JP2010171801A - 電波受信装置および電波受信装置の制御方法 - Google Patents
電波受信装置および電波受信装置の制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】電波の受信状態が良好となる地点に電波受信装置を携帯する利用者を効率よく誘導する。
【解決手段】携帯通信装置1は、電波の受信感度が良好か否か判定する電波レベル算出部14、自装置の位置情報を取得する位置情報取得部16、受信感度が良好な場合、位置情報取得部16が取得した位置情報を受信良好位置情報42として記憶する情報格納装置17、TV放送受信機能の実行時に、電波の受信感度が不良であると判定された場合、取得した位置情報と、受信良好位置情報42との間の位置関係情報44を算出する位置情報算出部18と、位置関係情報44に基づき、受信感度が良好と判定された地点に利用者を移動させるための案内情報を出力する位置情報案内部19とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】携帯通信装置1は、電波の受信感度が良好か否か判定する電波レベル算出部14、自装置の位置情報を取得する位置情報取得部16、受信感度が良好な場合、位置情報取得部16が取得した位置情報を受信良好位置情報42として記憶する情報格納装置17、TV放送受信機能の実行時に、電波の受信感度が不良であると判定された場合、取得した位置情報と、受信良好位置情報42との間の位置関係情報44を算出する位置情報算出部18と、位置関係情報44に基づき、受信感度が良好と判定された地点に利用者を移動させるための案内情報を出力する位置情報案内部19とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、電波を受信し、受信した電波に基づく情報を出力する、利用者により携帯される電波受信装置に関する。
近年、携帯電話等の携帯機器の保有率が高まっている。このような携帯機器の中には、デジタル放送を受信することができるTV放送受信機能を有しているものが増えてきている。また、上記したTV放送受信機能を有している携帯機器の中には、デジタル放送の放送波を受信し、テレビ放送を視聴可能とする地点をユーザに提示できるものも開発されている(例えば、特許文献1)。
具体的には、特許文献1では、受信感度パラメータに基づく受信感度情報を表示するデジタル放送受信装置が開示されている。このデジタル放送受信装置は、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信できるGPS受信機を備え、GPSによりユーザの現在位置を検出し、現在位置を通信局に通知することにより現在位置における放送関連情報を取得することができる。
ところで、GPSによりユーザの現在位置を把握するシステムの場合、GPS衛星からの電波が届かない場所などでは、現在位置を把握することができなくなる。そこで、特許文献2では、歩数センサを用いて現在位置を検出することができる歩行者用経路誘導装置が開示されている。この歩行者用経路誘導装置では、歩数センサによって算出された歩数とGPSを利用して検出した歩行者の位置とに基づき、歩行距離を算出し、その歩行距離から地図上の予測現在位置を求め、表示した地図上にその予測現在位置を表示する。
また、デジタル放送の電波状態を判定する技術としては特許文献3が、アナログ放送の電波状態を判定する技術としては特許文献4が挙げられる。
具体的には、特許文献3では、デジタル放送電波の受信信号から複数のパラメータ信号を検出し、それぞれの状態に基づいて放送電波の受信状態を判定する診断システムが開示されている。また、特許文献4では、入力されたテレビ信号から分離された同期信号を基に同期状態を判定したフラグを利用して受信状態の判定を行うテレビ信号状態検出装置が開示されている。
しかしながら、上述のような従来技術は、例えば放送信号または携帯電話等の通信に用いられる電波(通信電波)等の受信状態が良好となる地点にユーザを効率よく誘導することができないという問題がある。
より具体的には、特許文献1に示すデジタル放送受信装置では、ユーザの現在位置を検出するために、GPSを利用する構成である。ところで、GPS衛星からの電波に対する受信環境に応じて、ユーザの現在位置の検出精度は左右されることは、一般に知られている。特に、上述したように、GPS衛星からの電波が届かないところでは、ユーザの現在位置を把握することができなくなる。
また、特許文献1に示すデジタル放送受信装置は、現在位置における受信感度情報を取得し、現在の受信環境下における受信感度状況を段階的に把握できる構成である。このため、現在位置の受信感度が不良な場合、現在位置を基点として、どこに受信感度が良好な場所があるのか提示したり、該場所までユーザを効率よく案内したりすることができない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電波の受信状態が良好となる地点に電波受信装置を携帯するユーザを効率よく誘導することができる電波受信装置、および電波受信装置の制御方法を提供することにある。
本発明に係る電波受信装置は、上記した課題を解決するために、電波を受信し、受信した電波に基づく情報処理を実行する、利用者により携帯される電波受信装置であって、受信した電波の受信感度が良好か否か判定する判定手段と、当該電波受信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、上記判定手段により受信感度が良好と判定された場合、上記位置情報取得手段が取得した位置情報を受信感度良好位置情報として記憶する記憶装置と、受信した電波に基づく情報処理の実行時に、該電波の受信感度が上記判定手段において不良であると判定された場合、上記位置情報取得手段によって取得している位置情報と、上記記憶装置に記憶された受信感度良好位置情報との間の位置関係を示す位置関係情報を算出する位置関係算出手段と、上記位置関係算出手段によって算出された位置関係情報に基づき、受信感度が良好と判定された地点に当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させるための案内情報を出力する案内情報出力手段とを備えることを特徴とする。
ここで、受信する電波とは、例えば、テレビ放送、またはラジオ放送等の放送波、あるいは、通信を確立し通話を行うための通信電波等が挙げられる。また、電波に基づき出力される情報とは、受信する電波がテレビ放送の放送波である場合、映像と音声、ラジオ放送の放送波である場合は、音声となる。また、通話を行うための電波である場合は、通話の相手が発話した音声となる。
上記した構成によると、位置情報取得手段を備え、上記記憶装置に受信感度良好位置情報を記憶しているため、電波受信装置の位置情報と、電波の受信感度が良好となる地点の位置情報とを把握することができる。また、上記位置関係算出手段を備えるため、電波受信装置の位置情報と電波の受信感度が良好となる地点の位置情報との間の位置関係を把握することができる。
また、さらに案内情報出力手段を備えるため、電波受信装置の位置情報と電波の受信感度が良好となる地点の位置情報との間における位置関係から、電波受信装置を携帯する利用者を受信感度が良好と判定される地点に効率よく案内することができる。
したがって、本発明に係る電波受信装置は、電波の受信状態が良好となる地点に電波受信装置を携帯する利用者を効率よく誘導することができるという効果を奏する。
本発明に係る電波受信装置は、上記した構成において、上記位置情報取得手段は、上記判定手段により受信感度が良好と判定されている間に取得した位置情報を、受信感度良好位置情報として上記記憶装置に記憶するように構成されていてもよい。
上記した構成によると、受信感度が良好となると判定された地点の位置情報を収拾し、記憶装置に記憶させておくことができる。このため、予め、受信感度が良好となると判定された地点の位置情報を取得しておく必要がない。さらに、利用者の行動圏内に合わせた受信感度が良好となると判定された地点の位置情報を取得することができる。
本発明に係る電波受信装置は、上記した構成において、上記記憶装置には上記受信感度良好位置情報が複数記憶されており、上記位置関係算出手段は、複数の上記受信感度良好位置情報の中から、上記位置情報取得手段によって取得した当該電波受信装置の位置との距離が最短となる受信感度良好位置情報を選択し、この選択した受信感度良好位置情報と、当該電波受信装置の位置情報とから両者の位置関係を示す位置関係情報を算出するように構成されていてもよい。
上記した構成によると、上記位置関係算出手段が、電波受信装置の位置を示す位置情報と、その位置からの距離が最短となる受信感度良好位置情報とから両者の位置関係を示す位置関係情報を算出することができるため、上記利用者を最も近い電波の受信感度が良好な地点に案内することができる。このため、本発明に係る電波受信装置は、効率よく利用者を電波の受信感度が良好な地点まで案内することができる。
本発明に係る電波受信装置は、上記した構成において、上記位置情報取得手段は、所定の地点を初期位置として設定しており、上記位置情報取得手段によって取得される位置情報は、上記初期位置からの当該電波受信装置の変位を示す情報であるように構成されていてもよい。
上記した構成によると、上記位置情報取得手段によって取得される位置情報を、初期位置からの当該電波受信装置の変位を示す情報である。このため、例えば、GPS等によって現在の位置情報を特定する必要なく、任意に設定した地点を基準に、電波受信装置の位置を特定することができる。
本発明に係る電波受信装置は、上記した構成において、上記判定手段は、受信した電波の受信感度が良好か否かについて所定間隔ごとに判定し、その判定結果を受信状態情報として上記記憶装置に記憶しており、上記記憶装置に記憶された受信状態情報を参照して、受信した電波の受信感度が不良から良好に変化したと判定された場合、上記位置情報取得手段は、その地点を上記初期位置として設定するように構成されていてもよい。
上記した構成によると、位置情報取得手段は、受信した電波の受信感度が不良から良好に変化した地点を初期位置として設定することができる構成である。本発明に係る電波受信装置は、このように受信した電波の受信感度が不良から良好に変化した地点を初期位置として設定することができるため、電波の受信感度が良好な各地点との距離が大きくならず、発生する誤差を低減することができる。
本発明に係る電波受信装置は、上記した構成において、上記案内情報出力手段によって、上記位置関係情報に基づき出力される案内情報には、少なくとも、当該電波受信装置を携帯する利用者の位置を基準とした、該利用者を移動させる受信感度が良好と判定される地点までの方角、距離、および高低差を含むように構成されていてもよい。
上記構成によると案内情報として、少なくとも、電波受信装置を携帯する利用者の位置を基準とした、該利用者を移動させる受信感度が良好と判定される地点までの方角、距離、および高低差を含むため、利用者は受信感度が良好と判定される地点に到達するために必要な情報を得ることができる。
したがって、本発明に係る電波受信装置は、電波の受信状態が良好となる地点に電波受信装置を携帯する利用者を効率よく誘導することができる。
本発明に係る電波受信装置は、上記した構成において、受信する上記電波は、テレビの放送波であって、上記電波に基づく情報処理として、上記放送波を復調し音声信号と映像信号とを出力するテレビ放送出力部を備え、上記テレビ放送出力部が上記放送波を復調し音声信号と映像信号とを出力する際に、上記放送波の受信感度が上記判定手段において不良であると判定された場合、上記位置関係算出手段が、上記位置関係情報を算出するように構成されていてもよい。
本発明に係る電波受信装置は、上記した構成において、受信する上記電波は、他の通信装置との通信を確立し、該他の通信装置の利用者と通話を行うための電波であって、上記電波に基づく情報処理として、受信した上記電波を音声信号に変換して出力するとともに、入力された音声信号を変換して上記電波により他の通信装置に対して送信する通信処理部を備え、上記通信処理部が、受信した上記電波を音声信号に変換して出力するとともに、入力された音声信号を変換して上記電波により他の通信装置に対して送信する際に、該電波の受信感度が上記判定手段において不良であると判定された場合、上記位置関係算出手段が、上記位置関係情報を算出するように構成されていてもよい。
本発明に係る電波受信装置は、上記した構成において、上記案内情報出力手段は、上記位置関係情報に基づき、上記案内情報として、当該電波受信装置の位置と、当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させる、受信感度が良好と判定された地点との位置関係を示す情報を表示するように構成されていてもよい。
上記した構成によると、上記案内情報として、当該電波受信装置の位置と、当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させる、受信感度が良好と判定された地点との位置関係を示す情報を表示することができる。このため、表示された案内情報を参照して、利用者は、受信感度が良好と判定された地点にスムーズに移動することができる。
また、本発明に係る電波受信装置は、上記した構成において、上記案内情報出力手段は、当該電波受信装置の位置と、当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させる、受信感度が良好と判定された地点との間の距離に応じて、上記位置関係を示す情報を2次元表示または3次元表示のいずれかに切り替えて表示するように構成されている。
上記した構成によると、電波受信装置の位置と、受信感度が良好と判定された地点との間の距離に応じて両者の位置関係を2次元表示または3次元表示に切り替えることができる。例えば、両者の位置関係が所定の基準よりも小さい場合、3次元表示によりより詳細な情報を提供し、大きい場合は、2次元表示により3次元表示よりは情報量を低減させて、上記両者の位置関係をおおまかに表示させるなど、目的地(受信感度が良好と判定される地点)までの距離に応じて適切な表示を行うことができる。
また、本発明に係る電波受信装置は、上記した構成において、上記案内情報出力手段は、上記位置関係情報に基づき、上記案内情報として、当該電波受信装置の位置と、当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させる、受信感度が良好と判定された地点との位置関係を示す情報を音声により出力するように構成されていてもよい。
上記した構成によると、当該電波受信装置の位置と、受信感度が良好と判定された地点との位置関係を示す情報を音声により出力することができる。このため、電波受信装置が、例えば案内情報を表示するための表示装置を備えていない場合、あるいは、表示された案内情報を視聴できないような状態に利用者がある場合などであっても音声により適切に案内情報を利用者に提供することができる。
本発明に係る電波受信装置の制御方法は、上記した課題を解決するために、電波を受信し、受信した電波に基づく情報を出力する、利用者により携帯される電波受信装置の制御方法であって、受信した電波の受信感度が良好か否か判定する判定ステップと、上記判定ステップにより受信感度が良好と判定された場合、当該電波受信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、上記位置情報取得ステップにおいて取得された位置情報を受信感度良好位置情報として記憶する記憶ステップと、受信した電波に基づく情報を出力する際に、該電波の受信感度が上記判定ステップにおいて不良であると判定された場合、上記位置情報取得ステップによって取得している位置情報と、上記記憶ステップにおいて記憶された受信感度良好位置情報との間の位置関係を示す位置関係情報を算出する位置関係算出ステップと、上記位置関係算出ステップによって算出された位置関係情報に基づき、受信感度が良好と判定された地点に当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させるための案内情報を出力する案内情報出力ステップとを含むことを特徴とする。
ここで、受信する電波とは、例えば、テレビ放送、またはラジオ放送等の放送波、あるいは通信を確立し通話を行うための通信電波等が挙げられる。また、電波に基づき出力される情報とは、受信する電波がテレビ放送の放送波である場合、映像と音声、ラジオ放送の放送波である場合は、音声となる。また、通話を行うための電波である場合は、通話の相手が発話した音声となる。
上記した方法によると、位置情報取得ステップを含み、上記記憶装置に受信感度良好位置情報を記憶しているため、電波受信装置の位置情報と、電波の受信感度が良好となる地点の位置情報とを把握することができる。また、上記位置関係算出ステップを含むため、電波受信装置の位置情報と電波の受信感度が良好となる地点の位置情報との間の位置関係を把握することができる。
また、さらに案内情報出力ステップを含むため、電波受信装置の位置情報と電波の受信感度が良好となる地点の位置情報との間における位置関係から、電波受信装置を携帯する利用者を受信感度が良好と判定される地点に効率よく案内することができる。
したがって、本発明に係る電波受信装置の制御方法は、電波の受信状態が良好となる地点に電波受信装置を携帯する利用者を効率よく誘導することができるという効果を奏する。
本発明に係る電波受信装置は、以上のように、電波を受信し、受信した電波に基づく情報処理を実行する、利用者により携帯される電波受信装置であって、受信した電波の受信感度が良好か否か判定する判定手段と、当該電波受信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、上記判定手段により受信感度が良好と判定された場合、上記位置情報取得手段が取得した位置情報を受信感度良好位置情報として記憶する記憶装置と、受信した電波に基づく情報処理の実行時に、該電波の受信感度が上記判定手段において不良であると判定された場合、上記位置情報取得手段によって取得している位置情報と、上記記憶装置に記憶された受信感度良好位置情報との間の位置関係を示す位置関係情報を算出する位置関係算出手段と、上記位置関係算出手段によって算出された位置関係情報に基づき、受信感度が良好と判定された地点に当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させるための案内情報を出力する案内情報出力手段とを備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る電波受信装置は、電波の受信状態が良好となる地点に電波受信装置を携帯する利用者を効率よく誘導することができるという効果を奏する。
本発明に係る電波受信装置の制御方法は、以上のように、電波を受信し、受信した電波に基づく情報を出力する、利用者により携帯される電波受信装置の制御方法であって、受信した電波の受信感度が良好か否か判定する判定ステップと、上記判定ステップにより受信感度が良好と判定された場合、当該電波受信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、上記位置情報取得ステップにおいて取得された位置情報を受信感度良好位置情報として記憶する記憶ステップと、受信した電波に基づく情報を出力する際に、該電波の受信感度が上記判定ステップにおいて不良であると判定された場合、上記位置情報取得ステップによって取得している位置情報と、上記記憶ステップにおいて記憶された受信感度良好位置情報との間の位置関係を示す位置関係情報を算出する位置関係算出ステップと、上記位置関係算出ステップによって算出された位置関係情報に基づき、受信感度が良好と判定された地点に当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させるための案内情報を出力する案内情報出力ステップとを含むことを特徴とする。
したがって、本発明に係る電波受信装置の制御方法は、電波の受信状態が良好となる地点に電波受信装置を携帯する利用者を効率よく誘導することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図13を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係る携帯通信装置1は、デジタル放送の放送信号を受信し、デジタル放送を視聴する(TV放送受信機能)ことができるものである。また、他の通信端末と基地局を介して通信を確立させ、通話を行う(通話機能)ことができるものでもある。
また、詳細は後述するが、携帯通信装置1は、デジタル放送の放送波の受信感度が良好な場所に当該携帯通信装置1を携行するユーザを案内したり、携帯電話等の通信に用いられる電波(通信電波)の受信感度が良好な場所に該ユーザを案内したりすることができるように構成されている。
(携帯通信装置の構成)
ここで、図1および図2を参照して、本実施の形態に係る携帯通信装置1の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の概略構成を示すブロック図である。また、図2は、本発明の実施形態を示すものであり、情報格納装置17に記憶される情報の内容を示す図である。
ここで、図1および図2を参照して、本実施の形態に係る携帯通信装置1の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の概略構成を示すブロック図である。また、図2は、本発明の実施形態を示すものであり、情報格納装置17に記憶される情報の内容を示す図である。
まず、携帯通信装置1におけるテレビ放送受信機能に関する構成について説明する。
図1に示すように、携帯通信装置1は、アンテナ11を介してチューナ12が放送信号を受信し、デコーダー13にてこの放送信号を復調する。デコーダー13にて復調された放送信号は多重化されており、不図示の分離部によって映像信号および音声信号それぞれに分離される。分離された音声信号は、主制御部10からの制御指示に応じて、音声処理部22に出力され、映像信号は、主制御部10からの制御指示に応じて、映像処理部21に出力される。
音声処理部22は、音声信号をデコードし、スピーカ23から出力できる信号形式に変換する。そして、音声処理部22は、変換した音声信号を表示装置20に出力される映像信号と同期をとって、スピーカ23に出力する。
一方、映像処理部21は、映像信号をデコードし、表示装置20において適切に表示できるように映像信号のノイズを低減させたり、コントラストやシャープネス強度を調整したり、適切な表示サイズとなるように拡大または縮小したりするなど、画像処理を施す。映像処理部21において画像処理が施された映像信号は、音声処理部22から出力される音声信号と同期をとって映像信号を表示装置20に出力する。
なお、表示装置20は、例えば、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRTディスプレイ等によって実現できる。
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯通信装置1は、デジタル放送の放送信号を受信し、テレビ映像を表示装置20に表示させるとともに、音声をスピーカ23から出力することができる、いわゆるTV放送受信機能を実現する。なお、上記では、デジタル放送の受信を例に挙げ説明したが、受信する放送信号はデジタル放送に限定されるものではなく、アナログ放送であってもよい。
次に携帯通信装置1における通話機能に関する構成について説明する。
携帯通信装置1は、通信制御部25からの制御指示の下、通信用アンテナ24を介して、他の通信端末と通信を確立し通話を行うことができる。
送話する場合、音声処理部22は、主制御部10からの指示に応じてマイク26から入力された音声信号をアナログデータからデジタルデータに変換して当該携帯通信装置1において処理可能なデータ形式とする。そして、主制御部10からの制御指示の下、通信制御部25が音声信号を電波により送信可能か形式に変換し、通信用アンテナ24を介して出力する。
一方、受話の場合、通信制御部25は、通信用アンテナ24を介して受信した電波から音声信号を抽出する。そして、音声処理部22が、主制御部10からの制御指示の下、音声信号をデジタルデータからアナログデータに変換してスピーカ23から出力させる。
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯通信装置1は、他の通信装置と通信を確立させ通話を行う、いわゆる通話機能を実現する。
また、携帯通信装置1は、上記したアンテナ11、チューナ12、デコーダー13、表示装置20、映像処理部21、音声処理部22、スピーカ23、通信用アンテナ24、通信制御部25、およびマイク26に加え、さらに主制御部10、電波レベル算出部14、位置情報計測装置15、位置情報取得部16、情報格納装置17、位置情報算出部18、および位置情報案内部19を備えてなる構成である。
主制御部10は、当該携帯通信装置1における各部の各種制御および各種設定を行うものである。具体的には、主制御部10は、情報格納装置17に格納可能な位置情報数の最大値、後述する電波受信レベル測定用パラメータをチューナ12から取得するタイミング、表示装置20に表示させた表示案内の更新タイミング、2Dおよび3Dの切換え用閾値等の設定を行う。さらには、主制御部10は、携帯通信装置1の動作状態の変化の検知、および制御指示を行う。
電波レベル算出部14は、放送波の受信感度を判定する場合は、電波受信レベル測定用パラメータをチューナ12から取得し、該電波受信レベル用パラメータに基づき電波受信状態(OK/NG)を求める。なお、電波受信レベル測定用パラメータは、デジタル放送の放送信号の場合、該放送信号におけるテーブルの識別子などに含まれるパラメータである。アナログ放送の放送信号の場合、映像の同期信号に含まれるパラメータである。一方、電波レベル算出部14は、通信電波の受信感度を判定する場合、電波受信レベル測定用パラメータとして、基地局から受信する電波の受信感度を示す値を算出する。
上述のようにして電波受信状態を求めると、電波レベル算出部14は、求めた電波受信状態の結果を主制御部10に出力するとともに、情報格納装置17に受信状態情報43として記憶する。
位置情報計測装置15は、携帯通信装置1の任意の地点からの移動距離や、方角情報などの位置情報を求めるために利用する、各種の物理現象を計測するものである。具体的には、位置情報計測装置15は、携帯通信装置1の3軸(x軸、y軸、z軸)方向の加速度成分を測定する加速度センサ31、地磁気を検出することで現在地を基点とする方位を示す方角情報(全方位360°)を取得するための方位センサ32、および携帯通信装置1の姿勢を検出するために3軸方向それぞれの回転角を検出するための角速度センサ33を含んでいる。なお、全方位360°とは、東西南北といった単純な方角情報ではなく、360°の範囲でその度数により、詳細な方角情報を表現することを意味する。
位置情報計測装置15によって計測された計測結果は、位置情報取得部16に出力される。つまり、上記方位センサ32によって、携帯通信装置1が向いている方位を、加速度センサ31によって携帯通信装置1の姿勢角(傾斜角)、および3軸それぞれの軸方向における加速度を検出する。角速度センサ33は、移動時における携帯通信装置1の水平面からの姿勢角等を検出する。本実施の形態に係る携帯通信装置1では、これら加速度センサ31、方位センサ32、および角速度センサ33の検出結果から、任意の初期位置を基準にした相対的な位置情報[a(x軸),b(y軸),c(z軸),360°全方位(方角)]を求めることができる。つまり、この位置情報は、初期位置からの携帯通信装置1の変位を示す情報である。
また、位置情報計測装置15による計測結果には、ノイズやドリフトなどによって、測定誤差を含む。このため、位置情報計測装置15はこの測定誤差の補正処理を行ことができるようになっている。つまり、携帯通信装置1が静止状態にある場合であっても、位置情報計測装置15の測定結果の値は時間経過と共に自己変動することが知られており、上記ドリフトとはこの変動量を意味する。
位置情報取得部16は、主制御部10からの制御指示に応じて、位置情報計測装置15から上記計測結果を取得し、情報格納装置17に格納するものである。
情報格納装置17は、読み書き可能な不揮発性の記録媒体であり、位置情報取得部16によって、図2に示すように任意の初期位置の位置情報(初期化位置情報41)、ならびに電波受信状態が良好な地点の位置情報(受信良好位置情報42)が記憶される。さらにまた、情報格納装置17には、受信状態情報43も記憶されている。この受信状態情報43は、前回受信した電波受信レベル用パラメータに基づき判定された、電波の受信状態の良否を示す情報である。
位置情報算出部18は、現在地の位置情報Qと電波受信状態が良好な地点の位置情報とを求め、現在地から直線距離で最も近い電波受信状態が良好な地点との位置関係を位置関係情報44として求めるものである。位置情報算出部18は、求めたこの位置関係情報44と、現在地の位置情報Qと、該現在位置から最も近い電波受信状態が良好な地点の位置情報(受信良好位置情報42)とを位置情報案内部19に出力する。
位置情報案内部19は、当該携帯通信装置1のユーザ(利用者)を、現在地から直線距離で最も近い電波受信状態が良好な地点に誘導するための情報を生成するものである。本実施形態では、上記利用者を放送波の受信状態が良好な地点に誘導する場合、該電波受信状態が良好な地点に誘導するための情報を表示装置20にて表示できるように表示データを生成する。そして、位置情報案内部19は、生成した表示データを映像処理部21に出力する。映像処理部21に出力された表示データは、表示装置20にて表示される。
一方、上記利用者を通信電波の受信状態が良好な地点に誘導する場合、該電波受信状態が良好な地点に誘導するための情報をスピーカ23から出力できるように音声データを生成する。そして、位置情報案内部19は、生成した音声データを音声処理部22に出力する。音声処理部22に出力された音声データは、スピーカ23から出力される。
なお、主制御部10、アンテナ11、チューナ12、デコーダー13、表示装置20、映像処理部21、音声処理部22、およびスピーカ23によって本発明のテレビ放送出力部を実現する。また、主制御部10、通信用アンテナ24、通信制御部25、音声処理部22、スピーカ23、およびマイク26によって本発明の通信処理部を実現する。
(誘導処理)
次に上記した構成を有する携帯通信装置1における誘導処理について、図3から図13を参照して説明する。
次に上記した構成を有する携帯通信装置1における誘導処理について、図3から図13を参照して説明する。
まず、図3を参照して誘導処理の主な処理の流れを説明する。図3は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1における誘導処理の処理フローを示すフローチャートである。携帯通信装置1は、デジタル放送の放送波の受信状況が良好な地点、および通信電波の受信状況が良好な地点にユーザを案内することができるが、誘導処理の説明では、便宜上、デジタル放送の放送波の受信状況が良好な地点にユーザを案内する場合を例に挙げて説明する。
まず、携帯通信装置1は、誘導処理を開始する。図3において、誘導処理を開始するタイミングは、携帯通信装置1が起動した直後、もしくはTV放送受信機能を終了した直後である。誘導処理が開始されると、主制御部10は、まず、該誘導処理に係る各種設定を行う(ステップS11、これ以降S11と称する)。この設定処理の詳細については後述する。設定処理が完了すると、主制御部10は、電波レベル算出部14から電波受信状態(OK/NG)に関する情報を取得し、電波受信状態、ここでは放送波の受信状態がOK(良好)か、NG(不良)かについて判定する(S12)。なお、本実施の形態に係る携帯通信装置1は、TV放送受信機能の実行の有無に関わらず、放送波の受信を定期的に実行するように構成されている。そして、この定期的に実行する放送波の受信により、放送波の受信状態がOK(良好)か、NG(不良)かについて電波レベル算出部14が一定期間ごとに判定することができる。
ここで、ステップS12において「YES」の場合とは、例えば、TV放送受信機能を動作させることが可能な地点に、現在、携帯通信装置1があることを意味する。逆に、ステップS12において「NO」の場合とは、TV放送受信機能を動作させることが不可能な地点に、現在、携帯通信装置1があることを意味する。
電波受信状態がOKであると判定した場合(ステップS12において「YES」)、主制御部10は当該携帯通信装置1の機能の実行状態を確認する。そして、電波の受信を必要とする機能、ここではTV放送受信機能を実行しているか否か判定する(S13)。このステップS13において「NO」の場合とは、ユーザからの指示に応じて、TV放送受信機能が終了している状態にあることを主制御部10が検知していることを意味する。逆に、ステップS13において「YES」の場合とは、ユーザからの指示に応じて、例えばTV放送受信機能を起動させた状態にあることを主制御部10が検知していることを示す。
このステップS13の判定において「NO」の場合、主制御部10は、情報格納装置17に記憶した受信状態情報43を参照して、例えば前回の電波の受信状態を確認する(S14)。
ここで、前回の電波の受信状態が不良だった場合(ステップS14において「NO」)、主制御部10は、位置情報取得部16に指示して、初期化処理を実行させる(S15)。ここでの初期化処理の詳細については後述する。
なお、上記のように現在の電波受信状態が良好(OK)(ステップS12において「YES」)かつ、電波の受信を必要とする機能、ここではTV放送受信機能が動作していない(ステップS13において「NO」)、かつ、前回の電波受信状態が不良(NG)(ステップS14において「NO」)である場合とは、携帯通信装置1が起動後、初めて電波受信状態がOKになった場合、あるいはTV放送受信機能の終了後において、初めて電波受信状態が良好(OK)になった場合の2通りが想定できる。
上記の2通りの場合についてより図7を参照して具体的に説明すれば、以下のようになる。図7は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の移動経路の一例を示す図である。
すなわち、携帯通信装置1が起動後、初めて電波受信状態がOKになった場合とは、例えば図7における地点Mで携帯通信装置1を起動させ、地点Nに移動した場合である。一方、TV放送受信機能の終了後において、初めて電波受信状態が良好(OK)になった場合とは、例えば、地点N+2でTV放送受信機能を実行、終了させた状態から、しばらくの間、電波受信が不良なエリアである地点P、地点P+1、・・・を移動し、電波受信良好エリアにある地点Rに移動した場合である。
このように本実施の形態に係る携帯通信装置1では、電波受信が不良なエリアから良好なエリアに入った最初の地点、(図7では地点Nまたは地点R等)を初期位置とし、該地点にて、ステップS15の初期化処理を行う。
そして、電波レベル算出部14が電波受信レベル測定用パラメータをチューナ12から取得するタイミングになると、再び、ステップS12の判定処理から繰返す。なお、電波受信レベル用測定パラメータとは、チューナ12または通信制御部25から電波レベル算出部14が取得するパラメータであって、該パラメータには電波の受信状態に関する情報が含まれている。
一方、現在の電波受信状態がOK(ステップS12において「YES」)、かつTV放送受信機能を実行していない(ステップS13において「NO」)、かつ前回の電波受信状態がOK(ステップS14において「YES」)の場合、主制御部10は、位置情報取得部16に指示して位置情報取得処理(1)を実行させる(S16)。
つまり、ステップS12において「YES」、かつステップS13において「NO」、かつステップS14において「YES」の場合とは、現在の電波状態も、前回の電波状態もともに良好な場合で、現在、TV放送受信機能を実行していない状態にある場合である。例えば、図7を参照して具体的に説明すると、電波受信良好エリアにある地点N+1にてTV放送受信機能を実行し、その機能の終了後に地点N+2に移動した場合などである。このように、移動先でも引き続き電波の受信状態が良好な場合、その移動先の位置情報を取得しておくために、ステップS16で位置情報取得処理(1)を実行する。なお、この位置情報取得処理(1)の詳細については後述する。
一方、現在の電波受信状態がNG(ステップS12において「NO」)であり、位置情報計測装置15の初期化処理が完了していない(ステップS17において「NO」)、もしくは、位置情報計測装置15の初期化が完了しているが(ステップS17において「YES」)、電波の受信(放送波の受信)を必要とする機能、例えばTV放送受信機能を実行していないと判定した場合(S18において「NO」)、電波レベル算出部14が電波受信レベル測定用パラメータをチューナ12から取得するタイミングで、ステップS12からの処理を繰返す。
一方、ステップS18において「YES」の場合、主制御部10は、位置情報取得部16に指示して位置情報取得処理(2)を実行させる(S19)。ここで、ステップS12において「NO」の場合であって、ステップS17、S18ともに「YES」の場合とは、電波の受信状態が不良(NG)となる環境下で、TV放送受信機能などの電波受信を必要とする機能を実行させた場合である。この位置情報取得処理(2)により携帯通信装置1の現在地の位置情報を取得する。なお、位置情報取得処理(2)についての詳細は後述する。
ステップS19における位置情報取得処理(2)において、位置情報取得部16が現在地の位置情報を取得すると、位置情報算出部18が該位置情報に基づき、現在地から最も直線距離が短い電波受信状態が良好な地点との位置関係を示す位置関係情報44を求めるため、位置関係情報算出処理を実行する(S20)。なお、この位置関係情報算出処理の詳細についても後述する。
ステップS20における位置関係情報算出処理において、位置情報算出部18が、位置関係情報44を算出すると、位置情報案内部19は、携帯通信装置1を保持するユーザを現在地から電波の受信状態が良好な地点へと誘導する案内処理を実行する(S21)。なお、この案内処理の詳細については後述する。位置情報案内部19は、上記案内処理を終了すると、電波レベル算出部14が電波受信レベル測定用パラメータをチューナ12から取得するタイミングになるとステップS12からの処理を繰返す。つまり、電波の受信状況を確認し、受信状態が悪い間、すなわちステップS12において「YES」で初期化処理をすでに完了させており、TV放送受信機能を実行している間は、その時点での位置情報を取得し、受信状態が良好な地点へと誘導するように案内処理が繰返される。
一方、現在の電波受信状態が良好(OK)(ステップS12において「YES」)となり、電波の受信を必要とする機能を実行する場合(ステップS13において「YES」)、主制御部10は、位置情報案内部19に案内処理を停止するように指示する。そして、位置情報案内部19は、主制御部10からの指示に応じて、案内処理を停止する(S22)。なお、案内停止処理の詳細については後述する。
(設定処理)
次に、上述したステップS11に示す設定処理の詳細について図4を参照して説明する。図4は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の設定処理を説明するフローチャートである。
次に、上述したステップS11に示す設定処理の詳細について図4を参照して説明する。図4は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の設定処理を説明するフローチャートである。
誘導処理が開始されると、主制御部10は、該誘導処理に係る各種設定を行う。各種設定として、主制御部10は、情報格納装置17に記録可能な位置情報(初期化位置情報41と受信良好位置情報42)の最大値を設定する(ステップS31)。すなわち、携帯通信装置1では、所定の条件下で位置情報取得処理(1)を行い、携帯通信装置1の現在の位置情報、すなわち初期化位置からの移動距離および携帯通信装置1の方角情報を逐次取得するように構成されている。このため、この位置情報の記録可能な数の最大値を設定し、記録される位置情報の数がこの最大値に達した場合、新たな位置情報を加える際に、最も古い位置情報を削除する。
次に、主制御部10は、電波レベル算出部14がチューナ12から電波受信レベル測定用パラメータを取得するタイミングを設定する(S32)。なお、電波受信レベル測定用パラメータを取得するタイミングを設定するとは、例えば、定期的に電波受信レベル測定用パラメータを取得できるよう、その周期を設定することである。なお、受信レベル測定用パラメータを取得するタイミングを設定方法はこれに限定されるものではなく、所定の距離だけ携帯通信装置1が移動した場合に電波受信レベル測定用パラメータを取得できるよう、その携帯通信装置1の移動距離を設定する構成としてもよい。なお、位置情報取得部16が、位置情報計測装置15からその検出結果を取得するタイミングは、この電波受信レベル測定用パラメータの取得タイミングと同期する。
さらに主制御部10は、現在位置から最も近い、受信状態が良好な地点まで、携帯通信装置1のユーザを案内するための案内情報の更新タイミングを設定する(S33)。なお、本実施の形態に係る携帯通信装置1は、放送波の受信状態が良好な地点にユーザを案内する場合、この案内情報を、表示装置20に表示することでユーザに提供されるように構成されている。一方、通信電波の受信感度が良好な地点にユーザを案内する場合、この案内情報を、スピーカ23から音声として出力することでユーザに提供されるように構成されている。
また、上記案内情報の更新タイミングの設定とは、例えば、定期的に該案内情報を更新するように、その周期を設定することである。なお、上記案内情報の更新タイミングの設定方法はこれに限定されるものではなく、所定の距離だけ携帯通信装置1が移動した場合に案内情報を更新するように、その携帯通信装置1の移動距離を設定する構成としてもよい。ただし、上記した受信レベル測定用パラメータの取得タイミングに同期して案内情報が更新される構成であってもよい。
また、本実施の形態に係る携帯通信装置1では、案内情報を表示装置20に表示させて提示する場合、その表示を2Dまたは3Dに切り替えることができるようになっている。そこで、主制御部10は、2Dと3Dとの切替えを規定する閾値(2D/3D切替え用閾値)を設定する(S34)。
以上のようにして、主制御部10は、ステップ11に示す設定処理を実行する。
(初期化処理)
次に、ステップS15に示す初期化処理について図5を参照して詳細に説明する。図5は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1における初期化処理を説明するフローチャートである。
次に、ステップS15に示す初期化処理について図5を参照して詳細に説明する。図5は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1における初期化処理を説明するフローチャートである。
この初期化処理は、上述したように所定条件下、すなわち、現在の電波受信状態が良好(S12において「YES」)で、かつ電波の受信を必要とする機能を実行しておらず(S13において「NO」)、前回の電波の受信状態が良好ではない場合(S14において「NO」)のときに実行される。
すなわち、主制御部10からの制御指示の下、位置情報取得部16は位置情報計測装置15における計測結果と情報格納装置17に記憶した位置情報(初期化位置情報41および受信良好位置情報42)とを初期化する(S41)。この位置情報計測装置15の初期化において実行される処理は、該位置情報計測装置15として使用するセンサの仕様に準拠することとなる。一方、情報格納装置17における位置情報の初期化とは、格納されている位置情報(初期化位置情報41および受信良好位置情報42・・・)を全て情報格納装置17から消去することである。
次に、位置情報取得部16は位置情報計測装置15から初期化地点Nにおける携帯通信装置1が向いている方角情報を取得する(S42)。すなわち、360°の範囲でその度数により表現される、詳細な方角情報を取得する。なお、本実施形態では、説明の便宜上、これ以降において初期化処理を行った地点を初期化地点Nとする。
このように、位置情報計測装置15および情報格納装置17を初期化し、初期化地点Nにおける携帯通信装置1の方角情報を取得すると、初期化地点Nの位置情報(初期化位置情報41)として[0(x軸),0(y軸),0(z軸),360°全方位(方角)]を情報格納装置17に格納する(S43)。
(位置情報取得処理(1))
次に、ステップS16に示す位置情報取得処理(1)について図6を参照して説明する。図6は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の位置情報取得処理(1)を説明するフローチャートである。
次に、ステップS16に示す位置情報取得処理(1)について図6を参照して説明する。図6は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の位置情報取得処理(1)を説明するフローチャートである。
この位置情報取得処理(1)は、上述したように下記の所定条件下で実行される。
すなわち、現在の電波受信状態が良好(S12において「YES」)で、かつ電波の受信を必要とする機能を実行しておらず(S13において「NO」)、前回の電波の受信状態も良好である場合(S14において「YES」)に実行される。
すなわち、この所定条件は、電波の受信を必要とする機能を実行していない間であり、現在も前回も電波の受信状態が良好な(OK)場合を示している。したがって、この位置情報取得処理(1)により、電波の受信状態が良好な地点に関する位置情報(受信良好位置情報42)を取得することができる。この位置情報取得処理(1)は、位置情報取得部16によって以下のように実行される。
位置情報取得部16が位置情報計測装置15から、初期化地点Nからの移動距離情報(x軸、y軸、z軸)を取得する(S51)。位置情報取得部16は、位置情報計測装置15から取得した3軸(x軸、y軸、z軸)方向の加速度成分を2回積分することで、移動距離を算出する。なお、上記移動距離情報には算出した3軸方向の移動距離が含まれている。算出した移動距離は位置情報計測装置15におけるノイズやドリフトなどによって、測定誤差が発生するが、位置情報計測装置15は一般に知られている測定誤差の補正処理を有しておりこの補正誤差を補正した値を位置情報取得部16に出力する。
ステップS51の次に、位置情報取得部16は位置情報計測装置15から携帯受信装置が向いている方角情報(360°全方位)を取得する(S52)。
このように、上記移動距離情報と方角情報を位置情報計測装置15から取得すると、位置情報取得部16は、初期化地点Nからの移動地点N+1の位置情報であり、電波の受信状態が良好な地点の位置情報として移動地点N+1の位置情報N+1[a1(x軸),b1(y軸),c1(z軸),360°全方位(方角)]を情報格納装置17に格納する(S53)。そして、電波レベル算出部14が電波受信レベル測定用パラメータをチューナ12から取得するタイミングになると、再びステップS12から繰返し、上記所定条件に変更な無い限り、移動地点の位置情報(N+2、N+3、・・・N+n)を取得し、情報格納装置17に設定された最大値の範囲内で記憶していく。
(位置情報取得処理(2))
次に、ステップS19に示す位置情報取得処理(2)について図8を参照して説明する。図8は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の位置情報取得処理(2)を説明するフローチャートである。
次に、ステップS19に示す位置情報取得処理(2)について図8を参照して説明する。図8は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の位置情報取得処理(2)を説明するフローチャートである。
この位置情報取得処理(2)は、上述したように下記の所定条件下で実行される。すなわち、現在の電波受信状態が不良であり、初期化処理が完了し(S17において「YES」)、電波受信を必要とする機能を実行している場合(S18において「YES」)のときに実行される。
この所定条件では、電波の受信状態が不良の状態で電波の受信が必要な機能を実行している場合を示しており、この位置情報取得処理(2)により、電波の受信状態が良好な地点に誘導するために現在地の位置情報を取得する。なお、本実施形態では、説明の便宜上、現時点の位置情報を位置情報Qと称することとする。
この位置情報取得処理(2)は、位置情報取得処理(1)と比較して、該位置情報取得処理(1)のステップS53の代わりにステップS63、すなわち、上記位置情報Qを位置情報算出部18に出力する点を除けば、残りのステップについては同様である。したがって、位置情報取得処理(2)の処理の流れについての説明は省略する。ただし、位置情報取得処理(2)にて取得した位置情報Qは、位置情報取得処理(1)にて取得した移動地点N+1、N+2、N+3・・・の位置情報とは異なり、電波の受信状態が良好な地点を示す情報ではない。
(位置関係情報算出処理)
次に、ステップS20に示す位置関係情報算出処理について図9を参照して説明する。図9は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の位置関係情報算出処理を説明するフローチャートである。
次に、ステップS20に示す位置関係情報算出処理について図9を参照して説明する。図9は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の位置関係情報算出処理を説明するフローチャートである。
ステップS19の位置情報取得処理(2)により取得された現在の位置情報Q[aq(x軸),bq(y軸),cq(z軸),360°全方位(方角)]を位置情報算出部18が受信すると、位置情報算出部18は情報格納装置17に格納された位置情報(受信良好位置情報42・・・)の中から、現在地(現在の位置情報Q)から最も直線距離が短い受信良好位置情報42を取得する(S71)。なお、本実施形態では、最も直線距離が短い地点の受信良好位置情報42を、説明の便宜上、位置情報N+2([a2(x軸),b2(y軸),c2(z軸),360°全方位(方角)])とする。
位置情報算出部18は、現在地(現在の位置情報Q)から最も直線距離が短い地点の受信良好位置情報42である位置情報N+2は、ピタゴラスの定理を使用することで算出する。また、この直線距離算出に使用する成分を、2軸(x軸、y軸)としてもよいし、3軸(x軸、y軸、z軸)としてもよい。ただし、地形の高低さも含め最短距離となる受信良好位置情報を求める場合は、3軸から最短距離を求めることが好ましい。
ステップS71によって、最も直線距離が短い受信良好位置情報42(位置情報N+2)を取得すると、位置情報算出部18は、この位置情報N+2と現在の位置情報Qとの間の位置関係を示す位置関係情報44([360°全方位(方角),直線距離,高低差(z軸)])を算出する(S72)。なお、位置情報算出部18は、直線距離については、ステップS71にて求めた値を用いる。高低差(z軸)については、現在の位置情報Qの、z軸成分の値から地点N+2のz軸成分の値を減算することで求めることができる。
以上のようにして位置情報算出部18は、最も直線距離が短い受信良好位置情報42(位置情報N+2)と現在の位置情報Qとの間の位置関係を示す位置関係情報44([360°全方位(方角),直線距離,高低差(z軸)])を算出すると、現在の位置情報Qと位置情報N+2とともに、この算出結果を、位置情報案内部19に送信する。
(案内処理)
次にステップS21に示す、位置情報案内部19による案内処理について図10を参照して説明する。図10は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の案内処理を説明するフローチャートである。
次にステップS21に示す、位置情報案内部19による案内処理について図10を参照して説明する。図10は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の案内処理を説明するフローチャートである。
まず、位置情報案内部19が、位置情報算出部18から現在地の位置情報Q[aq(x軸),bq(y軸),cq(z軸),360°全方位(方角)]、現在地から最も直線距離が近い電波受信状態が良好な地点N+2の位置情報[a2(x軸),b2(y軸),c2(z軸), 360°全方位(方角)]および、位置関係情報44([360°全方位(方角),直線距離,高低差(z軸)])を受信すると、現在地から最も直線距離が近い電波受信状態が良好な地点N+2への案内を開始する(S81)。
案内を開始する際、位置情報案内部19は、位置関係情報44に含まれる直線距離が、設定した2D/3D切替え用閾値より大きいか否か判定する(S82)。
このステップS82の判定において、上記直線距離が2D/3D切替え用閾値よりも大きいと判定した場合(S82において「YES」)、現在地の位置情報Q、現在地から最も直線距離が短い電波受信状態が良好な地点の位置情報N+2、および位置関係情報44を2Dで表示する(S83)。具体的には、図11に示すように表示画面を2分割し、その左半分をテレビ画面の表示領域、その右半分を誘導画面の表示領域として表示させる。また、誘導画面は、その略中心位置に到達目的地となる地点N+2を示す点が配置され、該地点N+2と現在地との相対的な位置関係が表示される。また、誘導画面の右上には、位置関係情報44の内容が表示される。
一方、ステップS82の判定において、上記直線距離が2D/3D切替え用閾値以下と判定した場合(S82において「NO」)、現在地の位置情報Q、現在地から最も直線距離が短い電波受信状態が良好な地点の位置情報N+2、および位置関係情報44を3Dで表示する(S84)。具体的には、図12に示すように表示画面を2分割し、その左半分をテレビ画面の表示領域、その右半分を誘導画面の表示領域として表示させる。また、誘導画面は、3D画像によって立体的に現在地と地点N+2との位置関係を示すように表示される。また、誘導画面の右上には、位置関係情報44の内容が表示される。
このように、誘導画面の表示が完了すると、位置情報案内部19は、表示案内の更新タイミングまで待ちうけ(S85)、該更新タイミグになるとステップS12に戻り処理を繰返す。
以上のように携帯通信装置1は、電波受信装置の位置と、受信感度が良好と判定された地点との間の距離に応じて両者の位置関係を2D(2次元表示)または3D(3次元表示)に切り替えることができる。このため、例えば、両者の位置関係が所定の基準よりも小さい場合、3Dによりより詳細な情報を提供し、大きい場合は、2Dにより3Dよりは情報量を低減させて、上記両者の位置関係をおおまかに表示させるなど、目的地(受信感度が良好と判定される地点)までの距離に応じて適切な表示を行うことができる。
(案内停止処理)
次に、図13を参照して、ステップS22に示す上記で実行した案内処理の停止処理(案内停止処理)の詳細について説明する。図13は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の案内停止処理を説明するフローチャートである。
次に、図13を参照して、ステップS22に示す上記で実行した案内処理の停止処理(案内停止処理)の詳細について説明する。図13は、本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信装置1の案内停止処理を説明するフローチャートである。
本実施の形態に係る誘導処理が実行され、電波受信を必要とする機能の実行指示を受けた場合(ステップS13において「YES」)、主制御部10からの指示に応じて位置情報案内部19は、ユーザの案内表示を停止する(S91)。位置情報案内部19によりユーザの案内表示が停止されると、主制御部10は、当該携帯通信装置1におけるTV放送受信機能の動作を許可する(S92)。
このようにして案内停止処理が実行されると、本実施の形態に係る誘導処理は終了される(END)。
以上のように、本実施の形態に係る携帯通信装置1では、TV放送受信機能を有する携帯通信装置1を保持するユーザを、電波受信状態が良好な地点へと誘導することが可能となる。
なお、上記では、説明の便宜上、デジタル放送の放送波の受信状況が良好な地点にユーザを案内する場合を例に挙げて説明したがこれに限定されるものではなく、通話電波の受信状況が良好な地点にユーザを案内する構成とすることもできる。
ただし、通話電波の受信状況が良好な地点にユーザを案内する場合、放送波の受信状況が良好な地点にユーザを案内する場合と比較して下記の点で異なる。
すなわち、ステップS21に示す案内処理において位置情報案内部19が音声により案内を行うように、案内情報を生成し、音声処理部22に出力する点と、ステップS22に示す案内停止処理において、案内処理の停止後に主制御部10が通話機能を許可する点とで異なる。つまり、本実施の形態に係る携帯通信装置1では、通話機能を使用することを目的とするユーザは、表示画面を見ないことも想定されるため、音声案内により案内処理を行う構成となっている。
なお、上記音声案内は、位置情報案内部19からの指示に応じて、例えば、「電波受信状況が良好なエリア、現在地から北東(方角)へ5m(距離)の地点へ移動して下さい。」等の音声を、スピーカ23から出力させる。なお、音声案内の内容は、携帯通信装置1の形態、種類、ターゲットとなるユーザ等によって様々な音声の出力表現が考えられる。
さらにまた、現在地の位置情報Q[aq(x軸),bq(y軸),cq(z軸),360°全方位(方角)]と、現在地から最も直線距離が短い電波受信状態が良好な地点N+2の受信良好位置情報42([a2(x軸),b2(y軸),c2(z軸),360°全方位(方角)])も音声で出力し、より詳細な案内を行う構成であってもよい。
以上のように本実施の形態に係る携帯通信装置1では、ユーザを電波受信状態が良好な地点へと効率よく誘導することが可能である。
本実施の形態に係る携帯通信装置1では、現在地から最も近い電波受信状態が良好な地点まで距離が2D/3D切替え閾値よりも大きいか否かに応じて2D表示と3D表示とを切り替えて表示する構成であった。しかしながら、誘導画面の描画速度向上を優先させ、誘導画面を常に2Dで表示する構成であってもよい。
また、本実施の形態に係る携帯通信装置1では、誘導画面の表示例として図11および図12を例に挙げ説明したが、当然、これらの表示例に限定されるものではなく、これら2つ以外にも携帯通信装置1の形態、種類、ターゲットとなる利用者などによって様々な表示とすることができる。
なお、上記では放送波の受信状況が良好な地点に携帯通信装置1を保持するユーザを案内する場合、表示装置20に誘導画面を表示させて案内する構成であった。一方、通話電波の受信状況が良好な地点に携帯通信装置1を保持するユーザを案内する場合、スピーカ23から音声で案内情報を出力する構成であった。しかしながら、ユーザを誘導するための情報の表現方法はこれらに限定されるものではない。例えば、放送波の受信状況が良好な地点にユーザを案内する場合、スピーカ23から音声で案内情報を出力させ、逆に通話電波の受信状況が良好な地点にユーザを案内する場合、表示装置20に案内情報を表示させる構成としてもよい。
また、上記では、携帯通信装置1におけるテレビ放送の放送波および通話電波の受信状態の良否について判定し、受信状態の良い地点に誘導する構成について説明した。しかしながら、携帯通信装置1が、FMラジオまたはAMラジオを受信するラジオ受信機能を有している場合、このラジオの電波の受信状態の良否を判定し、受信状態の良い地点に誘導する構成としてもよい。
あるいは、携帯通信装置1が、無線LAN等により他の端末装置と通信可能に接続されている場合、この無線通信における電波の受信状態の良否について判定し、受信状態の良い地点に誘導する構成としてもよい。
また、本実施の形態に係る携帯通信装置1では、現在受信した電波の受信状態も、前回受信した電波の受信状態もともに良好であり、電波の受信を必要とする機能の実行が停止されている場合に限り位置情報取得処理1を実行する構成であった。しかしながら、位置情報取得処理1を実行する条件はこれに限定されるものではない、例えば、現在受信した電波の受信状態も、前回受信した電波の受信状態もともに良好でありさえすれば、電波の受信を必要とする機能を実行している場合であっても、位置情報取得処理(1)を実行する構成としてもよい。
また、携帯通信装置1が備える各部、特に電波レベル算出部14、位置情報取得部16、位置情報算出部18、位置情報案内部19、映像処理部21、および音声処理部22は、ハードウェアロジックによって構成されるものであってもよいし、ソフトウェアによって実現されるものであってもよい。例えば、主制御部10がCPU(central processing unit)等により構成される場合、このCPUが、不図示のROMに記憶したプログラムを不図示のRAM等に読出し実行することで上記した各部をソフトウェアによって実現することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、電波の受信状態が良好となる地点に電波受信装置(携帯通信装置1)を携帯する利用者を効率よく誘導することができる。このため、電波を受信し、受信した電波に基づく処理を行う技術全般に利用することができる。
1 携帯通信装置(電波受信装置)
10 主制御部(テレビ放送出力部・通信処理部)
11 アンテナ(テレビ放送出力部)
12 チューナ(テレビ放送出力部)
13 デコーダー(テレビ放送出力部)
14 電波レベル算出部(判定手段)
15 位置情報計測装置
16 位置情報取得部(位置情報取得手段)
17 情報格納装置(記憶装置)
18 位置情報算出部(位置関係算出手段)
19 位置情報案内部(案内情報出力手段)
20 表示装置(テレビ放送出力部)
21 映像処理部(テレビ放送出力部)
22 音声処理部(テレビ放送出力部・通信処理部)
23 スピーカ(テレビ放送出力部・通信処理部)
24 通信用アンテナ(通信処理部)
25 通信制御部(通信処理部)
26 マイク(通信処理部)
31 加速度センサ
32 方位センサ
33 角速度センサ
42 受信良好位置情報(受信感度良好位置情報)
43 受信状態情報
44 位置関係情報
10 主制御部(テレビ放送出力部・通信処理部)
11 アンテナ(テレビ放送出力部)
12 チューナ(テレビ放送出力部)
13 デコーダー(テレビ放送出力部)
14 電波レベル算出部(判定手段)
15 位置情報計測装置
16 位置情報取得部(位置情報取得手段)
17 情報格納装置(記憶装置)
18 位置情報算出部(位置関係算出手段)
19 位置情報案内部(案内情報出力手段)
20 表示装置(テレビ放送出力部)
21 映像処理部(テレビ放送出力部)
22 音声処理部(テレビ放送出力部・通信処理部)
23 スピーカ(テレビ放送出力部・通信処理部)
24 通信用アンテナ(通信処理部)
25 通信制御部(通信処理部)
26 マイク(通信処理部)
31 加速度センサ
32 方位センサ
33 角速度センサ
42 受信良好位置情報(受信感度良好位置情報)
43 受信状態情報
44 位置関係情報
Claims (12)
- 電波を受信し、受信した電波に基づく情報処理を実行する、利用者により携帯される電波受信装置であって、
受信した電波の受信感度が良好か否か判定する判定手段と、
当該電波受信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
上記判定手段により受信感度が良好と判定された場合、上記位置情報取得手段が取得した位置情報を受信感度良好位置情報として記憶する記憶装置と、
受信した電波に基づく情報処理の実行時に、該電波の受信感度が上記判定手段において不良であると判定された場合、上記位置情報取得手段によって取得している位置情報と、上記記憶装置に記憶された受信感度良好位置情報との間の位置関係を示す位置関係情報を算出する位置関係算出手段と、
上記位置関係算出手段によって算出された位置関係情報に基づき、受信感度が良好と判定された地点に当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させるための案内情報を出力する案内情報出力手段とを備えることを特徴とする電波受信装置。 - 上記位置情報取得手段は、上記判定手段により受信感度が良好と判定されている間に取得した位置情報を、受信感度良好位置情報として上記記憶装置に記憶することを特徴とする請求項1に記載の電波受信装置。
- 上記記憶装置には上記受信感度良好位置情報が複数記憶されており、
上記位置関係算出手段は、複数の上記受信感度良好位置情報の中から、上記位置情報取得手段によって取得した当該電波受信装置の位置との距離が最短となる受信感度良好位置情報を選択し、この選択した受信感度良好位置情報と、当該電波受信装置の位置情報とから両者の位置関係を示す位置関係情報を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の電波受信装置。 - 上記位置情報取得手段は、所定の地点を初期位置として設定しており、
上記位置情報取得手段によって取得される位置情報は、上記初期位置からの当該電波受信装置の変位を示す情報であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電波受信装置。 - 上記判定手段は、受信した電波の受信感度が良好か否かについて所定間隔ごとに判定し、その判定結果を受信状態情報として上記記憶装置に記憶しており、
上記記憶装置に記憶された受信状態情報を参照して、受信した電波の受信感度が不良から良好に変化したと判定された場合、上記位置情報取得手段は、その地点を上記初期位置として設定することを特徴とする請求項4に記載の電波受信装置。 - 上記案内情報出力手段によって、上記位置関係情報に基づき出力される案内情報には、少なくとも、当該電波受信装置を携帯する利用者の位置を基準とした、該利用者を移動させる受信感度が良好と判定される地点までの方角、距離、および高低差を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電波受信装置。
- 受信する上記電波は、テレビの放送波であって、
上記電波に基づく情報処理として、上記放送波を復調し音声信号と映像信号とを出力するテレビ放送出力部を備え、
上記テレビ放送出力部が上記放送波を復調し音声信号と映像信号とを出力する際に、上記放送波の受信感度が上記判定手段において不良であると判定された場合、上記位置関係算出手段が、上記位置関係情報を算出することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電波受信装置。 - 受信する上記電波は、他の通信装置との通信を確立し、該他の通信装置の利用者と通話を行うための電波であって、
上記電波に基づく情報処理として、受信した上記電波を音声信号に変換して出力するとともに、入力された音声信号を変換して上記電波により他の通信装置に対して送信する通信処理部を備え、
上記通信処理部が、受信した上記電波を音声信号に変換して出力するとともに、入力された音声信号を変換して上記電波により他の通信装置に対して送信する際に、該電波の受信感度が上記判定手段において不良であると判定された場合、上記位置関係算出手段が、上記位置関係情報を算出することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電波受信装置。 - 上記案内情報出力手段は、上記位置関係情報に基づき、上記案内情報として、当該電波受信装置の位置と、当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させる、受信感度が良好と判定された地点との位置関係を示す情報を表示することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電波受信装置。
- 上記案内情報出力手段は、当該電波受信装置の位置と、当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させる、受信感度が良好と判定された地点との間の距離に応じて、上記位置関係を示す情報を2次元表示または3次元表示のいずれかに切り替えて表示することを特徴とする請求項9に記載の電波受信装置。
- 上記案内情報出力手段は、上記位置関係情報に基づき、上記案内情報として、当該電波受信装置の位置と、当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させる、受信感度が良好と判定された地点との位置関係を示す情報を音声により出力することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電波受信装置。
- 電波を受信し、受信した電波に基づく情報を出力する、利用者により携帯される電波受信装置の制御方法であって、
受信した電波の受信感度が良好か否か判定する判定ステップと、
上記判定ステップにより受信感度が良好と判定された場合、当該電波受信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
上記位置情報取得ステップにおいて取得された位置情報を受信感度良好位置情報として記憶する記憶ステップと、
受信した電波に基づく情報を出力する際に、該電波の受信感度が上記判定ステップにおいて不良であると判定された場合、上記位置情報取得ステップによって取得している位置情報と、上記記憶ステップにおいて記憶された受信感度良好位置情報との間の位置関係を示す位置関係情報を算出する位置関係算出ステップと、
上記位置関係算出ステップによって算出された位置関係情報に基づき、受信感度が良好と判定された地点に当該電波受信装置を携帯する利用者を移動させるための案内情報を出力する案内情報出力ステップとを含むことを特徴とする電波受信装置の制御方法。
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---|---|---|---|
JP2009013166A JP2010171801A (ja) | 2009-01-23 | 2009-01-23 | 電波受信装置および電波受信装置の制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011035479A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Kyocera Corp | 携帯テレビジョン装置 |
JP2017199955A (ja) * | 2016-04-25 | 2017-11-02 | 日本放送協会 | 放送受信状態取得装置およびプログラム |
CN110412636A (zh) * | 2018-04-27 | 2019-11-05 | 松下电器(美国)知识产权公司 | 信息处理装置以及信息处理方法 |
JP2019194836A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-11-07 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブアメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America | 情報処理装置及び情報処理方法 |
-
2009
- 2009-01-23 JP JP2009013166A patent/JP2010171801A/ja active Pending
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