JP2010171138A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光効率の向上を図れる発光装置を提供する。
【解決手段】LEDチップ10は、p形窒化物半導体層16に接合されp形窒化物半導体層16よりも平面サイズが大きなn形ZnO基板11を備え、複数の島状のカソード電極18がn形窒化物半導体層14に対してオーミック接触となるように形成されるとともに、アノード電極17がn形ZnO基板11におけるp形窒化物半導体層16側でn形ZnO基板11に対してオーミック接触となるように形成され、n形ZnO基板11よりもLED薄膜部12が実装基板20に近くなる形で実装基板20に実装されている。実装基板20は、LEDチップ10から実装基板20側に放射された光をLEDチップ10側へ反射する反射膜25が形成されている。LEDチップ10の各カソード電極18の平面形状は、直径L2がバンプ38における導体パターン28との円形状接合面の直径L1以下の円形状に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、LEDチップ(発光ダイオードチップ)を備えた発光装置に関するものである。
従来から、GaN系の窒化物半導体材料(例えば、GaN、InGaN、AlGaNなど)を発光層の材料として利用したLEDチップを実装基板にフリップチップ実装してなる発光装置が知られている(例えば、特許文献1)。
上記特許文献1には、図4に示すように、窒化物発光層15’からの光に対して透明な透明基板10a’の一表面側にn形GaN層からなるn形窒化物半導体層14’と窒化物発光層15’とp形GaN層からなるp形窒化物半導体層16’との積層構造を有するLEDチップ10’と、当該LEDチップ10’がフリップチップ実装された実装基板20’とを備えた発光装置A’が記載されている。
ここにおいて、LEDチップ10’は、透明基板10a’として結晶成長用基板であるサファイア基板を用いており、透明基板10a’の上記一表面側にバッファ層10b’および光均一化層13’を介してn形窒化物半導体層14’が形成され、n形窒化物半導体層14’における光均一化層13’側とは反対側に窒化物発光層15’が形成され、窒化物発光層15’におけるn形窒化物半導体層14’側とは反対側にp形窒化物半導体層16’が形成されており、p形窒化物半導体層16’における窒化物発光層15’側とは反対側にアノード電極17’が形成され、n形窒化物半導体14’における窒化物発光層15’側の露出表面にカソード電極18’が形成されている。
また、実装基板20’は、例えば、窒化アルミニウム基板からなる平板状の絶縁性基板20a’の一表面側にLEDチップ10’のアノード電極17’およびカソード電極18’それぞれがバンプ37’,38’を介して電気的に接続される金属層からなる導体パターン(配線パターン)27’,28’が形成されている。
なお、上記特許文献1には、結晶成長用基板として、サファイア基板の他に、GaN基板やZnO基板などを用いてもよいことが記載されている。
特開2007−329463号公報
ところで、図4に示した構成の発光装置A’は、透明基板10a’の他表面が光取り出し面となるようにLEDチップ10’を実装基板20’にフリップチップ実装したものであり、アノード電極17’が窒化物発光層15’からの光を反射する反射ミラーを兼ねているが、アノード電極17’とp形窒化物半導体層16’とのオーミック抵抗を下げる必要があるためにアノード電極17’の材料が制限され、例えば、PtやNiなどが採用されている。このため、図4に示した構成の発光装置A’では、n形窒化物半導体層の露出表面に比べて大面積のp形窒化物半導体層16’の表面に形成されるアノード電極17’での吸収損失が大きくなり(なお、PtやNiは波長450nmの光に対する反射率が60%以下である)、発光効率が低下してしまう。また、図4に示した構成の発光装置A’において、アノード電極17’のサイズを小さくして複数のアノード電極17’を分散して配置するようにし、実装基板における絶縁性基板20a’の上記一表面上にLEDチップ10’からの光をLEDチップ10’側へ反射する反射膜を形成することも考えられるが、p形GaN層からなるp形窒化物半導体層16’の比抵抗がn形GaN層からなるn形窒化物半導体層14’の比抵抗に比べて高いので、面内で電流が流れる領域が制限され(電流拡散が不十分となり)、発光効率が低下してしまう。また、この種の発光装置A’では、アノード電極17’が正方形状の形状に形成されるのが一般的であるのに対して、バンプ37’の断面形状は円形状であるのが一般的であり、上記反射膜からLEDチップ10’側へ反射された光がアノード電極の露出部位で吸収されてしまう。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、発光効率の向上を図れる発光装置を提供することにある。
請求項1の発明は、LEDチップと、当該LEDチップが実装された実装基板とを備え、LEDチップは、n形窒化物半導体層と窒化物発光層とp形窒化物半導体層との積層構造を有するLED薄膜部と、p形窒化物半導体層における窒化物発光層側とは反対側でp形窒化物半導体層に接合されp形窒化物半導体層よりも平面サイズが大きなn形ZnO基板とを備え、複数の島状のカソード電極がn形窒化物半導体層における窒化物発光層側とは反対側の表面でn形窒化物半導体層に対してオーミック接触となるように形成されるとともに、アノード電極がn形ZnO基板におけるp形窒化物半導体層側でn形ZnO基板に対してオーミック接触となるように形成され、n形ZnO基板よりもLED薄膜部が実装基板に近くなる形で実装基板に実装されてなり、実装基板は、LEDチップのカソード電極およびアノード電極それぞれとバンプを介して接合される導体パターンが形成されるとともに、LEDチップから実装基板側に放射された光をLEDチップ側へ反射する反射膜が形成されてなり、LEDチップの各カソード電極の平面形状は、直径がバンプにおける導体パターンとの円形状接合面の直径以下の円形状に形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、n形窒化物半導体層がp形窒化物半導体層よりもn形ZnO基板から遠い側に位置し、複数の島状のカソード電極がn形窒化物半導体層における窒化物発光層側とは反対側の表面でn形窒化物半導体層に対してオーミック接触となるように形成されるとともに、アノード電極がn形ZnO基板におけるp形窒化物半導体層側でn形ZnO基板に対してオーミック接触となるように形成されているので、窒化物発光層からn形窒化物半導体層側へ放射された光のカソード電極による吸収損失を抑制でき、しかも、実装基板に、LEDチップから実装基板側に放射された光をLEDチップ側へ反射する反射膜が形成され、LEDチップの各カソード電極の平面形状は、直径がバンプにおける導体パターンとの円形状接合面の直径以下の円形状に形成されているので、実装基板の反射膜からLEDチップ側へ反射された光が各カソード電極に吸収されるのを抑制でき、発光効率の向上を図れる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記LEDチップは、前記n形ZnO基板が、前記LED薄膜部側の表面を底面とする六角錘状に形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記LEDチップの前記n形ZnO基板が六角錘状に形成されているので、前記n形ZnO基板が平板状に形成されている場合に比べて光取り出し効率を高めることができる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記各カソード電極は、前記n形窒化物半導体層の前記表面における単位格子が正三角形の仮想的な2次元三角格子の各格子点に対応する各部位に配置されてなることを特徴とする。
この発明によれば、隣り合う前記カソード電極間の距離を等しくすることができ、前記n形窒化物半導体層の電流密度の均一性を高めることができ、発光効率のより一層の向上を図れる。
請求項1の発明では、窒化物発光層から実装基板側へ放射された光のカソード電極による吸収損失を抑制でき、しかも、実装基板の反射膜からLEDチップ側へ反射された光が各カソード電極に吸収されるのを抑制でき、発光効率の向上を図れるという効果がある。
実施形態を示し、(a)は発光装置の概略断面図、(b)はLEDチップの概略下面図、(c)は発光装置の要部概略断面図である。 同上の発光装置および比較例のシミュレーションによる特性説明図である。 同上のLEDチップの他の構成例を示す概略下面図である。 従来例を示す発光装置の概略断面図である。
本実施形態の発光装置Aは、図1(a)に示すように、LEDチップ10と、当該LEDチップ10が実装された実装基板20とを備えている。
LEDチップ10は、青色光を放射するGaN系の青色LEDチップであり、それぞれ窒化物半導体材料により形成されたn形窒化物半導体層14と窒化物発光層15とp形窒化物半導体層16との積層構造を有するLED薄膜部12と、p形窒化物半導体層16における窒化物発光層15側とは反対側でp形窒化物半導体層16に接合されp形窒化物半導体層16よりも平面サイズが大きなn形ZnO基板11とを備えている。
また、LEDチップ10は、LED薄膜部12の平面視形状をn形ZnO基板11におけるLED薄膜部12側の表面である一表面11aよりもやや小さな形状に形成してあり、複数の島状のカソード電極18がn形窒化物半導体層14における窒化物発光層15側とは反対側の表面でn形窒化物半導体層14に対してオーミック接触となるように形成されるとともに、複数の島状のアノード電極17がn形ZnO基板11におけるp形窒化物半導体層16側でp形窒化物半導体層16が接合されていない部位でn形ZnO基板11に対してオーミック接触となるように形成されている。しかして、LEDチップ10は、n形窒化物半導体層14と窒化物発光層15とp形窒化物半導体層16との平面サイズを同じにすることができる。なお、LED薄膜部12は、後述のように当該LED薄膜部12にn形ZnO基板11の基礎となるn形ZnOウェハを接合する前に、一表面が(0001)面であるサファイアウェハの上記一表面側に有機金属気相成長法(MOVPE法)のようなエピタキシャル成長技術を利用して成膜している。ここで、LED薄膜部12のエピタキシャル成長方法は、MOVPE法に限定するものではなく、例えば、ハイドライド気相成長法(HVPE法)や、分子線エピタキシー法(MBE法)などを採用してもよい。
上述のLEDチップ10のLED薄膜部12は、n形窒化物半導体層14をn形GaN層により構成し、窒化物発光層15をInGaN層により構成し、p形窒化物半導体層16を窒化物発光層15側のp形AlGaN層と当該p形AlGaN層における窒化物発光層15側とは反対側のp形GaN層とで構成してあるが、LED薄膜部12の積層構造は特に限定するものではなく、窒化物発光層15は単層構造に限らず、多重量子井戸構造ないし単一量子井戸構造でもよい。
また、LEDチップ10は、n形ZnO基板11が、LED薄膜部12側の上記一表面11aを底面とする六角錘状の形状に形成されるとともに、LED薄膜部12がn形ZnO基板11の上記一表面11aよりもやや小さな正六角形状の形状に形成されている。なお、n形ZnO基板11は、ドーピングではなく酸素空孔もしくは亜鉛の格子間原子欠陥によりn形の導電形を示すものを用いてもよいが、ドーピングによって導電形をn形とし且つ導電率を制御したもの、例えば、GaドープZnO基板(GZO基板)や、AlドープZnO基板(AZO基板)を用いる方が、アノード電極5とのオーミック接触の接触抵抗を低減するうえでより好ましい。
また、上述のアノード電極17およびカソード電極18は、Ti膜とAl膜とAu膜との積層膜により構成してあり、いずれも最表面側がAu膜により構成されている。ここで、アノード電極17およびカソード電極18とは、Ti膜の膜厚を10nm、Al膜の膜厚を50nm、Au膜の膜厚を500nmにそれぞれ設定してあるが、これらの数値は一例であって特に限定するものではない。いずれにしても、本実施形態におけるLEDチップ10では、アノード電極17とカソード電極18とが同一の金属材料により形成され、同一の電極構造を有しており、アノード電極17およびカソード電極18それぞれを構成する積層膜において厚み方向で重なる膜同士の密着性を高めることができるとともに、n形ZnO基板11およびn形窒化物半導体層14に対する密着性を高めることができる。ここにおいて、本実施形態では、アノード電極17とカソード電極18とを電子ビーム蒸着法(EB蒸着法)により同時に形成している。
ところで、本実施形態におけるLEDチップ10では、アノード電極17およびカソード電極18として、上述のようにTi膜とAl膜とAu膜との積層膜を採用することにより、それぞれn形ZnO基板11、n形窒化物半導体層14に対して良好なオーミック接触(低オーミック抵抗のオーミック接触)を得ることができるが、上記積層膜に限らず、Ti膜とAu膜との積層膜、Al膜とAu膜との積層膜、Ti膜とAl膜とNi膜とAu膜との積層膜の群から選択される1つの積層膜により構成してもよく、いずれの構成でも、アノード電極17およびカソード電極18の最表面側がAu膜となるので、アノード電極17およびカソード電極18の酸化を防止することができるとともに、実装基板20にAuバンプからなるバンプ37,38を利用して実装する際にバンプ37,38との接合信頼性を高めることができる。なお、本実施形態におけるLEDチップ10は、n形窒化物半導体層14における窒化物発光層15側とは反対側の表面に光の進行方向を変える光進行方向変更用の微細凹凸構造が形成されており、n形ZnO基板11とp形窒化物半導体層16との界面での全反射を抑制できて窒化物発光層15で発生した光を効率良くZnO基板に導入できるようになって、光取り出し効率が向上し、結果的に発光効率が向上する。ここで、上記微細凹凸構造は、n形窒化物半導体層22の表面においてカソード電極18の形成部位以外の部位に形成されている。
上述のLEDチップ10の製造にあたっては、上記一表面が(0001)面であるサファイアウェハの上記一表面側に上記積層構造を有するLED薄膜部12をエピタキシャル成長法(例えば、MOVPE法など)により成長し、その後、LED薄膜部12を正六角形状の形状にパターニングし、続いて、LED薄膜部12をn形ZnO基板11の基礎となるn形ZnOウェハに接合してから、サファイアウェハを所謂レーザリフトオフ法などにより除去し、続いて、n形窒化物半導体層14の上記表面に上記微細凹凸構造を形成する微細凹凸構造形成工程を行い、その後、アノード電極17およびカソード電極18を形成し、続いて、塩酸系のエッチング液(例えば、塩酸水溶液など)を用いてエッチング速度の結晶方位依存性を利用した異方性エッチングを行うことによりn形ZnOウェハの一部からなる六角錘状のn形ZnO基板11を形成している。なお、n形ZnOウェハとしては、水熱合成法を利用して製造したものを用いている。六角錘状のn形Zn基板11の高さは、n形ZnOウェハの厚さで規定することができ、本実施形態では、n形ZnOウェハとして厚さが500μmのものを用いているので、n形ZnO基板11の高さは500μmとなっているが、n形ZnOウェハの厚さは特に限定するものではない。また、六角錘状のn形ZnO基板11の上記一表面11aに対する各斜面11bそれぞれの傾斜角は、n形ZnOウェハの結晶軸方向で規定され、n形ZnOウェハにおいてn形ZnO基板11の上記一表面11aとなるZn極性面である(0001)面とは反対側のO極性面である(000−1)面に適宜パターニングされたマスクを設けてn形ZnOウェハをO極性面側から異方性エッチングすることにより六角錘状のn形ZnO基板11を形成しているので、上記一表面11aに対する各斜面11bそれぞれの傾斜角が60°となっている。
以上説明したLEDチップ10では、アノード電極17とカソード電極18との間に順方向バイアス電圧を印加することにより、トンネル電流注入によりアノード電極17からp形窒化物半導体層16へホールが注入されるとともに、カソード電極18からn形窒化物半導体層14へ電子が注入され、窒化物発光層15に注入された電子とホールとが再結合することで発光し、n形ZnO基板11の各斜面11bおよびLED薄膜部12におけるn形窒化物半導体層14のn形ZnO基板11側とは反対側の上記表面から光が放射される。なお、波長が450nmの光に対するZnOの屈折率は2.1、GaNの屈折率は2.4である。
ところで、上述のLEDチップ10は、n形ZnO基板11よりもLED薄膜部12が実装基板20に近くなる形で実装基板20に実装されている。
ここにおいて、実装基板20は、電気絶縁性を有し且つ熱伝導率の高い窒化アルミニウム基板からなる平板状の絶縁性基板20aの一表面側に、LEDチップ10のアノード電極17およびカソード電極18それぞれと上述のバンプ37,38を介して接合される導体パターン27,28が形成されるとともに、LEDチップ10から実装基板20側に放射された光をLEDチップ10側へ反射する反射膜25が形成されている。なお、実装基板20の平面視形状は、矩形状(本実施形態では、正方形状)となっているが、正方形状に限らず、例えば、長方形状、円形状、六角形状でもよい。
実装基板20の絶縁性基板20aは、LEDチップ10で発生した熱を伝熱させる伝熱板を兼ねたものであり、ガラスエポキシ樹脂基板などの有機系基板に比べて熱伝導率の高いものであればよく、窒化アルミニウム基板に限らず、例えば、アルミナ基板や、ホーロー基板、表面にシリコン酸化膜が形成されたシリコン基板などを採用してもよい。
また、導体パターン27,28は、Cu膜とNi膜とAu膜との積層膜により構成され、最上層がAu膜となっている。また、光反射膜25は、Ni膜とAg膜との積層膜により構成してあるが、例えば、Ni膜とAl膜との積層膜により構成してもよい。ここで、光反射膜25は、少なくとも最表面側の部位がLEDチップ10から放射される光に対する反射率がAuに比べて高い材料であるAgやAlなどにより構成されていればよい。
また、上述の各バンプ37,38は、材料としてAuを採用しており、実装基板20の各導体パターン27,28の表面上にスタッドバンプ法(ボールバンプ法とも呼ばれている)により形成されたスタッドバンプにより構成されている。
ここにおいて、LEDチップ10の各カソード電極18の平面形状は、図1(b),(c)に示すように、直径L2がバンプ38における導体パターン28との円形状接合面の直径L1(例えば、70〜100μm程度)と同じ円形状に形成されている。ここで、各カソード電極18の直径L2は、上記円形状接合面の直径L1以下であればよい。なお、LEDチップ10の実装時には±5μm程度のアライメント精度で位置合わせして超音波で荷重を印加するが、上述のようにバンプ38としてスタッドバンプを採用する場合、バンプ38におけるカソード電極18との円形状接合面の直径は導体パターン28との円形状接合面の直径L1よりも小さくなる。また、アノード電極17の平面形状についても、カソード電極18と同様の円形状とすればよい。また、アノード電極17およびカソード電極18それぞれの個数は特に限定するものではないが、LEDチップ10で発生した熱を効率良く放熱させる観点からは数が多いほうが好ましい。また、バンプ37,38は、めっき法により形成されたバンプ(所謂めっきバンプ)でもよい。
以上説明した本実施形態の発光装置Aによれば、n形窒化物半導体層14がp形窒化物半導体層16よりもn形ZnO基板11から遠い側に位置し、複数の島状のカソード電極18がn形窒化物半導体層14における窒化物発光層15側とは反対側の上記表面でn形窒化物半導体層14に対してオーミック接触となるように形成されるとともに、アノード電極17がn形ZnO基板11におけるp形窒化物半導体層16側でn形ZnO基板11に対してオーミック接触となるように形成されているので、窒化物発光層15からn形窒化物半導体層14側へ放射された光のカソード電極18による吸収損失を抑制でき、しかも、実装基板20に、LEDチップ10から実装基板20側に放射された光をLEDチップ10側へ反射する反射膜25が形成され、LEDチップ10の各カソード電極18の平面形状は、直径L2がバンプ38における導体パターン28との円形状接合面の直径L1以下の円形状に形成されているので、実装基板20の反射膜25からLEDチップ10側へ反射された光が各カソード電極17に吸収されるのを抑制でき、発光効率の向上を図れる。なお、図1(a)中の矢印は、LEDチップ10から実装基板20側へ放射された光の進行経路を示している。
ここで、図1に示す構成を有する実施例の発光装置において、直径L2=直径L1としてバンプ37の側面の反射率を40%とした上でカソード電極18の反射率を90%として実装基板20の表面の反射率を種々変化させた場合の光取り出し効率についてシミュレーションした結果を図2の「イ」に示し、実施例の発光装置のカソード電極18をn形窒化物半導体層14における窒化物発光層15側とは反対側の表面の全面にカソード電極18を形成するようにした比較例1の発光装置において、カソード電極18の反射率を種々変化させた場合の光取り出し効率についてシミュレーションした結果を図2の「ロ」に示し、Si基板の一表面側に上記実施例のLED薄膜部12と同様のLED薄膜部が接合された比較例2の発光装置において、LED薄膜部とSi基板との間に介在する接合膜の反射率を種々変化させた場合の光取り出し効率についてシミュレーションした結果を図2の「ハ」に示す。ここにおいて、反射率を100%にするのは無理であり、実施例の発光装置におけるカソード電極18の反射率は90%程度であるから、実施例と比較例1,2とを同じ90%の反射率で比較すると、実施例の方が比較例1,2に比べて光取り出し効率を大幅に向上できることが分かる。
また、本実施形態の発光装置Aによれば、LEDチップ10のn形ZnO基板11が六角錘状に形成されているので、n形ZnO基板11が平板状に形成されている場合に比べて光取り出し効率を高めることができる。ただし、n形ZnO基板11を平板状の形状としてもよい。
なお、LEDチップ10と実装基板20との間の隙間に透光性樹脂(例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂など)からなるアンダーフィル部を設けてもよく、この場合には、LEDチップ10のアノード電極17およびカソード電極18と実装基板20の導体パターン27,28との接続信頼性を高めることができる。
ところで、図1(b)に示すように、LEDチップ10の各カソード電極18は、n形窒化物半導体層14の上記表面における単位格子が正方形の仮想的な2次元正方格子の各格子点に対応する各部位に配置されているが、図3中に示すように、n形窒化物半導体層14の上記表面における単位格子が正三角形の仮想的な2次元三角格子(図3中に一点鎖線で示してある)の各格子点に対応する各部位に配置されるようにすれば、隣り合うカソード電極18間の距離を等しくすることができ、n形窒化物半導体層14の電流密度の均一性を高めることができ、発光効率のより一層の向上を図れる。
また、上述の実施形態では、LEDチップ10の発光色を青色光としてあるが、LEDチップ10の発光色は青色光に限らず、緑色光、赤色光、紫色光、紫外光などでもよい。
また、上述の発光装置Aにおいて、LEDチップ10から放射される光によって励起されてLEDチップ10よりも長波長の光を放射する蛍光体を含有した透光性材料により形成され実装基板20との間にLEDチップ10を囲む形で実装基板20に固着されるドーム状の色変換部材(図示せず)を設けるようにしてもよい。この場合の上記色変換部材の材料として用いる透光性材料として、例えば、シリコーン樹脂を用いればよいが、シリコーン樹脂に限らず、例えば、アクリル樹脂、ガラス、有機成分と無機成分とがnmレベルもしくは分子レベルで混合、結合した有機・無機ハイブリッド材料などを採用してもよく、ガラスを採用すれば、シリコーン樹脂を採用している場合に比べて、上記色変換部材の熱伝導性が向上するので、蛍光体の温度上昇をより抑制できて光束を向上させることができ、しかも、水蒸気やNOなど対するガスバリア性や耐透湿性が向上するとともに、蛍光体の吸湿劣化を抑制でき、信頼性および耐久性が向上する。また、上記色変換部材の材料として用いる透光性材料に混合する蛍光体として黄色蛍光体を採用しているが、黄色蛍光体に限らず、例えば、赤色蛍光体と緑色蛍光体とを混合しても白色光を得ることができる。
10 LEDチップ
11 n形ZnO基板
12 LED薄膜部
14 n形窒化物半導体層
15 窒化物発光層
16 p形窒化物半導体層
17 アノード電極
18 カソード電極
20 実装基板
25 反射膜
27 導体パターン
28 導体パターン
37 バンプ
38 バンプ
A 発光装置
L1 直径
L2 直径

Claims (3)

  1. LEDチップと、当該LEDチップが実装された実装基板とを備え、LEDチップは、n形窒化物半導体層と窒化物発光層とp形窒化物半導体層との積層構造を有するLED薄膜部と、p形窒化物半導体層における窒化物発光層側とは反対側でp形窒化物半導体層に接合されp形窒化物半導体層よりも平面サイズが大きなn形ZnO基板とを備え、複数の島状のカソード電極がn形窒化物半導体層における窒化物発光層側とは反対側の表面でn形窒化物半導体層に対してオーミック接触となるように形成されるとともに、アノード電極がn形ZnO基板におけるp形窒化物半導体層側でn形ZnO基板に対してオーミック接触となるように形成され、n形ZnO基板よりもLED薄膜部が実装基板に近くなる形で実装基板に実装されてなり、実装基板は、LEDチップのカソード電極およびアノード電極それぞれとバンプを介して接合される導体パターンが形成されるとともに、LEDチップから実装基板側に放射された光をLEDチップ側へ反射する反射膜が形成されてなり、LEDチップの各カソード電極の平面形状は、直径がバンプにおける導体パターンとの円形状接合面の直径以下の円形状に形成されてなることを特徴とする発光装置。
  2. 前記LEDチップは、前記n形ZnO基板が、前記LED薄膜部側の表面を底面とする六角錘状に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 前記各カソード電極は、前記n形窒化物半導体層の前記表面における単位格子が正三角形の仮想的な2次元三角格子の各格子点に対応する各部位に配置されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の発光装置。
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