイトなどで精密切削する方法がある。また形状を金型に雛形を形成しておき、射出成形又はいわゆる2P法で透明材料から複数の回折光学素子を複製することもできる。
〈ローパスフィルタの一端面(レンズ系に近い側の面)〉
ローパスフィルタ14の両端面のうち、一端面(レンズ系13に近い側の面)の各回折領域22a,22b,・・・は、主として波長650nmの光に対して空間的なローパスフィルタとして機能する。ここでは、領域21aを代表にとって説明する。領域21aに形成されている回折領域22aは、図3(a)に示すように、波長450nmや波長550nmの光が入射した場合には、実質上0次の回折光を出射し、すなわち不感帯透過して、撮像素子本体15の受光部15bの一部分である受光領域31aに集光する。受光領域31aは16画素分の領域に相当する。一方、波長650nmの光が入射した場合には、図3(b)に示すように、1次の回折光として受光部15b上の1画素32aに集光する。よって、ローパスフィルタ14の一端面は、波長450nmと波長550nmの光に対しては単なる透過素子として機能し、波長650nmの光に対しては回折素子として機能する。
〈回折領域22a等の溝深さ〉
上記のような波長選択性は回折構造の溝深さにより選択可能である。回折格子断面における凹凸形状の周期的な位相差を、選択的に透過させたい波長(450nm,550nm)の2π倍とすることで、450nm,550nmの光に対する0次透過率を高くすることができる。図4は、断面凹凸の形状の回折格子の0次光透過率及び1次光回折効率と、凹凸形状の溝深さとの関係を、波長450nm,550nm,650nmについて示す図である。材質は石英(屈折率1.45)とした。
図4から分かるように、深さ5.88μm付近では、波長450nm,550nmの0次光透過率が90%以上で、波長650nmの1次光が6%程度である。例えば、回折領域22aの溝深さを上記配分となるように設定することにより、領域21aを通過する波長650nmの平均(6%の16画素分、96%)の光が、図3(b)の画素32aに集光する。一方、受光領域31aのうち画素32a以外の画素には、波長450nm,550nm,650nmの光が略均等に受光する。
〈ローパスフィルタの他端面(撮像素子本体に近い側の面)〉
ローパスフィルタ14の他端面(撮像素子本体に近い側の面)の各回折領域25a,25b,・・・は、主として波長550nmの光に対して空間的なローパスフィルタとして機能する。ここでは、領域24aを代表にとって説明する。領域24aに形成されている回折領域25aは、図5(a)に示すように、波長450nmや波長650nmの光が入射した場合には、実質上0次の回折光を出射し、すなわち不感帯透過して、撮像素子本体15の受光部15bの一部分である受光領域31aに集光する。受光領域31aは16画素分の領域に相当する。一方、波長550nmの光が入射した場合には、図5(b)に示すように、1次の回折光として撮像素子の受光部15b上の1画素32bに集光する。よって、ローパスフィルタ14の他端面は、波長450nmと650nmの光に対しては単なる透過素子として機能し、波長550nmの光に対しては回折素子として機能する。なお、本実施例では、回折領域25aの光軸26aは、回折領域22aの光軸23aに対して斜め1画素ずれた位置に集光するようにずれて設定されている。
〈回折領域25a等の溝深さ〉
上記のような波長選択性は回折構造の溝深さにより選択可能である。回折格子断面における凹凸形状の周期的な位相差を、選択的に透過させたい波長(450nm,650nm)の2π倍とすることで、450nm,650nmの光に対する0次透過率を高くすることができる。図6は、断面凹凸の形状の回折格子の0次光透過率及び1次光回折効率と、凹凸形状の溝深さとの関係を、波長450nm,550nm,650nmについて示す図である。材質は石英(屈折率1.45)とした。
図6から分かるように、深さ5.81μm付近では、波長450nm,650nmの0次光透過率が90%以上で、波長550nmの1次光が7%程度である。例えば、回折領域25aの溝深さを上記配分となるように設定することにより、領域25aを通過する波長550nmの平均(7%の16画素分、約100%)の光が、図5(b)の画素32bに集光する。一方、受光領域31aのうち画素32b以外の画素には、波長450nm,550nm,650nmの光が略均等に受光する。
以上のような波長選択性を有するローパスフィルタ14を光学系に介在させることによって、例えば、ローパスフィルタ14の表裏の領域21aと24aを通過した光は、撮像素子本体15の受光領域31a上の画素32aに波長650nmの光が集光し、画素32bに波長550nmの光が集光することとなる。そして、画素32a,32b以外の画素には、波長450nm,550nm,650nmの光が略均等入射する。このような受光状態となることによって、前述の再構成処理によりカラー画像をモノクロ撮像を用いて形成することが可能となる。
本実施例においては、波長450nm,550nm,650nmの3波長を選択的に選んで記載したが、波長はこれに限定されるものではなく、例えば、波長470nm,520nm,600nmのような組合せであってもよい。また、各波長は一位の値ではなく、帯域を有するものであってもよい。例えば、各波長範囲として20nm程度のバンド幅を有するものであってもよい。また、3つの組合せでなく、近赤外帯域(波長850nm程度)を加えたものであってもよい。
各領域21a,21b,24a,24b及び回折領域22a,22b,25a,25bのサイズ(対応画素数)は場所によって異なっていてもよい。すなわち、撮像レンズもしくは開口絞りの光軸中心と周辺領域(軸外領域)で、領域21a,21b,24a,24bのサイズを変化させてもよい。
回折格子の断面形状として矩形形状の断面で説明したが、階段状の構造であってもよい。また、回折次数として0次光と1次光に限定されるものでなく、2次光やさらに高次の回折光を用いてもよい。また表裏の回折領域の光軸23a,26a及び光軸23b,26bはそれぞれ同軸であってもよい。この場合、回折領域22a,25a及び回折領域22b,25bの集光位置が各々ずれるような位相差関数を設定すればよい。さらにローパスフィルタ14の両端面に回折構造を有する場合について説明したが、一側の端面だけであってもよい。この場合、波長選択性は回折次数の違いなどを利用すればよく、例えば、波長650nmの光を+1次回折光で集光させ、波長550nmの光は−1次光で波長650nmとは異なる画素に集光するように設定すればよい。
また、回折領域は同心円状のパタンに限定されるものでなく線形パタンであってもよい。そのときは、撮像素子面上では回折光は点ではなく線上のものとなる。このような線上のパタンに合わせて画像の再構成を行えばよい。
さらに、レンズ系13と撮像素子本体15の間にローパスフィルタ14を、撮像素子本体15から分離させて配置する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、撮像素子本体15のカバーガラス15aの代わりに、ローパスフィルタを設けてもよい。これにより、部品点数の削減が図れる。もしくは、ローパスフィルタをレンズ系13のレンズ面上に形成してもよい。さらには、撮像素子本体15の受光部15bと一体加工したものであってもよい。この場合、素子の位置ずれの影響などが軽減でき安定した特性が得られる。
以下、撮像素子のフィルタアレイの構造について説明する。図7に示すように、撮像素子には、6*6画素のアレイ周期で中央に赤の波長の成分を抽出する機能を有する画素と、青の波長の成分を抽出する機能を有する画素とが配置されている。ここでは、赤の波長の成分を抽出する機能を有する画素を赤フィルタ、青の波長の成分を抽出する機能を有する画素を青フィルタと呼ぶが、実際にある波長のみを透過するフィルタが存在する場合に限るわけではなく、先に述べた回折素子などによりその機能を有している場合も含む。
赤フィルタ及び青フィルタの画素以外の他の画素は、フィルタが作用しない画素である(ここでは、輝度情報を取得する画素なので、以下Y画素と呼ぶ)。重要な点はR(赤)画素とB(青)画素は空間的なLPFの効果も合わせ持っており、この6*6のアレイに入射される赤強度の平均値と、青輝度の平均値が得られるようになっている。このLPF(ローパスフィルタ)の効果が無い場合には、以下の処理を行ったとしても色信号に非常に大きなエリアシングノイズが発生し、画質を大きく損なってしまうという課題が生じる。
フィルタありの画素には空間的LPFの効果を付加し、それを考慮した合成処理を行うことにより上記課題を解決するが、その場合の処理系を図8に示す。
撮像素子からの信号をまずはY画素である第二の画像と、R画素とB画素からなる第一の画像に分離する特異な画素の分離処理を行う。その際、画像合成処理の前段でY画素からなる第二の画像の欠陥部は周辺のY画素から補間され、撮像画素の画素数と同じサイズとする。その後、R画素、B画素からなる第一の画像は第二の画像と同じサイズになるように画像拡大処理が施され、画像合成処理により第三の画像を構成するCb,Cr信号(色差)信号が得られる。
次に、第二の画像と第三の画像を合成し第五の画像を生成する画像合成処理が実行される。画像合成処理における変換式には例えば以下の式が用いられる。
Cb_out=0.564*(B_in−Y_in)
Cr_out=0.713*(R_in−Y_in)
ここで、Y_inは入力された第二の画像、B_inとR_inはそれぞれ入力された第四の画像のB画素とR画素の信号であり、Cb_out,Cr_outはそれぞれ出力である第三の画像の輝度信号と色信号である。
画像変換処理により第二の画像であるY(輝度)信号が合成され、上記のカラーフィルタアレイから得た撮像素子の信号より、第五の信号であるYCbCr信号で示されるカラー画像が得られる。
ここで、図9に示すような処理を実行すると、エリアシングノイズを抑えた高品質な画像を得ることができる。
すなわち、図9においては、第二の画像のLPF処理を行って第六の画像を得るLPF処理が追加されている。LPFとしては、本実施例では6*6のフィルタアレイなので、6*6の画素を平滑化するフィルタなどを用いると良い。
また、LPFとして、図10に示すように、画像の拡大処理及び縮小処理を用いると、より高品質に画像の構成が可能である。ここで、縮小した画像サイズは第一の画像と同じサイズ(つまり、撮像素子の特異な画素の画素数)とし、拡大した画像のサイズは第四の画像と同じサイズとすることが望ましい。なお、図11は、図10に示した処理を具体的な形で示したものである。
次に、空間的LPF機能を有するカラーフィルタを持つ撮像素子を用いて撮影した場合と、空間的LPF機能を有しないカラーフィルタを持つ撮像素子を用いて撮影した場合とについて、撮像画像の画質の相違点について説明する。
表1(以下、写真1という)は空間的LPF機能を有する場合の撮像画像であり、表2(以下、写真2という)は空間的LPF機能を有しない場合の撮像画像である。
写真1の場合は、色のにじみが小さく、ほとんどの画素にカラーフィルタを持たないため感度が高く、また解像度が高い画像が得られている。これに対し、写真2の場合は、色のにじみが大きく、また画像の解像度も低い。
なお、比較のために従来から用いられているベイヤ配列のカラーフィルタを有する撮像素子を用いて撮影した画像を表3(以下、写真3という)に示す。写真3では、特に、文字の部分を見ると、解像度が写真1に比べて劣っていることが分かる。
写真1では、写真2及び写真3と比較して、感度が高く、また解像度も優れていることが分かる。
上記の例ではカラーフィルタとして、RとBを用いたがもちろんそれ以外の組み合わせでも良く、GとBや、RとGとBや、IR(赤外)とBなど多数の組み合わせが考えられる。
ここで、参考までにCZP(Circular Zone Plate)を用いた場合の比較について、表4(以下、写真4という)、表5(以下、写真5という)、表6(以下、写真6という)を用いて説明する。
写真4は入力のCZP画像であり、写真5は本実施例の撮像素子(つまり空間的LPF機能を有するカラーフィルタを持つ撮像素子)を用いて撮影した場合の画像であり、写真6はベイヤ配列のカラーフィルタを用いた撮像素子で撮影した場合の画像である。写真5は、写真6と比べて、偽色の発生がなく、また解像度も高いことが分かる。
本実施例では、フィルタアレイの周期に6*6を用いて、光学的LPFではそれぞれの画素のR成分を1/36だけR画素に集める構成としたが、例えば、白色光では単純に言うと全光量に対してR成分は1/3である。つまり、白い被写体に対してはR画素の輝度値は、Y画素の輝度値の1/3となる。そのため、R画素のS/Nが悪化する課題があった。この課題を解決する方法としては、光学的LPFではそれぞれの画素のR成分を3/36、つまり1/12だけR画素に集める構成とすれば良い。もちろんB画素についても同様である。
また、より感度が必要な場合に6*6以上の周期のフィルタアレイを用いることも考えられる。例えば、図12のような16*16周期のフィルタアレイを用いた場合、色情報の解像度が落ちるため、出力画像に色にじみが発生しやすい。
その場合には、処理におけるLPF処理を1/16に縮小、16倍に拡大ではなく、フィルタアレイ周期よりも小さな係数、つまり1/8に縮小、8倍に拡大とする方が望ましい結果が得られる。
1/16に拡大、16倍に拡大というLPF処理を行った場合の結果を表7(以下、写真7という)に示す。
1/8に拡大、8倍に拡大というLPF処理を行った場合の結果を表8(以下、写真8という)に示す。
写真8の方が、写真7よりも、色のにじみが少なく高品質な画像が得られている。つまり、フィルタアレイのサイズよりも小さいサイズのLPF処理を行うことで、より高品質な画像が得られることになる。
次に、実施例2について説明する。実施例1では波長選択型のローパスフィルタを用いていたが、本実施例では偏光選択型のローパスフィルタを用いている。
本実施例においては、ローパスフィルタ14として、偏光選択性を有する回折格子が形成されている。先ず、図13を参照しながら、複屈折媒質に対する偏光されたビームの透過特性を検討する。図13は、一般的な複屈折媒質に光ビームが入射した場合の透過するビームの進行経路を表した図である。複屈折媒質に光ビームが入射すると、その入射したビームの偏光によってビームの進行経路が変化する。すなわち、図13に示すように、複屈折媒質に対して紙面平行方向に偏光されたビームは、複屈折媒質透過時にはビーム経路が変化しない。このビームを常光線と言う。一方、複屈折媒質に対して紙面垂直方向に偏光されたビームは複屈折媒質透過時にビーム経路が変化する。このビームを異常光線と言う。
〈偏光選択性回折格子〉
このような複屈折媒質を利用した偏光選択性回折格子について説明する。図14(a)は本実施例における回折格子のうちビームが入射される面を表した図であり、図14(b)は図14(a)のB−B線に沿った断面図である。
図14(b)に示した回折格子は、等方性媒質81と、複屈折媒質82と、これら等方性媒質81及び複屈折媒質82を挟むようにして配置されたガラス83とからなっている。複屈折媒質82は、円形を成した複数の輪帯が同心円状に配置され(図14(a))、各輪帯は断面形状が矩形に形成されて、B−B線に沿った断面では複屈折媒質82は凹凸状に形成されている。等方性媒質81は複屈折媒質82と相補的な形状であり、複屈折媒質82の凹凸状に形成された面に密着している。
図14(a)と図14(b)を参照して、偏光選択性回折格子を利用した集光機能について説明する。図14(c)及び(d)は入射される光ビームの偏光方向による透過状態を表した図である。図14(b)に示したように、複屈折媒質82は入射されるビームの偏光方向に従ってnoとneの屈折率を持つ。ここで、noは常光線に対する屈折率(正常屈折率)を表し、neは異常光線に対する屈折率(異常屈折率)を表している。
等方性媒質の屈折率n1とneが等しくなるように、等方性媒質81と複屈折媒質82を選択して偏光性選択性回折格子を製作した場合について検討する。ビームの偏光方向を異常光線の偏光方向と等しくして入射させると、等方性媒質81と複屈折媒質82での屈折率が同じであるから、ビームは何の影響もなく透過する。一方、直交する方向(常光線の偏光方向)に偏光されたビームとすると、等方性媒質81と複屈折媒質82で互いに異なる屈折率となる。したがって、回折格子の等方性媒質81と複屈折媒質82の境界面の形状によって回折が起きて進行経路が変わる。図14(c)及び(d)に示したように、入射光の偏光に応じて不感帯と集光が選択される。
〈ローパスフィルタ14〉
本実施例におけるローパスフィルタ14は、以上のような偏光選択性の回折格子の構成及び機能を活用したものである。すなわち、ローパスフィルタ14は、図15に示すような断面構造を有するものであって、ガラス平板或いは樹脂基板91上に複屈折媒質を用いて回折構造92が形成されている。そして、相補的に等方性媒質93が充填され、さらにガラス平板或いは樹脂基板94で封止されている。この封止用のガラス平板94側に光を入射される。
図16は、レンズ側から見たときの、ローパスフィルタ14の一端部を示す斜視図である。図では、簡単のためガラス平板94及び等方性媒質93は省略されている。ローパスフィルタ14は複数の領域101a,101b,・・・に分割されている。各領域101a,101b,・・・は面積が同一である。各領域101a,101b,・・・は、ローパスフィルタ14を透過した光が、受光部上の複数画素(例えば、4画素×4画素=16画素相当)に集光するのに寄与している。
各領域101a,101b,・・・には、同心円状の回折領域102a,102b,・・・が形成されている。回折領域102aは光軸103aを中心に複数本の輪帯からなる。また、回折領域102bは光軸103bを中心に複数本の輪帯からなる。輪帯の間隔(ピッチ)は中心部と周辺で異なっている。このような変調を加えることにより、各回折領域はレンズ機能を有することが可能となる。またピッチが細かいほど、より集光するレンズとなる。
このようなローパスフィルタ14の回折構造の作製方法としては、フォトリソグラフィ技術を応用する方法と、ダイヤモンドバイトなどで精密切削する方法がある。また形状を金型に雛形を形成しておき、射出成形又はいわゆる2P法で透明材料から複数の回折光学素子を複製することもできる。
〈ローパスフィルタの回折領域〉
ローパスフィルタ14の各回折領域102a,102b,・・・は主として、常光線の偏光方向の光に対して空間的なローパスフィルタとして機能する。ここでは、領域101aを代表にとって説明する。領域101aに形成された回折領域102aは、図17(a)に示すように、異常光線の偏光方向の光が入射した場合には、実質上0次の回折光を出射し、すなわち不感帯透過し、撮像素子本体15の受光部15b(図1参照)の一部分である受光領域111aに集光する。受光領域111aは16画素分の領域に相当する。一方、常光線の光が入射した場合には、図17(b)に示すように、1次の回折光として受光部15bのある1画素112aに集光する。よって、異常光線の光については単なる透過素子として機能し、常光線の光に対しては回折素子として機能する。
〈回折領域25aの溝深さ〉
上記のような偏光選択性は、no(常光線に対する屈折率)、ne(異常光線に対する屈折率)、等方性媒質の屈折率n1と、回折構造の溝深さにより選択可能である。先ず、ne=n1となるようなneおよびn1を選択することにより異常光線については不感帯とすることができる。
図18は、断面凹凸の形状の回折格子の常光線の0次光透過率、1次光回折効率と、凹凸形状の溝深さとの関係について示す図である。no=1.75,ne=1.45とした。深さ1.86μm付近では、0次光透過率が90%以上で、1次光が7%程度である。例えば、回折領域の溝深さをこのような配分となるように設定することにより、図17(b)の画素112aのみに常光線の光が集中し、それは領域111aを通過する常光線の平均相当の光が集光することとなる。一方、領域121aの画素112a以外の画素には、常光線、異常光線の光がほぼ均等に受光する。
以上のような偏光選択性を有するローパスフィルタ14を介在させることによって、例えば、ローパスフィルタ14の領域101aを通過した光は、撮像素子本体15の受光領域111aの画素112aに常光線の光が集光することとなる。そして、それ以外の画素に関しては異常光線の光が均等入射する。このような受光状態により、前述の再構成処理により偏光画像をモノクロ撮像を用いて形成することが可能となる。
本実施例においては回折構造を形成する面は1面の場合について説明したが、2面設けてもよい。すなわち、図19に示すように、複屈折材質による回折構造92が設けられた平板91と、回折構造92’が設けられた平板91’とを対向配置し、その間に等方性媒質93を充填させたものであってもよい。そして、実施例1のように各回折面の集光位置をずらしてやることにより、常光線、異常光線をそれぞれ集光させるような設定にしてもよい。
また、各領域のサイズ(対応画素数)は場所によって異なってもよい。すなわち、撮像レンズもしくは開口絞りの光軸中心と周辺領域(軸外領域)で領域101aのサイズを変化させてもよい。
回折格子の断面形状として矩形形状の断面で説明したが、階段状の構造であってもよい。また、回折次数として0次光と1次光に限定されるものでなく、2次光やさらに高次の回折光を用いてもよい。
また、回折領域は同心円状のパタンに限定されるものでなく線形パタンであってもよい。そのときは、撮像素子面上では回折光は点ではなく線上のものとなる。このような線上のパタンに合わせて画像の再構成を行えばよい。
また、レンズ系13と撮像素子本体15の間にローパスフィルタ14を、撮像素子本体15から分離させて配置する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、撮像素子本体15のカバーガラス15aの代わりに、ローパスフィルタを設けてもよい。
さらに、偏光選択型の回折格子としては、上記のような等方性材質と複屈折材質の組合せを利用したものに限定されるものでなく、サブ波長構造を用いたものであってもよい。すなわち、図20に示すように、平板91上に形成された波長より広いピッチを有する回折構造92に、波長よりも短い周期構造(周期=λ)を重畳させることにより、偏光選択性を持たせることができる。このような方法を用いれば、簡素な構造で偏光選択性回折格子が実現できるため、ローパスフィルタの低コスト化、薄型化が可能となる。
以下、撮像素子のフィルタアレイの構造について説明する。撮像素子には、図21に示すように、6*6画素のアレイ周期で中央にP偏光の光を透過するフィルタと、S偏光の光を透過するフィルタが配置されている。他はフィルタが作用しない画素である(ここでは、輝度情報を取得する画素なので、Y画素と呼ぶ)。重要な点は、このS偏光のフィルタとP偏光のフィルタは空間的なLPFの効果も合わせ持っており、この6*6のアレイに入射されるS偏光の強度の平均値と、P偏光の輝度の平均値が得られるようになっている。このLPFの効果が無い場合には、以下の処理を行ったとしても偏光情報に非常に大きなエリアシングノイズが発生し、情報量を大きく損なってしまう。なお、実際にある偏光のみを透過するフィルタが存在する場合に限るわけではなく、先に述べた回折素子や、SWSなどによりその機能を有している場合も含んでいる。
本実施例における処理として、図22に示すように、撮像素子からの信号をS偏光画素である第二の画像と、P偏光画素からなる第一の画像とに分離する特異な画素の分離処理が実行される。その際、画像合成処理の前段でY画素からなる第二の画像の欠陥部は周辺のY画素から補間され、撮像画素の画素数(上記の例では640*480)と同じサイズとする。その後、S偏光画素、P偏光画素からなる第一の画像は第二の画像と同じサイズになるように画像拡大処理が施され、画像合成処理により第三の画像を構成する輝度情報と、それと対応する偏光情報が得られる。
一般的に偏光情報を車のスリップ防止のための路面濡れ検知などに用いる場合には、偏光情報は輝度情報と同じ解像度である必要はないが、画像を表示する、または路面検知処理を行う都合上輝度情報に関しては高解像度が必要となる。その場合に本実施例の方法では、高解像度な輝度情報と、低解像度だがエリアシングノイズのない偏光情報を一つの撮像装置で取得可能であり非常に好適である。
画像合成処理としては、単純に同じ画素数の輝度情報と偏光情報をパッキングして後段の装置に渡しても良いし、例えば偏光情報は色差情報に割り当てて、カラーで偏光情報を表示するようにしても良い。
図23は、第一の画像から第三の画像までを実際のデータに割り当てた一例を示している。また、先に挙げたフィルタアレイを用いた場合には、より具体的には図24に示すような処理フローとなる。
また、輝度情報の解像度が必要ない場合には、図25に示すような方法も適している。すなわち、撮像素子からの信号をまずはS偏光画素である第二の画像と、P偏光画素からなる第一の画像に分離する特異な画素の分離処理を行う。その際、画像合成処理の前段でY画素からなる第二の画像の欠陥部は周辺のY画素から補間され、撮像画素の画素数(上記の例では640*480)と同じサイズとする。その後、輝度情報である第二の画像は、第一の画像であるS偏光画素、P偏光画素の画像と同じサイズになるように画像縮小処理が施され、第四の画像が作成される。その後、第四の画像と第一の画像は画像合成処理により第三の画像を構成する輝度情報と、それと対応する偏光情報が得られる。
次に、例えば、車載のカメラなどでは、図26(a)に示すように、画面上部は信号機の色を見るために色検知が必要で、画面下部の道路部では偏光を用いて地面の濡れ検出などをしたい場合がある。
その場合には、図26(b)に示すように、一つの撮像素子の上部をカラー画像取得用に実施例1で示したフィルタアレイと処理系として、下部を請求項2の構成とするなど、領域に分けて異なるフィルタアレイの組み合わせを行っても良い。
11,13 レンズ系
14 ローパスフィルタ
15 撮像素子本体
15b 受光部
21a,21b 領域
22a,22b 回折領域
23a,23b 光軸領域
24a,24b 領域
25a,25b 回折領域
26a,26b 光軸
31a 受光領域
32a 画素
特開2000‐278503号公報 特開2007‐86720号公報 特許第4144630号公報

Claims (16)

  1. 撮像素子本体の受光部上の特定の画素に対して、特定の光を集光させる機能を有するローパスフィルタが設けられたことを特徴とする撮像素子。
  2. 前記ローパスフィルタは、特定の光を集光させる際、当該特定の光の波長の成分を抽出することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記ローパスフィルタは、前記特定の光の偏光方向により影響を受ける偏光依存性を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  4. 前記ローパスフィルタは、前記偏光依存性として、特定の偏光成分のみを透過させる特性を有することを特徴とする請求項3に記載の撮像素子。
  5. 前記ローパスフィルタは、特定の光の波長の成分を抽出するある特異な画素に集光される光量が、前記ある特異な画素に隣接し、同じ特性を持つ特異な画素との1周期分に入射される前記特定の光の波長の成分の光量の平均値よりも大きくなるLPF特性を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  6. レンズ系と、該レンズ系を介して被撮影画像を撮像する撮像素子と、該撮像素子での撮像結果を画像データとして処理する制御部とを備えた画像撮像装置であって、
    前記撮像素子として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の撮像素子が設けられ、
    前記制御部は、前記撮像素子での撮像結果を、前記特定の画素からなる第一の画像と、前記特定の画素以外の画素からなる第二の画像とに分離する分離処理を実行することを特徴とする画像撮像装置。
  7. 前記第一の画像は色情報に関する画像であり、前記第二の画像は輝度情報に関する画像であることを特徴とする請求項6に記載の画像撮像装置。
  8. 前記第一の画像は偏光情報に関する画像であり、前記第二の画像は輝度情報に関する画像であることを特徴とする請求項6に記載の画像撮像装置。
  9. 前記制御部は、前記分離処理に加えて、前記第一の画像を拡大して第四の画像を生成する画像拡大処理と、前記第二の画像と前記第四の画像を合成して第三の画像を生成する画像合成処理とを実行することを特徴とする請求項6に記載の画像撮像装置。
  10. 前記制御部は、前記画像拡大処理及び前記画像合成処理に加えて、前記第二の画像及び前記第三の画像より色情報と輝度情報を変換し、RGBの輝度値を有する第五の画像を生成する画像変換処理を実行することを特徴とする請求項9に記載の画像撮像装置。
  11. 前記制御部は、前記分離処理に加えて、前記第一の画像を縮小して第四の画像を生成する画像縮小処理と、前記第二の画像と前記第四の画像を合成して第三の画像を生成する画像合成処理とを実行することを特徴とする請求項6に記載の画像撮像装置。
  12. 前記制御部は、前記分離処理に加えて、前記第一の画像を拡大して第四の画像を生成する画像拡大処理と、前記第一の画像をLPF処理することにより、当該第一の画像から高周波成分を取り除いて第六の画像を生成するLPF処理と、前記第四の画像と前記第六の画像を合成して第三の画像を生成する画像合成処理とを実行することを特徴とする請求項6に記載の画像撮像装置。
  13. 前記制御部は、前記画像拡大処理、前記LPF処理及び前記画像合成処理に加えて、前記第二の画像及び前記第三の画像より色情報と輝度情報を変換し、RGBの輝度値を有する第五の画像を生成する画像変換処理を実行することを特徴とする請求項12に記載の画像撮像装置。
  14. 前記LPF処理は、特定の画素の配列する周期に対して小さい範囲の画素の輝度値を平均化することを特徴とする請求項12に記載の画像撮像装置。
  15. 前記LPF処理は、画像縮小処理と画像拡大処理を有することを特徴とする請求項12に記載の画像撮像装置。
  16. 前記第三の画像は、色情報に関する画像であることを特徴とする請求項9〜13のいずれか一項に記載の画像撮像装置。
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