JP2010169947A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナーを軟化させる軟化剤を含有する泡状定着液を、転写紙の表面上のトナー像に付与してトナー像を転写紙に定着させる定着装置で、経時に渡って定着性能を確保する。
【解決手段】液状定着液210を泡状定着液Fとする定着液泡化手段(空気ポンプ300、定着液ボトル200、及び、泡攪拌器310等)と、転写紙Pの表面に泡状定着液Fを付与する定着液付与手段(ダイコータヘッド501、塗布ローラ61等)とを有し、泡状定着液Fを付与してトナー像を転写紙Pに定着する定着ユニット60において、定着液ボトル200から塗布ローラ61までの泡状定着液Fの搬送経路での泡状定着液Fの状態を確認する泡状定着液確認手段として各種センサ(第一泡センサS1、泡速度センサS2、第二泡センサS3、第三泡センサS6、圧力計S7、残量検知センサS10)を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置で、トナーの樹脂微粒子を溶解又は膨潤させて記録媒体上に定着させる定着液を記録媒体上またトナー像担持体上のトナー像に付与する定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
プリンタ、ファクシミリ及び複写装置のような画像形成装置は、紙、布、及びOHP用シートのような記録媒体に、画像情報に基づいて文字や記号を含む画像を形成する装置である。特に、電子写真方式の画像形成装置は、普通紙に高精細な画像を高速で形成することができるため、広くオフィスで使用されている。このような電子写真方式の画像形成装置においては、記録媒体上のトナーを加熱して溶融させ、溶融したトナーを加圧することによって、トナーを記録媒体上に定着させる熱定着方式が広く用いられている。この熱定着方式は、高い定着速度及び高い定着画像品質等を提供することができるため、好適に用いられている。
しかし、このような熱定着方式を採用した電子写真方式の画像形成装置における消費電力の半分以上は、熱定着方式の定着装置においてトナーを加熱処理のために消費されている。一方、近年における環境問題対策の観点からは、低消費電力(省エネルギー)の画像形成装置が望まれている。このため、従来の画像形成装置における消費電力の半分以上を消費する定着装置での省エネルギー化が求められている。従来の熱定着方式の定着装置では加熱処理に多くの電力を消費していたため、トナーを定着するためにトナーを加熱する温度を今までよりも極端に低下させる定着方式、又は、トナーを加熱することを必要としない定着方式が望まれている。特に、トナーを加熱することなくトナーを記録媒体に定着させる非加熱定着方式が低消費電力の点で理想的である。
このような非加熱定着方式としては、トナーの樹脂成分の少なくとも一部を溶解または膨潤させることでトナーを軟化させる軟化剤を含有する定着液を記録媒体表面上のトナー像に付与してトナー像を定着させる湿式定着方式が知られている(例えば、特許文献1〜特許文献4に記載の定着装置で用いる定着方式)。このように、湿式定着方式の定着装置ではトナーを軟化させるために加熱処理を行う必要がないため、熱定着方式に比べて省エネルギー化を実現することができる。
特許文献1〜特許文献4の何れの特許文献に記載の定着装置も、接触型の定着液付与手段である塗布ローラを用いて定着液を液状のまま記録媒体に塗布することで、定着液を記録媒体上の未定着トナー像に付与する構成である。このような液状の定着液をトナー像に塗布して定着を行う構成では、記録媒体上のトナー像への定着液の微量塗布と塗布ローラへのトナーオフセット防止を両立させることが極めて難しいという問題があった。以下、この問題について説明する。
塗布ローラを用いて記録媒体上の未定着トナー像へ定着液を塗布する構成において、定着液を記録媒体に微量付与するために、塗布ローラ上の定着液の層の厚みが未定着トナー像の層よりも薄くした場合、次のような問題が生じることがあった。塗布ローラの表面が記録媒体と接触した後、塗布ローラの表面が記録媒体から剥離する位置で、記録媒体に付与されず塗布ローラ表面に残った定着液の液膜によって生じる表面張力で記録媒体上のトナー層のトナー粒子が引っ張られてしまう。これにより、塗布ローラの表面にオフセットしたトナー粒子が付着し、塗布ローラと剥離した後の記録媒体上のトナー像が大幅に乱れてしまう。
逆に、塗布ローラ上の定着液の層の厚みを未定着トナー層よりも十分厚くすると、塗布ローラが記録媒体から剥離する位置では、液量が多いため塗布ローラの表面の液膜による表面張力が記録媒体上のトナー層のトナー粒子に作用しにくくなる。これにより、塗布ローラ側にトナーが付着しにくくなるが、記録媒体の表面に多量の定着液が塗布されるため、記録媒体上で過剰な定着液により定着液の拡散にともないトナー粒子が流れ画質劣化を生じたり、定着液の乾燥時間が長くなり定着応答性に問題が生じたりしてしまう。また、記録媒体に著しい残液感(紙を手で触れたときの湿った感触)が発生する。また、定着液が水を含有するものであると、紙等のセルロースを含有する記録媒体への定着液の塗布量が多い場合、紙等の記録媒体が著しくカールし、画像形成装置などの装置内における記録媒体搬送時に紙詰まりが発生の恐れがある。
このように、塗布ローラを用いて定着液を塗布する構成では、定着液の塗布量が多すぎると、トナー粒子が流されることによる画質劣化、定着液の乾燥時間が長くなることによる定着応答性の低下、記録媒体によっては紙詰まりが発生しやすくなる、といった問題が生じる。一方、これらの問題を防止するために定着液を微量塗布する構成とすると、上述したように塗布ローラの表面にトナー粒子がオフセットしてしまう。
よって、塗布ローラで定着液を塗布する構成では、定着応答性向上や残液感低減やカール防止のために記録媒体上のトナー層に定着液を微量塗布することと塗布ローラへのトナーオフセットを防止することとを両立することが極めて難しい。
定着液の微量塗布とトナーオフセットの防止とを両立することができる定着方式として、特許文献5には、定着液を液中に気泡が分散した泡状定着液とし、この泡状定着液を記録媒体上のトナー像に塗布する構成が記載されている。このように、定着液を泡状とすることにより定着液の密度を下げることが出来るため、従来よりも少量の定着液で塗布ローラ表面上の定着液の膜厚を厚くすることが出来、液体の表面張力の記録媒体上のトナー粒子に対する影響を軽減することができる。また、少量の定着液であるため、記録媒体上の残液感を抑制することが出来、泡状の定着液は通常の液体状の定着液よりも流れ難いため、定着液によってトナー粒子が流されることによる画像劣化も防止することができる。よって、特許文献5のように泡状定着液を用いて定着を行うことにより、従来よりも少量の定着液塗布量でトナー画像を乱すことなく定着することができる。
しかしながら、泡状定着液を付与する定着方式では、泡状定着液は液状の定着液と異なり状態が変化し易いという問題がある。泡状となった状態の定着液を放置すると破泡するなどによって、泡状定着液の嵩が減少したり、液状に戻ったりすることがある。そして、定着装置で所望の状態の泡状定着液が作成され、トナー像に供給されていることを前提として定着動作を実行していると所望の定着性が得られ無い場合がある。例えば、液状から泡状となった定着液をトナー像に塗布すること無く、定着装置内で放置して定着液が液状となった状態で、定着液を付与する動作を実行するとトナー像に液状の定着液が付与され、上述した特許文献1〜特許文献4に記載の構成と同様の不具合が生じるおそれがあり、泡状定着液を用いることで期待される定着性が得られなくなるおそれがある。また、定着液の残量が無くなったり、定着液の搬送経路の途中で詰まりが生じたりすることにより、定着液をトナー像に付与する位置まで定着液が供給されなくなった状態で定着液を付与する動作を実行しても、トナー像に定着液が付与されず、定着することができない。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、トナーを軟化させる軟化剤を含有する泡状定着液を、表面にトナー像を担持する記録媒体またトナー像担持体に付与して、泡状定着液を付与されて軟化したトナーを記録媒体に定着させるもので、経時に渡って定着性能を確保することができる定着装置、及びこの定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、樹脂の少なくとも一部を溶解または膨潤させることで樹脂微粒子を軟化させる軟化剤を含有する定着液を液中に気泡が分散した泡状定着液とする定着液泡化手段と、表面に樹脂微粒子を担持する記録媒体または樹脂微粒子担持体の表面に該泡状定着液を付与する定着液付与手段とを有し、該泡状定着液を付与することで軟化した該樹脂微粒子を該記録媒体に定着する定着装置において、上記定着液泡化手段から上記定着液付与手段までの上記泡状定着液の搬送経路での該泡状定着液の状態を確認する泡状定着液確認手段を備えることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の定着装置において、上記定着液を収容する定着液収容手段の内部の該定着液の残量を確認する定着液残量確認手段を備えることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の定着装置において、上記定着液付与手段は、表面に上記泡状定着液を担持して表面移動する表面移動部材と、該表面移動部材の表面に該泡状定着液が薄層状態となるように供給する泡膜形成手段とを備え、該表面移動部材は、該泡膜形成手段によって供給された薄層状態の泡状定着液を表面移動することによって、記録媒体また樹脂微粒子担持体の表面と対向する位置まで搬送し、記録媒体また樹脂微粒子担持体の表面上の樹脂微粒子に該泡状定着液を付与する構成であり、該泡膜形成手段によって供給された該表面移動部材上の定着液の状態を検知する表面移動体上泡状定着液確認手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の定着装置において、上記泡状定着液が上記定着液泡化手段から上記定着液付与手段に向かうように駆動する定着液搬送ポンプを備え、該定着液付与手段が備える上記泡膜形成手段は、吐出口から該泡状定着液を吐出して上記表面移動部材の表面に該泡状定着液の薄層を形成するダイコータヘッドであり、該ダイコータヘッドから該表面移動部材に対する該泡状定着液の供給を開始するときには、該ダイコータヘッド吐出口を遮断するシャッタを閉鎖した状態で該ダイコータヘッドの内部の圧力が高まるように該定着液搬送ポンプを稼動させた後、該シャッタを開放するように制御することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の定着装置において、上記ダイコータヘッドから上記表面移動部材に対する上記泡状定着液の供給を開始するときには、その後の連続して該泡状定着液を供給するときよりも該ダイコータヘッドの内部の圧力が高めになるように制御することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項4または5の定着装置において、上記ダイコータヘッドの内部の圧力を検知するダイコータヘッド内圧検知手段と、該ダイコータヘッド内圧検知手段の検知結果に基づいて該ダイコータヘッドの内部の圧力を調節する内圧調整手段とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5または6の定着装置において、上記泡状定着液確認手段による確認動作で使用した上記泡状定着液を破棄する動作を実行する定着液破棄動作制御手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記定着液泡化手段で泡状定着液が作成されてからの経時時間を測定するタイマーを備え、定着液破棄動作制御手段は該タイマーの測定情報に基づいて上記泡状定着液を破棄する動作を実行することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着装置において、上記定着液付与手段によって記録媒体またトナー像担持体の表面に上記泡状定着液の付与を開始する位置は、トナー像を定着する記録媒体の紙先端と、トナー像の画像領域の先端との間となるように制御することを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、樹脂と色剤を含有する上記樹脂微粒子を含むトナーを用いて記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、該記録媒体上に該トナー像を定着せしめる定着手段とを備える画像形成装置であって、該定着手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の定着装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項10の画像形成装置において、装置本体の電源投入後のウォームアップ時、または、JOB間の少なくとも一方のタイミングで、上記泡状定着液確認手段によって上記泡状定着液の状態を確認する制御を実行することを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項10または11の画像形成装置において、上記泡状定着液確認手段によって上記搬送経路での上記泡状定着液の移動が確認されない場合は、装置本体の画像形成動作を停止させることを特徴とするものである。
本発明によれば、泡状定着液確認手段によって泡状定着液の搬送経路での泡状定着液の状態を確認することができるため、泡状定着液が所望の状態であることを確認して定着液を付与する動作を実行することにより、経時に渡って定着性能を確保することができるという優れた効果がある。
実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 同複写機におけるプリンタ部の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図。 同複写機における四つの作像ユニットのうちの一つを示す部分拡大図。 定着ユニットの外観斜視図。 定着ユニットの模式図。 定着ユニットの概略断面図。 ダイコータヘッドの先端部の説明図、(a)は、ダイコータヘッドの先端部の拡大説明図、(b)は、ダイコータヘッド先端シャッタの説明図。 外装カバーの説明図。 定着ユニットが備える制御回路を説明するブロック図。 光学センサの説明図。 定着ユニットを複写機への取り付け側からみた斜視説明図。 コネクタ接続時の制御を説明するブロック図。
以下、本発明を、電子写真方式によって画像を形成する画像形成装置である複写機(以下、複写機100と呼ぶ)に適用した実施形態について説明する。なお、本実施形態では本発明の特徴部を備える画像形成装置が複写機である構成に付いて説明するが、プリンタ、ファクシミリ等の他の画像形成装置であってもよい。
まず、実施形態に係る複写機100の基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係る複写機100を示す概略構成図である。この複写機100は、プリンタ部1と、給紙装置40と、原稿搬送読取ユニット50とを備えている。原稿搬送読取ユニット50は、プリンタ部1の上に固定された原稿読取装置たるスキャナ部150と、これに支持される原稿搬送装置たるADF51とを有している。
給紙装置40は、ペーパーバンク41内に多段に配設された2つの給紙カセット42、給紙カセット42から転写紙Pを送り出す送出ローラ43、送り出された転写紙Pを分離して給紙路44に供給する分離ローラ45等を有している。また、プリンタ部1の紙搬送路37に転写紙Pを搬送する複数の搬送ローラ47等も有している。そして、給紙カセット42内の転写紙Pをプリンタ部1内の紙搬送路37内に給紙する。
プリンタ部1の上に固定されたスキャナ部150は、原稿MSの画像を読み取るための読取手段として、固定読取部151と、移動読取部152とを有している。光源、反射ミラー、CCD等の画像読取センサなどを有する固定読取部151は、原稿MSに接触するようにスキャナ部150のケーシング上壁に固定された図示しない第一コンタクトガラスの直下に配設されている。そして、ADF51によって搬送される原稿MSが第1コンタクトガラス上を通過する際に、光源から発した光を原稿面で順次反射させながら、複数の反射ミラーを経由させて画像読取センサ153で受光する。これにより、光源や反射ミラー等からなる光学系を移動させることなく、原稿MSを走査する。
一方、移動読取部152は、原稿MSに接触するようにスキャナ部150のケーシング上壁に固定された図示しない第二コンタクトガラスの直下であって、固定読取部151の図中右側方に配設されており、光源や、反射ミラーなどからなる光学系を図中左右方向に移動させることができる。そして、光学系を図中左側から右側に移動させていく過程で、光源から発した光を第二コンタクトガラス上に載置された図示しない原稿で反射させた後、複数の反射ミラーを経由させて、スキャナ本体に固定された画像読取センサ153で受光する。これにより、光学系を移動させながら、原稿MSを走査する。
このように、スキャナ部150において原稿MSを走査し、画像読取センサ153で得られた画像情報に基づいて、後述するように光書込装置2では光源を駆動してドラム状の四つの感光体4(K,Y,M,C)に向けてレーザー光Lを照射する。
図2は、プリンタ部1の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図である。プリンタ部1は、光書込装置2、K,Y,M,Cの各色のトナー像を形成する四つの作像ユニット3(K,Y,M,C)、転写ユニット90、紙搬送ユニット28、レジストローラ対33、定着装置である定着ユニット60等を備えている。そして、光書込装置2内に配設された図示しないレーザーダイオードやLED等の光源を駆動して、ドラム状の四つの感光体4(K,Y,M,C)に向けてレーザー光Lを照射する。この照射により、潜像担持体たる感光体4(K,Y,M,C)の表面には静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像される。なお、符号の後に付されたK,Y,M,Cという添字は、ブラック,イエロー,マゼンタ,シアン用の仕様であることを示している。
作像ユニット3(K,Y,M,C)は、それぞれ、潜像担持体たる感光体4と、その周囲に配設される各種装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、複写機100本体に対して着脱可能になっている。ブラック用の作像ユニット3Kを例にすると、これは、感光体4Kの他、これの表面に形成された静電潜像をブラックトナー像に現像するための現像装置6Kを有している。また、後述するK用の一次転写ニップを通過した後の感光体4K表面に付着している転写残トナーをクリーニングするドラムクリーニング装置15Kなども有している。複写機100では、四つの作像ユニット3(K,Y,M,C)を、後述する中間転写ベルト91に対してその無端移動方向に沿って並べるように対向配設した、いわゆるタンデム型の構成になっている。
図3は、四つの作像ユニット3(K,Y,M,C)のうちの一つ作像ユニット3の拡大図である。なお、四つの作像ユニット3(K,Y,M,C)は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっているので、図3においては各符号に付すK,Y,M,Cという添字を省略している。図3に示すように、作像ユニット3は、感光体4の周りに、帯電装置の帯電ローラ5、現像装置6、ドラムクリーニング装置15、除電装置の除電ランプ22等を有している。
複写機100では、感光体4として、アルミニウム等の素管に感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものを用いている。但し、無端ベルト状のものを用いても良い。
現像装置6は、図示しない磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する二成分現像剤を現像剤担持体である現像ローラ12に担持し、現像ローラ12と感光体4との対向部である現像領域で感光体4上の静電潜像にトナーを供給して、静電想像を可視像化させる。また、現像装置6は、現像ローラ12の表面に供給する二成分現像剤を収容する現像剤収容部を備え、現像剤収容部は収容する二成分現像剤を攪拌する不図示の攪拌部材が設けられている。
現像ローラ12は回転可能に配置された非磁性の筒状の現像スリーブと、これの内部に回転不能に設けられたマグネットローラとから構成される。マグネットローラは、現像スリーブの回転方向に向けて順次並ぶ複数の磁極を有している。これら磁極は、それぞれ現像スリーブ上の二成分現像剤に対して回転方向の所定位置で磁力を作用させる。これにより、現像剤収容部内の二成分現像剤を現像スリーブ表面に引き寄せて担持させるとともに、現像スリーブ表面上で磁力線に沿った磁気ブラシを形成する。
磁気ブラシは、現像スリーブの回転に伴って不図示の現像剤規制部材との対向位置を通過する際に適正な層厚に規制されてから、現像領域に搬送される。そして、現像スリーブに印加される現像バイアスと、感光体4の静電潜像との電位差によってトナーを静電潜像上に転移させて現像を行う。更に、現像領域を通過した後、現像スリーブの回転に伴って再び現像装置6内に戻った磁気ブラシを構成する二成分現像剤は、マグネットローラの磁極間に形成される反発磁界の影響によって現像スリーブ表面から離脱した後、現像剤収容部内に戻される。現像剤収容部内には、不図示のトナー濃度センサが配置されており、このトナー濃度センサによる検知結果に基づいて、現像剤収容器内の二成分現像剤のトナー濃度が所定の範囲内となるように、不図示のトナー補給装置が制御され、二成分現像剤に適量のトナーが補給される。
プリンタ部1では図2に示すように、四つの作像ユニット3(K,Y,M,C)の感光体4(K,Y,M,C)には、これまで説明してきた作像プロセスによってK,Y,M,Cトナー像が形成される。
図2に示すように四つの作像ユニット3(K,Y,M,C)の下方には、転写ユニット90が配設されている。この転写ユニット90は、複数の張架ローラ(92、93、94)によって張架されたトナー像担持体としての中間転写ベルト91を備え、中間転写ベルト91を挟んで第一張架ローラ92に対向する位置には、ベルトクリーニング装置32が配置されている。ベルトクリーニング装置32は、後述する二次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト91上に残留するトナーを除去するために配置されている。
転写ユニット90では中間転写ベルト91感光体4(K,Y,M,C)に当接させながら図中時計回り方向(図2中の矢印A方向)に無端移動させる。これにより、感光体4(K,Y,M,C)と中間転写ベルト91とが当接するK,Y,M,C用の一次転写ニップが形成されている。K,Y,M,C用の一次転写ニップの近傍では、ベルトループ内側に配設された一次転写ローラ95(K,Y,M,C)によって中間転写ベルト91を感光体4(K,Y,M,C)に向けて押圧している。四つの一次転写ローラ95(K,Y,M,C)には、それぞれ図示しない電源によって一次転写バイアスが印加されている。これにより、K,Y,M,C用の一次転写ニップには、感光体4(K,Y,M,C)上のトナー像を転写体たる中間転写ベルト91に向けて静電移動させる一次転写電界が形成されている。図中時計回り方向の無端移動に伴ってK,Y,M,C用の一次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト91の表面には、各一次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト91の表面には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
本実施形態の一次転写装置は、一次転写部材として一次転写ローラ95を備えた構成を採用しているが、一次転写部材としては導電性ブラシ、非接触のコロナチャージャー等を採用することもできる。
図3において、一次転写ニップを通過した後の感光体4の表面には、中間転写ベルト91に一次転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、作像ユニット3のドラムクリーニング装置15により、感光体4の表面から除去される。
ドラムクリーニング装置15としては、感光体4に当接しているポリウレタンゴム製のクリーニングブレード16により、転写残トナーを一次転写ニップ通過後の感光体4表面から掻き取って除去するものが用いられている。クリーニングブレード16は、作像ユニット3のケーシングに固定された金属製の支持部材に接着(ホットメルト)されており、感光体4に対してカウンタ方向に当接するようになっている。カウンタ方向とは、支持部材によって片持ち支持されるクリーニングブレード16の先端側を、後端側(自由端側)よりも感光体4の回転方向の上流側に位置させるようなブレードの向きである。
ここで、ドラムクリーニング装置15によって回収されたトナーは、図示しない回収スクリュー及びトナーリサイクル装置によって、現像装置6に回収され、再利用される。
本実施形態の作像ユニット3が備える除電装置は除電ランプ22を備えた構成であり、光を照射して感光体4の表面電位を初期化する。除電ランプ22によって除電された感光体4の表面は、帯電バイアスの印加によって感光体4との間に放電を発生させる帯電ローラ5によって一様に帯電せしめられた後、光書込装置2による光書込処理がなされる。作像ユニット3が備える帯電装置は帯電ローラ5を採用した接触帯電方式の帯電装置である。この帯電装置は帯電ローラ5を感光体4の表面に接触させて、帯電ローラ5に電圧を印加することにより感光体4の表面を一様に帯電する。なお、感光体4を一様に帯電させる帯電装置としては、帯電ローラ方式のものに代えてスコロトロンチャージャ等を採用した非接触帯電方式の帯電装置を採用することもできる。
プリンタ部1では図2に示すように、転写ユニット90の図中下方には、駆動ローラ30と二次転写ローラ31との間に、二次転写ベルトである無端状の紙搬送ベルト29を掛け渡して無端移動させる二次転写ユニットとしての紙搬送ユニット28が設けられている。複写機100では紙搬送ユニット28の二次転写ローラ31と、転写ユニット90の下部張架ローラ94との間に、中間転写ベルト91及び紙搬送ベルト29を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト91の表面と、紙搬送ベルト29の表面とが当接する二次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ31には図示しない電源によって二次転写バイアスが印加されている。一方、転写ユニット90の下部張架ローラ94は接地されている。これにより、二次転写ニップに二次転写電界が形成されている。
この二次転写ニップの図中右側方には、レジストローラ対33が配設されている。レジストローラ対33はローラ間に挟み込んだ転写紙Pを中間転写ベルト91上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで二次転写ニップに送り出す。二次転写ニップ内では、中間転写ベルト91上の4色トナー像が二次転写電界やニップ圧の影響によって転写紙Pに一括二次転写され、転写紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。二次転写ニップを通過し、表面にトナー像が転写された転写紙Pは、中間転写ベルト91から離間して、紙搬送ベルト29の表面に保持されながら、その無端移動に伴って定着ユニット60へと搬送される。
二次転写ニップを通過した中間転写ベルト91の表面には、二次転写ニップで転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト91に当接するベルトクリーニング装置32によって掻き取り除去される。
定着ユニット60に搬送された転写紙Pは、詳細は後述するが定着ユニット60内で定着液が塗布されることによってフルカラー画像が定着させしめられた後、定着ユニット60から送り出される。
なお、図1に示すように複写機100は、紙搬送ユニット28と定着ユニット60との下方には、スイッチバック装置36が配設されている。これにより、片面に対する画像定着処理を終えた転写紙Pが、切換爪で転写紙Pの進路を転写紙P反転装置側に切り換えられ、そこで反転されて再び二次転写ニップに進入する。そして、もう片面にも画像の二次転写処理と定着処理とが施された後、排紙トレイ10上に排紙される。
次に、定着装置としての定着ユニット60について説明する。
図4は、定着ユニット60の外観斜視図であり、図5は、定着ユニット60を構成する部材を模式的示した図である。また、図6は、定着ユニット60の概略断面図である。また、図7は、定着ユニット60が備えるダイコータヘッド501の先端部の説明図である。
図5に示すように定着ユニット60は、泡状の定着液を生成する泡状定着液生成部500と、泡状定着液生成部500で生成された泡状定着液Fを未定着のトナー層Tからなる未定着画像を担持する転写紙Pに塗布する泡状定着液塗布部70とを備える。泡状定着液生成部500は、液状定着液210を保管収納する為の定着液ボトル200と、定着液ボトル200内に空気を送り込み液状定着液210を粗く発泡させて、粗い泡からなる泡状定着液Fを生成するためのる空気ポンプ300とを有する。また、定着液ボトル200内で粗く発泡させた状態の泡状定着液Fの泡を細かい泡にするための泡攪拌器310や、泡攪拌器310で泡が細かくなった泡状定着液Fを泡状定着液塗布部70の塗布ローラ61の表面上に均一な薄膜状に塗布するためのダイコータヘッド501を有する。
定着液ボトル200には、定着液210の残量を検知する残量検知センサS10として、上部液面検知センサS11、中央液面検知センサS12、及び、下部液面検知センサS13を備える。
泡攪拌器310の内部には2本のスクリュ部材が平行に、且つ、近接して配置されており、2本のスクリュ部材には駆動を伝達するギヤを介して、駆動源としての泡攪拌用モータM3が接続されており、泡攪拌用モータM3を駆動させることによって2本のスクリュが回転する。定着液ボトル200内で作成された粗い泡からなる泡状定着液Fを回転する2本のスクリュの間を通過させ、攪拌し、せん断力を加えることによって大きな泡は微小な泡へと変化する。
また、定着液ボトル200と泡攪拌器310とを接続する大径泡搬送管201内の泡状定着液Fの有無を検知する定着泡検知手段である第一泡センサS1が配置されている。さらに、小径泡搬送管202を介して泡攪拌器310に接続されているダイコータヘッド501には、ダイコータヘッド501内を通過する液状定着液の速度を検知する泡流速検知手段である泡速度センサS2やダイコータヘッド501内の泡状定着液Fの有無を検知する第二泡センサS3が配置されている。また、ダイコータヘッド501には、ダイコータヘッド501内の圧力を検知する圧力計S7が配置されている。
さらに、塗布ローラ61とダイコータヘッド501とが対向する位置に対して塗布ローラ61の表面移動方向下流側、且つ、加圧ローラ62と対向する位置に対して塗布ローラ61の表面移動方向上流側で塗布ローラ61の表面と対向する位置には第三泡センサS6が配置されている。第三泡センサS6は、塗布ローラ61上の泡状定着液Fの状態を検知する表面移動体上泡状定着液確認手段である。
また、ダイコータヘッド501内の定着液が通過する搬送路には大気開放弁507が接続されており、ダイコータヘッド501の先端部には図7に示すように、ダイコータヘッド先端シャッタ510が配置されている。
図7(a)は、ダイコータヘッド501の先端部の拡大説明図であり、図7(b)は、図7(a)に示すダイコータヘッド先端シャッタ510の説明図である。図7(b)に示すように、ダイコータヘッド先端シャッタ510は、円筒状のシャッタ部510aとシャッタ回転軸510bとを備え、シャッタ部510aは円筒の側面に直径方向に貫通するシャッタ孔部510cが設けられている。シャッタ回転軸510bには駆動源としてのシャッタ回転モータM7が接続されており、シャッタ回転モータM7からの駆動を伝達することによって円筒状のシャッタ部510aが図7中の矢印E方向に回転する構成である。図7(a)に示すようにダイコータヘッド501は、ダイコータヘッドケーシング512内に泡状定着液Fが通過するヘッド内搬送路511が形成されている。シャッタ孔部510cが形成された位置以外のシャッタ部510aの側面がヘッド内搬送路511と対向している状態では、ヘッド内搬送路511が遮蔽された状態となり、塗布ローラ61の表面上への泡状定着液Fの供給が停止される。ヘッド内搬送路511が遮蔽された状態からシャッタ回転モータM7を駆動して、シャッタ部510aを回転させ、図7(a)に示すようにシャッタ孔部510cがヘッド内搬送路511と対向する状態となると、ヘッド内搬送路511が外部と連通し、ヘッド内搬送路511内の泡状定着液Fが塗布ローラ61の表面上に向けて吐出される。
すなわち、シャッタ回転モータM7からの駆動の伝達を制御することによって、ダイコータヘッド先端シャッタ510の開閉を制御することができる。
また、ダイコータヘッド501は、ダイコータヘッドケーシング512とシャッタ部510aとの隙間から空気や定着液が漏れ出すことを防止するためのヘッド部シール部材513を備える。
定着ユニット60を駆動しているときには、ダイコータヘッド501から泡状定着液を排出するためダイコータヘッド501内及び定着液の搬送経路内の気圧は大気圧よりも高くなっている。このため、空気ポンプ300や泡攪拌器310を停止しても、ダイコータヘッド501内及び搬送経路内の圧力が高まった状態となるため定着液が排出されるおそれがある。そこで、本実施形態の定着ユニット60では、定着ユニット60の定着装置としての機能停止している時に大気開放弁507を解放し、ダイコータヘッド501内及び定着液の搬送経路内の気圧を大気圧と同じにして、さらに、ダイコータヘッド先端シャッタ510を閉じることによって、定着ユニット60を停止した時に定着液が排出されることを防止する。
また、定着ユニット60の最外層を形成する外装カバー600は、図4に示すように、定着液ボトル200をユニット内の定着液収容手段設置部であるボトル設置部に設置するためのボトル挿入口240が設けられている。定着ユニット60では、図4中の矢印Bで示すようにボトル挿入口240から定着液ボトル200を挿入することにより、ボトル設置部に定着液ボトル200を設置することができる。さらに、外装カバー600には、定着ユニット60を複写機100本体に対して平行に引き出すときに使用者が掴むためのユニット引出し把手部605と、引き出した定着ユニットを複写機100本体に設置した状態のまま持ち運びできるように、持ち運び時に使用者が掴むためのユニット上部把手部603とを備えている。また、定着ユニット60を複写機100本体に対して平行に複写機100本体側に設けられた不図示のガイド部材に沿って、定着ユニット60を平行に着脱するための着脱ガイド606を備えており、着脱ガイド606は図4中の定着ユニットを横置きにすることを防止する、横置禁止凸部としての役割も備えている。
また、外装カバー600は上部に天地反転禁止凸部601が形成されており、さらに、定着ユニット60の使用上の注意が記載された注意ラベル602が貼り付けられている。
定着液付与手段である泡状定着液塗布部70は、泡状定着液生成部500で生成された泡状定着液Fを未定着のトナー層Tが形成された転写紙Pの表面に塗布するための塗布ローラ61と、塗布ローラ61の表面に泡状定着液Fが薄層状態となるように供給する泡膜形成手段としてのダイコータヘッド501とを有する。さらに、泡状定着液Fが塗布された後の未定着のトナー層T内に泡状定着液Fを浸透させるための圧力をかける加圧ローラ62とを有する。なお、加圧ローラ62は、表面が弾性変形するスポンジローラである。さらに、転写紙Pに泡状定着液Fを塗布した後の塗布ローラ61上に残った泡状定着液Fを回収するためのクリーニング機構を構成する塗布ローラクリーニングブレード63や塗布ローラ61と対向する位置を通過した後の加圧ローラ62上に付着した泡状定着液Fなどの異物をクリーニングするための加圧ローラクリーニングブレード64を備える。塗布ローラクリーニングブレード63でクリーニングされた泡状定着液Fは塗布ローラ泡回収タンク63aに収容され、加圧ローラクリーニングブレード64でクリーニングされた泡状定着液Fは加圧ローラ泡回収タンク64aに収容される。
塗布ローラ61が転写紙Pに泡状定着液Fを塗布する位置よりも転写紙Pの搬送方向下流側には、転写紙Pを塗布ローラ61から分離するための分離爪65を備える。一方、塗布ローラ61が転写紙Pに泡状定着液Fを塗布する位置よりも転写紙Pの搬送方向上流側には、未定着のトナー像からなるトナー層Tを担持した転写紙Pの先端を検知する紙先端検知センサS4を備え、さらに転写紙Pの搬送方向上流側には、定着給紙ローラ対67を備える。定着給紙ローラ対67には駆動源としての定着給紙モータM6が接続されており、定着給紙モータM6からの駆動の伝達を制御する定着給紙タイミング合せクラッチ68を備える。
また、塗布ローラ61の駆動源としての塗布ローラ用モータM1、及び、加圧ローラ62の駆動源としての加圧ローラ用モータM2を備える。
さらに、詳細は後述するがこれらの部品を制御するための制御回路を備える。
なお、定着給紙ローラ対67の上下二つのローラのうち、上側のローラは、転写紙P上の未定着トナー像を乱さないように、転写紙Pの幅方向(搬送方向に直交する方向)両端部の余白部のみに接触する構成となっている。
定着ユニット60は、図5に示す各部品や制御回路を一体的に支持し、図4に示すような外装カバー600で覆い、図6で示すようにユニットとした構成である。そして、この定着ユニット60は複写機100本体に対して着脱自在な構成となっている。
定着装置を構成する各部材を定着ユニット60として複写機100本体に着脱可能としたワンカートリッジ方式にすることで定着ユニット60をオペレータ交換ユニット(ユーザーが交換できるユニット)にすることが可能となる。これにより、サービスマンへの負担を低減でき、さらに、定着ユニット60は熱定着方式の定着装置ではないため、交換時に冷却待ち時間が不要で、交換時の火傷などの心配がない安全で容易な定着ユニット交換を実現することができる。
また、定着ユニット60をワンカートリッジ方式にすることで現在、回収してリサイクルに回される他の作像側のユニット(感光体ユニット、現像ユニット、排トナーボトル、トナーボトルなど)と同様回収及びリサイクルが可能となる。
更に定着ユニット60をワンカートリッジ方式にすることで従来の画像形成装置では熱定着装置があることで不可とされていた定着装置のユーザー交換が可能となる。これにより、故障の原因と成り易い、作像系の現像から定着までの一連の画像装置を構成する全ての部材をユーザーの手によって交換が可能となり、サービスマンの手を煩わせることがなくなり、定期的ユニット交換することができる。これにより、定着ユニット60を構成する磨耗部品や消耗品の交換が定期的に可能となり、ひいては複写機100全体の長寿命化につなげることができる。
また、ワンカートリッジ方式とした定着ユニット60が湿式の定着装置であるため、複写機100のレイアウト設計上、定着ユニット60からの輻射熱の影響などを考慮する必要がなく、断熱材や植毛などの部品を設けなくても定着時の熱の影響を考慮する必要がなくなる。これにより、定着ユニット60の近傍まで他の部品配置が可能となることから電子写真装置である複写機100全体の小型化が可能となる。
図8は、外装カバー600の説明図である。
図6及び図8に示すように、外装カバー600には、転写紙Pが定着ユニット60を通過できるように、給紙側開閉扉604及び排紙側開閉扉607を備えている。
給紙側開閉扉604は、給紙側扉回転軸604aによって外装カバー600に対して回転可能に支持されており、給紙側扉回転軸604aは給紙側開閉モータM4によって駆動が伝達される構成となっている。さらに、給紙側開閉扉604は不図示のスプリング等の付勢部材によって図8中の矢印C方向に付勢される。給紙側開閉モータM4が停止している状態では、給紙側開閉扉604は付勢部材の付勢力によって図8中の実線で示すように、外装カバー600の給紙側の開口部を閉鎖する。一方、給紙側開閉モータM4を駆動すると、給紙側開閉モータM4が給紙側扉回転軸604aに対して図8中の反時計回り方向(図中の矢印Cとは逆方向)に回転する駆動を伝達し、給紙側扉回転軸604aの回転によって給紙側開閉扉604が図8中の破線で示す位置まで回転し、外装カバー600の給紙側の開口部を解放する。
同様に、排紙側開閉扉607は、排紙側扉回転軸607aによって外装カバー600に対して回転可能に支持されており、排紙側扉回転軸607aは排紙側開閉モータM5によって駆動が伝達される構成となっている。さらに、排紙側開閉扉607は不図示のスプリング等の付勢部材によって図8中の矢印D方向に付勢される。排紙側開閉モータM5が停止している状態では、排紙側開閉扉607は付勢部材の付勢力によって図8中の実線で示すように、外装カバー600の排紙側の開口部を閉鎖する。一方、排紙側開閉モータM5を駆動すると、排紙側開閉モータM5が排紙側扉回転軸607aに対して図8中の反時計回り方向(図中の矢印Dとは逆方向)に回転する駆動を伝達し、排紙側扉回転軸607aの回転によって排紙側開閉扉607が図8中の破線で示す位置まで回転し、外装カバー600の排紙側の開口部を解放する。
給紙側開閉モータM4と排紙側開閉モータM5とを停止しているときには、給紙側開閉扉604と排紙側開閉扉607とによって、外装カバー600の給紙側と排紙側との開口部を閉鎖しているため、定着ユニット60内の定着液が外部に漏れることを防止することができる。このため、定着ユニット60を複写機100本体から取りは外すときに、定着液が定着ユニット60から漏れることに起因する不具合を防止することができる。
また、外装カバー600の内側には、定着液による軟化や強度変化を起こさない材料からなるコーティング層608を備えている。これにより、定着液ボトル200からダイコータヘッド501までの定着液の搬送経路で定着液の液漏れが生じたとしても、その液漏れによって外装カバー600が軟化や強度変化することを防止することができる。
また、非加熱定着方式の定着装置である定着ユニット60は、記録媒体である転写紙Pへトナーを定着させるために熱を必要としないことから消費電力も熱定着方式に比べ大幅に低減されている。
また、従来の熱定着方式では定着装置の熱源としてハロゲンランプやIH定着などを使用していたために高熱を発しており熱源近傍には溶融や軟化のおそれがあったことから樹脂部品や現像装置6に供給するトナーを収容したトナー容器などを配置することは不可能であった。一方、複写機100では、転写紙Pへのトナーを定着させるために熱を必要としない非加熱定着方式の定着装置を使用することで、熱源が不要であるために樹脂部品やトナー容器などを定着ユニット60の近傍に配置することが可能となる。これにより、複写機100のレイアウトの自由度が拡がり、複写機100の小型化が可能となる。
また、従来の熱定着方式の定着装置では、使用者が高温となった定着装置に直接触れることを防止するため、定着装置の表面に植毛処理や断熱処理などを施す必要があり、コストアップ要因の一つとなっていた。しかし、非加熱定着方式にすることで、定着装置の表面への植毛処理や断熱処理などを施す必要性が無くなり装置の低コスト化につなげることができる。
また、従来の熱定着方式の定着装置では、定着装置内部でトラブルが発生した場合、例えば定着装置内部にジャム紙などがジャム処理時に残ってしまった場合、使用者が高温となった定着装置に直接触れることを防止するため、使用者が定着装置内のジャム紙を直接取り出すことを不可とした構成があり、この場合、サービスマンによるメンテナンスなどを有していた。
一方、本実施形態の複写機100のように非加熱定着方式の定着装置を用いることで、使用者が定着ユニット60に直接触れることが可能になり、定着ユニット60内に転写紙Pが詰まった場合のジャム処理時などの安全性が向上する。更にサービスマンがメンテナンスのために定着装置に触れる場合、テストプリントの後など、定着装置を動かした後は、定着装置の冷却時間を要していたが、非加熱定着方式の定着装置を用いることで定着ユニット60の冷却待ち時間が不要となる。
なお、特許文献1〜特許文献4の何れの特許文献に記載の定着装置も、接触型の定着液付与手段である塗布ローラを用いて定着液を液状のまま記録媒体に塗布することで、定着液を記録媒体上の未定着トナー像に付与する構成である。このような液状の定着液をトナー像に塗布して定着を行う構成では、記録媒体上のトナー像への定着液の微量塗布と塗布ローラへのトナーオフセット防止を両立させることが極めて難しいという問題があった。以下、この問題について説明する。
塗布ローラを用いて記録媒体上の未定着トナー像へ定着液を塗布する構成において、定着液を記録媒体に微量付与するために、塗布ローラ上の定着液の層の厚みが未定着トナー像の層よりも薄くした場合、次のような問題が生じることがあった。塗布ローラの表面が記録媒体と接触した後、塗布ローラの表面が記録媒体から剥離する位置で、記録媒体に付与されず塗布ローラ表面に残った定着液の液膜によって生じる表面張力で記録媒体上のトナー層のトナー粒子が引っ張られてしまう。これにより、塗布ローラの表面にオフセットしたトナー粒子が付着し、塗布ローラと剥離した後の記録媒体上のトナー像が大幅に乱れてしまう。
逆に、塗布ローラ上の定着液の層の厚みを未定着トナー層よりも十分厚くすると、塗布ローラが記録媒体から剥離する位置では、液量が多いため塗布ローラの表面の液膜による表面張力が記録媒体上のトナー層のトナー粒子に作用しにくくなる。これにより、塗布ローラ側にトナーが付着しにくくなるが、記録媒体の表面に多量の定着液が塗布されるため、記録媒体上で過剰な定着液により定着液の拡散にともないトナー粒子が流れ画質劣化を生じたり、定着液の乾燥時間が長くなり定着応答性に問題が生じたりしてしまう。また、記録媒体に著しい残液感(紙を手で触れたときの湿った感触)が発生する。また、定着液が水を含有するものであると、紙等のセルロースを含有する記録媒体への定着液の塗布量が多い場合、紙等の記録媒体が著しくカールし、画像形成装置内における記録媒体搬送時に紙詰まりが発生の恐れがある。
このように、塗布ローラを用いて定着液を塗布する構成では、定着液の塗布量が多すぎると、トナー粒子が流されることによる画質劣化、定着液の乾燥時間が長くなることによる定着応答性の低下、記録媒体によっては紙詰まりが発生しやすくなる、といった問題が生じる。一方、これらの問題を防止するために定着液を微量塗布する構成とすると、上述したように塗布ローラの表面にトナー粒子がオフセットしてしまう。
よって、塗布ローラで定着液を塗布する構成では、定着応答性向上や残液感低減やカール防止のために記録媒体上のトナー層に定着液を微量塗布することと塗布ローラへのトナーオフセットを防止することとを両立することが極めて難しい。
定着液の微量塗布とトナーオフセットの防止とを両立することができる定着方式として、特開2007−219105号公報には、定着液の液中に気泡を発生させて、定着液を液中に気泡が分散した泡状定着液とし、この泡状定着液を記録媒体上のトナー像に塗布する構成が記載されている。このように、定着液を泡状とすることにより定着液の密度を下げることが出来るため、従来よりも少量の定着液で塗布ローラ表面上の定着液の膜厚を厚くすることが出来、液体の表面張力の記録媒体上のトナー粒子に対する影響を軽減することができる。また、少量の定着液であるため、記録媒体上の残液感を抑制することが出来、泡状の定着液は通常の液体状の定着液よりも流れ難いため、定着液によってトナー粒子が流されることによる画像劣化も防止することができる。よって、特開2007−219105号公報のように泡状定着液を用いて定着を行うことにより、従来よりも少量の定着液塗布量でトナー画像を乱すことなく定着することができる。
本実施形態の定着ユニット60では、上述したように、空気ポンプ300で空気を送り込むことによって、定着液ボトル200内の液状定着液210を発泡させて、粗い泡からなる泡状定着液Fを生成する。さらに、泡攪拌器310内の2つのスクリュを回転させ、粗い泡からなる泡状定着液Fにせん断力を加えることによって、細かい泡からなる泡状定着液Fを生成する。このように、定着ユニット60では、空気ポンプ300、定着液ボトル200、及び、泡攪拌器310等によって定着液発泡手段を構成し、上記特開2007−219105号公報に記載の定着装置と同様に、泡状定着液を用いて定着を行うことにより、従来よりも少量の定着液塗布量でトナー画像を乱すことなく定着することができる。
次に、定着ユニット内の一連の動きについて、制御回路のブロック図を用いて説明する。
図9は定着ユニット60が備える制御回路を説明するブロック図である。図9に示すように、定着ユニット60の制御回路はA/D、D/A端子とROM、RAMなどの記憶手段を有した定着ユニットCPU700と、外付けのタイマー710から構成され、各センサ(S1〜S7及びS10)からの入力信号に応じてローラ類や泡攪拌器310の各駆動モータ(M1〜M7)、定着液ボトル200に接続された空気ポンプ300、ダイコータヘッド501などの制御を行う。また、空気ポンプ300はDC/DCコンバータ720によって電圧がコントロールされる構成であり、定着ユニットCPU700からDC/DCコンバータ720へ空気ポンプ300の電圧コントロール信号としてのDC/DCコンバータ出力電圧可変信号が送信される構成である。
まず、複写機100本体の電源が投入されると定着ユニット60内に設けられた定着ユニットCPU700と、複写機100本体に設けられた複写機本体CPU750とがI/F(インターフェイス)信号群730によって通信を行い、定着ユニットCPU700で複写機100本体の電源が投入されたことを認識する。
本実施形態では、第一泡センサS1及び第二泡センサS3としては、図10に示すような、発光素子205と受光素子206とを備え、受光素子206から泡検知信号Fsを発する光学センサを用い、光の透過率を利用した検知方式で搬送路207内の泡状定着液Fの通過の監視を行っている。このような透過型の光学センサを搬送路207内に配置した構成では、搬送路207内に定着液が存在しない場合及び定着液が存在しても液状の場合は、泡状定着液Fが存在する場合よりも、受光素子206に入射する光量が多くなる。なお、透過型の光学センサの検知位置に泡状定着液Fが存在する場合の方が受光素子206に入射する光量が少なくなるのは、泡状である定着液に光が入射すると、発光素子205からの光が通過しにくくなることによるものと考えられる。このように、受光素子206で受光される光量の違いよって、センサを配置した位置における泡状定着液Fの有無を監視することができる。
また、液体が実際流れていることを監視するためのセンサである流速計は、回転体の羽根部に磁性体が付けられ、単位時間当たりの回転体の回転を磁気センサで検出し泡状定着液Fの搬送を確認する。
また、搬送路207のセンサを配置した位置での定着液が泡状定着液Fか液状定着液210かを確認する方法としては、次のような方法がある。泡は空気を含んでいる為に圧力を加えてもすぐには反応せず、圧力を吸収する方向に反応し、圧力によってある変形量を超えると動き出す。
このような泡の性質を利用して、大気開放弁507を開放状態にし、空気ポンプ300を駆動させて圧力を加え始めて、すぐに流速計の回転体が回転を始めるようであれば液体と判定し、圧力を加え始めて、ある程度の時間経過後に流速計が回転するようであれば泡と判定する。
同様に泡の有無の確認は圧力計でも確認することが可能である。大気開放弁507を開放状態にし、空気ポンプ300を駆動させて圧力を加え始めて、すぐに圧力計が反応するようであれば液体と判定し、圧力を加え始めて、ある程度の時間経過後に圧力計が反応するようであれば泡と判定することができる。
また、圧力計使用法に関しては圧力を加える側でも確認が可能である。この場合、泡攪拌器310とダイコータヘッド501の経路の途中で分岐し、圧力計をいれた状態で大気開放弁507を開放状態にし、空気ポンプ300を駆動させて圧力を加え、低い圧力で圧力計が反応するようであれば液体と判定し、圧力を加えて一定時間経過後、圧力計が高圧力を示すようであれば泡と判定する。
第三泡センサS6としては反射型の光学センサを用い、塗布ローラ61としては、表面の色が黒や茶等の光が反射しにくい色のものを用いる。このような第三泡センサS6では、塗布ローラ61の表面上に定着液が存在しない場合及び定着液が存在しても液状の場合は、泡状定着液Fが存在する場合よりも、受光素子に入射する光量が少なくなる。塗布ローラ61上に定着液が存在しない場合及び定着液が存在しても液状の場合は、発光素子から発した光は塗布ローラ61表面まで到達し、ほとんど吸収されるため、受光素子に入射する光量は少ない。一方、塗布ローラ61の表面上に泡状定着液Fが存在する場合は、液状の状態よりも表面が白くなり入射した光が反射するため、泡状定着液Fが存在しない場合に比べて反射型の光学センサの受光素子に入射する光量が多くなる。このように、第三泡センサS6が備える受光素子で受光される光量の違いよって、センサを配置した塗布ローラ61表面に泡状定着液Fが存在するか否かを検出することができる。
次に、イニシャライズ動作について説明する。
複写機100本体の電源が投入されたことを認識すると、定着ユニット60内の定着ユニットCPU700は空気ポンプ300を稼動させ定着液ボトル200内に空気を送り込む。ここで、空気を送り込まれた定着液ボトル200内では液状定着液210と空気とを混合し、液状定着液210内に大きな泡を発泡させて、泡状定着液Fを生成する。次に、定着液ボトル200内の泡状定着液Fは、空気ポンプ300からの圧力によって大径泡搬送管201を抜けて泡攪拌器310に送られる。
泡攪拌器310に注入された泡状定着液Fは泡攪拌器310により、極きめ細かな泡を含有する泡状定着液Fに整形され、そのままダイコータヘッド501へと送られ、ダイコータヘッド501内に充填される。
この時、充填された泡状定着液Fが滲みでたりするのを防ぐ為にダイコータヘッド501に設けられた大気開放弁507はOFF(開放状態)とし、ダイコータヘッド501に対してもダイコータヘッド先端シャッタ510を閉じた状態とするようなシャッタ開閉信号をシャッタ回転モータM7に送信する。
また、一連の動作中に、泡状定着液Fの搬送経路の途中に設けられた定着泡検知手段としての各泡センサ(S1、S3)と不図示の流速計とで泡状定着液Fの通過を監視しており、泡状定着液Fの搬送経路において凍結や異物の混入、泡攪拌用モータM3や空気ポンプ300の停止、などの異常発生で泡状定着液Fの流れがさえぎられたりしていないことを確認している。
更に具体的に説明すると、複写機100本体の電源が入ると定着ユニットCPU700は空気ポンプ300を稼動させ定着液ボトル200内に空気を送り込む、空気を送り込まれた定着液ボトル200は液状定着液210と空気を混合させ大きな泡を発泡させる。
発泡した粗い泡は定着液ボトル200内の圧力が高まると、次の工程である小泡作製のための泡攪拌器310に向けて搬送され始める。
次に、定着液ボトル200から泡攪拌器310までの間で大径泡搬送管201内を正常に泡が送液されているか監視するために、第一泡センサS1をONし、泡の存在を確認する。更に泡の存在を確認した後、定着ユニットCPU700は定着液が実際流れていることを監視するためのセンサとして設けられた流速計で実際泡搬送が行われていることを確認する。
この時、泡の通過が確認できない場合は定着液の搬送経路内での凍結や異物の混入、泡攪拌用モータM3、空気ポンプ300停止などの異常で泡の流れがさえぎられている可能性があると判断し、定着ユニットCPU700はI/F信号群730を介して複写機本体CPU750と通信を行い、複写機100本体側のシステムへ指示を出して駆動を停止させると同時に、定着ユニット60内での異常があることを本体側表示パネル751に表示し、オペレータに知らせサービスマンによるメンテナンスの要求を出す。
また、この時、定着液ボトル200に液面センサS10などを設けることで搬送経路による異常なのか定着液ボトル200内の液切れによる停止状態か確認することができ、より詳細な停止理由を表示できる。
次に定着ユニットCPU700はダイコータヘッド501内に設けられた圧力計S7の検知結果とタイマー710のタイマー機能とを利用し、単位時間当たりの泡圧力の変化を把握し、圧力変化に応じて空気ポンプ300の電圧を調節して、空気ポンプ300の回転数を制御し、常に泡の圧力をほぼ一定に保つように制御する。このような制御より、塗布ローラ61上に膜状に塗布された泡状定着液Fの膜厚を常に一定になるように制御することができる。
次に定着ユニットCPU700は泡攪拌器310で小径の泡となった泡状定着液Fを塗布ローラ61に塗布するためのダイコータヘッド501に送液を開始しダイコータヘッド501からの小泡の泡状定着液Fが送液されるのを第二泡センサS3で確認する。
泡状定着液Fの流れを確認して、泡状定着液Fの搬送経路に異常が発生していないことを確認後、空気ポンプ300、及び、泡攪拌用モータM3の駆動を停止し、次にダイコータヘッド501に設けられたダイコータヘッド先端シャッタ510を閉じ、大気開放弁507を開放する。
なお、この本実施形態の定着ユニット60では、定着液消費量の低減の観点から、イニシャライズ動作のときには、塗布ローラ61上への泡状定着液Fの付与を行っていない。
次に、プリント動作前の捨て打ち動作について説明する。
スキャナ部150に原稿MSが配置されて複写機100のスタートボタンが押されたり、PC等の外部機器からプリント信号が送信されたりすると、複写機100の複写機本体CPU750は、プリント信号を受信したことを定着ユニット60内に設けられた定着ユニットCPU700にI/F信号群によって通知する。
イニシャライズ動作後や前のプリント動作の後から次のプリント信号がくるまで長時間放置されると、ダイコータヘッド501や泡攪拌器310内の泡状定着液Fの密度が変化するなど、泡の劣化の生じる可能性が高いため、プリント信号を受信したことを認識した定着ユニット60内に設けられた定着ユニットCPU700は、プリント動作前の捨て打ち動作を開始する。
捨て打ち動作の具体的動作としては、空気ポンプ300や泡攪拌器310の泡攪拌用モータM3をONすると同時にダイコータヘッド501に設けられた大気開放弁507をON(閉じた状態)し、ダイコータヘッド501内の圧力を高める。
次に、塗布ローラ用モータM1や加圧ローラ用モータM2をONにすることで塗布ローラ61や加圧ローラ62を駆動させる。また、各ローラ(61、62)のモータ(M1、M2)が回転を開始し、ダイコータヘッド501内の圧力が高まると、定着ユニットCPU700のダイコータヘッド501に設けられたダイコータヘッド先端シャッタ510が開くようにシャッタ回転モータM7を制御し、予め、定着ユニットCPU700内のROMデータ内に設定された値とタイマー710のカウント値を比較して、塗布ローラ61への泡状定着液Fの供給を所定時間行う。
その後、定着ユニットCPU700は第三泡センサS6の検知結果を確認することにより、塗布ローラ61上に実際に泡状定着液Fが塗布されているか否かの確認動作を行う。
捨て打ち動作によって、塗布ローラ61や加圧ローラ62上に供給された泡状定着液Fは、各クリーニングブレード(63、64)を備えるクリーニング装置によって回収され回収タンク(63a、64a)に集められ最終的には破棄される。
このような、一連の捨て打ち動作が終了すると空気ポンプ300と泡攪拌器310の泡攪拌用モータM3との駆動を停止し、次にダイコータヘッド501に設けられたダイコータヘッド先端シャッタ510を閉じ、大気開放弁507を開放する。
その後、塗布ローラ61及び加圧ローラ62に残った泡状定着液を全て回収できる時間(定着ユニットCPU700内のROMデータ内に設定された値とタイマー710のカウント値を比較しながら実行する)としての所定時間だけ、塗布ローラ61と加圧ローラ62とを回転させた後、塗布ローラ用モータM1と加圧ローラ用モータM2とを停止し、一連の捨て打ち動作は終了となる。
なお、上述した記載中に「所定時間」とあるが、ここで言う所定時間とはダイコータヘッド501や泡攪拌器310内に蓄えられた泡状定着液Fを吐き出すまでに要する時間を意味している。
本捨て打ち動作はプリント動作前に常に実施されるのでは無く、泡状定着液Fの劣化が許容される程度の時間以内に次のプリント要求が来た場合や連続プリント動作時など、泡状定着液Fの劣化が殆ど無いものと判断された場合は実施されない。
次に、プリント動作について説明する。
上述した捨て打ち動作の後、定着ユニット60内の定着ユニットCPU700は再び空気ポンプ300を稼動させ定着液ボトル200内に空気を送り込む。空気を送りこまれた定着液ボトル200内では液状定着液210と空気とを混合し、液状定着液210内に大きな泡を発泡させて、泡状定着液Fを生成する。次に、定着液ボトル200内の泡状定着液Fは、空気ポンプ300からの圧力によって大径泡搬送管201を抜けて泡攪拌器310に送られる。泡攪拌器310に注入された泡状定着液Fは泡攪拌器310により、極きめ細かな泡を含有する泡状定着液Fに整形され、そのままダイコータヘッド501へと送られ、ダイコータヘッド501内に充填される。
この時、ダイコータヘッド501のシャッタ回転モータM7に対して、ダイコータヘッド先端シャッタ510を閉じた状態とするようなシャッタ開閉信号を送信する。また、充填された泡状定着液Fが滲み出ることを防ぎ、且つ、ダイコータヘッド501内の泡状定着液Fよりも先端側の空気を抜く為に、空気ポンプ300や泡攪拌器310の駆動開始時には、ダイコータヘッド501に設けられた大気開放弁507はOFF(開放状態)とする。そして、第二泡センサS3で泡の存在を検知すると、ダイコータヘッド501内の空気が抜けた状態として、大気開放弁507をON(閉じた状態)にして、ダイコータヘッド501内の圧力を高める。
ダイコータヘッド501内の圧力を高める構成において、未定着トナー像に塗布する際に徐々に圧力を高めた場合、塗布ローラ61上に形成される膜厚は徐々に狙いの膜厚と成る為に初期時には泡状定着液Fの供給量が不足する。塗布ローラ61へ泡状定着液Fの供給量が不足すると転写紙Pへの塗布ムラや像剥がれ(未定着トナー像の内部まで定着液が浸透せずにトナー像が剥がれたりする)の原因となる。このため、未定着トナー像に泡状定着液Fを塗布する際には、塗布し始めに若干厚めに塗る為に空気ポンプ300の電圧を高めに設定し、泡量を増し、ダイコータヘッド501内の圧力を高め、初期の塗布量が多めになるように制御する。
上述した塗布ムラや像剥がれといった問題点の解決策として、塗布ローラ61上に形成される泡状定着液Fの膜厚が安定した膜厚となるまで待って、未定着トナー像を進入させて塗布を開始する構成も考えられる。しかし、このような構成では、安定した膜厚となるまでに供給される定着液の無駄な消費という不具合が生じる。さらに、このような構成では、泡状定着液Fが塗布ローラ61上で安定した膜厚となった位置が転写紙Pの先端とトナー像の先端との間に塗布されるように制御すると、泡状定着液Fが塗布ローラ61上で安定した膜厚となる前の位置が転写紙Pの先端に塗布されるため、転写紙Pの先端が定着液で濡れてしまう。そして、転写紙Pの先端が定着液で濡れることで未定着画像が塗布ローラ61や加圧ローラ62への転写紙Pの巻き付きの原因になる可能性が高くなる。このことから未定着トナー像を担持した転写紙Pの先端と画像領域の先端との間で塗布し始めるように、ダイコータヘッド501内の圧力を高め、初期の塗布量が多めになるように制御することが好ましい。
また、徐々に狙いの膜厚と成るように制御した場合、塗布ローラ61の表面移動方向に直交する幅方向の塗布領域の長さである塗布幅も、徐々に所定の幅となるように塗布される。これに対して、塗布開始時から安定した膜厚となるように、ダイコータヘッド501内の圧力を高めておいて、ある程度内圧が高まった時点でダイコータヘッド先端シャッタ510を開放することにより、塗布開始時から所望の塗布幅の塗布を行うことができる。
また、一連の動作中に、泡状定着液Fの搬送経路の途中に設けられた定着泡検知手段としての各泡センサ(S1、S3)や泡速度センサS2で泡状定着液Fの通過を監視しており、泡状定着液Fの搬送経路において凍結や異物の混入、泡攪拌用モータM3や空気ポンプ300の停止、などの異常発生で泡状定着液Fの流れがさえぎられたりしていないことを常に確認している。
次に、定着ユニットCPU700が給紙側開閉モータM4及び排紙側開閉モータM5を駆動することにより、定着ユニット60の入り口に設けられた給紙側開閉扉604と、出口に設けられた排紙側開閉扉607とが開き、二次転写ニップでトナー像を転写された転写紙Pを定着ユニット60の外装カバー600内に導き入れる。
次に、定着ユニットCPU700は紙先端検知センサS4で転写紙Pの先端を検知し、転写紙Pが定着ユニット60内に入ったことを確認すると、塗布ローラ用モータM1と加圧ローラ用モータM2とをONにし、塗布ローラ61と加圧ローラ62とを回転駆動させる。
塗布ローラ用モータM1と加圧ローラ用モータM2とをONにして、塗布ローラ61と加圧ローラ62とが回転を開始すると、定着ユニットCPU700は定着給紙ローラ対67の定着給紙モータM6を駆動するとともに、ダイコータヘッド先端シャッタ510を開き、塗布ローラ61への泡状定着液Fの付与を開始する。
その後、転写紙Pの先端からの塗布領域で泡状定着液Fが塗布できるように、定着ユニットCPU700はタイミングを計って定着給紙タイミング合せクラッチ68を制御して、転写紙Pへの泡状定着液Fの塗布を開始する。
このとき、転写紙Pに対する塗布開始位置が、転写紙Pの先端とトナー画像の画像領域の先端との間となるように、ダイコータヘッド先端シャッタ510の開放のタイミングと、定着給紙タイミング合せクラッチ68のタイミングとを制御する。
その後、定着ユニットCPU700内のROMに予め登録された印刷用紙サイズ毎の塗布時間値とタイマーカウント値を比較し、値が一致した時点で塗布が終了する。
このような泡状定着液Fの塗布時に定着ユニットCPU700はダイコータヘッド501内に設けられた圧力計S7の検知結果とタイマー710のタイマー機能とを利用し、単位時間当たりの泡圧力の変化を把握し、圧力変化に応じて空気ポンプ300の電圧を調整して、空気ポンプ300の回転数を制御し、常に泡の圧力をほぼ一定に保つように制御する。これにより、塗布ローラ61上に膜状に塗布された泡状定着液Fの膜厚が常に一定になるように制御される。
塗布が終了すると転写紙P上の未定着トナー像は泡状定着液Fを付与されることで定着画像となり、画像が定着された転写紙Pは複写機100の外の排紙トレイ10上に排紙される。
排紙トレイ10上に転写紙Pが排紙されたことを複写機100本体側に設けた不図示の排紙センサで確認すると、複写機本体CPU750は定着ユニット60内に設けられた定着ユニットCPU700にI/F信号群によって転写紙Pが排紙されたことを知らせる。転写紙Pの排紙を確認すると定着ユニットCPU700は、給紙側開閉モータM4及び排紙側開閉モータM5の駆動を停止する。これにより、給紙側開閉扉604と排紙側開閉扉607は付勢部材の付勢力によって定着ユニット60の外装カバー600の入り口と出口とを閉じる。さらに、定着ユニットCPU700は空気ポンプ300、泡攪拌器310の泡攪拌用モータM3の駆動を停止し、次にダイコータヘッド501に設けられたダイコータヘッド先端シャッタ510を閉じ、大気開放弁507を開放する。
その後、塗布ローラ61及び加圧ローラ62の表面上に残った泡状定着液F(塗布残泡)を全て回収できる時間だけ、塗布ローラ用モータM1と加圧ローラ用モータM2とを駆動させた後、これらのモータを停止し、プリント動作は終了となる。
なお、塗布ローラ61及び加圧ローラ62の表面上に残った泡状定着液F(塗布残泡)は、各クリーニングブレード(63、64)を備えるクリーニング装置によって回収され回収タンク(63a、64a)に集められ最終的には破棄される。
また、図4を用いて説明したように、上述の実施形態の複写機100が備える定着ユニット60では、収納ケースである外装カバー600の外観上に、定着ユニット60を複写機100本体に装着したときの定着ユニット60の状態に対して、定着ユニット60が傾いた状態となることを防止する傾き防止手段として、外装カバー600の上面の注意ラベル602や側面の横置禁止凸部としての着脱ガイド606設けている。これにより、定着ユニット60の交換するときや定着ユニット60を取り外して放置するときに、定着ユニット60が傾いて、定着液の液モレが生じることを防止できる。
また、定着ユニット60のボトル設置部で定着液ボトル200の排出口を接続する継ぎ手や、液搬送経路を構成する大径泡搬送管201及び小径泡搬送管202、大気開放弁507、及び、泡攪拌器310に不図示の液モレ防止シールを設ける。これにより、定着液の液モレ防止の更なる向上を図ることができる。
また、収納ケースである外装カバー600は、定着液による軟化や強度変化を起こさない部材で構成するため、コーティング層608を備える。これにより、定着液の液モレによる複写機100内の軟化被害を防止することができる。
また、定着ユニット60を複写機100本体に対して着脱するときの定着ユニット60の移動方向に対して、定着ユニット60を平行に引き出すことを容易にする把手部としてのユニット引出し把手部605を有することにより、定着ユニット60を着脱するときに、定着ユニット60が傾くことを防止することができ、定着液の液モレを防止することができる。
非加熱定着方式の定着装置である定着ユニット60は樹脂の少なくとも一部を軟化させるための軟化剤を含有した定着液を使用している。そして、複写機100は定着ユニット60を交換する構成であり、使用済みの定着ユニット60を複写機100本体から抜き取るときに、大きな振動や傾きを加えると、定着ユニット60の隙間や、シール部や他の樹脂部材(ローラ類やクリーニング部材など)の膨潤変形の影響により、定着ユニット60から定着液が漏れ出し、複写機100内の定着ユニット60以外の樹脂部材に対し若干ではあるが劣化や膨潤による変形を起こす可能性が有り、装置故障の原因となる可能性がある。また、抜き取った後の定着ユニット60を放置する時にも、机や棚など、定着ユニット60を放置する位置に樹脂で作られた品物があった場合、複写機100内に液漏れが生じた場合と同様に、定着液の液漏れによって定着ユニット60を放置する位置の品物に変形などの被害を受ける可能性がある。
このような、被害を防止するために定着ユニット60の収納ケースである外装カバー600内の定着液収容手段である定着液ボトル200の継ぎ手、液搬送経路を構成する大径泡搬送管201及び小径泡搬送管202、大気開放弁507、泡攪拌器310やダイコータヘッド501には上述したように液モレ防止シール(例えばシリコン系部材、金属系部材、セラミック部材など)を設ける。これにより、定着液の液モレによる不具合を防止することができる。
図11は、複写機100本体に取り付けるときの定着ユニット60を、図4とは逆方向から見た斜視説明図であり、定着ユニット60の複写機100本体に対する着脱を検知する構成を説明する図である。さらに、図12は、コネクタ接続時の制御を説明するブロック図である。図11中の破線を挟んで下側、及び、図12中の破線を挟んで左側が複写機100本体が備える構成の説明図であり、図11中の破線を挟んで上側、及び、図12中の破線を挟んで破線を挟んで右側が定着ユニット60が備える構成の説明図である。
また、図11に示すように、定着ユニット60の複写機100に接続する側には、定着ユニット60に設けられたコネクタ凸部630が設けられており、コネクタ凸部630と対向する複写機100本体側の位置には、コネクタ凹部130が設けられている。
図12に示すように、コネクタ凸部630とコネクタ凹部130とが嵌合するコネクタ部は、I/F(インターフェイス)通信接続部730、制御系電源接続部731、駆動系電源接続部732、及び、プルアップ接地接続部733を備える。I/F通信接続部730は、複写機本体CPU750と定着ユニットCPU700との間でI/F信号群により情報のやり取りを行う回路の接続部である。
また、複写機100本体は、定着ユニット60の定着ユニットCPU700を含む定着制御部631及び定着ユニット60の定着駆動系632の電源として定着制御系電源531及び定着駆動系電源532を備える。そして、コネクタ部の制御系電源接続部731は、定着制御系電源531と定着制御部631との接続部であり、定着制御系電源531の電圧は5[V]である。定着制御系電源531は制御系電源線(531a及び731a)を介して定着制御部631に接続され、さらに、定着制御系電源531は制御系接地線(531a及び731a)を介して接地されている。
また、コネクタ部の駆動系電源接続部732は、定着駆動系電源532と定着駆動系632との接続部であり、定着駆動系電源532の電圧は24[V]である。定着駆動系電源532は駆動系電源線(532a及び732a)を介して定着駆動系632に接続され、さらに、定着駆動系電源532は駆動系接地線(532a及び732a)を介して接地されている。
プルアップ接地接続部733と複写機本体CPU750とを接続する信号線131には、抵抗Rを介して電源Vccにプルアップされたプルアップ回路760が設けられている。また、プルアップ接地接続部733の定着ユニット60側はグランドレベルに接地されたアース線132と接続されている。
次に、定着ユニット60を複写機100本体に装着するときの制御について説明する。
定着ユニット60が複写機100本体に装着されていない状態では、プルアップ回路760の電源Vccは抵抗Rを介して複写機本体CPU750とのみ接続されているため、複写機本体CPU750の信号線131が接続されたINポートには電源Vccからの電流が流れ込み、H(ハイ)レベルの入力がある状態となる。一方、定着ユニット60が複写機100本体に装着されると、コネクタ凸部630とコネクタ凹部130とが嵌合し、プルアップ接地接続部733を介して、プルアップ回路760がアース線132に接続され、プルアップ回路760とグランドレベルとが無抵抗で直結する回路が形成されることになる。一方、複写機本体CPU750の信号線131が接続されたINポートには不図示の抵抗器が設けられているため、電源Vccからの電流はプルアップ接地接続部733を介してグランドレベルに流れ込み、信号線131から複写機本体CPU750のINポートに入力される信号はグランドレベル(0[V])の信号となり、L(ロー)レベルの入力がある状態となる。
このような構成により、複写機本体CPU750は、信号線131が接続されたINポートからの入力信号がHレベルであるときは定着ユニット60が装着されていないと認識し、この信号がLレベルになることにより、定着ユニット60が装着されたことを認識する。
このような複写機本体CPU750に接続されたプルアップ回路760とプルアップ接地接続部733を介してプルアップ回路760に接続されるアース線132とを備えた構成により、定着ユニット検知部S5としての機能を達成する。
複写機本体CPU750は、信号線131が接続されたINポートからの入力信号がLレベルとなり、定着ユニット60が装着されたことが確認されると、定着制御系電源531及び定着駆動系電源532をONにする。これにより、制御系電源接続部731や駆動系電源接続部732を介して、定着制御部631及び定着駆動系632に電力が供給され、定着ユニットCPU700が作動する。
I/F通信接続部730としては、パラレルインターフェイスやシリアルインターフェイス、更にはローカルインターフェイス等の双方向通信の形態を有した方式であれば実現可能である。
なお、本実施形態の複写機100が備える定着ユニット60は記録媒体である転写紙Pに泡状定着液Fを塗布する構成であるが、泡状定着液を塗布する対象としては、トナー像を担持した中間転写体上であっても良い。このような場合、中間転写体上で泡状定着液の塗布を受けたトナー像は軟化した状態で記録媒体に転写され、その後、記録媒体に定着する。
以上、本実施形態では、樹脂の少なくとも一部を溶解または膨潤させることでトナーを軟化させる軟化剤を含有する液状定着液210を液中に気泡が分散した泡状定着液Fとする定着液泡化手段(空気ポンプ300、定着液ボトル200、及び、泡攪拌器310等)と、表面にトナー像を担持する記録媒体である転写紙Pの表面に泡状定着液Fを付与する定着液付与手段であるダイコータヘッド501及び塗布ローラ61とを有し、泡状定着液Fを付与することで軟化したトナー像を転写紙Pに定着する定着装置としての定着ユニット60において、定着液ボトル200から塗布ローラ61までの泡状定着液Fの搬送経路での泡状定着液Fの状態を確認する泡状定着液確認手段として各種センサ(第一泡センサS1、泡速度センサS2、第二泡センサS3、第三泡センサS6、圧力計S7、残量検知センサS10)を備えることにより、搬送経路での泡状定着液Fの状態を確認することができるため、泡状定着液Fが所望の状態であることを確認して定着液を付与する動作を実行することにより、経時に渡って定着性能を確保することができる。
また、定着ユニット60は、定着液を収容する定着液収容手段である定着液ボトル200の内部の定着液の残量を確認する定着液残量確認手段である残量検知センサS10を備える。これにより、搬送経路内のセンサを配置した位置に泡状定着液Fが無いと判断したときに、装置の異常に依るものか定着液ボトル200内の液切れによるものなのかを確認することができ、センサの位置に泡状定着液Fが無い理由をより詳細に判定することができる。
また、定着ユニット60の定着液付与手段は、表面に泡状定着液Fを担持して表面移動する表面移動部材である塗布ローラ61と、塗布ローラ61の表面に泡状定着液Fが薄層状態となるように供給する泡膜形成手段であるダイコータヘッド501とを備え、塗布ローラ61は、ダイコータヘッド501によって供給された薄層状態の泡状定着液Fを表面移動することによって、転写紙Pの表面と対向する位置まで搬送し、転写紙Pの表面上の未定着トナー像に泡状定着液Fを付与する構成である。さらに、定着ユニット60は、ダイコータヘッド501によって供給された塗布ローラ61上の泡状定着液Fの状態を検知する表面移動体上泡状定着液確認手段である第三泡センサS6を有することにより、塗布ローラ61上に実際に泡状定着液Fが塗布されているか否かの確認動作を行うことができる。
また、定着ユニット60は、定着液泡化手段を構成する定着液ボトル200から定着液付与手段を構成するダイコータヘッド501及び塗布ローラ61に泡状定着液Fが向かうように駆動する定着液搬送ポンプである空気ポンプ300を備え、定着液付与手段が備える泡膜形成手段は、吐出口から泡状定着液Fを吐出して塗布ローラ61の表面に泡状定着液Fの薄層を形成するダイコータヘッド501である。そして、定着ユニットCPU70は、ダイコータヘッド501から塗布ローラ61に対する泡状定着液Fの供給を開始するときには、ダイコータヘッド501の吐出口を遮断するダイコータヘッド先端シャッタ510を閉鎖した状態でダイコータヘッド501の内部の圧力が高まるように空気ポンプ300を稼動させた後、ダイコータヘッド先端シャッタ510を開放するように制御する。
このように、ダイコータヘッド501の内圧が高まるように空気ポンプ300を稼動させた後、ダイコータヘッド501のダイコータヘッド先端シャッタ510を開放するように制御することにより、塗布開始時の立ちあがり時間を短縮することができる。さらに、塗布ローラ61に塗布開始時には必ず実行するように制御することにより、プリント動作時も含めた立ちあがり時間の短縮を図ることができる。
なお、本実施形態の定着液搬送ポンプは、流体として空気を定着液ボトル200内に送る構成であるが、ダイコータヘッド501の内圧を高めるように稼動するポンプとしては、搬送経路の途中に設けて流体として泡状定着液Fをダイコータヘッド501に向けて搬送するポンプであってもよい。
また、定着ユニットCPU700は、ダイコータヘッド501から塗布ローラ61に対する泡状定着液Fの供給を開始するときには、その後の連続して泡状定着液Fを供給するときよりもダイコータヘッド501の内部の圧力が高めになるように制御することより、塗布し始めの位置を適切に制御することができ、先端部の塗布ムラや画像剥がれを防止することができる。
また、定着ユニット60は、ダイコータヘッド501の内部の圧力を検知するダイコータヘッド内圧検知手段である圧力計S7を有し、定着ユニットCPU700は内圧調整手段として、圧力計S7圧力の検知結果に基づいて空気ポンプ300を制御し、ダイコータヘッド501の内部の圧力が一定になるように調節する。これにより、プリント動作時の塗布ローラ61上に形成される泡状定着液Fの膜厚が一定となり、所望の定着性を維持することが出来る。
また、定着ユニットCPU700は、各種センサによる確認動作で使用した搬送経路内の泡状定着液を破棄する動作を実行する定着液破棄動作制御手段としての機能を有する。これにより、劣化した泡状定着液Fを破棄する捨て打ち動作を実行することができ、所望の状態の泡状定着液Fを定着に用いることができ、良好な定着性を維持することができる。
また、定着ユニット60は、定着液ボトル200内や泡攪拌器310で泡状定着液Fが作成されてからの経時時間を測定するタイマー710を備え、定着液破棄動作制御手段としての定着ユニットCPU700はタイマー710の測定情報に基づいて、所定時間経過してもプリント開始信号を受信しない場合は泡状定着液Fを破棄する動作を実行する。これにより、経時によって劣化した泡状定着液Fを破棄することができるため良好な定着性を維持することが出来る。さらに、作成されて余り時間が経っておらず、劣化が少ないと思われる泡状定着液Fは破棄しないで済むため、定着液の無駄な消費を防止することができる。
また、定着ユニットCPU700は、津フローラ60によって転写紙Pの表面に泡状定着液Fの付与を開始する位置が、トナー像を定着する転写紙Pの紙先端と、トナー像の画像領域の先端との間となるように制御する。これにより、転写紙Pに定着液画像形成装置付着することに起因する紙の巻き付きを防止することができ、さらに、定着液の消費量の低減を図ることができる。
樹脂と色剤を含有する樹脂微粒子を含むトナーを用いて記録媒体である転写紙P上にトナー像を形成するトナー像形成手段である4つの作像ユニット3(K,Y,M,C)及び転写ユニット90と、転写紙P上にトナー像を定着せしめる定着手段とを備える画像形成装置である複写機100において、定着手段として、本実施形態の定着ユニット60を用いることにより、経時に渡って定着の安定した画像形成を行うことができる。
また、定着ユニットCPU700は、複写機100本体の電源投入後のウォームアップ時、または、JOB間の少なくとも一方のタイミングで、各種センサによって泡状定着液Fの状態を確認する制御を実行する。これにより、定着液の状態をチェックするタイミングとして画像形成時以外の時間を利用することが出来る。
また、定着ユニットCPU700は、各種センサによって搬送経路での泡状定着液Fの移動が確認されない場合は、複写機本体CPU750と通信を行い、複写機100本体側のシステムへ指示を出して駆動を停止させる。これにより、定着ユニット60に異常があり、正常な定着が行えない状態で画像形成が行われることを防止できる。
1 プリンタ部
2 光書込装置
3 作像ユニット
4 感光体
5 帯電ローラ
6 現像装置
10 排紙トレイ
12 現像ローラ
15 ドラムクリーニング装置
16 クリーニングブレード
22 除電ランプ
28 紙搬送ユニット
29 紙搬送ベルト
30 駆動ローラ
31 二次転写ローラ
32 ベルトクリーニング装置
33 レジストローラ対
36 スイッチバック装置
37 紙搬送路
40 給紙装置
41 ペーパーバンク
42 給紙カセット
43 送出ローラ
44 給紙路
45 分離ローラ
47 搬送ローラ
50 原稿搬送読取ユニット
51 ADF
60 定着ユニット
61 塗布ローラ
62 加圧ローラ
63 塗布ローラクリーニングブレード
63a 塗布ローラ泡回収タンク
64 加圧ローラクリーニングブレード
64a 加圧ローラ泡回収タンク
65 分離爪
67 定着給紙ローラ対
68 定着給紙タイミング合せクラッチ
69 現像ユニット
70 泡状定着液塗布部
91 中間転写ベルト
92 第一張架ローラ
94 下部張架ローラ
95 一次転写ローラ
100 複写機
130 コネクタ凹部
131 信号線
132 アース線
150 スキャナ部
151 固定読取部
152 移動読取部
153 画像読取センサ
200 定着液ボトル
201 大径泡搬送管
202 小径泡搬送管
205 発光素子
206 受光素子
207 搬送路
240 ボトル挿入口
300 空気ポンプ
310 泡攪拌器
400 感光体ユニット
500 泡状定着液生成部
501 ダイコータヘッド
507 大気開放弁
510 ダイコータヘッド先端シャッタ
510a シャッタ部
510b シャッタ回転軸
510c シャッタ孔部
511 ヘッド内搬送路
512 ダイコータヘッドケーシング
513 ヘッド部シール部材
531 定着制御系電源
532 定着駆動系電源
600 外装カバー
601 天地反転禁止凸部
602 注意ラベル
603 ユニット上部把手部
604 給紙側開閉扉
604a 給紙側扉回転軸
605 ユニット引出し把手部
606 着脱ガイド
607 排紙側開閉扉
607a 排紙側扉回転軸
608 コーティング層
630 コネクタ凸部
631 定着制御部
632 定着駆動系
700 定着ユニットCPU
710 タイマー
720 DC/DCコンバータ
730 I/F通信接続部
731 制御系電源接続部
732 駆動系電源接続部
733 プルアップ接地接続部
750 複写機本体CPU
751 本体側表示パネル
760 プルアップ回路
F 泡状定着液
Fs 泡検知信号
M1 塗布ローラ用モータ
M2 加圧ローラ用モータ
M3 泡攪拌用モータ
M4 給紙側開閉モータ
M5 排紙側開閉モータ
M6 定着給紙モータ
M7 シャッタ回転モータ
P 転写紙
S1 第一泡センサ
S2 泡速度センサ
S3 第二泡センサ
S4 紙先端検知センサ
S5 定着ユニット検知部
S6 第三泡センサ
S7 圧力計
S10 残量検知センサ
S11 上部液面検知センサ
S12 中央液面検知センサ
S13 下部液面検知センサ
T トナー層
特許第3290513号 特開2004−109749号公報 特開昭59−119364号公報 特開2004−109747号公報 特開2007−219105号公報

Claims (12)

  1. 樹脂の少なくとも一部を溶解または膨潤させることで樹脂微粒子を軟化させる軟化剤を含有する定着液を液中に気泡が分散した泡状定着液とする定着液泡化手段と、
    表面に樹脂微粒子を担持する記録媒体または樹脂微粒子担持体の表面に該泡状定着液を付与する定着液付与手段とを有し、
    該泡状定着液を付与することで軟化した該樹脂微粒子を該記録媒体に定着する定着装置において、
    上記定着液泡化手段から上記定着液付与手段までの上記泡状定着液の搬送経路での該泡状定着液の状態を確認する泡状定着液確認手段を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1の定着装置において、
    上記定着液を収容する定着液収容手段の内部の該定着液の残量を確認する定着液残量確認手段を備えることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2の定着装置において、
    上記定着液付与手段は、表面に上記泡状定着液を担持して表面移動する表面移動部材と、
    該表面移動部材の表面に該泡状定着液が薄層状態となるように供給する泡膜形成手段とを備え、
    該表面移動部材は、該泡膜形成手段によって供給された薄層状態の泡状定着液を表面移動することによって、記録媒体また樹脂微粒子担持体の表面と対向する位置まで搬送し、記録媒体また樹脂微粒子担持体の表面上の樹脂微粒子に該泡状定着液を付与する構成であり、
    該泡膜形成手段によって供給された該表面移動部材上の定着液の状態を検知する表面移動体上泡状定着液確認手段を有することを特徴とする定着装置。
  4. 請求項3の定着装置において、
    上記泡状定着液が上記定着液泡化手段から上記定着液付与手段に向かうように駆動する定着液搬送ポンプを備え、
    該定着液付与手段が備える上記泡膜形成手段は、吐出口から該泡状定着液を吐出して上記表面移動部材の表面に該泡状定着液の薄層を形成するダイコータヘッドであり、
    該ダイコータヘッドから該表面移動部材に対する該泡状定着液の供給を開始するときには、
    該ダイコータヘッド吐出口を遮断するシャッタを閉鎖した状態で該ダイコータヘッドの内部の圧力が高まるように該定着液搬送ポンプを稼動させた後、該シャッタを開放するように制御することを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4の定着装置において、
    上記ダイコータヘッドから上記表面移動部材に対する上記泡状定着液の供給を開始するときには、その後の連続して該泡状定着液を供給するときよりも該ダイコータヘッドの内部の圧力が高めになるように制御することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項4または5の定着装置において、
    上記ダイコータヘッドの内部の圧力を検知するダイコータヘッド内圧検知手段と、
    該ダイコータヘッド内圧検知手段の検知結果に基づいて該ダイコータヘッドの内部の圧力を調節する内圧調整手段とを備えることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6の定着装置において、
    上記泡状定着液確認手段による確認動作で使用した上記泡状定着液を破棄する動作を実行する定着液破棄動作制御手段を有することを特徴とする定着装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    上記定着液泡化手段で泡状定着液が作成されてからの経時時間を測定するタイマーを備え、定着液破棄動作制御手段は該タイマーの測定情報に基づいて上記泡状定着液を破棄する動作を実行することを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着装置において、
    上記定着液付与手段によって記録媒体またトナー像担持体の表面に上記泡状定着液の付与を開始する位置は、トナー像を定着する記録媒体の紙先端と、トナー像の画像領域の先端との間となるように制御することを特徴とする定着装置。
  10. 樹脂と色剤を含有する上記樹脂微粒子を含むトナーを用いて記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    該記録媒体上に該トナー像を定着せしめる定着手段とを備える画像形成装置であって、
    該定着手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10の画像形成装置において、
    装置本体の電源投入後のウォームアップ時、または、JOB間の少なくとも一方のタイミングで、上記泡状定着液確認手段によって上記泡状定着液の状態を確認する制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項10または11の画像形成装置において、
    上記泡状定着液確認手段によって上記搬送経路での上記泡状定着液の移動が確認されない場合は、装置本体の画像形成動作を停止させることを特徴とする画像形成装置。
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