JP2006308664A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水冷液漏れが発生した場合に、トナー流出を最小限に留めるようにすることを目的とする画像形成装置の提供。
【解決手段】 水冷装置を利用する画像形成装置において、水冷パイプの接続部劣化などにより、水冷液漏れが発生した場合に、トナー保持ユニットのシャッターをクローズし、トナー流出を最小限に留める。
【選択図】 図6

Description

本発明は、電子部品の冷却装置を備えた複写機、ファクシミリ、プリンタ、スキャナ等の画像入出力機器に係る画像形成装置に関するものである。
従来、発熱するCPUや電源等の電子部品を使用する、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ等の機能を有する画像入出力機器においては、冷却装置として通気用の電動ファンを使用している。しかしながら、水冷冷却装置の電気機器への普及に伴い、ファンによるトナーの飛散を抑える為、画像入出力機器においても、例えば、水冷冷却装置の導入が検討されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このような水冷冷却装置においては、水冷パイプの接合部における水冷液の漏出対策が必須である。このような水冷液の漏出対策として、水冷装置と被冷却体を放し、ヒートパイプを用いることにより、非冷却体との熱交換を行うことにより、水冷装置漏水時に電子機器に影響を抑制する工夫がなされている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−272018号公報 特開平6−252305号公報
しかしながら、水冷パイプの接続部劣化などによる水冷液漏れが発生した場合の対策を考慮しなければならない。
そこで、本発明では、画像形成装置における水冷液漏れが発生した場合のトナー流出を最小限に留める為のフェイルセーフ制御を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為、本発明では、画像情報に基づいて画像を形成する手段と、記録用紙を給紙、搬送する用紙搬送手段と、前記用紙搬送手段、及び画像形成手段を駆動する手段を冷却する水冷手段と、前記水冷手段の水冷液の液漏れを検出する手段と、シャッター機構を有する部材とを有し、前記水冷液の液漏れを検出した場合に、前記部材のシャッターを閉状態にし、前記水冷液が前記部材内に流入しないようにすることを特徴とする。
すなわち、本発明の技術内容は以下の構成を備えることにより前記課題を解決できた。
(1)画像情報に基づいて画像を形成する画像形成装置において、画像形成手段を駆動する駆動手段を冷却する水冷手段と、前記水冷手段の水冷液の液漏れを検出する検出手段と、シャッター機構を有し、前記検出手段にて液漏れを検出した場合、前記シャッターを閉状態にし、前記水冷液が前記画像形成装置内に流入しないようにすることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、水冷パイプの接続部劣化などにより、水冷液漏れが発生した場合に、フェイルセーフ制御により、トナー流出を最小限に留めることができる。
本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、画像形成装置としてのフルカラープリンタの断面図であり、イエロー色の画像を形成する画像形成部1Yと、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部1Mと、シアン色の画像を形成する画像形成部1Cと、ブラック色の画像を形成する画像形成部1Bkの4つの画像形成部(画像形成ユニット)を備えており、これら4つの画像形成部1Y,1M,1C,1Bkは一定の間隔において一列に配置される。
各画像形成部1Y,1M,1C,1Bkには、それぞれ像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)2a,2b,2c,2dが設置されている。各感光ドラム2a,2b,2c,2dの周囲には、一次帯電器3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、転写手段としての転写ローラ5a,5b,5c,5d、ドラムクリーナ装置6a、6b、6c、6dがそれぞれ配置されており、一次帯電器3a,3b,3c,3dと現像装置4a,4b,4c,4dとの間の下方には、レーザー露光装置7が設置されている。
各現像装置4a,4b,4c,4dには、それぞれイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、ブラックトナーが収納されている。
各感光ドラム2a,2b,2c,2dは、負帯電のOPC感光体でアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、駆動装置(不図示)によって矢印方向(図1における時計回り方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。
一次帯電手段としての一次帯電器3a,3b,3c,3dは、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって各感光ドラム2a,2b,2c,2dの表面を負極性の所定電位に均一に帯電する。
現像装置4a,4b,4c,4dは、トナーを内蔵し、それぞれ各感光ドラム2a,2b,2c,2d上に形成される各静電潜像に各色のトナーを付着させてトナー像として現像(可視像化)する。
一次転写手段としての転写ローラ5a,5b,5c,5dは、各一次転写部32a〜32dにて中間転写ベルト8を介して各感光ドラム2a,2b,2c,2dに当接可能に配置されている。
ドラムクリーナ装置6a、6b、6c、6dは、感光ドラム2上で一次転写時の残留した転写残トナーを、該感光ドラム2から除去するためのクリーニングブレード等を有している。
中間転写ベルト8は、各感光ドラム2a,2b,2c,2dの上面側に配置されて、二次転写対向ローラ10とテンションローラ11間に張架されていて、該二次転写対向ローラ10は、二次転写部34において、中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ12と当接可能に配置されている。この中間転写ベルト8は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等のような誘電体樹脂によって構成されている。
また、この中間転写ベルト8は、感光ドラム2a,2b,2c,2dとの対向面側に形成された一次転写面(8b)を、二次転写ローラ12側を下方にして傾斜配置してある。
すなわち、中間転写ベルト8は、感光ドラム2a,2b,2c,2dの上面に移動可能に対向配置されて該感光ドラム2との対向面側に形成された一次転写面、すなわち下部平面8bを、二次転写部34側が下方となるように傾斜配置されている。具体的には、この傾斜角度は約15°に設定されている。また、中間転写ベルト8は、二次転写部34側に配置されて該中間転写ベルト8に駆動力を付与する二次転写対向ローラ10と、一次転写部32a〜32dを挟んで対向側に配置され中間転写ベルト8に張力を付与するテンションローラ11との二本で張架されている。
二次転写対向ローラ10は、二次転写部34にて中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ12と当接可能に配置されている。また、無端状の中間転写ベルト8の外側で、テンションローラ11の近傍には、該中間転写ベルト8の表面に残った転写残トナーを除去して回収するベルトクリーニング装置(不図示)が設置されている。また、二次転写部34よりも転写材Pの搬送方向の下流側には、定着ローラ16aと加圧ローラ16bを有する定着装置16が縦パス構成で設置されている。
露光装置7は、与えられる画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応した発光を行うレーザー発光手段、ポリゴンレンズ、反射ミラー等で構成され、各感光ドラム2a、2b、2c、2dに露光をすることによって、各一次帯電器3a,3b,3c,3dで帯電された各感光ドラム2a,2b,2c,2dの表面に画像情報に応じた各色の静電潜像を形成する。
次に、上記した画像形成装置による画像形成動作について説明する。
画像形成開始信号が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される各画像形成部1Y,1M,1C,1Bkの各感光ドラム2a,2b,2c,2dは、それぞれ一次帯電器3a,3b,3c,3dによって一様に負極性に帯電される。そして、露光装置7は、外部から入力されるカラー色分解された画像信号をレーザー発光素子から照射し、ポリゴンレンズ、反射ミラー等を経由し各感光ドラム2a,2b,2c,2d上に各色の静電潜像を形成する。
そして、まず感光ドラム2a上に形成された静電潜像に、感光ドラム2aの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aにより、イエローのトナーを付着させてトナー像として可視像化する。このイエローのトナー像は、感光ドラム2aと転写ローラ5aとの間の一次転写部32aにて、一次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ5aにより、駆動されている中間転写ベルト8上に一次転写される。
イエローのトナー像が転写された中間転写ベルト8は、画像形成部1M側に移動される。そして、画像形成部1Mにおいても、前記と同様にして、感光ドラム2bに形成されたマゼンタのトナー像が、中間転写ベルト8上のイエローのトナー像上に重ね合わせて、一次転写部32bにて転写される。
この時、各感光体ドラム2上に残留した転写残トナーは、ドラムクリーナ装置6a、6b、6c、6dに設けられたクリーナブレード等により掻き落とされ、回収される。
以下、同様にして、中間転写ベルト8上に重畳転写されたイエロー、マゼンタのトナー像上に画像形成部1C,1Bkの感光ドラム2c,2dで形成されたシアン、ブラックのトナー像を各一次転写部32a〜32dにて順次重ね合わせて、フルカラーのトナー像を中間転写ベルト8上に形成する。
そして、中間転写ベルト8上のフルカラーのトナー像先端が、二次転写対向ローラ10と二次転写ローラ12間の二次転写部34に移動されるタイミングに合わせて、給紙カセット17又は手差しトレイ20から選択されて搬送パス18を通して給紙される転写材(用紙)Pが、レジストローラ19により二次転写部34に搬送される。二次転写部34に搬送された転写材Pに、二次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された二次転写ローラ12により、フルカラーのトナー像が一括して二次転写される。
フルカラーのトナー像が形成された転写材Pは、定着装置16に搬送されて、定着ローラ16aと加圧ローラ16bとの間の定着ニップ部でフルカラーのトナー像が加熱、加圧されて転写材Pの表面に熱定着された後に、排紙ローラ21によって本体上面の排紙トレイ22上に排出されて、一連の画像形成動作を終了する。なお、中間転写ベルト8上に残った二次転写残トナー等は、ベルトクリーニング装置によって除去されて回収される。以上が片面画像形成時の画像形成動作である。
続いて本発明による画像形成装置での両面画像形成動作について説明する。定着装置16に搬送されるところまでは片面画像形成動作と同様であり、定着ローラ16aと加圧ローラ16bとの間の定着ニップ部でフルカラーのトナー像が加熱、加圧されて転写材Pの表面に熱定着された後に、排紙ローラ21によって本体上面の排紙トレイ22上に転写材Pの大部分を排出された状態で、排紙ローラ21の回転を停止する。その際、転写材Pの後端位置が反転可能位置42に到達しているように、停止している。
続いて、排紙ローラ21の回転を停止させたことで搬送が停止された転写材Pを両面ローラ40、41を備えた両面パスへと送り込むべく、排紙ローラ21を通常回転とは逆回転させる。排紙ローラ21を逆回転させることにより、反転位置42に位置していた転写材Pの後端側を先端側とし、両面ローラ40に到達させる。
その後両面ローラ40により転写材Pを両面ローラ41へと搬送し、両面ローラ40、41によりレジストローラ19に向かって転写材Pを順次搬送していき、その間画像形成開始信号を発生させ、上記の片面画像形成時と同様、中間転写ベルト8上のフルカラーのトナー像先端が、二次転写対向ローラ10と二次転写ローラ12間の二次転写部34に移動されるタイミングに合わせてレジストローラ19により二次転写部34へと転写材Pを移動させる。
二次転写部34にてトナー像先端と転写材Pの先端を一致させ、トナー像を転写させた以降は、片面画像形成動作と同様に、定着装置16にて転写材P上の画像を定着させ、再度排紙ローラ21によって搬送され、最終的に排紙トレイ22上に排出されて、一連の画像形成動作を終了する。
50は水冷ユニットであり、水冷タンク、水冷ポンプを内蔵している。52は水冷パイプであり、駆動モータ類の水冷を行うように設置している。51は放熱板であり、図9に示す簡易図の構成となっている。53は水冷液受けトレイであり、水冷パイプの結露、または破損により水冷液が漏れたときに、液体が機外に流出しないようにするものである。
水冷タンク61から水冷ポンプ62により送り出された水冷液は、パイプ64を還流し、モータ、CPUなどの、被冷却体63を通り、放熱板60によって、熱を放出しつつ、再度水冷タンク61に還流する構成となっている。それぞれの接続部分には、抜け防止用の締付バンドが用いられる。さらに、接続部分は、漏水防止のため樹脂でコーティングしてもよい。なお、フレキシブルチューブの材質は、水分透過の少ないブチルゴムなどが用いられる。また、水冷ユニット50内の水冷タンクには、リークセンサを設置し、液漏れを検出する構成になっている。
図12はリークセンサを示しており、図13のように水冷タンク605に設置されている。
601は検出電極、602は設置電極となっており、検出電極に水冷液が接している場合と、接していない場合との電気状態の違いを捕らえ、レベル検知を行う。水冷タンク605の水位が606の場合には、図14のリレー状態となり、水位が607の場合には、図15のリレー状態となる。本実施例では、図15の状態を所定時間間継続する場合に、水冷液漏れと判定している。
この種の画像形成装置においては、現像剤担持体の表面に顕画剤としての乾式現像剤を担持し、静電潜像を担持した像担持体の表面近傍に現像剤を搬送供給し、像担持体と現像剤担持体の間に交互(交番)電界を印加しながら静電潜像を現像して顕像化する方法が良く知られており、その現像剤担持体として現像スリーブが、像担持体として感光ドラムが用いられることが一般的である。
現像方法としては、例えば2成分系組成(キャリア粒子とトナー粒子)から成る現像剤(2成分現像剤)を用い、内部に磁石を配置した現像スリーブの表面に磁気ブラシを形成し、微小な現像間隙を保持して対向された感光ドラムにこの磁気ブラシを摺擦又は近接させ、現像スリーブと感光ドラム間(S−D間)に連続的に交互電界を印加することによってトナー粒子の現像スリーブ側から感光ドラム側への転移及び逆転移を繰り返し行わせて現像を行う所謂磁気ブラシ現像法が知られている(例えば、特開昭55−32060号公報、特開昭59−165082号公報参照)。
以下、2成分磁気ブラシ現像用の現像器の構成を説明する。
図2は現像器を長手方向と平行な方向から見た断面図であり、301は現像スリーブ、302は現像スリーブ301中に固定配置されたマグネットローラ、303は現像スクリュー、304は撹拌スクリュー、305は現像容器、305aはトナーの受取孔、305bは現像室、305cは撹拌室、306は現像剤を現像スリーブ301の表面に薄層形成するために配置された規制ブレード、307はトナーを貯蔵するトナー容器、308はトナー容器307から現像器へトナーを補給するスクリューである。図示の通り、現像スリーブ301は感光ドラム309に対して近接配置され、感光ドラム309と逆方向又は同一方向に回転し、現像剤(斜線で図示)が感光ドラム309に対して接触する状態で現像できるよう設定されている。
現像容器305中にはトナー粒子と磁性キャリアが混合された現像剤が収容されており、トナー粒子と磁性キャリアの混合比(以後、T/C比と称す)は、現像により消費されたトナーに見合った量のトナーが、補給用トナーが収容されているトナー容器307からスクリュー308によって補給される。補給された現像剤は現像容器305の受取孔305aを経て、撹拌スクリュー304が設けられた撹拌室へ落下補給されることによってT/C比は一定に保たれている。
図3は現像器の平面図である。
現像スリーブ302、現像スクリュー303、撹拌スクリュー304は図示されていないモータ等の駆動源からギア列等の駆動伝達手段を経て回転駆動され、所定の方向へ所定の速度で回転することによって、現像容器305中の現像剤は矢印の方向へ循環する。受取孔305aから補給された新しいトナーは撹拌室を搬送される間に現像剤と均一に撹拌され十分に摩擦帯電を受けて現像室へと循環する。現像室では、マグネットローラ302が形成する現像磁界によって現像剤の磁気ブラシが形成され、磁気ブラシに付着しているトナーと現像スリーブ302表面に付着しているトナーが感光ドラム309に形成された静電潜像の画像領域に転移して現像が行われる。
以上、2成分磁気ブラシ現像用の現像器の構成を説明したが現像方法としては、他にも1成分接触現像方式等さまざまな方法が実用化されている。
図4は、前述の現像器を取り付けた画像形成装置を現像器の長手方向と直交する方向から見たモデル図である。
図4において、201は画像形成装置本体、202は現像剤となるトナーを内部に蓄えたトナー容器、203はトナー容器202からトナーを排出するトナー排出手段である排出はね、204はトナー容器202から排出されたトナーを溜めることが可能なトナー溜まり部、205はトナー溜まり部204に連通して設けられたトナー搬送路である搬送パイプ、205aは搬送パイプ205に形成された孔であるトナー補給孔、207はトナー溜まり部204からトナーを搬出するトナー搬送手段であるスクリュー、208はトナー溜まり部204からトナーが搬出される方向にスクリュー207を回転駆動させる駆動手段、211は感光ドラム、212はトナー補給孔205aから補給されるトナーを受け取ることが可能で感光ドラム211にトナーを可視像に現像することが可能な現像器、213は感光ドラム211のトナー像を記録紙に転写する転写手段(感光ドラム211の裏面にあるため点線で図示)、214は転写手段213による転写プロセスが終了した後に感光ドラム211上に残留したトナーを廃トナーとして回収するクリーニング手段、215はクリーニング手段214で回収された廃トナーを搬送する廃トナー搬送手段、216は廃トナー搬送手段215の最下流に設けられ廃トナーを内部に蓄えることが可能な廃トナー容器、217は現像器212に対して補給すべきトナーの量を決定して必要な回転数又は回転時間を駆動手段208へ出力するトナー補給量演算手段である。
218はトナー容器202内のトナーの有無を直接検出してトナー容器202内にトナーが無くなったと判断するトナー無し判断手段、219はトナー無し判断手段218がトナー無しと判断した場合、それを表示するトナー無し表示手段である。
以上の構成要素の中でトナー容器202・現像器212・感光ドラム211・クリーニング手段214・廃トナー容器216は画像形成装置本体201から着脱可能な交換部品であり、特に現像器212・感光ドラム211・クリーニング手段214はそれらが一体化されプロセスカートリッジとなって着脱可能であることが一般的である。その為、開口孔は現像器に付随するものとしてもうけられているが、以降、プロセスカートリッジに付随するものとして説明を行う。
又、トナー容器202にはトナー容器202内のトナーの有無を電気的又は光学的に検出するセンサが設けられており、センサがトナー無しを検出してトナー無し判断手段218が、トナー無し表示手段219へ信号を出力しトナー無し表示を行い、ユーザーにトナー容器202の交換を促すしくみになっている。又、廃トナー容器216にも同様に廃トナー容器216内にトナーが満杯であることを有無を検出するセンサが設けられており、センサがトナーの満杯を検出すると、画像形成装置は廃トナーの満杯表示を行い、ユーザーに廃トナー容器216の交換を促すしくみになっている。それ以外は画像形成装置本体201に固定された構成要素であることが一般的である。
トナー容器202はユーザー又は装置のメンテナンス作業者が必要に応じて装着・交換する。トナー容器202には排出はね203が設けられており必要に応じて容器内を攪拌して、トナーが凝固することを防止しつつ、トナーをトナー溜まり部204へ排出する。トナー溜まり部204の底部には搬送パイプ205が連通しており、搬送パイプ205の先端にはトナーが自重落下するトナー補給孔205aが鉛直下方向に開いている。搬送パイプ205内にはスクリュー207が回転可能に支持されており、スクリュー207を回転させることによってトナーを螺旋が進む方向に前進させる。駆動手段208の作用によって、スクリュー207が回転又は停止し、トナーをトナー補給孔205aへ向かって搬送しトナー補給孔205aに到達したトナーは自重落下して、現像器212へ補給される構成になっている。
現像器212は補給されたトナーを帯電させ感光ドラム211上の図示されていない露光手段によって形成された静電潜像をトナー像へと可視化する。この現像器による現像方法は前述の通り、すでにさまざまな方法が実用化されている。トナー像は転写手段213で記録紙へ転写され、転写されなかった残留トナーはクリーニング手段214によって廃トナーとして回収され、廃トナー搬送手段215を経由して廃トナー容器へ回収される。トナー補給量演算手段217では、現像剤中のトナー混合比を検出するセンサの値や記憶装置に記憶された印刷画像濃度・トナー総補給量等のデータを基にして、補給すべきトナー量を決定する。その結果に基づいて必要な回転数又は回転時間を駆動手段208へ出力して、スクリュー207が所定時間駆動されて、トナーが搬送・補給されるようになっている。
画像形成装置本体には現像に用いる新トナーを補給する新トナー搬送パイプと感光ドラムで発生した廃トナーを回収するための廃トナー搬送パイプが設けられ、プロセスカートリッジには新トナー搬送パイプと廃トナー搬送パイプと連通する新トナー補給孔と廃トナー排出孔が設けられている。プロセスカートリッジが画像形成装置本体に装着された状態において、それらは互いに連通した状態になければならないが、水冷液が漏出した場合には、それぞれの孔を遮蔽するシャッターがなければ、トナーが水冷液に混在して、流水してしまい、製品としての美観を損ねるだけでなく、設置フロアなどを汚してしまうという問題が発生する。従って本体側とプロセスカートリッジ側に可動式のシャッター部材を設け、通常の使用状態ではトナーが通過する孔が連通し、水冷液が流出した状態ではその孔を遮蔽するようにシャッターが動作するように構成されている。
本実施例の詳細な構成を、図5、図6に示す。
101は内部にトナーを貯蔵可能な空間があり外壁の一部にトナーを通過させるための開口孔101aが形成されたプロセスカートリッジ、102はプロセスカートリッジ101を着脱可能な画像形成装置本体、103は画像形成装置本体102に設けられトナーを搬送可能でプロセスカートリッジ101を本体102に装着した状態で現像器の孔に対向した位置の端部に開口孔103aが形成されたトナー搬送パイプと、104、105は現像器の開口孔とトナー搬送パイプの開口孔に隣接しプロセスカートリッジの開口孔とトナー搬送パイプの開口孔を遮蔽する遮蔽位置(104、105)とプロセスカートリッジの開口孔とトナー搬送パイプの開口孔を連通させてトナーを通過可能にする連通位置(104’,105’)の2つ位置の間を移動可能に設けられたシャッターである。
106は遮蔽位置104、105にあるシャッターと完全に離間する初期位置(106)と連通位置にあるシャッター104’,105’と当接する連通位置(106’)の間を移動可能に本体に設けられたシャッター移動部材、107はカム107aとレバー107bで構成されシャッター移動部材を初期位置106から連通位置106’まで移動させた後、連通位置106’から初期位置106まで戻すことが可能な駆動手段、108はシャッターを連通位置104’,105’から遮蔽位置104,105へ移動させる方向に作用するばね、109はばね108の作用力に抗してシャッターを連通位置に保持する係合部材であるつめ、110はつめ109に作用してシャッターの保持を解除する解除部材であるレバー、111は駆動手段の駆動源となるモータ、112はシャッター移動部材が初期位置106にあることを検出可能な検出手段であるセンサ、113はシャッターが連通位置104’105’にあることを検出可能な検出手段であるセンサ、である。
又、レイアウトや縮尺は図をわかりやすくするため誇張して描かれており、シャッターの開閉動作に無関係な部品や、上記の部品を固定するための枠体等はすべて省略されている。
以下、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着した後にシャッターが連通位置に移動する動作について説明する。
図6(a)は装着前の図である。
プロセスカートリッジ101はシャッターが遮蔽位置104にある状態で本体に装着され、そのとき本体のシャッターも遮蔽状態105にあり、シャッター移動部材は離間状態106にある。
図6(b)は装着直後の図である。
モータ111が回転することによって駆動手段107が図示の方向へシャッター移動部材106を移動させる。シャッター104、105はシャッター移動部材に押されて、ばね108の作用力に抗して同じ方向に移動する。
図7(a)はシャッター移動手段が連通位置106’に、シャッターが連通位置104’,105’に達した時点の図である。
シャッターが連通位置104’、105’はつめ109と係合する。これ以降カム107aとレバー107bの作用によって矢印方向に戻る動作を開始する。
図7(b)はシャッター移動手段が初期位置106まで戻った状態の図である。
シャッター移動手段は初期位置106まで戻るが、ばね108の作用力に抗してつめ109がシャッターを係止しているのでシャッターは連通位置104’、105’のままである。
以下、プロセスカートリッジのシャッターが遮蔽位置に移動する動作について説明する。本動作は、プロセスカートリッジ脱却時、水冷液検出時、また、装置の終了時に動作する。
図8(a)は装置が停止した状態の図である。
プロセスカートリッジ101はシャッターが連通位置104’にある状態で本体に装着され、そのとき本体のシャッターも連通状態105’にあり、シャッター移動部材は離間状態106にある。
図8(b)はシャッター遮蔽直前の図である。
水冷液の検出により、不図示のモータを動作させると、とそれに連動してレバー110が図示の方向に動作する。これと同時につめ109の係止が解除され、ばね108の作用によってシャッターが遮蔽位置104、105に戻る。
図10は水冷液の漏水検出と、それに伴うシャッター遮蔽について、手順を示したものである。
電源オンと同時に、液漏れが発生しているか判断(501)を開始する。液漏れが発生していなければ、液漏れチェックを継続する(503)。前記リークセンサ(601,602)により、液漏れが発生していると判断された場合には、前述のシャッタークローズ動作により、シャッター類をクローズし(502)、終了する。
また、装置の電源が完全にOff状態となっており、リークセンサによる水漏れを検出出来ない場合に備え、装置の終了時には、シャッター類をクローズし、終了することも考えられる。図11はその場合に終了フロー図を示す。
510において、ジョブの終了を監視し、ジョブの終了が判断される場合には、前述のシャッタークローズ動作により、シャッターをクローズし(511)、終了する。
以上のシャッタークローズ動作により、プロセスカートリッジにおける、トナー補給口、及び廃トナー口が遮蔽され、水冷液の流入を最小限に抑えることが可能となり、トナーの流出を防止することができる。
画像形成装置を示す図 現像器断面図 現像器平面図 現像器断面図 プロセスカートリッジ断面図 シャッター制御を示す図 シャッター制御を示す図 シャッター制御を示す図 冷却ユニット簡易図 液漏れ検出フロー図 ジョブ終了フロー図 リークセンサを示す図 リークセンサ設置状態を示す図 リークセンサ水漏れ非検出状態を示す図 リークセンサ水漏れ検出状態を示す図
符号の説明
1Y,1M,1C,1Bk 画像形成部
2a,2b,2c,2d 感光ドラム(像担持体)
3a,3b,3c,3d 一次帯電器(帯電手段)
4a,4b,4c,4d 現像装置(現像手段)
5a,5b,5c,5d 転写ローラ(一次転写手段)
6a,6b,6c,6d ドラムクリーナ装置(クリーナ手段)
7 露光装置(露光手段)
7a 下面
7b 下端部
8 中間転写ベルト
8a 最上面
8b 下部平面(一次転写面)
10 二次転写対向ローラ
11 テンションローラ
12 二次転写ローラ(二次転写手段)
16 定着装置(定着手段)
16a 定着ローラ
16b 加熱ローラ
17 給紙カセット
18 搬送パス
21 排紙ローラ(排出手段)
22 排紙トレイ
30 トナー格納容器
31 挟持部(加熱加圧位置)
32a,32b,32c,32d 一次転写部
34 二次転写部
40、41 両面ローラ
42 反転位置
50 水冷ユニット
51 放熱板
52 水冷パイプ
53 水冷液受けトレイ
201 画像形成装置本体
202 トナー容器
203 排出はね
204 トナー溜まり部
205 搬送パイプ
207 トナー搬送スクリュー
208 トナー搬送スクリュー駆動手段
211 感光ドラム
212 トナー補給孔
213 転写手段
214 クリーニング手段
215 廃トナー搬送手段
216 廃トナー容器
217 トナー補給量演算手段
218 トナー無し判断手段
219 トナー無し表示手段
301 現像スリーブ
302 マグネットローラ
303 現像スクリュー
304 攪拌スクリュー
305 現像容器
306 規制ブレード
307 トナー容器
308 補給スクリュー
309 感光ドラム

Claims (2)

  1. 画像情報に基づいて画像を形成する画像形成装置において、
    画像形成手段を駆動する駆動手段を冷却する水冷手段と、
    前記水冷手段の水冷液の液漏れを検出する検出手段と、
    シャッター機構を有し、
    前記検出手段にて液漏れを検出した場合、前記シャッターを閉状態にし、
    前記水冷液が前記画像形成装置内に流入しないようにすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シャッター機構は、プロセスカートリッジや、廃トナーボトルなどのトナー保持容器に付随することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012145742A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012226046A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Ricoh Co Ltd 冷却装置及び画像形成装置
WO2013044752A1 (zh) * 2011-09-28 2013-04-04 珠海天威飞马打印耗材有限公司 碳粉盒

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